(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110734
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240808BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015501
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】302005020
【氏名又は名称】野村證券株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】安藤 大輔
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】より適切にゲームのプログラムデータ及び二次創作データを普及させることが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】サーバ装置20は、記憶部21と、トークン管理部232と、を備える。記憶部21には、ゲームのプログラムデータと、MODデータとが記憶されている。トークン管理部232は、ゲームのプログラムデータに対応するNFT、及びMODデータに対応するNFTを分散型台帳上で発行する。ゲームのプログラムデータに対応するNFTには、ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能なURL情報が含まれる。MODデータに対応するNFTには、MODデータにアクセスすることが可能なURL情報が含まれている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームのプログラムデータと、前記ゲームから二次創作された二次創作データとが記憶される記憶部と、
前記ゲームのプログラムデータに対応する代替不可能な第1トークン、及び前記二次創作データに対応する代替不可能な第2トークンを分散型台帳上で発行するトークン管理部と、を備え、
前記第1トークンには、前記ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能な第1アクセス情報が含まれ、
前記第2トークンには、前記二次創作データにアクセスすることが可能な第2アクセス情報が含まれている
情報処理装置。
【請求項2】
前記第1トークンには、前記ゲームのセーブデータにアクセスすることが可能な第3アクセス情報が更に含まれている
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1トークンには、前記ゲームのプログラムデータの一次販売の価格の情報、及び二次販売の価格の情報が更に含まれている
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2トークンには、前記二次創作データの販売価格の情報が含まれている
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記二次創作データは、前記ゲームを改変することが可能な改変用プログラムデータである
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記改変用プログラムデータに対して審査処理を実行する審査部を更に備える
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記改変用プログラムデータの売買に関する処理を実行する取引処理部を更に備え、
前記取引処理部は、
前記改変用プログラムデータが前記審査部の審査処理により承認されている場合、前記改変用プログラムデータの売買を実行し、
前記改変用プログラムデータが前記審査部の審査処理により承認されていない場合、前記改変用プログラムデータの売買を実行しない
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2トークンには、前記改変用プログラムデータが承認されているか否かを示す承認可否情報が更に含まれている
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ゲームのプログラムデータを実行するゲーム実行部を更に備え、
前記ゲーム実行部は、
前記ゲームのプログラムデータを実行する際に前記第2トークンに含まれている前記承認可否情報を読み込み、
前記承認可否情報に基づいて前記改変用プログラムデータが承認されているか否かを判断し、
前記改変用プログラムデータが承認されている場合、前記ゲームのプログラムデータを実行し、
前記改変用プログラムデータが承認されていない場合、前記ゲームのプログラムデータを実行しない
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ゲームのプログラムデータと、前記ゲームから二次創作された二次創作データが記憶される記憶部と、
前記ゲームのプログラムデータに対応する代替不可能な第1トークン、及び前記二次創作データに対応する代替不可能な第2トークンを分散型台帳上で発行するトークン管理部と、を備え、
前記第1トークンには、前記ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能な第1アクセス情報が含まれ、
前記第2トークンには、前記二次創作データにアクセスすることが可能な第2アクセス情報が含まれている
情報処理システム。
【請求項11】
コンピュータに、
ゲームのプログラムデータと、前記ゲームから二次創作された二次創作データとを記憶部に記憶させ、
前記ゲームのプログラムデータに対応する代替不可能な第1トークン、及び前記二次創作データに対応する代替不可能な第2トークンを分散型台帳上で発行させ、
前記第1トークンには、前記ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能な第1アクセス情報が含まれ、
前記第2トークンには、前記二次創作データにアクセスすることが可能な第2アクセス情報が含まれている
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下記の特許文献1に記載のゲームシステムがある。このゲームシステムでは、ユーザが端末装置を操作してゲームプログラムをダウンロードすることにより、端末装置においてゲームをプレイすることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、家庭用のゲーム専用機に代えて、汎用のPC(Personal Computer)を通じてゲームをプレイするユーザが多くなってきている。PC用のゲームの多くは、現状、特定の販売事業者を通じてインターネット上でダウンロード版を購入可能となっている。そのため、PC用のゲームを開発している事業者は、そのような特定の販売事業者を通じてゲームを販売せざるを得ないため、例えば特定の販売事業者に高額の手数料を支払ったり、特定の販売事業者による過度なゲーム内容の規制に応じたりする必要がある。そのため、開発事業者が望むようなゲームの販売が難しいという実情がある。
【0005】
また、近年のPC用のゲームでは、ゲーム内容を改変することが可能なデータ、所謂MODデータ等が普及している。現状、MODデータ等の二次創作データの流通に関してはユーザが自由に行っているという実情があるため、二次創作データをゲームにインストールした際にマルウェアを仕込まれるリスク等が少なからず存在する。そのため、二次創作データの普及に関しては、なお改善の余地を残すものとなっている。
【0006】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より適切にゲームのプログラムデータ及び二次創作データを普及させることが可能な情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する情報処理装置は、記憶部と、トークン管理部と、を備える。記憶部には、ゲームのプログラムデータと、ゲームから二次創作された二次創作データとが記憶されている。トークン管理部は、ゲームのプログラムデータに対応する代替不可能な第1トークン、及び二次創作データに対応する代替不可能な第2トークンを分散型台帳上で発行する。第1トークンには、ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能な第1アクセス情報が含まれる。第2トークンには、二次創作データにアクセスすることが可能な第2アクセス情報が含まれている。
【0008】
上記課題を解決する情報処理システムは、記憶部と、トークン管理部と、を備える。記憶部には、ゲームのプログラムデータと、ゲームから二次創作された二次創作データとが記憶されている。トークン管理部は、ゲームのプログラムデータに対応する代替不可能な第1トークン、及び二次創作データに対応する代替不可能な第2トークンを分散型台帳上で発行する。第1トークンには、ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能な第1アクセス情報が含まれる。第2トークンには、二次創作データにアクセスすることが可能な第2アクセス情報が含まれている。
【0009】
上記課題を解決する情報処理プログラムは、コンピュータに、ゲームのプログラムデータと、ゲームから二次創作された二次創作データとを記憶部に記憶させ、ゲームのプログラムデータに対応する代替不可能な第1トークン、及び二次創作データに対応する代替不可能な第2トークンを分散型台帳上で発行させ、第1トークンには、ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能な第1アクセス情報が含まれ、第2トークンには、二次創作データにアクセスすることが可能な第2アクセス情報が含まれている。
【0010】
これらの情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムによれば、ゲームのプログラムデータに第1トークンが関連付けられているため、第1トークンに基づいてゲームのプログラムデータの固有性を確保することができる。同様に、二次創作データに第2トークンが関連付けられているため、第2トークンに基づいて二次創作データの固有性を確保することができる。したがって、上記の情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムによれば、ゲームのプログラムデータ及び二次創作データのそれぞれの固有性を確保することができるため、例えば開発事業者は、特定の販売事業者を介することなく、自身でゲームのプログラムデータ及び二次創作データを販売及び流通させることが可能となる。よって、より適切にゲームのプログラムデータ及び二次創作データを普及させることが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムによれば、より適切にゲームのプログラムデータ及び二次創作データを普及させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1実施形態の情報処理システムの概略構成を示すブロック図。
【
図2】第1実施形態の端末装置及びサーバ装置のハードウェア的な構成を示すブロック図。
【
図3】第1実施形態のサーバ装置の機能的な構成を示すブロック図。
【
図4】第1実施形態の情報処理システムにおけるゲームのプログラムデータの流通態様の一例を模式的に示す図。
【
図5】第1実施形態のゲームのプログラムデータに対応するNFTに含まれる情報の一例を示す図。
【
図6】第1実施形態の情報処理システムにおけるゲームのプログラムデータの流通態様の一例を模式的に示す図。
【
図7】第1実施形態の情報処理システムにおけるMODデータの流通態様の一例を模式的に示す図。
【
図8】第1実施形態のMODデータに対応するNFTに含まれる情報の一例を示す図。
【
図9】(A),(B)は、第1実施形態の金銭の移動態様を模式的に示す図。
【
図10】第1実施形態の端末装置の機能的な構成を示すブロック図。
【
図11】第1実施形態の情報処理システムの動作例を示すシーケンスチャート。
【
図12】第1実施形態の情報処理システムの動作例を示すシーケンスチャート。
【
図13】第1実施形態の情報処理システムの動作例を示すシーケンスチャート。
【
図14】第2実施形態のMODデータに対応するNFTに含まれる情報の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムの実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
図1に示される情報処理システム10は、開発事業者により開発されたゲームのプログラムデータ、ゲームのセーブデータ、及び開発者とは別の二次創作者により二次創作されたMODデータの管理及び販売を行うためのシステムである。セーブデータとは、ゲームの途中経過の状態等を保存したデータである。ゲームにおいてセーブデータが読み込まれることにより、セーブデータに対応した状態が反映されたゲームを開始することが可能である。MODデータとは、ゲームにインストールすることによりゲームの内容を改変することが可能なデータである。ゲーム内容の改変としては、例えばオリジナルのゲームとは異なるシナリオの追加、新たなゲームキャラクタの追加、及びゲームキャラクタの新たなグラフィックモデルの追加等である。本実施形態では、MODデータが二次創作データ及び改変用プログラムデータに相当する。
【0014】
図1に示されるように、情報処理システム10は、サーバ装置20と、分散型台帳システム30と、端末装置40とを備えている。サーバ装置20、分散型台帳システム30、及び端末装置40はネットワーク回線Nを介して互いに通信可能に接続されている。
サーバ装置20は、ゲームのプログラムデータ等をインターネット上で売買することが可能なマーケットプレイスを提供する装置である。サーバ装置20が提供するマーケットプレイスでは、ゲームのプログラムデータの売買の他、セーブデータ及びMODデータの売買等を行うことが可能である。サーバ装置20は例えばマーケットプレイスの管理会社により所有される。マーケットプレイスの管理会社は、ゲームのプログラムデータを開発する開発事業者であってもよいし、それとは別の事業者であってもよい。開発事業者がサーバ装置20を管理することにより、開発事業者は、特定の販売事業者等を介することなく、ゲームのプログラムデータやMODデータ等の各種データ、並びにそれらの売買等を自身で管理することが可能である。本実施形態では、サーバ装置20が情報処理装置に相当する。
【0015】
分散型台帳システム30は複数のノード31を有している。各ノード31は分散型台帳310を有している。分散型台帳システム30は、サーバ装置20からの要求に基づいて、ゲームのプログラムデータ及びMODデータのそれぞれに対応した代替不可能なトークン、いわゆるNFT(Non Fungible Token)を発行する。分散型台帳システム30は、発行したNFTを公知の分散型台帳技術を用いて各ノード31の分散型台帳310に格納する。
【0016】
端末装置40は例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、及びタブレット端末のいずれかである。端末装置40は、例えばゲームをプレイするプレイヤや、MODデータを作成する作成者等、本実施形態の情報処理システム10を利用する各ユーザにより所有されている。ユーザは、例えば端末装置40を操作してサーバ装置20にアクセスすることにより、サーバ装置20により提供されるマーケットプレイスを利用することができる。ユーザはマーケットプレイス上でゲームのプログラムデータを購入した後、そのプログラムデータを端末装置40にインストールすることにより、端末装置40においてゲームをプレイすることが可能となる。また、ユーザは、端末装置40を操作してMODデータを作成した後、端末装置40からサーバ装置20にMODデータをアップロードすることにより、マーケットプレイス上でMODデータを販売することが可能である。さらに、ユーザは、マーケットプレイスを利用して他のユーザが作成したMODデータを購入した後、当該MODデータを端末装置40にインストールすることにより、MODデータが反映されたゲームをプレイすることも可能である。
【0017】
(サーバ装置及び端末装置のハードウェア的な構成)
図2に示されるように、サーバ装置20及び端末装置40は、ハードウェア的な構成として、プロセッサ11、記憶装置12、通信装置13、入力装置14、及び出力装置15等を有している。プロセッサ11はCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphical Processing Unit)等である。記憶装置12は、例えばメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、及びSSD(Solid State Drive)の少なくとも一つにより構成される。通信装置13は有線通信又は無線通信を行う。入力装置14は、ユーザの入力操作を受け付ける装置であり、例えばキーボード、タッチパネル、マウス、及びマイクの少なくとも一つにより構成される。出力装置15は、情報の出力を行う装置であり、例えばディスプレイ、タッチパネル、及びスピーカの少なくとも一つにより構成される。
【0018】
(サーバ装置の構成)
図3に示されるように、サーバ装置20は、その機能的な構成として、記憶部21と、通信部22と、制御部23とを備えている。
記憶部21は、各種プログラムの他、ユーザデータベース210、ゲームデータベース211、及びMODデータベース212等の各種データを記憶する機能を有している。記憶部21は、例えば
図2に示される記憶装置12により実現可能である。
【0019】
ユーザデータベース210には、マーケットプレイスを利用するユーザ毎にアカウント情報、ゲームのプログラムデータの購入履歴、MODデータの購入履歴、ウォレット情報、及びユーザ設定情報等が記憶されている。アカウント情報には、マーケットプレイスを利用する際に用いられるユーザの識別番号やパスワード、並びにゲームのプログラムデータ及びMODデータのNFTの所有の有無の情報等が含まれている。ウォレット情報には、ユーザが登録した銀行口座情報やクレジットカード情報等が含まれている。ユーザ設定情報には、例えばユーザが設定したMODデータの販売価格の情報等が含まれている。
【0020】
ゲームデータベース211には、各開発事業者により作成されたゲームのプログラムデータ、及びそのゲームのセーブデータが記憶されている。各ゲームのプログラムデータには、当該データへのインターネット上でのアクセスを可能とするURL情報が個別に割り当てられている。ゲームデータベース211には、各ゲームのプログラムデータに対して、それに対応したURL情報等が対応付けられて記憶されている。また、各ゲームのセーブデータにも同様に、当該セーブデータへのインターネット上でのアクセスを可能とするURL情報が個別に割り当てられている。ゲームデータベース211には、各セーブデータに対して、それに対応したURL情報等が対応付けられて記憶されている。
【0021】
MODデータベース212には、各ユーザにより作成されたMODデータが記憶されている。各MODデータには、当該データへのインターネット上でのアクセスを可能とするURL情報が個別に割り当てられている。MODデータベース212では、各MODデータに対して、それに対応したURL情報等が対応付けられて記憶されている。
【0022】
通信部22は、ネットワーク回線Nを介して分散型台帳システム30及び端末装置40と各種通信を行う機能を有するものである。通信部22は、例えば記憶部21に記憶されているプログラムを
図2に示されるプロセッサ11が実行して通信装置13を制御することにより実現可能である。
【0023】
図3に示される制御部23は、サーバ装置20を統括的に制御する機能を有するものである。制御部23は、例えば記憶部21に記憶されているプログラムを
図2に示されるプロセッサ11が実行することにより実現可能である。制御部23は、その機能的な構成として、データ登録部230と、データ送信部231と、トークン管理部232と、取引処理部233とを備えている。
【0024】
(データ登録部)
データ登録部230は、端末装置40からMODデータの登録が要求されると、そのMODデータをMODデータベース212に登録する。具体的には、サーバ装置20には、端末装置40からMODデータと共に、MODデータを作成したユーザの識別番号が送信される。データ登録部230は、通信部22を介してMODデータ及びユーザの識別番号を受信すると、当該MODデータにアクセス可能な専用のURL情報を作成するとともに、作成したURL情報、MODデータ、及び当該MODデータを作成したユーザの識別番号等を関連付けてMODデータベース212に登録する。
【0025】
(データ送信部)
データ送信部231は、端末装置40からゲームのプログラムデータのURL情報に対するアクセスが行われた場合、そのURL情報に対応したゲームのプログラムデータを端末装置40に通信部22を介して送信する。これにより、端末装置40では、ゲームのプログラムデータをインストールすることが可能となる。ゲームのプログラムデータが端末装置40にインストールされることにより、オリジナルのゲームを端末装置40においてプレイすることが可能となる。
【0026】
また、データ送信部231は、端末装置40からセーブデータのURL情報に対するアクセスが行われた場合、そのURL情報に対応したセーブデータを端末装置40に通信部22を介して送信する。これにより、端末装置40においてゲームをプレイする際にセーブデータを用いることにより、セーブデータに対応した状態が反映されたゲームを端末装置40においてプレイすることが可能となる。
【0027】
さらに、データ送信部231は、端末装置40からMODデータのURL情報に対するアクセスが行われた場合、そのURL情報に対応したMODデータを端末装置40に通信部22を介して送信する。これにより、端末装置40では、MODデータをインストールすることが可能となる。MODデータが端末装置40にインストールされることにより、MODデータに基づいて改変されたゲームを端末装置40においてプレイすることが可能となる。
【0028】
(トークン管理部)
トークン管理部232は、ゲームのプログラムデータ及びMODデータが購入される都度、それらに対応したNFTの発行を分散型台帳システム30に要求する。
【0029】
例えば
図4に示されるようにユーザA11がマーケットプレイスMP上でゲームのプログラムデータを購入したとすると、トークン管理部232は、そのゲームのプログラムデータに対応したNFT101の発行を分散型台帳システム30に要求する。
図5に示されるように、NFT101には、トークンIDと共に、NFT101の発行者、NFT101の所有者、ゲームのプログラムデータに対応したメタデータ、及び取引データ等が含まれている。トークンIDの項目には、NFT101固有の識別番号の情報が登録されている。NFT101の発行者の項目には、例えばサーバ装置20の管理会社の名称等が登録されている。NFT101の所有者の項目には、ゲームのプログラムデータを購入したユーザA11の識別番号等が登録されている。
【0030】
メタデータには、ゲーム名、メタデータのバージョン、開発事業者の作成者名、ゲームのプログラムデータの一次販売価格、二次販売価格、ゲームのプログラムデータのサーバ情報、セーブデータのサーバ情報、及び秘密鍵情報等が含まれている。開発事業者の作成者名は、開発事業者においてゲームを実際に作成した開発者の氏名等である。一次販売価格の項目は、ゲームのプログラムデータを初めて購入する際の価格が登録されている。二次販売価格の項目には、一度購入されたゲームのプログラムデータを単体で、あるいはセーブデータと共に別のユーザに販売する際の価格が登録されている。例えば、マーケットプレイスMP上で一次購入者が初めてゲームのプログラムデータを購入する際には一次販売価格が用いられる。一次購入者が購入したゲームのプログラムデータを、そのセーブデータと共に二次購入者が購入する際には二次販売価格が用いられる。一次販売価格は例えばゲームの開発事業者により設定される。二次販売価格は、例えばゲームのプログラムデータを購入した購入者により設定される。ゲームのプログラムデータのサーバ情報の項目には、ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能なURL情報が登録されている。セーブデータのサーバ情報の項目には、ゲームのプログラムデータに対応したセーブデータ、換言すればユーザA11により作成されたセーブデータにアクセスすることが可能なURL情報が登録されている。秘密鍵情報の項目には、ゲームのプログラムデータ及びセーブデータが暗号化されているか否かの情報、及び暗号化されている場合にはその暗号鍵の情報が登録されている。
【0031】
なお、
図5に示されるNFT101のメタデータの情報はNFT101の所有者のみが上書き可能である。例えば、
図4に示されるように、ユーザA11がマーケットプレイスMP上でゲームのプログラムデータを購入した場合、そのゲームのプログラムデータの所有者はユーザA11となる。この場合、そのゲームのプログラムデータに対応するNFT101のメタデータを編集することができる人物はユーザA11のみとなる。ユーザA11は、NFT101のメタデータを編集することにより、例えば二次販売価格を自身で設定することができる。
【0032】
取引データの項目には、当該NFT101の取引履歴に関する情報が登録されている。取引データには、現在までに行われたNFT101の譲渡や売却等の取り引きに関する情報、例えば取り引きの際の移譲元と移譲先とが対応付けられて記憶されている。
本実施形態では、
図5に示されるゲームのプログラムデータに対応するNFT101が第1トークンに相当する。また、NFT101に含まれるゲームのプログラムデータのサーバ情報が、ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能な第1アクセス情報に相当する。さらに、NFT101に含まれるセーブデータのサーバ情報が、セーブデータにアクセスすることが可能な第3アクセス情報に相当する。
【0033】
図4に示されるようにユーザA11とは別のユーザA12がマーケットプレイスMPにおいてゲームのプログラムデータを購入した場合、トークン管理部232は、そのゲームのプログラムデータに対応したNFTとして、ユーザA11が所有するNFT101とは別のNFT102の発行を分散型台帳システム30に要求する。このNFT102では、NFT101とは異なるトークンIDが設定されている。すなわち、NFT102はNFT101とは異なる。NFT102においてトークンID以外の項目には、基本的にはNFT101と同様の情報が登録されているが、NFT101とは異なる情報が登録されている項目も存在する。例えば、NFT102における所有者の項目には、ユーザA12に対応した識別番号等が登録されている。また、NFT102におけるセーブデータのサーバ情報の項目には、ユーザA12により作成されたセーブデータにアクセスすることが可能なURL情報が登録されている。
【0034】
このように、本実施形態では、購入されたゲームのプログラムデータ毎に異なるNFTが無制限に発行されるようになっている。
図6に示されるように、ユーザA11がゲームのプログラムデータを購入した後、当該ゲームをプレイしてセーブデータを作成するとともに、そのセーブデータをゲームのプログラムデータと共にマーケットプレイスMP上で販売したとする。このセーブデータが付属されたゲームのプログラムデータを別のユーザA13がマーケットプレイスMP上で購入した場合、トークン管理部232は、NFT101の所有者を移転する処理を実行する。具体的には、トークン管理部232は、NFT101の所有者をユーザA11からユーザA13に変更する処理を分散型台帳システム30に要求する。
【0035】
また、
図7に示されるように、ユーザA12が、購入したゲームのプログラムデータを基にMODデータを作成した後、そのMODデータをサーバ装置20にアップロードしたとする。このとき、トークン管理部232は、そのMODデータに対応したNFT201の発行を分散型台帳システム30に要求する。
【0036】
図8に示されるように、NFT201には、トークンIDと共に、NFT201の発行者、NFT201の所有者、MODデータに対応したメタデータ、及び取引データ等が含まれている。トークンIDの項目には、
図5に示されるゲームのプログラムデータに対応したNFT102のトークンIDとは別のNFT201固有の識別番号の情報が登録されている。したがって、MODデータのNFT201はゲームのプログラムデータのNFT101とは異なる。
図8に示されるNFT201の発行者の項目には、例えばサーバ装置20の管理会社の名称等が登録されている。NFT201の所有者の項目には、MODデータを作成したユーザA12の識別番号等が登録されている。
図7に示されるように、ユーザA12がMODデータの販売を開始した時点であって、当該MODデータが別のユーザにより購入されていない場合、当該MODデータの所有者は、MODデータの作成者であるユーザA12に設定されている。
【0037】
メタデータには、MODデータで動作するゲームの名称、MODデータの名称、MODデータで動作するゲームのバージョン、MODデータの作成者、MODデータのバージョン、MODデータで動作するゲームのプログラムデータの販売価格、MODデータの販売価格、MODデータのサーバ情報、及び秘密鍵情報等が含まれている。MODデータの販売価格は、例えばMODデータを作成したユーザA12により設定される。MODデータのサーバ情報の項目には、MODデータにアクセスすることが可能なURL情報が登録されている。秘密鍵情報の項目には、MODデータが暗号化されているか否かの情報、及び暗号化されている場合にはその暗号鍵の情報が登録されている。
【0038】
取引データの項目には、当該NFT201の取引履歴に関する情報が登録されている。取引データには、現在までに行われたNFT201の譲渡や売却等の取り引きに関する情報、例えば取り引きの際の移譲元と移譲先とが対応付けられて記憶されている。
本実施形態では、
図8に示されるMODデータに対応するNFT201が第2トークンに相当する。また、NFT201に含まれるMODデータのサーバ情報が、MODデータにアクセスすることが可能な第2アクセス情報に相当する。
【0039】
図8に示されるNFT201のメタデータは所有者のみが上書き可能である。したがって、例えば
図8に示されるようにNFT201の所有者がユーザA12である場合、ユーザA12は、NFT201のメタデータを編集することにより、例えばMODデータの販売価格を自身で設定することができる。
【0040】
図7に示されるように、ユーザA12がマーケットプレイスMP上で、NFT201が関連付けられたMODデータを販売した後、そのNFT201が関連付けられたMODデータを別のユーザA21がマーケットプレイスMP上で購入したとすると、トークン管理部232は、そのMODデータに対応したNFT201の所有者をユーザA12からユーザA21に変更するように分散型台帳システム30に要求する。
【0041】
一方、ユーザA12は複数のMODデータをマーケットプレイスMP上で販売することが可能である。例えば、NFT201が関連付けられたMODデータとは別のMODデータを販売する場合、トークン管理部232は、そのMODデータに対応したNFTとして、NFT201とは別のNFT202の発行を分散型台帳システム30に要求する。このNFT202では、NFT201とは異なるトークンIDが設定されている。すなわち、NFT202はNFT201とは異なる。このNFT202が関連付けられたMODデータをユーザA22がマーケットプレイスMP上で購入したとすると、トークン管理部232は、そのMODデータに対応したNFT201の所有者をユーザA12からユーザA22に変更するように分散型台帳システム30に要求する。
【0042】
このように、本実施形態では、購入されたMODデータ毎に異なるNFTが無制限に発行される。
(取引処理部)
図3に示される取引処理部233は、マーケットプレイスMP上でのゲームのプログラムデータの売買、及びMODデータの売買等、マーケットプレイスMPに関する各種処理を実行する。例えば、取引処理部233は、マーケットプレイスMP上でゲームのプログラムデータ又はMODデータが購入された場合、その取り引きに関する入出金処理を実行する。
【0043】
具体的には、ユーザが端末装置40を操作してゲームのプログラムデータを購入した場合、取引処理部233は、そのユーザのウォレット情報に基づいて、ユーザからマーケットプレイスMPへの金銭の支払い処理を実行する。例えば、
図4に示されるようにユーザA11がゲームのプログラムデータを購入した場合、取引処理部233は、ゲームのプログラムデータの一次販売価格の情報をゲームデータベース211から取得するとともに、取得した販売価格に応じた金額をユーザA11のウォレットから出金する。例えばゲームのプログラムデータの販売価格が10,000円に設定されている場合、取引処理部233は、ユーザA11のウォレットから10,000円を出金するとともに、出金した10,000円をマーケットプレイスMPのウォレットに入金する。
【0044】
また、取引処理部233は、セーブデータが付属するゲームのプログラムデータの売買に関する入出金処理も実行する。例えば
図6に示されるように、ユーザA13が、ユーザA11が所有するゲームのプログラムデータ及びセーブデータをNFT101と共にマーケットプレイスMP上で購入したとする。この場合、取引処理部233は、ゲームのプログラムデータの二次販売価格の情報をNFT101から取得するとともに、取得した二次販売価格に応じた金額をユーザA11のウォレットから出金する。例えば二次販売価格が12,000円に設定されている場合、取引処理部233は、ユーザA13のウォレットから12,000円を出金する。そして、取引処理部233は、
図9(A)に示されるように、12,000円に所定率、例えば10%を乗算した金額である1,200円をマーケットプレイスMPのウォレットに手数料として入金するとともに、残りの金額10,800円をユーザA11のウォレットに入金する。
【0045】
さらに、
図7に示されるように、ユーザA12が作成したMODデータをユーザA21がマーケットプレイスMP上で購入した場合、取引処理部233は、MODデータの販売価格の情報をMODデータベース212から取得するとともに、取得した販売価格に応じた金額をユーザA21のウォレットから出金する。例えばMODデータの販売価格が1,000円に設定されている場合、取引処理部233は、ユーザA21のウォレットから1,000円を出金する。そして、取引処理部233は、
図9(B)に示されるように、1,000円に所定率、例えば10%を乗算した金額である100円をマーケットプレイスMPのウォレットに手数料として入金するとともに、残りの金額900円をユーザA12のウォレットに入金する。
【0046】
以上のような入出金処理を実行することにより、マーケットプレイスMPを管理する管理会社等は、マーケットプレイスMP上でゲームのプログラムデータが一次流通する際に、一次販売価格に応じた金額を徴収することができる。また、管理会社等は、マーケットプレイスMPにおいて、セーブデータが付属するゲームのプログラムデータがユーザ間で売買される場合には二次販売価格に応じた手数料を、またMODデータがユーザ間で売買される場合にはMODデータの販売価格に応じた手数料を徴収することもできる。
【0047】
なお、ユーザは、セーブデータが付属するゲームのプログラムデータ及びMODデータを他のユーザに無料で譲渡することも可能である。この場合、上記のような入出金処理は実行されずに、ユーザ間でNFTの所有権が移転するだけである。
(分散型台帳システムの構成)
図1に示される分散型台帳システム30は、いわゆるブロックチェーンの技術に基づいてゲームのプログラムデータ及びMODデータのそれぞれのNFTを管理するシステムである。分散型台帳システム30は、サーバ装置20からの要求に基づいて、具体的にはゲームのプログラムデータ及びMODデータのそれぞれのNFTの発行要求に基づいてNFTを分散型台帳310に登録する。また、分散型台帳システム30は、ゲームのプログラムデータ及びMODデータのそれぞれに関して譲渡等の取り引きが行われた場合には、その取引データを分散型台帳310に登録する。具体的には、分散型台帳310には、ハッシュ値及びトランザクションのリストを含む複数のブロックが記憶されている。トランザクションは、NFTに対応付けられたゲームのプログラムデータ及びMODデータの取り引きに関する情報である。ハッシュ値は、一つ前のトランザクションの一部からハッシュ関数に基づいて算出される。分散型台帳310では、各ブロックがハッシュ値によりチェーンのように繋がった状態で取引履歴が記憶されている。
【0048】
(端末装置の構成)
図10に示されるように、端末装置40は、その機能的な構成として、表示部41と、記憶部42と、入力部43と、通信部44と、制御部45とを備えている。
【0049】
表示部41は、各種画面を表示する機能を有するものである。表示部41は、例えばマーケットプレイスMPの操作画面やゲームのプレイ画面等を表示する。表示部41は、例えば
図2に示される出力装置15により実現可能である。
記憶部42は、端末装置40の各種情報を記憶する機能を有するものである。記憶部42には各種プログラム等が記憶されている。また、記憶部42には、マーケットプレイスMPを利用する際に用いられるユーザのアカウント情報等が記憶されている。さらに、マーケットプレイスMP上でユーザがゲームのプログラムデータを購入した後、そのゲームのプログラムデータを端末装置40にインストールした場合、記憶部42にはゲームのプログラムデータやセーブデータ等が記憶される。また、ユーザが端末装置40を操作してMODデータを作成した場合、あるいはマーケットプレイスMP上でユーザMODデータを購入した場合、記憶部42にはMODデータが記憶される。記憶部42は、例えば
図2に示される記憶装置12により実現可能である。
【0050】
入力部43は、ユーザの操作を受け付ける機能を有するものである。入力部43は、例えば
図2に示される入力装置14により実現可能である。
通信部44はネットワーク回線Nを介してサーバ装置20と各種通信を行う機能を有するものである。通信部44は、サーバ装置20と各種通信を行うことにより、サーバ装置20により提供されるマーケットプレイスMPにおけるユーザの各種操作を可能とする。例えば、ユーザが入力部43を操作してマーケットプレイスMPを利用する際に、記憶部42に記憶されているアカウント情報をサーバ装置20に送信する。これによりアカウント情報に基づいた認証がサーバ装置20により実行される。当該認証が成立すると、ユーザは、マーケットプレイスMPを利用することが可能となる。
【0051】
また、通信部44は、ユーザによる入力部43の操作に基づいてサーバ装置20と通信を行うことにより、ゲームのプログラムデータ、セーブデータ、及びMODデータ等をサーバ装置20からネットワーク回線Nを介して取得するとともに、取得したそれらのデータを記憶部42に記憶させる。
【0052】
さらに、通信部44は、ユーザによる入力部43の操作に基づいてサーバ装置20と通信を行うことにより、記憶部42に記憶されているセーブデータやMODデータ等をサーバ装置20に送信する。これにより、サーバ装置20のゲームデータベース211にセーブデータを登録したり、サーバ装置20のMODデータベース212にMODデータを登録したりすることができる。
【0053】
制御部45は、端末装置40を統括的に制御する機能を有するものである。制御部45は、例えば記憶部42に記憶されるプログラムを
図2に示されるプロセッサ11が実行することにより実現可能である。制御部45は、その機能的な構成として、ゲーム実行部450と、表示制御部451とを備えている。
【0054】
(ゲーム実行部)
ゲーム実行部450は、ユーザによる入力部43の操作に基づいて、記憶部42に記憶されたゲームのプログラムデータを実行する。
具体的には、ゲーム実行部450は、ゲームを実行する操作がユーザにより行われた場合、通信部44を通じてサーバ装置20と通信を行うことによりユーザの認証を行う。例えば、ゲーム実行部450は、記憶部42に記憶されたアカウント情報をサーバ装置20に送信する。この際、サーバ装置20は、端末装置40から送信されるユーザのアカウント情報と、ゲームのプログラムデータに対応したNFTの所有者との照合を行い、端末装置40のユーザが、ゲームのプログラムデータに対応したNFTの所有者であるか否かを判断する。サーバ装置20は、端末装置40のユーザが、ゲームのプログラムデータに対応したNFTの所有者であると判断した場合、認証が成立した旨を端末装置40に通知する。一方、サーバ装置20は、端末装置40のユーザが、ゲームのプログラムデータに対応したNFTの所有者でないと判断した場合、認証が不成立である旨を端末装置40に通知する。ゲーム実行部450は、認証が成立した旨がサーバ装置20から通知された場合にはゲームのプログラムデータを実行する。これにより、端末装置40においてゲームをプレイすることが可能となる。一方、ゲーム実行部450は、認証が不成立である旨がサーバ装置20から通知された場合にはゲームのプログラムデータを実行しない。この場合、端末装置40においてゲームをプレイすることはできない。
【0055】
また、ゲーム実行部450は、ユーザによる入力部43の操作に基づいて、記憶部42に記憶されたセーブデータを読み込むとともに、当該セーブデータが反映されたゲームのプログラムデータを実行する。この場合にも、サーバ装置20においてゲームのプログラムデータのNFTに基づいてユーザの認証が行われて、ゲーム実行部450は、当該認証が成立した場合にはゲームのプログラムデータを実行し、当該認証が不成立の場合にはゲームのプログラムデータを実行しない。
【0056】
さらに、ゲーム実行部450は、ユーザによる入力部43の操作に基づいて、記憶部42に記憶されたMODデータを読み込むとともに、当該MODデータが反映されたゲームのプログラムデータを実行する。この際、MODデータが反映されたゲームのプログラムデータを実行するためには、ユーザは、MODデータのNFTだけでなく、ゲームのプログラムデータのNFTを所有している必要がある。それを確認するために、サーバ装置20は、MODデータに対応したNFTの認証だけでなく、ゲームのプログラムデータに対応したNFTの認証も行う。具体的には、サーバ装置20は、端末装置40から送信されるユーザのアカウント情報と、MODデータに対応したNFTの所有者との照合を行い、端末装置40のユーザが、MODデータに対応したNFTの所有者であるか否かを判断する。同様に、サーバ装置20は、端末装置40のユーザが、ゲームのプログラムデータに対応したNFTの所有者であるか否かも判断する。サーバ装置20は、MODデータ及びゲームのプログラムデータのそれぞれのNFTの認証結果を端末装置40に送信する。ゲーム実行部450は、MODデータ及びゲームのプログラムデータのそれぞれのNFTの認証が成立した場合、MODデータが反映されたゲームのプログラムデータを実行する。これにより、端末装置40において、MODデータが反映されたゲームをプレイすることが可能となる。一方、ゲーム実行部450は、MODデータ及びゲームのプログラムデータの少なくとも一方のNFTの認証が不成立である場合、MODデータが反映されたゲームのプログラムデータを実行しない。この場合、端末装置40において、MODデータが反映されたゲームをプレイすることはできない。
【0057】
(表示制御部)
表示制御部451は表示部41の表示出力を制御する。例えば、表示制御部451は、マーケットプレイスMPの操作画面やゲームのプレイ画面等を表示部41に表示する制御を実行する。
【0058】
(情報処理システムの動作例)
次に、
図11~
図13を参照して、本実施形態の情報処理システム10の動作例について説明する。はじめに、ユーザA11がゲームのプログラムデータを購入する際の情報処理システム10の動作例について説明する。なお、以下では、ユーザA11が所有している端末装置40を「端末装置40a」で示す。
【0059】
図11に示されるように、ユーザA11が端末装置40aにおいてマーケットプレイスMP上でゲームのプログラムデータを購入する操作を行ったとすると(ステップS10)、その操作が行われた旨が端末装置40aからサーバ装置20に送信される。サーバ装置20の取引処理部233は、ゲームのプログラムデータの購入が行われた旨を受信すると(ステップS20)、その取引処理を実行する(ステップS21)。また、サーバ装置20のトークン管理部232は、購入されたゲームのプログラムデータに対応したNFTの発行を分散型台帳システム30に要求する(ステップS22)。分散型台帳システム30は、サーバ装置20からの要求を受信すると(ステップS30)、ゲームのプログラムデータに対応したNFTを分散型台帳310に登録する(ステップS31)。これにより、ゲームのプログラムデータの所有権がユーザA11に付与された状態となる。
【0060】
その後、ユーザA11が端末装置40aにおいてゲームをインストールする操作を行ったとすると、端末装置40aは、NFTに含まれているURL情報に基づいてサーバ装置20に対してゲームのプログラムデータの送信を要求する(ステップS11)。この要求がサーバ装置20の通信部22により受信されると(ステップS23)、サーバ装置20のデータ送信部231は、ゲームデータベース211に記憶されているゲームのプログラムデータを端末装置40aに送信する(ステップS24)。サーバ装置20から送信されるゲームのプログラムデータを端末装置40aが受信すると(ステップS12)、そのゲームのプログラムデータが端末装置40aにインストールされて、端末装置40aにおいてゲームをプレイすることが可能となる(ステップS13)。
【0061】
次に、ユーザA11が所有しているゲームのプログラムデータ及びセーブデータをユーザA13が購入する際の情報処理システム10の動作例について説明する。なお、以下では、ユーザA13が所有している端末装置40を「端末装置40b」と称する。
図12に示されるように、ユーザA11が端末装置40aでゲームをプレイしてセーブデータを作成した後、そのセーブデータが付属するゲームのプログラムデータをマーケットプレイスMP上で販売する操作を行ったとすると(ステップS14)、その操作が行われた旨が端末装置40aからサーバ装置20に送信される。サーバ装置20の取引処理部233は、ゲームのプログラムデータ及びセーブデータの販売を要求する旨を受信すると(ステップS25)、セーブデータが付属するゲームのプログラムデータをマーケットプレイスMP上で販売する(ステップS26)。
【0062】
その後、ユーザA11とは別のユーザA13が端末装置40bにおいてマーケットプレイスMP上でゲームのプログラムデータ及びセーブデータを購入する操作を行ったとすると(ステップS40)、その操作が行われた旨が端末装置40bからサーバ装置20に送信される。サーバ装置20の取引処理部233は、ゲームのプログラムデータ及びセーブデータの購入が行われた旨を受信すると(ステップS27)、その取引処理を実行する(ステップS28)。また、サーバ装置20のトークン管理部232は、購入されたゲームのプログラムデータに対応したNFTをユーザA11からユーザA13に移譲するように分散型台帳システム30に要求する(ステップS29)。分散型台帳システム30は、サーバ装置20からの要求を受信すると(ステップS32)、そのゲームのプログラムデータに対応したNFTの所有者をユーザA11からユーザA13に変更する(ステップS33)。これにより、ゲームのプログラムデータ及びセーブデータの所有権がユーザA13に付与された状態となる。
【0063】
その後、ユーザA13が端末装置40bにおいてゲームをインストールする操作を行ったとすると、端末装置40bは、NFTに含まれているURL情報に基づいてサーバ装置20に対してゲームのプログラムデータ及びセーブデータの送信を要求する(ステップS41)。この要求がサーバ装置20の通信部22により受信されると(ステップS50)、サーバ装置20のデータ送信部231は、ゲームデータベース211に記憶されているゲームのプログラムデータ及びセーブデータを端末装置40bに送信する(ステップS51)。サーバ装置20から送信されるゲームのプログラムデータ及びセーブデータを端末装置40bが受信すると(ステップS42)、そのゲームのプログラムデータ及びセーブデータが端末装置40bにインストールされて、端末装置40bにおいて、セーブデータに対応したゲームをプレイすることが可能となる(ステップS43)。
【0064】
次に、ユーザA12が作成したMODデータを別のユーザA21が購入する際の情報処理システム10の動作例について説明する。なお、以下では、ユーザA12が所有している端末装置40を「端末装置40c」と称し、ユーザA21が所有している端末装置40を「端末装置40d」と称する。
【0065】
図13に示されるように、ユーザA12が端末装置40cにおいてMODデータを作成した後、そのMODデータをサーバ装置20にアップロードしたとすると(ステップS60)、サーバ装置20の通信部22は、そのMODデータを受信した後(ステップS52)、MODデータをMODデータベース212に記憶させる(ステップS53)。このとき、サーバ装置20のトークン管理部232は、MODデータに対応したNFTの発行を分散型台帳システム30に要求する(ステップS54)。分散型台帳システム30は、サーバ装置20からの要求を受信すると(ステップS34)、MODデータに対応したNFTを分散型台帳310に登録する(ステップS35)。これにより、MODデータに対してNFTが付与された状態となる。その後、ユーザA12が端末装置40cにおいてMODデータをマーケットプレイスMP上で販売する操作を行ったとすると(ステップS61)。その操作が行われた旨が端末装置40cからサーバ装置20に送信される。これにより、サーバ装置20の取引処理部233は、マーケットプレイスMP上でMODデータを販売する(ステップS55)。
【0066】
なお、ユーザA12は、複数のMODデータをマーケットプレイスMP上で販売することが可能である。複数のMODデータは、同一のMODデータであってもよく、互いに異なるMODデータであってもよい。マーケットプレイスMP上で販売される複数のMODデータのそれぞれには、互いに異なるNFT、より詳細には互いに異なるトークンIDを有するNFTが関連付けられている。
【0067】
その後、ユーザA21が端末装置40dにおいてマーケットプレイスMP上でMODデータを購入する操作を行ったとすると(ステップS70)、その操作が行われた旨が端末装置40dからサーバ装置20に送信される。サーバ装置20の取引処理部233は、MODデータの購入が行われた旨を受信すると(ステップS56)、その取引処理を実行する(ステップS57)。また、サーバ装置20のトークン管理部232は、購入されたMODデータに対応したNFTをユーザA12からユーザA21に移譲するように分散型台帳システム30に要求する(ステップS58)。分散型台帳システム30は、サーバ装置20からの要求を受信すると(ステップS36)、MODデータの所有者をユーザA12からユーザA21に変更する(ステップS37)。これにより、MODデータの所有権がユーザA21に付与された状態となる。
【0068】
その後、ユーザA21が端末装置40dにおいてMODデータをインストールする操作を行ったとすると、端末装置40dは、NFTに含まれているURL情報に基づいてサーバ装置20に対してMODデータの送信を要求する(ステップS71)。この要求がサーバ装置20の通信部22により受信されると(ステップS59)、サーバ装置20のデータ送信部231は、MODデータベース212に記憶されているMODデータを端末装置40dに送信する(ステップS80)。サーバ装置20から送信されるMODデータを端末装置40dが受信すると(ステップS72)、そのMODデータが端末装置40dにインストールされて、端末装置40dにおいて、MODデータに対応したゲームをプレイすることが可能となる(ステップS73)。
【0069】
(本実施形態の情報処理システムの作用及び効果)
以上のように、本実施形態のサーバ装置20は、記憶部21と、トークン管理部232とを備える。記憶部21には、ゲームのプログラムデータと、ゲームから二次創作されたMODデータが記憶されている。トークン管理部232は、ゲームのプログラムデータに対応するNFT、及びMODデータに対応するNFTを分散型台帳310で発行する。プログラムデータに対応するNFTには、ゲームのプログラムデータにアクセスすることが可能なURL情報が含まれている。MODデータに対応するNFTには、MODデータにアクセスすることが可能なURL情報が含まれている。
【0070】
この構成によれば、ゲームのプログラムデータにNFTが関連付けられているため、このトークンに基づいてゲームのプログラムデータの固有性を確保することができる。同様に、MODデータにもNFTが関連付けられているため、このトークンに基づいてMODデータの固有性を確保することができる。したがって、本実施形態の構成によれば、ゲームのプログラムデータ及びMODデータのそれぞれの固有性を確保することができるため、例えば開発事業者がサーバ装置20の管理者になることにより、開発事業者は、特定の販売事業者を介することなく、自身でゲームのプログラムデータ及びMODデータを販売及び流通させることが可能となる。よって、より適切にゲームのプログラムデータ及びMODデータを普及させることができる。
【0071】
ゲームのプログラムデータに対応するNFTには、ゲームのセーブデータにアクセスすることが可能なURL情報が含まれている。
この構成によれば、ゲームのセーブデータの固有性も確保することができるため、より適切にセーブデータを普及させることが可能である。また、プロゲーマー等の著名人がゲームをプレイしてセーブデータを作成したような場合、そのセーブデータの固有性を確保しつつセーブデータを売買することができれば、例えば著名人のファンに対して、そのセーブデータが付属したゲームのプログラムデータを適切なかたちで販売することが可能となる。
【0072】
ゲームのプログラムデータに対応するNFTには、ゲームのプログラムデータの一次販売価格及び二次販売価格の情報が更に含まれている。また、MODデータに対応するNFTにはMODデータの販売価格の情報が含まれている。
この構成によれば、ゲームのプログラムデータの一次販売価格及び二次販売価格、並びにMODデータの販売価格をNFTにおいて管理することができるため、より適切に販売価格を管理することが可能となる。
【0073】
<第2実施形態>
次に、情報処理システム10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態の情報処理システム10との相違点を中心に説明する。
本実施形態の情報処理システム10では、MODデータがサーバ装置20に登録される際に、当該MODデータの審査が行われて、当該審査を通じて許可されたMODデータのみがマーケットプレイスMP上で販売される。
【0074】
(サーバ装置の構成)
図3に破線で示されるように、本実施形態のサーバ装置20の制御部23は、その機能的な構成として、審査部234を更に備えている。また、制御部23のトークン管理部232及び取引処理部233は、以下の点で第1実施形態のトークン管理部232及び取引処理部233と相違する。
【0075】
(審査部)
審査部234は、端末装置40からMODデータの登録が要求された際に、MODデータの内容を審査する。審査部234は、MODデータに関して例えばセキュリティ的な審査処理やコンプライアンス的な審査処理を行う。セキュリティ的な審査処理とは、MODデータの内容を解析して、例えばマルウェア等の有害なデータが含まれているか否かを審査する処理である。コンプライアンス的な審査とは、MODデータの内容を解析して、例えば公序良俗に反するデータが含まれているか否かを審査する処理である。なお、MODデータの審査に関しては、その一部を人の手を介して行ってもよい。
【0076】
審査部234は、MODデータが審査処理を通過した場合、そのMODデータを承認する。一方、審査部234は、MODデータが審査処理を通過しなかった場合、そのMODデータを非承認にする。
(トークン管理部)
トークン管理部232は、MODデータのNFTの発行を分散型台帳システム30に要求する際に、審査部234の審査結果の情報をNFTに登録する。具体的には、トークン管理部232は、MODデータに対応するNFTとして、
図14に示されるようなNFT203の発行を分散型台帳システム30に要求する。
【0077】
図14に示されるように、NFT203のメタデータには、MODデータの承認可否情報、及びMODデータの承認内容情報が含まれている。承認可否情報の項目は、審査部234の審査によりMODデータが承認されたか否かの情報が登録されている。承認内容情報には、審査部234の審査により実際に承認された具体的な内容が登録されている。
【0078】
(取引処理部)
取引処理部233は、MODデータをマーケットプレイスMP上に陳列する際に、MODデータに対応するNFTに含まれるMODデータの承認可否情報を読み込む。取引処理部233は、承認されている旨の情報が承認可否情報の項目に登録されている場合、MODデータをマーケットプレイスMP上に陳列する。これにより、他のユーザがマーケットプレイスMPを介してMODデータを購入することができるようになるため、そのMODデータはマーケットプレイスMPを介して市場に流通する。一方、取引処理部233は、非承認である旨の情報が承認可否情報の項目に登録されている場合、MODデータをマーケットプレイスMP上に陳列しない。この場合、他のユーザによるMODデータの購入は不可能であるため、そのMODデータは市場に流通しない。
【0079】
(端末装置の構成)
本実施形態の端末装置40は、以下の点で第1実施形態の端末装置40と相違する。
(ゲーム実行部)
ゲーム実行部450は、ユーザによる入力部43の操作に基づいて、MODデータが反映されたゲームのプログラムデータを実行する際に、MODデータに対応したNFTに含まれる承認可否情報を取得する。ゲーム実行部450は、承認されている旨の情報が承認可否情報の項目に登録されている場合、MODデータが反映されたゲームのプログラムデータを実行する。ゲーム実行部450は、非承認である旨の情報が承認可否情報の項目に登録されている場合、MODデータが反映されたゲームのプログラムデータを実行しない。
【0080】
(本実施形態の情報処理システムの作用及び効果)
以上のように、本実施形態の情報処理システム10は、MODデータに対して審査処理を実行する審査部234を更に備えている。
この構成によれば、MODデータの適切性を確保することができるため、例えばコンプライアンスに反するMODデータや、公序良俗に反するMODデータが市場に流通することを未然に回避することができる。
【0081】
本実施形態の取引処理部233は、MODデータの売買に関する処理を実行する。取引処理部233は、MODデータが審査部234の審査処理により承認されている場合、MODデータの売買を実行する。一方、取引処理部233は、MODデータが審査部234の審査処理により承認されていない場合、MODデータの売買を実行しない。
この構成によれば、審査部234により承認されているMODデータのみが売買されることになるため、より適切なMODデータを売買することが可能となる。
【0082】
MODデータのNFTには、MODデータが承認されているか否かを示す承認可否情報が含まれている。ゲーム実行部450は、ゲームのプログラムデータを実行する際にNFTに含まれている承認可否情報を読み込み、承認可否情報に基づいてMODデータが承認されているか否かを判断する。ゲーム実行部450は、MODデータが承認されている場合、ゲームのプログラムデータを実行し、MODデータが承認されていない場合、ゲームのプログラムデータを実行しない。
この構成によれば、承認されていないMODデータが反映されたゲームが実行されることを未然に回避することができる。
【0083】
<他の実施形態>
上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
ゲームのプログラムデータのNFT及びMODデータのNFTは、予め定められた特定の事業者や人物等、特定のもののみが閲覧可能なものであってもよい。
NFTが関連付けられたMODデータに関しては、それを更に改造して第2世代のMODデータを開発及び販売可能であってもよい。MODデータの世代数に関しては制約があってもよいし、制約がなくてもよい。但し、MODデータの改造に関しては任意のユーザに対して可能とする一方、改造後のMODデータの販売に関しては、改造前のMODデータを作成した作成者の許可がある場合のみ可能とするという制約が付与されていてもよい。このMODデータの販売を許可するか否かの情報に関しては、MODデータのNFTに更に含まれていてもよい。
【0084】
ゲームのプログラムデータのNFTを所有しているユーザのみがMODデータを開発できるようにしてもよい。例えば、データ登録部230は、端末装置40からMODデータの登録が要求された場合、端末装置40のユーザのアカウント情報等に基づいて、当該ユーザがゲームのプログラムデータのNFTの所有者であるか否かを判断する。データ登録部230は、ユーザがゲームのプログラムデータのNFTの所有者である場合、MODデータをMODデータベース212に登録する一方、ユーザがゲームのプログラムデータの所有者でない場合、MODデータをMODデータベース212に登録しない。
【0085】
MODデータの開発に関しては、例えばマーケットプレイスMP上でのみ行えるようにしてもよい。その際、ゲームのプログラムデータに対応するNFTの所有者のみがMODデータを開発できるようにしてもよい。
マーケットプレイスMPでは、セーブデータのみを単体で売買可能であってもよい。この場合、例えばゲームのプログラムデータに対応するNFTとは別に、セーブデータに対応するNFTを発行すれば、ゲームのプログラムデータ及びセーブデータをそれぞれ個別に管理することが可能である。
【0086】
サーバ装置20及び端末装置40がそれぞれ備える全ての構成要素は、サーバ装置20単体、端末装置40単体、サーバ装置20及び端末装置40とは別の通信端末、並びにそれらのうちの組み合わせ可能な2つの装置に設けられていてもよい。
本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
【符号の説明】
【0087】
10:情報処理システム、20:サーバ装置(情報処理装置)、21:記憶部、232:トークン管理部、233:取引処理部、234:審査部、310:分散型台帳、450:ゲーム実行部。