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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110739
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/80 20180101AFI20240808BHJP
【FI】
G16H50/80
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015507
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笹山 愛未
(72)【発明者】
【氏名】柴田 真理子
(72)【発明者】
【氏名】橋本 敬介
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA04
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】出発地から目的地に至るまでの感染症の感染リスクを容易に把握できるようにすること。
【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、第1取得部と、算出部と、出力部とを備える。第1取得部は、出発地、目的地、及び前出発地と前目的地との間の移動に係る交通手段を規定した外出計画を取得する。算出部は、出発地、目的地及び交通手段の各々で感染症に感染する感染リスクを定量的に表した第1感染リスク値に基づき、外出計画の全体での感染リスクを表した第2感染リスク値を算出する。出力部は、算出した第2感染リスク値を出力する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地、目的地、及び前記出発地と前記目的地との間の移動に係る交通手段を規定した外出計画を取得する第1取得部と、
前記出発地、前記目的地及び前記交通手段の各々で感染症に感染する感染リスクを定量的に表した第1感染リスク値に基づき、前記外出計画の全体での前記感染リスクを表した第2感染リスク値を算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記第2感染リスク値を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記出発地、前記目的地及び前記交通手段の各々について、前記感染リスクに影響を及ぼす要素の影響度合いを表した重み値を取得する第2取得部を更に備え、
前記算出部は、前記出発地、前記目的地及び前記交通手段の各々の前記第1感染リスク値と前記重み値とに基づいて、前記第2感染リスク値を算出する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
外出計画の変更に係る条件を取得する第3取得部と、
前記条件に基づいて、前記出発地、前記目的地、及び前記交通手段の何れかを変更した代替案を1又は複数設定する設定部と、
を更に備え、
前記算出部は、前記代替案の各々について前記第2感染リスク値を算出し、
前記出力部は、前記算出部が算出した前記外出計画及び前記代替案の第2感染リスク値に基づいて、前記外出計画と前記代替案との出力に係る並び替えを行う、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力部は、前記代替案の各々について、前記外出計画を前記代替案の各々に変更した場合の前記第2感染リスク値の変化率を算出し、当該変化率に基づいて、前記外出計画と前記代替案との出力に係る並び替えを行う、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記算出部は、前記出発地、前記目的地、及び前記交通手段の第1感染リスク値に、対応する前記重み値を乗算した第3感染リスク値を夫々算出し、
前記出力部は、前記算出部が算出した前記第3感染リスク値を出力する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記算出部は、前記出発地、前記目的地及び前記交通手段の各々の利用に掛かる費用に基づき、前記外出計画を実施した場合に掛かる費用を算出し、
前記出力部は、前記算出部が算出した前記費用を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記算出部は、前記出発地、前記目的地及び前記交通手段の各々の所要時間に基づき、前記外出計画を実施した場合の所要時間を算出し、
前記出力部は、前記算出部が算出した前記所要時間を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記重み値には、出発地、目的地、及び交通手段の混雑状況又は混雑状況の予測についての感染リスクへの影響の度合いを表した数値が含まれる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記重み値には、出発地、目的地、及び交通手段によって実施される感染対策についての感染リスクへの影響の度合いを表した数値が含まれる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記重み値には、ユーザによって実施される感染対策についての感染リスクへの影響の度合いを表した数値が含まれる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項11】
出発地、目的地、及び交通手段の前記第1感染リスク値は、同一基準で正規化されている、
請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
出発地、目的地、及び交通手段の前記第1感染リスク値は、感染症の種類毎に定められる、
請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
情報処理装置と端末装置とを備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
出発地、目的地、及び前記出発地と前記目的地との間の移動に係る交通手段を規定した外出計画を取得する第1取得部と、
前記出発地、前記目的地及び前記交通手段の各々で感染症に感染する感染リスクを定量的に表した第1感染リスク値に基づき、前記外出計画の全体での前記感染リスクを表した第2感染リスク値を算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記第2感染リスク値を前記端末装置に送信する送信部と、
を備え、
前記端末装置は、
前記情報処理装置から送信された前記第2感染リスク値を受信する受信部と、
受信された前記第2感染リスク値を表示装置に表示させる表示制御部と、
を備える、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書等に開示の実施形態は、情報処理装置及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、COVID-19の世界的流行等により、市中での感染症の感染リスクが高まり、人々が外出することに不安を覚える場面が出てきている。従来、感染症の感染予防行動を支援するシステムとして、地域のリアルタイムな感染リスク情報を提示する技術や感染リスク情報又は混雑情報を提供する技術が知られている。
【0003】
しかし、従来技術では、ピンポイントでしか感染リスクを把握できない。したがって、例えば、自宅を出発してから帰宅までの全体に亘る感染のリスクを容易には把握できない。このため、感染リスクを考慮した外出手段や方法の調整(以下、外出計画の立案ともいう)や外出をする/しないの判断等が難しい場面があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-27610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書等に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、出発地から目的地に至るまでの感染症の感染リスクを容易に把握できるようにすることである。ただし、本明細書等に開示の実施形態により解決される課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を、本願明細書に開示の実施形態が解決する他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る情報処理装置は、第1取得部と、算出部と、出力部とを備える。第1取得部は、出発地、目的地、及び前出発地と前目的地との間の移動に係る交通手段を規定した外出計画を取得する。算出部は、出発地、目的地及び交通手段の各々で感染症に感染する感染リスクを定量的に表した第1感染リスク値に基づき、外出計画の全体での感染リスクを表した第2感染リスク値を算出する。出力部は、算出した第2感染リスク値を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る外出計画入力画面の一例を説明する図である。
図5図5は、実施形態に係る感染リスク値表示画面の一例を説明する図である。
図6図6は、実施形態に係る詳細表示画面の一例を説明する図である。
図7図7は、実施形態に係る詳細表示画面の一例を説明する図である。
図8図8は、実施形態に係る詳細表示画面の一例を説明する図である。
図9図9は、実施形態に係る詳細表示画面の一例を説明する図である。
図10図10は、実施形態に係る外出計画入力画面の一例を説明する図である。
図11図11は、実施形態に係る感染リスク値表示画面の一例を説明する図である。
図12図12は、実施形態に係る詳細表示画面の一例を説明する図である。
図13図13は、実施形態に係る詳細表示画面の一例を説明する図である。
図14図14は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図15図15は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図16図16は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図17図17は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、情報処理装置及び情報処理システムの実施形態について説明する。
【0009】
図1は、実施形態に係る医用情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、ユーザ端末100a、100b、100c~100nと、情報処理装置300とを有する。以下の説明では、ユーザ端末100a、100b、100c~100nを特に区別しない場合、ユーザ端末100とも呼称する。
【0010】
ここで、ユーザ端末100a、100b、100c~100nと、情報処理装置300とは、インターネット等の公衆ネットワーク等のネットワークNWを介して互いに通信可能に有線又は無線で接続される。なお、各装置の個数は、図1に示した個数に限定されないものとする。
【0011】
ユーザ端末100は、外出計画に関する入力・表示等の処理を行う。ユーザ端末100は、端末装置の一例である。例えば、ユーザ端末100は、PC(Personal Computer)やタブレット式PC、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯端末等を含む。
【0012】
図2は、ユーザ端末100の構成の位置例を示すブロック図である。図2に示すように、ユーザ端末100は、I/F(インタフェース)回路110と、入力回路130と、ディスプレイ150と、記憶回路170と、処理回路190とを有する。
【0013】
I/F回路110は、処理回路190に接続され、ネットワークNWを介した各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、I/F回路110は、情報処理装置300との間でデータの送受信を行う。例えば、I/F回路110は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
【0014】
入力回路130は、処理回路190に接続され、ユーザから受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路190に出力する。例えば、入力回路130は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、タッチパネル、音声入力デバイス(マイク)等によって実現される。
【0015】
ディスプレイ150は、処理回路190に接続され、処理回路190から出力される各種情報を表示する。ディスプレイ150は、表示装置の一例である。例えば、ディスプレイ150は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。
【0016】
記憶回路170は、処理回路190に接続され、各種データを記憶する。例えば、記憶回路170は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。例えば、記憶回路170は、ユーザ端末100を使用するユーザのユーザIDを記憶する。また、例えば、記憶回路170は、アプリデータ171等を記憶する。
【0017】
アプリデータ171は、ユーザ端末100にインストールされたアプリ等に関するデータである。例えば、アプリデータ171は、スケジュール管理アプリのスケジュールデータ、SNSアプリの会話データ、ワクチン接種証明アプリのワクチン接種状況等のデータである。これらのデータは、外出計画における第2感染リスク値の算出に用いられる。
【0018】
処理回路190は、ユーザ端末100の動作を統括的に制御する。例えば、処理回路190は、プロセッサによって実現される。
【0019】
また、例えば、処理回路190は、通信制御機能191と、表示制御機能193とを機能部として有する。
【0020】
ここで、通信制御機能191は、受信部の一例である。また、表示制御機能193は、表示制御部の一例である。
【0021】
通信制御機能191は、情報処理装置300との通信を制御する。例えば、通信制御機能191は、I/F回路110を制御し、情報処理装置300から表示画面データを受信する。また、例えば、通信制御機能191は、I/F回路110を制御し、入力回路130を介してユーザから入力された内容と記憶回路170に記憶されたユーザIDとを対応付けて入力データとして情報処理装置300へ送信する。
【0022】
表示制御機能193は、各種情報をディスプレイ150に表示させる制御を行う。例えば、表示制御機能193は、情報処理装置300で生成された表示画面データをディスプレイ150に表示させる。
【0023】
図1に戻り説明を続ける。情報処理装置300は、感染リスクに関わる情報の提示等の処理を実行する。なお、情報処理装置300は、例えば、サーバ装置、ワークステーション等のコンピュータ機器によって実現される。
【0024】
図3は、情報処理装置300の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置300は、I/F回路310と、入力回路330と、ディスプレイ350と、記憶回路370と、処理回路390とを有する。
【0025】
I/F回路310は、処理回路390に接続され、ネットワークNWを介した各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、I/F回路310は、ユーザ端末100との間でデータの送受信を行う。例えば、I/F回路310は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC等によって実現される。
【0026】
入力回路330は、処理回路390に接続され、I/F回路310を介して、受信した入力データを処理回路390に出力する。なお、入力回路330は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、タッチパネル等によって実現されてもよい。
【0027】
ディスプレイ350は、処理回路390に接続され、処理回路390から出力される各種情報を表示する。例えば、ディスプレイ350は、液晶モニタやCRTモニタ、タッチパネル等によって実現される。
【0028】
記憶回路370は、処理回路390に接続され、各種データを記憶する。例えば、記憶回路370は、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。例えば、記憶回路370は、感染リスク値DB(データベース)371、重み値DB373、感染対策情報DB375及びユーザ情報DB377等を記憶する。
【0029】
感染リスク値DB371は、施設等の人が出入する場所や交通手段の感染リスクを定量的に表した第1感染リスク値を格納するデータベースである。以下、第1感染リスク値の定量化対象となる場所及び交通手段を区別しない場合には単に「施設」ともいう。
【0030】
例えば、感染リスク値DB371は、各施設を識別する施設IDと、施設の名称と、当該施設の第1感染リスク値とを対応付けた情報の集合である。施設等としては、例えば、映画館、テーマパーク、複合商業施設、公園、病院等が挙げられる。また、交通手段としては、例えば、電車、バス、タクシー、自家用車、船、飛行機等が挙げられる。
【0031】
なお、本実施形態の感染リスク値DB371では、病原体の種類(例えば、インフルエンザウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、EBウイルス等)毎に当該種類の特性に応じた第1感染リスク値が、各施設の施設IDに対応付けて設定されているものとする。
【0032】
また、例えば、コロナウイルス(SARS-CoV2)のようなウイルスの場合、変異株(例えば、デルタ株、ミュー株、オミクロン株等)、派生型(例えば、BA.5、BA.2.75等)によって感染力が大きく異なることがあるため、変異株や派生型毎に第1感染リスク値が設定されることが好ましい。
【0033】
重み値DB373は、感染リスクに影響を及ぼす要素の影響度合いを表した重み値を格納するデータベースである。例えば、重み値DBは、感染リスクに影響を与える各要素を識別する要素IDと、当該要素の名称と、重み値とを対応付けて記憶する。
【0034】
感染リスクに影響を与える要素としては、施設の状況要素、施設の感染対策要素、ユーザの感染対策要素等が挙げられる。施設の状況要素は、施設の混雑状況(予想される施設の混雑状況を含む)に関わる要素である。施設の感染対策要素は、施設により実施される感染対策に関わる要素である。ユーザの感染対策要素は、ユーザにより実施される感染対策に関わる要素である。
【0035】
施設の状況要素としては、平日、休日、連休等が挙げられる。これは、施設の混雑状況が、平日、休日、連休等により変化し、施設への人の出入りが増加すれば感染リスクは増大し、人の出入りが減少すれば感染リスクは減少するためである。施設の感染対策要素としては、消毒薬の設置、定期的な換気、マスク着用の推奨等が挙げられる。ユーザの感染対策要素としては、マスクの着用、ワクチンの接種等が挙げられる。
【0036】
ここで、重み値は、感染リスクを増大させる可能性のある要素については大きな値に、感染リスクを低下させる可能性がある要素については小さい値になるように設定される。
【0037】
なお、施設の状況要素や感染対策要素は、施設の種類や事業者によって感染リスクに影響を与える度合いが異なる可能性がある。そのため、例えば、重み値DB373は、施設の種類や事業者毎に、感染リスクに影響を与える各種の要素IDと、重み値とを対応付けて記憶していてもよい。
【0038】
また、ユーザの感染対策要素は、ユーザの属性(年齢、性別等)によって感染リスクに影響を与える度合いが異なる可能性がある。そのため、例えば、重み値DB373は、要素IDと、感染リスクに影響を与える要素の名称と、ユーザの属性と、重み値とを対応付けて記憶していてもよい。
【0039】
感染対策情報DB375は、施設の感染対策要素に関する情報を格納するデータベースである。例えば、感染対策情報DB375は、施設IDと、施設の名称と、要素IDと、感染対策要素の名称とを対応付けた情報の集合である。
【0040】
ユーザ情報DB377は、ユーザの感染対策要素に関する情報を格納するデータベースである。例えば、感染対策情報DB375は、ユーザIDと、ユーザの氏名と、要素IDと、感染対策要素の名称とを対応付けた情報の集合である。
【0041】
なお、感染リスク値DB371、重み値DB373、感染対策情報DB375及びユーザ情報DB377は、情報処理装置300以外のサーバ装置等に記憶されていてもよい。この場合、当該サーバ装置等はネットワークNWを介して情報処理装置300と通信可能に有線又は無線で接続される。
【0042】
処理回路390は、情報処理装置300の動作を統括的に制御する。例えば、処理回路390は、プロセッサによって実現される。
【0043】
また、例えば、処理回路390は、通信制御機能391と、表示画面生成機能393と、受付機能395と、特定機能397と、取得機能399と、算出機能401と、リスト生成機能403と、管理機能405とを機能部として有する。
【0044】
ここで、通信制御機能391は、送信部の一例である。また、通信制御機能391及び表示画面生成機能393は、出力部の一例である。また、受付機能395は、第1取得部及び第3取得部の一例である。特定機能397及び取得機能399は、第2取得機能の一例である。また、算出機能401は、算出部の一例である。リスト生成機能403は、設定部の一例である。
【0045】
通信制御機能391は、ユーザ端末100との通信を制御する。例えば、通信制御機能391は、I/F回路310を制御し、ユーザ端末100から表示画面データを送信する。また、例えば、通信制御機能391は、I/F回路310を制御し、ユーザ端末100の入力回路130を介して入力された入力データを受信する。
【0046】
表示画面生成機能393は、ユーザ端末100に表示される表示画面を生成する。例えば、表示画面生成機能393は、外出計画入力画面、感染リスク値表示画面、及び詳細表示画面等を生成する。外出計画入力画面、感染リスク値表示画面、及び詳細表示画面については後述する。
【0047】
受付機能395は、ユーザから各種入力を受付ける。例えば、受付機能395は、通信制御機能391と協働し、ユーザから外出計画入力画面を介して、出発地、目的地、及び出発地と目的地との間の移動に係る交通手段を規定した外出計画の入力を受付ける。また、例えば、受付機能395は、同様に、ユーザから外出計画の変更に係る条件の入力を受付ける。また、受付機能395は、同様に、ユーザから表示画面の切替等の操作指示やフォントサイズの変更等の設定入力等を受付ける。
【0048】
特定機能397は、外出計画に係る感染対策要素を特定する。例えば、特定機能397は、感染対策情報DB375を参照し、外出計画に含まれる目的地(場所)や交通手段に対応する感染対策要素を特定する。
【0049】
また、例えば、特定機能397は、通信制御機能391で受信された入力データから外出計画の入力に係るユーザのユーザIDを特定する。そして、特定機能397は、ユーザ情報DB377を参照し、特定したユーザIDに対応する感染対策要素を、ユーザの感染対策要素として特定する。
【0050】
取得機能399は、外出計画に係る第1感染リスク値を取得する。例えば、取得機能399は、感染リスク値DB371を参照し、外出計画に含まれる目的地(場所)や交通手段に対応する第1感染リスク値を取得する。
【0051】
また、取得機能399は、外出計画に係る重み値を取得する。例えば、取得機能399は、受付機能395で受付けた日時から平日であるか休日(連休)であるかを特定する。そして、取得機能399は、重み値DB373を参照し、休日(連休)又は平日に対応する重み値を、外出計画に係る施設の状況要素の重み値として取得する。
【0052】
また、例えば、取得機能399は、重み値DB373を参照し、特定機能397で特定した施設の感染対策要素の名称に対応する重み値を、外出計画に係る施設の感染対策要素の重み値として取得する。
【0053】
また、例えば、取得機能399は、重み値DB373を参照し、特定機能397で特定したユーザの感染対策要素の名称に対応する重み値を、外出計画に係るユーザの感染対策要素の重み値として取得する。
【0054】
算出機能401は、第1感染リスク値に基づき、外出計画の全体での感染リスクを表した第2感染リスク値を算出する。例えば、算出機能401は、取得機能399で取得した外出計画に係る第1感染リスク値及び外出計画に係る重み値とに基づいて、外出計画全体の第2感染リスク値を算出する。
【0055】
一例として、算出機能401は、以下の式(1)を用いて外出計画全体の第2感染リスク値を算出する。
【0056】
外出計画全体の第2感染リスク値=(目的地の第1感染リスク値×目的地の状況要素の重み値×目的地の感染対策要素の重み値+交通手段(行き)の第1感染リスク値×交通手段(行き)の状況要素の重み値×交通手段(行き)の感染対策要素の重み値+交通手段(帰り)の第1感染リスク値×交通手段(帰り)の状況要素の重み値×交通手段(帰り)の感染対策要素の重み値)×個人の感染対策要素の重み値・・・(1)
【0057】
なお、算出機能401は、交通手段(行き)、目的地、交通手段(帰り)の夫々について、交通手段(行き)、目的地、交通手段(帰り)の夫々の第1感染リスク値に、対応する重み値を乗算した第3感染リスク値を算出してもよい。
【0058】
また、算出機能401は、交通手段(行き)、目的地、交通手段(帰り)の各々の利用に掛かる費用に基づいて、外出計画を実行した場合にかかる費用(以下、外出計画全体の費用ともいう)を算出してもよい。この場合、表示画面生成機能393は、外出計画全体の費用を表示する画面を生成してもよい。
【0059】
また、算出機能401は、交通手段(行き)、目的地、交通手段(帰り)の各々の所要時間に基づいて、外出計画を実行した場合にかかる時間(以下、外出計画全体の所要時間ともいう)を算出してもよい。なお、外出計画全体の所要時間には、目的地での滞在時間を含んでもよいし、含まなくてもよい。この場合、表示画面生成機能393は、外出計画全体の所要時間を表示する画面を生成してもよい。
【0060】
また、本実施形態では、算出機能401は、往復の外出計画全体の第2感染リスク値を算出するが、往路全体の第2感染リスク値と復路全体の第2感染リスク値とを区別して算出してもよい。また、算出機能401は、往路全体の第2感染リスク値のみを算出してもよいし、復路全体の第2感染リスク値のみを算出してもよい。
【0061】
また、本実施形態では、算出機能401は、交通手段(行き)、目的地、交通手段(帰り)の夫々の第1感染リスク値及び重み値を用いて、第2感染リスク値を算出するが、上記に加えて、出発地の第1感染リスク値及び重み値を用いて、第2感染リスク値を算出してもよい。また、算出機能401は、出発地の第3感染リスク値を算出してもよい。
【0062】
リスト生成機能403は、外出計画の代替案のリスト(以下、代替案リストともいう)を生成する。
【0063】
例えば、まず、ユーザから受付機能395で外出計画の変更に係る条件(以下、代替案に関する条件ともいう)の入力を受付ける。代替案に関する条件は、日時を変更するか否か、日時を変更する場合の条件(元々の予定から前後どれくらいの日数まで許容するか等)、目的地を変更するか否か、目的地を変更する場合の条件(出発地からの距離、所要時間等)、交通手段を変更するか否か、交通手段を変更する場合の条件(交通費等)、目的地が医療機関である場合は受診科等である。
【0064】
次いで、リスト生成機能403は、受付けた条件に従い、出発地、目的地、及び交通手段(行き、帰り)の何れかを変更した代替案を1又は複数設定する。また、特定機能397、取得機能399、及び算出機能401は、ユーザが入力した外出計画と同様の処理を行って、代替案夫々の全体の第2感染リスク値を算出する。
【0065】
なお、この場合、算出機能401は、外出計画と同様に、交通手段(行き)、目的地、交通手段(帰り)の夫々について、施設の状況要素及び感染対策要素の重み値を反映させた第3感染リスク値を算出してもよい。
【0066】
リスト生成機能403は、代替案の設定内容及び特定機能397、取得機能399、及び算出機能401で算出した第2感染リスク値に基づいて、代替案夫々の目的地、交通手段(行き、帰り)、第2感染リスク値、元の外出計画案との比較(例えば、元の外出計画からの第2感染リスク値の変化率)を表した代替案リストを生成する。なお、代替案リストは、代替案夫々の所要時間や費用の情報等を含んでいてもよい。生成された代替案リストは、記憶回路370に記憶される。
【0067】
管理機能405は、各種DBを管理する。例えば、管理機能405は、感染リスク値DB371、重み値DB373、感染対策情報DB375、及びユーザ情報DB377についてデータの登録、更新、削除等を行う。
【0068】
一例として、特定の施設の第1感染リスク値を感染リスク値DB371に登録する場合、管理機能405は、当該施設について、過去の混雑データ、カメラで取得した混雑状況のデータ、混雑予測データ、類似する施設のデータから類推されたデータ、及び研究データ等を取得する。また、管理機能405は、所定の基準に従って、当該施設の第1感染リスク値を決定し、施設ID及び施設の名称と対応付けて感染リスク値DB371に登録する。
【0069】
なお、本実施形態では、管理機能405は、各施設の第1感染リスク値を、同一基準に従って決定(正規化)するものとする。
【0070】
また、一例として、特定の施設の状況要素の重み値を重み値DB373に登録する場合、管理機能405は、当該施設について、過去の混雑データ(平日と休日等)、カメラで取得した混雑状況のデータ、混雑予測データ、及び研究データ等を取得する。これらのデータは、例えば、当該施設の公開情報(ホームページ等)や研究機関の公開情報(ホームページ、所属研究者の論文等)等から取得することができる。
【0071】
次いで、管理機能405は、所定の基準に従って、当該施設の状況要素の重み値を決定し、施設ID、施設の名称、要素ID及び要素の名称と対応付けて重み値DB373に登録する。
【0072】
また、一例として、特定の施設の感染対策要素の重み値を重み値DB373に登録する場合、管理機能405は、当該施設について、感染対策の実施結果(当該施設を訪れた日から一定期間内における感染症に係る検査の陽性率、発熱を訴えた人の全来訪者に対する割合等)、研究データ等を取得する。これらのデータは、当該施設の公開情報や研究機関の公開情報等から取得することができる。
【0073】
次いで、管理機能405は、所定の基準に従って、当該施設の感染対策要素の重み値を決定し、施設ID、施設の名称、要素ID及び要素の名称と対応付けて重み値DB373に登録する。
【0074】
また、一例として、新たな感染対策が確立された場合、管理機能405は、当該感染対策の研究データ等を取得する。研究データは、例えば、研究機関の公開情報等から取得することができる。
【0075】
次いで、管理機能405は、所定の基準に従って、当該感染対策(要素)の重み値を決定し、要素ID及び要素の名称と対応付けて重み値DB373に登録する。
【0076】
また、一例として、特定の施設が実施している感染対策について感染対策情報DB375に登録する場合、管理機能405は、感染対策に関する情報を取得する。感染対策に関する情報は、例えば、当該施設の公開情報等から取得することができる。
【0077】
次いで、管理機能405は、当該感染対策に関する情報に含まれる1又は複数の感染対策要素を、施設ID、施設の名称、要素ID及び要素の名称と対応付けて感染対策情報DB375に登録する。
【0078】
また、一例として、ユーザのワクチン接種に関するワクチン接種情報をユーザ情報DB377に登録する場合、管理機能405は、ユーザのワクチン接種情報を取得する。ユーザのワクチン接種情報は、例えば、ユーザ端末100の記憶回路170に記憶されたアプリデータ171に含まれるワクチン接種アプリのデータ等から取得可能である。
【0079】
また、管理機能405は、当該ワクチン接種情報(ワクチンの種類、接種回数等)を、ユーザID、ユーザの名称、要素ID及び要素(ワクチンの種類、接種回数等)の名称と対応付けてユーザ情報DB377に登録する。
【0080】
以下、図4乃至図13を用いて各種表示画面及び各機能の動作について説明する。まず、外出計画入力画面について説明する。図4は、外出計画入力画面の一例を説明する図である。外出計画入力画面150aは、表示画面生成機能393により生成された外出計画入力画面150aの表示画面データを、ユーザ端末100の表示制御機能193により、ユーザ端末100のディスプレイ150に表示させたものである。
【0081】
外出計画入力画面150aは、画面構成として、日時入力欄151、目的地入力欄152、出発地入力欄153、交通手段(行き)入力欄154、経由地(行き)入力欄155、交通手段(帰り)入力欄156、経由地(帰り)入力欄157、マスク着用入力欄158、ワクチン接種情報入力欄159、及び登録ボタン160を有する。
【0082】
日時入力欄151は、ユーザから外出日時の入力を受付けるための入力欄である。図4では、外出日時として「YYYY年MM月DD日の日曜日」が入力されている。目的地入力欄152は、ユーザから外出の目的地の入力を受付けるための入力欄である。図4では、目的地として「○×映画館」が入力されている。
【0083】
出発地入力欄153は、ユーザから外出の出発地の入力を受付けるための入力欄である。図4では、出発地として「自宅」が入力されている。なお、ユーザ端末100の処理回路190で現在地の位置情報を取得し、当該位置情報を出発地入力欄153のデフォルト表示としてもよい。
【0084】
交通手段(行き)入力欄154は、ユーザから行きの交通手段の入力を受付けるための入力欄である。図4では、交通手段(行き)として「電車」が入力されている。
【0085】
経由地(行き)入力欄155は、ユーザから行きの交通手段の経由地の入力を受付けるための入力欄である。図4では、経由地(行き)として「なし」が入力されている。なお、本実施形態では、経由地(行き)入力欄155には、デフォルトで「なし」が入力され、ユーザによる経由地(行き)の入力は必須ではないものとする。
【0086】
交通手段(帰り)入力欄156は、ユーザから帰りの交通手段の入力を受付けるための入力欄である。図4では、交通手段(帰り)として「自家用車」が入力されている。
【0087】
経由地(帰り)入力欄157は、ユーザから帰りの交通手段の経由地の入力を受付けるための入力欄である。図4では、経由地(帰り)として「なし」が入力されている。なお、本実施形態では、経由地(帰り)入力欄157には、デフォルトで「なし」が入力され、ユーザによる経由地(帰り)の入力は必須ではないものとする。
【0088】
マスク着用入力欄158は、ユーザから外出時においてマスクを着用予定か否かを表すマスク情報の入力を受付けるための入力欄である。図4では、マスク情報として「なし」が入力されている。ワクチン接種情報入力欄159は、ユーザからワクチン接種情報を受け付けるための入力欄である。図4では、ワクチン接種情報として「接種なし」が入力されている。
【0089】
なお、ユーザ端末100の表示制御機能193は、記憶回路170のアプリデータ171に含まれるワクチン接種アプリのデータを取得して、当該データをワクチン接種情報入力欄159に表示させてもよい。
【0090】
また、表示制御機能193は、通信制御機能191と協働し、情報処理装置300の記憶回路370に記憶されたユーザ情報にアクセスしてもよい。この場合、表示制御機能193は、外出計画の入力を行ったユーザのユーザIDに対応するワクチン接種情報を取得し、当該ワクチン接種情報をワクチン接種情報入力欄159に表示させてもよい。
【0091】
登録ボタン160は、外出計画入力画面への入力内容を確定するためのボタンである。ユーザにより登録ボタン160が押下されると、通信制御機能191により、入力内容に基づいた入力データが情報処理装置300に送信される。情報処理装置300の受付機能395は、当該入力データに基づいて、ユーザの入力内容を受付け、外出計画の情報を取得する。
【0092】
次に、感染リスク値表示画面について説明する。図5は、感染リスク値表示画面の一例を説明する図である。感染リスク値表示画面150bは、表示画面生成機能393により生成された感染リスク値表示画面150bの表示画面データを、ユーザ端末100の表示制御機能193により、ユーザ端末100のディスプレイ150に表示させたものである。
【0093】
感染リスク値表示画面150bは、画面構成として、感染リスクタブ161、時間タブ162、費用タブ163、感染リスク値表示欄164、代替案(1)表示欄165、代替案(2)表示欄166、代替案(3)表示欄167、及び条件入力ボタン168を有する。
【0094】
感染リスクタブ161は、図5に示した感染リスク値表示画面を表示するためのタブである。感染リスク値表示画面は、外出計画の第2感染リスク値と代替案の第2感染リスク値とを比較する場合に有用である。
【0095】
時間タブ162は、外出計画全体の所要時間を表示する時間表示画面(図示しない)を表示するためのタブである。時間表示画面は、外出計画全体の所要時間と代替案全体の所要時間とを比較する場合に有用である。
【0096】
費用タブ163は、外出計画全体の費用を表示する費用表示画面(図示しない)を表示するためのタブである。費用表示画面は、外出計画全体の費用と代替案全体の費用とを比較する場合に有用である。
【0097】
感染リスク値表示欄164は、算出機能401で算出された外出計画全体の第2感染リスク値を表示するための表示欄である。図5の例では、外出計画全体の第2感染リスク値が「174」であることを表している。また、ユーザが感染リスク値表示欄164をタッチ又はマウスでクリックする操作を行った場合、外出計画全体における第2感染リスク値の詳細を表す詳細表示画面が表示される。
【0098】
ここで、図6は、詳細表示画面の一例を示す説明図である。詳細表示画面164aは、画面構成として、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1、交通手段(行き)の重み値表示欄C1、目的地の感染リスク値表示欄R2、目的地の重み値表示欄C2、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3、交通手段(帰り)の重み値表示欄C3、個人の感染対策に係る重み値表示欄C4、及び総合感染リスク値表示欄R4を有する。
【0099】
交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1は、交通手段(行き)の第1感染リスク値及び第3感染リスク値を表示する表示欄である。図6では、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1は、交通手段(行き)が「電車」であり、第1感染リスク値が「50」であることを表している。また、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1の「(120)」は、交通手段(行き)の第3感染リスク値を表している。
【0100】
交通手段(行き)の重み値表示欄C1は、交通手段(行き)の重み値を表示する表示欄である。図6では、交通手段(行き)の重み値表示欄C1は、交通手段(行き)の状況要素が「連休」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「換気」でその重み値が「×0.8」であることを表している。
【0101】
目的地の感染リスク値表示欄R2は、目的地の第1感染リスク値及び第3感染リスク値を表示する表示欄である。図6では、目的地の感染リスク値表示欄R2は、目的地が「映画館」であり、第1感染リスク値が「30」であることを表している。また、目的地の感染リスク値表示欄R2の「(54)」は、目的地の第3感染リスク値を表している。
【0102】
目的地の重み値表示欄C2は、目的地の重み値を表示する表示欄である。図6では、目的地の重み値表示欄C2は、目的地の状況要素が「連休」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「席をあける」でその重み値が「×0.6」であることを表している。
【0103】
交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3は、交通手段(帰り)の第1感染リスク値及び第3感染リスク値を表示する表示欄である。図6では、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3は、交通手段(帰り)が「自家用車」であり、第1感染リスク値が「0」であることを表している。また、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3の「(0)」は、交通手段(帰り)の第3感染リスク値を表している。
【0104】
交通手段(帰り)の重み値表示欄C1は、交通手段(帰り)の重み値を表示する表示欄である。図6では、交通手段(帰り)の重み値表示欄C1は、交通手段(帰り)の状況要素が「連休」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「なし」でその重み値が「×1」であることを表している。
【0105】
個人の感染対策に係る重み値表示欄C4は、ユーザの感染対策要素の重み値を表示する表示欄である。図6では、個人の感染対策に係る重み値表示欄C4は、ユーザの感染対策要素が「なし」でその重み値が「×1」であることを表している。
【0106】
総合感染リスク値表示欄R4は、外出計画全体の第2感染リスク値を表示する表示欄である。図6では、総合感染リスク値表示欄R4には、図5の感染リスク値表示画面150bの感染リスク値表示欄164に表示される第2感染リスク値と同じ値である「174」が表示される。なお、図6の例では、算出機能401は、式(1)から、(50×3×0.8+30×3×0.6+0×3×1)×1=174を外出計画全体の第2感染リスク値として算出する。
【0107】
図5に戻り、説明を続ける。代替案(1)表示欄165は、代替案(1)の概要を表示する表示欄である。例えば、外出計画からの変更点の概要、外出計画からの第2感染リスク値の変化率、及び代替案(1)全体の第2感染リスク値が表示される。図5の例では、代替案(1)の概要として、「平日、車(に変更したこと)」が、代替案(1)の第2感染リスク値として「18」が、第2感染リスク値の変化率として「89.7%(低下)」が表示されている。
【0108】
また、ユーザが代替案(1)表示欄165をタッチ又はマウスでクリックする操作を行った場合、代替案(1)全体における第2感染リスク値の詳細を表す詳細表示画面が表示される。
【0109】
ここで、図7は、詳細表示画面の一例を示す説明図である。詳細表示画面165aは、図6の詳細表示画面164aと同様の画面構成を有する。図7では、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1は、交通手段(行き)が「自家用車」であり、第1感染リスク値が「0」であることを表している。また、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1の「(0)」は、交通手段(行き)の第3感染リスク値を表している。
【0110】
図7では、交通手段(行き)の重み値表示欄C1は、交通手段(行き)の状況要素が「平日」でその重み値が「×1」であり、感染対策要素が「なし」でその重み値が「×1」であることを表している。
【0111】
図7では、目的地の感染リスク値表示欄R2は、目的地が「映画館」であり、第1感染リスク値が「30」であることを表している。また、目的地の感染リスク値表示欄R2の「(18)」は、目的地の第3感染リスク値を表している。
【0112】
図7では、目的地の重み値表示欄C2は、目的地の状況要素が「平日」でその重み値が「×1」であり、感染対策要素が「席をあける」でその重み値が「×0.6」であることを表している。
【0113】
図7では、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3は、交通手段(帰り)が「自家用車」であり、第1感染リスク値が「0」であることを表している。また、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3の「(0)」は、交通手段(帰り)の第3感染リスク値を表している。
【0114】
図7では、交通手段(帰り)の重み値表示欄C1は、交通手段(帰り)の状況要素が「平日」でその重み値が「×1」であり、感染対策要素が「なし」でその重み値が「×1」であることを表している。
【0115】
図7では、ユーザの感染対策に係る重み値表示欄C4は、ユーザの感染対策要素が「なし」でその重み値が「×1」であることを表している。
【0116】
図7では、総合感染リスク値表示欄R4には、図5の感染リスク値表示画面150bの代替案(1)表示欄165に表示される第2感染リスク値と同じ値が表示される。なお、図7の例では、算出機能401は、式(1)から、(0×1×1+30×1×0.6+0×1×1)×1=18を代替案(1)全体の第2感染リスク値として算出する。
【0117】
図5に戻り、説明を続ける。代替案(2)表示欄166は、代替案(2)の概要を表示する表示欄である。例えば、外出計画からの変更点の概要、外出計画からの第2感染リスク値の変化率、及び代替案(2)全体の第2感染リスク値が表示される。図5の例では、代替案(2)の概要として、「マスク着用(に変更したこと)」が、代替案(2)の第2感染リスク値として「157」が、第2感染リスク値の変化率として「9.8%(低下)」が表示されている。
【0118】
また、ユーザが代替案(2)表示欄166をタッチ又はマウスでクリックする操作を行った場合、代替案(2)全体における第2感染リスク値の詳細を表す詳細表示画面が表示される。
【0119】
ここで、図8は、詳細表示画面の一例を示す説明図である。詳細表示画面166aは、図6の詳細表示画面164aと同様の画面構成を有する。図8では、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1は、交通手段(行き)が「電車」であり、第1感染リスク値が「50」であることを表している。また、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1の「(120)」は、交通手段(行き)の第3感染リスク値を表している。
【0120】
図8では、交通手段(行き)の重み値表示欄C1は、交通手段(行き)の状況要素が「連休」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「換気」でその重み値が「×0.8」であることを表している。
【0121】
図8では、目的地の感染リスク値表示欄R2は、目的地が「映画館」であり、第1感染リスク値が「30」であることを表している。また、目的地の感染リスク値表示欄R2の「(54)」は、目的地の第3感染リスク値を表している。
【0122】
図8では、目的地の重み値表示欄C2は、目的地の状況要素が「連休」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「席をあける」でその重み値が「×0.6」であることを表している。
【0123】
図8では、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3は、交通手段(帰り)が「自家用車」であり、第1感染リスク値が「0」であることを表している。また、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3の「(0)」は、交通手段(帰り)の第3感染リスク値を表している。
【0124】
図8では、交通手段(帰り)の重み値表示欄C1は、交通手段(帰り)の状況要素が「連休」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「なし」でその重み値が「×1」であることを表している。
【0125】
図8では、ユーザの感染対策に係る重み値表示欄C4は、ユーザの感染対策要素が「マスク着用」でその重み値が「×0.9」であることを表している。
【0126】
図8では、総合感染リスク値表示欄R4には、図5の感染リスク値表示画面150bの代替案(2)表示欄166に表示される第2感染リスク値と同じ値が表示される。なお、図8の例では、算出機能401は、式(1)から、(50×3×0.8+30×3×0.6+0×3×1)×0.9=156.6≒157を代替案(2)全体の第2感染リスク値として算出する。
【0127】
図5に戻り、説明を続ける。代替案(3)表示欄167は、代替案(3)の概要を表示する表示欄である。例えば、外出計画からの変更点の概要、外出計画からの第2感染リスク値の変化率、及び代替案(3)全体の第2感染リスク値が表示される。図5の例では、代替案(3)の概要として、「ワクチンを1回接種(に変更したこと)」が、代替案(1)の第2感染リスク値として「165」が、第2感染リスク値の変化率として「5.2%(低下)」が表示されている。
【0128】
また、ユーザが代替案(3)表示欄167をタッチ又はマウスでクリックする操作を行った場合、代替案(3)全体における第2感染リスク値の詳細を表す詳細表示画面が表示される。
【0129】
ここで、図9は、詳細表示画面の一例を示す説明図である。詳細表示画面167aは、図6の詳細表示画面164aと同様の画面構成を有する。図9では、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1は、交通手段(行き)が「電車」であり、第1感染リスク値が「50」であることを表している。また、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1の「(120)」は、交通手段(行き)の第3感染リスク値を表している。
【0130】
図9では、交通手段(行き)の重み値表示欄C1は、交通手段(行き)の状況要素が「連休」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「換気」でその重み値が「×0.8」であることを表している。
【0131】
図9では、目的地の感染リスク値表示欄R2は、目的地が「映画館」であり、第1感染リスク値が「30」であることを表している。また、目的地の感染リスク値表示欄R2の「(54)」は、目的地の第3感染リスク値を表している。
【0132】
図9では、目的地の重み値表示欄C2は、目的地の状況要素が「連休」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「席をあける」でその重み値が「×0.6」であることを表している。
【0133】
図9では、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3は、交通手段(帰り)が「自家用車」であり、第1感染リスク値が「0」であることを表している。また、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3の「(0)」は、交通手段(帰り)の第3感染リスク値を表している。
【0134】
図9では、交通手段(帰り)の重み値表示欄C1は、交通手段(帰り)の状況要素が「連休」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「なし」でその重み値が「×1」であることを表している。
【0135】
図9では、ユーザの感染対策に係る重み値表示欄C4は、ユーザの感染対策要素が「ワクチン接種1回」でその重み値が「×0.95」であることを表している。
【0136】
図9では、総合感染リスク値表示欄R4には、図5の感染リスク値表示画面150bの代替案(3)表示欄167に表示される第2感染リスク値と同じ値が表示される。なお、図9の例では、算出機能401は、式(1)から、(50×3×0.8+30×3×0.6+0×3×1)×0.95=165.3≒165を代替案(3)全体の第2感染リスク値として算出する。
【0137】
図5に戻り、説明を続ける。条件入力ボタン168は、リスト生成機能403が生成する代替案の条件を変更するためのボタンである。ユーザがタッチやマウスのクリック等により条件入力ボタン168を押下すると、条件入力画面(図示しない)が表示され、ユーザは、代替案の条件の入力が可能になる。なお、条件入力画面は、ユーザによって外出計画入力画面150aの登録ボタン160が押下された場合に、ユーザ端末100のディスプレイ150に表示されるようにしてもよい。
【0138】
なお、図5の例では、3個の代替案がユーザに提示されているが、提示される代替案の数は、2個以下であってもよいし、4個以上であってもよい。
【0139】
また、本実施形態では、通信制御機能391及び表示画面生成機能393は、第2感染リスク値の変化率(低下率)が大きい順に代替案を並べ替えて表示させた感染リスク値表示画面150bをユーザに提示するものとする。しかしながら、通信制御機能391及び表示画面生成機能393は、第2感染リスク値の低下率が小さい順に代替案を並べ替えてユーザに提示してもよいし、第2感染リスク値の変化率以外の基準に従って代替案を並べ替えてユーザに提示してもよい。
【0140】
また、本実施形態では、上述した外出計画及び代替案の情報は、ユーザ履歴としてユーザIDと対応付けて記憶回路370に記憶される。
【0141】
次に、図10乃至図13を用いて、外出計画入力画面及び感染リスク値表示画面の別の例について説明する。図10は、外出計画入力画面の一例を説明する図である。図10の外出計画入力画面150aは、図4の外出計画入力画面150aと同様の画面構成を有する。
【0142】
図10では、外出日時として「YYYY年MM月DD日の日曜日」が、目的地として「△□病院」が、出発地として「自宅」が、交通手段(行き)として「電車」が、経由地(行き)として「なし」が、交通手段(帰り)として「自家用車」が、経由地(帰り)として「なし」が、マスク情報として「着用」が、ワクチン接種情報として「接種1回」が夫々入力されている。
【0143】
また、図11は、感染リスク値表示画面の一例を説明する図である。図11の感染リスク値表示画面150bは、図5の感染リスク値表示画面150bと同様の画面構成を有する。ただし、図11では、代替案は、代替案(1)のみが表示されている。
【0144】
図11の例では、外出計画全体の第2感染リスク値が「345」であることを表している。また、図5と同様に、ユーザが感染リスク値表示欄164をタッチ又はマウスでクリックする操作を行った場合、外出計画全体における第2感染リスク値の詳細を表す詳細表示画面が表示される。
【0145】
ここで、図12は、詳細表示画面の一例を示す説明図である。詳細表示画面164bは、図6の詳細表示画面164aと同様の画面構成を有する。図12では、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1は、交通手段(行き)が「電車」であり、第1感染リスク値が「50」であることを表している。また、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1の「(120)」は、交通手段(行き)の第3感染リスク値を表している。
【0146】
図12では、交通手段(行き)の重み値表示欄C1は、交通手段(行き)の状況要素が「休日」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「換気」でその重み値が「×0.8」であることを表している。
【0147】
図12では、目的地の感染リスク値表示欄R2は、目的地が「医療機関(○△病院)」であり、第1感染リスク値が「80」であることを表している。また、目的地の感染リスク値表示欄R2の「(163)」は、目的地の第3感染リスク値を表している。
【0148】
図12では、目的地の重み値表示欄C2は、目的地の状況要素が「休日」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「換気」及び「マスク・ゴーグル着用」でその重み値が夫々「×0.8」及び「×0.85」であることを表している。
【0149】
図12では、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3は、交通手段(帰り)が「電車」であり、第1感染リスク値が「50」であることを表している。また、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3の「(120)」は、交通手段(帰り)の第3感染リスク値を表している。
【0150】
図12では、交通手段(帰り)の重み値表示欄C1は、交通手段(帰り)の状況要素が「休日」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「換気」でその重み値が「×0.8」であることを表している。
【0151】
図12では、ユーザの感染対策に係る重み値表示欄C4は、ユーザの感染対策要素が「マスク着用」及び「ワクチン接種1回」でその重み値が夫々「×0.9」及び「×0.95」であることを表している。
【0152】
図12では、総合感染リスク値表示欄R4には、図11の感染リスク値表示画面150bの感染リスク値表示欄164に表示される第2感染リスク値と同じ値が表示される。なお、図12の例では、算出機能401は、式(1)から、(50×3×0.8+80×3×0.8×0.85+50×3×0.8)×0.9×0.95=344.736≒345を外出計画全体の第2感染リスク値として算出する。
【0153】
図11に戻り、説明を続ける。図11の例では、代替案(1)の概要として、「□○クリニック(に変更したこと)」が、代替案(1)の第2感染リスク値として「140」が、第2感染リスク値の変化率として「40.6%(低下)」が表示されている。
【0154】
また、図5と同様に、ユーザが代替案(1)表示欄165をタッチ又はマウスでクリックする操作を行った場合、代替案(1)全体における第2感染リスク値の詳細を表す詳細表示画面が表示される。
【0155】
ここで、図13は、詳細表示画面の一例を示す説明図である。詳細表示画面165bは、図6の詳細表示画面164aと同様の画面構成を有する。図13では、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1は、交通手段(行き)が「徒歩」であり、第1感染リスク値が「0」であることを表している。また、交通手段(行き)の感染リスク値表示欄R1の「(0)」は、交通手段(行き)の第3感染リスク値を表している。
【0156】
図13では、交通手段(行き)の重み値表示欄C1は、交通手段(行き)の状況要素が「休日」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「なし」でその重み値が「×1」であることを表している。
【0157】
図13では、目的地の感染リスク値表示欄R2は、目的地が「医療機関(□○クリニック)」であり、第1感染リスク値が「80」であることを表している。また、目的地の感染リスク値表示欄R2の「(163)」は、目的地の第3感染リスク値を表している。
【0158】
図13では、目的地の重み値表示欄C2は、目的地の状況要素が「休日」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「換気」及び「マスク・ゴーグル着用」でその重み値が夫々「×0.8」及び「×0.85」であることを表している。
【0159】
図13では、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3は、交通手段(帰り)が「徒歩」であり、第1感染リスク値が「0」であることを表している。また、交通手段(帰り)の感染リスク値表示欄R3の「(0)」は、交通手段(帰り)の第3感染リスク値を表している。
【0160】
図12では、交通手段(帰り)の重み値表示欄C1は、交通手段(帰り)の状況要素が「休日」でその重み値が「×3」であり、感染対策要素が「なし」でその重み値が「×1」であることを表している。
【0161】
図13では、ユーザの感染対策に係る重み値表示欄C4は、ユーザの感染対策要素が「マスク着用」及び「ワクチン接種1回」でその重み値が夫々「×0.9」及び「×0.95」であることを表している。
【0162】
図13では、総合感染リスク値表示欄R4には、図11の感染リスク値表示画面150bの感染リスク値表示欄164に表示される第2感染リスク値と同じ値が表示される。なお、図12の例では、算出機能401は、式(1)から、(0×3×1+80×3×0.8×0.85+0×3×1)×0.9×0.95=139.536≒140を外出計画全体の第2感染リスク値として算出する。
【0163】
なお、本実施形態では、外出計画の入力や代替案の条件の入力等は、ユーザがタッチパネルやキーボード等を用いて行うものとする。しかしながら、ユーザ端末100の処理回路190が、ユーザのスケジュール管理アプリのデータやSNSの会話データから自然言語処理技術等を用いて抽出した外出に関する情報に基づいて、自動的に外出計画の日時、目的地等を入力してもよい。
【0164】
また、処理回路190は、スマートスピーカ等のデバイスに記憶されたユーザの日常会話データから自然言語処理技術等を用いて抽出した外出に関する情報に基づいて、自動的に外出計画の日時、目的地等を入力してもよい。
【0165】
次に、本実施形態に係る情報処理装置300が実行する処理について説明する。まず、外出計画全体の第2感染リスク値の算出処理について説明する。図14は、情報処理装置300が実行する外出計画全体の第2感染リスク値の算出処理の一例を示すフローチャートである。
【0166】
まず、受付機能395は、ユーザから出発地、交通手段、目的地の入力を受付ける(ステップS101)。例えば、受付機能395は、ユーザ端末100に表示された外出計画入力画面150aを介して、ユーザから出発地、交通手段、目的地の入力を受付ける。
【0167】
次いで、取得機能399は、交通手段及び目的地の第1感染リスク値を取得する(ステップS102)。例えば、取得機能399は、感染リスク値DB371を参照し、ステップS101で受付けた交通手段及び目的地の夫々に対応する値を、夫々の第1感染リスク値として取得する。
【0168】
次いで、特定機能397は、交通手段及び目的地の感染対策要素を特定する(ステップS103)。例えば、特定機能397は、感染対策情報DB375を参照し、ステップS101で受付けた交通手段及び目的地の夫々に対応する感染対策要素を、夫々の感染対策要素として特定する。
【0169】
次いで、取得機能399は、交通手段及び目的地関連の重み値を取得する(ステップS104)。
【0170】
例えば、取得機能399は、ステップS101で受付けた外出日時とカレンダーアプリの情報とから、当該外出日時が休日(連休)であるか、平日であるかを特定する。そして、取得機能399は、重み値DB373を参照し、交通手段及び目的地の夫々について、休日(連休)又は平日に対応する値を、交通手段及び目的地の夫々の状況要素の重み値として取得する。
【0171】
また、例えば、取得機能399は、重み値DB373を参照し、ステップS103で特定した感染対策要素の夫々に対応する値を、夫々の感染対策要素の重み値として取得する。
【0172】
次いで、特定機能397は、ユーザの感染対策要素を特定する(ステップS105)。例えば、特定機能397は、ユーザ情報DB377を参照し、外出計画を入力したユーザのユーザIDに対応する感染対策要素を、ユーザの感染対策要素として特定する。
【0173】
次いで、取得機能399は、ユーザ関連の重み値を取得する(ステップS106)。例えば、取得機能399は、重み値DB373を参照し、ステップS105で特定した感染対策要素に対応する値を、ユーザの感染対策要素の重み値として取得する。
【0174】
次いで、算出機能401は、外出計画全体の第2感染リスク値を算出する(ステップS107)。例えば、算出機能401は、ステップS102で取得した交通手段及び目的地の第1感染リスク値と、ステップS104で取得した交通手段及び目的地関連の重み値と、ステップS106で取得したユーザの感染対策要素の重み値とを、上述の式(1)に当てはめて、外出計画全体の第2感染リスク値を算出する。
【0175】
次いで、表示画面生成機能393は、第2感染リスク値を表示する表示画面を生成する(ステップS108)。例えば、表示画面生成機能393は、上述した感染リスク値表示画面150bのデータを生成する。次いで、通信制御機能391は、生成された外出計画の第2感染リスク値を表示する表示画面をユーザ端末100に送出し(ステップS109)、本処理を終了する。
【0176】
次に、代替案リストの生成処理について説明する。図15は、情報処理装置300が実行する代替案リストの生成処理の一例を示すフローチャートである。前提として、ユーザ端末100のディスプレイ150には、条件入力画面が表示されているものとする。
【0177】
まず、受付機能395は、ユーザから代替案の条件の入力を受付ける(ステップS201)。例えば、受付機能395は、ユーザ端末100に表示された条件入力画面を介して、ユーザから代替案の条件の入力を受付ける。
【0178】
次いで、リスト生成機能403は、代替案リストを生成する(ステップS202)。例えば、リスト生成機能403は、ステップS201で受付けた条件に従って、出発地、交通手段、目的地を設定し、1又は複数の代替案リストを生成する。
【0179】
次いで、算出機能401は、代替リスト内の各代替案の第2感染リスク値を算出する(ステップS203)。例えば、算出機能401は、ステップS202で生成した代替案リストの各代替案の交通手段及び目的地を用いて、図14のステップS102乃至S107と同様の処理を行い、代替リスト内の各代替案について、代替案全体の第2感染リスク値を算出する。
【0180】
次いで、表示画面生成機能393は、外出計画全体の第2感染リスク値と、各代替案全体の第2感染リスク値とを比較し、代替案を表示する表示画面を生成する(ステップS204)。例えば、表示画面生成機能393は、代替案夫々について、現状の外出計画全体の第2感染リスク値からの低下率を算出する。そして、表示画面生成機能393は、当該低下率が高い順に代替案を並べ替えて、上述した感染リスク値表示画面150bのデータを生成する。
【0181】
次いで、通信制御機能391は、生成された代替案を表示する表示画面をユーザ端末100に送出し(ステップS205)、本処理を終了する。
【0182】
次に、感染リスク値DB371の管理処理について説明する。図16は、情報処理装置300が実行する感染リスク値DB371の管理処理の一例を示すフローチャートである。
【0183】
まず、管理機能405は、施設の感染リスクに関する情報を取得する(ステップS301)。例えば、管理機能405は、通信制御機能391と協働し、施設について、過去の混雑データ、カメラで取得した混雑状況のデータ、混雑予測データ、類似する施設のデータから類推されたデータ、及び研究データ等を感染リスクに関する情報として取得する。
【0184】
なお、図16のフローチャートでは、施設の感染リスクに関する情報の取得処理をステップS301として記載しているが、管理機能405は、継続的に様々な施設の感染リスクに関する情報を取得するものとする。
【0185】
次いで、管理機能405は、施設の第1感染リスク値を決定する(ステップS302)。例えば、管理機能405は、ステップS301で取得した施設の感染リスクに関する情報に基づいて、所定の基準に従って、施設の第1感染リスク値を決定する。
【0186】
次いで、管理機能405は、施設の第1感染リスク値が感染リスク値DB371に格納されているか否かを判定する(ステップS303)。第1感染リスク値が感染リスク値DB371に格納されていない場合(ステップS303:No)、ステップS302で決定した施設の第1感染リスク値を感染リスク値DB371に格納し(ステップS306)、本処理を終了する。
【0187】
一方、第1感染リスク値が感染リスク値DB371に格納されている場合(ステップS303:Yes)、管理機能405は、施設の第1感染リスク値の更新が必要か否かを判定する(ステップS304)。例えば、管理機能405は、感染リスク値DB371に格納されている施設の第1感染リスク値と、ステップS302で決定した施設の第1感染リスク値とを比較し、値が異なる場合は、第1感染リスク値の更新が必要と判定し、値が同じ場合は、更新が不要と判定する。
【0188】
更新が不要な場合(ステップS304:No)、本処理を終了する。更新が必要な場合(ステップS304:Yes)、管理機能405は、感染リスク値DB371の施設の第1感染リスク値を、ステップS302で決定した施設の第1感染リスク値に更新し(ステップS305)、本処理を終了する。
【0189】
次に、重み値DB373の管理処理について説明する。図17は、情報処理装置300が実行する重み値DB373の管理処理の一例を示すフローチャートである。
【0190】
まず、管理機能405は、感染リスクに影響を与える要素に関わる情報を取得する(ステップS401)。例えば、管理機能405は、通信制御機能391と協働し、施設について、過去の混雑データ、カメラで取得した混雑状況のデータ、混雑予測データ、類似する施設のデータから類推されたデータ、及び研究データ等を、感染リスクに影響を与える要素に関わる情報として取得する。
【0191】
なお、図17のフローチャートでは感染リスクに影響を与える要素に関わる情報の取得処理をステップS401として記載しているが、管理機能405は、継続的に様々な感染リスクに影響を与える要素に関する情報を取得するものとする。
【0192】
次いで、管理機能405は、感染リスクに影響を与える要素の重み値を決定する(ステップS402)。例えば、管理機能405は、ステップS401で取得した感染リスクに影響を与える要素に関する情報に基づいて、所定の基準に従って、感染リスクに影響を与える要素の重み値を決定する。
【0193】
次いで、管理機能405は、感染リスクに影響を与える要素の重み値が重み値DB373に格納されているか否かを判定する(ステップS403)。重み値が重み値DB373に格納されていない場合(ステップS403:No)、ステップS402で決定した感染リスクに影響を与える要素の重み値を重み値DB373に格納し(ステップS406)、本処理を終了する。
【0194】
一方、重み値が重み値DB373に格納されている場合(ステップS403:Yes)、管理機能405は、感染リスクに影響を与える要素の重み値の更新が必要か否かを判定する(ステップS404)。
【0195】
例えば、管理機能405は、重み値DB373に格納されている感染リスクに影響を与える要素の重み値と、ステップS402で決定した感染リスクに影響を与える要素の重み値とを比較し、値が異なる場合は、重み値の更新が必要と判定し、値が同じ場合は、更新が不要と判定する。
【0196】
更新が不要な場合(ステップS404:No)、本処理を終了する。更新が必要な場合(ステップS404:Yes)、管理機能405は、重み値DB373の感染リスクに影響を与える要素の重み値を、ステップS402で決定した感染リスクに影響を与える要素の重み値に更新し(ステップS405)、本処理を終了する。
【0197】
以上に述べた実施形態に係る情報処理装置300は、出発地、目的地、及び交通手段を規定した外出計画を取得し、出発地、目的地及び交通手段の各々の感染リスクを定量的に表した第1感染リスク値に基づき、外出計画の全体での感染リスクを表した第2感染リスク値を算出し、算出した第2感染リスク値を表示する画面を生成し、当該表示画面をユーザ端末100に送信する。
【0198】
これにより、本実施形態に係る情報処理装置300は、目的地の第2感染リスク値だけでなく、目的地に向かうための交通手段も含めた全体的な第2感染リスク値を算出することができる。つまり、本実施形態に係る情報処理装置300によれば、ユーザは、出発地から目的地に至るまでの感染症の感染リスクを容易に把握することができる。
【0199】
また、本実施形態に係る情報処理装置300は、出発地、目的地及び交通手段の各々について、感染リスクに影響を及ぼす要素の影響度合いを表した重み値を取得し、出発地、目的地及び交通手段の各々の第1感染リスク値と重み値とに基づいて、第2感染リスク値を算出する。
【0200】
これにより、ユーザは、例えば、施設の混雑状況や施設で実施される換気等の感染対策感染リスクに影響を与える要素を考慮した外出計画全体の感染リスクの程度を容易に把握することができる。
【0201】
また、本実施形態に係る情報処理装置300は、外出計画の変更に係る条件を取得し、当該条件に基づいて、出発地、目的地、及び交通手段の何れかを変更した代替案を1又は複数設定し、代替案の各々について第2感染リスク値を算出し、外出計画及び代替案の第2感染リスク値に基づいて、外出計画と代替案との表示に係る並び替えを行う。
【0202】
これにより、本実施形態に係る情報処理装置300は、ユーザに対し、ユーザが入力した外出計画の代替案を提示することができる。また、代替案全体の第2感染リスク値もユーザに提示できるため、ユーザは、入力した外出計画全体の第2感染リスク値と代替案の第2感染リスク値とを容易に比較することができる。したがって、本実施形態に係る情報処理装置300によれば、ユーザは、容易に外出計画の検討を行うことができる。
【0203】
また、本実施形態に係る情報処理装置300は、代替案の各々について、外出計画を代替案の各々に変更した場合の第2感染リスク値の変化率を算出し、当該変化率に基づいて、代替案の表示に係る並び替えを行う。
【0204】
これにより、本実施形態に係る情報処理装置300は、例えば、第2感染リスク値の低下率が高い順に代替案を並べ替えてユーザに提示できる。したがって、例えば、複数代替案が存在する場合に、ユーザは、どの代替案が最も感染リスクを下げられるのかを容易に把握することができる。したがって、本実施形態に係る情報処理装置300によれば、ユーザは、容易に外出計画の検討を行うことができる。
【0205】
また、本実施形態に係る情報処理装置300は、出発地、目的地、及び交通手段の第1感染リスク値に、対応する重み値を乗算した第3感染リスク値を夫々算出し、算出した第3感染リスク値を表示する画面を生成し、当該表示画面をユーザ端末100に送信する。
【0206】
これにより、ユーザは、例えば、外出計画における、出発地、目的地、及び交通手段のうち、どの部分の感染リスクが高いのか等を容易に把握できるため、外出計画の変更の検討がしやすくなる。また、ユーザは、例えば、代替案における、出発地、目的地、及び交通手段のうち、どの部分の感染リスクが高いのかを容易に把握でき、外出計画を代替案に変更するか否かの検討がしやすくなる。
【0207】
また、本実施形態に係る情報処理装置300は、出発地、目的地及び交通手段の各々の利用に掛かる費用に基づき、外出計画を実施した場合に掛かる費用を算出し、算出した費用を表示する表示画面を生成し、ユーザ端末100に送信する。これにより、ユーザは、感染リスクだけでなく、費用的な面からも外出計画を検討することができる。
【0208】
また、本実施形態に係る情報処理装置300は、出発地、目的地及び交通手段の各々の所要時間に基づき、外出計画を実施した場合の所要時間を算出し、算出した所要時間を表示する表示画面を生成し、ユーザ端末100に送信する。これにより、ユーザは、感染リスクだけでなく、所要時間的な面からも外出計画を検討することができる。
【0209】
また、本実施形態に係る重み値には、出発地、目的地、及び交通手段の混雑状況の予測を表す状況要素についての感染リスクへの影響の度合いを表した数値が含まれる。例えば、外出予定日時が平日なのか、休日なのか、連休なのか等に応じて、施設の混雑状況も変化するため、状況要素の感染リスクへの影響の度合いを重み値とすることで、ユーザは、より正確に外出計画全体の感染リスクを把握することができる。
【0210】
また、本実施形態に係る重み値には、出発地、目的地、及び交通手段で実施される感染対策要素についての感染リスクへの影響の度合いを表した数値が含まれる。例えば、施設等でどのような感染対策を実施しているかに応じて、感染リスクも変化するため、施設等の感染対策要素の感染リスクへの影響の度合いを重み値とすることで、ユーザは、より正確に外出計画全体の感染リスクを把握することができる。
【0211】
また、本実施形態に係る重み値には、ユーザによって実施される感染対策要素についての感染リスクへの影響の度合いを表した数値が含まれる。例えば、ユーザがどのような感染対策を実施しているかに応じて、感染リスクも変化するため、ユーザの感染対策要素の感染リスクへの影響の度合いを重み値とすることで、ユーザは、より正確に外出計画全体の感染リスクを把握することができる。
【0212】
また、本実施形態に係る出発地、目的地、及び交通手段の第1感染リスク値は、同一基準で正規化されている。これにより、ユーザは、感染リスクの程度を正しく把握することができる。
【0213】
また、本実施形態に係る出発地、目的地、及び交通手段の第1感染リスク値は、感染症の種類毎に定められる。感染症の種類毎に特性が異なるため、感染症の種類毎に第1感染リスク値を定めることで、ユーザは、例えば、感染症の種類毎の感染リスクの程度を正しく把握することができる。
【0214】
なお、上述した実施形態は、各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0215】
(変形例1)
上述した実施形態の情報処理システム1は、医療機関で使用される電子カルテシステムであってもよい。本変形例の情報処理装置300は、例えば、電子カルテサーバ装置等である。また、本変形例のユーザ端末100は、例えば、医師や看護師等の医療従事者(ユーザ)が業務に使用するPCやタブレット端末等である。
【0216】
本変形例では、例えば、情報処理システム1は、医療従事者であるユーザが患者に対して次回の来院日時や交通手段を提示するために用いられる。また、例えば、本変形例に係る情報処理システム1は、マスクを着用したり、ワクチンを接種したりすることで、どの程度第2感染リスク値を低下させることができるか等を患者に提示するために用いられてもよい。
【0217】
(変形例2)
上述した実施形態では、通信制御機能391及び表示画面生成機能393は、外出計画全体の第2感染リスク値からの変化率に基づいて、代替案を並び替えて感染リスク値表示画面150bとしてユーザに提示する形態について説明した。
【0218】
しかしながら、通信制御機能391及び表示画面生成機能393は、外出計画全体の費用又は外出計画全体の所要時間に基づいて、代替案を並び替えて感染リスク値表示画面150bとしてユーザに提示してもよい。
【0219】
また、通信制御機能391及び表示画面生成機能393は、第2感染リスク値の変化率、外出計画全体の費用及び外出計画全体の所要時間の組み合わせに基づいて、代替案を並び替えて感染リスク値表示画面150bとしてユーザに提示してもよい。
【0220】
また、通信制御機能391及び表示画面生成機能393は、他の条件に従って、代替案を並び替えて感染リスク値表示画面150bとしてユーザに提示してもよい。また、通信制御機能391及び表示画面生成機能393は、ユーザが設定した条件に従って、代替案を並び替えて感染リスク値表示画面150bとしてユーザに提示してもよい。
【0221】
本変形例によれば、例えば、ユーザが外出計画全体の第2感染リスク値以外の条件を重視している場合であっても、複数の代替案を、ユーザが重視する条件に従って並べ替えて提示することができる。
【0222】
なお、上述した実施形態では、各装置(ユーザ端末100及び情報処理装置300)が備える機能構成を、処理回路190、又は処理回路390によって実現する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、本明細書における機能構成は、ハードウェアのみ、又は、ハードウェアとソフトウェアとの混合によって同機能を実現するものであっても構わない。
【0223】
また、上述した説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。
【0224】
プロセッサは、記憶回路170又は記憶回路370に保存されたプログラムを読み出して実行することで、機能を実現する。なお、記憶回路170又は記憶回路370にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合は、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。
【0225】
また、本実施形態のプロセッサは、単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて一つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。
【0226】
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶回路等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disc)-ROM、FD(Flexible Disc)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供されてもよい。
【0227】
また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることにより提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、上述した各機能部を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
【0228】
以上説明した実施形態によれば、出発地から目的地に至るまでの感染症の感染リスクを容易に把握することができる。
【0229】
いくつかの実施形態(変形例)を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0230】
1 情報処理システム
100 ユーザ端末
300 情報処理装置
110、310 IF回路
130、330 入力回路
150、350 ディスプレイ
170、370 記憶回路
190、390 処理回路
191、391 通信制御機能
193 表示制御機能
393 表示画面生成機能
395 受付機能
397 特定機能
399 取得機能
401 算出機能
403 リスト生成機能
405 管理機能
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17