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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110743
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】充電器
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240808BHJP
   G01R 31/54 20200101ALI20240808BHJP
【FI】
H02J7/00 N
H02J7/00 P
H02J7/00 Y
G01R31/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015513
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(72)【発明者】
【氏名】青野 昌隆
(72)【発明者】
【氏名】河合 智成
(72)【発明者】
【氏名】生駒 愛理
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼田 瑛叶
【テーマコード(参考)】
2G014
5G503
【Fターム(参考)】
2G014AA02
2G014AB33
5G503AA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503EA08
5G503FA06
5G503GD03
(57)【要約】
【課題】充電ケーブル内の複数の電線の全ての断線の有無を検知することができる充電器を提供する。
【解決手段】充電器1は、三以上の複数の電線を含む充電ケーブル3と、充電ケーブル3の端部に設けられていると共に車両に接続される充電ガン4と、充電ガン4を保持すると共に、充電ケーブル3の複数の電線のそれぞれと電気的に接続される接続部24を有するガンホルダーと、充電ガン4がガンホルダー6に保持された状態において、複数の電線のそれぞれに対して信号又は電力が出力されると、充電ケーブル3の複数の電線の全ての状態を検知する検知部10と、検知部10における検知結果に基づいて、複数の電線のそれぞれの断線の有無を判定する判定部21と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三以上の複数の電線を含む充電ケーブルと、
前記充電ケーブルの端部に設けられていると共に車両に接続される充電ガンと、
前記充電ガンを保持すると共に、前記充電ケーブルの複数の前記電線のそれぞれと電気的に接続される接続部を有する保持具と、
前記充電ガンが前記保持具に保持された状態において、複数の前記電線のそれぞれに対して信号又は電力が出力されると、複数の前記電線の全ての状態を検知する検知部と、
前記検知部における検知結果に基づいて、複数の前記電線のそれぞれの断線の有無を判定する判定部と、を備える、充電器。
【請求項2】
前記充電ガンが前記保持具に保持されたことを検出する検出部を備え、
前記検知部は、前記検出部において前記充電ガンが前記保持具に保持されたことが検出された場合、複数の前記電線の状態を検知する、請求項1に記載の充電器。
【請求項3】
前記検知部は、一定時間ごとに、複数の前記電線の状態を検知する、請求項1に記載の充電器。
【請求項4】
複数の前記電線の断線の検知を開始するための入力を受け付ける操作部を備え、
前記検知部は、前記操作部において前記入力を受け付けた場合、複数の前記電線の状態を検知する、請求項1に記載の充電器。
【請求項5】
複数の前記電線のうちの少なくとも一つは、前記充電ガンに設けられたラッチロック機構に係るラッチロック電線であり、
前記検知部は、前記ラッチロック電線以外の前記電線の断線検知の実施回数が一定回数以上となった場合、前記ラッチロック電線の状態を検知し、
前記判定部は、前記検知部における検知結果に基づいて、前記ラッチロック電線の断線の有無を判定する、請求項1に記載の充電器。
【請求項6】
前記判定部における判定結果を示す表示部を備える、請求項1に記載の充電器。
【請求項7】
前記検知部において前記電線の状態を検知している最中に前記充電ガンが前記保持具から取り外された場合、前記充電ガンが取り外されたことを前記表示部に表示する、請求項6に記載の充電器。
【請求項8】
複数の前記電線のそれぞれに対して個別に前記信号又は前記電力を出力する出力回路を備え、
前記検知部は、前記出力回路から前記信号又は前記電力が出力されると、複数の前記電線の全ての状態を個別に検知する、請求項1に記載の充電器。
【請求項9】
前記出力回路は、充電時と同じ前記信号又は前記電力を出力する、請求項8に記載の充電器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の充電器として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の充電器は、車両用充電ケーブルの断線の有無を判定する判定部と、車両用充電ケーブル内の第一の電線に接続する第一接続部及び車両用充電ケーブル内の第二の電線に接続する第二接続部を有する取り付け部と、を備える。判定部は、取り付け部を車両用充電ケーブルの充電コネクタと接続した際に形成される回路上に位置し、車両用充電コネクタが車両と非接続な状態で、車両用充電ケーブルの断線の有無を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-25895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の充電器では、充電ケーブル内の第一の電線及び第二の電線の断線の有無を検知している。例えば、急速充電器の充電ケーブルには、三以上の複数の電線が含まれている。従来の充電器では、複数の電線のそれぞれについては、断線の有無を検知することができない。
【0005】
本発明は、充電ケーブル内の複数の電線の全ての断線の有無を検知することができる充電器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る充電器は、三以上の複数の電線を含む充電ケーブルと、充電ケーブルの端部に設けられていると共に車両に接続される充電ガンと、充電ガンを保持すると共に、充電ケーブルの複数の電線のそれぞれと電気的に接続される接続部を有する保持具と、充電ガンが保持具に保持された状態において、複数の電線のそれぞれに対して信号又は電力が出力されると、複数の電線の全ての状態を検知する検知部と、検知部における検知結果に基づいて、複数の電線のそれぞれの断線の有無を判定する判定部と、を備える。
【0007】
本発明に係る充電器では、検知部は、複数の電線のそれぞれに対して信号又は電力が出力されると、充電ケーブルの複数の電線の全ての状態を検知する。判定部は、検知部における検知結果に基づいて、複数の電線のそれぞれの断線の有無を判定する。これにより、充電器では、複数の電線を含む充電ケーブルにおいて、全ての電線の断線の有無を検知することができる。
【0008】
(2)上記(1)の充電器において、充電ガンが保持具に保持されたことを検出する検出部を備え、検知部は、検出部において充電ガンが保持具に保持されたことが検出された場合、複数の電線の状態を検知してもよい。この構成では、充電ガンを保持具に装着するたびに、複数の電線の状態の検知を行い、断線の有無を検知することができる。
【0009】
(3)上記(1)の充電器において、検知部は、一定時間ごとに、複数の電線の状態を検知してもよい。この構成では、断線の有無の検知を定期的に自動で行うことができる。
【0010】
(4)上記(1)の充電器において、複数の電線の断線の検知を開始するための入力を受け付ける操作部を備え、検知部は、操作部において入力を受け付けた場合、複数の電線の状態を検知してもよい。この構成では、オペレータの操作によって断線の有無の検知が行われるため、必要なタイミングで断線検知を行うことができる。
【0011】
(5)上記(1)~(4)のいずれか一つの充電器において、複数の電線のうちの少なくとも一つは、充電ガンに設けられたラッチロック機構に係るラッチロック電線であり、検知部は、ラッチロック電線以外の電線の断線検知の実施回数が一定回数以上となった場合、ラッチロック電線の状態を検知し、判定部は、検知部における検知結果に基づいて、ラッチロック電線の断線の有無を判定してもよい。この構成では、ラッチロック電線の断線の検知については、その他の電線の断線検知が複数回実施された場合に実施することができる。
【0012】
(6)上記(1)~(5)のいずれか一つの充電器において、判定部における判定結果を示す表示部を備えていてもよい。この構成では、表示部において電線の断線の有無を確認することができる。
【0013】
(7)上記(6)の充電器において、検知部において電線の状態を検知している最中に充電ガンが保持具から取り外された場合、充電ガンが取り外されたことを表示部に表示してもよい。検知部において電線の状態を検知している最中に充電ガンが保持具から取り外されると、電線が断線していない場合であっても検知部において状態が検知されないため、断線していると判定される。そのため、充電ガンが取り外されたことを表示部することによって、電線が断線していると誤認識することを回避できる。
【0014】
(8)上記(1)~(7)のいずれか一つの充電器において、複数の電線のそれぞれに対して個別に信号又は電力を出力する出力回路を備え、検知部は、出力回路から信号又は電力が出力されると、複数の電線の全ての状態を個別に検知してもよい。この構成では、複数の電線の状態を個別に検知することができる。
【0015】
(9)上記(8)の充電器において、出力回路は、充電時と同じ信号又は電力を出力してもよい。この構成では、充電のために用いる出力回路を、断線検知のために用いることができる。したがって、断線検知のための出力回路を別途設ける必要がないため、構成の複雑化を回避できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、充電ケーブル内の複数の電線の全ての断線の有無を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、充電器を示す図である。
図2図2は、充電器の構成を示す図である。
図3図3は、第一形態に係る断線検知の動作を示すフローチャートである。
図4図4は、断線検知処理を示すフローチャートである。
図5図5は、第二形態に係る断線検知の動作を示すフローチャートである。
図6図6は、変形例に係る充電器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0019】
図1は、充電器を示す図である。図1に示される充電器1は、EV(Electric Vehicle)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)等の車両の蓄電池(図示省略)を充電する装置である。充電器1は、車両の急速充電を行う急速充電装置である。本実施形態に係る充電器1では、一台の車両の充電を行う。充電器1は、複数の車両の充電を行う構成であってもよい。
【0020】
図1に示されるように、充電器1は、充電器本体2と、充電ケーブル3と、充電ガン4と、を備えている。充電器1は、充電スタンドであり、駐車スペースの近傍に設置されている。
【0021】
図2は、充電器1の構成を示す図である。図2では、充電ケーブル3及び充電ガン4の図示を一部省略している。図1及び図2に示されるように、充電ケーブル3は、充電器本体2に接続されている。充電ケーブル3は、複数の電線を有している。
【0022】
本実施形態では、複数の電線は、例えば、二本のCAN(Controller Area Network)通信線(CAN_H_input、CAN_L_input)と、二本の信号線(start/stop1、start/stop2)と、二本の通信線(connect_check_EV、permission_check_EV)と、二本の強電線(DC+、DC-)と、二本の電線(12V、GND)と、を含む。また、複数の電線は、ラッチロック機構に係るラッチロック電線を含む。
【0023】
充電ガン4は、充電ケーブル3の端部に接続されている。充電ガン4は、車両に接続される。充電ガン4は、充電器本体2において着脱可能(収納可能)に設けられている。充電ケーブル3の複数の電線(CAN_H_input、CAN_L_input、start/stop1、start/stop2、connect_check_EV、permission_check_EV、DC+、DC-、12V、GND)の端部は、充電ガン4の接続部分において露出している。充電ガン4がガンホルダー6(後述)に装着されると、充電ケーブル3の複数の電線が、ガンホルダー6の接続部24に接続される。
【0024】
充電ガン4には、ラッチ40が設けられている。充電ガン4は、車両のソケットに接続(挿入)されると、ラッチ40がソケットにおいて係止されてロックされる。また、充電ガン4は、ガンホルダー6に装着されると、ラッチ40がガンホルダー6において係止されてロックされる。ラッチ40は、充電ガン4に設けられたボタン41(図1参照)が押下されることによって、ソケットやガンホルダー6との係止状態が解除される。ボタン41は、出力回路14から充電ガン4のロックのオン信号が出力されると、充電ガン4に内蔵されるリレー(図示省略)がオンとなり、押下不能になる。すなわち、出力回路14から充電ガン4のロックのオン信号が出力されると、充電ガン4がソケットやガンホルダー6から抜けなくなる。ボタン41は、出力回路14から充電ガン4のロックのオフ信号が出力されると、充電ガン4に内蔵されるリレーがオフとなり、押下可能になる。すなわち、出力回路14から充電ガン4のロックのオフ信号が出力されると、充電ガン4をソケットやガンホルダー6から抜くことができる。
【0025】
図2に示されるように、充電器本体2は、充電装置5と、ガンホルダー(保持具)6と、を備えている。充電装置5は、検知部10と、制御部11と、通信部12と、電力変換器13と、出力回路14と、表示部15と、操作部16と、を有している。
【0026】
検知部10は、充電ガン4がガンホルダー6に保持された状態(図1に示される状態)において、複数の電線のそれぞれに対して信号又は電力が出力されると、充電ケーブル3の複数の電線の全ての状態を検知する。検知部10は、ガンホルダー6の接続部24を介して入力される信号又は電力に基づいて状態を検知する。信号又は電力は、出力回路14から出力される。
【0027】
検知部10は、二本のCAN通信線(CAN_H_input、CAN_L_input)については、出力回路14と通信を開始した結果(ACK返答(NACK返答)、無応答)を制御部11に出力する。検知部10は、二本の信号線(start/stop1、start/stop2)、二本の通信線(connect_check_EV、permission_check_EV)及び二本の電線(12V、GND)については、例えば、フォトカプラを用いて状態を検知する。具体的には、検知部10は、信号線(start/stop1)については、出力回路14から12Vの信号が出力されたことに対して、通電している場合には「LOW」の信号を制御部11に出力し、通電していない場合には「HIGH」の信号を制御部11に出力する。検知部10は、信号線(start/stop2)については、出力回路14から0Vの信号が出力されたことに対して、通電している場合には「LOW」の信号を制御部11に出力し、通電していない場合には「HIGH」の信号を制御部11に出力する。
【0028】
検知部10は、通信線(connect_check_EV)については、出力回路14から0Vの信号が出力されたことに対して、通電している場合には「LOW」の信号を制御部11に出力し、通電していない場合には「HIGH」の信号を制御部11に出力する。検知部10は、通信線(permission_check_EV)については、permission_check_onの信号がオフにされた後に出力回路14から12Vの信号が出力されたことに対して、通電している場合には「LOW」の信号を制御部11に出力し、通電していない場合には「HIGH」の信号を制御部11に出力する。
【0029】
検知部10は、二本の強電線(DC+、DC-)については、出力回路14から所定電力が出力されたことに対して、強電線から出力された結果(電圧値)を制御部11に出力する。検知部10は、二本の電線(12V、GND)については、出力回路14から12Vの信号が出力されたことに対して、通電している場合には「LOW」を制御部11に出力し、通電していない場合には「HIGH」を制御部11に出力する。
【0030】
制御部11は、充電器1の動作を制御する。制御部11は、充電制御部20と、判定部21と、通信部22と、を有している。制御部11は、集積回路に実装されたコンピュータシステムあるいはプロセッサである。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等、及び入出力インターフェース等から構成される。ROMには、各種プログラム又はデータが格納されている。制御部11は、MCU(Machine Control Unit)、CANドライバ等を含んでいる。
【0031】
充電制御部20は、通信部12から出力された充電制御指示に基づいて、電力変換器13及び出力回路14を制御する。充電制御部20は、出力回路14を介して、充電ガン4と車両との接続状態を取得する。充電制御部20は、通信部12から出力される車両の蓄電池の状態及び充電指示値に基づいて、充電指示を生成する。充電制御部20は、充電指示を電力変換器13及び出力回路14に出力する。
【0032】
充電制御部20は、充電ケーブル3の複数の電線の断線の検知動作を制御する。充電制御部20は、所定のタイミングで、充電器1を通常モードから断線検知モードに変更する。通常モードは、充電器1において充電を行うモードである。断線検知モードは、充電ケーブル3の断線検知を行うモードである。
【0033】
断線検知モードでは、充電ケーブル3の複数の電線の断線を検知する。所定のタイミングは、オペレータによって任意に設定され得る。本実施形態では、所定のタイミングは、充電ガン4がガンホルダー6に収納されたとき(第一形態)、予め設定された一定時間が経過したとき(第二形態)、及び、操作部16において断線検知の開始が指示されたとき(第三形態)である。所定のタイミングは、上記三つの形態の全てであってもよし、オペレータによって選択された一又は複数の形態であってもよい。
【0034】
第一形態について、充電制御部20は、ガンホルダー6のセンサ23から検出信号が出力されると、充電器1を断線検知モードに変更する。第二形態について、充電制御部20は、前回の断線検知(初回の場合には例えば電源オン時)から一定時間が経過した場合、充電器1を断線検知モードに変更する。すなわち、断線検知モードにおいてタイマーを設定できる。一定時間は、オペレータによって任意に設定される。一定時間は、充電器1が設置される環境(充電器1の使用頻度等)に応じて設定され得る。一定時間は、例えば、充電器1の使用頻度が高い場所に設置されている場合には短い期間(例えば24時間)に設定され、充電器1の使用頻度が低い場所に設置されている場合には長い期間(例えば数日)に設定される。第三形態について、充電制御部20は、操作部16から断線検知を指示する指示信号が出力されると、充電器1を断線検知モードに変更する。
【0035】
充電制御部20は、充電器1を断線検知モードに変更すると、通常の充電時と同じ信号及び電力を充電ケーブル3に出力させる出力指示を出力回路14に出力する。具体的には、充電制御部20は、二本のCAN通信線(CAN_H_input、CAN_L_input)、二本の信号線(start/stop1、start/stop2)、二本の通信線(connect_check_EV、permission_check_EV)、二本の強電線(DC+、DC-)及び二本の電線(12V、GND)に対して、通常の充電時と同じ信号及び電力を出力回路14から出力させる。
【0036】
充電制御部20は、断線検知モードにおいて、所定の条件を満たす場合、ラッチロック電線の断線の検知を実施させる。所定の条件とは、ラッチロック電線以外の電線の断線検知の実施回数が所定値以上となった場合である。すなわち、充電制御部20は、ラッチロック電線以外の電線の断線検知の実施回数が一定回数以上となった場合、ラッチロック電線の断線検知を実施させる。充電制御部20は、ラッチロック電線以外の電線の断線検知の回数を計測する。充電制御部20は、ラッチロック電線以外の電線の断線検知を実施した場合、カウントを「+1」として、実施した回数を記憶する。充電制御部20は、ラッチロック電線以外の電線の断線検知の回数が所定値以上となった場合、ラッチ40をロックするオン信号(ラッチオン指示)を出力回路14に出力する。
【0037】
充電制御部20は、断線検知モードにおいて、判定部21において判定結果が出力される前に充電ガン4がガンホルダー6から取り外された場合には、表示部15にその旨を表示させる。具体的には、充電制御部20は、断線検知モードにおいて、ガンホルダー6のセンサ23から検出信号が出力されなくなった場合、表示部15の表示を制御する。
【0038】
判定部21は、検知部10における検知結果に基づいて、複数の電線のそれぞれの断線の有無を判定する。判定部21は、検知部10から出力される信号に基づいて、断線の有無を判定する。判定部21は、複数の電線のそれぞれについて、個別に断線の有無を判定する。
【0039】
判定部21は、二本のCAN通信線(CAN_H_input、CAN_L_input)については、検知部10から出力された検知結果が「ACK返答(NACK返答)」である場合には断線していない(OK)と判定し、検知結果が「無返答」である場合には断線している(NG)と判定する。判定部21は、信号線(start/stop1)については、検知部10から出力された検知結果が「LOW」である場合には断線していないと判定し、検知結果が「HIGH」である場合には断線していると判定する。判定部21は、信号線(start/stop2)については、検知部10から出力された検知結果が「LOW」である場合には断線していないと判定し、「HIGH」である場合には断線していると判定する。
【0040】
判定部21は、通信線(connect_check_EV)については、検知部10から出力された検知結果が「LOW」である場合には断線していないと判定し、検知結果が「HIGH」である場合には断線していると判定する。判定部21は、通信線(permission_check_EV)については、検知部10から出力された検知結果が「LOW」である場合には断線していないと判定し、検知結果が「HIGH」である場合には断線していると判定する。
【0041】
判定部21は、二本の強電線(DC+、DC-)については、検知部10から出力された検知結果が「所定電力」である場合には断線していないと判定し、検知結果が「0V」である場合には断線していると判定する。判定部21は、二本の電線(12V、GND)については、検知部10から出力された検知結果が「LOW」である場合には断線していないと判定し、検知結果が「HIGH」である場合には断線していると判定する。
【0042】
判定部21は、ラッチロック電線については、出力回路14からラッチオン指示が出力されたことに対して、出力回路14の出力が「LOW」である場合には断線していないと判定し、「HIGH」である場合には断線していると判定する。
【0043】
判定部21は、判定結果を表示部15に表示させる。判定部21は、複数の電線のそれぞれについて、判定結果を表示部15に表示させる。表示部15には、複数の電線のそれぞれについて、「OK」、「NG」等が表示される。
【0044】
通信部22は、制御部11と電力変換器13及び出力回路14との間で通信を行う。通信部22は、CHAdeMOコントローラであり得る。通信部22は、電力変換器13及び出力回路14と通信可能に接続されている。通信部22は、出力回路14を介して車両の蓄電池の状態及び充電指示値を取得する。通信部22は、車両の蓄電池の状態及び充電指示値を充電制御部20に出力する。なお、図2に示す例では、通信部22を一つ示しているが、通信部22は、電力変換器13及び出力回路14のそれぞれに対応して複数設けられていてもよい。
【0045】
通信部12は、制御部11と出力回路14との間で通信を行う。通信部12は、CHAdeMOコントローラであり得る。通信部12は、出力回路14を介して車両の蓄電池の状態及び充電指示値を取得する。通信部12は、車両の蓄電池の状態及び充電指示値を制御部11に出力する。通信部12は、充電制御部20から出力された充電指示を出力回路14に出力する。
【0046】
電力変換器13は、電力系統Sから供給される交流電力を直流電力に変換する。電力変換器13は、AC/DC変換機能と、DC/DC変換機能と、を有している。電力系統Sは、三相200Vの交流電力を供給する。電力変換器13は、電力系統Sから交流電力の供給を受けて、交流電力を直流電力に変換する。また、電力変換器13は、直流電力を電力変換する。電力変換器13は、直流電力の電圧を昇圧する。電力変換器13は、出力回路14に接続されている。電力変換器13は、制御部11の通信部22と通信可能に接続されている。電力変換器13は、制御部11から出力される充電指示に応じて、出力回路14に直流電力を出力する。
【0047】
出力回路14は、充電ケーブル3に接続されている。出力回路14は、MCU(Machine Control Unit)、CANドライバ等を含んで構成されている。出力回路14は、制御部11から出力される出力指示に基づいて、充電ケーブル3に断線検知のための信号及び電力を出力する。出力回路14は、断線検知のための信号及び電力を所定時間出力する。所定時間は、断線検知ために必要な時間であり、適宜設定される。
【0048】
出力回路14は、ラッチロック電線の状態の有無を検知する機能を有している。すなわち、出力回路14は、充電ガン4がガンホルダー6に保持された状態において、充電ケーブル3のラッチロック電線の状態を検知する。出力回路14は、例えば、フォトカプラを用いて状態を検知する。出力回路14は、ラッチオン指示が出力されたことに対して、通電している場合には「LOW」の信号を制御部11に出力し、通電していない場合には「HIGH」の信号を制御部11に出力する。
【0049】
表示部15は、充電器1における充電に係る各種情報を表示する。表示部15は、充電器1の設定内容及び状態に関する情報等を表示することができる。表示部15は、断線検知の結果を表示する。表示部15には、充電ケーブル3の複数の電線のそれぞれについて、断線検知の結果が表示される。表示部15は、断線検知中に充電ガン4が取り外されると、その旨を示す画面を表示する。当該画面には、例えば、「断線検知中に充電ガンが取り外されました」等と表示される。
【0050】
操作部16は、オペレータの入力を受け付ける。オペレータが操作部16を用いて適宜の操作を行うことにより、充電器1の設定作業を行うことができる。操作部16は、表示部15において所定の画面が表示されている状態において、充電ケーブル3の複数の電線の状態の検知を開始するための入力、すなわち断線検知を開始する指示を受け付けると、制御部11に開始信号を出力する。なお、充電器1では、表示部15及び操作部16は、その機能を一体に有するタッチパネルディスプレイで構成されていてもよい。
【0051】
ガンホルダー6は、充電ガン4を保持(収容)する。ガンホルダー6は、センサ(検出部)23と、接続部24と、を有している。ガンホルダー6は、充電装置5と一体に設けられている。
【0052】
センサ23は、充電ガン4がガンホルダー6に収容されたことを検出する。センサ23は、充電ガン4がガンホルダー6に収容されたことを検出すると、検出信号を制御部11に出力する。接続部24は、充電ガン4が収容されたときに、充電ケーブル3の複数の電線のそれぞれと電気的に接続される。接続部24は、電線と接続される端子である。接続部24は、検知部10に接続されている。
【0053】
続いて、充電器1における断線検知の方法について説明する。最初に、充電ガン4がガンホルダー6に装着された場合に断線検知を実施する形態(第一形態)について説明する。図3は、第一形態に係る断線検知の動作を示すフローチャートである。
【0054】
[第一形態]
図3に示されるように、最初に、充電ガン4がガンホルダー6に収納(装着)されたか否かを判断する(ステップS01)。充電ガン4がガンホルダー6に収納されたと判断した場合(ステップS01:YES)には、通常モードから断線検知モードに変更する(ステップS02)。充電ガン4がガンホルダー6に収容されたと判断しなかった場合(ステップS01:NO)には、ステップS01の処理に戻る。
【0055】
続いて、制御部11と通信を開始し(ステップS03)、充電ガン4のラッチロック実施カウントをプラス1する(ステップS04)。次に、ラッチロック実施の計測回数(カウント数)が所定の回数に到達したか否かを判定する(ステップS05)。ラッチロック実施の計測回数(カウント数)が所定の回数に到達したと判断した場合(ステップS05:YES)には、ステップS06に進む。ラッチロック実施の計測回数(カウント数)が所定の回数に到達したと判断しなかった場合(ステップS05:NO)には、ステップS12に進む。
【0056】
ステップS06では、充電ガン4のラッチロックを実施する。続いて、電線(CAN_H_input、CAN_L_input、start/stop1、start/stop2、connect_check_EV、permission_check_EV、DC+、DC-、12V、GND)及びラッチロック電線の断線検知処理を実施する(ステップS07)。図4は、断線検知処理を示すフローチャートである。図4に示されるように、電線に係る断線検知処理では、出力回路14から信号等が出力される(ステップS21)。続いて、出力回路14から信号が出力されたことに応じて、検知部10から検知結果が制御部11に出力される(ステップS22)。続いて、電線の断線の有無を判定する(ステップS23)。以上により、電線に係る断線検知処理が終了する。ラッチロック電線に係る断線検知処理では、出力回路14からラッチロックをオンにする信号が出力される(ステップS21)。続いて、出力回路14から信号が出力されたことに応じて、出力回路14(検知部)から検知結果が制御部11に出力される(ステップS22)。続いて、ラッチロック電線の断線の有無を判定する(ステップS23)。以上により、ラッチロック電線に係る断線検知処理が終了する。
【0057】
続いて、図3に示されるように、断線検知処理に基づいて、断線していないか否を判断する(ステップS08)。断線していないと判断した場合(ステップS08:YES)には、ラッチロック実施の計測回数をリセットし(ステップS09)、通常モードに変更する(ステップS11)。断線していないと判断しなかった場合(ステップS08:NO)、すなわち断線している場合には、断線を通知する(ステップS10)。すなわち、表示部15に断線していることを表示する。
【0058】
ステップS12では、電線(CAN_H_input、CAN_L_input、start/stop1、start/stop2、connect_check_EV、permission_check_EV、DC+、DC-、12V、GND)の断線検知処理を実施する。図4に示されるように、断線検知処理では、出力回路14から信号等が出力される(ステップS21)。続いて、出力回路14から信号が出力されたことに応じて、検知部10から検知結果が制御部11に出力される(ステップS22)。続いて、電線の断線の有無を判定する(ステップS23)。以上により、断線検知処理が終了する。
【0059】
図3に示されるように、ステップS12の実施中において、充電ガン4がガンホルダー6から抜かれて(取り外されて)いないか否を判断する(ステップS13)。充電ガン4がガンホルダー6から抜かれてないと判断した場合(ステップS13:YES)には、ステップS14に進む。充電ガン4がガンホルダー6から抜かれてないと判断しなかった場合(ステップS13:NO)、すなわち充電ガン4がガンホルダー6から抜かれた場合には、充電ガン4がガンホルダー6から抜かれたことを通知する(ステップS15)。すなわち、表示部15に充電ガン4がガンホルダー6から抜かれたことを表示する。
【0060】
ステップS14では、断線検知処理に基づいて、電線が断線していないか否かを判断する。断線していないと判断した場合(ステップS14:YES)には、通常モードに変更する(ステップS16)。断線していないと判断しなかった場合(ステップS14:NO)、すなわち断線している場合には、断線を通知する(ステップS17)。すなわち、表示部15に断線していることを表示する。
【0061】
なお、操作部16において断線検知の開始が指示された場合に断線検知を実施する形態(第三形態)においては、上記ステップS01において、断線検知の開始が指示されたか否かを判断し、断線検知の開始が指示されたと判断した場合(ステップS01:YES)には、通常モードから断線検知モードに変更する(ステップS02)。断線検知の開始が指示されたと判断しなかった場合(ステップS01:NO)には、ステップS01の処理に戻る。
【0062】
続いて、タイマーで断線検知を実施する形態(第二形態)について説明する。図5は、第二形態に係る断線検知の動作を示すフローチャートである。
【0063】
[第二形態]
図5に示されるように、最初に、前回断線検知を開始してから一定時間が経過した否かを判断する(ステップS31)。一定時間が経過したと判断した場合(ステップS31:YES)には、通常モードから断線検知モードに変更する(ステップS32)。一定時間が経過したと判断しなかった場合(ステップS31:NO)には、ステップS31の処理に戻る。
【0064】
続いて、制御部11と通信を開始し(ステップS33)、充電ガン4のラッチロック実施カウントをプラス1する(ステップS34)。次に、ラッチロック実施の計測回数(カウント数)が所定の回数に到達したか否かを判定する(ステップS35)。ラッチロック実施の計測回数(カウント数)が所定の回数に到達したと判断した場合(ステップS35:YES)には、ステップS36に進む。ラッチロック実施の計測回数(カウント数)が所定の回数に到達したと判断しなかった場合(ステップS35:NO)には、ステップS42に進む。
【0065】
ステップS36では、充電ガン4のラッチロックを実施する。続いて、電線(CAN_H_input、CAN_L_input、start/stop1、start/stop2、connect_check_EV、permission_check_EV、DC+、DC-、12V、GND)及びラッチロック電線の断線検知処理を実施する(ステップS37)。続いて、断線検知処理に基づいて、断線していないか否を判断する(ステップS38)。断線していないと判断した場合(ステップS38:YES)には、ラッチロック実施の計測回数をリセットし(ステップS39)、通常モードに変更する(ステップS41)。断線していないと判断しなかった場合(ステップS38:NO)、すなわち断線している場合には、断線を通知する(ステップS40)。すなわち、表示部15に断線していることを表示する。
【0066】
ステップS42では、電線(CAN_H_input、CAN_L_input、start/stop1、start/stop2、connect_check_EV、permission_check_EV、DC+、DC-、12V、GND)の断線検知処理を実施する。ステップS42の実施中において、充電ガン4がガンホルダー6から抜かれて(取り外されて)いないか否を判断する(ステップS43)。充電ガン4がガンホルダー6から抜かれてないと判断した場合(ステップS43:YES)には、ステップS44に進む。充電ガン4がガンホルダー6から抜かれてないと判断しなかった場合(ステップS43:NO)、すなわち充電ガン4がガンホルダー6から抜かれた場合には、充電ガン4がガンホルダー6から抜かれたことを通知する(ステップS45)。すなわち、表示部15に充電ガン4がガンホルダー6から抜かれたことを表示する。
【0067】
ステップS44では、断線検知処理に基づいて、電線が断線していないか否かを判断する。断線していないと判断した場合(ステップS44:YES)には、通常モードに変更する(ステップS46)。断線していないと判断しなかった場合(ステップS44:NO)、すなわち断線している場合には、断線を通知する(ステップS47)。すなわち、表示部15に断線していることを表示する。
【0068】
以上説明したように、本実施形態に係る充電器1では、検知部10は、充電ケーブル3の複数の電線の全ての状態を検知する。判定部21は、検知部10における検知結果に基づいて、複数の電線のそれぞれの断線の有無を判定する。これにより、充電器1では、三以上の複数の電線を含む充電ケーブルにおいて、全ての電線の断線の有無を検知することができる。
【0069】
本実施形態に係る充電器1では、全ての電線の断線の有無を検知するため、例えば、充電ガン4に小石や埃が詰まっているような軽微な異常も検出することができる。また、充電器1では、複数の電線のうち、断線している電線を特定することができるため、確認すべき断線を容易に把握することができる。そのため、メンテナンス性の向上が図れる。
【0070】
本実施形態に係る充電器1では、ガンホルダー6は、充電ガン4がガンホルダー6に保持されたことを検出するセンサ23を備える。検知部10は、センサ23において充電ガン4がガンホルダー6に保持されたことが検出された場合、複数の電線の状態を検知してもよい。この構成では、充電ガン4をガンホルダー6に装着するたびに、複数の電線の状態の検知を行い、断線の有無を検知することができる。
【0071】
本実施形態に係る充電器1では、検知部10は、一定時間ごとに、複数の電線の状態を検知してもよい。この構成では、断線の有無の検知を定期的に自動で行うことができる。
【0072】
本実施形態に係る充電器1は、複数の電線の断線の検知を開始するための入力を受け付ける操作部16を備える。検知部10は、操作部16において入力を受け付けた場合、複数の電線の状態を検知してもよい。この構成では、オペレータの操作によって断線の有無の検知が行われるため、必要なタイミングで断線検知を行うことができる。
【0073】
本実施形態に係る充電器1は、判定部21における判定結果を示す表示部15を備えている。この構成では、表示部15において電線の断線の有無を確認することができる。
【0074】
本実施形態に係る充電器1では、検知部10において電線の状態を検知している最中に充電ガン4がガンホルダー6から取り外された場合、充電ガン4が取り外されたことを表示部15に表示する。検知部10において電線の状態を検知している最中に充電ガン4がガンホルダー6から取り外されると、電線が断線していない場合であっても検知部10において状態が検知されないため、断線していると判定される。そのため、充電ガン4がガンホルダー6から取り外されたことを表示部15することによって、電線が断線していると誤認識することを回避できる。
【0075】
本実施形態に係る充電器1は、複数の電線のそれぞれに対して個別に信号又は電力を出力する出力回路14を備える。検知部10は、出力回路14から信号又は電力が出力されると、複数の電線の全ての状態を個別に検知する。この構成では、複数の電線の状態を個別に検知することができる。
【0076】
本実施形態に係る充電器1では、出力回路14は、充電時と同じ信号又は電力を出力する。この構成では、充電のために用いる出力回路14を、断線検知のために用いることができる。したがって、断線検知のための出力回路を別途設ける必要がないため、構成の複雑化を回避できる。
【0077】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0078】
上記実施形態では、充電器1に充電ガン4が一つ備えられている形態を一例に説明した。しかし、充電器1には複数の充電ガン4が備えられていてもよい。
【0079】
上記実施形態では、充電ケーブル3の断線検知の実施中に充電ガン4がガンホルダー6から取り外された場合、表示部15にその旨を表示する形態を一例に説明した。しかし、図6に示される充電器1Aのように、充電ケーブル3の断線検知の実施中に充電ガン4Aがガンホルダー6から取り外された場合に、充電ガン4Aに設けられた表示部43においてその旨を報知してもよい。充電ガン4Aがガンホルダー6から取り外されたことは、センサ(図示省略)によって検出される。表示部43は、断線検知の実施中に充電ガン4Aがガンホルダー6から取り外されたことがセンサによって検出されると、点灯(点滅)する。これにより、充電ガン4Aにおいて、断線検知の実施中に充電ガン4Aがガンホルダー6から取り外されたことを認識することができる。
【0080】
上記実施形態では、出力回路14から信号等を出力し、検知部10において検知する形態を一例に説明した。しかし、検知部において検知される信号等は、他の回路等から出力されてもよい。また、断線検知において出力回路14から出力される信号等は、通常充電時と異なっていてもよい。出力回路14から通常充電と同等の信号等を出力する構成では、充電に用いられる既存の回路を使用することができるため、構成の複雑化を回避することができる。
【符号の説明】
【0081】
1,1A…充電器、3…充電ケーブル、4,4A…充電ガン、6…ガンホルダー(保持具)、10…検知部、14…出力回路(検知部)、15…表示部、16…操作部、21…判定部、23…センサ(検出部)、24…接続部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6