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  • 特開-知覚過敏抑制歯ブラシ 図1
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  • 特開-知覚過敏抑制歯ブラシ 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110852
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】知覚過敏抑制歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A46B 15/00 20060101AFI20240808BHJP
   A46B 5/00 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
A46B15/00 K
A46B5/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015702
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】523040451
【氏名又は名称】大澤 広晃
(74)【代理人】
【識別番号】100205523
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩也
(72)【発明者】
【氏名】大澤 広晃
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB07
3B202AB08
3B202CA02
3B202DB04
3B202GA04
3B202GA07
(57)【要約】
【課題】従来の知覚過敏抑制歯ブラシは、ネック部が安定せず、ブラッシングが行いづらい。ネック部の形状を三角とすることによって、適切なブラッシング圧を維持することが可能な歯ブラシも存在するが、適切なブラッシング圧を超えた場合に使用者に知らせる手段を備えていない
【解決手段】弾性変形をするハンドル部と、前記ハンドル部の上部に位置し、ブラシ部又はネック部を差し込むジョイント部と、を備え、前記ハンドル部の内部には、電源部と、発光部と、DCスイッチ部と、を備え、前記ハンドル部が加圧によって変形した際に、前記DCスイッチ部が押下され、前記発光部に電圧が印加されることによって、前記発光部が発光する知覚過敏抑制歯ブラシによって、ネック部が安定し、適切なブラッシング圧を超えた場合に使用者に知らせる手段を有する知覚過敏抑制歯ブラシを提供する。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性変形をするハンドル部と、
前記ハンドル部の上部に位置し、ブラシ部又はネック部を差し込むジョイント部と、
を備え、
前記ハンドル部の内部には、
電源部と、
発光部と、
DCスイッチ部と、
を備え、
前記ハンドル部が加圧によって変形した際に、前記DCスイッチ部が押下され、前記発光部に電圧が印加されることによって、前記発光部が発光する、
ことを特徴とする知覚過敏抑制歯ブラシ
【請求項2】
前記ハンドル部の材質は高分子材料である、
ことを特徴とする請求項1の知覚過敏抑制歯ブラシ
【請求項3】
前記電池部はボタン電池である、
ことを特徴とする請求項1の知覚過敏抑制歯ブラシ
【請求項4】
前記発光部は発光ダイオードである、
ことを特徴とする請求項1の知覚過敏抑制歯ブラシ
【請求項5】
前記ハンドル部が変形し、前記DCスイッチ部が押下される加圧は、200g重以上
である、
ことを特徴とする知覚過敏抑制歯ブラシ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯みがきの時の過大なブラシ圧、いわゆるオーバーブラッシングを知らせる歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
歯の知覚過敏は、歯磨きのやり過ぎが主な原因と考えられる。知覚過敏によって、本来必要のない負担の大きい治療が多く行われている。知覚過敏は、『磨き過ぎ』によって発生し、オーバーブラッシングがトリガー(引き金)になっている。
【0003】
従来のオーバーブラッシングを知らせる歯ブラシは、例えば非特許文献1に開示されているように、ブラッシングする力がいわゆるブラッシング圧が適切な値(150g乃至200g程度)を超えた場合、ネック部の一部が折れ曲がることによって音を発生させ、ブラッシング圧が強すぎることを知らせる構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献1】ライオン株式会社製クリニカPRO歯ブラシ(https://clinica.lion.co.jp/product/pro_brush.htm)
【0005】
【特許文献1】特開2018-023432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1に記載されているような歯ブラシは、ネック部が安定せず、ブラッシングが行いづらい。また特許文献1のように、ネック部の形状を三角とすることによって、適切なブラッシング圧を維持することが可能な歯ブラシも存在するが、適切なブラッシング圧を超えた場合に使用者に知らせる手段を備えていない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、弾性変形をするハンドル部と、前記ハンドル部の上部に位置し、ブラシ部又はネック部を差し込むジョイント部と、を備え、前記ハンドル部の内部には、電源部と、発光部と、DCスイッチ部と、を備え、前記ハンドル部が加圧によって変形した際に、前記DCスイッチ部が押下され、前記発光部に電圧が印加されることによって、前記発光部が発光する、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、 ネック部が安定している歯ブラシでありながら、適切なブラッシング圧を超えた場合、使用者へ確実に知らせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る折り畳み知覚過敏抑制歯ブラシ1を開いた正面図である。
図2】本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1のハンドル部11を加圧して発光させた図である。
図3】本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1のブラシ部13又はネック部12を取り外した図である。
図4】本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1の分解図である。
図5】本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1のDCスイッチ部21の一例の図である。
図6】本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1の内部構造の一例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】
<実施形態>
図1乃至図4を用いて、本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1を説明する。図1は本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1を開いた斜視図、図2は本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1のハンドル部11を加圧して発光させた図、図3は本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1のブラシ部11又はネック部12を取り外した図、及び図4は本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1の分解図である。
【0012】
図1乃至図4に示す通り、知覚過敏抑制歯ブラシ1の外観は、手で把持するハンドル部11、ネック部12、ブラシ部13及びジョイント部14から構成される。
【0013】
図2に示すように、歯を磨く際に、人間3の歯及び歯茎31に知覚過敏抑制歯ブラシ1のブラシ部13をあてて、指32がハンドル部11押下し、変形すると、ハンドル部内部に備えるDCスイッチ部21が押下される。DCスイッチ部21が押下され、発光部22に電圧が印加されることによって、発光部22が発光する。
【0014】
知覚過敏抑制歯ブラシ1のDCスイッチ部21が押下されるハンドル部11への加圧の範囲は、ハンドル部11の材質によって定まる。ハンドル部11の材質は特に定めないが、弾性変形する高分子材料であることが好ましい。ここでの高分子材料は、金属、セラミック、プラスチック(合成樹脂)等などがさらに好ましい。ハンドル部11は発光部22が見やすいようにスケルトン部11aを設けてもよいし、スケルトン部11aは設けず、ハンドル部11を光透過性の良い素材としてもよい。
【0015】
知覚過敏抑制歯ブラシ1のDCスイッチ部21が押下されるハンドル部11への加圧の大きさは特に定めないが、定めた場合、オーバーブッシングの目安となる力である180g重以上、好ましくは200g重以上、さらに好ましくは200g重以上である。
【0016】
図3に示すように、知覚過敏抑制歯ブラシ1のネック部12及びブラシ部13は、ハンドル部11から容易により取り外しでき、ジョイント部14を介して交換可能であることが望ましいが、取り外し可能でなくても良い。また、不図示であるが、ネック部12を短く、又はネック部12を設けず、ブラシ部13を直接ハンドル部11と接続してもよい。
【0017】
図4に示すように、知覚過敏抑制歯ブラシ1は、分解するとDCスイッチ部21、発光部22、電源部23からなる。
【0018】
発光部22は電圧が印加されることで発光する素材であればよい。発光部22の例としては豆電球でも良いし、発光ダイオードでも良い。
【0019】
電源部23は直流電源であればよく、乾電池であっても良いし、図示のようにボタン電池であってもよい。
【0020】
図5及び図6を用いて、本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1の内部構造の一例を説明する。図5は本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1のDCスイッチ部21の一例、及び図6は本発明の実施形態に係る知覚過敏抑制歯ブラシ1の内部構造の一例である。
【0021】
図5に示す通り、図5aはDCスイッチ部21の側面図、図5bはDCスイッチ部21の側面斜視図及び図5cはDCスイッチ部21の正面斜視図である。DCスイッチ部21は、ボタン部21aを押下すると、通電し、発光部22を点灯させる。
【0022】
図6に示す通り、知覚過敏抑制歯ブラシ1の内部は、DCスイッチ部21、発光する発光部22、電源部23、及び押圧板24から構成される。押圧板24はあってなくてもよく、ハンドル部11と一体化した凸部設け、ハンドル部11が弾性変形することによってDCスイッチ部21を押下できる仕組みであればよい。
【0023】
DCスイッチ部21、発光部22、電源部23は導体で接続されており、DCスイッチ部21が押下されることによって、発光部22が点灯する仕組みとなる。
【符号の説明】
【0024】
1 知覚過敏抑制歯ブラシ
3 人間
11 ハンドル部
11a スケルトン部
12 ネック部
13 ブラシ部
21 DC電源部
22 発光部
23 電源部
24 押圧板
31 歯及び歯茎
32 指
図1
図2
図3
図4
図5
図6