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  • 特開-保護具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110878
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】保護具
(51)【国際特許分類】
   A41D 19/015 20060101AFI20240808BHJP
   A41D 19/00 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
A41D19/015 110Z
A41D19/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015739
(22)【出願日】2023-02-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】523041034
【氏名又は名称】高松 佑恭
(74)【代理人】
【識別番号】100188248
【弁理士】
【氏名又は名称】丹生 哲治
(72)【発明者】
【氏名】高松 佑恭
【テーマコード(参考)】
3B033
【Fターム(参考)】
3B033AB06
3B033AC01
(57)【要約】
【課題】
本発明では、装着することによって猫手になるシリコンカバーの保護具を提供する。
【解決手段】
手の甲側を覆う甲保護部と、人さし指、中指、くすり指及び小指の第三関節部分より第一関節部分までの指の背側を覆う指保護部と、甲保護部の手のひら側の先端付近にそれぞれの指が挿通するよう略凹形状に形成され甲保護部と固着された甲挿入部と、指保護部の長手方向の先端付近付近より指の腹の方向に向かって第一関節部分までを覆うように形成された略L字形状の指先保護部と、を備えた保護具であって、指保護部の中間部は厚さ方向に屈曲自在であり、甲挿入部の外周部に第一磁石が設けられるとともに、さらに、指先保護部の先端付近の外周部に第二磁石とが互いに対になるように設けられ、しかも、第一磁石及び第二磁石は、その互いの磁気的吸引力によって吸引して密接し、指保護部が略U字形状に屈曲する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手の甲側を覆う甲保護部と、人さし指、中指、くすり指及び小指のそれぞれの指の第三関節部分よりそれぞれの指の第一関節部分までの指の背側を覆う指保護部と、前記指保護部に向かって人さし指、中指、くすり指及び小指のそれぞれの指が挿通するよう略凹形状に形成され両端が甲保護部と固着された甲挿入部と、前記指保護部の長手方向の先端にそれぞれの指の先端付近よりそれぞれの指の腹の方向に向かって少なくても人さし指、中指、くすり指の第一関節部分までを覆うように形成された略L字形状の指先保護部と、を備えた保護具であって、
前記指保護部の中間部は厚さ方向に屈曲自在であり、
前記甲挿入部の外周部に第一磁石が設けられるとともに、
さらに、前記指先保護部の先端付近の外周部に第二磁石とがそれぞれ互いに対になるように設けられ、
しかも、前記第一磁石及び第二磁石は、その互いの磁気的吸引力によって吸引して、前記甲挿入部と前記指先保護部は互いの外周部が密接し、前記指保護部が略U字形状に屈曲することを特徴とする指保護具。
【請求項2】
請求項1記載の保護具において、
前記第一磁石は、前記甲挿入部の外周部に長手方向に沿って複数設けられるとともに、前記第二磁石は、前記指先保護部の先端付近の外周部に長手方向に沿って複数設けられていることを特徴とする保護具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の保護具において、
前記甲保護部は、プラスチック素材であるとともに、前記指保護部はシリコン素材であることを特徴とする保護具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、料理で包丁を使用するときに、安全に指を守る保護具に関する。
【背景技術】
【0002】
小さい子供や料理初心者の人が包丁を使う際に、食材を押さえる手を包丁で切ってしまうケースがある。小学校の調理実習で押さえる手を猫手にして、けがを防止する方法を学び、猫手をサポートするものがあれば便利だと考えた。そこで、食材を押さえる手の指が簡単に猫手になり安全に調理できる保護具を発明した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-90006号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では、親指以外の指が自然にカーブできる形で、指先と手のひらの上部に磁石をつけ、手にはめ指を曲げることで自然と猫手にすることができ、磁石がくっつくことで意識しなくても猫手を継続させることができ、料理ができ猫手になるシリコンカバーの保護具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための第一の発明に係る保護具は、手の甲側を覆う甲保護部と、人さし指、中指、くすり指及び小指のそれぞれの指の第三関節部分よりそれぞれの指の第一関節部分までの指の背側を覆う指保護部と、前記指保護部に向かって人さし指、中指、くすり指及び小指のそれぞれの指が挿通するよう略凹形状に形成され両端が甲保護部と固着された甲挿入部と、前記指保護部の長手方向の先端にそれぞれの指の先端付近よりそれぞれの指の腹の方向に向かって少なくても人さし指、中指、くすり指の第一関節部分までを覆うように形成された略L字形状の指先保護部と、を備えた保護具であって、前記指保護の中間部は厚さ方向に屈曲自在であり、前記甲挿入部の外周部に第一磁石が設けられるとともに、さらに、前記指先保護部の先端付近の外周部に第二磁石とがそれぞれ互いに対になるように設けられ、、しかも、前記第一磁石及び第二磁石は、その互いの磁気的吸引力によって吸引して、前記甲挿入部と前記指先保護部は互いの外周部が密接し、前記指保護部が略U字形状に屈曲する。
【0006】
第二の発明に係る保護具は、請求項1記載の保護具において、前記第一磁石は、前記甲挿入部の外周部に長手方向に沿って複数設けられるとともに、前記第二磁石は、前記指先保護部の先端付近の外周部に長手方向に沿って複数設けられている。
【0007】
第三の発明に係る保護具は、請求項1又は請求項2記載の保護具において、プラスチック素材であるとともに、前記指保護部はシリコン素材である。
【発明の効果】
【0008】
第一の発明においては、親指以外の指が自然にカーブできる形で、指を曲げることで自然と猫手にすることができ、磁石により意識しなくても猫手を継続させることが容易になる。
【0009】
第二の発明においては、甲挿入部及び指先保護部の外周部に複数の磁石を設けたので、甲挿入部と指先保護部が確実に密接できる。
【0010】
第三の発明においては、指を覆う部分はシリコン素材で包丁が当たっても切れない素材にし、手の甲の部分は硬めのプラスチックを用いて安定性を持たせるようにした。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施の形態である手の指を挿入した状態の保護具の説明図である。
図2】手の指が曲げられ装着された状態を示す同保護具の説明図である。
図3】手のひら方向から手の指を挿入した状態の同保護具の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施例を図1から図3に基づいて説明する。
【0013】
図1は、保護具10に、甲保護部11に設けられた甲挿入部14を介して人差し指、中指、くすり指、小指のそれぞれが略L字形状の指保護部13で形成された空間に挿入された状態を示す説明図である。保護具10は、薄板状の甲保護部11と、その先端に接続された指保護部12と、指保護部12の先端に設けられた略L字形状の指先保護部13とを備えている。さらに、甲保護部11は、長方形に形成された薄板状であり、甲挿入部14は略凹形状に形成された薄板状(図2、3参照)であり、その両端部は、甲保護部11と固定されている。たとえば、特に小学生が使用する場合の各大きさは、甲保護部から指保護部までの長さは140mm程度、厚さ2mm程度、幅70mm程度であり、そして、略凹形状の甲挿入部14は、長さ15mm程度、厚さ2mm程度、幅70mm程度である。さらに、人差し指、中指、くすり指、小指のすべてが挿入され手aの甲部分が装着される角筒状の高さ方向の内径は、略18mm程度である。あと、薄板状の略L字形状の指先保護部13は、少なくても人さし指、中指、くすり指の第一関節部分が保護されるべく、長さ40mm程度、厚さ2mm程度、幅70mm程度であり、長さ方向20mmのところで略90度に折れ曲がっている。
【0014】
つまり、甲保護部11の長手方向の先端は、短手方向に沿って指保護部12と固着され、指保護部12の長手方向の先端は、短手方向に沿って指先保護部13の位置でそれぞれと固着されて一体化されている。また、甲保護部11は、硬いプラスチック等で多少硬く曲がらない部材の方が手の甲が固定されて使い勝手が良い。指保護部12は、手の人差し指、中指、くすり指の基節部分から第一関節の部分のまでの長さ程度であり、少なくても厚さ方向に屈曲自在である材質で構成される。つまり、材質としては、柔軟なシリコンゴム素材や可撓性のあるゴム状物質でも良い。
【0015】
図2は、保護具10の指保護部12が屈曲した状態を示す説明図である。人差し指b、中指(図示せず)、くすり指(図示せず)、小指(図示せず)のそれぞれが甲挿入部14を介して略L字形状の指先保護部13に達する部分まで挿入された状態を示している。そして、人差し指aが、第一関節と第二関節と第三関節とで手のひら方向に曲げられて、指保護部12の中間部が曲げられ略U字形状になっている。
【0016】
また、略凹形状の甲挿入部14で角筒状の空間が形成され、その甲挿入部14の外周部には、薄板状の磁石16aが付設されている。同様に、略L字形状の指先保護部13で指が入る空間が形成され、指先保護部13の先端付近の外周部にも、薄板状の磁石15aが付設されている。そして、互いの磁石同士が接近すれば、その磁気的吸引力によって吸引して、甲挿入部14と指先保護部13は互いの外周部が密接し、指保護部12が略U字形状に屈曲する。
【0017】
図3は、保護具10に、甲保護部11に設けられた甲挿入部14を介して人差し指、中指、くすり指、小指のそれぞれが略L字形状の指保護部13で形成された空間に挿入された状態を示す手のひら方向から見た説明図である。指先保護部13の先端付近の外周部に長手方向に沿って第一磁石15aと第一磁石15bと第一磁石15cがそれぞれ等間隔で3つ設けられている。また、甲挿入部12の略凹形状に形成された外周部に長手方向に沿って第二磁石16aと第二磁石16bと第二磁石16cがそれぞれ等間隔で3つ設けられている。それぞれ互いに対になるように配置されている(たとえば、第一磁石15aと第二磁石16a、第一磁石15bと第二磁石16b、第一磁石15cと第二磁石16c)。このように、複数の磁石(ここでは、3組で計6個)を対に設けると、指を曲げたときに、より確実に指先保護部と甲挿入部の外周部が密接するようになる。ただ、少なくても、一対の磁石(1組で2個)を設ければよい。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明は、猫手になるようにして指を守る保護具に関する商品に応用ができる。
【符号の説明】
【0019】
10:保護具、11:甲保護部、12:指保護部、13:指先保護部、14:甲挿入部、15a~15c:第一磁石、16a~16c:第二磁石、a:手、b:人差し指


図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-04-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手の甲側を覆う甲保護部と、人さし指、中指、くすり指及び小指のそれぞれの指の第三関節部分よりそれぞれの指の第一関節部分までの指の背側を覆う指保護部と、前記指保護部に向かって人さし指、中指、くすり指及び小指のそれぞれの指が挿通するよう略凹形状に形成され両端が甲保護部と固着された甲挿入部と、前記指保護部の長手方向の先端にそれぞれの指の先端付近よりそれぞれの指の腹の方向に向かって少なくても人さし指、中指、くすり指の第一関節部分までを覆うように形成された略L字形状の指先保護部と、を備えた保護具であって、
前記指保護部の中間部は厚さ方向に屈曲自在であり、
前記甲挿入部の外周部に第一磁石が設けられるとともに、
さらに、前記指先保護部の指の腹の方向に向かう先端付近の外周部に第二磁石とがそれぞれ互いに対になるように設けられ、
しかも、前記第一磁石及び第二磁石は、その互いの磁気的吸引力によって吸引して、前記甲挿入部と前記指先保護部は互いの外周部が密接し、前記指保護部が略U字形状に屈曲することを特徴とする指保護具。
【請求項2】
請求項1記載の保護具において、
前記第一磁石は、前記甲挿入部の外周部に手のひらの幅方向に沿って複数設けられるとともに、前記第二磁石は、前記指先保護部の先端付近の外周部に手のひらの幅方向に沿って複数設けられていることを特徴とする保護具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の保護具において、
前記甲保護部は、プラスチック素材であるとともに、前記指保護部はシリコン素材であることを特徴とする保護具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
上記の目的を達成するための第一の発明に係る保護具は、手の甲側を覆う甲保護部と、人さし指、中指、くすり指及び小指のそれぞれの指の第三関節部分よりそれぞれの指の第一関節部分までの指の背側を覆う指保護部と、前記指保護部に向かって人さし指、中指、くすり指及び小指のそれぞれの指が挿通するよう略凹形状に形成され両端が甲保護部と固着された甲挿入部と、前記指保護部の長手方向の先端にそれぞれの指の先端付近よりそれぞれの指の腹の方向に向かって少なくても人さし指、中指、くすり指の第一関節部分までを覆うように形成された略L字形状の指先保護部と、を備えた保護具であって、前記指保護の中間部は厚さ方向に屈曲自在であり、前記甲挿入部の外周部に第一磁石が設けられるとともに、さらに、前記指先保護部の指の腹の方向に向かう先端付近の外周部に第二磁石とがそれぞれ互いに対になるように設けられ、しかも、前記第一磁石及び第二磁石は、その互いの磁気的吸引力によって吸引して、前記甲挿入部と前記指先保護部は互いの外周部が密接し、前記指保護部が略U字形状に屈曲する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
第二の発明に係る保護具は、請求項1記載の保護具において、前記第一磁石は、前記甲挿入部の外周部に手のひらの幅方向に沿って複数設けられるとともに、前記第二磁石は、前記指先保護部の先端付近の外周部に手のひらの幅方向に沿って複数設けられている。