(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110883
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】車両用警報装置
(51)【国際特許分類】
B60N 5/00 20060101AFI20240808BHJP
【FI】
B60N5/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015751
(22)【出願日】2023-02-05
(71)【出願人】
【識別番号】596013143
【氏名又は名称】加藤電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100188075
【弁理士】
【氏名又は名称】石黒 修
(72)【発明者】
【氏名】加藤 学
【テーマコード(参考)】
3B088
【Fターム(参考)】
3B088QA06
(57)【要約】
【課題】乗員の置き去りの発生を抑制することができる車両用警報装置を提供する。
【解決手段】車両用警報装置1は、乗員が歩行可能な通路2の形成される車室3を有する車両5に用いられるものであり、車室3内の乗員の動きを検知する検知センサ7と、検知センサ7の信号に基づいて車室3外に発報する外部発報部8とを備える。また、車両5の駆動手段停止時に車室3内に発報する内部発報部9と、通路2を経由した位置に存する内部発報部9の発報を停止させる停止部10とを具備している。
また、停止部10を操作する操作乗員Dの停止操作と、操作乗員Dの通路2を経由して停止部10にまで至る歩行動作に対応する検知センサ7の信号に基づき、内部発報部9の発報は停止する。
このため、強制的に通路2の周囲に配されるシートを十分に確認可能なように操作乗員Dの通路通過時の歩行動作を導くことが可能となる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗員が歩行可能な通路の形成される車室を有する車両に用いられ、前記車室内の乗員の動きを検知する検知センサと、前記検知センサの信号に基づいて前記車室外に発報する外部発報部とを備える車両用警報装置において、
前記車両の駆動手段停止時に前記車室内に発報する内部発報部と、
前記通路を経由した位置に存する前記内部発報部の発報を停止させる停止部とを具備し、
前記停止部を操作する操作乗員の停止操作と、前記操作乗員の前記通路を経由して前記停止部にまで至る歩行動作に対応する前記検知センサの信号に基づき、前記内部発報部の発報は停止することを特徴とする車両用警報装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用警報装置において、
前記内部発報部の発報停止後の所定時間経過後に前記検知センサにより、前記車室内で乗員の動きが検知された際に、前記外部発報部が外部に発報することを特徴とする車両用警報装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車両用警報装置において、
前記歩行動作は、移動と停止とを交互に繰り返すものであることを特徴とする車両用警報装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の車両用警報装置において、
前記歩行動作は、所定速度を下回っていることを特徴とする車両用警報装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の車両用警報装置において、
前記歩行動作は、所定時間を上回っていることを特徴とする車両用警報装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、警報装置、特に車両用警報装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
近年、送迎バス等の車室内に幼児が置き去りにされて閉じ込められてしまう事故が多発している。
これは、送迎バス等が体格が大きく、幼児の体格が小さいため、死角が生じやすくなっており、注意深く各シートにおける最終確認を行わないと幼児の存在を見落としてしまうことに起因している。
【0003】
そこで、従来から存在する車両用盗難防止装置(例えば、特許文献1参照。)を応用して、幼児等の乗員の車室内の置き去りを防止する車両用警報装置が提案されている。
このような車両用警報装置では、乗員の車室内における動きを検知する検知センサと、検知センサの信号に基づいて車室外に発報する外部発報部とを備えている。
【0004】
そして、置き去りにされた乗員が車室内で動くことにより検知センサで動きが検知され、この検知センサによる信号に基づいて外部発報部が車室外に発報することで、車室内に乗員が取り残されていることを周囲に知らせることができる。
なお、検知センサとしては、直接的に乗員の動きを検知するドップラーセンサ等の動き検知センサだけではなく、間接的に動きを検知する3軸加速度センサ等の振動検知センサ等を利用することもできる。
【0005】
しかし、上記のような車両用警報装置では、乗員の置き去りが既に発生した後での対策となっており、そもそも乗員の置き去りの発生を抑制するものではなく、抜本的な対策が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、乗員の置き去りの発生を抑制することができる車両用警報装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の車両用警報装置は、乗員が歩行可能な通路の形成される車室を有する車両に用いられるものであり、車室内の乗員の動きを検知する検知センサと、検知センサの信号に基づいて車室外に発報する外部発報部とを備える。
【0009】
そして、車両の駆動手段停止時に車室内に発報する内部発報部と、通路を経由した位置に存する内部発報部の発報を停止させる停止部とを具備している。
また、停止部を操作する操作乗員の停止操作と、操作乗員の通路を経由して停止部にまで至る歩行動作に対応する検知センサの信号に基づき、内部発報部の発報は停止する。
【0010】
これにより、内部発報部の発報の停止には、操作乗員の通路における歩行動作を要件とすることができる。
すなわち、内部発報部の発報を停止させるためには、操作乗員は必然的に通路を経由して停止部まで移動しなければならないが、その際における操作乗員の歩行動作を制限することができる。
このため、強制的に通路の周囲に配されるシートを十分に確認可能なように操作乗員の通路通過時の歩行動作を導くことが可能となる。
この結果、乗員の置き去りの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】(a)車両の駆動手段稼働時、(b)駆動手段停止時における車両用警報装置の説明図である(実施例1)。
【
図2】車両用警報装置のブロック図である(実施例1)。
【
図3】車両用警報装置の制御フロー図である(実施例1)。
【
図4】内部発報部の発報を停止しない場合における車両用警報装置の説明図である(実施例1)。
【
図5】内部発報部の発報を停止した場合における車両用警報装置の説明図である(実施例1)。
【
図6】車両用警報装置の制御フロー図である(実施例2)。
【
図7】車両用警報装置の制御フロー図である(実施例3)。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示を実施するための形態を実施例に基づいて説明する。
なお、以下の実施例は具体的な一例を開示するものであり、本開示が以下の実施例に限定されないことは言うまでもない。
【実施例0013】
[実施例1の構成]
実施例1の車両用警報装置1の構成を、
図1~5を用いて説明する。
車両用警報装置1は、乗員が歩行可能な通路2の形成される車室3を有する車両5に用いられるものである。
より具体的には、車両5は、送迎用のバス等である。
【0014】
また、車両用警報装置1は、車室3内の乗員の動きを検知する検知センサ7と、検知センサ7の信号に基づいて車室3外に発報する外部発報部8とを備えている。
さらに、車両用警報装置1は、車両5の駆動手段停止時に車室3内に発報する内部発報部9と、通路2を経由した位置に存する内部発報部9の発報を停止させる停止部10とを具備している。
【0015】
ここで、検知センサ7は、直接的に乗員の動きを検知するドップラーセンサ等の周知の動き検知センサとなっており、外部発報部8は周知の警報音発生器となっている。
また、内部発報部9は、周知の警報音発生器となっており、停止部10は押釦式となっており釦を押し込むことにより内部発報部9に対する発報停止信号を送る。
ここで、内部発報部9は車両5の前方に、停止部10は、通路2を隔てた車両5の後方に設けられている。
【0016】
なお、車両用警報装置1は、車両5の駆動手段停止信号に連動して起動する。具体的には、車両5の始動キーの押下等による駆動手段停止信号に応じて起動する。
また、車両5の駆動手段稼働時には、車両用警報装置1は
図1(a)に示すように作動していない。すなわち、車両5に乗員が乗車する際には、車両用警報装置1の作動を止める必要がある。
【0017】
そして、車両用警報装置1は、停止部10を操作する操作乗員Dの停止操作と、操作乗員Dの通路を経由して停止部10にまで至る歩行動作に対応する検知センサ7の信号に基づき、内部発報部9の発報を停止する。
【0018】
ここで、内部発報部9の発報停止に至る過程について、
図2のブロック図、
図3のフロー図を用いて詳しく説明する。
車両用警報装置1は、起動時、すなわち車両5の駆動手段停止時に、制御部11からの作動信号に基づき内部発報部9を発報させる。
なお、制御部11は、制御機能および演算機能を有するCPUを含む判定部12、ROMやRAMのような各種の記憶部13、入力部および出力部を有する周知のマイクロコンピュータを含むように構成されている。
【0019】
判定部12は、停止部10を操作する操作乗員Dが通路2を経由して停止部10にまで至る歩行動作に対応する検知センサ7の信号に対して、停止部10からの発報停止信号を内部発報部9に送るか否かを判定している。すなわち、操作乗員Dによる停止部10の停止操作に対して検知センサ7の信号を基に内部発報部9を停止させるか否かを判定している。
また、判定部12は判定に際して、記憶部13を参照することもできる。
【0020】
ここで、車両用警報装置1での、判定部12による判定の対象となる歩行動作は、移動と停止とを交互に繰り返すものとなっている。
なお、判定部12による判定においては、検知センサ7からの信号を直接用いるものであっても、記憶部13に記憶されたモデルケース等との対比によるものであってもよい。
【0021】
より具体的には、
図3に示すようなフロー図に従った制御となっている。
先ず、ステップS1で、車両5の駆動手段停止信号に連動して、内部発報部9が発報する。
次に、ステップS2において、操作乗員Dによって停止部10に対する停止操作が行われたか否かを判定する。
操作乗員Dによって停止部10に対する停止操作が行われていた場合(Y)はステップS3へと移行する。
操作乗員Dによって停止部10に対する停止操作が行われていない場合(N)はステップS5へと移行する。
【0022】
次に、ステップS3において、操作乗員Dの通路を経由して停止部10にまで至る歩行動作に対応する検知センサ7の信号が移動と停止とを交互に繰り返すものとなっているか否かを判定する。
【0023】
操作乗員Dの歩行動作に対応する検知センサ7の信号が移動と停止とを交互に繰り返すものとなっていない場合(N)、ステップS1へと移行する。
操作乗員Dの歩行動作に対応する検知センサ7の信号が移動と停止とを交互に繰り返すものとなっている場合(Y)、ステップS4へと移行する。
そして、ステップS4で、内部発報部9に制御部11から発報停止信号を出力し、内部発報部9の発報を停止させ、フローを終了する。
【0024】
なお、ステップS5において、内部発報部9の発報開始からの時間が所定時間を経過したか否かが判定され、所定時間を経過していない場合(N)はステップS1に移行し、所定時間を経過している場合(Y)はステップS6に移行し、外部発報部8を発報させ、フローを終了する。
【0025】
すなわち、操作乗員Dが、内部発報部9の停止、最終確認等を怠って降車した場合であっても、
図4に示すように内部発報部9の発報が所定時間経過した後に、外部発報部8が発報することで周囲に車両5において異常事態が発生したことを知らせることができる。
【0026】
また、車両用警報装置1は、
図5に示すように、内部発報部9の発報停止後の所定時間経過後に検知センサ7により、車室3内で乗員の動きが検知された際に、外部発報部8が外部に向けて発報する。
なお、車両用警報装置1は、車両5の駆動手段停止信号に連動して起動し、次回乗員が乗車に際し、車両用警報装置1の作動を止めるまで、作動状態が維持されている。
【0027】
[実施例1の効果]
実施例1の車両用警報装置1は、車両5の駆動手段停止時に車室3内に発報する内部発報部9と、通路2を経由した位置に存する内部発報部9の発報を停止させる停止部10とを具備している。
また、停止部10を操作する操作乗員Dの停止操作と、操作乗員Dの通路2を経由して停止部10にまで至る歩行動作に対応する検知センサ7の信号に基づき、内部発報部10の発報は停止する。
【0028】
これにより、内部発報部9の発報の停止には、操作乗員Dの通路2における歩行動作を要件とすることができる。
すなわち、内部発報部9の発報を停止させるためには、操作乗員Dは必然的に通路2を経由して停止部10まで移動しなければならないが、その際における操作乗員Dの歩行動作を制限することができる。
このため、強制的に通路2の周囲に配されるシートを十分に確認可能なように操作乗員Dの通路通過時の歩行動作を導くことが可能となる。
この結果、乗員の置き去りの発生を抑制することができる。
【0029】
実施例1の車両用警報装置1において、内部発報部9の発報の停止のために、操作乗員Dの歩行動作は、移動と停止とを交互に繰り返すものとなっている。
これにより、歩行動作の停止時に周囲を確認できることになるため、停止部10までの移動に際して、通路2の周囲に配されるシートの確認を十分に行うことができ乗員の車室3内への置き去りの発生をより抑制できる。
【0030】
また、歩行動作における移動と停止との判別は、制御部11における検知センサ7による信号の判別も容易であるため、制御部11での判定工程における負荷を大きく減らすこともできる。
【0031】
また、実施例1の車両用警報装置1は、内部発報部9の発報停止後の所定時間経過後に検知センサ7により、車室3内で乗員の動きが検知された際に、外部発報部8が外部に向けて発報する。
【0032】
これにより、万が一、車室3内に乗員が置き去りにされていたとしても、制御部11から外部発報部8に作動信号を送り、外部発報部8を発報させることで、周囲に異常事態の発生を即座に知らせることができる。
【0033】
[実施例2の構成]
実施例2の車両用警報装置1を、実施例1の車両用警報装置1との相違点を中心に
図6のフロー図を用いて説明する。
【0034】
実施例2の車両用警報装置1では、先ず、ステップS11で、車両5の駆動手段停止信号に連動して、内部発報部9が発報する。
次に、ステップS12において、操作乗員Dによって停止部10に対する停止操作が行われたか否かを判定する。
操作乗員Dによって停止部10に対する停止操作が行われていた場合(Y)はステップS13へと移行する。
操作乗員Dによって停止部10に対する停止操作が行われていない場合(N)はステップS15へと移行する。
【0035】
次に、ステップS13において、操作乗員Dの通路2を経由して停止部10にまで至る歩行動作に対応する検知センサ7の信号が所定速度を下回っているか否かを判定する。
操作乗員Dの歩行動作に対応する検知センサ7の信号が所定速度を下回っていない場合(N)、ステップS11へと移行する。
操作乗員Dの歩行動作に対応する検知センサ7の信号が所定速度を下回っている場合(Y)、ステップS14へと移行する。
そして、ステップS14で、内部発報部9に制御部11から発報停止信号を出力し、内部発報部9の発報を停止させ、フローを終了する。
【0036】
なお、ステップS15において、内部発報部9の発報開始からの時間が所定時間を経過したか否かが判定され、所定時間を経過していない場合(N)はステップS11に移行し、所定時間を経過している場合(Y)はステップS16に移行し、外部発報部8を発報させ、フローを終了する。
【0037】
[実施例2の効果]
実施例2の車両用警報装置1において、内部発報部9の発報の停止のために、操作乗員Dの歩行動作は、所定速度を下回っているものとなっている。
これにより、通路2の周囲を十分に確認できることになるため、停止部10までの移動に際して、通路2の周囲に配されるシートの確認を十分に行うことができ乗員の車室3内への置き去りの発生をより抑制できる。
【0038】
なお、所定速度は、通常の歩行速度の約半分の速度で、通路2の周囲を十分に確認できる0.5m/s以下となっている。
また、所定速度の設定は、制御部11にて容易に設定できる。
【0039】
[実施例3の構成]
実施例3の車両用警報装置1を、実施例1、2の車両用警報装置1との相違点を中心に
図7のフロー図を用いて説明する。
【0040】
実施例3の車両用警報装置1では、先ず、ステップS21で、車両5の駆動手段停止信号に連動して、内部発報部9が発報する。
次に、ステップS22において、操作乗員Dによって停止部10に対する停止操作が行われたか否かを判定する。
操作乗員Dによって停止部10に対する停止操作が行われていた場合(Y)はステップS23へと移行する。
操作乗員Dによって停止部10に対する停止操作が行われていない場合(N)はステップS25へと移行する。
【0041】
次に、ステップS23において、操作乗員Dの通路を経由して停止部10にまで至る歩行動作に対応する検知センサ7の信号が所定時間を上回っているか否かを判定する。
操作乗員Dの歩行動作に対応する検知センサ7の信号が所定時間を上回っていない場合(N)、ステップS21へと移行する。
操作乗員Dの歩行動作に対応する検知センサ7の信号が所定時間を上回っている場合(Y)、ステップS24へと移行する。
そして、ステップS24で、内部発報部9に制御部11から発報停止信号を出力し、内部発報部9の発報を停止させ、フローを終了する。
【0042】
なお、ステップS25において、内部発報部9の発報開始からの時間が所定時間を経過したか否かが判定され、所定時間を経過していない場合(N)はステップS21に移行し、所定時間を経過している場合(Y)はステップS26に移行し、外部発報部8を発報させ、フローを終了する。
【0043】
[実施例3の効果]
実施例3の車両用警報装置1において、内部発報部9の発報の停止のために、操作乗員Dの歩行動作は、所定時間を上回るものとなっている。
これにより、通路2の周囲を十分に確認できることになるため、停止部10までの移動に際して、通路2の周囲に配されるシートの確認を十分に行うことができ乗員の車室3内への置き去りの発生をより抑制できる。
【0044】
なお、所定時間は、十分に通路2の周囲を確認できるように通路2の長さ1mにつき2秒以上となっている。
また、所定時間は、制御部11にて設定でき、車両5の大きさに応じて容易に変更することができる。
さらに、実施例2と異なり直接的に速度を検知する必要がないため、種々のセンサを検知センサ7として利用できる。
【0045】
[変形例]
本発明はその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形例を考えることができる。
例えば、実施例1、3においては、検知センサ7は、動き検知センサであったが、検知センサ7を振動検知センサとすることもできる。
【0046】
また、実施例においては、検知センサ7は、動き検知センサ1つのみであったが、検知センサ7を複数設ける構成であってもよい。
これにより、検知センサ7による検知範囲を広げることもでき、検知センサ7の故障時における冗長性を確保することもできる。
【0047】
さらに、検知センサ7を複数設ける際に、異なる種類の検知センサを設ける構成であってもよい。例えば、検知センサ7として、動き検知センサと振動検知センサとを設ける構成とすることもできる。
これにより、検知センサ7として複数種の検知信号を基に判定等を行えるため、検知センサ7による誤検知等の発生を抑制することができる。
【0048】
また、実施例3において検知センサ7は、動き検知センサ1つのみであったが、検知センサ7を複数設ける構成であってもよい。
例えば、検知センサ7を車両5の前方と後方に設け、前方と後方の検知センサ7による検知時間の差を操作乗員Dの歩行動作時間とすることもできる。
これにより、検知センサ7の検知範囲を超える通路2長の大型車両であっても容易に操作乗員Dの歩行動作の歩行動作時間を測定することができる。
【0049】
また、実施例においては、外部発報部8、内部発報部9はそれぞれ警報音発生器となっていたが、それぞれ回転警告灯型の発報部とすることもできる。
これにより、発報時における騒音の発生を抑制することができ、住宅街等での使用も可能になる。
さらに、実施例においては、車両5は送迎用のバス等であったが、この構成に拘るものではなく、鉄道用車両等であってもよい。