(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110887
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】ハンマーヘッド付ナイフ
(51)【国際特許分類】
B26B 11/00 20060101AFI20240808BHJP
B26B 1/02 20060101ALI20240808BHJP
B25D 1/02 20060101ALI20240808BHJP
B25F 1/02 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
B26B11/00 Z
B26B1/02 Z
B25D1/02
B25F1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023025611
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】506003015
【氏名又は名称】学校法人修道学園
(72)【発明者】
【氏名】大政 未奈
(72)【発明者】
【氏名】盛 ゆりあ
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 光
(72)【発明者】
【氏名】田邊 雅弥
(72)【発明者】
【氏名】藤原 魁也
【テーマコード(参考)】
2D058
3C061
3C064
【Fターム(参考)】
2D058AA02
2D058BA08
3C061AA03
3C061AA41
3C061BA03
3C061BB11
3C064AA04
3C064AA05
3C064AC14
3C064AD03
3C064BA12
3C064BB32
3C064CB64
(57)【要約】
【課題】 従来技術は、ヘッド・メンバーに第2本体の突起が入り込めるくぼみが形成されており、該くぼみ内に挿入された突起と係合するものである。
つまり、多目的はさみであり、第1本体と第2本体を分解し、第2本体の先端にヘッド・メンバー(ハンマーヘッド)を着脱自在に設けてなるものである。
しかしながら、係合して取り付けるため、ハンマーとして使用した時、ぐらつきが生じ、ハンマーとしての役目が出来ず、すぐに破損してしまう可能性がある。
【解決手段】 ナイフの柄あるいは刃の後部に、ハンマーヘッドを設けてなることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナイフの柄あるいは刃の後部に、ハンマーヘッドを設けてなることを特徴とするハンマーヘッド付ナイフ。
【請求項2】
前記ハンマーヘッドを着脱自在に設けてなることを特徴とする請求項1記載のハンマーヘッド付ナイフ。
【請求項3】
前記ハンマーヘッドは、下部を2又状に形成し、取付溝を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載のハンマーヘッド付ナイフ。
【請求項4】
前記ハンマーヘッドの下部に、ナイフの柄あるいは刃の適所に着脱自在に固定する取付具を設けてなることを特徴とする請求項1、2又は3記載のハンマーヘッド付ナイフ。
【請求項5】
前記ナイフの刃は、折り畳み自在に設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のハンマーヘッド付ナイフ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナイフにハンマーヘッドを設けたハンマーヘッド付ナイフに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術としては、第1本体のナット割り刃とナイフ縁と協働してナット・クラッカを構成するナット割り刃とナット縁とが形成されており、更に底部末端には目的物の外に釘を押し出すために使用される1つの爪が形成されているものと、前記第2本体に形成されている突起に取り付けられハンマーの作用をするヘッド・メンバーとにより構成されていることを特徴とする多目的はさみがある。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案出願昭62-69978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来技術は、ヘッド・メンバーに第2本体の突起が入り込めるくぼみが形成されており、該くぼみ内に挿入された突起と係合するものである。
つまり、多目的はさみであり、第1本体と第2本体を分解し、第2本体の先端にヘッド・メンバー(ハンマーヘッド)を着脱自在に設けてなるものである。
しかしながら、係合して取り付けるため、ハンマーとして使用した時、ぐらつきが生じ、ハンマーとしての役目が出来ず、すぐに破損してしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、ナイフの柄の先端あるいは刃の後部にハンマーヘッドを設けることにより、ナイフ単体として使用できると共に、必要に応じてハンマーとして使用できるハンマーヘッド付ナイフを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するため、ナイフの柄あるいは刃の後部に、ハンマーヘッドを設けてなること。前記ハンマーヘッドを着脱自在に設けてなること。前記ハンマーヘッドは、下部を2又状に形成し、取付溝を設けてなること。前記ハンマーヘッドの下部に、ナイフの柄あるいは刃の適所に着脱自在に固定する取付具を設けてなること。前記ナイフの刃は、折り畳み自在に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
1)、ナイフの柄あるいは刃の後部に、ハンマーヘッドを設けることにより、ナイフ単体で使用できると共に、必要に応じてハンマーとしても使用できるものである。
2)、ハンマーヘッドを着脱自在に設けることにより、使用するシーンにより選択できるものである。
3)、ハンマーヘッドが2又状の取付溝により、取り付けが簡単・容易で、クギ抜きにも使用できる。
4)、固定具(ボルト)により、ハンマーヘッドを簡単・容易に着脱自在に取り付けることができる。
5)、ナイフの刃を折り畳みできるため、持ち運びが楽である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】 本発明の一実施例を示すハンマーヘッド付ナイフのナイフの正面図。
【
図2】 本発明の一実施例を示すハンマーヘッド付ナイフのナイフの右側面図。
【
図3】 本発明の一実施例を示すハンマーヘッド付ナイフのハンマーヘッドの正面図。
【
図4】 本発明の一実施例を示すハンマーヘッド付ナイフのハンマーヘッドの右側面図。
【
図5】 本発明の一実施例を示すハンマーヘッド付ナイフの正面図。
【
図6】 本発明の一実施例を示すハンマーヘッド付ナイフの右側面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1は、後述するハンマーヘッド付ナイフ10のナイフで、断面楕円形状の刃収納部2aを形成した柄2の先端に、2枚平板状の支持部2bを形設すると共に、この支持部2bに刃3を折り畳み可能に軸支2cしてなる。(
図1・
図2)
4は、後述するハンマーヘッド付ナイフ10のハンマーヘッドで、円柱形のヘッド本体4aと、2又状に形成し、取付溝4b1を設けた下部4bにより構成され、下部4bに少なくとも1箇所に、ネジによる取付具4b2を設けてある。(
図3・
図4)
10は、ハンマーヘッド付ナイフで、ナイフ1の刃3の後部で、かつ柄2の支持部2bの上方よりハンマーヘッド4の取付溝4b1を挿入した後、取付具4b2を締め付けて固定するものである。
取り外す場合は、その逆を行うものである。(
図5・
図6)
【0010】
上記ハンマーヘッド付ナイフ10の使用例について説明する。
ナイフ1は、そのまま単体でアウトドア等で使用できるものである。
ハンマーヘッド付ナイフ10は、予めナイフ1の刃3を刃収納部2a内に納めて使用するのが望ましい。
この状態で、物を破壊したり、クギを打ち込んだり、アウトドア等で色々使用できるものである。
【0011】
上記実施例において、各部材の材質は特に限定するものではなく、柄のデザインを日本刀のデザインにするのも一考である。
また、ハンマーヘッドの形状や取付(固定)方法は、同様の機能があれば、他の形状や方法でもよい。
さらに、取付具(ボルト)の先端と同位置の支持部に、ネジ穴を設けることにより、取付具(ボルト)と支持部が連結され、より強固に固定できる。
さらにまた、ハンマーヘッドの下部は、クギ等の頭に引っ掛け引き抜くこともできる。
【符号の説明】
【0012】
1―――ナイフ
2―――柄
3―――刃
4―――ハンマーヘッド
10――ハンマーヘッド付ナイフ