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特開2024-110978高濃縮液体配合物における粘弾性を制御するためのEO/POブロックコポリマー界面活性剤の使用
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  • 特開-高濃縮液体配合物における粘弾性を制御するためのEO/POブロックコポリマー界面活性剤の使用 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110978
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】高濃縮液体配合物における粘弾性を制御するためのEO/POブロックコポリマー界面活性剤の使用
(51)【国際特許分類】
   C11D 1/722 20060101AFI20240808BHJP
   C11D 1/83 20060101ALI20240808BHJP
   C08L 71/02 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
C11D1/722
C11D1/83
C08L71/02
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024084830
(22)【出願日】2024-05-24
(62)【分割の表示】P 2022066289の分割
【原出願日】2018-09-26
(31)【優先権主張番号】62/564,122
(32)【優先日】2017-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】510250467
【氏名又は名称】エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100146466
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 正俊
(74)【代理人】
【識別番号】100202418
【弁理士】
【氏名又は名称】河原 肇
(74)【代理人】
【識別番号】100191444
【弁理士】
【氏名又は名称】明石 尚久
(72)【発明者】
【氏名】ビクター フク-ポン マン
(72)【発明者】
【氏名】デリック リチャード アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】アマンダ アール.ブラットナー
(57)【要約】
【課題】所望の粘弾性を有する濃縮組成物を提供する。
【解決手段】少なくとも18%の活性レベルで所望の粘弾性を有する濃縮組成物を提供するために、少なくとも1つの追加のアニオン性および/または非イオン性界面活性剤を組み合わせてプロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤および/またはプロポキシル化ポリマーを併用する、抗微生物または非抗微生物組成物、消毒組成物、および他の組成物が、開示されている。所望の粘弾性を有する組成物を提供するために、少なくとも1つの追加のアニオン性および/または非イオン性界面活性剤と組み合わせてプロポキシル化界面活性剤および/またはプロポキシル化ポリマーを併用する、非抗微生物用途も、開示されている。所望の発泡増強および安定化を有する濃縮および使用組成物を使用する方法も、開示されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
濃縮された抗菌性または非抗菌性組成物であって、
約1重量%~約30重量%のプロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤と、
約10重量%~約90重量%の少なくとも1つのアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、を含み、
前記組成物が、水溶性であり、約900cPs未満の粘度を有し、使用溶液中で約1~約12のpHを有し、前記抗微生物組成物に処理された表面上に少なくとも3logの微生物死滅を提供する、少なくとも約18%の活性濃度を有する低粘弾性液体濃縮物である、組成物。
【請求項2】
前記プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤が、(EO)n(PO)m(EO)nまたは(PO)m(EO)n(PO)mの構造を有し、分子量が約1000g/mol~約15,000g/molである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記EO/POブロックコポリマー界面活性剤が、40以上のロスマイルス泡(50℃で0.1%)と共に、少なくとも20%のPO、少なくとも30%のPO、少なくとも40%のPO、少なくとも50%のPO、または少なくとも60%のPOを有する、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記EO/POブロックコポリマー界面活性剤が、少なくとも約3000g/molの分子量を有する、請求項2又は3に記載の組成物。
【請求項5】
プロポキシル化ホモポリマー、PO基、EO-PO基、もしくはPO-EO基を有するポリエチレンイミン誘導体プロポキシル化ポリマー、それらの塩、またはそれらの混合物、アニオン性延長鎖界面活性剤、PO基を有する非イオン性延長鎖界面活性剤のうちの1つ以上を含む、プロポキシル化ホモポリマーまたはコポリマーをさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記延長鎖界面活性剤が、(a)式R-[L]x-[O--CH--CH]yを有し、式中、Rが、親油性部分、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、置換または非置換、約8~20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルであり、Lが、ポリプロピレンオキシドのブロック、ポリエチレンオキシドのブロック、ポリ-ブチレンオキシドのブロックまたはそれらの混合物などの連結基であり、xが、5~25の範囲の連結基の鎖長であり、yが、1~20の範囲の平均エトキシル化度であり、および/または(b)延長鎖アニオン性界面活性剤であり、式R-[L]x-[O--CH--CH]y Mを有し、式中、Rが、親油性部分、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、置換または非置換、約8~20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルであり、Lが、ポリプロピレンオキシドのブロック、ポリエチレンオキシドのブロック、ポリブチレンオキシドのブロックまたはそれらの混合物などの連結基であり、xが、1~15の範囲の連結基の鎖長であり、yが、1~5の範囲の平均エトキシル化度であり、Mが、任意のイオン種であり、および/または(c)延長鎖非イオン性界面活性剤であり、式R-[L]-[O-CH--CHであり、式中、Rが、親油性部分、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、置換または非置換、約8~20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルであり、Lが、ポリプロピレンオキシド連結基であり、xが、2~25の範囲の連結基の鎖長であり、yが、1~18の範囲の平均エトキシル化度である、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記プロポキシル化ホモポリマーが、ポリプロピレングリコールであり、界面活性剤活性をもたらさない、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記濃縮組成物が、約1重量%~約15重量%のプロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤、約1重量%~約40重量%のアニオン性界面活性剤、および約10重量%~約70重量%の非イオン性界面活性剤を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記アニオン性界面活性剤が、アルコキシル化または非アルコキシル化の直鎖または分岐鎖カルボキシレートである、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記アニオン性界面活性剤が、C6~C10中鎖長直鎖または分岐鎖カルボキシレート、または中鎖長直鎖もしくは分岐鎖スルフェートもしくはスルホネートである、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記アニオン性界面活性剤が、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、アルファオレフィンスルホネート、アルキルベンゼンスルホン酸、またはそれらの混合物からなる、請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
前記非イオン性界面活性剤が、アルコールエトキシレート、ブロックコポリマー、アミンオキシド、アルキルポリグルコシド、またはこれらの組み合わせである、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記使用溶液の前記pHが、約6~約10である、請求項1~12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
水および/または1つ以上の追加機能成分をさらに含み、前記追加機能成分は、追加の界面活性剤、溶媒、溶解度調整剤、保湿剤、金属保護剤、安定剤、腐食防止剤、金属イオン封鎖剤、および/またはキレート剤、防腐剤、シーティング剤、pH調整成分、香料および/または染料、ヒドロトロープまたはカプラー、および/または緩衝液を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
前記濃縮組成物が、少なくとも30%の活性物質を含み、かつ約500cPs未満の粘度を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
第1の部分と第2の部分とを含む、濃縮液体組成物用の2部分プレミックスを含み、
前記第1の部分が、プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤を含み、
前記第2の部分が、アニオン性および/または非イオン性界面活性剤および一つ又は複数の溶媒を含む、キット。
【請求項17】
前記第1の部分が、プロポキシル化ホモポリマーをさらに含む、請求項16に記載のキット。
【請求項18】
前記溶媒が、プロピレングリコールおよびヘキシレングリコールを含む、請求項16又は17に記載のキット。
【請求項19】
表面を洗浄する方法であって、前記方法は、
請求項1~15のいずれか一項に記載の液体組成物を表面に提供することと、
任意に、それを必要とする前記表面をすすぐことと、を含み、
前記組成物が、商業的に許容可能な洗浄性能を提供し、
前記組成物が、低温および/または高温において有効である、方法。
【請求項20】
前記液体組成物が、洗浄を必要とする前記表面に適用する前に水性使用溶液中に混合され、前記組成物を希釈して使用溶液を提供する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記商業的に許容可能な洗浄性能は、抗菌剤が前記組成物に含まれる場合、前記表面上で少なくとも3logの微生物死滅の抗微生物効果を提供し、又は前記表面と十分な時間接触した後に汚れの除去を提供する、請求項19又は20に記載の方法。
【請求項22】
前記表面が、物品である、請求項19~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記表面が、ヒト組織である、請求項19~21のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、35 U.S.C.§119の下で、2017年9月27日に出願された米国仮特許出願第62/564,122号に基づく優先権を主張するものであり、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、所望の粘弾性を有する濃縮組成物を提供するために、プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤(および/またはプロポキシル化ポリマー)を少なくとも1つの追加のアニオン性および/または非イオン性界面活性剤と組み合わせた組成物に関する。本開示は、少なくとも約18%の活性成分および所望の粘弾性を有する濃縮組成物を提供するために、少なくとも1つの追加のアニオン性および/または非イオン性界面活性剤と組み合わせたプロポキシル化界面活性剤(および/またはプロポキシル化ポリマー)を併用する、抗微生物組成物および非抗微生物用途に関する。特定の実施形態において、本開示は、鍋およびフライパンの洗浄、ハンドソープ、浸漬組成物、および泡の安定化を伴う他の汚れ除去用途などの用途に望ましい発泡増強を有する組成物およびそれを使用する方法を提供する。
【背景技術】
【0003】
汚れがひどい物品では、物品の表面から汚れを除去するために複数の洗浄ステップが必要となり得る。フルサービスのレストランで、準備、調理、および焼き皿に使用される鍋およびフライパンは、物品の表面に焼き付けられたキャラメル化された汚れのために、食器洗浄機で特に洗浄するのが困難であり得る。いくつかのフルサービスレストランでは、食器洗浄機で鍋およびフライパンを洗浄する前段階として、鍋およびフライパンを浸すための3コンパートメントシンクを使用することで、この問題を克服しようと試みた。例示的な浸漬溶液には、水、鍋およびフライパン洗剤溶液、または銀製品の予備浸漬が含まれる。これらの組成物の成分には、典型的には、金属保護剤、界面活性剤、アルカリ源などが含まれる。界面活性剤は、洗浄製品における単一の最も重要な洗浄成分である。界面活性剤は、液気界面で吸着することによって水の表面張力を減少させる。界面活性剤はまた、液液界面で吸着することによって油と水との間の界面張力も減少させる。水に溶解すると、界面活性剤は、表面から汚れを除去する能力を製品に付与する。各界面活性剤分子は、水分子に引き付けられる親水性頭部と、水を弾き同時にそれ自体を汚れの中の油および脂に引き付ける疎水性尾部と、を含む。これらの反対の力が汚れを解き、それを水中に懸濁させる。
【0004】
染みを分解し、それが除去されたばかりの表面上への汚れの再付着を防止するために水溶液中に汚れを保持することによって、洗剤および洗浄組成物の基本的な作業を界面活性剤が行う。界面活性剤は、通常は水に溶解しない汚れを分散させる。環境規制、消費性向、および消費慣習は、界面活性剤産業における、低コスト、高性能、かつ環境にやさしい製品を製造する新たな発展を強いてきた。
【0005】
抗微生物剤は、微生物学的汚染、ならびに製品、材料、およびシステムの劣化を防止するために使用される化学組成物である。抗微生物剤および組成物は、例えば、硬質面浄化、食品調理、ホスピタリティサービス、病院および医療用途、ならびにハンドソープに関連する消毒剤および殺菌剤として使用される。依然として、使用組成物のための泡の安定化を有しながら、より濃縮される能力を有する抗微生物組成物に対する継続的な必要性がある。多くの洗浄組成物は、洗浄される表面上の接触時間を増やすために発泡剤を含む。このような組成物は、現在、グリースカッター、粘着性石灰スケール除去剤、シャワーウォールクリーナー、浴槽クリーナー、手指消毒ジェル、消毒ジェル、ハンドソープ、乳頭浸液、コーティング、安定化酵素、構造化された液体などを含む、小売、工業、および施設などの多くの用途で使用される。
【0006】
依然として、使用の様々な用途のための高度に活性な非抗微生物および抗微生物組成物の必要性がある。しかしながら、このような配合物は、30%以上の活性レベルを有する組成物を含む、泡プロファイルおよび約900cPS未満または好ましくは約500cPs未満の所望の粘弾性に対する課題を提示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、例えば、所望の抗微生物効果を提供するための汚れ除去用途を含む様々な用途のために、プロポキシル化界面活性剤およびポリマーを含むプロポキシル化化合物を使用する濃縮および使用液体組成物および方法を開発することが、特許請求される開示の目的である。
【0008】
さらに、本開示の目的は、高度に活性な組成物における泡の安定化のためにプロポキシル化界面活性剤およびポリマーを使用する非抗微生物用途で強化された汚れ除去を提供することである。本開示の各態様において、適切な泡の安定化が望まれ、一方で、安全で、環境に優しく、経済的に実現可能な組成物を様々な用途に提供する。
【0009】
本発明の他の目的、利点、および特徴は、添付の図面と併せて以下の明細書から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の利点は、プロポキシル化化合物とアニオン性および/または非イオン性界面活性剤の高濃度組成物における泡の安定化および増強であり、高濃度組成物で所望の抗微生物効果を維持する抗微生物剤をさらに含むことができる。追加の実施形態において、非抗微生物組成物は、安定化された発砲プロファイルを有する汚れ除去のために、プロポキシル化化合物とアニオン性および/または非イオン性界面活性剤の組み合わせを使用する。一態様において、濃縮抗微生物または非抗微生物組成物は、約1重量%~約30重量%のプロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤(および/またはプロポキシル化ポリマー)、ならびに約10重量%~約90重量%の少なくとも1つのアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤を含み、該組成物は、水溶性であり、約900cPs未満の粘度を有し、使用溶液中で約1~約12のpHを有し、少なくとも約18%の活性濃度を有する低粘弾性液体濃縮物であり、抗微生物組成物に対して処理された表面上に少なくとも3logの微生物死滅を提供する、少なくとも約18%の活性濃度を有する低粘弾性液体濃縮物である。
【0011】
さらなる実施形態において、濃縮された抗微生物または非抗微生物組成物を提供するキットは、第1の部分と第2の部分とを含む、濃縮液体組成物用の2部分プレミックスを含み、第1の部分は、プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤(および/またはプロポキシル化ポリマー)を含み、第2の部分は、アニオン性界面活性剤および一つ又は複数の溶媒を含む。
【0012】
さらなる実施形態において、表面を洗浄する方法は、請求項1に記載の液体組成物を表面に提供することと、任意に、それを必要とする表面をすすぐことと、を含み、該組成物は、商業的に許容可能な洗浄性能を提供し、該組成物は、低温および/または高温で有効である。
【0013】
複数の実施形態が開示されているが、本発明のまた他の実施形態は、本発明の例証的な実施形態を図示および説明する以下の詳細な説明から、当業者には明らかになるであろう。したがって、図面および発明を実施するための形態は、本来は例示的であり、限定的ではないものとしてみなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】プロポキシル化界面活性剤またはポリマーを含む組成物と比較した、様々な市販の対照(抗微生物組成物)および非プロポキシル化界面活性剤を含む組成物を使用した汚れ除去率の区間プロットを示す。
図2】プロポキシル化界面活性剤またはポリマーを含む組成物と比較した、様々な市販の対照(抗微生物組成物)および非プロポキシル化界面活性剤を含む組成物を使用した汚れ除去率の区間プロットを示す。
図3】プロポキシル化界面活性剤またはポリマーを含む組成物と比較した、非プロポキシル化界面活性剤またはその濃度を変化させた組成物を使用した汚れ除去率の区間プロットを示す。
図4】プロポキシル化界面活性剤またはポリマーを含む組成物と比較した、非プロポキシル化界面活性剤またはその濃度を変化させた組成物を使用した汚れ除去率の区間プロットを示す。
【0015】
図面を参照して本発明の様々な実施形態を詳細に説明するが、いくつかの図を通して、同様の参照番号は同様の部分を表す。様々な実施形態への言及は、本発明の範囲を限定しない。本明細書において示される図は、本発明による様々な実施形態の限定ではなく、本発明の例示的説明のために示される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態は、特定の組成物、作製方法、ならびに/または洗浄のためのその利用方法に限定されず、これらは異なり得、当業者によって理解される。本明細書に使用される全ての専門用語は、単に特定の実施形態を説明する目的のためであり、いかなる様式または範囲においても限定的であることを意図されないことがさらに理解されるべきである。例えば、本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、内容が別段明らかに示されない限り、複数形の指示対象を含み得る。さらに、全ての単位、接頭辞、および記号は、そのSIによって認められた形態で示され得る。
【0017】
本明細書内に記載される数値範囲は、範囲を定義する数字を含み、定義される範囲内の各整数を含む。本開示全体を通して、本発明の様々な態様が、範囲形式で示される。範囲形式における説明は単に便宜および簡潔さのためであり、本発明の範囲への堅固な限定として解釈されるべきではないことを理解されたい。したがって、範囲の説明は、その範囲内の全ての可能性のある部分範囲および個々の数値を具体的に開示していると見なされるべきである。例えば、1~6などの範囲の説明は、その範囲内の1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などの部分範囲、ならびに個々の数字、例えば、1、2、3、4、5、および6を具体的に開示していると見なされるべきである。これは、範囲の幅に関わらず、適用される。
【0018】
本発明をより容易に理解し得るように、特定の用語をまず定義する。別段定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術および科学用語は、本発明の実施形態が関連する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似しているか、それらを修正したか、またはそれらと同等である多くの方法および材料が、過度の実験を伴うことなく本発明の実施形態の実践に使用され得、好ましい材料および方法が、本明細書に記載される。本発明の実施形態を説明および請求する上で、以下に記載される定義に従って以下の専門用語が使用される。
【0019】
「約」という用語は、本明細書で使用される場合、例えば、現実世界において濃縮物または使用溶液の作製に使用される典型的な測定および液体取扱い手順;それらの手順における不慮の誤差;組成物の作製または方法の実行に使用される成分の作製、供給源、または純度の違いなどによって生じ得る、数量の変形を指す。「約」という用語はまた、特定の初期混合物から得られる組成物に関する異なる平衡条件によって異なる量も包含する。「約」という用語により修飾されるか否かにかかわらず、特許請求の範囲は、その量の当量を含む。
【0020】
「活性物質」または「活性物質パーセント」または「活性物質重量パーセント」または「活性物質濃度」は、本明細書において互換的に使用され、水または塩などの不活性成分を引いたパーセンテージとして表される浄化に関与する成分の濃度を指す。
【0021】
本明細書において使用する場合、「洗浄」という用語は、汚れ除去、漂白、微生物群の減少、およびそれらの任意の組み合わせを促進するか、またはそれらを助けるために使用される方法を指す。本明細書において使用する場合、「微生物(microorganism)」という用語は、あらゆる非細胞生物または単細胞(群体を含む)生物を指す。微生物は、全ての原核生物を含む。微生物は、細菌(シアノバクテリアを含む)、胞子、地衣類、菌類、原虫、ビリノ、ウイロイド、ウイルス、ファージ、およびいくつかの藻類を含む。本明細書において使用する場合、「微生物(microbe)」という用語は、微生物(microorganism)と同義である。
【0022】
「商業的に許容可能な洗浄性能」という用語は、一般に、典型的な基材の典型的な汚れ状態に対処するために洗浄製品または洗浄システムを使用する場合に典型的な消費者が達成または消費すると期待し得る洗浄度、労力、またはその両方を指す。この程度の洗浄度は、特定の洗浄生成物および特定の基質によって、目に見える汚れの一般的な欠如、またはいくらか低い程度の洗浄度に相当し得る。例えば、シャワークリーナーまたは便器クリーナーが、適度に汚れているが、比較的新しい硬い表面で使用するときに目に見える汚れがなくなることを達成するように一般的な消費者によって期待され得るが、重い方解石の堆積または鉄の変色などの永続的な染みがすでにある古い硬質表面上に使用されるときに目に見える汚れがなくなることを達成することが期待され得ない。洗浄度は、使用されている特定の洗浄製品(例えば、食器用洗剤または洗濯洗剤、すすぎ助剤、硬質表面クリーナー、車両用洗浄剤、またはすすぎ剤など)および(例えば、物品、洗濯物、布地、車両などの)洗浄された特定の硬質または軟質表面に応じて、様々な方法で評価され得、通常は、一般に合意された業界標準試験またはそのような試験の局所的な変化を使用して決定され得る。このような合意された業界標準試験がない場合、製造業者または販売者がすでに採用している一つ又は複数の試験を使用して、そのブランドに関連して販売されているリン含有洗浄製品の洗浄性能を評価され得る。
【0023】
本特許出願の目的のため、良好な微生物の減少は、微生物群が少なくとも約50%減少されるときに達成され、またはそれを著しく超えるものは、水による洗浄によって達成される。微生物群のより大きな減少は、より大きなレベルの保護を提供する。
【0024】
「延長鎖界面活性剤」は、ポリプロピレンオキシドのブロック、またはポリエチレンオキシドのブロック、またはポリブチレンのブロックもしくはそれらの混合物などの中間極性連結鎖を有し、界面活性剤の従来の親油性セグメントと親水性セグメントの間に挿入された界面活性剤である。
【0025】
「硬質表面」という用語は、シャワー、洗面台、トイレ、浴槽、カウンタートップ、窓、鏡、運搬用車両、壁、木製またはタイル張りの床、患者介護機器(例えば、診断機器、シャント、ボディスコープ、車椅子、ベッドフレームなど)、手術用機器などを含む、非弾性の洗浄可能な基材、例えば、セラミック、石、ガラス、または硬質プラスチックから作製される材料を指す。
【0026】
「改善された洗浄性能」という用語は、一般に、本開示の第4級アンモニウム化合物とアニオン性界面活性剤の組み合わせを使用しない典型的な基材上の典型的な汚れ状態に対処するためのブランドの洗浄製品よりも代替洗浄製品もしくは代替洗浄システムを使用するときに、より高い洗浄度の代替洗浄製品もしくは代替洗浄システムによる達成、または一般的に労力の消費の削減、またはその両方を指す。この程度の洗浄度は、特定の洗浄生成物および特定の基質によって、目に見える汚れの一般的な欠如、またはいくらか低い程度の洗浄度に相当し得る。
【0027】
本明細書で使用されるとき、「消毒剤」という用語は、細菌性汚染物質の数を公衆健康要件によって判定される安全レベルにまで低減する薬剤を指す。一実施形態において、本発明における使用のための消毒剤は、少なくとも99.999%の低減(5logオーダーの低減)を提供するであろう。これらの低減は、Germicidal and Detergent Sanitizing Action of Disinfectants,Official Methods of Analysis of the Association of Official Analytical Chemists,15th Edition,1990(EPA Guideline 91-2)の段落960.09および適用可能な節に記載される手順を使用して評価され得る。この参考文献によると、消毒剤は、いくつかの試験生物に対して、室温、25±2℃において30秒間以内に99.999%の低減(5logオーダーの低減)を提供するべきである。
【0028】
抗微生物性の「殺~」または「静~」活性の区別、有効性の程度を説明する定義、およびこの有効性を測定するための公式な実験室プロトコルは、抗微生物性の薬剤および組成物の関連性を理解するための留意事項である。抗微生物組成物は、2種類の微生物細胞損傷に影響を及ぼし得る。1つ目は、完全な微生物細胞の破壊または不能化をもたらす致死的な不可逆性作用である。2つ目の種類の細胞損傷は、可逆的であり、その結果、有機体がその薬剤を有しなくなると再び繁殖し得る。前者は殺微生物性、後者は静微生物性と呼ばれる。消毒剤および殺菌剤は、定義によると、抗微生物性または殺微生物性活性を提供する薬剤である。対照的に、防腐剤は概して、阻害剤または静微生物性組成物として説明される。
【0029】
本明細書で使用される場合、「実質的に含まない」という用語は、その構成成分を完全に欠くか、またはその構成成分が組成物の性能に影響を及ぼさない程度の少量の構成成分を有する組成物を指す。構成成分は、不純物としてまたは汚染物質として存在してもよく、0.5重量%未満でなければならない。別の実施形態において、構成成分の量は、0.1重量%未満であり、さらに別の実施形態において、構成成分の量は、0.01重量%未満である。
【0030】
本明細書で使用される「界面活性剤」という用語は、水または溶媒に添加されるとき、系の表面張力を低減する、親油性セグメントおよび親水性セグメントを含有する化合物である。
【0031】
本明細書で言及される「粘度」または「粘弾性」という用語は、流体の厚さの測定値、またはいかに流体が異なる速度で移動する流体の2つの表面間の相対運動に対する測定値である。粘度は、高レベルのアニオン性界面活性剤を配合した洗剤に生じるような、流体の相対的な厚さに基づいて、従来のディスペンサー(例えば吸引器)を使用する能力を制限因子である。本明細書で言及されるように、約900cPs未満の粘度は、従来のディスペンサーを使用することが好ましい。当業者が理解するように、流体の粘度は、流体の温度に応じて変化するであろう。一実施形態において、cPsの粘度は、(使用の用途および流体の分配に応じて)室温または40°F(4℃)で測定され、いずれかの例示的な温度で流体を分配するための所望の粘度は、約900cPs未満である。
【0032】
「重量パーセント(weight percent)」、「重量%(wt-%)」、「重量パーセント(percent by weight)」、「重量%(% by weight)」という用語、およびそれらの変形は、本明細書で使用される場合、その物質の重量を組成物の総重量で除し、100を乗じた物質の濃度を指す。本明細書で使用される場合、「パーセント」、「%」などは、「重量パーセント」、「重量%」などと同義であることが意図されることが理解される。
【0033】
本発明の方法および組成物は、本発明の構成成分および成分、ならびに本明細書に記載される他の成分を含むか、それらから本質的になるか、またはそれらからなってもよい。本明細書で使用される場合、「から本質的になる」は、方法および組成物が、追加のステップ、構成要素または成分を含んでもよいが、ただしその追加のステップ、構成要素または成分が、特許請求される方法および組成物の基本的なおよび新規の特徴を物質的に変更しない場合に限ることを意味する。
【0034】
組成物
本開示による組成物は、少なくとも18%の活性物質、約18~30%の活性物質、約18~50%の活性物質、少なくとも30%の活性物質、またはそれ以上を含む高度に活性な濃度で泡プロファイルが向上した抗微生物および非抗微生物組成物を含むが、適切な粘弾性を維持する。別の態様において、高度に活性な組成物は、粘弾性還元剤を含まず、かつ/または従来のディスペンサー(例えば吸引器)の使用を可能にするために、約900cPs未満または約500cPs未満の粘度を提供する。さらなる態様において、高度に活性な組成物は、粘弾性還元剤を含まず、依然として、従来のディスペンサー(吸引器)の使用を可能にするために、所望の粘度を提供する。一態様において、本開示による組成物は、プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤(および/またはプロポキシル化ポリマー)および少なくとも1つのアニオン性および/または非イオン性界面活性剤などの一つ又は複数の高発泡界面活性剤を含み、それらからなり、かつ/またはそれらから本質的になる。一態様において、本開示による組成物は、プロポキシル化界面活性剤またはポリマー、および少なくとも1つのアニオン性および/または非イオン性界面活性剤などの高粘弾性を提供する少なくとも1つの界面活性剤を含み、それらからなり、かつ/またはそれらから本質的になる。さらに別の態様において、本開示による組成物は、プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤(および/またはプロポキシル化ポリマー)、少なくとも1つのアニオン性界面活性剤、および少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を含み、それらからなり、かつ/またはそれらから本質的になる。いくつかの好ましい用途では、アニオン性界面活性剤と少なくとも1つの非イオン性界面活性剤の両方を含めることにより、さらに発泡が強化される。
【0035】
本開示による組成物は、様々なプロポキシル化界面活性剤およびポリマー自体の不十分な表面活性を克服し、代わりに、安定化された泡プロファイルで有効な抗微生物能力を提供する追加の界面活性剤を含む配合物中の高濃度の活性物質を提供する。様々な態様において、粘弾性の高濃度組成物を提供する組成物は、例えば、鍋およびフライパン洗浄およびハンドソープを含む安定化発泡を必要とする用途に対して組成物の十分な接触および汚れ除去を保証する。有益には、プロポキシル化界面活性剤またはポリマーおよび追加の界面活性剤の選択は、少なくとも18%の活性物質、約18~30%の活性物質、少なくとも30%の活性物質、30~50%の活性物質、またはそれ以上を含む高濃度組成物内でそのような安定化した発泡を提供することができる。
【0036】
また、本明細書には、上記の組成物に基づいて、「超濃縮」組成物の形成を制限するものも理解されてはならない。超濃縮組成物は、約30%~約50%、少なくとも約40%、または少なくとも約50%を含む、30%を超える活性物質を有益に提供することができる。このような濃縮の結果として、液体組成物は、より少ない量の水を含む。有益なことに、これらの濃縮された組成物は、いかなる粘弾性還元剤も使用せずに達成することができるが、依然として、従来の市販的な分配技術(例えば吸引器)が可能である。組成物の特定の実施形態から除外することができる例示的な粘弾性還元剤には、例えば、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、無機塩(例えば塩化ナトリウム)などが含まれる。
【0037】
組成物は、有意な粘度(または粘弾性)低下の利点を提供し、本開示による高濃度配合物の能力をもたらす。一態様において、高レベルのアニオン性界面活性剤を配合した洗剤は、粘性になる可能性があるが、本開示による組み合わせは、ゲル化の懸念を克服し、容器からの製品の製造および分配を容易にする。さらに、配合物には、希釈された組成物(配合物中に大量の水を含む)が多大な費用で出荷されないという利点がある。代わりに、組成物の粘度の増加とそれ故の稠密度により、より少ない重量での輸送が可能になり、輸送がより経済的になり、より小さく、より簡単に使い捨てできる容器を使用できるように、必要な包装が少なくなり、乱雑な漏出の可能性が低くなり、小売店で必要な棚スペースが少なくなる。
【0038】
実施形態
本発明による組成物の例示的な範囲は、それぞれ、重量パーセントで表1に示されており、追加量の水を配合物に加えることができる。本発明による組成物を使用する例示的な配合物を、表1A~1Bに示し、例えば、ハンドソープ組成物、浸漬組成物、ならびに鍋およびフライパン組成物が含まれる。

【0039】
抗微生物組成物および非抗微生物組成物は、単回使用または複数回使用組成物中で提供され得る。好ましい態様において、組成物は、濃縮液体または固体組成物である。本発明によって、本発明の範囲を限定することなく、様々な固体を使用することができる。本発明を具現化する組成物および方法は、例えば、流し込み、押出、プレス、成形、または形成された固体ペレット、ブロック、錠剤等として、様々な固体組成物を調製するのに好適であることが理解されたい。いくつかの実施形態において、固体組成物は、50グラム以下の重量を有するように形成され得るが、他の実施形態において、固体組成物は、50グラム以上、500グラム以上、または1キログラム以上の重量を有するように形成され得る。
【0040】
本開示によれば、組成物は、約0~約12のpHの使用を有する。いくつかの態様において、本発明の組成物は、約1~約12のpHを有する。別の実施形態において、組成物は、約4~約10のpHを有する。別の実施形態において、組成物は、約5~約9のpHを有し、このような組成物は、皮膚への接触がなされる鍋およびフライパン用途に特に適している。本発明の範囲を限定することなく、本明細書内に記載される数値範囲は、範囲を定義する数字を含み、定義された範囲内の各整数を含む。本発明の態様によると、希釈した使用溶液は、特定のそれらの使用の用途および用途の所望の非腐食性に応じて、酸性または中性からアルカリ性までのpHを有し得る。
【0041】
プロポキシル化界面活性剤またはポリマー
本発明による組成物は、少なくとも1つのプロポキシル化界面活性剤またはポリマーを含む。一態様において、プロポキシル化界面活性剤またはポリマーは、EO/POコポリマー、POポリマーおよびコポリマー、PO基を有する非イオン性延長鎖界面活性剤、およびPO基を有するアニオン性延長鎖界面活性剤を含むことができ、プロポキシル化化合物は、本明細書に記載の低粘弾性濃縮配合物を有益に提供する。プロポキシル化界面活性剤またはポリマーの使用は、発泡用途に存在するアニオン性界面活性剤を含む従来の界面活性剤を部分的または全体的に置き換えることができ、所望の低粘度を提供するため、製造と分配が容易になる。粘度の低下により、超濃縮配合物の開発も可能になる。
【0042】
好ましい態様において、プロポキシル化界面活性剤は、プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤である。コポリマー界面活性剤は、キャップされたEO/POコポリマー界面活性剤を含むことができる。例示的なEO/POコポリマーおよびキャップ付きEO/POコポリマーは、組成物での使用に適したアルコキシル化界面活性剤である。EO/POブロックコポリマーには、市販のPluronic(登録商標)およびリバースPluronic(登録商標)界面活性剤が含まれ、逐次プロポキシル化およびエトキシル化から作製されるポリマー化合物の例である。EO/POコポリマーは、一つ又は複数の(多官能性部分の)末端ヒドロキシ基を「キャッピング」または「エンドブロッキング」することによって修飾され得る。
【0043】
一態様において、EO/POブロックコポリマー界面活性剤には、(EO)n(PO)m(EO)nおよび(PO)m(EO)n(PO)m構造が含まれ、式中、nおよびmは、それぞれ、重合エチレンオキシドおよびプロピレンオキシド単位の平均数であり、EO/POの割合および構造の分子量に基づいて計算され得る。一態様において、EO/POブロックコポリマー界面活性剤は、少なくとも約1000g/mol、または少なくとも約2000g/mol、または少なくとも約3000g/mol、または少なくとも約4000g/mol、または少なくとも約5000g/mol、または少なくとも約6000g/mol、または少なくとも約7000g/mol、または少なくとも約8000g/mol、または少なくとも約9000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、または少なくとも約11,000g/mol、または少なくとも約12,000g/mol、または少なくとも約13,000g/mol、または少なくとも約14,000g/mol、または少なくとも約15,000g/molの分子量を有する。
【0044】
一態様において、EO/POブロックコポリマー界面活性剤およびキャップ付きEO/POブロックコポリマー界面活性剤は、40以上のロスマイルス泡(50℃で0.1%)と共に少なくとも約20%のPO、少なくとも約30%のPO、少なくとも約40%のPO、少なくとも約50%のPO、少なくとも約60%のPO、少なくとも約70%のPO、少なくとも約80%のPO、または少なくとも約90%のPOを有する。例示的なEO/POブロックコポリマーは、商標名Pluronic(登録商標)で市販されている。
【0045】
開始剤反応性水素化合物としての、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、およびエチレンジアミンをベースとするブロックポリオキシプロピレン-ポリオキシエチレンポリマー化合物。Pluronic(登録商標)化合物は、エチレンオキシドと、プロピレンオキシドをプロピレングリコールの2つのヒドロキシル基に追加することによって形成された疎水性塩基と、を縮合させることによって形成された二官能性(2つの反応性水素の)化合物である。この分子のこの疎水性部分は、約1,000~約4,000の重さがある。次いで、この疎水性物質を親水基の間に挟み込むようにエチレンオキシドが付加され、最終的な分子の約10重量%~約80重量%を構成するように長さにより制御される。Tetronic(登録商標)化合物は、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドのエチレンジアミンへの逐次付加から得られる四官能性ブロックコポリマーである。プロピレンオキシドハイドロタイプ(hydrotype)の分子量は、約500~約7,000の範囲であり;親水性のエチレンオキシドは、分子の約10重量%~約80重量%を構成するように付加される。有利には、Pluronic(登録商標)化合物は、100%の活性物質を提供する。一態様において、プロポキシル化ポリマーは、POポリマーを含むことができる。PEI-PO、PEI-PO-EO、PEI-EO-PO、およびそれらの塩またはそれらの混合物含む、POポリマー、PO-EOポリマー、およびポリエチレンイミン(PEI)ポリマーに由来するEO-POポリマー。PEIまたはPEIは、分岐した球状ポリマーアミンであり、使用されるPEIまたはPEI塩の分子量は、約800ダルトン~約200万ダルトンである。加えて、使用されるPEIまたはPEI塩の電荷密度は、約15ミリ当量/g~約25ミリ当量/g、より好ましくは約16ミリ当量/g~約20ミリ当量/gである。このような好ましいPEIの例には、BASF製品LUPASOL WF(25kDa;16~20ミリ当量/g)およびLupasol FG(800ダルトン;16~20ミリ当量/g)、およびBASFから入手可能なポリマーのSOKALANファミリーが含まれる。
【0046】
一態様において、プロポキシル化界面活性剤は、1つ以上の延長鎖界面活性剤を含むことができる。これらは、例えば、親油性テール基と親水性極性ヘッドの間に挿入される中間極性ポリプロピレンオキシド鎖(またはリンカー)を有する界面活性剤であり、アニオン性であっても、非イオン性であってもよい。親油性尾部基の例には、炭化水素、アルキルエーテル、フルオロカーボン、またはシロキサンが含まれる。延長界面活性剤のアニオン性および非イオン性親水性極性ヘッドの例には、ポリオキシエチレン硫酸塩、エトキシ硫酸塩、カルボン酸塩、エトキシカルボン酸塩、C6糖、キシリトール、ジキシリトール、エトキシキシリトール、カルボン酸塩およびキシトール、カルボン酸塩およびグルコースなどの基が含まれるが、必ずしもこれらに限定されない。一態様において、延長界面活性剤には、リンカーポリプロピレングリコールリンクが含まれる。
【0047】
延長界面活性剤は、一般に、式R-[L]x-[O--CH--CH]yを有し、式中、Rは、親油性部分、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、置換または非置換、約8~20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルであり、Lは、ポリプロピレンオキシドのブロック、ポリエチレンオキシドのブロック、ポリブチレンオキシドのブロックまたはそれらの混合物などの連結基であり、xは、5~25または5~15の範囲の連結基の鎖長であり、yは、1~20または1~5の範囲の平均エトキシル化度である。
【0048】
アニオン性延長界面活性剤は、一般に、式R-[L]x-[O--CH--CH]yまたはR-[L]x-[O--CH--CH]yMを有し、式中、Mは、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、およびリン酸塩などの任意のイオン種であり、Rは、親油性部分、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、置換または非置換、約8~20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルであり、Lは、ポリプロピレンオキシドのブロック、ポリエチレンオキシドのブロック、ポリブチレンオキシドのブロックまたはそれらの混合物などの連結基であり、xは、5~15の範囲の連結基の鎖長であり、yは、1~5の範囲の平均エトキシル化度である。カチオン性種は、一般に、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムおよびアンモニウムイオンなどの電荷中性のために存在し、これらは1つ以上の有機基で置換され得る。これらの延長鎖界面活性剤は、温度や不可逆性への非感受性を含むが、必ずしもこれらに限定されない追加の有益な特性を備えた非トランス脂肪などの油を含む単相マイクロエマルジョンで低い界面張力および/または高い可溶化を達する。例えば、一実施形態において、エマルジョンは、約20℃~約280℃、あるいは約20℃~約180℃(350°F)の比較的広い温度範囲にわたって機能し得る。
【0049】
好ましい実施形態において、延長鎖界面活性剤は、少なくとも5モルのプロポキシル化を有するアニオン性延長鎖界面活性剤である。最も好ましいのは、約5~約8モルのプロポキシル化である。
【0050】
PO延長を有する非イオン性延長界面活性剤は、式R-[L]-O-CH--CHを有し、式中、Rは、親油性部分、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、置換または非置換、約8~20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルであり、Lは、ポリアルキレンオキシドのブロック、好ましくは、ポリプロピレンオキシドのブロックなどの連結基であり、xは、2~25の範囲の連結基の鎖長であり、yは、1~18の範囲の平均エトキシル化度である。好ましい実施形態において、延長鎖非イオン性界面活性剤は、十分なPO延長を有し、そのため、主鎖界面活性剤(のみ)が液体単相マイクロエマルジョンを形成することができる。PO長は、約5~約8モルのPOで最適化される。PO延長のこの長さは、より低い泡プロファイルを提供する。さらに、ゲルベットアルコールなどの分岐疎水性物質であるR基は、タンパク質汚れの消泡に適している。
【0051】
一態様において、好ましい非イオン性拡張界面活性剤には、分岐ゲルベアルコールアルコキシレート、例えば、C10(PO)(EO)(x=3、6、8、10)、また、延長直鎖アルコールアルコキシレート、C(12-14)(PO)16(EO)(x=6、12、17)が含まれる。好ましい分岐アルコールアルコキシレートには、ゲルベエトキシレートが含まれる。本発明による使用に適しているゲルベエトキシレートは、以下の式を有する:
一態様において、R1がC2-C20アルキルであり、R2がHまたはC1-C4アルキルである、ゲルベエトキシレートが、さらに定義される。さらなる態様において、「n」が2~20の整数であり、「m」が1~40の整数である、ゲルベエトキシレートが、定義される。好ましい態様において、分岐アルコールアルコキシレートは、アルケン(例えばブタン)の二量化によりゲルベアルコールから調製されるゲルベエトキシレートである。ゲルベエトキシレートを含む分岐アルコールアルコキシレートは、米国特許第6,906,320号、同第6,737,553号、および同第5,977,048号に従って調製することができ、これらの特許の開示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。例示的な分岐アルコールアルコキシレートには、商標名Lutensol XP-30およびLutensol XP-50(BASF Corporation)で入手可能なものが含まれる。一般に、Lutensol XP-30は、3つの繰り返しエトキシ基を持つと見なすことができ、Lutensol XP-50は、5つの繰り返しエトキシ基を持つと見なすことができる。分岐アルコールアルコキシレートは、比較的非水溶性または比較的水溶性に分類することができる。一般に、非水溶性分岐アルコールアルコキシレートは、5重量%の分岐アルコールアルコキシレートと95重量%の水を含む組成物として提供される場合、相分離する傾向があるアルコキシレートと見なすことができる。BASF CorporationからのLutensol XP-30およびLutensol XP-50は、水非水溶性分岐アルコールアルコキシレートの例である。
【0052】
キャップされた延長非イオン性界面活性剤はまた、組成物の泡プロファイルを低下させ、タンパク質汚れから泡を出すための使用にも適している。キャップされた延長非イオン性界面活性剤は、R-[PO]-[EO][N]z(式中、Nは、メチル、ベンジル、ブチルなどのアルキル基などのキャッピング基であり、PO基が1~5の長さである)を含むことができる。これらの延長鎖界面活性剤は、低張力および/または高可溶化を達成し、マイクロエマルジョンを形成する温度範囲内の温度および不可逆性への調整可能性を含むが、必ずしもこれらに限定されない、追加の有益な特性を持つ非トランス脂肪などの油を含む単相マイクロエマルジョンから得ることができる。例えば、一実施形態において、エマルジョンまたはマイクロエマルジョンは、約80°~190℃の比較的広い温度範囲にわたって機能し得る。例えば、POの長さが8であり、Rがゲルベアルコールである場合、本発明に従って試験した延長非イオン性界面活性剤は、90°~80°で3EO、160°~120°で6EO;150°~185°で8EO、および165°~190°で10EOに対して安定したマイクロエマルジョンを形成した。したがって、使用する洗浄システムのタイプに対して延長非イオン性界面活性剤をカスタマイズし、どの温度でマイクロエマルションを形成させたいかをカスタマイズできる。
【0053】
有効量のプロポキシル化界面活性剤またはポリマーは、少なくとも1つのアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と組み合わせて提供される。濃縮組成物中のプロポキシル化界面活性剤またはポリマーの適切な濃度には、約1重量%~約50重量%、約1重量%~約30重量%、約1重量%~約25重量%、1重量%~約20重量%、約5重量%~約30重量%、約5重量%~約25重量%、約5重量%~約20重量%、約5重量%~約15重量%、または約5重量%~約10重量%が含まれる。本発明により限定されるものではないが、全ての列挙される範囲は、その範囲を定義する数を含み、その定義される範囲内の各整数を含む。
【0054】
高濃度界面活性剤および/または高発泡性界面活性剤および/または粘弾性組成物
本開示による組成物は、少なくとも1つのアニオン性および/または非イオン性界面活性剤などの少なくとも1つの高発泡性界面活性剤を含む。別の態様において、本開示による組成物は、ゲルを形成し得るような高濃度の少なくとも1つの界面活性剤、または少なくとも1つのアニオン性および/もしくは非イオン性界面活性剤などの水中で高い粘弾性を提供するものを含む。そのような界面活性剤の様々な組み合わせは、組成物の所望の粘弾性を有益に保持しながら、高活性で含まれ得る。例示的な実施形態において、組成物は、アニオン性界面活性剤および少なくとも2つの非イオン性界面活性剤を含む。さらなる例示的な実施形態において、組成物は、アニオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤を含む。
【0055】
アニオン性界面活性剤
本開示による組成物は、少なくとも1つのアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤を含む。他の態様において、本発明による組成物は、少なくとも2つのアニオン性界面活性剤を含む。アニオン性界面活性剤は、疎水性物質の電荷が負であるためアニオンとして分類され、またはpHが中性もしくはそれ以上に上昇しなければ、分子の疎水性部分が電荷を持たない界面活性剤(例えば、カルボン酸)として分類される。カルボキシレート、スルホネート、スルフェート、およびホスフェートは、アニオン性界面活性剤中に見出される極性(親水性)可溶化基である。
【0056】
当業者が理解するように、アニオン性物質は、優れた洗浄性界面活性剤であり、したがって重質洗剤組成物への添加に伝統的に好まれる。一般に、アニオン性物質は、本発明の発泡洗浄組成物に有用な高い泡プロファイルを有する。アニオン性界面活性化合物は、組成物内の洗浄力の他に特別な化学的または物理的特性を与えるために有用である。
【0057】
大規模な商業用のアニオン性界面活性剤の大部分は、当業者に既知であり、「Surfactant Encyclopedia」、Cosmetics&Toiletries,Vol.104(2)71-86(1989)に記載されている、主要な化学的クラスおよび追加の下位群に細分することができる。第1のクラスは、アシルアミノ酸(および塩)、例えば、アシルグルアメート、アシルペプチド、サルコシネート(例えば、N-アシルサルコシネート)、タウレート(例えば、N-アシルタウレートおよびメチルタウリドの脂肪酸アミド)などを含む。第2のクラスは、カルボン酸(および塩)、例えば、アルカン酸(およびアルカノエート)、エステルカルボン酸(例えば、コハク酸アルキル)、エーテルカルボン酸などを含む。第3のクラスは、スルホン酸(および塩)、例えば、イセチオネート(例えば、アシルイセチオネート)、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルホネート、スルホスクシネート(例えば、スルホサクシネートのモノエステルおよびジエステル)などを含む。第4のクラスは、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルフェートなどの硫酸エステル(および塩)を含む。特に好ましいアニオン性界面活性剤は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウムである。
【0058】
一態様において、アニオン性界面活性剤は、直鎖または分岐鎖である。一態様において、直鎖または分岐鎖のアニオン性界面活性剤は、6~18個の炭素鎖長、好ましくは6~12個の炭素鎖長、より好ましくは6~10個の炭素鎖長を有する中鎖界面活性剤である。一態様において、直鎖または分岐鎖の中鎖アニオン性界面活性剤は、アルコキシル化されている。一態様において、直鎖または分岐鎖のアニオン性界面活性剤は、6~18個の炭素鎖長、好ましくは6~13個の炭素鎖長、より好ましくは6~10個の炭素を有するアルコキシル化中鎖界面活性剤である。一態様において、アニオン性界面活性剤は、カルボキシレートである。代替的な態様において、アニオン性界面活性剤は、リン酸エステルなどの弱酸のアニオン性のものである。さらに一層の代替的な態様において、アニオン性界面活性剤は、スルホネートおよび/またはスルフェートである。
【0059】
一態様において、本発明の組成物における使用に好適なアニオン性界面活性剤は、カルボキシレートを含む。本組成物における使用に好適なアニオン性カルボキシレート界面活性剤としては、カルボン酸(および塩)、例えば、アルカン酸(およびアルカノエート)、エステルカルボン酸(例えば、アルキルスクシネート)、エーテルカルボン酸、スルホン化脂肪酸、例えば、スルホン化オレイン酸などが挙げられる。好適なカルボン酸としては、例えば、デカン酸、オクタン酸、ノナン酸、エチルヘキシル酸、およびイソノナニオン酸(isononanionic acid)が挙げられる。そのようなカルボキシレートとしては、アルキルエトキシカルボキシレート、アルキルアリールエトキシカルボキシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤、および石鹸(例えば、アルキルカルボキシル)が挙げられる。本組成物において有用な第2級カルボキシレートとしては、第2級炭素に接続されたカルボキシル単位を含有するものが挙げられる。第2級炭素は、例えば、p-オクチル安息香酸におけるように、またはアルキル置換シクロヘキシルカルボキシレートにおけるように、環構造にあってもよい。第2級カルボキシレート界面活性剤は、典型的には、エーテル結合、エステル結合、およびヒドロキシル基を含有しない。さらに、それらは、典型的には、頭部基(両親媒性部分)内に窒素原子を欠く。好適な第2級石鹸界面活性剤は、典型的には、11~13個の総炭素原子を含有するが、より多くの炭素原子(例えば、最大16個)が存在し得る。好適なカルボキシレートとしては、アシルグルタメート、アシルペプチド、サルコシネート(例えば、N-アシルサルコシネート)、タウレート(例えば、N-アシルタウレート、およびメチルタウリド(methyl tauride)の脂肪酸アミド)などのアシルアミノ酸(および塩)もまた含まれる。
【0060】
好適なアニオン性界面活性剤は、以下の式:R-O-(CHCHO)(CH-COXのアルキルまたはアルキルアリールエトキシカルボキシレートを含み、式中、Rは、C8~C22アルキル基であるか、または
式中、Rは、C4~C16アルキル基であり、nは、1~20の整数であり、mは、1~3の整数であり、Xは、水素、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウムなどの対イオンか、またはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、もしくはトリエタノールアミンなどのアミン塩である。いくつかの実施形態において、nは、4~10の整数であり、mは、1である。いくつかの実施形態において、Rは、C8~C16アルキル基である。いくつかの実施形態において、Rは、C12~C14アルキル基であり、nは、4であり、mは、1である。
【0061】
そのようなアルキルおよびアルキルアリールエトキシカルボキシレートは市販されている。これらのエトキシカルボキシレートは、典型的には、酸の形態として入手可能であり、それらは、アニオン性または塩の形態に容易に変換され得る。
【0062】
一態様において、本組成物における使用に好適なアニオン性界面活性剤は、リン酸エステルを含む。
【0063】
一態様において、本組成物における使用に適したアニオン性界面活性剤は、スルホネートおよび/またはスルフェートを含む。一態様において、本組成物における使用に好適なアニオン性界面活性剤としては、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルフェート、直鎖および分岐第1級および第2級アルキルスルフェート、アルキルエトキシスルフェート、脂肪オレイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェート、C5~C17アシル-N--(C1~C4アルキル)および--N--(C1~C2ヒドロキシアルキル)グルカミンスルフェート、ならびにアルキル多糖類のスルフェート、例えば、アルキルポリグルコシドのスルフェートなどが挙げられる。また、アルキルスルフェート、アルキルポリ(エチレンオキシ)エーテルスルフェート、および芳香族ポリ(エチレンオキシ)スルフェート、例えば、エチレンオキシドおよびノニルフェノール(通常1分子当たり1~6個のオキシエチレン基を有する)のスルフェートまたは濃縮生成物も挙げられる。本組成物において使用するのに好適な陰イオン性スルホネート界面活性剤としてはまた、アルキルスルホネート、直鎖および分岐第1級および第2級アルキルスルホネート、ならびに置換基を有するかまたは有しない芳香族スルホネートが挙げられる。
【0064】
組成物における使用に好適なアニオン性カルボキシレート界面活性剤の例としては、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、およびデカン酸のような有機酸が挙げられる。2つの機能を持つ殺菌すすぎ組成物における使用に好適な分岐鎖有機酸の例としては、エチルヘキシルカルボキシレート、イソノナン酸カルボキシレート、およびトリデシルカルボキシレートが挙げられる。2つの機能を持つ消毒すすぎ組成物における使用に好適な市販の界面活性剤の例としては、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、Colatrope INC、イソノナニオニック(Isononanionic)酸、Marlowet 4539(Sasolより入手可能なC9-アルコールポリエチレングリコールエーテルカルボン酸)、Emulsogen CNO(Clariantより入手可能なC8-アルコール8モルポリエチレングリコールエーテルカルボン酸)、およびEmulsogen DTC(Clariantより入手可能なC13-アルコール7モルポリエチレングリコールエーテルカルボン酸)のような有機酸が挙げられる。
【0065】
アニオン性界面活性剤の有効量は、約1重量%~約50重量%、約1重量%~約45重量%、約1重量%~約40重量%、約1重量%~約35重量%、約1重量%~約30重量%、約5重量%~約40重量%、約5重量%~約30重量%、約10重量%~約30重量%、または約10重量%~約25重量%を含む。本発明により限定されるものではないが、全ての列挙される範囲は、その範囲を定義する数を含み、その定義される範囲内の各整数を含む。
【0066】
非イオン性界面活性剤
いくつかの態様において、本開示による組成物は、少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を含む。他の態様において、本発明による組成物は、少なくとも2つのアニオン性界面活性剤を含む。有用な非イオン性界面活性剤は、一般的に、有機疎水性基および有機親水性基の存在を特徴とし、典型的には、有機脂肪族、アルキル芳香族、またはポリオキシアルキレン疎水性化合物と、一般的には、エチレンオキシドまたはその多水和生成物(polyhydration product)、ポリエチレングリコールである親水性アルカリ性オキシド部分との縮合によって生成される。実際には、反応性水素原子を有するヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、またはアミド基を有する任意の疎水性化合物が、エチレンオキシド、またはその多水和付加物、またはプロピレンオキシドなどのアルコキシレンとのその混合物と縮合して、非イオン性表面活性剤を形成し得る。任意の特定の疎水性化合物と縮合する親水性ポリオキシアルキレン部分の長さは、親水性特性と疎水性特性との間の所望の程度のバランスを有する水分散性または水溶性化合物を生成するように、容易に調節され得る。有用な非イオン性界面活性剤には、以下を含む。
組成物と共に使用するのに好適な非イオン性界面活性剤としては、アルコキシル化界面活性剤が挙げられる。好適なアルコキシル化界面活性剤としては、EO/POコポリマー、末端処理EO/POコポリマー、アルコールアルコキシレート、末端処理アルコールアルコキシレート、それらの混合物などが挙げられる。好適なアルコキシル化界面活性剤としては、Pluronic(登録商標)および逆Pluronic(登録商標)界面活性剤などのEO/POブロックコポリマー、Dehypon(登録商標)LS-54(R-(EO)(PO))およびDehypon(登録商標)LS-36(R-(EO)(PO))などのアルコールアルコキシレート、ならびにPlurafac(登録商標)LF221およびTegoten(登録商標)EC11などの末端処理アルコールアルコキシレート、またはそれらの混合物などが挙げられる。
【0067】
開始剤反応性水素化合物としての、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、およびエチレンジアミンをベースとするブロックポリオキシプロピレン-ポリオキシエチレンポリマー化合物。開始剤の逐次的プロポキシル化およびエトキシル化から作製されるポリマー化合物の例は、BASF Corp製のPluronic(登録商標)およびTetronic(登録商標)の商標名で市販されている。Pluronic(登録商標)化合物は、エチレンオキシドを、プロピレングリコールの2つのヒドロキシル基へのプロピレンオキシドの付加によって形成される疎水性塩基と縮合させることによって形成される二官能性(2つの反応性水素)化合物である。分子のこの疎水性部分は、約1,000~約4,000の分子量を有する。次いで、この疎水性物質を親水基の間に挟み込むようにエチレンオキシドが付加され、最終的な分子の約10重量%~約80重量%を構成するように長さにより制御される。Tetronic(登録商標)化合物は、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドのエチレンジアミンへの逐次付加から得られる四官能性ブロックコポリマーである。プロピレンオキシドハイドロタイプ(hydrotype)の分子量は、約500~約7,000の範囲であり;親水性のエチレンオキシドは、分子の約10重量%~約80重量%を構成するように付加される。
【0068】
直鎖もしくは分岐鎖構成の、または単一もしくは二重アルキル構成物質のアルキル鎖が約8~約18個の炭素原子を含有する1モルのアルキルフェノールの、約3~約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。アルキル基は、例えば、ジイソブチレン、ジ-アミル、ポリマー化プロピレン、イソ-オクチル、ノニル、およびジ-ノニルにより表され得る。これらの界面活性剤は、アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブチレンオキシド縮合物であり得る。この化学構造の商業的化合物の例は、Rhodia製のIgepal(登録商標)、Dow Chemical Company製のTriton(登録商標)の商標名で市販されている。
【0069】
約6~約24個の炭素原子を有する1モルの飽和または不飽和直鎖または分岐鎖アルコールと、約3~約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。アルコール部分は、上述された炭素範囲内のアルコールの混合物からなってもよく、またはそれは、この範囲内の特定の数の炭素原子を有するアルコールからなってもよい。同様の市販の界面活性剤の例は、Shell Chemical Co.製のNeodol(登録商標)、およびSasol North America Inc.製のAlfonic(登録商標)の商標名で入手可能である。
【0070】
約8~約18個の炭素原子を有する1モルの飽和または不飽和直鎖または分岐鎖カルボン酸と、約6~約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。酸部分は、上記に定義された炭素原子範囲内の酸の混合物からなり得るか、またはこの範囲内の特定の数の炭素原子を有する酸からなり得る。
【0071】
一般にポリエチレングリコールエステルと呼ばれるエトキシル化カルボン酸に加えて、グリセリド、グリセリン、および多価(サッカリドまたはソルビタン/ソルビトール)アルコールとの反応により形成される他のアルカン酸エステルは、特殊化された実施形態、特に間接的食品添加剤用途について本明細書における用途を有する。これらのエステル部分は全て、その分子上に、これらの物質の親水性を制御するためにさらなるアシル化またはエチレンオキシド(アルコキシド)付加に供され得る1つ以上の反応性水素部位を有する。これらの脂肪エステルもしくはアシル化炭水化物を、アミラーゼおよび/もしくはリパーゼ酵素を含有する本発明の組成物に追加する場合、不適合性の可能性があるため、注意しなければならない。
【0072】
非イオン性低発泡性界面活性剤の例は以下を含む。
1959年9月8日にBrownらに発行された米国特許第2,903,486号の、
Rが、8~9個の炭素原子のアルキル基であり、Aが、3~4個の炭素原子のアルキレン鎖であり、nが、7~16の整数であり、mが、1~10の整数である、式によって表されるアルキルフェノキシポリエトキシアルカノール。
【0073】
末端疎水性鎖の重量、中間疎水性単位の重量、および連結親水性単位の重量がそれぞれ縮合物の約3分の1を表す、交互親水性オキシエチレン鎖および疎水性オキシプロピレン鎖を有する、1962年8月7日にMartinらに発行された米国特許第3,048,548号のポリアルキレングリコール縮合物。
【0074】
Zが、アルコキシル化可能な材料であり、Rが、エチレンおよびプロピレンであり得るアルカリ性オキシドから誘導されるラジカルであり、nが、例えば、10~2,000以上の整数であり、zが、反応性オキシアルキル化可能な基の数によって決定される整数である、一般式Z[(OR)OH]を有する、1968年5月7日にLissantらに発行された米国特許第3,382,178号に開示される消泡性非イオン性界面活性剤。
【0075】
Yが、約1~6個の炭素原子および1個の反応性水素原子を有する有機化合物の残基であり、nが、ヒドロキシル価により決定される少なくとも約6.4の平均値を有し、mが、オキシエチレン部分が分子の約10重量%~約90重量%を構成するような値を有する、式Y(CO)(CO)Hに対応する、1954年5月4日にJacksonらに発行された米国特許第2,677,700号に記載の共役ポリオキシアルキレン化合物。
【0076】
式Y[(C(CO)H](式中、Yは、約2から6個の炭素原子を有し、x個の反応性水素原子(xは、少なくとも約2の値を有する)を含有する有機化合物の残基であり、nは、ポリオキシプロピレン疎水性塩基の分子量が少なくとも約900であるような値を有し、mは、分子のオキシエチレン含量が約10重量%から約90重量%であるような値を有する)を有する、1954年4月6日にLundstedらに対して発行された米国特許第2,674,619号に記載の共役ポリオキシアルキレン化合物。Yについての定義の範囲内に該当する化合物は、例えば、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、エチレンジアミンなどを含む。オキシプロピレン鎖は、任意選択的であるが、有益なことに、少量のエチレンオキシドを含有し、オキシエチレン鎖もまた、任意選択的であるが、有益なことに、少量のプロピレンオキシドを含有する。
【0077】
本発明の組成物において有利に使用される追加の共役ポリオキシアルキレン表面活性剤は、式:P[(CO)(CO)H]に対応し、式中、Pは、約8~18個の炭素原子を有し、x個の反応性水素原子を含有する有機化合物の残基であり、xは、1または2の値を有し、nは、ポリオキシエチレン部分の分子量が少なくとも約44であるような値を有し、mは、分子のオキシプロピレン含有量が約10重量%~約90重量%であるような値を有する。いずれの場合においても、オキシプロピレン鎖は、任意選択で、しかし有利に、少量のエチレンオキシドを含有してもよく、オキシエチレン鎖もまた、任意選択で、しかし有利に、少量のプロピレンオキシドを含有してもよい。
【0078】
本組成物における使用に好適なポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、構造式RCONR1Z(式中、R1は、H、C~Cヒドロカルビル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、エトキシ、プロポキシ基、またはそれらの混合であり;Rは、直鎖であってもよいC~C31ヒドロカルビルであり;Zは、鎖に直接接続された少なくとも3つのヒドロキシルを有するヒドロカルビル直鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、またはそのアルコキシル化誘導体(好ましくはエトキシル化もしくはプロポキシル化)である)を有するものを含む。Zは、グリシチル部分など、還元アミン化反応において還元糖から得られ得る。
【0079】
脂肪族アルコールの約0~約25モルのエチレンオキシドとのアルキルエトキシレート縮合生成物は、本組成物における使用に好適である。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖もしくは分岐鎖、第1級もしくは第2級であり得、また一般に6~22個の炭素原子を含有する。
【0080】
エトキシル化C~C18脂肪アルコールならびにC~C18混合エトキシル化およびプロポキシル化脂肪アルコールは、特に水溶性のものは、本組成物における使用に好適な界面活性剤である。好適なエトキシル化脂肪アルコールは、3~50のエトキシル化度を有するC~C18エトキシル化脂肪アルコールを含む。
【0081】
特に本組成物における使用に適した非イオン性アルキルポリサッカリド界面活性剤は、1986年1月21日に発行された米国特許第4,565,647号、Llenadoに開示されるものを含む。これらの界面活性剤は、約6~約30個の炭素原子を含有する疎水性基およびポリサッカリド、例えば、ポリグリコシド、約1.3~約10サッカリド単位を含有する親水性基を含む。5または6個の炭素原子を含有する任意の還元サッカリドを使用することができ、例えば、グルコース、ガラクトース、およびガラクトシル部分をグルコシル部分に置換することができる。(任意に、疎水性基は、2位、3位、4位などで結合し、したがってグルコシドまたはガラクトシドとは対照的にグルコースまたはガラクトースをもたらす。)サッカリド間結合は、例えば、追加のサッカリド単位の1つの位置と、先行するサッカリド単位上の2位、3位、4位、および/または6位との間にあり得る。
【0082】
本発明による第1の成分の組成物の成分として使用することができる非イオン性界面活性剤のさらなるクラスは、アルキルポリグリコシド(APG)のものである。適切なアルキルポリグリコシドは、一般式RO(G)zを満たし、式中、Rは、8~22個、好ましくは12~18個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖、特に2-メチル分岐、飽和または不飽和脂肪族ラジカルであり、Gは、5または6個の炭素原子を含むグリコース単位、好ましくはグルコースを表す。オリゴマー化度zは、約1.0~約4.0の間、好ましくは約1.1~約1.8の間の数である。
【0083】
本組成物における使用に好適な脂肪酸アミド界面活性剤は、式:RCON(Rを有するものを含み、式中、Rが7~21個の炭素原子を含むアルキル基であり、各Rが独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、または--(CO)Hであり、式中、xが1~3の範囲内である。
【0084】
論文Nonionic Surfactants,edited by Schick,M.J.,Vol.1 of the Surfactant Science Series,Marcel Dekker,Inc.,New York,1983は、本発明の実施において一般的に使用される広範な非イオン性化合物に関する優れた参考文献である。非イオン性クラス、およびこれらの界面活性剤の種の典型的なリストは、1975年12月30日にLaughlinおよびHeuringに発行された米国特許第3,929,678号に記載されている。さらなる例は、「Surface Active Agents and detergents」(第I巻、および第II巻、Schwartz,PerryおよびBerch)に記載されている。本発明によるアニオン性界面活性剤および第4級アンモニウム化合物と組み合わせて使用するための適切な非イオン性界面活性剤の追加の開示は、米国特許第9,309,485号に開示されており、当該出願の全内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0085】
半極性非イオン性界面活性剤
半極性型の非イオン性表面活性剤は、本組成物において有用な別のクラスの非イオン性界面活性剤である。一般的に、半極性非イオン性物質は、高発泡剤および泡安定剤である。しかしながら、高発泡浄化方法用に設計された組成上の実施形態において、半極性非イオン性物質は、即時的な実用性を有する。半極性非イオン性界面活性剤は、アミンオキシド、ホスフィンオキシド、スルホキシドおよびそれらのアルコキシル化誘導体を含む。
【0086】
アミンオキシドは、一般式に対応する第3級アミンオキシドであり、
式中、矢印は、半極性結合の従来の表示であり、R、R、およびRは、脂肪族、芳香族、複素環式、脂環式、またはそれらの組み合わせであり得る。一般に、洗剤関連のアミンオキシドでは、Rが、約8~約24個の炭素原子のアルキルラジカルであり、RおよびRが、1~3個の炭素原子のアルキルもしくはヒドロキシアルキル、またはそれらの混合物であり、RおよびRが、例えば酸素または窒素原子を介して互いに結合し、環構造を形成することができ、Rが、アルカリ、または2~3個の炭素原子を含有するヒドロキシアルキレン基であり、nが、0~約20の範囲である。
【0087】
有用な水溶性アミンオキシド界面活性剤は、ヤシまたはタロウアルキルジ-(低級アルキル)アミンオキシドから選択され、それらの具体例は、ドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、ヘプタデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシルジメチルアインオキシド、ドデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジプロピルアミンオキシド、ヘキサデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジブチルアミンオキシド、オクタデシルジブチルアミンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)-3-ドデコキシ-1-ヒドロキシプロピルアミンオキシド、ジメチル-(2-ヒドロキシドデシル)アミンオキシド、3,6,9-トリオクタデシルジメチルアミンオキシド、および3-ドデコキシ-2-ヒドロキシプロピルジ-(2-ヒドロキシエチル)アミンオキシドである。
【0088】
有用な半極性非イオン性界面活性剤はまた、以下の構造を有する水溶性ホスフィンオキシドを含み、
式中、矢印は、半極性結合の従来の表示であり、Rは、10~約24個の炭素原子の鎖長範囲のアルキル、アルケニル、またはヒドロキシアルキル部分であり、RおよびRは、それぞれ、1~3個の炭素原子を含有するアルキルまたはヒドロキシアルキル基から別々に選択されるアルキル部分である。
【0089】
有用なホスフィンオキシドの例としては、ジメチルデシルホスフィンオキシド、ジメチルテトラデシルホスフィンオキシド、メチルエチルテトラデシルホスホンオキシド、ジメチルヘキサデシルホスフィンオキシド、ジエチル-2-ヒドロキシオクチルデシルホスフィンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)ドデシルホスフィンオキシド、およびビス(ヒドロキシメチル)テトラデシルホスフィンオキシドが挙げられる。
【0090】
本明細書において有用な半極性非イオン性界面活性剤はまた、構造を有する水溶性スルホキシド化合物を含み、
式中、矢印は、半極性結合の従来の表示であり、Rは、約8~約28個の炭素原子、0~約5個のエーテル結合、および0~約2個のヒドロキシル置換基のアルキルまたはヒドロキシアルキル部分であり、Rは、1~3個の炭素原子を有するアルキルおよびヒドロキシアルキル基からなるアルキル部分である。
【0091】
これらのスルホキシドの有用な例としては、ドデシルメチルスルホキシド;3-ヒドロキシトリデシルメチルスルホキシド;3-メトキシトリデシルメチルスルホキシド;および3-ヒドロキシ-4-ドデコキシブチルメチルスルホキシドが挙げられる。
【0092】
本組成物のための半極性非イオン性界面活性剤は、ジメチルアミンオキシド、例えばラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド、セチルジメチルアミンオキシド、それらの組み合わせなどを含む。有用な水溶性アミンオキシド界面活性剤は、オクチル、デシル、ドデシル、イソドデシル、ヤシ、またはタロウアルキルジ-(低級アルキル)アミンオキシドから選択され、それらの具体例は、オクチルジメチルアミンオキシド、ノニルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ウンデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミンオキシド、イソ-ドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、ヘプタデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシルジメチルアインオキシド、ドデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジプロピルアミンオキシド、ヘキサデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジブチルアミンオキシド、オクタデシルジブチルアミンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)-3-ドデコキシ-1-ヒドロキシプロピルアミンオキシド、ジメチル-(2-ヒドロキシドデシル)アミンオキシド、3,6,9-トリオクタデシルジメチルアミンオキシド、および3-ドデコキシ-2-ヒドロキシプロピルジ-(2-ヒドロキシエチル)アミンオキシドである。
【0093】
非イオン性界面活性剤の有効量が、提供され、約1重量%~約70重量%、約10重量%~約70重量%、約15重量%~約70重量%、約15重量%~約60重量%、約20重量%~約60重量%、または約25重量%~約60重量%が含まれる。本発明により限定されるものではないが、全ての列挙される範囲は、その範囲を定義する数を含み、その定義される範囲内の各整数を含む。
【0094】
追加の機能性配合成分
組成物の構成成分は、様々な機能性構成成分とさらに組み合わされてもよい。いくつかの実施形態において、プロポキシル化界面活性剤および/またはポリマーならびにアニオン性および/または非イオン性界面活性剤を含む組成物は、組成物の総重量の大部分、または実質的にその全てを構成する。例えば、いくつかの実施形態において、その中に追加の機能性配合成分はほとんど、または全く含まれない。他の実施形態において、追加の機能性成分が、本組成物中に含まれてもよい。機能性成分は、組成物に所望の特性および機能性を提供する。本出願の目的において、「機能性成分」という用語は、水性使用溶液中に分散または溶解された場合、特定の使用において有益な特性を提供する材料を含む。機能性材料のいくつかの特定の例は、以下により詳細に述べられるが、述べられている特定の材料は、単に例として与えられており、多様な他の機能性配合成分が使用されてもよい。
【0095】
いくつかの実施形態において、本組成物は、例えば、追加の界面活性剤、増粘剤および/または粘度調整剤、溶媒、溶解度調整剤、湿潤剤、金属保護剤、安定化剤、腐食防止剤、追加の金属イオン封鎖剤および/またはキレート剤、酸化剤、凝固剤、被覆剤、アルカリ性および/または酸性源を含むpH調整成分、美感増強剤(すなわち、着色料、香料、または香水)、防腐剤、他の浄化剤、ヒドロトロープまたはカプラー、緩衝剤などを含む、追加の機能性成分を含み得る。
【0096】
いくつかの実施形態において、本組成物は、追加の機能性成分を含まない。特定の実施形態において、本組成物は、カチオン性界面活性剤を含まない。特定の実施形態において、本組成物は、例えば、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、無機塩(例えば塩化ナトリウム)などを含む粘弾性調整剤(または溶解度調整剤など)を含まない。他の実施形態において、本組成物は、低いVOCを有し、低い引火点を有さない粘弾性改質剤を含んでもよい。
【0097】

水は、濃縮液体組成物に含まれ得る。いくつかの態様において、約10重量%~約75重量%、約20重量%~約60重量%、または約30重量%~約60重量%の水が、濃縮液体組成物中にある。
【0098】
溶媒
任意の実施形態において、1つ以上の溶媒が、濃縮液体組成物に含まれ得る。一態様において、少なくとも2つの溶媒が、濃縮液体組成物に含まれる。例示的な溶媒には、低級アルカノール、低級アルキルエーテル、および低級アルキルグリコールエーテルが含まれる。さらなる有用な溶媒の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、およびブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、混合エチレン-プロピレンエーテルが挙げられる。グリコールエーテルには、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルなどを含む、低級アルキル(C1~C8アルキル)エーテルが含まれる。
【0099】
特定の実施形態は、例えば、プロピレングリコールおよび/またはヘキシレングリコールなどの配合物に溶媒を含めることから利益を得ることができる。高濃縮液体組成物の粘弾性を補助するために溶媒が使用される場合、VOCの低い溶媒が、好ましい。溶媒が使用される場合、高い引火点を有する溶媒(例えば、プロピレングリコールおよび/またはヘキシレングリコール)を使用することが、さらに望ましい。好ましい実施形態において、プロピレングリコールおよび/またはヘキシレングリコールなどの溶媒の分岐構造が、好ましい。
【0100】
いくつかの態様において、約1重量%~約30重量%、約1重量%~約20重量%、または約5重量%~約15重量%の一つ又は複数の溶媒が、濃縮液体組成物中にある。
【0101】
アルカリ性および/または酸性源
いくつかの実施形態において、組成物は、組成物のpHを増加させる(例えば、強酸または弱酸)または減少させる(例えば、強塩基または弱塩基)ためのpH調整剤を含むことができる。
【0102】
安定化剤
いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、安定化剤としてジピコリン酸を含む。ジピコリン酸を含む組成物を、リンを含まないか、または実質的に含まないように配合することができる。本発明の組成物中にジピコリン酸を含むことが、他の従来の安定化剤、例えば、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸(CHC(POOH)(HEDP)と比較して、組成物の相安定性の達成を補助することも認められている。さらなる好適な安定化剤は、例えば、キレート剤または金属イオン封鎖剤を含む。
【0103】
ある特定の実施形態において、本組成物は、約0~約50重量%の安定化剤、約0重量%~約20重量%の安定化剤、約0重量%~約10重量%の安定化剤、約0.01重量%~約10重量%の安定化剤、約0.4重量%~約4重量%の安定化剤、約0.6重量%~約3重量%の安定化剤、約1重量%~約2重量%の安定化剤を含む。これらの値および範囲内の全ての値および範囲は、本発明の方法によって包含されることが理解される。
【0104】
金属イオン封鎖剤
組成物は、有機もしくは無機の金属イオン封鎖剤または金属イオン封鎖剤の混合物を含み得る。クエン酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸(NTA)のアルカリ金属塩、ジカルボキシメチルグルタミン酸四ナトリウム塩(GLDA)、EDTA、アルカリ金属グルコン酸塩、ポリアクリル酸のような高分子電解質などのような有機金属イオン封鎖剤を、本明細書において使用し得る。金属封鎖剤と配合物ベースとの相溶性のために、最も好ましい金属イオン封鎖剤は、グルコン酸ナトリウムのような有機金属イオン封鎖剤である。
【0105】
好適な金属イオン封鎖剤には、溶液中の金属イオン、特に遷移金属イオンを封鎖する有機キレート化合物が含まれるが、これらに限定されない。そのような金属イオン封鎖剤には、(酸もしくは可溶性塩のいずれかの形態の)有機アミノ-もしくはヒドロキシ-ポリホスホン酸錯化剤、カルボン酸(例えば、ポリマーポリカルボキシレート)、ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸、もしくは複素環式カルボン酸、例えば、ピリジン-2,6-ジカルボン酸(ジピコリン酸)が含まれる。
【0106】
他の実施形態において、金属イオン封鎖剤は、ホスホン酸もしくはホスホネート塩であり得るか、またはそれを含み得る。好適なホスホン酸およびホスホネート塩には、HEDP;エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸(EDTMP);ジエチレントリアミンペンタキスメチレンホスホン酸(DTPMP);シクロヘキサン-1,2-テトラメチレンホスホン酸;アミノ[トリ(メチレンホスホン酸)];(エチレンジアミン[テトラメチレン-ホスホン酸)];2-ホスフェンブタン-1,2,4-トリカルボン酸;またはアルカリ金属塩、アンモニウム塩、もしくはモノ、ジ、もしくはテトラ-エタノールアミン塩などのアルキロイルアミン塩;ピコリン酸、ジピコリン酸、またはそれらの混合物などの、それらの塩が含まれる。いくつかの実施形態において、有機ホスホネート、例えば、HEDPが、本発明の組成物に含まれる。市販されている食物添加用キレート剤としては、例えば、DEQUEST(登録商標)2010としてMonsanto Industrial Chemicals Co.,St.Louis,MO.から入手可能な1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸;DEQUEST(登録商標)2000としてMonsantoから入手可能なアミノ(トリ(メチレンホスホン酸))、(N[CHPO);DEQUEST(登録商標)2041としてMonsantoから入手可能なエチレンジアミン[テトラ(メチレンホスホン酸)]を含む、DEQUEST(登録商標)の商標名で販売されているホスホネートと、Bayhibit AMとしてMobay Chemical Corporation,Inorganic Chemicals Division,Pittsburgh,PA.から入手可能な2-ホスホノブタン-1,2,4-トリカルボン酸と、が挙げられる。
【0107】
金属イオン封鎖剤は、アミノカルボン酸型金属イオン封鎖剤であり得るか、またはそれを含み得る。好適なアミノカルボン酸型金属イオン封鎖剤には、酸またはそのアルカリ金属塩、例えばアミノ酢酸およびその塩が含まれる。好適なアミノカルボキシレートとしては、N-ヒドロキシエチルアミノ二酢酸;ヒドロキシエチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸(NTA);エチレンジアミン四酢酸(EDTA);N-ヒドロキシエチル-エチレンジアミン三酢酸(HEDTA);ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA);およびアラニン-N,N-二酢酸など;ならびにこれらの混合物が挙げられる。
【0108】
金属イオン封鎖剤は、ポリカルボキシレートであり得るか、またはそれを含み得る。好適なポリカルボキシレートとしては、例えば、ポリアクリル酸、マレイン酸/オレフィンコポリマー、アクリル/マレイン酸コポリマー、ポリメタクリル酸、アクリル酸-メタクリル酸コポリマー、加水分解ポリアクリルアミド、加水分解ポリメタクリルアミド、加水分解ポリアミド-メタクリルアミドコポリマー、加水分解ポリアクリロニトリル、加水分解ポリメタクリロニトリル、加水分解アクリロニトリル-メタクリロニトリルコポリマー、ポリマレイン酸、ポリフマル酸、アクリル酸およびイタコン酸のコポリマー、ホスフィノポリカルボキシレート、それらの酸または塩形態、それらの混合物などが挙げられる。
【0109】
本発明はまた、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどを含む複合体リン酸塩金属イオン封鎖剤、およびそれらの混合物のような物質を含む金属封鎖剤を混合することができる。ナトリウム縮合リン酸塩硬度金属イオン封鎖剤成分であるリン酸塩は水軟化剤、浄化剤および洗浄剤ビルダーとして作用する。アルカリ金属(M)直鎖および環状縮合リン酸塩は、約1:1~2:1およびそれ以上のMO:Pのモル比を有する。この類の典型的なポリリン酸塩は、好ましいトリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、およびこれらのリン酸塩の対応するカリウム塩、ならびにこれらの混合物である。リン酸塩の粒経は重要ではなく、任意の微粉化または粒状の市販の製品を使用できる。
【0110】
金属保護剤
本発明の組成物は、金属を腐食から保護することができる材料を含むことができる。そのような金属保護剤には、例えば、グルコン酸ナトリウムおよびグルコヘプトン酸ナトリウムが含まれる。存在する場合、金属保護剤は、約0.1重量%~約10重量%の量で組成物中に存在する。
【0111】
凝固剤
本発明の組成物を固体として調製することが望ましい場合、凝固剤を組成物に含み得る。いくつかの実施形態において、凝固剤は、組成物を固体として形成および/または維持することができる。他の実施形態において、凝固剤は、有効成分の最終的な放出を許容できないほど損なうことなく、組成物を凝固させることができる。凝固剤は、例えば、中性の不活性特性を有するか、または本組成物に機能的に、安定化の点でまたは洗浄的に寄与する有機または無機の固体化合物を含むことができる。好適な凝固剤は、固体ポリエチレングリコール(PEG)、固体ポリプロピレングリコール、固体EO/POブロックコポリマー、アミド、尿素(カルバミドとしても知られる)、非イオン性界面活性剤(カプラーとして用いることができる)、アニオン性界面活性剤、水溶性にされたデンプン(例えば、酸またはアルカリ処理プロセスによって)、水溶性にされたセルロース、無機剤、ポリ(無水マレイン酸/メチルビニルエーテル)、ポリメタクリル酸、高い融点を有する他の概して官能性または不活性物質、それらの混合物などを含む。
好適なグリコール凝固剤は、固体ポリエチレングリコールまたは固体ポリプロピレングリコールを含み、例えば、約1,400~約30,000の分子量を有し得る。特定の実施形態において、凝固剤は、例えばPEG 1500~PEG 20,000までの固体PEGを含むか、またはそれである。特定の実施形態において、PEGは、PEG 1450、PEG 3350、PEG 4500、PEG 8000、PEG 20,000などを含む。好適な固体ポリエチレングリコールは、CARBOWAXの商標名でUnion Carbideから市販されている。
【0112】
好適なアミド凝固剤は、ステアリン酸モノエタノールアミド(stearic monoethanolamide)、ラウリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド(stearic monoethanol amide)、ココジエチレンアミド、アルキルアミド、それらの混合物などを含む。一実施形態において、本組成物はグリコール(例えばPEG)およびアミドを含み得る。
【0113】
好適な非イオン性界面活性剤凝固剤としては、ノニルフェニルエトキシレート、線状アルキルアルコールエトキシレート、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー、それらの混合物などが挙げられる。好適なエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマーとしてはPluronicの商標名で販売されるものが挙げられ(例えば、Pluronic 108およびPluronic F68)、BASF Corporationから市販されている。いくつかの実施形態において、非イオン性界面活性剤は、室温、または本組成物が貯蔵もしくは使用される温度で固体であるように選択することができる。他の実施形態において、非イオン性界面活性剤は、カップリング剤との組み合わせにおいて低減した水溶解度を有するように選択することができる。非イオン性界面活性剤凝固剤と共に用いることができる好適なカプラーとしては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、それらの混合物等が挙げられる。
【0114】
好適なアニオン性界面活性剤凝固剤には、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルコール硫酸塩、アルコールエーテル硫酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、それらの混合物などが含まれる。一実施形態において、アニオン性界面活性剤凝固剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホネートであるか、またはこれを含む。いくつかの実施形態において、アニオン性界面活性剤は、室温、または本組成物が貯蔵もしくは使用される温度で固体であるように選択することができる。
【0115】
好適な無機凝固剤としては、リン酸塩(例えば、アルカリ金属リン酸塩)、硫酸塩(例えば、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、または重硫酸ナトリウム)、酢酸塩(例えば、無水酢酸ナトリウム)、ホウ酸塩(例えば、ホウ酸ナトリウム)、ケイ酸塩(例えば、沈殿または煙霧形態)(例えば、Degussaから入手可能なSipernat 50(登録商標))、炭酸塩(例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸塩水和物)、他の既知の水和可能な(hydratable)化合物、それらの混合物などが挙げられる。一実施形態において、無機凝固剤は、E型組成物のような有機ホスホネート化合物および炭酸塩を含み得る。
【0116】
いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、必要な程度の凝固および水溶解性をもたらし、本組成物に含まれ得る、任意の剤または剤の組み合わせを含み得る。他の実施形態において、本組成物中の凝固剤の濃度を増加させることは、組成物の硬度を増加させる傾向にあり得る。さらに他の実施形態において、凝固剤の濃度を低下させることは、濃縮組成物を緩めるかまたは軟化させる傾向にあり得る。
【0117】
いくつかの実施形態において、凝固剤は、例えば水性環境に置かれるとき、本組成物に固体の特徴を付与する、および/またはその可溶性を制御する任意の有機または無機の化合物を含み得る。例えば、凝固剤は、それが組成物における他の成分と比較してより大きな水溶性を有する場合、制御された分散をもたらし得る。尿素はそのような凝固剤の1つであり得る。さらなる例として、より低い水溶性またはより遅い溶解速度から恩恵を受けることができる系に対しては、有機非イオン性またはアミド硬化剤が適切であり得る。
【0118】
いくつかの実施形態において、本組成物は、本組成物の簡便な加工または製造を提供する凝固剤を含み得る。例えば、凝固剤は、混合が停止した後約30~約50℃の周囲温度において固体形態へと硬化することができる組成物を形成するよう選択され得、混合物は、約1分~約3時間以内、または約2分~約2時間以内、または約5分~約1時間以内に混合系から分注される。
【0119】
本発明の組成物は、任意の有効な量で凝固剤を含み得る。本組成物中に含まれる凝固剤の量は、組成物の種類、組成物の成分、組成物の使用目的、使用中に経時的に固体組成物に適用される分注溶液の量、分注溶液の温度、分注溶液の硬度、固体組成物の物理的サイズ、他の成分の濃度、組成物中の浄化剤の濃度などの要因によって異なり得る。好適な量は、約1重量%~約99重量%、約1.5重量%~約85重量%、約2重量%~約80重量%、約10重量%~約45重量%、約15重量%~約40重量%、約20重量%~約30重量%、約30重量%~約70重量%、約40重量%~約60重量%、約50重量%まで、約40重量%~約50重量%を含み得る。
【0120】
染料/付臭剤
様々な染料、香料を含む付臭剤、および他の美観向上剤が、本組成物に含まれてもよい。適切な市販の染料の例には、Direct Blue 86(Mac Dye-Chem Industries(Ahmedabad、India)から入手可能)、Fastusol Blue(Mobay Chemical Corporation(Pittsburgh、PA)から入手可能)、Acid Orange 7(American Cyanamid Company(Wayne、NJ)から入手可能)、Basic Violet 10およびSandolan Blue/Acid Blue 182(Sandoz(Princeton、NJ)から入手可能)、Acid Yellow 23(Chemos GmbH(Regenstauf、Germany)から入手可能)、Acid Yellow 17(Sigma Chemical(St. Louis、MO)から入手可能)、Sap GreenおよびMetanil Yellow(Keystone Aniline and Chemical(Chicago、IL)から入手可能)、Acid Blue 9(Emerald Hilton Davis, LLC(Cincinnati、OH)から入手可能)、Hisol Fast Redおよびフルオレセイン(Capitol Color and Chemical Company(Newark、NJ)から入手可能)、およびAcid Green 25(Ciba Specialty Chemicals Corporation(Greenboro、NC)から入手可能)が含まれるが、これらに限定されない。
【0121】
好適な芳香剤または香料の例には、シトロネロールなどのテルペノイド、アミルシンナムアルデヒドなどのアルデヒド、C1S-ジャスミンまたはジャスマルなどのジャスミン、およびバニリンが含まれるが、これらに限定されない。
【0122】
使用組成物
本組成物は、濃縮組成物を含んでもよく、または使用組成物を形成するために希釈されてもよい。概して、濃縮物は、水で希釈されて、処理を必要とする表面および/または製品に接触して所望のすすぎ、洗浄などを提供する使用溶液を提供することが意図される組成物を指す。処理を必要とする表面および/または製品に接触する組成物は、本発明に従った方法で用いられる配合物に依存して、濃縮物または使用組成物(もしくは使用溶液)と称され得る。本組成物中のプロポキシル化界面活性剤またはポリマーならびにアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤の濃度は、組成物が濃縮物として、または使用溶液として提供されるかに応じて変動するであろうことが理解されるべきである。
【0123】
使用溶液は、所望の消毒および/または他の抗微生物特性を有する使用溶液を提供する希釈比で濃縮物を水で希釈することによって、濃縮物から調製され得る。濃縮物を希釈して使用組成物を形成するために使用される水は、希釈水または希釈剤と称され得、場所によって変動し得る。典型的な希釈係数は、およそ1~およそ10,000であるが、水の硬度、除去される汚れの量などの要因に依存するであろう。一実施形態において、濃縮物は、約1:10~約1:10,000の濃縮物と水との比で希釈される。具体的には、濃縮物は、約1:100~約1:5,000の濃縮物と水との比で希釈される。より具体的には、濃縮物は、約1:250~約1:2,000の間の濃縮物と水との比で希釈される。
【0124】
好ましい実施形態において、本発明は、濃縮組成物および使用組成物を含む。一実施形態において、濃縮組成物は、対象物への塗布の前に使用溶液に希釈され得る。濃縮物が売られ、エンドユーザは、濃縮物を水または水性希釈剤で使用溶液に希釈することができる。濃縮組成物中の活性成分のレベルは、意図される希釈倍率および抗微生物性組成物の所望の活性に依拠する。一般に、約1液量オンス対約10ガロンの水から、約10液量オンス対約1ガロンの水の希釈が本発明の水性組成物に使用される。いくつかの実施形態において、高温の使用温度(25℃超)または長時間の曝露時間(30秒超)が用いられ得る場合には、より高い使用希釈が用いられ得る。典型的な使用位置において、濃縮物は、一般に入手可能な水道水または上水を使用して、大部分の比率の水を用いて水100ガロン当たり約3~約40オンスの濃縮物の希釈率で希釈される。
【0125】
いくつかの実施形態において、濃縮組成物は、約0.1g/L~約100g/Lの希釈剤に対する濃縮物、約0.5g/L~約10.0g/Lの希釈剤に対する濃縮物、約1.0g/L~約4.0g/Lの希釈剤に対する濃縮物、または約1.0g/L~約2.0g/Lの希釈剤に対する濃縮物の希釈率において希釈できる。
【0126】
他の実施形態において、使用組成物は、約0.01重量%~約10重量%の濃縮組成物および約90重量%~約99.99重量%の希釈剤、または約0.1重量%~約1重量%の濃縮組成物および約99重量%~約99.9重量%の希釈剤を含み得る。
【0127】
製造方法
本開示の組成物は、物質の単純な添加によって調製される。いくつかの態様において、本発明による組成物は、一般的に入手可能な容器およびブレンド機器を用いて、水性希釈剤中で成分を組み合わせることによって作製することができる。有益には、本組成物を作製するために特別な製造設備は必要ない。本発明の浄化組成物を製造するための好ましい方法は、成分を撹拌された生成容器に導入することを含む。
【0128】
キットまたは予混合配合物
一態様において、組成物を調製するためのキットを提供することができる。一態様において、キットは、濃縮液体組成物用の2部分プレミックスを含むことができる。
【0129】
一態様において、第1の部分は、プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤(または他のプロポキシル化界面活性剤もしくはポリマー)を含むことができ、第2の部分は、アニオン性および/または非イオン性界面活性剤ならびに溶媒を含むことができる。キットの第1の部分はまた、プロポキシル化ホモポリマーおよび/または非イオン性界面活性剤も含むことができる。別の態様において、第1の部分は、一つ又は複数の溶媒を含むことができる。
【0130】
使用方法
本組成物は、様々な界面活性剤およびポリマー洗浄剤を含む組成物を配合することにより有効性を提供する。本組成物は、起泡安定性が向上した汚れ除去効果をさらに提供する。本開示による洗浄、汚れ除去、抗菌および/または起泡用途の様々な方法は、任意の好適なレベルのプロポキシル化界面活性剤またはポリマーおよび追加の界面活性剤の使用を含むことができる。
【0131】
本明細書に記載の使用の様々な用途は、洗浄、汚れ除去、抗菌および/または発泡汚れ除去を必要とする表面および/または製品に対して活性な組成物を提供する。有益には、本発明の組成物は、即効性である。しかしながら、本方法は、十分な抗微生物効果の発生のために、組成物と処理を必要とする表面または製品との一定の最小限の接触時間を必要とする。接触時間は、使用組成物の濃度、使用組成物の適用方法、使用組成物の温度、使用組成物のpH、処理される表面または製品の量、処理される表面または製品上/中の汚染または基材の量などで変動し得る。接触または曝露時間は、約15秒、少なくとも約15秒、約30秒、または30秒より大きくあり得る。いくつかの実施形態において、曝露時間は、約1~5分である。他の実施形態において、曝露時間は、少なくとも約10分、30分、または60分である。他の実施形態において、曝露時間は、数分~数時間である。接触時間は、使用溶液中の活性物質の濃度に基づいてさらに変動するであろう。
【0132】
一般に、本発明による洗浄方法は、洗浄される表面に液体洗浄組成物を適用することを含み、組成物を洗浄のために十分な時間(通常、存在する泡が消散するまで)放置し、その後、前記洗浄組成物が汚れおよび破片とともに除去されるまで、前記表面をすすぐことを可能にする。洗浄される表面は、例えば、皮膚、すなわちその洗浄を必要とする人の手を含むことができる。さらなる態様において、洗浄される表面は、物品を含むことができる。
【0133】
本発明の方法は、任意の好適な温度において実施され得る。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約0℃~約5℃、例えば約5℃~約10℃、0℃~約10℃、0℃~約20℃、0℃~約40℃、0℃~約50℃、0℃~約70℃の範囲の温度において、または、使用の特定の用途に好適な上述のものより高温において、実施される。
【0134】
有利にも、本組成物は、広範囲のスペクトラムの微生物に対する抗微生物性の有効性に関して好適であり、広範囲のスペクトラムの殺菌性および静真菌性活性をもたらす。例えば、本発明のものは、細菌、酵母、カビ、真菌、藻類および他の問題となる微生物を含む広範囲の異なる型の微生物(好気性と嫌気性微生物、グラム陽性とグラム陰性微生物の両方を含む)に対する広範囲のスペクトラムの活性を提供する。
【0135】
本発明の方法は、対象または処理された対象組成物の中および/または上の微生物集団の任意の好適な低減を達成するのに使用できる。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、少なくとも1log10で対象または処理された対象組成物の中および/または上の微生物集団を低減するのに使用できる。他の実施形態において、本発明の方法は、少なくとも2log10で対象または処理された対象組成物の中および/または上の微生物集団を低減するのに使用できる。さらに他の実施形態において、本発明の方法は、少なくとも3log10で対象または処理された対象組成物の中および/または上の微生物集団を低減するのに使用できる。さらに他の実施形態において、本発明の方法は、少なくとも5log10で対象または処理された対象組成物の中および/または上の微生物集団を低減するのに使用できる。本発明の範囲を限定することなく、本明細書内に記載される数値範囲は、範囲を定義する数字を含み、定義された範囲内の各整数を含む。
【0136】
一態様において、本発明の方法は、本発明の濃縮固体または液体組成物から使用溶液を生成することを含む。使用溶液は、所望の消毒および/または他の抗微生物特性を有する使用溶液を提供する希釈比で濃縮物を水で希釈することによって、濃縮物から調製され得る。濃縮物を希釈して使用組成物を形成するために使用される水は、希釈水または希釈剤と称され得、場所によって変動し得る。典型的な希釈率は、約1~約10,000の間である。一実施形態において、濃縮物は、約1:10~約1:10,000の濃縮物対水の比で希釈される。具体的には、濃縮物は、約1:100~約1:5,000の濃縮物と水との比で希釈される。より具体的には、濃縮物は、約1:250~約1:2,000の間の濃縮物と水との比で希釈される。
【0137】
一態様において、濃縮された組成物は、約0.001%(重量/体積)~約10%(重量/体積)、または約0.001%(重量/体積)~約5%(重量/体積)、または約0.001%(重量/体積)~約2%(重量/体積)、または約0.01%(重量/体積)~約1%(重量/体積)に希釈される。本発明の範囲を限定することなく、本明細書内に記載される数値範囲は、範囲を定義する数字を含み、定義された範囲内の各整数を含む。
【0138】
本発明の組成物は、そのままで、または溶媒もしくは固体濃縮物としての使用のために配合および販売することができる。所望に応じて、そのような濃縮物は、消毒すすぎ組成物としてそのままの濃度で使用することができる。しかしながら、濃縮物は、典型的には、流体(例えば、水)で希釈され、その後希釈相または使用溶液を形成するであろう。好ましくは、濃縮物は、そのような希釈前に単相を形成し、それが販売される容器中に貯蔵されている間はそのままである。適切な希釈レベルで水または他の所望の希釈流体と組み合わされ、穏やかな撹拌(例えば、組成物の撹拌またはポンピングによる)に供される場合、本発明のいくつかの組成物は、擬似安定分散物を形成し、本発明の他の組成物は、透明または準安定溶液または分散物を形成するであろう。擬似安定組成物が形成される場合、組成物を相分離の開始前に表面に適用することができるように、組成物は、好ましくは十分に長い期間にわたって擬似安定状態のままである。擬似安定状態は、スプレーのような好適に急速な適用技法が使用される場合、または適用中の撹拌が使用される場合、数秒間だけ継続すればよい。擬似安定状態は、望ましくは、混合後少なくとも1分間以上かつ組成物が好適な容器に貯蔵される間継続し、好ましくは混合後5分間以上継続する。多くの場合、アプリケーターの通常の補充または補給(例えば、アプリケーターを組成物に浸漬することによる)は、適用中に組成物の擬似安定状態を保存するのに十分な撹拌を提供するであろう。
【0139】
本組成物は、使用用途に投与され得るか、または濃縮物もしくは使用溶液として分注され得る。本組成物は、希釈され、ディスペンサーから分配され得る。
【0140】
組成物の浸漬
一実施形態において、本発明は、浸漬組成物として使用することができる発泡洗剤組成物である。浸漬組成物および浸漬組成物の使用方法は、そのような表面の美観に著しい腐食性または有害な影響を与えることなく、表面からグリースおよび食物汚れを除去する。脂っこい、焼き汚れのほぐしに加えて、浸漬溶液は、浸漬組成物に浸漬している間も、物品の表面を保護する。浸漬組成物は、鍋およびフライパンが食器洗浄機を通過する前に、鍋およびフライパンなどの物品のグリースや食品の汚れをほぐすために使用される。浸漬ステップは、浸漬組成物を使用しない、水で浸漬する、または手動洗剤で浸漬するのに比べて、汚れた物品が汚れを除去するために受けなければならない洗浄の回数を減らす。浸漬組成物は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、鋳鉄、およびプラスチックを含む様々な材料で作られた物品に使用することができる。浸漬組成物は、表面からグリースおよび汚れをほぐし、物品が食器洗浄機の単一サイクルを通過するときに汚れが表面から実質的に除去されるようにする。さらに、浸漬組成物を推奨濃度で推奨手順で使用する場合、個人用保護具は必要ない。
【0141】
通常、物品を溶液に浸してから取り出して食器洗浄機に入れると、少量の浸漬溶液が製品とともに運ばれる。浸漬組成物は、洗浄のために食器洗浄機に物品を入れる前に使用されるため、浸漬組成物中の成分は、泡を生成する場合がある。浸漬組成物は、撹拌されたときに典型的な鍋およびフライパン洗剤よりも低い泡を生成するように配合される。しかしながら、有利に、本発明によれば、食品の汚れの存在下を含む安定した泡が、生成される。本明細書で言及されるように、安定な泡は、一態様において、少なくとも5分間、または少なくとも4分間、または少なくとも3分間、または少なくとも2分間、または少なくとも1分間、撹拌が停止されてから数分間残る泡である。部分的に安定な泡は、数分でゆっくりと壊れる。不安定な泡は、15秒未満で急速に壊れる。抗微生物性ハンドソープは、安定な発泡を有するべきである。
【0142】
ハンドソープおよび洗剤
本開示による組成物は、使用溶液に希釈されたときに所望のレベルの発泡および洗浄特性を提供するハンドソープおよび洗剤にさらに有用である。本発明の様々な実施形態において、本発明の発泡洗浄組成物は、有利には、コカミドDEAフリー、リン酸塩フリー、および/またはアミノカルボキシレートフリーであるように、ならびに人間の使用に対して安全であると一般に認識されている成分(GRAS)のみを含むように配合され得る。
【0143】
新規の洗浄方法はまた、本発明の範囲内であり、本開示に記載の発泡洗浄組成物を洗浄される表面に適用することを含み、洗浄のために十分な期間(通常、存在する泡が消散するまで)放置し、その後、当該洗浄組成物が汚れおよび破片とともに除去されるまで、当該表面をすすぐことを可能にする。
【0144】
本明細書における全ての刊行物および特許出願は、本発明が関連する技術分野における通常の技術レベルを示している。全ての刊行物および特許出願は、個々の刊行物または特許出願が参照により組み込まれるように具体的かつ個別に示されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【実施例0145】
本発明の実施形態を、以下の非限定的な実施例においてさらに定義する。これらの実施例は、本発明の特定の実施形態を示してはいるが、単に例証として付与されることが理解されるべきである。上記の考察およびこれらの実施例から、当業者は、本発明の本質的な特徴を確認し得、その精神および範囲から逸脱することなく、様々な利用法および条件にそれを適合するために本発明の実施形態の様々な変更および修正を行い得る。したがって、本発明の実施形態の様々な修正は、本明細書に図示および説明されるものに加えて、前述の説明から当業者に明らかとなろう。かかる修正もまた、添付の特許請求の範囲の範疇であることが意図される。
【0146】
以下の実施例で使用される材料が、本明細書で提供される。
グルコポン625 UP:50%の活性アルキルポリグルコシド非イオン性界面活性剤
Barlox 12:ココアミンオキシド非イオン性界面活性剤(30%の活性ラウリルジメチルアミンオキシド)
Steol CS-460:60%の活性ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)アニオン性界面活性剤
Pluronic P84:EO-POブロックコポリマー、60%のPO、40%のEO、4000MW(g/mol)
Pluronic L64:EO-POブロックコポリマー、60%のPO、40%のEO、3000MW(g/mol)
Lutensol XP80:C10-Guerbetアルコールおよびエチレンオキシドに基づくアルキルポリエチレングリコールエーテル
Surfonic L24-7:7モルの直鎖エトキシレート、一次12-14炭素アルコールの
Pluronic F88:EO-POブロックコポリマー、20%のPO、80%のEO、12,000MW(g/mol)
Pluronic 25R4:EO-POブロックコポリマー、60%のPO、40%のEO、12,500MW(g/mol)
Pluronic 17R4:EO-POブロックコポリマー、60%のPO、40%のEO、8500MW(g/mol)
Pluronic F77:EO-POブロックコポリマー、30%のPO、70%のEO、7000MW(g/mol)
Variquat CC 42:CAS 68132-96-7、ポリ[オキシ(メチル-1,2-エタンジイル)]、アルファ-[2-ジエチルメチルアンモニオ)エチル]-オメガ-ヒドロキシクロリド、第4級アンモニウム化合物
Pluronic F98:EO-POブロックコポリマー、20%のPO、80%のEO、13,5000MW(g/mol)
Pluronic F87:EO-POブロックコポリマー、30%のPO、70%のEO、8000MW(g/mol)
PT1000TB:ポリプロピレングリコール(PPG-17)、1000MW
【0147】
実施例1
評価された配合物の粘度は、ブルックフィールド粘度計(モデルRVTまたはLVT)を使用して、スピンドル#2で50rpmおよび周囲温度(約19℃)で約20分間混合した後に測定した。プロポキシル化された材料を含む評価された配合物を表2に示す。
【0148】
粘度を測定するためのプロトコルは、米国特許第9,309,485号に詳細に記載されており、当該出願の全内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。評価された組成物について示された総有効成分は、各配合物の4つの化合物の組み合わせであり、有効成分レベルが増加し、どの時点で配合物が粘稠になり、組成物中のプロポキシル化界面活性剤/ポリマーおよび界面活性剤を組み合わせた、もはや管理されない時点を決定する。ブルックフィールド粘度計の仕様による粘度の測定値は、1000cps未満である。評価の目標粘度は、550cPs~900cPsである。これらの結果を、表3に示す。
【0149】
示されているように、Pluronic P84評価された配合物の濃度が増加すると、プロポキシル化コポリマーは粘度の維持において役割が増加する。アニオン性/非イオン性界面活性剤の濃度のある組成物が増加すると、主に界面活性剤濃度による粘度が増加する(最終的に組成物が管理できないペーストになる)が、有利に、本発明によれば、プロポキシル化コポリマーを含めることにより、粘弾性の傾向が減少する。これは、評価された比較配合物、すなわち、プロポキシル化コポリマーPluronic P84の代わりに、アルコールエトキシレート非イオン性界面活性剤であるLutensol XP80、およびプロポキシル化コポリマーPluronic P84の代わりに、アルコールエトキシレート非イオン性界面活性剤であるSurfonic L24-7とは異なる。
【0150】
したがって、本開示による高度に濃縮された配合物の能力をもたらす、大幅な粘度低下の利点がある。一態様において、高レベルの非イオン性およびアニオン性界面活性剤を配合した洗剤は、粘性になる可能性があるが、本開示による組み合わせは、ゲル化の懸念を克服し、製造を容易にする。有益なことに、粘度の低下により、高濃度配合物の開発も可能になる。
【0151】
実施例2
手動の泡の高さ試験およびグリース除去を行って、グリースを除去する手動の鍋およびフライパン洗剤の能力ならびに泡の高さおよび安定性をスクリーニングした。
【0152】
グリース除去試験の手順
汚れ調合:
85.5%マゾラコーンオイル(市販のコーンオイル)
10%EcoSoya PB部分的に水素化された大豆ワックスフレーク
4.5%Precirol ATO 5(グリセリルジステアレート)
材料:
rpmを設定可能なオーバーヘッドミキサー
恒温水槽または加熱室
1000mlのポリプロピレンブレーカー
乾燥用水切りかご
機器の設定:
1.避雷針ミキサーは、210rpmに調整する必要がある。rpmは、デジタル読み出しタコメーターで決定される。
2.ミキサーのブレードは、ビーカーの250mlの線の中央に配置する必要がある。
計算:
手順:
上記の混合物を透明になるまで混ぜて加熱する。全てのビーカーが汚れるまで、撹拌しながら温度を154~162°F(65~69℃)に維持する。汚れの温度は、165°F(74℃)を超えてはならない。汚れ(15グラム)を1000mlのポリプロピレンビーカーに塗り、氷浴に浸す。汚れは固まり、槽内に5分間保持する。次いで、汚れたビーカーを、汚れ除去試験を実行する前に、室温で24時間保管する。除去テストを実行する前に、試験溶液(500ml)を、加熱室または水浴中で105.8°F(41℃)に加熱する。ビーカーを空にし、逆さの位置で一晩保持し、再計量する。各ビーカーに500mlの試験溶液を入れ、210rpmに設定したオーバーヘッドミキサーで15分間撹拌する。15分が完了したら、試験溶液を排出し、ビーカーを逆さまにして水切りかごに置き、一晩乾燥させる。翌日、ポリプロピレンビーカーを再計量し、グリース除去率を計算する。市販の手洗い用洗剤を対照として使用することができる。
【0153】
以下の配合物を、グリース除去について評価し、全て1%の活性界面活性剤レベルで試験した。
市販製品1(CP1):競合の洗剤鍋およびフライパン組成物-溶媒、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤および他の薬剤(染料、香料、防腐剤、酵素)
市販製品2(CP2):市販の洗剤組成物-溶剤、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤ベースの処方および他の薬剤(染料、香料、防腐剤)
ベースの評価された配合物を、表4に示す。
【0154】
グリース除去の結果。EcoSoya PB(10%)土壌溶液を使用して、ベースの評価された配合物と比較した市販製品のグリース除去を評価した。
【0155】
表5および図1は、1%の活性界面活性剤レベルでのビーカーでの試験結果を示す。示されているように、様々なプロポキシル化ポリマーを、市販の洗剤配合物と比較して、有効性についてスクリーニングした。
【0156】
表6および図2は、1%活性界面活性剤レベルの市販の対照および非プロポキシル化配合物と比較した、明確なプロポキシル化コポリマーによる追加の試験を示す。少なくとも市販の洗剤組成物と一致する汚れ除去効果を提供する能力が観察された。
【0157】
表7は、評価されたPO配置、PO-EOの比率、およびコポリマーの全分子量を示す。
【0158】
表8および図3は、ビーカー内のEcoSoya PB(10%)汚れ溶液を使用した様々なプロポキシル化コポリマーを様々な濃度で評価して、グリース除去効果を決定するさらなる試験を示す。配合物は、これまでに5%の活性物質で評価されており、表8では、0%~5%を有する配合物をさらに評価して、プロポキシル化界面活性剤の濃度の低下を評価した。これらの結果は、少なくとも1%のプロポキシル化界面活性剤の存在が組成物の有効性および粘度に有益であることを示し、3%~5%の濃度が好ましい。
【0159】
表9および図4は、ビーカー内のEcoSoya PB(10%)汚れ溶液を使用した様々なプロポキシル化コポリマーを配合物における様々な濃度で評価して、グリース除去効果を決定するさらなる試験を示す。配合物は、これまでに0%~5%の活性物質で評価されており、表9では、5%~9%を有する配合物をさらに評価して、プロポキシル化界面活性剤の濃度の低下を評価した。これらの結果は、全ての評価された濃度でのプロポキシル化界面活性剤の存在が組成物の有効性および粘度に有益であることを示す。
【0160】
実施例3
様々なプロポキシル化界面活性剤Pluronic P84を、1%、5%、および9%の活性物質で使用して、シリンダーの泡試験を実施した。次のような汚れ配合を使用した:45%Criscoショートニング、30%小麦粉、15%粉卵、および10%オレイン酸。
【0161】
試験手順:250mlのメスシリンダーに、40mlの試験溶液を加え、各製品についてこのステップを繰り返した。全てのシリンダーにラベルを付け、室温まで上げて、泡の高さが過剰にならないようにした。汚れは、200Fのホットプレート上に置いて液化し、均質な液体を形成した(単一の汚れ液滴をシリンダーに追加するため)。シリンダーをしっかりと固定し、30rpmで240秒間(4分間)回転させた。次いで、初期の泡の高さを記録した。2滴(0.5g)の汚れを、使い捨てピペットで追加した。次いで、このシリンダーを、30rpmで120秒間(2分間)回転させ、泡の高さを再度記録した。使い捨てピペットで2滴(0.5g)の汚れを追加するステップを、泡の高さが40ml以下になるまで繰り返した。
【0162】
計算:各組成物の性能を単一の数値で特徴付けるには、全ての泡の高さの合計を取り、次のように各読み取り値から40mLを差し引く。
【0163】
これらの結果を、表10に示す。
【0164】
実施例4
追加のタイプのプロポキシル化ポリマーを、実施例1に記載のプロトコルに従って評価した。Dow ChemicalのポリプロピレングリコールであるPT1000TBを、表11の配合に従って評価した。
【0165】
これらの結果を表12に示す。
【0166】
これらの結果は、PO含有溶媒が、本明細書に記載の好ましい組成物によるプロポキシル化EO/POコポリマー界面活性剤と同じ界面活性剤を提供しないことを示す。しかしながら、PO含有溶媒を配合して、配合物の粘弾性に影響を与える利点が残っている。
【0167】
実施例5
表5の評価された配合に基づいて、グリース除去組成物に水の代わりに代替溶剤を使用して追加の配合を評価した。様々な量の溶媒プロピレングリコールおよびヘキシレングリコールを有する配合を表13に示す。
【0168】
配合物は、表13の配合の2倍(49%活性物質)配合物で評価された。室温および40°Fでの粘度(cPs)を、全シリンダーの泡(mL)とともに測定し、これらの結果を表14に示す。
【0169】
粘度を測定するためのプロトコルは、実施例1に詳細に記載されている。評価された組成物に示された総有効成分(49%)は、高濃度の配合物(49%の活性物質)が粘性が高く、組成物中のプロポキシル化界面活性剤/ポリマーおよび界面活性剤の組み合わせによって、もはや管理されないかどうかを評価するための配合全体の組み合わせである。評価の目標粘度は、550cPs~900cPsである。しかしながら、当業者が確認するように、900cPSを超える粘度を有する特定の配合物は、アスピレーターの調整(例えば、より大きな分配先端)などの投与または分配に対する修正とともに使用することができる。
【0170】
表13に示すように、全ての評価された配合物は、室温で粘度の閾値を満たした。全てのHGおよび1:1 PG:HGを有する配合物は、室温および40°Fの両方で粘度の閾値を満たした。しかしながら、当業者が使用条件(例えば温度)の所望の用途に応じて特定のことを確認するように、室温および40F(4C)などの好ましい温度で900cPS未満の所望の粘度を提供するために、溶媒、すなわち溶媒の比率を調整することができる。
【0171】
本発明はこのように説明されているが、これは多くの方法で変動し得ることは明らかであろう。かかる変動は、本発明の精神および範囲からの逸脱とみなされるべきではなく、全てのかかる修正は、以下の特許請求の範囲の範疇に含まれることが意図される。上記の明細書は、開示される組成物および方法の製造および使用の説明を提供する。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく多くの実施形態が作られ得るため、本発明は、特許請求の範囲の中にある。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-05-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0171
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0171】
本発明はこのように説明されているが、これは多くの方法で変動し得ることは明らかであろう。かかる変動は、本発明の精神および範囲からの逸脱とみなされるべきではなく、全てのかかる修正は、以下の特許請求の範囲の範疇に含まれることが意図される。上記の明細書は、開示される組成物および方法の製造および使用の説明を提供する。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく多くの実施形態が作られ得るため、本発明は、特許請求の範囲の中にある。
以下の項目[1]~[23]に、本発明の実施形態の例を列記する。
[1]
濃縮された抗菌性または非抗菌性組成物であって、
約1重量%~約30重量%のプロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤と、
約10重量%~約90重量%の少なくとも1つのアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、を含み、
前記組成物が、水溶性であり、約900cPs未満の粘度を有し、使用溶液中で約1~約12のpHを有し、前記抗微生物組成物に処理された表面上に少なくとも3logの微生物死滅を提供する、少なくとも約18%の活性濃度を有する低粘弾性液体濃縮物である、組成物。
[2]
前記プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤が、(EO)n(PO)m(EO)nまたは(PO)m(EO)n(PO)mの構造を有し、分子量が約1000g/mol~約15,000g/molである、項目1に記載の組成物。
[3]
前記EO/POブロックコポリマー界面活性剤が、40以上のロスマイルス泡(50℃で0.1%)と共に、少なくとも20%のPO、少なくとも30%のPO、少なくとも40%のPO、少なくとも50%のPO、または少なくとも60%のPOを有する、項目2に記載の組成物。
[4]
前記EO/POブロックコポリマー界面活性剤が、少なくとも約3000g/molの分子量を有する、項目2又は3に記載の組成物。
[5]
プロポキシル化ホモポリマー、PO基、EO-PO基、もしくはPO-EO基を有するポリエチレンイミン誘導体プロポキシル化ポリマー、それらの塩、またはそれらの混合物、アニオン性延長鎖界面活性剤、PO基を有する非イオン性延長鎖界面活性剤のうちの1つ以上を含む、プロポキシル化ホモポリマーまたはコポリマーをさらに含む、項目1~4のいずれか一項に記載の組成物。
[6]
前記延長鎖界面活性剤が、(a)式R-[L]x-[O--CH --CH ]yを有し、式中、Rが、親油性部分、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、置換または非置換、約8~20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルであり、Lが、ポリプロピレンオキシドのブロック、ポリエチレンオキシドのブロック、ポリ-ブチレンオキシドのブロックまたはそれらの混合物などの連結基であり、xが、5~25の範囲の連結基の鎖長であり、yが、1~20の範囲の平均エトキシル化度であり、および/または(b)延長鎖アニオン性界面活性剤であり、式R-[L]x-[O--CH --CH ]y Mを有し、式中、Rが、親油性部分、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、置換または非置換、約8~20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルであり、Lが、ポリプロピレンオキシドのブロック、ポリエチレンオキシドのブロック、ポリブチレンオキシドのブロックまたはそれらの混合物などの連結基であり、xが、1~15の範囲の連結基の鎖長であり、yが、1~5の範囲の平均エトキシル化度であり、Mが、任意のイオン種であり、および/または(c)延長鎖非イオン性界面活性剤であり、式R-[L] -[O-CH --CH であり、式中、Rが、親油性部分、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和、置換または非置換、約8~20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素ラジカルであり、Lが、ポリプロピレンオキシド連結基であり、xが、2~25の範囲の連結基の鎖長であり、yが、1~18の範囲の平均エトキシル化度である、項目5に記載の組成物。
[7]
前記プロポキシル化ホモポリマーが、ポリプロピレングリコールであり、界面活性剤活性をもたらさない、項目6に記載の組成物。
[8]
前記濃縮組成物が、約1重量%~約15重量%のプロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤、約1重量%~約40重量%のアニオン性界面活性剤、および約10重量%~約70重量%の非イオン性界面活性剤を含む、項目1~7のいずれか一項に記載の組成物。
[9]
前記アニオン性界面活性剤が、アルコキシル化または非アルコキシル化の直鎖または分岐鎖カルボキシレートである、項目1~8のいずれか一項に記載の組成物。
[10]
前記アニオン性界面活性剤が、C6~C10中鎖長直鎖または分岐鎖カルボキシレート、または中鎖長直鎖もしくは分岐鎖スルフェートもしくはスルホネートである、項目9に記載の組成物。
[11]
前記アニオン性界面活性剤が、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、アルファオレフィンスルホネート、アルキルベンゼンスルホン酸、またはそれらの混合物からなる、項目9に記載の組成物。
[12]
前記非イオン性界面活性剤が、アルコールエトキシレート、ブロックコポリマー、アミンオキシド、アルキルポリグルコシド、またはこれらの組み合わせである、項目1~8のいずれか一項に記載の組成物。
[13]
前記使用溶液の前記pHが、約6~約10である、項目1~12のいずれか一項に記載の組成物。
[14]
水および/または1つ以上の追加機能成分をさらに含み、前記追加機能成分は、追加の界面活性剤、溶媒、溶解度調整剤、保湿剤、金属保護剤、安定剤、腐食防止剤、金属イオン封鎖剤、および/またはキレート剤、防腐剤、シーティング剤、pH調整成分、香料および/または染料、ヒドロトロープまたはカプラー、および/または緩衝液を含む、項目1~13のいずれか一項に記載の組成物。
[15]
前記濃縮組成物が、少なくとも30%の活性物質を含み、かつ約500cPs未満の粘度を有する、項目1~14のいずれか一項に記載の組成物。
[16]
第1の部分と第2の部分とを含む、濃縮液体組成物用の2部分プレミックスを含み、
前記第1の部分が、プロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤を含み、
前記第2の部分が、アニオン性および/または非イオン性界面活性剤および一つ又は複数の溶媒を含む、キット。
[17]
前記第1の部分が、プロポキシル化ホモポリマーをさらに含む、項目16に記載のキット。
[18]
前記溶媒が、プロピレングリコールおよびヘキシレングリコールを含む、項目16又は17に記載のキット。
[19]
表面を洗浄する方法であって、前記方法は、
項目1~15のいずれか一項に記載の液体組成物を表面に提供することと、
任意に、それを必要とする前記表面をすすぐことと、を含み、
前記組成物が、商業的に許容可能な洗浄性能を提供し、
前記組成物が、低温および/または高温において有効である、方法。
[20]
前記液体組成物が、洗浄を必要とする前記表面に適用する前に水性使用溶液中に混合され、前記組成物を希釈して使用溶液を提供する、項目19に記載の方法。
[21]
前記商業的に許容可能な洗浄性能は、抗菌剤が前記組成物に含まれる場合、前記表面上で少なくとも3logの微生物死滅の抗微生物効果を提供し、又は前記表面と十分な時間接触した後に汚れの除去を提供する、項目19又は20に記載の方法。
[22]
前記表面が、物品である、項目19~21のいずれか一項に記載の方法。
[23]
前記表面が、ヒト組織である、項目19~21のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
濃縮された抗菌性または非抗菌性組成物であって、
約1重量%~約30重量%のプロポキシル化EO/POブロックコポリマー界面活性剤と、
約10重量%~約90重量%の少なくとも1つのアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、を含み、
前記組成物が、水溶性であり、約900cPs未満の粘度を有し、使用溶液中で約1~約12のpHを有し、前記抗微生物組成物に処理された表面上に少なくとも3logの微生物死滅を提供する、少なくとも約18%の活性濃度を有する低粘弾性液体濃縮物である、組成物。
【外国語明細書】