(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111162
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】人工心臓弁装置、システム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61F 2/24 20060101AFI20240808BHJP
【FI】
A61F2/24
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024098877
(22)【出願日】2024-06-19
(62)【分割の表示】P 2023534353の分割
【原出願日】2020-12-04
(71)【出願人】
【識別番号】523207607
【氏名又は名称】ハンチョウ セコイア メディカル デバイス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HANGZHOU SEQUOIA MEDICAL DEVICE CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Room 168, 1st Floor, Plant 1, Plot 9-116-18-17 Jinxing Village, Yuhang Street, Yuhang District Hangzhou, Zhejiang 311121, China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ランディ・マシュー レーン
(72)【発明者】
【氏名】コリン・アレクサンダー ニュリー
(72)【発明者】
【氏名】ニン パン
(57)【要約】
【課題】人工心臓弁装置、システム及び方法の提供。
【解決手段】人工心臓弁装置(535、555、900、1108、1230、1260、1400、1535)と搬送システム(1100、1105、1110、3000、1500)とからなるシステム。人工心臓弁装置(535、555、900、1108、1230、1260、1400、1535)は、弁フレーム(700)に同心状に並んで径方向に隣接して直接接続された、変形可能なアンカー構造(800、1229、1259)を備えている。差動変形アンカー構造(800、1229、1259)の心房部(805、1005、1410、1805、1850)は、回転配向を補助するための複数の配向構造からなる。この心房部(805、1005、1410、1805、1850)は、流入部接続素子(745)を介して弁フレーム(700)に直接連結されている。
【選択図】
図8D
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全体的に天然心臓弁を修復及び/又は交換するための人工心臓弁装置に関する
。特に、いくつかの実施形態は欠損した二尖及び/又は三尖弁を交換するための人工房室
弁、及びそれを搬送しかつヒト心臓内に移植するための方法及び装置に関する。
【0002】
本発明は、キャビティ又は体腔内に挿入される人工物及び人工物の搬送システムに関す
る。特に、いくつかの実施形態において、人工物及び搬送システムは、人工心臓弁装置、
例えば交換房室弁に関する。
【背景技術】
【0003】
房室弁の閉鎖が不完全であり、二尖弁及び/又は三尖弁の閉鎖が不完全であるか又は機
能が不完全であるとも呼ばれ、房室弁(二尖弁及び/又は三尖弁)が正常に閉鎖できない
心臓疾患である。健康なヒト心臓の二尖弁及び三尖弁はいずれも繊維環で構成され、その
上に心室が収縮する時に閉じることができる可撓性かつ弾性を有する弁葉が付着される。
各可撓性弁葉の自由端はいずれも腱索に接続され、腱索は弁葉を心室内の乳頭筋に装着し
、それにより弁葉の自由端の心動周期全体における運動を制御する。弁の各部は同期に動
作しなければならず、それにより適切な全身血液循環を実現する様々な心臓病又は変性疾
患は房室弁の各部に影響を与え、弁が不適切に閉じることをもたらす。これにより異常漏
れの血液は弁を通過して心房及び外周脈管システムに入る。持続的な房室弁閉鎖不全は無
数の心血管合併症を引き起こすことができ、充血性心不全を含む。
【0004】
従来では、二尖弁が完全に閉じない患者は既に侵襲的な心臓手術により、二尖弁の外科
修復又は交換等を含めて治療される。一般的に、これらの方法は良好な臨床結果を生成す
るが、その侵入性及び長い回復期のため、多くの潜在的な患者はこのような療法の受け入
れ基準に合致しない。したがって、多くの患者は治療されず、薬物治療を受ける。三尖弁
逆流に罹患している患者は外科手術によりさらにより小さい程度の治療を得て、したがっ
て三尖弁逆流に罹患しているより多くの医療看護患者が存在する。房室弁疾患薬物の治療
を受ける患者は生活品質が低く、不利な長期結果となり、多くの人の五年死亡率が50%
以上である可能性がある。
【0005】
長年にわたって、低侵襲のカテーテル弁療法の開発は深刻な進展を取得し、ここで大動
脈弁及び肺動脈弁疾患を治療する方面で最も大きな進展を取得する。例示的な人工物は第
7892281号の米国特許に記載された人工物を含み、全ての目的のために、その全て
の内容は参照により本明細書に組み込まれる。カテーテル治療により二尖弁の閉鎖不全を
治療する方面でいくつかの進展を取得する。第8652203号の米国特許は例示的な人
工物を開示し、全ての目的のために、その全ての内容は全体を引用することにより本明細
書に組み込まれる。また、第9034032号の米国特許は例示的な補綴物を開示し、全
ての目的のために、その全ての内容は全体を引用することにより本明細書に組み込まれる
。しかしながら、現在の技術の制限により、大量の潜在的な患者は依然としてこのような
療法に適せず、かつ依然として治療されないか又は不利な結果を生成する。これらの制限
及び結果は以下を含むがこれらに限定されない。心房血流の停滞及び延長の外科手術によ
る不良イベント及び/又は患者及び術者への放射暴露により、流出路閉塞、血栓形成及び
血栓塞栓イベントを引き起こす可能性がある。カテーテル弁交換療法による三尖弁閉鎖不
全の治療の進展は非常に小さい。現在の技術の制限性及び治療されていない大量の患者に
鑑み、依然として房室弁の機能不全を治療するためのより容易で、より正確で繰り返し可
能な改善された装置、システム及び方法を必要とする。
【発明の概要】
【0006】
本明細書に開示された実施形態は装置、システム及び方法を指し、例えば欠損した房室
弁を交換するために用いられるがそれらに限定されず、より具体的にはヒト患者の心臓に
おける欠損した天然三尖及び/又は二尖弁を交換する交換人工心臓弁装置及びシステムで
ある。
【0007】
さらに他の実施形態は人工心臓弁装置(例えば交換心臓弁装置に限定されない)を体内
の所望の位置に搬送し及び/又は制御可能に展開するための搬送システム、装置及び/又
は方法に関する。
【0008】
いくつかの実施形態において、交換人工心臓弁装置及び交換人工心臓弁装置を天然心臓
弁例えば房室弁に搬送するための方法を提供する。
【0009】
本発明は以下の番号の実施形態を含むがこれらに限定されない。
【0010】
(実施形態1)
【0011】
欠損した天然房室弁を交換するためのシステムであって、搬送システム及び人工心臓弁
装置を含み、二種類の典型的な操作配置を有する。カテーテル搬送により所望の解剖学的
構造を通過する径方向圧縮操作配置と、最終的に目標欠損した房室弁を移植する径方向拡
張操作配置とを目的とする。
【0012】
(実施形態2)
【0013】
実施形態1に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置は欠損した天然
の二尖弁内に植え込むことができ、大腿静脈から患者の脈管システムを通過し、下腔静脈
と部屋の間隔を通過してその二尖弁内の最終的な植え込み位置に到達する。これにより、
該例示的な実施形態において、制御された展開ステップを有する搬送導管を利用して人工
心臓弁装置を所望の埋め込み位置に搬送することにより、人工心臓弁装置の正確な位置合
わせ、配置及び固定を確保することができる。
【0014】
(実施形態3)
【0015】
実施形態1に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置は欠損した天然
三尖弁内に植え込むことができ、大腿静脈から患者の脈管システムを通過し、下腔静脈及
び右心房を通過してその三尖弁内の最終的な植え込み位置に到達する。これにより、該例
示的な実施形態において、制御された展開ステップを有する搬送導管を利用して人工心臓
弁装置を所望の埋め込み位置に搬送することにより、人工心臓弁装置の正確な位置合わせ
、配置及び固定を確保することができる。
【0016】
(実施形態4)
【0017】
実施形態1に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置は欠損した天然
の二尖弁内に植え込むことができ、鎖骨下静脈から患者の脈管システムを通過し、上腔静
脈を通過してその二尖弁内の最終的な植え込み位置に到達する。これにより、該例示的な
実施形態において、制御された展開ステップを有する搬送導管を利用して人工心臓弁装置
を所望の埋め込み位置に搬送することにより、人工心臓弁装置の正確な位置合わせ、配置
及び固定を確保することができる。
【0018】
(実施形態5)
【0019】
実施形態1に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置は欠損した天然
三尖弁内に植え込むことができ、鎖骨下静脈から患者の脈管システムを通過し、上腔静脈
を通過してその三尖弁内の最終的な植え込み位置に到達する。これにより、該例示的な実
施形態において、制御された展開ステップを有する搬送導管を利用して人工心臓弁装置を
所望の埋め込み位置に搬送することにより、人工心臓弁装置の正確な位置合わせ、配置及
び固定を確保することができる。
【0020】
(実施形態6)
【0021】
実施形態1に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置は欠損した天然
の二尖弁内に植え込むことができ、心尖入路を経て患者の解剖学的構造を貫通し、左心室
を通過してその二尖弁内の最終的な植え込み位置に到達する。これにより、該例示的な実
施形態において、制御された展開ステップを有する搬送導管を利用して人工心臓弁装置を
所望の埋め込み位置に搬送することにより、人工心臓弁装置の正確な位置合わせ、配置及
び固定を確保することができる。
【0022】
(実施形態7)
【0023】
実施形態1に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置は欠損した天然
三尖弁内に植え込むことができ、心尖入路を経て患者の解剖学的構造を貫通し、右心室を
通過してその三尖弁内の最終的な植え込み位置に到達する。これにより、該例示的な実施
形態において、制御された展開ステップを有する搬送導管を利用して人工心臓弁装置を所
望の埋め込み位置に搬送することにより、人工心臓弁装置の正確な位置合わせ、配置及び
固定を確保することができる。
【0024】
(実施形態8)
【0025】
実施形態1に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置は欠損した天然
の二尖弁内に植え込むことができ、心房入路を経て患者の解剖学的構造を通過し、左心房
を通過してその二尖弁内の最終的な植え込み位置に到達する。これにより、該例示的な実
施形態において、制御された展開ステップを有する搬送導管を利用して人工心臓弁装置を
所望の埋め込み位置に搬送することにより、人工心臓弁装置の正確な位置合わせ、配置及
び固定を確保することができる。
【0026】
(実施形態9)
【0027】
実施形態1に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置は欠損した天然
の二尖弁内に植え込むことができ、大動脈入路を経て患者の解剖学的構造を貫通し、大腿
動脈及び大動脈を通過してその二尖弁内の最終的な植え込み位置に到達する。これにより
、該例示的な実施形態において、制御された展開ステップを有する搬送導管を利用して人
工心臓弁装置を所望の埋め込み位置に搬送することにより、人工心臓弁装置の正確な位置
合わせ、配置及び固定を確保することができる。
【0028】
(実施形態10)
【0029】
実施形態2~9のいずれか一項に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁
装置は弁フレームと同心に整列し、径方向に隣接し、弁フレームに直接接続されかつ取り
囲む差異変形可能なアンカー構造を含む。
【0030】
(実施形態11)
【0031】
実施形態10に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、変形可能なアンカー構造は第
1の剛性及び複数のアライメント構造を有する心房領域を含み、複数のアライメント構造
は植え込み期間に回転配向を補助することを目的とする。
【0032】
(実施形態12)
【0033】
実施形態11に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、心房領域は房室弁に隣接する
天然心房の底部と一致するように配置され、かつ流入領域接続部材により内部弁フレーム
に直接接続することができる。
【0034】
(実施形態13)
【0035】
実施形態12に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、差異変形可能なアンカー構造
はリング領域を含み、リング領域は逆移行を防止するためのリングアンカー素子を含む以
外に、一般的に変形に適しかつ天然解剖学的構造と一致する第2の剛性を有する。
【0036】
(実施形態14)
【0037】
実施形態13に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、変形可能なアンカー構造は心
室領域を含み、それは一般的に第3の剛性を有しかつ複数の心室アンカー素子を含み、心
室アンカー素子は複数の心室領域接続素子を有し、弁フレームの接続部材の流出領域に隣
接しかつそれと接触する。
【0038】
(実施形態15)
【0039】
実施形態14に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、差異変形可能なアンカー構造
はさらに心房領域及びリング領域において漏れ防止膜に覆われるように配置されることに
より、弁の周囲漏れを防止する。
【0040】
(実施形態16)
【0041】
実施形態15に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置は弁フレーム
をさらに含む。
【0042】
(実施形態17)
【0043】
実施形態16に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、弁フレームは流入領域、中間
領域及び流入領域の下流の流出領域を含む。
【0044】
(実施形態18)
【0045】
実施形態17に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、弁フレームの流入領域はさら
に流入領域接続部材により差異変形可能なアンカー構造の心房領域に直接接続されるよう
に配置される。
【0046】
(実施形態19)
【0047】
実施形態18に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、接続部材はさらに曲げ変形可
能な部分の幾何学的形状を含み、それは機械的減衰(dampen)力及びねじりのアン
カー構造から弁フレームへの伝達に配置され、同時にその間の堅固な接続を維持し、かつ
弁フレームがそれが一般的に円筒形の幾何学的形状を保持することを可能にし、弁性能を
最適化する。
【0048】
(実施形態20)
【0049】
実施形態19に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、弁フレームの流入領域はさら
に漏れ防止膜を含むように配置され、それは接続部材に沿って弁フレームからアンカー構
造に跨る。
【0050】
(実施形態21)
【0051】
実施形態20に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、弁フレームの中間領域はさら
に複数の弁葉を含み、それは弁フレーム本体の中間領域に延在する弁葉支持構造により支
持され、また漏れ防止膜を有し、それは共に血液が人工弁組立体を流れるための一方向弁
を形成する。
【0052】
(実施形態22)
【0053】
実施形態21に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、弁フレームの流出領域はさら
にアンカー構造の心室領域に直接接続された複数の流出領域接続部材を含み、ここで、流
出領域接続部材は弁フレームの境界領域から延伸する。
【0054】
(実施形態23)
【0055】
実施形態22に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、流出領域接続部材はさらに曲
げ変形可能な部分の幾何学的形状を含み、それはアンカー構造と弁フレームとの間の力の
伝達を機械的に減衰するように配置される。
【0056】
(実施形態24)
【0057】
実施形態23に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、曲げ変形可能な部分の幾何学
的形状はさらに縫合線状フィラメントを含み、それは相対的な剛性から相対的な柔軟範囲
内の弾性又は引張性を有する。
【0058】
(実施形態25)
【0059】
実施形態24に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、人工心臓弁装置はさらに異な
る変形可能なアンカー構造内の心房整列構造の案内回転配向方式により、植え込み期間に
人工弁の任意の弁葉を天然房室弁の前弁葉と整列し、心室流出路閉塞を回避するために用
いられるように配置される。
【0060】
(実施形態26)
【0061】
実施形態25に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、弁フレームの流入領域及び流
出領域内に含まれる湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに弁人工物の循環シャトル
を許可するように配置される。
【0062】
(実施形態27)
【0063】
実施形態26に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、弁フレーム内の曲げ変形可能
な部分の幾何学的形状は内部の人工弁が心房に向かって変位することを可能にするように
配置され、それにより収縮期に収縮する時にそれを潜在的閉塞心室流出路から変位させか
つ心室出力に役立ち、収縮期に収縮する時に心室圧力の増加は人工弁の弁葉を開き位置か
ら閉じ位置に変位させ、それにより弁上の背圧を増加させる。
【0064】
(実施形態28)
【0065】
実施形態27に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、心室が拡張する時、心房と心
室との間の圧力差が小さくなるにつれて、血液は心房から人工弁を流れかつ心室に入るこ
とを許可して心室充填に用いられ、弁フレーム内部の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状
はさらに弁フレームが心室内の元の位置に戻ることを許可し、その心房投影を減少させ、
拡張期の血流閉塞、血液停滞の可能性を減少させ、かつ心室充填を最適化するように配置
される。
【0066】
(実施形態29)
【0067】
実施形態28に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、径方向に圧縮された人工心臓
弁装置はさらに要求に沿って緊密な屈曲曲率をトラバースすることを許可し、解剖学的構
造の解剖学的経路の前進を損傷しない。
【0068】
(実施形態30)
【0069】
実施形態29に記載の人工心臓弁装置であって、そのうち、径方向に圧縮された人工心
臓弁装置はヒンジ接続部の形式で搬送される。
【0070】
(実施形態31)
【0071】
実施形態30に記載の人工心臓弁装置であって、そのうち、径方向に圧縮された人工心
臓弁装置はさらに可撓性幾何学的領域を含む。
【0072】
(実施形態32)
【0073】
実施形態31に記載の人工心臓弁装置であって、ここで、差異変形可能なアンカー構造
は密接曲に沿って前進する長い圧縮の人工心臓弁装置に残量を提供することにより人工心
臓弁装置の所望の目標埋め込み部位への前進及び搬送を最適化して制御することを可能に
する。
【0074】
(実施形態33)
【0075】
実施形態32に記載の搬送システムであって、ここで、前記搬送システムは細長い第1
の導管を含み、それは第1の直径を有しかつ一次キャビティ、第1の湾曲可能な部分及び
一次キャビティに径方向に隣接する一つ又は複数の二次キャビティを含む。
【0076】
(実施形態34)
【0077】
実施形態33に記載の搬送システムは、さらに一つ又は複数のテザーを含み、それは人
工心臓弁装置の部分に接続されかつ第1の導管の一つ又は複数の二次キャビティを平行移
動して通過するように配置される。
【0078】
(実施形態35)
【0079】
実施形態34に記載の搬送システムであって、さらに細長い第2の導管を含み、それは
第1の直径より小さい第2の直径を有しかつキャビティ、第2の湾曲可能な部分及び一つ
又は複数の人工心臓弁装置に接続可能な部分の接続素子を含み、ここで、前記第2の導管
はさらに第1の導管の一次キャビティ内に平行移動するように配置される。
【0080】
(実施形態36)
【0081】
実施形態35に記載の搬送システムは、さらに第2の導管に接続され連通しかつ人工心
臓弁装置の構成変化を制御可能に実現する補償機構を含む。
【0082】
(実施形態37)
【0083】
実施形態36に記載の搬送システムであって、ここで、一つ又は複数のテザーと一つ又
は複数の接続素子は共に張力を提供し、該張力は人工心臓弁装置を搬送のための径方向拘
束構造に制御可能に維持する。
【0084】
(実施形態38)
【0085】
実施形態37に記載の搬送システムであって、ここで、補償機構は第2の導管が人工心
臓弁装置の径方向拡張期間に第1の導管内に制御可能に平行移動することにより張力を解
放することを可能にする。
【0086】
(実施形態39)
【0087】
実施形態38に記載の搬送システムであって、さらに細長い第3の導管を含み、それは
第2の直径より小さい第3の直径を有しかつキャビティ、第3の湾曲可能な部分及び遠位
端被覆物を含み、遠位端被覆物は第3の直径より大きい第4の直径を有しかつその中に人
工心臓弁装置を含む部分により人工心臓弁装置の部分を径方向に拘束するように配置され
る。
【0088】
(実施形態40)
【0089】
実施形態39に記載の搬送システムであって、ここで、第3の導管はさらに第2の導管
のキャビティ内で平行移動するように配置される。
【0090】
(実施形態41)
【0091】
実施形態40に記載の搬送システムであって、ここで、遠位端被覆物はさらに第2の導
管の接続素子と接触することにより人工心臓弁装置の部分を包埋するように配置される。
【0092】
(実施形態42)
【0093】
実施形態41に記載の搬送システムであって、ここで、補償機構はさらに第3の導管に
接続されて連通するように配置され、かつここで第3の導管の遠位端被覆物は補償機構の
作動により制御可能に平行移動する。
【0094】
(実施形態43)
【0095】
実施形態42に記載の搬送システムであって、さらに第4の細長い導管を含み、それは
第1の直径より大きい第五直径を有しかつキャビティ及び近位端被覆物を含み、近位端被
覆物はその中に人工心臓弁装置の部分を含むことにより人工心臓弁装置の部分を径方向に
拘束するように構成される。
【0096】
(実施形態44)
【0097】
実施形態43に記載の搬送システムであって、ここで、第4の導管はさらに第1の導管
の上方に平行移動するように配置される。
【0098】
(実施形態45)
【0099】
実施形態44に記載の搬送システムであって、ここで、第1の及び第2の湾曲可能な部
分はさらにレーザ切断されたニッケルチタンノウチューブの部分を含む。
【0100】
(実施形態46)
【0101】
実施形態44の搬送システムのように、ここで、第1の及び第2の湾曲可能な部分はさ
らにレーザ切断鋼管の部分を含む。
【0102】
(実施形態47)
【0103】
実施形態44の搬送システムのように、ここで、第1の及び第2の湾曲可能な部分はさ
らにレーザ切断ポリマー管の部分を含む。
【0104】
(実施形態48)
【0105】
実施形態44に記載の搬送システムであって、ここで、第1の及び第2の湾曲可能な部
分はさらに強化繊維管の部分を含む。
【0106】
(実施形態49)
【0107】
実施形態45~48のいずれか一項に記載の搬送システムであって、ここで、第2の導
管はさらに内部にバイアスされた支え線に張力を印加する方式で転向できるように配置さ
れる。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
心臓の欠損を治療するための天然房室弁のシステムであって、
人工心臓弁装置と搬送システムを含み、
前記人工心臓弁装置は、弁、弁フレーム、弁シールカバー、アンカー構造及びアンカー
シールカバーを含み、
前記弁は複数の弁葉を含み、前記弁フレームは拡張可能であり、前記弁を支持するため
に用いられ、かつ流入領域、中間領域及び前記流入領域の下流の流出領域を有し、
前記流入領域はさらに複数の流入領域接続部材を含み、前記中間領域はさらに弁葉支持
構造を含み、かつ前記流出領域はさらに複数の流出領域接続部材を含み、
前記弁シールカバーは、前記流入領域と前記流出領域との間に延在しかつ弁の周囲漏れ
を防止するように配置され、
ここで、前記弁は血流許容状態と血流阻止状態との間で変換するように構成され、
前記アンカー構造は変形可能であり、前記弁フレームと同心に整列し、径方向に隣接し
かつ前記弁フレームを取り囲み、かつ心房領域、リング領域及び心室領域を含み、前記心
房領域は一般的に第1の剛性を有しかつ複数の心房領域接続素子を含み、前記複数の心房
領域接続素子は前記弁フレームの前記流入領域接続部材に隣接しかつ接続して接触し、前
記リング領域は一般的に第2の剛性を有しかつ装置の逆行変位を防止するためのリングア
ンカー素子を含み、前記心室領域は一般的に第3の剛性を有しかつ複数の心室領域接続素
子を含み、前記複数の心室領域接続素子は前記弁フレームの前記流出領域接続部材に隣接
しかつ接続して接触し、
前記アンカーシールカバーは、前記心房領域と前記心室領域との間に延在しかつ弁の周
囲漏れを防止するように配置され、
ここで、前記人工心臓弁装置は搬送のために配置された径方向最小化、圧縮状態と埋め
込みのために配置された径方向最大化、拡張状態との間に制御可能に遷移するように配置
され、
前記アンカー構造は前記装置が前記拡張状態にありかつ埋め込まれた場合、前記心臓弁
装置を前記心臓の房弁内に永久的にアンカーするように配置される。
(項目2)
装置を埋め込む期間に任意の弁葉を前記心臓の房室弁の天然前弁葉と位置合わせし、装
置を埋め込んだ後に心室流出路閉塞を回避する項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目3)
装置を埋め込む期間に任意の弁葉を前記心臓の房室弁の天然前弁葉と位置合わせし、装
置を埋め込んだ後に前記天然前弁葉が自由に移動することを可能にする項目1に記載の
人工心臓弁装置。
(項目4)
前記拡張可能な弁フレームはさらに互いに隣接する弁葉の間に位置決め及び固定を提供
するための複数の境界部材を含み、かつ、前記弁フレームの各流出領域接続部材は境界部
材から延伸する項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目5)
各流入領域接続部材はさらに曲げ変形可能な部分の幾何学的形状を含み、それは前記ア
ンカー構造と前記弁フレームとの間の前記力の伝達を機械的に減衰するように配置される
項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目6)
各流出領域接続部材はさらに曲げ変形可能な部分の幾何学的形状を含み、それは前記ア
ンカー構造と前記弁フレームとの間の前記力の伝達を機械的に減衰するように配置される
項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目7)
各流入領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに収縮期間に前記弁フ
レームが前記アンカー構造から平行移動して変位することを可能にするように構成される
項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目8)
各流出領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに収縮期間に前記弁フ
レームが前記アンカー構造から平行移動して変位することを可能にするように構成される
項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目9)
各流入領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに拡張期間に前記弁フ
レームが前記アンカー構造から平行移動して変位する逆回転を可能にするように構成され
る項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目10)
各流出領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに拡張期間に前記弁フ
レームが前記アンカー構造から平行移動して変位する逆回転を可能にするように構成され
る項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目11)
各流入領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに径方向湾曲可能な変
形部分の幾何学的形状を含み、かつ圧縮される時に前記流入領域の径方向湾曲可能な変形
部分が受力に応答して径方向に湾曲することを可能にするように構成される項目1に記
載の人工心臓弁装置。
(項目12)
各流出領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに径方向湾曲可能な変
形部分の幾何学的形状を含み、かつ圧縮される時に前記流出領域の径方向湾曲可能な変形
部分が受力に応答して径方向に湾曲することを可能にするように構成される項目1に記
載の人工心臓弁装置。
(項目13)
各流出領域接続部材はさらに剛性の幾何学的形状を含み、それは前記アンカー構造と前
記弁フレームとの間の湾曲又は変位に抵抗するように配置される項目1に記載の人工心
臓弁装置。
(項目14)
各流入領域接続部材はさらに剛性の幾何学的形状を含み、それは前記アンカー構造と前
記弁フレームとの間の湾曲又は変位に抵抗するように配置される項目1に記載の人工心
臓弁装置。
(項目15)
前記アンカーの前記心房領域は、解放可能に捕獲された心房保持部材で終端された複数
の支持構造をさらに含み、ここで、前記支持構造は植え込む時に前記第1の剛性に基づい
て前記心臓に隣接する房弁の天然心房の底部と一致するように配置される項目1に記載
の人工心臓弁装置。
(項目16)
前記解放可能に捕獲された心房保持部材は人工心臓弁装置の搬送システムに解放可能に
接続されるように構成される項目15に記載の人工心臓弁装置。
(項目17)
標準結像モードで観察する場合、前記アンカーの前記心房領域の前記複数の支持構造は
前記装置の前記心臓の天然リング及び流出路に対する相対位置及び配向の明確な指示を提
供する項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目18)
前記アンカーの前記心房領域の前記複数の支持構造は、径方向湾曲可能な変形部分の幾
何学的形状をさらに含み、かつ圧縮される時に前記心房領域の径方向湾曲可能な変形部分
が受力に応答して径方向に湾曲することを可能にするように配置される項目1に記載の
人工心臓弁装置。
(項目19)
前記アンカーの前記心房領域の形状は一般的に截頭円錐形であり、前記リング領域に隣
接する第1の直径と、前記第1の直径より大きくかつ前記心房領域に隣接する第2の直径
とを有する項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目20)
前記アンカーの前記心房領域の形状は一般的にディスク状である項目1に記載の人工
心臓弁装置。
(項目21)
前記アンカーの前記心房領域の形状は一般的に椀状である項目1に記載の人工心臓弁
装置。
(項目22)
前記アンカーの前記リング領域はさらに埋め込まれた時に前記第2の剛性に基づいて径
方向のアンカー力を外向きに前記心臓の房室弁に当接する天然リングを印加するように構
成される項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目23)
前記リングアンカー素子は組織穿刺構造を含む項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目24)
前記リングアンカー素子はさらに一列又は複数列の組織穿刺構造を含み、かつここで各
構造は同じ方向に指向する項目23に記載の人工心臓弁装置。
(項目25)
前記リングアンカー素子はさらに二列の組織穿刺構造を含み、かつここで前記二列の組
織穿刺構造は一般的に互いに指向する項目23に記載の人工心臓弁装置。
(項目26)
前記リングアンカー素子はさらに二列の組織穿刺構造を含み、かつここで前記二列の組
織穿刺構造は一般的に互いから離れるように指向する項目23に記載の人工心臓弁装置
。
(項目27)
前記アンカーの前記心室領域はさらに埋め込まれた時に前記第3の剛性に基づいて前記
心臓の天然心室と一致するように配置される項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目28)
前記アンカーの前記心室領域接続部材は細長い構造部材を含み、前記細長い構造部材の
遠位端は前記アンカーの前記リング領域から離れかつ前記心室に向かって延び、かつ解放
可能に捕捉された心室保持部材で終了する項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目29)
前記解放可能に捕獲された心室保持部材は人工心臓弁装置の搬送システムに解放可能に
接続されるように構成される項目28に記載の人工心臓弁装置。
(項目30)
前記アンカーの前記心室領域接続部材は径方向の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状を
さらに含み、かつ圧縮される時に前記心室領域の径方向の湾曲可能な変形部分が受力に応
答して径方向に湾曲することを可能にするように配置される項目1に記載の人工心臓弁
装置。
(項目31)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的に截頭円錐形であり、前記リング領域に隣
接する第1の直径と、前記第1の直径より大きくかつ前記心室領域に隣接する第2の直径
を有する項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目32)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的に截頭円錐形であり、前記リング領域に隣
接する第1の直径と前記第1の直径より小さくかつ前記心室領域に隣接する第2の直径と
を有する項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目33)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的に椀状である項目1に記載の人工心臓弁
装置。
(項目34)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的にディスク状である項目1に記載の人工
心臓弁装置。
(項目35)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的に円筒形である項目1に記載の人工心臓
弁装置。
(項目36)
前記装置は大腿動脈又は大腿静脈における経皮切開により前記心臓の前記房室弁に送達
することができる項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目37)
前記装置は前記心臓の先端の経皮切開により前記心臓の前記房室弁に送達することがで
きる項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目38)
前記装置は対応する心房での経皮切開により前記心臓の前記房室弁に送達することがで
きる項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目39)
前記装置は鎖骨下静脈内の経皮切開により前記心臓の前記房室弁に送達することができ
る項目1に記載の人工心臓弁装置。
(項目40)
心臓の欠損を治療するための天然房室弁の人工心臓弁装置であって、
前記人工心臓弁装置は、弁、弁フレーム、弁シールカバー、アンカー構造及びアンカーシ
ールカバーを含み、
前記弁は複数の弁葉を含み、前記弁フレームは拡張可能であり、前記弁を支持するため
に用いられ、かつ流入領域、中間領域及び前記流入領域の下流の流出領域を有し、
前記流入領域はさらに複数の流入領域接続部材を含み、前記中間領域はさらに弁葉支持
構造を含み、かつ前記流出領域はさらに複数の流出領域接続部材を含み、
前記弁シールカバーは、前記流入領域と前記流出領域との間に延在しかつ弁の周囲漏れ
を防止するように配置され、
ここで、前記弁は血流許容状態と血流阻止状態との間で変換するように構成され、
前記アンカー構造変形可能であり、前記弁フレームと同心に整列し、径方向に隣接しかつ
前記弁フレームを取り囲み、かつ心房領域、D型リング領域及び心室領域を含み、前記心
房領域は一般的に第1の剛性を有しかつ複数の心房領域接続素子を含み、前記複数の心房
領域接続素子は前記弁フレームの前記流入領域接続部材に隣接しかつ接続して接触し、前
記D型リング領域は一般的に第2の剛性を有しかつ装置の逆行変位を防止するためのリン
グアンカー素子を含み、前記心室領域は一般的に第3の剛性を有しかつ複数の心室領域接
続素子を含み、前記複数の心室領域接続素子は前記弁フレームの前記流出領域接続部材に
隣接しかつ接続して接触し、
前記アンカーシールカバーは、前記心房領域と前記心室領域との間に延在しかつ弁の周
囲漏れを防止するように配置され、
ここで、前記人工心臓弁装置は搬送のために配置された径方向最小化、圧縮状態と埋め
込みのために配置された径方向最大化、拡張状態との間に制御可能に遷移するように配置
され、
前記アンカー構造は前記装置が前記拡張状態にありかつ埋め込まれた場合、前記心臓弁
装置を前記心臓の房弁内に永久的にアンカー固定するように配置される。
(項目41)
装置を埋め込む期間に前記アンカー構造の前記D型リング領域の平面を前記心臓の房室
弁の天然前弁葉と位置合わせし、装置を埋め込んだ後に心室流出路閉塞を回避する項目
40に記載の人工心臓弁装置。
(項目42)
装置を埋め込む期間に前記アンカー構造の前記D型リング領域の平面を前記心臓の房室
弁の天然前弁葉と位置合わせし、装置を埋め込んだ後に前記天然前弁葉が自由に移動する
ことを可能にする項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目43)
前記拡張可能な弁フレームはさらに互いに隣接する弁葉の間に位置決め及び固定を提供
するための複数の境界部材を含み、かつ、前記弁フレームの各流出領域接続部材は境界部
材から延伸する項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目44)
各流入領域接続部材は曲げ変形可能な部分の幾何学的形状をさらに含み、それは前記ア
ンカー構造と前記弁フレームとの間の前記力の伝達を機械的に減衰するように配置される
項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目45)
各流出領域接続部材はさらに曲げ変形可能な部分の幾何学的形状を含み、それは前記ア
ンカー構造と前記弁フレームとの間の前記力の伝達を機械的に減衰するように配置される
項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目46)
各流入領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに収縮期間に前記弁フ
レームが前記アンカー構造から平行移動して変位することを可能にするように構成される
項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目47)
各流出領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに収縮期間に前記弁フ
レームが前記アンカー構造から平行移動して変位することを可能にするように構成される
項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目48)
各流入領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに拡張期間に前記弁フ
レームが前記アンカー構造から平行移動して変位する逆回転を可能にするように構成され
る項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目49)
各流出領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状はさらに拡張期間に前記弁フ
レームが前記アンカー構造から平行移動して変位する逆回転を可能にするように構成され
る項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目50)
各流入領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状は、径方向湾曲可能な変形部
分の幾何学的形状をさらに含み、かつ圧縮される時に前記流入領域の径方向湾曲可能な変
形部分が受力に応答して径方向に湾曲することを可能にするように構成される項目40
に記載の人工心臓弁装置。
(項目51)
各流出領域接続部材の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状は、径方向湾曲可能な変形部
分の幾何学的形状をさらに含み、かつ圧縮される時に前記流出領域の径方向湾曲可能な変
形部分が受力に応答して径方向に湾曲することを可能にするように配置される項目40
に記載の人工心臓弁装置。
(項目52)
各流出領域接続部材は剛性の幾何学的形状をさらに含み、前記アンカー構造と前記弁フ
レームとの間の湾曲又は変位に抵抗するように配置される項目40に記載の人工心臓弁
装置。
(項目53)
各流入領域接続部材は剛性の幾何学的形状をさらに含み、前記アンカー構造と前記弁フ
レームとの間の湾曲又は変位に抵抗するように配置される項目40に記載の人工心臓弁
装置。
(項目54)
前記アンカーの前記心房領域はさらに解放可能に捕獲された心房保持部材で終端された
複数の支持構造を含み、ここで、前記支持構造は植え込む時に前記第1の剛性に基づいて
前記心臓に隣接する房弁の天然心房の底部と一致するように配置される項目40に記載
の人工心臓弁装置。
(項目55)
前記解放可能に捕獲された心房保持部材は人工心臓弁装置の搬送システムに解放可能に
接続されるように構成される項目54に記載の人工心臓弁装置。
(項目56)
標準結像モードで観察する場合、前記アンカーの前記心房領域の前記複数の支持構造は
前記装置の前記心臓の天然リング及び流出路に対する相対位置及び配向の明確な指示を提
供する項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目57)
前記アンカーの前記心房領域の前記複数の支持構造はさらに径方向湾曲可能な変形部分
の幾何学的形状を含み、かつ圧縮される時に前記心房領域の径方向湾曲可能な変形部分が
受力に応答して径方向に湾曲することを可能にするように配置される項目40に記載の
人工心臓弁装置。
(項目58)
前記アンカーの前記心房領域の形状は一般的に截頭円錐形であり、前記リング領域に隣
接する第1の直径と、前記第1の直径より大きくかつ前記心房領域に隣接する第2の直径
とを有する項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目59)
前記アンカーの前記心房領域の形状は一般的にディスク状である項目40に記載の人
工心臓弁装置。
(項目60)
前記アンカーの前記心房領域の形状は一般的に椀状である項目40に記載の人工心臓
弁装置。
(項目61)
前記アンカーの前記リング領域はさらに埋め込まれた時に前記第2の剛性に基づいて径
方向のアンカー力を外向きに前記心臓の房室弁に当接する天然リングを印加するように構
成される項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目62)
前記リングアンカー素子は組織穿刺構造を含む項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目63)
前記リングアンカー素子はさらに一列又は複数列の組織穿刺構造を含み、かつここで各
構造は同じ方向に指向する項目62に記載の人工心臓弁装置。
(項目64)
前記リングアンカー素子はさらに二列の組織穿刺構造を含み、かつここで前記二列の組
織穿刺構造は一般的に互いに指向する項目62に記載の人工心臓弁装置。
(項目65)
前記リングアンカー素子はさらに二列の組織穿刺構造を含み、かつここで前記二列の組
織穿刺構造は一般的に互いから離れるように指向する項目62に記載の人工心臓弁装置
。
(項目66)
前記アンカーの前記心室領域はさらに埋め込まれた時に前記第3の剛性に基づいて前記
心臓の天然心室と一致するように配置される項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目67)
前記アンカーの前記心室領域接続部材は細長い構造部材を含み、前記細長い構造部材の
遠位端は前記アンカーの前記リング領域から離れかつ前記心室に向かって延び、かつ解放
可能に捕捉された心室保持部材で終了する項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目68)
前記解放可能に捕獲された心室保持部材は人工心臓弁装置の搬送システムに解放可能に
接続されるように構成される項目67に記載の人工心臓弁装置。
(項目69)
前記アンカーの前記心室領域接続部材は径方向の湾曲可能な変形部分の幾何学的形状を
さらに含み、かつ圧縮される時に前記心室領域の径方向の湾曲可能な変形部分が受力に応
答して径方向に湾曲することを可能にするように配置される項目40に記載の人工心臓
弁装置。
(項目70)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的に截頭円錐形であり、前記リング領域に隣
接する第1の直径と、前記第1の直径より大きくかつ前記心室領域に隣接する第2の直径
を有する項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目71)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的に截頭円錐形であり、前記リング領域に隣
接する第1の直径と、前記第1の直径より小さくかつ前記心室領域に隣接する第2の直径
とを有する項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目72)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的に椀状である項目40に記載の人工心臓
弁装置。
(項目73)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的にディスク状である項目40に記載の人
工心臓弁装置。
(項目74)
前記アンカーの前記心室領域の形状は一般的に円筒形である項目40に記載の人工心
臓弁装置。
(項目75)
前記装置は大腿動脈又は大腿静脈における経皮切開により前記心臓の前記房室弁に送達
することができる項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目76)
前記装置は前記心臓の先端の経皮切開により前記心臓の前記房室弁に送達することがで
きる項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目77)
前記装置は対応する心房での経皮切開により前記心臓の前記房室弁に送達することがで
きる項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目78)
前記装置は鎖骨下静脈内の経皮切開により前記心臓の前記房室弁に送達することができ
る項目40に記載の人工心臓弁装置。
(項目79)
人工心臓弁装置用の搬送システムであって、
細長い第1の導管と、一つ又は複数のテザーと、細長い第2の導管と、補償機構とを含
み、
前記細長い第1の導管が第1の直径を有しかつ一次キャビティ、第1の湾曲可能な部分
及び前記一次キャビティに径方向に隣接する一つ又は複数の二次キャビティを含み、
前記テザーが前記人工心臓弁装置の部分に接続されかつ前記第1の導管の前記一つ又は
複数の二次キャビティを平行移動して通過するように配置され、
前記細長い第2の導管は前記第1の直径より小さい第2の直径を有しかつ管腔、第2の
湾曲可能な部分及び一つ又は複数の前記人工心臓弁装置に接続可能な部分の接続素子を含
み、ここで、前記第2の導管はさらに前記第1の導管の前記一次キャビティ内に平行移動
するように配置され、
前記補償機構が前記第2の導管に接続されて連通しかつ前記人工心臓弁装置を制御可能
に短縮させることができ、前記一つ又は複数のテザーが前記一つ又は複数の接続素子と共
に張力を提供し、前記張力が前記人工心臓弁装置を搬送用の径方向拘束構造に制御可能に
維持し、かつ、前記補償機構が前記第2の導管が前記人工心臓弁装置の径方向拡張期間に
前記第1の導管内に制御可能に平行移動することにより張力を解放することを可能にする
。
(項目80)
細長い第3の導管をさらに含み、前記細長い第3の導管は前記第2の直径よりも小さい
第3の直径を有しかつ管腔、第3の湾曲可能な部分及び遠位端被覆物を含み、前記遠位端
被覆物は前記第3の直径よりも大きい第4の直径を有しかつその中に前記人工心臓弁装置
を含む部分により前記人工心臓弁装置の部分を径方向に拘束するように配置され、前記第
3の導管はさらに前記第2の導管の前記管腔内に平行移動するように配置される項目7
9に記載の搬送システム。
(項目81)
前記遠位端被覆物はさらに前記第2の導管の前記接続素子と接触することにより前記人
工心臓弁装置の部分を包埋するように構成される項目80に記載の搬送システム。
(項目82)
前記補償機構はさらに前記第3の導管に接続されて連通するように配置され、かつ、前
記第3の導管の前記遠位端被覆物は前記補償機構の作動により制御可能に平行移動する請
求項81に記載の搬送システム。
(項目83)
第4の細長い導管をさらに含み、前記第4の細長い導管は前記第1の直径より大きい第
5の直径を有しかつ管腔及び近位端被覆物を含み、前記近位端被覆物はその中に前記人工
心臓弁装置の部分を含むことにより前記人工心臓弁装置の部分の径方向拘束を支持するよ
うに配置され、前記第4の導管はさらに前記第1の導管の上方に平行移動するように配置
される項目82に記載の搬送システム。
(項目84)
前記第1及び第2の湾曲可能な部分はさらにレーザ切断されたニッケルチタンノ管の部
分を含む項目83に記載の搬送システム。
(項目85)
前記第1及び第2の湾曲可能な部分はさらにレーザ切断鋼管の部分を含む項目83に
記載の搬送システム。
(項目86)
前記第1及び第2の湾曲可能な部分はさらにレーザ切断ポリマー管の部分を含む項目
83に記載の搬送システム。
(項目87)
前記第1及び第2の湾曲可能な部分はさらに強化繊維管部分を含む項目83に記載の
搬送システム。
(項目88)
前記第2の導管はさらに内部にバイアスされたワイヤに張力を印加する方式で転向でき
るように構成される項目84~87のいずれか一項に記載の搬送システム。
【0108】
本発明は、その適用例を図面と共に説明すれば、以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【
図1】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の正面図の概略図である。
【
図2A】本発明のいくつかの適用例による断面線を有する例示的な心臓の後部の正面図の概略図である。
【
図2B】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の基礎的態様の断面図の概略図であり、例示的な大動脈弁、例示的な二尖弁、例示的な肺動脈弁、および例示的な三尖弁を示す。
【
図3A】本発明のいくつかの適用例による小葉、腱索、乳頭筋を含む例示的な天然二尖弁装置の展開及び扁平周辺の正面図である。
【
図3B】本発明のいくつかの適用例による小葉、腱索及び乳頭筋を含む例示的な天然三尖弁装置の展開及び扁平周辺の正面図である。
【
図4A】拡張期中の左心室における正常な血流の方向を示す、本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図である。
【
図4B】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、収縮中の左心室における正常な血流の方向を示す。
【
図4C】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、収縮中に結合後葉により左心室に還流する血流の方向を示す。
【
図4D】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、収縮中に小葉隆起により左心室を還流する血流の方向を示す。
【
図5A】本発明のいくつかの適用例による二尖弁位置内に移植される人工心臓弁装置の実施形態を示す例示的な心臓の前部の断面図の概略図である。
【
図5B】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、三尖弁位置内に埋め込まれた人工心臓弁装置の実施形態を示す。
【
図6A】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の経心尖移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6B】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、三尖弁位置内の経心尖移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6C】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、三尖弁位置内の経大腿静脈移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6D】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の中隔移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6E】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の鎖骨下移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6F】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、三尖弁位置内の鎖骨下移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6G】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の皮質移植に対応する経皮通路を示す。
【
図6H】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の経皮移植に対応する経皮通路を示す。
【
図7A】本発明のいくつかの適用例による例示的な自己膨張弁フレームの実施形態の斜視図の概略図である。
【
図7B】本発明のいくつかの適用例による例示的な自己膨張弁フレームの実施形態の平面図(流入)の概略図である。
【
図7C】本発明のいくつかの適用例による例示的な自己膨張弁フレームの実施形態の正面図の概略図である。
【
図7D】本発明のいくつかの適用例による組織小葉及び織物被覆を含む例示的な自己膨張弁フレームの実施形態の正面図である。
【
図8A】本発明のいくつかの適用例による例示的な差分変形可能なアンカー構造の実施形態の斜視図の概略図である。
【
図8B】本発明のいくつかの適用例による例示的な差分変形可能なアンカー構造の実施形態の断面図の概略図である。
【
図8C】本発明のいくつかの適用例による例示的な差分変形可能なアンカー構造の実施形態の平面図(流入)の概略図である。
【
図8D】本発明のいくつかの用途に従った織物カバーを含む例示的な差分変形可能なアンカー構造の実施形態の断面図の概略図である。
【
図9A】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図9B】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の斜視図の概略図である。
【
図9C】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の平面(流入)斜視図の概略図である。
【
図9D】本発明のいくつかの用途に従った布地被覆を含む例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図9E】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の断面輪郭図の概略図である。
【
図9F】例示的な人工心臓弁装置の実施形態の概略図であり、湾曲幾何学的結合の代替実施形態を詳細に説明する。
【
図10A】本発明のいくつかの適用例によるカール構造の例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図10B】
図10Bは、本発明のいくつかの適用例による拡張構成された例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図11A】本発明のいくつかの適用例による例示的な送達システムから展開される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図である。
【
図11B】本発明のいくつかの適用例による例示的な送達システムから展開される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図11C】本発明のいくつかの適用例による例示的な送達システムから展開される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図12A】
図12Aは、心臓周期の拡張期に二尖弁位置内に移植される本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の側面断面図である。
【
図12B】
図12Bは、本発明のいくつかの用途に従って、心臓周期の収縮段階において二尖弁位置内に移植される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の側面断面図である。
【
図13A】本発明のいくつかの適用例による例示的な送達システムに搭載される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の斜視図及び詳細図の概略図である。
【
図13B】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置のフレーム平面パターンの実施形態のセグメントの正面図である。
【
図14】本発明のいくつかの適用例による、部分的に展開された構成にある人工物を有する大腿動脈経由送達装置の遠位部分の拡大模式図である。
【
図15A】本発明のいくつかの適用例による、ローディング構成にある人工心臓弁装置を有する大腿動脈経由送達装置の概略図である。
【
図15B】本発明のいくつかの適用例による、ロード構成された人工心臓弁装置を有する大腿動脈経由送達装置の遠位端部の概略図である。
【
図16A】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置の概略図である。
【
図16B】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置の概略図である。
【
図17A】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置の人工心臓弁装置保持領域の概略図である。
【
図17B】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置のテザーシャトル機構の概略図であり、テザーシャトルが閉じた構成にある。
【
図17C】本発明のいくつかの適用例による接合構成にある大腿動脈経由送達装置の複数のテザーコネクタの概略図である。
【
図17D】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置のテザーシャトル機構の概略図であり、テザーシャトルがオープン構成にある。
【
図17E】本発明のいくつかの適用例による、オフセット構成されたストランド配信システムの複数のテザーコネクタの概略図である。
【
図17F】本発明のいくつかの適用例によるストランド配信システムのテザーコネクタの隠線図である。
【
図18A-I】本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連の概略図である。
【
図19A-D】本発明のいくつかの適用例による第2の導管及び保持領域における外部被覆の立体構造を説明する概略図のシーケンスである。
【
図20A-C】本発明のいくつかの適用例に従って断面で描かれた大腿動脈経由送達装置の一連の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0110】
本明細書及び図面は交換人工心臓弁装置、システム及び方法のいくつかの実施形態のコ
ンテキストにおいて本開示の態様及び特徴を提供し、これらの交換人工心臓弁装置、シス
テム及び方法は患者用の脈管システムに配置され、例えば患者用の天然心臓弁である。こ
れらの実施形態は特定の弁(例えば患者の二尖弁又は三尖弁)を組み合わせて交換して議
論することができる。しかしながら、理解されるように、本明細書に検討された特徴及び
概念は人工心臓弁装置以外の製品に適用することができる。例えば、本明細書に記載の制
御された位置決め、展開及び固定特徴は医療インプラント、例えば他のタイプの展開可能
な人工物に適用することができ、身体の他の部位、例えば動脈、静脈又は他の体腔又は部
位に用いられる。また、人工心臓弁装置、システム又は方法の特定の特徴を制限と見なす
べきではなく、かつ本明細書に検討されたいずれかの実施形態の特徴は必要に応じて適切
な場合に他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。本明細書に説明されたいくつ
かの実施形態は特定の搬送入路を結合して説明されるが、理解すべきことは、これらの実
施例が他の搬送入路に用いられてもよいことである。また、理解されるように、いくつか
の実施形態を結合して説明されたいくつかの特徴は他の実施形態と結合することができ、
異なる搬送経路を結合して説明されたそれらを含む。
【0111】
図1を参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、例示的な心臓100の前部の
正面図を示す概略図である。例示的な心臓100は一般的に四つのメインチャンバ(右心
房140、右心室146、左心房110及び左心室147)を含み、それらはポンプシス
テムとして調和的に作用して血管システム全体に血液を循環させる。正常な場合に、体循
環(図示せず)は脱酸素血を上腔静脈及び下腔静脈(それぞれ125、145である)に
より右心房140に戻す。拡張期間(心動周期の心室拡張部分)において、脱酸素血は三
尖弁(245、
図2B)を強制的に通過しかつ右心室146に入る。右心室146に入る
と、収縮期(心拍周期の心室収縮部分)に収縮駆動された右心室146と右心房140と
の間の圧力勾配は三尖弁(245、
図2B)を閉じかつ血液が右心室流出路(520、図
5A)を通過するように強制し、肺動脈弁(515、
図5A)を通過しかつ左肺動脈及び
右肺動脈(それぞれ115、130である)に沿って進行することにより肺動脈幹114
に沿ってそれが肺(図示せず)に流出するまで停止する。血液は肺(図示せず)の呼吸に
より酸素を含有し、その後に左肺静脈と右肺静脈(それぞれ105、135である)によ
り左心房110に戻る。次に拡張期拡張は開かれた二尖弁(210、
図2B)により現在
の酸素を含有する血液を吸引し、左心室147の充填をもたらす。最後に、収縮期心室は
左心室147と左心房110との間の圧力勾配を収縮駆動し、二尖弁(210、
図2B)
を閉じかつ心臓147の左心室内の酸素含有血液が左心室流出路(455、
図4A)を通
過し、大動脈弁(205、
図2B)を通過し、かつ大動脈120に沿ってシステムに循環
するように強制する(図示せず)。心臓100はさらに回旋動脈155及び左及び右冠状
動脈(それぞれ160、150)により心周期全体でそれ自体に酸素含有血液を提供する
。大動脈120の分岐動脈、例えば左鎖骨下動脈、左頸総動脈及び頭腕動脈(それぞれ1
21、122、123である)は脳及び身体上肢に酸素含有血液を提供する。
【0112】
現在、
図2Aを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、例示的な心臓100
の後部の概略図である。断面線A-A200を示し、それは例示的な心臓100の断面を
どこで切断して
図2Bに示すビューに到達することができることを説明する。
【0113】
図2Bは本発明のいくつかの応用例による例示的な心臓100の断面図を示す概略図で
あり、頂端透視図から呈する解剖特徴を強調するものである。前記のように、例示的な心
臓は一般的に四つのメインチャンバ(右心房140、右心室146、左心房110及び左
心室147、
図1)を含む。右心房(140、
図1)と右心室(146、
図1)との間に
三尖弁245が存在する。右心室240の内壁は、収縮期収縮時に血液が押し出される空
間を規定している。三尖弁245は三尖弁であり、前尖255、後尖250及び間隔尖2
60で構成され、右心室(146、
図1)が収縮期間に圧力を受ける時、それらが一体に
閉じかつ一般的に逆行の血流を防止する。前尖255と後尖250との間及び下方に前後
乳頭筋256が存在し、それは三尖弁腱索261により二つの弁葉を支持する。後尖25
0と隔尖260との間及び下方に後隔乳頭筋257が存在し、それは三尖弁腱索261に
より二つの弁葉を支持する。隔尖260と前尖255との間及び下方に前隔乳頭筋258
が存在し、それは三尖弁腱索261により二つの弁葉を支持する。
【0114】
右心室241の外壁に沿って肺動脈弁235に通じ、肺動脈弁235と三尖弁245は
右心室(146、
図1)と右心室流出路(520、
図5A)を共有する。肺動脈弁235
も三弁尖弁であり、左尖236、右尖238及び前尖237で構成され、右心室(146
、
図1)が拡張期間に減圧する時、それらが一体に閉じられかつ一般的に逆行の血流を防
止する。
【0115】
左心室231の外壁に沿って大動脈弁205に通じ、大動脈弁205と二尖弁210は
左心室(147、
図1)と左心室流出路(455、
図4A)を共有する。大動脈弁205
も三弁尖弁であり、左尖206、右尖207及び後尖208で構成され、左心室(147
、
図1)が収縮期間に減圧する時、それらが一体に閉じられかつ一般的に逆行の血流を防
止する。
【0116】
左心房(110、
図1)と左心室(147、
図1)との間に二尖弁210が存在する。
左心室230の内壁は、収縮期収縮時に血液が押し出される空間を規定している。二尖弁
210は二弁尖弁であり、前尖212及び後尖211で構成され、左心室(147、
図1
)が収縮期間に圧力を受ける時、それらが閉じられかつ一般的に逆行の血流を防止する。
後尖211と前尖212の中間と後部に後内側乳頭筋215が存在し、それは二尖弁腱索
225により二つの弁葉を支持する。後尖211及び前尖212の外側及び後部に前外側
乳頭筋220が存在し、それは二尖弁腱索225により二つの弁葉を支持する。前尖21
2は二尖弁リング(335、
図3A)から中心室内にサブリング状に延伸する。境界縁部
(尖弁が交差する角)において、前尖212は繊維組織の明らかな剛性領域(繊維三角2
16と呼ばれる)の近傍の弁環から由来する。繊維三角216は心臓100の構造領域と
して機能し、心周期全体に生成された動的運動期間に、二尖弁210及び大動脈弁205
に支持基礎を提供する。
【0117】
現在、
図3Aを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、弁葉(前310、後
315)、二尖弁腱索(320)及び乳頭筋(前外側305、後内側301)を含む例示
的な天然二尖弁周辺の展開しかつ平らに広げられて選択のための代表体300の正面図の
概略図である。これから分かるように、前弁葉310及び後弁葉315はいずれも二尖弁
環335から由来しかつ下向きに延伸し(左心室に向き、図示せず)かつ左心房(図示せ
ず)から離れる。代表体300は、二尖リング335の縁に沿って、後内側境界領域30
6と前外側境界領域307とに区分されている(この図では半分に区分されている)。各
境界領域(後内側306、前外側307)の下方に延在するのは二尖弁腱索320のアー
チであり、それはさらに対応する乳頭筋(後内側301、前外側305)に連通するまで
延在する。二尖弁腱索も前弁葉310及び後弁葉315自体から直接的に延伸し、後及び
前自由辺(それぞれ325、330である)と呼ばれる腱索なし領域に到達するまで、各
対応する弁葉の縁部を限定する。解剖学的構造が完全である健康心臓において、腱索の機
能は弁葉と乳頭筋との間に張力を提供し、弁葉が収縮期間に心房に過度に接合されかつ心
房に向かって移動することを防止することであり、これは最終的に弁機能障害、血流逆流
、心不全及び健康状況不良を引き起こす可能性がある。
【0118】
図3Aと同様に、
図3Bは本発明のいくつかの応用例による、弁葉(仕切り350、前
360、後370)、三尖弁腱索(380)及び乳頭筋(後仕切り385、前仕切り39
0、前後395)を含む例示的な天然三尖弁周辺の展開されかつ平らに広げられて選択の
ための代表体340の概略図である。これから分かるように、前弁葉360、後弁葉37
0及び遮断弁葉350は三尖弁環345から由来しかつ下向きに延伸し(右心室に向き、
図示せず)かつ右心房(図示せず)から離れる。三尖弁リング345の縁に沿って代表体
340を前仕切り境界領域382、前後境界領域383及び後仕切り境界領域381(同
図では半分に分けられる)に分割する。各境界領域(前仕切り382、前後383及び後
仕切り381)の下方に延伸するのは三尖弁腱索380のアーチであり、それはさらに対
応する乳頭筋(前仕切り390、前後395及び後仕切り385)に連通するまで延伸す
る。三尖弁腱索380も直接的に区分葉350、前弁葉360及び後弁葉370自体から
延伸し、各対応する弁葉の縁部を限定し、区分自由辺、前自由辺及び後自由辺(355、
365、375)と呼ばれる腱なし索領域に到達するまで停止する。二尖弁と同様に、三
尖弁の弁葉、腱索及び対応する乳頭筋も調和的に作用し、血流逆行及び血流逆流及び逆行
に関連する全ての関連疾患及び合併症を防止することができる。
【0119】
現在、
図4A及び4Bを参照し、それらは本発明のいくつかの適用例による、心臓の左
側及び右側(左側に集中する)の正常な前方血流が拡張期及び収縮期を含む心周期を通過
する典型的な説明を示す図である。具体的には、
図4Aは例示的な心臓400の前部の断
面図を概略的に示し、拡張期間に左心房445から左心室425までの正常な血流の方向
(矢印430で示す)を示す。理解すべきことは、拡張期間において、二尖弁440が開
き、二尖弁葉435が完全に左心室425に向かって延伸し、それにより新鮮な酸素含有
血液が左心室425に充填することを可能にする。拡張期間において、大動脈弁450は
閉じたままである。
図4Aには、拡張期間における心臓の右側も描かれている。拡張期間
に心臓の左側に発生する状況と類似する方式で、右側に、血液は右心房405から開放さ
れた三尖弁410を通過するように案内され、完全に延伸した三尖弁葉415を経過して
右心室420に入り、その後に右心室流出路(図示せず)及び肺動脈弁及びその後の肺動
脈弁(いずれも図示せず)から排出される。心動周期において、心臓の二つの心室は拡張
期に一致して拡張し、次に収縮期に一致して収縮する。
図4Bは例示的な心臓400の前
部の断面図を概略的に示し、収縮期に左心室425から左心室流出路455を通過して大
動脈弁465に流れる正常な血流方向(矢印460で示す)を示す。理解すべきことは、
収縮期間において、二尖弁470が閉じ、二尖弁葉471が完全に収縮することにより血
液が逆走して左心房445に流れることを防止し、かつ新鮮な酸素含有血液が大動脈47
2により排出されることを可能にする。収縮期間において、大動脈弁465は強制的に開
かれる。
図4Bには、収縮時の心臓の右側も描かれている。収縮期間中に心臓の左側に発
生する状況と類似する方式で、右側に、血液は右心室420から右心室流出路(図示せず
)により肺動脈弁(図示せず)に案内される。三尖弁475が閉じ、三尖弁葉476が完
全に収縮することにより血液が逆走して右心房405に流れることを防止することが分か
る。
【0120】
図4A及び4Bとは逆に、
図4C及び4Dは本発明のいくつかの応用例による、心臓の
左側及び右側(左側に集中する)が収縮期段階で一部の逆行逆流を有する異常な向きの血
流の典型的な説明を概略的に示す図である。具体的には、
図4Cは例示的な心臓400の
前部の断面図を概略的に示し、収縮期間に大動脈465を通過するだけでなく、損傷され
た二尖弁485を通過しかつ左心房445内に入る異常血流の方向(矢印480及び48
1で示す)を示す。該図では、損傷された二尖弁485は正確に接合できない連続弁葉を
有する。連関弁葉は断裂した腱索(図示せず)又は退化した二尖弁環組織に起因する可能
性があり、これはさらなる組織構造の損傷、強度の低下及び退化を引き起こす可能性があ
る。このようなタイプの損傷された二尖弁485に対して、大動脈465を通過する駆出
スコアの大部分を正常に離れて左心房445に再導入すべきであり、矢印480に示すと
おりである。
図4Dは例示的な心臓400の前部の断面図を概略的に示し、収縮期間に大
動脈465を通過するだけでなく、損傷された二尖弁495を通過しかつ左心房445内
に入る異常血流の方向を示す(矢印490及び481で示す)。該図において、損傷され
た二尖弁495は正確に接合できないテント状弁葉に罹患する。テント状弁葉は心室再構
成に起因する可能性があり、これは心臓病発作などの虚血イベントの後に発生する可能性
がある。心室の部分(虚血のため)が機能を失う場合、心室の残りの健康部分が過度に収
縮され、周囲の解剖学的構造(例えば腱索及び関連弁葉)の局所肥大及び変形を引き起こ
す。
【0121】
現在、
図5A及び5Bを参照し、それらは本発明のいくつかの応用例による、二尖弁及
び三尖弁位置内に埋め込まれた人工心臓弁装置(二尖弁位置535、三尖弁位置555)
の実施形態の例示的な心臓(500、550)の前部の断面図を示す概略図である。具体
的には、
図5Aは例示的な心臓500を概略的に示し、該心臓500は肺動脈幹501、
右心房502、左心房503、右心室510及び左心室505を二つに分ける平面に沿っ
て切断されることにより、心臓のキャビティ(右心房405、左心房445、右心室42
0及び左心室425)の内部特徴及び詳細を露出し、これらの内部特徴及び詳細は既に二
尖弁位置内に埋め込むために設計された人工心臓弁装置535の例示的な実施形態の設計
特徴に関連する。人工心臓弁装置535の例示的な実施形態は流入(左心房445又は右
心房405)領域及び流出(右心室420又は左心室425)領域に延伸する最小輪郭を
有するように設計されてもよく、心室流出路閉塞(左心室流出路512、右心室流出路5
20)を防止しかつ流出領域閉塞の場合に低下した駆出スコアを防止し、及び流入領域閉
塞の場合に血流障害及び淀み形成を防止する。人工心臓弁装置535の例示的な実施形態
はさらに天然解剖学的構造、例えば二尖弁リング(514、
図5B)の前部及び後部領域
(それぞれ545及び540である)を利用することができ、かつ半径方向外向きの力を
用いて装置のアンカー固定を補助し、及び心房底部(左、445)及び心室頂面(左、4
25)に隣接可能な負荷荷重表面を有することにより、天然弁リングに効果的に挟まれか
つ装置が左心房445又は左心室425に移動することを防止する。以下、これらの特徴
についてさらに説明する。
【0122】
図5Aと同様に、
図5Bは本発明のいくつかの応用による、例示的な心臓550を概略
的に示し、該心臓550は肺動脈幹501、右心房502、左心房503、右心室510
及び左心室505を二つに分ける平面に沿って切断され、それにより心臓のキャビティ(
右心房405、左心房445、右心室420及び左心室425)の内部特徴及び詳細を露
出し、これらの内部特徴及び詳細は三尖弁位置内に埋め込むために設計された人工心臓弁
装置555の例示的な実施形態の設計特徴に関連する。例示的な人工心臓弁装置555の
実施形態は上記説明及び設計された二尖弁位置用の装置に発見された利点と同様の利点を
提供することができる。例えば、人工心臓弁装置555の例示的な実施形態はさらに天然
解剖学的構造、例えば三尖弁リング(513、
図5A)の前部、仕切部及び後部領域(そ
れぞれ565及び560である)を利用することができ、かつ半径方向外向きの力を用い
て装置のアンカー固定を補助し、及び心房の底部(右、405)及び心室頂部(右、42
0)に隣接可能な負荷荷重表面を有することにより、天然弁リングに効果的に挟まれかつ
装置が右心房405又は右心室420に移動することを防止する。
【0123】
現在、
図6A~6Hを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、例示的な心臓
600の前部の断面図の概略図であり、例示的な人工心臓弁装置の様々な経皮輸送経路を
示す。
図6Aは心尖移植された二尖弁位置内に対応する経皮通路を示し、方向矢印605
で示される。
図6Bは心尖移植三尖弁位置内に対応する経皮通路を示し、方向矢印615
で示される。
図6Cは大腿静脈移植三尖弁位置内に対応する経皮経路を示し、方向矢印6
25で示される。
図6Dは経股静脈/経間隔移植された二尖弁位置内に対応する経皮経路
を示し、方向矢印635で示される。
図6Eは鎖骨下に埋め込まれた二尖弁位置内に対応
する経皮経路を示し、方向矢印645で示される。
図6Fは鎖骨下に移植された三尖弁位
置内に対応する経皮経路を示し、方向矢印655で示される。
図6Gは大動脈により挿入
された二尖弁位置内に対応する経皮経路を示し、方向矢印665により示される。
図6H
は心房により挿入された二尖弁位置内に対応する経皮経路を示し、方向矢印675により
示される。本明細書に説明された例示的な人工心臓弁装置のいくつかの実施形態は特定の
経皮送達入路を結合して説明されるが、理解されるように、これらの実施形態は他の経皮
送達入路に用いることができる。また、理解すべきことは、本発明のいくつかの応用例に
より、いくつかの実施形態を結合して説明されたいくつかの特徴は、他の実施形態と結合
することができ、異なる経皮輸送経路を結合して説明されたそれらを含む。
【0124】
現在、
図7A~7Dを参照し、それらは本発明のいくつかの応用例による、差異変形可
能なアンカー構造(800、
図8A)と嵌合するように配置された例示的な自己拡張弁フ
レーム700の実施形態を説明する概略図である。具体的には、
図7Aは例示的な自己拡
張弁フレーム700の実施形態の斜視図を示し、該弁フレームは略円筒形であってもよく
、血液流入領域701及び血液流入領域701に対向する血液流出領域702を有し、前
記領域は通常正常動作期間に血液が装置を流れる可能性のある方向を説明する。
図7Aに
説明された例示的な自己拡張弁フレーム700の実施形態は一般的に超弾性及び形状記憶
特性を有する任意の合金で構成されてもよく、例えばニッケルチタンノ又は任意の他の超
弾性、形状記憶金属又は他の合金、ポリマー又は自己拡張特性を表現できる材料の組成物
である。一般的に、例示的な自己拡張弁フレーム700の実施形態は弁フレーム流入領域
(715、
図7C)を有することができ、それは血液流入領域701に隣接しかつ弁の周
囲漏れを防止する特徴及び例示的な自己拡張弁フレーム700と隣接弁フレーム流入領域
(715、
図7C)の例示的な差異変形可能なアンカー構造(800、
図8A)との間の
嵌合接続を可能にする特徴を提供するように配置される。例示的な自己拡張弁フレーム7
00と例示的な差異変形可能なアンカー構造(800、
図8A)との間の嵌合接続を可能
にする特徴はさらに複数の(736、
図7B)細長い流入領域接続部材735を含むこと
ができ、それらは可撓性可動かつ湾曲可能に配置され、構造の変形を可能にしかつ力を吸
収し、同時に依然として部材の間に確実で持続的な支持を提供する。流入領域接続部材7
35はさらに曲げ変形可能な部分を含む幾何学的形状740に配置されてもよく、それは
構造変形及び力吸収を可能にする。流入領域接続部材735はさらに流入領域接続素子7
45を提供するように配置されてもよく、それは位置決め特徴として機能し、流入領域接
続部材735と対応する心房接続素子(825、
図8A)との間の接続可能な嵌合に用い
られ、対応する心房接続素子(825、
図8A)は例示的な差異変形可能なアンカー構造
(800、
図8A)の実施形態に位置する。例示的な自己拡張弁フレーム700の周囲の
弁周囲漏れを防止することを可能にする特徴は弁シールカバー(780、
図7D)を含む
ことができ、それは例えばポリエステル、ナイロン、PTFE、ePTFE、処理された
心膜組織、ポリマー織物又は耐久性のある人工心臓弁装置を構成することに適用する任意
の他の材料等の織物で構成され、かつ弁フレーム流入領域(715、
図7C)から弁フレ
ーム流出領域(725、
図7C、以下のとおりである)まで延びるように配置される。ま
た、例示的な自己拡張弁フレーム700の実施形態はさらに弁フレームリング領域(72
0、
図7C)を有することができ、それは弁フレーム流入領域(715、
図7C)と弁フ
レーム流出領域(725、
図7C、以下のとおりである)に隣接しかつ両者の間にあり、
かつ縫合糸と織物を接続するための位置を提供するように配置され、前記織物は例えばポ
リエステル、ナイロン、PTFE、ePTFE、処理された心膜組織、ポリマー織物、又
は耐久性のある人工心臓弁装置の任意の他の材料を構造することに適用される。縫合糸及
び織物を弁フレームリング領域(720、
図7C)で例示的な自己拡張弁フレーム700
に接続するための位置を提供することを許可する特徴は縫合糸及び織物をその上に接続す
る弁葉付着接続レール730及び弁葉付着接続レールの曲げ可能な変形部分の幾何学的形
状(775、
図7C)を含むことができ、該幾何学的形状も縫合糸及び織物を受けること
ができ、かつさらに捲縮過程に役立つ柔軟性(図示せず)を提供し、次に装置を例示的な
輸送システム(図示せず)に負荷して経皮又は他の移植に用いられる。また、例示的な自
己拡張弁フレーム700の実施形態はさらに弁フレーム流出領域(725、
図7C)を有
することができ、該弁フレーム流出領域は弁環領域(720、
図7C)に隣接しかつその
下流方向にあり、かつ例示的な自己拡張弁フレーム700と隣接弁フレーム流出領域(7
25、
図7C)の例示的な差異変形可能なアンカー構造(800、
図8A)との間の嵌合
接続を可能にする特徴を提供するように配置される。例示的な自己拡張弁フレーム700
と隣接弁フレーム流出領域(725、
図7C)の例示的な差異変形可能なアンカー構造(
800、
図8A)との間の整合接続を可能にする特徴は複数(749、
図7C)の細長い
流出領域接続部材(750、
図7C)を含むことができ、それは弁葉付着レール(730
、
図7C)と弁境界付着領域(765、
図7A)に隣接しかつそれから延伸し、弁境界付
着領域(765、
図7A)は縫合糸と境界弁葉結合部品(770、
図7A)の方式により
複数の弁葉(790、
図7D)の付着を支持するように配置される。各流出領域接続部材
(750、
図7C)はさらに一連の流出領域接続素子(755、
図7C)を含むことがで
き、それは流出領域接続部材(750、
図7C)と対応する心室領域接続素子(845、
図8A)との間の接続嵌合可能な位置決め特徴として機能し、対応する心室領域接続素子
(845、
図8A)は心室一致性構造支持支柱(836、
図8A)に隣接し、該支柱は例
示的な差異変形可能なアンカー構造(800、
図8A)の実施形態に位置する。各流出領
域接続部材(750、
図7C)はさらに曲げ変形可能な部分の幾何学的形状(760、図
7C)を含むことができ、それは可撓性可動かつ湾曲可能に配置され、構造の変形を許可
しかつ力を吸収し、同時に依然として部材の間に信頼性がありかつ持続的な支持を提供す
る。
【0125】
図7Dを参照し、本発明のいくつかの応用例による、自己拡張弁フレーム777の例示
的な実施形態の正面図の概略図を説明し、それは弁の周囲漏れを防止するための組織弁葉
及び織物被覆物(弁シールカバー)780を含む。
図7Dの自己拡張弁フレーム777の
実施形態は弁葉付着レール730を含み、それは複数の弁葉790に位置を提供する。弁
葉は化学的に処理されかつ生体適合性を有する心嚢内組織材料、又は生体適合性を有する
高分子材料、又は生体適合性を有しかつ人工心臓弁の弁葉構造の製造に適用される任意の
他の構造で構成されてもよい。各弁葉790は弁境界795の間に延在し、弁境界795
は各弁葉付着レール730の範囲に隣接しかつその間にあり、弁境界795はさらに境界
被覆物786及び付着縫合線785を含む。
【0126】
現在、
図8A~8Dを参照し、それらは本発明のいくつかの応用例による、例示的な差
異変形可能なアンカー構造800の実施形態の様々なビューを説明する概略図である。図
8A~8Bに示された例示的な差異変形可能なアンカー構造800の実施形態はアンカー
心房領域805を含むことができ、該アンカー心房領域805は一般的に菱形ユニット構
造を共に限定する複数の細長い支柱を含み、かつ一般的に第1の剛性を有する。心房領域
805は心臓の天然房室弁の心房表面と一致するように配置され(
図5A~5Bを参照す
る)、かつ心臓の房室弁が心房から対応する心室に向かって移動することに抵抗を提供す
る。心房領域805はさらに複数の心房放出部材830を含むことができ、各心房放出部
材830は心房一致性構造820に隣接しかつそれから延伸し、心房一致性構造820は
さらに滑らかな表面を提供するように配置され、例示的な搬送システム導管(図示せず)
は該滑らかな表面に引っ張られて本開示の人工心臓弁装置を捕捉しかつ嵌着することがで
きる。心房解放部材830は心房解放部材の幾何学的形状831を含むように配置されて
もよく、それは差異変形可能なアンカー構造800と例示的な輸送システム(図示せず)
との間の解放可能な接続を可能にする。例示的な差異変形可能なアンカー構造800の付
加的な特徴は心房領域接続素子825を含むことができ、それは心房接続素子の幾何学的
形状826を有し、それは例示的な自己拡張心臓弁フレーム(700、
図7A)の流入領
域接続素子745と接続可能に嵌合するように配置される。
【0127】
図8A~8Bの例示的な差異変形可能なアンカー構造800の実施形態はさらにアンカ
ー固定弁リング領域810を含み、それは一般的に複数の長くかつ広い弁リング領域締結
支柱862を含み、それらは環状円周構造を共に限定し、本実施形態の例示的な差異変形
可能なアンカー構造800の円周を横断し、かつ一般的に第2の剛性を有する。リング領
域810は、心臓の自然房室リングと一致するように構成され(
図5A~
図5B参照)、
上記リングから離れる移動に対して径方向の拡張力により抵抗を与えることができる。ま
た、
図8A~8Bに示された例示的な差異変形可能なアンカー構造800の実施形態はさ
らにアンカー固定心室領域815を含むことができ、該アンカー固定心室領域815は一
般的に第3の剛性を有し、かつ一般的に複数の長くかつ広い心室一致性構造835を含み
、それは天然心室の頂面に隣接するためのヒール860(
図5A~5Bを参照する)と、
複数の細長い心室一致性構造支持支柱836とを含み、それは心室放出部材840に終止
する。心室放出部材840は心室放出部材の幾何学的形状850を有し、それは差異変形
可能なアンカー構造800を例示的な搬送システム(図示せず)に放出可能に接続するよ
うに配置される。各心室一致性構造835はさらに複数の心室領域接続素子845を含む
ことができ、それぞれ心室領域接続素子の幾何学的形状855を有し、それは例示的な自
己拡張心臓弁フレーム(700、
図7)の流出領域接続素子755との嵌合接続を提供す
る。心室領域一致性構造860のヒールはさらにリングアンカー素子865を含むことが
でき、それはリング組織を貫通しかつ差異変形可能なアンカー構造800のアンカー力を
強化するように配置される。最後に、心室領域815は心臓の天然房室弁の心室壁及びリ
ングと一致するように配置されてもよく(
図5A~5Bを参照する)、かつヒール860
により天然リングの弁下面に隣接する位置で心室の頂面に当接して上記リングから離れか
つ心房への移動に抵抗力を提供する。心房領域805の第1の剛性、リング領域810の
第2の剛性及び心室領域815の第3の剛性はこのような方式で関連することができ、す
なわち最適化された剛性の適切な組み合わせを提供して装置移行を回避し、同時に天然心
臓の天然構造と一致する。剛性は一般的に等しくてもよい。又は、第1の剛性は一般的に
第2の剛性及び第3の剛性のうちの一つ又は二つの剛性よりも大きいか又は小さい。また
、第2の剛性は一般的に第1の及び第3の剛性のうちの一つ又は二つの剛性よりも大きい
か又は小さくてもよい。最後に、第3の剛性は一般的に第1の剛性及び第2の剛性のうち
の一つ又は二つの剛性よりも大きいか又は小さくてもよい。
【0128】
現在、
図8Dを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、織物被覆物867の
変形可能なアンカー構造を有する実施形態の概略図である。織物被覆物867を有するア
ンカー構造は上記差異変形可能なアンカー構造800を含むことができ、またさらにアン
カーシールカバー870を含み、それは弁の周囲漏れを防止するように配置されかつ例え
ばポリエステル、ナイロン、PTFE、ePTFE、処理された心膜組織、ポリマー織物
又は耐久性のある人工心臓弁装置の任意の他の材料等の織物で構成される。アンカーシー
ルカバー870はさらにリング領域シールカバー871及びリング領域シールカバーの菱
形形状872を含むことができ、最大化の織物表面積を提供し、それによりリングの周囲
漏れを防止する最大抵抗力を提供する。最後に、三組の心室領域流出開口875はそれぞ
れ弁環領域シールカバー871の境界で複数の心室一致性構造835を結合して形成する
ことができ、かつ人工心臓弁装置の実施形態の下方の利用可能な空間及び該装置に埋め込
まれる心室流出路を最大化するように配置され(
図5A~5Bを参照する)、心室流出路
閉塞の発生を低減する。
【0129】
図9A~9Fを参照し、それらは本発明のいくつかの応用例による、例示的な人工心臓
弁装置900の実施形態の様々なビューを示す概略図である。具体的には、
図9Aは例示
的な人工心臓弁装置900の実施形態の正面図を示し、
図9Bは人工心臓弁装置900の
透視図を示し、
図9Cは人工心臓弁装置900の透視平面(流入)図を示し、
図9Dは被
覆物915を有する人工心臓弁装置の正面図を示す。最後に、
図9Eは例示的な人工心臓
弁装置900の横断面図を示す。
図9Aに示すとおり、例示的な自己拡張心臓弁フレーム
(700、
図7A)の実施形態と異なる変形可能なアンカー構造(800、
図8A)の例
示的な実施形態との間の流出端910での嵌合接続を見ることができる。同様に、
図9B
において、例示的な自己拡張心臓弁フレーム(700、
図7A)の実施形態と異なる変形
可能なアンカー構造(800、
図8A)の例示的な実施形態との間の流入端905での嵌
合接続を見ることができる。
図9Dに示すとおり、本発明のいくつかの応用によれば、被
覆物915を有する人工心臓弁装置の例示的な実施形態を概略的に示し、ここで弁シール
カバー780、弁葉790及びアンカーシールカバー870を示す。現在
図9Eを参照し
、本発明のいくつかの応用に基づき、人工心臓弁装置900の例示的な実施形態の断面図
を概略的に示す。アンカー断面925を描く突出曲線は弁フレーム断面930を描く突出
曲線に隣接することを示す。人工心臓弁装置900の実施形態はアンカー断面925を描
く突出曲線の全体的な長さが弁フレーム断面930を描く突出曲線の全体的な長さに等し
いように設計されてもよく、それにより
図9Dに示すように、各曲線が組立装置において
被覆物915に接続される(流入935で接続され流出940で接続される)場合、流入
端と流出端に共に印加された張力で放置される場合、例えば搬送システム導管の例示的な
実施形態に負荷される場合(以下でさらに説明する)、心臓弁フレーム(700、
図7A
)は差異変形可能なアンカー構造(800、
図8A)と一致しかつ均一に収縮する。
【0130】
最後に、
図9Fはアンカーの心室領域接続素子の幾何学的形状(855、
図8A)を弁
フレームの流出領域接続素子755の接続構造に接続するための様々な選択可能な実施形
態を示す。具体的には、細部断面円945、973及び974は対応する拡大断面円(9
50、955、960、965、964)に通じる五本の参照線(946、947、94
8、963、962)を示し、それぞれ接続構造の選択のための実施形態を説明する。参
照線946は第1の詳細断面円945から拡大断面円950に通じ、かつ縫合線状又はフ
ィラメント型材料951の接続構造を含む実施形態を示し、該材料951は既にアンカー
の心室領域接続素子の幾何学的形状(855、
図8A)と弁フレームの流出領域接続素子
755との間にインターリーブされ、それは剛性接続を実現するように配置される。縫合
糸状又はフィラメント状の素材951は、伸縮性又は柔軟性を有する織物又はポリマーを
含んでいてもよい。縫合糸状又はフィラメント状材料951は、可撓性又は弾性金属合金
を更に含んでいてもよい。縫合糸状又はフィラメント状の素材951は、剛性及び非可撓
性の素材、ポリマー、織物又は合金を含んでいてもよい。参照線947は第1の詳細断面
円945から拡大断面円955に通じ、かつ縫合線状又はフィラメント型材料956の接
続構造を含む実施形態を示し、該材料956は既にアンカーの心室領域接続素子の幾何学
的形状(855、
図8A)と弁フレームの流出領域接続素子755との間に接続される。
縫合線状又は線状材料956は接続を提供するように配置されてもよく、該接続はアンカ
ーの心室領域接続素子の幾何学的形状(855、
図8A)と弁フレームの流出領域接続素
子755との間のいくつかの変位を可能にする。縫合線状又はフィラメント状材料956
は弾性又は可撓性織物又はポリマーを含むことができる。縫合糸状又はフィラメント状の
材料956は、可撓性又は弾性金属合金を更に含んでいてもよい。縫合糸状又はフィラメ
ント状の材料956は、剛性及び非可撓性の材料、ポリマー、織物又は合金を含んでいて
もよい。参照線948は第1の詳細断面円945から拡大断面円960に通じ、かつコイ
ル状材料961を含む接続構造の実施例を示し、該コイル状材料961は既にアンカーの
心室領域接続素子の幾何学的形状(855、
図8A)と弁フレームの流出領域接続素子7
55との間に接続される。コイル状材料961は接続を提供するように配置されてもよく
、該接続はアンカーの心室領域接続素子の幾何学的形状(855、
図8A)と弁フレーム
の流出領域接続素子755との間の最大変位を可能にする。コイル状材料961は、伸縮
性又は可撓性を有する織物又はポリマーを含んでもよい。コイル状材料961は、可撓性
又は弾性を有する金属合金であってもよい。また、コイル状材料961は、剛性及び非可
撓性を有する材料、ポリマー、織物又は合金を含んでいてもよい。
【0131】
参照線962は第2の細部断面円974から拡大断面円964に通じ、かつ縫合線状材
料971の接続構造を含む選択可能な実施形態を示し、該縫合線状材料971はアンカー
の心室領域接続素子の幾何学的形状975及び弁フレームの流出領域接続素子755の間
(ヒール860に隣接しかつそれから延びる)に直接接続される。該特定の実施形態にお
いて、一つ又は複数の心室一致性構造支持支柱836は縫合線状材料971との直接接続
により交換することができ、それにより引張接続、又は剛性接続、又は接続素子の間のい
くつかの変位を吸収可能な接続を実現する。該特定の選択可能な実施形態に描かれた接続
構造は一つ又は複数の弁接合領域において実現されてもよく、又は任意の弁接合領域にお
いて実現されなくてもよい(795、
図7D)。該特定の選択可能な実施形態に示された
接続構造はアンカーに起因する弁リング変化からの任意の影響された弁接合領域(795
、
図7D)を隔離するように設計されてもよい。また、本実施形態で説明した接続構成は
、装置の総カール高さ(
図10Aに示すように、部材830と部材850との間の上下方
向の距離)を小さくするように設計してもよい。
【0132】
参照線963は第3の細部断面円973から拡大断面円965に通じ、かつ縫合線状材
料971の接続構造を含む上記選択された実施形態の対向端(流出領域接続部材750に
集中する)のビューを描画し、それはアンカーの心室領域接続素子の幾何学的形状975
と弁フレームの流出領域接続素子755との間(ヒール860に隣接しかつそれから延び
る)に直接的に接続される。
【0133】
現在、
図10A及び10Bを参照し、それらは本発明のいくつかの応用例による、捲縮
構造1000及び拡張構造1020にある人工心臓弁装置900の例示的な実施形態の正
面図の概略図である。具体的には、
図10Aは捲縮構造1000を示し、人工心臓弁装置
900が捲縮されかつ径方向圧縮又は軸方向張力により搬送システム導管の例示的な実施
形態に負荷される場合、該捲縮構造1000(以下でさらに説明する)が現れる。捲縮構
造1000にあるときの心房領域1005、リング領域1010及び心室領域1015も
見られる。同様に、
図10Bは拡張構造1020を示し、人工心臓弁装置900が完全に
解放されかつ天然房室弁内に埋め込まれる時に拡張構造1020が現れる。
【0134】
図11A~11Cを参照し、それらは本発明のいくつかの応用例による、搬送システム
1100の例示的な実施形態により展開された人工心臓弁装置900の例示的な実施形態
の典型的な展開過程の順序を示す概略図である。
図11Aは、近位側カプセル部1101
及び遠位側カプセル部1102に隣接する導管1104の部分の展開前の構成例を示す。
近位端カプセル部分1101は近位端マークテープ1106を有することができ、かつ遠
位端カプセル部分1102は遠位端マークテープ1107を有することができ、それによ
り挿入プログラムの撮像ガイドに役立つ。搬送システム1100の例示的な実施形態はガ
イドワイヤ1103上を走行するように配置されてもよく、それによりプログラムを埋め
込む期間に装置が位置に入るように追跡する。
図11Bは搬送システム1105の例示的
な実施形態の導管1104の例示的な部分の中展開構成を示し、それは近位端カプセル部
分1109が遠位端カプセル部分1102から離れるように平行移動され、人工心臓弁装
置1108の例示的な実施形態の心房部分を露出することを示す。本発明のいくつかの応
用によれば、
図11Cは搬送システム1110の例示的な実施形態の導管1104の例示
的な部分の完全展開構成を示し、それは近端カプセル部分1112と遠端カプセル部分1
111がいずれも互いに完全に平行移動して離れ、人工心臓弁装置900の例示的な実施
形態の心室1113と心室1114部分を完全に露出することを示す。理解すべきことは
、人工心臓弁装置900の該例示的な実施形態において、心房1113及び心室1114
部分が完全に放出されないことである。
【0135】
図12A~12Bを参照し、それらは本発明のいくつかの応用例による、拡張期と収縮
期の心拍周期との間の遷移順序を示す概略図であり、具体的には横断面の心臓(拡張期1
200、収縮期1240、それぞれ
図12A、12Bに示すとおりである)と原位置に埋
め込まれた例示的な人工心臓弁装置(拡張期実施形態1230、収縮期実施形態1260
、それぞれ
図12A、12Bに示すとおりである)を参照する。具体的には、
図12Aは
二尖弁位置内に埋め込まれた人工心臓弁装置1230の例示的な拡張期の実施形態を示す
。人工心臓弁装置1230の拡張期実施形態の開弁弁葉1235は、拡張期心室充填時に
左心房1206(断面1205)から左心室1215に向けて血液が流入することに応じ
て機能する。同様に、例示的な大動脈弁1225の閉鎖弁葉も拡張期心室充填に応答して
作用する。例示的な大動脈弁1225の閉鎖弁葉の直下に左心室流出路1220及び左心
室壁の横断面1210を見ることができ、それは拡張状態にある。人工心臓弁装置123
0の例示的な拡張期実施形態の真上に矢印1221を見ることができ、それは心臓弁フレ
ーム1231の例示的な拡張期実施形態の姿勢に対応し、該姿勢は差異変形可能なアンカ
ー構造1229の例示的な拡張期実施形態の所在する天然弁リングに対して位置で移動し
ない。人工心臓弁装置1230に隣接する例示的な拡張実施形態では天然前弁葉1201
を見ることができ、それは自由、開き及び制約されない位置として描かれる。理解される
ように、
図12Aに示された天然解剖学的構造及び人工心臓弁装置の例示的な実施形態は
さらに選択された房室弁の解剖学的構造例えば三尖弁及びそれに対応する天然三尖弁解剖
学的構造の方式に対して実現することができる。
【0136】
現在、
図12Bを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、既に二尖弁位置内
に埋め込まれた人工心臓弁装置1260の例示的な収縮期実施形態の概略図であり、現在
具体的に収縮期1240の断面心臓を参照する。人工心臓弁装置1260の例示的な収縮
期実施形態の閉鎖弁葉1255は左心室1215の加圧に応答して作用し、かつしたがっ
て収縮期心室が収縮する期間に、血液を左心室1215(横断面1250)から左側心室
流出路1220に流出させ、かつ開かれた大動脈弁1245により流出させることができ
る。拘束されない天然前弁葉1202が閉鎖位置にあり、人工心臓弁装置1260の例示
的な収縮期の実施形態の前部に当接することを見ることができる。人工心臓弁装置126
0の例示的収縮期実施形態の直上に矢印
図1265を見ることができ、それは心臓弁フレ
ーム1261の例示的収縮期実施形態の姿勢に対応し、該姿勢は差異変形可能なアンカー
構造1259の例示的収縮期実施形態の所在する天然リングに対して心房方向に位置移動
する。理解すべきことは、
図12Bに示された天然解剖学的構造及び人工心臓弁装置の例
示的な実施形態はさらに選択された房室弁の解剖学的構造例えば三尖弁及びそれに対応す
る天然三尖弁解剖学的構造の方式に対して実現することができる。
【0137】
図13Aを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、例示的な搬送システム1
300に負荷された例示的な人工心臓弁装置1340の実施形態の細部1315の透視図
を説明する概略図である。湾曲構造にある負荷輸送システム1300の例示的な実施形態
は近位端頸部1305に隣接するカプセル1310の近位端部分、及び近位端部分131
0に隣接するカプセル1325の遠位端部分を含むことができ、ここで各カプセル部分は
展開期間に平行移動して対向するカプセル部分から離れるように配置される。搬送システ
ム1300の導管を導入する前に、湾曲構造にある負荷搬送システム1300の例示的な
実施形態はガイドワイヤ1330の頂部の上方でガイドレールにより解剖学的位置に固定
されるように配置されてもよく、該ガイドワイヤ1330はプログラムにより所定の位置
に配置されてもよい。切断された断面ビューウィンドウ1315は例示的な人工心臓弁装
置ステントの一部が露出した断面1340を見ることができ、それは曲げ変形可能な部分
の幾何学的形状1316の実施形態を示す。曲げ変形可能な部分の幾何学的形状1316
は心臓弁装置1340の例示的な実施形態の特定の部分が特定の方向及び曲げ半径に曲げ
られることを可能にするように配置されてもよく、天然解剖学的血管、静脈及び動脈を通
過しかつ天然房室弁内に入る位置を追跡することに適する。切断された断面窓の拡大
図1
320は拡大されかつ部分的に露出した湾曲可能な変形部分の幾何学的性状1345を詳
細に説明する。現在追従描画により
図13Bの矢印1335を参照して
図13Bに転向し
、本発明のいくつかの応用に基づき、それは例示的な人工心臓弁装置ステント平面パター
ン1350の断片を概略的に示す。例示的な人工心臓弁装置ステント平面パターン135
0は心房領域湾曲素子1351の例示的な実施形態を含むことができ、それは人工心臓弁
装置が心房領域で特定に湾曲することを許可するように配置され、心室領域湾曲素子13
52の例示的な実施形態であり、それは人工心臓弁装置が心室領域で特定に湾曲すること
を許可するように配置される。
【0138】
図14を参照し、それは搬送システム(1500、
図15A)の例示的な実施形態の遠
位端部分1405の概略図であり、ここで負荷された人工心臓弁装置1400の部分展開
構造の例示的な実施形態は目的を説明するために用いられる。前記のように、人工心臓弁
装置1400は本発明に基づくいくつかの応用である。例示的な送達システム(1500
、
図15A)は同心に整列しかつ径方向に隣接する可撓性導管の組立体を含むことができ
、第1の導管1420、少なくとも部分的に延伸して第1の導管1420を通過するよう
に配置された第2の導管1430、少なくとも部分的に延伸して第2の導管1430を通
過するように配置された第3の導管1445、及び少なくとも部分的に延伸して第1の導
管1420を超えるように配置された第4の導管1450を含む。第4の導管1450は
近位端外側カバー部1415を有することができる。第3ダクト1445は、先端側カバ
ー部1425を有していてもよい。第2の導管1430は接続素子1435を有すること
ができ、例示的な人工心臓弁装置1400の部分に接続するために用いられる。第1の導
管1420は複数のテザー1440を収容することができ、それは心房領域に位置する心
臓弁装置1400の部分に嵌合接続されるように配置される。テザーはさらに複数のテザ
ーコネクタ構造1455を含むことができ、それはテザーがそれにより人工心臓弁装置に
嵌合接続される方式を提供することができ、詳細は以下にさらに提供される。以下はさら
に上記導管に関する付加的な詳細を提供する。
【0139】
図15A~Bを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、圧縮搬送状態にある
負荷人工心臓弁装置1535の例示的な搬送システム1500の概略図である。
【0140】
搬送システム1500は圧縮された人工心臓弁装置1535の心内搬送に用いられ、か
つハンドル部分1520とハンドル部分1520に隣接しかつハンドル部分1520から
遠位端に延伸する導管部分1525を含むように配置される。
【0141】
ハンドル部分1520は一般的に細長い形状を有しかつ一般的に円筒形であり、近位端
領域1505、遠位端領域1515及びそれらの間に位置する中間領域1510を有する
。
【0142】
導管部分1525はハンドル部分1520の遠位端領域1515から遠位端に延伸しか
つ一つ又は複数の可撓性導管、例えば第1の導管1420及び第2の導管1430を含む
ことができ、それが延伸して第1の導管1420を貫通することにより第2の導管143
0の可撓性遠位端部分が第1の導管1420の遠位端の外に設置される。第2の導管14
30の遠位端部分はさらに接続素子1435を含むことができ、該接続素子1435は圧
縮された人工心臓弁装置1535の少なくとも一部に解放可能に取り付けられるように配
置される。
【0143】
搬送システム1500の導管部分1525はさらに第3の導管1445を含み、第3の
導管1445は延伸して第2の導管1430を通過することにより、遠位端の外カバー部
分1425は第2の導管1430の遠位端の外に設置される。
【0144】
搬送システム1500の導管部分1525はさらに第4の導管1450を含み、第4の
導管1450は第1の導管1420の部分を覆いかつ近位端外カバー部分1415を含み
、それは圧縮された人工心臓弁装置1535の少なくとも一部の上に延伸することができ
る。
【0145】
搬送システム1500の導管部分1525はさらに保持領域1530を含み、それは圧
縮された人工心臓弁装置1535を保持して搬送するように配置される。例えば、第3の
導管1445の遠位端外側被覆部分1425及び第4の導管1450の近位端外側被覆部
分1415は拘束部材として機能することができ、いずれも圧縮された人工心臓弁装置1
535の少なくとも一部が圧縮搬送状態にあることを径方向に拘束し、それにより圧縮さ
れた人工心臓弁装置1535を保持する。
【0146】
ハンドル部分1520の遠位端領域1515は一般的に第1のダイヤルホイール154
5を含み、該第1のダイヤルホイール1545は遠位端領域1515内部の機械的相互作
用により第4の導管1450と制御可能に連通する(以下にさらに詳細に説明する)。第
1のダイヤルホイール1545の作動は第4の導管1450を第1の位置(近位端)から
第1の位置よりも下流の第2の位置(遠位端)に平行移動しかつ戻るように制御すること
ができる。第2の位置(遠位端)にある場合、第4の導管1450の近位端外側被覆部分
1415は有利な位置にあることにより圧縮された人工心臓弁装置1535の少なくとも
一部を拘束することができる。第1の位置(近位端)にある場合、第4の導管1450の
近位端外側被覆部分1415は有利な位置にあることができ、それにより圧縮された人工
心臓弁装置1535の少なくとも一部を径方向拘束から解放する。
【0147】
ハンドル部分1520の遠位端領域1515は一般的に塩水洗浄ポート1540aをさ
らに含み、それは装置準備期間に同心に隣接する導管の間から遮断された空気を除去する
ことに役立ち、例えば、前記導管1420と1450の間に無菌塩水を注射することを許
可することにより、第4の導管1450と第1の導管1420の間から空気を除去し、そ
れにより遮断された空気を除去しかつ気泡塞栓が血流を導入することを防止する。
【0148】
図16A~B及び
図17A~Eを参照してわかるように、ハンドル部分1520の中間
領域1510は一般的に塩水洗浄ポート1540b及びテザーシャトル組立体1560を
含み、その詳細は以下にさらに提供される。中間領域1510の塩水洗浄ポート1540
bは装置準備期間に同心に隣接する導管の間から遮断された空気を除去することに役立つ
ことができ、例えば、第1の導管1420と第2の導管1430との間に無菌塩水を注射
することにより第1の導管1420と第2の導管1430との間の空気を除去し、それに
より遮断された空気を除去しかつ気泡塞栓が血流を導入することを防止する。ハンドル部
1520の中間領域1510には、第1のダクト1420内をハンドル部1520に機械
的に取り付けるための位置が含まれていてもよい。
【0149】
ハンドル部分1520の近位端領域1505は一般的に第2のダイヤルホイール155
0を含み、該第2のダイヤルホイール1550は近位端領域1505内部の機械的相互作
用により第2の導管1430と制御可能に連通する(以下にさらに詳細に説明する)。第
2のダイヤルホイール1550の作動により第2の導管1430を第1の位置(近位端)
から第1の位置よりも下流の第2の位置(遠位端)に平行移動しかつ戻るように制御する
ことができる。第2の位置(遠位端)にある場合、圧縮された人工心臓弁装置1535は
より遠位端に位置決めされた位置(例えば、心臓の心室内にある場合)にあることができ
、同時に搬送のために負荷される。第1の位置(近位端)にある場合、圧縮された人工心
臓弁装置1535は近位端の位置決め位置にあることができ、同時に負荷されて搬送に用
いられる。
【0150】
ハンドル部分1520の近位端領域1505はさらに第3のダイヤルホイール1555
を含むことができ、該第3のダイヤルホイール1555は近位端領域1505内部の機械
的相互作用により第3の導管1445と制御可能に連通する(以下でさらに詳細に説明す
る)。第3のダイヤルホイール1555の作動は第3の導管1445を第1の位置(近位
端)から第1の位置よりも下流の第2の位置(遠位端)に平行移動しかつ戻るように制御
することができる。第1の位置(近位端)にある場合、第3の導管1445の遠位端の外
側被覆部分1425は有利な位置にあることにより圧縮された人工心臓弁装置1535の
少なくとも一部を拘束することができる。第2の位置(遠位端)にある場合、第3の導管
1445の遠位端の外被覆部分1425は有利な位置にあることができ、それにより圧縮
された人工心臓弁装置1535の少なくとも一部を径方向拘束から解放する。
【0151】
ハンドル部分1520の近位端領域1505は一般的に塩水洗浄ポート1540cをさ
らに含み、それは装置準備期間に同心に隣接する導管の間から遮断された空気を除去する
ことに役立ち、例えば、導管1430と1445との間に無菌塩水を注入することを許可
することにより、第2の導管1430と第3の導管1445との間から空気を除去し、そ
れにより遮断された空気を除去しかつ気泡塞栓が血流を導入することを防止する。ハンド
ル部分1520の近位端領域1505はさらに塩水洗浄ポート1540dを含み、それは
ガイドワイヤキャビティ内から阻止された空気を除去することに役立ち、ガイドワイヤキ
ャビティは第3の導管1445の第1の端から第1の端に対向する第2の端まで延び、そ
の中に無菌塩水を注入することを許可することにより、阻止された空気を除去しかつ気泡
塞栓が血流を導入することを防止する。
【0152】
ハンドル部分1520の近位端領域1505はさらに補償機構を含むことができ、例え
ば内部機構(以下でより詳細に説明し、
図19A~C、
図18A~I、
図20A~Cを参
照する)であり、それは第2のダイヤルホイール1550と第3のダイヤルホイール15
55が共用するリードスクリューシステム(
図8A~Cに示す)を提供し、したがって第
2のダイヤルホイール1550の作動は第3のダイヤルホイール1555を機械的に変位
することができる。すなわち、第2のダイヤルホイール1550の作動は同じ時間及び同
じ方向に共に第2の導管1430、第3のダイヤルホイール1555及び第3の導管14
45を変位することができ、それらはシステムとして機械的に接続されるためである。
【0153】
拡大ビュー断面枠1570は詳細ビュー断面枠1565の対象の拡大ビューを示し、か
つ圧縮された人工心臓弁装置1535、第3の導管1445の遠位端被覆部分1425及
び第4の導管1450の近位端被覆部分1415の拡大ビューを含み、かつ該ビューは明
確に提供される。
【0154】
現在、
図16A~Bを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、搬送システム
1500の概略図である。ハンドル部分1520に対する遠位端領域1515、中間領域
1510、及び近位端領域1505のさらなる詳細を提供する。
【0155】
具体的には、遠位端ハンドル領域1515はさらに遠位端領域ハンドルキャップ160
0を含むことができ、それは保持システム(図示せず)に接続されかつ搬送システム15
00の部分と保持システムとの間の相対回転を可能にするための支持表面1605を提供
することができる。第1のダイヤルホイール1545は複数のダイヤルホイールカバー1
610内に含まれてもよく、これらのダイヤルホイールカバー1610は第1のダイヤル
ホイール1545を含み、同時に遠位端ハンドル領域1515の円筒形(又は他の形状)
部分を一体に締結するために用いられる。遠位端ハンドル領域1515上の平行移動溝1
615は塩水洗浄ポート1540aの平行移動に隙間を提供することができ、塩水洗浄ポ
ート1540aは第4の導管1450に伴って制御可能に移動し、第1のダイヤルホイー
ル1545が第1の方向又は第2の方向に回転可能に作動し、第1のに対向するためであ
る。
【0156】
近位端ハンドル領域1505はさらに近位端領域ハンドルキャップ1630を含むこと
ができ、それは保持システム(図示せず)に接続されかつ搬送システム1500の部分と
保持システムとの間の相対回転を可能にするための支持表面1635を提供することがで
きる。第2のダイヤルホイール1550は複数のダイヤルホイールカバー1610内に含
まれてもよく、これらのダイヤルホイールカバー1610は第2のダイヤルホイール15
50を含むために用いられ、同時に近端ハンドル領域1505の円筒形(又は他の形状の
)部分を一体に締結する。近位端ハンドル領域1505上の平行移動溝1625は塩水洗
浄ポート1540cの平行移動に隙間を提供することができ、塩水洗浄ポート1540c
は第2の導管1430に伴って制御可能に移動し、第2のダイヤルホイール1550が第
1の方向又は第2の方向に回転可能に作動し、第1のに対向するためである。
【0157】
図16Bを参照し、前記のように、中間ハンドル領域1510はさらに塩水洗浄ポート
1540bのための出口溝1620を含むことができ、それは装置準備期間に同心で隣接
する導管の間から遮断された空気を除去することに役立つことができる。
【0158】
図に示すとおり、以下に詳述するように、中部ハンドル領域1510は複数のタイテザ
ーシャトル1640を含むことができ、これらのタイテザーシャトル1640は人工心臓
弁装置(図示せず)と複数のタイテザー(1440、
図14)との間の張力を制御可能に
最適化するように配置され、これらのタイテザーは締め付け機構により人工心臓弁装置の
部分に接続されるように配置される。テザーシャトルホルダ1640はテザーシャトルホ
ルダ本体1645及びテザーシャトルラッチバックル1650を含むことができ、テザー
シャトルラッチバックル1650はテザーシャトルラッチヒンジ1655を中心として第
1の位置から第2の位置まで制御可能に回転するように配置され、それは第1の位置から
回転して変位し、かつテザー保護スリーブ1660の近位端部分に機械的に取り付けられ
るように配置される。テザーシャトルラッチ1650を作動することにより、テザー保護
スリーブ1660の近位端部分に連通する内部接続はテザー保護スリーブ1660の近位
端部分を同心的に(遠位端位置から遠位端位置と逆の近位端位置まで)内部のテザーケー
ブルの頂部(図示せず)に後退することができ、それによりテザー(1440、
図14)
を提供して人工心臓弁装置の部分から制御可能に接続し解放する(以下にさらに説明し、
図17A~Fを参照する)。
【0159】
テザーシャトル本体1645は、略矩形状であり、テザーシャトル溝1665内におい
て、テザーシャトル溝1665の第1端から第1端とは反対側の第2端に移行してもよい
。テザーシャトルピース本体1645はテザーシャトル溝1665の第1の端に対応する
第1の近位端位置でバネによりバイアスされ(図示せず)、かつプッシュの方式により手
動で平行移動することができ、又は例えば引張負荷下に置かれた時に自動的に平行移動し
、人工心臓弁装置からテザー(1440
図14)に沿って搬送する。
【0160】
図17A~Fを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、搬送システムの人工
心臓弁装置保持領域1530の概略図である。
図17Aに人工心臓弁装置保持領域153
0の拡大図を提供する。保持領域1530は遠位端外カバー1425を含むことができ、
その遠位端は第3の導管1445に接続され、第3の導管1445は第2の導管1430
を貫通して延伸することができ、第2の導管1430はその中を貫通するガイドワイヤキ
ャビティ1760、及び第4の導管1450から延伸する近位端外カバー1415を有す
ることができる。前記のように、遠位端及び近位端外カバー(それぞれ1425、141
5である)は共に圧縮された人工心臓弁装置1535に位置を提供する。
【0161】
より具体的には、人工心臓弁装置保持領域1530はさらに閉鎖構造1700にある複
数のテザーコネクタ構造1455を含むことができる。閉鎖構造1700において、テザ
ーコネクタ構造1455は第2の導管1430と同心でありかつ第2の導管1430と径
方向に隣接するように設置され、かつ一般的に第2の導管1430の長軸(図示せず)と
直線を形成する。テザーコネクタ構造1455は閉鎖されかつ圧縮された人工心臓弁装置
1535の部分に接続されて接触し、かつ圧縮された人工心臓弁装置1535に径方向及
び引張拘束力を提供し、それによりそれを閉鎖されかつ圧縮された構造に保持し、輸送に
適用される。より具体的には、テザーコネクタ構造1455は閉じられかつ圧縮された人
工心臓弁装置1535の接続素子(例えば心房接続プルタブ1730を有する心房接続素
子1720)に接続して接触することができる。テザーリンクコネクタ構造1455はテ
ザーリンクシース1740及びインナーケーブル1775の最も遠い端部と嵌合して接触
することができ、該関係は
図17Fに概略的に示され、隠し線を有する。
【0162】
より具体的には、リンク系コネクタ構造1455を参照し、リンク系保護スリーブ17
40の遠位端部分はリンク系コネクタカバー1715と嵌合接続することができ(リンク
系コネクタカバー1735を介して接続される)、該ロープコネクタカバー1715はリ
ンク系コネクタ1725と摺動可能に嵌合するように配置されかつ内部にリンク系コネク
タ1725を含む。リンク系コネクタ1725はさらにリンク系保護スリーブ内で第1の
端から第2の端まで延在する内部ケーブル1775と嵌合接触する。遠位端に対向するテ
ザー保護スリーブ1660の近位端部分はシャトル機構1705の作動可能な部分と嵌合
接続されてもよく、該シャトル機構1705は内部のテザーコネクタ1725に対して、
テザーコネクタカバー1715を第1の又は第2の位置(第1の位置に対向する)に制御
可能かつ平行移動可能に位置決めすることができる。テザーコネクタはさらにインナーケ
ーブル1775によりシャトル機構1705の固定部分と嵌合接続され、かつ静止を保持
するように配置される。
【0163】
図17Cに概略的に示すように、テザーコネクタカバー1715が遠位端にオフセット
する(第1の位置で、閉じる)場合、それはテザーコネクタ1725を優先的に覆うこと
ができ、それにより圧縮された人工心臓弁装置1535の部分、例えば接続素子として、
心房接続プルタブ1730を有する心房接続素子1720を遮断する。
図17Bには、リ
ンクコネクタカバー1715の第1閉位置に対応するシャトル機構1705の斜視図が概
略的に示されている。
【0164】
図17Cを参照し、第2の導管1430の付加的な特徴を説明する。具体的には、一連
の異なる剛性の領域を説明する。第2の導管1430の遠位端から延伸するのは遠位端剛
性領域1745であり、次に遠位端剛性遷移領域1750であり、最後に遠位端可撓性領
域1755である。第2の導管1430の遠位端領域の固有剛性は剛性の部分(1745
)から最も柔らかい部分(1755)に変換し、かつ強化の柔軟性を提供し、かつ狭い半
径を通過して湾曲することを可能にする(例えば、インプラント期間に経験する)。
【0165】
図17Eに概略的に示すように、テザーコネクタカバー1715が近位端にオフセット
する(第2の位置であり、第1の位置と逆でありかつ開く)場合、それは(平行移動を示
す矢印1770で指示される)テザーコネクタ1725を優先的に露出することができ、
それにより圧縮された人工心臓弁装置1535の部分、例えば接続素子として、心房接続
プルタブ1730を有する心房接続素子1720を解放する。
図17Dには、テザーコネ
クタ1725の第2の開放位置(テザーシャトルラッチ1650が回転した後、矢印17
65で示される)に対応するシャトル機構1710の斜視図が概略的に示されている。
【0166】
図18A~Iを参照し、それは本発明のいくつかの応用例による、搬送システムにより
展開された人工心臓弁装置の拡張を示す一連の概略図である。
図18A~Bに示すように
、人工心臓弁装置保持領域1530を示し、それは第1の閉鎖状態(
図18A)を有し、
ここで第4の導管1450の近位端外部被覆1415は閉鎖位置にあり、圧縮された人工
心臓弁装置1535の少なくとも一部を覆う。人工心臓弁装置保持領域1530も第2の
開状態(
図18C)を有するように描画され、ここで第4の導管1450の近位端外カバ
ー1415が開位置にありかつ閉位置から近位端へ距離Dl変位し、それにより圧縮され
た人工心臓弁装置1535の少なくとも一部及び複数のテザーコネクタ構造1700が拡
張する前に、閉構造にある複数のテザーコネクタ構造1700を露出する。
【0167】
以上及び
図18Bに示すように、第4の導管1450の近位端外側カバー1415は第
1のダイヤルホイール1545の作動変位距離D1(回転矢印1830で指示される)を
通過することができる。第4の導管1450の近位端外部被覆物1415は反対方向に距
離D1を移動することができ、それにより同じ第1のダイヤルホイール1545を作動す
ることによりそれを前記のような閉状態に戻す(
図18A)。
【0168】
開状態(
図18C)にあると、圧縮された人工心臓弁装置1535の部分(例えば、心
房領域1410)が拡張する前に、心房領域1410は第1の直径d1を有することがで
きる。圧縮された人工心臓弁装置1535の部分(例えば、心房領域1410)が拡張し
た後、心房領域1410は第1の直径より大きい第2の直径d2(
図18D)を有しかつ
天然心臓の心房表面接合に適する構造(図示せず)にあることができる。完全拡張状態に
あるテザー1800も
図18Dに存在する。
【0169】
図18Eを参照すると、遠位端外側カバー1425は開状態に変位する前に閉状態にあ
るように描かれる。部分的に展開された心房領域1805を有する部分的に展開された人
工心臓弁装置1835は第3のダイヤルホイール1555の作動(矢印1865で示され
、
図18F)により第3の導管1445の遠位端外カバー1425を遠位端に少なくとも
距離D2(
図18G)変位させてさらに展開することができ、それにより部分的に展開さ
れた人工心臓弁装置1835の少なくとも一部、例えば圧縮配置された心室部分1845
を露出させ、かつ心室アンカー係合溝1825と解放可能に係合するように配置された係
合釘1820を露出させる。第3の導管1445の遠位端外カバー1425は反対方向に
距離D2を移動することができ、それによりそれを前記のような閉状態に戻す(
図18E
)。
【0170】
部分的に展開した状態(
図18E)にあるが、最終的に拡張する前(
図18G)に、圧
縮心室領域1845の部分は第3の直径d3を有することができる。圧縮心室領域184
5が拡張した後、展開心室領域1840は第3の直径より大きい第4の直径d4(
図18
G)を有しかつ天然心臓の心室表面と接合することに適する構造(図示せず)にあること
ができる。
【0171】
図18H~Iを参照し、本発明のいくつかの応用例による、搬送システムから最終的に
展開された人工心臓弁装置の一連の概略図を示す。
【0172】
図18Iは、本発明のいくつかの応用例による、完全に拡張された心房領域1850、
完全に拡張されたリング領域1855及び完全に拡張された心室領域1860の概略図を
示す。完全に拡張された心房領域1850は天然心臓の心房組織表面、例えば二尖弁の左
心房表面と接合するように配置される(
図5A~5Bを参照する)。完全に拡張されたリ
ング領域1855は天然心臓のリング組織表面、例えば二尖弁のリング表面と接合するよ
うに配置される(
図5A~5Bを参照する)。完全に拡張された心室領域1860は天然
心臓の心室組織表面、例えば左心室、二尖弁葉及び/又は腱索の任意の組み合わせと接合
するように配置される(
図5A~5Bを参照する)。
【0173】
人工心臓弁装置1810の制御、最終的な解放及び永久的な埋め込みは各テザーシャト
ル1640(
図16B、
図18H)の制御作動により実現することができ、各テザーシャ
トル1640(
図16B、
図18H)の制御作動は各テザーシャトル1640のテザーシ
ャトル係止具1650(
図16B、
図18H)を作動することにより、テザーシャトル1
640が開き構造1710にあることをもたらす。本発明のいくつかの応用によれば、完
全に解放され、永久的に埋め込まれた人工心臓弁装置1810は
図18Iに概略的に示さ
れる。各テザーシャトル1640が作動されかつテザーコネクタが1815を完全に開く
と、各心房接続プルタブ1730は拘束から解放することができ、それにより各心房領域
が1850を完全に拡張することを可能にし、完全に解放されかつ永久的に埋め込まれた
人工心臓弁装置1810をもたらす。
【0174】
図19A~Dを参照すると、本発明のいくつかの応用によれば、第2の導管及び第3の
導管の外被覆層の構成変化メカニズムを示す概略図を提供する。
【0175】
具体的には、
図19Aは人工心臓弁装置の部分的に展開された心房領域1805が既に
天然心房底(図示せず)と接触するように推進し、かつ第1の導管1420に着座力を印
加した時、搬送システム内の補償機構が人工心臓弁装置のアンカー構造に対する全体的な
影響を説明し、それにより部分的に展開された心房領域1805と天然心房底との間の接
触(図示せず)を維持する。
図19Aにおいて、第1の導管1420及び第4の導管14
50が遠位端に変位し、リンク1920に張力を生成し、かつそれらの間の接続により一
部展開用の心房領域1805の着座力を生成することが分かる。第1の導管1420及び
第4の導管1450のこのような遠位端変位は搬送システムの補償機構により実現され、
現在
図19B~Dを参照してその詳細を説明する。
図19Bに示すように、予め変位する
搬送システム1910の最遠端部分の簡略化図を提供する。テザー及び人工心臓弁装置の
実施形態は
図19Bに示されず、それにより導管に関する場合、装置操作のこの段階の間
に存在する機械的相互作用をより明確に説明する。要素D5は、第1ダクト1420の最
遠端領域と第2ダクトの基準点(剛性移行領域1750近傍)との間の第1距離を示す。
回転矢印1900(
図19C)で示された第3のダイヤルホイール(1550、
図19C
)を作動することにより、遠位端保持領域1905及び部分的に展開された人工心臓弁装
置(図示せず)はいずれも要素D6で示された第2の距離が第1の導管1420の最遠位
端領域及び第2の導管上の同じ参照点(剛性遷移領域1750に近接する)に到達するま
で近位端に平行移動する。該近位端配向位置(変位後)1915は
図19Dに説明され、
ここでテザー及び人工心臓弁装置の実施形態もなく、それにより導管に関する場合に、装
置操作のこの段階の間に存在する機械的相互作用をより明確に説明する。搬送システム内
の補償機構により活性化された遠位端保持領域1905のこのような位置変化は人工心臓
弁の搬送をよりよく制御することができる。搬送システム内の補償機構はアンカー構造が
経験した構造変化を補助制御することができ、心室の解剖学的構造によりよく接近し、人
工心臓弁の部分と心室領域構造との間の隙間を改善することができ、かつ可逆的な人工心
臓弁の再位置決め及び再接近が必要である。
【0176】
図20A~Cを参照すると、本発明のいくつかの応用例による、断面図で例示的な搬送
システムの実施形態を示す概略図を提供する。
図20Aは断面2000で示された搬送シ
ステムの中部及び近端領域の実施形態を示す。また、第3のダイヤルホイール1555の
リードスクリュー2015と、第2のダイヤルホイール1550のリードスクリュー20
20とが示されている。最後に、テザー張力調整機構2030の断面図を提供する。
【0177】
図20Bは断面2005で示された搬送システムの遠位端領域の実施形態を示す。また
、第1ダイヤルホイール1545のリードスクリュー2025が示されている。
図20C
は、断面2010で示される搬送系の保持領域の一例を示している。
【0178】
本開示の主題はその好ましい実施形態において説明されたが、理解すべきことは、使用
された単語が限定的な単語ではなく記述的な単語であることである。したがって、本主題
の実際の範囲から逸脱することなく、添付の請求項において変更することができる。
【0179】
当業者に理解されるように、本発明は上記具体的に示され説明された内容に限定されな
い。逆に、本発明の範囲は上記様々な特徴の組み合わせ及びサブ組み合わせを含み、かつ
それは従来技術の変化及び修正に属さず、当業者は上記内容を読んだ後にこれらを想到す
ることができる。
【0180】
選択用の請求項セットは下記の通りである。
【0181】
1.人工心臓弁装置を含むシステムであって、
人工心臓弁装置と搬送システムを含み、
人工心臓弁装置は、弁フレームと同心に整列し、径方向に隣接しかつ直接的に接続され
た差異変形可能なアンカー構造を含み、
搬送システムは、第1の導管と、一つ又は複数のテザー組立体と、第2の導管と、制御
組立体とを含み、
前記第1の導管が第1の直径を有し、一次キャビティ、第1の湾曲可能な部分、及び前
記一次キャビティに径方向に隣接する一つ又は複数の二次キャビティを含み、
前記テザー組立体が前記人工心臓弁装置の部分に解放可能に接続されかつ前記第1の導
管の前記一つ又は複数の二次キャビティを平行移動して通過するように配置され、
前記第2の導管の寸法が前記第1の導管の一次キャビティ内に組み立てられかつ平行移
動するように設計され、前記第2の導管がキャビティ、第2の湾曲可能な部分及び一つ又
は複数の人工心臓弁装置に接続可能な部分の接続素子を含み、
前記制御組立体が前記第2の導管に接続されて連通する補償機構を含み、ここで前記制
御組立体が第2の導管の平行移動を制御可能に実現しかつ人工心臓弁の構成変化を許可す
るように配置され、
前記システムは搬送状態を有し、ここで前記人工心臓弁装置は前記テザー組立体に解放
可能に接続されかつ前記接続素子は圧縮された細長い構造にあり、かつ、
前記搬送システムを推進することにより、大腿入路により前記人工弁を天然房室弁に推
進しかつ制御組立体内の補償機構により前記弁を制御可能に埋め込む。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0109】
【
図1】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の正面図の概略図である。
【
図2A】本発明のいくつかの適用例による断面線を有する例示的な心臓の後部の正面図の概略図である。
【
図2B】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の基礎的態様の断面図の概略図であり、例示的な大動脈弁、例示的な二尖弁、例示的な肺動脈弁、および例示的な三尖弁を示す。
【
図3A】本発明のいくつかの適用例による小葉、腱索、乳頭筋を含む例示的な天然二尖弁装置の展開及び扁平周辺の正面図である。
【
図3B】本発明のいくつかの適用例による小葉、腱索及び乳頭筋を含む例示的な天然三尖弁装置の展開及び扁平周辺の正面図である。
【
図4A】拡張期中の左心室における正常な血流の方向を示す、本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図である。
【
図4B】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、収縮中の左心室における正常な血流の方向を示す。
【
図4C】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、収縮中に結合後葉により左心室に還流する血流の方向を示す。
【
図4D】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、収縮中に小葉隆起により左心室を還流する血流の方向を示す。
【
図5A】本発明のいくつかの適用例による二尖弁位置内に移植される人工心臓弁装置の実施形態を示す例示的な心臓の前部の断面図の概略図である。
【
図5B】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、三尖弁位置内に埋め込まれた人工心臓弁装置の実施形態を示す。
【
図6A】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の経心尖移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6B】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、三尖弁位置内の経心尖移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6C】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、三尖弁位置内の経大腿静脈移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6D】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の中隔移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6E】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の鎖骨下移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6F】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、三尖弁位置内の鎖骨下移植に対応する経皮経路を示す。
【
図6G】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の皮質移植に対応する経皮通路を示す。
【
図6H】本発明のいくつかの適用例による例示的な心臓の前部の断面図の概略図であり、二尖弁位置内の経皮移植に対応する経皮通路を示す。
【
図7A】本発明のいくつかの適用例による例示的な自己膨張弁フレームの実施形態の斜視図の概略図である。
【
図7B】本発明のいくつかの適用例による例示的な自己膨張弁フレームの実施形態の平面図(流入)の概略図である。
【
図7C】本発明のいくつかの適用例による例示的な自己膨張弁フレームの実施形態の正面図の概略図である。
【
図7D】本発明のいくつかの適用例による組織小葉及び織物被覆を含む例示的な自己膨張弁フレームの実施形態の正面図である。
【
図8A】本発明のいくつかの適用例による例示的な差分変形可能なアンカー構造の実施形態の斜視図の概略図である。
【
図8B】本発明のいくつかの適用例による例示的な差分変形可能なアンカー構造の実施形態の断面図の概略図である。
【
図8C】本発明のいくつかの適用例による例示的な差分変形可能なアンカー構造の実施形態の平面図(流入)の概略図である。
【
図8D】本発明のいくつかの用途に従った織物カバーを含む例示的な差分変形可能なアンカー構造の実施形態の断面図の概略図である。
【
図9A】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図9B】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の斜視図の概略図である。
【
図9C】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の平面(流入)斜視図の概略図である。
【
図9D】本発明のいくつかの用途に従った布地被覆を含む例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図9E】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の断面輪郭図の概略図である。
【
図9F】例示的な人工心臓弁装置の実施形態の概略図であり、湾曲幾何学的結合の代替実施形態を詳細に説明する。
【
図10A】本発明のいくつかの適用例によるカール構造の例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図10B】
図10Bは、本発明のいくつかの適用例による拡張構成された例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図11A】本発明のいくつかの適用例による例示的な送達システムから展開される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図である。
【
図11B】本発明のいくつかの適用例による例示的な送達システムから展開される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図11C】本発明のいくつかの適用例による例示的な送達システムから展開される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の正面図の概略図である。
【
図12A】
図12Aは、心臓周期の拡張期に二尖弁位置内に移植される本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置の実施形態の側面断面図である。
【
図12B】
図12Bは、本発明のいくつかの用途に従って、心臓周期の収縮段階において二尖弁位置内に移植される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の側面断面図である。
【
図13A】本発明のいくつかの適用例による例示的な送達システムに搭載される例示的な人工心臓弁装置の実施形態の斜視図及び詳細図の概略図である。
【
図13B】本発明のいくつかの適用例による例示的な人工心臓弁装置のフレーム平面パターンの実施形態のセグメントの正面図である。
【
図14】本発明のいくつかの適用例による、部分的に展開された構成にある人工物を有する大腿動脈経由送達装置の遠位部分の拡大模式図である。
【
図15A-B】
図15Aは、本発明のいくつかの適用例による、ローディング構成
にある人工心臓弁装置を有する大腿動脈経由送達装置の概略図である。図15Bは、本発明のいくつかの適用例による、ロード構成された人工心臓弁装置を有する大腿動脈経由送達装置の遠位端部の概略図である。
【
図16A】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置の概略図である。
【
図16B】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置の概略図である。
【
図17A】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置の人工心臓弁装置保持領域の概略図である。
【
図17B】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置のテザーシャトル機構の概略図であり、テザーシャトルが閉じた構成にある。
【
図17C】本発明のいくつかの適用例による接合構成にある大腿動脈経由送達装置の複数のテザーコネクタの概略図である。
【
図17D】本発明のいくつかの適用例による大腿動脈経由送達装置のテザーシャトル機構の概略図であり、テザーシャトルがオープン構成にある。
【
図17E】本発明のいくつかの適用例による、オフセット構成されたストランド配信システムの複数のテザーコネクタの概略図である。
【
図17F】本発明のいくつかの適用例によるストランド配信システムのテザーコネクタの隠線図である。
【
図18A】
本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連
の概略図である。
【
図18B】
本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連
の概略図である。
【
図18C】
本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連
の概略図である。
【
図18D】
本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連
の概略図である。
【
図18E】
本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連
の概略図である。
【
図18F】
本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連
の概略図である。
【
図18G】
本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連
の概略図である。
【
図18H】
本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連
の概略図である。
【
図18I】
本発明のいくつかの適用例による人工心臓弁装置の配置を説明する一連
の概略図である。
【
図19A】
本発明のいくつかの適用例による第2の導管及び保持領域における外部
被覆の立体構造を説明する概略図のシーケンスである。
【
図19B】
本発明のいくつかの適用例による第2の導管及び保持領域における外部
被覆の立体構造を説明する概略図のシーケンスである。
【
図19C】
本発明のいくつかの適用例による第2の導管及び保持領域における外部
被覆の立体構造を説明する概略図のシーケンスである。
【
図19D】
本発明のいくつかの適用例による第2の導管及び保持領域における外部
被覆の立体構造を説明する概略図のシーケンスである。
【
図20A】
本発明のいくつかの適用例に従って断面で描かれた大腿動脈経由送達装
置の一連の概略図である。
【
図20B】
本発明のいくつかの適用例に従って断面で描かれた大腿動脈経由送達装
置の一連の概略図である。
【
図20C】
本発明のいくつかの適用例に従って断面で描かれた大腿動脈経由送達装
置の一連の概略図である。
【外国語明細書】