(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111167
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】拡張セットを有する末梢静脈カテーテルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A61M 25/06 20060101AFI20240808BHJP
【FI】
A61M25/06 502
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024098980
(22)【出願日】2024-06-19
(62)【分割の表示】P 2021537443の分割
【原出願日】2019-08-28
(31)【優先権主張番号】62/729,302
(32)【優先日】2018-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/551,384
(32)【優先日】2019-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カーティス エイチ ブランチャード
(72)【発明者】
【氏名】ネイサン ミッチェル
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン クラヴィホ
(72)【発明者】
【氏名】メーガン シューリッヒ
(72)【発明者】
【氏名】オースティン ジェイソン マッキノン
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド マイヤーズ
(72)【発明者】
【氏名】ウェストン エフ.ハーディング
(72)【発明者】
【氏名】タイラー ワーナー
(57)【要約】
【課題】末梢静脈カテーテル(PIVC)を含み得るカテーテルを介した器具および/または流体の送達を容易にするためのデバイス、システム、および方法を提供する。
【解決手段】カテーテルアセンブリは、近位端、遠位端、近位端および遠位端を通って延びる管腔、ならびにサイドポートを含み得るカテーテルアダプタを含んでもよい。カテーテルアセンブリは、サイドポートから延在し得る第1の延長チューブを含み得る延長セットを含んでもよい。延長セットは、第1の延長チューブの近位端に結合され得る第1のコネクタを含んでもよい。第1のコネクタは、第1のポート、第2のポートおよび第3のポートを含み得る。延長セットはまた、第2の延長チューブを含み得る。第2の延長チューブの第1の端は、第1のポートに結合され得る。第1のポートは、カテーテルアダプタの長手方向軸を横切って第2の延長チューブを向け得る。
【選択図】
図2C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
末梢静脈カテーテルアセンブリであって:
近位端、遠位端、前記近位端および前記遠位端を通って延びる管腔、およびサイドポートを含むカテーテルアダプタと;
近位端および遠位端を含む第1の延長チューブであって、前記サイドポートから延びる、第1の延長チューブと;
前記第1の延長チューブの前記近位端に結合された第1のコネクタであって、第1のポート、第2のポートおよび第3のポートを含み、前記第1の延長チューブの前記近位端が、前記第2のポートに結合される、第1のコネクタと;
第1の端および第2の端を含む第2の延長チューブであって、前記第2の延長チューブの前記第1の端が、前記第1のポートに結合され、前記第1のポートが、前記カテーテルアダプタの長手方向軸を横切って前記第2の延長チューブを向けることを特徴とする末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項2】
前記第2の延長チューブは、前記第1の延長チューブよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項3】
前記第2の延長チューブの前記第2の端に結合された第2のコネクタをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のポートは、前記第2の延長チューブを遠位に向けることを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項5】
前記第3のポートは、近位方向に延在することを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項6】
前記第1のポートおよび前記第2のポートは、遠位方向に延在することを特徴とする請求項5に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のポートは、前記第2のポートに対して90°未満の角度で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項8】
前記第1のポートは、前記第2のポートに対して45°から90°の間の角度で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項9】
前記第1のポートは、前記第2のポートに垂直であることを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項10】
前記第2のポートは、前記第1のコネクタの長手方向軸と整列していることを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項11】
前記第1のコネクタが、Y字型状を含み、前記第1のポートおよび前記第2のポートが、Y字型状のアームを形成し、前記第1のコネクタが、前記Y字型状のトランクを形成する第3のポートを有し、前記第3のポートが、近位方向に延在し、前記第1のポートおよび前記第2のポートが、遠位方向に延在することを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項12】
前記第1のコネクタは、前記第1のコネクタを通って遠位方向に移動する流体またはプローブのための任意のキャッチポイントを含まないことを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項13】
前記第2のコネクタは、前記第2のコネクタを通って遠位方向に移動する流体またはプローブのための任意のキャッチポイントを含まないことを特徴とする請求項3に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項14】
前記第1のコネクタの長さは、12.7から15.24ミリメートルの間であることを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項15】
前記第1のコネクタは、スナップフィットを介して、前記第1の延長チューブの前記近位端に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項16】
前記第1の延長チューブの前記近位端は、前記第1のコネクタ内に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【請求項17】
前記第2の延長チューブの上に配置されたクランプをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の末梢静脈カテーテルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、末梢静脈カテーテル(PIVC)を含み得るカテーテルを介した器具および/または流体の送達を容易にするためのデバイス、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カテーテルは、一般的にさまざまな注入療法に用いられる。例えば、カテーテルは、生理食塩水、さまざまな薬剤、および総合的な非経口栄養などの流体を患者へと注入するために用いられることができる。また、カテーテルは、患者から血液を採取するためにも用いることができる。
【0003】
カテーテルの一般的なタイプは、オーバーザニードル(over-the-needle)末梢静脈カテーテル(PIVC:peripheral intravenous catheter)である。その名前が示すように、「オーバーザニードル」PIVCは、鋭い遠位先端を有する導入針の上に取り付けることができる。PIVCおよび導入針(introducer needle)は、導入針の遠位先端が針の斜角を患者の皮膚から離れる方向に対向させながらPIVCの遠位先端を越えて延伸するように、組み立てることができる。PIVCおよび導入針は、一般的に、皮膚を通して患者の血管系へと浅い角度で挿入される。
【0004】
血管内の導入針および/またはPIVCの適切な配置を検証すべく、臨床医は、一般的に、PIVCアセンブリのフラッシュバックチャンバ内に血液の「フラッシュバック」があることを確認する。針の配置が一度確認されると、臨床医は、血管系内の流れを一時的に塞いで、導入針を引き抜いて、後の採血または輸血のためにPICVを定位置に残しておいてもよい。PIVCアセンブリは、延長セットと結合してもよく、これは、PIVCの挿入部位から除去された位置での注入または採血デバイスの結合を可能にし得る。
【0005】
本明細書で請求される主題は、あらゆる不利益を解決する実施形態、または上述のような環境下だけで動作する実施形態に限定されない。むしろ、この背景技術は、本明細書で説明されるある実装が実施されることができる一例の技術領域を説明するためにのみ提供される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、一般に、末梢静脈内カテーテル(PIVC)を含み得るカテーテルを介した器具および/または流体の送達を容易にするためのデバイス、システム、および方法に関する。いくつかの実施形態によれば、本開示のデバイス、システム、および方法はまた、採血のために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、器具は、流体注入または採血のための追加のカテーテル、ガイドワイヤ、センサを備えたプローブ、または消毒のためのライトチューブを含み得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタは、近位端、遠位端、近位端および遠位端を通って延びる管腔、ならびにサイドポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、例えば、PIVCなどのカテーテルを含み得、これは、カテーテルアダプタから遠位に延びてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、近位端および遠位端を含み得る第1の延長チューブを含んでもよい。いくつかの実施形態では、延長チューブは、サイドポートから延びてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、第1の延長チューブの近位端に結合される第1のコネクタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタは、第1のポートおよび/または第2のポートを含んでもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、近位端および遠位端を含み得る第2の延長チューブを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブの遠位端は、第1のポートに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブは、第1の延長チューブより長くてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、第2の延長チューブの近位端に結合される第2のコネクタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、クランプは、第1の延長チューブおよび/または第2の延長チューブに配置されてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1のポートは、第2の延長チューブを遠位に向けてもよい。いくつかの実施形態では、第1のポートは、第2のポートに対して90°未満の角度で配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のポートは、第1のコネクタの長手方向軸と整列させてもよい。いくつかの実施形態では、第1のポートは、第2のポートに対して45°から90°の間の角度で配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のポートは、第2のポートに垂直であってもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、第1のコネクタは、Y字形状またはT字形状を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のポートおよび第2のポートは、Y字形状またはT字形のアームを形成してもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタは、Y字形状またはT字形状のトランクを形成し得る第3のポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第3のポートは近位方向に延びてもよく、第1のポートおよび第2のポートは遠位方向に延びてもよい。いくつかの実施形態では、第1のポートは、カテーテルアダプタの長手方向軸を横切って第2の延長チューブを向けてもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、第1のコネクタは、カテーテルアダプタに入るために遠位方向に第1のコネクタを通って移動する流体または器具のために、任意のキャッチポイントを含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、第2のコネクタは、遠位方向に第2のコネクタを通って移動する流体または器具のために、任意のキャッチポイントを含まなくてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1のコネクタは、第1の延長チューブに選択的に結合されてもよい。あるいは、いくつかの実施形態では、第1のコネクタは、恒久的または取り外し不可能に第1の延長チューブに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブの近位端は、第1のコネクタ内に固定されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタは、スナップフィットを介して第1の延長チューブの近位端に結合されてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタは、複数のサイドポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、サイドポートは第1のサイドポートであってもよく、カテーテルアダプタは第2のサイドポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2のサイドポートは、第1のサイドポートに対向する、またはカテーテルアダプタの上部から延びてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは:第3の延長チューブ、第3のコネクタ、第4の延長チューブ、および第4のコネクタ、のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、第3の延長チューブは、近位端および遠位端を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第3の延長チューブは、第2のサイドポートから延びてもよい。いくつかの実施形態では、第3のコネクタは、第3の延長チューブの近位端に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第3のコネクタは、第3のポートおよび第4のポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第4の延長チューブは、近位端および遠位端を含んでもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、第4の延長チューブの遠位端は、第3のコネクタの第3のポートに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第4の延長チューブは、第3の延長チューブより長くてもよい。いくつかの実施形態では、第4のコネクタは、第4の延長チューブの近位端に結合されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、複数の延長セットを含んでもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、第3の延長チューブは、カテーテルアダプタの遠位端から延びてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタの遠位端は、針ポートおよび/または第3の延長チューブが延びる遠位ポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、針ポートおよび遠位ポートは、互いに対して垂直に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、針ポートおよび遠位ポートは、互いに対して水平に配置されてもよい。
【0018】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、両方とも例示的且つ説明的であり、特許請求の範囲と同様に、本発明を限定しないと理解される。さまざまな実施形態は、図面に図示される配置および手段に限定されないことを理解されたい。また、実施形態を組み合わせることができ、または他の実施形態を利用することができ、そうであると主張されない限り、本発明のさまざまな実施形態の範囲から逸脱することなく構造変更をすることができることを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0019】
例示的な実施形態は、添付の図面を使用することにより、具体的且つ詳細に記載および説明されることとなる:
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1A】
図1Aは、例示的な従来技術のカテーテルアセンブリの上面斜視図である。
【
図1B】
図1Bは、従来技術のカテーテルアセンブリから取り外された従来技術の針アセンブリの上面斜視図である。
【
図1C】
図1Cは、例示的な従来技術のコネクタの断面図である。
【
図2A】
図2Aは、いくつかの実施形態による、例示的なY字形状コネクタを有するカテーテルアセンブリの上面斜視図である。
【
図2B】
図2Bは、いくつかの実施形態による、例示的なT字形状コネクタを有する
図2Aのカテーテルアセンブリの上面斜視図である。
【
図2C】
図2Cは、いくつかの実施形態による、例示的なY字形状コネクタを有する
図2Aのカテーテルアセンブリの上面斜視図である。
【
図3A】
図3Aは、いくつかの実施形態による、例示的なコネクタの断面図である。
【
図3B】
図3Bは、いくつかの実施形態による、別の例示的なコネクタの断面図である。
【
図4A】
図4Aは、いくつかの実施形態による、例示的なY字形状コネクタの断面図である。
【
図4B】
図4Bは、いくつかの実施形態による、例示的なT字形状コネクタの断面図である。
【
図5】
図5は、いくつかの実施形態による、別のカテーテルアセンブリの上面斜視図である。
【
図6A】
図6Aは、いくつかの実施形態による、別の例示的なカテーテルアダプタの上面斜視図である。
【
図6B】
図6Bは、いくつかの実施形態による、別の例示的なカテーテルアダプタの上面斜視図である。
【
図6C】
図6Cは、いくつかの実施形態による、別の例示的なカテーテルアダプタの近位端の図である。
【
図7A】
図7Aは、いくつかの実施形態による、他の例示的なY字形状コネクタの断面図である。
【
図7B】
図7Bは、スナップフィットを介して例示的な延長チューブに結合された
図7AのY字型コネクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで
図1A~1Bを参照すると、従来技術のカテーテルアセンブリ10が示されている。従来技術のカテーテルアセンブリ10は、カテーテルアダプタ12と、カテーテルアダプタ12から遠位に延びるカテーテル14と、を含む。従来技術のカテーテルアセンブリ10はまた、延長チューブ16およびコネクタ17を含む延長セットを含む。延長チューブ16は、カテーテルアダプタ12のサイドポート18から延びる。
【0022】
先行技術のカテーテルアセンブリ10は、針ハブ20および導入針22をさらに含む。針ハブ20がカテーテルアダプタ12に結合されるとき、導入針22は、カテーテルアダプタ12およびカテーテル14を通って、カテーテル14の遠位端を越えて延在し、患者の血管系へのカテーテル14の挿入を助ける。
【0023】
図1Aに示されるように、延長チューブ16は、カテーテルアダプタ12および/または針ハブ20の近位端の周りで湾曲してもよい。これらおよび他の例では、延長チューブ16は、臨床医がカテーテル14を患者の血管系に挿入しようとするときに、臨床医の手の邪魔になるかもしれない。場合によっては、臨床医は、カテーテル14を患者の血管系に挿入する間に延長セットを制御するため、および/または、カテーテル14が患者の血管系に挿入された後に延長セットがカテーテル14の挿入部位に接触するのを防ぐために、延長セットを指で掴んでもよい。カテーテル14の挿入中に延長セットをそのように把持することは、複雑であり得、臨床医の物理的な調整を必要とし得る。さらに、場合によっては、延長チューブ16および/またはコネクタ17は、臨床医による血液フラッシュバックの視覚化を妨げるかもしれない。
【0024】
ここで
図1Cを参照すると、先行技術のカテーテルアセンブリ10のコネクタ17は、1つまたは複数のキャッチポイント24を含み、これは、コネクタ17を通って遠位方向に移動する流体またはプローブを妨げるかもしれない。場合によっては、キャッチポイント24は、コネクタ17の長手方向軸26または流路に概ね垂直な表面を含んでもよい。
【0025】
ここで
図2A~2Bを参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ30は、近位端34、遠位端36、近位端34および遠位端36を通って延びる管腔、およびサイドポート38を含み得るカテーテルアダプタ32を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ30は、例えば、PIVC、カテーテルアダプタ32から遠位に延びる、などのカテーテル40を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ30は、先行技術のカテーテルアセンブリ10の1つまたは複数の要素を含んでもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ30は、近位端44および遠位端46を含み得る第1の延長チューブ42を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42は、サイドポート38から延びてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ30は、第1の延長チューブ42の近位端44に結合される第1のコネクタ48を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48は、第1のポート50および第2のポート52を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48および/または第2のポート52は、カテーテルアダプタ32およびカテーテル40の近くに配置され、器具へのアクセスを改善させるとともに、より高い粘度または速度が重要な流体の注入およびフラッシングを向上させることができる。いくつかの実施形態では、器具は、流体注入または採血のための追加のカテーテル、ガイドワイヤ、センサを備えたプローブ、または消毒のためのライトチューブを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の長さは、約12ミリメートルであってもよい。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の長さは、約11から13ミリメートルの間であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の長さは、約10から14ミリメートルの間であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の長さは、12ミリメートルより長くてもよい。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の長さは、12ミリメートル以下であってもよい。いくつかの実施形態によれば、第1の延長チューブ42の長さは変化してもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ30は、近位端56および遠位端58を含み得る第2の延長チューブ54を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54の遠位端58は、第1のポート50に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54は、第1の延長チューブ42より長くてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ30は、第2の延長チューブ54の近位端56に結合される第2のコネクタ60を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2のポート52は、第1のコネクタ48の長手方向軸と整列させてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、スライドクランプまたはピンチクランプなどのクランプ62は、第1の延長チューブ42および/または第2の延長チューブ54上に配置されてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、第1のポート50は、第2の延長チューブ54を遠位に向けてもよい。いくつかの実施形態では、臨床医がカテーテル40を患者の血管系に挿入するためにカテーテルアダプタ32を把持する際に、第2の延長チューブ54が、臨床医の手を妨げるのを防ぐために、カテーテルアダプタ32の後ろの領域から、およびカテーテルアダプタ32の長手方向軸55から離れて配置されてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、第1のポート50は、例えば、
図2Aに示されるように、第2のポート52に対して90°未満の角度で配置されてもよい。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、第1のポートは50、第2のポート52に対して45°から90°の間の角度で配置されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、
図2Bに示されるように、第1のポート50は第2のポート52に垂直であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のポート50と第2のポート52との間の角度の増加は、第2のポート52をフラッシュすることなく、第1のポート50のフラッシュを容易にしてもよい。いくつかの実施形態では、第1のポート50と第2のポート52との間の減少した角度は、流体の流れおよびカテーテル40への器具の送達を合理化し得る。いくつかの実施形態では、合理化された流体の流れは、高粘度の薬剤または時間依存性の薬剤の注入に有益であってもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、延長セットは:第1の延長チューブ42、第1のコネクタ48、第2の延長チューブ54、および第2のコネクタ60、のうちの1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54は、先行技術の延長チューブ16よりも短くてもよく、その結果、延長セットの動きが少なくなり、延長セットを制御する際の問題が少なくなり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、第2のコネクタ60は、先行技術のコネクタ17とほぼ同じ距離で挿入部位から配置され得、これは、挿入部位でのカテーテル40との干渉を減少させ得る。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54の長さは、約5.350インチ未満であり得る。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54の長さは、約4から7インチの間であってもよい。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54の長さは、約6インチ未満または約5.350インチ未満であってもよい。いくつかの実施形態によれば、第2の延長チューブ54の長さは、変化してもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48は、Y字形状またはT字形状を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のポート50および第2のポート52は、Y字形状のアームを形成してもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48は、Y字形状のトランクを形成し得る第3のポート64を含んでもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48は、第1の延長チューブ42および/または第2の延長チューブ54に選択的に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48は、第1の延長チューブ42および/または第2の延長チューブ54に恒久的または取り外し不可能に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48の第1のポート50、第2のポート52、および第3のポート64は、任意の適切なタイプの結合機構を含んでもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、第1のポート50、第2のポート52、および第3のポート64のうちの1つまたは複数は、例えば、スリップまたはスレッドのオスまたはメスのルアーアダプタなどのルアーアダプタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のポート50、第2のポート52、および第3のポート64のうちの1つまたは複数は、非ルアーアダプタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のポート50、第2のポート52、および第3のポート64のうちの1つまたは複数は、例えば、バクスターインターリンクIVアクセスシステムなどの鈍いプラスチックカニューレを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のポート50、第2のポート52、および第3のポート64のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のバーブを含んでもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、第1のポート50、第2のポート52、および第3のポート64のうちの1つまたは複数は、例えば、Becton Dickinson SMARTSITE(商標)無針弁、または別の適切な無針コネクタなどのような無針コネクタに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のポート50、第2のポート52、および第3のポート64のうちの1つまたは複数は、エンドキャップによって閉じられ得る。いくつかの実施形態では、第1のポート50、第2のポート52、および第3のポート64のうちの1つまたは複数は、ベントプラグを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のポート50、第2のポート52、および第3のポート64のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のスナップ要素を含み得、その例が
図7Bに示されている。
【0035】
いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54の遠位端58は、第1のポート50への対応する結合機構を有する特定のコネクタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54の遠位端58は、第1のコネクタ48の内側に固定されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の近位端44は、第3のポート64および/または第1のポート50への対応する結合機構を有する特定のコネクタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の近位端44は、例えば、
図2A~2Cに示されるように、第1のコネクタ48の内側に固定されてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ30は、第2の延長チューブ54および/または第2のコネクタ60を含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48は、第1のポート50および第3のポート64のみを含み得、これらは、第1のポート50の反対側に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48は、3つを超えるポートを含んでもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、第2のコネクタ60は、第2の延長チューブ54に選択的に結合されてもよい。あるいは、いくつかの実施形態では、第2のコネクタ60は、恒久的または非取り外し可能に第2の延長チューブ54に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のコネクタ60は、それぞれが任意の適切なタイプの結合機構を含み得る複数のポートを含んでもよい。例えば、第2のコネクタ60は、近位ポート68および遠位ポート70を含みんでもよい。いくつかの実施形態では、第2のコネクタ60は、Y字形状またはT字形状を含んでもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、複数のポートのうちの1つまたは複数は、例えば、スリップまたはスレッドのオスまたはメスのルアーアダプタなどのルアーアダプタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数のポートのうちの1つまたは複数は、非ルアーアダプタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数のポートのうちの1つまたは複数は、例えば、バクスターインターリンクIVアクセスシステムなどの鈍いプラスチックカニューレを含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数のポートのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のバーブを含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数のポートのうちの1つまたは複数は、例えば、Becton Dickinson SMARTSITE(商標)無針弁、または別の適切な無針コネクタなどの無針コネクタに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の複数のポートのうちの1つまたは複数は、エンドキャップによって閉じられてもよい。いくつかの実施形態では、複数のポートのうちの1つまたは複数は、ベントプラグを含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数のポートのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のスナップ要素を含み得、その例は、
図7Bに示されている。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54の近位端56は、遠位ポート70への対応する結合機構を有する特定のコネクタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54の近位端56は、例えば、
図2A~2Cに示されるように、第2のコネクタ60の内側に固定されてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の遠位端46は、カテーテルアダプタ32に選択的に結合されてもよい。あるいは、いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の遠位端46は、恒久的または非取り外し可能にカテーテルアダプタ32に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の遠位端46は、例えば、
図2A~2Cに示されるように、カテーテルアダプタ32内に固定されてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ32のサイドポート38は、例えば、スリップまたはスレッドのオスまたはメスのルアーアダプタなどのルアーアダプタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ32のサイドポート38は、非ルアーアダプタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ32のサイドポート38は、1つまたは複数のスナップ要素を含み得、その例は、
図7Bに示されている。いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42の遠位端46は、サイドポート38への対応する結合機構を有する特定のコネクタを含んでもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1の延長チューブ42は、患者の血管系へのカテーテル40の挿入および/またはカテーテルアセンブリ30からの導入針の除去の前または後に、カテーテルアダプタ32および/または第1のコネクタ48に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の延長チューブ54は、カテーテル40を患者の血管系に挿入、および/またはカテーテルアセンブリ30からの導入針の除去の前または後に第1のコネクタ48に結合されてもよい。
【0041】
ここで
図2Cを参照すると、いくつかの実施形態では、第3のポート64は近位方向に延び得、第1のポート50および第2のポート52は遠位方向に延び得る。いくつかの実施形態では、第1のポート50は、カテーテルアダプタ32の長手方向軸55を横切って第2の延長チューブ54を向けてもよい。いくつかの実施形態では、第2のポート52は、第1の延長チューブ42の近位端44に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ48および/または第2のコネクタ60は透明であり得、これは、アクセス、流れ、フラッシュ、および製造の可視性を容易にし得る。
【0042】
ここで
図3Aを参照すると、例示的なコネクタ72が示されている。いくつかの実施形態では、コネクタ72は、
図2A~2Bに関して説明した第1のコネクタ48および/または第2のコネクタ60を含み得、またはそれに対応し得る。いくつかの実施形態では、延長チューブ74の近位端は、コネクタ72の遠位ポート76内に固定されてもよい。いくつかの実施形態では、延長チューブ74の近位端は、第1の延長チューブ42の近位端44および/または第2の延長チューブ54の近位端56を含み得、または対応し得る。いくつかの実施形態では、遠位ポート76は、第2のコネクタ60の遠位ポート70および/または第1のコネクタ48の第3のポート64を含み得、またはそれに対応し得る。いくつかの実施形態では、コネクタ72の近位ポート78は、第2のコネクタ60の近位ポート68および/または第1のコネクタ48の第2のポート52を含み得、またはそれに対応し得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、コネクタ72は、遠位方向にコネクタ72を通って移動する流体または器具80のために、任意のキャッチポイントを含まなくてもよい。例えば、
図1Cに示されているキャッチポイント24は、除去されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ72の管腔82の全体が、遠位方向に内向きに先細になるか、または遠位方向により大きな直径に拡張する。いくつかの実施形態では、コネクタ72の長手方向軸に垂直である管腔82を形成するコネクタ72の内面のすべての部分は除去されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ72は、キャッチポイントを排除するためのくさびを含み得る、または含み得ない。
【0044】
ここで
図3Bを参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ72は、薬剤の迅速な注入および器具へのアクセスを容易にするために短くしてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ72の長さは、約0.5から0.6インチの間であってもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ72の長さは、約0.57インチであってもよい。
【0045】
ここで
図4Aを参照すると、いくつかの実施形態では、いくつかの実施形態による、別のコネクタ88が示されている。いくつかの実施形態では、コネクタ72は、
図2A~2Bに関して説明した第1のコネクタ48および/または第2のコネクタ60を含み得、またはそれに対応し得る。いくつかの実施形態では、コネクタ88は、コネクタ88を通って遠位方向に移動してカテーテルアダプタ32に入る流体または器具80(例えば、
図3A~3Bに示されている)の任意のキャッチポイントを含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、
図1Cに示されるキャッチポイント24と同様のキャッチポイントは、近位ポートと遠位ポートの間、または、例えば、
図2A~2Bの第2のポート52と第3のポート64との間の流体経路から除去されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ88は、キャッチポイントを排除するためのくさびを含み得る、または含み得ない。
【0046】
ここで
図4Bを参照すると、コネクタ90は、
図2A~2Bに関して説明した第1のコネクタ48および/または第2のコネクタ60を含み得る、またはそれに対応し得る。いくつかの実施形態では、コネクタ90は、カテーテルアダプタ32に入るために遠位方向にコネクタ90を通って移動する流体または器具80のために、任意のキャッチポイントを含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、
図1Cに示されるキャッチポイント24と同様のキャッチポイントは、近位ポートと遠位ポートの間、または、例えば、
図2A~2Bの第2のポート52と第3のポート64との間の流体経路から除去されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ90は、キャッチポイントを排除するためのくさびを含み得る、または含み得ない。
【0047】
ここで
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ92は、サイドポート38から延びる2つ以上の延長チューブ94を含んでもよい。いくつかの実施形態では、単一の延長チューブは、延長チューブ94に分岐または分割してもよい。いくつかの実施形態では、分岐または分割は、サイドポート38内またはサイドポート38の外側で起こってもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ92は、
図2A~2Cに関して論じられた従来技術のカテーテルアセンブリ10を含み得る、またはそれに対応し得る。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ92は、例えば、第1のコネクタ48および/または第2のコネクタ60など、
図2A~2Cに関して説明した従来技術のカテーテルアセンブリ10の1つまたは複数の特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の延長チューブ94は、第1の延長チューブ42を含むか、またはそれに対応し得、および/またはカテーテルアセンブリ92は、複数の延長セットを含み得る。
【0048】
ここで
図6A~6Bを参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ32は、様々な構成を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ32は、複数のサイドポート38を含んでもよい。
図6Aに示されるように、いくつかの実施形態では、サイドポート38aは、カテーテルアダプタ32の側面から延びてもよく、および/または別のサイドポート38bは、カテーテルアダプタ32の上部から延びてもよい。追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、別のサイドポート38cがサイドポート38aに対向してもよい。いくつかの実施形態では、
図5の延長チューブ94は、
図6A~6Bのサイドポート18のいずれかから延びてもよい。いくつかの実施形態では、
図2A~2Cの延長セットの全部または一部は、
図6A~6Bのサイドポート38のいずれかから延長してもよい。いくつかの実施形態では、
図2A~2Cに関して説明された第1の延長チューブ42は、
図6A~6Bのサイドポート18のいずれかから延びてもよい。
【0049】
ここで
図6Cを参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ12の遠位端96は、例えば、
図2A~2Cの第1の延長チューブ42などの延長チューブが延びる、針ポート98および/または遠位ポート100を含んでもよい。いくつかの実施形態では、
図5の延長チューブ94は、遠位ポート100から延びてもよい。いくつかの実施形態では、針ポート98および遠位ポート100は、例えば、
図6Cに示されるように、互いに対して垂直に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、遠位ポート100をカテーテルの上部に向けて配置することは、カテーテル40および/または患者の血管系に器具を下向きの角度で進入させることが容易になり得る。いくつかの実施形態では、針ポート98および遠位ポート100は、互いに対して水平に配置されてもよい。
【0050】
ここで
図7A~7Bを参照すると、いくつかの実施形態では、
図2A~2Cに関して説明されたカテーテルアセンブリ30の1つまたは複数のコンポーネントは、スナップフィットを介して一緒に結合されてもよい。例えば、
図7A~7Bに示されるように、第1の延長チューブ42の近位端は、第1のコネクタ48の対応するスナップ要素106を超えて移動し、第1のコネクタ48および第1の延長チューブ42を一緒にスナップフィットで係合するように構成されたスナップ要素104を有するスナップ機構102を含んでもよい。いくつかの実施形態では、鈍いカニューレ108は、第1のコネクタ48の血液制御弁110を貫通してもよい。第1のコネクタは、鈍いカニューレ108を含み得ることが企図される。
【0051】
本明細書に列挙されたすべての例示および条件付きの用語は、本発明、および本発明者が本技術を促進することによって寄与される概念を理解することを読み手に助力する教育学的な目的を意図しており、それらは、そのような具体的に列挙された例示および条件に限定されていないものと解釈されるべきである。本発明の実施形態を詳細に説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更、置換、および代替を行うことができることを理解されたい。