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特開2024-11124端末用プログラム、端末処理方法、および、端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011124
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】端末用プログラム、端末処理方法、および、端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20240118BHJP
   F24F 11/52 20180101ALI20240118BHJP
   F24F 11/58 20180101ALI20240118BHJP
   F24F 11/59 20180101ALI20240118BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240118BHJP
【FI】
H04Q9/00 331A
F24F11/52
F24F11/58
F24F11/59
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112872
(22)【出願日】2022-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大石 剛久
(72)【発明者】
【氏名】折原 彰仁
(72)【発明者】
【氏名】林 航平
(72)【発明者】
【氏名】神田 博紀
【テーマコード(参考)】
3L260
5E555
5K048
【Fターム(参考)】
3L260BA73
3L260CB69
3L260FC33
3L260GA05
3L260GA15
3L260GA19
3L260GA23
3L260JA18
5E555AA16
5E555BA15
5E555BB04
5E555BC13
5E555CB12
5E555CB46
5E555DB20
5E555DB56
5E555DC31
5E555DC35
5E555FA00
5K048BA08
5K048DA01
5K048DC01
5K048EB02
5K048EB06
5K048FB05
5K048FB08
5K048FB09
5K048FB15
5K048GC03
5K048HA21
(57)【要約】
【課題】ユーザによるタイマー設定の操作性を向上させる。
【解決手段】端末用プログラムは、曜日ごとに1日の運転スケジュールを設定可能な空気調和装置に対する操作を行う端末装置を、複数の曜日の運転スケジュール情報と、選択された1つの曜日の前記運転スケジュール情報を設定するためのユーザの操作を受け付ける設定操作情報と、を1つの画面に表示させる表示制御部として機能させる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
曜日ごとに1日の運転スケジュールを設定可能な空気調和装置に対する操作を行う端末装置を、
複数の曜日の運転スケジュール情報と、選択された1つの曜日の前記運転スケジュール情報を設定するためのユーザの操作を受け付ける設定操作情報と、を1つの画面に表示させる表示制御部として機能させるための端末用プログラム。
【請求項2】
前記表示制御部は、すべての曜日の前記運転スケジュール情報を1つの画面に表示させる、請求項1に記載の端末用プログラム。
【請求項3】
前記表示制御部は、選択された曜日に対応する情報を強調表示する、請求項2に記載の端末用プログラム。
【請求項4】
前記表示制御部は、選択された曜日の前記運転スケジュール情報を他の曜日に複製させるためのボタンを表示させる、請求項3に記載の端末用プログラム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記運転スケジュール情報を、時間軸で表したグラフで表示する、請求項4に記載の端末用プログラム。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記運転スケジュール情報におけるそれぞれの運転内容を、前記運転内容に応じた色で表示させる、請求項5に記載の端末用プログラム。
【請求項7】
前記端末装置を、
前記設定操作情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記設定操作情報を前記空気調和装置に送信する送信制御部と、
して機能させるための、請求項1に記載の端末用プログラム。
【請求項8】
前記表示制御部は、
すべての曜日の前記運転スケジュール情報を1つの画面に表示させる週間表示と、
1つの曜日の前記運転スケジュール情報を1つの画面に表示させる1日表示と、をユーザによる操作に応じて切り替える、請求項2に記載の端末用プログラム。
【請求項9】
曜日ごとに1日の運転スケジュールを設定可能な空気調和装置に対する操作を行う端末装置による端末処理方法であって、
複数の曜日の運転スケジュール情報と、選択された1つの曜日の前記運転スケジュール情報を設定するためのユーザの操作を受け付ける設定操作情報と、を1つの画面に表示させる表示制御ステップを含む端末処理方法。
【請求項10】
曜日ごとに1日の運転スケジュールを設定可能な空気調和装置に対する操作を行う端末装置であって、
複数の曜日の運転スケジュール情報と、選択された1つの曜日の前記運転スケジュール情報を設定するためのユーザの操作を受け付ける設定操作情報と、を1つの画面に表示させる表示制御部を備える端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、空気調和装置の端末用プログラム、端末処理方法、および、端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気調和装置は、例えば、ユーザによるタイマー設定操作に基づいて曜日ごとの運転スケジュール情報(運転時間帯、運転内容(冷房、暖房等)、設定温度などの情報)を記憶し、その運転スケジュール情報に基づいて曜日ごとの自動運転を繰り返し行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-042886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術の空気調和装置では、ユーザが端末装置(スマートフォン等)でタイマー設定操作をするときに、複数の曜日の運転スケジュール情報を見ながら新たな設定をすることができず、改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題の一例は、ユーザによるタイマー設定の操作性を向上させた空気調和装置の端末用プログラム、端末処理方法、および、端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの実施形態に係る端末用プログラムは、曜日ごとに1日の運転スケジュールを設定可能な空気調和装置に対する操作を行う端末装置を、複数の曜日の運転スケジュール情報と、選択された1つの曜日の前記運転スケジュール情報を設定するためのユーザの操作を受け付ける設定操作情報と、を1つの画面に表示させる表示制御部として機能させる。
【0007】
また、前記表示制御部は、すべての曜日の前記運転スケジュール情報を1つの画面に表示させるようにしてもよい。
【0008】
また、前記表示制御部は、選択された曜日に対応する情報を強調表示するようにしてもよい。
【0009】
また、前記表示制御部は、選択された曜日の前記運転スケジュール情報を他の曜日に複製させるためのボタンを表示させるようにしてもよい。
【0010】
また、前記表示制御部は、前記運転スケジュール情報を、時間軸で表したグラフで表示するようにしてもよい。
【0011】
また、前記表示制御部は、前記運転スケジュール情報におけるそれぞれの運転内容を、前記運転内容に応じた色で表示させるようにしてもよい。
【0012】
また、前記端末装置を、ユーザによって操作された前記設定操作情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記設定操作情報を前記空気調和装置に送信する送信制御部と、して機能させてもよい。
【0013】
また、前記表示制御部は、すべての曜日の前記運転スケジュール情報を1つの画面に表示させる週間表示と、1つの曜日の前記運転スケジュール情報を1つの画面に表示させる1日表示と、をユーザによる操作に応じて切り替えるようにしてもよい。
【0014】
また、本発明の一つの実施形態に係る端末処理方法は、曜日ごとに1日の運転スケジュールを設定可能な空気調和装置に対する操作を行う端末装置による端末処理方法であって、複数の曜日の運転スケジュール情報と、選択された1つの曜日の前記運転スケジュール情報を設定するためのユーザの操作を受け付ける設定操作情報と、を1つの画面に表示させる表示制御ステップを含む。
【0015】
また、本発明の一つの実施形態に係る端末装置は、曜日ごとに1日の運転スケジュールを設定可能な空気調和装置に対する操作を行う端末装置であって、複数の曜日の運転スケジュール情報と、選択された1つの曜日の前記運転スケジュール情報を設定するためのユーザの操作を受け付ける設定操作情報と、を1つの画面に表示させる表示制御部を備える。
【0016】
以上の端末用プログラム、端末処理方法、および、端末装置によれば、複数の曜日の運転スケジュール情報を1つの画面に表示させることで、ユーザによるタイマー設定の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、実施形態の空気調和装置の室内機の構成を模式的に示す断面図である。
図2図2は、実施形態の運転中の室内機の構成を模式的に示す断面図である。
図3図3は、実施形態の空気調和装置の室内機の機能構成を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態の第1の画面例を示す図である。
図5図5は、実施形態の第2の画面例を示す図である。
図6図6は、実施形態の第3の画面例を示す図である。
図7図7は、実施形態の第4の画面例を示す図である。
図8図8は、実施形態の第5の画面例を示す図である。
図9図9は、実施形態の端末装置によるウィークリータイマーに関する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、実施形態について、図1図9を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。また、構成要素及びその説明は、例であり、本明細書の表現によって限定されない。
【0019】
図1は、実施形態の空気調和装置10の室内機11の構成を模式的に示す断面図である。図1に示すように、空気調和装置10は、室内機11を有する。室内機11は、建造物の室内に配置されるとともに、冷媒配管及び電気配線を介して室外に配置された室外機に接続される。なお、空気調和装置10は、この例に限られない。
【0020】
室内機11は、筐体21と、熱交換器22と、ファン23と、フィルタ24と、二つの風向板25と、通風部材26と、図示しない左右風向板と、を有する。風向板25、左右風向板及び通風部材26は、ルーバとも称され得る。
【0021】
筐体21は、略直方体状に形成される。筐体21に、通風路31、吸込み口32、及び吹出し口33が設けられる。
【0022】
室内機11は、通風路31に風を通すことができる。風は、空気の流れである。吸込み口32は、通風路31の一方の端に設けられ、通風路31を室内機11の外部に連通する。吹出し口33は、通風路31の他方の端に設けられ、通風路31を室内機11の外部に連通する。言い換えると、通風路31は、筐体21の内部において、吸込み口32と吹出し口33との間に設けられる。
【0023】
熱交換器22は、通風路31に設けられる。熱交換器22は、例えば冷媒配管と複数のフィンとを有する。熱交換器22は、通風路31において周囲の気体と熱交換を行う。これにより、熱交換器22は、冷房運転時に通風路31を流れる風を冷却し、暖房運転時に通風路31を流れる風を加熱する。
【0024】
ファン23は、空調した風を室内に送る。
フィルタ24は、吸込み口32、または通風路31における吸込み口32の近傍に設けられる。フィルタ24は、熱交換器22の上流に位置する。フィルタ24は、筐体21の内部から吸込み口32を覆う。フィルタ24は、例えば、吸込み口32から吸い込まれた空気を濾過し、当該空気中の塵埃を捕捉する。
【0025】
空気調和装置10は、室内から吸い込んだ空気に対して空気調和処理を行い、空気調和処理が施された空調空気(風)を室内に吹き出す。空気調和処理は、例えば、吸熱処理(冷房)、加熱処理(暖房)、除湿処理、加湿処理、送風処理、及び空気清浄処理等を含む。吸熱処理、加熱処理、除湿処理、加湿処理、送風処理、及び空気清浄処理のそれぞれは、空気調和装置10の運転モード(主運転モード)としての、冷房運転モード、暖房運転モード、除湿運転モード、加湿運転モード、送風運転モード、及び空気清浄運転モードに対応する。
【0026】
また、空気調和装置10は、運転モードのほかに、レーダ制御モードを備え、運転モードと組み合わせて実行できる。レーダ制御モードは、レーダ風当てモードとレーダ風避けモードを有する。すなわち、空気調和装置10は、レーダ制御モードにおいて、冷房運転モード、暖房運転モード、除湿運転モード、加湿運転モード、送風運転モード、及び空気清浄運転モードのいずれのモードも選択し得る。
【0027】
さらに、空気調和装置10は、運転モード、レーダ制御モードのほかに、無風感(登録商標)モードを有する。無風感モードは、運転モード、レーダ制御モードと任意に組み合わせ可能である。無風感モードは、空調空気を吹き出す際に、2種類の流速の風を混在させることで広範囲に拡散する乱流を発生させるモードである。これにより、空気調和装置10は、自然の風(いわゆる、無風感の風)を発生させる。
【0028】
図2は、実施形態の運転中の室内機11の構成を模式的に示す断面図である。二つの風向板25は、吹出し口33、または吹出し口33の近傍に設けられる。風向板25は、ファン23の下流に位置する。
【0029】
図3は、実施形態の空気調和装置10の室内機11の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、室内機11は、制御装置80と、第1の駆動回路81と、第2の駆動回路82と、第3の駆動回路83と、ファンモータ84と、二つの風向板モータ85,86と、切替モータ87と、報知部90と、ドップラーレーダ91と、送受信装置94と、を有する。なお、室内機11は、その他の構成を有していてもよい。
【0030】
制御装置80、第1の駆動回路81、第2の駆動回路82、第3の駆動回路83、ファンモータ84、風向板モータ85,86、切替モータ87、報知部90、ドップラーレーダ91、送受信装置94は、筐体21に収容される。
【0031】
制御装置80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサと、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリのような記憶装置とを備える。なお、制御装置80はこの例に限られない。
【0032】
プロセッサが記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、制御装置80は、空気調和装置10の動作を制御する。制御装置80は、例えば、第1の駆動回路81、第2の駆動回路82、第3の駆動回路83、報知部90及び送受信装置94に接続される。また、制御装置80は、ドップラーレーダ91等の各種センサからの検出結果を受け付ける。
【0033】
第1の駆動回路81は、ファンモータ84の駆動回路である。ファンモータ84は、ファン23を回転駆動させる。制御装置80は、第1の駆動回路81を制御することで、ファンモータ84及びファン23を順方向回転制御(吹出し口33から風を放出する制御)または逆方向制御を実行する。
【0034】
第2の駆動回路82は、二つの風向板モータ85,86の駆動回路である。風向板モータ85,86はそれぞれ、対応する風向板25を回転駆動させる。制御装置80は、第2の駆動回路82を制御することで、風向板モータ85,86及び風向板25A,25Bを制御する。
【0035】
第3の駆動回路83は、切替モータ87の駆動回路である。切替モータ87は、通風部材26を回転駆動させる。制御装置80は、第3の駆動回路83を制御することで、切替モータ87及び通風部材26を制御する。これにより、通風部材26は、吹出し口33の一部を塞ぐ位置と、吹出し口33の一部を塞がない位置と、に変換可能になる。なお、本実施形態における通風部材26は、吹出し口33の一部を塞がない位置に変換された際に、吹出し口33を構成する流路の窪みに収容される。
【0036】
通風部材26は、吹出し口33の幅方向に沿った板状に形成され、その内面及び外面52開口する複数の通風口が設けられる。無風感モードでは、図2に示すように、通風部材26を、吹出し口33の一部(具体的には、風向板25Aにより区画される吹出し口33の上方風路)を塞ぐ位置に変換する。これにより、吹出し口33の一部を流れる風は、複数の通風口を通過して吹き出される。すなわち、吹出し口33の一部を塞ぐ通風部材26は、風向板25Aにより区画される吹出し口33の上方風路に挿入され、この部分の開口率を変更する。これにより、通風部材26を通過した風の流速が早くなる。
【0037】
一方、通風部材26が挿入されない吹出し口33の他部(具体的には、風向板25Aにより区画される吹出し口33の下方風路)は、開口率が維持される。この吹出し口33の他部を流れる風と、吹出し口33の一部を流れる風とは、隣接するため、互いに干渉する。そして、これらの風が互いに当たることで、広範囲に拡散する混合風(いわゆる、無風感の風)を発生させる。
【0038】
また、制御装置80には、各種センサからの検出結果が逐次入力され、制御装置80は、入力された検出結果を各制御に反映させる。
【0039】
ドップラーレーダ91は、電磁波(光など)、超音波等を発射し、物体(生体等)で反射されて戻ってきた反射波を検出する。ドップラーレーダ91を用いて、室内機11が設置された室内に存在する検知対象の検知を行う。検知対象は、人や動物などの生体、家具のような物体、及び壁を含む。例えば、空気調和装置10は、ドップラーレーダ91の検知結果に基づき、室内で動く検知対象を生体と見なす(判定する)ことができる。空気調和装置10は、検知対象が部屋に進入してきた場合、その進入動作の検知により、当該検知対象を生体であると認識し、室内機11の制御に反映させることができる。
【0040】
空気調和装置10は、レーダ風当てモードとレーダ風避けモードを有する。制御装置80は、ユーザによってレーダ風当てモードやレーダ風避けモードが選択された場合に、ドップラーレーダ91による生体の検出結果を用いてそれらを実行する。レーダ風当てモードでは、風向板25及び左右風向板を生体の位置に向かう方向に動かすことで、生体に風を当てる制御を実行する。レーダ風避けモードでは、風向板25及び左右風向板を生体の位置を避けた方向に動かすことで、生体に風を当てない制御を実行する。
【0041】
報知部90は、ランプや音声によって室内の各種状態等を報知する。
【0042】
送受信装置94は、例えば、リモートコントローラ94aとの間で赤外線などの電磁波による無線信号を送受信する。例えば、送受信装置94は、リモートコントローラ94aからの指示信号を制御装置80に送信する。リモートコントローラ94aは、空気調和装置10に対するユーザ操作に用いられる装置である。
【0043】
また、送受信装置94は、例えば、端末装置100との間で電磁波による無線信号を送受信する。端末装置100は、例えば、空気調和装置10を操作するための専用アプリ(アプリケーションプログラム)をインストールした携帯端末(例えば、スマートフォン等)である。ユーザは、端末装置100を用いて空気調和装置10に対する操作(予約のための操作、リアルタイム動作指示のための操作など)を行うことができる。なお、空気調和装置10と端末装置100は、サーバ(不図示)を介してデータの送受信を行ってもよい。
【0044】
端末装置100は、曜日ごとに1日の運転スケジュールを設定可能な空気調和装置10に対する操作を行う装置である。端末装置100は、処理部110と、記憶部120と、入力部130と、出力部140と、通信部150と、を備える。
【0045】
記憶部120は、各種情報を記憶する。記憶部120は、例えば、空気調和装置10を操作するための専用アプリや、各種パラメータ、各種データなどを記憶する。
【0046】
入力部130は、ユーザが情報を入力する手段であり、例えば、タッチパネル(非接触タッチパネルも含む)である。
【0047】
出力部140は、情報を出力する手段であり、例えば、タッチパネルディスプレイなどの表示装置や、スピーカなどの音声出力装置である。
【0048】
通信部150は、外部装置(空気調和装置10など)と通信するための通信インタフェースである。
【0049】
処理部110は、各種情報処理を実行する。処理部110は、機能構成として、取得部111と、表示制御部112と、演算部113と、送信制御部114と、受信制御部115と、を備える。
【0050】
取得部111は、空気調和装置10や端末装置100内の各種センサから各種情報を取得する。取得部111は、例えば、設定操作情報を取得する。設定操作情報とは、画面で選択された1つの曜日の運転スケジュール情報を設定するための情報であり、ユーザによって操作され、設定・登録された個別の運転情報である。設定操作情報は、例えば、タイマー設定における空気調和装置10の「入」/「切」やその時刻などの情報である(詳細は図5図8を用いて後述)。
【0051】
表示制御部112は、各種画面表示を行う。ここで、図4は、実施形態の第1の画面例を示す図である。この第1の画面例は、この専用アプリのホーム画面である。なお、以下で説明するすべての画面において、ユーザは画面にタッチすることで操作を行うことができる。
【0052】
領域R1には、通信状況、現在時刻、充電量、設定、サポート、お気に入りに関する各情報が表示される。
【0053】
領域R2には、現在の曜日、タイマーの入り時刻/切り時刻、現在の室内温度、現在の室内湿度、現在の外気温、現在の空気の汚れの各情報が表示されている。
【0054】
領域R3には、現在の運転内容である「冷房」についての風量・風向調整用ボタンと、付加機能ボタンと、設定温度調整ボタン(上下ボタン)と、停止ボタンと、が表示される。また、運転切替ボタンも表示される。
【0055】
領域R4には、エアコン操作ボタンと、週単位のタイマー機能であるウィークリータイマーボタンと、タイマーボタンと、お気に入りボタンと、が表示される。ここで、ウィークリータイマーボタンを操作すると、図5の画面に遷移する。
【0056】
図5は、実施形態の第2の画面例を示す図である。以下、図4と同様の事項については説明を適宜省略する。図5(a)は、1日表示を選択した場合の画面例である。ユーザは、1つの曜日の運転スケジュール情報を表示する1日表示と、1週間の各曜日の運転スケジュール情報を表示する週間表示と、を領域R12において選択できる。また、図5(a)(b)の画面は、それぞれ、一度にすべての情報が表示されるものではなく、上下にスクロールすることによってすべてが表示可能となっている。ただし、これに限定されず、画面のサイズやアスペクト比(縦横比)や解像度などによっては、画面に一度にすべての情報を表示するようにしてもよい。
【0057】
領域R13には、日曜日から土曜日までが表示され、現在選択されている曜日(ここでは金曜日)が強調表示される。ユーザは、選択したい曜日をタッチ(選択)することで、曜日を切り替えることができる。また、選択されている曜日に関する設定がタイムバーで表示される。すなわち、選択されている曜日の運転スケジュール情報が表示される。なお、運転スケジュール情報には、少なくとも空気調和装置10の「入」/「切」の情報とそれが実行される時間情報とが含まれる。その他、運転モード、レーダ制御モード、及び無風感モードに関する情報を運転スケジュール情報に含め、これらを領域R13に表示することもできる。
【0058】
領域R14の左側には、ウィークリータイマー追加ボタンが表示される。ユーザは、このウィークリータイマー追加ボタンを操作することで、選択されている曜日にウィークリータイマーを追加することができる。追加できるウィークリータイマーの数は、ここでは、各曜日につき6個までとしている。以下、ウィークリータイマーを単に「タイマー」とも称する。
【0059】
領域R15には、運転スケジュール情報を設定するための設定操作情報が表示される。すでに設定操作情報が登録されている場合は、登録された設定操作情報群がタイマー設定情報(1日単位等の、設定されている設定操作情報の集合。設定操作情報が1つも無い場合も含む)として表示される。すなわち、領域R15には、空気調和装置10の「入」/「切」、及び、その時刻からなる設定操作情報が複数表示される。なお、選択された曜日に設定操作情報が1つも登録されていない場合、領域R15には何も表示されない。本実施形態では、左から順に、空気調和装置10の「入」/「切」、その時刻が表示される。また、各設定操作情報のオン/オフ・スイッチ(設定操作情報の有効/無効・スイッチ)が、右側の端に表示される。個別の設定操作情報がタッチ(選択)されると、タイマー編集ウィンドウが表示され(図6(b)参照。)、時刻等を編集できる。すなわち、設定操作情報が表示される領域は、運転スケジュール情報を設定するためのユーザの操作を受け付ける操作受付部としても機能する。換言すると、設定操作情報は、表示されることで、選択された1つの曜日の前記運転スケジュール情報を設定するためのユーザの操作を受け付ける。また、オン/オフ・スイッチがタッチ(選択)されると、対応する設定操作情報の有効/無効を切り替えられる。有効になっている全ての設定操作情報は、運転スケジュール情報として領域R13に反映される。
【0060】
領域R14の右側には、タイマー複製ボタンが表示される。ユーザは、このタイマー複製ボタンを操作することで、選択されている曜日のタイマー設定のすべてを、他の曜日に複製(コピー)することができる(詳細は後述)。
【0061】
図5(b)は、週間表示を選択した場合の画面例である。領域R23には、日曜から土曜までのすべての曜日の運転スケジュール情報が表示される。それぞれの24時間表示のうち、濃い色の時間帯がタイマー運転の行われる時間帯である。また、ユーザがいずれかの曜日(ここでは水曜)を選択すると、その曜日のタイマー設定情報が領域R25に表示される。なお、領域R25に表示されるタイマー設定情報は、領域R15と同じであるため、説明を省略する。
【0062】
なお、図5(b)では、領域R23に、1週間分の運転スケジュール情報を表示したが、これに限定されず、ほかに、例えば、3日分や2週間分などの運転スケジュール情報を表示するようにしてもよい。また、運転スケジュールを表示する日数を設定できるようにしても良い。
【0063】
次に、ウィークリータイマーの追加について、図6を参照して説明する。図6は、第2の画面例において1日表示を選択した場合における実施形態の第3の画面例を示す図である。まず、図6(a)の画面で、ユーザは、タイマーを追加したい曜日(ここでは金曜)を選択した状態で、領域R34におけるタイマー追加ボタンをタッチ(選択)する。そうすると、図6(b)のタイマー追加ウィンドウ画面に遷移する。この際、例えば、ウィンドウ以外の部分を明度低下等させておけば、ウィンドウが強調されて見やすくなる(図7図8でも同様)。
【0064】
図6(b)の画面で、ユーザは、領域R41において、タイマーの種類と時刻を設定し、保存ボタンを操作する。そうすると、図6(c)のタイマー追加完了画面に遷移する。図6(c)の画面で、ユーザは、領域R51において、OKボタンを操作する。そうすると、図6(a)の画面に戻る。なお、第2の画面例(図5)において「(b)週間表示」を選択した場合には、ユーザは、週間スケジュールを見ながら設定できる。また、後述するコピー操作(図7)や編集(削除)操作(図8)の場合も同様に、ユーザは、週間の運転スケジュールを見ながら各種操作を実行できる。これにより、ユーザにとっての利便性が向上する。
【0065】
なお、タイマー設定時に、併せて、運転モード(冷房、暖房等)、設定温度、設定湿度、無風感モードのオン/オフ、レーダ風当てモード、レーダ風避けモード等を設定できるようにしてもよい。その場合、図4図5にその設定のための表示を行う。また、図6(a)の領域R35において、時刻と「入/切」の間に、それらの情報を表示するようにしてもよい。この場合、運転モード、設定温度、設定湿度、無風感モードのオン/オフ、レーダ風当てモード、レーダ風避けモード等が設定操作情報に含まれる。
【0066】
次に、ウィークリータイマーの複製について、図7を参照して説明する。図7は、実施形態の第4の画面例を示す図である。まず、図7(a)の画面で、ユーザは、コピー元の曜日(ここでは金曜)を選択した状態で、領域R64におけるタイマー複製ボタンをタッチする。そうすると、図7(b)のタイマー複製ウィンドウ画面に遷移する。
【0067】
図7(b)の画面で、ユーザは、領域R71において、コピー先の曜日(ここでは火曜と水曜)を選択し、複製ボタンを操作する。そうすると、図7(c)のタイマー複製確認画面に遷移する。図7(c)の画面で、ユーザは、領域R81において、内容に問題がなければ、複製ボタンを操作する。そうすると、複製先の曜日のそれまでのタイマー設定情報は消去され、複製内容に置き換わる。その後、図7(a)の画面に戻る。
【0068】
次に、タイマーの編集(削除を含む。)について、図8を参照して説明する。図8は、実施形態の第5の画面例を示す図である。まず、図8(a)の画面で、ユーザは、領域R95において、編集したい設定操作情報にタッチする。そうすると、図8(b)のタイマー編集ウィンドウ画面に遷移する。
【0069】
図8(b)の画面で、ユーザは、領域R101において、編集する場合はタイマーの種類と時刻を選択し、削除する場合は削除ボタンを押し、その後に保存ボタンを操作する。そうすると、図8(c)のタイマー編集完了画面に遷移する。図8(c)の画面で、ユーザは、領域R111において、OKボタンを操作する。そうすると、図8(a)の画面に戻る。
【0070】
表示制御部112は、図4図8を用いて説明したような各種の表示制御を行う。つまり、例えば、表示制御部112は、複数の曜日の運転スケジュール情報を1つの画面に表示させる(図5(b))。なお、上述のように、「1つの画面に表示させる」とは、スクロールする場合も含むものとする。つまり、スクロールすることによって表示できる画面は「1つの画面」である。
【0071】
なお、空気調和装置10の運転スケジュール情報(タイマー設定)は、端末装置100、サーバ、空気調和装置10の本体のいずれかに記憶される。そして、運転スケジュール情報が端末装置100かサーバに記憶される場合は、設定日時になったら、あるいは、設定日時になる前に、設定されている運転スケジュール情報を空気調和装置10に送り、空気調和装置10は、その運転スケジュール情報に応じて時間通りに運転を開始/停止する。また、運転スケジュール情報が空気調和装置10の本体に記憶される場合は、専用アプリ(端末装置100)でタイマー設定したタイミング、または、所定のタイミングで運転スケジュール情報を空気調和装置10に送り、空気調和装置10の記憶部(制御装置80)で記憶する。そして、制御装置80は、記憶された運転スケジュール情報に応じて、時間通りに運転を開始/停止する。
【0072】
また、表示制御部112は、すべての曜日の運転スケジュール情報を1つの画面に表示させる(図5(b))。また、表示制御部112は、選択された曜日に対応する情報を強調表示する(図5(b))。なお、図5(b)では、選択された曜日の表示を、他の曜日と比べて、周囲の線を太くする、色を変える等により強調しているが、これに限定されない。ほかに、例えば、その他の曜日の明度低下等により強調させてもよい。また、曜日ではなく、タイムバーのほうを明るくしたり、枠で囲ったりして、強調するようにしてもよい。
【0073】
また、表示制御部112は、選択された曜日の運転スケジュール情報を他の曜日に複製させるためのボタンを表示させる(図5(b))。また、表示制御部112は、運転スケジュール情報を、時間軸で表したグラフで表示する(図5(b))。ここで、時間軸で表したグラフは、図5(b)の領域R23に示した棒グラフ(タイムバー)に限定されず、ほかに、円グラフなどの他のグラフであってもよい。
【0074】
また、表示制御部112は、運転スケジュール情報におけるそれぞれの運転内容を、運転内容に応じた色で表示させる。例えば、図5(b)の領域R23において、運転内容と表示色との関係を、以下のようにする。
・暖房:オレンジ
・冷房:青色
・除湿:緑色
・空清:緑色
・クリーニング:水色
【0075】
また、表示制御部112は、以下の2種類の表示を、ユーザによる操作に応じて切り替える(図5(a)(b))。
・すべての曜日の運転スケジュール情報を1つの画面に表示させる週間表示(図5(b))
・1つの曜日の運転スケジュール情報を1つの画面に表示させる1日表示(図5(a))
【0076】
演算部113は、各種演算処理を実行する(詳細は図9で後述)。
【0077】
送信制御部114は、各種情報を外部装置(空気調和装置10など)に送信する。例えば、送信制御部114は、少なくとも1つの設定操作情報を空気調和装置10に送信する。なお、1日のまたは複数の運転スケジュール情報を空気調和装置10に送信してもよい。
【0078】
受信制御部115は、各種情報を外部装置(空気調和装置10など)から受信する。
【0079】
図9は、実施形態の端末装置100によるウィークリータイマーに関する処理を示すフローチャートである。
【0080】
まず、ユーザは、端末装置100を操作して、図4の画面の領域R4のウィークリータイマーボタンを操作する。そうすると、ステップS1において、端末装置100の処理部110の取得部111は、記憶されているウィークリータイマー操作情報を取得する。
【0081】
次に、ステップS2において、表示制御部112は、ユーザによる1日表示か週間表示かの選択(図5(a)の領域R12、図5(b)の領域R22を用いての選択)に応じて、1日表示(図5(b))と週間表示(図5(a))のいずれかを表示する。
【0082】
次に、ステップS3において、演算部113は、ユーザによる複製操作(図5(a)の領域R14や図5(b)の領域R24の複製ボタンの操作)があったか否かを判定し、Yesの場合はステップS4に進み、Noの場合はステップS5に進む。
【0083】
ステップS4において、演算部113は、複製処理を行う(図7)。なお、複製された運転スケジュール情報(タイマー設定情報)は、複製された際、又は、所定のタイミングで、サーバ又は空気調和装置10に送信され、記憶される。その後、ステップS5に進む。
【0084】
ステップS5において、演算部113は、その他の操作(例えば、ウィークリータイマー追加操作(図6)やウィークリータイマー編集操作(図8)など)に応じた処理を行う。運転スケジュール情報(タイマー設定情報)が編集された場合、運転スケジュール情報(タイマー設定情報)は、その都度、又は、所定のタイミングで、サーバ又は空気調和装置10に送信され、記憶される。
【0085】
次に、ステップS6において、演算部113は、ウィークリータイマー表示を終了するか否かを判定し、Yesの場合はステップS7に進み、Noの場合はステップS2に戻る。例えば、図5(a)の領域R16や図5(b)の領域R26で、ユーザによってウィークリータイマーボタン以外のボタン(エアコン操作ボタン、タイマーボタン、お気に入りボタン)が操作されたときに、ステップS6で演算部113はYesと判定する。
【0086】
ステップS7において、表示制御部112は、ウィークリータイマー表示を終了する。
【0087】
このように、本実施形態によれば、複数の曜日の運転スケジュール情報を端末装置100の1つの画面に表示させることで、ユーザによるタイマー設定の操作性を向上させることができる。つまり、ユーザは、複数の曜日の運転スケジュール情報を見ながら各種設定をできるため、操作しやすい。そのとき、画面のスクロールをしなくても少なくとも上部の一部の情報は最初から見える。また、下部の情報を見るためにはスクロールが必要であるが、それでも、従来技術のようにボタンを押して他の曜日の情報を確認するよりは簡便な操作で済む。
【0088】
また、ユーザは、1週間の運転スケジュールを見ながら設定できるため、設定がしやすい。
【0089】
また、選択された曜日に対応する情報は強調表示されるため、ユーザにとって選択されている曜日に対応する情報がわかりやすい。
【0090】
また、選択された曜日の運転スケジュール情報を他の曜日に複製させるためのボタンを設けることで、ユーザは1週間分の設定を簡単に実現できる。
【0091】
また、運転スケジュール情報を時間軸で表したグラフで表示することで、ユーザにとって視認しやすい。
【0092】
また、運転スケジュール情報におけるそれぞれの運転内容を、運転内容に応じた色で表示させることで、ユーザにとって視認しやすい。
【0093】
また、週間表示と1日表示を切り替え可能とすることで、ユーザは、目的に合わせた表示を選択でき、使い勝手が向上する。
【0094】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0095】
10…空気調和装置、11…室内機、21…筐体、22…熱交換器、23…ファン、25,25A,25B…風向板、26…通風部材、31…通風路、32…吸込み口、33…吹出し口、80…制御装置、90…報知部、91…ドップラーレーダ、94…送受信装置、94a…リモートコントローラ、100…端末装置、110…処理部、111…取得部、112…表示制御部、113…演算部、114…送信制御部、115…受信制御部、120…記憶部、130…入力部、140…出力部、150…通信部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9