(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111389
(43)【公開日】2024-08-19
(54)【発明の名称】監視装置
(51)【国際特許分類】
H05K 5/02 20060101AFI20240809BHJP
【FI】
H05K5/02 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015846
(22)【出願日】2023-02-06
(71)【出願人】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001977
【氏名又は名称】弁理士法人クスノキ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中塩 賀雄
(72)【発明者】
【氏名】村田 聡
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AA10
4E360AB12
4E360AC02
4E360EA05
4E360EA22
4E360EB03
4E360FA20
4E360GA26
4E360GB89
(57)【要約】
【課題】格納部に格納された入力部と情報処理部の少なくとも一方に、監視装置の取付面から熱が伝達するのを抑制すること。
【解決手段】監視対象の監視情報が入力される入力部11と、入力部で入力された情報を処理可能な情報処理部12と、入力部用の穴13aを側面に配した筐体13と、を備える監視装置1であって、筐体は、設置面に取り付け可能な取付面13bを底面に備えるとともに、入力部と情報処理部の少なくとも一方を格納した格納部13cを内部に備え、格納部より取付面側に位置する部分14であって、取付面より格納部側、かつ、筐体の外側に、空間部14aを備えた構成とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象の監視情報が入力される入力部と、
入力部で入力された情報を処理可能な情報処理部と、
入力部用の穴を側面に配した筐体と、を備える監視装置であって、
筐体は、設置面に取り付け可能な取付面を底面に備えるとともに、入力部と情報処理部の少なくとも一方を格納した格納部を内部に備え、
格納部より取付面側に位置する部分であって、取付面より格納部側、かつ、筐体の外側に、空間部を備えた監視装置。
【請求項2】
格納部より取付面側に位置する部分に、筐体を設置面へ取り付けるために利用可能な取付部材挿入孔を備えた請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
両端が開放された空間部を備え、
両端が開放された空間部より取付面側に、結束帯を巻き付け可能な結束帯巻き付け部を備えた請求項1に記載の監視装置。
【請求項4】
結束帯巻き付け部より入力部側又は情報処理部側に、両端が開放された第一空間部を備え、
取付面を備える第一の脚部と取付面を備える第二の脚部の間に、第二空間部を備えた請求項1又は2に記載の監視装置。
【請求項5】
第一の脚部と第二の脚部の双方と平行となるように延びる第二空間部の中心線の少なくとも一部と入力部の監視範囲の中心軸が同一面上に位置する請求項4に記載の監視装置。
【請求項6】
筐体に取り付けることで筐体を嵩上げ可能な付属部材を取り付け可能であり、
筐体に付属部材を取り付けた状態において、
付属部材の両側面に設けられた貫通孔と、第一空間部と、が対向する位置にあり、
付属部材の貫通孔と第一空間部の双方に結束帯を挿入可能な請求項5に記載の監視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、監視装置を筐体に取り付けることが知られている。監視装置を筐体に取り付ける場合、通常、監視装置の筐体の取付面を設置面に接触させて利用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
ところで、監視装置を設置する設置面の温度が高い場合、設置面から伝わる熱が筐体の取付面を介して筐体に格納された入力部又は情報処理部に伝わりやすかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより、解決を試みた。本発明が解決しようとする課題は、格納部に格納された入力部と情報処理部の少なくとも一方に、監視装置の取付面から熱が伝達するのを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、監視対象の監視情報が入力される入力部と、入力部で入力された情報を処理可能な情報処理部と、入力部用の穴を側面に配した筐体と、を備える監視装置であって、筐体は、設置面に取り付け可能な取付面を底面に備えるとともに、入力部と情報処理部の少なくとも一方を格納した格納部を内部に備え、格納部より取付面側に位置する部分であって、取付面より格納部側、かつ、筐体の外側に、空間部を備えた監視装置とする。
【0007】
また、格納部より取付面側に位置する部分に、筐体を設置面へ取り付けるために利用可能な取付部材挿入孔を備えた構成とすることが好ましい。
【0008】
また、両端が開放された空間部を備え、両端が開放された空間部より取付面側に、結束帯を巻き付け可能な結束帯巻き付け部を備えた構成とすることが好ましい。
【0009】
また、結束帯巻き付け部より入力部側又は情報処理部側に、両端が開放された第一空間部を備え、取付面を備える第一の脚部と取付面を備える第二の脚部の間に、第二空間部を備えた構成とすることが好ましい。
【0010】
また、第一の脚部と第二の脚部の双方と平行となるように延びる第二空間部の中心線の少なくとも一部と入力部の監視範囲の中心軸が同一面上に位置する構成とすることが好ましい。
【0011】
また、筐体に取り付けることで筐体を嵩上げ可能な付属部材を取り付け可能であり、筐体に付属部材を取り付けた状態において、付属部材の両側面に設けられた貫通孔と、第一空間部と、が対向する位置にあり、付属部材の貫通孔と第一空間部の双方に結束帯を挿入可能な構成とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、格納部に格納された入力部と情報処理部の少なくとも一方に、監視装置の取付面から熱が伝達するのを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図3】実施形態における監視装置の断面図である。ただし、筐体の内部に電池を組み込んでいる状態を表している。
【
図4】ブレーカの端子部に接続されたケーブルに監視装置を取り付けてブレーカの端子部付近の赤外線の放出を検知できるようにした例を示す図である。
【
図5】電気機器収納用キャビネットの側板側に取り付けた監視装置を用いて天板の赤外線の放出を検知できるようにした例を示す図である。
【
図6】
図1に示す監視装置に三脚架を取り付けた例を示す側面図である。
【
図7】実施形態における監視装置と付属部材の斜視図である。ただし、監視装置と付属部材は組んでいない状態である。
【
図8】
図7に示す監視装置と付属部材を組み上げた状態の斜視図である。
【
図9】
図8に示す監視装置と付属部材に結束帯を巻き付けて板状の部材に固定した例を示す断面図である。ただし、筐体の内部に電池を組み込んでいる状態を表している。
【
図10】
図8に示す監視装置と付属部材の断面図である。ただし、筐体の内部に電池を組み込んでいる状態を表している。
【
図11】
図1とは反対側から見た実施形態における監視装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に発明を実施するための形態を示す。本実施形態の監視装置1は、監視対象の監視情報が入力される入力部11と、入力部11で入力された情報を処理可能な情報処理部12と、入力部11用の穴13aを側面に配した筐体13と、を備えている。この筐体13は、設置面に取り付け可能な取付面13bを底面に備えるとともに、入力部11と情報処理部12の少なくとも一方を格納した格納部13cを内部に備えている。また、格納部13cより取付面13b側に位置する部分14であって、取付面13bより格納部13c側、かつ、筐体13の外側に、空間部14aを備えている。このため、格納部13cに格納された入力部11と情報処理部12の少なくとも一方に、監視装置1の取付面13bから熱が伝達するのを抑制することが可能となる。
【0015】
なお、以下では、監視装置1として、監視対象からの赤外線の放出を検知可能な入力部11を備えたものを、主たる例として説明をする。
図1から
図3に示すことから理解されるように、実施形態の監視装置1は、筐体13の一側面側に入力部11が配置されているが、この入力部11は、筐体13の内部に備えられた情報処理部12に接続されている。また、監視装置1の筐体13は、筐体13の側面側から入力部11が監視対象を検知できるようにするために、一側面側に入力部11用の穴13aを設けている。実施形態においては、ケース131とカバー132を組み合わせることで、内部に情報処理部12を収納する筐体13を構成することができるように構成しており、ケース131の端部に設けた半円状の凹状部とカバー132の端部に設けた半円状の凹状部が向かい合うことで、入力部11が配置される円状の穴13aを構成することができるようになっている。
【0016】
実施形態では、入力部11を穴13aから取り外すには、カバー132とケース131を分離して取り外す。なお、筐体13に設けられる入力部11用の穴13aは円形状である必要はなく、矩形状など所望の形状にすればよい。
【0017】
筐体13には、入力部11用の穴13aが筐体13の一側面に設けられるが、筐体13の底面には設置面に取り付け可能な取付面13bを備えている。このため、入力部11用の穴13aが設けられる面とは異なる面に取付面13bが形成されることになる。この取付面13bは、穴13aが形成される面と90度をなすように延びる部分を備えていることが好ましい。ただし、取付面13bは、穴13aが形成される面と90度となる角度とはやや違えるように延びるようにしてもよい。
【0018】
図1から
図3に示す例の筐体13には、取付面13bとして、穴13aが形成される面と90度をなすように延びる水平取付面13baと、その面と鈍角をなすように延びる傾斜取付面13bbを備えている。また、
図1から
図3に示す例では、水平取付面13baの両端側に傾斜取付面13bbを備える構成としており、それらは、側面視で線対称となるように構成されている。
【0019】
図4や
図5に示す例では、傾斜取付面13bbが設置面と接するように配置した状態を示しているが、当然、水平取付面13baが設置面と接するように配置することも可能である。なお、
図4に示す例では、ブレーカ91の端子部91aに接続されたケーブル92に監視装置1を取り付けてブレーカ91の端子部91aの付近における赤外線の放出を検知できるようにした例である。また、
図5に示す例では、電気機器収納用キャビネット95の側板95a側に取り付けた監視装置1を用いて天板95bの赤外線の放出を検知できるようにした例である。なお、この例では、結束帯固定部材96を介して、側板95aに監視装置1を取り付けている。
【0020】
ところで、取付面13bから監視装置1のその他の箇所に熱が伝達され得ることを考慮すると、入力部11と情報処理部12の少なくとも一方が格納される格納部13cには、取付面13bからの熱が伝わりにくい構成とすることが好ましい。このため実施形態では、格納部13cより取付面13b側に位置する部分14を設けている。実施形態では、格納部13cより取付面13b側に位置する部分14には、空間部14aと、筐体13の外方向に延びる延在部14bと、を備えている。延在部14bは、空間部14aが取付面13bより格納部13c側であって、筐体13の外側に位置することができるように構成されている。
【0021】
実施形態においては、格納部13cより取付面13b側において、筐体13の外側面に凹み部が備えられる構成としている。この凹み部の存在により、取付面13bと格納部13cの間に空間部14aが形成され、取付面13bから格納部13cに対して熱が伝わりにくいものとなる。
【0022】
ところで、
図4などに示すことから理解されるように、実施形態では、取付面13bを設置面と接触させた状態にして、結束帯98を用いて監視装置1を取り付けることができるように構成している。より具体的には、実施形態の監視装置1は、結束帯98を巻き付け可能な結束帯巻き付け部14dを備えた構成としている。
【0023】
監視装置1に結束帯巻き付け部14dを設ける場合、両端が開放された空間部14aを備え、両端が開放された空間部14aより取付面13b側に、結束帯98を巻き付け可能な結束帯巻き付け部14dを備えた構成とすることが好ましい。このようにすれば、結束帯98を結束帯巻き付け部14dに巻き付ける際に両端が開放された空間部14aを利用することができる。このため、別途、結束帯巻き付け部を設ける必要がない。
【0024】
結束帯巻き付け部14dは、取付面13bと平行に延びるように構成するのが好ましい。例えば、水平取付面13baと平行に延びる結束帯巻き付け部14dを設けたり、傾斜取付面13bbと平行に延びる結束帯巻き付け部14dを設けたりするのが好ましい。
【0025】
また、空間部14aを複数種類備えた監視装置1としてもよい。例えば、上記両端が開放された空間部14aを第一空間部14aaとする場合、結束帯巻き付け部14dより入力部11側又は情報処理部12側に、両端が開放された第一空間部14aaを備えることになる。第二空間部14abとなる空間部14aは第一空間部14aaと異なる態様であれば、いかなるものであってもよいが、例えば、取付面13bを備える第一の脚部14eと取付面13bを備える第二の脚部14fの間に、第二空間部14abを備えた構成とするのが好ましい。このような構成とすれば、設置面からの熱が入力部11又は情報処理部12に伝わることをより効果的に抑制することができる。
【0026】
また、第一の脚部14eと第二の脚部14fの双方と平行となるように延びる第二空間部14abの中心線の少なくとも一部と入力部11の監視範囲の中心軸Cbが同一面上に位置する構成とするのが好ましい。
【0027】
このような構成とすれば、例えば、まっすぐに延びたケーブル92に対して第一の脚部14eと第二の脚部14fが接するように監視装置1を配置することで、そのケーブル92の先にある端子部91aなどに向けた入力部11の向きの特定が容易となる。このため、監視装置1の向きの調整がしやすくなる。
【0028】
なお、
図1に示す例では、第一の脚部14eと第二の脚部14fは平行に延びるように構成されるため、その間に位置する第二空間部14abもそれらに平行に延びるようになる。
【0029】
また、
図3に示すことから理解されるように、実施形態では、格納部13cより取付面13b側に位置する部分14に、筐体13を設置面へ取り付けるために利用可能な取付部材挿入孔14cを備えた構成としている。このように、格納部13cより取付面13b側に位置する部分14のスペースに取付部材挿入孔14cを形成するようにすれば、取付部材挿入孔14cの形成に起因して、格納部13cへの干渉や、筐体13の大型化といった問題が生じることを防ぐことができる。また、監視装置1をねじ止めすることや、監視装置1にブッシュを挿入することなどが可能となり、監視装置1の安定した固定が可能となる。また、監視装置1に三脚架99を取り付けることなども可能となる(
図6参照)。三脚架99を設ければ、監視装置1の高さ調整などが可能となる。このようなことをするためにも、取付部材挿入孔14cは、雌ねじ部を備える構成であることが好ましい。
【0030】
監視装置1の高さを調整するために、三脚架99以外の付属部材81を取り付けるようにしてもよい。例えば、
図7及び
図8に示すことから理解されるように、台となるような付属部材81を取り付けてもよい。この付属部材81は箱状に構成されており、内側に筐体13に備えられた取付面13bを収納することができる。実施形態においては、空間部14aと延在部14bを全て付属部材81の内側に収納することができるが、このような態様に限る必要はない。
【0031】
実施形態の付属部材81は、付属部材81に設けた爪部81aを筐体13に設けた爪受部13dに引っ掛ける構成であるが、付属部材81と筐体13とが適切に組み合わされるように、筐体13に凸部13eを設けるとともに付属部材81にはその凸部13eの移動をガイド可能な凹部81bを備えている。また、爪部81aと爪受部13dでは規制しにくい方向への移動を抑制するため、筐体13には付属部材81の側面板部81cの内側面と隣接する位置で対向可能な対向面部13fを備えている。この対向面部13fは、爪部81aが設けられている側面板部81zと90度をなすように延びる側面板部81c(爪部81aが設けられていない側面板部81c)に対向することができるように構成されており、爪部81aと爪受部13dでは規制しにくい方向への付属部材81と筐体13のずれを抑制する。
【0032】
また、
図7から
図9に示すことから理解されるように、実施形態の付属部材81には付属部材81の両側面に貫通孔81dが設けられている。この貫通孔81dは、筐体13に付属部材81を取り付けた状態において、第一空間部14aaと、が対向する位置にある。これは、付属部材81の貫通孔81dと第一空間部14aaの双方に結束帯98を挿入可能とするためである。例えば
図9に示すことから理解されるように、付属部材81の貫通孔81dと第一空間部14aaの双方に結束帯98を挿入して、支持部材97などに固定するようにすれば、結束帯98は筐体13と付属部材81の分離を抑制することについても寄与することになる。
【0033】
もちろん、筐体13と付属部材81を接続した上で、結束帯98を第一空間部14aaに挿入せず、付属部材81の貫通孔81dにだけ挿入して固定してもよいが、この場合、筐体13と付属部材81は爪部81aを爪受部13dから外せば分離することができるため、筐体13が盗難されやすくなる。一方、付属部材81の貫通孔81dと第一空間部14aaの双方に結束帯98を挿入して、固定するようにすれば、結束帯98を切断するなどしなければ筐体13は外れないため、盗難の容易度は低下する。つまり、後者の固定方法を採用すればセキュリティ面を向上させることができる。
【0034】
これらの記載から理解されるように、筐体13に取り付けることで筐体13を嵩上げ可能な付属部材81を取り付け可能であり、筐体13に付属部材81を取り付けた状態において、付属部材81の両側面に設けられた貫通孔81dと、第一空間部14aaと、が対向する位置にあり、付属部材81の貫通孔81dと第一空間部14aaの双方に結束帯98を挿入可能な構成とするのが好ましい。付属部材81は監視装置1に装着するように製造されるものであればよく、必ずしも監視装置1とセットで流通させるものでなくてもよい。
【0035】
なお、盗難の心配がない場合などは上記した固定方法は採用しなくてもよい。この場合、例えば、付属部材81の底面に設けられた穴部81eにねじなどを差し込んで固定してもよい。
【0036】
ところで、
図1及び
図11に示すことから理解されるように、実施形態の監視装置1は、入力部11用の穴13aが設けられた側面と反対側に位置する側面側に操作ボタン16を備えている。この操作ボタン16は監視装置1の電源の切り替えなどの使用することができる。例えば、
図1に示す監視装置1は、放射温度計19として機能するものであり、監視対象からの赤外線の放出を検出する場合など、電源を入れたい場合に操作ボタン16を押せばよい。逆に監視装置1の利用がされない期間は操作ボタン16を操作して電源をオフの状態にすればよい。
【0037】
電源がオンの状態であるのかオフの状態であるのかを理解しやすいように、実施解体では、操作ボタン16が備えられている側面側に表示ランプ17も備えている。この表示ランプ17は監視装置1の機能低下など、電源の状態とは異なる状況を示すために利用してもよい。
【0038】
また、実施形態においては、入力部11用の穴13aが設けられた側面と反対側に位置する側面側に端子孔18を備えている。実施形態においては、USBを接続することができる端子孔18であり、差し込んだUSBを経由して監視装置1に電力を供給できるようにしてもよい。また、差し込んだUSBを経由して計測情報やアップデータ情報などを外部と監視装置1との間で伝達できるようにしてもよい。もちろん、端子孔18はUSBを差し込むことができるものに限る必要はない。ただし、端子孔18に差し込まれた端子を経由して、電気を監視装置1に供給できるようにするか、外部との情報伝達ができるようにするのが好ましい。なお、監視装置1で利用する電池93が、充電できない乾電池などの場合は電気を監視装置1に供給できるようにする必要はない。ただし、この場合でも、乾電池とは別で、監視装置1に電気を供給したい場合は、端子孔18を介して電気を監視装置1に供給できるようにするのが好ましい。
【0039】
また、
図11に示す例では、監視装置1の周囲の空気の温度などが計測できるように、温度計19が備えられている。また、この温度計19で監視装置1の周囲の空気の温度などを計測できるようにするため、筐体13の一部には温度測定孔13gを備えている。
図11に示す例の筐体13では、筐体13に格納された情報処理部12に近い位置で外気温度などを計測できるように、空間部14aより情報処理部12側に温度測定孔13gを備えている。
【0040】
以上、実施形態を例に挙げて本発明について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、各種の態様とすることが可能である。例えば、爪部や凹部などを筐体に設けたり、爪受部、凸部などを付属部材に設けることも可能である。また、格納部より取付面側に位置する部分である支え部は筐体に設けるのが好ましいが、支え部は筐体に設けなくてもよい。
【0041】
また、監視装置は赤外線により温度監視をするものでなくてもよい。例えば、距離計、日射計、ビデオカメラなどであってもよい。ただし、指向性のあるセンサを備える監視装置とすることが好ましい。
【符号の説明】
【0042】
1 監視装置
11 入力部
12 情報処理部
13 筐体
13a 穴
13b 取付面
13c 格納部
14 格納部より取付面側に位置する部分
14a 空間部
14aa 第一空間部
14ab 第二空間部
14c 取付部材挿入孔
14d 結束帯巻き付け部
14e 第一の脚部
14f 第二の脚部
81 付属部材
81d 貫通孔
98 結束帯
Cb 中心軸