(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111409
(43)【公開日】2024-08-19
(54)【発明の名称】販売データ処理装置、プログラム、及び付与システム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240809BHJP
G06Q 30/0238 20230101ALI20240809BHJP
【FI】
G07G1/12 321Z
G06Q30/0238
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015893
(22)【出願日】2023-02-06
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安永 真明
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142EA02
3E142EA04
3E142FA14
3E142GA16
3E142HA03
3E142JA03
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】商品を購入した顧客に対して特典を付与する販売データ処理装置、プログラム、及び付与システムを提供する。
【解決手段】販売データ処理装置は、会計手段と、入力手段と、出力手段と、を備える。
前記会計手段は、販売する商品の会計処理を実行する。前記入力手段は、顧客を識別するための識別情報を受け付ける。前記出力手段は、前記販売に応じて付与する特典を受け取る対象であることを示す認証情報であって、前記識別情報に基づいた前記認証情報を出力する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売する商品の会計処理を実行する会計手段と、
顧客を識別するための識別情報を受け付ける入力手段と、
前記販売に応じて付与する特典を受け取る対象であることを示す認証情報であって、前記識別情報に基づいた前記認証情報を出力する出力手段と、
を備える販売データ処理装置。
【請求項2】
前記識別情報に基づいて前記認証情報を生成する生成手段を更に備え、
前記出力手段は、前記生成手段により生成された前記認証情報を出力する、
請求項1に記載の販売データ処理装置。
【請求項3】
前記対象を認証する装置に、前記生成手段により生成された前記認証情報を送信する第1送信手段を更に備える、
請求項2に記載の販売データ処理装置。
【請求項4】
前記識別情報に基づいて前記認証情報を生成する装置に、前記識別情報を送信する第2送信手段と、
前記装置から前記認証情報を受信する第1受信手段とを更に備え、
前記出力手段は、前記第1受信手段により受信された前記認証情報を出力する、
請求項1に記載の販売データ処理装置。
【請求項5】
販売データ処理装置を、
販売する商品の会計処理を実行する会計手段と、
顧客を識別するための識別情報を受け付ける入力手段と、
前記販売に応じて付与する特典を受け取る対象であることを示す情報であって、前記識別情報に基づいた認証情報を出力する出力手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項6】
販売データ処理装置と、サーバ装置とを有する付与システムであって、
前記販売データ処理装置は、
販売する商品の会計処理を実行する会計手段と、
顧客を識別するための識別情報を受け付ける入力手段と、
前記販売に応じて付与する特典を受け取る対象であることを示す認証情報であって、前記識別情報に基づいた前記認証情報を出力する出力手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記出力手段により出力された前記認証情報を受信する第2受信手段と、
記憶部に記憶された認証情報と、前記第2受信手段により受信された前記認証情報とに基づいて、特典を受け取る対象であるかを認証する認証手段と、
前記認証手段による認証結果を送信する第3送信手段と、
を備える付与システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、販売データ処理装置、プログラム、及び付与システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、来店した顧客に対してポイント等の特典を付与する付与システムが知られている。このような付与システムは、顧客のスマートフォンが店舗内に進入した場合、もしくは店舗近隣に到着した場合に、特典を付与する。
【0003】
しかしながら、付与システムは、特典を付与する条件が来店であるため、顧客が商品を購入しない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、商品を購入した顧客に対して特典を付与する販売データ処理装置、プログラム、及び付与システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の販売データ処理装置は、会計手段と、入力手段と、出力手段と、を備える。
前記会計手段は、販売する商品の会計処理を実行する。前記入力手段は、顧客を識別するための識別情報を受け付ける。前記出力手段は、前記販売に応じて付与する特典を受け取る対象であることを示す認証情報であって、前記識別情報に基づいた前記認証情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る特典付与システムの一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、POS端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、認証サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、ポイントサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、特典付与システムが備える各装置の特徴的な機能構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、特典付与システムが実行するポイント付与処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、第2の実施形態に係る特典付与システムの一例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、特典付与システムが備える各装置の特徴的な機能構成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、特典付与システムが実行するポイント付与処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して、販売データ処理装置、プログラム、及び付与システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、販売データ処理装置、プログラム、及び付与システムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。
【0008】
従来、来店した顧客に対してポイントなどの特典を付与するシステムが知られている。このようなシステムは、売上向上と新規顧客の獲得とを目的に導入される。しかしながら、このシステムは、来店した顧客にポイントを付与するものであるため、商品を購入していない顧客に対してもポイントを付与する。そのため、このシステムは、想定した売上を達成することができない場合がある。
【0009】
また、ポイントカード等を有する顧客が商品を購入した場合にポイントを付与するシステムが知られている。このシステムは、ポイントカードを有する顧客の購買意欲を向上させることができる。しかしながら、ポイントカードが無い顧客には、ポイントを付与しないため、購買意欲を向上させることは困難である。すなわち、新規顧客を獲得する効果は比較的に低い。
【0010】
そこで、商品が購入された場合に、ポイントの付与対象であることを示す情報を出力する方策が考えられる。この場合、顧客のスマートフォンは、ポイントの付与対象であることを示す情報を読み取る。そして、顧客のスマートフォンは、ポイントを付与するサーバ装置に、ポイントの付与対象であることを示す情報を送信することでポイントを受け取る。この方策は、ポイントカードが無い顧客に対してもポイントを付与できるため、新規顧客の獲得についても効果があると思われる。しかしながら、この方策は、一律に同じ情報を出力した場合に、情報がWebなどにアップロードされてしまうと、商品を購入していない者にもポイントを付与してしまう。
【0011】
これに対して、顧客を示す顧客情報と、ポイントの付与対象であることを示す情報とを対応付けて、ポイントを付与するサーバ装置に送信する。そして、顧客のスマートフォンは、ポイントを付与するサーバ装置に、ポイントの付与対象であることを示す情報と、顧客情報とを送信することでポイントを受け取る。この方策は、顧客を特定しているため、Webなどにアップロードされても、商品を購入していない者もポイントを付与してしまうことがない。しかしながら、この方策は、ポイントを付与するサーバ装置に顧客情報を送信しなければならず、個人情報の漏洩に繋がる可能性がある。
【0012】
そこで、第1の実施形態に係る特典付与システム1は、以下に示す方法により、商品を購入した顧客に対して特典を付与する。
【0013】
図1は、第1の実施形態に係る特典付与システム1の一例を示すブロック図である。特典付与システム1は、商品が購入された場合に、顧客に商品を購入した特典としてポイントを付与するシステムである。特典付与システム1は、付与システムの一例である。特典付与システム1は、POS(Point Of Sales)端末10、携帯端末20、認証サーバ30、及びポイントサーバ40を有する。
【0014】
POS端末10、認証サーバ30、及びポイントサーバ40は、ネットワークを介して通信可能に接続される。また、携帯端末20は、ネットワークを貸して、ポイントサーバ40を通信可能に接続される。また、
図1に示す特典付与システム1は、POS端末10、携帯端末20、認証サーバ30、及びポイントサーバ40を一台ずつ有しているが、複数台有していてもよい。
【0015】
POS端末10は、小売店などに設置される。POS端末10は、販売対象の商品を登録する商品登録処理と、商品登録処理により登録された商品の代金を支払う会計処理とを実行する。なお、POS端末10は、商品登録処理と、会計処理とを顧客自身の操作により実行するセルフPOS端末であってもよいし、商品登録処理を顧客自身の操作により実行する登録装置であってもよいし、会計処理を実行する会計装置であってもよい。
【0016】
また、POS端末10は、携帯端末20から提供された識別情報に基づいて、認証に使用する認証情報を生成する機能を有する。そして、POS端末10は、認証情報を認証サーバ30に送信する。また、POS端末10は、認証情報を出力する。
【0017】
携帯端末20は、顧客が携帯する端末である。携帯端末20は、スマートフォンや、タブレット端末などの携帯可能な端末である。携帯端末20は、POS端末10に対して識別情報を提供する。例えば、識別情報は、顧客を識別するための顧客コードであってよいし、携帯端末20を識別するためのシリアル番号であってもよしいし、携帯端末20のMAC(Media Access Control)アドレスやIP(Internet Protocol)アドレスなどの情報であってもよいし、キャッシュレス決済における決済を特定するための決済コードであってもよい。
【0018】
携帯端末20は、POS端末10から出力された認証情報を取得する。また、携帯端末20は、ポイントの付与を要求するポイント付与要求をポイントサーバ40に送信する。ポイント付与要求には、認証情報が含まれる。
【0019】
認証サーバ30は、ポイントを付与する対象であるか否かを認証する。認証サーバ30は、一又は複数のサーバ装置などである。認証サーバ30は、POS端末10から認証情報を受信した場合に、認証情報を記憶する。
【0020】
また、認証サーバ30は、ポイントを付与する対象であるか否かの認証を要求する認証要求をポイントサーバ40から受信する。認証要求には、認証情報が含まれる。認証サーバ30は、認証要求に含まれる認証情報と、記憶している認証情報とに基づいて、認識する。そして、認証サーバ30は、認証結果をポイントサーバ40に送信する。
【0021】
ポイントサーバ40は、顧客にポイントを付与する。ポイントサーバ40は、一又は複数のサーバ装置などである。
【0022】
ポイントサーバ40は、携帯端末20からポイント付与要求を受信した場合に、ポイント付与要求から認証情報を抽出する。ポイントサーバ40は、抽出した認証情報を含む認証要求を認証サーバ30に送信する。ポイントサーバ40は、認証要求に対する認証結果を認証サーバ30から受信する。そして、ポイントサーバ40は、認証結果に基づいて、ポイントを顧客に付与する。
【0023】
次に、特典付与システム1の各装置のハードウェア構成について説明する。
【0024】
図2は、POS端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。POS端末10は、プロセッサ101、RAM(Random Access Memory)102、記憶部103、通信部104、ディスプレイ105、スキャナ106、プリンタ107、及び近距離無線通信部108を備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス109を介して相互に接続している。
【0025】
プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)などのPOS端末10の動作を制御する処理回路である。RAM102は、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、プロセッサ101は、RAM102をワークエリア(作業領域)にして記憶部103に格納された制御プログラム111等を実行する。
【0026】
記憶部103は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。記憶部103は、制御プログラム111を記憶する。制御プログラム111は、オペレーティングシステムや、POS端末10が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム111には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0027】
通信部104は、ネットワークを介して、外部装置との通信を実行するインタフェースである。例えば、通信部104は、NIC(Network Interface Card)である。
【0028】
ディスプレイ105は、各種画像を表示する表示装置である。例えば、ディスプレイ105は、液晶ディスプレイである。
【0029】
スキャナ106は、バーコードや2次元コードなどのコードシンボルを読み取る読取装置である。
【0030】
プリンタ107は、取引内容やポイント状況等が示されたレシート等を用紙に印字する。
【0031】
近距離無線通信部108は、近距離無線通信を実行する。例えば、近距離無線通信部108は、Bluetooth(登録商標)による通信を実行する。
【0032】
図3は、携帯端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。携帯端末20は、プロセッサ201、RAM202、記憶部203、通信部204、タッチパネルディスプレイ205、カメラ206、測位部207、及び近距離無線通信部208を備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス209を介して相互に接続している。
【0033】
プロセッサ201は、CPUなどの携帯端末20の動作を制御する処理回路である。RAM202は、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、プロセッサ201は、RAM202をワークエリア(作業領域)にして記憶部203に格納された制御プログラム211等を実行する。
【0034】
記憶部203は、フラッシュメモリなどの記憶装置である。記憶部203は、制御プログラム211を記憶する。制御プログラム211は、オペレーティングシステムや、携帯端末20が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム211には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0035】
通信部204は、ネットワークを介して、外部装置との通信を実行するインタフェースである。例えば、通信部204は、NICである。
【0036】
タッチパネルディスプレイ205は、画像を表示した画面に対するタッチにより、タッチされた画像に応じた操作を受け付ける。
【0037】
カメラ206は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有する撮像装置である。例えば、カメラ206は、バーコードや二次元コード等のコードシンボルの読み取るために撮像する。
【0038】
測位部207は、携帯端末20の現在位置を測位する。例えば、測位部207は、GNSS(Global Navigation Satellite System)などにより現在位置を測位する。
【0039】
近距離無線通信部208は、近距離無線通信を実行する。例えば、近距離無線通信部208は、Bluetooth(登録商標)による通信を実行する。
【0040】
図4は、認証サーバ30のハードウェア構成の一例を示す図である。認証サーバ30は、プロセッサ301、RAM302、記憶部303、及び通信部304を備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス305を介して相互に接続している。
【0041】
プロセッサ301は、CPUなどの認証サーバ30の動作を制御する処理回路である。RAM302は、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、プロセッサ301は、RAM302をワークエリア(作業領域)にして記憶部303に格納された制御プログラム311等を実行する。
【0042】
記憶部303は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部303は、制御プログラム311、及び認証情報マスタ312を記憶する。
【0043】
制御プログラム311は、オペレーティングシステムや、認証サーバ30が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム311には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0044】
認証情報マスタ312は、POS端末10から受信した認証情報を有する情報マスタである。言い換えると、認証情報マスタ312は、ポイントを付与する対象であることを示す認証情報が登録されている。
【0045】
通信部304は、ネットワークを介して、外部装置との通信を実行するインタフェースである。例えば、通信部304は、NICである。
【0046】
図5は、ポイントサーバ40のハードウェア構成の一例を示す図である。ポイントサーバ40は、プロセッサ401、RAM402、記憶部403、及び通信部404を備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス405を介して相互に接続している。
【0047】
プロセッサ401は、CPUなどのポイントサーバ40の動作を制御する処理回路である。RAM402は、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、プロセッサ401は、RAM402をワークエリア(作業領域)にして記憶部403に格納された制御プログラム411等を実行する。
【0048】
記憶部403は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部403は、制御プログラム411、及び顧客マスタ412を記憶する。
【0049】
制御プログラム411は、オペレーティングシステムや、ポイントサーバ40が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム411には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0050】
顧客マスタ412は、顧客のそれぞれに付与したポイントが登録された情報マスタである。さらに詳しくは、顧客マスタ412は、顧客を識別するために識別情報に対して、顧客に付与したポイントの合計値が関連付けられている。
【0051】
通信部404は、ネットワークを介して、外部装置との通信を実行するインタフェースである。例えば、通信部404は、NICである。
【0052】
次に、特典付与システム1が備える各装置の特徴的な機能について説明する。
図6は、特典付与システム1が備える各装置の特徴的な機能構成の一例を示す図である。
【0053】
POS端末10のプロセッサ101は、記憶部103の制御プログラム111をRAM102に展開し、制御プログラム111に従って動作することで、
図6に示す各機能部をRAM102上に生成する。具体的には、POS端末10のプロセッサ101は、機能部として、商品登録部1001、会計処理部1002、識別情報入力部1003、認証情報生成部1004、認証情報送信部1005、及び認証情報出力部1006を備える。
【0054】
商品登録部1001は、販売対象の商品を登録する商品登録処理において、商品を識別するための商品コードの入力を受け付けた場合に、商品コードにより特定される商品を登録する。商品登録部1001は、様々な方法により、商品コードの入力を受け付ける。
【0055】
例えば、商品登録部1001は、スキャナ106が読み取った商品コードにより特定される商品を登録する。また、商品登録部1001は、商品コードごとに割り当てられたボタンが押下された場合に、押下されたボタンに割り当てられた商品コードにより特定される商品を登録する。また、商品登録部1001は、商品コードを指定する操作を受け付けた場合に、入力された商品コードにより特定される商品を登録する。
【0056】
会計処理部1002は、商品登録処理により登録された商品の代金を支払う会計処理を実行する。すなわち、会計処理部1002は、販売する商品の会計処理を実行する。会計処理部1002は、会計手段の一例である。
【0057】
例えば、会計処理部1002は、商品登録処理により登録された商品の合計金額を算出する。また、会計処理部1002は、顧客から現金を受け取った場合に、釣銭を算出する。また、会計処理部1002は、現金以外の方法により支払いを行う場合には、支払い方法に応じた処理を実行する。
【0058】
識別情報入力部1003は、顧客を識別するための識別情報を受け付ける。識別情報入力部1003は、入力手段の一例である。すなわち、識別情報入力部1003は、ポイントの付与を受け取る顧客であることを識別するための識別情報の入力を受け付ける。識別情報入力部1003は、様々な方法により、識別情報の入力を受け付ける。
【0059】
例えば、識別情報入力部1003は、近距離無線通信部108を介した通信により識別情報の入力を受け付ける。例えば、識別情報入力部1003は、バーコードや2次元コードなどの識別情報を示すコードシンボルをスキャナ106が読み取った場合に、読み取った識別情報の入力を受け付ける。また、識別情報入力部1003は、識別情報を指定する操作を受け付けた場合に、操作により特定される識別情報の入力を受け付ける。
【0060】
認証情報生成部1004は、識別情報入力部1003が受け付けた識別情報に基づいて認証情報を生成する。認証情報生成部1004は、生成手段の一例である。例えば、認証情報生成部1004は、ランダム関数などに識別情報を入力することで認証情報を生成する。また、認証情報生成部1004は、任意のアルゴリズムに対して識別情報を入力することで認証情報を生成する。
【0061】
認証情報送信部1005は、認証情報生成部1004により生成された認証情報を認証サーバ30に送信する。認証情報送信部1005は、第1送信手段の一例である。
【0062】
認証情報出力部1006は、販売に応じて付与する特典を受け取る対象であることを示す認証情報であって、識別情報に基づいた認証情報を出力する。認証情報出力部1006は、出力手段の一例である。すなわち、認証情報出力部1006は、認証情報生成部1004により生成された認証情報を出力する。認証情報出力部1006は、様々な方法により、認証情報を出力する。
【0063】
例えば、認証情報出力部1006は、バーコードや2次元コードなどのコードシンボルにより表現した認証情報をディスプレイ105に表示することで出力する。例えば、認証情報出力部1006は、バーコードや2次元コードなどのコードシンボルにより表現した認証情報をプリンタ107に印字させることで出力する。例えば、認証情報出力部1006は、認証情報を近距離無線通信部108に送信させることで出力する。そして、認証情報は、携帯端末20に取得される。
【0064】
携帯端末20のプロセッサ201は、記憶部203の制御プログラム211をRAM202に展開し、制御プログラム211に従って動作することで、
図6に示す各機能部をRAM202上に生成する。具体的には、携帯端末20のプロセッサ201は、機能部として、識別情報出力部2001、認証情報入力部2002、ポイント要求部2003、及び表示制御部2004を備える。
【0065】
識別情報出力部2001は、識別情報を出力する。識別情報出力部2001は、様々な方法により、識別情報を出力する。例えば、識別情報出力部2001は、バーコードや2次元コードなどのコードシンボルにより表現した識別情報や、識別情報を示す数値や文字や記号をタッチパネルディスプレイ205に表示することで出力する。例えば、識別情報出力部2001は、識別情報を近距離無線通信部208に送信させることで出力する。
【0066】
認証情報入力部2002は、認証情報の入力を受け付ける。認証情報入力部2002は、様々な方法により、認証情報の入力を受け付ける。例えば、認証情報入力部2002は、カメラ206が撮影したコードシンボルをデコードすることで認証情報の入力を受け付ける。例えば、認証情報入力部2002は、近距離無線通信部208が受信することで認証情報の入力を受け付ける。例えば、認証情報入力部2002は、認証情報を指定する操作を受け付けた場合に、操作により特定される認証情報の入力を受け付ける。
【0067】
ポイント要求部2003は、認証情報入力部2002により受け付けられた認証情報を有するポイント付与要求をポイントサーバ40に送信する。また、ポイント要求部2003は、ポイントが付与されたか否かを示す付与結果をポイントサーバ40から受信する。
【0068】
表示制御部2004は、タッチパネルディスプレイ205に各種画像を表示する。例えば、表示制御部2004は、ポイント付与要求に応じてポイントが付与されたな否かを示す付与結果を表示する。すなわち、表示制御部2004は、ポイント要求部2003により受信された付与結果を表示する。
【0069】
ポイントサーバ40のプロセッサ401は、記憶部403の制御プログラム411をRAM402に展開し、制御プログラム411に従って動作することで、
図6に示す各機能部をRAM402上に生成する。具体的には、ポイントサーバ40のプロセッサ401は、機能部として、ポイント受付部4001、認証要求部4002、及びポイント付与部4003を備える。
【0070】
ポイント受付部4001は、携帯端末20からポイント付与要求を受信する。
【0071】
認証要求部4002は、ポイント付与の対象としての認証を要求する認証要求を認証サーバ30に送信する。さらに詳しくは、認証要求部4002は、ポイント受付部4001により受信されたポイント付与要求から認証情報を抽出する。認証要求部4002は、抽出した認証情報を有する認証要求を認証サーバ30に送信する。
【0072】
また、認証要求部4002は、認証要求の結果を示す認証結果を受信する。
【0073】
ポイント付与部4003は、顧客へのポイント付与を制御する。さらに詳しくは、ポイント付与部4003は、認証要求部4002により受信された認証結果に基づいて、顧客にポイントを付与するか否かを判定する。ポイント付与部4003は、ポイントを付与する対象として認証された場合に、顧客にポイントを付与する。すなわち、ポイント付与部4003は、顧客マスタ412に付与するポイントを加算する。ポイント付与部4003は、ポイントを付与する対象として認証されなかった場合に、顧客にポイントを付与しない。ポイント付与部4003は、ポイント付与要求を送信した携帯端末20に対して、ポイントを付与したか否かを示す付与結果を送信する。
【0074】
認証サーバ30のプロセッサ301は、記憶部303の制御プログラム311をRAM302に展開し、制御プログラム311に従って動作することで、
図6に示す各機能部をRAM302上に生成する。具体的には、認証サーバ30のプロセッサ301は、機能部として、認証情報受信部3001、認証情報登録部3002、及び認証部3003を備える。
【0075】
認証情報受信部3001は、POS端末10から認証情報を受信する。
【0076】
認証情報登録部3002は、認証情報受信部3001により認証情報が受信された場合に、受信された認証情報を認証情報マスタ312に登録する。
【0077】
認証部3003は、ポイントサーバ40から認証要求を受信した場合に、認証情報マスタ312に基づいて、認証要求に含まれる認証情報を認証する。さらに詳しくは、認証部3003は、ポイントサーバ40から認証要求を受信する。すなわち、認証部3003は、POS端末10の認証情報出力部1006により出力され、携帯端末20を介して、ポイントサーバ40から送信された認証要求を受信する。認証部3003は、第2受信手段の一例である。
【0078】
認証部3003は、記憶部303に記憶された認証情報マスタ312の認証情報と、受信した認証情報とに基づいて、特典を受け取る対象であるかを認証する。認証部3003は、認証手段の一例である。認証部3003は、認証要求に含まれる認証情報に適合する認証情報が認証情報マスタ312に登録されているか否かを判定する。認証部3003は、認証要求に含まれる認証情報に適合する認証情報が認証情報マスタ312に登録されている場合に、ポイントを付与する対象であることを示す認証結果をポイントサーバ40に送信する。認証部3003は、第3送信手段の一例である。
【0079】
さらに、認証部3003は、認証要求に含まれる認証情報に適合する認証情報を認証情報マスタ312から削除する。言い換えると、認証部3003は、該当する認証情報について、ポイントを付与する対象から取り消す。ここで、特典付与システム1は、商品の1回の購入に対して、ポイントを1回付与することを想定している。そこで、認証部3003は、ポイントを付与する対象であると認証した場合に、認証した認証情報を認証情報マスタ312から削除する。
【0080】
なお、認証情報マスタ312から認証情報を削除する条件は、ポイントを1回付与したことに限らない。例えば、認証部3003は、認証情報マスタ312に認証情報を登録してから一定時間が経過した場合に削除してもよいし、削除指示を他の装置から受信した場合に削除してもよい。
【0081】
一方、認証部3003は、認証要求に含まれる認証情報に適合する認証情報が認証情報マスタ312に登録されていない場合に、ポイントを付与する対象ではないことを示す認証結果をポイントサーバ40に送信する。
【0082】
次に、特典付与システム1の各装置が実行するポイント付与処理について説明する。
図7は、特典付与システム1が実行するポイント付与処理の一例を示すフローチャートである。
【0083】
携帯端末20の識別情報出力部2001は、近距離無線通信の送信等により識別情報を出力する(ステップS1)。
【0084】
POS端末10の認証情報生成部1004は、携帯端末20から入力された識別情報に基づいて認証情報を生成する(ステップS2)。また、認証情報送信部1005は、生成した認証情報を認証サーバ30に送信する(ステップS3)。
【0085】
認証サーバ30の認証情報登録部3002は、POS端末10から受信した認証情報を認証情報マスタ312に登録する(ステップS4)。
【0086】
POS端末10の認証情報出力部1006は、生成した認証情報を出力する(ステップS5)。
【0087】
携帯端末20の認証情報入力部2002は、POS端末10から出力された認証情報の入力を受け付ける(ステップS6)。ポイント要求部2003は、入力された認証情報を含むポイント付与要求を送信する(ステップS7)。
【0088】
ポイントサーバ40の認証要求部4002は、携帯端末20から受信したポイント付与要求の認証情報を含む認証要求を認証サーバ30に送信する(ステップS8)。
【0089】
認証サーバ30の認証部3003は、認証情報マスタ312に基づいて、認証要求に含まれる認証情報について認証する(ステップS9)。すなわち、認証部3003は、ポイントを付与する対象であるか否かを認証する。
【0090】
認証部3003は、認証した認証情報を認証情報マスタ312から削除する(ステップS10)。言い換えると、認証部3003は、ポイントを付与する対象から、認証した認証情報を取り消す。なお、認証部3003は、ポイントを付与する対象ではないと判定した場合に、ステップS10は実行しない。
【0091】
認証部3003は、ポイントを付与する対象であるか否かを示す認証結果をポイントサーバ40に送信する(ステップS11)。
【0092】
ポイントサーバ40のポイント付与部4003は、認証結果に基づいて、ポイントを付与するか否かを判定する(ステップS12)。すなわち、ポイント付与部4003は、認証結果がポイントを付与する対象であると認証したことを示している場合に、ポイントを付与する。一方、ポイント付与部4003は、認証結果がポイントを付与する対象ではないと認証したことを示している場合に、ポイントを付与しない。
【0093】
ポイント付与部4003は、ポイント要求を送信した携帯端末20に対して、ポイントを付与したか否かを示す付与結果を送信する(ステップS13)。
【0094】
携帯端末20の表示制御部2004は、ポイントが付与されたか否かを示す画像をタッチパネルディスプレイ205に表示する(ステップS14)。
【0095】
以上により、特典付与システム1は、ポイント付与処理を終了する。
【0096】
以上のように、第1の実施形態に係る特典付与システム1において、POS端末10は、販売対象の商品の会計処理を実行する。POS端末10は、顧客の携帯端末20などから識別情報の入力を受け取る。また、POS端末10は、識別情報から生成した認証情報を携帯端末20及び認証サーバ30に出力する。携帯端末20は、認証情報を含むポイント付与要求を送信する。そして、認証サーバ30は、POS端末10から受信した認証情報と、携帯端末20から取得した認証情報とに基づいて、ポイントを付与する対象であるか否かを認証する。
【0097】
このように、特典付与システム1は、識別情報などの個人情報ではなく、認証情報を用いて認証しているため、個人情報が漏洩してしまうことを抑制することができる。さらに、特典付与システム1は、商品を購入した顧客の携帯端末20から取得した識別情報に基づいた認証情報を使用して、ポイントを付与する対象であるか否かを認証しているため、商品を購入していない者にポイントを付与してしまうことを抑制することができる。
【0098】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付与し説明を省略する。
【0099】
図8は、第2の実施形態に係る特典付与システム1aの一例を示すブロック図である。第1の実施形態に係る特典付与システム1において、認証情報は、POS端末10により生成される。第2の実施形態に係る特典付与システム1aにおいて、認証情報は、認証サーバ30aにより生成される。
【0100】
さらに詳しくは、POS端末10aは、携帯端末20から識別情報の入力を受け付けた場合に、識別情報を認証サーバ30aに送信する。認証サーバ30aは、POS端末10aから受信した識別情報に基づいて認証情報を生成する。認証サーバ30aは、生成した認証情報を認証情報マスタ312に登録する。また、認証サーバ30aは、生成した認証情報をPOS端末10aに送信する。そして、POS端末10aは、認証情報を出力する。このようにして、携帯端末20は、POS端末10aから出力された認証情報の入力を受け付ける。
【0101】
次に、特典付与システム1aが備える各装置の特徴的な機能について説明する。
図9は、特典付与システム1aが備える各装置の特徴的な機能構成の一例を示す図である。
【0102】
POS端末10aのプロセッサ101は、記憶部103の制御プログラム111をRAM102に展開し、制御プログラム111に従って動作することで、
図9に示す各機能部をRAM102上に生成する。具体的には、POS端末10aのプロセッサ101は、機能部として、商品登録部1001、会計処理部1002、識別情報入力部1003、識別情報送信部1007、及び認証情報出力部1006aを備える。
【0103】
商品登録部1001、会計処理部1002、及び識別情報入力部1003は、第1の実施形態と同様の機能を有する。
【0104】
識別情報送信部1007は、識別情報入力部1003により識別情報が入力された場合に、入力された識別情報を認証サーバ30aに送信する。識別情報送信部1007は、識別情報に基づいて認証情報を生成する認証サーバ30aに、識別情報を送信する。識別情報送信部1007は、第2送信手段の一例である。
【0105】
認証情報出力部1006aは、送信した識別情報に基づいた認証情報を認証サーバ30aから受信する。認証情報出力部1006aは、第1受信手段の一例である。認証情報出力部1006aは、受信した認証情報を出力する。
【0106】
第1の実施形態と同様に、例えば、認証情報出力部1006aは、バーコードや2次元コードなどのコードシンボルにより表現した認証情報をディスプレイ105に表示することで出力する。例えば、認証情報出力部1006aは、バーコードや2次元コードなどのコードシンボルにより表現した認証情報をプリンタ107に印字させることで出力する。例えば、認証情報出力部1006aは、認証情報を近距離無線通信部108に送信させることで出力する。そして、認証情報は、携帯端末20に取得される。
【0107】
携帯端末20は、第1の実施形態と同様の機能を有する。
【0108】
ポイントサーバ40は、第1の実施形態と同様の機能を有する。
【0109】
認証サーバ30aのプロセッサ301は、記憶部303の制御プログラム311をRAM302に展開し、制御プログラム311に従って動作することで、
図9に示す各機能部をRAM302上に生成する。具体的には、認証サーバ30aのプロセッサ301は、機能部として、認証情報受信部3001、識別情報受信部3004、認証情報生成部3005、認証情報登録部3002a、認証情報送信部3006、及び認証部3003を備える。
【0110】
認証情報受信部3001は、第1の実施形態と同様の機能を有する。
【0111】
識別情報受信部3004は、POS端末10aから識別情報を受信する。
【0112】
認証情報生成部3005は、識別情報受信部3004により受信された識別情報に基づいて認証情報を生成する。例えば、認証情報生成部3005は、ランダム関数などに識別情報を入力することで認証情報を生成する。また、認証情報生成部3005は、任意のアルゴリズムに対して識別情報を入力することで認証情報を生成する。
【0113】
認証情報登録部3002aは、認証情報生成部3005により生成された認証情報を認証情報マスタ312に登録する。
【0114】
認証情報送信部3006は、認証情報の基になった識別情報を送信したPOS端末10aに対して、認証情報生成部3005により生成された認証情報を送信する。
【0115】
認証部3003は、第1の実施形態と同様の機能を有する。
【0116】
次に、特典付与システム1aの各装置が実行するポイント付与処理について説明する。
図10は、特典付与システム1aが実行するポイント付与処理の一例を示すフローチャートである。
【0117】
携帯端末20の識別情報出力部2001は、近距離無線通信の送信等により識別情報を出力する(ステップS21)。
【0118】
POS端末10aの識別情報入力部1003は、携帯端末20から出力された識別情報の入力を受け付ける(ステップS22)。
【0119】
識別情報送信部1007は、入力された識別情報を認証サーバ30aに送信する(ステップS23)。
【0120】
認証サーバ30aの認証情報生成部3005は、POS端末10aから受信した識別情報に基づいて認証情報を生成する(ステップS24)。
【0121】
認証情報登録部3002aは、生成した認証情報を認証情報マスタ312に登録する(ステップS25)。
【0122】
認証情報送信部3006は、識別情報を送信したPOS端末10aに対して、生成した認証情報を送信する(ステップS26)。
【0123】
POS端末10aの認証情報出力部1006aは、認証サーバ30aから認証情報を受信する(ステップS27)。そして、認証情報出力部1006aは、受信した認証情報を出力する(ステップS28)。
【0124】
特典付与システム1aは、ステップS29からステップS37において、第1の実施形態に係るポイント付与処理のステップS6からステップS14までと同様の処理を実行する。
【0125】
以上のように、第2の実施形態に係る特典付与システム1aにおいて、POS端末10aは、携帯端末20から入力された識別情報を認証サーバ30aに送信する。認証サーバ30aは、POS端末10aから送信された識別情報に基づいて認証情報を生成し、POS端末10aに送信する。
【0126】
この場合にも、特典付与システム1aは、ポイントサーバ40に個人情報である識別情報を送信していないため、個人情報が漏洩してしまうことを抑制することができる。さらに、特典付与システム1aは、識別情報に基づいた認証情報を使用して、ポイントを付与する対象であるか否かを認証しているため、商品を購入していない者にポイントを付与してしまうことを抑制することができる。
【0127】
第1の実施形態及び第2の実施形態において、特典付与システム1、1aは、商品を購入した特典としてポイントを付与すると説明した。顧客に付与するポイントは、購入金額や購入点数に応じて異なる値であってもよい。この場合、POS端末10、10aは、購入金額や購入点数に応じたポイント値と認証情報とを出力する。携帯端末20は、ポイント値を含むポイント要求をポイントサーバ40に送信する。そして、ポイントサーバ40は、ポイントを付与する場合に、携帯端末20から送信されたポイント値を顧客マスタ412に加算する。
【0128】
第1の実施形態及び第2の実施形態において、特典付与システム1、1aは、商品を購入した特典としてポイントを付与すると説明した。しかしながら、顧客に付与する特典は、ポイントに限らない。例えば、特典付与システム1、1aは、商品等の価格を下げるクーポンを付与してもよいし、静止画や動画や音楽などのデータを付与してもよいし、商品等を贈与する権利を付与してもよい。
【0129】
第1の実施形態及び第2の実施形態において、認証サーバ30、30aと、ポイントサーバ40とは別々の装置であると説明した。しかしながら、認証サーバ30、30aと、ポイントサーバ40とは、同一の装置であってもよい。または、認証サーバ30、30aと、ポイントサーバ40とは、2つの装置に限らず、3つ以上の装置に分けられていてもよい。
【0130】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0131】
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0132】
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0133】
1、1a 特典付与システム
10、10a POS(Point Of Sales)端末
20 携帯端末
30、30a 認証サーバ
40 ポイントサーバ
101、201、301、401 プロセッサ
102、202、302、402 RAM(Random Access Memory)
103、203、303、403 記憶部
104、204、304、404 通信部
105 ディスプレイ
205 タッチパネルディスプレイ
106 スキャナ
107 プリンタ
108、208 近距離無線通信部
109、209、305,405 システムバス
111、211、311、411 制御プログラム
312 認証情報マスタ
412 顧客マスタ
1001 商品登録部
1002 会計処理部
1003 識別情報入力部
1004 認証情報生成部
1005 認証情報送信部
1006、1006a 認証情報出力部
1007 識別情報送信部
2001 識別情報出力部
2002 認証情報入力部
2003 ポイント要求部
2004 表示制御部
3001 認証情報受信部
3002、3002a 認証情報登録部
3003 認証部
3004 識別情報受信部
3005 認証情報生成部
3006 認証情報送信部
4001 ポイント受付部
4002 認証要求部
4003 ポイント付与部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0134】