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  • 特開-暖房装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111428
(43)【公開日】2024-08-19
(54)【発明の名称】暖房装置
(51)【国際特許分類】
   F24D 3/00 20220101AFI20240809BHJP
【FI】
F24D3/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015935
(22)【出願日】2023-02-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】523040716
【氏名又は名称】木村 孝
(74)【代理人】
【識別番号】110001793
【氏名又は名称】弁理士法人パテントボックス
(72)【発明者】
【氏名】木村 孝
【テーマコード(参考)】
3L070
【Fターム(参考)】
3L070AA02
3L070BB01
3L070BC01
3L070BC20
3L070BC22
(57)【要約】
【課題】防災用品として推奨されているカセットコンロや、キャンプで使用される焚き火や、バーベキューに使用した炭火などを利用して、安全かつ効率に優れた、暖房装置を提供する。
【解決手段】液体循環式の暖房装置Dである。暖房装置Dは、液体を貯留する貯留タンクとしての貯水タンク8と、液体を加熱する加熱部としての管型ボイラ1と、貯水タンク8と管型ボイラ1とを接続する、上流側管路としての低温水供給ホース2及び下流側管路としての高温水供給ホース3と、低温水供給ホース2において貯水タンク8の近傍に配置される第1低温水逆流防止弁51と、高温水供給ホース3において貯水タンク8の近傍に配置される第1高温水逆流防止弁61と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体循環式の暖房装置であって、
液体を貯留する貯留タンクと、
液体を加熱する加熱部と、
前記貯留タンクと前記加熱部とを接続する、上流側管路及び下流側管路と、
前記上流側管路において前記貯留タンクの近傍に配置される第1低温水逆流防止弁と、
前記下流側管路において前記貯留タンクの近傍に配置される第1高温水逆流防止弁と、
を備える、暖房装置。
【請求項2】
前記下流側管路において、前記第1高温水逆流防止弁よりも上流側に、液体が有する熱を外部へ放熱するための、放熱器がさらに設置される、請求項1に記載された、暖房装置。
【請求項3】
前記上流側管路において、前記第1低温水逆流防止弁よりも下流側に、外部からの注水及び排水を可能とするための、注水・排水シリンダがさらに設置されている、請求項1又は請求項2に記載された、暖房装置。
【請求項4】
前記加熱部を覆うように、金属製の保熱板がさらに設置される、請求項3に記載された、暖房装置。
【請求項5】
前記加熱部は、金属管によって螺旋状又は渦巻状に形成されており、中心近傍を加熱するようにされている、請求項4に記載された、暖房装置。
【請求項6】
前記上流側管路において、前記注水・排水シリンダよりも下流側に、第2低温水逆流防止弁をさらに備えるとともに、前記下流側管路において、前記放熱器よりも上流側に、第2高温水逆流防止弁をさらに備える、請求項5に記載された、暖房装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インフラ設備のない簡易住宅やテント等で使用することのできる暖房装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インフラ設備のない簡易住宅や冬キャンプのテント内の暖房は、暖房設備が無い、もしくは、薪を使用した暖炉・湯たんぽ・ポータブル電源を使用した暖房が主流となっている。しかしながら、湯たんぽは持続時間や能力が低く、ポータブル電源を使用した暖房も蓄電容量などの制限がある。また、薪を使用した暖炉は一酸化炭素中毒の危険性があり、安全な暖房設備が必要とされている。
【0003】
そこで、例えば特許文献1に記載された流体循環暖房装置は、流体収容タンクと、流体加熱容器と、加熱手段と、接続パイプと、循環パイプと、を備えている。この構成によれば、流体収容タンクと流体加熱容器を接続パイプと循環パイプのみで接続することにより、従来と比べてきわめて簡易な循環システムが構成され、携帯性が高く、設置作業の容易な暖房装置を得ることができる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7-41316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1を含む従来の暖房装置は、接続パイプや循環パイプの途中に、逆流防止弁がないため、液体(水)の一部が戻る方向に流れることで、効率よく循環できない、という問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、防災用品として推奨されているカセットコンロや、キャンプで使用される焚き火や、バーベキューに使用した炭火などを利用して、安全かつ効率に優れた、暖房装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の暖房装置は、液体循環式の暖房装置であって、液体を貯留する貯留タンクと、液体を加熱する加熱部と、前記貯留タンクと前記加熱部とを接続する、上流側管路及び下流側管路と、前記上流側管路において前記貯留タンクの近傍に配置される逆流防止弁と、前記下流側管路において前記貯留タンクの近傍に配置される逆流防止弁と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
このように、本発明の暖房装置は、液体循環式の暖房装置であって、貯留タンクと、加熱部と、上流側管路及び下流側管路と、上流側管路において貯留タンクの近傍に配置される逆流防止弁と、下流側管路において貯留タンクの近傍に配置される逆流防止弁と、を備えている。このような構成であれば、2つの逆流防止弁の作用によって、循環する液体が逆流することなく、効率に優れた、暖房装置となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例1の暖房装置のシステム構成図である。
図2】実施例2の暖房装置の実験の様子を撮影した写真である。(a)は全体図であり、(b)は加熱部(裏側から見た)であり、(c)はテント外であり、(d)はテント内である。
図3】実施例2の暖房装置の実験結果を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。以下では、実施例1で本発明の暖房装置の基本構成について説明し、実施例2で本発明の暖房装置の実験について説明する。
【実施例0011】
(構成)
まず、図1を用いて実施例1の暖房装置Dの構成を説明する。本発明の暖房装置Dは、図1に示すように、液体(通常は水)が管路を通じて循環する循環式の暖房装置Dである。具体的には、暖房装置Dは、液体を加熱する加熱部としての管型ボイラ1と、加熱部に液体を供給する上流側管路としての低温水供給ホース2と、加熱部から液体を排出する下流側管路としての高温水供給ホース3と、外部からの注水及び排水を可能とするための注水・排水シリンダ4と、低温水供給ホース2の途中に配置される第1低温水逆流防止弁51及び第2低温水逆流防止弁52と、高温水供給ホース3の途中に配置される第1高温水逆流防止弁61及び第2高温水逆流防止弁62と、液体が有する熱を外部へ放熱するための放熱器としてのラジエータ7と、液体を貯留する貯留タンクとしての貯水タンク8と、加熱部を覆うように設置される保熱板9と、を備えている。そして、加熱部としての管型ボイラ1を外部から外部熱源10によって加熱するようになっている。
【0012】
そして、上述した構成のうち、加熱部としての管型ボイラ1及び外部熱源10は屋外(テント等の外側の空間)に配置されるとともに、貯水タンク8やラジエータ7は、屋内(テント等の内側の空間)に配置される。そして、管型ボイラ1と貯水タンク8やラジエータ7を液体が循環する管路によって繋いでいるため、暖房装置Dによって一酸化炭素中毒や火災の危険性を抑えつつ、屋内を暖房できるようになっている。
【0013】
加熱部としての管型ボイラ1は、金属製のパイプであれば、具体的な形態はどのようなものであってもよい。ただし、管型ボイラ1は、金属製のパイプを螺旋状(又は、渦巻状)に曲げることで形成されることが好ましい。すなわち、管型ボイラ1は、所定の中心軸線の周りに螺旋状に曲げ回される。あるいは、管型ボイラ1は、所定の中心軸線の周りに渦巻状に曲げ回される。さらに、管型ボイラ1は、円錐螺旋状や二重の螺旋状や二重の渦巻状に形成することも可能である。他にも、管型ボイラ1は、金属製のパイプを折り返すことで縞状(複数の平行な筋状)に形成することも可能である。加熱する際には、この中心軸線の領域に焚火やバーナーの炎などの熱源を配置する。
【0014】
そして、管型ボイラ1の下側に低温水供給ホース2が接続され、上側に高温水供給ホース3が接続される。さらに、加熱部としての管型ボイラ1の少なくとも上方は、保熱板9によって覆われている。すなわち、保熱板9は、皿状又は浅い有底筒状に形成されており、その内部に管型ボイラ1が収納される。
【0015】
上流側管路としての低温水供給ホース2は、柔軟性のあるチューブであり、一端が貯水タンク8に接続され、他端が管型ボイラ1に接続されている。さらに、後述するように、低温水供給ホース2の途中には、注水・排水シリンダ4が設置されている。
【0016】
下流側管路としての高温水供給ホース3は、柔軟性のあるチューブであり、一端が管型ボイラ1に接続され、他端が貯水タンク8に接続されている。さらに、後述するように、高温水供給ホース3の途中には、ラジエータ7が設置されている。
【0017】
注水・排水シリンダ4は、循環式の管路の途中に配置されて管路内外に液体を注水・排水するためのものであり、低温水供給ホース2の途中に配置されている。すなわち、注水・排水シリンダ4は、管路内の圧力を調整することで、管路内へ液体(通常は水)を引き込んだり、管路外へ液体を排出したりする。特に、運転開始時や運転終了時に使用されることが多い。なお、本実施例では、液体として水を循環させるが、装置内において部分的に水蒸気(気体)になっている場合であっても、本発明の範囲に含まれる。したがって、液体を流体と読み替えることもできる。
【0018】
第1低温水逆流防止弁51は、低温水の逆流(加熱部から貯留タンクに向かう方向の液体の流れ)を防止する逆止弁であり、低温水供給ホース2の最上流側、すなわち、貯水タンク8の近傍に設置されている。したがって、第1低温水逆流防止弁51は、貯水タンク8へ低温水が戻ることを防止している。
【0019】
第2低温水逆流防止弁52は、低温水の逆流(加熱部から貯留タンクに向かう方向の液体の流れ)を防止する逆止弁であり、低温水供給ホース2において、注水・排水シリンダ4よりも下流側で、かつ、管型ボイラ1よりも上流側に設置されている。したがって、第2低温水逆流防止弁52は、注水・排水シリンダ4へ低温水が戻ることを防止している。
【0020】
第1高温水逆流防止弁61は、高温水の逆流(貯留タンクから加熱部に向かう方向の液体の流れ)を防止する逆止弁であり、高温水供給ホース3の最下流側、すなわち、貯水タンク8の近傍に設置されている。したがって、第1高温水逆流防止弁61は、ラジエータ7への高温水が戻ることを防止している。
【0021】
第2高温水逆流防止弁62は、高温水の逆流(貯留タンクから加熱部に向かう方向の液体の流れ)を防止する逆止弁であり、高温水供給ホース3において、管型ボイラ1よりも下流側で、かつ、ラジエータ7よりも上流側に設置されている。したがって、第2高温水逆流防止弁62は、管型ボイラ1へ高温水が戻ることを防止している。
【0022】
放熱器としてのラジエータ7は、金属製の細い管路が幾重にも折り返されることで、全体として縞状に形成される。より具体的に言うと、ラジエータ7は、折り返された細い管路と、これを支持する支持枠と、から構成される。したがって、ラジエータ7の細い管路を通過する液体(水)は、周囲の空気を温めることになり、液体(水)自体は温度が下がることになる。温度が下がった液体(水)は、最終的に貯留タンク(貯水タンク8)に戻る。
【0023】
貯留タンクとしての貯水タンク8は、液体としての水を貯留するものであり、所定の容量を有している。貯水タンク8としては、一般的なバケツやポリタンクを使用することができる。そして、貯留タンクとしての貯水タンク8には、水が出ていく低温水供給ホース2と、水が入ってくる高温水供給ホース3とが接続されている。
【0024】
すなわち、液体(水)は、貯水タンク8、第1低温水逆流防止弁51、注水・排水シリンダ4、第2低温水逆流防止弁52、管型ボイラ1、第2高温水逆流防止弁62、ラジエータ7、第1高温水逆流防止弁61、貯水タンク8の順に循環するようになっている。この際には、4つの弁51、52、62、61が配置されているため、液体の逆流を防いで効率よく液体を一方向に循環させることができる。
【0025】
保熱板9は、保熱板9は、金属製の皿状又は浅い有底筒状に形成されており、その内部に管型ボイラ1が収納される。すなわち、皿状の保熱板9は凹部を下に向けた状態で、その内部に管型ボイラ1が配置される。この保熱板9の作用によって、外部熱源10で発生された熱エネルギーを効率よく管型ボイラ1(及び内部の液体)へ伝達することができる。
【0026】
外部熱源は、加熱部としての管型ボイラ1を加熱することで、内部の液体を加熱し、液体を移動させる。外部熱源としては、例えば、防災用品として推奨されているカセットコンロ、キャンプで使用される焚き火、バーベキューに使用した炭火などを使用することができる。前述したように、外部熱源は、暖房される屋内ではなく、屋外に配置される。
【0027】
(作用・効果)
次に、本実施例の暖房装置Dの作用・効果を列挙しながら説明する。
【0028】
(1)上述してきように、実施例の暖房装置Dは、液体循環式の暖房装置Dであって、液体を貯留する貯留タンクとしての貯水タンク8と、液体を加熱する加熱部としての管型ボイラ1と、貯水タンク8と管型ボイラ1とを接続する、上流側管路としての低温水供給ホース2及び下流側管路としての高温水供給ホース3と、低温水供給ホース2において貯水タンク8の近傍に配置される第1低温水逆流防止弁51と、高温水供給ホース3において貯水タンク8の近傍に配置される第1高温水逆流防止弁61と、を備えている。このような構成であれば、2つの逆流防止弁51、61の作用によって、循環する液体が逆流することなく、効率に優れた、暖房装置Dとなる。
【0029】
(2)また、下流側管路としての高温水供給ホース3において、第1高温水逆流防止弁51よりも上流側に、液体が有する熱を外部へ放熱するための、放熱器としてのラジエータ7がさらに設置されることが好ましい。このようにラジエータ7を配置することによって、周囲を温めることができるうえ、液体の放熱を促進して効率よく循環させることができる。
【0030】
(3)また、上流側管路としての低温水供給ホース2において、第1低温水逆流防止弁51よりも下流側に、外部からの注水及び排水を可能とするための、注水・排水シリンダ4がさらに設置されているため、貯水タンク8を開けなくても注水及び排水できる。さらに、注水・排水シリンダ4を備えることで、管路内の圧力を容易に調整できる。
【0031】
(4)さらに、加熱部としての管型ボイラ1を覆うように、金属製の保熱板9がさらに設置されることで、外部熱源10で発生された熱エネルギーを、保熱板9で捕捉して逃がさないようにできる。結果として、加熱部としての管型ボイラ1において、内部の液体を効率よく加熱できる。
【0032】
(5)さらに、加熱部としての管型ボイラ1は、金属管によって螺旋状又は渦巻状に形成されており、中心近傍を加熱するようにされているため、外部熱源の熱を効率よく管型ボイラ1に伝達することができる。
【0033】
(6)そして、上流側管路としての低温水供給ホース2において、注水・排水シリンダ4よりも下流側に、第2低温水逆流防止弁52をさらに備えるとともに、下流側管路としての高温水供給ホース3において、放熱器としてのラジエータ7よりも上流側に、第2高温水逆流防止弁62をさらに備えることで、全部で4つの逆止弁51、52、61、62によって、熱のやり取りがある部位の前後に逆止弁を設けて、いっそう自動的(強制的)に液体を循環させやすくなる。つまり、細かいピッチで逆止弁51、52、61、62を設けることで、全体の流れを促進できる。
【実施例0034】
以下、図2図3を用いて、本発明の暖房装置Dの効果を確認した実験について説明する。なお、実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
【0035】
(実験条件)
図2(a)~(d)に示すような実験モデルを用いた。具体的な構成は以下の通り。
・2022年12月29日に実施。19:38に点火。20:50に消火。
・屋外気温は8度~7度。
・使用ボイラ:実施例1の管型ボイラ1+保熱板9。
・ラジエータ:2基を直列接続して設置した。
・外部熱源:岩谷産業株式会社「タフ丸」(カセット式コンロ)。
・テント:1人用(容積約2m3)。ただし、フライシート有り。
・その他:テント内にミラマット設置。
・水:7リットルを循環させた。
・テント内の温度計高さ:床から60cmの位置。
【0036】
(実験結果)
1時間を超える実験の結果、図3に示す結果を得た。すなわち、19:38に点火すると、ラジエータ7の温度は10分で30度を超え、20分を経過すると約70度まで上昇し、約70度を維持し続けた。一方で、テント内温度は、ゆるやかに上昇した。すなわち、点火から20分で17度を超え、40分で約27度となった。その後、開始から60分が経過した20:40頃にテント内温度が30度に到達した後に、消火した。
【0037】
なお、この他の構成および作用効果については、実施例1と略同様であるため説明を省略する。
【0038】
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0039】
例えば、実施例1では、放熱器としてのラジエータ7を1つのみ使用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ラジエータ7の大きさや数はどのようなものであってもよい。例えば、循環経路内に2~4つのラジエータ7を配置することもできる。
【0040】
また、実施例1では、加熱部としての管型ボイラ1の形態について、螺旋状や渦巻き状に形成される場合について説明したが、実際の管型ボイラ1の形態はこれに限定されるものではない。管型ボイラ1は、二重・三重の螺旋状や渦巻き状にすることも可能であるし、他にも縞状(複数の平行な筋状)に形成することも可能である。
【符号の説明】
【0041】
D 暖房装置
1 管型ボイラ(加熱部)
2 低温水供給ホース(上流側管路)
3 高温水供給ホース(下流側管路)
4 注水・排水シリンダ
51 第1低温水逆流防止弁
52 第2低温水逆流防止弁
61 第1高温水逆流防止弁
62 第2高温水逆流防止弁
7 放熱器(ラジエータ)
8 貯水タンク(貯留タンク)
9 保熱板
10 外部熱源
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-04-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体循環式の暖房装置であって、
液体を貯留する貯留タンクと、
液体を加熱する加熱部と、
前記貯留タンクと前記加熱部とを接続する、上流側管路及び下流側管路と、
前記上流側管路において前記貯留タンクの近傍に配置される第1低温水逆流防止弁と、
前記下流側管路において前記貯留タンクの近傍に配置される第1高温水逆流防止弁と、を備え、
前記上流側管路において、前記第1低温水逆流防止弁よりも下流側に、外部からの注水及び排水を可能とするための、注水・排水シリンダがさらに設置されている、暖房装置。
【請求項2】
液体循環式の暖房装置であって、
液体を貯留する貯留タンクと、
液体を加熱する加熱部と、
前記貯留タンクと前記加熱部とを接続する、上流側管路及び下流側管路と、
前記上流側管路において前記貯留タンクの近傍に配置される第1低温水逆流防止弁と、
前記下流側管路において前記貯留タンクの近傍に配置される第1高温水逆流防止弁と、を備え、
前記下流側管路において、前記第1高温水逆流防止弁よりも上流側に、液体が有する熱を外部へ放熱するための、放熱器がさらに設置され、
前記上流側管路において、前記第1低温水逆流防止弁よりも下流側に、外部からの注水及び排水を可能とするための、注水・排水シリンダがさらに設置されている、暖房装置。
【請求項3】
前記加熱部を覆うように、金属製の保熱板がさらに設置される、請求項1又は請求項2に記載された、暖房装置。
【請求項4】
前記加熱部は、金属管によって螺旋状又は渦巻状に形成されており、中心近傍を加熱するようにされている、請求項3に記載された、暖房装置。
【請求項5】
前記上流側管路において、前記注水・排水シリンダよりも下流側に、第2低温水逆流防止弁をさらに備えるとともに、前記下流側管路において、前記放熱器よりも上流側に、第2高温水逆流防止弁をさらに備える、請求項4に記載された、暖房装置。