(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011145
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】シールドパーテーション
(51)【国際特許分類】
A47G 5/00 20060101AFI20240118BHJP
A47B 96/04 20060101ALI20240118BHJP
E04B 2/74 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
A47G5/00 Z
A47B96/04 Z
E04B2/74 561H
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112909
(22)【出願日】2022-07-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ▲1▼令和3年7月17日に水野歯科医院で設置 ▲2▼令和3年7月30日に新日本コーポレーション(株)で設置 ▲3▼令和3年10月18~20日に東京ビッグサイトで開催された「IFT/インテリアライフスタイルリビング」にて公開 ▲4▼令和3年10月25日に中電エナジーサービス(株)で設置 ▲5▼令和3年11月20日に日本ネイルサロン協会で設置
(71)【出願人】
【識別番号】592035268
【氏名又は名称】株式会社ジェイ・セブン
(74)【代理人】
【識別番号】100090239
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 始
(74)【代理人】
【識別番号】100100859
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 昌也
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 太一郎
(57)【要約】
【課題】見栄えも良く、かつ設置や保管、運搬等、取り扱いが容易で使い勝手の良いシールドパーテーション10を提供すること。
【解決手段】支柱11を構成するメインフレーム14に形成されている隙間14aに第2クリップ片32の第2屈曲片32eを通して係止凸条32fをサブフレーム15の長手方向の開口端面とサブフレーム16の長手方向の開口端面で挟持する。そして、第1クリップ片の凸部31aを、シート12の穴12aを通して第2クリップ片32の嵌合穴32aに圧入する。第1クリップ片31の凸部31aを、第2クリップ片32の嵌合穴32aに圧入すると、第1クリップ片31のフック片31bが第2クリップ片32の嵌合穴32aの係合段部32bに係止し、両フック片31,32が一体となってシート12が両クリップ片31,32で挟持され、支柱11に掛止される。
【選択図】
図29
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の支柱と、両支柱の間に張り渡されるシート及び各支柱の下端部に組み付けたスタンドを備え、人の口から発生する飛沫の飛散をシートで遮蔽するシールドパーテーションであって、
シートの側縁に間隔をあけて穴を列設し、
支柱をコネクター片によって長手方向に連結した複数本のメインフレームで構成し、
メインフレームを長手方向の開口端面と、長手方向の両端に短手方向の開口端面を有する2本の溝形のサブフレームで構成し、
一方のサブフレームに係止部を設け、他方のサブフレームに係止部に係止する被係止部を設け、係止部に被係止部を係止して両サブフレームを合体することにより中空のメインフレームを形成し、
合体した一方のサブフレームの長手方向の開口端面と他方のサブフレームの長手方向の開口端面でクリップの端部を挟持し、
クリップに形成した凸部をシートの穴に挿通してシートを支柱に掛止したことを特徴とするシールドパーテーション。
【請求項2】
クリップを第1クリップ片と第2クリップ片で構成し、
第1クリップ片に凸部を形成し、第2クリップ片に凸部が嵌合する嵌合穴を形成し、
第1クリップ又は第2クリップの端部を、合体した一方のサブフレームの長手方向の開口端面と他方のサブフレームの長手方向の開口端面で挟持し、
第1クリップの凸部をシートの穴に挿通するとともに第2クリップの嵌合穴に嵌入して、第1クリップ片と第2クリップ片を連結するとともに、第1クリップ片と第2クリップ片でシートを挟持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のシールドパーテーション。
【請求項3】
一方のサブフレームの長手方向の開口端面と他方のサブフレームの長手方向の開口端面でクリップの端部を挟持したときいずれかの開口端面に係止する係止凸条をクリップに形成したことを特徴とする請求項1に記載のシールドパーテーション。
【請求項4】
第1クリップ片の凸部を、可撓性を有する一対のフック片で構成し、第2クリップ片の嵌合穴にフック片が係合する係合段部を形成し、
フック片を係合段部に係合させて第1クリップ片と第2クリップ片を連結し、
係合段部に係合したフック片を撓ませ、係合段部から外して第1クリップ片と第2クリップ片を分離するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のシールドパーテーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人の口から発生する飛沫が飛散するのを防止して飛沫感染のリスクを軽減するシールドパーテーションに関する。
【背景技術】
【0002】
近時、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、人同士が対面する場所や場面で口から発生する飛沫が飛散して飛沫感染が発生するのを防止するため、各種シールドパーテーションが設置されている。
例えば、コンビニのレジにはシールドパーテーションとして天井から透明なビニール製のカーテンが吊り下げられている。
また、飲食店のテーブルや、会議室のテーブルには、シールドパーテーションとして透明なアクリル板の衝立が設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シールドパーテーションとしてビニール製のカーテンをレジの天井から吊り下げたり、洗浄のため取り外す作業は甚だ面倒で、取り扱いに不便である。
また、天井から吊り下げたビニール製のカーテンは波打っているうえに、空調の風で揺らめくので、見栄えが悪い。
【0005】
飲食店や会議室にシールドパーテーションとして設置されるアクリル板製の衝立は、使用しないとき保管するにも広いスペースを要し、また、運搬するにも不便である。
本発明はかかる点に鑑み、見栄えも良く、かつ設置や保管、運搬等、取り扱いが容易で使い勝手の良いシールドパーテーションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
左右一対の支柱と、両支柱の間に張り渡されるシート及び各支柱の下端部に組み付けたスタンドを備え、人の口から発生する飛沫の飛散をシートで遮蔽するシールドパーテーションであって、
シートの側縁に間隔をあけて穴を列設し、
支柱をコネクター片によって長手方向に連結した複数本のメインフレームで構成し、
メインフレームを長手方向の開口端面と、長手方向の両端に短手方向の開口端面を有する2本の溝形のサブフレームで構成し、
一方のサブフレームに係止部を設け、他方のサブフレームに係止部に係止する被係止部を設け、係止部に被係止部を係止して両サブフレームを合体することにより中空のメインフレームを形成し、
合体した一方のサブフレームの長手方向の開口端面と他方のサブフレームの長手方向の開口端面でクリップの端部を挟持し、
クリップに形成した凸部をシートの穴に挿通してシートを支柱に掛止したことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシールドパーテーションにおいて、
クリップを第1クリップ片と第2クリップ片で構成し、
第1クリップ片に凸部を形成し、第2クリップ片に凸部が嵌合する嵌合穴を形成し、
第1クリップ又は第2クリップの端部を、合体した一方のサブフレームの長手方向の開口端面と他方のサブフレームの長手方向の開口端面で挟持し、
第1クリップの凸部をシートの穴に挿通するとともに第2クリップの嵌合穴に嵌入して、第1クリップ片と第2クリップ片を連結するとともに、第1クリップ片と第2クリップ片でシートを挟持するようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のシールドパーテーションにおいて、
一方のサブフレームの長手方向の開口端面と他方のサブフレームの長手方向の開口端面でクリップの端部を挟持したときいずれかの開口端面に係止する係止凸条をクリップに形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のシールドパーテーションにおいて、
第1クリップ片の凸部を、可撓性を有する一対のフック片で構成し、第2クリップ片の嵌合穴にフック片が係合する係合段部を形成し、
フック片を係合段部に係合させて第1クリップ片と第2クリップ片を連結し、
係合段部に係合したフック片を撓ませ、係合段部から外して第1クリップ片と第2クリップ片を分離するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、設置するときはサブフレームを合体してメインフレームを構成し、メインフレームをコネクター片で連結して支柱を構成する。
シートを支柱に取り付けるには、サブフレームに設けた係止部と被係止部を係止して2本のサブフレームを合体し、両サブフレームの長手方向の開口端面でクリップの端部を挟持し、クリップに形成した凸部をシートの穴に挿通してシートを支柱に掛止する。
スタンドをテーブル等に載置して複数本の支柱をテーブルから立て、その間隔を広げればシートを両支柱の間に張り渡すことができる。そして、左右の支柱間に張り渡したシートで飛沫の飛散を遮蔽する。張り渡したシートはクリップで支柱に掛止されているので、波打ったり、揺らめくこともなく、見栄えが良い。
簡単に支柱を組み立てて、支柱にシートを取り付けることができるだけでなく、使用しないときはシートを支柱に巻き付け、あるいは折り畳み、両支柱を束ねることでコンパクトに仕舞いこむことができるので、保管や運搬も容易である。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、第1クリップ又は第2クリップの端部を、合体した一方のサブフレームの長手方向の開口端面と他方のサブフレームの長手方向の開口端面で挟持し、第1クリップの凸部をシートの通孔に挿通するとともに第2クリップの嵌合穴に嵌入して、第1クリップ片と第2クリップ片を連結するとともに、第1クリップ片と第2クリップ片でシートを挟持するので、シートを支柱に、確実に取り付けることができ、また取り付け作業も簡単、迅速に行える。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、一方のサブフレームの長手方向の開口端面と他方のサブフレームの長手方向の開口端面でクリップの端部を挟持したとき係止凸条が開口端面に係止されるので、確実にクリップを支柱に組み付けることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、フック片を係合段部に係合させて第1クリップ片と第2クリップ片を連結するので、第1クリップと第2クリップを確実に連結できる。
また、フック片を撓ませれば、係合段部から外れて第1クリップ片と第2クリップ片を分離できるので、シートを支柱から取り外す作業が簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施例に係るシールドパーテーションを示す斜視図である。
【
図2】同シールドパーテーションの支柱を構成するメインフレームを示す斜視図である。
【
図3】同メインフレームを構成するサブフレームを示す斜視図である。
【
図4】同メインフレームを構成するサブフレームを示す斜視図である。
【
図5】同メインフレームを構成するサブフレームを示す断面図である。
【
図7】連結された2本のメインフレームを示す斜視図である。
【
図8】メインフレームとコネクター片を示す斜視図である。
【
図10】支柱の下端部に嵌着したキャップとスタンドを示す斜視図である。
【
図17】同スタンドとスタンドに嵌着した支柱を示す斜視図である。
【
図21】同スタンドとスタンドに嵌着した支柱を示す斜視図である。
【
図29】支柱に掛止したクリップとシートを示す部分拡大斜視図である。
【実施例0015】
以下に本発明を図面に基づき説明する。
図1には本発明の実施例に係るシールドパーテーション10が示されている。当該シールドパーテーション10は、縦5本と横4本の支柱11と、支柱11の間に張り渡された透明な4枚のビニール製のシート12及び支柱11の端部に組み付けたスタンド13及びスタンド20並びにクリップ30を備えている。
【0016】
支柱11は
図2に示すメインフレーム14を長手方向に複数本連結して構成されている。このメインフレーム14は
図3及び
図4に示すサブフレーム15とサブフレーム16を合体して構成された断面形状が正方形の中空構造を有する。
【0017】
図4及び
図5に示すように、サブフレーム15は長手方向の開口端面15aと、長手方向の開口端面15aの両端の短手方向の開口端面15bを形成した溝形の断面形状を有する。内部には溝形の底部に係止部として凸部15cとフック片15dが設けられ、凸部15cには嵌合穴15eが形成されている。また、凸部15cは長手方向の開口端面15aから外側へ僅かに突出している。
1本のサブフレーム15には、3個の凸部15cが等間隔で設けられ、両側の凸部15cの近傍にフック片15dが設けられている。
【0018】
図4及び
図5に示すように、サブフレーム16は長手方向の開口端面16aと、長手方向の開口端面16aの両端の短手方向の開口端面16bを形成した溝形の断面形状を有する。内部には溝形の底部に被係止部として凸片16cとフック片16dが設けられ、凸片16cは長手方向の開口端面16aから外側へ突出している。1本のサブフレーム16には3個の凸片16cが等間隔で設けられ、両側の凸片16cの近傍にフック片16dが設けられている。
【0019】
図2に示すようにサブフレーム15とサブフレーム16を合体してメインフレーム14を組み立てるには
図6に示すように、サブフレーム15の嵌合穴15eにサブフレーム16の凸片16cを嵌合する。凸片16cが嵌合穴15eに嵌合するとサブフレーム15のフック片15dとサブフレーム16のフック片16dが係止し、両サブフレーム15,16が合体してメインフレーム14となる。このとき、サブフレーム15の凸部15cが長手方向の開口端面15aから外側へ僅かに突出しているので、凸部15cの先端がサブフレーム16の凸片16cの基端部に当接し、その結果、サブフレーム15の長手方向の開口端面15aとサブフレーム16の長手方向の開口端面16aとの間に所定の隙間14a(
図6参照)が形成される。
【0020】
図7に示すように、支柱11はメインフレーム14をコネクター片17で長手方向に連結して構成されている。
図8に示すように、メインフレーム14を構成するサブフレーム15,16に、短手方向の開口端面15b,16bから延びる凹部15f,16fが形成されている。一方、コネクター片17の側面には
図8及び
図9に示すように、凹部15f,16fに圧入する爪片17aが設けられている。また両爪片17aの間に溝部17bが形成されている。
【0021】
2本のメインフレーム14は、一方のメインフレーム14の短手方向の開口にコネクター片17の一端を挿入して、爪片17aを凹部15f,16fに圧入し、コネクター片17の他方の端部を他方のメインフレーム14の短手方向の開口に挿入して爪片17aを凹部15f,16fに圧入することにより、長手方向に連結される。溝部17bはコネクター片17の端部をメインフレーム14の短手方向の開口に挿入して2本のメインフレーム14を長手方向に連結したとき、両サブフレーム15,16の長手方向の開口端面15a,16aの合体面に沿って延びるように設けられている。
【0022】
図10に示すように、支柱11の下端部を構成するメインフレーム14の下端部にはキャップ18が嵌着されている。また、支柱11の上端部を構成するメインフレーム14にもキャップ18が嵌着されている。
図11、
図12及び
図13に示すように、キャップ18は断面形状が正方形の箱型を有し、箱型の底面にメインフレーム14の開口端面が嵌合する溝18aが形成されている。また、四隅に係止片18bが設けられている。
【0023】
シールドパーテーション10はキャップ18を嵌着した支柱11の端部にスタンド13又はスタンド20を組み付けて支柱11が立設され、若しくは支柱11と支柱11が連結されている。
【0024】
図10、
図14、
図15及び
図16に示すように、スタンド13には支柱11の端部に嵌着したキャップ18が着脱可能に嵌合する嵌合部13aが設けられている。この嵌合部13aは上下両端面が開口し、支柱11の端部が嵌合する正方形の断面形状を4枚の側面13bで区画した箱型に形成されている。そして、嵌合部13aの四隅にスリット13cが形成されている。
支柱11に嵌着したキャップ18を嵌合部13aに嵌合したとき、係止片18bがスリット13cに着脱可能に係止し、支柱11とスタンド13が連結される。
【0025】
スタンド13には嵌合部13aの各側面13bから横に延びる一対のガイド片13dで、嵌合部13aの側面13bと同寸法の幅を有する嵌合溝13eが設けられている。
図17に示すように、メインフレーム14に嵌着したキャップ18の係止片18bをガイド片13dの上下両端に摺接させながら、キャップ18を嵌合溝13eに嵌入して、メインフレーム14をスタンド13から横方向に延びるように連結できる。
【0026】
図18及び
図19に示すように、スタンド20には支柱11の端部に嵌着したキャップ18が着脱可能に嵌合する嵌合部20aが設けられている。この嵌合部20aは上下両端面が開口し、支柱11の端部が嵌合する正方形の断面形状を4枚の側面20bで区画した箱型に形成されている。そして、嵌合部20aの四隅にスリット20cが形成されている。
支柱11に嵌着したキャップ18を嵌合部20aに嵌合したとき、係止片18bがスリット20cに着脱可能に係止し、支柱11とスタンド20が連結される。
【0027】
スタンド20には嵌合部20aの一側面20bから横に延びる一対のガイド片20dで、嵌合部20aの側面20bと同寸法の幅を有する嵌合溝20eが設けられている。
図21に示すように、横に延びる支柱11に嵌着したキャップ18の係止片18bをガイド片20dの上下両端に摺接させながら、キャップ18を嵌合溝20eに嵌入し、縦の支柱11の上端部に嵌着したキャップ18を嵌合部20aに嵌合して、係止片18bをスリット20cに着脱可能に係止すると、横の支柱11と縦の支柱11をスタンド20で連結できる。
【0028】
図22に示すように、シート12には周縁部に沿って等間隔で複数個の穴12aが列設されている。シート12はこの穴12aを利用してクリップ30で支柱に取り付けられている。
【0029】
クリップ30は
図23、
図24及び
図25に示す第1クリップ片31と、
図26、
図27及び
図28で示す第2クリップ片32で構成されている。第1クリップ片31には凸部31aが設けられている。この凸部31aは可撓性を有する一対のフック片31bで構成されている。
【0030】
第2クリップ片32には、凸部31aが嵌合する嵌合穴32aが形成されている。この嵌合穴32aの内部には、フック片31bの先端部が係止する係合段部32bが形成されている。また、第2クリップ片32には、嵌合穴32aを設けたベース32cより薄手の第1屈曲片32dが設けられ、第1屈曲片32dの先端部に第2屈曲片32eが設けられている。そして、第2屈曲片32eの先端部に係止凸条32fが設けられている。
【0031】
本実施例に係るシールドパーテーション10の各部の構成は以上の通りであって、
図1に示すようにシールドパーテーション10を設置するには、サブフレーム15とサブフレーム16を合体してメインフレーム14を構成し、メインフレーム14をコネクター片17で連結して支柱11を構成する。そして、支柱11の下端部にキャップ18を嵌着し、嵌着したキャップ18をスタンド13又はスタンド20の嵌合部13a、20aに嵌合して支柱11をスタンド13,20に立設する。
【0032】
縦の支柱11の上端部にスタンド13又はスタンド20を嵌着するに先立ち、
図29に示すように、支柱11を構成するメインフレーム14に形成されている隙間14a(
図6参照)に第2クリップ片32の第2屈曲片32eを通して係止凸条32fをサブフレーム15の長手方向の開口端面とサブフレーム16の長手方向の開口端面で挟持する。そして、第1クリップ片の凸部31aを、シート12の穴12aを通して第2クリップ片32の嵌合穴32aに圧入する。
図30に示すように、第1クリップ片31の凸部31aを、第2クリップ片32の嵌合穴32aに圧入すると、第1クリップ片31のフック片31bが第2クリップ片32の嵌合穴32aの係合段部32bに係止し、両フック片31,32が一体となってシート12が両クリップ片31,32で挟持され、支柱に掛止される。
【0033】
本実施例によれば、簡単に支柱11を組み立てて、支柱11にシート12をクリップ30で取り付けることができる。そして、使用しないときはシート12を支柱11に巻き付け、あるいは折り畳み、支柱11を束ねることでコンパクトに仕舞いこむことができるので、保管や運搬も容易である。
【0034】
第2クリップ片32の端部を、合体した一方のサブフレーム15の長手方向の開口端面15aと他方のサブフレーム16の長手方向の開口端面16aで挟持し、第1クリップ片31の凸部31aをシート12の穴12aに挿通するとともに第2クリップ片32の嵌合穴32aに嵌入して、第1クリップ片31と第2クリップ片32を連結し、第1クリップ片31と第2クリップ片32でシート12を挟持するので、シート12を支柱11に、確実に取り付けることができ、また取り付け作業も簡単、迅速に行える。
【0035】
一方のサブフレーム15の長手方向の開口端面15aと他方のサブフレーム16の長手方向の開口端面16aで第2クリップ片の端部を挟持したとき係止凸条32fが開口端面15a,16aに係止されるので、確実にクリップ30を支柱11に組み付けることができる。
【0036】
第1クリップ片31のフック片31bを第2クリップ片32の係合段部32bに係合させて第1クリップ片31と第2クリップ片32を連結するので、第1クリップ31と第2クリップ32を確実に連結できる。
また、フック片31bを撓ませれば、係合段部32bから外れて第1クリップ片31と第2クリップ片32を分離できるので、シート12を支柱11から取り外す作業が簡単に行える。