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  • 特開-二酸化炭素の回収システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111494
(43)【公開日】2024-08-19
(54)【発明の名称】二酸化炭素の回収システム
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/62 20060101AFI20240809BHJP
   B01D 53/78 20060101ALI20240809BHJP
   B01D 53/14 20060101ALI20240809BHJP
   C01B 32/50 20170101ALI20240809BHJP
   C04B 7/36 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
B01D53/62 ZAB
B01D53/78
B01D53/14 220
C01B32/50
C04B7/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016034
(22)【出願日】2023-02-06
(71)【出願人】
【識別番号】000000240
【氏名又は名称】太平洋セメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】川之上 太志
(72)【発明者】
【氏名】一坪 幸輝
(72)【発明者】
【氏名】中村 充志
【テーマコード(参考)】
4D002
4D020
4G146
【Fターム(参考)】
4D002AA09
4D002AC05
4D002BA02
4D002BA14
4D002EA01
4D002EA08
4D002FA01
4D002HA08
4D020AA03
4D020BC01
4D020CC09
4D020CD02
4G146JA02
4G146JB09
4G146JC21
4G146JD02
(57)【要約】
【課題】二酸化炭素を安定的に高効率で回収することが可能であると共に外部から供給する熱エネルギーの低減を図ることが可能な二酸化炭素の回収システムを提供する。
【解決手段】二酸化炭素の回収システム100は、セメント製造装置10、二酸化炭素回収装置20、及び第2の熱交換器60を備える。第2の熱交換器60は、セメント製造装置10の仮焼機32、予備加熱機31、又は仮焼機32と予備加熱機31との間の管路から抽気されて二酸化炭素回収装置20の吸収塔21に二酸化炭素を含有する排ガスとして導入される排ガスG1と、二酸化炭素回収装置20の再生塔22に貯留されている吸収液Lとの間で熱交換を行う。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セメント原料を仮焼する仮焼機と、前記仮焼したセメント原料を焼成する焼成機と、前記仮焼機又は前記焼成機の少なくとも何れかにて発生した排ガスにより、前記セメント原料を予備加熱する予備加熱機とを有するセメント製造装置、
二酸化炭素を含有する排ガスから二酸化炭素を吸収する吸収液が貯留されている吸収塔と、加熱により二酸化炭素が分離される吸収液が貯留されている再生塔と、前記吸収塔から前記再生塔に導入される吸収液と前記再生塔から前記吸収塔に導入される吸収液との間で熱交換を行う第1の熱交換器とを有する二酸化炭素回収装置、及び、
前記仮焼機、前記予備加熱機、又は前記仮焼機と前記予備加熱機との間の管路から抽気されて前記吸収塔に前記二酸化炭素を含有する排ガスとして導入される排ガスと、前記再生塔に貯留されている前記吸収液との間で熱交換を行う第2の熱交換器を備えることを特徴とする二酸化炭素の回収システム。
【請求項2】
前記抽気されて前記第2の熱交換器に導入される前記排ガスと、前記吸収塔にて二酸化炭素が除去され、前記予備加熱機又は前記予備加熱機より排ガスの下流側にて前記セメント製造装置に導入される排ガスとの間で熱交換を行う第3の熱交換器を備えることを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素の回収システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素の回収システムに関する。
【背景技術】
【0002】
温室効果ガスの1つである二酸化炭素(CO)ガスを回収する技術として化学吸収法(アミン法)、物理吸収法、深冷分離法、ケミカルルーピング法などがある。化学吸収法は、アミン系吸収液が低温において二酸化炭素を吸収し、高温において二酸化炭素を分離するという特性を利用した二酸化炭素分離回収技術である。化学吸収法は、他方式に比べ大容量・低圧ガスに適合しており、既存のセメント製造装置から排出される排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する際に用いられている。
【0003】
なお、特許文献1には、セメント製造装置から排出される排ガスの一部を取り出して二酸化炭素を分離回収すると共に、残りの排ガスの一部を熱交換により発電装置にて発電を行うために使用し、これにより、クリンカクーラの冷却を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-239359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来、セメント製造装置の煙突の手前から排ガスを抽気している。この排ガスは各種工程の排ガスが混合されたものであるので、二酸化炭素濃度が約14%~20重量%などと変動する。化学吸収法による二酸化炭素の回収効率は二酸化炭素濃度が高いほど高く安定するので、二酸化炭素濃度が低下すると、二酸化炭素の回収効率が低下するおそれがある。
【0006】
また、二酸化炭素を放出させるには、吸収液を高温にする必要があり、吸収液を加熱するための熱源を要する。従来、都市ガスなどの燃料を使用してボイラーで蒸気を発生させて、この蒸気との熱交換により吸収液を加熱するなどしており、外部から熱エネルギーを供給する必要があった。
【0007】
本発明は、二酸化炭素を安定的に高効率で回収することが可能であると共に外部から供給する熱エネルギーの低減を図ることが可能な二酸化炭素の回収システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の二酸化炭素の回収システムは、セメント原料を仮焼する仮焼機と、前記仮焼したセメント原料を焼成する焼成機と、前記仮焼機又は前記焼成機の少なくとも何れかにて発生した排ガスにより、前記セメント原料を予備加熱する予備加熱機とを有するセメント製造装置、二酸化炭素を含有する排ガスから二酸化炭素を吸収する吸収液が貯留されている吸収塔と、加熱により二酸化炭素が分離される吸収液が貯留されている再生塔と、前記吸収塔から前記再生塔に導入される吸収液と前記再生塔から前記吸収塔に導入される吸収液との間で熱交換を行う第1の熱交換器とを有する二酸化炭素回収装置、及び、前記仮焼機、前記予備加熱機、又は前記仮焼機と前記予備加熱機との間の管路から抽気されて前記吸収塔に前記二酸化炭素を含有する排ガスとして導入される排ガスと、前記再生塔に貯留されている前記吸収液との間で熱交換を行う第2の熱交換器を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の二酸化炭素の回収システムによれば、二酸化炭素回収装置の吸収塔に導入される二酸化炭素を含有する排ガスは、セメント製造装置の仮焼機、予備加熱機又は仮焼機と予備加熱機との間の管路から抽気される。そのため、この排ガスは、従来のように煙突の手前から抽気される排ガスと比較して、二酸化炭素が安定的に高濃度である。これにより、二酸化炭素回収装置により、排ガスから二酸化炭素を安定的に高効率で回収することが可能となる。
【0010】
また、上記排ガスは、従来のように煙突の手前から抽気された排ガスと比較して、高温である。そのため、この高温の排ガスを用いて、第2の熱交換器により、再生塔に貯留されている吸収液を加熱することが可能となる。これより、吸収液を加熱するために外部から供給される熱エネルギーの低減を図ることが可能となる。
【0011】
本発明の二酸化炭素の回収システムにおいて、前記抽気されて前記第2の熱交換器に導入される前記排ガスと、前記吸収塔にて二酸化炭素が除去され、前記予備加熱機又は前記予備加熱機より排ガスの下流側にて前記セメント製造装置に導入される排ガスとの間で熱交換を行う第3の熱交換器を備えることが好ましい。
【0012】
この場合、第2の熱交換器に導入される排ガスにより、二酸化炭素が除去されてセメント製造装置に導入される排ガスを加熱することができる。これにより、セメント製造装置に導入される排ガスが有する熱エネルギーを、セメント製造装置におけるセメント原料の予備加熱や乾燥などの工程に利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る二酸化炭素の回収システム100に備わるセメント製造装置10の模式図。
図2】本発明の実施形態に係る二酸化炭素の回収システム100に備わる二酸化炭素回収装置20の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に実施形態に係る二酸化炭素の回収システム100を、図面を参照して説明する。二酸化炭素の回収システム100は、セメント製造装置10に二酸化炭素回収装置20などが付設されてなるものである。
【0015】
セメント製造装置10は、セメント原料Mからセメントを製造するものであり、セメント原料Mを焼成するセメント焼成設備30、セメント原料Mを処理してセメント焼成設備30に供給するセメント原料処理設備40、及び、セメント焼成設備30やセメント処理設備40から排出された排ガスGを排出する排気設備50などから構成されている。
【0016】
セメント焼成設備30は、予備加熱機31、仮焼機32、及び焼成機33などから構成されている。
【0017】
予備加熱機31は、多段、ここでは4段のサイクロン31a~31dが配列されてなるプレヒータである。セメント原料Mは、セメント原料処理設備40から最上段のサイクロン31aに供給され、サイクロン31a~31cを下方に順次移動しながら予備加熱され、サイクロン31cから仮焼機32に供給され、最終的にサイクロン31dに供給される。予備加熱機31は、誘引ファン44で吸引されて上昇する高温の排ガスGとの熱交換により、セメント原料Mを予備加熱する。
【0018】
仮焼機32は、予備加熱機31の下部に備わり、バーナなどを備えた加熱炉であり、予備加熱機31で予備加熱されたセメント原料Mを例えば800℃~900℃で仮焼する。仮焼機32は、その型式は限定されないが、例えば、流動床式、流動層式、噴流層式などの型式であってもよい。
【0019】
焼成機33は、バーナ33aを備えたセメントキルンであり、仮焼機32にて仮焼されたセメント原料Mを1350℃~1450℃で焼成してセメントクリンカCを生成する。焼成機33は、その型式は限定されないが、例えば、ロータリー式のセメントキルンである。
【0020】
セメントキルン33にて得られたセメントクリンカCは、排出口から落下して、クリンカクーラ35に投入され、100℃程度に冷却される。冷却されたセメントクリンカCはクリンカクーラ35の取出口から外部へ取り出される。
【0021】
クリンカクーラ35でセメントクリンカCを冷却して高温となった排ガスGの一部は、仮焼機32に流入する。一方、クリンカクーラ35の低温側の排ガスGは電気集塵機51などの集塵手段を介して、排気ファン52により煙突側に誘引され、煙突53から大気に放出される。
【0022】
セメント原料処理設備40は、原料乾燥機41、スタビライザ42、原料粉砕機43などから構成されている。
【0023】
原料乾燥装機41は、供給されるセメント原料Mを乾燥させるドライヤである。原料乾燥装機41は、予備加熱機31から排出され、誘引ファン44に誘引された排ガスGが供給され、この排ガスGによりセメント原料Mを乾燥させる。セメント原料Mは、例えば、石灰石、粘土、珪石、鉄滓、石炭灰、スラッジ、粘土類などである。
【0024】
スタビライザ42は、予備加熱機31から排出され、誘引ファン34に誘引された排ガスGが供給され、原料乾燥装機41から供給されたセメント原料Mの温度や水分量を調整すると共に、細粒のダストを排ガスGから分離する。
【0025】
原料粉砕機43は、スタビライザ42から供給されたセメント原料Mを粉砕混合して粉末化する。この粉末化されたセメント原料Mは、コンベアやバケットエレベータなどの図示しない搬送手段を介して、予備加熱機31に供給される。
【0026】
原料乾燥機41やスタビライザ42から排出された排ガスGは、電気集塵機54などの集塵手段を介して、排気ファン55により煙突側に誘引され、煙突56から大気に放出される。なお、電気集塵機51,54、排気ファン52,55及び煙突53,56などが前述した排気設備50を構成している。
【0027】
二酸化炭素回収装置20は、吸収塔21、再生塔22、及び第1の熱交換器23などから構成されている。
【0028】
吸収塔21内に、二酸化炭素(CO)を含有する排ガスG1が導入される。この排ガスG1は、吸収塔21内の吸収液Lと気液接触して、二酸化炭素が吸収液Lに吸収される。
【0029】
吸収塔21内で二酸化炭素を吸収した吸収液Lは、ポンプ24により第1の熱交換器23に送られ、加熱された後、再生塔22内に供給される。
【0030】
この吸収液Lは、再生塔22の下部に貯留され、後述する第2の熱交換器60によって加熱される。吸収液Lは、その種類に応じて115℃~121℃以上に昇温されると、吸収液L中の二酸化炭素を二酸化炭素ガスとして放出する。この二酸化炭素を含むガスは再生塔22内を上昇して二酸化炭素回収管25により高純度の二酸化炭素を含むガスG2として回収される。
【0031】
一方、二酸化炭素が除去されて再生された吸収液Lは、ポンプ26により第1の熱交換器23に送られ、冷却された後、吸収塔21内に上部から供給され、再び、排ガスG1から二酸化炭素を吸収する。
【0032】
二酸化炭素が除去された排ガスG3は吸収塔21内を上昇し、排ガス排出管27を介して、後述する第3の熱交換器70に導入される。
【0033】
二酸化炭素の回収システム100は、さらに、第2の熱交換器60及び第3の熱交換器70を備えている。
【0034】
第2の熱交換器60は、抽気口A(図1参照)から抽気されて吸収塔21に二酸化炭素を含有するガスとして導入される排ガスG1と、再生塔22に貯留されている吸収液Lとの間で熱交換を行う。
【0035】
抽気口Aは、ここでは、予備加熱機31のサイクロン31c,31dとの間の管路に設けられている。排ガスG1は、排気ファン61により、抽気口Aから第3の熱交換器70を介し、さらに、第2の熱交換器60に介して、吸収塔21に導入される。そして、吸収液Lは、ポンプ62により、再生塔22から導出され、第2の熱交換器60を介して再生塔22に戻される。
【0036】
また、抽気口Aから抽気した排ガスG1に原料粉末や酸性ガスが含まれる場合を考慮して、抽気口Aから第3の熱交換器70との間の管路に、分級機や酸性ガス除去機などを設けてもよい。
【0037】
抽気口Aから抽気される排ガスG1は、例えば約800℃~900℃と高温である。また、この排ガスG1は、セメント原料Mに含まれる石灰の焼成により脱炭酸した二酸化炭素、石炭などの燃料の燃焼により発生した排ガス中の二酸化炭素を含んでおり、二酸化炭素濃度は例えば約20重量%以上であって、常時高濃度である。
【0038】
従来は、都市ガスなどの燃料を使用してボイラーで蒸気を発生させ、この蒸気との熱交換により吸収液Lを加熱するなど、外部から熱エネルギーを供給して吸収液Lを加熱していた。しかし、本実施形態においては、高温の排ガスG1を利用して吸収液Lを加熱することができるので、外部から供給される熱エネルギーの低減を図ることが可能となる。
【0039】
抽気口Aから抽気された排ガスG1は、第3の熱交換器70を介することにより、例えば300℃~400℃に温度が低下する。しかし、二酸化炭素を放出させるためには、吸収液Lを115℃~121℃以上に加熱すればよく、300℃~400℃に温度が低下した排気ガスG1であっても、吸収液Lを十分に加熱することができる。
【0040】
なお、排ガスG1を利用しても吸収液Lを十分に加熱できない場合には、補助的にボイラーや他の熱交換器などを用いて吸収液Lを加熱してもよい。また、吸収塔21に導入する排ガスG1の温度を調整するために、温度調整装置や他の熱交換器などを用いてもよい。
【0041】
なお、抽気口Aは、図1に示す位置に設けることに限定されない。抽気口Aは、例えば、予備加熱機31の任意のサイクロン31a~31dの間の管路又はサイクロン31a~31d自体、サイクロン31aの排ガスGの下流側の管路、サイクロン31dと仮焼機32との間の管路、仮焼機32自体などに設けてもよい。
【0042】
第3の熱交換器70は、抽気されて第2の熱交換器60に導かれる二酸化炭素を含有する排ガスG1と、吸収塔21にて二酸化炭素が除去され、給気口B(図1参照)にてセメント製造装置10に導入される二酸化炭素が除去された排ガスG3との間で熱交換を行う。
【0043】
排ガスG1は、排気ファン71により、抽気口Aから第3の熱交換器70を介して、さらに、排気ファン61により、第2の熱交換器60に導入される。そして、排ガスG3は、排気ファン72により、吸収塔21から第3の熱交換器70を介して、給気口Bからセメント製造装置10に導入される。
【0044】
二酸化炭素が除去された排ガスG3は、例えば約40℃~50℃と低温である。このような低温の排ガスG3をそのままセメント製造装置10に戻す場合には、煙突56の手前に戻すことしかできず、セメント原料Mを処理する際の熱エネルギー源とならない。そこで、排ガスG3を第3の熱交換器70により例えば約300℃~400℃に加熱することにより、セメント原料Mを予備加熱機31にて予備加熱する際、原料乾燥機31にて乾燥する際などの熱エネルギー源として用いることが可能となる。
【0045】
給気口Bは、ここでは、抽気口Aと同じ位置に設けられている。ただし、給気口Bは、抽気口Aと同じ位置、又は抽気口Aより排ガスGの下流側のセメント製造装置10の何れかの箇所に設ければよい。ただし、給気口Bは、抽気口Aを設ける箇所として上述した箇所の他に、原料乾燥機41やスタビライザ42の排ガスGの上流側に設けることが好ましい。これにより、例えば約300℃~400℃の温度の排ガスG3を熱エネルギー源としてセメント原料Mの各種処理に用いることが可能となる。
【0046】
なお、本発明は、上述した実施形態に具体的に記載した二酸化炭素の回収システム100に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内であれば適宜変更することができる。例えば、第3の熱交換器70を省いたものとして、抽気口Aから直接的に排ガスG1を第2の熱交換器60に導入してもよい。この場合、吸収塔21から排出される二酸化炭素が除去された排ガスG3は、例えば、煙突56の手前からセメント製造装置10に導入すればよく、また、大気に放出してもよい。
【符号の説明】
【0047】
10…セメント製造装置、 20…二酸化炭素回収装置、 21…吸収塔、 22…再生塔、 23…第1の熱交換器、 24…ポンプ、 25…二酸化炭素回収管、 26…ポンプ、 27…排ガス排出管、 30…セメント焼成設備、 31…予備加熱機、 32…仮焼機、 33…焼成機、 35…クリンカクーラ、 40…セメント原料処理設備、 41…原料乾燥機、 42…スタビライザ、 43…原料粉砕機、 44…誘引ファン、 50…排気設備、 51,54…電気集塵機、 52,55…排気ファン、 53,56…煙突、 60…第2の熱交換器、 61…排気ファン、 62…ポンプ、 70…第3の熱交換器、 71,72…排気ファン、 100…二酸化炭素の回収システム、 C…セメントクリンカ、 G…排ガス、 G1…二酸化炭素を含有する排ガス、 G2…高純度の二酸化炭素を含むガス、 G3…二酸化炭素が除去された排ガス、 L…吸収液、 M…セメント原料。
図1
図2