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特開2024-111688容器リサイクル方法及び容器リサイクルシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111688
(43)【公開日】2024-08-19
(54)【発明の名称】容器リサイクル方法及び容器リサイクルシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240809BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016334
(22)【出願日】2023-02-06
(71)【出願人】
【識別番号】523040901
【氏名又は名称】株式会社イズミ
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】久保 公人
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】地方公共団体等の廃棄ルールに配慮することなく、回収依頼者が流体等の収容物が収容されていた容器を簡単に、且つ、安全に回収に回し、リサイクルに供することができる容器リサイクル方法及び容器リサイクルシステムを提供する。
【解決手段】回収依頼者が前記容器の運送を請け負う運送業者であるかを問い合わせて確認する運送業者確認ステップと、回収依頼者が回収依頼の回収内容に応じた規定の回収料金をリサイクル業者宛に金融機関に振り込む回収料金振込みステップと、回収依頼者が振込み人の名前、振込み日付、回収内容に基づいて振り込んだ回収料金の金額を記載したメモ用紙を同封して、回収容器を梱包する梱包ステップと、回収依頼者がリサイクル業者宛とした運送用の送付伝票を記載し、上記運送業者に運送料を支払って運送を依頼する発送ステップとを含む容器リサイクル方法である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容物が収容されていた容器を回収し、リサイクルする容器リサイクル方法であって、
回収依頼者が前記容器の運送を請け負う運送業者であるかを問い合わせて確認する運送業者確認ステップと、
回収依頼者が回収依頼の回収内容に応じた規定の回収料金をリサイクル業者宛に金融機関に振り込む回収料金振込みステップと、
回収依頼者が振込み人の名前、振込み日付、回収内容に基づいて振り込んだ回収料金の金額を記載したメモ用紙を同封して、回収容器を梱包する梱包ステップと、
回収依頼者がリサイクル業者宛とした運送用の送付伝票を記載し、上記運送業者に運送料を支払って運送を依頼する発送ステップと、
リサイクル業者が金融機関より振込み情報を取得し、振込み内容と上記運送業者を介してリサイクル業者に送付された梱包の上記メモ用紙の内容とが一致するかを確認する振込み内容・梱包内容確認ステップとを備え、
振込み内容と梱包内容が一致した場合に、梱包された容器をリサイクル処理工程に移行することを特徴とする容器リサイクル方法。
【請求項2】
収容物が収容されていた容器を回収し、リサイクルする容器リサイクルシステムであって、
回収依頼者が通信機器によって通信回線を介して、上記した容器の運送を請け負う運送業者であるかを問い合わせて確認する運送業者確認手段と、
回収依頼者が回収依頼の回収内容に応じた規定の回収料金をリサイクル業者宛に金融機関に振り込む回収料金振込み手段と、
回収依頼者が振込み人の名前、振込み日付、回収内容に基づいて振り込んだ回収料金の金額を記載したメモ用紙を同封して、回収容器を梱包する梱包手段と、
回収依頼者がリサイクル業者宛とした運送用の送付伝票を記載し、上記運送業者に運送料を支払って運送を依頼する記載・発送手段と、
リサイクル業者が通信機器によって通信回線を介して、金融機関より振込み情報を取得し、振込み内容と上記運送業者を介してリサイクル業者に送付された梱包の上記メモ用紙の内容とが一致するかを確認する振込み内容・梱包内容確認手段とを備え、
振込み内容と梱包内容が一致した場合に、梱包された容器をリサイクル処理工程に移行することを特徴とする容器リサイクルシステム。
【請求項3】
前記梱包の容器の種類と、前記メモに含まれている種類とが一致しているかどうかを判定する手段と、一致していない場合は、この種類に基づく差額を求める手段と、この差額を加算する手段とを有することを特徴とする請求項2記載の容器リサイクルシステム。
【請求項4】
前記容器は、すくなくとも、ガスコンロのガスボンベ、スプレー缶であり、前記種類は、大きさ、ガスボンベ又はスプレー缶の残量の有無であることを特徴とする請求項3記載の容器リサイクルシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、容器リサイクル方法及び容器リサイクルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境保護や資源保護のために、古紙(新聞紙、雑誌、段ボール等)、ペットボトル、鉄クズ、アルミ缶、スチール缶、スプレー缶等を回収して、新たな製品の資源とするリサイクルの促進が求められている。
【0003】
また、カセット式ガスコンロの需要も増加している。特に飲食店では1日に多数のカセット式ガスボンベが使用されている。以下、これらをリサイクル品と称する。
【0004】
事業所等で纏まった量となれば、回収業者と契約することで、定期的に回収されて資源としてリサイクルされているが、個人宅で発生する少量の資源は、地域団体による廃品回収等の行事でもない限りゴミとして捨てられてしまう。
【0005】
従来では、廃品回収業を生業とする個人業者が、軽トラック等で決められた地域を巡回して個人宅で発生した資源を回収していたが、なかなか採算が合わないため、廃品回収業を生業とする個人業者の数そのものが減少している。
【0006】
そこで、宅配業者と提携して、宅配荷物を運ぶサービスの一環として会社や個人宅の資源である古紙を引き取ることで、ごみとして破棄されていた古紙のリサイクルを促進する宅配業者と連携した資源回収システムが開示されている(特許文献1参照)。
【0007】
しかし、上述した特許文献1の資源回収システムは、宅配業者による宅配荷物の集荷又は配達時にしか回収の機会が訪れないため、集荷時には予め回収してほしい古紙を準備することができるが、配達時にはまとまった量の古紙を回収することは期待できない。
【0008】
また、宅配業者に依頼する用事がない限り資源である古紙の回収機会が発生しないという問題があった。これを解決するものが特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008-234611号公報
【特許文献2】特許第6487202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、スプレー缶、ガスボンベに関しては中身がない状態で回収する自治体又はそれぞれの収集曜日が違う自治体がある。
【0011】
また、中身の残ったスプレー缶の処分は十分な注意をして行わなければ火災や爆発事故を起こす危険性があり、一般ごみで捨てずらい。また、個人での処理には不安があったり、処分の仕方が分からないので、つい処分が面倒になり、大量に溜まることとなることもある。
【0012】
一方、例えばガスボンベに対して孔をあけるというのは、危険であり、近年では爆発も起きている。とくに、飲食店において大量のガスボンベが利用される場合は、その回収品も膨大である。
【0013】
本発明は以上の課題を鑑みてなされたもので、スプレー缶、ガスボンベ等のリサイクル品の廃棄に不安、面倒をかけないで容易に回収させる容器リサイクルシステムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、収容物が収容されていた容器を回収し、リサイクルする容器リサイクル方法であって、回収依頼者が前記容器の運送を請け負う運送業者であるかを問い合わせて確認する運送業者確認ステップと、回収依頼者が回収依頼の回収内容に応じた規定の回収料金をリサイクル業者宛に金融機関に振り込む回収料金振込みステップと、回収依頼者が振込み人の名前、振込み日付、回収内容に基づいて振り込んだ回収料金の金額を記載したメモ用紙を同封して、回収容器を梱包する梱包ステップと、回収依頼者がリサイクル業者宛とした運送用の送付伝票を記載し、上記運送業者に運送料を支払って運送を依頼する発送ステップと、リサイクル業者が金融機関より振込み情報を取得し、振込み内容と上記運送業者を介してリサイクル業者に送付された梱包の上記メモ用紙の内容とが一致するかを確認する振込み内容・梱包内容確認ステップとを備え、振込み内容と梱包内容が一致した場合に、梱包された容器をリサイクル処理工程に移行することを特徴とする。
【0015】
請求項2に係る発明は、収容物が収容されていた容器を回収し、リサイクルする容器リサイクルシステムであって、回収依頼者が通信機器によって通信回線を介して、上記した容器の運送を請け負う運送業者であるかを問い合わせて確認する運送業者確認手段と、回収依頼者が回収依頼の回収内容に応じた規定の回収料金をリサイクル業者宛に金融機関に振り込む回収料金振込み手段と、回収依頼者が振込み人の名前、振込み日付、回収内容に基づいて振り込んだ回収料金の金額を記載したメモ用紙を同封して、回収容器を梱包する梱包手段と、回収依頼者がリサイクル業者宛とした運送用の送付伝票を記載し、上記運送業者に運送料を支払って運送を依頼する記載・発送手段と、リサイクル業者が通信機器によって通信回線を介して、金融機関より振込み情報を取得し、振込み内容と上記運送業者を介してリサイクル業者に送付された梱包の上記メモ用紙の内容とが一致するかを確認する振込み内容・梱包内容確認手段とを備え、振込み内容と梱包内容が一致した場合に、梱包された容器をリサイクル処理工程に移行することを特徴とする。
【0016】
請求項3に係る発明は、前記梱包の容器の種類と、前記メモに含まれている種類とが一致しているかどうかを判定する手段と、一致していない場合は、この種類に基づく差額を求める手段と、この差額を加算する手段とを有することを特徴とする。
【0017】
請求項4に係る発明は、前記容器は、すくなくとも、ガスコンロのガスボンベ、スプレー缶であり、前記種類は、大きさ、ガスボンベ又はスプレー缶の残量の有無であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、以上のようにスプレー缶、ガスボンベ等のリサイクル品を不安、面倒をかけないで容易に回収させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】容器リサイクル方法の概略を示す概略構成図である。
図2】容器リサイクルシステムの概略を示す概略構成図である。
図3】容器リサイクルシステムの他の概略を示す概略構成図である。
図4】リサイクル業者のサーバを説明する説明図である。
図5】容器リサイクルシステムのシーケンス図(1)である。
図6】容器リサイクルシステムのシーケンス図(2)である。
図7】業者側振込依頼情報の説明図である。
図8】メモの説明図である。
図9】箱詰めの説明図である。
図10】宅配伝票の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に示す実施の形態は、発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示したものであって、本発明の技術的思想は、下記のものに特定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において、種々の変更を加えることができる。特に、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。既に公知の技術である部分は説明を省略している。
【0021】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
【0022】
<実施の形態1>
図1を参照する。収容物が収容されていた容器(スプレー缶、ガスボンベ等)を回収し、リサイクルする容器リサイクル方法である。
【0023】
初めに、回収依頼者が容器の運送を請け負う運送業者であるかを問い合わせて確認する運送業者確認ステップ(ステップ1)の処理を実行する。
【0024】
回収依頼者が回収依頼の回収内容に応じた規定の回収料金をリサイクル業者宛に金融機関に振り込む回収料金振込みステップ(ステップ2)の処理を実行する。
【0025】
回収依頼者が振込み人の名前、振込み日付、回収内容に基づいて振り込んだ回収料金の金額を記載したメモ用紙を同封して、回収容器を梱包する梱包ステップ(ステップ3)の処理を実行する。
【0026】
回収依頼者がリサイクル業者宛とした運送用の送付伝票を記載し、上記運送業者に運送料を支払って運送を依頼する発送ステップ(ステップ4及びステップ5)の処理を実行する。
【0027】
そして、リサイクル業者が金融機関より振込み情報を取得し、振込み内容と上記運送業者を介してリサイクル業者に送付された梱包の上記メモ用紙の内容とが一致するかを確認する振込み内容・梱包内容確認ステップを実行する。振込み内容と梱包内容が一致した場合に、梱包された容器をリサイクル処理工程に移行する。
【0028】
これにより、回収依頼者は、リサイクル業者に連絡する必要がなく、且つ、容器内の収容物がある場合でもそのままの状態で送付可能であり、入金手続きと梱包及び発送手続きのみで可能である。そのため、地方公共団体等の廃棄ルールに配慮することなく、回収依頼者が流体等の収容物が収容されていた容器を簡単に、且つ、安全に回収にまわし、リサイクルに供することができる。
【0029】
又、リサイクル業者は、流体等の収容物が収容された容器の廃棄について専門家であるため、適切な処理が可能であり、事故予防にも有効である。
【0030】
図2を参照する。上記の容器リサイクル方法は、容器リサイクルシステム1としても実現できる。また、流体等の収容物が収容されていた容器(スプレー缶、ガスボンベ等)を回収し、リサイクルする容器リサイクルシステム1としても実現できる。
【0031】
回収依頼者が通信機器によって通信回線を介して、上記した容器の運送を請け負う運送業者であるかを問い合わせて確認する運送業者確認手段2を有する。
【0032】
回収依頼者が回収依頼の回収内容に応じた規定の回収料金をリサイクル業者宛に金融機関に振り込む回収料金振込み手段3を有する。
【0033】
さらに、回収依頼者が振込み人の名前、振込み日付、回収内容に基づいて振り込んだ回収料金の金額を記載したメモ用紙を同封して、回収容器を梱包する梱包手段4を有する。回収依頼者がリサイクル業者宛とした運送用の送付伝票を記載し、上記運送業者に運送料を支払って運送を依頼する記載手段5、発送手段6を有する。
【0034】
そして、リサイクル業者が通信機器によって通信回線を介して、金融機関より振込み情報を取得し、振込み内容と上記運送業者を介してリサイクル業者に送付された梱包の上記メモ用紙の内容とが一致するかを確認する振込み内容・梱包内容確認手段とを備え、振込み内容と梱包内容が一致した場合に、梱包された容器をリサイクル処理工程に移行する。
【0035】
<実施の形態2>
図3は本実施の形態の容器リサイクルシステムの他の概略構成図である。容器リサイクルシステムは、カセット式ガスコンロのガスボンベ20a又はスプレー缶等のリサイクル品を依頼する回収依頼者のスマートフォン12又はパソコン14(総称して回収依頼者側端末10という)と、リサイクル業者500のサーバ510とをインターネット400で接続して回収依頼者からの容器を回収するシステムである。
【0036】
このシステムは、インターネット400に宅配業者100のサーバシステム110と、金融機関のサーバシステム200とを接続する。
【0037】
リサイクル業者500のサーバ510には、パソコンが接続されている。また、リサイクル業者500のサーバ510は、回収依頼者端末10からのリサイクル品(ガスボンベ又はスプレー缶、・・)の個数、種類に基づいて費用を算出し、当該リサイクル業者に費用を振込みさせるための情報を回収依頼者側端末10に送信する。
【0038】
そして、回収依頼者側端末10から、振込先、振込金額、振込日を含む情報の受信に伴って、回収依頼者側端末10に、リサイクル品を箱に詰めて少なくともメモを書き込んだ紙(以下、メモという)40を入れて、かつ、宅配業者100に配達させるメッセージを含む情報を送信する。
【0039】
回収依頼者は、配達車両が来る前に、ダンボール30にリサイクル品(ガスボンベ又はスプレー缶、・・)を詰め込んで、配達先等を宅配伝票50に書き込んでダンボール(箱ともいう)に貼り付ける。そして、リサイクル業者500に届けさせる。
【0040】
リサイクル品が到着したときは、この箱内のリサイクル品の実個数、実種類の実箱内情報及びメモ40に記載されているメッセージの内容と、ダンボール30内の実個数、種類等が一致していない場合は、その差額を求め、この差額を依頼者側に請求する。
【0041】
図4はリサイクル業者500のサーバ510の概略構成図であり、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)のプログラムをブロック化したものである。但し、メモリは除く。
【0042】
図4に示すように、リサイクル業者500のサーバ510は、依頼リサイクル品受付部511と、リサイクル品配達注意書き依頼部514と、依頼者側費用納入情報登録部515と、業者側要求情報提供部517と、業者側金額確認部518等を有している。
【0043】
依頼リサイクル品受付部511は、回収依頼者側端末10(スマートフォン12又はパソコン14)のアクセスに伴って、メモリ512の依頼フォームを回収依頼者側端末10に送信する。
【0044】
回収依頼者側端末10(スマートフォン12又はパソコン14)からのリサイクル品の個数、種類(ガスボンベ、スプレー缶・・)を含む情報を受信し、メモリ513に記憶する。
【0045】
リサイクル品配達注意書き依頼部514は、個数、種類に基づいて費用を算出し、この費用を振込みさせるための振込先、振込先金融名、費用、年月日を回収依頼者側端末10に送信して画面に表示させる。
【0046】
依頼者側費用納入情報登録部515は、回収依頼者側端末10から、振込先、振込金額、振込日の受信に伴ってこの依頼者側振込完了情報をメモリ516に記憶する。
【0047】
業者側要求情報提供部517は、回収依頼者側端末10にリサイクル品を箱に詰めて、少なくともメモを書き込んだ紙40を入れて、かつ宅配業者に配達させるメッセージを含む情報を送信する。
【0048】
業者側金額確認部518は、リサイクル品の箱が到着した場合に、この箱内の廃品物の実個数、実種類の実箱内情報及びメモ40に記載されているメッセージの業者側振込依頼情報(個数、種類、金額、振込先金融名、年月日)の入力に伴って、実個数と業者側振込依頼情報の個数とが一致しているかどうかを判定する。
【0049】
一致していない場合は、その差額を回収依頼者の携帯電話番号又はメールアドレス宛に送信する。
【0050】
図5及び図6は容器リサイクルシステムのシーケンス図である。
【0051】
本実施の形態は、回収依頼者の回収依頼者側端末10をスマートフォン12として説明する。また、リサイクル品はカセット式ガスコンロのガスボンベとして説明する。また、回収依頼者は飲食店でもよい。
【0052】
図5に示すように、回収依頼者側はスマートフォン12を操作してリサイクル業者500のサーバ510にアクセスして、専用アプリケーションをダウンロードして、依頼者の基本情報を登録する(d10)。具体的には、サーバ510の依頼リサイクル品受付部511からの登録画面を受信する。このとき、ユーザID、パスワード等のアカウントを登録しても構わない。
【0053】
回収依頼者はこの画面(図示せず)に、氏名、住所、電話番号、メールアドレス等(以下、総称して依頼者基本情報という)を入力する。
【0054】
スマートフォン12は、この依頼者基本情報をインターネット400を介してリサイクル業者500のサーバ510に送信する(d12)。
【0055】
リサイクル業者500のサーバ510の依頼リサイクル品受付部511は、依頼者基本情報に受付番号(16桁程度が好ましい)を付加(以下、受付情報という)してメモリ513に記憶する(d14)。受付番号に代えて携帯電話番号でも構わない。
【0056】
回収依頼者側はスマートフォン12を操作して宅配業者100に、ガスボンベ20aを配達できるかどうかを電話等若しくは前述の画面に貼り付けているURLにアクセスして問い合わせておく(d16)。
【0057】
回収依頼者はスマートフォン12を操作して、リサイクル業者500のサーバ510の依頼リサイクル品受付部511から回収依頼画面(図示せず)の提供を受けて依頼者側依頼情報を送信する(d18)。
【0058】
この依頼者側依頼情報は、前述の依頼者基本情報に、種類(ガスボンベ)、本数、残量の有無等を付加した情報である。
【0059】
リサイクル業者500のサーバ510の依頼リサイクル品受付部511がこの依頼者側依頼情報(依頼者基本情報、ガスボンベ、本数、残量の有無等)を受信し、依頼者基本情報を有する受付情報がメモリ513に存在する場合は、この受付情報に受信した依頼者側依頼情報を関連付けてメモリ513に記憶する(d20)。存在しない場合はエラー通知を送る。
【0060】
リサイクル業者500のサーバ510のリサイクル品配達注意書き依頼部514は、依頼者側依頼情報に含まれているガスボンベの個数と、種類(大きさ含む)、残量等から費用を計算する(d21)。
【0061】
例えば、1本あたり770円とし、本数が6本の場合は、4620円と計算する。
【0062】
このガスボンベ、本数6本、合計4620円という情報にリサイクル業者500への振込のための口座情報を付加した業者側振込依頼情報を生成し、この業者側振込依頼情報をインターネット400で回収依頼者のスマートフォン12に送信して表示させる(d22)。
【0063】
業者側振込依頼情報は図7に示すように、金融機関名と、支店名と、口座名と、口座番号よりなる。なお、この業者側振込依頼情報に受付番号が関連付けられている。
【0064】
回収依頼者側はスマートフォン12を操作して金融機関にアクセスして、業者側振込依頼情報に基づく4620円をリサイクル業者500が指定した口座に振り込む(d26)。
【0065】
金融機関側は、依頼者のスマートフォン12に振込人名と、金額と、振込先名と、年月日時刻等(受付番号を含んでもよい)を送信する(d27)。ショートメールでもよい。
【0066】
金融機関側は、リサイクル業者500に対して振込人名と、金額と、振込先名と、年月日時刻とを送信する(d28)。
【0067】
リサイクル業者500の担当者は、パソコンでこれらの情報を確認している。そして、リサイクル業者500のサーバ510は、スマートフォン12に対して、金額が振り込まれたことを情報にして受付完了メールを送信する(d30)。このとき、種類、個数、金額、振り込み先(業者側振込依頼情報)をメモ40にメモ書きさせるメッセージを付加して送信する。
【0068】
これによって、依頼者は、金額と、振込日時、振込先の金融機関名をメモ40等にメモしておく(図8参照)。このメモは受付番号を記載するのが好ましい。
【0069】
回収依頼者側は宅配便業者にガスボンベの回収を依頼する(d36)。この依頼は上記のガスボンベの回収が可能な運送業者に依頼する。
【0070】
回収依頼者側は、ダンボール30に、廃棄するガスボンベ20a等を入れる作業を行う(d32)。
【0071】
この作業について図9を用いて説明する。ただし、スプレー缶として説明する(混在しても構わない)。
【0072】
図9(a)に示すように、処分するスプレー缶(ガスボンベ)、ダンボール、緩衝材としての例えば新聞紙を用意し、図9(b)に示すように、これらをダンボールに入れる。好ましくはビニール袋を使う。
【0073】
図9(c)に示すようにスプレー缶(ガスボンベ)がゴロゴロにしないように新聞紙で隙間を埋める。さらに、依頼者は、金額と、振込日時、振込先の金融機関名をメモしたメモ40を入れる。図9(d)に示すように、箱を封印して、宅配伝票50(図10参照)を貼り付ける。この宅配伝票50には、荷受人である送り先、商品名、送り人先等を記載する。さらに、伝票の備考に、メモ40の金額と、振込日時、振込先の金融機関名を記載する。
【0074】
これによって、配送準備ができたことになる。一方、宅配業者100のドライバーは、配達車両で回収依頼者側に向かい(d38)、d32で配送準備ができたダンボール30の箱を配達車両に積荷し、リサイクル業者500に向かう(d40)。
【0075】
リサイクル業者500は、図6に示すように、配達車両の箱の中身を確認する(d50)。この確認は、種類と、本数等であり、メモ40(受付番号を記載しているのが好ましい)の内容と一致しているかを確認する。
【0076】
この確認した内容を、パソコンを用いて入力する(d52)。受付番号を入力して関連付けるのが好ましい。
【0077】
サーバ510の業者側金額確認部518は、本数、種類及び金額を比較し(d54)、一致しているかどうかを判定する(d56)。
【0078】
一致している場合は、回収終了として他の部署に送信してリサイクル処理を行わせる(d58)。
【0079】
業者側金額確認部518は一致していないと判定した場合は、差分を計算し、この差分金額を前述の受付番号に関連付けられている依頼者側依頼情報(依頼者基本情報、種類(ガスボンベ)、本数、残量等)に含まれている依頼者基本情報のメールアドレス、電話番号あてに差分請求情報を生成し(d60)、スマートフォン12に送信する。差分請求情報は、メモの本数と、金額(4620円)と、確認した本数、種類と、振込先、差額等を含む。
【0080】
回収依頼者側はスマートフォン12を操作して、金融機関サーバ200にアクセスして差分請求情報の振込先に振り込みする(d62)。金融機関サーバ200は、この振り込み情報をリサイクル業者500に送信する(d64)。
【0081】
これらの情報は、リサイクル業者500のサーバ510が氏名、電話番号、受付番号等で関連付けてメモリに記憶する。なお、上記実施の形態では、ガスボンベ、スプレー缶を例にして説明したが、この他のものであっても構わない。
【0082】
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0083】
1 容器リサイクルシステム
2 運送業者確認手段
3 回収料金振込み手段
4 梱包手段
5 記載手段
6 発送手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10