IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ブラザー工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-印刷量管理装置 図1
  • 特開-印刷量管理装置 図2
  • 特開-印刷量管理装置 図3
  • 特開-印刷量管理装置 図4
  • 特開-印刷量管理装置 図5
  • 特開-印刷量管理装置 図6
  • 特開-印刷量管理装置 図7
  • 特開-印刷量管理装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111704
(43)【公開日】2024-08-19
(54)【発明の名称】印刷量管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240809BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20240809BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 302
G06F3/12 339
B41J29/00 Z
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016357
(22)【出願日】2023-02-06
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 裕詞
【テーマコード(参考)】
2C061
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AS02
2C061CQ04
2C061CQ24
(57)【要約】
【課題】印刷システムにおいて印刷装置の許容印刷量を有効に活用する。
【解決手段】サーバ100と複数のプリンタ200とを備えた印刷システム1について印刷量の管理をするサーバ100であって、印刷システム1は、シート上に画像を印刷するときの上限となる印刷可能枚数を、ユーザの操作に応じた購入要求に基づき購入される印刷権限が保証するチャージ枚数に応じて増加可能なプリペイド印刷サービスを実行可能に構成され、プリンタ200は、当該プリンタ200の印刷可能枚数を記憶する記憶装置215を備え、サーバ100は、任意のプリンタ200Aに係わる印刷可能枚数を引継ぎ枚数だけ減算するステップS33と、ステップS33で減算された引継ぎ枚数を、プリンタ200Aとは異なるプリンタ200Bに係わる印刷可能枚数に加算するステップS57と、を実行する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと複数の印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷量の管理をする印刷量管理装置であって、
前記印刷システムは、
シート上に画像を印刷するときの上限となる許容印刷量を、ユーザの操作に応じた購入要求に基づき購入される印刷権限が保証する保証印刷量に応じて増加可能な権限購入サービスを実行可能に構成され、
前記印刷装置は、
当該印刷装置の許容印刷量を記憶する記憶部を備え、
前記印刷量管理装置は、
任意の第1印刷装置に係わる前記許容印刷量を所望量だけ減算する減算処理と、
前記減算処理で減算された前記所望量を、前記第1印刷装置とは異なる第2印刷装置に係わる前記許容印刷量に加算する加算処理と、
を実行するよう構成されている、印刷量管理装置。
【請求項2】
前記減算処理に成功した後に前記加算処理に失敗した場合には、前記加算処理を再実行する
よう構成されている、請求項1記載の印刷量管理装置。
【請求項3】
前記減算処理に成功した後に前記加算処理に失敗した場合には、前記加算処理において、前記所望量を、前記第1印刷装置及び前記第2印刷装置とは異なる第3印刷装置に係わる前記許容印刷量に加算する
よう構成されている、請求項1記載の印刷量管理装置。
【請求項4】
前記減算処理及び前記加算処理は、前記第1印刷装置が前記権限購入サービスの適用除外となるタイミングにおいて実行される
よう構成されている、請求項1記載の印刷量管理装置。
【請求項5】
前記印刷量管理装置は、さらに、
前記第1印刷装置を、前記減算処理による減算対象として指定する引継ぎ元指定画面の表示信号を出力する第1表示信号出力処理と、
前記第2印刷装置を、前記加算処理による加算対象として指定する引継ぎ先指定画面の表示信号を出力する第2表示信号出力処理と、
を実行するよう構成されている、請求項1記載の印刷量管理装置。
【請求項6】
前記印刷量管理装置は、さらに、
前記減算処理で減算し前記加算処理で加算する引継ぎ量を前記所望量として指定する引継ぎ量指定画面の表示信号を出力する第3表示信号出力処理を実行する
よう構成されている、請求項5記載の印刷量管理装置。
【請求項7】
サーバと複数の印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷量の管理をする印刷量管理装置であって、
前記印刷システムは、
シート上に画像を印刷するときの上限となる許容印刷量を、ユーザの操作に応じた購入要求に基づき購入される印刷権限が保証する保証印刷量に応じて増加可能な権限購入サービスを実行可能に構成され、
前記印刷装置は、
当該印刷装置の許容印刷量を記憶する記憶部を備え、
前記印刷量管理装置は、
任意の第1印刷装置を、当該第1印刷装置に係わる前記許容印刷量を引き継ぐための引き継ぎ元として指定する引継ぎ元指定画面の表示信号を出力する第1表示信号出力処理と、
前記第1印刷装置とは異なる第2印刷装置を、第1印刷装置に係わる前記許容印刷量を引き継ぐ引継ぎ先として指定する引継ぎ先指定画面の表示信号を出力する第2表示信号出力処理と、
を実行するよう構成されている、印刷量管理装置。
【請求項8】
前記印刷量管理装置は、さらに、
前記第1印刷装置から前記第2印刷装置へと引き継ぐ前記許容印刷量の引継ぎ量を指定する引継ぎ量指定画面の表示信号を出力する第3表示信号出力処理と、
を実行するよう構成されている、請求項7記載の印刷量管理装置。
【請求項9】
前記サーバは、前記印刷量管理装置を備える、請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の印刷量管理装置。
【請求項10】
前記第1印刷装置は、前記印刷量管理装置を備える、請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の印刷量管理装置。
【請求項11】
前記印刷システムは、
前記サーバ及び前記第1印刷装置及び前記第2印刷装置に接続される端末装置をさらに備え、
前記端末装置は、
当該端末装置を前記印刷量管理装置として動作させるアプリケーションプログラムを備える、請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の印刷量管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバと複数の印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷量の管理をする印刷量管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置を使用するユーザが、サービス提供者に対して印刷内容に応じた課金料金を支払う印刷サービスにおいて、プリペイド方式の料金システムが導入される場合がある。従来、例えば特許文献1に記載のように、ユーザが有償で印刷権限を購入し、その購入した印刷権限が保証する所定の印刷量を上限として印刷を行えるようにした技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-68372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、印刷権限が保証する保証印刷量に基づく印刷処理が完遂され、印刷装置にて印刷可能な上限値である許容印刷量がゼロとなった場合、ユーザは新たに印刷権限を購入しその印刷権限が保証する保証印刷量を加えて許容印刷量を増大させることで、印刷を続行することができる。
【0005】
上記印刷サービスにおいて、ユーザが購入した印刷権限が保証する保証印刷量が、印刷装置に対応付けられる形で取得される場合、保証印刷量は印刷装置ごとの許容印刷量に対して加算される。ここで、ユーザが購入した印刷権限に基づく許容印刷量の、全てについて印刷を実行できない、或いは全てについて当該印刷装置での印刷の実行を望まないことが生じる場合がある。例えば、ユーザが印刷サービスの契約を解除する場合、ユーザが他の印刷装置での印刷を望む場合がある。このような場合、ユーザが購入した印刷権限に基づく許容印刷量を有効に活用できない。
【0006】
本発明の目的は、印刷システムにおいて印刷装置の許容印刷量を有効に活用することができる印刷量管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本願発明は、サーバと複数の印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷量の管理をする印刷量管理装置であって、前記印刷システムは、シート上に画像を印刷するときの上限となる許容印刷量を、ユーザの操作に応じた購入要求に基づき購入される印刷権限が保証する保証印刷量に応じて増加可能な権限購入サービスを実行可能に構成され、前記印刷装置は、当該印刷装置の許容印刷量を記憶する記憶部を備え、前記印刷量管理装置は、任意の第1印刷装置に係わる前記許容印刷量を所望量だけ減算する減算処理と、前記減算処理で減算された前記所望量を、前記第1印刷装置とは異なる第2印刷装置に係わる前記許容印刷量に加算する加算処理と、を実行するよう構成されている。
【0008】
本願発明の印刷量管理装置は、サーバと複数の印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷量の管理を行う。印刷システムは、シート上に画像を印刷するときの上限となる許容印刷量を、ユーザの操作に応じた購入要求に基づき購入される印刷権限が保証する保証印刷量に応じて増加可能な権限購入サービスを実行可能に構成されている。各印刷装置の記憶部には、当該印刷装置の許容印刷量が記憶されている。
印刷量管理装置は、減算処理と、加算処理と、を実行する。減算処理では、任意の第1印刷装置に係わる許容印刷量が、所望量だけ減算される。加算処理では、減算処理で減算された所望量が、第1印刷装置とは異なる第2印刷装置に係わる許容印刷量に加算される。
本願発明によれば、印刷装置から他の印刷装置に許容印刷量を所望の量だけ引き継ぐことができる。例えば、ユーザが印刷サービスの契約を解除する場合、契約を解除する印刷装置から他の印刷装置に許容印刷量を引き継ぐことができる。また例えば、ユーザが複数の印刷装置を利用しており、その中によく使用する印刷装置とあまり使用しない印刷装置が含まれる場合でも、あまり使用しない印刷装置の許容印刷量を、よく使用する印刷装置に振り分けることができる。本願発明によれば、印刷システムにおいて印刷装置の許容印刷量を有効に活用することができる。
また、ユーザが印刷権限を購入する際の購入費用は、印刷権限が保証する保証印刷量の枚数が多いほど単価が安くなるのが一般的である。本願発明によれば、ユーザが複数の印刷装置を利用する場合に、複数台分に対応する印刷権限をまとめて購入して保証印刷量を各印刷装置に振り分けることで、印刷装置ごとに印刷権限を購入する場合に比べて、コスト的なメリットを得ることができる。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本願発明は、サーバと複数の印刷装置とを備えた印刷システムについて印刷量の管理をする印刷量管理装置であって、前記印刷システムは、シート上に画像を印刷するときの上限となる許容印刷量を、ユーザの操作に応じた購入要求に基づき購入される印刷権限が保証する保証印刷量に応じて増加可能な権限購入サービスを実行可能に構成され、前記印刷装置は、当該印刷装置の許容印刷量を記憶する記憶部を備え、前記印刷量管理装置は、任意の第1印刷装置を、当該第1印刷装置に係わる前記許容印刷量を引き継ぐための引き継ぎ元として指定する引継ぎ元指定画面の表示信号を出力する第1表示信号出力処理と、前記第1印刷装置とは異なる第2印刷装置を、第1印刷装置に係わる前記許容印刷量を引き継ぐ引継ぎ先として指定する引継ぎ先指定画面の表示信号を出力する第2表示信号出力処理と、を実行するよう構成されている。
【0010】
本願発明の印刷量管理装置は、第1表示信号出力処理と、第2表示信号出力処理と、を実行する。第1表示信号出力処理では、任意の第1印刷装置を、当該第1印刷装置に係わる許容印刷量を引き継ぐための引き継ぎ元として指定する引継ぎ元指定画面の表示信号が出力される。第2表示信号出力処理では、第1印刷装置とは異なる第2印刷装置を、第1印刷装置に係わる許容印刷量を引き継ぐ引継ぎ先として指定する引継ぎ先指定画面の表示信号が出力される。
本願発明によれば、印刷システムのいずれかの装置において、引継ぎ元指定画面と、引継ぎ先指定画面と、を表示することができる。ユーザは上記画面において、印刷装置の許容印刷量の引継ぎ元と引継ぎ先を指定することで、印刷装置から他の印刷装置に許容印刷量を引き継ぐことが可能となる。例えば、ユーザが印刷サービスの契約を解除する場合、契約を解除する印刷装置から他の印刷装置に許容印刷量を引き継ぐことができる。また例えば、ユーザが複数の印刷装置を利用しており、その中によく使用する印刷装置とあまり使用しない印刷装置が含まれる場合でも、あまり使用しない印刷装置の許容印刷量を、よく使用する印刷装置に振り分けることができる。本願発明によれば、印刷システムにおいて印刷装置の許容印刷量を有効に活用することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、印刷システムにおいて印刷装置の許容印刷量を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係る印刷システムのシステム構成の一例を表すブロック図である。
図2】端末装置の構成の一例を表すブロック図である。
図3】印刷システムにより提供されるプリペイド印刷サービスの具体例を表す説明図である。
図4】端末装置において印刷可能枚数の引継ぎに係わる設定を行う際に、端末装置のタッチパネルに表示される画面の一例を表す図である。
図5】印刷可能枚数の引継ぎ時に端末装置のCPU、サーバのプロセッサ、プリンタのプロセッサが実行する制御手順の一例を表すシーケンスチャートである。
図6】引継ぎ元からの印刷可能枚数の抽出失敗時に再実行する際に、端末装置のタッチパネルに表示される画面の一例を表す図である。
図7】引継ぎ元からの印刷可能枚数の抽出に成功した後、引継ぎ先への印刷可能枚数のチャージ失敗時に再実行する際に、端末装置のタッチパネルに表示される画面の一例を表す図である。
図8】引継ぎ先への印刷可能枚数のチャージ失敗時に別プリンタにチャージする際に、端末装置のタッチパネルに表示される画面の一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0014】
<印刷システムの概要>
図1に、実施形態に係る印刷システム1の構成の一例を示す。印刷システム1は、顧客であるユーザがあらかじめ料金を支払ってプリンタ200の印刷機能を使用するプリペイド印刷サービスを提供する。図1において、印刷システム1は、サーバ100と、プリンタ200と、端末装置300と、を有している。これらサーバ100、プリンタ200、及び端末装置300は、ネットワークNTに接続されており、互いに通信可能である。ネットワークNTは携帯電話通信回線を含んでいてよい。なお、サーバ100が印刷量管理装置の一例であり、プリンタ200が印刷装置の一例である。
【0015】
<サーバ>
サーバ100は、例えばプリンタ200のメーカーが設置及び管理するサーバである。図1に示すように、サーバ100は、プロセッサ110と、記憶装置115と、通信インタフェース190と、を有している。これらプロセッサ110、記憶装置115、及び通信インタフェース190は、バス105を介して互いにデータ送受信可能に接続されている。
【0016】
記憶装置115は、揮発性記憶装置120と、不揮発性記憶装置130と、を備えている。揮発性記憶装置120は、例えば、DRAMであり、処理対象となる各種のプログラムやデータを記憶する。不揮発性記憶装置130は、例えば、ハードディスクドライブ、あるいはソリッドステートドライブであり、プログラム記憶領域131と、データ記憶領域132と、を有している。
【0017】
プログラム記憶領域131には各種プログラムが格納されている。各種プログラムには、後述の図5のシーケンスチャート等に基づく処理プログラムが含まれる。データ記憶領域132には、例えば、管理対象であるプリンタ200ごとに印刷可能枚数等が記憶されている。
【0018】
プロセッサ110は、データ処理を行う装置、例えばCPUであり、プログラム記憶領域131に格納された各種プログラムを実行する。プロセッサ110は、ネットワークNTに接続されたプリンタ200及び端末装置300に対するデータ通信を含む各種の処理を行う。
【0019】
通信インタフェース190は、他の装置と通信するための例えば有線LANインタフェース又は無線インタフェースであり、ネットワークNTに接続されている。
【0020】
なお、上記記憶装置115は上述した装置要素での構成に限られず、例えば、RAM、ROM、EEPROM、HDD、サーバ100に着脱されるUSBメモリ等の可搬記録媒体、プロセッサ110が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成されてもよい。
また、記憶装置115は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。後述するプリンタ200の記憶装置215についても同様である。
【0021】
<プリンタ>
プリンタ200は、例えば上記プリペイド印刷サービスの提供を受けるユーザによって保有されている。図1に示すように、プリンタ200は、プロセッサ210と、記憶装置215と、表示部240と、操作部250と、搬送機構260と、通信インタフェース270と、印刷部290と、を有している。これらプロセッサ210、記憶装置215、表示部240、操作部250、搬送機構260、通信インタフェース270、及び印刷部290は、バス205を介して互いにデータ送受信可能に接続されている。
【0022】
記憶装置215は、揮発性記憶装置220と、不揮発性記憶装置230と、を備えている。揮発性記憶装置220は、例えば、DRAMであり、印刷対象の画像データを記憶する画像データ記憶領域222を備えている。不揮発性記憶装置230は、例えばNVRAM、フラッシュメモリ等であり、プログラム記憶領域231と、データ記憶領域232と、を備えている。プログラム記憶領域231には各種プログラムが格納されている。各種プログラムには、後述の図5のシーケンスチャート等に基づく処理プログラムや、印刷処理プログラムなどのファームウェア等が含まれる。データ記憶領域232には、印刷可能枚数等が記憶されている。記憶装置215が記憶部の一例である。
【0023】
プロセッサ210は、データ処理を行う装置であり、例えば、CPUである。プロセッサ210は、プログラム記憶領域231に格納された各種プログラムを実行する。
【0024】
表示部240は、例えば、液晶ディスプレイであり、種々の情報を表示可能である。操作部250は、ユーザによる操作を受け付ける装置である。ユーザは、操作部250を操作することによって、種々の指示をプリンタ200に入力可能である。通信インタフェース270は、他の装置と通信するための有線または無線のネットワークインタフェースであり、ネットワークNTに接続されている。
【0025】
搬送機構260は、複数のシートを載置可能なトレイから供給されるシートを搬送する。印刷部290は、搬送機構260によるシートの搬送経路に設けられており、搬送機構260により搬送されるシートに対して印刷ジョブに対応した画像を所定の方式で形成する。所定の方式は特に限定されるものではないが、例えばインクジェット方式やレーザ方式等である。印刷部290は、端末装置300から送信された印刷ジョブ、若しくは、操作部250での操作に基づき自ら生成した印刷ジョブに応じて、シートに対して印刷を行う。
【0026】
<端末装置>
図2に、端末装置300の構成の一例を示す。端末装置300は、例えばユーザの所有するスマートフォン等の携帯端末であり、無線通信を介してネットワークNTに接続される。図2に示すように、端末装置300は、CPU310と、メモリ320と、無線通信を介してネットワークNTに接続するための通信制御部330と、タッチパネル340と、大容量記憶装置350と、を有している。
【0027】
大容量記憶装置350は、例えばフラッシュメモリであり、プログラム記憶領域351と、データ記憶領域352と、を備えている。プログラム記憶領域351には各種プログラムが例えばファームウェアとして格納されている。各種プログラムには、後述の図5のシーケンスチャート等に基づく処理プログラムや、端末装置300を印刷量管理装置として動作させるアプリケーションプログラム等が含まれる。CPU310は、プログラム記憶領域351に格納された各種プログラムを実行する。CPU310は、通信制御部330を介し、ネットワークNTに接続されたサーバ100やプリンタ200に対するデータ通信を含む種々の処理を実行する。
【0028】
端末装置300はまた、液晶ディスプレイとタッチパッドを一体的に組み合わせたタッチパネル340で各種の情報の表示と、ユーザによる各種の操作を受け付ける。ユーザは、タッチパネル340を操作することによって、種々の指示を端末装置300に入力可能である。
【0029】
なお、端末装置300として、携帯端末に代えて、例えばタブレットコンピュータやノート型PC、デスクトップ型PC等の他の情報端末を用いてもよい。
【0030】
<プリペイド印刷サービス>
印刷システム1は、プリンタ200がシート上に画像を印刷するときの上限となる印刷可能枚数を、ユーザの操作に応じた購入要求に基づき購入される印刷権限が保証するチャージ枚数に応じて増加可能な権限購入サービスを実行可能に構成されている。印刷システム1は、ユーザが購入した所定のチャージ枚数が対象となるプリンタ200の印刷可能枚数に加算され、当該印刷可能枚数に基づいて当該プリンタ200における印刷処理を実行可能とする、プリペイド印刷サービスを提供する。チャージ枚数が保証印刷量の一例であり、印刷可能枚数が許容印刷量の一例である。
【0031】
図3に、印刷システム1により提供されるプリペイド印刷サービスの具体例を示す。なお、図3ではユーザが例えば2台のプリンタ200A,200Bを利用する場合を図示している。図3に示すように、ユーザは印刷を行うために、課金を負担することによりチャージ枚数を購入する。すなわちユーザは、いわゆるプリペイド方式で金銭的な負担を行ってチャージ枚数の購入を行う。チャージ枚数の購入はプリンタごとに行われる。この例では、ユーザはプリンタ200A又はプリンタ200Bを指定してチャージ枚数を購入する。ユーザが端末装置300に対してプリンタ200A,200Bのいずれかを指定してチャージ枚数の購入を要求する操作を行うと、サーバ100にプリンタ200A,200Bの識別情報とチャージ枚数の購入要求が送信される。サーバ100のプロセッサ110は、購入要求を受け付けると、チャージ枚数の決済処理を行うととともに、ユーザにより新たに購入されたチャージ枚数の値を、指定されたプリンタ200A,200Bに対する印刷可能枚数の値に加算する。印刷可能枚数は、プリンタ200A,200Bが印刷可能な上限枚数であり、サーバ100の記憶装置115のデータ記憶領域132にプリンタごとに記憶されている。更新された印刷可能枚数の値は、対応するプリンタ200A,200Bにも送信され、プリンタ200A,200Bの記憶装置215のデータ記憶領域232に記憶された印刷可能枚数も更新される。
【0032】
なお、サーバ100のプロセッサ110がユーザにより新たに購入されたチャージ枚数の値を指定されたプリンタ200A,200Bに送信し、プリンタ200A,200Bのプロセッサ210により印刷可能枚数の値への加算が行われてもよい。この場合、更新された印刷可能枚数の値は、プリンタ200A,200Bからサーバ100に送信されて、サーバ100の記憶装置115のデータ記憶領域132に記憶された印刷可能枚数も更新される。
【0033】
プリンタ200A,200Bのプロセッサ210は、印刷ジョブをユーザの端末装置300から受信すると、印刷可能枚数が1以上である場合には印刷可能枚数が例えば0となるまでの範囲で印刷を実行する。プリンタ200A,200Bのプロセッサ210は、印刷を実行した印刷枚数だけ、記憶装置215のデータ記憶領域232に記憶された印刷可能枚数を減算する。すなわちプリンタ200A,200Bのプロセッサ210は、印刷ジョブを受信した場合には印刷可能枚数を消費して印刷を実行する。印刷ジョブは端末装置300からの受信に限られず、ユーザの操作に基づきプリンタ200の操作部250を介して受け付けてもよい。
【0034】
<印刷可能枚数の引継ぎ設定時の画面表示>
上述したプリペイド印刷サービスを受けるユーザが複数のプリンタ200を利用する場合において、例えば、ユーザが一方のプリンタ200の契約を解除する場合、契約を解除するプリンタ200から他の契約が有効なプリンタ200に印刷可能枚数を引き継ぎたい場合がある。また、ユーザが利用する複数のプリンタ200の中に、よく使用するプリンタ200とあまり使用しないプリンタ200が含まれる場合が考えられる。その場合、よく使用するプリンタ200の印刷可能枚数が不足すると、あまり使用しないプリンタ200の印刷可能枚数が余っていたとしても、当該余った印刷可能枚数を不足したプリンタ200に活用することはできない。このため、ユーザは印刷可能枚数が不足したプリンタ200に対して新たにチャージ枚数を購入する必要がある。このように、ユーザが購入したチャージ枚数に基づく印刷可能枚数を有効に活用できない場合がある。
【0035】
そこで本実施形態では、プリンタ200から他のプリンタ200に印刷可能枚数を所望の量だけ引き継ぐことを可能とする。その際にユーザは、端末装置300において印刷可能枚数の引継ぎに関わる設定を行う。図4(a)~図4(i)に、端末装置300において上記設定を行う際に、端末装置300のタッチパネル340に表示される画面の一例を示す。図4(a)~図4(i)は、例えばプリンタ200Aからプリンタ200Bに印刷可能枚数を所望の量だけ引き継ぐ場合の画面である。
【0036】
ユーザが端末装置300においてプリペイド印刷サービスに係る専用アプリケーションを起動し、印刷可能枚数の引継ぎ設定を行うための所定の操作をすると、図4(a)に示す引継ぎ設定画面340Aが表示される。引継ぎ設定画面340Aには、引継ぎ元のプリンタ200Aを選択するための選択ボタン341と、引継ぎ先のプリンタ200Bを選択するための選択ボタン342と、引継ぎを実行するための実行ボタン343と、が表示されている。なお、実行ボタン343については例えばグレーアウトされることにより操作不能となっている。
【0037】
引継ぎ設定画面340Aにおいて、ユーザが選択ボタン341を操作すると、図4(b)に示す引継ぎ元指定画面340Bに移行する。引継ぎ元指定画面340Bは、任意のプリンタ200Aを、当該プリンタ200Aに係わる印刷可能枚数を引き継ぐための引き継ぎ元として指定するための画面である。当該引継ぎ元指定画面340Bで指定されたプリンタ200Aが、第1印刷装置の一例である。引継ぎ元指定画面340Bには、ユーザが利用する複数のプリンタ200A,200Bの各々を選択するためのプリンタ情報ボタン344,345が表示されている。引継ぎ元指定画面340Bに表示される複数のプリンタ200A,200Bは、予めサーバ100に登録されてプリペイド印刷サービスを受けることが可能となっている。図4(b)に示す例では2台のプリンタ200A,200Bに対応するプリンタ情報ボタン344,345が表示されており、各選択ボタンには例えばプリンタ200のシリアルナンバーと印刷可能枚数が表示されている。
【0038】
引継ぎ元指定画面340Bにおいて、ユーザが例えばプリンタ情報ボタン344を操作すると、図4(c)に示す引継ぎ量指定画面340Cに移行する。引継ぎ量指定画面340Cは、プリンタ200Aから他のプリンタ200Bへと引き継ぐ印刷可能枚数の引継ぎ枚数を指定するための画面である。引継ぎ枚数が所望量及び引継ぎ量の一例である。引継ぎ量指定画面340Cには、引継ぎ元指定画面340Bで選択されたプリンタ200Aのプリンタ情報ボタン344と、引継ぎ枚数を指定するための枚数指定部355と、引継ぎ枚数を決定するための決定ボタン346と、が表示されている。ユーザは、枚数指定部355の増減ボタンを操作することで引継ぎ枚数を指定することができる。ここで指定できる引継ぎ枚数は、1枚ごとに指定できても良いし、ある程度間隔をあけて枚数が増減するようにしても良い。また、引継ぎ枚数の指定は、ユーザが直接枚数を入力するようにしても良い。指定された引継ぎ枚数はプリンタ情報ボタン344に反映され、プリンタ200Aの印刷可能枚数が引継ぎの実行により何枚に減少するかが表示される。
【0039】
引継ぎ量指定画面340Cにおいて、ユーザが例えば決定ボタン346を操作すると、図4(d)に示す引継ぎ設定画面340Dに移行する。引継ぎ設定画面340Dには、プリンタ情報ボタン344と、引継ぎ量指定画面340Cで指定された引継ぎ枚数347と、前述の選択ボタン342と、実行ボタン343と、が表示されている。なお、実行ボタン343については例えばグレーアウトされることにより操作不能となっている。
【0040】
引継ぎ設定画面340Dにおいて、ユーザが例えば選択ボタン342を操作すると、図4(e)に示す引継ぎ先指定画面340Eに移行する。引継ぎ先指定画面340Eは、引継ぎ元として指定されたプリンタ200Aとは異なるプリンタ200Bを、引継ぎ元のプリンタ200Aに係わる印刷可能枚数を引き継ぐ引継ぎ先として指定するための画面である。当該引継ぎ先指定画面340Eで指定されたプリンタ200Bが、第2印刷装置の一例である。引継ぎ先指定画面340Eには、前述のプリンタ情報ボタン344,345が表示されている。なお、プリンタ情報ボタン344は引継ぎ元として設定されたプリンタであるため、例えばグレーアウトされることにより選択不能となっている。
【0041】
引継ぎ先指定画面340Eにおいて、ユーザが例えばプリンタ情報ボタン345を操作すると、図4(f)に示す引継ぎ設定画面340Fに移行する。引継ぎ設定画面340Fには、引継ぎ元のプリンタ200を表すプリンタ情報ボタン344と、引継ぎ枚数347と、引継ぎ先指定画面340Eで選択されたプリンタ200Bのプリンタ情報ボタン345が表示されている。また引継ぎ設定画面340Fには、設定された内容で引継ぎを実行するための実行ボタン343が表示されている。
【0042】
引継ぎ設定画面340Fにおいて、ユーザが例えば実行ボタン343を操作すると、図4(g)に示す引継ぎ中画面340Gに移行する。引継ぎ中画面340Gは、端末装置300からの引継ぎ実行指示を受けたサーバ100が引継ぎ処理を実行中であることを表す画面である。引継ぎ中画面340Gには、引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出の成否を表すための成否表示部348と、引継ぎ先のプリンタ200Bに対する印刷可能枚数のチャージの成否を表すための成否表示部349が表示されている。引継ぎ中画面340Gでは、成否表示部348,349はいずれも処理中または未処理であるため成否は表示されていない。
【0043】
引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出が成功した場合、図4(h)に示す引継ぎ中画面340Hに移行する。引継ぎ中画面340Hでは、成否表示部348により引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出が成功したことが表示されている。成否表示部349は処理中であるため成否は表示されていない。
【0044】
引継ぎ先のプリンタ200Bに対する印刷可能枚数のチャージが成功した場合、図4(i)に示す引継ぎ中画面340Iに移行する。引継ぎ中画面340Iでは、成否表示部349により引継ぎ先のプリンタ200Bに対する枚数のチャージが成功したことが表示されている。
【0045】
以上の図4(a)~図4(i)に示す各画面340A~340Iは、サーバ100により生成され、各画面340A~340Iに対応する表示信号がサーバ100から端末装置300に送信されて、タッチパネル340に表示される。なお、各画面340A~340Iは、端末装置300にインストールされたアプリケーションプログラムにより生成されてタッチパネル340に表示されてもよい。
【0046】
<制御モードの切替時の制御手順>
本実施形態における上記処理を実現するために、印刷可能枚数の引継ぎ時に端末装置300のCPU310、サーバ100のプロセッサ110、プリンタ200A及びプリンタ200Bのプロセッサ210が実行する制御手順の一例を図5のシーケンスチャートにより説明する。図5は、例えばプリンタ200Aからプリンタ200Bに印刷可能枚数を引継ぐ場合の制御手順である。
【0047】
ステップS3では、サーバ100のプロセッサ110は、プリンタ200Aを、当該プリンタ200Aに係わる印刷可能枚数を引き継ぐための引き継ぎ元として指定する引継ぎ元指定画面340Bの表示信号を端末装置300に送信する。言い換えると、サーバ100のプロセッサ110は、プリンタ200Aを、後述するステップS42による減算対象として指定する引継ぎ元指定画面340Bの表示信号を端末装置300に送信する。当該ステップS3が第1表示信号出力処理の一例である。
【0048】
ステップS6では、端末装置300のCPU310は、上記ステップS3においてサーバ100から送信された表示信号を受信し、引継ぎ元指定画面340Bをタッチパネル340に表示させる(図4(b)参照)。引継ぎ元指定画面340Bで選択されたプリンタ200Aの情報は、当該ステップS6でサーバ100に送信されてもよいし、端末装置300にプールされて、例えば後述のステップS21において実行指示と共にサーバ100に送信されてもよい。
【0049】
ステップS9では、サーバ100のプロセッサ110は、プリンタ200Aからプリンタ200Bへと引き継ぐ印刷可能枚数の引継ぎ枚数を指定する引継ぎ量指定画面340Cの表示信号を端末装置300に送信する。言い換えると、サーバ100のプロセッサ110は、後述するステップS42で減算しステップS66で加算する引継ぎ量を指定する引継ぎ量指定画面340Cの表示信号を端末装置300に送信する。当該ステップS9が第3表示信号出力処理の一例である。
【0050】
ステップS12では、端末装置300のCPU310は、上記ステップS9においてサーバ100から送信された表示信号を受信し、引継ぎ量指定画面340Cをタッチパネル340に表示させる(図4(c)参照)。引継ぎ量指定画面340Cで入力された引継ぎ枚数は、当該ステップS12でサーバ100に送信されてもよいし、端末装置300にプールされて、例えば後述のステップS21において実行指示と共にサーバ100に送信されてもよい。
【0051】
ステップS15では、サーバ100のプロセッサ110は、プリンタ200Aとは異なるプリンタ200Bを、プリンタ200Aに係わる印刷可能枚数を引き継ぐ引継ぎ先として指定する引継ぎ先指定画面340Eの表示信号を端末装置300に送信する。言い換えると、サーバ100のプロセッサ110は、プリンタ200Bを、後述するステップS66による加算対象として指定する引継ぎ先指定画面340Eの表示信号を端末装置300に送信する。当該ステップS15が第2表示信号出力処理の一例である。
【0052】
ステップS18では、端末装置300のCPU310は、上記ステップS15においてサーバ100から送信された表示信号を受信し、引継ぎ先指定画面340Eをタッチパネル340に表示させる(図4(e)参照)。引継ぎ先指定画面340Eで選択されたプリンタ200Bの情報は、当該ステップS18でサーバ100に送信されてもよいし、端末装置300にプールされて、例えば後述のステップS21において実行指示と共にサーバ100に送信されてもよい。
【0053】
ステップS21では、端末装置300のCPU310は、印刷可能枚数の引継ぎの実行指示をサーバ100に送信する。
【0054】
ステップS24では、サーバ100のプロセッサ110は、端末装置300から送信された印刷可能枚数の引継ぎの実行指示を受信する。
【0055】
ステップS27では、サーバ100のプロセッサ110は、上記ステップS24で受信した実行指示に基づき、プリンタ200Aに係わる印刷可能枚数を指定された引継ぎ枚数だけ減算する減算指示を、プリンタ200Aに送信する。
【0056】
ステップS30では、プリンタ200Aのプロセッサ210は、サーバ100から送信された印刷可能枚数の減算指示を受信する。
【0057】
ステップS33では、プリンタ200Aのプロセッサ210は、記憶装置215のデータ記憶領域232に記憶された印刷可能枚数を指定された引継ぎ枚数だけ減算し、印刷可能枚数を更新する。
【0058】
ステップS36では、プリンタ200Aのプロセッサ210は、印刷可能枚数の減算が完了したことを表す減算完了通知を指定された引継ぎ枚数だけ減算された印刷可能枚数とともにサーバ100に送信する。
【0059】
ステップS39では、サーバ100のプロセッサ110は、プリンタ200Aから送信された減算完了通知と指定された引継ぎ枚数だけ減算された印刷可能枚数を受信する。ステップS27とステップS39が減算処理の一例である。
【0060】
ステップS42では、サーバ100のプロセッサ110は、記憶装置115のデータ記憶領域121に記憶されたプリンタ200Aに係わる印刷可能枚数を、ステップS39で受信した減算後のプリンタ200Aの印刷可能枚数に更新する。
【0061】
ステップS45では、サーバ100のプロセッサ110は、プリンタ200Aの印刷可能枚数の減算が成功したことを表す減算成功の表示信号を端末装置300に送信する。
【0062】
ステップS48では、端末装置300のCPU310は、サーバ100から送信された表示信号を受信し、タッチパネル340にプリンタ200Aの印刷可能枚数の減算が成功したことを表示する(図4(h)参照)。
【0063】
ステップS51では、サーバ100のプロセッサ110は、上記ステップS24で受信した実行指示に基づき、上記ステップS42で減算された引継ぎ枚数をプリンタ200Bに係わる印刷可能枚数に加算する加算指示を、プリンタ200Bに送信する。
【0064】
ステップS54では、プリンタ200Bのプロセッサ210は、サーバ100から送信された印刷可能枚数の加算指示を受信する。
【0065】
ステップS57では、プリンタ200Bのプロセッサ210は、記憶装置215のデータ記憶領域232に記憶された印刷可能枚数を指定された引継ぎ枚数だけ加算し、印刷可能枚数を更新する。
【0066】
ステップS60では、プリンタ200Bのプロセッサ210は、印刷可能枚数の加算が完了したことを表す加算完了通知を引継ぎ枚数だけ加算された印刷可能枚数とともにサーバ100に送信する。
【0067】
ステップS63では、サーバ100のプロセッサ110は、プリンタ200Bから送信された加算完了通知と引継ぎ枚数だけ加算された印刷可能枚数を受信する。ステップS51とステップS63が加算処理の一例である。
【0068】
ステップS66では、サーバ100のプロセッサ110は、記憶装置115のデータ記憶領域121に記憶されたプリンタ200Bに係わる印刷可能枚数をステップS63で受信した加算後のプリンタ200Bの印刷可能枚数に更新する。
【0069】
ステップS69では、サーバ100のプロセッサ110は、プリンタ200Bの印刷可能枚数の加算が成功したことを表す加算成功の表示信号を端末装置300に送信する。
【0070】
ステップS72では、端末装置300のCPU310は、サーバ100から送信された表示信号を受信し、タッチパネル340にプリンタ200Bの印刷可能枚数の加算が成功したことを表示する(図4(i)参照)。以上により、シーケンスが終了する。
【0071】
<実施形態の効果>
本実施形態のサーバ100は、当該サーバ100と複数のプリンタ200とを備えた印刷システム1について印刷量の管理を行う。印刷システム1は、プリンタ200においてシート上に画像を印刷するときの上限となる印刷可能枚数を、ユーザの操作に応じた購入要求に基づき購入される印刷権限が保証するチャージ枚数に応じて増加可能な権限購入サービスを実行可能に構成されている。各プリンタ200の記憶装置215には、当該プリンタ200の印刷可能枚数が記憶されている。
【0072】
サーバ100は、ステップS27及びステップS39と、ステップS51及びステップS63とを実行する。ステップS27及びステップS39では、ユーザが任意に選択可能なプリンタ200Aに係わる印刷可能枚数を、ユーザが所望する引継ぎ枚数だけ減算する減算処理がなされる。ステップS51及びステップS63では、ステップS42で減算された引継ぎ枚数を、プリンタ200Aとは異なる別のプリンタ200Bに係わる印刷可能枚数に加算する加算処理がなされる。
【0073】
本実施形態によれば、プリンタ200から他のプリンタ200に印刷可能枚数を所望の量だけ引き継ぐことができる。例えば、ユーザが印刷サービスの契約を解除する場合、契約を解除するプリンタ200から他の契約が有効なプリンタ200に印刷可能枚数を引き継ぐことができる。また例えば、ユーザが複数のプリンタ200を利用しており、その中によく使用するプリンタ200とあまり使用しないプリンタ200が含まれる場合でも、あまり使用しないプリンタ200の印刷可能枚数を、よく使用するプリンタ200に振り分けることができる。本実施形態によれば、印刷システム1においてプリンタ200の印刷可能枚数を有効に活用することができる。
【0074】
また、ユーザがチャージ枚数を購入する際の購入費用は、チャージ枚数が多いほど単価が安くなるのが一般的である。本実施形態によれば、ユーザがプリンタ200の複数台分に対応するチャージ枚数をまとめて購入して印刷可能枚数を各プリンタ200に振り分けることで、プリンタ200ごとにチャージ枚数を購入する場合に比べて、コスト的なメリットを得ることができる。
【0075】
また、本実施形態では特に、端末装置300のタッチパネル340に、プリンタ200AをステップS42の減算対象に指定する引継ぎ元指定画面340Bと、プリンタ200BをステップS66の加算対象に指定する引継ぎ先指定画面340Eと、を表示させる。本実施形態によれば、ユーザは上記画面において、プリンタ200の印刷可能枚数の引継ぎ元と引継ぎ先を容易且つ確実に指定することができる。
【0076】
また、本実施形態では特に、端末装置300のタッチパネル340に、ステップS27等で減算処理しステップS51等で加算処理する引継ぎ枚数を指定する引継ぎ量指定画面340Cを表示させる。本実施形態によれば、ユーザは上記画面において、引継ぎ枚数を容易且つ確実に指定することができる。
【0077】
また、本実施形態では特に、サーバ100が、ステップS27等及びステップS51等を実行する印刷量管理装置として機能する。本実施形態によれば、サーバ100と複数のプリンタ200と端末装置300とを備えた印刷システム1において、プリンタ200から他のプリンタ200に印刷可能枚数を所望の量だけ引き継ぐ処理を、サーバ100が主体的に実行するシステムを実現できる。
【0078】
<変形例>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を、順を追って説明する。
【0079】
(1)引継ぎ元からの印刷可能枚数の抽出失敗時に再実行する場合
例えば引継ぎ元として指定したプリンタ200Aがオフラインになっている等、何らかの原因により、引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出に失敗する場合もあり得る。このような場合に、抽出処理が再実行されるように印刷システム1が構成されてもよい。
【0080】
図6に、本変形例において端末装置300のタッチパネル340に表示される画面の一例を示す。図6(a)の引継ぎ中画面340Gは、前述の図4(g)に示した引継ぎ中画面340Gに対応している。引継ぎ中画面340Gより前の画面遷移は前述の図4(a)~図4(f)と同様であるため説明を省略する。引継ぎ中画面340Gにおいて、引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出に失敗した場合、図6(b)に示す引継ぎ中画面340Jに移行する。引継ぎ中画面340Jは、例えば前述の図5に示すステップS27においてサーバ100がプリンタ200Aに対して減算指示を送信した後一定期間を経過しても完了通知を受信しない場合に、サーバ100が端末装置300にその旨を通知することで表示される。
【0081】
引継ぎ中画面340Jでは、成否表示部348により引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出が失敗したことが表示されると共に、成否表示部349により引継ぎ先のプリンタ200Bに対するチャージが実行できないことが表示されている。また引継ぎ中画面340Jには、ユーザに対してネットワーク状況の確認と抽出の再実行を促すメッセージ360と、抽出の再実行を指示するためのOKボタン361と、が表示されている。
【0082】
引継ぎ中画面340Jにおいて、ユーザがプリンタ200Aのネットワーク状況等を確認してOKボタン361を操作した場合、図6(c)に示す引継ぎ設定画面340Dに移行する。図6(c)の引継ぎ設定画面340Dは、前述の図4(d)に示した引継ぎ設定画面340Dに対応している。引継ぎ設定画面340Dの後の画面遷移は前述の図4(e)~図4(i)と同様であるため説明を省略する。上記操作により、サーバ100はプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出処理を再実行する。
【0083】
本変形例によれば、プリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出処理を失敗した場合に再実行することができる。本変形例によれば、プリンタ200Aに対して実行する抽出処理の成功率を高めることができる。
【0084】
(2)引継ぎ先への印刷可能枚数のチャージ失敗時に再実行する場合
例えば引継ぎ先として指定したプリンタ200Bがオフラインになっている等、何らかの原因により、引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出に成功した後に、引継ぎ先のプリンタ200Bに対する印刷可能枚数のチャージに失敗する場合もあり得る。このような場合に、チャージ処理が再実行されるように印刷システム1が構成されてもよい。
【0085】
図7に、本変形例において端末装置300のタッチパネル340に表示される画面の一例を示す。図7(a)の引継ぎ中画面340Hは、前述の図4(h)に示した引継ぎ中画面340Hに対応している。引継ぎ中画面340Hより前の画面遷移は前述の図4(a)~図4(g)と同様であるため説明を省略する。引継ぎ中画面340Hにおいて、引継ぎ先のプリンタ200Bに対する印刷可能枚数のチャージに失敗した場合、図7(b)に示す引継ぎ中画面340Kに移行する。引継ぎ中画面340Kは、例えば前述の図5に示すステップS51において、サーバ100がプリンタ200Bに対して加算指示を送信した後一定期間を経過しても完了通知を受信しない場合に、サーバ100が端末装置300にその旨を通知することで表示される。
【0086】
引継ぎ中画面340Kでは、成否表示部348により引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出が成功したことが表示される一方、成否表示部349により引継ぎ先のプリンタ200Bに対する印刷可能枚数のチャージが失敗したことが表示されている。また引継ぎ中画面340Kには、ユーザに対してネットワーク状況の確認とチャージの再実行を促すメッセージ362と、チャージの再実行を指示するためのOKボタン363と、が表示されている。
【0087】
引継ぎ中画面340Kにおいて、ユーザがプリンタ200Bのネットワーク状況等を確認してOKボタン363を操作すると、図7(c)に示す引継ぎ設定画面340Lに移行する。引継ぎ設定画面340Lには、前述の図4(d)に示した引継ぎ設定画面340Dと同様に、プリンタ情報ボタン344と、引継ぎ枚数347と、選択ボタン342と、実行ボタン343と、が表示されている。また引継ぎ設定画面340Lには、引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出が完了していることを表すメッセージ364が表示されている。
【0088】
引継ぎ設定画面340Lにおいて、ユーザが例えば選択ボタン342を操作すると、図7(d)に示す引継ぎ先指定画面340Eに移行する。図7(d)の引継ぎ先指定画面340Eは、前述の図4(e)に示した引継ぎ先指定画面340Eに対応している。引継ぎ先指定画面340Eの後の画面遷移は前述の図4(f)~図4(i)と同様であるため説明を省略する。上記操作により、サーバ100はプリンタ200Bに対する印刷可能枚数のチャージを再実行する。
【0089】
本変形例によれば、プリンタ200Bに対する印刷可能枚数のチャージを失敗した場合に再実行することができる。本変形例によれば、プリンタ200Bに対して実行するチャージ処理の成功率を高めることができる。
【0090】
(3)引継ぎ先への印刷可能枚数のチャージ失敗時に別プリンタにチャージする場合
引継ぎ元のプリンタ200Aからの印刷可能枚数の抽出に成功した後に、何らかの原因により、引継ぎ先のプリンタ200Bに対する印刷可能枚数のチャージに失敗する場合もあり得る。このような場合に、プリンタ200A,200Bとは異なる別のプリンタ200Cに印刷可能枚数がチャージされるように、印刷システム1が構成されてもよい。本変形例では、ユーザが例えば3台のプリンタ200A,200B,200Cを利用しているものとする。3台のプリンタ200A,200B,200Cは、予めサーバ100に登録されてプリペイド印刷サービスを受けることが可能である。
【0091】
図8に、本変形例において端末装置300のタッチパネル340に表示される画面の一例を示す。図8(a)~図8(c)の画面340H,340K,340Lは、前述の図7(a)~図7(c)の画面340H,340K,340Lと同じであるため説明を省略する。図8(c)に示す引継ぎ設定画面340Lにおいて、ユーザが例えば選択ボタン342を操作すると、図8(d)に示す引継ぎ先指定画面340Mに移行する。引継ぎ先指定画面340Mには、ユーザが利用する例えば3台のプリンタ200A~200Cの各々を選択するためのプリンタ情報ボタン344,345,365が表示されている。プリンタ情報ボタン344は、引継ぎ元として設定されたプリンタ200Aに対応するため、例えばグレーアウトされることにより選択不能となっている。また、プリンタ情報ボタン345は、印刷可能枚数のチャージに失敗したプリンタ200Bに対応するため、例えばグレーアウトされることにより選択不能となっている。プリンタ情報ボタン365はプリンタ200Cに対応しており、操作可能となっている。当該引継ぎ先指定画面340Mで選択されるプリンタ200Cが、第3印刷装置の一例である。
【0092】
図8(d)に示す引継ぎ先指定画面340Mにおいて、ユーザが例えば選択ボタン365を操作すると、前述の図4(f)に示す引継ぎ設定画面340Fに移行する。引継ぎ設定画面340F以降の画面遷移は前述の図4(f)~図4(i)と同様であるため説明を省略する。上記操作により、前述の図5に示すシーケンスにおいて、サーバ100がプリンタ200A,200Bとは異なるプリンタ200Cに対してステップS51~ステップS69を再実行する。
【0093】
なお、以上ではプリンタ200Bに対する印刷可能枚数のチャージに失敗した場合に、ユーザが手動操作にてプリンタ200Cを引継ぎ先として選択する構成としたが、これに限られない。例えば、端末装置300又はサーバ100がプリンタ200A,200Bとは異なるプリンタ200Cを引継ぎ先として自動的に選択してもよい。
【0094】
本変形例では、次のような効果を得ることができる。すなわち、プリンタ200Aに対する印刷可能枚数の抽出処理に成功しても、何らかの原因によりプリンタ200Bに対するチャージ処理に失敗する場合もあり得る。例えば失敗の原因が、プリンタ200Bの故障であるような場合には、プリンタ200Bに対するチャージ処理を何度実行しても失敗に終わることもあり得る。その場合、ユーザの印刷可能枚数がプリンタAから抽出された分だけ目減りすることとなり、ユーザの損失となってしまう。本変形例では、このような場合に、引継ぎ枚数を、プリンタ200A,200Bとは異なるプリンタ200Cに係わる印刷可能枚数に加算する。本変形例によれば、プリンタ200Aの印刷可能枚数をプリンタ200Bとは別のプリンタ200Cに引き継ぐことができるので、ユーザに損失が生じることを防止できる。
【0095】
(4)印刷可能枚数の引継ぎを印刷サービスの適用除外タイミングで実行する場合
プリンタ200が契約解除等によりプリペイド印刷サービスの適用除外となる場合、当該プリンタ200に設定された印刷可能枚数は使用不可能となる。そこで、前述の図5に示すシーケンスによる印刷可能枚数の引継ぎ処理が、プリンタ200がプリペイド印刷サービスの適用除外となるタイミングにおいて実行されてもよい。例えば、プリンタ200Aの契約解除等によりサーバ100においてプリンタ200Aの登録が削除される際に、サーバ100が印刷可能枚数の引継ぎを促す画面の表示信号を端末装置300に送信してタッチパネル340に表示させてもよい。これにより、端末装置300のCPU310、サーバ100のプロセッサ110、プリンタ200A及びプリンタ200Bのプロセッサ210が、前述の図5に示すシーケンスを開始してもよい。
【0096】
本変形例によれば、プリペイド印刷サービスの適用除外により使用不可能となるプリンタ200の印刷可能枚数を他のプリンタ200に引き継ぐことができるので、プリンタ200の印刷可能枚数を有効に活用することができる。
【0097】
(5)その他
以上では、同一のユーザにおける複数のプリンタ200間で印刷可能枚数を引き継ぐ場合について説明したが、これに限られず、一のユーザから他のユーザのプリンタ200に対して印刷可能枚数を引き継いでもよい。例えば、ユーザAが印刷サービスの契約を解除する場合に、当該ユーザAのプリンタ200から他の契約中のユーザBのプリンタ200に印刷可能枚数を引き継ぐことも可能である。この場合、例えば前述の図4(e)に示す引継ぎ先指定画面340Eにおいて、他のユーザを特定し、当該ユーザのプリンタ200を選択可能とすればよい。
【0098】
また、以上の実施形態で説明したサーバ100のプロセッサ110による機能の一部又は全部を、例えば端末装置300のCPU310が実行するようにしてもよい。例えば、端末装置300のCPU310が、図5に示したステップS27、ステップS39~ステップS42、ステップS51、ステップS63~ステップS66等を実行してもよい。この場合、端末装置300が印刷量管理装置の一例である。本変形例によれば、サーバ100と複数のプリンタ200と端末装置300とを備えた印刷システム1において、プリンタ200から他のプリンタ200に印刷可能枚数を所望の量だけ引き継ぐ処理を、端末装置300が主体的に実行するシステムを実現できる。
【0099】
また、以上の実施形態で説明したサーバ100のプロセッサ110による機能の一部又は全部を、例えばプリンタ200のプロセッサ210が実行するようにしてもよい。例えば、プリンタ200のプロセッサ210が、図5に示したステップS3、ステップS9、ステップS15、ステップS24、ステップS42~ステップS45、ステップS66~ステップS69等を実行してもよい。この場合、プリンタ200が印刷量管理装置の一例である。本変形例によれば、サーバ100と複数のプリンタ200と端末装置300とを備えた印刷システム1において、プリンタ200から他のプリンタ200に印刷可能枚数を所望の量だけ引き継ぐ処理を、プリンタ200が主体的に実行するシステムを実現できる。
【0100】
また、図5に示すシーケンスチャートは本発明を上記シーケンスに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
【0101】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0102】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0103】
1 印刷システム
100 サーバ(印刷量管理装置の一例)
200 プリンタ(印刷装置の一例)
200A プリンタ(第1印刷装置の一例)
200B プリンタ(第2印刷装置の一例)
200C プリンタ(第3印刷装置の一例)
215 記憶装置(記憶部の一例)
300 端末装置
340B 引継ぎ元指定画面
340C 引継ぎ量指定画面
340E 引継ぎ先指定画面
340M 引継ぎ先指定画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8