(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111840
(43)【公開日】2024-08-19
(54)【発明の名称】取付システム、取付システムを含むウィンドウアセンブリ、およびウィンドウアセンブリを形成する方法
(51)【国際特許分類】
B60R 11/04 20060101AFI20240809BHJP
B60J 1/02 20060101ALI20240809BHJP
B29C 45/16 20060101ALI20240809BHJP
B29C 45/14 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
B60R11/04
B60J1/02 Z
B29C45/16
B29C45/14
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024016102
(22)【出願日】2024-02-06
(31)【優先権主張番号】63/443,580
(32)【優先日】2023-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/431,403
(32)【優先日】2024-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519196036
【氏名又は名称】エージーシー オートモーティヴ アメリカズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】エアロン シュイリン
(72)【発明者】
【氏名】アダム パトリック
(72)【発明者】
【氏名】マイケル マクブライアー
(72)【発明者】
【氏名】イアン ハツィリアス
(72)【発明者】
【氏名】マシュー コリンズ
【テーマコード(参考)】
3D020
4F206
【Fターム(参考)】
3D020BA20
3D020BB01
3D020BC02
3D020BD01
3D020BD05
4F206AA25
4F206AA29
4F206AA45
4F206AD19
4F206AH18
4F206JA07
4F206JB12
4F206JB28
4F206JL02
4F206JM04
4F206JN12
(57)【要約】
【課題】従来技術の問題を解決する。
【解決手段】車両の取付表面に対してコンポーネントを支持するように構成される取付システムが、車両の取付表面に結合されるように構成される取付部分を含む取付ブラケットを含む。取付ブラケットは、コンポーネントを支持するように構成されるコンポーネントレセプタクルを画定する。取付ブラケットは、第1のプラスチック材料を含む。取付システムは、取付ブラケットに結合され、取付部分と車両の取付表面との間の破片の進入を阻止するために車両の取付表面と係合するように構成される、シールも含む。シールは、第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料を含む。取付システムは、車両の取付表面が透明な窓ガラスの内面であり、コンポーネントがセンサである、ウィンドウアセンブリに含まれてよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサを収容するように構成されるウィンドウアセンブリであって、
内面と、対向する外面とを含む、透明な窓ガラスと、
前記透明な窓ガラスの前記内面に結合される取付部分を含む取付ブラケットであって、前記取付部分は、前記取付部分の周囲によって境界付けられる全取付領域を画定し、前記取付部分の前記周囲内にセンサ開口を画定し、前記取付ブラケットは、1000MPa以上の弾性係数および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する第1のプラスチック材料を含み、前記取付ブラケットは、前記センサが前記センサ開口と整列されるように、前記センサを支持するように構成される、前記取付ブラケットと、
前記取付部分の前記周囲に沿って前記取付ブラケットに結合され、前記透明な窓ガラスの前記内面に係合して、前記取付部分と前記透明な窓ガラスの前記内面との間の破片の進入を阻止する、シールであって、前記シールは、前記第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料を含み、50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度のうちの少なくとも一方を有する、前記シールと、を含む、
ウィンドウアセンブリ。
【請求項2】
前記取付ブラケットは、ブラケットチャネルを画定し、前記シールは、前記ブラケットチャネル内に少なくとも部分的に配置される、請求項1に記載のウィンドウアセンブリ。
【請求項3】
前記センサを隠すために前記取付ブラケットに結合されるカバーをさらに含む、請求項1に記載のウィンドウアセンブリ。
【請求項4】
前記シールは、第1のシールとしてさらに画定され、当該ウィンドウアセンブリは、前記取付ブラケットと前記カバーとの間の破片の進入を阻止するために、前記取付ブラケットと前記カバーとの間に介装される第2のシールをさらに含み、任意に、前記取付ブラケットは、前記取付部分の反対側に面する結合部分をさらに含み、前記第2のシールは、前記結合部分の周囲の周りに配置される、請求項3に記載のウィンドウアセンブリ。
【請求項5】
前記取付ブラケットは、車両のバックミラーを受け入れるように構成されるノッチを画定する、請求項1に記載のウィンドウアセンブリ。
【請求項6】
前記第1のプラスチック材料は、熱可塑性半結晶ポリマであり、および/または、
前記第1のプラスチック材料は、ポリブチレンテレフタレートおよびポリカプロラクタムからなる群から選択される、
請求項1~5のうちのいずれか1項に記載のウィンドウアセンブリ。
【請求項7】
前記第2のプラスチック材料は、熱可塑性エラストマであり、任意に、前記熱可塑性エラストマは、熱可塑性ウレタンである、請求項1~5のうちのいずれか1項に記載のウィンドウアセンブリ。
【請求項8】
1つ以上のセンサを収容するように構成されるウィンドウアセンブリを形成する方法であって、
内面と、対向する外面とを有する、透明な窓ガラスを提供することと、
取付部分を有する取付ブラケットを形成することであって、前記取付部分は、前記取付部分の周囲によって境界付けられるされる全取付領域を画定し、前記取付部分の前記周囲内にセンサ開口を画定し、前記取付ブラケットは、1000MPa以上の弾性率および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する第1のプラスチック材料を含み、前記取付ブラケットは、前記センサが前記センサ開口と整列されるように、前記センサを支持するように構成される、形成することと、
前記取付部分の前記周囲に沿って前記取付ブラケットにシールを結合することであって、前記シールは、前記第1のプラスチック材料とは異なり、50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度のうちの少なくとも一方を有する、第2のプラスチック材料を含む、結合することと、
前記シールが前記透明な窓ガラスの前記内面に係合して、前記取付部分と前記透明な窓ガラスの前記内面との間の破片の侵入を阻止するように、前記取付ブラケットを前記透明な窓ガラスの前記内面に結合することと、を含む、
方法。
【請求項9】
車両の取付表面に対してコンポーネントを支持するように構成される取付システムであって、
前記車両の前記取付表面に結合されるように構成される取付部分を含む取付ブラケットであって、前記取付ブラケットは、前記コンポーネントを支持するように構成されるコンポーネントレセプタクルを画定し、前記取付ブラケットは、第1のプラスチック材料を含み、前記第1のプラスチック材料は、1000MPa以上の弾性係数および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する熱可塑性半結晶ポリマを含む、前記取付ブラケットと、
前記取付ブラケットに結合され、前記車両の前記取付表面に係合して、前記取付部分と前記車両の前記取付表面との間の破片の進入を阻止するように構成される、シールであって、前記シールは、前記第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料を含み、前記第2のプラスチック材料は、50MPa以下の弾性係数および80以下のショアA硬度の少なくとも一方を有する熱可塑性エラストマを含む、前記シールと、を含み、
前記取付ブラケットは、第1の射出成形操作から形成され、前記シールは、前記シールが、前記取付ブラケットにオーバーモールドされるように、前記第1の射出成形操作に続いて、第2の射出成形操作から形成される、
取付システム。
【請求項10】
前記取付ブラケットは、ブラケットチャネルを画定し、前記シールは、前記ブラケットチャネル内に少なくとも部分的に配置される、請求項9に記載の取付システム。
【請求項11】
前記取付ブラケットを少なくとも部分的に隠すために前記取付ブラケットに結合されるカバーをさらに含む、請求項9に記載の取付システム。
【請求項12】
前記第1のプラスチック材料は、熱可塑性半結晶ポリマであり、および/または、
前記第1のプラスチック材料は、ポリブチレンテレフタレートおよびポリカプロラクタムからなる群から選択される、
請求項9~11のうちのいずれか1項に記載の取付システム。
【請求項13】
前記第2のプラスチック材料は、熱可塑性エラストマであり、任意に、前記熱可塑性エラストマは、熱可塑性ウレタンである、請求項9~11のうちのいずれか1項に記載の取付システム。
【請求項14】
前記コンポーネントは、センサとしてさらに画定され、前記コンポーネントレセプタクルは、前記取付ブラケットを通じて延在するセンサ開口としてさらに画定され、
前記取付ブラケットは、前記センサが前記センサ開口と整列されるように、前記センサを支持するように構成される、
請求項9に記載の取付システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本出願は、2024年2月2日に出願された米国特許出願第18/431,403号に対する優先権を主張し、その全体は参照により本明細書に組み込まれている。本出願は、2023年2月6日に出願された米国仮特許出願第63/443,580号の利益も主張し、その全体は参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
(技術分野)
本発明は、一般的に、取付システム(mounting system)、取付システムを含むウィンドウアセンブリ(window assembly)、および車両用のウィンドウアセンブリを形成する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(センサのような)車両用の従来のコンポーネント(構成要素)は、フロントガラス、ピラーなどのような、車両の様々な取付表面に取り付けられる。そのようなコンポーネントは、水、汚れ、および他の破片のような、外側の要素に敏感であり得る。さらに、フロントガラスの取付表面に対するこれらのコンポーネントの取付は、望ましくない騒音、振動、および過酷さ(NVH:noise, vibration and harshness)をもたらし得る。この目的のために、車両の取付表面に対するセンサのようなハウジングコンポーネント用の改良された取付システムの必要性が残っている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の1つの一般的な態様は、車両の取付表面に対してコンポーネントを支持するように構成される取付システムを含む。取付システムは、車両の取付表面に結合されるように構成される取付部分を含む取付ブラケットを含む。取付ブラケットは、コンポーネントを支持するように構成されるコンポーネントレセプタクルを画定する。取付ブラケットは、第1のプラスチック材料を含む。第1のプラスチック材料は、1000MPa以上の弾性率および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する熱可塑性半結晶ポリマを含む。取付システムは、取付ブラケットに結合され、車両の取付表面に係合して、取付部分と車両の取付表面との間の破片の進入を阻止するように構成される、シールを含む。シールは、第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料を含む。第2のプラスチック材料は、50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度のうちの少なくとも一方を有する熱可塑性エラストマを含む。取付ブラケットは、第1の射出成形操作から形成され、シールは、シールが、取付ブラケットにオーバーモールドされるように、第1の射出成形操作に続いて、第2の射出成形操作から形成される。
【0005】
本開示の別の一般的な態様は、センサを収容するように構成されるウィンドウアセンブリを含む。ウィンドウアセンブリは、内面と、対向する外面とを含む、透明な窓ガラスを含む。ウィンドウアセンブリは、透明な窓ガラスの内面に結合される取付部分を含む取付ブラケットも含む。取付部分は、取付部分の周囲によって境界付けられる全取付領域を画定する。取付ブラケットは、取付部分の周囲内にセンサ開口も画定する。取付ブラケットは、1000MPa以上の弾性率および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する第1のプラスチック材料を含む。取付ブラケットは、センサがセンサ開口と整列されるように、センサを支持するように構成される。ウィンドウアセンブリは、取付部分の周囲に沿って取付ブラケットに結合され、透明な窓ガラスの内面に係合して、取付部分と透明な窓ガラスの内面との間の破片の進入を阻止する、シールも含む。シールは、第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料を含む。第2のプラスチック材料は、50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度のうちの少なくとも一方を有する。
【0006】
本開示のさらなる一般的態様は、1つ以上のセンサを収容するように構成されるウィンドウアセンブリを形成する方法を含む。本方法は、内面と、対向する外面とを有する、透明な窓ガラスを提供することを含む。本方法は、取付部分を有する取付ブラケットを形成することも含み、取付部分は、取付部分の周囲によって境界付けられる全取付領域を画定し、取付部分の周囲内にセンサ開口を画定する。取付ブラケットは、1000MPa以上の弾性率および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する第1のプラスチック材料を含む。取付ブラケットは、センサがセンサ開口と整列されるように、センサを支持するように構成される。本方法は、取付部分の周囲に沿って取付ブラケットにシールを結合することも含む。シールは、第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料を含む。第2のプラスチック材料は、50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度のうちの少なくとも一方を有する。本方法は、シールが透明な窓ガラスの内面に係合して、取付部分と透明な窓ガラスの内面との間の破片の進入を阻止するように、取付ブラケットを透明な窓ガラスの内面に結合することも含む。
【0007】
本開示の他の利点は、添付の図面と共に考察されるときに以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解されるようになるので、容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示による取付システムの正面概略図である。
【0009】
【
図2A】本開示による取付システムの一例の断面図である。
【0010】
【
図2B】本開示による取付システムの別の例の断面図である。
【0011】
【
図3】車両のウィンドウアセンブリに結合されるように構成された本開示による取付システムのさらに別の例の正面図であり、取付システムは、取付ブラケットを含み、ウィンドウアセンブリは、透明な窓ガラスを含む。
【0012】
【
図4】車両に結合されたウィンドウアセンブリ内に装着されて示された
図3の取付システムの平面図である。
【0013】
【
図5】
図4の線5-5に沿って取られた
図3および
図4の取付けシステムおよびウィンドウアセンブリの概略断面図である。
【0014】
【
図6】
図3および
図4の取付システムの拡大図であり、取付システムは、カバーをさらに含む。
【0015】
【0016】
【
図8】
図6の取付システムおよびウィンドウアセンブリの斜視図である。
【0017】
【
図9】
図6の取付システムの断面図であり、取付システムは、取付ブラケットとカバーとの間に介在する第2のシールを含む。
【0018】
【
図10】第1のシールおよび第2のシールの1つの構成を示す
図9の取付システムの底断面図である。
【0019】
【
図11】第1のシールおよび第2のシールの別の構成を示す
図9の取付システムの底断面図である。
【0020】
【
図12】本開示による別の取付システムの斜視図である。
【0021】
【
図13】
図12の取付システムの斜視図であり、取付システムは、取付部分を有する取付ブラケットを有し、取付部分は、外側カバーに結合されるように構成されている。
【0022】
【0023】
【
図15】本開示による取付システムを形成する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
幾つかの眺望を通じて同様の数字が同様の部品(parts)を示す図を参照して、本開示による取付システム100、200、300(mounting system)の様々な構成が一般的に示されている。本開示による取付システム100、200、300は、車両108の取付表面104に対してコンポーネント101(構成要素)を支持するように構成される。コンポーネント101は、(カメラのような)センサ、ディスプレイパネル、(内部パネル、ルーフパネル、本体パネルなどのような)他の車両コンポーネント、および同等物、またはそれらの組み合わせであってよい。以下にさらに詳細に説明するように、取付システム100は、取付表面104に対して1つよりも多くのコンポーネント101を支持するように構成されてよい。
【0025】
図1~
図2Bを参照すると、本開示による取付システム100は、取付ブラケット114を含む。取付ブラケット114は、第1のプラスチック材料から構成される。これらの実施態様において、第1のプラスチック材料は、熱可塑性半結晶ポリマを含む。さらに、これらの実施形態による第1のプラスチック材料は、1000MPa以上の弾性率および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも1つを有する。換言すれば、第1のプラスチック材料は、1000MPa以上の弾性率のみ、70以上のショアD硬度のみ、または1000MPa以上の弾性率および70以上のショアD硬度の両方を有することができる。
【0026】
幾つかの例において、第1のプラスチック材料は、1000MPa~10,000MPaの間の弾性率を有する。例えば、第1のプラスチック材料の弾性率は、1000MPa~2000MPaの間、2000MPa~3000MPaの間、3000MPa~4000MPaの間、4000MPa~5000MPaの間、5000MPa~6000MPaの間、6000MPa~7000MPaの間、7000MPa~8000MPaの間、8000MPa~9000MPaの間、および9000MPa~10,000MPaの間であってよい。第1のプラスチック材料が(以下に論じる)追加の材料で補強される例において、結果として得られる弾性率は、(例えば、200,000MPaほどの高さのように)有意により高いことがある。弾性率を測定するための1つの適切な技術が、ASTM D638(2022)に提供されており、それは「プラスチックの引張特性についての標準試験方法」と題されており、その全体が参照により組み込まれている。弾性率を測定するための別の適切な技術が、ASTM D790(2017)に提供されており、それは「非強化および強化プラスチックおよび電気絶縁材料の曲げ特性についての標準試験方法」と題されており、その全体が参照により組み込まれている。
【0027】
幾つかの例において、第1のプラスチック材料は、70~100の間のショアD硬度を有する。例えば、第1のプラスチック材料のショアD硬度は、70~75の間、75~80の間、80~85の間、85~90の間、90~95の間、および95~100の間であってよい。ショアA/D硬度を測定するための1つの適切な技術が、ASTM D2240(2021)に提供されており、それは「ゴム特性デュロメータ硬度のための標準試験方法」と題されており、その全体が参照により組み込まれている。
【0028】
幾つかの例において、第1のプラスチック材料は、ポリブチレンテレフタレートおよびポリカプロラクタム(すなわち、PA6ナイロン)からなる群から選択されるが、他の材料も想定される。また、幾つかの例において、第1のプラスチック材料は、炭素繊維またはガラス繊維のような追加の材料で補強されてよいことが理解されるべきである。
【0029】
取付ブラケット114のサイズおよび形状は、本開示の目的のために特に制限されない。従って、取付ブラケットは、
図1~
図2Bに概略的に示されている。取付ブラケット114は、(例えば、接着剤を介して)車両108の取付表面104に結合される(coupled)ように構成される取付部分116を有する。取付部分116は、車両108の取付表面104に直接的にまたは(例えば、取付部分116と取付表面104との間の中間コンポーネントを用いて)間接的に結合されてよいことが理解されるべきである。取付部分116は、取付部分116の周囲120(perimeter)によって境界付けられる全取付領域118を画定することがある。
【0030】
図1~
図2Bを依然として参照すると、取付部分116は、取付部分116の周囲120内に配置されることがある1つ以上のコンポーネントレセプタクル121を画定する。取付ブラケット114は、コンポーネント101がそれぞれのコンポーネントレセプタクル121内に少なくとも部分的に配置されるように構成されるように、コンポーネント101を支持するように構成される。コンポーネント101は、典型的には、取付ブラケット114に取り外し可能に結合される。例えば、コンポーネント101は、(例えば、ネジ、クリップなどを介して)取付ブラケット114に固定されてよく、あるいは、コンポーネント101は、干渉嵌め(interference fit)を介してコンポーネントレセプタクル121内に配置されてよい。コンポーネント101を取付ブラケット114に結合する他の構成が想定される。
【0031】
図2Aに示すような一例において、取付表面104は、車両108の透明な窓ガラス106(transparent pane)である。ここで、取付システム100は、車両108の透明な窓ガラス106に対してコンポーネント101を支持するように構成される。具体的には、取付ブラケット114は、コンポーネント101を支持するために透明な窓ガラス106によって画定される取付表面104に結合されるように構成される。図示の例において、コンポーネント101は、センサ102(以下に説明する)である。ここで、取付ブラケット114は、センサ102の視野FOVが透明な窓ガラス106に面するように(よって、センサ102が透明な窓ガラス106を覗くように)センサ102を支持する。この例において、コンポーネントレセプタクル121は、取付ブラケット114を通って延びるセンサ開口122(sensor aperture)としてさらに画定され、センサ開口周囲132によって境界付けられるセンサ領域130を画定し、センサ領域130は、取付部分116の全取付領域118よりも小さい。幾つかの例において、センサ開口122は、取付部分116の周囲120から離間している(すなわち、全取付領域118の一部分が、センサ開口122と取付部分116の周囲120との間に配置される)。
図2Bの例において、取付表面104は、車両108のシートメタル表面であってよい。ここで、取付ブラケット114は、透明な窓ガラス106によって画定された取付表面104に結合されて、取付表面104に対してコンポーネント101を支持するように構成される。
【0032】
取付システム100が1つよりも多くのコンポーネント101を支持するように構成される構成において、取付ブラケット114は、それぞれのコンポーネント101を支持するように構成された複数のコンポーネントレセプタクル121を画定する。取付システム100は、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、またはそれよりも多くのコンポーネント101のような、任意の数のコンポーネント101を支持するように構成されてよいことが理解されるべきである。幾つかの例では、単一のコンポーネントレセプタクル121が、複数のコンポーネント101を支持するように構成されてよい。
【0033】
図2Aおよび
図2Bに最も良く示されるように、取付システム100は、シール126も含む。シール126は、取付ブラケット114の第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料から構成される。これらの実施態様において、第2のプラスチック材料は、熱可塑性エラストマを含む。幾つかの例において、熱可塑性エラストマは、熱可塑性ウレタンとしてさらに定義されるが、他の材料も想定される。さらに、これらの実施形態による第2のプラスチック材料は、50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度のうちの少なくとも1つを有する。換言すれば、第2のプラスチック材料は、50MPa以下の弾性率のみ、80以下のショアA硬度のみ、または50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度の両方を有することができる。幾つかの例において、第2のプラスチック材料は、0MPaより大きいものから50MPa以下のものまでの間の弾性率を有する。例えば、第2のプラスチック材料の弾性率は、0MPaより大きい~50MPa以下の間、0MPaより大きい~40MPa以下の間、0MPaより大きい~30MPa以下の間、0MPaより大きい~20MPa以下の間、0MPaより大きい~10MPa以下の間、0MPaより大きい~5MPa以下の間であってよい。幾つかの例において、第2のプラスチック材料は、0~80の間のショアA硬度を有する。例えば、第2のプラスチック材料のショアA硬度は、0~80の間、0~70の間、0~60の間、0~50の間、0~40の間、0~30の間、0~20の間、および0~10の間であってよい。
【0034】
図2Aおよび
図2Bに最も良く示されるように、シール126は、取付ブラケット114に結合される。ここで、シール126は、シール126が取付表面104と取付ブラケット114との間の空間(例えば、取付部分116の全取付領域118)における破片、塵埃、水分などの侵入を阻止するために取付表面104と係合するように構成されるように、取付部分116から離れて延在する。シール126は、取付ブラケット114の取付部分116の周囲120に沿って延在する(
図1に最も良く示されている)。
図1に示すような幾つかの実施態様において、シール126は、取付ブラケット114の取付部分116の周囲120全体に沿って延在することを理解されるべきである。しかしながら、他の実施形態において、シール126は、取付ブラケット114の取付部分116の周囲120(例えば、片側)に沿って部分的に延在してよい。取付表面104と取付ブラケット114との間の空間における破片、塵埃、水分などの侵入を阻止することに加えて、取付表面104と係合するように構成されるシール126を有することは、取付ブラケット114と取付表面104との間の振動も減少させ、取付ブラケット114と車両108の取付表面104との間に生じることがある騒音、振動、および過酷さ(NVH)も減少させる。
【0035】
シール126を取付ブラケット114に結合するための様々なアプローチが想定される。例えば、シール126は、取付ブラケット114の上にオーバーモールドされてよい。取付ブラケット114およびシール126は、2回のショット射出成形を通じて形成されてよい。具体的には、取付ブラケット114が第1のプラスチック材料で射出成形され、次いで、第2のプラスチック材料を含むシール126が取付ブラケット114の上に射出成形されてよい。換言すれば、取付ブラケット114は、第1の射出成形操作から形成されてよく、シール126は、シール126が取付ブラケット114にオーバーモールドされるように、第1の射出成形操作に続いて、第2の射出成形操作から形成されてよい。これらの例では、オーバーモールディングプロセスに適合するように第1のプラスチック材料および第2のプラスチック材料を選択することが重要である。
図2Aに示すような幾つかの例において、取付ブラケット114は、ブラケットチャネル128を画定する。幾つかの例において、シール126は、ブラケットチャネル128内に少なくとも部分的に配置される。例えば、シール126は、シール126を取付ブラケット114に結合するように、ブラケットチャネル128内にオーバーモールドされるか、あるいはブラケットチャネル128内に圧力嵌めされてよい。シール126を取付ブラケット114に結合する他の構成が想定される。
【0036】
図2Aおよび
図2Bを参照すると、取付システム100は、取付ブラケット114に結合されるカバー134をさらに含んでよい。必要とはされないが、カバー134は、コンポーネント101を隠すことがある。カバー134は、(例えば、ネジ、クリップなどを介して)取付ブラケット114に締結されてよく、あるいは、カバー134は、干渉嵌めを介して取付ブラケット114に結合されてよい。カバー134を取付ブラケット114に結合する他の構成が想定される。存在する場合、カバー134は、取付ブラケット114に結合されると、取付表面104から離れて延在する。例えば、
図2Aを参照すると、取付ブラケット114が透明な窓ガラス106に結合される構成において、取付ブラケット114は、透明な窓ガラス106とカバー134との間に配置される。別の例では、
図2Bを参照すると、取付ブラケット114は、カバー134とシートメタルのような車両108の取付表面104との間に配置されてよい。カバー134は、典型的には、美容カバー(beauty cover)またはアップリケ(applique)と呼ばれる。
【0037】
図3~
図11を参照すると、本開示による取付システム200が、取付表面204(例えば、車両108の透明な窓ガラス206の内面205)に対してセンサ202を収容するように構成される。これらの例において、取付システム200は、「センサ取付システム200」と呼ばれることもある。センサ202は、カメラ、雨センサ、光センサ、光検出および測距(LIDAR)センサ、衝突センサ、前方衝突センサなど、またはそれらの組み合わせであってよい。以下にさらに詳細に説明するように、センサ取付システム200は、1つよりも多くのセンサ202を有してよい。
【0038】
車両108の取付表面204が車両208の透明な窓ガラス206の内面205である例において、センサ取付システム200および透明な窓ガラス206は、ウィンドウアセンブリ212(window assembly)を集合的に画定する。幾つかの例において、透明な窓ガラス206は、ガラスの少なくとも1つのペインとして実装される。透明な窓ガラス206がガラスとして実装される場合、透明な窓ガラス206は、ソーダ石灰ガラス、アルミノケイ酸塩ガラス、ホウ素ケイ酸塩ガラス、ホウ素アルミノケイ酸塩ガラスなどを含むが、これらに限定されない、任意の適切なガラス組成物から構成される。当業者は、透明な窓ガラス206が、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリビニルブチラールなどのような、ポリマ材料から形成されてよいことを認識する。
【0039】
透明な窓ガラス206は、厚さT1を有する。透明な窓ガラス206の厚さT1は、約0.3mm~約4.1mmであってよい。より具体的には、厚さT1は、約0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2.0mm、2.1mm、2.2mm、2.3mm、2.4mm、2.5mm、2.6mm、2.7mm、2.8mm、2.9mm、3.0mm、3.1mm、3.2mm、3.3mm、3.4mm、3.5mm、3.6mm、3.7mm、3.8mm、3.9mm、4.0mm、または4.1mmであってよい。
【0040】
本明細書において使用されるとき、「透明(transparent)」という用語は、所定の可視光範囲内の光透過の70%以上が通過することを許容する材料を指す。典型的には、所定の可視光範囲は、人間の眼が見ることができる電磁スペクトルのセグメント(すなわち、可視光)である。よって、所定の可視光範囲は、典型的には、約380~約780ナノメートルの光の波長を指す。しかしながら、センサ202がLIDARセンサである場合、透明な窓ガラス206は、LIDARセンサの動作スペクトルに対応する所定の可視光範囲内の光透過の70%以上が通過することを追加的または代替的に許容することがある。例えば、LIDARセンサの作動スペクトルに対応する所定の可視光範囲は、780ナノメートル~2000ナノメートルの間であることがある。他のスペクトルが想定される。
【0041】
図5に最も良く示されるような幾つかの例において、透明な窓ガラス206は、フロントガラスのような積層された板ガラス(laminated glazing)として形成される。これらの例において、積層された透明な窓ガラス206は、内面205を画定する内側ガラス基板206Aと、外面210を画定する外側ガラス基板206Bと、内側ガラス基板206Aと外側ガラス基板206Bとの間に配置される高分子中間層206Cとを含む。内側ガラス基板206Aおよび外側ガラス基板206Bは、ソーダ石灰ガラス、アルミノケイ酸塩ガラス、ホウ素ケイ酸塩ガラス、ホウ素アルミノケイ酸塩ガラスなどを含むが、これらに限定されない、任意の適切なガラス組成物から構成されてよい。内側ガラス基板206Aおよび外側ガラス基板206Bは、同じまたは異なるガラス組成物から構成されてよいことが理解されるべきである。
【0042】
内側ガラス基板206Aは、厚さTAを有してよく、外側ガラス基板206Bは、厚さTBを有してよい。内側ガラス基板206Aの厚さTAおよび外側ガラス基板206Bの厚さTBは、それぞれ、用途に適した任意の厚さであってよい。例えば、内側ガラス基板206Aの厚さTAおよび外側ガラス基板206Bの厚さTBは、それぞれ、約0.3mm~約4.1mmであってよい。より具体的には、厚さTAおよびTBは、それぞれ、約0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2.0mm、2.1mm、2.2mm、2.3mm、2.4mm、2.5mm、2.6mm、2.7mm、2.8mm、2.9mm、3.0mm、3.1mm、3.2mm、3.3mm、3.4mm、3.5mm、3.6mm、3.7mm、3.8mm、3.9mm、4.0mm、または4.1mmであってよい。厚さTAおよび厚さTBは、同じであり得るかあるいは異なり得ることが理解されるべきである。一例において、内側ガラス基板206Aおよび外側ガラス基板206Bは、透明な窓ガラス206が「対称」積層体とみなされるように、同じ厚さを有する(すなわち、TAは、TBに等しい)。しかしながら、別の例において、内側ガラス基板206Aおよび外側ガラス基板206Bは、透明な窓ガラス206が「非対称」積層体とみなされるように、異なる厚さを有する(すなわち、TAは、TBに等しくない)。上記に列挙する例示的なTA値およびTB値の全ての組み合わせ、ならびにそれらの間の全ての分数値が、想定される。
【0043】
高分子中間層206Cは、透明な窓ガラス206の衝撃または破損の事態において高分子中間層206Cが内側ガラス基板206Aおよび/または外側ガラス基板206Bを保持するように、内側ガラス基板206Aおよび外側ガラス基板206Bを接合する(bond)。高分子中間層206Cは、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)などのような、ポリマまたは熱可塑性樹脂を含む。光学ヘイズ、ガラスへの接着、および構造的剛性に関する所要の性能特性を提供する高分子中間層206Cを実装するための他の適切な材料が利用される。内側ガラス基板206Aおよび外側ガラス基板206Bと同様に、高分子中間層206Cは、光に対して実質的に透明であるか、あるいは他の方法で透明である。
【0044】
図3~
図5を参照すると、センサ取付システム200は、取付ブラケット214を含む。取付ブラケット214は、第1のプラスチック材料から構成される。これらの実施形態において、第1のプラスチック材料は、1000MPa以上の弾性率を有してよい。第1のプラスチック材料は、追加的にまたは代替的に、70以上のショアD硬度を有してよい。幾つかの例において、第1のプラスチック材料は、ポリブチレンテレフタレートおよびポリカプロラクタム(すなわち、PA6ナイロン)からなる群から選択されることがある熱可塑性半結晶ポリマであるが、他の材料が想定される。取付ブラケット214は、車両108の取付表面204(例えば、透明な窓ガラス206の内面205)に結合されるように構成される取付部分216を有する。取付部分216は、車両208の取付表面204に直接的にまたは(例えば、取付部分216と取付表面204との間の中間コンポーネントを用いて)間接的に結合されてよいことが理解されるべきである。例えば、取付部分216は、接着剤で直接的に取付表面204に結合されてよく、あるいは、他の例では、中間コンポーネントが、取付表面204に結合されてよく、取付部分216が、中間コンポーネントに結合されてよい。取付部分216は、取付部分216の周囲220によって境界付けられた全取付領域218を画定する。
【0045】
図3~
図5を依然として参照すると、取付部分216は、取付部分216の周囲220内の1つ以上のセンサ開口222を画定する。取付ブラケット214は、センサ202がそれぞれのセンサ開口222と整列(位置合わせ)されるように、センサ202を支持するように構成される。例えば、
図5に最も良く示されるように、センサ取付システム200がウィンドウアセンブリ212に含まれる構成において、取付ブラケットは、センサ202の視野FOVが透明な窓ガラス206に面するように(よって、センサ202は透明な窓ガラス206を通して覗くように)センサ202を支持する。センサ202は、典型的には、取付ブラケット214に取り外し可能に結合される。例えば、センサ202は、(例えば、ネジ、クリップなどを介して)取付ブラケット214に締結されてよく、あるいは、センサ202は、干渉嵌めを介してセンサ開口222内に配置されてよい。センサ202を取付ブラケット214に結合する他の構成が想定される。
【0046】
幾つかの例において、センサ開口222は、センサ開口周囲232によって境界付けられるセンサ領域230を画定し、センサ領域230は、取付部分216の全取付領域218よりも小さい。幾つかの例において、センサ開口222は、取付部分216の周囲220から離間される(すなわち、全取付領域218の一部分が、センサ開口222と取付部分216の周囲220との間に配置される)。以下に説明するシール226に加えて、センサ取付システム200は、取付ブラケット214に結合され、(以下に説明する)第2のプラスチック材料から構成され、破片、塵、水分などがセンサ開口222に入るのを阻止するように取付表面204と係合するように構成される、センサ周囲シールをさらに含んでよいことが理解されるべきである。
【0047】
センサ取付システム200が1つよりも多くのセンサ202を支持するように構成される構成において、取付ブラケット214は、センサ202がシール226の境界内に隠されるように(以下に説明する)、それぞれのセンサ202を支持するように構成される複数のセンサ開口222を画定する。センサ取付システム200は、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、またはそれよりも多くのセンサ202のような、任意の数のセンサ202を支持するように構成されてよいことが理解されるべきである。例えば、取付部分216は、カメラを収容する第1のセンサ開口、雨センサを収容する第2のセンサ開口、光センサを収容する第3の開口、およびLIDARセンサを収容する第4の開口を画定してよい。幾つかの例では、単一のセンサ開口222が、複数のセンサ202を支持するように構成されてよい。加えて、センサ取付システム200がウィンドウアセンブリ212に含まれる構成において、取付部分216は、バックミラー225(rearview mirror)を透明な窓ガラス206に固定するためのミラーボタンを受け入れるようなサイズとされたノッチ224を画定する。
【0048】
センサ取付システム200は、シール226も含む。シール226は、取付ブラケット214の第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料から構成される。これらの実施形態において、第2のプラスチック材料は、50MPa以下の弾性率を有する。第2のプラスチック材料は、追加的にまたは代替的に、80以下のショアA硬度を有してよい。幾つかの例において、第2のプラスチック材料は、熱可塑性エラストマであり、それは熱可塑性ウレタンとしてさらに定義されてよいが、他の材料も想定される。
【0049】
図5に最も良く示されるように、シール226は、取付ブラケット214に結合される。ここで、シール226は、シール226が取付表面204と取付ブラケット214との間の空間(例えば、取付部分216の全取付領域218)における破片、塵埃、水分などの侵入を阻止するために、取付表面204(例えば、透明な窓ガラス206の内面205)と係合するように構成されるように、取付部分216から離れて延在する。シール226は、取付ブラケット214の取付部分216の周囲220に沿って延在する(
図3に最も良く示されている)。
図3に示されるような幾つかの実施態様において、シール226は、取付ブラケット214の取付部分216の全周220(entire perimeter)に沿って延在することが理解されるべきである。しかしながら、他の実施形態において、シール226は、取付ブラケット214の取付部分216の周囲120(例えば、片側)に沿って部分的に延在してよい。シール226を取付部分216の周囲220に沿って延在させ、取付表面204と係合するように構成させることは、破片、塵埃、水分などが全取付領域218に入ることを阻止するだけでなく、センサ開口222に入ることも阻止する。加えて、シール226を取付表面204に係合するように構成させることは、取付ブラケット214と取付表面204との間の振動を減少させ、車両208の取付表面204への取付ブラケット214との間に生じることがあるノイズ、振動、および過酷さ(NVH)も減少させる。
【0050】
シール226を取付ブラケット214に結合するための様々なアプローチが想定される。例えば、シール226は、取付ブラケット214の上にオーバーモールドされてよい。取付ブラケット214およびシール226は、2回のショット射出成形を通じて形成されてよい。具体的には、取付ブラケット214は、第1のプラスチック材料で射出成形され、次いで、第2のプラスチック材料を含むシール226は、取付ブラケット214の上に射出成形されてよい。換言すれば、取付ブラケット214は、第1の射出成形操作から形成されてよく、シール226は、シール226が取付ブラケット214にオーバーモールドされるように、第1の射出成形操作に続いて、第2の射出成形操作から形成されてよい。これらの例では、オーバーモールディングプロセスに適合するように第1のプラスチック材料および第2のプラスチック材料を選択することが重要である。
図5に示されるような幾つかの例において、取付ブラケット214は、ブラケットチャネル228を画定する。幾つかの例において、シール226は、ブラケットチャネル228内に少なくとも部分的に配置される。例えば、シール226は、シール226を取付ブラケット214に結合するように、ブラケットチャネル228内にオーバーモールドされてよく、あるいは、ブラケットチャネル228内に圧力嵌めされてよい。シール226を取付ブラケット214に結合する他の構成が想定される。
【0051】
図5~
図11を参照すると、センサ取付システム200は、取付ブラケット214に結合されるカバー234をさらに含んでよい。必要とはされないが、カバー234は、センサ202を隠すことがある。カバー234は、(例えば、ネジ、クリップなどを介して)取付ブラケット214に締結されよく、あるいは、カバー234は、干渉嵌めを介して取付ブラケット214に結合されてよい。カバー234を取付ブラケット214に結合する他の構成が想定される。存在する場合、カバー234は、取付ブラケット214に結合されると、取付表面204から離れて延在する。例えば、
図7を参照すると、センサ取付システム200がウィンドウアセンブリ212に含まれる構成において、取付ブラケット214は、透明な窓ガラス206の内面205とカバー234との間に配置される。カバー234は、典型的には、美容カバーと呼ばれる。図示される構成に示されるように、センサ取付システム200がウィンドウアセンブリ212に含まれる場合、カバー234は、バックミラー225を支持する貫通穴235を画定することがある。
【0052】
一実施形態において、シール226は、第1のシール226としてさらに画定され、センサ取付システム200は、第2のシール236を含んでよい。第2のシール236は、
図10および
図11に示されるように、取付ブラケット214とカバー234との間に介装される。換言すれば、第2のシール236は、取付ブラケット214およびカバー234の一方に結合され、取付ブラケット214およびカバー234の他方に当接して、破片、塵、水分などがそれらの間に入るのを防止するように構成される。第2のシール236は、第1のシール226と同様に、第2のプラスチック材料から形成されてよい。第2のシール236を取付ブラケット214およびカバー234の一方に結合するための様々なアプローチが想定される。幾つかの例では、
図10および11を参照すると、取付ブラケット214は、取付部分216と反対側に面する結合部分238を有し、第2のシール236は、結合部分238の周囲240の周りに配置されてよい。他の例において、第2のシール236は、取付ブラケット214およびカバー234の一方の上にオーバーモールドされる。
【0053】
別の実施形態において、本開示による別の取付システム300は、
図12~
図14に概ね示されている。
図5~
図11の脈絡において上記で説明されたセンサ取付システム200と同様に、センサ取付システム300は、車両308の取付表面304に対してセンサ302を収容するように構成される。ここで、取付システム300は、「センサ取付システム300」と呼ばれることもある。これらの例において、車両308の取付表面304は、例えば、Aピラー、Bピラー、またはCピラーのような、車両308のピラー、または車両の外側への別のピラーを含む。
図5~
図11の脈絡において上述されたセンサ202と同様に、センサ302は、カメラ、雨センサ、光センサ、光検出および測距(LIDAR)センサ、衝突センサ、前方衝突センサなど、またはそれらの組み合わせであってよく、センサ取付システム300は、1つよりも多くのセンサ302を有してよい。
【0054】
図12~
図14を引き続き参照すると、センサ取付システム300は、(上述の)第1のプラスチック材料から構成される取付ブラケット314を含む。取付ブラケット314は、車両のシートメタルのような車両308の取付表面304に、および/またはAピラー、Bピラー、Cピラーなどの背後にある材料に結合されるように構成される、取付部分316を有する。取付部分316は、取付部分316の周囲320によって境界付けられる全取付領域318を画定する。
図5~
図11の脈絡において上記で説明されたのと同様に、取付部分316は、取付部分316の周囲320内の1つ以上のセンサ開口322を画定する。取付ブラケット314は、センサ302がそれぞれのセンサ開口322と整列されるように、センサ302を支持するように構成される。センサ302は、典型的には、取付ブラケット314に取り外し可能に結合される。例えば、センサ302は、(例えば、ネジ、クリップなどを介して)取付ブラケット314に締結されてよく、あるいは、センサ302は、干渉嵌めを介してセンサ開口322内に配置されてよい。センサ302を取付ブラケット314に結合する他の構成が想定される。
【0055】
センサ取付システム300は、(上述の)第2のプラスチック材料から構成されるシール326も含む。
図5~
図11の脈絡で上述したように、シール326を取付ブラケット314に結合するための様々なアプローチが想定される。例えば、
図5~
図11の脈絡で上述したものと同様に、取付ブラケット314は、シール326を受け入れるためのブラケットチャネル(図示せず)を画定してよい。
【0056】
本構成では、シール326が、取付表面304と取付ブラケット314との間の空間における破片、塵埃、水分などの侵入を阻止するために、車両308の取付表面304(例えば、車両308のシートメタル、および/またはAピラー、Bピラー、Cピラーなどの背後にある材料)に係合するように構成されるように、シール326は、取付部分316から離れて延在する。取付部分316と車両308の取付表面304との間の破片の進入を阻止するためにシール326を車両308の取付表面304と係合されるように構成することは、破片が取付表面304と取付ブラケット314との間の空間に入ることを阻止するだけでなく、センサ開口322に入ることも阻止する。
【0057】
図13および
図14を特に参照すると、
図5~
図11の文脈で上述したものと同様に、センサ取付システム300は、外部カバー334も含んでよい。
図13は、
図12の眺望から約180度回転させられた取付ブラケット314を示している。換言すれば、
図12に示される取付部分316は、車両308の取付表面304に結合され、外部カバー334は、車両308の外部に面しており、センサ302は、(参照番号330で概略的に示される)外部カバー334を通じて車両308の外側を見る。幾つかの例では、センサ302の視野(FOV)と整列された外部カバー334の少なくとも部分330は、透明であってよい。これらの例において、外部カバー334は、透明な窓ガラス206の脈絡において上述したように、ガラスまたは透明ポリマ材料を含んでよい。外部カバー334は、外部カバー334の下のあらゆるコンポーネントを隠すために、センサ302の視野FOVと整合されない外部カバー334の部分に配置される不透明マスク332を含んでもよい。
【0058】
本開示は、本開示によるウィンドウアセンブリ212を形成する方法400にも向けられている。
図15を参照すると、方法400は、内面205と対向する外面210とを有する透明な窓ガラス206を提供するステップ402を含む。ウィンドウアセンブリ212を形成する方法400は、取付部分216を有する取付ブラケット214を形成するステップ404も含み、取付部分216は、取付部分216の周囲220によって境界付けられる全取付領域218を画定する。取付部分216は、取付部分216の周囲220内のセンサ開口222をさらに画定する。上述と同様に、取付ブラケット214は、1000MPa以上の弾性率および80以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する第1のプラスチック材料から構成される。方法400は、取付部分216の周囲220に沿ってシール226を取付ブラケット214に結合するステップ406をさらに含む。上述と同様に、シール226は、第1のプラスチック材料とは異なり、50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度のうちの少なくとも1つを有する、第2のプラスチック材料から構成される。幾つかの例において、ステップ406は、取付部分216の周囲220に沿って取付ブラケット214の上にシール226をオーバーモールディングするステップをさらに含んでよい。方法400は、追加的に、シール226が透明な窓ガラス206の内面205と係合して、取付部分216と透明な窓ガラス206の内面との間の残屑の侵入を阻止するように、(例えば、接着剤を介して、直接的にまたは間接的に)取付ブラケット214を透明な窓ガラス206の内面205に結合するステップ408を含む。
【0059】
幾つかの実施形態を前述の説明で記載した。しかしながら、本明細書に記載される実施形態は、網羅的であることまたは本発明を特定の形態に限定することを意図しない。使用されてきた用語は、限定であることを意図せず、説明の言葉の性質を有するものであることを意図する。多くの修正および変形が上記教示に照らして可能であり、本発明は具体的に記載された以外の方法で実施されてよい。
【0060】
本明細書で既に述べたものを超える様々な追加の変形および変更を上述の実施形態に対して行うことができる。本開示は、例示の目的のために提示されており、全ての実施形態の網羅的な説明として解釈されるべきではなく、あるいはこれらの実施形態に関連して図示または説明される特定の要素に請求項の範囲を限定するように解釈されるべきではない。例えば、限定されるものではないが、記載された実施形態の任意の個々の要素は、実質的に同様の機能性を提供するかあるいは他の方法で適切な動作を提供する代替要素と置き換えられてよい。これは、例えば、当業者に現在知られているもののような現在知られている代替要素、および当業者が開発後に代替として認識するもののような将来開発されることがある代替要素を含む。例えば、冠詞「a」、「an」、「the」または「said」を用いる、単数形の請求項要素への如何なる言及も、その要素を単数形に限定するものと解釈されてはならない。「含む(include)」、「含む(includes)」および「含む(including)」という用語は、「含む(comprise)」、「含む(comprises)」および「含む(comprising)」という用語と同じ意味を有することがさらに理解されよう。
【0061】
本開示は、上記の構成および図面を参照してより詳細に記載されるように具体的に実装されることがある、従属条項に記載される特定の構成を有する、以下の条項も含む。
条項
条項I.
センサを収容するように構成されるウィンドウアセンブリであって、
内面と、対向する外面とを含む、透明な窓ガラスと、
前記透明な窓ガラスの前記内面に結合される取付部分を含む取付ブラケットであって、前記取付部分は、前記取付部分の周囲によって境界付けられる全取付領域を画定し、前記取付部分の前記周囲内にセンサ開口を画定し、前記取付ブラケットは、1000MPa以上の弾性係数および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する第1のプラスチック材料を含み、前記取付ブラケットは、前記センサが前記センサ開口と整列されるように、前記センサを支持するように構成される、前記取付ブラケットと、
前記取付部分の前記周囲に沿って前記取付ブラケットに結合され、前記透明な窓ガラスの前記内面に係合して、前記取付部分と前記透明な窓ガラスの前記内面との間の破片の進入を阻止する、シールであって、前記シールは、前記第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料を含み、50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度のうちの少なくとも一方を有する、前記シールと、を含む、
ウィンドウアセンブリ。
条項II.
前記取付ブラケットは、ブラケットチャネルを画定し、前記シールは、前記ブラケットチャネル内に少なくとも部分的に配置される、条項Iに記載のウィンドウアセンブリ。
条項III.
前記センサを隠すために前記取付ブラケットに結合されるカバーをさらに含む、条項IまたはIIに記載のウィンドウアセンブリ。
条項IV.
前記シールは、第1のシールとしてさらに画定され、当該ウィンドウアセンブリは、前記取付ブラケットと前記カバーとの間の破片の進入を阻止するために、前記取付ブラケットと前記カバーとの間に介装される第2のシールをさらに含む、条項IIIに記載のウィンドウアセンブリ。
条項V.
前記取付ブラケットは、前記取付部分の反対側に面する結合部分をさらに含み、
前記第2のシールは、前記結合部分の周囲の周りに配置される、
条項IVに記載のウィンドウアセンブリ
条項VI.
前記取付ブラケットは、車両のバックミラーを受け入れるように構成されるノッチを画定する、条項I~Vのうちのいずれか1項に記載のウィンドウアセンブリ。
条項VII.
前記第1のプラスチック材料は、熱可塑性半結晶ポリマである、条項I~VIのうちのいずれか1項に記載のウィンドウアセンブリ。
条項VIII.
前記第1のプラスチック材料は、ポリブチレンテレフタレートおよびポリカプロラクタムからなる群から選択される、条項I~VIのうちのいずれか1項に記載のウィンドウアセンブリ。
条項IX.
前記第2のプラスチック材料は、熱可塑性エラストマである、条項I~VIIIのうちのいずれか1項に記載のウィンドウアセンブリ。
条項X.
前記熱可塑性エラストマは、熱可塑性ウレタンである、条項IXに記載のウィンドウアセンブリ。
条項XI.
1つ以上のセンサを収容するように構成されるウィンドウアセンブリを形成する方法であって、
内面と、対向する外面とを有する、透明な窓ガラスを提供することと、
取付部分を有する取付ブラケットを形成することであって、前記取付部分は、前記取付部分の周囲によって境界付けられるされる全取付領域を画定し、前記取付部分の前記周囲内にセンサ開口を画定し、前記取付ブラケットは、1000MPa以上の弾性率および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する第1のプラスチック材料を含み、前記取付ブラケットは、前記センサが前記センサ開口と整列されるように、前記センサを支持するように構成される、形成することと、
前記取付部分の前記周囲に沿って前記取付ブラケットにシールを結合することであって、前記シールは、前記第1のプラスチック材料とは異なり、50MPa以下の弾性率および80以下のショアA硬度のうちの少なくとも一方を有する、第2のプラスチック材料を含む、結合することと、
前記シールが前記透明な窓ガラスの前記内面に係合して、前記取付部分と前記透明な窓ガラスの前記内面との間の破片の侵入を阻止するように、前記取付ブラケットを前記透明な窓ガラスの前記内面に結合することと、を含む、
方法。
条項XII.
前記シールを前記取付ブラケットに結合するステップは、前記取付部分の前記周囲に沿って前記取付ブラケットの上に前記シールをオーバーモールディングすることをさらに含む、条項XIに記載の方法。
条項XIII.
車両の取付表面に対してコンポーネントを支持するように構成される取付システムであって、
前記車両の前記取付表面に結合されるように構成される取付部分を含む取付ブラケットであって、前記取付ブラケットは、前記コンポーネントを支持するように構成されるコンポーネントレセプタクルを画定し、前記取付ブラケットは、第1のプラスチック材料を含み、前記第1のプラスチック材料は、1000MPa以上の弾性係数および70以上のショアD硬度のうちの少なくとも一方を有する熱可塑性半結晶ポリマを含む、前記取付ブラケットと、
前記取付ブラケットに結合され、前記車両の前記取付表面に係合して、前記取付部分と前記車両の前記取付表面との間の破片の進入を阻止するように構成される、シールであって、前記シールは、前記第1のプラスチック材料とは異なる第2のプラスチック材料を含み、前記第2のプラスチック材料は、50MPa以下の弾性係数および80以下のショアA硬度の少なくとも一方を有する熱可塑性エラストマを含む、前記シールと、を含み、
前記取付ブラケットは、第1の射出成形操作から形成され、前記シールは、前記シールが、前記取付ブラケットにオーバーモールドされるように、前記第1の射出成形操作に続いて、第2の射出成形操作から形成される、
取付システム。
条項XIV.
前記取付ブラケットは、ブラケットチャネルを画定し、前記シールは、前記ブラケットチャネル内に少なくとも部分的に配置される、条項XIIIに記載の取付システム。
条項XV.
前記取付ブラケットを少なくとも部分的に隠すために前記取付ブラケットに結合されるカバーをさらに含む、条項XIIIまたはXIVに記載の取付システム。
条項XVI.
前記シールは、第1のシールとしてさらに画定され、前記ウィンドウアセンブリは、前記取付ブラケットと前記カバーとの間の破片の進入を阻止するために前記取付ブラケットと前記カバーとの間に介装される第2のシールをさらに含む、条項XVに記載の取付システム。
条項XVII.
前記第1のプラスチック材料は、熱可塑性半結晶ポリマである、条項XIII~XVIのうちのいずれか1項に記載の取付システム。
条項XVIII.
前記第1のプラスチック材料は、ポリブチレンテレフタレートおよびポリカプロラクタムからなる群から選択される、条項XIII~XVIIのうちのいずれか1項に記載の取付システム。
条項XIX.
前記第2のプラスチック材料は、熱可塑性エラストマである、条項XIII~XVIIIのうちのいずれか1項に記載の取付システム。
条項XX.
前記熱可塑性エラストマは、熱可塑性ウレタンである、条項XIXに記載の取付システム。
条項XXI.
前記コンポーネントは、センサとしてさらに画定され、前記コンポーネントレセプタクルは、前記取付ブラケットを通じて延在するセンサ開口としてさらに画定され、
前記取付ブラケットは、前記センサが前記センサ開口と整列されるように、前記センサを支持するように構成される、
条項XIII~XXのうちのいずれか1項に記載の取付システム。
条項XXII.
条項XXIに記載の取付システムと、
内面と、対向する外面とを含む、透明な窓ガラスであって、前記内面は、前記車両の前記取付表面を画定する、透明な窓ガラスと、を含み、
前記シールは、前記透明な窓ガラスの前記内面に係合して、前記取付部分と前記透明な窓ガラスの前記内面との間の破片の進入を阻止する、
ウィンドウアセンブリ。
【外国語明細書】