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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111865
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】エレベータの再戸開可否案内装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 13/14 20060101AFI20240813BHJP
   B66B 3/00 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
B66B13/14 F
B66B13/14 S
B66B3/00 W
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016532
(22)【出願日】2023-02-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】濱口 萌子
(72)【発明者】
【氏名】物部 愛
(72)【発明者】
【氏名】成田 岳人
【テーマコード(参考)】
3F303
3F307
【Fターム(参考)】
3F303DA04
3F303DB14
3F303DC20
3F303DC22
3F307EA31
(57)【要約】
【課題】乗場ドアの再戸開が可能か否かを利用者に的確に伝えることで、エレベータの運行効率を改善するエレベータの再戸開可否案内装置を提供する。
【解決手段】本発明は、乗場呼びを登録するための乗場呼び操作部であって、乗場ドアの再戸開に関する情報を表示可能な乗場呼び操作部を備え、前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、乗場ドアの再戸開が可能であることを案内する第1表示状態を取り、前記第1表示状態は、乗場呼びが登録されていることを案内する第2表示状態及び乗場呼びが登録されていないことを案内する第3表示状態のいずれとも異なる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗場呼びを登録するための乗場呼び操作部であって、乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を表示可能な乗場呼び操作部を備え、
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、乗場ドアの再戸開が可能であることを案内する第1表示状態を取り、
前記第1表示状態は、乗場呼びが登録されていることを案内する第2表示状態及び乗場にかごが到着しておらず乗場呼びが登録されていないことを案内する第3表示状態のいずれとも異なる、エレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項2】
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が禁止されるとき、乗場ドアの再戸開が禁止されることを案内する第4表示状態を取り、
前記第4表示状態は、前記第1表示状態と異なる、請求項1に記載のエレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項3】
前記乗場呼び操作部は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタンであるとともに、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取り、
前記第1表示状態は、前記乗場呼びボタンの点滅であり、
前記第5表示状態は、前記乗場呼びボタンの消灯である、請求項1又は2に記載のエレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項4】
前記乗場呼び操作部は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタンであるとともに、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取り、
前記第1表示状態は、前記乗場呼びボタンの第1速度での点滅であり、
前記第5表示状態は、前記乗場呼びボタンの前記第1速度よりも遅い第2速度での点滅である、請求項1又は2に記載のエレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項5】
前記乗場呼び操作部は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタンであるとともに、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取り、
前記第1表示状態は、前記乗場呼びボタンの第1色での点灯であり、
前記第5表示状態は、前記乗場呼びボタンの前記第1色と異なる第2色での点灯である、請求項1又は2に記載のエレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項6】
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、所定のタイミングまで、乗場ドアの再戸開が禁止される状態まで余裕があることを案内する第6表示状態を取り、前記所定のタイミング以降で、乗場ドアの再戸開が禁止される状態が近づいていることを案内する第7表示状態を取る、請求項1又は2に記載のエレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項7】
前記乗場呼び操作部の近傍に設けられ且つ乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を文字により表示する表示パネルを備える、請求項1又は2に記載のエレベータの再戸開可否案内装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータにおいて乗場ドアの戸閉動作中の再戸開の可否を示す再戸開可否案内装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、エレベータにおいて、乗場ドアが戸閉している途中に乗場に設置された呼びボタンを操作した場合、乗場ドアの再戸開を制御するシステムが知られている(特許文献1)。例えば、このシステムでは、乗場ドアが閉まりかけの位置(例えば、全閉に近い位置)を超えて戸閉した場合、それ以降の乗場からの再戸開を制限する。また、乗場ドアが、閉まりかけの位置に到達していない場合、乗場からの再戸開を許可する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-132384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記システムが採用されたエレベータにおいて、乗場に滞在する利用者が、乗場ドアが再戸開可能な期間であるか否かを判断するためには、乗場ドアの開き具合を目視で確認するしかない。そのため、例えば、乗場の利用者が、乗場ドアの開き具合から再戸開が制限されていると判断し、誤って乗場ドアが再戸開可能な期間に乗場の呼びボタンを操作することがある。この場合、乗場ドアが、意図せず再戸開する、即ち、不要な再戸開が行われる。一方、乗場の利用者が、乗場ドアの開き具合から再戸開を期待して、再戸開が制限された後に乗場の呼びボタンを操作すると、乗場ドアが再戸開せず戸閉し、かごが乗場から移動するとともに、再び乗り場呼びが入る。この場合、エレベータに乗り損ねた利用者は、かごの到着を待つことを嫌って、階段等のエレベータ以外の手段で所望の階層に移動してしまい、先ほどの乗場呼びが結果として捨て呼びとなってしまうことがある。このような状況はいずれもエレベータの運行効率の悪化を招く。
【0005】
本発明は、乗場ドアの再戸開が可能か否かを利用者に的確に伝えることで、エレベータの運行効率を改善するエレベータの再戸開可否案内装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のエレベータの再戸開可否案内装置は、
乗場呼びを登録するための乗場呼び操作部であって、乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を表示可能な乗場呼び操作部を備え、
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、乗場ドアの再戸開が可能であることを案内する第1表示状態を取り、
前記第1表示状態は、乗場呼びが登録されていることを案内する第2表示状態及び乗場にかごが到着しておらず乗場呼びが登録されていないことを案内する第3表示状態のいずれとも異なる。
【0007】
かかる構成によれば、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間となったとき、操作対象である乗場呼び操作部の表示が切り替わることで、乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0008】
また、前記再戸開可否案内装置では、
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が禁止されるとき、乗場ドアの再戸開が禁止されることを案内する第4表示状態を取り、
前記第4表示状態は、前記第1表示状態と異なってもよい。
【0009】
かかる構成によれば、操作対象である乗場呼び操作部の表示が切り替わることで、再戸開可能期間から再戸開禁止期間に移行したことを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0010】
また、前記再戸開可否案内装置では、
前記乗場呼び操作部は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタンであるとともに、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取り、
前記第1表示状態は、前記乗場呼びボタンの点滅であり、
前記第5表示状態は、前記乗場呼びボタンの消灯であってもよい。
【0011】
かかる構成によれば、乗場呼びボタンが消灯から点滅に切り替わることで、乗場ドアの戸閉動作中であり乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0012】
また、前記再戸開可否案内装置では、
前記乗場呼び操作部は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタンであるとともに、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取り、
前記第1表示状態は、前記乗場呼びボタンの第1速度での点滅であり、
前記第5表示状態は、前記乗場呼びボタンの前記第1速度よりも遅い第2速度での点滅であってもよい。
【0013】
かかる構成によれば、乗場呼びボタンの点滅速度が速くなることで、乗場ドアの戸閉動作中であり乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0014】
また、前記再戸開可否案内装置では、
前記乗場呼び操作部は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタンであるとともに、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取り、
前記第1表示状態は、前記乗場呼びボタンの第1色での点灯であり、
前記第5表示状態は、前記乗場呼びボタンの前記第1色と異なる第2色での点灯であってもよい。
【0015】
かかる構成によれば、乗場呼びボタンの点灯色が変化することで、乗場ドアの戸閉動作中であり乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0016】
また、前記再戸開可否案内装置では、
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、所定のタイミングまで、乗場ドアの再戸開が禁止される状態まで余裕があることを案内する第6表示状態を取り、前記所定のタイミング以降で、乗場ドアの再戸開が禁止される状態が近づいていることを案内する第7表示状態を取ってもよい。
【0017】
かかる構成によれば、乗場呼び操作部の表示が切り替わることで、乗場ドアの再戸開可能な期間が終わることが近づいていることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0018】
また、前記再戸開可否案内装置は、
前記乗場呼び操作部の近傍に設けられ且つ乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を文字により表示する表示パネルを備えてもよい。
【0019】
かかる構成によれば、乗場呼び操作部による表示に加えて、表示パネルによる文字案内によって、乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【発明の効果】
【0020】
以上より、本発明によれば、乗場ドアの再戸開が可能か否かを利用者に的確に伝えることで、エレベータの運行効率を改善するエレベータの再戸開可否案内装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の第一の実施形態に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
図2図2は、前記再戸開可否案内装置を説明するための模式図であり、(a)は第3表示状態を示し、(b)は第2表示状態を示し、(c)は第5表示状態を示し、(d)は第1表示状態を示し、(e)は第4表示状態を示す。
図3図3は、第一の比較例に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
図4図4は、第二の比較例に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
図5図5は、本発明の第二の実施形態に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
図6図6は、本発明の第三の実施形態に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
図7図7は、本発明の第四の実施形態に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
図8図8は、本発明の第五の実施形態に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
図9図9は、本発明の第六の実施形態に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
図10図10は、本発明の第七の実施形態に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
図11図11は、本発明の変形例に係る再戸開可否案内装置を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の第一の実施形態について説明する。本実施形態に係る再戸開可否案内装置は、建物内を複数の階床(フロア)に跨って上下方向に延びる昇降路と、昇降路を昇降するかごと、を備えるエレベータに設けられる。本実施形態では、エレベータは、1つのかごを備える。
【0023】
このエレベータでは、図1に示すように、かごが乗場に到着して乗場ドアが戸開した後に戸閉するとき、戸閉動作中の戸閉開始のタイミングを含む期間で再戸開が可能であり、戸閉動作中の戸閉完了のタイミングを含む期間で再戸開が禁止される。再戸開禁止期間は、戸開閉方向における乗場ドアの開きの寸法が、例えば、2cm以下となる期間である。
【0024】
本実施形態では、乗場ドアの戸閉動作中における再戸開の可否を、乗場ドアの位置を検知するセンサにより判断する。なお、乗場ドアの戸閉動作中における再戸開の可否を、戸閉動作開始からの経過時間や、戸閉動作用のモータに設けられたエンコーダで検出される乗場ドアの移動距離により判断してもよい。また、乗場ドアの戸閉完了は、例えば、戸閉スイッチ等により検出する。
【0025】
再戸開可否案内装置1は、図2に示すように、乗場呼びを登録するための乗場呼び操作部2であって、乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を表示可能な乗場呼び操作部2を備える。乗場呼び操作部2は、上向きの乗場呼びボタン21と、下向きの乗場呼びボタン22と、を有する。本実施形態では、乗場呼び操作部2は、乗場呼びボタン21、22に加えて、乗場呼びボタン21、22が配置される部材である板部23を有する。乗場呼びボタン21、22は、点灯及び点滅可能であり、点灯や点滅の際に例えば緑色光を出射する。
【0026】
本実施形態では、乗場呼び操作部2は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタン21である。以下、上向きの乗場呼びが登録され、かごが乗場に到着して停止し、このかごの運転方向が上方向であるときを例示して説明する。このとき、乗場呼び操作部2は、上向きの乗場呼びボタン21である。
【0027】
乗場呼び操作部2は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、乗場ドアの再戸開が可能であることを案内する第1表示状態を取る(図1参照)。また、乗場呼び操作部2は、乗場呼びボタン21が押下されてからかごが到着するまでの間、乗場呼びが登録されていることを案内する第2表示状態を取る。さらに、乗場呼び操作部2は、乗場ドアが完全に戸閉した後から再び乗場呼びが登録されるまでの間、乗場にかごが到着しておらず乗場呼びが登録されていないことを案内する第3表示状態を取る。
【0028】
本実施形態では、乗場呼び操作部2は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が禁止されるとき、乗場ドアの再戸開が禁止されることを案内する第4表示状態を取る。また、乗場呼び操作部2は、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取る。本実施形態では、「かごが到着すること」は、昇降後のかごが乗場で完全に停止することを示す。なお、昇降後のかごが乗場で完全に停止する直前から戸開動作を開始するエレベータ(所謂、ランニングオープン動作を行うエレベータ)では、「かごが到着すること」は、戸開動作の開始を示す。即ち、「かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまで」とは、かごが乗場で完全に停止するタイミング、及び、戸開動作の開始のタイミングのいずれか早いタイミングから、乗場ドアが戸閉動作を開始するまでを示す。
【0029】
第1表示状態は、第2表示状態及び第3表示状態のいずれとも異なる。また、第1表示状態は、第4表示状態と異なる。さらに、第2表示状態は、第4表示状態及び第5表示状態のいずれとも異なる。例えば、第1表示状態は乗場呼びボタン21の点滅である(図1及び図2(d)参照)。この点滅のパターンは一定であり、具体的に、第1表示状態では乗場呼びボタン21が一定の速度で点滅する。第2表示状態は、乗場呼びボタン21の点灯であり(図1及び図2(b)参照)、この点灯の光の強さは一定である。また、第3表示状態、第4表示状態、及び、第5表示状態は、同じ表示であり、例えば、乗場呼びボタン21の消灯である(図1図2(a)、図2(c)、図2(e)参照)。
【0030】
なお、本実施形態では、図2に示すように、乗場呼びボタン21,22は、それぞれかごの運転方向を示す図形(具体的には、三角形)と、この図形を囲む枠と、を有する。この乗場呼び操作部2では、いずれの表示状態においても、乗場呼びボタン21の運転方向を示す図形(具体的には、上向きの三角形)の表示が変化するが、この図形以外の部位、例えば、乗場呼びボタン21の枠の表示が点灯、点滅、消灯で変化してもよい。また、第1表示状態及び第4表示状態において、乗場呼びボタン21の代わり、又は、乗場呼びボタン21に加えて、板部23の全体や板部23の枠の表示が変化してもよい。
【0031】
この再戸開可否案内装置1における乗場呼び操作部2の表示について、図1を用いて、時系列で説明する。乗場呼びが登録されておらず、乗場にかごが到着していない状態では、乗場呼び操作部2は第3表示状態(例えば、乗場呼びボタン21の消灯)を取る。次に、乗場呼びボタン21が押下されると、かごが到着するまでの間、乗場呼び操作部2は第2表示状態(例えば、乗場呼びボタン21の点灯)を取る。かごが到着してから戸閉動作が開始するまでの間、乗場呼び操作部2は第5表示状態(例えば、乗場呼びボタン21の消灯)を取る。なお、かごが乗場に到着してから戸閉動作が開始するまでの間、再び乗場呼びボタン21が操作されたとしても、乗場ドアの動作に変更は無く、乗場呼び操作部2は第5表示状態で維持される。
【0032】
さらに、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間において(戸閉動作が開始してから再戸開禁止期間の開始まで)、乗場呼び操作部2は第1表示状態(例えば、乗場呼びボタン21の点滅)を取る。なお、再戸開可能期間において、乗場呼びボタン21が操作されると、乗場ドアは戸開動作を開始して戸開動作期間に移行し、乗場呼び操作部2は第5表示状態に切り替わる。
【0033】
乗場ドアの戸閉動作中の再戸開禁止期間において(再戸開禁止期間が開始してから乗場ドアが全閉するまで)、乗場呼び操作部2は第4表示状態(例えば、乗場呼びボタン21の消灯)を取る。なお、再戸開禁止期間において、乗場呼びボタン21が操作されると、乗場ドアは戸閉動作を継続したまま、再び乗場呼びが登録され、乗場呼び操作部2は第2表示状態に切り替わる。このように、再戸開禁止期間において、乗場呼びボタン21が操作されると、第4表示状態から第2表示状態に切り替わることで、利用者に乗り場呼びが再登録されたことを伝えることができる。
【0034】
乗場ドアが全閉すると、乗場呼び操作部2は第3表示状態(例えば、乗場呼びボタン21の消灯)を取る。なお、乗場ドアの全閉後において、乗場呼びボタン21が操作されると、再び乗場呼びが登録され、乗場呼び操作部2は第2表示状態に切り替わる。
【0035】
ところで、従来の再戸開可否案内装置では、図3に示すように、乗場呼びが登録されている間のみ、乗場呼びボタン21が点灯し、それ以外の期間は、乗場呼びボタン21が消灯した状態で維持されることがある。この場合、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間及び乗場にかごが到着しておらず乗場呼びが登録されていない期間のいずれにおいても、乗場呼びボタン21が消灯しているため、乗場ドアの再戸開が可能であることが利用者に伝わらないという問題があった。
【0036】
また、従来の別の再戸開可否案内装置では、図4に示すように、乗場呼びが登録された後かごが到着し、乗場ドアが戸開した後に戸閉動作が完了するまでの間、乗場呼びボタン21が点灯した状態で維持され、それ以外の期間(乗場呼びが登録されておらずかごが乗場に到着していない期間)は、乗場呼びボタン21が消灯することがある。また、この場合、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間及び乗場呼びが登録されている期間のいずれにおいても、乗場呼びボタン21が点灯しているため、乗場ドアの再戸開が可能であることが利用者に伝わらないという問題があった。
【0037】
これに対して、再戸開可否案内装置1によれば、図1に示すように、乗場ドアの再戸開可能期間となったとき、操作対象である乗場呼び操作部2の表示が、第2、第3表示状態と異なる第1表示状態に切り替わることで、乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0038】
また、図3の構成では、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間及び再戸開禁止期間のいずれにおいても、乗場呼びボタン21が消灯したままで変化しない。また、図4の構成では、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間及び再戸開禁止期間のいずれにおいても、乗場呼びボタン21が点灯したままで変化しない。そのため、いずれの構成でも、乗場ドアの再戸開が可能であるか否かが利用者に伝わらないという問題があった。
【0039】
これに対して、本実施形態の再戸開可否案内装置1によれば、図1に示すように、操作対象である乗場呼び操作部2の表示が、第1表示状態からこの表示状態と異なる第4表示状態に切り替わることで、再戸開可能期間から再戸開禁止期間に移行したことを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0040】
また、本実施形態の再戸開可否案内装置1によれば、乗場呼びボタン21が第5表示状態としての消灯から第1表示状態としての点滅に切り替わることで、乗場ドアの戸閉動作中であり乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0041】
以上、上向きの乗場呼びが登録され、かごが乗場に到着して停止し、このかごの運転方向が上方向であるときを例示して説明してきたが、乗場呼びの登録の際に、上向きの乗場呼び及び下向きの乗場呼びの両方が登録される場合も考えられる。この場合、上向きの乗場呼びが登録された時点で上向きの乗場呼びボタン21が点灯し、下向きの乗場呼びが登録された時点で下向きの乗場呼びボタン22が点灯する。これら乗場呼びボタン21、22の点灯の光の強さは同じである。次に、例えば、運転方向が上方向であるかごが乗り場に到着すると、上向きの乗場呼びボタン21が消灯し、下向きの乗場呼びボタン22の点灯の光を弱くする。その後、上向きの乗場呼びボタン21は、図2に示すような各表示状態を取る。また、下向きの乗場呼びボタン22は、運転方向が上向きであるかごが戸閉完了して乗場からの移動を開始するまで、弱い光での点灯を維持し、このかごが移動開始した時点で元の強さの光での点灯に切り替えて、図2の第2表示状態を取る。その後、下向きの乗場呼びボタン22は、図2に従って表示状態を切り替える。
【0042】
なお、下向きの乗場呼びボタン22における点灯の光の強さを弱める切り替えのタイミングは、上述のタイミングと異なってもよい。例えば、運転方向が上方向であるかごが乗場に到着してから乗場ドアが戸開して戸閉動作が開始するまで、下向きの乗場呼びボタン22は、それまでの光の強さを維持した状態で点灯し、乗場ドアの戸閉動作が開始した時点で、弱い光での点灯に切り替えてもよい。
【0043】
また、下向きの乗場呼びボタン22の点灯の光の強さを強める(弱い光から元の強さの光に戻す)切り替えのタイミングは、上述のタイミングと異なってもよい。例えば、下向きの乗場呼びボタン22は、乗場ドアの再戸開可能期間が完了するまで、弱い光での点灯を維持し、乗場ドアの再戸開禁止期間が開始した時点で元の強さの光での点灯に切り替えてもよい。
【0044】
本発明の再戸開可否案内装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0045】
以下、上記実施形態等と別の実施形態に係る再戸開可否案内装置の取り得る各表示状態について、図5図10を用いて説明する。
【0046】
上記実施形態では、第1表示状態は乗場呼びボタン21の点滅であり、第5表示状態は乗場呼びボタン21の消灯であったが、第1表示状態と第5表示状態とが異なっていればよく、このような表示に限らない。例えば、図5に示すように、第1表示状態は、乗場呼びボタン21の第1速度での点滅であり、第5表示状態は、乗場呼びボタン21の第1速度よりも遅い第2速度での点滅であってもよい。この場合、乗場ドアの戸閉動作開始時に、乗場呼びボタン21の点滅速度が速くなることで、乗場ドアの戸閉動作中であり乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0047】
また、図6に示すように、第1表示状態は、乗場呼びボタン21の第1色(例えば、かごへの乗車を急がせるような色、具体的には、黄色)での点灯であり、第5表示状態は、乗場呼びボタン21の第1色と異なる第2色(例えば、かごへの乗車の際に時間の余裕があることを示す色、具体的には、青色)での点灯であってもよい。この場合、乗場呼びボタン21の点灯色が変化することで、乗場ドアの戸閉動作中であり乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。また、この場合、第2表示状態は、乗場呼びボタン21の第1色と異なる色での点灯であってもよく、例えば、第2色と異なる第3色(具体的には、白色)である。なお、第2表示状態での乗場呼びボタン21の点灯色は、第5表示状態での乗場呼びボタン21の点灯色(第2色)と同じであってもよい。
【0048】
また、上記実施形態等では、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開禁止期間の第4表示状態と、乗場呼びが登録されていない期間の第3表示状態とが同じ表示であったが、異なる表示であってもよい。例えば、図6において、第4表示状態を第1色、第2色、第3色の何れとも異なる第4色(かごへの乗車が不可能であることを示す色、具体的には、赤色)での乗場呼びボタン21の点灯としてもよい。
【0049】
上記実施形態等では、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間では、乗場呼び操作部2は一定の表示状態(第1表示状態)を維持していたが、一定の表示状態を維持しなくてもよい。例えば、図7に示すように、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、所定のタイミングまで、乗場ドアの再戸開が禁止される状態まで余裕があることを案内する第6表示状態を取り、前記所定のタイミング以降で、乗場ドアの再戸開が禁止される状態が近づいていることを案内する第7表示状態を取ってもよい。例えば、第6表示状態では、乗場呼びボタン21が第1の速度で(例えば、ゆっくりと)点滅し、第7表示状態では、乗場呼びボタン21が第2の速度で(例えば、素早く)点滅してもよい。この場合、乗場ドアが戸閉動作中であり再戸開可能な期間において、乗場呼びボタン21の表示が切り替わることで、この期間が終わることが近づいていることを、利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0050】
なお、乗場ドアの再戸開可能期間において、乗場呼びボタン21の点滅速度を二種類で切り替える以外に、三種類以上で切り替えてもよい。また、再戸開可能期間において、乗場呼びボタン21の点滅速度を連続的に変化させてもよく、例えば、点滅速度を徐々に早くしてもよい。さらに、第6、第7表示状態で乗場呼びボタン21を点滅させる以外に、乗場呼びボタン21の点灯状態を維持するとともに、点灯の光の色や点灯の光の強さを変化させてもよい。例えば、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間で、乗場呼びボタン21の点灯状態を維持するとともに、徐々に点灯の光の強さを弱めてもよい。
【0051】
上記実施形態等では、第2表示状態は、第5表示状態と異なっていたが、同じであってもよい。例えば、図8に示すように、第2表示状態及び第5表示状態は、いずれも、乗場呼びボタン21の点灯であり、この点灯色は同色で維持されてもよい。
【0052】
また、図8の構成では、乗場ドアの戸開中(戸開動作が完了してから戸閉動作が開始するまでの間)と、戸閉動作中の再戸開可能期間とで、乗場呼び操作部2は、異なる表示状態を取っていたが、同じ表示状態をとってもよい。例えば、図9に示すように、乗場呼び操作部2は、かごが到着してから乗場ドアの戸開動作が完了するまでの間に第8表示状態を取り、乗場ドアの戸開中に第9表示状態を取り、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間に第1表示状態を取ってもよい。第9表示状態と第1表示状態とは、同じ表示状態、例えば、乗場呼びボタン21の点滅である。この場合、第8表示状態は、乗場呼びが登録されている間の第2表示状態と同じ表示状態、例えば、乗場呼びボタン21の点灯状態であってもよい。
【0053】
また、図9の構成では、乗場ドアの戸開動作中(戸開動作の開始から戸開動作の完了までの間)と、乗場ドアの戸開中とで、乗場呼び操作部2は、異なる表示状態を取っていたが、同じ表示状態を取ってもよい。例えば、図10に示すように、乗場呼び操作部2は、かごが到着してから乗場ドアの戸開動作が開始するまでの間に第10表示状態を取り、乗場ドアの戸開動作中に第11表示状態を取り、乗場ドアの戸開中に第9表示状態を取り、乗場ドアの戸閉動作中の再戸開可能期間に第1表示状態を取ってもよい。第11表示状態と第9表示状態と第1表示状態とは、いずれも同じ表示状態、例えば、乗場呼びボタン21の点滅であってもよい。この場合、第10表示状態は、乗場呼びが登録されている間の第2表示状態と同じ表示状態、例えば、乗場呼びボタン21の点灯状態であってもよい。
【0054】
上記実施形態等では、再戸開可否案内装置1は、乗場呼び操作部2で構成されていたが、図11に示すように、乗場呼び操作部2に加えて、乗場呼び操作部2の近傍(例えば、乗場呼び操作部2の上方)に設けられ且つ乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を文字により表示する表示パネル3を備えてもよい。この文字案内は、例えば、再戸開可能期間における「ドアを再び開けることができます」といった文字案内や、再戸開禁止期間における「ドアは開きません。次のかごをお待ちください。」といった文字案内である。この表示パネル3は、例えば、かごの運転方向やかごの位置を示す表示パネルを兼ねてもよい。この構成では、乗場呼び操作部2による表示に加えて、表示パネルによる文字案内によって、乗場ドアの再戸開が可能であることを利用者にわかりやすく伝えることができる。
【0055】
上記実施形態等では、エレベータが一つのかごを備えていたが、複数のかごを備えていてもよい。例えば、二つのかごを一つの乗場呼び操作部2で操作する場合に、上向きの乗場呼び及び下向きの乗場呼びの両方が登録される場合も考えられる。この場合、各乗場呼びが登録された時点で対応する乗場呼びボタン21、22が同じ強さの光で点灯する。上向きの乗場呼び及び下向きの乗場呼びの両方が登録された状態で、例えば、運転方向が上方向であるかごが乗り場に到着すると、このかごの到着時点で上向きの乗場呼びボタン21が消灯し、下向きの乗場呼びボタン22の点灯の光を弱くする。上向きの乗場呼びボタン21については、その後、図2に示すような表示を取る。下向きの乗場呼びボタン22は、運転方向が上向きであるかごの乗場からの移動開始、及び、運転方向が下向きであるかごの乗場への到着のうち、上向きのかごの移動開始が先に生じた場合、このかごが移動開始した時点で元の強さの光での点灯に切り替える。その後、下向きの乗場呼びボタン22は、図2の第2表示状態以降に従って表示を切り替える。一方、運転方向が下向きであるかごの乗場への到着が先に生じた場合、下向きの乗場呼びボタン22は、このかごが到着した時点で消灯する。その後、下向きの乗場呼びボタン22は、図2の第5表示状態以降に従って表示を切り替える。
【符号の説明】
【0056】
1…再戸開可否案内装置、2…乗場呼び操作部、3…表示パネル、21、22…乗場呼びボタン、23…板部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-03-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗場呼びを登録するための乗場呼び操作部であって、乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を表示可能な乗場呼び操作部を備え、
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、乗場ドアの再戸開が可能であることを案内する第1表示状態を取り、
前記第1表示状態は、乗場呼びが登録されていることを案内する第2表示状態及び乗場にかごが到着しておらず乗場呼びが登録されていないことを案内する第3表示状態のいずれとも異なり、
前記乗場呼び操作部は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタンであるとともに、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取り、
前記第1表示状態は、前記乗場呼びボタンの点滅であり、
前記第5表示状態は、前記乗場呼びボタンの消灯である、エレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項2】
乗場呼びを登録するための乗場呼び操作部であって、乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を表示可能な乗場呼び操作部を備え、
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、乗場ドアの再戸開が可能であることを案内する第1表示状態を取り、
前記第1表示状態は、乗場呼びが登録されていることを案内する第2表示状態及び乗場にかごが到着しておらず乗場呼びが登録されていないことを案内する第3表示状態のいずれとも異なり、
前記乗場呼び操作部は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタンであるとともに、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取り、
前記第1表示状態は、前記乗場呼びボタンの第1速度での点滅であり、
前記第5表示状態は、前記乗場呼びボタンの前記第1速度よりも遅い第2速度での点滅である、エレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項3】
乗場呼びを登録するための乗場呼び操作部であって、乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を表示可能な乗場呼び操作部を備え、
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、乗場ドアの再戸開が可能であることを案内する第1表示状態を取り、
前記第1表示状態は、乗場呼びが登録されていることを案内する第2表示状態及び乗場にかごが到着しておらず乗場呼びが登録されていないことを案内する第3表示状態のいずれとも異なり、
前記乗場呼び操作部は、乗場呼びボタンのうち乗場に停止しているかごの運転方向に対応する乗場呼びボタンであるとともに、かごが到着してから乗場ドアが戸閉動作を開始するまでの間、乗場ドアが戸閉動作開始前であることを案内する第5表示状態を取り、
前記第1表示状態は、前記乗場呼びボタンの第1色での点灯であり、
前記第5表示状態は、前記乗場呼びボタンの前記第1色と異なる第2色での点灯である、エレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項4】
乗場呼びを登録するための乗場呼び操作部であって、乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を表示可能な乗場呼び操作部を備え、
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、乗場ドアの再戸開が可能であることを案内する第1表示状態を取り、
前記第1表示状態は、乗場呼びが登録されていることを案内する第2表示状態及び乗場にかごが到着しておらず乗場呼びが登録されていないことを案内する第3表示状態のいずれとも異なり、
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が可能であるとき、所定のタイミングまで、乗場ドアの再戸開が禁止される状態まで余裕があることを案内する第6表示状態を取り、前記所定のタイミング以降で、乗場ドアの再戸開が禁止される状態が近づいていることを案内する第7表示状態を取る、エレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項5】
前記乗場呼び操作部は、乗場ドアが戸閉動作中であり且つ乗場ドアの再戸開が禁止されるとき、乗場ドアの再戸開が禁止されることを案内する第4表示状態を取り、
前記第4表示状態は、前記第1表示状態と異なる、請求項1~4のいずれか1項に記載のエレベータの再戸開可否案内装置。
【請求項6】
前記乗場呼び操作部の近傍に設けられ且つ乗場ドアの戸開動作中における再戸開に関する情報を文字により表示する表示パネルを備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のエレベータの再戸開可否案内装置。