(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111912
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】入力表示装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20240813BHJP
G06F 3/044 20060101ALI20240813BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20240813BHJP
G06F 3/023 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
G06F3/041 460
G06F3/044
G06F3/0488
G06F3/023 460
G06F3/041 580
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016632
(22)【出願日】2023-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプスアルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(74)【代理人】
【識別番号】100103171
【弁理士】
【氏名又は名称】雨貝 正彦
(74)【代理人】
【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之
(72)【発明者】
【氏名】天野 崇
【テーマコード(参考)】
5B020
5E555
【Fターム(参考)】
5B020AA11
5B020CC11
5B020DD04
5B020DD22
5E555AA54
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC17
5E555CA13
5E555CB12
5E555CB22
5E555DA11
5E555DB18
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】 立体的な操作部の内部に映像を表示させることができる入力表示装置を提供する。
【解決手段】 本発明の入力表示装置100は、空中に映像を表示する機能を備えた映像表示装置110と、映像表示装置110上に配置された静電容量型のタッチパネル120とを含む。タッチパネル120の表面には、少なくとも1つの透明な立体的な操作部としてノブ130が設けられ、ノブ130のタッチ面である天面132を超えない位置に空中映像Pが表示される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空中に映像を表示する機能を備えた映像表示装置と、
前記映像表示装置上に配置された静電容量型のタッチパネルとを含み、
前記タッチパネルは、少なくとも1つの透明な立体的な操作部を表面に含み、前記操作部の内部に前記映像が表示される、入力表示装置。
【請求項2】
前記操作部は、タッチ面である天面を含み、前記映像は、天面を超えない位置に結像される、請求項1に記載の入力表示装置。
【請求項3】
入力表示装置はさらに、前記タッチパネルへの近接を含むタッチ操作を検出する検出手段を含む、請求項1に記載の入力表示装置。
【請求項4】
前記操作部は、タッチパネルのカバーガラスと一体に成型される、請求項1に記載の入力表示装置。
【請求項5】
前記操作部は、タッチパネルのカバーガラスに光学接着剤を介して結合される、請求項1に記載の入力表示装置。
【請求項6】
前記映像表示装置は、再帰反射部材を利用して映像を空中に表示する、請求項1に記載の入力表示装置。
【請求項7】
前記操作部は、円筒状または矩形状のノブまたはボタンである、請求項1に記載の入力表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人と機械とのインターフェース機能を備えた入力表示装置に関し、特に、立体形状の操作部を含む入力表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイに重畳して配置されたタッチパネル上に凸部を設け、当該凸部と重なる位置に操作アイコン等の画像を表示する入力表示装置が開示されている(例えば、特許文献1)。ユーザーは、凸部をタッチ操作することで入力を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
静電容量型のタッチパネルで操作を行うディスプレイ機器において、カバーガラスに凹凸形状を持たせることによりタッチ位置を触覚的に認知させ、注視せずともタッチ位置を認識することができるユーザーインタフェース(以降、立体UIと呼ぶ)の提案がなされている。
【0005】
図1(A)は、従来のフラットなタッチパネルの操作例であり、ユーザーUは、ディスプレイ10に表示された操作アイコン12を視認し、操作アイコン12(図の例は音符)の位置をタッチ操作することで入力を行う。
【0006】
図1(B)は、立体UIを有するタッチパネルの操作例、
図1(C)は、立体UIの概略断面図である。タッチパネル24上には、凹凸形状の透明なカバーレンズ26が取り付けられ、ディスプレイ20は、カバーレンズ26と重なる位置に操作アイコン22を表示する。ユーザーUは、カバーガラス26上に指をタッチすることで入力を行う。タッチ検出には、センサから距離が離れていても指の静電容量(距離)を検出することができる高感度静電センサが用いられ、厚みのあるカバーレンズ26の上からでもタッチの有無を判定することが可能である。これにより、運転中の車載ディスプレイへの注視が難しい状況下において、タッチミス(操作ミス)を低減することが可能である。
【0007】
立体UIにおいて厚みのある凹凸部(例えば、ノブやボタンなどの操作部)を用いたとき、
図2に示すように、ディスプレイ20は、円筒状の透明なノブ30の下に操作アイコン22を表示するが、操作アイコン22の表示位置とノブ30のタッチ面である天面32との間に距離があると、天面34とユーザーが触れたい場所(操作アイコン22)との物理的なギャップによって、指Uが操作アイコン22まで届かず、感覚的なズレが生じてしまい、誤操作にもつながりかねない。また、タッチパネル上には凹凸部が張り付けられている、あるいは凹凸部が飛び出しているという異物感が生じてしまい、品位、デザイン性の低下にもつながる。
【0008】
一方、特許文献1では、凹凸部に導光部材を充填し、天面部にアイコンなどを表示するが、導光部材によってノブ等のパーツの透明感を表現することが困難となり、デザイン性の低下につながる。
【0009】
以上のことから、アイコンをノブの天面部側に表示させ、凹凸部分も映像表示装置の一部と認識させる表現方法が求められる。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、立体的な操作部の内部に映像を表示させることができる入力表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る入力表示装置は、空中に映像を表示する機能を備えた映像表示装置と、前記映像表示装置上に配置された静電容量型のタッチパネルとを含み、前記タッチパネルは、少なくとも1つの透明な立体的な操作部を表面に含み、前記操作部の内部に前記映像が表示される。
【0012】
ある態様では、前記操作部は、タッチ面である天面を含み、前記映像は、天面を超えない位置に結像される。ある態様では、入力表示装置はさらに、前記タッチパネルへの近接を含むタッチ操作を検出する検出手段を含む。ある態様では、前記操作部は、タッチパネルのカバーガラスと一体に成型される。ある態様では、前記操作部は、タッチパネルのカバーガラスに光学接着剤を介して結合される。ある態様では、前記映像表示装置は、再帰反射部材を利用して映像を空中に表示する。ある態様では、前記操作部は、円筒状または矩形状のノブまたはボタンである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、立体的な操作部の内部に映像を表示させるようにしたので、ユーザーが操作部にタッチするときの触覚と視覚の乖離を低減させることができる。また、立体的な操作部を映像表示装置の一部として認識することができ、タッチパネルの異物感を抑制し、デザイン性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1(A)は、フラットなタッチパネルの操作例を示し、
図1(B)は、立体UIのタッチパネルの操作例を示し、
図1(C)は、立体UIの概略断面図である。
【
図2】従来の入力表示装置の立体的な操作部(ノブ)の課題を説明する図である。
【
図3】本発明の実施例に係る入力表示装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】本実施例の映像表示装置における空中映像を表示するための構成例を示す図である。
【
図5】本発明の実施例に係る立体的なノブの構成例を模式的に示す断面図である。
【
図6】本発明の実施例に係る入力表示装置の空中映像の表示例を示す図である。
【
図7】本発明の実施例に係る空中映像の結像位置の調整例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の実施の形態について説明する。本発明の入力表示装置は、人と機械との間のインターフェースを提供する。本発明の入力表示装置は、特に限定されないが、例えば、タッチパネル付きディスプレイを搭載する電子装置などに適用される。タッチパネル付きディスプレイを搭載する電子装置は、例えば、ナビゲーション機能、オーディオ・ビジュアル機能、テレビ機能などを備えた車載装置である。
【0016】
本発明の入力表示装置は、空中結像技術を用いた表示装置(空中ディスプレイ)を用いることでタッチパネルの凹凸部(立体UI部)の中空部分に映像が存在しているように見せる。この際、結像位置を凹凸部内に位置するように設定する。これにより凹凸部も映像表示装置の一部という認識を与え、品位、デザイン性の向上を図る。
【実施例0017】
次に、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明の実施例に係る入力表示装置の構成を示すブロック図である。本実施例の入力表示装置100は、空中に映像を表示する機能を備えた映像表示装置110と、映像表示装置110上に搭載された静電容量型のタッチパネル120と、タッチパネル120の表面に取り付けられた1つまたは複数の立体形状を有する透明な立体UI部(または操作部)130と、映像表示装置110の映像表示やタッチパネル110のタッチ検出などを制御するコントローラ140を含んで構成される。
【0018】
映像表示装置110は、少なくとも一部の機能として、空中に映像を表示する機能を備え、例えば、
図4(A)に示すように、ディスプレイの表面から高さDの位置に空中映像Pを表示させる機能を備えている。映像表示装置110は、空中映像を表示する機能に加えて、フラットな液晶ディスプレイ等の画面に映像を表示する機能を備えることもできる。
【0019】
空中に映像を表示させる技術は、特に限定されないが、例えば、再帰反射部材を利用するものが知られており、本出願人は、例えば、特開2022-180814、特開2022-179868、特開2022-177400、特開2022-150245、特開2022-150214においてその技術を開示している。
【0020】
図4(B)は、空中に映像を表示させるための一構成例を示す概略断面図である。映像表示装置110は、光源200と、ビームスプリッター210と、再帰反射部材220とを含み、これらの部材は、高さDの位置に空中映像Pを結像させるように、ハウジングや筐体内で取付け位置や角度が適宜調整される。
【0021】
光源200は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等を含み、2次元的な表示エリアに映像を出力する。光源200によって生成される映像は、空中映像Pの原画像であり、その映像は、例えば、操作アイコンなどである。
【0022】
ビームスプリッター210は、入射光を反射光と透過光に分離する光学部材であり、例えば、ハーフミラーなどから構成される。ビームスプリッター210は、光源200の光の出射方向に対して傾斜するように配置され、ビームスプリッター210は、光源200からの光の一部を透過させ、残りの光を再帰反射部材220に向けて反射する。
【0023】
再帰反射部材220は、入射光と同じ方向に光を出射する光学部材であり、三角錐型再帰反射素子、フルキューブコーナー型再帰反射素子などのプリズム型再帰反射素子やビーズ型再帰反射素子によって構成される。再帰反射部材220は、ビームスプリッター210から入射した光をそれと同じ方向に反射し、その反射した光を再びビームスプリッター210に進ませる。ビームスプリッター210を透過した光は、収束後拡散し、空中映像Pを結像する。空中映像Pは、ビームスプリッター210の面に関し光源200と対称の位置に形成される。
【0024】
図4(C)は、空中に映像を表示させるための別の構成例を示す概略断面図である。映像表示装置110は、再帰反射部材240、再帰反射部材240の上方に配置された導光板250、導光板250の上方に配置されたハーフミラー260、LED等の光源270を含んで構成される。
【0025】
光源270から出射された光Lは、導光板250の側部から入射し、導光板250の内部を一様に照射する。導光板250の底部には、入射した光Lを垂直方向に向けて拡散するための光拡散部252が形成される。光拡散部252は、空中映像Pを生成するための原画像を構成する。
【0026】
導光層250の光拡散部252で垂直方向に拡散または散乱された光は、ハーフミラー260で一部が透過し、残りが反射され、その反射光が再帰反射部材240に入射される。再帰反射部材240に入射した光は、入射した光と同じ方向に反射され、その光がハーフミラー260を透過し、空中映像Pを結合する。空中映像Pは、ハーフミラー260の面に関し光拡散部252と対称の位置に形成される。
【0027】
タッチパネル120は、例えば、複数のX側およびY側の電極ラインが交差する位置に形成された複数の検出部(センサ)を含み、当該検出部は、ユーザーの指や手などがタッチパネル110に接近または接触したときの静電容量を検出する。タッチパネル120は、映像表示装置110上に搭載され、ユーザーが映像表示装置110で表示されたアイコン等への入力を行うための入力インターフェースを提供する。
【0028】
タッチパネル120は、透明なパネル上にさらに、1つまたは複数の立体的な操作部130(以下、立体UI部)を含む。立体UI部130は、凹凸形状を有する透明な部材から構成され、その形状、大きさ、高さなどは特に限定されないが、立体UI部130は、ユーザーの手や指がその天面またはタッチ面に接近または接触したとき、その位置の静電容量が変化するように構成される。立体UI部130の天面は、必ずしも平坦であることを要せず、凹凸が形成されていてもよいし、傾斜していてもよい。また、立体UI部130は、全体が透明な材料で構成されていてもよいし、内部の一部が中空であってもよい。
【0029】
図3には、円柱状と矩形状の4つの立体UI部130がタッチパネル120の下部に取付けられた例が示されている。立体UI部130は、例えば、ボタンまたはノブのような立体形状を有し、立体UI部130は、例えば、ガラスやプラスチックなどのクリアパーツから構成される。立体UI部130は、例えば、
図5(A)に示すようにタッチセンサ122上のカバーガラス124に一体成型されたり、あるいは
図5(B)に示すように平坦なカバーガラス124上に光学接着剤(OCA/OCR等)126によって張り付けられる。
【0030】
立体UI部130の取り付け位置の座標や高さなどの情報は、コントローラ140のメモリに予め登録される。例えば、立体UI部130が円筒状であれば、その底面の中心の座標を取り付け位置として登録したり、あるいは、直方体状であれば、その底面の矩形状の対角線が交差する位置の座標を取り付け位置として登録する。
【0031】
次に、コントローラ140の詳細について説明する。コントローラ140は、映像表示装置110およびタッチパネル120に電気的に接続され、映像表示装置110の表示制御およびタッチパネル120のタッチ制御を行う。コントローラ140は、ハードウエアおよび/またはソフトウエアにより実行され、例えば、演算処理部、ROM/RAMを含むマイクロコントローラ、CPU、GPUなどを用いて構成される。
【0032】
コントローラ140は、
図3に示すように、駆動/測定部142、タッチ検出部144、表示制御部146を含んで構成される。駆動/測定部142は、タッチパネル120のX側および/またはY側の複数の電極ラインを駆動し、駆動した電極ラインの各検出部(センサ)の静電容量を測定する。測定周期は、例えば、60フレーム/秒である。
【0033】
タッチ検出部144は、駆動/測定部142によって測定された静電容量に基づきタッチパネル120のタッチ位置を検出する。ここで言うタッチ位置とは、ユーザーの指がタッチパネル120に接触したときの位置のみならず、指がタッチパネル120から一定の距離に接近したときの位置を含む。例えば、ユーザーの指がタッチパネル120のフラットな表面に接触または接近したとき、タッチ検出部144は、対応する検出部の静電容量の変化に基づきタッチ位置の座標を検出し、同様に、ユーザーの指が立体UI部130に接触または接近すると、立体UI部130に対応する検出部の静電容量が変化し、タッチ検出部144は、この静電容量の変化により立体UI部130のタッチを検出する。タッチ検出部144によってタッチ位置が検出されると、コントローラ140は、ユーザー入力があったと判定し、当該入力に応じた映像制御などの処理を実行する。
【0034】
表示制御部146は、映像表示装置110の映像表示を制御する。表示制御部146は、例えば、立体UI部130と重畳する位置に、ユーザーの入力操作を表すようなアイコンを空中映像として表示させる。また、表示制御部146は、立体UI部130以外のフラットなディスプレイ画面上にユーザー操作用のアイコンを表示させることも可能である。ユーザーは、操作用のアイコンを視認し、立体UI部130や平坦なタッチパネルにタッチすることで入力を行う。表示制御部146は、ユーザーのタッチ操作の入力が行われると、映像表示の切替えなどを行う。
【0035】
図6は、本実施例の入力表示装置100の空中映像の表示例である。映像表示装置110によって表示された空中映像P(図の例は、音符の操作アイコン)は、円筒状のノブ130の内部、つまり天面132を超えない範囲に表示される。好ましくは、天面132の近傍に空中映像Pが表示される。これにより、タッチ面である天面132と空中映像Pの表示位置との距離が小さくなり、ユーザーがノブ130にタッチするときの感覚的なズレまたは乖離を抑制することができる。また、ノブ130の天面132の近傍に空中映像Pが表示されるため、ノブ130が映像表示装置の一部として認識され易くなり、かつデザイン性が向上する。
【0036】
ここで、
図7(A)に示すように、映像表示装置110による空中映像Pの結像位置がノブ130の天面132の高さ(または厚さ)Hを超えてしまうと、ノブ130と映像表示装置110との一体感を十分に得ることができなくなってしまう。
【0037】
そこで、
図7(B)に示すように、空中映像Pがノブ130の高さHを超えないように、つまりノブ130の天面132の近傍に表示されるように、空中映像Pの結像位置を設定する。結像位置の設定は、映像表示装置110の再帰反射部材やビームスプリッター(ハーフミラー)などの光学部材の取付け位置や角度を調整することによって行われる。なお、映像表示装置110は、これらの光学部材の位置や角度を調整するための調整機構を備えることができ、当該調整機構を、手動またはモータ等の動力源で駆動するようにしてもよい。
【0038】
また、別な態様では、
図7(C)に示すように、空中映像Pの結像位置がノブ130の天面132を超えないように、高さH1の大きなノブ130Aを取り付けるようにしてもよい(H1>H)。
【0039】
このように本実施例によれば、立体UIを備えた入力表示装置において、凹凸部の異物感を低減し、視認性・品位・デザイン性の向上を図ることができる。
【0040】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形、変更が可能である。