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  • 特開-経口組成物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111913
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】経口組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/31 20060101AFI20240813BHJP
   A61K 36/67 20060101ALI20240813BHJP
   A61K 36/9066 20060101ALI20240813BHJP
   A61P 15/10 20060101ALI20240813BHJP
   A61K 36/064 20060101ALI20240813BHJP
   A61K 33/30 20060101ALI20240813BHJP
   A61K 33/04 20060101ALI20240813BHJP
   A61K 31/198 20060101ALI20240813BHJP
   A61K 31/315 20060101ALI20240813BHJP
   A61P 9/08 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
A61K36/31
A61K36/67
A61K36/9066
A61P15/10
A61K36/064
A61K33/30
A61K33/04
A61K31/198
A61K31/315
A61P9/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016633
(22)【出願日】2023-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】398028503
【氏名又は名称】株式会社東洋新薬
(72)【発明者】
【氏名】白川 未築
(72)【発明者】
【氏名】本岡 香奈
(72)【発明者】
【氏名】友澤 寛
(72)【発明者】
【氏名】高嶋 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】鍔田 仁人
(72)【発明者】
【氏名】高山 聡子
(72)【発明者】
【氏名】中垣 圭市
【テーマコード(参考)】
4C086
4C087
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086HA03
4C086HA08
4C086MA01
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA52
4C086NA14
4C086ZA39
4C086ZA81
4C087AA02
4C087BC11
4C087CA01
4C087MA35
4C087MA37
4C087MA52
4C087NA14
4C087ZA39
4C087ZA81
4C088AB15
4C088AB36
4C088AB81
4C088AC04
4C088AC13
4C088CA04
4C088CA06
4C088CA24
4C088MA02
4C088MA08
4C088MA09
4C088MA35
4C088MA37
4C088MA52
4C088NA14
4C088ZA39
4C088ZA81
4C206AA01
4C206AA02
4C206FA53
4C206JB02
4C206MA01
4C206MA02
4C206MA03
4C206MA04
4C206MA55
4C206MA57
4C206MA72
4C206NA14
4C206ZA39
4C206ZA81
(57)【要約】      (修正有)
【課題】男性機能を向上させ、男性の活力を高めることができる経口組成物を提供すること。
【解決手段】コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする経口組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする経口組成物。
【請求項2】
コショウ、マカ、ウコン、セレン及び亜鉛を含有することを特徴とする経口組成物。
【請求項3】
さらにシトルリンを含有することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の経口組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種を含有する経口組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
男性の性機能等の体機能は加齢やストレス、疲労等に伴い低下することが知られている。男性機能障害の一種である勃起障害(ED)は近年増加しており、その症状を改善するために種々の検討がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、亜鉛を強化した牡蠣エキスを使用した生殖機能増強剤が開示されている。また、特許文献2には、トンカットアリを使用した男性機能増強剤が開示されている。しかしながら、これらの成分を使用した健康食品は、治療薬と比較して副作用の心配は少ないものの、その効果は充分満足できるものではなかった。また、特許文献3には卵白加水分解物を含む男性機能改善剤が開示されているものの、卵白はアレルギー症状を誘発する恐れがあるため、更なる検討が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-080379号公報
【特許文献2】特開2009-051765号公報
【特許文献3】特開2011-173817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明者らは、男性機能を向上させ、男性の活力を高めることを課題として、種々の検討を行った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
その結果、本発明者らは、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種を含有することにより、男性機能を向上させた経口組成物の開発に成功し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
<1>コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする経口組成物。
<2>コショウ、マカ、ウコン、セレン及び亜鉛を含有することを特徴とする経口組成物。
<3>さらにシトルリンを含有することを特徴とする<1>又は<2>のいずれかに記載の経口組成物。
<4>コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする男性機能改善用組成物。
<5>コショウ、マカ、ウコン、セレン及び亜鉛を含有することを特徴とする男性機能改善用組成物。
<6>さらにシトルリンを含有することを特徴とする<4>又は<5>のいずれかに記載の男性機能改善用組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種を含有することにより、血管内皮細胞におけるNO産生促進作用に優れることから男性の性機能の改善又は男性の性機能の低下を抑制でき、安全に摂取が可能な男性機能改善に適した組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の経口組成物と、比較例の経口組成物におけるNO合成酵素遺伝子発現量の相対値を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の経口組成物について詳細を説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0011】
<コショウ>
コショウ(学名:Piper nigrum)とは、コショウ科コショウ属のつる性植物であり、胡椒、ペッパーとも称される。コショウはピペリンを含むことが知られている。コショウの使用部位としては、果実を使用することができる。コショウは果実の成熟などから、白コショウ(ホワイトペッパー)、黒コショウ(ブラックペッパー)、青コショウ(グリーンペッパー)が知られているが、ピペリンなどの栄養素が豊富に含まれる点から黒コショウが好ましい。本発明の経口組成物中に含まれるピペリンの量は、例えば高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により、既知の分析条件にて分析することができる。
【0012】
本発明において、コショウの処理方法は特に制限はないが、簡便に利用できる点、ピペリンが多く含まれる点から、粉砕物、搾汁物、抽出物が好ましく、抽出物が特に好ましい。抽出物の場合、抽出溶媒は通常経口組成物に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、水、エタノール、又はその混合物が好ましい。コショウの処理物は、例えば、後述する植物の処理方法により得ることができる。
【0013】
本発明の経口組成物におけるコショウの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.001質量%以上が好ましく、より好ましくは0.01質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは0.05質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、5質量%以下が特に好ましい。
【0014】
<マカ>
マカ(学名:Lepidium meyenii)とは、ペルーに植生するアブラナ科レピディウム属の多年生植物であり、ペルー人参、アンデス人参とも称される。マカはベンジルグルコシノレートを含むことが知られている。マカの使用部位としては、根、地下茎(根茎、球茎、塊茎、鱗茎)といった地下部を使用することができる。マカはその品種により根の色が異なることが知られており、例えば、赤マカ、黄マカ、紫マカ、黒マカなどとも呼ばれる。本発明においては、赤マカ、紫マカ、黒マカが好ましく、ベンジルグルコシノレートが多く含まれる点から、赤マカ、黒マカが特に好ましい。本発明の経口組成物中に含まれる、ベンジルグルコシノレートの量は、例えば高速液体クロマトグラフィー法により、既知の分析条件にて分析することができる。
【0015】
本発明において、マカの処理方法は特に制限はないが、簡便に利用できる点、ベンジルグルコシノレートが多く含まれる点から、粉砕物、搾汁物、抽出物が好ましく、抽出物が特に好ましい。抽出物の場合、抽出溶媒は通常経口組成物に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、水、エタノール、又はその混合物が好ましい。マカの処理物は、例えば、後述する植物の処理方法により得ることができる。
【0016】
本発明の経口組成物におけるマカの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、3質量%以上が好ましく、より好ましくは5質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは10質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下が特に好ましい。なお、本明細書における固形分とは、組成物から水分を除いた量である。また、本明細書における含有量、配合量とは、原料としての量を示すものであり、例えば原料中に賦形剤や酸化防止剤などが含まれる場合にはそれらも含む量である。
【0017】
<ウコン>
ウコン(学名:Curcuma longa)とは、ショウガ科ウコン属の多年生植物でり、鬱金、欝金、宇金、玉金、ターメリックとも称される。ウコンの使用部位としては、根、地下茎(根茎、球茎、塊茎、鱗茎)といった地下部を使用することができる。ウコンはクルクミン又はその誘導体(クルクミノイドとも言う)を含むことが知られ、クルクミノイドは体内で還元されて体内へ吸収されることが知られている。本発明においては、還元型クルクミノイド(テトラヒドロクルクミノイド)を含有するウコンが好ましい。本発明の経口組成物中に含まれる、テトラヒドロクルクミノイドの量は、例えば高速液体クロマトグラフィー法により、既知の分析条件にて総テトラヒドロクルクミノイド含量として分析することができる。
【0018】
本発明において、ウコンの処理方法は特に制限はないが、簡便に利用できる点、クルクミノイドが多く含まれる点から、粉砕物、搾汁物、抽出物が好ましく、抽出物が特に好ましい。抽出物の場合、抽出溶媒は通常経口組成物に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、水、エタノール、又はその混合物が好ましい。ウコンの処理物は、例えば、後述する植物の処理方法により得ることができる。
【0019】
また、ウコンは還元型クルクミノイドを含有することが好ましく、還元型クルクミノイドを含有するウコンは、植物の処理方法によって得られた粉砕物、搾汁物又は抽出物を、例えば酵素や触媒などを用いた還元処理により得ることができる。
【0020】
本発明の経口組成物におけるウコンの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.1質量%以上が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは1質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下が特に好ましい。
【0021】
<セレン又は亜鉛>
本発明は、コショウ、マカ、ウコンと共にセレン又は亜鉛のうち少なくとも1種を含有することを特徴とし、セレンと亜鉛の両方を含有することが好ましい。セレンとは、元素記号がSeである原子番号34の元素でありカルコゲン元素の一つである。亜鉛とは、元素記号Znである原子番号30の金属元素である。セレン及び亜鉛はヒトの必須元素でもある。
【0022】
本発明で用いられるセレン又は亜鉛としては、経口摂取できるものであれば特に制限はないが、例えば、無機塩、有機塩などの化合物、セレン及び/又は亜鉛を含有する微生物を挙げることができる。無機塩としては例えば、硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩、ハイドロタルサイト類が挙げられ、有機塩としては、例えば、酢酸、コハク酸、グルコン酸、アスコルビン酸などの塩が挙げられる。また、セレン又は亜鉛を含有する微生物としては、細菌類、微細藻類、酵母が挙げられる。本発明においては、有機酸塩、又は、セレン及び/又は亜鉛を含有する微生物が好ましく、グルコン酸塩、又は、セレン及び/又は亜鉛を含有する酵母が特に好ましい。
【0023】
本発明の経口組成物におけるセレンの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.1質量%以上が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは1質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下が特に好ましい。本発明の経口組成物におけるセレンの含有量は、例えばICP分析法により既知の分析条件にて分析することができる。
【0024】
本発明の経口組成物における亜鉛の含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.01質量%以上が好ましく、より好ましくは0.1質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは0.5質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下が特に好ましい。本発明の経口組成物における亜鉛の含有量は、例えばICP分析法により既知の分析条件にて分析することができる。
【0025】
<シトルリン>
本発明は、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種に加えて、シトルリンを含有する組成物であることが好ましい。シトルリンとは、化学式C13で示されるアミノ酸の1種で、尿素回路を構成する化合物のひとつである。シトルリンはL体、D体どちらも使用することができるが、本発明においてはL体(L-シトルリン)を使用することが好ましい。また、本発明においては、合成により得られるもの、発酵法により得られるものを使用することができる。
【0026】
本発明の経口組成物におけるシトルリンの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.1質量%以上が好ましく、より好ましくは1質量%以上であり、安定性に優れ、容易に、かつ、長期的に経口摂取が可能となる点から特に好ましくは5質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、20質量%以下が特に好ましい。本発明の経口組成物におけるシトルリンの含有量は、例えばアミノ酸自動分析法により既知の分析条件にて分析することができる。
【0027】
(植物の処理方法)
本発明で使用する植物は、種々の処理物を使用することができる。植物処理物は、例えば、植物体を乾燥処理及び粉砕処理して得られる乾燥粉末(以下、「乾燥粉砕末」ともいう)、植物体の細片化物及びその乾燥物、植物体の搾汁及びその乾燥粉末、植物体の抽出物及びその乾燥粉末などが挙げられるが、これらに限定されない。ただし、加工、貯蔵、運搬などの容易性や使用形態の汎用性といった観点から、最終的に粉末の形態をしていることが好ましい。本明細書で単に粉末という場合、通常、乾燥粉砕末、細片化物の乾燥粉末、搾汁の乾燥粉末及び抽出物の乾燥粉末のいずれをも含む。また、植物処理物は、植物体の発酵物やその乾燥粉末であってもよい。植物体の発酵物とは、植物体又はその粉砕物、搾汁、抽出物若しくは細片化物を発酵させたものである。
【0028】
植物処理物は、従来公知の方法により加工することができる。例えば、植物体を乾燥粉砕末化する方法としては、植物体に対して、乾燥処理及び粉砕処理を組み合わせた方法を用いることができる。乾燥処理及び粉砕処理はいずれを先に行ってもよいが、乾燥処理を先に行うことが好ましい。乾燥粉砕末化は、この方法に、さらに必要に応じて殺菌処理などの処理から選ばれる1種又は2種以上の処理を組み合わせてもよい。また、粉砕処理を行う回数は1回又は2回以上の処理を組み合わせてもよいが、粗粉砕処理を行った後に、より細かく粉砕する微粉砕処理を組み合わせることが好ましい。
【0029】
乾燥処理は特に限定されないが、例えば、植物体の水分含量が10%以下、好ましくは8%以下となるように乾燥する処理が挙げられる。乾燥処理は、例えば、熱風乾燥、高圧蒸気乾燥、電磁波乾燥、凍結乾燥などの当業者に公知の任意の方法により行われ得る。加熱による乾燥は、例えば、40℃~140℃、好ましくは80℃~130℃にて加温により植物体が変色しない温度及び時間で行われ得る。
【0030】
粉砕処理は特に限定されないが、例えば、クラッシャー、ミル、ブレンダー、石臼などの粉砕用の機器や器具などを用いて、当業者が通常使用する任意の方法により植物体を粉砕する処理が挙げられる。粉砕された植物体は、必要に応じて篩にかけられ、例えば、30~250メッシュを通過するものを植物体の粉末として用いることが好ましい。粒径が250メッシュ通過のもの以下とすることで、さらなる加工時に植物体の粉末が取り扱いやすくなり、粒径が30メッシュ通過以上のものとすることで、植物体の粉末と他の素材との均一な混合が容易になる。
【0031】
植物体を細片化する方法は特に限定されないが、例えば、スライス、破砕、細断などの当業者が植物体を細片化する際に通常使用する方法を用いることができる。細片化の一例として、スラリー化してもよい。スラリー化は、植物体をミキサー、ジューサー、ブレンダー、マスコロイダーなどにかけ、どろどろした粥状(液体と固体との懸濁液)にすることにより行う。種子の細片化物を加熱する場合は、この液に水を入れて煮詰めた後、篩別、濾過などの手段によって粗固形分を除去して液分を用いてもよい。
【0032】
植物体を搾汁する方法は特に限定されないが、例えば、植物体又はその細片化物を圧搾する方法、植物体の細片化物を遠心やろ過する方法などを挙げることができる。具体的な搾汁方法の例としては、ミキサー、ジューサーなどの機械的破砕手段によって搾汁し、必要に応じて、篩別、濾過などの手段によって粗固形分を除去することにより搾汁液を得る方法が挙げられる。
【0033】
植物体の抽出物(エキス)を得る方法は特に限定されないが、例えば、植物体又はその細片化物或いは乾燥物等に、エタノール、水、酸、含水エタノール、酸水溶液などの当業者が通常用いる抽出溶媒を加え、必要に応じて攪拌又は/及び加温して抽出する方法などを挙げることができる。その後の篩別、濾過などの手段によって粗固形分を除去して抽出物を得てもよい。例えば、大豆の細片化物(磨砕物)に水を加えて煮詰めた後固形物をろ過して得られる抽出液は、豆乳として知られている。抽出物は、必要に応じて濃縮してもよい。
【0034】
植物体を発酵する方法は、植物体又はその粉砕物、搾汁、抽出物若しくは細片化物に対して、乳酸菌、酵母、麹菌、納豆菌、酢酸菌等を添加して行うことができる。これらは1種又は2種以上を組み合わせてもよい。ここでいう乳酸菌はビフィズス菌であってもよく、ビフィズス菌を除く一般乳酸菌であってもよい。
【0035】
上記の細片化処理で得られた搾汁や抽出処理で得られた液状抽出物、発酵後の液状物やスラリー等はいずれも熱風乾燥、高圧蒸気乾燥、電磁波乾燥、凍結乾燥などの当業者に公知の任意の方法により乾燥粉末化されうる。この際にデキストリン等の賦形剤を添加してもよい。
【0036】
本実施形態の経口組成物において、植物処理物は固体状であってもよく、液状、シロップ状、ペースト状、ゲル状、ゼリー状、クリーム状、エマルション状、スプレー状、ムース状、ローション状等の流動状であってもよい。固体状としては、粉末状、顆粒状、粒状、タブレット状、チュアブル状、カプセル状、ソフトカプセル状、などが挙げられる。
【0037】
本発明の経口組成物におけるコショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種の合計量は特に制限はなく、例えば、固形分中、10質量以上が好ましく、より好ましくは15質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは20質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、80質量%以下が好ましく、75質量%以下がより好ましく、70質量%以下が特に好ましい。また、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種に加えてシトルリンを含有する場合、その合計量は、例えば、固形分中、10質量以上が好ましく、より好ましくは20質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは25質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、90質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましく、75質量%以下が特に好ましい。
【0038】
本発明の経口組成物において、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種の合計量におけるコショウの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.01質量以上が好ましく、より好ましくは0.05質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは0.1質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下が特に好ましい。また、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種に加えてシトルリンを含有する場合、その合計量における亜鉛の含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.01質量以上が好ましく、より好ましくは0.05質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは0.1質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下が特に好ましい。
【0039】
本発明の経口組成物において、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種の合計量におけるマカの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、10質量以上が好ましく、より好ましくは20質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは30質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましく、88質量%以下が特に好ましい。また、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種に加えてシトルリンを含有する場合、その合計量における亜鉛の含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、10質量以上が好ましく、より好ましくは20質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは30質量%以上である。また、その上限についても特に制限はないが、95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましく、88質量%以下が特に好ましい。
【0040】
本発明の経口組成物において、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種の合計量におけるウコンの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.1質量以上が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは1質量%以上である。また、35質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、25質量%以下が特に好ましい。また、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種に加えてシトルリンを含有する場合、その合計量におけるコショウの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.1質量以上が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは1質量%以上である。また、35質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、25質量%以下が特に好ましい。
【0041】
本発明の経口組成物においてセレンを含有する場合、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種の合計量におけるセレンの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.1質量以上が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは1質量%以上である。また、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、20質量%以下が特に好ましい。また、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種に加えてシトルリンを含有する場合、その合計量におけるセレンの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.1質量以上が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは1質量%以上である。また、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、20質量%以下が特に好ましい。
【0042】
本発明の経口組成物において亜鉛を含有する場合、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種の合計量における亜鉛の含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.01質量以上が好ましく、より好ましくは0.05質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは0.1質量%以上である。また、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、20質量%以下が特に好ましい。また、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種に加えてシトルリンを含有する場合、その合計量における亜鉛の含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、0.01質量以上が好ましく、より好ましくは0.05質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは0.1質量%以上である。また、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、20質量%以下が特に好ましい。
【0043】
本発明の経口組成物において、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種に加えてシトルリンを含有する場合、その合計量におけるシトルリンの含有量は特に制限はなく、例えば、固形分中、1質量以上が好ましく、より好ましくは5質量%以上であり、男性機能向上効果を得られる観点から特に好ましくは10質量%以上である。また、45質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、35質量%以下が特に好ましい。
【0044】
<その他成分>
本発明の経口組成物には、上記成分以外に、必要に応じてその他の成分を配合することができる。その他の成分としては、例えば、賦形剤、滑沢剤、水溶性食物繊維や不溶性食物繊維等の食物繊維、タンパク質、各種ビタミン類やミネラル類、藻類、酵母等の微生物等を配合することができる。更に、必要に応じて、通常食品分野で用いられる、甘味料、酸味料、栄養補助剤、安定剤、結合剤、光沢剤、増粘剤、着色料、希釈剤、乳化剤、食品添加物、調味料等を挙げることができる。これらその他の成分の含有量は、本発明の組成物の形態等に応じて適宜選択することができる。
【0045】
<男性機能改善用組成物>
本発明の経口組成物は、後述する実施例に示すように、血管内皮細胞における一酸化窒素(NO)産生量を効果的に向上させることができる。このため、勃起に代表される男性の性機能を向上又は低下防止することができ、男性機能改善用組成物、として優れた効果を発揮しうる。性機能の向上又は低下防止作用としては、具体的には、例えば男性の勃起障害の改善や、性的刺激等に対して男性の陰茎の勃起反応性を高める、性的刺激等に対して男性の陰茎の応答性の低下を抑制する、性交における自信のサポート、性欲および性衝動のサポート、性的エネルギーレベルおよび活力の後押し、加齢に起因する問題のサポート、パートナーとの性的満足が得られるようサポートする、性的健康における問題をサポートする等が挙げられる。また、本発明の男性機能改善用組成物は、上記の作用以外に血管内皮細胞におけるNO産生量の向上によりもたらされる、他の機能改善にも効果をもたらすことができる。男性機能改善用組成物としては、男性の性機能の活力用組成物が挙げられる。例えば「男性の活力を補助」「男性の活力を養う」「男性の活力を補給」「男性の活力を応援する」「男らしいパワーを補助」「男らしいパワーを補給」「男らしいエネルギーを補給」「男性のパワーみなぎる毎日を応援」「男性の元気を応援」「男の活性を補助」「男のエナジーを補給」「男の自信を回復」「男性の元気の悩みに」「円満な生活を心がける方に」「若々しくパワフルな自分でありたい方に」「夜も昼も元気な毎日を守りたい方に」「年齢を感じ始めた方に」「男の自信を取り戻す」等の文言による広告・宣伝は本発明の男性機能改善用組成物の実施とみなすことができる。
【0046】
本発明の経口組成物は、経口的な使用に適した形態であれば特に限定されないが、摂取のしやすさの観点から、液状、シロップ状、ペースト状、ゲル状、ゼリー状、クリーム状、エマルション状、スプレー状、ムース状、ローション状等の流動状であってもよい。固体状としては、粉末状、顆粒状、粒状、タブレット状、チュアブル状、カプセル状、ソフトカプセル状、などが挙げられる。
【0047】
本発明の経口組成物の1日の使用量は特に限定されず、使用態様や使用者の使用内容などに応じて適宜設定できる。例えば、本発明の経口組成物の1日の使用量は、使用者の体重を基準として、固形分換算で、好ましくは0.01~1000mg/kgであり、より好ましくは0.05~500mg/kgであり、本願発明の経口組成物の効果を発揮する観点から、さらに好ましくは0.1~100mg/kg である。
【0048】
本発明の経口組成物の1回の使用量についても同様に特に限定されない。例えば、本発明の経口組成物の1回の使用量は、使用者の体重を基準として、固形分換算で、好ましくは0.001~2000mg/kgであり、より好ましくは0.01~1000mg/kgであり、本願発明の経口組成物の効果を発揮する観点から、さらに好ましくは0.1~100mg/kg である。
【0049】
また、本発明の経口組成物の1日の使用量は特に限定されず、例えば、固形分換算で、好ましくは0.001~20g、より好ましくは0.005~10g、本願発明の経口組成物の効果を発揮する観点から、特に好ましくは0.01~5g とすることができる。
【0050】
本発明の経口組成物の1回の使用量は特に限定されず、例えば、固形分換算で、好ましくは0.00001~20g、より好ましくは0.00005~10g、本願発明の経口組成物の効果を発揮する観点から、特に好ましくは0.0001~5g とすることができる。
【0051】
本発明の経口組成物の包装形態は特に限定されず、剤形などに応じて適宜選択できるが、例えば、PTPなどのブリスターパック;ストリップ包装;ヒートシール;アルミパウチ;プラスチックや合成樹脂などを用いるフィルム包装;バイアルなどのガラス容器;アンプルなどのプラスチック容器などが挙げられる。
【実施例0052】
以下、本発明を実施例に基づき説明する。ただし、本発明の範囲はかかる実施例に限定されない。
【0053】
<NO合成酵素遺伝子発現量の評価>
本試験では、一酸化窒素(NO)合成酵素遺伝子発現量について評価した。NO合成酵素遺伝子発現量が増加すると、NO合成酵素量が増加し、NO産生量が増加する。血管内皮でNO合成酵素(eNOS)によりNOが産生し、海綿体平滑筋が弛緩されて血管が拡張し、海綿体への血流が増加する。海綿体への血流量の増加により勃起が起こる。したがって、NO合成酵素遺伝子発現量を評価することで、男性機能改善の評価ができる。
【0054】
(1)被験物質
被験物質として以下のものを用いた。また、各被験物質は表1に記載の割合にて使用した。
・コショウ:黒コショウ果実の含水エタノール抽出物を用いた。黒コショウ抽出物はピペリンを95%以上(乾燥状態において)含む。
・マカ:黒マカの含水エタノール抽出物を用いた。
・ウコン:ウコン根茎のエタノール抽出物に還元処理を行うことにより得られた、テトラヒドロクルクミノイドを含有するウコン抽出物を使用した。このウコン抽出物は、テトラヒドロクルクミノイドを95%以上(乾燥状態において)含む。
・セレン:セレンを含有する酵母(セレン0.2%以上含有)を用いた。
・亜鉛:亜鉛を含有する酵母(亜鉛10%以上含有)を用いた。
・シトルリン:市販のL-シトルリンを用いた。
・アルギニン:市販のL-アルギニンを用いた。
・トンカットアリ:トンカットアリの根の抽出物を用いた。
なお、アルギニン、トンカットアリは男性機能改善効果が知られる物質である。
【0055】
【表1】
【0056】
(2)細胞培養
ヒト臍帯静脈内皮細胞(Lonza製)をEGM-2培地で培養した。コラーゲンコートされた96ウェルプレートに前記の細胞を1×10cells/wellとなるように100μL/wellで播種し、37℃、5容量%COインキュベーター内で、24時間前培養した。各wellより培地を除去後、表1の被験物質含有培地を100μL/well添加し、24時間培養した。
【0057】
(3)NO合成酵素遺伝子発現量の測定
各wellより培地を除去後、RNeasy Mini Kit(QIAGEN製)を用いてRNAを回収し、ReverTra Ace(登録商標) qPCR RT Master Mix(TOYOBO製)を用いてcDNAを合成した。得られたcDNAを鋳型としてRotor-Gene SYBR Green PCR Kit(QIAGEN製)により定量リアルタイムPCRを行った。NOS3(eNOS)のプライマー(Takara製)を用いて、eNOSの遺伝子発現量を測定した。また内在性コントロールとして、ACTBのプライマー(QIAGEN製)を用いて、ACTBの遺伝子発現量を測定した。
【0058】
(4)NO合成酵素遺伝子発現量の評価
eNOSのmRNA遺伝子発現量について、比較例1の値を100としたときの相対値を算出した。結果を図1に示す。
【0059】
図1より、黒コショウ抽出物、黒マカ抽出物、ウコン抽出物のいずれかを含有しない比較例2~4はNO合成酵素遺伝子発現量が比較例1と同等かそれよりも低いものであった。また、比較例1のコショウ、マカ、ウコンに加えて男性機能を改善することが知られているL-アルギニン又はトンカットアリを添加した比較例5,6においてもNO合成酵素遺伝子発現量は比較例1と同等であった。一方、黒コショウ抽出物、黒マカ抽出物、ウコン抽出物に加えてセレン含有酵母又は亜鉛含有酵母を含有する実施例1、2の組成物は、比較例1と比べて高いNO合成酵素遺伝子発現を示し、セレン含有酵母と亜鉛含有酵母の両方を含有する実施例3は、比較例並びに実施例1,2と比較しても高いNO合成酵素遺伝子発現を示した。さらに、シトルリンを配合した実施例4,5は、比較例1~6のみならず実施例1~3と比較してもとりわけ高いNO合成酵素遺伝子発現を示した。以上のことから、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種を含有する本発明の経口組成物は、NO産生促進作用に優れることから男性の性機能の改善又は男性の性機能の低下抑制に優れた経口組成物であり、コショウ、マカ、ウコン、セレン及び亜鉛を含有することで、より優れた経口組成物となることがわかる。さらに、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種にシトルリンを加えることで、男性の性機能の改善又は男性の性機能の低下抑制により優れた経口組成物となることがわかる。
【0060】
<製造例1~5>
下記表2に記載の組成に従って、錠剤(1粒250mg)を製造した。表に記載の配合量は質量%を表す。下記製造例にて得られた経口組成物は、NO合成酵素遺伝子発現量が高いことから、1日1回、1回あたり1粒服用することで優れた男性の性機能の改善又は男性の性機能低下の抑制作用が得られる。
【0061】
【表2】
【0062】
<製造例6~10>
下記表3に記載の組成に従って、粉末を混合し、カプセル皮膜に封入してハードカプセル(1粒内容量200mg)を製造した。表に記載の配合量は質量%を表す。下記製造例にて得られた経口組成物は、NO合成酵素遺伝子発現量が高いことから、1日1回、1回あたり1粒服用することで優れた男性の性機能の改善又は男性の性機能低下の抑制作用が得られる。
【0063】
【表3】
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明の経口組成物は、コショウ、マカ、ウコン、並びに、セレン及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種を含有することにより、男性機能を向上させ、男性の活力を高めることができる経口組成物を提供することができることから、産業上の利用の可能性が高いものである。
図1