(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111951
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】出荷指示支援装置、出荷指示支援方法、及び出荷指示支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/087 20230101AFI20240813BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
G06Q10/087
B65G61/00 424
B65G61/00 422
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016715
(22)【出願日】2023-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩根 亨
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】送り先(例えば店舗または配送センターなど)と納期の組み合わせ単位で情報を集約して合計数量のみを確認しながら出荷指示を行うことが可能となり、出荷指示作業の効率化と迅速化の実現を図ることができる出荷指示支援装置等を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態では、(1)受注テーブルを参照して、出荷日が出荷指示入力画面でオペレータの指定した出荷日であり且つ保管倉庫が出荷指示入力画面でオペレータの指定した倉庫であり且つ引当数量がゼロ以外であり且つ出荷指示完了状態区分が未完であるという抽出条件を満たす受注レコードを抽出し、(2)抽出した受注レコードを、送り先と納期の組み合わせごとにグループ分けし、グループ別に、引当数量の合計と、異なる受注番号の個数を算出し、(3)グループ別に、送り先と出荷日と納期と個数と合計との組み合わせを、当該個数を受注伝票枚数とし且つ当該合計を出荷指示数量として出荷指示入力画面に表示させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受注識別情報と、受注商品の商品識別情報と、前記受注商品の送り先と、前記受注商品の保管倉庫と、前記受注商品の出荷日と、前記受注商品の納期と、前記受注商品の引当数量と、前記受注商品の出荷指示が完了しているか否かを表す区分と、を紐づけて記憶している記憶領域を参照して、前記出荷日が所定の日付であり且つ前記保管倉庫が所定の倉庫であり且つ前記引当数量がゼロ以外であり且つ前記区分が前記出荷指示が未完了であることを表すものであるという抽出条件を満たす情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部で抽出した前記情報を、前記送り先と前記納期の組み合わせごとにグループ分けし、前記グループ別に、前記引当数量の合計と、異なる前記受注識別情報の個数を算出する算出部と、
前記グループ別に、前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記個数と前記合計との組み合わせを、前記個数を受注伝票枚数とし且つ前記合計を出荷指示数量として出力する出力処理部と、
を備えることを特徴とする出荷指示支援装置。
【請求項2】
前記記憶領域は、受注に関する情報を管理するための受注テーブル内のレコードであり、
前記抽出部は、前記受注テーブルを参照して、前記抽出条件を満たす前記レコードを抽出し、抽出した前記レコードに含まれる前記受注識別情報と前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記保管倉庫と前記商品識別情報と前記引当数量との組み合わせを、当該引当数量を前記出荷指示数量として第一テーブルに格納し、
前記算出部は、前記第一テーブル内のレコードを、前記送り先と前記納期の組み合わせごとにグループ分けし、前記グループ別に前記出荷指示数量の合計と前記個数を算出し、前記グループ別に前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記個数と当該合計との組み合わせを、当該個数を前記受注伝票枚数として第二テーブルに格納し、
前記出力処理部は、前記第二テーブル内のレコードを出荷指示入力画面に表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の出荷指示支援装置。
【請求項3】
前記第一テーブルを基に、前記グループ別に割り当てられた出荷指示識別情報、前記送り先、前記出荷日、前記納期、前記保管倉庫、前記商品識別情報、前記出荷指示数量、および前記受注識別情報を含む出荷指示テーブルを作成する出荷指示作成部をさらに備えること、
を特徴とする請求項2に記載の出荷指示支援装置。
【請求項4】
前記出荷指示入力画面は、表示されている前記レコードごとに、出荷指示の対象外とすることを指定可能なものであり、
前記出荷指示作成部は、前記出荷指示入力画面において前記対象外と指定された前記レコードに対応する前記グループに該当する前記レコードを除外して、前記出荷指示テーブルを作成すること、
を特徴とする請求項3に記載の出荷指示支援装置。
【請求項5】
前記出荷指示作成部は、前記出荷指示テーブル内のレコードに含まれる前記受注識別情報に紐づく、前記受注テーブルに含まれる前記レコードに含まれる前記区分を、前記出荷指示が完了であることを表すものに更新すること、
を特徴とする請求項3または4に記載の出荷指示支援装置。
【請求項6】
前記出荷指示テーブルを基に、前記送り先と前記納期の組み合わせごとに、前記商品識別情報と前記出荷指示数量が記載されているピッキングリストを作成するピッキングリスト作成部をさらに備えること、
を特徴とする請求項5に記載の出荷指示支援装置。
【請求項7】
前記商品は、アパレル商品であること、
を特徴とする請求項6に記載の出荷指示支援装置。
【請求項8】
前記送り先は、店舗または配送センターであること、
を特徴とする請求項7に記載の出荷指示支援装置。
【請求項9】
抽出部が、受注識別情報と、受注商品の商品識別情報と、前記受注商品の送り先と、前記受注商品の保管倉庫と、前記受注商品の出荷日と、前記受注商品の納期と、前記受注商品の引当数量と、前記受注商品の出荷指示が完了しているか否かを表す区分と、を紐づけて記憶している記憶領域を参照して、前記出荷日が所定の日付であり且つ前記保管倉庫が所定の倉庫であり且つ前記引当数量がゼロ以外であり且つ前記区分が前記出荷指示が未完了であることを表すものであるという抽出条件を満たす情報を抽出する抽出ステップと、
算出部が、前記抽出ステップで抽出した前記情報を、前記送り先と前記納期の組み合わせごとにグループ分けし、前記グループ別に、前記引当数量の合計と、異なる前記受注識別情報の個数を算出する算出ステップと、
出力処理部が、前記グループ別に、前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記個数と前記合計との組み合わせを、前記個数を受注伝票枚数とし且つ前記合計を出荷指示数量として出力する出力処理ステップと、
を含むことを特徴とする出荷指示支援方法。
【請求項10】
情報処理装置を、
受注識別情報と、受注商品の商品識別情報と、前記受注商品の送り先と、前記受注商品の保管倉庫と、前記受注商品の出荷日と、前記受注商品の納期と、前記受注商品の引当数量と、前記受注商品の出荷指示が完了しているか否かを表す区分と、を紐づけて記憶している記憶領域を参照して、前記出荷日が所定の日付であり且つ前記保管倉庫が所定の倉庫であり且つ前記引当数量がゼロ以外であり且つ前記区分が前記出荷指示が未完了であることを表すものであるという抽出条件を満たす情報を抽出する抽出手段、
前記抽出手段で抽出した前記情報を、前記送り先と前記納期の組み合わせごとにグループ分けし、前記グループ別に、前記引当数量の合計と、異なる前記受注識別情報の個数を算出する算出手段、
前記グループ別に、前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記個数と前記合計との組み合わせを、前記個数を受注伝票枚数とし且つ前記合計を出荷指示数量として出力する出力処理手段、
として機能させるための出荷指示支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出荷指示支援装置、出荷指示支援方法、及び出荷指示支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、出荷指示データを受付け、出荷指示データに基づく変換処理を行い、引当処理を実行しピッキング指示データを作成する情報処理システム等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、量販店を中心に商品供給をしている卸売業者の中でも物量と取扱商品数が多い企業では、全国各地の営業所で入力されたり量販店とのEDI(Electronic Data Interchange)取引で取込されたりした大量の受注情報に対して、物流をコントロールする部門が一括で全社の出荷指示作業を行う事がある。1日あたりの出荷数増(売上数増)および納期短縮のために、出荷指示を効率的かつスピーディに行い、1日あたりの処理件数を増加させることが求められる。
【0005】
しかし、物流コントロール部門での出荷指示作業において、送り先(例えば店舗または配送センターなど)や納期の情報に誤りがないかをチェックしながら処理をする必要があるため、受注単位で商品1品ずつ出荷指示を行う必要があった。この作業が効率的な出荷指示を行う際の阻害要因となっている。
【0006】
そこで、営業所が受注情報を投入する際に送り先や納期の情報の確認以外に在庫の引当も行っていること、および、EDI取引の場合は先方の注文通りに出荷を行う事が原則であること、に着目したところ、在庫さえ引き当たっていれば出荷指示は商品1品ずつ行う必要がないことが判明した。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、送り先(例えば店舗または配送センターなど)と納期の組み合わせ単位で情報を集約して合計数量のみを確認しながら出荷指示を行うことが可能となり、出荷指示作業の効率化と迅速化の実現を図ることができる出荷指示支援装置、出荷指示支援方法、及び出荷指示支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る出荷指示支援装置は、受注識別情報と、受注商品の商品識別情報と、前記受注商品の送り先と、前記受注商品の保管倉庫と、前記受注商品の出荷日と、前記受注商品の納期と、前記受注商品の引当数量と、前記受注商品の出荷指示が完了しているか否かを表す区分と、を紐づけて記憶している記憶領域を参照して、前記出荷日が所定の日付であり且つ前記保管倉庫が所定の倉庫であり且つ前記引当数量がゼロ以外であり且つ前記区分が前記出荷指示が未完了であることを表すものであるという抽出条件を満たす情報を抽出する抽出部と、前記抽出部で抽出した前記情報を、前記送り先と前記納期の組み合わせごとにグループ分けし、前記グループ別に、前記引当数量の合計と、異なる前記受注識別情報の個数を算出する算出部と、前記グループ別に、前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記個数と前記合計との組み合わせを、前記個数を受注伝票枚数とし且つ前記合計を出荷指示数量として出力する出力処理部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
なお、本発明に係る出荷指示支援装置において、前記記憶領域は、受注に関する情報を管理するための受注テーブル内のレコードでもよく、前記抽出部は、前記受注テーブルを参照して、前記抽出条件を満たす前記レコードを抽出し、抽出した前記レコードに含まれる前記受注識別情報と前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記保管倉庫と前記商品識別情報と前記引当数量との組み合わせを、当該引当数量を前記出荷指示数量として第一テーブルに格納してもよく、前記算出部は、前記第一テーブル内のレコードを、前記送り先と前記納期の組み合わせごとにグループ分けし、前記グループ別に前記出荷指示数量の合計と前記個数を算出し、前記グループ別に前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記個数と当該合計との組み合わせを、当該個数を前記受注伝票枚数として第二テーブルに格納してもよく、前記出力処理部は、前記第二テーブル内のレコードを出荷指示入力画面に表示させてもよい。
【0010】
また、本発明に係る出荷指示支援装置は、前記第一テーブルを基に、前記グループ別に割り当てられた出荷指示識別情報、前記送り先、前記出荷日、前記納期、前記保管倉庫、前記商品識別情報、前記出荷指示数量、および前記受注識別情報を含む出荷指示テーブルを作成する出荷指示作成部をさらに備えてもよい。
【0011】
また、本発明に係る出荷指示支援装置において、前記出荷指示入力画面は、表示されている前記レコードごとに、出荷指示の対象外とすることを指定可能なものでもよく、前記出荷指示作成部は、前記出荷指示入力画面において前記対象外と指定された前記レコードに対応する前記グループに該当する前記レコードを除外して、前記出荷指示テーブルを作成してもよい。
【0012】
また、本発明に係る出荷指示支援装置において、前記出荷指示作成部は、前記出荷指示テーブル内のレコードに含まれる前記受注識別情報に紐づく、前記受注テーブルに含まれる前記レコードに含まれる前記区分を、前記出荷指示が完了であることを表すものに更新してもよい。
【0013】
また、本発明に係る出荷指示支援装置は、前記出荷指示テーブルを基に、前記送り先と前記納期の組み合わせごとに、前記商品識別情報と前記出荷指示数量が記載されているピッキングリストを作成するピッキングリスト作成部をさらに備えてもよい。
【0014】
また、本発明に係る出荷指示支援装置において、前記商品は、アパレル商品でもよい。
【0015】
また、本発明に係る出荷指示支援装置において、前記送り先は、店舗または配送センターでもよい。
【0016】
また、本発明に係る出荷指示支援方法は、抽出部が、受注識別情報と、受注商品の商品識別情報と、前記受注商品の送り先と、前記受注商品の保管倉庫と、前記受注商品の出荷日と、前記受注商品の納期と、前記受注商品の引当数量と、前記受注商品の出荷指示が完了しているか否かを表す区分と、を紐づけて記憶している記憶領域を参照して、前記出荷日が所定の日付であり且つ前記保管倉庫が所定の倉庫であり且つ前記引当数量がゼロ以外であり且つ前記区分が前記出荷指示が未完了であることを表すものであるという抽出条件を満たす情報を抽出する抽出ステップと、算出部が、前記抽出ステップで抽出した前記情報を、前記送り先と前記納期の組み合わせごとにグループ分けし、前記グループ別に、前記引当数量の合計と、異なる前記受注識別情報の個数を算出する算出ステップと、出力処理部が、前記グループ別に、前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記個数と前記合計との組み合わせを、前記個数を受注伝票枚数とし且つ前記合計を出荷指示数量として出力する出力処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る出荷指示支援プログラムは、情報処理装置を、受注識別情報と、受注商品の商品識別情報と、前記受注商品の送り先と、前記受注商品の保管倉庫と、前記受注商品の出荷日と、前記受注商品の納期と、前記受注商品の引当数量と、前記受注商品の出荷指示が完了しているか否かを表す区分と、を紐づけて記憶している記憶領域を参照して、前記出荷日が所定の日付であり且つ前記保管倉庫が所定の倉庫であり且つ前記引当数量がゼロ以外であり且つ前記区分が前記出荷指示が未完了であることを表すものであるという抽出条件を満たす情報を抽出する抽出手段、前記抽出手段で抽出した前記情報を、前記送り先と前記納期の組み合わせごとにグループ分けし、前記グループ別に、前記引当数量の合計と、異なる前記受注識別情報の個数を算出する算出手段、前記グループ別に、前記送り先と前記出荷日と前記納期と前記個数と前記合計との組み合わせを、前記個数を受注伝票枚数とし且つ前記合計を出荷指示数量として出力する出力処理手段、として機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、送り先(例えば店舗または配送センターなど)と納期の組み合わせ単位で情報を集約して合計数量のみを確認しながら出荷指示を行うことが可能となり、出荷指示作業の効率化と迅速化の実現を図ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本実施形態の概要の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る業務支援装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、抽出条件が指定された状態の出荷指示入力画面と当該抽出条件で抽出された受注データの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、内訳データ、表示用データ、表示用データが表示された出荷指示入力画面、および内訳照会画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、表示用データが表示された出荷指示入力画面、出荷指示データ、および更新後の受注データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明に係る出荷指示支援装置、出荷指示支援方法、及び出荷指示支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0021】
[1.概要]
図1を参照し、本実施形態の概要を説明する。
図1の<通常の出荷指示イメージ>で示すように、通常は商品1品ごとに数量を確認して出荷指示を行うため、指定された出荷日および倉庫に対し、送り先と納期と商品の組み合わせごとに数量が表示される。
【0022】
一方、
図1の<本実施形態の出荷指示イメージ>で示すように、本実施形態では合計数量のみを確認して出荷指示を行うため、指定された出荷日および倉庫に対し、送り先と納期の組み合わせごとに伝票の数量と商品の合計数量が表示される。また、内訳の確認もできるよう内訳照会によって商品ごとの数量の確認をすることができる。さらに、項目「保留」にチェックがつけられた情報は、出荷指示対象外とすることができる。なお、商品の単位が統一されているので、複数商品が混載されていても合計数量のみの確認で出荷指示時点では問題がない。また、指示作業中に他指示との関連確認などを行う場合があり、集約された行の内訳内容を確認できるようにすることで、細やかな対応も可能とする。さらに、出荷商品の詳細内容は出荷指示後に出力するピッキングリストで確認が可能である。
【0023】
本実施形態によれば、出荷指示作業の効率化と迅速化の実現を図ることができる。特に、時間が勝負となる量販店向けの出荷作業においては、EDIでの注文を受信後に即出荷指示を行って出荷作業を行える事で、納期短縮の効果も見込める。
【0024】
[2.構成]
本実施形態に係る業務支援装置100(本発明の出荷指示支援装置を含む。)の構成の一例について、
図2等を参照して説明する。
図2は、出荷指示支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
【0026】
業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0027】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0028】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0029】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0030】
記憶部106は、受注データ106a(本発明の受注テーブルに相当)、内訳データ106b(本発明の第一テーブルに相当)、表示用データ106c(本発明の第二テーブルに相当)および出荷指示データ106d(本発明の出荷指示テーブルに相当)等を格納する。
【0031】
図3、
図4、
図6には、受注データ106aに格納される情報の一例が示されている。受注データ106aは、受注に関する情報を管理するためのものである。受注データ106aは、
図3、
図4、
図6で示すように、受注事業所、受注識別情報(例えば受注番号等)、行番号、送り先(例えば店舗または配送センター等)、出荷日、納期、保管倉庫、商品識別情報(例えば、アパレル商品などの商品に割り当てられた商品コードまたは商品名等)、受注数量、引当数量(例えば引当数等)、および出荷指示が完了しているか否かを表す出荷指示完了状態区分(例えば出荷指示が完了である場合は「完了」、出荷指示が未完了である場合は「未完」等)等を格納する。なお、
図3に示されている受注データ106aは、各営業所等で入力された状態のものであり、
図4に示されている受注データ106aは、所定の抽出条件によって抽出されたものであり、
図6に示されている受注データ106aは、伝票登録後で出荷指示完了状態区分のステータスが更新された後のものである。
【0032】
図5には、内訳データ106bに格納される情報の一例が示されている。内訳データ106bは、後述する内訳照会に関係する情報を保持しておくためのものである。内訳データ106bは、
図5で示すように、受注事業所、受注識別情報、行番号、送り先、出荷日、納期、保管倉庫、商品識別情報、および出荷指示数量等を格納する。
【0033】
図5には、表示用データ106cに格納される情報の一例が示されている。表示用データ106cは、後述する出荷指示入力画面等に表示する情報を管理するためのものである。表示用データ106cは、
図5で示すように、送り先、出荷日、納期、保管倉庫、受注伝票枚数、および出荷指示合計数等を格納する。
【0034】
図6には、出荷指示データ106dに格納される情報の一例が示されている。出荷指示データ106dは、出荷指示に係るデータであり、ピッキングリスト作成の基となるデータを管理するためのものである。出荷指示データ106dは、
図6で示すように、保管倉庫、出荷指示識別情報(例えば出荷指示番号等)、行番号、送り先、出荷日、納期、商品識別情報、出荷指示数、受注識別情報、および行番号等を格納する。
【0035】
図2に戻り、制御部102は、業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0036】
制御部102は、機能概念的に、出荷指示入力部102aおよびピッキングリスト作成部102bなどを備える。出荷指示入力部102aには、抽出部102a1、算出部102a2、出力処理部102a3および出荷指示作成部102a4等が含まれる。
【0037】
出荷指示入力部102aは、出荷指示入力画面MA(
図4、
図5および
図6参照)をモニタ114に表示させる。出荷指示画面MAは、
図4に示すように、主に、(1)抽出条件を入力させるための領域MA1、(2)抽出結果(具体的には表示用データ106cに格納されている情報)を表示するための領域MA2、(3)キーボード112のファンクションキーF6が、抽出結果を領域MA2に表示させるために機能することを示す領域MA3、(4)キーボード112のファンクションキーF7が、後述する内訳照会画面MBの表示を指示するために機能することを示す領域MA4、(5)キーボード112のファンクションキーF10が、伝票登録し出荷指示データ106dの作成および受注データ106aの更新をするために機能することを示す領域MA5、および、(6)キーボード112のファンクションキーF12が、出荷指示入力画面MAを終了するために機能することを示す領域MA6、等で構成されている。
【0038】
抽出部102a1は、出荷指示入力画面MAが表示されている状態においてキーボード112のファンクションキーF6が押下されると、受注データ106aから、領域MA1に設定されている抽出条件を満たし且つ引当数量がゼロ以外であり且つ出荷指示完了状態区分が「未完了」である受注レコードを抽出し、抽出した受注レコードに含まれる必要な情報を内訳データ106bに格納する。なお、受注レコードに含まれる引当数量は、出荷指示数量として格納される。
【0039】
算出部102a2は、内訳データ106b内の各内訳レコードを、送り先と納期の組み合わせごとにグループ分け(集約)し、グループ別に、出荷指示数量の合計と、異なる受注識別情報の個数を算出し、グループ別に、送り先と出荷日と納期と個数と合計との組み合わせを表示用データ106cに格納する。なお、個数は受注伝票枚数として格納される。
【0040】
出力処理部102a3は、表示用データ106c内の表示用レコードを出荷指示入力画面MAの領域MA2に表示させる。出力処理部102a3は、領域MA21に行番号を、領域MA22に送り先を、領域MA23に出荷日を、領域MA24に納期を、領域MA25に受注伝票枚数を、領域MA26に合計数を、それぞれ表示させる。
【0041】
出力処理部102a3は、領域MA2内で行が指定されている状態においてキーボード112のファンクションキーF7が押下された場合、内訳データ106bから、当該指定された行に表示されている情報の元となった内訳レコードを特定し、特定した内訳レコードに含まれる受注識別情報、行番号、商品識別情報、および出荷指示数量を、当該指定された行に表示されている送り先および納期とともに内訳照会画面MBに表示させる。
【0042】
出荷指示作成部102a4は、出荷指示入力画面MAが表示されている状態においてキーボード112のファンクションキーF10が押下された場合、領域MA27にチェックがされた行を除いて、内訳データ106bを基に、保管倉庫、グループ別に割り当てられた出荷指示識別情報、行番号、送り先、出荷日、納期、商品識別情報、出荷指示数量、受注識別情報、および行番号を含む出荷指示データ106dを作成する。また、出荷指示作成部102a4は、出荷指示データ106d内のレコードに含まれる受注識別情報に紐づく、受注データ106a内のレコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスを「完了」に更新する。
【0043】
ピッキングリスト作成部102bは、オペレータの指示により、出荷指示データ106dを基に、送り先と納期の組み合わせ単位で、商品識別情報および出荷指示数量が記載されているピッキングリスト(例えばPDFデータなど)を作成する。
【0044】
[3.処理の具体例]
業務支援装置100が実行する処理の具体例を、業務支援装置100を用いて行われる業務の流れの一例に沿って、
図4から
図6を参照して詳細に説明する。
【0045】
[3-1.出荷指示入力画面でオペレータが抽出条件を指定]
まず、オペレータは、出荷指示入力画面MAの領域MA1に出荷日「2022/12/1」および倉庫「001」(物流倉庫)を入力し、キーボード112のファンクションキーF6押下する(
図4参照。)。
【0046】
[3-2.3-1の抽出条件による受注データの抽出]
すると、抽出部102a1は、受注データ106aから、出荷日が「2022/12/1」であり且つ倉庫が「001」(物流倉庫)であり且つ「引当数量=0」ではなく且つ出荷指示完了状態が「未完」である受注レコードを抽出する(
図4参照。)。本説明では、
図3の受注データ106a内の(1)から(13)の受注レコードのうち、(1)から(3)、(6)から(9)、(11)および(12)の受注レコードが抽出される。なお、「引当数=0」の場合、該当する倉庫に在庫がなく出荷指示をすることができないので、抽出対象としない。具体的には、
図3の受注データ106a内の(4)の受注レコードと(5)の受注レコードは、「引当数=0」に該当するので抽出されない。また、
図3の受注データ106a内の(10)の受注レコードは、出荷日が「2022/12/2」なので抽出されない。さらに、
図3の受注データ106a内の(13)の受注レコードは、倉庫が「2F」なので抽出されない。
【0047】
[3-3.3-2の受注データの引当数を指示数量にセット]
つぎに、抽出部102a1は、抽出した受注レコードに含まれる受注事業所、受注番号、行番号、送り先、出荷日、納期、倉庫、商品、および引当数の組み合わせを、当該引当数を指示数量として内訳データ106bに格納する(
図5参照。)。
【0048】
[3-4.3-3の内訳データを同一の送り先>出荷日>納期単位で集約して、受注伝票数及び指示数量を集計。この情報を画面に表示。]
つぎに、算出部102a2は、内訳データ106b内の各内訳レコードを、同一の送り先、同一の出荷日、同一の納期の順に集約し、集約単位別に、指示数量の合計と、異なる受注番号の個数を算出し、集約単位別に、送り先、出荷日、納期、倉庫、算出した個数、および算出した合計の組み合わせを、当該個数を伝票枚数とし且つ当該合計を合計数として表示用データ106cに格納する(
図5参照。)。本説明では、内訳データ106b内の(1)から(3)の内訳レコードから、表示用データ106c内の上から1行目の表示用レコードが生成され、内訳データ106b内の(6)および(7)の内訳レコードから、表示用データ106c内の上から2行目の表示用レコードが生成され、内訳データ106b内の(8)の内訳レコードから、表示用データ106c内の上から3行目の表示用レコードが生成され、内訳データ106b内の(9)の内訳レコードから、表示用データ106c内の上から4行目の表示用レコードが生成され、内訳データ106b内の(11)および(12)の内訳レコードから、表示用データ106c内の上から5行目の表示用レコードが生成される。
【0049】
つぎに、出力処理部102a3は、表示用データ106c内の各表示用レコードを、出荷指示入力画面MAの領域MA2に表示させる(
図5参照。)。
【0050】
そして、オペレータは、領域MA2に表示されている情報を、手元のチェーンストア伝票、納入明細書、および受注集計表等と照合する(
図5参照。)。
【0051】
また、オペレータは、領域MA2に表示されている情報について、詳細な内容をさらに確認したい場合は、領域MA2内の確認したい行を指定し、キーボード112のファンクションキーF7を押下する。すると、出力処理部102a3は、指定された行に表示されている情報の元となった内訳レコードを基に内訳照会画面MBを表示させる(
図5参照。)。具体的には、領域MA2内の行番号「1」の行が指定された場合、当該行に表示されている情報の元となった(1)から(3)の内訳レコードを基に、伝票番号「JH101」、行番号「1」、商品「商品X」、および指示数量「10」の組み合わせと、伝票番号「JH101」、行番号「2」、商品「商品Y」、および指示数量「20」の組み合わせと、伝票番号「JH102」、行番号「1」、商品「商品Z」、および指示数量「5」の組み合わせとを、送り先「A社」および納期「2022/12/3」とともに、内訳照会画面MBに表示させる(
図5参照。)。また、領域MA2内の行番号「4」の行が指定された場合、当該行に表示されている情報の元となった(9)の内訳レコードを基に、伝票番号「JH212」、行番号「1」、商品「商品Y」、および指示数量「10」の組み合わせを、送り先「C社」および納期「2022/12/4」とともに、内訳照会画面MBに表示させる(
図5参照。)。
【0052】
[3-5.手元の伝票、帳票と照合した結果、C社分は出荷指示対象外とする場合、保留チェックをONする。この状態で、伝票登録。]
つぎに、オペレータは、手元のチェーンストア伝票、納入明細書、および受注集計表等と領域MA2に表示されている情報を照合した結果、領域MA2内の行番号「4」に表示されている情報を、出荷指示対象外とすることにした場合、オペレータは、当該行番号「4」の行に含まれる領域MA27において保留チェックをONにし、キーボード112のファンクションキーF10を押下する(
図6参照。)。
【0053】
すると、出荷指示作成部102a4は、内訳データ106b内の、保留チェックがONにされた行番号「4」に表示されている情報に対応する内訳レコードを除いた内訳レコードを基に、出荷指示データ106dを作成する(
図6参照。)。本説明では、領域MA2内の行番号「1」の行に表示されている情報の元となった(1)から(3)の内訳レコードから、出荷指示データ106d内の(1)から(3)の出荷指示レコードが作成される。また、領域MA2内の行番号「2」の行に表示されている情報の元となった(6)および(7)の内訳レコードから、出荷指示データ106d内の(6)および(7)の出荷指示レコードが作成される。また、領域MA2内の行番号「3」の行に表示されている情報の元となった(8)の内訳レコードから、出荷指示データ106d内の(8)の出荷指示レコードが作成される。また、領域MA2内の行番号「5」の行に表示されている情報の元となった(11)および(12)の内訳レコードから、出荷指示データ106d内の(11)および(12)の出荷指示レコードが作成される。
【0054】
さらに、出荷指示作成部102a4は、受注データ106a内の、対応する受注レコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスを「完了」に更新する(
図6参照。)。
【0055】
本説明では、受注データ106a内の(1)の受注レコードは、内訳データ106b内の(1)の内訳レコードに紐づき、出荷指示データ106d内の(1)の出荷指示レコードに対応しているため、当該受注レコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスは「未完」から「完了」に更新される。また、受注データ106a内の(2)の受注レコードは、内訳データ106b内の(2)の内訳レコードに紐づき、出荷指示データ106d内の(2)の出荷指示レコードに対応しているため、当該受注レコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスは「未完」から「完了」に更新される。また、受注データ106a内の(3)の受注レコードは、内訳データ106b内の(3)の内訳レコードに紐づき、出荷指示データ106d内の(3)の出荷指示レコードに対応しているため、当該受注レコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスは「未完」から「完了」に更新される。
【0056】
また、受注データ106a内の(6)の受注レコードは、内訳データ106b内の(6)の内訳レコードに紐づき、出荷指示データ106d内の(6)の出荷指示レコードに対応しているため、当該受注レコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスは「未完」から「完了」に更新される。また、受注データ106a内の(7)の受注レコードは、内訳データ106b内の(7)の内訳レコードに紐づき、出荷指示データ106d内の(7)の出荷指示レコードに対応しているため、当該受注レコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスは「未完」から「完了」に更新される。また、受注データ106a内の(8)の受注レコードは、内訳データ106b内の(8)の内訳レコードに紐づき、出荷指示データ106d内の(8)の出荷指示レコードに対応しているため、当該受注レコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスは「未完」から「完了」に更新される。
【0057】
また、受注データ106a内の(11)の受注レコードは、内訳データ106b内の(11)の内訳レコードに紐づき、出荷指示データ106d内の(11)の出荷指示レコードに対応しているため、当該受注レコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスは「未完」から「完了」に更新される。また、受注データ106a内の(12)の受注レコードは、内訳データ106b内の(12)の内訳レコードに紐づき、出荷指示データ106d内の(12)の出荷指示レコードに対応しているため、当該受注レコードに含まれる出荷指示完了状態区分のステータスは「未完」から「完了」に更新される。
【0058】
つぎに、オペレータは、ピッキングリスト作成の指示を行う。すると、ピッキングリスト作成部102bが、出荷指示データ106dから、送り先および納期の組み合わせ単位で、商品および出荷指示数量が記載されているピッキングリストを作成する(
図6参照。)。本説明では、ピッキングリストP1からP4が作成される。
【0059】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0060】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0061】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0062】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0063】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0064】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0065】
また、業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0066】
例えば、業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0067】
また、このコンピュータプログラムは、業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0068】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0069】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0070】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0071】
また、業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0072】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、卸売業または製造業などにおいて有用である。
【符号の説明】
【0074】
100 業務支援装置
102 制御部
102a 出荷指示入力部
102a1 抽出部
102a2 算出部
102a3 出力処理部
102a4 出荷指示作成部
102b ピッキングリスト作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 受注データ
106b 内訳データ
106c 表示用データ
106d 出荷指示データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク