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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112055
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】遠心ポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/42 20060101AFI20240813BHJP
【FI】
F04D29/42 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016886
(22)【出願日】2023-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】505328085
【氏名又は名称】古河産機システムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】葛山 達夫
(72)【発明者】
【氏名】中澤 真一
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA02
3H130AB22
3H130AB47
3H130AC30
3H130BA24A
3H130BA24C
3H130BA95A
3H130CA27
3H130CB14
3H130DA02Z
3H130EA01A
3H130ED02A
(57)【要約】
【課題】バックケーシング固定作業やバックライナ固定作業等のメンテナンス作業の作業性をより向上させる。
【解決手段】この遠心ポンプ1では、バックケーシング7は、その裏面に設けられた装着面95がフレーム10前端の装着面96に複数のバックケーシング固定ボルト91で固定されるとともに、バックライナ72は、自身裏面に突設された固定軸73のねじ部が複数のバックライナ固定ナット92で固定される。そして、バックケーシング固定ボルト91は、六角穴付きボルトが用いられ、装着面96の背面側に形成された段付き穴97に、ボルト頭部91tが埋入される位置で締結され、バックライナ固定ナット92は、高ナットが用いられて、その締結時の頭部後端の位置が、六角穴付きボルトの後端よりも軸方向の後方に張り出している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動軸を回転自在に支持するフレームと、該フレーム前端の装着面に装着されるとともに分割型ゴムライナが内装される分割型ケーシングと、該分割型ケーシング内に突設される前記駆動軸の先端に支持されるインペラと、を備え、前記分割型ゴムライナの内部に前記インペラの収容空間が画成される遠心ポンプであって、
前記分割型ゴムライナは、軸方向前側のフロントライナと、軸方向後側のバックライナと、を含んで構成され、
前記分割型ケーシングは、前記フロントライナを覆うフロントケーシングと、前記バックライナを覆うバックケーシングと、を含んで構成され、
前記バックケーシングは、自身の裏面に設けられた装着面が前記フレームの前端面の装着部に複数のバックケーシング固定ボルトによって固定され、
前記バックライナは、自身の裏面に突設された固定軸のねじ部が複数のバックライナ固定ナットによって前記バックケーシングの裏面側から固定される構造になっており、
前記バックケーシング固定ボルトの頭部が前記フレームの前端面の装着部に埋め込み構造とされ、前記バックケーシング固定ナットと前記バックライナ固定ボルトとの軸方向の後端位置が前後して形成されることで、各固定ボルトおよび固定ナットへの締結工具の挿入および操作作業領域が確保されていることを特徴とする遠心ポンプ。
【請求項2】
前記バックケーシング固定ボルトは、六角穴付きボルトが用いられ、前記フレームの前端の装着面の背面側から形成された段付き穴に、該六角穴付きボルトの頭部が埋入される位置で締結されるように構成され、
前記バックライナ固定ナットは、軸方向に伸びる高ナットが用いられ、該高ナットの締結時の後端部の軸方向での位置が、前記埋入される六角穴付きボルトの締結時の頭部の後端の位置よりも、軸方向の後方に張り出すように構成されている請求項1に記載の遠心ポンプ。
【請求項3】
当該遠心ポンプは、エキスペラと、該エキスペラの後方に設けられたシールリングを有する軸封部と、を備えるものであり、
前記軸封部は、スタフィングボックスと、該スタフィングボックスの内面に着脱可能に且つ前記エキスペラを囲むように対向して配置されるスタフィングボックスライナと、を有し、
前記スタフィングボックスライナは、芯金と、該芯金を覆うゴム部と、を有するとともに、前記芯金と一体に設けられたねじ部が、前記スタフィングボックスの背面後方まで張り出して、前記スタフィングボックスライナの固定ナットによって固定され、
前記バックライナ固定ナットの張り出し量の基準面となる軸方向の位置は、スタフィングボックスの背面と一致している請求項2に記載の遠心ポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分割型のケーシングに分割型のゴムライナが内装された遠心ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のポンプは、ゴムライナが内装されたケーシングと、ケーシング内に突設するシャフトの先端に支持されたインペラと、を備え、ゴムライナの内部にインペラの収容空間が画成される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ここで、この種のポンプでは、ゴムライナおよびケーシングが軸方向の前後で二分割されるものが知られている。分割型のケーシングおよび分割型のゴムライナを採用することでポンプのメンテナンス性が向上する。
【0004】
分割型のゴムライナは、軸方向前側のフロントライナと、軸方向後側のバックライナと、を含んで構成される。また、分割型のケーシングは、フロントライナを覆うフロントケーシングと、バックライナを覆うバックケーシングと、を含んで構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-122402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この種のポンプでは、バックケーシングの裏面に装着面が設けられる。装着面は、フレーム前端の装着面に複数のバックケーシング固定ボルトで固定される。さらに、二つ割りされたゴムライナのうち、バックライナは、自身裏面に突設された固定軸のねじ部が、バックケーシングの裏面に複数のバックライナ固定ボルトによって固定される構造になっている。
【0007】
そのため、複数のバックケーシング固定ボルトと、複数のバックライナ固定ボルトとが、ポンプ軸方向での非常に近い位置に配置されるため、周方向の寸法取り合いも難しい上、バックケーシング裏面の部分でのバックケーシング固定作業や、バックライナ固定作業等のメンテナンス作業の作業性を低下させる要因となっている。
【0008】
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、分割型ゴムライナを備える遠心ポンプにおいて、バックケーシング固定作業やバックライナ固定作業等のメンテナンス作業の作業性をより向上させ得る遠心ポンプを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る遠心ポンプは、駆動軸を回転自在に支持するフレームと、該フレーム前端の装着面に装着されるとともに分割型ゴムライナが内装される分割型ケーシングと、該分割型ケーシング内に突設される前記駆動軸の先端に支持されるインペラと、を備え、前記分割型ゴムライナの内部に前記インペラの収容空間が画成される遠心ポンプであって、前記分割型ゴムライナは、軸方向前側のフロントライナと、軸方向後側のバックライナと、を含んで構成され、前記分割型ケーシングは、前記フロントライナを覆うフロントケーシングと、前記バックライナを覆うバックケーシングと、を含んで構成され、前記バックケーシングは、自身の裏面に設けられた装着面が前記フレームの前端面の装着部に複数のバックケーシング固定ボルトによって固定され、前記バックライナは、自身の裏面に突設された固定軸のねじ部が複数のバックライナ固定ナットによって前記バックケーシングの裏面側から固定される構造になっており、前記バックケーシング固定ボルトの頭部が前記フレームの前端面の装着部に埋め込み構造とされ、前記バックケーシング固定ボルトと前記バックライナ固定ナットとの軸方向の後端位置が前後して形成されることで、各固定ボルトおよび固定ナットへの締結工具の挿入および操作作業領域が確保されている。
【0010】
ここで、本発明の一態様に係る遠心ポンプにおいて、前記バックケーシング固定ボルトは、六角穴付きボルトが用いられ、前記フレームの前端の装着面の背面側から形成された段付き穴に、該六角穴付きボルトの頭部が埋入される位置で締結されるように構成され、前記バックライナ固定ナットは、軸方向に伸びる高ナットが用いられ、該高ナットの締結時の後端部の軸方向での位置が、前記埋入される六角穴付きボルトの締結時の頭部の後端の位置よりも、軸方向の後方に張り出すように構成されていることは好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、バックケーシング固定ボルトの頭部をフレームへの埋め込み構造として、バックケーシング固定ボルトとバックライナ固定ナットとの軸方向の後端位置が前後して形成されることで、軸直方向での工具の挿入作業領域が確保されている。そのため、バックケーシング固定作業やバックライナ固定作業等のメンテナンス作業の作業性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一態様に係る遠心ポンプの一実施形態の説明図であり、同図では駆動軸の軸線に沿った断面を示している。
図2】本発明の一態様に係る遠心ポンプの一実施形態の側面図である。
図3図2でのC-C断面図である。
図4図2でのD-D断面図である。
図5図2でのE-E断面図である。
図6図2でのF-F断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
【0014】
図1および図2に示すように、本実施形態の遠心ポンプ1は、フレーム10と、フレーム10の前部の端面に装着されたケーシング5と、を備える。本実施形態の遠心ポンプ1は、図1に示すように、ケーシング5内には、駆動軸2の先端に片持ち支持されたインペラ3が突設されるとともに、インペラ3の後方にエキスペラ4が設けられている。そして、エキスペラ4の後方には軸封部80が設けられる。
【0015】
本実施形態のインペラ3は、自身の前面に複数枚の羽根3aが設けられるとともに、背面に複数枚の裏羽根3bが設けられている。ケーシング5は、前面が軸方向に沿って前方に張り出す吸込側5inとされ、上部中央が吐出側5outとされている。
【0016】
駆動軸2は、基端側がケーシング5の後方を貫通してフレーム10内に延びている。フレーム10内には、軸方向前後に離隔した二つの軸受61,62を有する軸支部60が設けられ、この軸支部60によって駆動軸2の基端側が水平に且つ回転自在に支持されている。軸受61の前側はシール部20によってシールされている。駆動軸2の後端部には、例えば駆動プーリ8が同軸に装着され、不図示のモータの出力が不図示の駆動ベルトを介して伝達可能に接続される。
【0017】
本実施形態の遠心ポンプは、ケーシング5の内周面の接液部を覆うように、耐摩耗に優れたゴム製のライナ70が装着される。本実施形態のライナ70は、駆動軸2と直交する面に沿って略中央で縦に二分割可能に構成され、軸方向前側のフロントライナ71と、軸方向後側のバックライナ72と、を含んで構成される。
【0018】
また、本実施形態のケーシング5は、駆動軸2と直交する面に沿って略中央で縦に二分割された分割型とされ、フロントライナ71を覆うフロントケーシング6と、バックライナ72を覆うバックケーシング7と、を含んで構成される。
フロントケーシング6は、フロントライナ71とバックライナ72とをバックケーシング7の前面との間に挟持するようにしてボルト・ナット93で相互に固定される。これにより、ライナ70の内部にインペラ3の収容空間が画成される。
【0019】
本実施形態の軸封部80は、上記バックケーシング7の背面に固定されるスタフィングボックス81と、スタフィングボックス81の内面に着脱可能に且つエキスペラ4を囲むように対向して配置されるスタフィングボックスライナ82と、を有する。スタフィングボックス81の後部中央には、後方に伸びる円筒状のシールハウジング部87が設けられ、シールハウジング部87には、複数のシールリングを有する多段シールリング方式によるシール部が内装されている。
スタフィングボックスライナ82は、円環板状の芯金83と、芯金83を覆う軟質ゴムからなるゴム部84と、で構成され、芯金83と一体に設けられたねじ部85が、スタフィングボックス81の背面後方まで張り出し、スタフィングボックスライナ28の固定ナット86によって固定されている。
【0020】
バックケーシング7は、その背面に装着面95が設けられ、フレーム10の前端には、装着面95に対応する位置に、装着面95に対向する装着面96が設けられている。これら装着面95、96によって装着部90が構成される。
【0021】
バックケーシング7は、複数のバックケーシング固定ボルト91でフレーム10前端の装着面96に固定される。本実施形態の遠心ポンプ1では、装着部90は、図3-6に示すように、周方向に離隔した適所の計4箇所に設けられている。
【0022】
本実施形態の遠心ポンプ1は、バックケーシング7の裏面に設けられた装着部90がフレーム10の前端面に複数(4本)のバックケーシング固定ボルト91で固定される。
【0023】
また、二つ割りされたライナ70のうち、バックライナ72は、複数(4本)のバックライナ固定ナット92によって、バックケーシング7の裏面に突設された装着軸73が、複数のバックライナ固定ナット92によってバックケーシング7の裏面側から固定される固定される構造になっている。
【0024】
なお、フレーム10前端には、バックライナ固定ナット92が装着される位置に対応して、軸方向に貫通する挿通穴94が形成されており、バックライナ固定ナット92の挿抜および締め込み並びに弛めにフレーム10が干渉しないようになっている。
【0025】
特に、本実施形態の遠心ポンプ1では、バックケーシング固定ボルト91は、六角穴付きボルトが用いられており、フレーム10の装着面96の背面に形成された段付き穴97に、六角穴付きボルト(91)の頭部91tが埋入される位置で締結されるように構成されている。
【0026】
さらに、バックライナ固定ナット92は、軸方向に伸びる高ナットが用いられており、該高ナット(92)の締結時の頭部端部側の軸方向での位置が、段付き穴16の内部に埋入される六角穴付きボルト(91)の頭部91tの後端よりも、軸方向の後方に張り出す位置に位置するように構成され、これにより、装着時において、相互は張り出し量Dだけ軸方向に前後している。ここで、本実施形態において、バックライナ固定ナット92の張り出し量Dの基準面となる軸方向の位置は、スタフィングボックス81の背面と一致している。
【0027】
次に、本実施形態の遠心ポンプ1におけるライナおよびケーシングの固定構造の作用効果について説明する。
本実施形態の遠心ポンプ1においてケーシング5やライナ70のメンテナンスを行う際には、まず、図1において、ボルト・ナット93による締結を外してフロントケーシング6およびフロントライナ71を軸方向手前側に取り外し、次いで、インペラ3を軸方向手前側に取り外す。
その後、軸封部80やシール部20のメンテナンスを引き続き行う場合は、バックライナ固定ナット92を、図3に示すスパナ等の締結工具Sで緩めて取り外してから、バックライナ72を軸方向手前側に取り外す。次いで、エキスペラ4を軸方向手前側に取り外して、軸封部80やシール部20のメンテナンスを行うことができる。
【0028】
ここで、上述したように、この種の分割型ゴムライナを備える遠心ポンプでは、複数のバックケーシング固定ボルトと複数のバックライナ固定ボルトとが、ポンプの軸方向での非常に近い位置に配置される。そのため、周方向の寸法取り合いも難しい上、この部分でのバックケーシング固定作業や、バックライナ固定作業等のメンテナンス作業の作業性を低下させる要因となっている。
【0029】
これに対し、本実施形態の遠心ポンプ1では、バックケーシング固定ボルト91の頭部91tをフレーム10に対して埋め込み構造とし、バックケーシング固定ボルト91とバックライナ固定ナット92との軸方向の位置を前後させている。
これにより、本実施形態の遠心ポンプ1によれば、各固定ボルト91および固定ナット92への締結工具の挿入および操作作業領域が張り出し量Dを設けることで確保されている。そのため、バックケーシング固定作業やバックライナ固定作業等のメンテナンス作業の作業性をより向上させることができる(発明1)。
【0030】
特に、本実施形態の遠心ポンプ1では、バックケーシング固定ボルト91は、上述したように、六角穴付きボルトが用いられ、フレーム10の前端の装着面96の背面側から形成された段付き穴97に、該六角穴付きボルトの頭部91tが埋入される位置で締結されるように構成されている。
さらに、バックライナ固定ナット92は、軸方向に伸びる高ナットが用いられ、該高ナットの締結時の後端部の軸方向での位置が、埋入される六角穴付きボルトの締結時の頭部の後端の位置よりも、軸方向の後方に張り出すように構成されているので、図3にバックライナ固定ナット92に対する締結工具であるスパナSの締結方向での旋回可能範囲のイメージを二点鎖線で示すように、バックケーシング固定作業やバックライナ固定作業等のメンテナンス作業の作業性をより向上させる上でより好適である(発明2)。
【0031】
特に、本実施形態では、スタフィングボックス81の背面と高ナット92の張り出し量Dの基準面とが一致していることにより、軸封部80の調整作業性を確保しつつ、バックケーシング固定作業やバックライナ固定作業等のメンテナンス作業の作業性をより向上させている(発明3)。
つまり、スタフィングボックス81の背面と高ナット92の張り出し量Dの基準面とが一致していない場合、仮にスタフィングボックス81の背面が基準面よりも前方寄り(図1での左側)であれば、フレーム面98よりも軸方向で奥に入り込んでいる状態となり、スタフィングボックスライナ82の固定ナット86を回しづらくなる。
また、逆に、スタフィングボックス81の背面が基準面よりも後方寄り(図1での右側)にあると、スタフィングボックス81の後方に張り出すシールハウジング部87の後端面とシール部20前面までの距離が確保できなくなり、軸封部80後方でのシールハウジング部87の調整作業が困難になる。
【0032】
以上説明したように、本実施形態の遠心ポンプ1によれば、バックケーシング7の固定作業やバックライナ72の固定作業等のメンテナンス作業の作業性をより向上させることができる。なお、本発明に係るポンプ用ケーシングは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0033】
1 遠心ポンプ
2 駆動軸
3 インペラ
3a 羽根
3b 裏羽根
4 エキスペラ
5 ケーシング
5in 吸込側
5out 吐出側
6 フロントケーシング
7 バックケーシング
8 駆動プーリ
10 フレーム
20 シール部
60 軸支部
61 軸受
62 軸受
70 ライナ
71 フロントライナ
72 バックライナ
73 固定軸
74 ねじ部
80 軸封部
81 スタフィングボックス
82 スタフィングボックスライナ
83 芯金
84 ゴム部
85 ねじ部
86 固定ナット
87 シールハウジング部
90 ケーシング装着部
91 バックケーシング固定ボルト(六角穴付きボルト)
92 バックライナ固定ナット(高ナット)
93 ボルト・ナット
94 挿通穴
95 ケーシング側の装着面
96 フレーム側の装着面
97 段付き穴
98 装着部の背面
D 張り出し量
図1
図2
図3
図4
図5
図6