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  • 特開-外観検査方法及び外観検査装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112094
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】外観検査方法及び外観検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/956 20060101AFI20240813BHJP
【FI】
G01N21/956 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016946
(22)【出願日】2023-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】000219314
【氏名又は名称】東レエンジニアリング株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】301014904
【氏名又は名称】東レエンジニアリング先端半導体MIテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉谷 篤志
【テーマコード(参考)】
2G051
【Fターム(参考)】
2G051AA51
2G051AB02
2G051AC21
2G051CA04
2G051DA09
2G051EB01
(57)【要約】
【課題】検査画像と基準画像との比較による検査を正確に行うことが可能な外観検査方法を提供する。
【解決手段】被検査物を撮像して得られた検査画像Pに基づいて、被検査物の外観を検査する外観検査方法であって、被検査物を複数の視野Fに分割して、視野毎に順次撮像し、視野毎に撮像された撮像画像から、視野内に設定されたアライメントマークMの撮像位置を基準に検査画像を作成し、検査画像の良否を判定するステップを含み、分割された視野は、隣合う視野においてオーバーラップ領域Vを有し、オーバーラップ領域内にある所定のパターンの撮像画像を、隣の視野で用いられるアライメントマークとして登録し、隣の視野で、登録したアライメントマークの撮像位置を基準に、検査画像を作成する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査物を撮像して得られた検査画像に基づいて、前記被検査物の外観を検査する外観検査方法であって、
前記被検査物を、複数の視野に分割して、前記視野毎に順次撮像するステップと、
前記視野毎に撮像された前記被検査物の撮像画像から、前記視野内に設定されたアライメントマークの撮像位置を基準に、前記視野毎に所定範囲の検査画像を作成するステップと、
前記視野毎に作成された前記検査画像の所定領域に対して、該検査画像の良否を判定するステップと
を含み、
前記分割された視野は、隣合う視野においてオーバーラップ領域を有し、
前記検査画像を作成するステップでは、前記オーバーラップ領域内にある所定のパターンの撮像画像を、隣の視野で用いられるアライメントマークとして登録し、前記隣の視野で実行される前記検査画像を作成するステップでは、前記登録したアライメントマークの撮像位置を基準に、前記検査画像を作成する、外観検査方法。
【請求項2】
前記検査画像の良否を判定するステップは、前記視野毎に作成された前記検査画像と、前記視野毎に予め登録された前記所定範囲の基準画像とを比較して、前記検査画像の良否を判定する、請求項1に記載の外観検査方法。
【請求項3】
前記検査画像を作成するステップにおいて、前記オーバーラップ領域内にある所定のパターンは、前記オーバーラップ領域内の予め設定された位置及び範囲にあるパターンが用いられる、請求項1に記載の外観検査方法。
【請求項4】
最初に撮像される視野で実行される前記検査画像を作成するステップでは、該視野内にある予め登録されたアライメントマークの撮像位置を基準に、前記検査画像を作成する、請求項1に記載の外観検査方法。
【請求項5】
被検査物を撮像して得られた検査画像と基準画像に基づいて、前記被検査物の外観を検する外観検査装置であって、
前記被検査物を、複数の視野に分割して、視野毎に順次撮像する撮像手段と、
前記視野毎に撮像された前記被検査物の撮像画像から、前記視野内に設定されたアライメントマークの撮像位置を基準に、前記視野毎に所定範囲の検査画像を作成する検査画像作成手段と、
前記視野毎に作成された前記検査画像に基づいて、該検査画像の良否を判定する判定手段と
を備え、
前記分割された視野は、隣合う視野においてオーバーラップ領域を有し、
前記検査画像作成手段では、前記オーバーラップ領域内にある所定のパターンの撮像画像を、隣の視野におけるアライメントマークとして登録し、前記隣の視野で実行される前記検査画像作成手段では、前記登録したアライメントマークの撮像位置を基準に、前記検査画像を作成する、外観検査装置。
【請求項6】
前記判定手段では、前記視野毎に作成された前記検査画像と、前記視野毎に予め登録された前記所定範囲の基準画像とを比較して、前記検査画像の良否を判定する、請求項5に記載の外観検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検査物を撮像して得られた検査画像に基づいて、被検査物の外観を検査する外観検査方法及び外観検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェハや液晶基板等の被検査物に形成されたパターンを検査する方法として、撮像手段で被検査物を撮像し、得られた撮像画像から検査画像を作成して、この検査画像と基準画像とを比較することにより、欠陥の有無を検査する方法が行われている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7-325046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、被検査物を、複数の視野に分割して、撮像手段を被検査物に対して相対的に移動させながら、視野毎に順次撮像して、得られた撮像画像から検査画像を作成する場合、撮像手段の位置決め精度が低いと、比較する検査画像と基準画像との位置にずれが生じ、ずれの生じた部分が疑似欠陥として検出されてしまうことがある。
【0005】
このような誤判定が生じないよう、視野毎にアライメントマークを登録し、当該アライメントマークの撮像位置を基準にして、撮像画像の視野内から検査画像を切り出し、切り出した検査画像と基準画像とを比較して検査を行う方法が考えられる。
【0006】
しかしながら、被検査物に形成されたパターンは、プロセス変動によって、パターン形状が変化する場合がある。もし、登録されたアライメントマークが、プロセス変動によりパターン形状が変化していると、アライメントマークを認識することができない。そのため、正しい位置で、検査画像を切り出しすることができず、検査画像と基準画像との比較による検査を正確にできないという課題があった。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、検査画像と基準画像との比較による検査を正確に行うことが可能な外観検査方法及び外観検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る外観検査方法は、被検査物を撮像して得られた検査画像に基づいて、被検査物の外観を検査する外観検査方法であって、被検査物を、複数の視野に分割して、視野毎に順次撮像するステップと、視野毎に撮像された被検査物の撮像画像から、視野内に設定されたアライメントマークの撮像位置を基準に、視野毎に所定範囲の検査画像を作成するステップと、視野毎に作成された検査画像の所定領域に対して、検査画像の良否を判定するステップとを含み、分割された視野は、隣合う視野においてオーバーラップ領域を有し、検査画像を作成するステップでは、オーバーラップ領域内にある所定のパターンの撮像画像を、隣の視野で用いられるアライメントマークとして登録し、隣の視野で実行される検査画像を作成するステップでは、登録したアライメントマークの撮像位置を基準に、検査画像を作成する。
【0009】
本発明に係る外観検査装置は、被検査物を撮像して得られた検査画像と基準画像に基づいて、被検査物の外観を検する外観検査装置であって、被検査物を、複数の視野に分割して、視野毎に順次撮像する撮像手段と、視野毎に撮像された被検査物の撮像画像から、視野内に設定されたアライメントマークの撮像位置を基準に、視野毎に所定範囲の検査画像を作成する検査画像作成手段と、視野毎に作成された検査画像に基づいて、検査画像の良否を判定する判定手段とを備え、分割された視野は、隣合う視野においてオーバーラップ領域を有し、検査画像作成手段では、オーバーラップ領域内にある所定のパターンの撮像画像を、隣の視野におけるアライメントマークとして登録し、隣の視野で実行される検査画像作成手段では、登録したアライメントマークの撮像位置を基準に、検査画像を作成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、検査画像と基準画像との比較による検査を正確に行うことが可能な外観検査方法及び外観検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本実施形態における外観検査装置の構成を模式的に示した図である。
図2図2は、本実施形態における外観検査方法の検査フローを示した図である。
図3図3(A)、(B)は、本実施形態における検査画像の作成方法を説明した図である。
図4図4は、検査画像の良否判定の一例を示した図である。
図5図5は、検査画像の良否判定の一例を示した図である。
図6図6(A)、(B)は、半導体ウェハに形成されたパターンを検査する方法を例示した図である。
図7図7(A)、(B)は、従来の検査画像を作成する方法を説明した図である。
図8図8(A)、(B)は、従来の検査画像を作成する工程を説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を説明する前に、被検査物を、複数の視野に分割して、撮像手段を被検査物に対して相対的に移動させながら、視野毎に順次撮像して、得られた撮像画像から検査画像を作成する方法を説明する。
【0013】
図6は、半導体ウェハWに形成されたパターンを検査する方法を例示した図である。図6(A)に示すように、半導体ウェハWには、同じパターンが形成された複数のチップCが形成されている。
【0014】
図6(B)は、一つのチップCを拡大した図で、チップCを、破線で示した9個の視野F(i=1~9)に分割して、撮像手段を半導体ウェハWに対して相対的に移動させながら、視野毎に順次撮像する。各視野Fには、それぞれ、アライメントマークM(i=1~9)が予め登録されており、視野F毎に撮像された撮像画像から、アライメントマークMの撮像位置を基準に、検査画像が作成する。なお、アライメントマークMは、通常、各視野F内にあるユニークなパターンが登録されている。
【0015】
図7は、検査画像を作成する方法を説明した図である。図7(A)に示すように、視野F毎に、アライメントマークMの位置(x、y)を基準に、所定範囲の基準画像Pが予め登録されている。なお、基準画像Pは、欠陥を検出するために、検査画像と比較するもので、通常、複数の良品画像から代表して選定した画像や、良品学習法で生成した画像などが用いられる。
【0016】
図7(B)は、撮像手段の位置決め精度により、撮像された視野F’の位置がずれた状態を示した図である。このとき、アライメントマークMの撮像位置(x’、y’)もずれた位置にあるため、アライメントマークMの撮像位置(x’、y’)を基準に、視野F’の撮像画像から検査画像Pを切り出し、切り出した検査画像Pと基準画像Pとの比較を行う。これにより、正しい位置で、検査画像Pと基準画像Pとの比較による検査を行うことができる。
【0017】
図8は、撮像手段を矢印Sの方向に相対的に走査して、分割された視野F~Fを順次撮像し、検査画像Pを作成する工程を説明した図である。
【0018】
図8(A)に示すように、視野F~Fには、それぞれアライメントマークM~Mが予め登録されている。アライメントマークM~Mは、各視野F~F内にあるパターンの中から、認識しやすいユニークなパターンが選ばれる。
【0019】
先頭の視野Fでは、アライメントマークMをサーチして、認識したアライメントマークMの撮像位置を基準に、視野Fにおける検査画像Pを作成する。同様に、2番目、3番目の視野F~Fについても、アライメントマークM~Mをサーチして、認識したアライメントマークM~Mの撮像位置を基準に、視野F~Fにおける検査画像Pを作成する。
【0020】
しかしながら、被検査物に形成されたパターンは、プロセス変動によって、パターン形状が変化する場合がある。例えば、図8(B)に示すように、視野FのアライメントマークMに異物が付着していると、登録したアライメントマークMのパターン形状と異なる形状になるため、アライメントマークMを認識することができない。同様に、視野FのアライメントマークMのパターン形状が変化していると(図8(B)に示した例では、線状のパターンが太っている)、登録したアライメントマークMのパターン形状と異なる形状になるため、アライメントマークMを認識することができない。そのため、正しい位置で、検査画像Pを切り出しすることができず、検査画像Pと基準画像Pとの比較による検査を正確に行うことができない。
【0021】
本発明は、かかる課題を解決するもので、検査画像Pと基準画像Pとの比較による検査を正確に行うことが可能な外観検査方法及び外観検査装置を提供する。
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態における外観検査装置100の構成を模式的に示した図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態における外観検査装置100は、被検査物Wを載置するステージ10と、被検査物Wを撮像する撮像手段11と、撮像された被検査物Wの撮像画像から、検査画像を作成する検査画像作成手段12と、検査画像と基準画像とを比較して、検査画像の良否を判定する判定手段13と、基準画像やアライメントマーク等を記憶した記憶手段14とを備えている。
【0025】
撮像手段11は、ステージ10を、撮像手段11に対して相対的に移動しながら、被検査物Wを、複数に分割した視野毎に順次撮像する。例えば、被検査物Wが半導体ウェハの場合、図6(A)、(B)に示したように、同じパターンが形成された各チップCに対して、撮像手段11を、複数に分割した各視野Fの直下に順次移動しながら、チップCを視野F毎に順次撮像する。
【0026】
図2は、本実施形態における外観検査方法の検査フローを示した図である。
【0027】
まず、ステージ10に載置された被検査物Wを、グローバルアライメントする(ステップS100)。被検査物Wが半導体ウェハの場合、チップC毎にグローバルアライメントを行う。
【0028】
次に、撮像手段11を、分割された視野Fのうち、先頭の視野Fに相対的に移動する(ステップS101)。
【0029】
次に、先頭の視野F内にある被検査物Wを撮像する(ステップS102)。
【0030】
次に、撮像された被検査物Wの撮像画像から、視野F内に設定されたアライメントマークを基準に、視野F内の検査画像Pを作成する(ステップS103)。
【0031】
次に、視野Fに作成された検査画像Pと、視野F内に予め登録された基準画像Pとを比較して、検査画像Pの良否を判定する(ステップS104)。検査画像Pの良否判定は、例えば、検査画像Pと基準画像Pとを比較して、各画素の輝度値の差分が、予め設定された範囲内であれば良品パターンと判定し、範囲外であれば不良パターンと判定する。
【0032】
そして、全ての視野Fに対して検査が終了したかどうかを判定して(ステップS105)、終了していなければ、隣の視野Fに対して、ステップS101~S104を繰り返し行い、終了していれば、検査を終了する。
【0033】
次に、図3を参照しながら、本実施形態の特徴である検査画像Pの作成方法を説明する。
【0034】
図3は、撮像手段11を矢印Sの方向に相対的に走査して、分割された視野F~Fを順次撮像し、検査画像Pを作成するステップ(S103)を示した図である。
【0035】
図3(A)に示すように、分割された視野F~Fは、隣合う視野(FとF;FとF)おいて、それぞれ、オーバーラップ領域V、Vを有している。ここで、オーバーラップ領域V、Vは、必ずしも、同じ大きさの範囲でなくてもよい。
【0036】
まず、先頭の視野Fでは、アライメントマークMをサーチして、認識したアライメントマークMの撮像位置を基準に、視野Fにおける検査画像Pを作成する。なお、アライメントマークMは、予め、記憶手段14に登録されている。
【0037】
先頭の視野Fで、検査画像Pを作成するとともに、隣の視野Fとのオーバーラップ領域V内にある所定のパターンの撮像画像を、隣の視野Fで用いられるアライメントマークMとして、記憶手段14に登録する。アライメントマークMのパターンは、オーバーラップ領域V内の予め設定された位置及び範囲にあるパターンが用いられる。当該パターンの位置及び範囲は、予め、記憶手段14に登録されている。
【0038】
隣の視野Fでは、視野Fとのオーバーラップ領域V内で登録されたアライメントマークMをサーチして、認識したアライメントマークMの撮像位置を基準に、検査画像Pを作成するとともに、隣の視野Fとのオーバーラップ領域V内にある所定のパターンの撮像画像を、隣の視野Fで用いられるアライメントマークMとして、記憶手段14に登録する。
【0039】
隣の視野Fでも、同様に、視野Fとのオーバーラップ領域V内で登録されたアライメントマークMをサーチして、認識したアライメントマークMの撮像位置を基準に、検査画像Pを作成する。
【0040】
上述したように、被検査物Wに形成されたパターンは、プロセス変動によって、パターン形状が変化する場合がある。例えば、図3(B)に示すように、視野FのアライメントマークMに異物が付着したり、あるいは、視野FのアライメントマークMのパターン形状が変わったりする場合がある。
【0041】
このように、アライメントマークM、Mのパターン形状が、プロセス変動によって変化した場合でも、前の視野F、Fにおいて、形状の変化したパターンが、隣の視野F、Fで用いられるアライメントマークM、Mとして登録されているため、視野F、Fでは、登録されたアライメントマークM、Mを容易に認識することができる。その結果、正しい位置で、検査画像Pを切り出しすることができるため、検査画像Pと基準画像Pとの比較による検査を正確に行うことができる。
【0042】
このように、本実施形態によれば、隣合う視野Fにオーバーラップ領域Vを設け、オーバーラップ領域V内にある所定のパターンの撮像画像を、隣の視野Fで用いられるアライメントマークMとして登録し、隣の視野Fで、登録したアライメントマークMの撮像位置を基準に、検査画像Pを作成することによって、アライメントマークMのパターン形状が、プロセス変動によって変化しても、検査画像Pと基準画像Pとの比較による検査を正確に行うことが可能となる。
【0043】
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態では、検査画像Pと基準画像Pとを比較して、検査画像Pの良否を判定したが、これに限定されず、例えば、図4に示すように、検査画像P内に、周期性のある繰り返しパターンDがある場合、隣合う繰り返しパターンD同士を比較して、良品パターンに混在する不良パターンを検出してもよい。あるいは、図5に示すように、検査画像P内の所定領域Qの画素情報(輝度、その他)が、予め設定した閾値と比較して、この閾値を超えた箇所を、不良部位として検出してもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、視野F毎に、逐次、図2に示した検査フロー(ステップS101~S104)に従って、検査画像Pの良否判定を行ったが、視野F毎に、逐次」、被検査物Wの撮像、及び検査画像Pの作成を行った後(ステップS102~S103)、全ての視野Fにおいて、検査画像Pと基準画像Pとを比較して、検査画像Pの良否を判定してもよい(ステップS104)。
【0045】
また、上記実施形態では、半導体ウェハに形成されたチップCを複数の視野に分割し、分割した視野F毎に、検査画像Pと基準画像Pとを比較して、検査画像Pの良否を判定したが、2個以上のチップCに跨がった領域に対して、当該領域を複数の視野に分割し、分割した視野F毎に、検査画像Pと基準画像Pとを比較して、検査画像Pの良否を判定してもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、被検査物Wとして、半導体ウェハに形成されたパターンを検査する方法を例に説明したが、これに限定されず、例えば、液晶基板、回路基板等に形成されたパターンを検査する方法にも適用することができる。
【符号の説明】
【0047】
10 ステージ
11 撮像手段
12 検査画像作成手段
13 判定手段
14 記憶手段
100 外観検査装置
視野
アライメントマーク
基準画像
検査画像
オーバーラップ領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8