(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112098
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】フェルールおよび光コネクタ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/36 20060101AFI20240813BHJP
G02B 6/40 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
G02B6/36
G02B6/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016952
(22)【出願日】2023-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000110309
【氏名又は名称】住友電工オプティフロンティア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100136722
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼木 邦夫
(74)【代理人】
【識別番号】100174399
【弁理士】
【氏名又は名称】寺澤 正太郎
(74)【代理人】
【氏名又は名称】全 哲洙
(72)【発明者】
【氏名】木村 元佳
(72)【発明者】
【氏名】野田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】倉田 知哉
【テーマコード(参考)】
2H036
【Fターム(参考)】
2H036JA01
2H036QA12
2H036QA23
2H036QA49
2H036QA56
(57)【要約】
【課題】光コネクタの品質を維持することができるフェルールおよび光コネクタを提供する。
【解決手段】フェルールは、先端面と、先端面とは反対側の後端面と、先端面に開口し光ファイバが挿入されるファイバ孔と、後端面に開口しファイバ孔と繋がっている内部空間と、後端面に開口しガイドピンが挿入されるガイド孔と、後端面に形成された凹凸構造と、を備え、凹凸構造は、後端面のうち、少なくとも内部空間とガイド孔との間の領域に位置している。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端面と、
前記先端面とは反対側の後端面と、
前記先端面に開口し光ファイバが挿入されるファイバ孔と、
前記後端面に開口し前記ファイバ孔と繋がっている内部空間と、
前記後端面に開口しガイドピンが挿入されるガイド孔と、
前記後端面に形成された凹凸構造と、を備え、
前記凹凸構造は、前記後端面のうち、少なくとも前記内部空間と前記ガイド孔との間の領域に位置している、フェルール。
【請求項2】
前記凹凸構造は、前記後端面に形成された凹部である、請求項1に記載のフェルール。
【請求項3】
前記凹凸構造は、第1領域と、前記第1領域と繋がっている第2領域と、前記第1領域と繋がっている第3領域と、を含み、
前記第1領域は、前記後端面に交差する第1方向から見た場合に、前記内部空間と前記ガイド孔との間に位置し、
前記第2領域は、前記第1方向から見た場合に、前記ガイド孔に対して、前記内部空間と前記ガイド孔とが並ぶ第2方向に交差する第3方向における第1箇所に位置し、
前記第3領域は、前記第1方向から見た場合に、前記ガイド孔に対して、前記第3方向における前記第1箇所とは反対側の第2箇所に位置している、請求項2に記載のフェルール。
【請求項4】
前記凹凸構造は、前記第1方向から見た場合に、前記後端面のうち、前記ガイド孔に対して前記第1領域とは反対側の領域には、形成されていない、請求項3に記載のフェルール。
【請求項5】
前記凹凸構造は、前記後端面に形成された凸部である、請求項1に記載のフェルール。
【請求項6】
前記凹凸構造は、前記後端面に交差する第1方向から見た場合に、前記ガイド孔を囲んでいる、請求項5に記載のフェルール。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のフェルールと、
前記ファイバ孔に挿入される光ファイバと、
前記内部空間に配置され前記フェルールに対して前記光ファイバを固定する接着剤と、
前記ガイド孔に挿入されるガイドピンと、を備える、光コネクタ。
【請求項8】
前記内部空間に挿入されるブーツを更に備え、
前記ブーツは、前記内部空間に挿入される挿入部分を含み、
前記挿入部分は、前記光ファイバの一部が配置される内部領域を含み、
前記内部領域は、前記内部空間の内面に対して開口している、請求項7に記載の光コネクタ。
【請求項9】
前記挿入部分の挿入深さは、所定値よりも小さい、請求項8に記載の光コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フェルールおよび光コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバ同士を光学的に接続するための光コネクタが知られている(例えば特許文献1を参照)。このような光コネクタは、光ファイバを支持するためのフェルールを有している。フェルールの後端面には、光ファイバの一部が配置される内部空間、およびガイドピンが挿入されるガイド孔が形成されている。光ファイバは、内部空間に導入された液状の接着剤の硬化によってフェルールに対して固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたような光コネクタでは、液状の接着剤の硬化前に、接着剤が内部空間から漏れた後、ガイド孔へ侵入する場合がある。接着剤がガイド孔へ侵入すると、ガイド孔へ侵入した接着剤が、ガイド孔へのガイドピンの挿入を妨げてしまう場合がある。その結果、光コネクタの品質の維持が困難になるおそれがある。
【0005】
本開示は、光コネクタの品質を維持することができるフェルールおよび光コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のフェルールは、先端面と、先端面とは反対側の後端面と、先端面に開口し光ファイバが挿入されるファイバ孔と、後端面に開口しファイバ孔と繋がっている内部空間と、後端面に開口しガイドピンが挿入されるガイド孔と、後端面に形成された凹凸構造と、を備え、凹凸構造は、後端面のうち、少なくとも内部空間とガイド孔との間の領域に位置している。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、光コネクタの品質を維持することができるフェルールおよび光コネクタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る光コネクタの斜視図である。
【
図5】
図5は、
図4のV‐V線に沿ったフェルールの断面図である。
【
図7】
図7は、
図6に示されるフェルールの部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
【0010】
[1]本開示の一実施形態に係るフェルールは、先端面と、先端面とは反対側の後端面と、先端面に開口し光ファイバが挿入されるファイバ孔と、後端面に開口しファイバ孔と繋がっている内部空間と、後端面に開口しガイドピンが挿入されるガイド孔と、後端面に形成された凹凸構造と、を備え、凹凸構造は、後端面のうち、少なくとも内部空間とガイド孔との間の領域に位置している。
【0011】
このフェルールでは、後端面のうち、少なくとも内部空間とガイド孔との間の領域に凹凸構造が形成されている。これにより、たとえ内部空間に導入された接着剤が漏れたとしても、ガイド孔への当該接着剤の侵入が、凹凸構造によって遮られる。そのため、ガイド孔への接着剤の侵入が抑制される。したがって、ガイド孔へ侵入した接着剤によってガイド孔へのガイドピンの挿入が妨げられることが抑制される。よって、このフェルールによれば、光コネクタの品質を維持することができる。
【0012】
[2]上記[1]のフェルールにおいて、凹凸構造は、後端面に形成された凹部であってもよい。これにより、ガイド孔への接着剤の侵入が抑制されると共に、後端面の当接面としての機能が確保される。
【0013】
[3]上記[2]のフェルールにおいて、凹凸構造は、第1領域と、第1領域と繋がっている第2領域と、第1領域と繋がっている第3領域と、を含み、第1領域は、後端面に交差する第1方向から見た場合に、内部空間とガイド孔との間に位置し、第2領域は、第1方向から見た場合に、ガイド孔に対して、内部空間とガイド孔とが並ぶ第2方向に交差する第3方向における第1箇所に位置し、第3領域は、第1方向から見た場合に、ガイド孔に対して、第3方向における第1箇所とは反対側の第2箇所に位置していてもよい。これにより、第2方向におけるガイド孔への接着剤の侵入が第1領域によって遮られると共に、第3方向におけるガイド孔への接着剤の侵入が第2領域および第3領域によって遮られる。そのため、ガイド孔への接着剤の侵入が確実に抑制される。
【0014】
[4]上記[3]のフェルールにおいて、凹凸構造は、第1方向から見た場合に、後端面のうち、ガイド孔に対して第1領域とは反対側の領域には、形成されていなくてもよい。これにより、後端面の面積が確保されるため、後端面の当接面としての機能が確保される。
【0015】
[5]上記[1]のフェルールにおいて、凹凸構造は、後端面に形成された凸部であってもよい。これにより、ガイド孔への接着剤の侵入が抑制される。
【0016】
[6]上記「5」のフェルールにおいて、凹凸構造は、後端面に交差する第1方向から見た場合に、ガイド孔を囲んでいてもよい。これにより、ガイド孔への接着剤の侵入が確実に抑制される。
【0017】
[7]本開示の一実施形態に係る光コネクタは、上記[1]から[6]のいずれかのフェルールと、ファイバ孔に挿入される光ファイバと、内部空間に配置されフェルールに対して光ファイバを固定する接着剤と、ガイド孔に挿入されるガイドピンと、を備える。
【0018】
この光コネクタによれば、上述したように、ガイド孔への接着剤の侵入が抑制されるため、光コネクタの品質が維持される。
【0019】
[8]上記[7]の光コネクタは、内部空間に挿入されるブーツを更に備え、ブーツは、内部空間に挿入される挿入部分を含み、挿入部分は、光ファイバの一部が配置される内部領域を含み、内部領域は、内部空間の内面に対して開口していてもよい。内部領域が内部空間の内面に対して開口している場合には、内部空間に導入された接着剤が、内部空間の当該内面を介して漏れやすくなる傾向にある。ここで、たとえ接着剤が漏れたとしても、上述したように、ガイド孔への接着剤の侵入が抑制されるため、光コネクタの品質が維持される。
【0020】
[9]上記[8]の光コネクタにおいて、挿入部分の挿入深さは、所定値よりも小さくてもよい。これにより、フェルールの小型化を実現することができる。挿入部分の挿入深さが小さくなると、挿入部分と内部空間の内面との接触面積が小さくなるため、内部空間に導入された接着剤が、挿入部分と内部空間の内面との間を介して漏れやすくなる傾向にある。ここで、たとえ接着剤が漏れたとしても、上述したように、ガイド孔への接着剤の侵入が抑制される。したがって、光コネクタの小型化および品質の維持の両立が実現される。
【0021】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の光コネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0022】
図1および
図2に示されるように、光コネクタ1は、フェルール2と、複数の光ファイバ3と、ブーツ4と、接着剤5と、ガイドピン6と、を備えている。フェルール2は、先端面21と、後端面22と、複数のファイバ孔2aと、内部空間2bと、一対のガイド孔2cと、開口2dと、を含んでいる。先端面21および後端面22のそれぞれは、X軸方向に交差(直交)している。先端面21は、相手方のフェルールの先端面に接続される。後端面22には、例えばガイドピン6を支持するためのピンキーパ等の部材が当接する。複数のファイバ孔2aは、Y軸方向に沿って並んでいる。各ファイバ孔21aは、X軸方向に沿って延びている。各ファイバ孔2aは、先端面21に開口している。内部空間2bは、後端面22に開口している。内部空間2bは、各ファイバ孔21aと繋がっている。ファイバ孔2aには、内部空間2bから光ファイバ3が挿入される。
【0023】
一対のガイド孔2cは、複数のファイバ孔2aに対してY軸方向における両側に位置している。一対のガイド孔2cは、内部空間2bに対してY軸方向における両側に位置している。各ガイド孔2cは、X軸方向に沿って延びている。ガ各ガイド孔2cは、フェルール2を貫通している。各ガイド孔2cは、先端面21および後端面22の両方に開口している(
図3も参照)。ガイド孔2cには、後端面22からガイドピン6が挿入される。開口2dは、Z軸方向に交差するフェルール2の外面に形成されている。開口2dは、内部空間2bと繋がっている。開口2dから液状の接着剤5が内部空間2bへ導入される。
【0024】
光ファイバ3は、ガラスファイバ31および被覆32を有している。ガラスファイバ31は、例えば、コアおよび当該コアを囲むクラッドを有している。ガラスファイバ31の断面は、例えば円形状を呈している。被覆32は、ガラスファイバ31を覆っている。被覆32の先端の一部は、ガラスファイバ31から除去されている。つまり、ガラスファイバ31の先端部は、被覆32から露出している。被覆32は、例えば紫外線硬化型樹脂等である。
【0025】
光ファイバ3の一部は、内部空間2bおよびファイバ孔2aに配置されている。光ファイバ3の先端部(光ファイバ3のうち被覆32から露出する領域)の少なくとも一部は、後端面22から内部空間2bを介してファイバ孔2aに挿入されている。ガラスファイバ31の先端は、先端面21と面一である。ガラスファイバ31の先端は、先端面21と共に研磨されている。光ファイバ3は、先端面21から内部空間2bおよび後端面22を介して内部空間2bの外部まで延びている。
【0026】
ブーツ4の一部は、後端面22から内部空間2bに挿入されている。ブーツ4は、例えば直方体状を呈している。ブーツ4は、複数の光ファイバ3を囲んでいる。ブーツ4のうち、内部空間2bに挿入されている領域は、内部空間2bの内面と接触している。ブーツ4の材料は、例えば樹脂等である。
【0027】
接着剤5は、開口2dおよび内部空間2bに配置されている。接着剤5は、内部空間2bのうち、複数の光ファイバ3およびブーツ4を除く領域に充填されている。接着剤5は、フェルール2に対して複数の光ファイバ3を固定する。接着剤5は、例えば光硬化性樹脂または熱硬化性樹脂等の硬化物である。硬化前の接着剤5は、液状であり且つ流動性を有している。接着剤5は、液状の状態で開口2dから内部空間2bに注入された後、硬化することによって形成されている。
【0028】
ガイドピン6は、後端面22からガイド孔2cに挿入される。先端面21から突出するガイドピン6は、相手方のフェルールのガイド孔に挿入される。これにより、フェルール2と相手方のフェルールとが互いに位置決めされる。
【0029】
次に、フェルール2について詳細に説明する。
図3および
図4に示されるように、フェルール2は、先端面21と、後端面22と、外面(第1外面)71と、外面(第3外面)72と、外面73と、外面74と、外面(第2外面)81と、外面(第4外面)82と、外面83と、外面84と、規制面(第1規制面)91と、規制面(第3規制面)92と、規制面93と、規制面94と、を含んでいる。
【0030】
先端面21および後端面22のそれぞれは、例えばX軸方向に交差(直交)する平坦面である。後端面22は、先端面21とは反対側に位置している。つまり、先端面21および後端面22は、X軸方向において互いに反対側を向いている。
【0031】
外面71,72,73,74は、先端面21と後端面22との間に位置している。外面71,72,73,74は、先端面21と繋がっている。外面71および外面72のそれぞれは、例えばZ軸方向に交差(直交)する平坦面である。外面72は、外面71とは反対側に位置している。つまり、外面71および外面72は、Z軸方向において互いに反対側を向いている。外面73および外面74のそれぞれは、例えばY軸方向に交差(直交)する平坦面である。外面74は、外面73とは反対側に位置している。つまり、外面73および外面74は、Y軸方向において互いに反対側を向いている。
【0032】
外面81,82,83,84は、先端面21と後端面22との間に位置している。外面81,82,83,84は、後端面22と繋がっている。外面81および外面82のそれぞれは、例えばZ軸方向に交差(直交)する平坦面である。外面82は、外面81とは反対側に位置している。つまり、外面81および外面82は、Z軸方向において互いに反対側を向いている。外面81は、外面71と同じ方向を向いている。外面81は、外面71と後端面22との間に位置している。外面81は、Z軸方向において外面71に対して内部空間2bとは反対側に位置している。つまり、外面81は、外面71よりも外側に突出している。外面82は、外面72と同じ方向を向いている。外面82は、外面72と後端面22との間に位置している。外面82は、Z軸方向において外面72に対して内部空間2bとは反対側に位置している。つまり、外面82は、外面72よりも外側に突出している。
【0033】
外面83および外面84のそれぞれは、例えばY軸方向に交差(直交)する平坦面である。外面84は、外面83とは反対側に位置している。つまり、外面83および外面84は、Y軸方向において互いに反対側を向いている。外面83は、外面73と同じ方向を向いている。外面83は、外面73と後端面22との間に位置している。外面83は、Y軸方向において外面73に対して内部空間2bとは反対側に位置している。つまり、外面83は、外面73よりも外側に突出している。外面84は、外面74と同じ方向を向いている。外面84は、外面74と後端面22との間に位置している。外面84は、Y軸方向において外面74に対して内部空間2bとは反対側に位置している。つまり、外面84は、外面74よりも外側に突出している。
【0034】
規制面91は、外面71と外面81とを繋いでいる。規制面91は、例えばX軸方向に交差(直交)する平坦面である。規制面91は、先端面21と同じ方向を向いている。このように、外面71と外面81との間には段差が形成されている。規制面92は、外面72と外面82とを繋いでいる。規制面92は、例えばX軸方向に交差(直交)する平坦面である。規制面92は、先端面21と同じ方向を向いている。このように、外面72と外面82との間には段差が形成されている。
【0035】
規制面93は、外面73と外面83とを繋いでいる。規制面93は、例えばX軸方向に交差(直交)する平坦面である。規制面93は、先端面21と同じ方向を向いている。このように、外面73と外面83との間には段差が形成されている。規制面94は、外面74と外面84とを繋いでいる。規制面94は、例えばX軸方向に交差(直交)する平坦面である。規制面94は、先端面21と同じ方向を向いている。このように、外面74と外面84との間には段差が形成されている。本実施形態では、規制面91,92,93,94は、同一の平面上に位置している。
【0036】
図5および
図6に示されるように、フェルール2は、内面(第1内面)75と、内面(第3内面)76と、内面77と、内面78と、内面79と、内面(第2内面)85と、内面(第4内面)86と、内面87と、内面88と、規制面(第2規制面)95と、規制面(第4規制面)96と、を含んでいる。
【0037】
内面75,76,77,78は、先端面21と後端面22との間に位置している。内面75および内面76のそれぞれは、例えばZ軸方向に交差(直交)する平坦面である。内面75および内面76は、Z軸方向において互いに対向している。内面75は、外面71とは反対側に位置している。つまり、内面75および外面71は、Z軸方向において互いに反対側を向いている。内面76は、外面72とは反対側に位置している。つまり、内面76および外面72は、Z軸方向において互いに反対側を向いている。
【0038】
内面77および内面78のそれぞれは、例えばY軸方向に交差(直交)する平坦面である。内面77および内面78は、Y軸方向において互いに対向している。内面77は、外面73(
図4参照)とは反対側に位置している。つまり、内面77および外面73は、Y軸方向において互いに反対側を向いている。内面78は、外面74(
図4参照)とは反対側に位置している。つまり、内面78および外面74は、Y軸方向において互いに反対側を向いている。
【0039】
内面79は、X軸方向において内面75に対して後端面22とは反対側に位置している。内面79は、内面75と同じ方向を向いている。内面79は、内面75に対して外面71とは反対側に位置している。つまり、内面79は、内面75よりも突出している。内面79には、複数の溝2eが形成されている。複数の溝2eは、Y軸方向において並んでいる。各溝2eは、X軸方向に沿って延びている。各溝2eは、ファイバ孔2aと繋がっている。
【0040】
内面85,86,87,88は、先端面21と後端面22との間に位置している。内面85,86,87,88は、後端面22に至っている。内面85および内面86のそれぞれは、例えばZ軸方向に交差(直交)する平坦面である。内面85および内面86は、Z軸方向において互いに対向している。内面85は、外面81とは反対側に位置している。つまり、内面85および外面81は、Z軸方向において互いに反対側を向いている。内面85は、内面75と後端面22との間に位置している。内面85は、内面75と同じ方向を向いている。内面85は、Z軸方向において内面75に対して内部空間2bとは反対側に位置している。つまり、内面85は、内面75よりも凹んでいる。Z軸方向から見た場合に、内面85は、外面71に対して先端面21とは反対側に位置している。Z軸方向から見た場合に、内面85は、外面71から離れている。
【0041】
内面86は、外面82とは反対側に位置している。つまり、内面86および外面82は、Z軸方向において互いに反対側を向いている。内面86は、内面76と後端面22との間に位置している。内面86は、内面76と同じ方向を向いている。内面86は、Z軸方向において内面76に対して内部空間2bとは反対側に位置している。つまり、内面86は、内面76よりも凹んでいる。Z軸方向から見た場合に、内面86は、外面72に対して先端面21とは反対側に位置している。Z軸方向から見た場合に、内面86は、外面72から離れている。
【0042】
内面87および内面88のそれぞれは、例えばY軸方向に交差(直交)する平坦面である。内面87および内面88は、Y軸方向において互いに対向している。内面87は、外面83とは反対側に位置している。つまり、内面87および外面83は、Y軸方向において互いに反対側を向いている。内面87は、内面77と後端面22との間に位置している。内面87は、内面77と同じ方向を向いている。内面87は、内面77と面一である。内面88は、外面84とは反対側に位置している。つまり、内面88および外面84は、Y軸方向において互いに反対側を向いている。内面88は、内面78と後端面22との間に位置している。内面88は、内面78と同じ方向を向いている。内面88は、内面78と面一である。
【0043】
規制面95は、内面75と内面85とを繋いでいる。規制面95は、例えばX軸方向に交差(直交)する平坦面である。規制面95は、後端面22と同じ方向を向いている。規制面95は、規制面91とは反対側を向いている。このように、内面75と内面85との間には段差が形成されている。規制面95は、X軸方向において規制面91に対して先端面21とは反対側に位置している。つまり、規制面95は、X軸方向において規制面91よりも後端面22寄りに位置している。規制面95は、内面87,88に至っている。
【0044】
規制面96は、内面76と内面86とを繋いでいる。規制面96の頂端(X軸方向に交差(直交)する平坦面と内面76との交線)には、例えば面取り(例えばR面取り等)が施されていてもよい。先端面21と規制面96との間のX軸方向における距離は、内面86から内面76に向かうに従って漸減している。このように、内面76と内面86との間には段差が形成されている。規制面96の基端(規制面96と内面86との交線)96aは、X軸方向において規制面92に対して先端面21とは反対側に位置している。X軸方向における規制面96の基端96aの位置は、X軸方向における規制面95の位置と略一致している。規制面96と内面76との交線は、X軸方向において規制面92に対して後端面22とは反対側に位置している。規制面96は、Z軸方向から見た場合に、規制面92と重なっている。規制面96は、内面87,88に至っている。
【0045】
図6に示されるように、フェルール2は、凹凸構造23,24を有している。凹凸構造23,24は、後端面22に形成されている。本実施形態では、凹凸構造23,24は、後端面22に形成された凹部である。つまり、凹凸構造23,24は、後端面22よりも凹んでいる。凹凸構造23は、一方のガイド孔2cの近傍に形成されている。凹凸構造23は、X軸方向(後端面に交差する第1方向)から見た場合に、ガイド孔2cの内縁に沿って延びている内縁を有している。凹凸構造23は、X軸方向から見た場合に、多角形状を呈する外縁を有している。凹凸構造24は、他方のガイド孔2cの近傍に形成されている。凹凸構造23と凹凸構造24とは、XZ面に対して面対称である。以下、他方のガイド孔2cおよび凹凸構造24に着目して説明する。
【0046】
図7に示されるように、凹凸構造24は、後端面22のうち、少なくとも内部空間2bとガイド孔2cとの間の領域に位置している。具体的には、凹凸構造24は、第1領域241と、第2領域242と、第3領域243と、を含んでいる。第1領域241は、X軸方向から見た場合に、内部空間2bとガイド孔2cとの間に位置している。第1領域241は、内部空間2bおよびガイド孔2cから離れている。第1領域241は、例えば矩形状を呈している。Z軸方向における第1領域241の長さは、Y軸方向(X軸方向から見た場合に内部空間2bとガイド孔2cとが並ぶ第2方向)における第1領域241の長さよりも大きい。Z軸方向における第1領域241の一端の位置は、Z軸方向におけるガイド孔2cの一端の位置と略一致している。Z軸方向における第1領域241の他端の位置は、Z軸方向におけるガイド孔2cの他端の位置と略一致している。
【0047】
第2領域242は、X軸方向から見た場合に、ガイド孔2cに対して、Z軸方向(X軸方向から見た場合に第2方向に交差する第3方向)における第1箇所に位置している。第2領域242は、X軸方向から見た場合に、ガイド孔2cと外面82との間に位置している。第2領域242は、ガイド孔2cおよび外面82から離れている。Y軸方向における第2領域242の長さは、Z軸方向における第2領域242の長さよりも大きい。第2領域242は、第1領域241と繋がっている。第3領域243は、X軸方向から見た場合に、ガイド孔2cに対して、Z軸方向における第1箇所とは反対側の第2箇所に位置している。第3領域243は、X軸方向から見た場合に、ガイド孔2cと外面81との間に位置している。第3領域243は、ガイド孔2cおよび外面81から離れている。第3領域243は、第1領域241と繋がっている。第2領域242と第3領域243とは、XY面に対して面対称である。
【0048】
凹凸構造24は、X軸方向から見た場合に、後端面22のうち、ガイド孔2cに対して第1領域241とは反対側の領域には、形成されていない。後端面22のうち、第1領域241と内部空間2bとの間の領域、第1領域241とガイド孔2cとの間の領域、第2領域242と外面82との間の領域、第2領域242とガイド孔2cとの間の領域、第3領域243と外面81との間の領域、第3領域243とガイド孔2cとの間の領域、およびガイド孔2cに対して第1領域241とは反対側の領域は、面一である。
【0049】
次に、ブーツ4について詳細に説明する。
図8の(a)は、
図2のA‐A線に沿っての断面図である。
図8の(b)は、
図2のB‐B線に沿っての断面図である。
図2および
図8に示されるように、ブーツ4は、挿入部分41および外側部分42を含んでいる。挿入部分41は、ブーツ4のうち内部空間2bに挿入される領域である。ブーツ4は、規制面95(
図5参照)に当接するように内部空間2bに挿入されている。X軸方向における挿入部分41の長さは、所定値よりも小さい。所定値は、フェルール2の小型化のために定められた値である。所定値は、例えば、後端面22と規制面91(
図5参照)との間の距離等である。
【0050】
X軸方向から見た場合に、挿入部分41の外縁は、矩形状を呈している。Y軸方向における挿入部分41の長さは、内面87と内面88との間の距離と同じである。Z軸方向における挿入部分41の長さは、内面85と内面86との間の距離と同じである。挿入部分41の外面は、内部空間2bの内面と接触している。具体的には、Y軸方向における挿入部分41の一端は、内面87と接触している。Y軸方向における挿入部分41の他端は、内面88と接触している。Z軸方向における挿入部分41の一端は、内面85と接触している。Z軸方向における挿入部分41の他端は、内面86と接触している。
【0051】
挿入部分41は、内部領域41aを含んでいる。内部領域41aは、X軸方向において挿入部分41を貫通している。内部領域41aは、内部空間2bと繋がっている。内部空間2bに位置する光ファイバ3の一部は、内部領域41aに配置されている。内部領域41aは、内部空間2bの内面に対して開口している。具体的には、内部領域41aは、Y軸方向において挿入部分41を貫通している。内部領域41aは、Y軸方向における挿入部分41の両端に至っている。内部領域41aは、内面87,88に対向している。内部領域41aは、内面87,88と接触している。
【0052】
外側部分42は、ブーツ4のうち内部空間2bの外側に位置する領域である。X軸方向から見た場合に、外側部分42の外縁は、矩形状を呈している。Y軸方向における外側部分42の長さは、Y軸方向における挿入部分41の長さよりも大きい。X軸方向から見た場合に、Y軸方向における外側部分42の両端は、内部空間2bよりも外側に位置している。Z軸方向における外側部分42の長さは、Z軸方向における挿入部分41の長さと同じである。外側部分42は、内部領域42aを含んでいる。内部領域42aは、X軸方向において外側部分42を貫通している。内部領域42aは、内部領域41aと繋がっている。内部空間2bの外側に位置する光ファイバ3の一部は、内部領域42aに配置されている。
【0053】
次に、光コネクタ1の製造方法について説明する。まず、フェルール2、複数の光ファイバ3、ブーツ4、硬化前の接着剤5およびガイドピン6が用意される。続いて、複数の光ファイバ3がブーツ4の内部領域41aおよび内部領域42aに挿入される。続いて、複数の光ファイバ3が後端面22から内部空間2bに挿入される。続いて、各光ファイバ3が先端面21とは反対側から各ファイバ孔2aに挿入される。続いて、ブーツ4の挿入部分41が後端面22から内部空間2bに挿入される。続いて、硬化前の液状の接着剤5が開口2dを介して内部空間2bに導入される。内部空間2bのうち、複数の光ファイバ3およびブーツ4を除く領域は、液状の接着剤5によって充填される。開口2dの少なくとも一部も液状の接着剤5によって充填される。続いて、液状の接着剤5が硬化される。これにより、複数の光ファイバ3がフェルール2に対して固定される。続いて、フェルール2の先端面21および複数の光ファイバ3の先端が研磨される。続いて、ガイドピン6が後端面22からガイド孔2cに挿入される。続いて、先端面21から突出するガイドピン6が相手方のフェルールのガイド孔に挿入される。
【0054】
以上説明したように、フェルール2では、後端面22のうち、少なくとも内部空間2bとガイド孔2cとの間の領域に凹凸構造23,24が形成されている。これにより、たとえ内部空間2bに導入された液状(硬化前)の接着剤5が漏れたとしても、ガイド孔2cへの接着剤5の侵入が、凹凸構造23,24によって遮られる。そのため、ガイド孔2cへの接着剤5の侵入が抑制される。したがって、ガイド孔2cへ侵入した接着剤5によってガイド孔2cへのガイドピン6の挿入が妨げられることが抑制される。よって、フェルール2によれば、光コネクタ1の品質を維持することができる。内部空間2bからの接着剤5の漏れは、内部空間2bの製造ばらつき、ブーツ4の製造ばらつきまたは作業者のスキル等の要因に依存する場合がある。フェルール2によれば、これらの要因の如何に関わらず、ガイド孔2cへの接着剤5の侵入が抑制される。
【0055】
凹凸構造23,24は、後端面22に形成された凹部である。これにより、ガイド孔2cへの接着剤5の侵入が抑制されると共に、後端面22の当接面としての機能が確保される。
【0056】
凹凸構造23,24は、第1領域241と、第1領域241と繋がっている第2領域242と、第1領域241と繋がっている第3領域243と、を含んでいる。第1領域241は、X軸方向から見た場合に、内部空間2bとガイド孔2cとの間に位置している。第2領域242は、X軸方向から見た場合に、ガイド孔2cに対して、Z軸方向における第1箇所に位置している。第3領域243は、X軸方向から見た場合に、ガイド孔2cに対して、Z軸方向における第1箇所とは反対側の第2箇所に位置している。これにより、Y軸方向におけるガイド孔2cへの接着剤5の侵入が第1領域241によって遮られると共に、Z軸方向におけるガイド孔2cへの接着剤5の侵入が第2領域242および第3領域243によって遮られる。そのため、ガイド孔2cへの接着剤5の侵入が確実に抑制される。
【0057】
凹凸構造23,24は、X軸方向から見た場合に、後端面22のうち、ガイド孔2cに対して第1領域241とは反対側の領域には、形成されていない。これにより、後端面22の面積が確保されるため、後端面22の当接面としての機能が確保される。
【0058】
光コネクタ1によれば、上述したように、ガイド孔2cへの接着剤5の侵入が抑制されるため、光コネクタ1の品質が維持される。
【0059】
光コネクタ1は、内部空間2bに挿入されるブーツ4を備えている。ブーツ4は、内部空間2bに挿入される挿入部分41を含んでいる。挿入部分41は、光ファイバ3の一部が配置される内部領域41aを含んでいる。内部領域41aは、内部空間2bの内面87,88に対して開口している。内部領域41aが内部空間2bの内面87,88に対して開口している場合には、内部空間2bに導入された接着剤5が、内部空間2bの内面87,88を介して漏れやすくなる傾向にある。ここで、たとえ接着剤5が漏れたとしても、上述したように、ガイド孔2cへの接着剤5の侵入が抑制されるため、光コネクタ1の品質が維持される。
【0060】
挿入部分41の挿入深さは、所定値よりも小さい。これにより、フェルール2の小型化を実現することができる。すなわち、フェルール2のうち、挿入部分41と重ならない領域は、挿入部分41の幅の制限を受けずに小型化され得る。具体的には、フェルール2は、例えば、外面71と外面72との間の距離がZ軸方向における挿入部分41の長さよりも小さくなるまで小型化され得る。フェルール2は、例えば、外面73と外面74との間の距離がY軸方向における挿入部分41の長さよりも小さくなるまで小型化され得る。挿入部分41の挿入深さが小さいほど、フェルール2のうち挿入部分41と重ならない領域が長くなる傾向にあるため、フェルール2の小型化の効果が顕著になる。しかし、挿入部分41の挿入深さが小さくなると、挿入部分41と内部空間2bの内面85,86,87,89との接触面積が小さくなるため、内部空間2bに導入された接着剤5が、挿入部分41と内部空間2bの内面85,86,87,88との間を介して漏れやすくなる傾向にある。ここで、たとえ接着剤5が漏れたとしても、上述したように、ガイド孔2cへの接着剤5の侵入が抑制される。したがって、光コネクタ1の小型化および品質の維持の両立が実現される。
【0061】
[変形例]
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に限定されない。
【0062】
実施形態において、凹凸構造24が後端面22に形成された凹部である例を示したが、凹凸構造24は、後端面22に形成された凸部であってもよい。つまり、凹凸構造24は、後端面22から突出してもよい。この場合、
図9に示されるように、凹凸構造24は、X軸方向から見た場合に、ガイド孔2cを囲んでいてもよい。凹凸構造24は、X軸方向から見た場合に、例えば円環状を呈していてもよい。凹凸構造24の外縁は、X軸方向から見た場合に、内部空間2bおよび外面81,82,84から離れていてもよい。凹凸構造24の内縁の位置は、X軸方向から見た場合に、ガイド孔2cの内縁の位置と一致していてもよい。
【0063】
凹凸構造24は、後端面22のうち、少なくとも内部空間2bとガイド孔2cとの間の領域に位置していればよい。
図10に示されるように、凹凸構造24は、X軸方向から見た場合に、内部空間2bとガイド孔2cとの間のみに位置していてもよい。凹凸構造24は、X軸方向から見た場合に、例えば矩形状を呈していてもよい。Z軸方向における凹凸構造24の長さは、Y軸方向における凹凸構造24の長さよりも大きくてもよい。Z軸方向における凹凸構造24長さは、Z軸方向におけるガイド孔2cの長さ(ガイド孔2cの直径)よりも大きくてもよい。X軸方向から見た場合に、Z軸方向における凹凸構造24の両端は、ガイド孔2cよりも外側に位置していてもよい。Z軸方向における凹凸構造24長さは、Z軸方向におけるガイド孔2cの長さ以下であってもよい。X軸方向から見た場合に、Z軸方向における凹凸構造24の両端は、Z軸方向におけるガイド孔2cの両端と一致していてもよい。X軸方向から見た場合に、Z軸方向における凹凸構造24の両端は、Z軸方向におけるガイド孔2cの両端よりも内側に位置していてもよい。
【0064】
規制面95の頂端(X軸方向に交差(直交)する平坦面と内面75との交線)には、規制面96の頂端と同様に、例えば面取り(例えばR面取り等)が施されていてもよい。具体的には、先端面21と規制面95との間のX軸方向における距離は、内面85から内面75に向かうに従って漸減していてもよい。規制面95の基端(規制面95と内面85との交線)95a(
図5参照)は、X軸方向において規制面91に対して先端面21とは反対側に位置していてもよい。規制面95と内面75との交線は、X軸方向において規制面91に対して後端面22とは反対側に位置していてもよい。規制面95は、Z軸方向から見た場合に、規制面91と重なっていてもよい。規制面95の頂端に面取りが施されている場合においても、規制面95の全てが、X軸方向において規制面91に対して先端面21とは反対側に位置していてもよい。規制面95の少なくとも基端95aが、X軸方向において規制面91に対して先端面21とは反対側に位置していればよい。
【0065】
規制面96と内面76との交線は、X軸方向において規制面92に対して先端面21とは反対側に位置していてもよい。つまり、規制面96の全てが、X軸方向において規制面92に対して先端面21とは反対側に位置していてもよい。規制面96の少なくとも基端96aが、規制面92に対して先端面21とは反対側に位置していればよい。規制面96は、規制面95と同様に、X軸方向に交差(直交)する平坦面であってもよい。
【符号の説明】
【0066】
1…光コネクタ
2…フェルール
2a…ファイバ孔
2b…内部空間
2c…ガイド孔
2d…開口
2e…溝
3…光ファイバ
4…ブーツ
5…接着剤
6…ガイドピン
21…先端面
22…後端面
23,24…凹凸構造
31…ガラスファイバ
32…被覆
41…挿入部分
42…外側部分
41a,42a…内部領域
71…外面(第1外面)
72…外面(第3外面)
73,74…外面
75…内面(第1内面)
76…内面(第3内面)
77,78,79,…内面
81…外面(第2外面)
82…外面(第4外面)
83,84…外面
85…内面(第2内面)
86…内面(第4内面)
87,88…内面
91…規制面(第1規制面)
92…規制面(第3規制面)
93,94…規制面
95…規制面(第2規制面)
95a…基端
96…規制面(第4規制面)
96a…基端
241…第1領域
242…第2領域
243…第3領域