(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112191
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】熱交換器
(51)【国際特許分類】
F28F 1/40 20060101AFI20240813BHJP
F28D 20/02 20060101ALI20240813BHJP
F28D 20/00 20060101ALI20240813BHJP
F28D 7/10 20060101ALI20240813BHJP
F01N 5/02 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
F28F1/40 J ZAB
F28D20/02 E
F28D20/00 A
F28D7/10 A
F01N5/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023017097
(22)【出願日】2023-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】000004064
【氏名又は名称】日本碍子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】本多(栗本) 侑依
(72)【発明者】
【氏名】川口 竜生
(72)【発明者】
【氏名】赤石 龍士郎
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 慎之介
【テーマコード(参考)】
3L103
【Fターム(参考)】
3L103AA32
3L103BB37
3L103CC02
3L103CC08
3L103CC27
3L103DD10
3L103DD38
3L103DD84
3L103DD98
(57)【要約】
【課題】熱の回収量を向上させるとともに、回収した熱を有効利用できる時期を拡大することが可能な熱交換器を提供する。
【解決手段】第1流体が流通可能な第1流路10と、第2流体が流通可能であり、第1流路10の外周側に第1流路10の軸方向に沿って延設された環状流路部21を有する第2流路20とを備える熱交換器100である。外周壁31と、外周壁31の内側に配設され、第1端面32aから第2端面32bまで延びる複数のセル33を区画形成する隔壁34とを有するハニカム構造体30が第1流路10内に収容されている。ハニカム構造体30の一部のセル33内に蓄熱材40が保持されている。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1流体が流通可能な第1流路と、
第2流体が流通可能であり、前記第1流路の外周側に前記第1流路の軸方向に沿って延設された環状流路部を有する第2流路と
を備え、
外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体が前記第1流路内に収容されており、
前記ハニカム構造体の一部の前記セル内に蓄熱材が保持されている熱交換器。
【請求項2】
前記蓄熱材が前記セル内に充填されている、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記蓄熱材が充填された前記セルは、前記第1端面側及び前記第2端面側が目封止されている、請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記ハニカム構造体の全ての前記セルにおける前記蓄熱材が保持された前記セルの割合が10%以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記蓄熱材が、潜熱蓄熱材及び/又は顕熱蓄熱材である、請求項1~3のいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記ハニカム構造体が、内周壁を更に有し、前記内周壁と前記外周壁との間に前記隔壁を有する中空型のハニカム構造体である、請求項1~3のいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記第1流路が2つに分岐しており、
分岐した一方の分岐第1流路に前記ハニカム構造体が収容されるとともに、前記一方の分岐第1流路の外周側に前記第2流路が設けられており、
前記第1流体の流れを前記一方の分岐第1流路又は他方の分岐第1流路に切替え可能なバルブを更に備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項8】
前記第1流体の流れを前記一方の分岐第1流路に切替えて熱回収を行う熱回収モードと、
前記第1流体の流れを前記他方の分岐第1流路に切替えて熱回収を行わない非熱回収モードと
に前記バルブを制御可能な制御部を更に備える、請求項7に記載の熱交換器。
【請求項9】
前記第1流路が、前記ハニカム構造体の前記セルを前記第1流体が流通可能な第1流通経路と、前記ハニカム構造体の前記内周壁内を前記第1流体が流通可能な第2流通経路とを有するように構成されており、
前記第2流通経路内の前記第1流体の流れを制御することにより、前記第1流体の流れを前記第1流通経路又は前記第2流通経路に切替え可能なバルブを更に備える、請求項6に記載の熱交換器。
【請求項10】
前記第1流体の流れを前記第1流通経路に切替えて熱回収を行う熱回収モードと、
前記第1流体の流れを前記第2流通経路に切替えて熱回収を行わない非熱回収モードと
に前記バルブを制御可能な制御部を更に備える、請求項9に記載の熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の燃費改善が求められている。特に、エンジン始動時などのエンジンが冷えている時の燃費悪化を防ぐため、冷却水、エンジンオイル、オートマチックトランスミッションフルード(ATF:Automatic Transmission Fluid)などを早期に暖めて、フリクション(摩擦)損失を低減するシステムが期待されている。また、排ガス浄化用触媒を早期に活性化するために触媒を加熱するシステムが期待されている。
【0003】
このようなシステムとして、例えば、熱交換器がある。熱交換器は、内部に第1流体を流通させるとともに外部に第2流体を流通させることにより、第1流体と第2流体との間で熱交換を行う装置である。このような熱交換器では、高温の流体(例えば、排ガスなど)から低温の流体(例えば、冷却水など)へ熱交換することにより、熱を有効利用することができる。
【0004】
自動車の排ガスのような高温の流体から熱を回収する熱交換器としては、特許文献1において、中空型のハニカム構造体と、中空型のハニカム構造体を収容するケーシングとを備え、ケーシングが、中空型のハニカム構造体の外周面に嵌合するように配置された筒状部材と、筒状部材の外側に熱交換媒体の経路を形成するケーシング本体とを有し、中空型のハニカム構造体に流入する排ガスの経路を、中空型のハニカム構造体の中空部とセルとに分岐する分岐路を有し、中空型のハニカム構造体の中空部における排ガスの経路の通気抵抗を変更することにより、中空型のハニカム構造体のセルを流通する排ガスの流量を制御する熱交換器(排熱回収器)が提案されている。このような構造を有する熱交換器であれば、小型化を実現することができるとともに、圧力損失を小さく且つ熱回収量を増加させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の熱交換器は、排ガスからの熱の回収と、回収した熱の熱交換媒体への伝達とを概ね同じタイミングで行っており、回収した熱を有効利用できる時期が制限される。例えば、排ガスから熱を回収していないときには、熱交換媒体への熱の伝達(すなわち、熱交換)を行うことができない。また、排ガスからの熱の回収と、回収した熱の熱交換媒体への伝達とを概ね同じタイミングで行う場合、回収できない熱は、そのまま排熱となってしまうため、熱の有効利用という観点からも改善の余地があった。
なお、特許文献1に記載の熱交換器では、熱交換媒体の経路の外側に、蓄熱材などから構成される断熱層を設けることが提案されているが、この断熱層は熱交換媒体からの熱の放散を抑制することを目的としており、回収した熱を有効利用できる時期を拡大できるわけではない。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、熱の回収量を向上させるとともに、回収した熱を有効利用できる時期を拡大することが可能な熱交換器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ハニカム構造体を用いた熱交換器について鋭意研究を行った結果、ハニカム構造体の一部のセル内に蓄熱材を保持することにより、上記の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のように例示される。
【0009】
[1] 第1流体が流通可能な第1流路と、
第2流体が流通可能であり、前記第1流路の外周側に前記第1流路の軸方向に沿って延設された環状流路部を有する第2流路と
を備え、
外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体が前記第1流路内に収容されており、
前記ハニカム構造体の一部の前記セル内に蓄熱材が保持されている熱交換器。
【0010】
[2] 前記蓄熱材が前記セル内に充填されている、[1]に記載の熱交換器。
【0011】
[3] 前記蓄熱材が充填された前記セルは、前記第1端面側及び前記第2端面側が目封止されている、[2]に記載の熱交換器。
【0012】
[4] 前記ハニカム構造体の全ての前記セルにおける前記蓄熱材が保持された前記セルの割合が10%以上である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の熱交換器。
【0013】
[5] 前記蓄熱材が、潜熱蓄熱材及び/又は顕熱蓄熱材である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の熱交換器。
【0014】
[6] 前記ハニカム構造体が、内周壁を更に有し、前記内周壁と前記外周壁との間に前記隔壁を有する中空型のハニカム構造体である、[1]~[5]のいずれか一つに記載の熱交換器。
【0015】
[7] 前記第1流路が2つに分岐しており、
分岐した一方の分岐第1流路に前記ハニカム構造体が収容されるとともに、前記一方の分岐第1流路の外周側に前記第2流路が設けられており、
前記第1流体の流れを前記一方の分岐第1流路又は他方の分岐第1流路に切替え可能なバルブを更に備える、[1]~[6]のいずれか一つに記載の熱交換器。
【0016】
[8] 前記第1流体の流れを前記一方の分岐第1流路に切替えて熱回収を行う熱回収モードと、
前記第1流体の流れを前記他方の分岐第1流路に切替えて熱回収を行わない非熱回収モードと
に前記バルブを制御可能な制御部を更に備える、[7]に記載の熱交換器。
【0017】
[9] 前記第1流路が、前記ハニカム構造体の前記セルを前記第1流体が流通可能な第1流通経路と、前記ハニカム構造体の前記内周壁内を前記第1流体が流通可能な第2流通経路とを有するように構成されており、
前記第2流通経路内の前記第1流体の流れを制御することにより、前記第1流体の流れを前記第1流通経路又は前記第2流通経路に切替え可能なバルブを更に備える、[6]に記載の熱交換器。
【0018】
[10] 前記第1流体の流れを前記第1流通経路に切替えて熱回収を行う熱回収モードと、
前記第1流体の流れを前記第2流通経路に切替えて熱回収を行わない非熱回収モードと
に前記バルブを制御可能な制御部を更に備える、[9]に記載の熱交換器。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、熱の回収量を向上させるとともに、回収した熱を有効利用できる時期を拡大することが可能な熱交換器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1A】本発明の実施形態1に係る熱交換器の第1流体の流通方向に平行な断面図である。
【
図1B】
図1Aの熱交換器におけるa-a’線の断面図である。
【
図2】本発明の実施形態1に係る熱交換器に用いられるハニカム構造体のセルが延びる方向に垂直な断面図である。
【
図3】本発明の実施形態1に係る別の熱交換器の第1流体の流通方向に平行な断面図である。
【
図4A】本発明の実施形態2に係る熱交換器の第1流体の流通方向に平行な断面図である。
【
図4B】
図4Aの熱交換器におけるb-b’線の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、第1流体が流通可能な第1流路と、第2流体が流通可能であり、第1流路の外周側に第1流路の軸方向に沿って延設された環状流路部を有する第2流路とを備え、外周壁と、外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体が第1流路内に収容されており、ハニカム構造体の一部のセル内に蓄熱材が保持されている熱交換器に関する。このような構成を有する熱交換器は、セル内に保持された蓄熱材によって第1流体からの熱を回収して蓄熱できるため、第1流体から熱を回収していないときでも、第2流体への熱の伝達(すなわち、熱交換)を行うことができる。そのため、回収した熱を有効利用できる時期を拡大することが可能となる。また、第1流体から熱を回収する場合、第1流体からの熱の回収と、回収した熱の第2流体への伝達とが概ね同じタイミングで行われるが、このタイミングで回収できない熱は蓄熱材に蓄熱されるため、熱の回収量を向上させることができる。したがって、従来の熱交換器よりも排熱の有効利用を図ることができるため、省エネルギー化につながる。
【0022】
以下、本発明の熱交換器の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施形態に対し変更、改良などが適宜加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
【0023】
(実施形態1)
図1Aは、本発明の実施形態1に係る熱交換器の第1流体の流通方向に平行な断面図である。また、
図1Bは、
図1Aの熱交換器におけるa-a’線の断面図である。
図1A及び1Bに示されるように、本発明の実施形態1に係る熱交換器100は、第1流体が流通可能な第1流路10と、第2流体が流通可能であり、第1流路10の外周側に第1流路10の軸方向に沿って延設された環状流路部21を有する第2流路20とを備える。第1流路10内にはハニカム構造体30が収容されている。
【0024】
<第1流路>
第1流路10は、第1流体が流通可能であり、且つハニカム構造体30を収容可能な構造であれば特に限定されない。例えば、第1流路10は、
図1Aに示されるように、第1筒状部材11を用いて構成することができる。
第1筒状部材11は、例えば、第1流体の流通方向に平行なハニカム構造体30の外周面(外周壁31の表面)に嵌合される。
ここで、本明細書において「嵌合」とは、ハニカム構造体30と対象部材(第1筒状部材11)とが、相互に嵌まり合った状態で固定されていることをいう。したがって、ハニカム構造体30と第1筒状部材11との嵌合においては、すきま嵌め、締まり嵌め、焼き嵌めなどの嵌め合いによる固定方法の他、ろう付け、溶接、拡散接合などにより、ハニカム構造体30と第1筒状部材11とが相互に固定されている場合なども含まれる。
【0025】
第1筒状部材11の形状は、収容されるハニカム構造体30の形状に応じて適宜選択すればよく、例えば、円筒状、角筒状などの各種形状とすることができる。
第1筒状部材11の軸方向は、ハニカム構造体30の軸方向と一致し、第1筒状部材11の中心軸はハニカム構造体30の中心軸と一致することが好ましい。また、第1筒状部材11の径(外径及び内径)は、軸方向にわたって一様であってよいが、少なくとも一部(例えば、軸方向両端部など)が縮径又は拡径していてもよい。
なお、第1筒状部材11が円筒状でない場合は、第1筒状部材11の外径及び内径とは、第1流体の流通方向に垂直な第1筒状部材11の断面形状に外接及び内接する最大円の直径を意味する。
【0026】
第1筒状部材11は、第1流体の流通方向に平行なハニカム構造体30の外周面に対応した内周面形状を有することが好ましい。第1筒状部材11の内周面が、第1流体の流通方向に平行なハニカム構造体30の外周面に直接接触することで、熱伝導性が良好となり、ハニカム構造体30内の熱を第1筒状部材11に効率良く伝達することができる。
【0027】
第1筒状部材11の材料は、特に限定されないが、製造性の観点から金属であることが好ましい。また、第1筒状部材11が金属製であると、他の部材との溶接が容易に行える点でも優れている。第1筒状部材11の材料としては、例えば、ステンレス、チタン合金、銅合金、アルミ合金、真鍮などを用いることができる。その中でも、耐久信頼性が高く、安価という理由により、ステンレスが好ましい。
【0028】
第1筒状部材11の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上、更に好ましくは0.5mm以上である。第1筒状部材11の厚みを0.1mm以上とすることにより、耐久信頼性を確保することができる。また、第1筒状部材11の厚みは、10mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましく、3mm以下が更に好ましい。第1筒状部材11の厚みを10mm以下とすることにより、熱抵抗を低減して熱伝導性を高めることができる。
【0029】
ハニカム構造体30は、外周壁31と、外周壁31の内側に配設され、第1端面32aから第2端面32bまで延びる複数のセル33を区画形成する隔壁34とを有する。
【0030】
ハニカム構造体30の形状(外形)としては、第1筒状部材11の形状に応じて適宜設定すればよく特に限定されない。ハニカム構造体30の形状(外形)の例としては、円柱、楕円柱、四角柱又はその他の多角柱などが挙げられる。
【0031】
セル33の形状としては、特に限定されず、セル33が延びる方向に垂直な断面において、円形、楕円形、三角形、四角形、六角形、又はその他の多角形などとすることができる。
【0032】
隔壁34は、特に限定されないが、セル33が延びる方向に垂直な断面において、
図2に示されるように、放射方向(径方向)に延びる第1隔壁34aと、周方向に延びる第2隔壁34bとを有することが好ましい。このような構成とすることにより、セル33を流通する第1流体の熱をハニカム構造体30の外部を流通する第2流体に効率良く伝達することができる。なお、
図2は、本発明の実施形態1に係る熱交換器100に用いられるハニカム構造体30のセル33が延びる方向に垂直な断面図である。
【0033】
外周壁31の厚みは、隔壁34の厚みよりも大きいことが好ましい。このような構成とすることにより、外部からの衝撃、第1流体と第2流体との間の温度差による熱応力などによって破壊(例えば、ひび、割れなど)が起こり易い外周壁31の強度を高めることができる。
外周壁31の厚みは、0.3mm超過10mm以下とすることが好ましく、0.5mm~5mmとすることがより好ましく、1mm~3mmとすることが更に好ましい。
隔壁34の厚みは、0.1mm~1mmとすることが好ましく、0.2mm~0.6mmとすることがより好ましい。隔壁34の厚みを0.1mm以上とすることにより、ハニカム構造体30の機械的強度を十分なものとすることができる。また、隔壁34の厚さを1mm以下とすることにより、開口面積の低下によって圧力損失が大きくなったり、第1流体との接触面積の低下によって熱回収効率が低下したりする問題を抑制することができる。
【0034】
外周壁31及び隔壁34は、セラミックスを主成分とする。
ここで、本明細書において「セラミックスを主成分とする」とは、全質量に占めるセラミックスの質量比率が50質量%以上であることをいう。
【0035】
外周壁31及び隔壁34の気孔率は、特に限定されないが、10%以下であることが好ましく、5%以下であることがより好ましく、3%以下であることが更に好ましい。また、これらの気孔率は0%とすることもできる。これらの気孔率を10%以下とすることにより、熱伝導率を向上させることができる。
【0036】
外周壁31及び隔壁34は、熱伝導性が高いSiC(炭化珪素)を主成分として含むことが好ましい。SiCは、耐高温性及び耐薬品性にも優れているため、エンジンやプラントなどの厳しい環境下で熱交換器100を使用することが可能となる。
ここで、本明細書において「SiC(炭化珪素)を主成分として含む」とは、全質量に占めるSiC(炭化珪素)の質量比率が50質量%以上であることを意味する。
【0037】
さらに具体的には、外周壁31及び隔壁34の材料としては、Si含浸SiC、(Si+Al)含浸SiC、金属複合SiC、再結晶SiC、Si3N4、及びSiCなどを用いることができる。その中でも、安価に製造でき、高熱伝導であることからSi含浸SiC、(Si+Al)含浸SiCを用いることが好ましい。
【0038】
第1流体の流路方向に垂直なハニカム構造体30の断面におけるセル密度(即ち、単位面積当たりのセル33の数)は、特に限定されず、適宜調整すればよいが、4~320セル/cm2の範囲であることが好ましい。セル密度を4セル/cm2以上とすることにより、隔壁34の強度、ひいてはハニカム構造体30自体の強度及び有効GSA(幾何学的表面積)を十分に確保することができる。また、セル密度を320セル/cm2以下とすることにより、第1流体が流れる際の圧力損失の増大を抑制することができる。
【0039】
ハニカム構造体30のアイソスタティック強度は、特に限定されないが、100MPa超過が好ましく、150MPa以上がより好ましく、200MPa以上が更に好ましい。ハニカム構造体30のアイソスタティック強度が、100MPa超過であると、ハニカム構造体30が耐久性に優れたものとなる。ハニカム構造体30のアイソスタティック強度は、社団法人自動車技術会発行の自動車規格であるJASO規格M505-87に規定されているアイソスタティック破壊強度の測定方法に準じて測定することができる。
【0040】
第1流体の流路方向に直交する断面における外周壁31の直径(外径)は、特に限定されないが、20~200mmであることが好ましく、30~100mmであることがより好ましい。このような直径とすることにより、熱回収効率を向上させることができる。外周壁31が円形でない場合には、外周壁31の断面形状に内接する最大円の直径を、外周壁31の直径とする。
【0041】
ハニカム構造体30の熱伝導率は、特に限定されないが、25℃において、50W/(m・K)以上であることが好ましく、100~300W/(m・K)であることがより好ましく、120~300W/(m・K)であることが更に好ましい。ハニカム構造体30の熱伝導率を、このような範囲とすることにより、熱伝導性が良好となり、ハニカム構造体30内の熱を外部に効率良く伝達させることができる。なお、熱伝導率の値は、レーザーフラッシュ法(JIS R1611:1997)により測定した値である。
【0042】
ハニカム構造体30の一部のセル33内には、蓄熱材40が保持されている。
セル33内における蓄熱材40の保持方法としては、特に限定されず、各種方法を用いることができる。例えば、セル33を区画形成する隔壁34に蓄熱材40を塗布して固定化してもよいし、
図1A及び1Bに示されるように、セル33内に蓄熱材40を充填してもよい。隔壁34に蓄熱材40を塗布して固定化する場合、隔壁34の表面に蓄熱材40の層が形成されていればよく、セル33の中心領域に蓄熱材40が存在していない部分があってもよい。ただし、蓄熱材40はセル33内に充填されていることが好ましい。蓄熱材40はセル33内に充填することにより、蓄熱材40の保持量が多くなるため、第1流体から回収した熱の蓄熱量を多くすることができる。その結果、回収した熱を有効利用できる時期をより一層拡大することが可能となる。
【0043】
ハニカム構造体30において蓄熱材40が保持されるセル33の位置は、特に限定されない。例えば、セル33が延びる方向に直交する断面において、
図1A及び1Bに示されるように、ハニカム構造体30の全体のセル33に均等に蓄熱材40を保持することができる。また、セル33が延びる方向に垂直な断面において、ハニカム構造体30の中心側及び外周側に概ね均等に蓄熱材40を保持してもよいし(
図2の上段図)、ハニカム構造体30の外周側に重点的に蓄熱材40を保持してもよいし(
図2の中段図)、ハニカム構造体30の中心側に重点的に蓄熱材40を保持してもよい(
図2の下段図)。
【0044】
蓄熱材40が充填されたセル33は、第1端面32a側及び第2端面32b側が目封止されていることが好ましい。すなわち、蓄熱材40が充填されたセル33は、
図1A及び1Bに示されるように、第1端面32a側及び第2端面32b側の端部に目封止部36を有することが好ましい。このような構成とすることにより、蓄熱材40がセル33から脱落してしまうことを抑制できる。
目封止部36の材料としては、特に限定されず、外周壁31及び隔壁34と同じ材料を用いることができる。また、樹脂シートなどを用いてもよい。目封止部36の形成方法としては、特に限定されず、公知の方法に準じて行うことができる。
【0045】
ハニカム構造体30の全てのセル33における蓄熱材40が保持されたセル33の割合は、特に限定されないが、割合が高くなるほど蓄熱性能が高くなる。当該割合は、好ましくは10%以上、より好ましくは30%以上、更に好ましくは50%以上、特に好ましくは80%以上である。ただし、当該割合が高すぎると、第1流体がハニカム構造体30を通過する際の圧力損失が大きくなる。そのため、当該割合は、好ましくは90%以下である。
【0046】
蓄熱材40としては、特に限定されず、当該技術分野において公知のものを用いることができる。蓄熱材40としては、例えば、潜熱蓄熱材及び/又は顕熱蓄熱材を用いることができる。
ここで、本明細書において「潜熱蓄熱材」とは、固体と液体との間の相変化に伴う潜熱を利用して蓄熱する蓄熱材を意味し、「顕熱蓄熱材」とは、相変化を伴わず温度変化を利用して蓄熱する蓄熱材を意味する。
潜熱蓄熱材及び顕熱蓄熱材としては、特に限定されず、市販のものを用いることができる。潜熱蓄熱材の例としては、Al基合金、Cu基合金、Fe基合金などの金属系PCM(Phase Change Material)、パラフィンなどの有機系PCMが挙げられる。また、顕熱蓄熱材の例としては、セラミックスなどが挙げられる。なお、潜熱蓄熱材は、相変化によってセル33から外部に流出する可能性があるため、ハニカム構造体30を気孔率が小さい材料から構成するか、又はカプセル化した潜熱蓄熱材を用いることが好ましい。
【0047】
セル33に充填される蓄熱材40の形状としては、特に限定されず、粉末状、顆粒状、棒状などの各種形状とすることができる。また、セル33を区画形成する隔壁34に蓄熱材40を塗布して固定化する場合、蓄熱材40及びバインダを含むコーティング組成物を用いればよい。
【0048】
第1流路10は2つに分岐していてもよい。このような形態を有する熱交換器100の第1流体の流通方向に平行な断面図を
図3に示す。
図3に示されるように、熱交換器100において、第1流路10は2つに分岐しており、分岐した一方の分岐第1流路15aにハニカム構造体30が収容されるとともに、一方の分岐第1流路15aの外周側に第2流路20が設けられている。また、熱交換器100は、第1流体の流れを一方の分岐第1流路15a又は他方の分岐第1流路15bに切替え可能なバルブ16を更に備えている。
このような構造とすることにより、バルブ16を制御し、第1流体の流れを一方の分岐第1流路15aに切替えて熱回収を行う熱回収モードと、第1流体の流れを他方の分岐第1流路15bに切替えて熱回収を行わない非熱回収モードとを実行することができる。熱回収モードでは、熱回収とともに蓄熱材40による蓄熱も行われる。なお、バルブ16としては特に限定されず、当該技術分野において公知のものを用いることができる。
【0049】
熱交換器100は、第1流体の流れを一方の分岐第1流路15aに切替えて熱回収を行う熱回収モードと、第1流体の流れを他方の分岐第1流路15bに切替えて熱回収を行わない非熱回収モードとにバルブ16を制御可能な制御部(図示していない)を更に備えることができる。このような制御部を設けることにより、熱回収モードと非熱回収モードとの切り替えをスムーズに行うことができる。
【0050】
<第2流路>
第2流路20は、第2流体が流通可能であり、第1流路10の外周側に第1流路10の軸方向に沿って延設された環状流路部21を有していれば特に限定されない。例えば、第2流路20は、
図1Aに示されるように、第2筒状部材22を用いて構成することができる。
【0051】
第2筒状部材22は、第2流体を供給可能な供給管23及び第2流体を排出可能な排出管24を有する。供給管23及び排出管24は、同じ方向に向けて延出されていても、異なる方向に向けて延出されていてもよい。
第2筒状部材22は、第1筒状部材11との間に第2流路20(環状流路部21)を構成するように第1筒状部材11の径方向外側に間隔をおいて配置される部分を有する。
第2筒状部材22の軸方向は、第1筒状部材11の軸方向と一致し、第2筒状部材22の中心軸は第1筒状部材11の中心軸と一致することが好ましい。
【0052】
第2筒状部材22は、第1流体の流通方向を基準として、上流側端部側及び下流側端部側の内周面が第1筒状部材11の外周面と直接的又は間接的に接するように配置されていることが好ましい。
第2筒状部材22の上流側端部側及び下流側端部側の内周面を第1筒状部材11の外周面に固定する方法としては、特に限定されないが、すきま嵌め、締まり嵌め、焼き嵌めなどの嵌め合いによる固定方法の他、ろう付け、溶接、拡散接合などを用いることができる。
【0053】
第2筒状部材22の形状は、特に限定されず、円筒状、角筒状などの各種筒状であることができる。
第2筒状部材22の径(外径及び内径)は、軸方向にわたって一様であってよいが、少なくとも一部(例えば、軸方向中央部、軸方向両端部など)が縮径又は拡径していてもよい。例えば、第2筒状部材22の軸方向中央部を縮径させることにより、供給管23及び排出管24側の第2筒状部材22内で第2流体を第1筒状部材11の外周方向全体に行き渡らせることができる。そのため、軸方向中央部で熱交換に寄与しない第2流体が低減するため、熱交換効率を向上させることができる。
なお、第2筒状部材22が円筒状でない場合は、第2筒状部材22の外径及び内径とは、第1流体の流通方向に垂直な第2筒状部材22の断面形状に外接及び内接する最大円の直径を意味する。
【0054】
第2筒状部材22の材料は、特に限定されず、第1筒状部材11の材料と同じものを用いることができる。また、第2筒状部材22の厚みも、特に限定されず、第1筒状部材11の厚みと同程度とすればよい。
【0055】
<第1流体及び第2流体>
熱交換器100に用いられる第1流体及び第2流体としては、特に限定されず、種々の液体及び気体を利用することができる。例えば、熱交換器100が自動車に搭載される場合、第1流体として排ガスを用いることができ、第2流体として水又は不凍液(JIS K2234:2006で規定されるLLC)を用いることができる。また、第1流体は、第2流体よりも高温の流体とすることができる。
【0056】
<熱交換器の製造方法>
熱交換器100は、当該技術分野において公知の方法に準じて製造することができる。例えば、熱交換器100は、以下に説明する方法に従って製造することができる。
まず、セラミックス粉末を含む坏土を所望の形状に押し出し、ハニカム成形体を作製する。このとき、適切な形態の口金及び治具を選択することにより、セル33の形状及び密度、外周壁31及び隔壁34の形状及び厚さなどを制御することができる。また、ハニカム成形体の材料としては、前述のセラミックスを用いることができる。例えば、Si含浸SiC複合材料を主成分とするハニカム成形体を製造する場合、所定量のSiC粉末に、バインダと、水及び/又は有機溶媒とを加え、得られた混合物を混練して坏土とし、成形して所望形状のハニカム成形体を得ることができる。そして、得られたハニカム成形体を乾燥し、減圧の不活性ガス又は真空中で、ハニカム成形体中に金属Siを含浸焼成することによって、隔壁34により区画形成されたセル33を有するハニカム構造体30を得ることができる。金属Siの含浸焼成方法としては、金属Siを含む塊とハニカム成形体とが接触するように配置して焼成する方法が挙げられる。
次に、ハニカム構造体30の一部のセル33内に蓄熱材40を保持させる。保持方法は、上述した方法を用いることができる。また、ハニカム構造体30の一部のセル33内に蓄熱材40を充填する場合、蓄熱材40を充填するセル33の一方の端部に目封止部36を形成した後、他方の端部から蓄熱材40を充填し、他方の端部に目封止部36を形成すればよい。
【0057】
次に、蓄熱材40が保持されたハニカム構造体30を第1筒状部材11の所定の位置に挿入し、ハニカム構造体30の外周壁31に第1筒状部材11を嵌合させる。次に、第1筒状部材11の径方向外側に第2筒状部材22を配置して固定する。なお、供給管23及び排出管24は、第2筒状部材22に予め固定しておいてもよいが、適切な段階で第2筒状部材22に固定してもよい。
なお、各部材の配置及び固定(嵌合)の順番は上記に限定されず、製造可能な範囲で適宜変更してもよい。また、固定(嵌合)方法は、上述した方法を用いればよい。
【0058】
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る熱交換器は、中空型のハニカム構造体を用いている点で本発明の実施形態1に係る熱交換器100と相違する。
図4Aは、本発明の実施形態2に係る熱交換器の第1流体の流通方向に平行な断面図である。また、
図4Bは、
図4Aの熱交換器におけるb-b’線の断面図である。
なお、本発明の実施形態1に係る熱交換器100の説明の中で登場した符号と同一の符号を有する構成要素は、本発明の実施形態2に係る熱交換器200の構成要素と同一であるので、その説明を省略する。
【0059】
図4A及び4Bに示されるように、本発明の実施形態2に係る熱交換器200は、第1流体が流通可能な第1流路10と、第2流体が流通可能であり、第1流路10の外周側に第1流路10の軸方向に沿って延設された環状流路部21を有する第2流路20とを備える。第1流路10内には中空型のハニカム構造体50が収容されている。
中空型のハニカム構造体50は、内周壁51を更に有する点でハニカム構造体30とは異なっている。すなわち、中空型のハニカム構造体50は、外周壁31と、内周壁51と、内周壁51と外周壁31との間に配設され、第1端面32aから第2端面32bまで延びる複数のセル33を区画形成する隔壁34とを有する。そして、中空型のハニカム構造体50の一部のセル33内に蓄熱材40が保持されている。
中空型のハニカム構造体50を用いることにより、熱交換器100に比べて熱交換器200のコンパクト化が可能となる。
【0060】
内周壁51の厚みとしては、特に限定されず、外周壁31と同程度とすればよい。
内周壁51の内部の形状としては、特に限定されず、セル33が延びる方向に垂直な断面において、円形、楕円形、三角形、四角形、六角形、又はその他の多角形などとすることができる。
中空型のハニカム構造体50は、ハニカム成形体を作製時に適切な形態の口金及び治具を選択することによって製造することができる。
【0061】
第1流路10は、中空型のハニカム構造体50のセル33を第1流体が流通可能な第1流通経路17aと、中空型のハニカム構造体50の内周壁51内を第1流体が流通可能な第2流通経路17bとを有するように構成される。また、このような構造の第1流路10は、特に限定されないが、例えば、
図4A及び4Bに示されるように、第1筒状部材11及び第3筒状部材60を用いて構成することができる。
また、第2流通経路17b内の第1流体の流れを制御することにより、第1流体の流れを第1流通経路17a又は第2流通経路17bに切替え可能なバルブ18を更に備える。バルブ18は、例えば、
図4Aに示されるように、第3筒状部材60の下流側端部に配置すればよい。
上記のような構造とすることにより、バルブ18を制御し、第1流通経路17aに切替えて熱回収を行う熱回収モードと、第1流体の流れを第2流通経路17bに切替えて熱回収を行わない非熱回収モードとを実行することができる。熱回収モードでは、熱回収とともに蓄熱材40による蓄熱も行われる。なお、バルブ18としては特に限定されず、当該技術分野において公知のものを用いることができる。
【0062】
熱交換器200は、第1流体の流れを第1流通経路17aに切替えて熱回収を行う熱回収モードと、第1流体の流れを第2流通経路17bに切替えて熱回収を行わない非熱回収モードとにバルブ18を制御可能な制御部(図示していない)を更に備えることができる。このような制御部を設けることにより、熱回収モードと非熱回収モードとの切り替えをスムーズに行うことができる。
【0063】
第3筒状部材60は、例えば、第1流体の流通方向に平行な中空型のハニカム構造体50の内周面(内周壁51の表面)に嵌合される。
第3筒状部材60の形状は、中空型のハニカム構造体50の内周面の形状に応じて適宜選択すればよく、例えば、円筒状、角筒状などの各種形状とすることができる。
第3筒状部材60の軸方向は、中空型のハニカム構造体50の軸方向と一致し、第3筒状部材60の中心軸は中空型のハニカム構造体50の中心軸と一致することが好ましい。また、第3筒状部材60の径(外径及び内径)は、軸方向にわたって一様であってよいが、少なくとも一部が縮径又は拡径していてもよい。
なお、第3筒状部材60が円筒状でない場合は、第3筒状部材60の外径及び内径とは、第1流体の流通方向に垂直な第3筒状部材60の断面形状に外接及び内接する最大円の直径を意味する。
【0064】
第3筒状部材60の材料は、特に限定されず、第1筒状部材11の材料と同じものを用いることができる。また、第3筒状部材60の厚みも、特に限定されず、第1筒状部材11の厚みと同程度とすればよい。
【0065】
熱交換器200は、当該技術分野において公知の方法に準じて製造することができる。例えば、熱交換器200は、蓄熱材40が保持された中空型のハニカム構造体50の内周壁51内に第3筒状部材60を挿入し、中空型のハニカム構造体50の内周壁51に第3筒状部材60を嵌合させること以外は、上記した熱交換器100の製造方法に準じて製造することができる。
【符号の説明】
【0066】
10 第1流路
11 第1筒状部材
15a 一方の分岐第1流路
15b 他方の分岐第1流路
16,18 バルブ
17a 第1流通経路
17b 第2流通経路
20 第2流路
21 環状流路部
22 第2筒状部材
23 供給管
24 排出管
30 ハニカム構造体
31 外周壁
32a 第1端面
32b 第2端面
33 セル
34 隔壁
34a 第1隔壁
34b 第2隔壁
36 目封止部
40 蓄熱材
50 中空型のハニカム構造体
51 内周壁
100,200 熱交換器