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  • 特開-自動でたためる傘袋 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112257
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】自動でたためる傘袋
(51)【国際特許分類】
   A45B 25/24 20060101AFI20240813BHJP
【FI】
A45B25/24 C
A45B25/24 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023027770
(22)【出願日】2023-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】523065351
【氏名又は名称】保坂 幸子
(72)【発明者】
【氏名】保坂 幸子
【テーマコード(参考)】
3B104
【Fターム(参考)】
3B104AA03
3B104AA13
3B104WA01
3B104WA06
3B104WB06
(57)【要約】
【課題】 傘袋に板バネを内蔵させた自動でたためる傘袋を提供する。
【解決手段】図1は傘袋(1)の内側の図である。傘袋(1)の内側に板バネ収納部(2)を設け、その中に板バネ(3)を内蔵し、傘の柄(10)に叩いたときに丸まる(図3)ような特徴の自動でたためる傘袋である。
鞄(11)やベルトループ(12)に装着したり、壁掛けフック(13)に吊り下げたり、傘立ての仕切る部分(14)に吊り下げ傘(9)が汚れないように防いだり、腰を深くかかんで傘を取らなくてすむため傘袋(1)に紐ループ(6)をつけ、二重リング(7)で紐(4)とカナビラ(5)を接続したものを装着した。また、傘袋(1)の内側の素材は吸水性のある素材で作られたものと通常傘と同じ素材(例ポリエステルなど)で作られているもの特徴の傘袋である。なお、図1の点線丸の内側部分と図2の点線丸の外側部分にはスナップボタン(8)が装着してあり、傘が落ちないように設けてある傘袋である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
傘袋(1)の内側に板ばね収納部(2)を設け、その中に湾曲面が形成されている長尺の板部材であり、当該板部材の板面が変形することで、延伸した形態と巻き付いた形態との二つの形態に変化する板バネ(3)を内蔵し、傘の柄(10)に叩いたときに丸まる特徴の自動でたためる傘袋。
【請求項2】
傘袋(1)に紐ループ(6)をつけ、二重リング(7)で紐(4)とカラビナ(5)を接続した付属品を装着した請求項1記載の傘袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、傘袋に湾曲面が形成されている長尺の板部材であり、当該板部材の板面が変形することで、延伸した形態と巻き付いた形態との二つの形態に変化する板バネ(以下板バネとする)を付けた自動でたためる傘袋である。
【背景技術】
【0002】
普段日傘や雨傘を使用する際、傘袋の保管、取扱いに困る問題が生じる。
【0003】
これらのことを回避、解消するため、傘を差して使う際、傘袋は鞄や服のポケットに保管する場合、紛失したり、探すのが困難だったりする。次に、傘の柄に結び保管する場合は、解くのに苦労し時間がかかる点が考えられる。
【0004】
ここで、特許文献1と特許文献2には傘袋を紛失しないようにする傘袋が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許5424517号公報
【特許文献2】実全昭60-074624号公報
【0006】
特許文献1は傘袋を手で丸めるか折りたたみ、リールで傘に固定し紛失しないようにつなぎとめる構成の傘袋である。
【0007】
特許文献2も同様手で傘袋を丸めるか折りたたみ、巻回係止するためのバンディング部材を取り付け、付属品で紛失しないようにつなぎとめる構成の傘袋である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そのために次のような問題点があった。
(イ)特許文献1と特許文献2共に傘袋を手でたたむか丸める必要がある。このため、傘や荷物を持って手がふさがっている状態で傘袋を丸めるか折りたたまないといけないので、困難が生じる。
(ロ)街中でよく傘袋を紛失しないようにするため、傘の柄に結んで落とさないようにしている人を見かけるが、すぐに解けず困ってるのをよく見かけたり、不便だと耳にする。
(ハ)傘袋を鞄やポケットの中に保管している人は、荷物や傘を持ちながら、手がふさがっている状態で傘袋を探すのが難しい点や落として紛失する点が考えられる。
(ニ)通常お店などに入店する際、折りたたみ傘を置く場合、床に直に置くことが考えられるため、傘が汚れることが考えられる。また、床に置いてある傘を取る際、腰を深くかがんで取ることがある。
(ホ)雨傘の場合、電車や商業施設などに行った際、傘についた雨水が自分や周りの人に触れた場合は、濡れることが考えられる点や床に水滴が落ちることが考えられる。
【0009】
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
初めに、(イ)から(ハ)の解決策として、傘袋(1)の内側に板バネ(3)を入れる収納部(2)を設け、その収納部(2)に板バネ(3)を入れる(図1参照)。傘の使用時は、傘の柄(10)にその傘袋(1)を叩きつけることにより、板バネが丸まり傘の柄(10)に装着できる(図3参照)。また、(ハ)については、付属のカラビナ(5)でも解決できる。一つ目は、傘(9)の下を内側に折り曲げると、傘袋(1)が丸まり小さいサイズの状態のままカラビナ(5)を鞄の持ち手に装着し、紛失しないようにすることができる。二つ目は、ベルトループ(12)にカラビナ(5)を装着し、紛失しないようにもできる。
【0011】
次に、(ニ)の解決策として、傘立ての仕切る部分(14)にカラビナ(5)を装着すれば、傘(9)を直に置かなくてすむため、傘(9)が汚れなくて済む。また、腰を深くかがんで取らなくてよいため、腰の負担も軽減できる。
【0012】
最後に、(ホ)の解決策として、傘袋(1)の内側の素材は吸水性のある素材で作られているため、水滴を吸収するので問題が解決される。
【発明の効果】
【0013】
傘の柄(10)に傘袋(1)が装着できるため、紛失する虞がなく簡単に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】 本発明の内側から見た図である。
図2】 本発明の外側を示した図である。
図3】 本発明の他の実施例を示した図である。
図4】 本発明の他の実施例を示した図である。
図5】 本発明の他の実施例を示した図である。
図6】 本発明の他の実施例を示した図である。
図7】 本発明の他の実施例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。
【0016】
<傘袋のイメージの説明>
傘(9)を差す際、傘袋(1)から傘(9)を取り出した後、傘の柄(10)に傘袋(1)をたたきつけることにより、板バネが丸まり傘袋(1)の傘の柄(10)に図3のように巻きつき装着できる。
【0015】
一般的には傘袋(1)は鞄(11)の中及びポケットに保管しておく、または傘の柄(10)に結ぶものであるが、本製品は傘の柄(10)に巻きつけておくため、傘(9)を収納、使用するときに手がふさがっている場合でも、鞄(11)やポケット内を探すまたは傘の柄から解く手間やストレスなく手にすることが出来る。なお、本発明の傘袋(1)は、軽量、コンパクト、簡単にできることをコンセプトにしている。
【0016】
傘を閉じた状態で持ち歩く際にも傘袋(1)は邪魔にならず傘の柄(10)に装着することができる。また、一般的に雨の日は濡れる、手がふさがるというような憂鬱なイメージがあるが、老若男女の人に楽しんでもらうため、ファッション性のある傘袋(1)にすれば個性を高めた傘になり、また目印にもなる。なお、板バネ(3)は反射板として使用されているため、腕に装着することも考えられる。
【0017】
コンビニや病院などには傘立てが置いてあることが多くある。その際、付属のカラビラ(5)を傘の仕切る部分(14)に取り付ければ、床に直に置くことがないため傘が汚れることもなく、また深くかがまなくてすむため、腰の負担も軽減することができる。
【0018】
〈傘袋の構成〉
次に、本発明に係る傘袋(1)の構成については、図1図2を用いて以下のとおり説明する。
(イ)図1は、傘袋(1)の内側である。板バネ収納部(2)を設け、その板バネ収納部(2)の中に板バネ(3)が内蔵されている。板バネ収納部(2)は、傘袋内側に生地や薄いビニール等をポケット状に縫つける又は貼りつけて形成されている。なお、板ばね収納部(2)は板バネ(3)を取り出せないタイプと一部を縫わずに開放し、取り出せるタイプが考えられる。
(ロ)傘袋(1)の内側の素材は吸水性のある素材で作られたものと通常傘(9)と同じ素材(例ポリエステルなど)で作られているものが考えられる。
(ハ)傘袋(1)に紐ループ(6)を設け、そこに付属の紐(4)、とカラビナ(5)を二重リング(7)で接続したものを装着した。
(ニ)図1図2には傘が落ちないようにスナップボタン(8)を装着した。
本発明は以上のような構成である。
【0019】
〈傘袋の使用方法〉
続いて、図1から図3について以下のとおり説明する。
図2の傘袋(1)を傘の柄(10)に叩きつけると図1の板バネ(3)が丸まり、傘の柄(10)に巻きつき、保管できる。
【0020】
次に、傘袋(1)の内側の素材は吸水性のある素材で作られたものと通常傘と同じ素材(例ポリエステルなど)で作られているものがある。そのことから、吸水性のある素材で作られたものを使用する場合、濡れた傘(9)を傘袋(1)に直接入れれば、水滴が吸収されるため、人や物などに濡れずに回避できる。傘袋や鞄、人に触れた時も濡れずに回避できる。また、通常通常傘(9)と同じ素材(例ポリエステルなど)で作られているものを使用する場合は、濡れる心配のない日傘などの傘袋(1)として使用できる。
【0021】
最後に、図1の点線丸の内側部分と図2の点線丸の外側部分にはスナップボタン(8)が装着してあり、傘が落ちないように設けてある傘袋である。
〈付属品の使用方法〉
【0022】
二重リング(7)で紐(4)とカラビナ(5)を接続した付属品の使用方法としては以下の方法が考えられる。
(イ)傘の柄(10)に傘袋(1)を丸めて装着したくない場合、図2傘袋(1)の下を少し内側に折ると傘袋(1)が丸まるため、小さいサイズになる。次に、付属のカラビナ(5)を使い鞄(11)やベルトループ(12)等に装着することもできる。(図4図5参照)
(ロ)傘(9)を傘袋(1)に入れた状態で、付属の紐(4)やカラビナ(5)を使い、壁掛けフック(13)などに掛けて携帯することもできる。(図6参照)
(ハ)折りたたみ傘の場合、コンビニや病院などの入口に置いてある傘立てに置く際、丈が短いため、直に傘を置くことがあり汚れる虞がある。また腰を深くかがんで取ることが考えられる。このことから、付属のカラビナ(5)で傘立ての仕切る部分(14)に装着し吊り下げておくこともできる。
【符号の説明】
【0023】
1 傘袋
2 板バネ収納部
3 板バネ
4 紐
5 カラビナ
6 紐ループ
7 二重リング
8 スナップボタン
9 傘
10 傘の柄
11 鞄
12 ベルトループ
13 壁掛けフック
14 傘立ての仕切る部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7