IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社FTSの特許一覧 ▶ トヨタ自動車九州株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-蓋の取付構造 図1
  • 特開-蓋の取付構造 図2
  • 特開-蓋の取付構造 図3
  • 特開-蓋の取付構造 図4
  • 特開-蓋の取付構造 図5
  • 特開-蓋の取付構造 図6
  • 特開-蓋の取付構造 図7
  • 特開-蓋の取付構造 図8
  • 特開-蓋の取付構造 図9
  • 特開-蓋の取付構造 図10
  • 特開-蓋の取付構造 図11
  • 特開-蓋の取付構造 図12
  • 特開-蓋の取付構造 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112301
(43)【公開日】2024-08-20
(54)【発明の名称】蓋の取付構造
(51)【国際特許分類】
   B60K 15/05 20060101AFI20240813BHJP
   B60K 1/04 20190101ALI20240813BHJP
【FI】
B60K15/05 B ZHV
B60K1/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024016175
(22)【出願日】2024-02-06
(31)【優先権主張番号】P 2023016692
(32)【優先日】2023-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】308039414
【氏名又は名称】株式会社FTS
(71)【出願人】
【識別番号】596002767
【氏名又は名称】トヨタ自動車九州株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120765
【弁理士】
【氏名又は名称】小滝 正宏
(74)【代理人】
【識別番号】100097076
【弁理士】
【氏名又は名称】糟谷 敬彦
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 康行
(72)【発明者】
【氏名】ファンゴックソンティン
(72)【発明者】
【氏名】内山 佑輝
(72)【発明者】
【氏名】関岡 優季
【テーマコード(参考)】
3D038
3D235
【Fターム(参考)】
3D038CA32
3D038CB01
3D038CC16
3D235AA01
3D235BB23
3D235BB41
3D235HH09
3D235HH16
(57)【要約】
【課題】全開時の蓋のバタ付き、異音の発生を防止し、且つコストアップを抑えた蓋の取付構造を提供する。
【解決手段】バネ40は、アーム収納部37と係合するアーム収納部側部42と、アーム22に形成されたバネ部取付部24に取付けられるアーム側部41と、アーム収納部側部42とアーム側部41を接続するバネ本体部43と、アーム収納部側部42の先端部分からアーム側部41側に延設するアーム回動抑止部45と、を備え、アーム22には、バネ40のアーム回動抑止部45に当接する突条部52が形成され、アーム22が回動して蓋11が開閉する時に、アーム22の突条部52がバネ40のアーム回動抑止部45を押圧して当接する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の給油口又は充電口等を塞ぐ蓋には、前記蓋を取付ける蓋取付部と、前記蓋取付部から湾曲して延設されるアームを有する蓋取付部材が取付けられ、又は、一体化され、前記給油口又は充電口等には、前記給油口又は充電口等のための開口部が形成されたボックス本体部と前記蓋取付部材の前記アームを収納するアーム収納部を有するボックスが取付けられ、前記アーム収納部に形成されたアーム収納部側係合部と前記アームに形成されたアーム側係合部が係合して前記アームを回動可能にすると共に、前記アームに取付けられたバネが前記アーム収納部と係合する蓋の取付構造であって、
前記バネは、前記アーム収納部と係合するアーム収納部側部と、前記アームに形成されたバネ部取付部に取付けられるアーム側部と、前記アーム収納部側部と前記アーム側部を接続するバネ本体部と、前記アーム収納部側部の先端部分から前記アーム側部側に延設するアーム回動抑止部と、を備え、
前記アームには、前記バネの前記アーム回動抑止部に当接可能な突条部が形成され、
前記アームが回動して前記蓋が開閉する時に、前記アームの前記突条部が前記バネの前記アーム回動抑止部を押圧して当接することを特徴とする蓋の取付け構造。
【請求項2】
前記アーム回動抑止部は、前記突条部側に頂部を有して凸状に屈曲し、前記突条部は、前記アームが回動して前記蓋が開閉する時に、前記頂部を乗り越える請求項1に記載の蓋の取付構造。
【請求項3】
前記突条部の先端部分であり、前記アームを閉じる方向の面には、前記突条部から突出する凸部が形成され、前記アーム回動抑止部は、前記突条部側に頂部を有して凸状に屈曲し、前記アームが回動して前記蓋が開閉する時に、前記アームの前記突条部及び前記凸部が前記バネの前記アーム回動抑止部を押圧して当接する請求項1に記載の蓋の取付構造。
【請求項4】
前記アーム収納部には、前記突条部、又は、前記突条部及び前記凸部を収納可能な膨出部が形成されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の蓋の取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等車両の車体に取付けられ、車体の給油口、充電口等を塞ぎ、開閉可能な蓋を有する蓋の取付構造、特に車体側とのロックが解除された時に、途中で停止することなく全開の位置まで移動することが可能な蓋の取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車用燃料タンクにガソリン等の燃料や水素を給油又は充填する場合には、車体に設けられた給油口又は充填口を塞ぐ給油口蓋、充填口蓋を開き、燃料キャップを外して給油口から燃料を給油する、又は、充填ポートに充填プラグを差し込んで水素を充填する。又、電気自動車やPHV(プラグインハイブリッド車)に電気を充電する場合には、充電蓋を開き、急速充電ポート又は普通充電ポートに充電コネクタを差し込んで充電する。
【0003】
例えば、自動車用燃料タンクに燃料を給油する場合には、図1に示すように、車体201に設けられた給油口101を塞ぐ蓋(給油口蓋)110を開いて、給油口101から燃料を給油する。蓋110の裏面には蓋取付部材200が取付けられている。蓋取付部材200は、蓋110を開閉可能にする大きく湾曲したアーム220を有し、ボックス(給油口ボックス)300に取付けられている。
【0004】
図12に示すように、ボックス300は、給油口101に対応する開口部340を有し、車体に取付けられるボックス本体部310と、蓋取付部材200のアーム220を回転自在に収納するアーム収納部370から構成されている。
【0005】
アーム220は、アーム収納部370に回動可能に取付けられ、又、アーム220には、アーム収納部370のバネ係合部360と係合するバネ400が取付けられている。
【0006】
バネ400は、図示しないが、略己字形状であり、アーム220のバネ取付部240に取付けられるアーム側部410と、ボックス300のアーム収納部370のバネ係合部360に係合して保持されるアーム収納部側部420と、アーム側部410とアーム収納部側部420との間に存在するバネ本体部430を有している。又、バネ400のアーム側部410に連結し、車体側とのロックが解除された時に、蓋110を車体面から少し浮き上がらせるポップアップのための突出部440が形成されている。
【0007】
蓋110を閉じた時(全閉時)には、バネ400のアーム側部410とアーム収納部側部420の間隔が狭まるようにバネ本体部430が撓み、突出部440は、アーム収納部370の内壁に当接してバネ本体部430側に撓み、いずれも元の形状に戻る方向に付勢されている。その結果、給油時等において、蓋110と車体側(ボックス300)とのロックが解除されると、突出部440とバネ本体部430の付勢力によって、アーム220が蓋110を開く方向に回動する。
【0008】
なお、特許文献1では、このアーム220の回動により、蓋110の先端が、車体201の面から若干浮き上がり、その後、先端が浮き上がった蓋110の先端を手で持ち上げて、蓋110を全開させる旨が記載されているが、突出部440の付勢力が開放された時に、バネ400のアーム側部410の位置がバネ係合部360とアーム220の回動中心を結んだ線よりボックス本体部310側となり、又、バネ本体部430の付勢力を大きくすれば、蓋110と車体側とのロックが解除された時に、蓋110を途中で停止することなく全開の位置まで移動させることができるので、手動で蓋110を全開にする必要がなくなる。
【0009】
ただし、蓋110を途中で停止することなく全開の位置まで移動させる場合は、蓋110が開く時には、バネ本体部430には元の形状に戻る方向の付勢力が作用し、蓋110が加速し続けるので、アーム220がボックス本体部310に衝突したり、衝突しないまでも、バネ400のバネ本体部430が元の形状に戻った時にアーム220の回動が急停止するので、その反動で全開時に蓋110がバタ付き、異音を生じる場合がある。
【0010】
上記の蓋のバタ付きや異音の発生を生じ難くする方法として、特許文献2には、以下の技術が記載されている。図13に示すように、リッド(蓋)110は、ハウジング内に設けられたベース600に対し第1リンク610と第2リンク620を介して回動可能に支持されている。第1バネ体630は第1リンク610とベース600との間に配置され、第2バネ体640は第2リンク620とベース600との間に配置されている。そして、リッド110は、ハウジングの外周に装着されるロック手段により閉位置に係止されている。
【0011】
例えば、ロック手段が車室内のオープナーを介して係止解除操作されることで、又は、ドアロックの解除操作と連動して係止解除されると、図示しないプッシュリフタにより第1バネ体630などの付勢力に抗して閉位置から少しだけ開く。そこで、リッド110を手等で開方向にある第2位置まで回動操作すると、第2位置で第2バネ体640など付勢方向が大きく反転し、以後は付勢力で全開方向へ回動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2019-85086号公報
【特許文献2】特開2019-209834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、特許文献2の技術は、構造が複雑であり、大きなコストアップとなる。又、第1位置から第2位置まで、手等で回動操作する必要がある。そこで、本発明は、特に車体とのロックが解除された時に、途中で停止することなく全開の位置まで移動する蓋の取付構造に関し、全開時の蓋のバタ付き、異音の発生を防止し、且つコストアップを抑えた蓋の取付構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、車体の給油口又は充電口等を塞ぐ蓋には、蓋を取付ける蓋取付部と、蓋取付部から湾曲して延設されるアームを有する蓋取付部材が取付けられ、又は、一体化され、給油口又は充電口等には、給油口又は充電口等のための開口部が形成されたボックス本体部と蓋取付部材のアームを収納するアーム収納部を有するボックスが取付けられ、アーム収納部に形成されたアーム収納部側係合部とアームに形成されたアーム側係合部が係合してアームを回動可能にすると共に、アームに取付けられたバネがアーム収納部と係合する蓋の取付構造であって、バネは、アーム収納部と係合するアーム収納部側部と、アームに形成されたバネ部取付部に取付けられるアーム側部と、アーム収納部側部とアーム側部を接続するバネ本体部と、アーム収納部側部の先端部分からアーム側部側に延設するアーム回動抑止部と、を備え、アームには、バネのアーム回動抑止部に当接する突条部が形成され、アームが回動して蓋が開閉する時に、アームの突条部がバネのアーム回動抑止部を押圧して当接することを特徴とする蓋の取付け構造である。
【0015】
請求項1の本発明では、バネはアーム回動抑止部を備え、アームには突条部が形成され、アームが回動して蓋が開閉する時、アームの突条部がバネのアーム回動抑止部を押圧して当接するので、特に、蓋と車体との間のロックが解除され、バネ本体部が元の形状に戻る力によってアームが回動して蓋が開く時に、突条部には、アーム回動抑止部からの押圧に対する反力が作用する。この反力は蓋を閉じる方向に作用するので、加速するバネ本体部の動きにブレーキをかけることができる。その結果、蓋が開く速度を抑制することができるので、蓋が開いた時にアームの回動の急停止を防止し、その反動で全開時に蓋がバタ付き、異音を生じることを防止することができる。又、アームに突条部を形成し、バネにアーム回動抑止部を形成することにより上記効果を奏するので、コストアップを抑えることができる。
【0016】
請求項2の本発明は、請求項1の発明において、アーム回動抑止部は、突条部側に頂部を有して凸状に屈曲し、突条部は、アームが回動して蓋が開閉する時に、頂部を乗り越える蓋の取付け構造である。
【0017】
請求項2の本発明では、アーム回動抑止部は、突条部側に頂部を有して凸状に屈曲し、突条部は、アームが回動して蓋が開閉する時に、頂部を乗り越えるので、特に蓋が開く時、突条部が頂部を乗り越えた後は、突条部がバネのアーム回動抑止部を押圧する押圧力が低下する。その結果、バネ本体部が元の形状に戻る力により蓋を完全に開く状態に移動することができる。
【0018】
請求項3の本発明は、請求項1の発明において、突条部の先端部分であり、アームを閉じる方向の面には、突条部から突出する凸部が形成され、アーム回動抑止部は、突条部側に頂部を有して凸状に屈曲し、アームが回動して蓋が開閉する時に、アームの突条部及び凸部がバネのアーム回動抑止部を押圧して当接する蓋の取付構造である。
【0019】
上記の通り、アームに突条部を形成し、バネに突条部側に頂部を有して凸状に屈曲するアーム回動抑止部を形成し、アームが回動して蓋を開く時に、突条部によって、頂部を乗り越える前まではアーム回動抑止部に対する押圧力を高め、頂部を乗り越えた後は、アーム回動抑止部に対する押圧力を低下させることにより蓋を確実に開くことができる。
【0020】
しかし、アーム回動抑止部の長さ、特にアーム収納部側部から頂部まで長さと、アームの突条部の長さとの関係において、突条部が頂部を乗り越えるタイミングが早い場合は、頂部を乗り越え、突条部とアーム回動抑止部との当接が解除された後、蓋の全開時に突条部とアーム回動抑止部との間の隙間が大きくなる。この場合、蓋はバネ本体部の復元力によって回動し続けているので、全開直前に蓋が開く速度が急に上がり、アームとボックスとの衝突による異音の発生や、給油者(充填者、充電者)に驚き、違和感を与えることになり、新たな課題を生じる。
【0021】
上記の新たな課題を解決する手段として、アーム回動抑止部の長さ、特にアーム収納部側部から頂部まで長さと、突条部の長さについて、片方若しくは両方を長く設定することが考えられる。その場合は、突条部が頂部を乗り越える前までのアーム回動抑止部に対する押圧力が増大し、蓋が開く速度が遅くなるので、蓋が開くのに時間を要し、給油者(充填者、充電者)に不快感を与える可能性がある。又、アーム回動抑止部からの反力増大に起因する突条部の耐久性低下の可能性がある。
【0022】
請求項3の本発明では、突条部の先端部分であり、アームを閉じる方向の面には、突条部から突出する凸部が形成され、アーム回動抑止部は、突条部側に頂部を有して凸状に屈曲し、アームが回動して蓋が開閉する時に、アームの突条部及び凸部がバネのアーム回動抑止部を押圧して当接するので、突条部が頂部を乗り越えた後には、凸部が当接するようになる。
【0023】
その結果、アーム回動抑止部の長さ、特にアーム収納部側部から頂部まで長さと、突条部の長さについて、片方若しくは両方を長く設定することなしに、全開直前に蓋が開く速度が急増し、アームとボックスとの衝突による異音の発生や、給油者(充填者、充電者)に驚き、違和感を与えることを防止することができる。又、蓋が開くのに時間が要することによる給油者(充填者、充電者)に対する不快感や、アーム回動抑止部からの反力増大に起因する突条部の耐久性低下を防止することができる。
【0024】
請求項4の本発明は、請求項1から請求項3の発明において、アーム収納部には、突条部、又は、突条部及び凸部を収納可能な膨出部が形成されている蓋の取付構造である。
【0025】
請求項4の本発明では、アーム収納部には、突条部、又は、突条部及び凸部を収納可能な膨出部が形成されているので、アーム収納部内にアームの突条部又は、突条部及び凸部を回動可能に収納することができる。
【発明の効果】
【0026】
車体の給油口又は充電口等を塞ぐ蓋には、蓋を取付ける蓋取付部と、蓋取付部から湾曲して延設されるアームを有する蓋取付部材が取付けられ、又は、一体化され、給油口又は充電口等には、給油口又は充電口等のための開口部が形成されたボックス本体部と蓋取付部材のアームを収納するアーム収納部を有するボックスが取付けられ、アーム収納部に形成されたアーム収納部側係合部とアームに形成されたアーム側係合部が係合してアームを回動可能にすると共に、アームに取付けられたバネがアーム収納部と係合する蓋の取付構造であって、バネは、アーム収納部と係合するアーム収納部側部と、アームに形成されたバネ部取付部に取付けられるアーム側部と、アーム収納部側部とアーム側部を接続するバネ本体部と、アーム収納部側部の先端部分からアーム側部側に延設するアーム回動抑止部と、を備え、アームには、バネのアーム回動抑止部に当接する突条部が形成され、アームが回動して蓋が開閉する時に、アームの突条部がバネのアーム回動抑止部を押圧して当接するので、特に、蓋と車体との間のロックが解除され、バネ本体部が元の形状に戻る力によってアームが回動して蓋が開く時に、突条部には、アーム回動抑止部から先押圧に対する反力が作用する。この反力は蓋を閉じる方向に作用するので、加速するバネ本体部の動きにブレーキをかけることができる。その結果、蓋が開く速度を抑制することができるので、蓋が開いた時にアームの回動の急停止を防止し、その反動で全開時に蓋がバタ付き、異音を生じることを防止することができる。又、アームに突条部を形成し、バネにアーム回動抑止部を形成することにより上記効果を奏するので、コストアップを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】蓋を開いた状態の給油口部分の斜視図である。
図2】本発明の実施形態を示すもので、図1におけるX-X断面の断面図である。
図3】本発明の第1の実施形態に使用されるアームの先端部分の図面であり、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA方向から見た図である。
図4】本発明の実施形態に使用されるバネの図面であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるB方向から見た側面図である。
図5】本発明の第1の実施形態を示すものであり、蓋を閉じた時のアーム収納部におけるアームとバネの位置関係を示す説明図である。
図6】本発明の第1の実施形態を示すものであり、蓋が開く途中のアーム収納部におけるアームとバネの位置関係を示す説明図である。
図7】本発明の第1の実施形態を示すものであり、蓋が開いた時のアーム収納部におけるアームとバネの位置関係を示す説明図である。
図8】(a)は本発明の第2の実施形態に使用されるアームの先端部分の側面図であり、(b)は(a)のY領域の拡大図である。
図9】本発明の第2の実施形態を示すものであり、蓋を閉じた時のアーム収納部におけるアームとバネの位置関係を示す説明図である。
図10】本発明の第2の実施形態を示すものであり、蓋が開く途中のアーム収納部におけるアームとバネの位置関係を示す説明図である。
図11】本発明の第2の実施形態を示すものであり、蓋が開いた時のアーム収納部におけるアームとバネの位置関係を示す説明図である。
図12】従来の蓋の取付け構造であり、アームと、ボックスのアーム収納部付近の拡大断面図である(特許文献1)。
図13】従来の蓋の付勢構造を模式的に示す要部拡大図である(特許文献2)。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の第1の実施形態を図1から図7に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、車体2の給油口1を塞ぐと共に開閉可能な蓋11(給油口蓋)を有する蓋11の取付構造に関し説明するものであるが、充填ポートに充填プラグを差し込んで水素を充填する場合や、電気自動車やPHV(プラグインハイブリッド車)に電気を充電する場合にも使用することができる。なお、図1図2については、後述する本発明の第2の実施形態にも適用される。
【0029】
図1に示すように、蓋11は、車体2の給油口1を塞ぐために給油口1の形状に合わせて形成されている。自動車用燃料タンクに燃料を給油する場合に、車体2に設けられた給油口1を塞ぐ蓋11を開いて、給油口1から燃料を給油する。蓋11の裏面には蓋取付部材20が取付けられ、蓋取付部材20は、ボックス30に取付けられている。
【0030】
図1図2に示すように、蓋取付部材20は、蓋11に取付けられる蓋取付部21と、蓋11を開閉可能にする大きく湾曲した円弧状のアーム22を有している。又、蓋取付部21には、後述するボックス30のロックピン32と係合する蓋ロック部23が形成されている。なお、蓋11と蓋取付部材20を一体に形成してもよい。
【0031】
車体2に取付けられるボックス30は、給油口1部分に開口部34を有するボックス本体部31と、蓋取付部材20のアーム22を収納するアーム収納部37を有している。アーム22のボックス30内における開閉スペースを確保するため、アーム収納部37は、ボックス本体部31を車体2に保持するボックス保持部3よりも車体2の内側に入り込んで形成されている。したがって、アーム22の回動中心Oは、アーム収納部37内のさらに蓋11よりも横方向の奥の部分において、アーム収納部37と係合する。ボックス30とアーム22を含む蓋取付部材20は共に樹脂製である。
【0032】
ボックス本体部31の上端部の周囲には、シール部材33が取付けられ、又は上端部と一体に形成され、ボックス本体部31が、車体2のボックス保持部3に取付けられた時に、車体2のボックス保持部3とボックス本体部31の上端部との間をシールする。
【0033】
ボックス30のアーム収納部37と反対側のボックス本体部31には、ロックピン32が形成され、蓋11を閉じた時に、ロックピン32が蓋取付部材20の蓋ロック部23に係合して、蓋11をロックすることができる。又、蓋11を開く時は、ボックス30のロックピン32が後退して蓋取付部21の蓋ロック部23から外れる。
【0034】
図3は、本発明の第1の実施形態に使用されるアーム22の先端部分の図面であり、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA方向から見た図である。なお、図3(b)には、蓋11が閉じられた時の後述するバネ40を破線で示した。アーム22の両側面22aの先端部分には、幅方向両端部にアーム側係合部26が形成され、アーム側係合部26の側面には、円柱形状の凹部28が形成されている。又、アーム22におけるアーム側係合部26より蓋取付部21側には、後述するバネ40のアーム側部41を取付けるバネ取付部24が円柱形状の孔部として形成されている。
【0035】
又、アーム22には、後述するバネ40のアーム回動抑止部45に当接する突条部29が形成されている。突条部29は、図3(a)に示すように、先端側が肉薄に形成されている。これは、後述するアーム収納部37の膨出部52の膨らみを小さくするためであり、又、軽量化のためである。本実施形態では、突条部29は、一方のアーム側係合部26に形成した。なお、蓋11が開く途中で、アーム22の突条部29が、バネ40のアーム回動抑止部45を押圧して当接できれば、突条部29をアーム側係合部26以外の部位に形成してもよい。
【0036】
又、図示しないが、アーム収納部37の側壁には、アーム側係合部26の凹部28に合致する位置に、アーム収納部側係合部としての孔部が形成され、アーム収納部側係合部にアーム22の凹部28に挿入される胴部を有するキャップを装着することにより、アーム収納部37にアーム22が回転可能に取付けられる。したがって、凹部28の中心がアーム22の回動中心Oとなる。
【0037】
図4(a)に示すように、バネ40は、1本の金属線状部材であるワイヤーを略己字形状に折り曲げることにより製造される。バネ40は、後述するアーム収納部37のバネ係合部36に保持されるアーム収納部側部42と、アーム22のバネ取付部24に取付けられるアーム側部41と、アーム収納部側部42とアーム側部41を接続するバネ本体部43と、アーム収納部側部42の先端部分からアーム側部41側に延設するアーム回動抑止部45を有している。図4(b)に示すように、アーム収納部側部42、アーム側部41とバネ本体部43は、一平面として形成されている。ここで、アーム収納部側部42とアーム側部41が形成する面をバネ平面46という。
【0038】
図4(a)に示すように、アーム回動抑止部45は、バネ40のアーム収納部側部42の先端からアーム側部41側に、バネ本体部43の外側に、アーム収納部側部42から略垂直であり、直線状に形成されている。
【0039】
又、図4(b)に示すように、アーム回動抑止部45は、バネ平面46から外れて形成されている。又、アーム回動抑止部45の先端側には、約90度の角度で折れ曲り、頂部47を有して凸状に屈曲した屈曲部48が形成されている。なお、屈曲部48の折れ曲り角度は90度には限定されない。
【0040】
なお、アーム回動抑止部45は、蓋11が開く途中で、アーム22の突条部29が、バネ40のアーム回動抑止部45を押圧して当接できれば、バネ平面46と同一面に形成されていてもよい。又、屈曲部48は形成しなくてよい。
【0041】
図5は、アーム22のバネ取付部24にバネ40のアーム側部41を取付け、アーム22とバネ40をボックス30のアーム収納部37に取付け、ロックピン32が蓋取付部材20の蓋ロック部23に係合して、蓋11を閉じた時のアーム収納部37におけるアーム22とバネ40の位置関係を示す説明図である。
【0042】
アーム収納部37の長手方向であり、アーム収納部37のボックス本体部31とは反対側の端部には、車内側に向かってアーム収納部37の空間を画定する傾斜部38と、傾斜部38に接続する段差部39が形成されている。又、傾斜部38と傾斜部38に接続する段差部39との間には、内面においてバネ40のアーム収納部側部42と係合するバネ係合部36が形成されている。
【0043】
又、アーム収納部37の傾斜部38には、アーム22の突条部29を回動可能に収納する膨出部52が形成されている。なお、膨出部52を形成しなくても、アーム22の突条部29がバネ40のアーム回動抑止部45に当接可能であれば、膨出部52は形成しなくてもよい。
【0044】
アーム22のバネ取付部24にバネ40のアーム側部41を取付け、アーム22をボックス30のアーム収納部37内に挿入すると、バネ40のアーム収納部側部42がアーム収納部37の傾斜部38の内面を移動し、バネ係合部36に当接して保持される。そして、アーム22のアーム側係合部26をアーム収納部37のアーム収納部側係合部に係合させることにより、アーム22が回動可能に取付けられる。
【0045】
そして、蓋11を閉じると、バネ40は、アーム側部41とアーム収納部側部42の間の距離が短くなるようにバネ本体部43が撓んで変形する(図3(b))。その結果、バネ本体部43には、アーム側部41とアーム収納部側部42の間の距離を元に戻す方向の力、すなわち、F方向の付勢力が発生している。又、アーム回動抑止部45は、バネ平面46よりボックス本体部31側に位置し、屈曲部48はさらにボックス本体部31側に位置するように取付けられる。
【0046】
ロックピン32と蓋取付部材20の蓋ロック部23の係合が解除されると、アーム22のバネ取付部24の位置は、アーム22の回動中心Oとバネ係合部36を結んだ線よりボックス本体部31側にあるので、バネ本体部43の付勢力Fにより、蓋11が開き出す。そして、アーム22の回動に伴い、突条部29は、バネ40のアーム回動抑止部45方向に回転し、アーム回動抑止部45に当接する。
【0047】
図6は、蓋11が開いている途中であり、蓋11が約70度開いた時のアーム収納部37におけるアーム22とバネ40の位置関係を示す説明図である。図6では、アーム22が回動して蓋11が開く方向に移動すると、バネ40のアーム側部41とバネ本体部43は、ボックス本体部31側に移動する。
【0048】
図6に示すように、アーム22に形成された突条部29は、バネ40のアーム回動抑止部45に当接し、アーム回動抑止部45を図6における下方に押圧している。その結果、バネ平面46とアーム回動抑止部45との角度は、図5に比較して広がっている。この時、アーム回動抑止部45には、バネ平面46とアーム回動抑止部45との角度を元に戻す方向の力、すなわち、蓋11を閉じる方向の力fが作用している。
【0049】
その結果、力fは、アーム回動抑止部45に当接する突条部29を通じて、アーム22が開く方向に回動する動きにブレーキをかけるので、蓋11が開く速度を抑制することができる。
【0050】
図7は、蓋11が開いた(全開)時のアーム収納部37におけるアーム22とバネ40の位置関係を示す説明図である。図6から図7に至る過程において、アーム22の突条部29は、アーム回動抑止部45上を押圧しながら頂部47を乗り越えて屈曲部48に当接して移動する。図7において、バネ40のバネ本体部43は、図4の形状に戻っている。又、アーム22の突条部29は、蓋11の全開の前にアーム回動抑止部45との当接が解除され、アーム回動抑止部45とは当接していない。したがって、バネ平面46とアーム回動抑止部45との角度は、図5と同じである。なお、アーム22の突条部29は、蓋11の全開状態時に屈曲部48に当接していてもよい。当接している場合は、蓋11が全開後に風などによりバタ付くことを防止することができる。
【0051】
突条部29がアーム回動抑止部45の頂部47を乗り越えることにより、突条部29がアーム回動抑止部45を押圧する押圧力が低下するので、バネ本体部43が元の形状に戻る力によって蓋11を完全に開く状態に移動することができる。前述の通り、アーム22が回動して蓋11が開く時に、アーム22の突条部29がバネ40のアーム回動抑止部45を押圧して当接し、蓋11の開く速度は抑制されているので、アーム22がボックス本体部31に当接する場合も、その衝撃は極めて小さくなる。
【0052】
したがって、アーム22がボックス本体部31に衝突したり、衝突しないまでも、バネ40のバネ本体部43が元の形状に戻った時にアーム22の回動の急停止を防止し、その反動で全開時に蓋11がバタ付き、異音を生じることを防止することができる。
【0053】
蓋11を閉める時は、手動で行い、図7から図6を経由し、図5に至ることにより蓋11が閉じられる。この時、突条部29は、アーム回動抑止部45の屈曲部48に当接し、頂部47を乗り越えて移動する。
【0054】
次に、本発明の第2の実施形態について、図8から図11に基づいて説明する。本第2の実施形態と第1の実施形態との相違点は、第1に、突条部29の先端部分であり、アーム22を閉じる方向の面には、突条部29から突出する凸部50が形成されていること、
第2に、バネ40のアーム回動抑止部45のアーム収納部側部42から頂部47まで長さが、第1の実施形態に比較して短く形成されていることである。
【0055】
なお、図8から図11において、突条部29と凸部50との間には境界線が描かれているが、これは上記の第1の実施形態との相違点を明確にするためである。
【0056】
図8(a)は、本発明の第2の実施形態に使用されるアーム22の先端部分の側面図であり、(b)は(a)のY領域の拡大図である。本第2の実施形態では、突条部29の先端部分であり、アーム22を閉じる方向の面、すなわち、先端側に肉薄となる面には、突条部29から突出する凸部50が形成されている。図8(b)に示すように、凸部50は、突条部29の先端部分との連結部分が突条部29の先端部分の接線になり、突条部29の先細り形状の両端を通る円の一部になっている。突条部29の先端部分との連結部分が突条部29の先端部分の接線になっているのは、アーム回動抑止部45との当接が、アーム回動抑止部45の頂部47に至る前の直線部であり、突条部29から凸部50に移行する時に、スムーズな移行を可能とするためである。
【0057】
なお、凸部50は、円弧形状ではなく、弧形状を有し、中央部付近が小高く盛り上がり、弓なりになっている形状であればよい。又、凸部50と突条部29の先端部分との連結部分が、アーム回動抑止部45の頂部47の弧形状部分内で当接して通過する場合は、凸部50における突条部29の連結部分は、頂部47の弧形状の接線になるように設計することが望ましい。
【0058】
なお、上記の第1の実施形態との相違点の第2においては、バネ40のアーム回動抑止部45のアーム収納部側部42から頂部47まで長さを上記の第1の実施形態と同じにし、アーム22の突条部29の長さを短くする、又は、アーム22の突条部29の長さとバネ40のアーム回動抑止部45のアーム収納部側部42から頂部47まで長さの両方を短くしてもよい。
【0059】
アーム22の突条部29の長さとバネ40のアーム回動抑止部45のアーム収納部側部42から頂部47まで長さについては、以下のように設計する。
【0060】
アーム22が回動して蓋11が開く時、アーム回動抑止部45の頂部47に至る前では、突条部29が当接する。
又、頂部47を乗り越える時には、突条部29と凸部50が当接、又は、凸部50が当接する。
さらに、頂部47を乗り越えた後は、凸部50が当接する。なお、蓋11の全開時には、凸部50は、アーム回動抑止部45に当接していてもよく、アーム回動抑止部45から離れていてもよい。
【0061】
図9は、蓋11を閉じた時のアーム収納部37におけるアームとバネの位置関係を示す説明図である。ボックス30のアーム収納部37には、膨出部52が形成されており、突条部29と凸部50を回動可能に収納している。
【0062】
ロックピン32と蓋取付部材20の蓋ロック部23の係合が解除されると、アーム22のバネ取付部24の位置は、アーム22の回動中心Oとバネ係合部36を結んだ線よりボックス本体部31側にあるので、バネ本体部43の付勢力Fにより、蓋11が開き出す。そして、アーム22の回動に伴い、突条部29が、バネ40のアーム回動抑止部45方向に回転し、アーム回動抑止部45に当接する。
【0063】
図10は、蓋11が開いている途中であり、蓋11が約70度開いた時のアーム収納部37におけるアーム22とバネ40の位置関係を示す説明図である。図10では、アーム22が回動して蓋11が開く方向に移動すると、バネ40のアーム側部41とバネ本体部43は、ボックス本体部31側に移動する。
【0064】
図10に示すように、アーム22に形成された突条部29は、バネ40のアーム回動抑止部45の頂部47近傍に当接し、アーム回動抑止部45を図10における下方に押圧している。その結果、バネ平面46とアーム回動抑止部45との角度は、図9に比較して広がっている。この時、アーム回動抑止部45には、バネ平面46とアーム回動抑止部45との角度を元に戻す方向の力、すなわち、蓋11を閉じる方向の力fが作用している。
【0065】
その結果、力fは、アーム回動抑止部45に当接する突条部29を通じて、アーム22が開く方向に回動する動きにブレーキをかけているので、蓋11が開く速度を抑制することができる。
【0066】
蓋11がさらに開くと、突条部29は、アーム回動抑止部45の頂部47を乗り越えるが、突条部29には凸部50が形成されているので、頂部47には凸部50が当接し、アーム回動抑止部45の頂部47を乗り越える。本第2の実施形態では、バネ40のアーム回動抑止部45のアーム収納部側部42から頂部47まで長さが、第1の実施形態に比較して短く形成されているので、アーム回動抑止部45の頂部47を乗り越える時のバネ平面46とアーム回動抑止部45との角度を元に戻す方向の力、すなわち、蓋11を閉じる方向の力は、第1の実施形態に比較して小さい。したがって、蓋11が開く速度は、第1の実施形態ほど減速されないので、蓋11が開くのに時間がかかり、給油者(充填者、充電者)に不快感を与えることを防止することができる。又、アーム回動抑止部45からの反力増大に起因する突条部29の耐久性低下を防止することができる。
【0067】
頂部47を乗り越えた後も、凸部50がアーム回動抑止部45の屈曲部48に当接しつつ蓋11がさらに開く。したがって、突条部29とアーム回動抑止部45との当接が解除された後、蓋11の全開直前に蓋11が開く速度が急に上がり、全開時にアーム22とボックス30との衝突による異音の発生や、給油者(充填者、充電者)に驚き、違和感を与えることを防止することができる。
【0068】
図11は、蓋11が開いた(全開)時のアーム収納部37におけるアーム22とバネ40の位置関係を示す説明図である。図11において、バネ40のバネ本体部43は、図4の形状に戻っている。又、アーム22の凸部50は、蓋11の全開時においても、アーム回動抑止部45に当接しているが、バネ平面46とアーム回動抑止部45との角度は、図5と同じである。なお、アーム22の凸部50は、蓋11の全開前に屈曲部48との当接が解除されていてもよい。
【0069】
蓋11を閉める時は、第1の実施形態と同様に手動で行い、図11から図10を経由し、図9に至ることにより蓋11が閉じられる。この時、凸部50は、アーム回動抑止部45の屈曲部48から頂部47を乗り越え、頂部47を乗り越えた後は、アーム回動抑止部45との当接が、凸部50から突条部29に移動する。
【0070】
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【0071】
上記の第1の実施形態では、アーム回動抑止部45の先端側に屈曲部48を形成し、蓋11の全開時には、アーム22の突条部29とアーム回動抑止部45が当接しないようにしたが、屈曲部48を形成せず、蓋11が開く途中から全開に至る過程において、アーム22の突条部29とアーム回動抑止部45が当接するようにしてもよい。この場合は、バネ本体部43の付勢力に基づく蓋11を開く方向の力と、バネ平面46とアーム回動抑止部45との角度を元に戻す方向の力、すなわち、蓋11を閉じる方向の力がつり合うことにより蓋11の動きが停止する。したがって、上記のつり合いの位置が蓋11の全開の位置になるように設計する。
【符号の説明】
【0072】
11 蓋
20 蓋取付部材
22 アーム
26 アーム側係合部
29 突条部
30 ボックス
31 ボックス本体部
36 バネ係合部
37 アーム部収納部
38 傾斜部
39 段差部
40 バネ
45 アーム回動抑止部
46 バネ平面
47 頂部
48 屈曲部
50 凸部
52 膨出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13