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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112332
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】型崩れ防止具を有する襟付きシャツ
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/18 20060101AFI20240814BHJP
   A41B 3/06 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
B65D85/18 B
A41B3/06 Z
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016082
(22)【出願日】2023-02-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-08-13
(71)【出願人】
【識別番号】520027350
【氏名又は名称】株式会社河内パッケージ
(74)【代理人】
【識別番号】110003085
【氏名又は名称】弁理士法人森特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河内 正徳
(72)【発明者】
【氏名】河内 立夫
【テーマコード(参考)】
3E068
【Fターム(参考)】
3E068AA15
3E068CC29
3E068CE02
3E068DD18
3E068DD20
3E068EE01
3E068EE02
3E068EE25
(57)【要約】
【課題】襟付きシャツの襟部の型崩れを確実に抑制できる型崩れ防止具及び該型崩れ防止具を装着された襟付きシャツを提供する。
【解決手段】着用者の胴部を覆うシャツ本体21と、着用者の首部を囲う襟部22と、を備え、襟部はシャツ本体から立設された襟台23と、襟台に対して外側に折り返された襟羽24と、を備える襟付きシャツに装着される型崩れ防止具1であって、帯状で、襟台の内方に配置される内方部5と、帯状で、襟台と襟羽の間に配置される外方部6と、内方部の長手方向の中途部分及び外方部の長手方向の中途部分を連結する連結部7と、を備え、内方部は、長手方向で連結部と離間して配置された荷重受け部53を備え、荷重受け部は、襟台の立設方向長さに沿う幅方向長さが、襟台の立設方向長さよりも長い。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の胴部を覆うシャツ本体と、前記着用者の首部を囲う襟部と、を備え、該襟部は前記シャツ本体から立設された襟台と、該襟台に対して外側に折り返された襟羽と、を備える襟付きシャツに装着される型崩れ防止具であって、
帯状で、前記襟台の内方に配置される内方部と、
帯状で、前記襟台と前記襟羽の間に配置される外方部と、
前記内方部の長手方向の中途部分及び前記外方部の長手方向の中途部分を連結する連結部と、を備え、
前記内方部は、長手方向で前記連結部と離間して配置された荷重受け部を備え、
前記荷重受け部は、前記襟台の立設方向長さに沿う幅方向長さが、前記襟台の立設方向長さよりも長い、型崩れ防止具。
【請求項2】
前記内方部は、
前記襟台に沿って延びる帯状の内方本体部と、
前記内方本体部を前記襟台の外方に付勢する付勢部と、を備える請求項1に記載の型崩れ防止具。
【請求項3】
前記内方部、前記外方部、及び、前記連結部を備える本体部と、帯状で前記襟台と前記襟羽の間に配置され、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成される帯部と、備え、
前記内方部は、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成され、
前記帯部は、
前記本体部とは別体であり、
前記帯部と前記内方部が、前記襟台の周方向に一周連続するように配置され、
前記内方部の周方向の一端部と前記帯部の周方向の他端部、及び、前記内方部の周方向の他端部と前記帯部の周方向の一端部は前記襟台の径方向で重なるように配置される請求項1に記載の型崩れ防止具。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の型崩れ防止具を装着された襟付きシャツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、襟付きシャツの襟の型崩れを抑制する型崩れ防止具及び該型崩れ防止具を有する襟付きシャツに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、型崩れ防止具として特許文献1に記載のシャツ用襟部の形崩れ防止具が知られている。シャツ用襟部の形崩れ防止具は、台襟の裏面に当接する帯状の基片と、折り返し襟の両前縁上部に上方から跨るように当接する押え片と、押え片との間で折り返し襟の両前縁上部を挟む係止片と、を備える。このような構成によれば、シャツ用襟部の形崩れ防止具がシャツの襟前部に装着された状態において、押え片と係止片が折り返し襟の両前縁上部を挟むので、装着安定性が向上し、シャツの襟前部の形崩れを確実に防止できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2555579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のシャツ用襟部の形崩れ防止具では、襟付きシャツの襟部の前部分に荷重がかかった場合の型崩れを防ぐことができる。一方で、襟部に全体的に荷重がかかった場合には、該荷重により襟部が変形して型崩れをすることがあり、襟部の型崩れを防止することができない場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、襟付きシャツの襟部の型崩れを確実に抑制できる型崩れ防止具及び該型崩れ防止具を装着された襟付きシャツを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の型崩れ防止具は、着用者の胴部を覆うシャツ本体と、前記着用者の首部を囲う襟部と、を備え、該襟部は前記シャツ本体から立設された襟台と、該襟台に対して外側に折り返された襟羽と、を備える襟付きシャツに装着される型崩れ防止具であって、帯状で、前記襟台の内方に配置される内方部と、帯状で、前記襟台と前記襟羽の間に配置される外方部と、前記内方部の長手方向の中途部分及び前記外方部の長手方向の中途部分を連結する連結部と、を備え、前記内方部は、長手方向で前記連結部と離間して配置された荷重受け部を備え、前記荷重受け部は、前記襟台の立設方向長さに沿う幅方向長さが、前記襟台の立設方向長さよりも長いよう構成される。
【0007】
かかる構成によれば、内方部は幅方向長さが襟台の立設方向長さよりも長い荷重受け部を備えるので襟部に荷重がかかった場合に、荷重受け部で荷重を受けることができる。よって、荷重が襟部にかかることを抑制し、襟部の型崩れを抑制することができる。
【0008】
また、前記内方部は、前記襟台に沿って延びる帯状の内方本体部と、前記内方本体部を前記襟台の外方に付勢する付勢部と、を備えるよう構成することもできる。
【0009】
かかる構成によれば、内方本体部が襟台の外方に付勢されるので、内方本体部が襟台から離れることを抑制できる。よって、襟部にかかる荷重を確実に荷重受け部で受けることができる。
【0010】
また、前記内方部、前記外方部、及び、前記連結部を備える本体部と、帯状で前記襟台と前記襟羽の間に配置され、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成される帯部と、備え、前記内方部は、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成され、前記帯部は、前記本体部とは別体であり、前記帯部と前記内方部が、前記襟台の周方向に一周連続するように配置され、前記内方部の周方向の一端部と前記帯部の周方向の他端部、及び、前記内方部の周方向の他端部と前記帯部の周方向の一端部は前記襟台の径方向で重なるように配置されるよう構成することもできる。
【0011】
かかる構成によれば、内方部は、長手方向長さが襟台の周方向長さよりも短いので襟部に取り付けやすく、かつ、帯部と内方部が、襟台の周方向に一周連続するように配置され、内方部の周方向の一端部と帯部の周方向の他端部、及び、内方部の周方向の他端部と帯部の周方向の一端部は襟台の径方向で重なるように配置されるので、襟部の全域を内方部又は帯部で保持できるため、襟部の型崩れを抑制できる。
【0012】
また、本発明の襟付きシャツは、前記型崩れ防止具を装着されている。
【0013】
かかる構成によれば、襟付きシャツに型崩れ防止具が装着され、内方部は幅方向長さが襟台の立設方向長さよりも長い荷重受け部を備えるので襟部に荷重がかかった場合に、荷重受け部で荷重を受けることができる。よって、荷重が襟部にかかることを抑制し、襟部の型崩れを抑制することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、襟付きシャツの襟部の型崩れを確実に抑制できる型崩れ防止具及び該型崩れ防止具を装着された襟付きシャツを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る型崩れ防止具の本体部を示す平面図である。
図2】同型崩れ防止具が装着された襟付きシャツを示す平面図である。
図3図2に示すIII-III端面図である。
図4図2に示すIV-IV端面図である。
図5】本発明の第二の実施形態に係る型崩れ防止具の本体部を示す平面図である。
図6】本発明の第三の実施形態に係る型崩れ防止具が装着された襟付きシャツを示す平面図である。
図7図6に示すVII-VII端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施形態に係る型崩れ防止具1及び襟付きシャツ2について図1乃至図4を参照して説明する。説明の便宜上、前後左右の方向は、図2に示す方向を基準に説明し、上下方向は、図2の紙面を貫通する方向として説明する。
【0017】
まず、型崩れ防止具1が装着される襟付きシャツ2について説明する。
【0018】
図2に示すように、襟付きシャツ2は、着用者の胴部を覆うシャツ本体21と、着用者の首部を囲う襟部22と、を備え、主として天然繊維又は合成繊維で構成された織布で構成されている。シャツ本体21は、着用者の胴部を全体的に覆う略袋状の部位であり、着用されない時(例えば運搬時や保管時)には、折り畳むことができる。折り畳まれたシャツ本体21は、生地が上下に重なった状態となる。襟付きシャツ2には、例えば、いわゆるワイシャツやブラウス、運動用の襟付きシャツ等が含まれるがこれらに限られない。
【0019】
襟部22は、略円筒状で、シャツ本体21に縫い付けられる(縫い目は図示しない)ことでシャツ本体21と連結されている。具体的に、襟部22は、シャツ本体21から上方に立設される襟台23と、襟台23の上端部で折り返されて、襟台23に対して外側に延びる襟羽24と、を備える。即ち、襟台23と襟羽24の間には折り返し部分22aが形成される。このような襟部22は、シャツ本体21が折り畳まれた状態で、シャツ本体21に対して上方に突出した状態となっている。
【0020】
襟台23は、襟部22の周方向に延びる帯状の部位であり、周方向の一端部と他端部を襟部22の前端部分で重ねることで閉じた環を形成する。また、襟台23は、周方向の一端部と他端部を係止可能に構成されており、具体的には、周方向の一端部にボタンが設けられ、他端部に該ボタンを係止可能な係止孔(図示しない)が形成されている。なお、ボタンが設けられない構成であってもよい。さらに、襟台23には、シャツ本体21の前後方向で後側の部分の内方に、襟付きシャツ2に関する情報(例えば、サイズや製造者に関する情報)が記載された情報記載部(図示しない)が設けられている。本実施形態の襟付きシャツ2では、襟台23に文字が直接記載され、該記載された文字が上方記載部として機能している。なお、以下説明において、襟台23の内方とは、筒状の襟台23の径方向における内方を指し、襟台23の外方とは、筒状の襟台23の径方向における外方を指す。
【0021】
襟羽24は、略環状であり、襟台23の上端部で外方に折り返されて襟台23の上端部から下方に延びることで、襟台23の外方を全体的に覆うように配置されている。また、襟台23が閉じた環を形成する状態において、襟羽24の周方向一端部と他端部の間に隙間が形成される。隙間は襟部22の前端部分に位置している。
【0022】
このような襟付きシャツ2は、シャツ本体21が折り畳まれた状態の複数の襟付きシャツ2を上下方向で重ねて、輸送や保管がなされる。
【0023】
次に襟付きシャツ2に装着される型崩れ防止具1について図1及び2を参照して説明する。
【0024】
型崩れ防止具1は、本体部3と、帯部4と、を備える。本実施形態の型崩れ防止具1は、紙製であり、具体的にはボール紙で構成されている。型崩れ防止具1を構成するボール紙は、好ましくは、1平方メートルあたりの重さが400gから650gであり、より好ましくは1平方メートルあたりの重さが480gから570gである。このようなボール紙で型崩れ防止具1を構成することで、型崩れ防止具1が幅方向での圧縮に対して強くなると同時に、型崩れ防止具1の剛性が高まりによって襟付きシャツ2に装着しづらくなることを抑制できる。また、型崩れ防止具1を構成するボール紙の紙目(紙を構成する繊維の向き)は、幅方向に沿うように構成されることが好ましい。このような構成によれば、型崩れ防止具1が幅方向での圧縮に対して強くなる。
【0025】
図1に示すように、本体部3は、内方部5と、外方部6と、内方部5及び外方部6を連結する連結部7と、を備える。なお、図1には本体部3の表側(厚み方向一方側)の面を示す。
【0026】
内方部5は、帯状の内方本体部51と、内方本体部51の幅方向一方側の端部から幅方向一方側に突出する付勢部52と、を備え、全体として帯状である。本実施形態の内方部5は、長手方向の中心を基準に対称(左右対称)の形状である。
【0027】
内方本体部51は、荷重受け部53と、荷重受け部53から長手方向で離れて配置される内方被連結部54と、内方被連結部54と荷重受け部53の間に配置される延設部55と、を備える。本実施形態で内方被連結部54は、内方本体部51の長手方向の中央部分に配置され、荷重受け部53は、内方本体部51の長手方向における両端部にそれぞれ配置される。また、内方本体部51の長手方向の長さは、襟台23の周方向長さよりも短く、具体的には、襟台23の周方向長さの半分以上かつ襟台23の周方向長さ未満であり、より好ましくは、襟台23の周方向長さの半分以上かつ襟台23の周方向長さの2/3以下である。
【0028】
内方本体部51は、幅方向の一端部及び他端部がいずれも湾曲した形状であり、具体的には、長手方向で中央部分から離れるにつれて(長手方向の端部側ほど)幅方向一方側に位置するように湾曲している。また、内方本体部51は、幅方向長さが、長手方向で中央部分から離れるにつれて(長手方向の端部側ほど)大きくなるように構成されている。本実施形態では、幅方向一端部の曲率半径が、幅方向他端側の曲率半径よりも小さい(幅方向一端側が幅方向他端側よりも大きく湾曲している)ことで、長手方向の中央部分から離れるほど内方本体部51の幅が大きくなる。
【0029】
また、内方本体部51は、全体が平坦な状態から、全体を厚み方向の一方側又は他方側が凸となるように湾曲させることができるとともに、湾曲させた状態において、内方本体部51自体の弾性で平坦な状態に戻ることができるように構成されている。
【0030】
荷重受け部53は、内方本体部51で幅方向長さが最も長い部分であり、装着される襟付きシャツ2の襟台23の高さ(シャツ本体21からの立設方向長さ)よりも幅方向長さが長い部分である。また、荷重受け部53は、装着される襟付きシャツ2の襟台23の高さよりも幅方向長さが長い部分が長手方向で所定長さ連続するように構成されている。
【0031】
内方被連結部54は、内方本体部51の長手方向の中途部分に位置するとともに、内方被連結部54には、幅方向の他端部が切り欠かれて幅方向一端側にくぼむ、窪み部分54aが形成されている。内方被連結部54に形成される窪み部分54aは長手方向に所定長さ連続している。内方被連結部54は、幅方向の他端部に窪みが形成されているので、少なくとも窪み部分54aの分だけ、内方本体部51の他の部分よりも幅方向長さが小さい。
【0032】
延設部55は、荷重受け部53と内方被連結部54の間に延設された、長手方向に延びる帯状の部位である。延設部55は、幅方向長さが、装着される襟付きシャツ2の襟台23の高さよりも短く、かつ、襟台23の高さの半分以上の長さである。
【0033】
付勢部52は、荷重受け部53(内方本体部51)の幅方向一端部から幅方向一端側に突出した突起部分であり、長手方向で離間して2か所に配置されている。本実施形態の付勢部52は、略四角形状の突起であり、幅方向の一端部が長手方向で所定長さを有する。
【0034】
付勢部52は、内方本体部51に対して裏側(厚み方向他方側)が山となるように折り返すことができるように構成されている。本実施形態では、内方本体部51と付勢部52の境目に折り目5aが形成されており、該折り目5aで付勢部52を折り返すことができる。具体的に、折り目5aは、内方部5の表側に形成された裏側に向かうくぼみであり、例えば、表側から裏側に内方部5を押圧して形成される。
【0035】
外方部6は、襟保持部61と、外方被連結部62と、を備える。外方部6は、全体として帯状であり、長手方向が内方部5の長手方向と略平行になるように延びている。外方部6の長手方向長さは、襟台23の周方向長さよりも短く、また、内方部5の長手方向長さよりも短い。具体的に、外方部6の長手方向長さは、内方部5の長手方向長さの半分以上かつ、内方部5の長手方向長さ未満である。また、外方部6は、長手方向の中心を基準に対称(左右対称)である。
【0036】
襟保持部61は、外方部6の長手方向一端部及び他端部を構成する部分である。具体的に、襟保持部61は、一対設けられており、外方被連結部62の長手方向一端部から一端側に延びる部分と、外方被連結部62の長手方向他端部から他端側に延びる部分と、を含む。また、襟保持部61は、少なくとも一部の幅方向長さが襟台23の高さ(立設方向長さ)と略同じである。襟保持部61は、幅方向の他端部が直線状に延びるとともに、幅方向他端側が凸となるように幅方向一端部が湾曲した形状である。具体的に、襟保持部61は、幅方向一端部が、外方被連結部62から離れるほど幅方向一端側に位置するように構成されていることで、外方被連結部62から離れるほど幅方向長さが大きくなる。
【0037】
外方被連結部62は、外方部6の長手方向中央部分に配置されるとともに、幅方向の一端部が切りかかれて幅方向他方側にくぼんだ窪み部分62aが形成されている。外方被連結部62に形成される窪み部分62aは、長手方向に所定長さ連続するように形成されており、具体的に、窪み部分62aの長手方向長さが、内方被連結部54の窪み部分54aの長手方向長さよりも長い。さらに、外方被連結部62の窪み部分62aの幅方向長さは、内方被連結部54の幅方向長さよりも長い。また、外方被連結部62には、長手方向で離間した2か所に、幅方向に延びる折り目62bが形成されている。折り目62bは、長手方向で、後述する、連結他端部72の一方側と他方側に形成されている。さらに、外方被連結部62には、幅方向他端部から一端側に向かって延びる切り欠きであるボタン切欠き62cが形成されている。ボタン切欠き62cは、襟台23の周方向一端部に設けられたボタンに係止可能な切欠きである。
【0038】
連結部7は、幅方向に延びて、内方部5の幅方向他端部と外方部6の幅方向一端部を連結する、全体として略台形状の部分である。具体的に、連結部7は、連結部7の幅方向一端部を構成する、連結一端部71と、連結部7の幅方向他端部を構成する連結他端部72と、を備え、連結一端部71と連結他端部72の間には、長手方向に延びる折り目7aが形成されている。このような連結部7は、表側(厚み方向一方側)が山となるように折り目7aで折り曲げ可能に構成されている。また、連結部7は、全体として、幅方向一端側よりも幅方向他端側の方が、長手方向長さが短くなるように構成されている。
【0039】
連結一端部71は、内方被連結部54に連結される部分である。具体的に、連結一端部71は、長手方向長さが、内方被連結部54に形成される窪み部分54aよりも短く構成されている。連結一端部71は、連結一端部71全体が窪み部分54aに収まるように、内方被連結部54の幅方向他端部に連結されている。
【0040】
連結他端部72は、外方被連結部62に連結される部分である。具体的に、連結他端部72は、長手方向長さが、外方被連結部62に形成される窪み部分62aよりも短く構成されている。連結他端部72は、連結他端部72全体が窪み部分62aに収まるように、外方被連結部62の幅方向一端部に連結されている。また、連結他端部72は、連結一端部71よりも長手方向長さが短い。
【0041】
帯部4は、幅が略一定で、長手方向長さが襟台23の周方向長さよりも短い帯状体である。本実施形態の帯部4は、幅方向長さが、襟台23の高さ(立設方向長さ)と略同じである。
【0042】
帯部4の長手方向長さと内方部5の長手方向長さの合計は、襟台23の周方向長さよりも長い。また、帯部4の長手方向長さと外方部6の長手方向長さの合計は、襟台23の周方向長さよりも短い。
【0043】
以上のような構成の型崩れ防止具1は、襟部22に装着されて使用される。
【0044】
まず、本体部3を襟部22に装着する。本体部3を襟部22に装着するときは、各折り目5a,62b,7aで本体部3を折り曲げて、本体部3を立体形状にする。このとき、内方部5は、幅方向の一端部が下側に、他端部が上側に位置する状態となり、外方部6は、幅方向の一端部が上側に、他端部が下側に位置する状態となる。次に、連結部7が襟部22の前端部分に位置するように、内方部5を襟台23の径内方に配置して、連結部7を襟羽24の周方向一端部と他端部の間に形成された隙間に通す。そして、外方被連結部62に形成された折り目で外方被連結部62を、表側(襟台23の外側)が山となるように折り曲げて、外方部6の襟保持部61を襟台23と襟羽24の間に配置する。
【0045】
以上の工程で、本体部3が襟部22に装着される。本体部3が襟部22に装着されると、襟保持部61が襟台23と襟羽24に係止して、本体部3が襟部22から脱落することが抑制される。また、外方被連結部62が折り目で折り曲げられているので、外方部6が、外方部6自体の弾性で平坦な状態に復元することを抑制できるので、襟保持部61が襟台23から離れることを抑制できる。
【0046】
本実施形態で、本体部3は、連結部7が襟部22の前端部分に位置するように配置されているので、内方部5の幅方向の中央部分と外方部6の幅方向の中央部分が、襟部22の前端部分に一致するように配置されている。
【0047】
本体部3が襟部22に装着された状態において、両荷重受け部53は、襟台23の径方向で対向する位置に配置されており、具体的には、襟台23の右端部と左端部に位置する状態となる。
【0048】
襟部22に装着された状態で、荷重受け部53は、襟台23の上端部よりも上方に位置する状態となる。また、付勢部52は、シャツ本体21のうち、襟台23の径内方に位置する部分の上面に当接した状態となり、付勢部52の幅方向一端部がシャツ本体21を構成する繊維に係止する。さらに、襟保持部61は、上端部が襟台23と襟羽24の折り返し部分22aに当接して、襟部22を支持する状態となる。
【0049】
次に、帯部4を襟部22に装着する。帯部4は、幅方向が上下方向と一致し、長手方向が周方向と一致するように襟台23と襟羽24の間に配置されることで、襟部22に装着される。帯部4は、帯部4の長手方向の中央部分が、襟部22の後端部分と一致するように配置される。ここで、帯部4は、上端部が襟台23と襟羽24の折り返し部分22aに当接して、襟部22を支持する状態となる。
【0050】
ここで、帯部4の長手方向長さと内方部5の長手方向長さの合計は、襟台23の周方向長さよりも長いので、帯部4と内方部5が襟台23の周方向で連続して延び、帯部4の周方向一端部と内方部5の周方向他端部が径方向で重なり、帯部4の周方向他端部と内方部5の周方向一端部が径方向で重なる。さらに、帯部4の長手方向長さと外方部6の長手方向長さの合計は、襟台23の周方向長さよりも短いので、帯部4の周方向一端部と外方部6の周方向他端部、及び、帯部4の周方向一端部と外方部6の周方向他端部が周方向で離れた状態となる。
【0051】
以上のような構成の型崩れ防止具1によれば、内方部5は幅方向長さが襟台23の立設方向長さよりも長い荷重受け部53を備えるので襟部22に荷重がかかった場合に、荷重受け部53で荷重を受けることができる。よって、荷重が襟部22にかかることを抑制し、襟部22の型崩れを抑制することができる。特に、折り畳まれた襟付きシャツ2が上下に重ねて保管等される際に、下方に位置する襟付きシャツ2の襟部22が型崩れすることを抑制できる。
【0052】
また、内方本体部51が襟台23の外方に付勢されるので、内方本体部51が襟台23から離れることを抑制できる。よって、襟部22にかかる荷重を確実に荷重受け部53で受けることができる。
【0053】
さらに、内方部5は、長手方向長さが襟台23の周方向長さよりも短いので襟部22に取り付けやすく、かつ、帯部4と内方部5が、襟台23の周方向に一周連続するように配置され、内方部5の周方向の一端部と帯部4の周方向の他端部、及び、内方部5の周方向の他端部と帯部4の周方向の一端部は襟台23の径方向で重なるように配置されるので、襟部22の全域を内方部5又は帯部4で保持できるため、襟部22の型崩れを抑制できる。
【0054】
また、外方部6は幅方向長さが襟台23の延設方向長さと略同じである襟支持部を備える。よって、襟支持部で襟部22を支持できるので型崩れを確実に防止できる。
【0055】
さらに、内方部5は、連結部7が連結される内方被連結部54を備え、内方被連結部54には、幅方向の他端側に窪み部分が形成される。よって、本体部3を襟部22に装着した際に、窪み部分によって内方被連結部54の高さが低くなるので、連結部7を襟羽24の間に形成される隙間に通す際に内方部5が干渉することを抑制できる。
【0056】
また、外方部6は、連結部7が連結される外方被連結部62を備え、外方被連結部62には、幅方向他端側に窪み部分が形成される。よって、本体部3を襟部22に装着した際に、窪み部分によって外方被連結部62の高さが低くなるので、外方被連結部62が襟羽24に干渉することを抑制できる。
【0057】
さらに、連結部7は、幅方向他端側(外方部6に連結される側)の長手方向長さが、幅方向一端側(内方部5に連結される側)の長手方向長さよりも短いので、連結部7の幅方向他端部を襟羽24の間に形成される隙間に通しやすい。
【0058】
また、型崩れ防止具1は紙製であり、紙目が幅方向に沿うように構成されている。よって、幅方向に荷重がかかった場合に荷重で内方部5及び外方部6がつぶれることを抑制できる。
【0059】
さらに、付勢部52は内方本体部51の下端部(幅方向で連結部7と反対側)にから下方に突出する突起部分であり、内方本体部51に対して裏側(襟台23の内周面と対向する側)が山となるように折り返されてシャツ本体21に当接するように構成されている。よって、折り返された突起部分の復元力で内方本体部51を付勢できるので、簡単な構成で確実に内方本体部51を襟台23の外方に付勢できる。
【0060】
また、内方部5は長手方向長さが襟台23の周方向の半分以上の長さであるので、内方から襟部22をしっかりと支えることができる。さらに、内方部5は長手方向長さが襟台23の周方向長さの2/3以下であるので、内方部5の長手方向の中央部分を襟台23の前端部分に合わせた場合に、襟台23の後端部分が内方部5によっておおわれず、露出した状態となる。よって、襟台23の後端部分に配置される情報記載部が隠されることを抑制できる。
【0061】
さらに、外方部6の長手方向長さは、内方部5の長手方向長さよりも短いので、内方部5を襟台23と襟羽24の間に配置しやすい。
【0062】
また、帯部4の長手方向長さと外方部6の長手方向長さの合計は、襟台23の周方向長さよりも短いので、帯部4と外方部6を襟台23と襟羽24の間に配置する際に、帯部4と外方部6が干渉することを抑制できる。よって、型崩れ防止具1を襟部22に装着しやすくなる。
【0063】
さらに、上記のような型崩れ防止具1が装着された襟付きシャツ2では、内方部5は幅方向長さが襟台23の立設方向長さよりも長い荷重受け部53を備えるので襟部22に荷重がかかった場合に、荷重受け部53で荷重を受けることができる。よって、荷重が襟部22にかかることを抑制し、襟部22の型崩れを抑制することができる。
【0064】
以上、本発明の実施形態について一例を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0065】
例えば、型崩れ防止具1は、紙製であると説明したが、樹脂等別の材料で構成することもできる。紙で構成する場合であっても、ボール紙に限られないし、また、紙目が幅方向に沿う構成にする場合に限らない。
【0066】
また、本体部3は、左右対称に構成される場合について説明したが、左右非対称であってもよい。
【0067】
さらに、荷重受け部53が内方部5の延伸方向の端部に設けられる場合について説明したが、延伸方向の中途部分に設けられる構成であってもよい。
【0068】
また、荷重受け部53が複数設けられる場合について説明したが、このような構成に限らず、単数設けられる構成であってもよい。
【0069】
さらに、外方部6は、内方部5の長手方向長さの半分以上かつ、内方部5の長手方向長さ未満である場合について説明したが、このような構成に限らず、例えば、図5に示すように、内方部5の長手方向長さの半分以下であるように構成することもできる。このような構成によれば、外方部6を襟台23と襟羽24の間に配置しやすい。また、外方部6の長手方向長さが内方部5の長手方向長さよりも長い構成とすることもできる。このような構成であれば、内方部5でしっかりと襟台23と襟羽24の折り返し部分22aを支持できる。
【0070】
また、外方部6の幅方向長さは襟台23の高さに略等しい場合について説明したが、このような構成に限らず、襟台23の高さよりも低い構成とすることもできる。
【0071】
さらに、内方部5及び外方部6が襟部22の一周に亘って延びるように構成することもできる。このような構成であれば、内方部5及び外方部6で襟部22の型崩れを確実に抑制できる。
【0072】
また、型崩れ防止具1は帯部4を備える場合について説明したが、このような構成に限らず、帯部4を備えない構成であってもよい。
【0073】
さらに、外方被連結部62にボタン切欠き62cが形成される場合について説明したが、このような構成に限らず、図5に示すようにボタン切欠き62cが形成されない構成とすることもできる。
【0074】
さらに、内方部5は、付勢部52を備える場合について説明したが、このような構成に限らず、付勢部52を備えない構成とすることもできる。図6及び図7に示すように、内方部5が付勢部52を備えない場合において、内方部5が、折り畳まれた襟付きシャツ2の襟台23とシャツ本体21の間に配置される係止片56を備える構成とすることができる。係止片56は、内方本体部51の幅方向一端部から一端側に突出する突起部分であり、内方本体部51に対して表側が山となるように(シャツに装着された状態で、襟台23の内周面と対向する側が谷となるように)折り返される。このような構成によれば、係止片56を折り畳まれたシャツ本体21の生地同士の間に配置することができるので、係止片56がシャツ本体21に対して係止することで、内方部5が脱落することを抑制できる。
【符号の説明】
【0075】
1…型崩れ防止具、2…襟付きシャツ、21…シャツ本体、22…襟部、22a…折り返し部分、23…襟台、24…襟羽、3…本体部、4…帯部、5…内方部、51…内方本体部、52…付勢部、53…荷重受け部、54…内方被連結部、55…延設部、56…係止片、6…外方部、61…襟保持部、62…外方被連結部、7…連結部、71…連結一端部、72…連結他端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-12-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の胴部を覆うシャツ本体と、前記着用者の首部を囲う襟部と、を備え、該襟部は前記シャツ本体から立設された襟台と、該襟台に対して外側に折り返された襟羽と、を備える襟付きシャツに装着される型崩れ防止具であって、
帯状で、前記襟台の内方に配置される内方部と、
帯状で、前記襟台と前記襟羽の間に配置される外方部と、
前記内方部の長手方向の中途部分及び前記外方部の長手方向の中途部分を連結する連結部と、を備え、
前記内方部は、長手方向で前記連結部と離間して配置された荷重受け部を備え、
前記荷重受け部は、前記襟台の立設方向長さに沿う幅方向長さが、前記襟台の立設方向長さよりも長く、
前記内方部は、前記連結部が連結される内方被連結部を備え、
前記内方被連結部には、長手方向に直交する幅方向で、前記連結部が連結される側と反対側に切りかかれた、窪み部分が形成され、
前記外方部は、前記連結部が連結される外方被連結部を備え、
前記外方被連結部には、長手方向に直交する幅方向で、前記連結部が連結される側と反対側に切りかかれた、窪み部分が形成され、
前記連結部は、長手方向において、前記内方被連結部の窪み部分と前記外方被連結部の窪み部分に収まるように構成される、型崩れ防止具。
【請求項2】
着用者の胴部を覆うシャツ本体と、前記着用者の首部を囲う襟部と、を備え、該襟部は前記シャツ本体から立設された襟台と、該襟台に対して外側に折り返された襟羽と、を備える襟付きシャツに装着される型崩れ防止具であって、
帯状で、前記襟台の内方に配置される内方部と、
帯状で、前記襟台と前記襟羽の間に配置される外方部と、
前記内方部の長手方向の中途部分及び前記外方部の長手方向の中途部分を連結する連結部と、を備え、
前記内方部は、長手方向で前記連結部と離間して配置された荷重受け部を備え、
前記荷重受け部は、前記襟台の立設方向長さに沿う幅方向長さが、前記襟台の立設方向長さよりも長く、
前記内方部、前記外方部、及び、前記連結部を備える本体部と、帯状で前記襟台と前記襟羽の間に配置され、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成される帯部と、を備え、
前記内方部は、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成され、
前記帯部は、
前記本体部とは別体であり、
前記帯部と前記内方部が、前記襟台の周方向に一周連続するように配置され、
前記内方部の周方向の一端部と前記帯部の周方向の他端部、及び、前記内方部の周方向の他端部と前記帯部の周方向の一端部は前記襟台の径方向で重なるように配置され、
前記帯部の長手方向長さと前記外方部の長手方向長さの合計が前記襟台の周方向長さよりも短い、型崩れ防止具。
【請求項3】
前記内方部は、
前記襟台に沿って延びる帯状の内方本体部と、
前記シャツ本体における前記襟台の径内方の部分に当接して、前記内方本体部を前記襟台の外方に付勢する付勢部と、を備える請求項1又は2に記載の型崩れ防止具。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の型崩れ防止具を装着された襟付きシャツ。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の胴部を覆うシャツ本体と、前記着用者の首部を囲う襟部と、を備え、該襟部は前記シャツ本体から立設された襟台と、該襟台に対して外側に折り返された襟羽と、を備える襟付きシャツに装着される型崩れ防止具であって、
帯状で、前記襟台の内方に配置される内方部と、
帯状で、前記襟台と前記襟羽の間に配置される外方部と、
前記内方部の長手方向の中途部分及び前記外方部の長手方向の中途部分を連結する連結部と、を備え、
前記内方部は、長手方向で前記連結部と離間して配置された荷重受け部を備え、
前記荷重受け部は、前記襟台の立設方向長さに沿う幅方向長さが、前記襟台の立設方向長さよりも長く、
前記内方部、前記外方部、及び、前記連結部を備える本体部と、帯状で前記襟台と前記襟羽の間に配置され、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成される帯部と、備え、
前記内方部は、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成され、
前記帯部は、
前記本体部とは別体であり、
前記帯部と前記内方部が、前記襟台の周方向に一周連続するように配置され、前記内方部の周方向の一端部と前記帯部の周方向の他端部、及び、前記内方部の周方向の他端部と前記帯部の周方向の一端部は前記襟台の径方向で重なるように配置され、
前記帯部の長手方向長さと前記外方部の長手方向長さの合計が前記襟台の周方向長さよりも短いことにより、前記帯部の周方向一端部と前記外方部の周方向他端部、及び、前記帯部の周方向他端部と前記外方部の周方向一端部が周方向で離れた状態となり、前記帯部と前記外方部が干渉することを抑制できるようにした、型崩れ防止具。
【請求項2】
前記内方部は、
前記襟台に沿って延びる帯状の内方本体部と、
前記シャツ本体における前記襟台の径内方の部分に当接して、前記内方本体部を前記襟台の外方に付勢する付勢部と、を備える請求項1に記載の型崩れ防止具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の型崩れ防止具を装着された襟付きシャツ。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
型崩れ防止具を装着された襟付きシャツであって、
前記襟付きシャツは、
着用者の胴部を覆うシャツ本体と、前記着用者の首部を囲う襟部と、を備え、該襟部は前記シャツ本体から立設された襟台と、該襟台に対して外側に折り返された襟羽と、を備え、
前記型崩れ防止具は、
帯状で、前記襟台の内方に配置される内方部と、
帯状で、前記襟台と前記襟羽の間に配置される外方部と、
前記内方部の長手方向の中途部分及び前記外方部の長手方向の中途部分を連結する連結部と、を備え、
前記内方部は、長手方向で前記連結部と離間して配置された荷重受け部を備え、
前記荷重受け部は、前記襟台の立設方向長さに沿う幅方向長さが、前記襟台の立設方向長さよりも長く、
前記内方部、前記外方部、及び、前記連結部を備える本体部と、帯状で前記襟台と前記襟羽の間に配置され、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成される帯部と、備え、
前記内方部は、長手方向長さが前記襟台の周方向長さよりも短いように構成され、
前記帯部は、
前記本体部とは別体であり、
前記帯部と前記内方部が、前記襟台の周方向に一周連続するように配置され、前記内方部の周方向の一端部と前記帯部の周方向の他端部、及び、前記内方部の周方向の他端部と前記帯部の周方向の一端部は前記襟台の径方向で重なるように配置され、
前記帯部の長手方向長さと前記外方部の長手方向長さの合計が前記襟台の周方向長さよりも短いことにより、前記帯部の周方向一端部と前記外方部の周方向他端部、及び、前記帯部の周方向他端部と前記外方部の周方向一端部が周方向で離れた状態となり、前記帯部と前記外方部が干渉することを抑制できるようにした、型崩れ防止具を装着された襟付きシャツ
【請求項2】
前記内方部は、
前記襟台に沿って延びる帯状の内方本体部と、
前記シャツ本体における前記襟台の径内方の部分に当接して、前記内方本体部を前記襟台の外方に付勢する付勢部と、を備える請求項1に記載の型崩れ防止具を装着された襟付きシャツ
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、襟付きシャツの襟の型崩れを抑制する型崩れ防止具を有する襟付きシャツに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
そこで、本発明は、襟付きシャツの襟部の型崩れを確実に抑制できる型崩れ防止具を装着された襟付きシャツを提供することを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明によれば、襟付きシャツの襟部の型崩れを確実に抑制できる型崩れ防止具を装着された襟付きシャツを得ることができる。