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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112333
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】伸縮性フレキシブルプリント基板
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20240813BHJP
   A61B 5/257 20210101ALI20240813BHJP
   A61B 5/271 20210101ALI20240813BHJP
   H05K 1/18 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
H05K1/02 J
A61B5/257
A61B5/271
H05K1/02 B
H05K1/18 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023016824
(22)【出願日】2023-02-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1-1)ウェブサイトの掲載日:令和4年2月10日 ウェブサイトのアドレス:https://www.pgv.co.jp/hubfs/News%20HARU-2%EF%BC%BFRv1%20.pdf (1-2)ウェブサイトの掲載日:令和4年3月14日 ウェブサイトのアドレス:<1>https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/kikiDetail/ResultDataSetPDF/651319_13B2X10421000002_A_01_01?__hstc=7472045.4628f81bba4e774eb4e1e1e959035b18.1638238465344.1675054388154.1675159493353.254&__hssc=7472045.4.1675159493353&__hsfp=1947199312&hsCtaTracking=b996de25-d2ca-4c06-aabc-2438cdeaae11%7C627a5267-de07-4767-a187-28c36cd9c89d <2>https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/md/PDF/651319/651319_304AFBZX00012000_A_01_01.pdf
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (2-1)放送日:令和4年2月11日 放送番組:株式会社テレビ東京 「日経スペシャル ガイアの夜明け」 (2-2)放送日:令和4年7月26日 放送番組:日本放送協会 World Japan「Science View」
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (3-1)展示日:令和4年6月13日から同年6月24日 展示会名、開催場所:「食品開発展オンライン(食品開発展プレゼンフォ-トナイト2022夏)」 (https://www.hijapan.info/search/) (3-2)展示日:令和4年6月30日から同年7月1日 展示会名、開催場所:「日本睡眠学会第47回定期学術集会」 (京都市東山区粟田口華頂町1 ウェスティン都ホテル京都) (3-3)展示日:令和4年8月31日から同年9月2日 展示会名、開催場所:「ヘルスケアテックEXPO」 (https://online-event.dmm.com/) (3-4)展示日:令和4年10月5日から同年10月7日 展示会名、開催場所:「国際福祉機器展」 (東京都江東区有明3-11-1 東京ビッグサイト) (3-5)展示日:令和4年10月12日から同年10月14日 展示会名、開催場所:「health TECH JAPAN 2022」 (神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1-1 パシフィコ横浜 展示ホ-ル) (3-6)展示日:令和4年10月16日から同年10月28日 展示会名、開催場所:「計測展 2022 OSAKA」 (大阪府大阪市北区中之島5丁目3-51 グランキュ-ブ大阪)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (4)開催日:令和4年2月16日から令和5年2月7日 集会名、開催場所:WEB説明会 (オンライン開催) 〈1〉 令和4年2月16日 森永製菓株式会社へのWEB説明会 〈2〉 令和4年2月17日 株式会社デンソ-へのWEB説明会 〈3〉 令和4年2月21日 豊田合成株式会社へのWEB説明会 〈4〉 令和4年2月22日 国立大学法人大阪大学へのWEB説明会 〈5〉 令和4年2月22日 ロ-ト製薬株式会社へのWEB説明会 〈6〉 令和4年2月28日 レゾナント株式会社へのWEB説明会 〈7〉 令和4年3月8日 不二製油グル-プ本社株式会社へのWEB説明会 〈8〉 令和4年3月18日 アサヒクオリティ-アンドイノベ-ションズ株式会社へのWEB説明会 〈9〉 令和4年4月4日 株式会社島津製作所へのWEB説明会 〈10〉令和4年5月24日 国立大学法人山形大学へのWEB説明会 〈11〉令和4年6月20日 株式会社ブレインスリ-プへのWEB説明会 〈12〉令和4年6月21日 株式会社伊藤園へのWEB説明会 〈13〉令和4年6月27日 セイコ-ホ-ルディングス株式会社へのWEB説明会 〈14〉令和4年7月11日 国立研究開発法人国立循環器病研究センタ-へのWEB説明会 〈15〉令和4年7月14日 株式会社シマノへのWEB説明会
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〈16〉令和4年7月26日 株式会社アラヤへのWEB説明会 〈17〉令和4年8月2日 株式会社アルビオンへのWEB説明会 〈18〉令和4年8月5日 日本精機株式会社へのWEB説明会 〈19〉令和4年2月16日 株式会社資生堂へのWEB説明会 〈20〉令和4年2月17日 三菱ケミカル株式会社へのWEB説明会 〈21〉令和4年2月21日 三友株式会社へのWEB説明会 〈22〉令和4年2月22日 三井住友海上あいおい生命保険株式会社へのWEB説明会 〈23〉令和4年3月1日 帝京大学医学部附属病院へのWEB説明会 〈24〉令和4年3月1日 太陽化学株式会社へのWEB説明会 〈25〉令和4年3月3日 ダイキン工業株式会社へのWEB説明会 〈26〉令和4年3月4日 株式会社NHKエンタ-プライズへのWEB説明会 〈27〉令和4年3月7日 明治ホ-ルディングス株式会社へのWEB説明会 〈28〉令和4年3月8日 オルバヘルスケアホ-ルディングス株式会社へのWEB説明会 〈29〉令和4年3月23日 株式会社オ-トテクニックジャパンへのWEB説明会 〈30〉令和4年3月24日 トビ-・テクノロジ-株式会社へのWEB説明会 〈31〉令和4年3月25日 三菱自動車工業株式会社へのWEB説明会 〈32〉令和4年3月28日 大正製薬株式会社へのWEB説明会
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〈33〉令和4年3月29日 サラヤ株式会社へのWEB説明会 〈34〉令和4年3月30日 NECパ-ソナルコンピュ-タ株式会社へのWEB説明会 〈35〉令和4年4月7日 京都先端科学大学へのWEB説明会 〈36〉令和4年4月12日 日本電信電話株式会社(NTT)へのWEB説明会 〈37〉令和4年4月26日 トッパン・フォ-ムズ株式会社へのWEB説明会 〈38〉令和4年5月11日 株式会社ロッテへのWEB説明会 〈39〉令和4年5月17日 日本ケミファ株式会社へのWEB説明会 〈40〉令和4年5月20日 小野薬品工業株式会社へのWEB説明会 〈41〉令和4年5月24日 富士フイルム株式会社へのWEB説明会 〈42〉令和4年5月24日 長谷川香料株式会社へのWEB説明会 〈43〉令和4年5月27日 帝人フロンティア株式会社へのWEB説明会 〈44〉令和4年6月16日 中外製薬株式会社へのWEB説明会 〈45〉令和4年6月20日 豊田通商株式会社へのWEB説明会 〈46〉令和4年6月29日 住友電気工業株式会社へのWEB説明会 〈47〉令和4年7月4日 ム-ンム-ン株式会社へのWEB説明会 〈48〉令和4年7月6日 曽田香料株式会社へのWEB説明会 〈49〉令和4年7月6日 株式会社MizkanへのWEB説明会 〈50〉令和4年7月7日 学校法人東京農業大学へのWEB説明会
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〈51〉令和4年7月7日 NSファ-ファ・ジャパン株式会社へのWEB説明会 〈52〉令和4年7月13日 株式会社Mizkan HoldingsへのWEB説明会 〈53〉令和4年7月15日 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社へのWEB説明会 〈54〉令和4年7月25日 サントリ-食品インタ-ナショナル株式会社へのWEB説明会 〈55〉令和4年7月26日 株式会社メニコンへのWEB説明会 〈56〉令和4年8月4日 山崎製パン株式会社へのWEB説明会 〈57〉令和4年8月31日 株式会社山田養蜂場へのWEB説明会 〈58〉令和4年9月2日 アイリスオ-ヤマ株式会社へのWEB説明会 〈59〉令和4年9月20日 DIC株式会社へのWEB説明会 〈60〉令和4年9月27日 国立大学法人お茶の水女子大学へのWEB説明会 〈61〉令和4年10月26日 パナソニック ホ-ルディングス株式会社へのWEB説明会 〈62〉令和4年11月15日 サスメド株式会社へのWEB説明会 〈63〉令和4年11月18日 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センタ-へのWEB説明会 〈64〉令和4年11月24日 凸版印刷株式会社へのWEB説明会 〈65〉令和4年12月2日 ソフトバンク株式会社へのWEB説明会 〈66〉令和4年12月7日 アズワン株式会社へのWEB説明会
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〈67〉令和4年12月13日 国立大学法人大分大学へのWEB説明会 〈68〉令和4年12月19日 南阿蘇ルナ天文台・オ-ベルジュ「森のアトリエ」へのWEB説明会 〈69〉令和5年1月10日 シミック株式会社へのWEB説明会 〈70〉令和5年1月13日 株式会社マイクロンへのWEB説明会 〈71〉令和5年1月17日 株式会社プラセス製薬へのWEB説明会 〈72〉令和5年1月23日 パ-ソルホ-ルディングス株式会社へのWEB説明会 〈73〉令和5年1月26日 ノックオンザドア株式会社へのWEB説明会 〈74〉令和5年2月1日 株式会社ニュ-ラルポ-トへのWEB説明会 〈75〉令和5年2月3日 花王株式会社へのWEB説明会 〈76〉令和5年2月6日 住友重機械工業株式会社へのWEB説明会 〈77〉令和5年2月6日 信越化学工業株式会社へのWEB説明会 〈78〉令和5年2月7日 旭化成株式会社へのWEB説明会
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (5)販売日:令和4年3月16日から令和5年1月19日 販売した場所:〈1〉 令和4年3月16日 国立大学法人東京大学(東京都文京区本郷7丁目3-1) 〈2〉 令和4年3月30日 株式会社デンソ-テン(兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号) 〈3〉 令和4年4月4日 国立大学法人神戸大学(兵庫県神戸市灘区六甲台町1番1号) 〈4〉 令和4年5月16日 戸田建設株式会社(東京都中央区八丁堀二丁目8番5号) 〈5〉 令和4年3月25日 株式会社堀川製作所(富山県南砺市北野2128) 〈6〉 令和4年3月28日 厚生労働省(東京都千代田区霞が関1-2-2) 〈7〉 令和4年3月30日 株式会社プレジデントワン(愛知県名古屋市中区栄4丁目14番31号 栄オ-クリッジ9F) 〈8〉 令和4年5月23日 株式会社増田医科器械(京都市伏見区竹田藁屋町50番地) 〈9〉 令和4年6月7日 小野薬品工業株式会社(大阪府大阪市中央区久太郎町1丁目8番2号) 〈10〉令和4年7月4日 塩野義製薬株式会社(大阪府大阪市中央区道修町三丁目1番8号) 〈11〉令和4年7月25日 TOTO株式会社(福岡県北九州市小倉北区中島二丁目1番1号) 〈12〉令和4年7月28日 公立大学法人大阪(大阪府大阪市阿倍野区旭町1丁目2番7-601号)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〈13〉令和4年8月3日 学校法人常翔学園 大阪工業大学(大阪府大阪市旭区大宮五丁目16番1号) 〈14〉令和4年8月5日 国立大学法人鹿児島大学(鹿児島県鹿児島市郡元1丁目21番24号) 〈15〉令和4年10月31日 学校法人関西医療大学(大阪府泉南郡熊取町若葉二丁目11番1号) 〈16〉令和4年11月1日 株式会社エアウィ-ヴ(東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル8階) 〈17〉令和4年11月21日 学校法人明治東洋医学院 明治国際医療大学(京都府南丹市日吉町保野田) 〈18〉令和4年12月23日 国立大学法人金沢大学(石川県金沢市角間町) 〈19〉令和5年1月11日 国立研究開発法人産業技術総合研究所(茨城県つくば市梅園1丁目1番地1中央第1 つくば本部・情報技術共同研究棟) 〈20〉令和5年1月19日 公立大学法人横浜市立大学(神奈川県横浜市金沢区瀬戸22番2号)
(71)【出願人】
【識別番号】000230249
【氏名又は名称】メクテック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520412431
【氏名又は名称】PGV株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】大舘 広和
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬 雅之
(72)【発明者】
【氏名】吉本 秀輔
【テーマコード(参考)】
4C127
5E336
5E338
【Fターム(参考)】
4C127AA02
4C127AA03
4C127AA04
4C127LL02
4C127LL04
5E336AA16
5E336BB12
5E336BB16
5E336BC25
5E336DD12
5E336DD38
5E336GG23
5E338AA01
5E338AA12
5E338AA16
5E338BB19
5E338BB56
5E338CC01
5E338CD13
5E338EE32
(57)【要約】
【課題】装着物を取り付ける際のハンドリング性を向上させることが可能な構造の伸縮性フレキシブルプリント基板を提供する。
【解決手段】伸縮性フレキシブルプリント基板100は、伸縮性基材10と、電極部21と、配線部26と、を有する伸縮性導体パターン20と、伸縮性導体パターン20を覆っている伸縮性カバー50を備え、開口55を介して、電極部21が伸縮性カバー50から露出しており、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、配線部26の少なくとも一部分の配置領域と電極部21の配置領域とを避けて伸縮性基材10に積層されている補強シート30と、補強シート30の一方の面30aに設けられている取付部(基板側面ファスナー95)と、を備え、取付部によって、伸縮性フレキシブルプリント基板100に装着される装着物200を当該伸縮性フレキシブルプリント基板100に対して取付可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮性基材と、
前記伸縮性基材の一方の面に形成されていて、電極部と、前記電極部から延出している配線部と、を有する伸縮性導体パターンと、
を備える伸縮性フレキシブルプリント基板であって、
前記伸縮性基材の前記一方の面に積層されて前記伸縮性導体パターンを覆っている伸縮性カバーを備え、
前記伸縮性カバーに形成された開口を介して、前記電極部が前記伸縮性カバーから露出しており、
当該伸縮性フレキシブルプリント基板は、
前記配線部の少なくとも一部分の配置領域と前記電極部の配置領域とを避けて前記伸縮性基材に積層されている補強シートと、
前記補強シートの一方の面に設けられている取付部と、
を更に備え、
前記取付部によって、当該伸縮性フレキシブルプリント基板に装着される装着物を当該伸縮性フレキシブルプリント基板に対して取付可能である伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項2】
平面視において、前記取付部は、前記伸縮性導体パターンを避けた位置に配置されている請求項1に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項3】
平面視において、前記取付部は、前記伸縮性基材を避けた位置に配置されている請求項2に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項4】
当該伸縮性基材の外形線は、当該伸縮性基材の内側に向けて切り欠かれた形状の切欠形状部を有し、
平面視において、前記切欠形状部の内部に前記取付部が配置されている請求項3に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項5】
前記補強シートは、
前記伸縮性基材の周縁に沿って配置された環状枠部と、
前記環状枠部から内側に向けて張り出している張出部と、
を有し、
前記張出部に前記取付部が設けられている請求項4に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項6】
前記張出部の周縁部に対して、前記伸縮性基材における前記切欠形状部の縁部が重なっている請求項5に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項7】
平面視において、前記環状枠部の内側に前記電極部が配置されている請求項5又は6に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項8】
前記張出部の外形線は、前記補強シートの内向きに凸の弧状である請求項5又は6に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項9】
前記取付部の外径は前記張出部の外径の半分未満である請求項5又は6に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項10】
前記補強シートは、前記伸縮性基材と前記伸縮性カバーとの層間に配置されている請求項1から6のいずれか一項に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項11】
前記伸縮性カバーにおける前記伸縮性基材側とは反対側の面には、当該伸縮性フレキシブル基板を生体の肌に貼り付けるための粘着層が形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項12】
前記装着物に設けられた第2取付部に対して前記取付部を取り付けることによって、前記装着物を当該伸縮性フレキシブルプリント基板に対して取付可能である請求項1から6のいずれか一項に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項13】
前記取付部は、基板側面ファスナーであり、
前記第2取付部は、前記基板側面ファスナーに対して着脱可能な装着物側面ファスナーである請求項12に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項14】
当該伸縮性フレキシブルプリント基板は、前記基板側面ファスナーが配置されている側とは反対側の面が生体の肌に貼り付けられた状態で使用されるものであり、
前記基板側面ファスナーは、前記装着物側面ファスナーが有するループに対して係合する複数のフックを有する請求項13に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項15】
3つ以上の前記基板側面ファスナーを備え、
前記3つ以上の基板側面ファスナーには、
第1基板側面ファスナー及び第2基板側面ファスナーと、
前記第1基板側面ファスナーと前記第2基板側面ファスナーとを結ぶ線分からオフセットされた位置に配置された第3基板側面ファスナーと、
が含まれる請求項13に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【請求項16】
当該伸縮性フレキシブルプリント基板の長手方向において、前記第1基板側面ファスナー、前記第3基板側面ファスナー及び前記第2基板側面ファスナーがこの順に配置されている請求項15に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮性フレキシブルプリント基板に関する。
【背景技術】
【0002】
伸縮性フレキシブルプリント基板としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1の伸縮性フレキシブルプリント基板(同文献には、電極シートと記載)は、伸縮性基材と、伸縮性基材の一方の面に形成されており、電極部(同文献には、伸縮性電極と記載)と、電極部から延出している配線部(同文献には、伸縮性引出配線と記載)と、を有する伸縮性導体パターンと、を備え、当該伸縮性フレキシブルプリント基板には装着物(同文献には、解析装置と記載)が取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019―051236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板は、伸縮性フレキシブルプリント基板に装着物を取り付ける際のハンドリング性について、なお改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、伸縮性基材と、
前記伸縮性基材の一方の面に形成されていて、電極部と、前記電極部から延出している配線部と、を有する伸縮性導体パターンと、
を備える伸縮性フレキシブルプリント基板であって、
前記伸縮性基材の前記一方の面に積層されて前記伸縮性導体パターンを覆っている伸縮性カバーを備え、
前記伸縮性カバーに形成された開口を介して、前記電極部が前記伸縮性カバーから露出しており、
当該伸縮性フレキシブルプリント基板は、
前記配線部の少なくとも一部分の配置領域と前記電極部の配置領域とを避けて前記伸縮性基材に積層されている補強シートと、
前記補強シートの一方の面に設けられている取付部と、
を更に備え、
前記取付部によって、当該伸縮性フレキシブルプリント基板に装着される装着物を当該伸縮性フレキシブルプリント基板に対して取付可能である伸縮性フレキシブルプリント基板が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、伸縮性フレキシブルプリント基板に装着物を取り付ける際のハンドリング性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】伸縮性フレキシブルプリント基板を示す模式的な平面図であり、当該伸縮性フレキシブルプリント基板を上面側から視た状態を示す。
図2図1に示すA-A線に沿った模式的な端面図である。
図3図1に示すA-A線に沿った模式的な分解端面図である。
図4】伸縮性基材を示す模式的な平面図である。
図5】補強シートを示す模式的な平面図である。
図6】伸縮性カバー及び粘着層を示す模式的な平面図である。
図7図7(a)は図1に示すA部の部分拡大図であり、図7(b)は図7(a)に示すB-B線に沿った端面図である。
図8】伸縮性フレキシブルプリント基板の使用方法の一例を説明するための模式的な端面図であり、図1のA-A線に沿った伸縮性フレキシブルプリント基板の切断端面を示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図1から図8を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
【0009】
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る伸縮性フレキシブルプリント基板100は、伸縮性基材10と、伸縮性基材10の一方の面10aに形成されていて、電極部21と、電極部21から延出している配線部26と、を有する伸縮性導体パターン20と、を備える。
また、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、伸縮性基材10の一方の面10aに積層されて伸縮性導体パターン20を覆っている伸縮性カバー50を備えている。
伸縮性カバー50に形成された開口55を介して、電極部21が伸縮性カバー50から露出している。
更に、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、配線部26の少なくとも一部分の配置領域と電極部21の配置領域とを避けて伸縮性基材10に積層されている補強シート30と、補強シート30の一方の面30aに設けられている取付部(本実施形態の場合、基板側面ファスナー95)と、を備えている。
図8に示すように、取付部(基板側面ファスナー95)によって、伸縮性フレキシブルプリント基板100に装着される装着物200を当該伸縮性フレキシブルプリント基板100に対して取付可能である。
なお、ここでいう取付部とは、後述するように、基板側面ファスナー95、ホック部材及び両面テープ等が含まれる。
【0010】
図8に示すように、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、対象物の対象面(例えば、生体の肌300)に貼付して用いられ、当該伸縮性フレキシブルプリント基板100における対象物側とは反対側の面に装着物200が取り付けられる。
ここで、伸縮性基材10は、対象物の対象面に対するフィット性を実現する観点から、2つの主面(本実施形態の場合、一方の面10a及び他方の面10b)を有する薄膜のシート材である。伸縮性フレキシブルプリント基板100が対象面に対して貼付されている状態において、伸縮性基材10は、対象面の凹凸、変形に追従して伸縮及び湾曲する。また、伸縮性を有する伸縮性導体パターン20も、伸縮性基材10の伸縮及び湾曲に伴って変形する。
なお、本実施形態の場合、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、対象面に対して貼付される部分である貼付部110と、対象面に対して貼付されない部分である非貼付部120と、を含む。この場合、少なくとも貼付部110において、上述のような層構造となっていればよく、非貼付部120においては必ずしも上述のような層構造となっていなくてもよい。
【0011】
本実施形態によれば、取付部(基板側面ファスナー95)は、薄膜のシート材である伸縮性基材10ではなく、補強シート30の一方の面30aに設けられている。
これにより、装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100に取り付ける際に、伸縮性基材10が装着物200に追従することによって当該伸縮性基材10においてシワや撚れが発生してしまうことを抑制できる。すなわち、伸縮性基材10のシワや撚れを抑制しつつ、装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100における所望の位置に取り付けることが容易となる。
このように、本実施形態によれば、伸縮性フレキシブルプリント基板100に装着物200を取り付ける際のハンドリング性を向上させることができる。
なお、ここで、「装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100に取り付ける」とは、伸縮性フレキシブルプリント基板100に対する装着物200の位置を調整するために、取り付けた装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100から一旦取り外し、再度取り付ける動作も含むものとする。
【0012】
本実施形態の場合、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、生体における所望の部位の肌300(図8参照)に対して貼付して用いられる。肌300は、凹凸を有する曲面であるとともに、筋肉の伸縮や関節の屈曲等に伴って変形(伸縮等)する。
なお、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、肌300に貼付して用いられることに限定されず、例えば、生体の爪、衣服、ロボットや各種デバイス、装置類及びウェアラブル用品等に貼付して用いられてもよい。
【0013】
伸縮性フレキシブルプリント基板100は、装着物200と接続して用いられる。伸縮性フレキシブルプリント基板100は、装着物200を介して生体の肌300から生体信号を取得するために用いられてもよいし、装着物200から印加される電気信号を生体の肌300に伝達するために用いられてもよい。より詳細には、装着物200は、例えば、心電図や心拍数、血圧、体温などの生体情報を検知する脳波や筋電位、心電等の微弱な生体信号を検出する生体センサや、生体の筋肉に電気刺激(EMS:Electrical Muscle Stimulation)を与えるデバイス、生体の動き(加速度)を多軸に亘り検出する加速度センサやジャイロセンサなどである。また、図8においては、装着物200の形状を模式的に示している。
なお、本発明において、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、例えば、電源、制御基板及びモニターなどの装着物200以外の装置と接続して用いられてもよい。
【0014】
以下では、伸縮性フレキシブルプリント基板100の各構成要素同士の位置関係などを説明するに際し、図2における上側を、上側又は上方などと称し、その反対側を下側又は下方などと称する。また、図2における左側を、左側又は左方などと称し、その反対側を右側又は右方などと称する。しかし、これらの方向の規定は便宜的なものであり、伸縮性フレキシブルプリント基板100の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【0015】
図1から図3のいずれかに示すように、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、平板状ないしはシート状に形成されている積層体である。より詳細には、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、例えば、伸縮性基材10、伸縮性導体パターン20、補強シート30及び伸縮性カバー50の他に、粘着層60と、第1剥離フィルム71及び第2剥離フィルム76と、を更に備えている。
本実施形態の場合、第1剥離フィルム71下に粘着層60が直に積層されており、粘着層60下に伸縮性カバー50が直に積層されている。また、伸縮性カバー50下に補強シート30が直に積層されており、補強シート30下に伸縮性基材10が直に積層されており、伸縮性基材10下に第2剥離フィルム76が直に積層されている。
【0016】
図5に示すように、伸縮性基材10は、面内方向の少なくとも一方向に伸縮が可能な薄膜のシート材である。なお、ここでいう伸縮性とは、伸縮性基材10に張力が作用して伸び、また、伸縮性基材10が圧縮力に応じて収縮する性質をいい、伸縮性基材10において、収縮による寸法形状の変化よりも伸縮による寸法形状の変化の方が大きい。
【0017】
伸縮性基材10を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば、ニトリルゴム、ラテックスゴム、ウレタン系エラストマー等のエラストマー材料等を挙げることができる。特に、医療用に用いられるウレタン系エラストマーシートを用いることで、人体の肌300に貼り付けた場合でも高い安全性を得ることができる。
【0018】
伸縮性基材10の厚み寸法は、特に限定されないが、肌300の伸縮の動きを阻害しないという観点からは、例えば、50μm以下であることが好ましく、より好ましくは5μm以下である。
このようにすることによって、伸縮性フレキシブルプリント基板100の装着感が向上するとともに、使用済みの伸縮性フレキシブルプリント基板100を肌300から剥離した際に、当該肌300に伸縮性フレキシブルプリント基板100の貼付痕が一時的に残留してしまうことを抑制できる。更には、伸縮性基材10は補強シート30によって補強されているので、伸縮性基材10の厚み寸法を5μm以下に設定したとしても、伸縮性フレキシブルプリント基板100が肌300に貼付される前の段階においては、伸縮性基材10の主面がその面方向に展開された状態を良好に維持することができる。
【0019】
伸縮性基材10は、最大伸び率が、10%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、100%以上であることがさらに好ましく、200%以上であることが特に好ましい。ここで伸縮性基材10の最大伸び率とは、面内方向の一方向に弾性変形可能な伸び率の最大値のことをいう。
なお、本実施形態において、伸び率とは、外力が付加されていない場合の寸法(伸び率0%寸法)に対し、力が加えられることで面内方向の一方向に伸びた割合を意味する。たとえば伸び率50%であれば伸び率0%寸法の1.5倍の伸び率であり、伸び率100%であれば伸び率0%寸法の2倍の伸び率である。
【0020】
図4に示すように、伸縮性基材10は、例えば、平面視において、一方向に長尺な略オーバル状に形成されている楕円部15と、略直線状に形成されている第1直線部17と、を含む。楕円部15は、伸縮性フレキシブルプリント基板100の貼付部110が含む複数の層のうちの1つであり、第1直線部17は非貼付部120が含む複数の層のうちの1つである。
第1直線部17は、例えば、楕円部15の長手方向における一端部(本実施形態の場合、左端部)の一部分から、左方に向けて直線状に延在している。楕円部15の短手方向において、第1直線部17の寸法は、楕円部15よりも小さい寸法に設定されている。
【0021】
ここで、本実施形態の場合、伸縮性基材10の外形線は、当該伸縮性基材10の内側に向けて切り欠かれた形状の切欠形状部16を有する。
より詳細には、伸縮性基材10の楕円部15の外形線は、例えば、当該楕円部15の内側に向けて切り欠かれた形状の複数(より詳細には、取付部と同数の)の切欠形状部16を有する。複数の切欠形状部16には、例えば、第1切欠形状部16a及び第2切欠形状部16bと、第1切欠形状部16aの中心点と第2切欠形状部16bの中心点とを結ぶ線分(図4に示す仮想線416)からオフセットされた位置に配置された第3切欠形状部16cと、が含まれる。
より詳細には、楕円部15の長軸(図4に示す仮想線411)を基準として、第1切欠形状部16a及び第2切欠形状部16bは、第3切欠形状部16cが配置されている側とは反対側に配置されている。
第1切欠形状部16a及び第2切欠形状部16bは、伸縮性基材10の長手方向において並んで配置されているとともに互いに離間している。
第3切欠形状部16cは、例えば、伸縮性基材10の長手方向において、第1切欠形状部16aと第2切欠形状部16bとの中間に配置されている。
伸縮性基材10の長手方向において、第1切欠形状部16a、第3切欠形状部16c及び第2切欠形状部16bが左側からこの順に配置されている。
第1切欠形状部16a及び第2切欠形状部16bは、互いに同一形状及び同一寸法に設定されている。また、第3切欠形状部16cは、楕円部15の長軸(仮想線411)を基準として、第1切欠形状部16a及び第2切欠形状部16bと対称形状に形成されている。
より詳細には、第1切欠形状部16a及び第2切欠形状部16bの各々の外形線は、例えば、平面視において、楕円部15の長軸(仮想線411)に向けて凸の弧状である。そして、第1切欠形状部16a及び第2切欠形状部16bの各々は、楕円部15の短手方向における一方(本実施形態の場合、図4における上側)に向けて開放している。
第3切欠形状部16cの外形線は、例えば、平面視において、楕円部15の長軸(仮想線411)に向けて凸の弧状である。そして、第3切欠形状部16cの各々は、楕円部15の短手方向における他方(本実施形態の場合、図4における下側)に向けて開放している。また、平面視において、第1切欠形状部16a~第3切欠形状部16cの各々は、例えば、長円をその短軸に沿って2等分した半長円形状である。
なお、伸縮性基材10が有する切欠形状部16の数、切欠形状部16の平面形状や位置関係は、上述の例に限定されず、伸縮性フレキシブルプリント基板100の寸法や用途に応じて適宜設定することができる。
【0022】
伸縮性導体パターン20は、導電性を有し、電気信号や電流を伝達可能である。より詳細には、本実施形態の場合、伸縮性導体パターン20の電極部21は、生体の肌300側に配置される生体電極である。電極部21及び配線部26を介して、装着物200は、脳波、筋電位及び心電等の生体信号を生体から取得することができる。
伸縮性導体パターン20は、例えば、楕円部15と第1直線部17とに亘って形成されており、楕円部15及び第1直線部17の伸縮に追従して変形可能となっている。
上述のように、伸縮性導体パターン20は、電極部21と、電極部21から延出している配線部26と、を有する。電極部21は、例えば、伸縮性基材10の楕円部15に形成されており、配線部26は、例えば、楕円部15と第1直線部17とに亘って形成されている。
本実施形態の場合、伸縮性導体パターン20は、複数の電極部21を有する。複数(例えば、3つ)の電極部21には、例えば、第1電極部21a及び第2電極部21bと、第1電極部21aと第2電極部21bとを結ぶ線分(図4に示す仮想線412)からオフセットされた位置に配置された第3電極部21cと、が含まれる。
より詳細には、楕円部15の長軸(図4に示す仮想線411)を基準として、第1電極部21a及び第2電極部21bは、第3電極部21cが配置されている側とは反対側に配置されている。
第1電極部21a及び第2電極部21bは、伸縮性基材10の長手方向において並んで配置されているとともに互いに離間している。
第3電極部21cは、例えば、伸縮性基材10の長手方向において、第1電極部21aと第2電極部21bとの中間に配置されている。
伸縮性基材10の長手方向において、第1電極部21a、第3電極部21c及び第2電極部21bが左側からこの順に配置されている。
複数の電極部21(第1電極部21a~第3電極部21c)の各々は、互いに同一形状及び同一寸法に設定されている。本実施形態の場合、一例として、電極部21の平面形状は、正円形状である。
また、伸縮性導体パターン20は、電極部21と同数の配線部26を有する。複数(例えば、3つ)の配線部26には、例えば、第1電極部21aから延出している第1配線部26aと、第2電極部21bから延出している第2配線部26bと、第3電極部21cから延出している第3配線部26cと、が含まれる。
より詳細には、第1配線部26aは、例えば、伸縮性基材10の短手方向における一方側(本実施形態の場合、図4における上側)に向けて第1電極部21aから直線状に僅かに延出し、更に左方に向けて直線状に延出し、第1直線部17の左端部において終端している。
同様に、第2配線部26bは、伸縮性基材10の短手方向における一方側(同上)に向けて第2電極部21bから直線状に僅かに延出し、更に左方に向けて略直線状に延出し、第1直線部17の左端部において終端している。また、第3配線部26cは、伸縮性基材10の短手方向における他方側(本実施形態の場合、図4における下側)に向けて第3電極部21cから直線状に僅かに延出し、更に左方に向けて略直線状に延出し、第1直線部17の左端部において終端している。
伸縮性基材10の短手方向において、第1配線部26a、第2配線部26b及び第3配線部26cが当該短手方向における一方側(本実施形態の場合、図4における下側)からこの順に配置されている。
なお、伸縮性導体パターン20の平面形状や位置関係は、上述の例に限定されず、伸縮性フレキシブルプリント基板100の寸法や用途に応じて適宜設定することができる。
【0023】
図2に示すように、伸縮性カバー50は、伸縮性基材10の一方の面10aに積層されて伸縮性導体パターン20を覆っている。
より詳細には、伸縮性カバー50は、例えば、補強シート30又は伸縮性導体パターン20を介して伸縮性基材10の一方の面10aに間接的に積層されている部分と、伸縮性基材10の一方の面10aに直に積層されている部分と、を含む。
【0024】
伸縮性カバー50は、例えば、伸縮性フレキシブルプリント基板100の貼付部110が有する複数の層のうちの1つである。
伸縮性カバー50の平面形状は、例えば、伸縮性基材10の楕円部15と略同一の形状に形成されている。ただし、図1及び図2に示すように、楕円部15の長手方向において、伸縮性カバー50の寸法は、楕円部15の寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されており、当該伸縮性カバー50の右端部は楕円部15の右端よりも右方に突出している。伸縮性カバー50は、平面視において伸縮性基材10の楕円部15の全体を覆っている。
【0025】
伸縮性カバー50を構成している材料は、特に限定されないが、例えば、伸縮性基材10と同様のエラストマー材料である。
ただし、伸縮性カバー50は、少なくとも絶縁性及び伸縮性を有する材料によって構成されていればよく、伸縮性基材10とは異なる材料によって構成されていてもよい。
伸縮性カバー50の厚み寸法は、特に限定されないが、肌300の伸縮の動きを阻害しないという観点からは、例えば、50μm以下であることが好ましく、より好ましくは5μm以下である。
【0026】
上述のように、伸縮性カバー50に形成された開口55を介して、電極部21が伸縮性カバー50から露出している。
より詳細には、本実施形態の場合、伸縮性カバー50には複数(より詳細には、電極部21と同数)の開口55が形成されており、複数の開口55には、第1開口56、第2開口57及び第3開口58が含まれる。
第1開口56を介して、第1電極部21aが伸縮性カバー50から露出しており、第2開口57を介して、第2電極部21bが伸縮性カバー50から露出しており、第3開口58を介して、第3電極部21cが伸縮性カバー50から露出している。
第1開口56~第3開口58は、互いに同一形状及び同一寸法に設定されている。第1開口56~第3開口58の平面形状は特に限定されないが、一例として、円形状である。また、第1開口56~第3開口58の各々の外径は、電極部21(第1電極部21a~第3電極部21c)の外径よりも小さい。
【0027】
更に、本実施形態の場合、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、電極部21を直接覆う導電性粘着層80を備えている。
そして、図8に示すように、導電性粘着層80及び粘着層60によって伸縮性フレキシブルプリント基板100を生体の肌300に貼り付け可能である。そして、導電性粘着層80によって、電極部21を生体の肌300に沿って良好に配置することができる。
より詳細には、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、例えば、複数の導電性粘着層80を備え、複数の導電性粘着層80には、例えば、第1導電性粘着層81、第2導電性粘着層82及び第3導電性粘着層(不図示)が含まれる。
第1導電性粘着層81は、第1開口56を介して第1電極部21aを直接覆っており、第2導電性粘着層82は、第2開口57を介して第2電極部21bを直接覆っており、第3導電性粘着層は、第3開口58を介して第3電極部21cを直接覆っている。
導電性粘着層80(第1導電性粘着層81~第3導電性粘着層)の材料は、特に限定されないが、ハイドロゲルや導電性を備えた粘着剤等であることが挙げられる。
【0028】
補強シート30は、伸縮性基材10及び伸縮性カバー50の各々よりも剛性が高く、非伸縮性である。
ここで、補強シート30の剛性は、ヤング率(E)と断面二次モーメント(I)との積(E・I)である。そして、「剛性が高い」とは、面方向に対して交差する方向への曲げ荷重に対して変形しにくい、すなわち曲げ剛性が高いこと、もしくは面内方向の引張り応力に対して変形しにくいことの少なくともいずれか一方を意味しており、この両方を意味していることが好ましい。
【0029】
図2に示すように、補強シート30は、例えば、伸縮性基材10と伸縮性カバー50との層間に配置されている。
これにより、補強シート30によって、伸縮性基材10と伸縮性カバー50とを良好に補強することができる。
補強シート30の下面は、伸縮性導体パターン20の形成領域を除いて、伸縮性基材10の一方の面10aに対して直に積層されている。また、補強シート30の上面は、伸縮性カバー50の下面に対して直に積層されている。
なお、本発明はこの例に限らず、補強シート30は、伸縮性基材10の一方の面10aに対して間接的に積層されていてもよいし、伸縮性基材10の他方の面10bに対して直接又は間接的に積層されていてもよい。
【0030】
本実施形態の場合、図5に示すように、補強シート30は、例えば、伸縮性基材10の周縁に沿って配置された環状枠部31と、環状枠部31から内側に向けて張り出している張出部33と、を有する。
更に、補強シート30は、環状枠部31の外周縁部の一部分から左方に向けて張り出している第2直線部36を有する。
環状枠部31は、補強シート30において、相対的に剛性が低い部分であり、伸縮性基材10、伸縮性導体パターン20及び伸縮性カバー50とともに湾曲及び伸縮する。一方、張出部33及び第2直線部36の各々は、補強シート30において、相対的に剛性が高い部分であり、環状枠部31と比べると平坦に維持されやすい。
また、補強シート30において環状枠部31及び張出部33を含む部分は、伸縮性フレキシブルプリント基板100の貼付部110が有する複数の層のうちの1つであり、第2直線部36は、非貼付部120が有する複数の層のうちの1つである。
補強シート30は、例えば、伸縮性導体パターン20の形成領域の周囲を全周に亘って取り囲んでいる。より詳細には、環状枠部31は、伸縮性基材10の楕円部15の周縁部に沿って、周回状に延在している。また、平面視において、第2直線部36は、例えば、第1直線部17の全体と重なり合っている。
このようにすることにより、補強シート30によって、伸縮性基材10をより良好に補強することができる。特に、例えば、伸縮性フレキシブルプリント基板100を、生体の肌300やその他柔軟性のある対象物に貼付する前段階において、伸縮性フレキシブルプリント基板100や伸縮性基材10の十分な保形性を確保できる。
ただし、補強シート30は、少なくとも伸縮性導体パターン20の形成領域の一部分を囲んで形成されていればよく、例えば、環状枠部31は、楕円部15の周縁部に沿って間欠的に形成されていてもよいし、楕円部15の周縁部における一部分に局所的に形成されていてもよい。
本実施形態の場合、補強シート30は、伸縮性導体パターン20の形成領域の周囲を240度以上の範囲に亘って取り囲んでいることが好ましい。更に好ましくは、補強シート30は、伸縮性導体パターン20の形成領域の周囲を270度以上の範囲に亘って取り囲んでいる。
【0031】
図5に示すように、環状枠部31は、平面視略オーバル環状に形成されており、楕円部15の周縁部に沿って周回状に延在している。また、環状枠部31の長手方向における寸法は、楕円部15の長手方向における寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されており、環状枠部31の右端部は、楕円部15の右端部よりも僅かに右側に突出している。一方、平面視において、環状枠部31の左端部の外形線は、楕円部15の左端部の外形線と一致している。
なお、本発明において、環状枠部31の平面形状は特に限定されず、例えば、正円環状、矩形環状、多角形環状等の円環状以外の形状であってもよい。
【0032】
より詳細には、補強シート30は、例えば、複数(より詳細には、取付部と同数)の張出部33を有する。複数の張出部33には、例えば、第1張出部33a及び第2張出部33bと、第1張出部33aと第2張出部33bとを結ぶ線分(図5に示す仮想線414)からオフセットされた位置に配置された第3張出部33cと、が含まれる。
より詳細には、図1に示すように、平面視において、第1張出部33aは、伸縮性基材10の第1切欠形状部16aと重なる位置に配置されており、第2張出部33bは、伸縮性基材10の第2切欠形状部16bと重なる位置に配置されており、第3張出部33cは、伸縮性基材10の第3切欠形状部16cと重なる位置に配置されている。
第1張出部33a及び第2張出部33bは、互いに同一形状及び同一寸法に設定されている。また、第3張出部33cは、環状枠部31の長軸(図5に示す仮想線413)を基準として、第1張出部33a及び第2張出部33bと対称形状に形成されている。
【0033】
第2直線部36は、例えば、環状枠部31の長手方向における一端部(本実施形態の場合、左端部)の一部分から、左方に向けて直線状に延在している。
より詳細には、第2直線部36は、例えば、伸縮性基材10の第1直線部17と略同一の平面形状に形成されており、平面視において当該第1直線部17と重なり合っている。ただし、第2直線部36の長さ寸法は、第1直線部17の長さ寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されており、図2に示すように、当該第2直線部36の左端部は、第1直線部17の左端よりも僅かに左側に突出している。
【0034】
補強シート30は、可撓性を有する部材であって、伸縮性基材10よりも大きなヤング率を有している。補強シート30の材料は特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)またはフッ素樹脂等の、低摺動性、耐食性かつ高強度の合成樹脂を用いることができる。このほか補強シート30には、セルロースナノファイバーペーパー等のように、相応の耐久性を備えた紙素材を用いてもよい。
本実施形態の場合、環状枠部31、張出部33及び第2直線部36を含む補強シート30はその全体が一体成形されている。ただし、本発明はこの例に限らず、例えば、環状枠部31と第2直線部36とが互いに別体に成形されていてもよい。
【0035】
補強シート30の厚み寸法は、特に限定されないが、10μm以上200μm以下であることが好ましく、より好ましくは50μm以上100μm以下である。
【0036】
ここで、図2及び図3に示すように、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、例えば、補強シート30の一方の面30aに形成されている外部端子40を更に備えており、当該外部端子40は、伸縮性導体パターン20に対して電気的及び機械的に接続されている。外部端子40は、装着物200と接続され、例えば、電極部21によって検出された電気信号を当該装着物200に出力する。
本実施形態の場合、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、3本以上の複数の外部端子40を備え、各配線部26に対して1本ずつ電気的及び機械的に接続されている。
より詳細には、複数の外部端子40には、第1配線部26aに対して電気的及び機械的に接続されている外部端子40と、第2配線部26bに対して電気的及び機械的に接続されている外部端子40と、第3配線部26cに対して電気的及び機械的に接続されている外部端子40と、が含まれる。
なお、外部端子40の平面形状や位置関係は、上述の例に限定されず、伸縮性フレキシブルプリント基板100の寸法や用途に応じて適宜設定することができる。
【0037】
更に、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、補強シート30における外部端子40の形成領域(左端部)の上面に積層されている補強板45を更に備えている。
補強板45は、外部端子40を装着物200のコネクタ等(不図示)に嵌合させて接続する際に、補強シート30の左端部の厚みを当該コネクタ等が規格する精度に合わせ込むためのスペーサ部材である。
補強板45は、例えば、補強シート30の左端部の上面に対して接着剤46を介して接合されている。
【0038】
本実施形態の場合、伸縮性導体パターン20及び外部端子40の各々は、例えば、導電性フィラーと、熱可塑性樹脂を含有するバインダーと、を含んで構成された塗膜である。
このため、伸縮性フレキシブルプリント基板100を製造するに際して、伸縮性導体パターン20及び外部端子40の各々を加熱及び加圧することによって、外部端子40と伸縮性導体パターン20とを相互に融着させることができる。
すなわち、導電性接着剤等を介さずに、より簡素な構造で伸縮性導体パターン20と外部端子40とを相互に電気的及び機械的に接続させることができるので、伸縮性フレキシブルプリント基板100の製造性を向上させることができる。
しかも、伸縮性導体パターン20が熱可塑性樹脂を含有するバインダーを含むことによって、伸縮性導体パターン20は、伸縮性基材10の伸縮に良好に追従することができる。
導電性フィラーは、例えば、銀、金、白金、カーボン、銅、アルミニウム、コバルトもしくはニッケル、又はこれらの合金等によって構成されている。
本実施形態の場合、一例として、伸縮性導体パターン20が含有する導電性フィラーは銀であり、外部端子40が含有する導電性フィラーはカーボンである。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコーンゴムなどの熱可塑性のエラストマー材料を挙げることができる。また、熱可塑性樹脂としては、塗膜化された状態における伸縮性導体パターン20の弾性率が伸縮性基材10の弾性率に比して同等か、またはより小さくなるように低ヤング率のものを選定することが望ましい。エラストマー材料は一種類で用いてもよく、または複数種類のエラストマー材料を混合して用いてもよい。
また、伸縮性導体パターン20及び外部端子40の各々の形成方法は、特に限定されないが、例えば、印刷法により形成することができる。印刷法は、特に限定されないが、例えば、スクリーン印刷方法、インクジェット印刷方法、グラビア印刷方法、オフセット印刷方法などである。
【0039】
伸縮性導体パターン20の厚みは、特に限定されないが、10μm以上であることが好ましく、20μm程度とすることがより好ましい。
同様に、外部端子40の厚みは、特に限定されないが、10μm以上であることが好ましく、20μm程度とすることがより好ましい。
【0040】
伸縮性基材10と補強シート30とを接合する際には、例えば、先ず、一方の面10aに伸縮性導体パターン20が印刷形成された伸縮性基材10を準備する。同様に、一方の面30aに外部端子40が印刷形成された補強シート30を準備する。
続いて、伸縮性基材10と補強シート30とを互いに位置合わせして重ね合わせる。更に、補強シート30における伸縮性基材10側とは反対側の面に伸縮性カバー50を重ね、加熱及び加圧する。これにより、伸縮性基材10と補強シート30とを互いに融着させることができるとともに、補強シート30と伸縮性カバー50とも互いに融着させることができる。加熱手段としては、加熱ロールによるラミネート手法や、加熱プレスの手段を採用することができる。
【0041】
更に、伸縮性カバー50における伸縮性基材10側とは反対側の面(本実施形態の場合、図2における上面)には、当該伸縮性フレキシブル基板を生体の肌300に貼り付けるための粘着層60が形成されている。粘着層60は、伸縮性フレキシブルプリント基板100の貼付部110が含む複数の層のうちの1つである。
粘着層60は、伸縮性カバー50における伸縮性基材10側とは反対側の面(同上)に対して直接に積層されている。なお、粘着層60は、伸縮性カバー50における伸縮性基材10側とは反対側の面に対して間接に積層されていてもよい。
図6に示すように、平面視において、粘着層60は、伸縮性カバー50と略同一形状に形成されている。平面視において、粘着層60の外形線の内側に、伸縮性カバー50の全体が収まっている。
また、粘着層60は、伸縮性カバー50と同様に、第1開口61、第2開口62及び第3開口63を有する。平面視において、第1開口61の中心は、第1開口56の中心と一致している。同様に、平面視において、第2開口62の中心は第2開口57の中心と一致しており、第3開口63の中心は第3開口58の中心と一致している。なお、粘着層60が有する各開口(第1開口61~第3開口63)の外径は、開口55の外径よりも僅かに大きい寸法に設定されている。
本実施形態の場合、粘着層60は、粘着性材料が塗工されることにより形成されたものである。より詳細には、粘着層60は例えば、粘着性材料を、第1剥離フィルム71の上面上に所望の厚みで塗布した後に、熱加工処理によって硬化させることにより形成される単膜である。このため、粘着層60が不織布や紙などの芯材を含む場合と比較して、粘着層60は、伸縮性基材10の伸張に対してより良好に追従することができる。
粘着性材料は、特に限定されないが、例えば、アクリル系樹脂などを用いることができる。なお、本実施形態のように伸縮性フレキシブルプリント基板100を肌300に貼付する場合、生体への適合性を有する材料であることが好ましい。
【0042】
第1剥離フィルム71は、粘着層60から易剥離可能に、粘着層60の上面側に積層されている。同様に、第2剥離フィルム76は、伸縮性基材10から易剥離可能に、伸縮性基材10の下面側に積層されている。
第1剥離フィルム71、第2剥離フィルム76及び粘着層60の各々は、伸縮性フレキシブルプリント基板100の貼付部110が有する複数の層のうちの1つである。
ここで、図1に示すように、補強シート30の環状枠部31の右端部の一部分は、例えば、右方に向けて張り出している摘まみ部38を構成している。
そして、第1剥離フィルム71及び粘着層60の各々の外形線は、例えば、平面視において、環状枠部31における摘まみ部38を除いた部分の外形線と略同一形状に形成されている。平面視において、環状枠部31における摘まみ部38を除いた部分は、第1剥離フィルム71及び粘着層60の各々によって覆われている一方で、摘まみ部38は第1剥離フィルム71及び粘着層60の各々から露出している。
これにより、使用者は、片方の手の指で摘まみ部38を摘まみつつ、もう片方の手で第1剥離フィルム71を粘着層60から容易に剥離することができる。
同様に、第2剥離フィルム76は、例えば、平面視において、伸縮性基材10と略同一形状に形成されている。すなわち、第2剥離フィルム76は、第1切欠形状部16aと対応する第1切欠形状部76aと、第2切欠形状部16bと対応する第2切欠形状部76bと、第3切欠形状部16cと対応する第3切欠形状部76cと、を含む。そして、平面視において、摘まみ部38は第2剥離フィルム76から露出している。
これにより、使用者は、片方の手の指で摘まみ部38を摘まみつつ、もう片方の手で第2剥離フィルム76を伸縮性基材10から容易に剥離することができる。
更に、伸縮性導体パターン20は、例えば、摘まみ部38の位置を示す標示部28を含む。標示部28は、例えば、伸縮性基材10の右端部に形成されている。平面視において、標示部28の形状は、例えば、摘まみ部38に向けて徐々に先細りした略三角形状に形成されている。標示部28によって、使用者は摘まみ部38の位置を容易に視認することができる。
また、第1剥離フィルム71は、第1開口71a、第2開口71b及び第3開口71cを有する。平面視において、第1開口71aの中心は、第1開口56の中心と一致している。同様に、平面視において、第2開口71bの中心は第2開口57の中心と一致しており、第3開口71cの中心は第3開口58の中心と一致している。
【0043】
第1剥離フィルム71及び第2剥離フィルム76の各々の材料は、特に限定されないが、PET(ポリエチレンテレフタレート)又は紙等であることが挙げられる。第1剥離フィルム71と第2剥離フィルム76とは、互いに同じ材料によって構成されていてもよいし、互いに異なる材料によって構成されていてもよい。
【0044】
上述のように、取付部によって、装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100に対して取付可能である。
ここで、図1に示すように、平面視において、取付部は、伸縮性導体パターン20を避けた位置に配置されている。
これにより、装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100に取り付ける際に、伸縮性導体パターン20が装着物200によって押圧されないようにできるので、伸縮性導体パターン20の損傷を抑制できる。
また、取付部ひいては装着物200が、伸縮性導体パターン20の伸縮の妨げとなることを抑制できる。
より詳細には、本実施形態の場合、取付部は、電極部21及び配線部26を含む伸縮性導体パターン20の全体とは異なる平面位置に配置されている。
【0045】
また、平面視において、取付部は、例えば、伸縮性基材10を避けた位置に配置されている。
これにより、装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100に取り付ける際に、伸縮性基材10が装着物200に追従することによって当該伸縮性基材10においてシワや撚れが発生してしまうこと、更には伸縮性基材10が補強シート30から剥離してしまうことを、より確実に抑制できる。
また、取付部ひいては装着物200が伸縮性基材10の伸縮の妨げとなることを抑制できる。
【0046】
より詳細には、平面視において、例えば、伸縮性基材10の切欠形状部16の内部に取付部が配置されている。
これにより、伸縮性基材10ひいては伸縮性フレキシブルプリント基板100の包絡線の範囲を広げることがなく、伸縮性基材10を避けた位置に取付部を配置することができる。
【0047】
更に詳細には、例えば、補強シート30の張出部33に取付部が設けられている。
これにより、環状枠部31の内側の領域において、取付部の配置箇所を設けた構造を実現することができる。
【0048】
ここで、図7(a)及び図7(b)に示すように、張出部33の周縁部に対して、伸縮性基材10における切欠形状部16の縁部が重なっている。
これにより、張出部33ひいては補強シート30が伸縮性基材10に貼付された状態を良好に維持することができる。更には、張出部33に設けられているとともに伸縮性基材10の切欠形状部16の内部に配置されている取付部が、伸縮性基材10に対して相対的に変位してしまうことも抑制できる。よって、伸縮性フレキシブルプリント基板100に対する装着物200の取付位置を良好に維持することができる。
より詳細には、図7(b)に示すように、張出部33の周縁部は、伸縮性基材10と伸縮性カバー50とによって上下から挟持されている。
【0049】
また、平面視において、例えば、環状枠部31の内側に電極部21が配置されている。
これにより、伸縮性フレキシブルプリント基板100を肌300に貼付する前の段階において、伸縮性基材10における電極部21の形成領域において、伸縮性基材10の主面がその面方向に展開された状態を十分に維持できる。よって、伸縮性基材10のシワや撚れの発生を抑制しつつ、電極部21の主面が肌300に沿うように伸縮性フレキシブルプリント基板100を配置することが容易となる。
【0050】
張出部33の外形線は、例えば、補強シート30の内向きに凸の弧状である。換言すると、張出部33の外形線は、角部を含まないR形状となっている。
本実施形態の場合、伸縮性フレキシブルプリント基板100において、補強シート30の配置領域の方が、当該補強シート30の非配置領域と比較して、より安定的に肌300に対して貼付することができる。そして、張出部33の外形線がR形状となっていることによって、張出部33の外形線が角部を含む場合と比べて、剥離の起点となりやすい部位(角部)を有さない形状となるので、張出部33の配置領域が肌300に対して貼り付けられた状態を更に良好に維持することができる。伸縮性フレキシブルプリント基板100の全体としても、肌300に対して貼付された状態を良好に維持することができるので、電極部21が肌300に沿って配置された状態を良好に維持することができる。
より詳細には、第1張出部33a及び第2張出部33bの各々の外形線は、例えば、平面視において、環状枠部31の短手方向における一端部(本実施形態の場合、図5における上側の端部)の内周縁から環状枠部31の長軸(仮想線413)に向けて凸の弧状である。
第3張出部33cの外形線は、例えば、平面視において、環状枠部31の短手方向における他端部(本実施形態の場合、図5における下側の端部)の内周縁から環状枠部31の長軸(仮想線413)に向けて凸の弧状である。
また、平面視において、第1張出部33a~第3張出部33cの各々は、例えば、長円をその短軸に沿って2等分した略半長円形状である。
なお、補強シート30が有する張出部33の数、張出部33の平面形状や位置関係は、上述の例に限定されず、伸縮性フレキシブルプリント基板100の寸法や用途に応じて適宜設定することができる。
【0051】
また、本実施形態の場合、装着物200に設けられた第2取付部に対して取付部を取り付けることによって、装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100に対して取付可能である。
より詳細には、取付部は、一例として、基板側面ファスナー95であり、第2取付部は、基板側面ファスナー95に対して着脱可能な装着物側面ファスナー220である。
このような構成によれば、第2取付部に対して取付部を取り付ける動作、更には第2取付部から取付部を取り外す動作を容易に行うことができる。よって、伸縮性フレキシブルプリント基板100に対する装着物200の取付位置の調整を容易に行うことができる。
なお、本発明において、取付部は、例えば、雌ホック部材(又は雄ホック部材)であり、第2取付部は、雌ホック部材に対して着脱可能な雄ホック部材(又は雄ホック部材に対して着脱可能な雌ホック部材)であってもよい。この場合、雄ホック部材の嵌合部が雌ホック部材の被嵌合部に対して嵌合することによって、雄ホック部材が雌ホック部材に対して装着される。
ただし、本発明はこの例に限らず、例えば、取付部を装着物200に対して直接的に取り付けることによって、装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100に対して取付可能となっていてもよい。この場合、取付部は、一例として、両面テープである。
【0052】
伸縮性フレキシブルプリント基板100は、例えば、基板側面ファスナー95が配置されている側とは反対側の面(本実施形態の場合、図8における上面)が生体の肌300に貼り付けられた状態で使用されるものである。
そして、基板側面ファスナー95は、装着物側面ファスナー220が有するループ223に対して係合する複数のフック93を有する。
このような構成によれば、装着物200側の装着物側面ファスナー220が複数のフック93を有する場合とは異なり、複数のフック93による肌300への刺激を抑制することができる。
図2及び図8に示すように、基板側面ファスナー95は、厚みを有するシート状の基部91を備え、複数のフック93は、当該基部91の一方の面(本実施形態の場合、図2における下面)から起立しており、カギ状に形成されている。
同様に、装着物側面ファスナー220は、厚みを有するシート状の基部221を備え、ループ223は、当該基部221の一方の面(本実施形態の場合、図8における上面)に形成されている。
基部91の厚み寸法は、例えば、伸縮性基材10の厚み寸法及び伸縮性導体パターン20の厚み寸法の合計値よりも大きいことが好ましく、より好ましくは、伸縮性基材10の厚み寸法、伸縮性導体パターン20の厚み寸法及び第2剥離フィルム76の厚み寸法の合計値よりも大きい。
このようにすることによって、装着物200が伸縮性フレキシブルプリント基板100に対して取り付けられた状態において、装着物200と伸縮性フレキシブルプリント基板100のとの間には間隙が形成される。そして、装着物200と伸縮性フレキシブルプリント基板100のとの間の間隙に指を差し込むことによって、装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100から容易に取り外すことができる。
基板側面ファスナー95及び装着物側面ファスナー220としては、特に限定されず、例えば、衣料等に一般的に使用されるものを用いることができる。
【0053】
本実施形態の場合、図1に示すように、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、3つ以上の基板側面ファスナー95を備えている。
図5に示すように、3つ以上の基板側面ファスナー95には、第1基板側面ファスナー96及び第2基板側面ファスナー97と、第1基板側面ファスナー96と第2基板側面ファスナー97とを結ぶ線分からオフセットされた位置に配置された第3基板側面ファスナー98と、が含まれる。なお、図5においては、基板側面ファスナー95を仮想線で図示している。
このような構成によれば、厚みを有する基板側面ファスナー95及び装着物側面ファスナー220を用いた場合であっても、3箇所(第1基板側面ファスナー96~第3基板側面ファスナー98)において、基板側面ファスナー95が装着物側面ファスナー220に対して取り付けられることとなるので、より安定的に装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100に対して取り付けることができる。
なお、ここでいう第1基板側面ファスナー96と第2基板側面ファスナー97とを結ぶ線分とは、少なくとも第1基板側面ファスナー96と中心と第2基板側面ファスナー97の中心とを結ぶ直線(図5に示す仮想線414)を意味しており、好ましくは、第1基板側面ファスナー96及び第2基板側面ファスナー97の各々の外径と同等の幅を有し、当該第1基板側面ファスナー96及び第2基板側面ファスナー97の各々の周縁同士を結ぶ直線(図5に示す仮想線415)である。
【0054】
図5に示すように、一例として、伸縮性フレキシブルプリント基板100の長手方向において、第1基板側面ファスナー96、第3基板側面ファスナー98及び第2基板側面ファスナー97がこの順に配置されている。
すなわち、3つの基板側面ファスナー95は、伸縮性フレキシブルプリント基板100の長手方向に並んで配置されている。このような構成によれば、伸縮性フレキシブルプリント基板100の長手方向に沿って装着物200を当該伸縮性フレキシブルプリント基板100に取り付けることが容易となる。
【0055】
より詳細には、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、例えば、3つの基板側面ファスナー95(第1基板側面ファスナー96、第2基板側面ファスナー97及び第3基板側面ファスナー98)を有する。
図1及び図2に示すように、例えば、第1張出部33aの一方の面30a(本実施形態の場合、図2における下面)に第1基板側面ファスナー96が設けられており、第2張出部33bの一方の面30a(同上)に第2基板側面ファスナー97が設けられており、第3張出部33cの一方の面30a(同上)に第3基板側面ファスナー98が設けられている。平面視において、例えば、第1基板側面ファスナー96の中心は第1張出部33aの中心と一致しており、第2基板側面ファスナー97の中心は第2張出部33bの中心と一致しており、第3基板側面ファスナー98の中心は第3張出部33cの中心と一致している。各基板側面ファスナー95は、例えば、対応する張出部33の一方の面30aに対して接着剤、粘着層又は両面テープ等によって接合されている。
環状枠部31の長軸(図5に示す仮想線413)を基準として、第1基板側面ファスナー96及び第2基板側面ファスナー97は、環状枠部31の短手方向における一方側(本実施形態の場合、図5における上側)に配置されており、第3基板側面ファスナー98は、環状枠部31の短手方向における他方側(本実施形態の場合、図5における下側)に配置されている。
第1基板側面ファスナー96及び第2基板側面ファスナー97は、楕円部15の長手方向において並んで配置されているとともに互いに離間している。
第3基板側面ファスナー98は、例えば、楕円部15の長手方向において、第1基板側面ファスナー96と第2基板側面ファスナー97との中間に配置されている。
楕円部15の長手方向において、第1基板側面ファスナー96、第3基板側面ファスナー98及び第2基板側面ファスナー97が左側からこの順に配置されている。
第1基板側面ファスナー96~第3基板側面ファスナー98は、互いに同一形状及び同一寸法に設定されている。本実施形態の場合、一例として、第1基板側面ファスナー96~第3基板側面ファスナー98の各々の平面形状は、正円形状である。
なお、伸縮性フレキシブルプリント基板100が有する取付部(基板側面ファスナー95)の数、取付部(同上)の平面形状や位置関係は、上述の例に限定されず、伸縮性フレキシブルプリント基板100の寸法や用途に応じて適宜設定することができる。
【0056】
また、本実施形態の場合、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、1つの装着物側面ファスナー220を備える。
装着物側面ファスナー220は、例えば、平面視において、伸縮性フレキシブルプリント基板100の長手方向に長尺な形状に形成されている。
そして、図8に示すように、1つの装着物側面ファスナー220に対して、3つの基板側面ファスナー95が取り付けされる。
なお、装着物200が有する第2取付部(装着物側面ファスナー220)の数、第2取付部(同上)の平面形状や位置関係は、上述の例に限定されず、装着物200の寸法や用途に応じて適宜設定することができる。
【0057】
ここで、取付部(第1基板側面ファスナー96~第2基板側面ファスナー97)の外径は張出部33の外径の半分未満である。
これにより、張出部33における基板側面ファスナー95の配置領域(貼りしろ)を十分に確保することができる。
なお、ここで「取付部の外径が張出部33の外径の半分未満である」とは、張出部33の重心を通り当該張出部33の外縁上の2点を繋ぐ線分の長さ(差し渡しの長さ)のうち、少なくとも最大のもの(最大外径)が取付部の円相当径の2倍を超えることを意味しており、より好ましくは上記線分の長さ(差し渡しの長さ)のうち最小のもの(最小外径)が取付部の円相当径の2倍を超える。
【0058】
基板側面ファスナー95の外径は、例えば、8mm以上11mm以下であることが好ましく、より好ましくは8mm以上12mm以下である。
張出部33の外径は、例えば、16mm以上20mm以下であることが好ましく、より好ましくは18mm以上20mm以下である。
【0059】
図1及び図7(a)等に示すように、平面視において、第1基板側面ファスナー96は、第1切欠形状部16aの外形線の内側に配置されており、第2基板側面ファスナー97は、第2切欠形状部16bの外形線の内側に配置されており、第3基板側面ファスナー98は、第3切欠形状部16cの外形線の内側に配置されている。なお、第1基板側面ファスナー96及びその周辺構造の端面図、及び、第2基板側面ファスナー97及びその周辺構造の端面図は、図7(a)に示す第3基板側面ファスナー98及びその周辺構造の端面図と同様のためそれぞれ図示を省略している。
第1基板側面ファスナー96は、伸縮性基材10の第1切欠形状部16a及び第2剥離フィルム76の第1切欠形状部76aを介して、伸縮性基材10及び第2剥離フィルム76の各々から露出している。
同様に、第2基板側面ファスナー97は、伸縮性基材10の第2切欠形状部16b及び第2剥離フィルム76の第2切欠形状部76bを介して、伸縮性基材10及び第2剥離フィルム76の各々から露出している。
第3基板側面ファスナー98は、伸縮性基材10の第3切欠形状部16c及び第2剥離フィルム76の第3切欠形状部76cを介して、伸縮性基材10及び第2剥離フィルム76の各々から露出している。
【0060】
伸縮性フレキシブルプリント基板100を使用する際には、例えば、先ず、各電極部21(第1電極部21a~第3電極部21c)に対して、それぞれ導電性粘着層80(第1導電性粘着層81~第3導電性粘着層)を貼付する。続いて、第1剥離フィルム71を粘着層60から剥離し、伸縮性フレキシブルプリント基板100の下面側において粘着層60が露出する状態にする。そして、粘着層60及び導電性粘着層80を介して伸縮性フレキシブルプリント基板100を肌300に対して貼付することができる。したがって、伸縮性フレキシブルプリント基板100は、伸縮性基材10の一方の面10aが上側、その反対側の面(他方の面10b)が下側を向いた姿勢で肌300に貼付される。次に、第2剥離フィルム76を伸縮性基材10から剥離し、伸縮性フレキシブルプリント基板100の上面側において伸縮性基材10が露出する状態にする。そして、装着物200を、伸縮性基材10の上面(他方の面10b)上に配置する。より詳細には、各基板側面ファスナー95(第1基板側面ファスナー96~第3基板側面ファスナー98)が、装着物側面ファスナー220に対して重なるように配置し、基板側面ファスナー95及び装着物側面ファスナー220を介して装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100に対して取り付ける。
ここで、図8に示すように、基板側面ファスナー95及び装着物側面ファスナー220は、それぞれ厚みを有する基部91、221を含む。このため、装着物200が伸縮性フレキシブルプリント基板100に対して取り付けられた状態において、基板側面ファスナー95及び装着物側面ファスナー220の各々の厚みによって、装着物200と伸縮性フレキシブルプリント基板100のとの間には間隙が形成される。そして、装着物200と伸縮性フレキシブルプリント基板100のとの間の間隙に指を差し込むことによって、装着物200を伸縮性フレキシブルプリント基板100から容易に取り外すことができる。また、基板側面ファスナー95を装着物側面ファスナー220から剥がす際には、基板側面ファスナー95は、当該基板側面ファスナー95の端(縁)から徐々に剥がれていくため、肌300への刺激を抑制することができる。
【0061】
以上、図面を参照して実施形態を説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0062】
例えば、上記の例においては、伸縮性導体パターン20によって、脳波、筋電位及び心電等の生体信号を生体から検出する例を説明した。ただし、本発明において、伸縮性導体パターン20は、例えば、その一部分がアンテナとして機能し、当該アンテナが受信した信号を外部機器(不図示)に伝達するように構成されていてもよい。
【0063】
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)伸縮性基材と、
前記伸縮性基材の一方の面に形成されていて、電極部と、前記電極部から延出している配線部と、を有する伸縮性導体パターンと、
を備える伸縮性フレキシブルプリント基板であって、
前記伸縮性基材の前記一方の面に積層されて前記伸縮性導体パターンを覆っている伸縮性カバーを備え、
前記伸縮性カバーに形成された開口を介して、前記電極部が前記伸縮性カバーから露出しており、
当該伸縮性フレキシブルプリント基板は、
前記配線部の少なくとも一部分の配置領域と前記電極部の配置領域とを避けて前記伸縮性基材に積層されている補強シートと、
前記補強シートの一方の面に設けられている取付部と、
を更に備え、
前記取付部によって、当該伸縮性フレキシブルプリント基板に装着される装着物を当該伸縮性フレキシブルプリント基板に対して取付可能である伸縮性フレキシブルプリント基板。
(2)平面視において、前記取付部は、前記伸縮性導体パターンを避けた位置に配置されている(1)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(3)平面視において、前記取付部は、前記伸縮性基材を避けた位置に配置されている(2)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(4)当該伸縮性基材の外形線は、当該伸縮性基材の内側に向けて切り欠かれた形状の切欠形状部を有し、
平面視において、前記切欠形状部の内部に前記取付部が配置されている(3)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(5)前記補強シートは、
前記伸縮性基材の周縁に沿って配置された環状枠部と、
前記環状枠部から内側に向けて張り出している張出部と、
を有し、
前記張出部に前記取付部が設けられている(4)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(6)前記張出部の周縁部に対して、前記伸縮性基材における前記切欠形状部の縁部が重なっている(5)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(7)平面視において、前記環状枠部の内側に前記電極部が配置されている(5)又は(6)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(8)前記張出部の外形線は、前記補強シートの内向きに凸の弧状である(5)から(7)のいずれか一項に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(9)前記取付部の外径は前記張出部の外径の半分未満である(5)から(8)のいずれか一項に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(10)前記補強シートは、前記伸縮性基材と前記伸縮性カバーとの層間に配置されている(1)から(9)のいずれか一項に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(11)前記伸縮性カバーにおける前記伸縮性基材側とは反対側の面には、当該伸縮性フレキシブル基板を生体の肌に貼り付けるための粘着層が形成されている(1)から(10)のいずれか一項に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(12)前記装着物に設けられた第2取付部に対して前記取付部を取り付けることによって、前記装着物を当該伸縮性フレキシブルプリント基板に対して取付可能である(1)から(11)のいずれか一項に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(13)前記取付部は、基板側面ファスナーであり、
前記第2取付部は、前記基板側面ファスナーに対して着脱可能な装着物側面ファスナーである(12)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(14)当該伸縮性フレキシブルプリント基板は、前記基板側面ファスナーが配置されている側とは反対側の面が生体の肌に貼り付けられた状態で使用されるものであり、
前記基板側面ファスナーは、前記装着物側面ファスナーが有するループに対して係合する複数のフックを有する(13)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(15)3つ以上の前記基板側面ファスナーを備え、
前記3つ以上の基板側面ファスナーには、
第1基板側面ファスナー及び第2基板側面ファスナーと、
前記第1基板側面ファスナーと前記第2基板側面ファスナーとを結ぶ線分からオフセットされた位置に配置された第3基板側面ファスナーと、
が含まれる(13)又は(14)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
(16)当該伸縮性フレキシブルプリント基板の長手方向において、前記第1基板側面ファスナー、前記第3基板側面ファスナー及び前記第2基板側面ファスナーがこの順に配置されている(15)に記載の伸縮性フレキシブルプリント基板。
【符号の説明】
【0064】
10 伸縮性基材
10a 一方の面
10b 他方の面
15 楕円部
16 切欠形状部
16a 第1切欠形状部
16b 第2切欠形状部
16c 第3切欠形状部
17 第1直線部
20 伸縮性導体パターン
21 電極部
21a 第1電極部
21b 第2電極部
21c 第3電極部
26 配線部
26a 第1配線部
26b 第2配線部
26c 第3配線部
28 標示部
30 補強シート
30a 一方の面
31 環状枠部
33 張出部
33a 第1張出部
33b 第2張出部
33c 第3張出部
36 第2直線部
38 摘まみ部
40 外部端子
45 補強板
46 接着剤
50 伸縮性カバー
55 開口
56 第1開口
57 第2開口
58 第3開口
60 粘着層
61 第1開口
62 第2開口
63 第3開口
71 第1剥離フィルム
71a 第1開口
71b 第2開口
71c 第3開口
76 第2剥離フィルム
76a 第1切欠形状部
76b 第2切欠形状部
76c 第3切欠形状部
80 導電性粘着層
81 第1導電性粘着層
82 第2導電性粘着層
91 基部
93 フック
95 基板側面ファスナー(取付部)
96 第1基板側面ファスナー
97 第2基板側面ファスナー
98 第3基板側面ファスナー
100 伸縮性フレキシブルプリント基板
110 貼付部
120 非貼付部
200 装着物
220 装着物側面ファスナー(第2取付部)
221 基部
223 ループ
300 肌
411、412、413、414、415、416 仮想線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8