特開 2024-112385 バッテリ装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024112385

(43)【公開日】2024-08-21

(54)【発明の名称】バッテリ装置

(51)【国際特許分類】

   H01M 50/50 20210101AFI20240814BHJP

   H01M 50/211 20210101ALI20240814BHJP

   H01M 50/557 20210101ALI20240814BHJP

   H01M 50/296 20210101ALI20240814BHJP

【ＦＩ】

H01M50/50 201Z

H01M50/211

H01M50/557

H01M50/296

【審査請求】未請求

【請求項の数】8

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023017353

(22)【出願日】2023-02-08

(71)【出願人】

【識別番号】000005326

【氏名又は名称】本田技研工業株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110003683

【氏名又は名称】弁理士法人桐朋

(72)【発明者】

【氏名】石原 裕也

【テーマコード（参考）】

5H040

5H043

【Ｆターム（参考）】

5H040AA06

5H040AT04

5H040JJ02

5H043AA19

5H043CA08

5H043FA02

5H043HA02D

5H043JA26D

5H043LA22D

(57)【要約】      （修正有）

【課題】バッテリセル間の間隔を狭くできるバッテリ装置を提供する。
【解決手段】Ｘ方向に積層された複数のバッテリセル１４を備えるバッテリ装置であって、当該バッテリ装置は、第１バッテリセル１４ａの正極タブ２０と、第２バッテリセル１４ｂの負極タブ２２とが互いに接続される第１タブ接続部２４ａと、第３バッテリセル１４ｃの正極タブ２０と、第４バッテリセル１４ｄの負極タブ２２とが互いに接続される第２タブ接続部２４ｂと、を備え、第１タブ接続部２４ａと第２タブ接続部２４ｂとは、Ｙ方向において互いに隣接している。
【選択図】図４

【特許請求の範囲】

【請求項1】

第１方向に積層された複数のバッテリセルを備えるバッテリ装置であって、
複数の前記バッテリセルのうちの第１バッテリセルに備えられた第１電極タブと、前記第１バッテリセルに隣接する第２バッテリセルに備えられた第２電極タブとが互いに接続される第１タブ接続部と、
前記第２バッテリセルに隣接する第３バッテリセルに備えられた第３電極タブと、前記第３バッテリセルに隣接する第４バッテリセルに備えられた第４電極タブとが互いに接続される第２タブ接続部と、
を備え、
前記第１タブ接続部と前記第２タブ接続部とは、前記第１方向と交差する第２方向において互いに隣接している、バッテリ装置。

【請求項2】

請求項１に記載のバッテリ装置において、
前記第４バッテリセルに隣接する第５バッテリセルに備えられた第５電極タブと、前記第５バッテリセルに隣接する第６バッテリセルに備えられた第６電極タブとが互いに接続される第３タブ接続部を更に備え、
前記第２タブ接続部と、前記第３タブ接続部とが、前記第２方向において互いに隣接しており、
前記第１タブ接続部と、前記第３タブ接続部とが、前記第１方向に配列されている、バッテリ装置。

【請求項3】

請求項１に記載のバッテリ装置において、
前記第１電極タブと、前記第２電極タブと、前記第３電極タブと、前記第４電極タブとは、前記第１方向の一方に折り曲げられている、バッテリ装置。

【請求項4】

請求項２に記載のバッテリ装置において、
前記第１電極タブと、前記第２電極タブと、前記第３電極タブと、前記第４電極タブと、前記第５電極タブと、前記第６電極タブとが、前記第１方向の一方に折り曲げられている、バッテリ装置。

【請求項5】

請求項１に記載のバッテリ装置において、
前記第１タブ接続部では、前記第１電極タブと前記第２電極タブとが複数の締結部材を用いて互いに締結される、バッテリ装置。

【請求項6】

請求項５に記載のバッテリ装置において、
前記第１電極タブと前記第２電極タブとを互いに締結するために用いられる複数の前記締結部材のうちの一の締結部材は、バッテリ管理装置に接続される、バッテリ装置。

【請求項7】

請求項５に記載のバッテリ装置において、
ターミナルブロックを更に備え、
前記第１電極タブと前記第２電極タブとは、前記締結部材により前記ターミナルブロックに固定される、バッテリ装置。

【請求項8】

請求項７に記載のバッテリ装置において、
ターミナルプレートを有し、
前記ターミナルブロックは、前記ターミナルプレートに係合する係合部を備える、バッテリ装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、バッテリ装置に関する。

【背景技術】

【0002】

下記特許文献１には、バッテリセルの接続構造が開示されている。このバッテリセルの接続構造では、バッテリセルの電極と、別のバッテリセルの電極とが、ねじにより締結される。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２００８－１８６７２５号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

ねじに対してバッテリセルの厚さが比較的薄い場合、上記特許文献１に開示された技術では、バッテリセル間の間隔が広くなる課題がある。

【0005】

本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の態様は、第１方向に積層された複数のバッテリセルを備えるバッテリ装置であって、当該バッテリ装置は、複数の前記バッテリセルのうちの第１バッテリセルに備えられた第１電極タブと、前記第１バッテリセルに隣接する第２バッテリセルに備えられた第２電極タブとが互いに接続される第１タブ接続部と、前記第２バッテリセルに隣接する第３バッテリセルに備えられた第３電極タブと、前記第３バッテリセルに隣接する第４バッテリセルに備えられた第４電極タブとが互いに接続される第２タブ接続部と、を備え、前記第１タブ接続部と前記第２タブ接続部とは、前記第１方向と交差する第２方向において互いに隣接している。

【発明の効果】

【0007】

本発明により、バッテリセル間の間隔を狭くできる。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】図１は、バッテリ装置の斜視図である。

【図2】図２は、バッテリモジュールの斜視図である。

【図3】図３は、バッテリモジュールの上面図である。

【図4】図４は、バッテリセルの斜視図である。

【図5】図５は、第１のタイプのバッテリセルを示す斜視図である。

【図6】図６は、第２のタイプのバッテリセルを示す斜視図である。

【図7】図７は、第３のタイプのバッテリセルを示す斜視図である。

【図8】図８は、第４のタイプのバッテリセルを示す斜視図である。

【図9】図９は、正極タブと負極タブとの接続箇所の拡大斜視図である。

【図10】図１０は、ターミナルブロックの斜視図である。

【図11】図１１は、正極タブと負極タブとの接続箇所の断面図である。

【図12】図１２は、正極タブと負極タブとの接続箇所の断面図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

〔一実施形態〕
一実施形態によるバッテリ装置について図面を用いて説明する。図１は、バッテリ装置１０の斜視図である。図１には、Ｘ方向、Ｙ方向及びＺ方向を示す矢印が示されている。Ｘ方向とＹ方向とＺ方向とは互いに直交する。また、Ｘ方向の一方を＋Ｘ方向とし、他方を－Ｘ方向とする。Ｙ方向とＺ方向についても同様とする。Ｘ方向は、本発明の第１方向に相当する。Ｙ方向は、本発明の第２方向に相当する。

【0010】

バッテリ装置１０は、４つのバッテリモジュール１２を有する。バッテリモジュール１２は、Ｙ方向に一列に配列される。４つのバッテリモジュール１２は直列に接続される。

【0011】

図２は、バッテリモジュール１２の斜視図である。図３は、バッテリモジュール１２の上面図である。バッテリモジュール１２は、Ｘ方向に積層された複数のバッテリセル１４を有する。積層された複数のバッテリセル１４は、直列に接続される。積層されたバッテリセル１４は、バッテリフレーム１６により保持される。バッテリフレーム１６が、積層されたバッテリセル１４を両端から押圧することにより、バッテリセル１４に圧力を加える。これにより、バッテリセル１４の膨張が抑制される。

【0012】

［バッテリセルの構成］
図４は、バッテリセル１４の斜視図である。図４は、６枚のバッテリセル１４が重ねられた状態を示す。

【0013】

バッテリセル１４は、ラミネート型のバッテリである。バッテリセル１４は、矩形の板状に形成された本体部１８を有する。バッテリセル１４は、板状に形成された正極タブ２０及び負極タブ２２を有する。正極タブ２０及び負極タブ２２は、本体部１８から＋Ｚ方向に突出する。正極タブ２０はアルミニウムにより形成され、負極タブ２２は銅により形成される。正極タブ２０及び負極タブ２２は、＋Ｘ方向に折り曲げられている。

【0014】

以下では、図４の最も－Ｘ方向に位置するバッテリセル１４を第１バッテリセル１４ａと記載することがある。第１バッテリセル１４ａに隣接するバッテリセル１４を、第２バッテリセル１４ｂと記載することがある。第２バッテリセル１４ｂに隣接するバッテリセル１４を、第３バッテリセル１４ｃと記載することがある。第３バッテリセル１４ｃに隣接するバッテリセル１４を、第４バッテリセル１４ｄと記載することがある。第４バッテリセル１４ｄに隣接するバッテリセル１４を、第５バッテリセル１４ｅと記載することがある。第５バッテリセル１４ｅに隣接するバッテリセル１４を、第６バッテリセル１４ｆと記載することがある。

【0015】

バッテリセル１４には、正極タブ２０及び負極タブ２２の形状が互いに異なる４つのタイプがある。図５は、第１のタイプのバッテリセル１４を示す斜視図である。図６は、第２のタイプのバッテリセル１４を示す斜視図である。図７は、第３のタイプのバッテリセル１４を示す斜視図である。図８は、第４のタイプのバッテリセル１４を示す斜視図である。

【0016】

第１バッテリセル１４ａ及び第５バッテリセル１４ｅは、第１のタイプのバッテリセル１４である。第２バッテリセル１４ｂ及び第６バッテリセル１４ｆとは、第２のタイプのバッテリセル１４である。第３バッテリセル１４ｃは、第３のタイプのバッテリセル１４である。第４バッテリセル１４ｄは、第４のタイプのバッテリセル１４である。

【0017】

図５に示すように、第１のタイプのバッテリセル１４は、バッテリセル１４の幅方向において、正極タブ２０が外寄りに位置し、負極タブ２２が外寄りに位置する。図６に示すように、第２のタイプのバッテリセル１４は、バッテリセル１４の幅方向において、正極タブ２０が内寄りに位置し、負極タブ２２が外寄りに位置する。図７に示すように、第３のタイプのバッテリセル１４は、バッテリセル１４の幅方向において、正極タブ２０が内寄りに位置し、負極タブ２２が内寄りに位置する。図８に示すように、第４バッテリセル１４ｄは、バッテリセル１４の幅方向において、正極タブ２０が外寄りに位置し、負極タブ２２が内寄りに位置する。

【0018】

一のバッテリセル１４の正極タブ２０と、当該一のバッテリセル１４に隣接する他のバッテリセル１４の負極タブ２２とが、Ｚ方向に重ね合わされて接合される。具体的には、第１バッテリセル１４ａの正極タブ２０と、第２バッテリセル１４ｂの負極タブ２２とが接合される。第２バッテリセル１４ｂの正極タブ２０と、第３バッテリセル１４ｃの負極タブ２２とが接合される。第３バッテリセル１４ｃの正極タブ２０と、第４バッテリセル１４ｄの負極タブ２２とが接合される。第４バッテリセル１４ｄの正極タブ２０と、第５バッテリセル１４ｅの負極タブ２２とが接合される。第５バッテリセル１４ｅの正極タブ２０と、第６バッテリセル１４ｆの負極タブ２２とが接合される。

【0019】

第１バッテリセル１４ａの正極タブ２０は、本発明の第１電極タブに相当する。第２バッテリセル１４ｂの負極タブ２２は、本発明の第２電極タブに相当する。第３バッテリセル１４ｃの正極タブ２０は、本発明の第３電極タブに相当する。第４バッテリセル１４ｄの負極タブ２２は、本発明の第４電極タブに相当する。第５バッテリセル１４ｅの正極タブ２０は、本発明の第５電極タブに相当する。第６バッテリセル１４ｆの負極タブ２２は、本発明の第６電極タブに相当する。

【0020】

図４に示すように、第１タブ接続部２４ａと第２タブ接続部２４ｂとがＹ方向において隣接する。第１タブ接続部２４ａにおいて、第１バッテリセル１４ａの正極タブ２０と第２バッテリセル１４ｂの負極タブ２２とが互いに接続される。第２タブ接続部２４ｂにおいて、第３バッテリセル１４ｃの正極タブ２０と第４バッテリセル１４ｄの負極タブ２２とが互いに接続される。

【0021】

また、第２タブ接続部２４ｂと第３タブ接続部２４ｃとがＹ方向において隣接する。さらに、第１タブ接続部２４ａと第３タブ接続部２４ｃとがＸ方向において隣接する。第３タブ接続部２４ｃにおいて、第５バッテリセル１４ｅの正極タブ２０と第６バッテリセル１４ｆの負極タブ２２とが互いに接続される。

【0022】

すなわち、図４に示すように、第１バッテリセル１４ａの正極タブ２０と、第２バッテリセル１４ｂの負極タブ２２とが接続される第１タブ接続部２４ａと、第３バッテリセル１４ｃの正極タブ２０と、第４バッテリセル１４ｄの負極タブ２２とが接続される第２タブ接続部２４ｂとが、Ｘ方向視でオーバラップしない。そのため、第１タブ接続部２４ａのＸ方向長さを確保しても、第１タブ接続部２４ａは第２タブ接続部２４ｂと干渉しない。

【0023】

同様に、図４に示すように、第３バッテリセル１４ｃの正極タブ２０と、第４バッテリセル１４ｄの負極タブ２２とが接続される第２タブ接続部２４ｂと、第５バッテリセル１４ｅの正極タブ２０と、第６バッテリセル１４ｆの負極タブ２２とが接続される第３タブ接続部２４ｃとが、Ｘ方向視でオーバラップしない。そのため、第２タブ接続部２４ｂのＸ方向長さを確保しても、第２タブ接続部２４ｂは第３タブ接続部２４ｃと干渉しない。

【0024】

バッテリモジュール１２は、バッテリセル１４が、第１のタイプ、第２のタイプ、第３のタイプ、第４のタイプ、第１のタイプの順で繰り返し並べられて形成される。

【0025】

後述するタブプレート３２で隠れているが、図３のタブプレート３２の位置には、正極タブ２０と負極タブ２２との接続部が位置する。すなわち、中心線Ｌの一方側には、正極タブ２０と負極タブ２２との接続部がＸ方向に２列配列される。また、中心線Ｌの他方側には、正極タブ２０と負極タブ２２との接続部がＸ方向に２列配列される。中心線Ｌは、積層された複数のバッテリセル１４の幅方向の中心を結んだ線に対応する。

【0026】

［正極タブと負極タブとの接続］
図９は、正極タブ２０と負極タブ２２との接続箇所の拡大斜視図である。図１０は、ターミナルブロック２６の斜視図である。図１１及び図１２は、正極タブ２０と負極タブ２２との接続箇所の断面図である。図１１はＸ方向視した断面図であり、図１２はＹ方向視した断面図である。

【0027】

図９、図１１、図１２に示すように、正極タブ２０と負極タブ２２とは、２枚のタブプレート３２により挟まれた状態で、第１ボルト２８と第２ボルト３０によりターミナルブロック２６に固定される。第２ボルト３０には、不図示のバッテリ管理装置が接続される。バッテリ管理装置は、互いに隣接するバッテリセル１４のセル間電圧、バッテリセル１４の温度を監視し、バッテリモジュール１２の充放電を制御する。

【0028】

図１０に示すように、ターミナルブロック２６は係合部３４を有する。図１１に示すように、係合部３４は、ターミナルプレート３６のガイド溝３８に係合される。ターミナルプレート３６により、ターミナルブロック２６の位置が位置決めされる。

【0029】

［作用効果］
本実施形態のバッテリ装置１０は、第１タブ接続部２４ａと第２タブ接続部２４ｂとがＹ方向において互いに隣接する。第１タブ接続部２４ａにおいて、第１バッテリセル１４ａに備えられた正極タブ２０と、第２バッテリセル１４ｂに備えられた負極タブ２２とが互いに接続される。第２タブ接続部２４ｂにおいて、第３バッテリセル１４ｃに備えられた正極タブ２０と、第４バッテリセル１４ｄに備えられた負極タブ２２とが互いに接続される。そのため、第１タブ接続部２４ａ及び第２タブ接続部２４ｂのＸ方向の長さを、第１ボルト２８及び第２ボルト３０の径よりも長くしつつ、第１バッテリセル１４ａ、第２バッテリセル１４ｂ、第３バッテリセル１４ｃ及び第４バッテリセル１４ｄの互いの間隔を狭くできる。その結果、バッテリモジュール１２の長さを短くでき、バッテリ装置１０を小型化できる。

【0030】

本実施形態のバッテリ装置１０は、バッテリモジュール１２において、第２タブ接続部２４ｂと第３タブ接続部２４ｃとが、Ｙ方向において互いに隣接し、第１タブ接続部２４ａと第３タブ接続部２４ｃとが、Ｘ方向において互いに隣接する。第３タブ接続部２４ｃにおいて、第５バッテリセル１４ｅに備えられた正極タブ２０と、第６バッテリセル１４ｆに備えられた負極タブ２２とが互いに接続される。そのため、第１タブ接続部２４ａ及び第２タブ接続部２４ｂのＸ方向の長さを、第１ボルト２８及び第２ボルト３０の径よりも長くしつつ、第１バッテリセル１４ａ、第２バッテリセル１４ｂ、第３バッテリセル１４ｃ、第４バッテリセル１４ｄ、第５バッテリセル１４ｅ及び第６バッテリセル１４ｆの互いの間隔を狭くできる。

【0031】

本実施形態のバッテリ装置１０では、バッテリセル１４の正極タブ２０及び負極タブ２２は、共に＋Ｘ方向に折り曲げられる。これにより、一のバッテリセル１４の正極タブ２０と、当該一のバッテリセル１４に対して＋Ｘ方向に隣接する他のバッテリセル１４の負極タブ２２とのタブ接続部は、一のバッテリセル１４と他のバッテリセル１４との中間部よりも＋Ｘ方向に位置する。そのため、タブ接続部のＸ方向の長さを確保しつつ、一のバッテリセル１４と他のバッテリセル１４との間隔を狭くできる。

【0032】

本実施形態のバッテリ装置１０では、一のバッテリセル１４の正極タブ２０と、他のバッテリセル１４の負極タブ２２とは、第１ボルト２８及び第２ボルト３０の２本のボルトを用いて互いに締結される。これにより、正極タブ２０と負極タブ２２との接触圧力を、１本のボルトにより確保する場合のボルトの径に比べて、２本のボルトにより確保する場合の各ボルトの径を小さくできる。さらに、図９に示すように、第１ボルト２８と第２ボルト３０とがＹ方向に並べられるため、正極タブ２０と負極タブ２２とのタブ接続部のＸ方向の長さを短くできる。

【0033】

本実施形態のバッテリ装置１０では、一のバッテリセル１４の正極タブ２０と、他のバッテリセル１４の負極タブ２２とを締結する第１ボルト２８及び第２ボルト３０のうち、第２ボルト３０はバッテリ管理装置に接続される。これにより、第２ボルト３０は、正極タブ２０と負極タブ２２とを締結する締結部材としての機能と、バッテリセル１４の物理量を伝達する伝達部材としての機能とを兼ねることができる。

【0034】

本実施形態のバッテリ装置１０では、一のバッテリセル１４の正極タブ２０と、他のバッテリセル１４の負極タブ２２とは、第１ボルト２８と第２ボルト３０とによりターミナルブロック２６に固定される。これにより、正極タブ２０と負極タブ２２との接続を強固にできる。

【0035】

本実施形態のバッテリ装置１０では、ターミナルブロック２６は、ターミナルプレート３６のガイド溝３８に係合する係合部３４を備える。これにより、ターミナルプレート３６に対してターミナルブロック２６を位置決めできる。

【0036】

〔実施形態から得られる発明〕
上記実施形態から把握しうる発明について、以下に記載する。

【0037】

第１方向に積層された複数のバッテリセル（１４）を備えるバッテリ装置（１０）であって、当該バッテリ装置は、複数の前記バッテリセルのうちの第１バッテリセル（１４ａ）に備えられた第１電極タブ（２０）と、前記第１バッテリセルに隣接する第２バッテリセル（１４ｂ）に備えられた第２電極タブ（２２）とが互いに接続される第１タブ接続部（２４ａ）と、前記第２バッテリセルに隣接する第３バッテリセル（１４ｃ）に備えられた第３電極タブ（２０）と、前記第３バッテリセルに隣接する第４バッテリセル（１４ｄ）に備えられた第４電極タブ（２２）とが互いに接続される第２タブ接続部（２４ｂ）と、を備え、前記第１タブ接続部と前記第２タブ接続部とは、前記第１方向と交差する第２方向において互いに隣接している。これにより、バッテリセル間の間隔を狭くできる。

【0038】

上記のバッテリ装置において、当該バッテリ装置は、前記第４バッテリセル（１４ｄ）に隣接する第５バッテリセル（１４ｅ）に備えられた第５電極タブ（２０）と、前記第５バッテリセルに隣接する第６バッテリセル（１４ｆ）に備えられた第６電極タブ（２２）とが互いに接続される第３タブ接続部（２４ｃ）を更に備え、前記第２タブ接続部と、前記第３タブ接続部とが、前記第２方向において互いに隣接しており、前記第１タブ接続部と、前記第３タブ接続部とが、前記第１方向に配列されてもよい。これにより、バッテリセル間の間隔を狭くできる。

【0039】

上記のバッテリ装置において、前記第１電極タブと、前記第２電極タブと、前記第３電極タブと、前記第４電極タブとは、前記第１方向の一方に折り曲げられてもよい。これにより、バッテリセル間の間隔を狭くできる。

【0040】

上記のバッテリ装置において、前記第１電極タブと、前記第２電極タブと、前記第３電極タブと、前記第４電極タブと、前記第５電極タブと、前記第６電極タブとが、前記第１方向の一方に折り曲げられてもよい。これにより、バッテリセル間の間隔を狭くできる。

【0041】

上記のバッテリ装置において、前記第１タブ接続部では、前記第１電極タブと前記第２電極タブとが複数の締結部材（２８、３０）を用いて互いに締結されてもよい。これにより、第１電極タブと第２電極タブとのタブ接続部の第１方向の長さを短くできる。

【0042】

上記のバッテリ装置において、前記第１電極タブと前記第２電極タブとを互いに締結するために用いられる複数の前記締結部材のうちの一の締結部材は、バッテリ管理装置に接続されてもよい。これにより、一の締結部材は、第１電極タブと第２電極タブとを締結する締結部材としての機能と、バッテリセルの物理量を伝達する伝達部材としての機能とを兼ねることができる。

【0043】

上記のバッテリ装置において、当該バッテリ装置は、ターミナルブロック（２６）を更に備え、前記第１電極タブと前記第２電極タブとは、前記締結部材により前記ターミナルブロックに固定されてもよい。これにより、第１電極タブと第２電極タブとの接続を強固にできる。

【0044】

上記のバッテリ装置において、ターミナルプレート（３６）を有し、前記ターミナルブロックは、前記ターミナルプレートに係合する係合部（３４）を備えてもよい。これにより、ターミナルプレートに対してターミナルブロックを位置決めできる。

【0045】

なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。

【0046】

上記実施形態では、中心線Ｌの一方側に、正極タブ２０と負極タブ２２との接続部がＸ方向に２列配列され、中心線Ｌの他方側に、正極タブ２０と負極タブ２２との接続部がＸ方向に２列配列され例を説明したが、これに限定されない。中心線Ｌの一方側に、正極タブ２０と負極タブ２２との接続部がＸ方向に３列以上配列され、中心線Ｌの他方側に、正極タブ２０と負極タブ２２との接続部がＸ方向に３列以上配列されてもよい。

【符号の説明】

【0047】

１０…バッテリ装置 １４…バッテリセル
１４ａ…第１バッテリセル １４ｂ…第２バッテリセル
１４ｃ…第３バッテリセル １４ｄ…第４バッテリセル
１４ｅ…第５バッテリセル １４ｆ…第６バッテリセル
２０…正極タブ（第１電極タブ、第３電極タブ、第５電極タブ）
２２…負極タブ（第２電極タブ、第４電極タブ、第６電極タブ）
２４ａ…第１タブ接続部 ２４ｂ…第２タブ接続部
２４ｃ…第３タブ接続部 ２６…ターミナルブロック
２８…第１ボルト（締結部材） ３０…第２ボルト（締結部材）
３４…係合部 ３６…ターミナルプレート

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】