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特開2024-112405タッチパネル管理装置、タッチパネル、タッチパネル搭載端末、タッチパネル管理方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112405
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】タッチパネル管理装置、タッチパネル、タッチパネル搭載端末、タッチパネル管理方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04883 20220101AFI20240814BHJP
【FI】
G06F3/04883
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023017379
(22)【出願日】2023-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】外村 彰英
(72)【発明者】
【氏名】片山 紘希
(72)【発明者】
【氏名】石田 州裕
(72)【発明者】
【氏名】山上 辰典
(72)【発明者】
【氏名】山地 智
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌也
(72)【発明者】
【氏名】足立 浩基
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA54
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA20
5E555BA27
5E555BA32
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB20
5E555BB27
5E555BB32
5E555BC05
5E555BC06
5E555CA12
5E555CA28
5E555CB10
5E555CB11
5E555CB16
5E555CB72
5E555CC01
5E555DA21
5E555DA24
5E555DB41
5E555DC14
5E555DD01
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】 タッチパネルによる操作精度を向上可能なタッチパネル管理装置を提供する。
【解決手段】 本発明のタッチパネル管理装置は、スワイプ情報取得部、対応付け部及び装置制御部を含み、
前記スワイプ情報取得部は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け部は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御部は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スワイプ情報取得部、対応付け部及び装置制御部を含み、
前記スワイプ情報取得部は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け部は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御部は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御する、タッチパネル管理装置。
【請求項2】
前記装置制御部は、
前記管理対象装置に対する所定の操作を検出し、
検知した操作に対応する前記管理対象装置の機能を停止させ、
検知した操作に対応するタッチパネルへのスワイプ操作を要求し、
要求したスワイプ操作の入力を検出すると、前記機能の停止を解除する、請求項1記載のタッチパネル管理装置。
【請求項3】
前記二次元のスワイプ操作が、所定の図形の描画及び文字の描画の少なくとも一方である、請求項1又は2記載のタッチパネル管理装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のタッチパネル管理装置を含むタッチパネル。
【請求項5】
請求項1もしくは2に記載のタッチパネル管理装置、または、請求項1もしくは2に記載のタッチパネル管理装置を含むタッチパネルを含むタッチパネル搭載端末。
【請求項6】
スワイプ情報取得工程、対応付け工程及び装置制御工程を含み、
前記スワイプ情報取得工程は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け工程は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御工程は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御する、タッチパネル管理方法。
【請求項7】
前記装置制御工程は、
前記管理対象装置に対する所定の操作を検出し、
検知した操作に対応する前記管理対象装置の機能を停止させ、
検知した操作に対応するタッチパネルへのスワイプ操作を要求し、
要求したスワイプ操作の入力を検出すると、前記機能の停止を解除する、請求項6記載のタッチパネル管理方法。
【請求項8】
前記二次元のスワイプ操作が、所定の図形の描画及び文字の描画の少なくとも一方である、請求項6又は7記載のタッチパネル管理方法。
【請求項9】
スワイプ情報取得手順、対応付け手順及び装置制御手順を含み、
前記スワイプ情報取得手順は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け手順は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御手順は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
スワイプ情報取得手順、対応付け手順及び装置制御手順を含み、
前記スワイプ情報取得手順は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け手順は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御手順は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル管理装置、タッチパネル、タッチパネル搭載端末、タッチパネル管理方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやノートパソコン、窓口端末等の様々な端末の入力装置として、タッチパネルが使用されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-174866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、タッチパネルによる操作は、画面に触れるだけで機器の操作が可能になる一方、意図しない操作を誘発する可能性があるという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、タッチパネルによる操作精度を向上可能なタッチパネル管理装置、タッチパネル、タッチパネル搭載端末、タッチパネル管理方法、プログラム及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のタッチパネル管理装置は、
スワイプ情報取得部、対応付け部及び装置制御部を含み、
前記スワイプ情報取得部は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け部は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御部は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御する。
【0007】
本発明のタッチパネル管理方法は、
スワイプ情報取得工程、対応付け工程及び装置制御工程を含み、
前記スワイプ情報取得工程は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け工程は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御工程は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御する。
【0008】
本発明のプログラムは、
スワイプ情報取得手順、対応付け手順及び装置制御手順を含み、
前記スワイプ情報取得手順は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け手順は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御手順は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
スワイプ情報取得手順、対応付け手順及び装置制御手順を含み、
前記スワイプ情報取得手順は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け手順は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御手順は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、タッチパネルによる操作精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1のタッチパネル管理装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1のタッチパネル管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1のタッチパネル管理装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、スワイプ操作の一例を示す模式図である。
図5図5は、実施形態1のタッチパネル管理装置の装置制御部による処理の具体例の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において、「管理対象装置」は、例えば、タッチパネルを有する機器であれば特に制限されない。前記管理対象装置の具体例としては、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、パーソナルコンピュータ(デスクトップ型及びノート型のいずれをも含む)、銀行や役所の窓口端末、現金自動預払機(automatic teller machine:ATM)、券売機などの自動販売機、デジタルオーディオプレーヤー、携帯ゲーム機等のゲーム機、コピー機、ファックス、スキャナー、スキャナー・コピー・ファックス等の複合機(MFP (MultiFunction Peripheral Printer)、カーナビゲーションシステムの端末等があげられる。
【0013】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0014】
[実施形態1]
図1は、本実施形態のタッチパネル管理装置10(以下「本装置」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、スワイプ情報取得部11、対応付け部12及び装置制御部13を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0015】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。本装置10は、前述の管理対象装置の内部に組み込まれた管理対象装置と一体型の装置であってもよいし、前記管理対象装置と通信可能な外部の装置でもよい。
【0016】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0017】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、スワイプ情報取得部11、対応付け部12及び装置制御部13として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0018】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0019】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0020】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。
【0021】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0022】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0023】
つぎに、本実施形態のタッチパネル管理方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態のタッチパネル管理方法は、例えば、図1又は図2の装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態のタッチパネル管理方法は、図1又は図2の装置10の使用には限定されない。
【0024】
まず、スワイプ情報取得部11は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得する(S1、スワイプ情報取得工程)。前記二次元のスワイプ操作は、例えば、複数の方向へ連続するスワイプ操作の軌跡である。前記複数の方向は、例えば、管理対象装置の向きを基準とする方向でもよいし、スワイプ操作の開始点を起点位置(基準)とする方向でもよい。前記二次元のスワイプ操作は、例えば、所定の図形の描画及び文字の描画の少なくとも一方であることが好ましい。前記所定の図形は、特に制限されず、任意の図形が使用できる。前記所定の図形の具体例としては、例えば、L字型、逆L字型、矢印型、円、四角系等の多角形、星型等があげられるが、一筆書きが可能な図形であることが好ましい。前記所定の文字は、特に制限されず、任意の文字が使用できる。前記文字の具体例としては、例えば、「W」、「V」、「U」、「O」、「S」、「D」、「J」、「Z」、「C」、「N」、「M」等のアルファベット;「く」、「つ」、「て」、「の」、「ひ」、「へ」、「ん」等のひらがな;「ク」、「コ」、「ノ」、「フ」、「ヘ」等のカタカナ;「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「0」等の数字;等のように一筆書きが可能な文字であることが好ましい。図4(A)~(D)に、前記二次元のスワイプ操作の具体例をあげるが、本発明は図4に記載のスワイプ操作には限定されない。図4の例示においては、説明の便宜上、前記スワイプ操作として、スワイプ操作の開始点を基準として、下方向から上方向へのスワイプ操作と、左方向から右方向へのスワイプ操作の組み合わせ(逆L字型の描画)を例に挙げ、管理対象装置がスマートフォンである場合を例に挙げて説明するが、前記スワイプ操作はこれには限定されず、管理対象装置もスマートフォンには限定されない。
【0025】
つぎに、対応付け部12は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理する(S2、対応付け工程)。前記所定の操作は、特に制限されず、例えば、前記管理対象装置の特定の機能を起動させる操作でもよいし、後述する機能の停止を解除する操作でもよい。前記特定の機能は、特に制限されず、例えば、カメラアプリ等のアプリケーションでもよいし、所定の電話番号への電話の発信等であってもよい。本装置10は、前記紐づけた所定の操作とスワイプ操作の組み合わせについて、例えば、メモリ102、記憶装置104、又は本装置10外の外部記憶装置に記憶してもよい。
【0026】
そして、装置制御部13は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて管理対象装置を制御する(S3、装置制御工程)。装置制御部13は、例えば、前記二次元のスワイプ操作を受け付けた場合、管理対象装置に対し、紐づけた操作を実行させるように制御できる。また、装置制御部13は、例えば、管理対象装置に対する所定の操作を検出し、検知した操作に対応する前記管理対象装置の機能を停止させ、検知した操作に対応するタッチパネルへのスワイプ操作を要求し、要求したスワイプ操作の入力を検出すると、前記機能の停止を解除するように管理対象装置を制御してもよい。以下、図5を用いて装置制御部13による管理対象装置の制御の具体例を説明する。以下の説明においては、前記管理対象装置がスマートフォンであり、前記所定の操作が緊急連絡先の発信である場合を例にあげて説明するが、本発明は以下の例示には何ら制限されない。
【0027】
まず、装置制御部13は、前記管理対象装置に対する所定の操作を検知する(S3A、操作検出工程)。前記所定の操作は、例えば、S2工程において、二次元のスワイプ操作と紐づけられた操作であれば特に制限されない。つぎに、装置制御部13は、検知した操作に対応する前記管理対象装置の機能を停止させる(S3B、停止工程)。つぎに、装置制御部13は、検知した操作に対応するタッチパネルへのスワイプ操作を要求する(S3C、スワイプ操作要求工程)。前記スワイプ操作の要求は、例えば、前記管理対象装置の表示装置上にスワイプ操作を求めるウインドウをポップアップ表示してもよい。そして、装置制御部13は、要求したスワイプ操作の入力を検出すると、前記機能の停止を解除する(S3D、解除工程)。具体的に、本装置10は、例えば、管理対象装置であるスマートフォンにおいて緊急連絡先への発信を検知すると、緊急連絡先への発信処理を停止させ、緊急連絡先への発信と対応するスワイプ操作を要求する。この際、例えば、「誤操作防止のために指定のスワイプ操作を行ってください」等の指示情報を表示したスワイプ操作用のウインドウをポップアップ表示する。そして、緊急連絡先への発信と対応づけられたスワイプ操作が入力された場合に、緊急連絡先への発信処理の停止を解除し、スマートフォンに緊急連絡先へ発信処理をさせることができる。
【0028】
装置制御部13がこのように処理することにより、例えば、管理対象装置のタッチパネルに意図せず触れることによる誤操作の発生を防止できるため、管理対象装置のタッチパネルによる操作精度をさらに向上できる。
【0029】
また、装置制御部13は、例えば、前記S3CおよびS3Dにおいて、前記スワイプ操作の検出の正否のフィードバックを出力するように前記管理対象装置を制御してもよい。前記フィードバックは、特に制限されず、例えば、音、振動、画面表示等があげられる。また、装置制御部13は、例えば、前記スワイプ操作の検出の正否に応じて異なるフィードバックを出力するように前記管理対象装置を制御することが好ましい。装置制御部13が前記スワイプ操作の検出の正否をフィードバックするように前記管理対象装置を制御することにより、例えば、管理対象装置のユーザは、自身のスワイプ操作により前記機能停止の解除の正否をより直感的に知ることができる。また、前記フィードバックが音または振動である場合、管理対象装置のユーザは、例えば、管理対象装置を視認せずに前記機能停止の解除の正否を知ることができる。これにより、例えば、管理対象装置がスマートフォンであり、所定のコマンドで緊急通報を実行させた際に、スムーズに緊急通報の解除が可能となる。
【0030】
本実施形態のタッチパネル管理装置は、例えば、管理対象装置の所定の操作と二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、前記紐づけに基づいて管理対象装置を制御できる。このため、管理対象装置のユーザは、本実施形態のタッチパネル管理装置により紐づけたスワイプ操作を入力することで、管理対象装置の任意の機能を起動できる。したがって、本実施形態のタッチパネル管理装置によれば、管理対象装置に対するタッチパネルによる操作精度を向上できる。
【0031】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明のタッチパネルの例である。
【0032】
本実施形態のタッチパネルは、例えば、前記本発明のタッチパネル管理装置を含むことを特徴とし、その他の構成及び条件は、特に制限されない。本実施形態のタッチパネルは、前記本発明のタッチパネル管理装置を含むため、例えば、所定の操作と二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、前記紐づけに基づいてタッチパネルを搭載した装置を制御できる。このため、本発明のタッチパネルを搭載した端末のユーザは、本発明のタッチパネル管理装置により紐づけたスワイプ操作を入力することで、前記端末の任意の機能を起動できる。したがって、本実施形態のタッチパネルによれば、前記端末に対するタッチパネルによる操作精度を向上できる。
【0033】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明のタッチパネル搭載端末の例である。
【0034】
本実施形態のタッチパネル搭載端末は、例えば、前記本発明のタッチパネル管理装置または本発明のタッチパネルを含むことを特徴とし、その他の構成及び条件は、特に制限されない。本実施形態のタッチパネル搭載端末は、例えば、タッチパネルを有する機器であれば特に制限されない。前記タッチパネル搭載端末の具体例としては、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、パーソナルコンピュータ(デスクトップ型及びノート型のいずれをも含む)、銀行や役所の窓口端末、現金自動預払機(automatic teller machine:ATM)、券売機などの自動販売機、デジタルオーディオプレーヤー、携帯ゲーム機等のゲーム機、コピー機、ファックス、スキャナー、スキャナー・コピー・ファックス等の複合機(MFP (MultiFunction Peripheral Printer)、カーナビゲーションシステムの端末等があげられる。本実施形態のタッチパネル搭載端末は、前記本発明のタッチパネル管理装置または本発明のタッチパネルを含むため、例えば、所定の操作と二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、前記紐づけに基づいてタッチパネル搭載端末を制御できる。このため、タッチパネル搭載端末のユーザは、本発明のタッチパネル管理装置により紐づけたスワイプ操作を入力することで、タッチパネル搭載端末の任意の機能を起動できる。したがって、本実施形態のタッチパネル搭載端末によれば、タッチパネル搭載端末に対するタッチパネルによる操作精度を向上できる。
【0035】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、前述のタッチパネル管理方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、スワイプ情報取得手順、対応付け手順、及び装置制御手順を実行させるためのプログラムである。
【0036】
前記スワイプ情報取得手順は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け手順は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御手順は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御する。
【0037】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、スワイプ情報取得手順、対応付け手順、及び装置制御手順として機能させるプログラムということもできる。
【0038】
本実施形態のプログラムは、前記本発明のタッチパネル管理装置及びタッチパネル管理方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0039】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0040】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
スワイプ情報取得部、対応付け部及び装置制御部を含み、
前記スワイプ情報取得部は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け部は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御部は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御する、タッチパネル管理装置。
(付記2)
前記装置制御部は、
前記管理対象装置に対する所定の操作を検出し、
検知した操作に対応する前記管理対象装置の機能を停止させ、
検知した操作に対応するタッチパネルへのスワイプ操作を要求し、
要求したスワイプ操作の入力を検出すると、前記機能の停止を解除する、付記1記載のタッチパネル管理装置。
(付記3)
前記二次元のスワイプ操作が、所定の図形の描画及び文字の描画の少なくとも一方である、付記1又は2記載のタッチパネル管理装置。
(付記4)
付記1から3のいずれかに記載のタッチパネル管理装置を含むタッチパネル。
(付記5)
付記1から3のいずれかに記載のタッチパネル管理装置または付記4のタッチパネルを含むタッチパネル搭載端末。
(付記6)
スワイプ情報取得工程、対応付け工程及び装置制御工程を含み、
前記スワイプ情報取得工程は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け工程は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御工程は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御する、タッチパネル管理方法。
(付記7)
前記装置制御工程は、
前記管理対象装置に対する所定の操作を検出し、
検知した操作に対応する前記管理対象装置の機能を停止させ、
検知した操作に対応するタッチパネルへのスワイプ操作を要求し、
要求したスワイプ操作の入力を検出すると、前記機能の停止を解除する、付記6記載のタッチパネル管理方法。
(付記8)
前記二次元のスワイプ操作が、所定の図形の描画及び文字の描画の少なくとも一方である、付記6又は7記載のタッチパネル管理方法。
(付記9)
スワイプ情報取得手順、対応付け手順及び装置制御手順を含み、
前記スワイプ情報取得手順は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け手順は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御手順は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記10)
前記装置制御手順は、
前記管理対象装置に対する所定の操作を検出し、
検知した操作に対応する前記管理対象装置の機能を停止させ、
検知した操作に対応するタッチパネルへのスワイプ操作を要求し、
要求したスワイプ操作の入力を検出すると、前記機能の停止を解除する、付記9記載のプログラム。
(付記11)
前記二次元のスワイプ操作が、所定の図形の描画及び文字の描画の少なくとも一方である、付記9又は10記載のプログラム。
(付記12)
スワイプ情報取得手順、対応付け手順及び装置制御手順を含み、
前記スワイプ情報取得手順は、管理対象装置のタッチパネルに対する二次元のスワイプ操作を取得し、
前記対応付け手順は、前記管理対象装置の所定の操作と、前記二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、
前記装置制御手順は、前記二次元のスワイプ操作に基づいて前記管理対象装置を制御し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記13)
前記装置制御手順は、
前記管理対象装置に対する所定の操作を検出し、
検知した操作に対応する前記管理対象装置の機能を停止させ、
検知した操作に対応するタッチパネルへのスワイプ操作を要求し、
要求したスワイプ操作の入力を検出すると、前記機能の停止を解除する、付記12記載の記録媒体。
(付記14)
前記二次元のスワイプ操作が、所定の図形の描画及び文字の描画の少なくとも一方である、付記12又は13記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明によれば、管理対象装置の所定の操作と二次元のスワイプ操作とを紐づけて管理し、前記紐づけに基づいて管理対象装置を制御でき、管理対象装置のタッチパネルによる操作精度を向上できる。このため、本発明は、IT分野において好適に利用できる。
【符号の説明】
【0042】
10 タッチパネル管理装置
11 スワイプ情報取得部
12 対応付け部
13 装置制御部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5