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2024-112487管理サーバ、管理システム、通信端末、管理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112487
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】管理サーバ、管理システム、通信端末、管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04886 20220101AFI20240814BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20240814BHJP
【FI】
G06F3/04886
G06F3/04842
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023017530
(22)【出願日】2023-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 健裕
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC04
5E555BE12
5E555DA02
5E555DB04
5E555DB20
5E555DC35
5E555EA02
5E555EA05
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作手段を選択して操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することができる管理サーバ、管理システム、通信端末、管理方法及びプログラムを提供する
【解決手段】管理システムにおいて、管理サーバ2は、第1の機能と、第1の機能により起動された第2の機能と、を通信端末3のディスプレイ上の操作画面を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、第2の機能に割り当てられる操作ボタンのうち、ユーザIDと起動元機能IDとに基づいて、利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作ボタンを選択し(ステップS47)、分割後の分割操作画面のうち、第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作ボタンに係る高利用頻度操作ボタンを、通信端末3に対して送信する(ステップS48)。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末上で所定の機能を実行させるための操作画面に係る情報を管理する管理サーバであって、
前記通信端末で起動されている第1の機能を識別する第1機能識別情報を受信する受信手段と、
前記第1の機能と、前記第1の機能とは異なる第2の機能と、を前記通信端末の操作画面を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、前記第2の機能に割り当てられる操作手段のうち、前記第1機能識別情報に関連付けられている操作手段を選択する選択手段と、
前記分割操作画面のうち、前記第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作手段に係る操作手段情報を、前記通信端末に対して送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とする管理サーバ。
【請求項2】
前記受信手段は、前記通信端末を利用する利用者を識別する利用者識別情報を受信し、
前記選択手段は、前記操作手段として、前記利用者識別情報に基づいて、前記利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作手段を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記選択手段は、
前記第1の機能により前記第2の機能が起動され、前記操作画面に対して前記第1の機能及び前記第2の機能を分割して表示させるための操作が行われた場合、前記高利用頻度操作手段を選択する、
ことを特徴とする請求項2に記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記選択手段は、
予め設定され、前記利用者識別情報と前記第1機能識別情報と、に関連付けられた情報に基づいて、前記高利用頻度操作手段を選択する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の管理サーバ。
【請求項5】
前記選択手段は、
前記利用者の利用履歴に基づいて、前記高利用頻度操作手段を選択する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記選択手段は、
前記利用履歴として、前記利用者が前記操作手段を利用した期間又は回数に基づいて、前記高利用頻度操作手段を選択する、
ことを特徴とする請求項5に記載の管理サーバ。
【請求項7】
前記選択手段は、
前記第2の機能を実行するための操作手段の各々と、前記利用者が呼び出す所定の呼出先と、が関連付けられた操作手段のうち、前記利用者の利用頻度の高い操作手段を前記高利用頻度操作手段として選択する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の管理サーバ。
【請求項8】
前記選択手段は、
前記分割操作画面の数が2以上となる前記操作画面に対して、前記高利用頻度操作手段を選択する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の管理サーバ。
【請求項9】
所定の機能を実行させるための操作画面を表示する通信端末と、前記操作画面に係る情報を管理する管理サーバと、を有する管理システムであって、
前記管理サーバは、
前記通信端末で起動されている第1の機能を識別する第1機能識別情報を受信する受信手段と、
前記第1の機能と、前記第1の機能とは異なる第2の機能と、を前記通信端末の操作画面を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、前記第2の機能に割り当てられる操作手段のうち、前記第1機能識別情報に関連付けられている操作手段を選択する選択手段と、
前記分割操作画面のうち、前記第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作手段に係る操作手段情報を、前記通信端末に対して送信する送信手段と、
を有し、
前記通信端末は、
前記第2の機能の起動操作、及び前記操作画面を分割する分割操作を受け付ける受付手段と、
前記操作手段情報を受信する受信手段と、
受信した前記操作手段情報で示される前記操作手段を、当該通信端末の操作画面を分割した分割操作画面に表示させる表示制御手段と、
を有する、
ことを特徴とする管理システム。
【請求項10】
所定の機能を実行させるための操作画面を表示する通信端末であって、
当該通信端末で起動されている第1の機能とは異なる第2の機能の起動操作、及び前記操作画面を分割する分割操作を受け付ける受付手段と、
前記第2の機能に割り当てられる操作手段のうち、前記第1の機能を識別する第1機能識別情報に基づいて、前記第1機能識別情報に関連付けられている操作手段を選択する選択手段と、
選択した前記操作手段を当該通信端末の操作画面を分割した分割操作画面に表示させる表示制御手段と、
を有する、
ことを特徴とする通信端末。
【請求項11】
所定の機能を実行させるための操作画面を表示する通信端末と、前記操作画面に係る情報を管理する管理サーバと、を有する管理システムが実行する管理方法であって、
前記管理サーバは、
前記通信端末で起動されている第1の機能を識別する第1機能識別情報を受信する受信ステップと、
前記第1の機能と、前記第1の機能とは異なる第2の機能と、を前記通信端末の操作画面を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、前記第2の機能に割り当てられる操作手段のうち、前記第1機能識別情報に関連付けられている操作手段を選択する選択ステップと、
前記分割操作画面のうち、前記第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作手段に係る操作手段情報を、前記通信端末に対して送信する送信ステップと、
を実行し、
前記通信端末は、
前記第2の機能の起動操作、及び前記操作画面を分割する分割操作を受け付ける受付ステップと、
前記操作手段情報を受信する受信ステップと、
受信した前記操作手段情報で示される前記操作手段を、当該通信端末の操作画面を分割した分割操作画面に表示させる表示制御ステップと、
を実行する、
ことを特徴とする管理方法。
【請求項12】
通信端末上で所定の機能を実行させるための操作画面に係る情報を管理する管理サーバに実行させるプログラムであって、
前記通信端末で起動されている第1の機能を識別する第1機能識別情報を受信する受信ステップと、
前記第1の機能と、前記第1の機能とは異なる第2の機能と、を前記通信端末の操作画面を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、前記第2の機能に割り当てられる操作手段のうち、前記第1機能識別情報に関連付けられている操作手段を選択する選択ステップと、
前記分割操作画面のうち、前記第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作手段に係る操作手段情報を、前記通信端末に対して送信する送信ステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項13】
所定の機能を実行させるための操作画面を表示する通信端末に実行させるプログラムであって、
当該通信端末で起動されている第1の機能とは異なる第2の機能の起動操作、及び前記操作画面を分割する分割操作を受け付ける受付ステップと、
前記第2の機能に割り当てられる操作手段のうち、前記第1の機能を識別する第1機能識別情報に基づいて、前記第1機能識別情報に関連付けられている操作手段を選択する選択ステップと、
選択した前記操作手段を当該通信端末の操作画面を分割した分割操作画面に表示させる表示制御ステップと、
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバ、管理システム、通信端末、管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通信端末の画面を分割して複数の機能を実行させる技術が普及している。
【0003】
例えば、リソースが限られた携帯端末においてもより適切に複数のアプリケーションを実行させることを目的として、複数の分割エリアのうちフォーカスが当たっている分割エリアでのみアプリケーションの実行が許可され、当該分割エリア内で当該アプリケーションの内容を縮小表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、分割後の分割操作画面は縮小して表示されてしまうため、利用者の操作性が低下してしまう、という課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、通信端末上で所定の機能を実行させるための操作画面に係る情報を管理する管理サーバであって、前記通信端末で起動されている第1の機能を識別する第1機能識別情報を受信する受信手段と、前記第1の機能と、前記第1の機能とは異なる第2の機能と、を前記通信端末の操作画面を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、前記第2の機能に割り当てられる操作手段のうち、前記第1機能識別情報に関連付けられている操作手段を選択する選択手段と、前記分割操作画面のうち、前記第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作手段情報を、前記通信端末に対して送信する送信手段と、を有する、ことを特徴とする管理サーバを提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作ボタン(操作手段の一例)を選択して操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することが可能になる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態に係る管理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】実施形態に係る管理サーバのハードウエア構成の一例を示す図である。
図3】実施形態に係る通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図4】実施形態に係る管理システムの機能構成の一例を示す図である。
図5】実施形態に係るログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図6】実施形態に係る機能情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図7】実施形態に係る呼出元情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図8】実施形態に係る呼出先情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図9】実施形態に係る呼出履歴管理テーブルの一例を示す概念図である。
図10】実施形態に係るログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図11】実施形態に係る管理者による各種設定情報の生成及び登録時のシーケンス図の一例である。
図12】実施形態に係るログイン時の表示画面の一例を示す図である。
図13】実施形態に係る各種設定情報の入力時の表示画面の一例を示す図である。
図14】実施形態に係る利用者によるログイン時のシーケンス図の一例である。
図15】実施形態に係る呼出元の通信端末の表示画面及び呼出先の通信端末の表示画面の一例を示す図であり、(a)は所定の機能を起動中の呼出元の操作画面の一例、(b)は所定の機能を起動中の呼出元が呼び出した呼出先の呼出画面の一例である。
図16】実施形態に係る呼出元の通信端末における複数の操作ボタンを含む操作画面の一例を示す図であり、(a)は所定の機能を起動中の呼出元における待機中の操作画面の一例、(b)は所定の機能を起動中の呼出元における呼出中の呼出画面の一例である。
図17】実施形態に係るボタン情報選択処理のシーケンス図の一例である。
図18】実施形態に係る通信端末の操作画面を分割する際の表示画面の一例を示す図であり、(a)は第1の機能により第2の機能を起動後、画面分割を行う際の操作画面の一例、(b)は画面分割後の操作画面の一例である。
図19】実施形態に係るボタン情報選択処理の一例を示すフローチャートである。
図20】第1の実施形態に係る通信端末の起動元機能の違いによる表示画面の一例を示す図であり、(a)は起動元アプリAを含む分割操作画面の一例、(b)は起動元アプリBを含む分割操作画面の一例である。
図21】第2の実施形態に係る管理システムの全体構成の一例を示す図である。
図22】第2の実施形態に係る通信端末の起動元機能の違いによる表示画面の一例を示す図であり、(a)は起動元アプリAを含む分割操作画面の一例、(b)は起動元アプリBを含む分割操作画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
【0009】
〔第1の実施形態〕
<管理システム>
まず、本実施形態に係る管理システムについて説明する。図1は、実施形態に係る管理システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示す管理システム1(管理システムの一例)は、利用者が利用する通信端末3(通信端末の一例)において、分割された分割操作画面に対して所定の機能に係る操作ボタンを選択的に表示させることを可能にするシステムである。
【0010】
管理システム1は、管理サーバ2(管理装置の一例)及び通信端末3(通信端末の一例)を有している。管理サーバ2及び通信端末3は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。これにより、管理サーバ2及び通信端末3は、専用の有線ケーブルで直接接続されていてもよい。
【0011】
<管理サーバ>
管理サーバ2は、通信端末3上で所定の機能を実行させるための操作画面に係る情報を管理するサーバである。また、管理サーバ2は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、管理システム1を構築する一つの構成要素である。また、管理サーバ2は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段にインストールして記憶している。
【0012】
管理サーバ2では、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、管理サーバ2の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。管理サーバ2は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0013】
また、管理サーバ2は、通信端末3に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、管理サーバ2は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を介してプッシュ通知が行われるようにしてもよい。
【0014】
<通信端末>
通信端末3は、利用者(ユーザ)によって利用される通信端末である。また、通信端末3は、所定の機能を実行させるための操作画面を表示する。また、通信端末3は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、管理システム1を構築する一つの構成要素である。また、通信端末3は、一般的に利用されている外部サービスを提供する他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリ、並びに、製造現場、医療、介護現場等で各種機能を実行させるための各種アプリを記憶手段にインストールして記憶している。
【0015】
なお、通信端末3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。通信端末3は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ(自然文検索アプリ等)のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0016】
以上の構成により、本実施形態に係る管理システム1は、利用者が利用する通信端末3において、第1の機能により起動された第2の機能を実行するための操作画面を分割して表示させるための操作が行われた場合、第2の機能を実行するための操作ボタンのうち、通信端末3を利用する利用者の利用頻度の高い操作ボタンを、第2の機能を実行するための分割操作画面に表示させることを可能にする。
【0017】
●用語について●
本実施形態において「機能」とは、例えば、通信端末等の各種端末若しくは装置内にインストールされたアプリケーションソフトウェア(アプリ)、又は、ブラウザアプリによってもたらされる役割、はたらき、等をいう。
【0018】
また本実施形態において「操作画面」とは、例えば、利用者が利用する通信端末3のディスプレイ本体、若しくはディスプレイ上で操作可能な画面をいう。
【0019】
また本実施形態において「操作手段」とは、例えば、通信端末3のディスプレイ上に配置若しくは表示された操作ボタン、操作アイコン等をいう。本実施形態では、特に断りが無い限りは「操作ボタン」と記載して説明する。
【0020】
また本実施形態において「利用者」とは、例えば、通信端末3を利用する利用者(ユーザ)、又は、利用者を管理する管理者をいう。
【0021】
〔ハードウエア構成〕
続いて、図2及び図3を用いて、実施形態に係る管理システムを構成する装置又は通信端末のハードウエア構成について説明する。なお、図2及び図3に示されている各装置(通信端末)のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
【0022】
<管理サーバのハードウエア構成>
図2は、実施形態に係る管理サーバのハードウエア構成の一例を示す図である。図2に示されているように、管理サーバ2は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、HD(Hard Disk)205、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ206、ディスプレイ207、近距離通信I/F208、CMOSセンサ209、撮像素子I/F210を備えている。管理サーバ2は更に、ネットワークI/F211、キーボード212、ポインティングデバイス213、メディアI/F215、外部機器接続I/F216、音入出力I/F217、マイク218、スピーカ219及びバスライン220を備えている。
【0023】
これらのうち、CPU201は、管理サーバ2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。EEPROM204は、CPU201の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD205は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ206は、CPU201の制御にしたがってHD205に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ここで、管理サーバ2は、HD205及びHDDコントローラ206に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。ディスプレイ207は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ207は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F208は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ209は、CPU201の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F210は、CMOSセンサ209の駆動を制御する回路である。
【0024】
ネットワークI/F211は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。キーボード212は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。なお、キーボード212に代えて又は加えて、所定のボタン、アイコン等を操作するタッチパネル等の入力手段を用いてもよい。ポインティングデバイス213は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F215は、フラッシュメモリ等の記録メディア214に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F216は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスであり、通信端末3と専用の有線ケーブルを用いて接続される。なお、外部機器は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等であってもよい。音入出力I/F217は、CPU201の制御にしたがってマイク218及びスピーカ219との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク218は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ219は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン220は、CPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0025】
<通信端末のハードウエア構成>
図3は、実施形態に係る通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。図3に示されているように、通信端末3は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310を備えている。通信端末3は更に、ネットワークI/F311、タッチパネル312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320を備えている。
【0026】
これらのうち、CPU301は、通信端末3全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。EEPROM304は、各種設定データ(情報)等を記憶する。ここで、通信端末3は、EEPROM304に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。ディスプレイ307は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ307は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F308は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ309は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F310は、CMOSセンサ309の駆動を制御する回路である。
【0027】
ネットワークI/F311は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。タッチパネル312は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。なお、タッチパネル312に代えて又は加えて、所定のボタン、アイコン等を操作するキーボード等の入力手段を用いてもよい。ポインティングデバイス313は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F315は、フラッシュメモリ等の記録メディア314に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F316は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスであり、他の装置又は通信端末と専用の有線ケーブルを用いて接続される。なお、外部機器は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等であってもよい。音入出力I/F317は、CPU301の制御にしたがってマイク318及びスピーカ319との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク318は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ319は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン320は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0028】
なお、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、管理システム1は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る管理方法を実現する。
【0029】
〔管理システムの機能構成〕
次に、図4乃至図10を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図4は、実施形態に係る管理システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図4は、図1に示されている管理サーバ2又は通信端末3のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
【0030】
<管理サーバの機能構成>
次に、管理サーバの機能構成について説明する。図4に示されているように、管理サーバ2は、送受信部21、取得部22、選択処理部23、表示制御部24、判断部25、認証管理部26、生成部27、登録実行部28及び記憶読出部29を有する。これら各機能部は、図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM202、EEPROM204、HD205及び記録メディア214のうち少なくとも一つからRAM203に展開された管理サーバ2用のプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、管理サーバ2は、図2に示されているROM202、EEPROM204、HD205及び記録メディア214のうち少なくとも一つにより構築される記憶部2000を有している。更に、記憶部2000には、通信端末3と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、印刷アプリ、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0031】
<<管理サーバの各機能構成>>
次に、管理サーバ2の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている管理サーバ2の送受信部21は、主に、ネットワークI/F211及び近距離通信I/F208に対するCPU201の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して通信端末3との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また送受信部21は、通信端末3で起動されている第1の機能を識別する起動元機能ID(第1機能識別情報の一例)を受信する。また送受信部21は、通信端末3を利用する利用者を識別するユーザID(利用者識別情報の一例)を受信する。また送受信部21は、分割操作画面のうち、第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作ボタン情報(操作手段情報の一例)を、通信端末3に対して送信する。また送受信部21は、通信端末3の操作画面を分割した分割操作画面のうち、第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された高利用頻度操作ボタン(高利用頻度操作手段の一例)に係る高利用頻度操作ボタン情報(高利用頻度操作手段情報の一例)を、通信端末3に対して送信する。本実施形態において送受信部21は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0032】
取得部22は、主に、CPU201の処理によって実現され、送受信部21によって受信された通信端末3からの各種情報(データ)を取得する。本実施形態において取得部22は、取得手段の一例として機能する。
【0033】
選択処理部23は、主に、CPU201の処理によって実現され、通信端末3の操作画面に表示させる操作ボタンの選択処理を行う。また選択処理部23は、第1の機能と、第1の機能とは異なる第2の機能と、を通信端末3の操作画面を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、第2の機能に割り当てられる操作ボタン(操作手段の一例)のうち、現在の業務情報を示す機能元機能を識別する機能元機能ID(第1機能識別情報の一例)に関連付けられている操作ボタンを選択する。また選択処理部23は、操作手段として、ユーザID(利用者識別情報の一例)に基づいて、利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作ボタン(高利用頻度操作手段の一例)を選択する。また選択処理部23は、第1の機能により第2の機能が起動され、操作画面に対して第1の機能及び第2の機能を分割して表示させるための操作が行われた場合、高利用頻度操作ボタンを選択する。また、選択処理部23は、予め設定され、ユーザIDと機能元機能IDと、に関連付けられた情報に基づいて、高利用頻度操作ボタンを選択する。また、選択処理部23は、利用者の利用履歴に基づいて、高利用頻度操作ボタンを選択する。また、選択処理部23は、利用履歴として、利用者が操作ボタンを利用した期間又は回数に基づいて、高利用頻度操作ボタンを選択する。
【0034】
また、選択処理部23は、第2の機能を実行するための操作ボタンの各々と、利用者が呼び出す所定の呼出先と、が関連付けられた操作ボタンのうち、利用者の利用頻度の高い操作ボタンを高利用頻度操作ボタンとして選択する。選択処理部23は更に、分割操作画面の数が2以上となる操作画面に対して、高利用頻度操作ボタンを選択する。
【0035】
表示制御部24は、主に、管理サーバ2のディスプレイ207若しくは通信端末3のディスプレイ307に対するCPU201の処理によって実現され、管理サーバ2若しくは通信端末3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部24は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、ディスプレイ207に表示させる。本実施形態において表示制御部24は、表示制御手段の一例として機能する。
【0036】
判断部25は、主に、CPU201の処理によって実現され、管理サーバ2における各種判断を行う。本実施形態において判断部25は、判断手段の一例として機能する。
【0037】
認証管理部26は、主に、CPU201の処理によって実現され、通信端末3が送信した認証情報(ユーザID、パスワード)に基づいて、通信端末3を利用する利用者の認証等を行う。本実施形態において認証管理部26は、認証手段の一例として機能する。
【0038】
生成部27は、主に、CPU201の処理によって実現され、通信端末3に対して送信される印刷実行要求に含まれる各種情報を生成する。本実施形態において生成部27は、生成手段の一例として機能する。
【0039】
登録実行部28は、主に、CPU201の処理によって実現され、通信端末3が送信した認証情報(データ)等を登録する。本実施形態において登録実行部28は、登録手段の一例、実行手段の一例として機能する。
【0040】
記憶読出部29は、主に、ROM202、EEPROM204、HD205及び記録メディア214のうち少なくとも一つに対するCPU201の処理によって実現され、記憶部2000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部2000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部29は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0041】
●ログイン情報管理テーブル●
図5は、ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図5に示されているようなログイン情報管理テーブルによって構成されたログイン情報管理DB2001が構築されている。ログイン情報管理テーブルでは、端末IDごとに、ユーザID(電子メールアドレス)、パスワード及びユーザ名が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、端末IDは、通信端末3を識別する識別情報であり、例えば、「T0001」、「T0002」等である。ユーザIDは、利用者(ユーザ)を識別するための識別する情報であり、例えば、通信端末3を利用するユーザのメールアドレスである。ユーザIDは、例えば、ユーザによって管理サーバ2に対する認証が成功すると、管理サーバ2によって、入力されたユーザIDが正しいものであると見なされる。パスワードは、管理サーバ2を含む管理システム1を利用する際のログイン時のユーザIDと関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等にユーザが設定する。ユーザ名は、ユーザIDに対応付けられたユーザの名前である。なお本実施形態では、以降「ID」と記載した場合、「識別情報」としての意味を含めるものとする。なお、ログイン情報管理テーブルでは、上述した各項目に加えて、管理サーバ2との通信におけるセッションID、参加した通信端末3のIPアドレス等を管理項目としてもよい。
【0042】
本実施形態においてログイン情報管理テーブル(ログイン情報管理DB2001)は、ログイン情報管理手段の一例として機能する。
【0043】
●機能情報管理テーブル●
図6は、実施形態に係る機能情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図6に示されているような機能情報管理テーブルによって構成された機能情報管理DB2002が構築されている。機能情報管理テーブルでは、起動元機能IDごとに、起動元機能名、機能ID及び機能名(アプリ名)が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、起動元機能IDは、通信端末3において利用者が最初に起動した起動元となる機能(第1の機能)としてのアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリ」と呼ぶ)を識別する識別情報であり、例えば、「I0001」、「I0002」等である。起動元機能名は起動元機能IDに対応するアプリの名称であり、第1の機能の機能名である。機能IDは、利用者によって起動され、第1の機能が起動された状態で第1の機能により起動された第2の機能を識別する識別情報である。機能IDは、例えば、「AAA」、「BBB」等のパラメータである。機能名は、機能IDに対応するアプリ名であり、第2の機能としてのアプリの名称である。機能名は、例えば、「○○解析(現場コール)」、「▼△検査(QAコール)」等である。
【0044】
本実施形態において機能情報管理テーブル(機能情報管理DB2002)は、機能情報管理手段の一例として機能する。
【0045】
●呼出元情報管理テーブル●
図7は、実施形態に係る呼出元情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図7に示されているような呼出元情報管理テーブルによって構成された呼出元情報管理DB2003が構築されている。呼出元情報管理テーブルでは、ユーザIDごとに、起動元機能ID、表示されるボタン(呼出ID)及び高利用頻度呼出ボタンが関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、表示されるボタン(呼出ID)は、通信端末3の操作画面に表示されるそれぞれの操作ボタンに割り振られる(割り付けられる)識別情報である。呼出IDは、例えば、「111」、「222」、「333」等である。高利用頻度呼出ボタンは、第2の機能が起動された場合に、起動元の機能である第1の機能に関連した利用頻度が高い呼出ボタンである。この呼出ボタンについては、例えば、{Work : AAA, Button : [111,222]}、{Work : BBB, Button : [333,444]}等の表示形態で管理される。これらのうち、「Work」は、第1の機能(例えば「アプリA」)から起動された機能であることを表し、例えば、「Init by APL(A)」等の内容で管理される。「Button」は、高利用頻度呼出ボタンを表す呼出IDを表し、例えば、「111」、「222」等である。
【0046】
また、呼出元情報管理テーブルでは、後述する呼出履歴管理DBで管理される呼出期間若しくは呼出回数の履歴を利用して、高利用頻度呼出ボタンの項目を登録、管理するようにしてもよい。
【0047】
更に、呼出元情報管理テーブルでは、機械学習を用いて利用者が利用した呼出IDに関する回数、優先順位等を学習し、その学習結果に応じて高利用頻度呼出ボタンを登録、管理するようにしてもよい。
【0048】
本実施形態において呼出元情報管理テーブル(呼出元情報管理DB2003)は、呼出元情報管理手段の一例として機能する。
【0049】
●呼出先情報管理テーブル●
図8は、実施形態に係る呼出先情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図8に示されているような呼出先情報管理テーブルによって構成された呼出先情報管理DB2004が構築されている。呼出先情報管理テーブルでは、呼出IDごとに、呼出名、呼出先(通知先)が関連付けられて管理される。これらのうち、呼出名は、起動している機能(アプリ)で発生した各事象を表し、例えば、「部品切れ」、「部品交換」、「破損」等である。呼出先は、呼出名で表された各事象を担当する担当者、管理者等の通知先であり、例えば、それらの担当者、管理者等の電子メールアドレスである。なお、呼出先は電話番号であってもよい。
【0050】
上述したデータテーブルを管理することにより、呼出IDと呼出名とに対応する呼出先が関連付けられることで、操作された操作ボタンに対応する呼出先の人物(担当者)の業務を、予め管理させるようにしてもよい。例えば、ある利用者が利用中の機能A,Bを管理サーバ2が把握し、その利用者が操作する操作ボタンの頻度、業務状況を含めた情報を総合的に把握する。これにより、管理サーバ2は、呼出先のリストを生成し、各呼出先が呼ばれる可能性(確率)を予め計算して対象となる呼出先の担当者に予め通知をしておくなどの対応方法が提供されてもよい。この場合、各呼出先が呼ばれる可能性(確率)の計算は、機械学習を用いた学習データをもとに行われてもよい。これにより、呼出先として定義されている各人物(担当者)は、各利用者によってどの程度呼び出される可能性があるかを、事前に把握しておくことが可能になる。
【0051】
本実施形態において呼出先情報管理テーブル(呼出先情報管理DB2004)は、呼出先情報管理手段の一例として機能する。
【0052】
●呼出履歴管理テーブル●
図9は、実施形態に係る呼出履歴管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部2000には、図9に示されているような呼出履歴管理テーブルによって構成された呼出履歴管理DB2005が構築されている。呼出履歴管理テーブルでは、利用者IDをタブとしたそれぞれのタブごとに、起動元機能名、呼出ID、呼出名、呼出期間、呼出回数及び呼出先(通知先)が関連付けられて管理される。これらのうち、呼出期間は、その呼出ID(呼出名)が呼び出された回数を計測するための期間、又は呼出期間は、その呼出ID(呼出名)が少なくとも1回以上呼び出された日を含む期間を表す。呼出回数は、呼出期間においてその呼出ID(呼出名)が呼び出された回数である。
【0053】
本実施形態において呼出履歴管理テーブル(呼出履歴管理DB2005)は、呼出先情報管理手段の一例として機能する。
【0054】
<通信端末の機能構成>
次に、通信端末の機能構成について説明する。図4に示されているように、通信端末3は、送受信部31、操作受付部32、選択処理部33、表示制御部34、判断部35、起動部36、生成部37、登録実行部38及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つからRAM303に展開された通信端末3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、通信端末3は、図3に示されているROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つにより構築される記憶部3000を有している。更に、記憶部3000には、管理サーバ2と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、各機能アプリ(機能A、機能B等)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0055】
<<通信端末の各機能構成>>
次に、通信端末3の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている通信端末3の送受信部31は、主に、ネットワークI/F311及び近距離通信I/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して管理サーバ2との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部21は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0056】
操作受付部32は、主に、ディスプレイ307、タッチパネル312及びポインティングデバイス313のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU301が処理することによって実現される。なお、操作受付部32は、ディスプレイ307、タッチパネル312及びポインティングデバイス313に代えて、キーボード等の入力手段が受け付けた各種操作により生成された信号が用いられてもよい。本実施形態において操作受付部32は、受付手段の一例として機能する。
【0057】
選択処理部33は、主に、CPU301の処理によって実現され、送受信部31によって受信された管理サーバ2からの各種情報(データ)を取得する。本実施形態において選択処理部33は、取得手段の一例として機能する。
【0058】
表示制御部34は、主に、通信端末3のディスプレイ307に対するCPU301の処理によって実現され、通信端末3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において表示制御部24は、表示制御手段の一例として機能する。
【0059】
判断部35は、主に、CPU301の処理によって実現され、通信端末3における各種判断を行う。本実施形態において判断部35は、判断手段の一例として機能する。
【0060】
起動部36は、主に、CPU301の処理によって実現され、通信端末3にインストールされた各種機能アプリ、ブラウザ等の起動を行う。本実施形態において起動部36は、起動手段の一例として機能する。
【0061】
生成部37は、主に、CPU301の処理によって実現され、通信端末3のディスプレイ307に表示させる各種画面情報等を生成する。本実施形態において生成部37は、生成手段の一例として機能する。
【0062】
登録実行部38は、主に、CPU301の処理によって実現され、通信端末3が管理サーバ2に対して送信した認証情報(データ)等を登録する。本実施形態において登録実行部38は、登録手段の一例、実行手段の一例として機能する。
【0063】
記憶読出部39は、主に、ROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0064】
●ログイン情報管理テーブル●
図10は、ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部3000には、図10に示されているようなログイン情報管理テーブルによって構成されたログイン情報管理DB3001が構築されている。ログイン情報管理テーブルでは、端末IDごとに、ユーザID(電子メールアドレス)、パスワード、ユーザ名及び現在の業務情報(起動元機能名)が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、現在の業務情報(起動元機能名)は、第1の機能に対応するアプリで行われている業務を表し、例えば、「機能A(アプリA)」、「機能B(アプリB)」である。なお、ログイン情報管理テーブルでは、上述した各項目に加えて、管理サーバ2との通信におけるセッションID等を管理項目としてもよい。
【0065】
本実施形態においてログイン情報管理テーブル(ログイン情報管理DB3001)は、ログイン情報管理手段の一例として機能する。
【0066】
なお、上述したように、通信端末3は、管理サーバ2と同様の機能を有している。そのため、後述するボタン情報選択処理は、通信端末3においてそれぞれ対応する各機能が実行してもよい。これにより、通信端末3が管理サーバ2に成り代わり、本実施形態における分割操作画面における高利用頻度操作ボタンの選択処理を実行することが可能になる。
【0067】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、図11及び図20を用いて、第1の実施形態に係る管理システムにおける各処理又は動作を説明する。
【0068】
<各種設定情報の生成・登録処理>
図11は、実施形態に係る管理者による各種設定情報の生成及び登録時のシーケンス図の一例である。図11に示されているように、管理システム1を利用するユーザ(ここでは管理者)は、通信端末3を用いて所定の機能アプリ(例えば、機能Aを動作させるアプリA)、又は所定のURLをアクセスすることによりWebブラウザを起動する。これにより、通信端末3の操作受付部32は、機能アプリ又はWebブラウザの起動を受け付け(ステップS11)、起動部36は、機能アプリ又はWebブラウザを起動する。具体的には、通信端末3の操作受付部32は、通信端末3のディスプレイ307に表示されたアプリAの起動操作又はWebブラウザの起動操作を受け付ける。これにより、通信端末3は、アプリA又はWebブラウザを起動する。Webブラウザを起動する場合は、通信端末3は、送受信部31を介してディスプレイ307に表示された所定のURLで示される文書管理Webサイトにアクセスする。
【0069】
次に、操作受付部32は、管理者によるログイン操作を受け付ける(ステップS12)。このとき、表示制御部34は、図12に示すように、ディスプレイ307にログイン画面を表示させる。具体的には、操作受付部32は、ディスプレイ307に表示されたログイン画面に対して管理者が操作したログイン操作(ユーザID及びパスワードの入力)を受け付ける。
【0070】
●画面表示例●
図12は、実施形態に係るログイン時の表示画面の一例を示す図である。図12に示されているように、通信端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってアプリAのログイン画面3011が表示される。ログイン画面3011には、ユーザID、パスワードをそれぞれ入力する入力領域と、ログインを行うためのログインボタン3511及びログイン操作をキャンセルするためのキャンセルボタン3512が表示される。これにより、管理者は、自身のユーザIDとしての電子メールアドレスと所定のパスワードとを入力した後、ログインボタン3511を操作することにより、アプリAを利用することが可能になる。
【0071】
図11に戻り、送受信部31は、管理サーバ2に対してログイン要求を送信する(ステップS13)。これにより、管理サーバ2の送受信部21は、通信端末3が送信したログイン要求を受信する。このとき、ログイン要求には、利用者識別情報としてのユーザID(電子メールアドレス)、及びパスワードが含まれる。
【0072】
次に、管理サーバ2の記憶読出部29は判断部25とともに、ステップS13で受信したユーザID(電子メールアドレス)を検索キーとしてログイン情報管理DB2001(図5参照)を検索することにより、対応するログイン情報を読み出す(ステップS14)。具体的には、記憶読出部29は、受信したユーザID(電子メールアドレス)で示されるユーザIDに対応するパスワードを読み出し、判断部25が、ステップS13で受信されたパスワードと読み出されたパスワードとを比較して一致するかを判断する。これにより、通信端末3が送信したログイン情報に対する認証が成功すると、入力されたユーザID及びパスワードは正しいものであると見なされ、認証管理部26は、対応するユーザ名によってログイン処理が行われたことを認識する。
【0073】
次に、管理サーバ2の送受信部21は、通信端末3に対して、ステップS13で受信したログイン要求に対する応答としてのログイン応答を送信する(ステップS15)。これにより、通信端末3の送受信部31は、管理サーバ2が送信したログイン応答を受信する。このとき、ログイン応答には、認証結果情報(例えば、ログイン認証OK)を示す情報が含まれる。
【0074】
次に、通信端末3の登録実行部38は、ログイン情報の登録を行う(ステップS16)。具体的には、登録実行部38は、ステップS12-ステップS15で入力操作及び送受信されたログイン情報として、ユーザID、パスワードを含むユーザに係る各種情報をログイン情報管理DB3001(図10参照)の対応する項目にそれぞれ記憶、登録する。なお、管理システム1の構成によっては、通信端末3にログイン情報管理DB3001を持たず、利用者がログイン処理を行う度に、毎回ログイン認証の処理を実行するようなシステム構成にしてもよい。
【0075】
なお、上述したステップS11-S16までの処理は、機能アプリ又は所定の機能実行用のWebブラウザを起動した際の初回の処理に限られてもよい。そのため、通信端末3は、以降に説明する他の装置との通信において、上述した手順によるログイン認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、互いに通信可能な状態となっていることを前提としてもよい。
【0076】
次に、操作受付部32は、各種設定情報の入力を受け付ける(ステップS17)。具体的には、操作受付部32は、管理者が通信端末3の操作画面に入力した、分割後の分割操作画面における機能ごとの操作ボタンを選択させるための各種情報の入力を受け付ける。
【0077】
●画面表示例●
図13は、実施形態に係る各種設定情報の入力時の表示画面の一例を示す図である。図13に示されているように、通信端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によって機能と利用頻度の設定画面3021が表示される。機能と利用頻度の設定画面3021には、ユーザIDごとに、機能名に対応する利用頻度の設定欄が設けられる。また利用頻度の設定欄には、設定ボタン3521が含まれ、管理者はこの設定ボタン3521を操作することにより、入力した内容を設定させることができる。具体的には、機能名が「○○解析(現場コール)」の場合、利用頻度の設定として、1番目には部品切れとしての「111」、2番目には部品交換としての「222」等が入力されたのち、設定ボタン3521が操作され、入力した内容が設定される。同様に、機能名が「塗装工程(塗装アプリ)」の場合、利用頻度の設定として、1番目には体調不良としての「555」、2番目にはトイレ・洗面としての「777」等が入力されたのち、設定ボタン3522が操作され、入力した内容が設定される。なお、機能名に対応する利用頻度の設定欄は複数あってもかまわない。
【0078】
再び図11に戻り、送受信部31は、管理サーバ2に対して、各種設定情報登録要求を送信する(ステップS18)。これにより、管理サーバ2の送受信部21は、通信端末3が送信した各種設定情報登録要求を受信する。このとき、各種設定情報登録要求には、後述する機能と利用頻度を設定するための各種設定情報としての、各ユーザID、各機能ID、各機能名、各呼出IDが含まれる。
【0079】
次に、管理サーバ2の記憶読出部29は、生成部27及び登録実行部28とあわせて各種設定情報の生成・登録を行う(ステップS19)。具体的には、記憶読出部29は登録実行部28とあわせて、ステップS18で受信した各ユーザID、各機能ID、各機能名、各呼出IDを、管理サーバ2で管理している機能情報管理DB2002(図6参照)、呼出元情報管理DB2003(図7参照)、呼出先情報管理DB2004(図8参照)、呼出履歴管理DB2005(図9参照)で管理されているそれぞれの項目に関連付けて登録する。これにより、生成部27は、利用者が利用する各機能に対応する設定情報を生成する。
【0080】
次に、送受信部21は、通信端末3に対して、ステップS18で受信した各種設定情報登録要求に対する応答としての各種設定情報登録応答を送信する(ステップS20)。これにより、通信端末3の送受信部31は、管理サーバ2が送信した各種設定情報登録応答を受信する。
【0081】
なお、上述したステップS11-S20までの処理における通信端末3を操作するユーザは、管理者のみならず、所望の機能アプリを利用する利用者本人であってもかまわない。
【0082】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS13及びS15、又はステップS18及びS20の処理が実行される場合、通信端末3と管理サーバ2との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、通信端末3と管理サーバ2との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、通信端末3と管理サーバ2との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0083】
<現在の業務情報の登録処理>
次に、所望の機能を利用する利用者による現在の業務情報の登録処理について説明する。図14は、実施形態に係る利用者によるログイン時のシーケンス図の一例である。なお、図14に示したシーケンス図のステップS31-S36までの処理は、図11で説明したステップS11-S16までの処理と同様のため説明を省略する。
【0084】
ステップS16で通信端末3においてログイン情報の登録が行われた後、登録実行部28は、現在の業務情報を登録する(ステップS37)。具体的には、登録実行部28は、所定の利用者がステップS31で起動したアプリのアプリ名を、ログイン情報管理DB3001(図10参照)で管理されている利用者(ユーザ名)に対応する現在の業務情報(起動元機能名)の項目に登録する。
【0085】
●画面表示例●
ここで、本実施形態におけるアプリの通常使用時における画面表示例を説明する。図15は、実施形態に係る呼出元の通信端末の表示画面及び呼出先の通信端末の表示画面の一例を示す図であり、(a)は所定の機能を起動中の呼出元の操作画面の一例、(b)は所定の機能を起動中の呼出元が呼び出した呼出先の呼出画面の一例である。図15(a)では、利用者の通信端末3のディスプレイ307において、表示制御部34により呼出中画面3111が表示される。呼出中画面3111には、各操作ボタン(ボタン1,ボタン2,・・・)が表示され、呼出をキャンセルするキャンセルボタン3611が表示される。一方、図15(a)では、他の利用者の通信端末3のディスプレイ307において、表示制御部34により呼出受信画面3112が表示される。呼出受信画面3112では、コール中の表示とあわせて呼出元の情報(呼び出した利用者が起動したアプリ名と操作した操作ボタン名)が表示される。
【0086】
●画面表示例●
図16は、実施形態に係る呼出元の通信端末における複数の操作ボタンを含む操作画面の一例を示す図であり、(a)は所定の機能を起動中の呼出元における待機中の操作画面の一例、(b)は所定の機能を起動中の呼出元における呼出中の呼出画面の一例である。図16(a)では、利用者の通信端末3のディスプレイ307において、表示制御部34により待機中画面3121が表示される。待機中画面3121には、各操作ボタン(部品切れ、ナニヘン、緊急停止、部品交換、・・・)が表示される。この状態で、利用者が「部品交換」のボタンを操作した状態が図16(b)である。図16(b)における呼出中画面3122では、「部品交換」のボタン以外のボタンが操作不可能なグレーアウト表示され、「部品交換」ボタンが「取り消し」ボタンに表示が変わり、その機能も図15で示したキャンセルボタンと同様の機能を有する「部品交換」の呼出しをキャンセルする機能を有するボタンに変更される。これにより、待機中画面3121及び呼出中画面3122においてキャンセルボタンを単独で配置又は表示させずに済み、操作画面の有効利用が期待できる。
【0087】
<ボタン情報選択処理>
続いて、通信端末3と管理サーバ2との間で行われるボタン情報選択処理について説明する。図17は、実施形態に係るボタン情報選択処理のシーケンス図の一例である。まず、通信端末3を利用する利用者は、通信端末3の操作画面を通して第1の機能としての第1のアプリ(例えば、機能A)の起動操作を行う。これにより、通信端末3の起動部36は、指定された第1のアプリを起動する(ステップS41)。
【0088】
次に、利用者は第2の機能としての第2のアプリ(例えば、「○○解析(現場コール)」)の起動操作を行う(ステップS42)。具体的には、利用者は、以下の画面表示例に示すように、第1の機能を実行している状態で、第2の機能を起動する操作を行う。これにより、第2の機能は、第1の機能を起動元機能として自らの機能(アプリ)を起動する。
【0089】
次に、表示制御部34は、ディスプレイ307に第2の機能としての第2のアプリを表示させる(ステップS43)。
【0090】
●画面表示例●
図18は、実施形態に係る通信端末の操作画面を分割する際の表示画面の一例を示す図であり、(a)は第1の機能により第2の機能を起動後、画面分割を行う際の操作画面の一例、(b)は画面分割後の操作画面の一例である。図18(a)に示すように、表示制御部34は、ステップS43の処理を実行することにより、第1の機能により起動された第2の機能に係る第2機能操作画面3131をディスプレイ307に表示させる。第2機能操作画面3131では、利用者の操作によって画面を分割させるための「分割画面」ボタンを含む各機能選択用ダイアログ画面がポップアップ表示される。操作受付部32は、利用者によるダイアログ画面中の「分割画面」ボタン操作を受け付けることにより、表示制御部34によって、図18(b)のような分割操作画面3132が表示される。この分割操作画面3132では、ディスプレイ307の上下二つを分割した分割操作画面が表示される例が示されているが、分割数は二つに限られず、2以上であってもよい。このとき、二つに分割された分割操作画面のうち、下側の分割操作画面には、第1の機能を実行するための操作画面、上側の分割操作画面には、第2の機能を実行するための操作画面がそれぞれ表示される。但し、分割操作画面にそれぞれ表示される機能の上下は、第1の機能と第2の機能を入れ替えたものであってもよい。
【0091】
図17に戻り、記憶読出部39は、現在の業務情報を読み出す(ステップS44)。具体的には、記憶読出部39は、例えば、利用者のユーザIDを検索キーとしてログイン情報管理DB3001(図10参照)を検索することにより、対応する現在の業務情報(起動元機能名)を読み出す。ここで読み出される現在の業務情報(起動元機能名)は、例えば、ステップS37で登録された現在の業務情報(起動元機能名)の内容である。
【0092】
次に、操作受付部32は、利用者による画面分割操作を受け付ける(ステップS45)。この操作に係る画面表示例は、図18に示したとおりである。
【0093】
次に、送受信部31は、管理サーバ2に対して、呼出情報取得要求を送信する(ステップS46)。これにより、管理サーバ2は、通信端末3が送信した呼出情報取得要求を受信する。このとき、呼出情報取得要求には、アプリを起動した利用者のユーザID、現在の業務情報(起動元機能名)が含まれる。
【0094】
次に、管理サーバ2は、ボタン情報選択処理を実行する(ステップS47)。
【0095】
<ボタン情報選択処理の詳細>>
ここで、ステップS47のボタン情報選択処理の詳細について説明する。図19は、実施形態に係るボタン情報選択処理の一例を示すフローチャートである。なお、以降に示すフローチャートは、本実施形態を説明するための一例であり、これに限らない。
【0096】
まず、取得部22は、ユーザID、機能ID、起動元機能IDを取得する(ステップS47-1)。具体的には、取得部22は、ステップS46で受信した呼出情報取得要求に含まれるユーザID、機能ID、起動元機能IDを取得する。
【0097】
次に、取得部22は、機能IDと起動元機能IDとに基づいて、機能名(アプリ名)を取得する(ステップS47-2)。具体的には、取得部22は記憶読出部29を介して、ステップS47-1で取得した機能IDと起動元機能IDとを検索キーとして機能情報管理DB2002(図6参照)を検索することにより、対応する機能名(アプリ名)を読み出して取得する。
【0098】
次に、判断部25は、予め割当ボタン情報が設定されているかを判断する(ステップS47-3)。ここでは、判断部25は、管理サーバ2において、通信端末3を利用する利用者ごとの高利用頻度操作ボタンが割り当てられているかを判断する。この判断結果による処理方法を、以下に示す
予め割当ボタン情報が設定されていると判断した場合(ステップS47-3:YES)、選択処理部23は、ユーザIDに対応する呼出IDと高利用頻度呼出ボタン情報とを選択する(ステップS47-4)。具体的には、記憶読出部29は、ユーザIDを検索キーとして呼出元情報管理DB2003(図7参照)を検索することにより、対応する呼出IDと高利用頻度呼出ボタン情報を読み出す。その後、選択処理部23は、読み出された呼出IDと高利用頻度呼出ボタン情報とに基づいて、対応する利用者の利用頻度が高い高利用頻度操作ボタンを選択する。
【0099】
他方、予め割当ボタン情報が設定されていないと判断した場合(ステップS47-3:NO)、選択処理部23は、呼出履歴から利用頻度が高い呼出IDを選択する(ステップS47-5)。具体的には、記憶読出部29は、ユーザIDと起動元機能IDで示される起動元機能名とを検索キーとして呼出履歴管理DB2005(図9参照)を検索することにより、対応する呼出IDの呼出期間における呼出回数をすべて読み出す。その後、選択処理部23は、読み出された呼出IDの呼出し回数に基づいて順位付けをし、対応する利用者の利用頻度が高い順に高利用頻度操作ボタンを選択する。
【0100】
ステップS47-4又はステップS47-5の処理後、生成部47は、呼出ボタンを割り当てたボタン情報(分割操作画面データ)を生成してこのフローを抜ける(ステップS47-6)。具体的には、生成部47は、後述する分割操作画面内に表示可能であって、第2の機能を起動した利用者の利用頻度の高い操作ボタンを、例えば、左上から順にZ字型に配置した分割操作画面データを生成する。
【0101】
なお、上述したステップS47-1乃至S47-6までの一連のボタン情報選択処理は、通信端末3においてそれぞれ対応する各機能が実行してもよい。これにより、通信端末3が管理サーバ2に成り代わり、本実施形態における分割操作画面における高利用頻度操作ボタンの選択処理を実行することが可能になる。
【0102】
図17に再び戻り、送受信部21は、ステップS46で受信した呼出情報取得要求に対する応答として、通信端末3に対して呼出情報取得応答を送信する(ステップS48)。これにより、通信端末3の送受信部31は、管理サーバ2が送信した呼出情報取得応答を受信する。このとき、呼出情報取得応答には、ステップS47-6で生成され、分割操作画面で利用頻度の高いボタンとして呼び出された高利用頻度操作ボタン情報、及び分割操作画面を構成する分割操作画面データが含まれる。
【0103】
次に、通信端末3の表示制御部34は、分割操作画面及び並べ替え後のボタンの表示を行う(ステップS49)。具体的には、表示制御部34は、ステップS48で受信した高利用頻度操作ボタン情報を含む分割操作画面データに基づく分割操作画面を、ディスプレイ307に表示させる。
【0104】
なお、ここまでに説明した図17に示したシーケンス図は一例であり、これに限らない。
【0105】
●画面表示例●
図20は、第1の実施形態に係る通信端末の起動元機能の違いによる表示画面の一例を示す図であり、(a)は起動元アプリAを含む分割操作画面の一例、(b)は起動元アプリBを含む分割操作画面の一例である。図20(a)では、表示制御部34によってディスプレイ307に分割操作画面3141が表示される。分割操作画面3141では、第1の機能としての「製造工程アプリ」により起動された第2の機能のうち、利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作ボタンとして、左上からZ字型に「部品切れ」、「部品交換」、「破損」、「異常検知」の四つの操作ボタンが表示される。これらの操作ボタンは、第1の機能としての製造工程アプリに関連する第2の機能のうちで、利用者の利用頻度の高い操作ボタンの上位四つが表示されている。なお、ここでの四つの操作ボタンの大きさは、図16(a)等で示した操作画面中で表示される操作ボタンの大きさを維持したものである。これにより、利用者によって操作画面が分割された後でも同じ大きさの操作ボタンが分割操作画面に再度表示され、且つ利用頻度の高い操作ボタンが残るため、利用者の操作性を維持させることが可能になる。
また、図20(a)では、分割操作画面中の操作ボタンの数は四つであるが、この数は、第2の機能が起動された当初に表示される操作ボタンの大きさ、数に依存するため、分割操作画面で表示される操作ボタンの数に制限、制約等は無い。そして、各操作ボタンの内容も上述したものに限られるものではない。
【0106】
他方、図20(b)では、表示制御部34によってディスプレイ307に分割操作画面3142が表示される。分割操作画面3142では、第1の機能としての「塗装工程アプリ」により起動された第2の機能のうち、利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作ボタンとして、左上からZ字型に「体調不良」、「トイレ」、「換気」、「部品交換」の四つの操作ボタンが表示される。これらの操作ボタンは、第1の機能としての塗装工程アプリに関連する第2の機能のうちで、利用者の利用頻度の高い操作ボタンの上位四つが表示されている。そして、各操作ボタンの内容も上述したものに限られるものではない。
【0107】
このように、第1の機能の内容によって、第2の機能で利用頻度の高い操作ボタンの内容は変わってくる。本実施形態では、そのような利用頻度の高い操作ボタンを利用者ごとに選択することにより、より利用者の業務、身体的な傾向に応じた操作ボタンの提供を実現させることが可能になる。
【0108】
〔第1の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、管理サーバ2は、第1の機能と、第1の機能により起動された第2の機能と、を通信端末3のディスプレイ307上の操作画面を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、第2の機能に割り当てられる操作ボタンのうち、ユーザIDと起動元機能IDとに基づいて、利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作ボタンを選択し(ステップS47)、分割後の分割操作画面のうち、第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作ボタンに係る高利用頻度操作ボタンを、通信端末3に対して送信する(ステップS48)。これにより、分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作ボタンを操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することが可能になる、という効果を奏する。つまり、分割後の分割操作画面により限られた表示領域となる場合においても、利用者の操作性を落とさずに所望する機能ボタンを操作させることが可能になる。
【0109】
〔第2の実施形態〕
〔管理システムの全体構成〕
次に、第2の実施形態について説明する。図21は、第2の実施形態に係る管理システムの全体構成の一例を示す図である。第2の実施形態では、利用者が各機能(アプリ)を利用する利用シーンとして、医療現場、介護現場を含む、人を対象とする業務における機能を実行する場合を例にする。
【0110】
なお、図21に示したシステム構成は、第1の実施形態で示したシステム構成と同様である。これにより、管理システム1を構築する管理サーバ2及び通信端末3の各ハードウエア構成、及び機能構成もそれぞれ第1の実施形態で説明した管理サーバ2及び通信端末3の各ハードウエア構成、及び機能構成と同様であるため、それらの説明を省略する。
【0111】
●画面表示例●
図22は、第2の実施形態に係る通信端末の起動元機能の違いによる表示画面の一例を示す図であり、(a)は起動元アプリAを含む分割操作画面の一例、(b)は起動元アプリBを含む分割操作画面の一例である。図22(a)では、表示制御部34によってディスプレイ307に分割操作画面3211が表示される。分割操作画面3211では、第1の機能としての「医療系アプリ」により起動された第2の機能のうち、利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作ボタンとして、左上からZ字型に「申送り」、「カルテ提出」、「投薬」、「注射」の四つの操作ボタンが表示される。これらの操作ボタンは、第1の機能としての医療系アプリに関連する第2の機能のうちで、利用者(例えば、看護師)の利用頻度の高い操作ボタンの上位四つが表示されている。そして、各操作ボタンの内容も上述したものに限られるものではない。
【0112】
他方、図22(b)では、表示制御部34によってディスプレイ307に分割操作画面3212が表示される。分割操作画面3212では、第1の機能としての「介護系アプリ」により起動された第2の機能のうち、利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作ボタンとして、左上からZ字型に「リハビリ」、「面会対応」、「レクリエーション」、「入浴」の四つの操作ボタンが表示される。これらの操作ボタンは、第1の機能としての介護系アプリに関連する第2の機能のうちで、利用者(例えば、介護福祉、ホームヘルパー)の利用頻度の高い操作ボタンの上位四つが表示されている。そして、表示される操作ボタンの大きさ、数についても、図20で示した場合と同様の前提が採用される。
【0113】
このように、第1の機能の内容によって、第2の機能で利用頻度の高い操作ボタンの内容は変わってくる。本実施形態では、そのような利用頻度の高い操作ボタンを利用者ごとに選択することにより、より利用者の業務、身体的な傾向に応じた操作ボタンの提供を実現させることが可能になる。
【0114】
〔第2の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、管理サーバ2は、第1の実施形態と同様に、分割後の分割操作画面のうち、第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作ボタンに係る高利用頻度操作ボタンを、通信端末3に対して送信する(ステップS48)。これにより、利用シーンの異なる状況においても、分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作ボタンを操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することが可能になる、という効果を奏する。
【0115】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0116】
また、上述したように、管理サーバ2は、各種判断を機械学習(人工知能:AIを利用した学習)におけるコサイン類似度を利用して実行してもよい。管理サーバ2は更に、コサイン類似度に代えて、他の解析手法を利用して文書を分類するようにしてもよい。
【0117】
これまで本発明の一実施形態に係る管理サーバ、管理システム、通信端末、管理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。なお、上述した各構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。
【0118】
■まとめ■
本発明に係る態様は、例えば、以下のとおりである。
【0119】
<第1態様>
第1態様としての管理サーバ2(管理サーバの一例。以下省略)は、通信端末3(通信端末の一例。以下省略)上で所定の機能を実行させるための操作画面に係る情報を管理し、通信端末3で起動されている第1の機能を識別する起動元機能ID(第1機能識別情報の一例。以下省略)を受信する送受信部21(受信手段の一例。以下省略)と、第1の機能と、第1の機能とは異なる第2の機能と、を通信端末3のディスプレイ307上の操作画面(操作画面の一例。以下省略)を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、第2の機能に割り当てられる操作ボタン(操作手段の一例。以下省略)のうち、起動元機能IDに関連付けられている操作ボタンを選択する選択処理部23(選択手段の一例。以下省略)と、分割操作画面のうち、第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作ボタンに係る操作ボタン情報を、通信端末3に対して送信する送受信部21(送信手段の一例。以下省略)と、を有する。
【0120】
第1態様によれば、分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作ボタンを操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することが可能になる。
【0121】
<第2態様>
第2態様としての管理サーバ2は、第1態様において、送受信部21が通信端末3を利用する利用者を識別するユーザID(利用者識別情報の一例。以下省略)を受信し、選択処理部23が操作手段として、ユーザIDに基づいて、利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作ボタン(高利用頻度操作手段の一例。以下省略)を選択する。
【0122】
第2態様によれば、第1の実施形態による効果に加えて、利用者の利用頻度の高い高利用頻度操作ボタンを利用者に提供させることが可能になる。
【0123】
<第3態様>
第3態様としての管理サーバ2の選択処理部23は、第2態様において、第1の機能により第2の機能が起動され、通信端末3の操作画面に対して第1の機能及び第2の機能を分割して表示させるための操作が受け付けられた場合、高利用頻度操作ボタンを選択する。
【0124】
第3態様によれば、第1の実施形態による効果に加えて、利用者が操作したタイミングで最適な操作ボタンを利用者に提供させることが可能になる。
【0125】
<第4態様>
第4態様としての管理サーバ2の選択処理部23は、第2態様又は第3態様において、予め設定され、ユーザIDと起動元機能IDと、に関連付けられた情報に基づいて、高利用頻度操作ボタンを選択する。
【0126】
第4態様によれば、管理サーバ2における利用者の分割操作画面に対する操作ボタンに係る選択処理の負荷を軽減させることが可能になる。
【0127】
<第5態様>
第5態様としての管理サーバ2の選択処理部23は、第2態様又は第3態様において、利用者の利用履歴に基づいて、高利用頻度操作ボタンを選択する。
【0128】
第5態様によれば、利用者の操作ボタンに対する操作履歴、傾向に応じたより最適な操作ボタンを利用者に提供させることが可能になる。
【0129】
<第6態様>
第6態様としての管理サーバ2の選択処理部23は、第5態様において、利用履歴として、利用者が操作ボタンを利用した期間又は回数に基づいて、高利用頻度操作ボタンを選択する。
【0130】
第6態様によれば、第4態様と同様に、利用者の操作ボタンに対する操作履歴、傾向に応じたより最適な操作ボタンを利用者に提供させることが可能になる。
【0131】
<第7態様>
第7態様としての管理サーバ2の選択処理部23は、第2態様乃至第6態様のいずれかにおいて、第2の機能を実行するための操作ボタンの各々と、利用者が呼び出す所定の呼出先と、が関連付けられた操作ボタンのうち、利用者の利用頻度の高い操作ボタンを高利用頻度操作ボタンとして選択する。
【0132】
第7態様によれば、選択された操作ボタンにそれぞれ呼出先が関連付けられることで、操作された操作ボタンに対応する呼出先として定義されている各人物(担当者)は、各利用者によってどの程度呼び出される可能性があるかを、事前に把握しておくことが可能になる。
【0133】
<第8態様>
第8態様としての管理サーバ2の選択処理部23は、第2態様乃至第7態様のいずれかにおいて、分割操作画面の数が2以上となる通信端末3の操作画面に対して、高利用頻度操作ボタンを選択する。
【0134】
<第9態様>
第9態様としての管理システム1(管理システムの一例。以下省略)は、所定の機能を実行させるための操作画面を表示する通信端末3(通信端末の一例。以下省略)と、通信端末3の操作画面に係る情報を管理する管理サーバ2(管理サーバの一例。以下省略)と、を有し、管理サーバ2は、通信端末3で起動されている第1の機能を識別する起動元機能ID(第1機能識別情報の一例。以下省略)を受信する送受信部21(受信手段の一例。以下省略)と、第1の機能と、第1の機能とは異なる第2の機能と、を通信端末3の操作画面(操作画面の一例。以下省略)を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、第2の機能に割り当てられる操作ボタン(操作手段の一例。以下省略)のうち、起動元機能IDに関連付けられている操作ボタンを選択する選択処理部23(選択手段の一例。以下省略)と、分割操作画面のうち、第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作ボタンに係る操作ボタン情報を、通信端末3に対して送信する送受信部21(送信手段の一例。以下省略)と、を有し、通信端末3は、第1の機能により起動される第2の機能の起動操作、及び通信端末3の操作画面を分割する分割操作を受け付ける操作受付部32(受付手段の一例。以下省略)と、操作ボタン情報を受信する送受信部31(受信手段の一例。以下省略)と、受信した操作ボタン情報で示される操作ボタンを、通信端末3の操作画面を分割した分割操作画面に表示させる表示制御部34(表示制御手段の一例。以下省略)と、を有する。
【0135】
第9態様によれば、第1態様と同様に、分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作ボタンを操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することが可能になる。
【0136】
<第10態様>
第10態様としての所定の機能を実行させるための操作画面を表示する通信端末3(通信端末の一例。以下省略)は、通信端末3で起動されている第1の機能により起動される第2の機能の起動操作、及び通信端末3の操作画面を分割する分割操作を受け付ける操作受付部32(受付手段の一例。以下省略)と、第2の機能に割り当てられる操作ボタン(操作手段の一例。以下省略)のうち、第1の機能を識別する起動元機能ID(第1機能識別情報の一例。以下省略)に関連付けられている操作ボタンを選択する選択処理部33(選択手段の一例。以下省略)と、選択した操作ボタンを通信端末3の操作画面を分割した分割操作画面に表示させる表示制御部34(表示制御手段の一例。以下省略)と、を有する。
【0137】
第10態様によれば、第1態様と同様に、分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作ボタンを操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することが可能になる。
【0138】
<第11態様>
第11態様としての所定の機能を実行させるための操作画面を表示する通信端末3(通信端末の一例。以下省略)と、通信端末3の操作画面に係る情報を管理する管理サーバ2(管理サーバの一例。以下省略)と、を有する管理システム1(管理システムの一例。以下省略)が実行する管理方法は、通信端末3で起動されている第1の機能を識別する起動元機能ID(第1機能識別情報の一例。以下省略)を受信する受信ステップと、第1の機能と、第1の機能とは異なる第2の機能と、を通信端末3の操作画面(操作画面の一例。以下省略)を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、第2の機能に割り当てられる操作ボタン(操作手段の一例。以下省略)のうち、起動元機能IDに関連付けられている操作ボタンを選択する選択ステップと、分割操作画面のうち、第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作ボタンに係る操作ボタン情報を、通信端末3に対して送信する送信ステップと、を実行し、通信端末3は、通信端末3で起動されている第1の機能により起動される第2の機能の起動操作、及び通信端末3の操作画面を分割する分割操作を受け付ける受付ステップと、操作ボタン情報を受信する受信ステップと、受信した操作ボタン情報で示される操作ボタンを、通信端末3の操作画面を分割した分割操作画面に表示させる表示制御ステップと、を実行する。
【0139】
第11態様によれば、第1態様と同様に、分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作ボタンを操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することが可能になる。
【0140】
<第12態様>
第12態様としてのプログラムは、通信端末3(通信端末の一例。以下省略)上で所定の機能を実行させるための操作画面に係る情報を管理する管理サーバ2(管理サーバの一例。以下省略)に実行させるプログラムであって、通信端末3で起動されている第1の機能を識別する起動元機能ID(第1機能識別情報の一例。以下省略)を受信する受信ステップと、第1の機能と、第1の機能とは異なる第2の機能と、を通信端末3の操作画面を分割した分割操作画面でそれぞれ実行する場合、第2の機能に割り当てられる操作ボタン(操作手段の一例。以下省略)のうち、起動元機能IDに関連付けられている操作手段を選択する選択ステップと、分割操作画面のうち、第2の機能を実行するための分割操作画面に対して選択された操作ボタンに係る操作ボタン情報(操作手段情報の一例。以下省略)を、通信端末3に対して送信する送信ステップと、を実行させる。
【0141】
第12態様によれば、第1態様と同様に、分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作ボタンを操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することが可能になる。
【0142】
<第13態様>
第13態様としてのプログラムは、所定の機能を実行させるための操作画面を表示する通信端末に実行させるプログラムであって、通信端末3で起動されている第1の機能とは異なる第2の機能の起動操作、及び操作画面を分割する分割操作を受け付ける受付ステップと、第2の機能に割り当てられる操作ボタン(操作手段の一例。以下省略)のうち、第1の機能を識別する第1機能識別情報に基づいて、第1機能識別情報に関連付けられている操作ボタンを選択する選択ステップと、選択した操作ボタンを通信端末3の操作画面を分割した分割操作画面に表示させる表示制御ステップと、を実行させる。
【0143】
第13態様によれば、第1態様と同様に、分割後の分割操作画面において、利用者が所望する操作ボタンを操作可能にすることで、利用者の操作性を維持することが可能になる。
【符号の説明】
【0144】
1 管理システム
2 管理サーバ
3 通信端末
21 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
22 取得部(取得手段の一例)
23 選択処理部(選択手段の一例)
24 表示制御部(表示制御手段の一例)
25 判断部(判断手段の一例)
26 認証管理部(認証手段の一例)
27 生成部(生成手段の一例)
28 登録実行部(登録手段の一例、実行手段の一例)
29 記憶読出部(記憶読出手段の一例)
31 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
32 操作受付部(受付手段の一例)
33 選択処理部(選択手段の一例)
34 表示制御部(表示制御手段の一例)
35 判断部(判断手段の一例)
36 起動部(起動手段の一例)
37 生成部(生成手段の一例)
38 登録実行部(登録手段の一例、実行手段の一例)
39 記憶読出部(記憶読出手段の一例)
307 ディスプレイ(表示手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0145】
【特許文献1】特開2008-117181号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22