(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112561
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】オフグリッド住宅
(51)【国際特許分類】
E04H 1/02 20060101AFI20240814BHJP
F03D 9/11 20160101ALI20240814BHJP
F03D 7/04 20060101ALI20240814BHJP
F03D 9/45 20160101ALI20240814BHJP
H02J 3/38 20060101ALI20240814BHJP
H02J 9/04 20060101ALI20240814BHJP
H02J 7/35 20060101ALI20240814BHJP
H02S 10/12 20140101ALI20240814BHJP
H02S 10/20 20140101ALI20240814BHJP
【FI】
E04H1/02
F03D9/11
F03D7/04 L
F03D9/45
H02J3/38 130
H02J3/38 160
H02J3/38 180
H02J9/04
H02J7/35 E
H02S10/12
H02S10/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023017685
(22)【出願日】2023-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】594002417
【氏名又は名称】株式会社喜多俊之デザイン研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100108442
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義孝
(72)【発明者】
【氏名】喜多 俊之
【テーマコード(参考)】
2E025
3H178
5F251
5G015
5G066
5G503
【Fターム(参考)】
2E025AA03
2E025AA15
3H178AA03
3H178AA22
3H178AA43
3H178AA62
3H178BB07
3H178DD22X
3H178DD42Z
3H178DD70X
3H178EE02
3H178EE15
3H178EE23
5F251BA11
5F251JA28
5F251JA30
5G015FA06
5G015JA52
5G015JA64
5G015KA12
5G066HA06
5G066HB02
5G066HB06
5G066HB09
5G066JA07
5G066JB03
5G503AA06
5G503AA07
5G503CC08
5G503DA17
5G503FA06
5G503GD03
5G503GD06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】外部からの給電なしに、オフグリッド住宅に設置された全ての電気機器に自給で給電することができ、自給で給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる一戸建てのオフグリッド住宅を提供する。
【解決手段】オフグリッド住宅10では、屋根に設置された第1~第8太陽光パネル14a、14b~14e~によって発電された電気と、屋根本体11の頂部に設置された風力発電装置15によって発電された電気とが、オフグリッド住宅に設置されたテレビジョン、エアーコンディショナー、電気式床暖房、電気パネルヒーター、IHクッキングヒーター、ジャー炊飯器、電子レンジ、食器洗い乾燥機、電気冷蔵庫、換気扇、電気洗濯機、洗濯乾燥機、電気掃除機、浴室換気暖房乾燥機、各種照明機器等の各種の電気機器に給電され、外部からの給電なしに、太陽光パネル及び風力発電装置が発電した電気によってそれら電気機器が稼働する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の居住空間を備え、電気を自給する一戸建てのオフグリッド住宅において、
前記オフグリッド住宅が、二等辺三角形に成形されて頂点から底辺に向かって下り勾配に傾斜する4つの第1~第4屋根から形成された四角錐の屋根本体と、前記第1~第4屋根の底辺から下方へ延びる4つの第1~第4壁と、それら第1~第4屋根どうしが交差する第1~第4斜辺部に取り付けられて前記屋根本体の頂部から斜め下方へ延在し、下端部が地面に接地する第1~第4支柱と、前記第1~第4屋根及び前記第1~第4壁に囲繞された居住空間と、前記第1屋根の上面に設置された第1太陽光パネルと、前記第2屋根の上面に設置された第2太陽光パネルと、前記第3屋根の上面に設置された第3太陽光パネルと、前記第4屋根の上面に設置された第4太陽光パネルと、前記四角錐の屋根本体の頂部に設置された風力発電装置とを有し、
前記オフグリッド住宅では、前記第1~第4太陽光パネルによって発電された電気と前記風力発電装置によって発電された電気とが前記オフグリッド住宅に設置された各種の電気機器に給電され、外部からの給電なしに、前記第1~第4陽光パネル及び前記風力発電装置が発電した電気によってそれら電気機器が稼働することを特徴とするオフグリッド住宅。
【請求項2】
前記オフグリッド住宅が、前記第1~第4壁に囲繞された1階居住空間と、前記1階居住空間の直上であって前記第1~第4屋根の下半分に囲繞された2階居住空間と、前記2階居住空間の直上であって前記第1~第4屋根の上半分に囲繞された3階収納空間とを有する請求項1に記載のオフグリッド住宅。
【請求項3】
前記オフグリッド住宅が、前記第1屋根の底辺に連接されて該第1屋根の底辺から斜め下方へ下り勾配に傾斜する第5屋根と、前記第2屋根の底辺に連接されて該第2屋根の底辺から斜め下方へ下り勾配に傾斜する第6屋根と、前記第3屋根の底辺に連接されて該第3屋根の底辺から斜め下方へ下り勾配に傾斜する第7屋根と、前記第4屋根の底辺に連接されて該第4屋根の底辺から斜め下方へ下り勾配に傾斜する第8屋根と、前記オフグリッド住宅の地下に設置されて雨水を貯める貯水タンクと、前記第5~第8屋根に設置されて前記雨水を前記貯水タンクに導く雨天導水プレートとを含み、前記雨天導水プレートが、前記第5及び第7屋根の一方の側縁の上端から他方の側縁の下端に向かって斜め下方へ下り勾配に延びているとともに、前記第6及び第8屋根の他方の側縁の上端から一方の側縁の下端に向かって斜め下方へ向かって下り勾配に延びている請求項1又は請求項2に記載のオフグリッド住宅。
【請求項4】
前記オフグリッド住宅が、前記第5屋根の上面に設置された第5太陽光パネルと、前記第6屋根の上面に設置された第6太陽光パネルと、前記第7屋根の上面に設置された第7太陽光パネルと、前記第8屋根の上面に設置された第8太陽光パネルとを含み、前記第5~第8太陽光パネルによって発電された電気が前記各種の電気機器に給電され、前記第5~第8陽光パネルが発電した電気によってそれら電気機器が稼働する請求項3に記載のオフグリッド住宅。
【請求項5】
前記オフグリッド住宅が、前記電気を化学エネルギーに変換して蓄える蓄電池を含み、前記第1~第8太陽光パネルによって発電された電気及び前記風力発電装置によって発電された電気のうちの前記電気機器において消費された電気エネルギーを差し引いた余剰の電気が前記蓄電池に蓄電される請求項4に記載のオフグリッド住宅。
【請求項6】
前記オフグリッド住宅では、前記第1~第8太陽光パネルによって発電された電気の発電電力量があらかじめ設定された設定発電量に満たない場合、前記蓄電池に蓄電された電気が前記居住空間における電気機器に給電され、外部からの給電なしに、前記第1~第8太陽光パネルによって発電された電気及び前記蓄電池に蓄電された電気によってそれら電気機器が稼働する請求項5に記載のオフグリッド住宅。
【請求項7】
前記風力発電装置が、ブレードを有して所定の風速の風を受けて回転する水平軸型風車と、前記水平軸型風車の動力伝達軸の回転を増幅する増速器と、前記増速器によって増幅された前記動力伝達軸の回転運動を電気に変換する発電機と、前記ブレードが前記風を正面から受けるために風向きに合わせて前記水平軸型風車を旋回させる方位制御機構と、前記風の風速を計測する風速計と、前記増速器と前記発電機と前記風速計とを収容するケーシングと、前記ケーシングから下方へ延びていて前記屋根本体の頂部に連結されたロッドとを有する請求項6に記載のオフグリッド住宅。
【請求項8】
前記オフグリッド住宅では、前記風速計によって計測された風速が前記風力発電装置による発電可能な設定風速に満たない場合、又は、前記風力発電装置によって発電された電気の発電電力量があらかじめ設定された設定発電量に満たない場合、前記蓄電池に蓄電された電気が前記居住空間における電気機器に給電され、外部からの給電なしに、前記風力発電装置によって発電された電気及び前記蓄電池に蓄電された電気によってそれら電気機器が稼働する請求項5に記載のオフグリッド住宅。
【請求項9】
前記オフグリッド住宅が、1階駐車スペースと、前記1階駐車スペースに駐車される電気自動車とを含み、前記オフグリッド住宅では、前記第1~第8太陽光パネル及び前記風力発電装置によって発電された電気が前記電気自動車のバッテリーに充電される請求項3ないし請求項8いずれかに記載のオフグリッド住宅。
【請求項10】
前記オフグリッド住宅では、前記第1~第8太陽光パネル及び前記風力発電装置が前記電気を発電できない場合、又は、前記第1~第8太陽光パネル及び前記風力発電装置によって発電された合計発電量からそれら電気機器において消費されている消費電力を差し引いた充電可能電力があらかじめ設定された充電可能設定電力に満たない場合、前記蓄電池から電気が前記電気自動車のバッテリーに充電される請求項9に記載のオフグリッド住宅。
【請求項11】
前記オフグリッド住宅では、前記第1~第8太陽光パネル及び前記風力発電装置が発電した電気の発電電力量が前記電気機器において消費される消費電力量を下回った場合、前記電気機器において消費される消費電力の不足分の電気が前記蓄電池から該電気機器に給電される請求項10に記載のオフグリッド住宅。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の居住空間を備え、電気を自給する一戸建てのオフグリッド住宅に関する。
【背景技術】
【0002】
上下方向に隣接する第1および第2の住戸を備えた複数階建てであり、第1の住戸が、外壁面から屋外側に突出して設けられ、外壁面から屋外側へ向かって延びる第1の屋根面を有する第1の屋外側構造物と、第1の屋外側構造物の第1の屋根面に設置された第1の太陽光パネルとを含み、第2の住戸が、外壁面から屋外側に突出して設けられ、外壁面から屋外側へ向かって延びる第2の屋根面を有する第2の屋外側構造物と、第2の屋外側構造物の第2の屋根面に設置された第2の太陽光パネルとを含み、第1の太陽光パネルが設置された第1の屋根面と第2の太陽光パネルが設置された第2の屋根面とが千鳥状に配置されている集合住宅が開示されている(特許文献1参照)。この集合住宅では、第1の屋外側構造物が幅方向に互いに隣接する第1のバルコニーと第1の太陽光パネルが設置された第1の屋根面を有する第1の張出部屋とを含み、第2の屋外側構造物が幅方向に互いに隣接する第2のバルコニーと第2の太陽光パネルが設置された第2の屋根面を有する第2の張出部屋とを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に開示の集合住宅は、マンションやアパートメント等の集合住宅において、住戸別の電力供給が可能となるように太陽光パネルを設置することができる。しかし、それら太陽光パネルが張出部屋の屋根面のみに設置され、それら太陽光パネルによって発電される電気が小さいから、外部からの給電なしに各住戸に設置されたテレビジョンやエアーコンディショナー、電気式床暖房、電気パネルヒーター、IHクッキングヒーター、ジャー炊飯器、電子レンジ、食器洗い乾燥機、電気冷蔵庫、換気扇、電気洗濯機、洗濯乾燥機、電気掃除機、浴室換気暖房乾燥機、各種照明機器等の全ての電気機器を稼働させる電気(電力)を給電することはできず、電気100%自給型のオフグリッド住宅にすることができない。
【0005】
本発明の目的は、外部からの給電なしに、オフグリッド住宅に設置されたテレビジョン、エアーコンディショナー、電気式床暖房、電気パネルヒーター、IHクッキングヒーター、ジャー炊飯器、電子レンジ、食器洗い乾燥機、電気冷蔵庫、換気扇、電気洗濯機、洗濯乾燥機、電気掃除機、浴室換気暖房乾燥機、各種照明機器等の全ての電気機器に自給で給電することができ、自給で給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる一戸建てのオフグリッド住宅を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明の前提は、人の居住空間を備え、電気を自給する一戸建てのオフグリッド住宅である。
【0007】
前記前提における本発明の特徴は、オフグリッド住宅が、二等辺三角形に成形されて頂点から底辺に向かって下り勾配に傾斜する4つの第1~第4屋根から形成された四角錐の屋根本体と、第1~第4屋根の底辺から下方へ延びる4つの第1~第4壁と、それら第1~第4屋根どうしが交差する第1~第4斜辺部に取り付けられて屋根本体の頂部から斜め下方へ延在し、下端部が地面に接地する第1~第4支柱と、第1~第4屋根及び第1~第4壁に囲繞された居住空間と、第1屋根の上面に設置された第1太陽光パネルと、第2屋根の上面に設置された第2太陽光パネルと、第3屋根の上面に設置された第3太陽光パネルと、第4屋根の上面に設置された第4太陽光パネルと、四角錐の屋根本体の頂部に設置された風力発電装置とを有し、オフグリッド住宅では、第1~第4太陽光パネルによって発電された電気と風力発電装置によって発電された電気とがオフグリッド住宅に設置された各種の電気機器に給電され、外部からの給電なしに、第1~第4陽光パネル及び風力発電装置が発電した電気によってそれら電気機器が稼働することにある。
【0008】
本発明の一例としては、オフグリッド住宅が、第1~第4壁に囲繞された1階居住空間と、1階居住空間の直上であって第1~第4屋根の下半分に囲繞された2階居住空間と、2階居住空間の直上であって第1~第4屋根の上半分に囲繞された3階収納空間とを有する。
【0009】
本発明の他の一例としては、オフグリッド住宅が、第1屋根の底辺に連接されて第1屋根の底辺から斜め下方へ下り勾配に傾斜する第5屋根と、第2屋根の底辺に連接されて第2屋根の底辺から斜め下方へ下り勾配に傾斜する第6屋根と、第3屋根の底辺に連接されて第3屋根の底辺から斜め下方へ下り勾配に傾斜する第7屋根と、第4屋根の底辺に連接されて第4屋根の底辺から斜め下方へ下り勾配に傾斜する第8屋根と、オフグリッド住宅の地下に設置されて雨水を貯める貯水タンクと、第5~第8屋根に設置されて雨水を貯水タンクに導く雨天導水プレートとを含み、雨天導水プレートが、第5及び第7屋根の一方の側縁の上端から他方の側縁の下端に向かって斜め下方へ下り勾配に延びているとともに、第6及び第8屋根の他方の側縁の上端から一方の側縁の下端に向かって斜め下方へ向かって下り勾配に延びている。
【0010】
本発明の他の一例としては、オフグリッド住宅が、第5屋根の上面に設置された第5太陽光パネルと、第6屋根の上面に設置された第6太陽光パネルと、第7屋根の上面に設置された第7太陽光パネルと、第8屋根の上面に設置された第8太陽光パネルとを含み、第5~第8太陽光パネルによって発電された電気が各種の電気機器に給電され、第5~第8陽光パネルが発電した電気によってそれら電気機器が稼働する。
【0011】
本発明の他の一例としては、オフグリッド住宅が、電気を化学エネルギーに変換して蓄える蓄電池を含み、第1~第8太陽光パネルによって発電された電気及び風力発電装置によって発電された電気のうちの電気機器において消費された電気エネルギーを差し引いた余剰の電気が蓄電池に蓄電される。
【0012】
本発明の他の一例として、オフグリッド住宅では、第1~第8太陽光パネルによって発電された電気の発電電力量があらかじめ設定された設定発電量に満たない場合、蓄電池に蓄電された電気が居住空間における電気機器に給電され、外部からの給電なしに、第1~第8太陽光パネルによって発電された電気及び蓄電池に蓄電された電気によってそれら電気機器が稼働する。
【0013】
本発明の他の一例としては、風力発電装置が、ブレードを有して所定の風速の風を受けて回転する水平軸型風車と、水平軸型風車の動力伝達軸の回転を増幅する増速器と、増速器によって増幅された動力伝達軸の回転運動を電気に変換する発電機と、ブレードが風を正面から受けるために風向きに合わせて水平軸型風車を旋回させる方位制御機構と、風の風速を計測する風速計と、増速器と発電機と風速計とを収容するケーシングと、ケーシングから下方へ延びていて屋根本体の頂部に連結されたロッドとを有する。
【0014】
本発明の他の一例として、オフグリッド住宅では、風速計によって計測された風速が風力発電装置による発電可能な設定風速に満たない場合、又は、風力発電装置によって発電された電気の発電電力量があらかじめ設定された設定発電量に満たない場合、蓄電池に蓄電された電気が居住空間における電気機器に給電され、外部からの給電なしに、風力発電装置によって発電された電気及び蓄電池に蓄電された電気によってそれら電気機器が稼働する。
【0015】
本発明の他の一例としては、オフグリッド住宅が、1階駐車スペースと、1階駐車スペースに駐車される電気自動車とを含み、オフグリッド住宅では、第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置によって発電された電気が電気自動車のバッテリーに充電される。
【0016】
本発明の他の一例として、オフグリッド住宅では、第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置が電気を発電できない場合、又は、第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置によって発電された合計発電量からそれら電気機器において消費されている消費電力を差し引いた充電可能電力があらかじめ設定された充電可能設定電力に満たない場合、蓄電池から電気が電気自動車のバッテリーに充電される。
【0017】
本発明の他の一例として、オフグリッド住宅では、第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置が発電した電気の発電電力量が電気機器において消費される消費電力量を下回った場合、電気機器において消費される消費電力の不足分の電気が蓄電池から電気機器に給電される。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る一戸建てのオフグリッド住宅によれば、第1~第4屋根に設置された第1~第4太陽光パネルによって発電された電気と屋根本体の頂部に設置された風力発電装置によって発電された電気とがオフグリッド住宅に設置された各種の電気機器に給電され、第1~第4陽光パネル及び風力発電装置が発電した電気によってそれら電気機器が稼働するから、オフグリッド住宅に設置されたテレビジョン、エアーコンディショナー、電気式床暖房、電気パネルヒーター、IHクッキングヒーター、ジャー炊飯器、電子レンジ、食器洗い乾燥機、電気冷蔵庫、換気扇、電気洗濯機、洗濯乾燥機、電気掃除機、浴室換気暖房乾燥機、各種照明機器等の全ての電気機器に自給で給電することができ、自給で給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。オフグリッド住宅は、自給で給電された電気で全ての電気機器を稼働させることができるから、電気代を節約するができるのみならず、二酸化炭素を排出することがなく、地球で暮らし続けられる「持続可能な世界」の実現に寄与することができる。オフグリッド住宅は、燃焼によって発生する二酸化炭素を排出することがなく、地球温暖化を防止することができ、脱炭素社会の実現を図ることができる。
【0019】
第1~第4壁に囲繞された1階居住空間と、1階居住空間の直上であって第1~第4屋根の下半分に囲繞された2階居住空間と、2階居住空間の直上であって第1~第4屋根の上半分に囲繞された3階収納空間とを有するオフグリッド住宅は、第1~第4壁に囲繞された1階居住空間及び第1~第4屋根の下半分に囲繞された2階居住空間において人が居住することができ、それら居住空間に設置された電気機器に第1~第4陽光パネル及び風力発電装置が発電した電気エネルギーが給電され、自給で給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器が稼働するから、それら居住空間において各電気機器を利用しつつ人が快適に暮らすことができる。オフグリッド住宅は、3階収納空間に所定の荷物を収納することができるから、季節によって不使用の荷物を3階収納空間に収納することで、1階及び2階居住空間を整理することができる。
【0020】
第1~第4屋根の底辺に連接されて第1~第4屋根の底辺から斜め下方へ下り勾配に傾斜する第5~第8屋根と、オフグリッド住宅の地下に設置されて雨水を貯める貯水タンクと、第5~第8屋根に設置されて雨水を貯水タンクに導く雨天導水プレートとを含み、雨天導水プレートが第5及び第7屋根の一方の側縁の上端から他方の側縁の下端に向かって斜め下方へ下り勾配に延びているとともに、第6及び第8屋根の他方の側縁の上端から一方の側縁の下端に向かって斜め下方へ向かって下り勾配に延びているオフグリッド住宅は、雨天導水プレートによって第1~第8屋根の降った雨が貯水タンクに導かれ、雨水が貯水タンクに貯まるから、その雨水を洗濯水やトイレの洗浄水に使用することができるとともに、フィルタを活用することで、風呂の水や飲料水としても使用でき、水道代を大幅に節約することができる。
【0021】
第5~第8屋根の上面に設置された第5~第8太陽光パネルを含み、第5~第8太陽光パネルによって発電された電気が各種の電気機器に給電され、第5~第8陽光パネルが発電した電気によってそれら電気機器が稼働するオフグリッド住宅は、第1~第8屋根に設置された第1~第8太陽光パネルによって発電された電気と屋根本体の頂部に設置された風力発電装置によって発電された電気とがオフグリッド住宅に設置された各種の電気機器に給電され、第1~第8陽光パネル及び風力発電装置が発電した電気によってそれら電気機器が稼働するから、オフグリッド住宅に設置されたテレビジョン、エアーコンディショナー、電気式床暖房、電気パネルヒーター、IHクッキングヒーター、ジャー炊飯器、電子レンジ、食器洗い乾燥機、電気冷蔵庫、換気扇、電気洗濯機、洗濯乾燥機、電気掃除機、浴室換気暖房乾燥機、各種照明機器等の全ての電気機器に自給で給電することができ、自給で給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。
【0022】
電気を化学エネルギーに変換して蓄える蓄電池を含み、第1~第8太陽光パネルによって発電された電気及び風力発電装置によって発電された電気のうちの電気機器において消費された電気を差し引いた余剰の電気が蓄電池に蓄電されるオフグリッド住宅は、余った電気を蓄電池に蓄電することで、余った電気を捨てることなく、第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置によって発電された電気の無駄を省くことができ、余った電気を無駄なく利用することができる。
【0023】
第1~第8太陽光パネルによって発電された電気の発電電力量があらかじめ設定された設定発電量に満たない場合、蓄電池に蓄電された電気が居住空間における電気機器に給電され、外部からの給電なしに、第1~第8太陽光パネルによって発電された電気及び蓄電池に蓄電された電気によってそれら電気機器が稼働するオフグリッド住宅は、発電に適さない気象条件下において蓄電池に蓄電された電気を電気機器に給電し、第1~第8太陽光パネルによって発電された電気及び蓄電池に蓄電された電気によって電気機器を稼働させることができ、第1~第8太陽光パネルから給電された電気及び蓄電池から給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。
【0024】
風力発電装置が、ブレードを有して所定の風速の風を受けて回転する水平軸型風車と、水平軸型風車の動力伝達軸の回転を増幅する増速器と、増速器によって増幅された動力伝達軸の回転運動を電気に変換する発電機と、ブレードが風を正面から受けるために風向きに合わせて水平軸型風車を旋回させる方位制御機構と、風の風速を計測する風速計と、増速器と発電機と風速計とを収容するケーシングと、ケーシングから下方へ延びていて屋根本体の頂部に連結されたロッドとを有するオフグリッド住宅は、水平軸型風車の動力伝達軸の回転が増速器によって増幅され、増幅された動力伝達軸の回転運動が発電機によって電気エネルギーに変換されるから、住宅に向かって吹く風のエネルギーを電気に変換することができ、風力発電装置が発電した電気によってそれら電気機器を稼働させることができる。
【0025】
風速計によって計測された風速が風力発電装置による発電可能な設定風速に満たない場合、又は、風力発電装置によって発電された電気の発電電力量があらかじめ設定された設定発電量に満たない場合、蓄電池に蓄電された電気が居住空間における電気機器に給電され、外部からの給電なしに、蓄電池に蓄電された電気によってそれら電気機器が稼働するオフグリッド住宅は、風速が風力発電装置による発電可能な設定風速に満たない場合、又は、風力発電装置によって発電された電気が設定発電量に満たない場合、蓄電池に蓄電された電気が電気機器に給電されるから、蓄電池に蓄電された電気によって電気機器を稼働させることができ、蓄電池から給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。
【0026】
1階駐車スペースと1階駐車スペースに駐車される電気自動車とを含み、第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置によって発電された電気が電気自動車のバッテリーに充電されるオフグリッド住宅は、第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置によって発電された電気が1階駐車スペースに駐車された電気自動車のバッテリーに充電されるから、外部からの給電なしに、電気自動車を走行させることができ、電気自動車に係る電気代を節約することができる。
【0027】
第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置が電気を発電できない場合、蓄電池から電気が電気自動車のバッテリーに充電されるオフグリッド住宅は、発電に適さない気象条件下において第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置が発電できない場合、蓄電池に蓄電された電気が1階駐車スペースに駐車された電気自動車のバッテリーに充電されるから、外部からの給電なしに、電気自動車を走行させることができ、電気自動車に係る電気代を節約することができる。
【0028】
第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置が発電した電気の発電電力量が電気機器において消費される消費電力量を下回った場合、電気機器において消費される消費電力の不足分の電気が蓄電池から電気機器に給電されるオフグリッド住宅は、第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置の発電電力量が電気機器において消費される消費電力量を下回った場合、第1~第8太陽光パネル及び風力発電装置が発電した電気と蓄電池に蓄電された電気とによって電気機器を稼働させることができ、蓄電池から給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図3】オフグリッド住宅の一方の側面を示す側面図。
【
図5】オフグリッド住宅の他方の側面を示す側面図。
【
図7】オフグリッド住宅の1階居住空間を示す上面図。
【
図8】オフグリッド住宅の2階居住空間を示す上面図。
【
図9】オフグリッド住宅の3階収納空間を示す上面図。
【
図10】風力発電装置の一例を示す部分破断斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0030】
一例として示すオフグリッド住宅10の斜視図である
図1等の添付の図面を参照し、本発明に係るオフグリッド住宅の詳細を説明すると、以下のとおりである。尚、
図2は、オフグリッド住宅10の正面図であり、
図3は、オフグリッド住宅10の一方の側面を示す側面図である。
図4は、オフグリッド住宅10の背面図であり、
図5は、オフグリッド住宅10の他方の側面を示す側面図である。
図6は、オフグリッド住宅10の断面図であり、
図7は、オフグリッド住宅10の1階居住空間を示す上面図である。
図8は、オフグリッド住宅10の2階居住空間を示す上面図であり、
図9は、オフグリッド住宅10の3階収納空間を示す上面図である。
図10は、風力発電装置15の一例を示す部分破断斜視図である。
図1では、上下方向を矢印X、幅方向を矢印Yで示し、前後方向を矢印Zで示す。
【0031】
オフグリッド住宅10は、人の居住空間(生活空間)を備え、電柱から引込線を介して電気の給電はなく、電気を自給する戸建て(一戸建て)の住宅である。オフグリッド住宅10は、四角錐の屋根本体11と、第1~第4壁12a~12dと、第1~第4支柱13a~13dと、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15と、貯水タンク16及び第1~第4雨天導水プレート17a~17dと、蓄電池18と、電気自動車19と、コントローラ20とを有する。
【0032】
屋根本体11は、第1~第4屋根21a~21d及び第5~第8屋根21e~21hから形成されている。屋根本体11(第1~第8屋根21a~21h)には、スレート屋根、金属屋根、ガルバリウム鋼板(登録商標)屋根、ジンカリウム鋼板屋根、ステンレス屋根、アスファルトシングル屋根、セメント瓦屋根を使用することができる他、今後開発されるあらゆる屋根を使用することができる。
【0033】
第1屋根21aは、オフグリッド住宅10の正面の側に位置し、二等辺三角形に成形されて頂点、等辺、底辺を有する。第1屋根21aは、頂点から底辺に向かって斜め前方へ下り勾配に傾斜している。第1屋根21aの中央部には、出窓22が作られている。第1屋根21aの上面23の略全域には、略二等辺三角形の第1太陽光パネル14a(ソーラーアレイ)が設置されている。第1太陽光パネル14aは、それに照射された太陽光のエネルギーを電力(電気エネルギー)へ変換する。第1太陽光パネル14aは、接続箱(図示せず)を介してパワーコンディショナー(図示せず)に接続されている。第1屋根21aの中央部であって出窓22の上方には、幅方向へ延びる上部梁24が施設されている。第1屋根21aの底辺には、幅方向へ延びる下部梁25が施設されている。
【0034】
第2屋根21bは、オフグリッド住宅10の一方の側面の側に位置し、二等辺三角形に成形されて頂点、等辺、底辺を有する。第2屋根21bは、第1屋根21aに略直交した状態で第1屋根21aに連接されている。第2屋根21bは、頂点から底辺に向かって斜め側方へ下り勾配に傾斜している。第2屋根21bの中央部には、出窓22が作られている。第2屋根21bの上面23の略全域には、略二等辺三角形の第2太陽光パネル14b(ソーラーアレイ)が設置されている。第2太陽光パネル14bは、それに照射された太陽光のエネルギーを電力へ変換する。第2太陽光パネル14bには、接続箱を介してパワーコンディショナーに接続されている。第2屋根21bの中央部であって出窓22の上方には、幅方向へ延びる上部梁24が施設されている。第2屋根21bの底辺には、幅方向へ延びる下部梁25が施設されている。
【0035】
第3屋根21cは、オフグリッド住宅10の背面の側に位置し、二等辺三角形に成形されて頂点、等辺、底辺を有する。第3屋根21cは、第2屋根21bに略直交した状態で第2屋根21bに連接されている。第3屋根21cは、頂点から底辺に向かって斜め後方へ下り勾配に傾斜している。第3屋根21cの中央部には、出窓22が作られている。第3屋根21cの上面23の略全域には、略二等辺三角形の第3太陽光パネル14c(ソーラーアレイ)が設置されている。第3太陽光パネル14cは、それに照射された太陽光のエネルギーを電力へ変換する。第3太陽光パネル14cには、接続箱を介してパワーコンディショナーに接続されている。第3屋根21cの中央部であって出窓22の上方には、幅方向へ延びる上部梁24が施設されている。第3屋根21cの底辺には、幅方向へ延びる下部梁25が施設されている。
【0036】
第4屋根21dは、オフグリッド住宅10の他方の側面の側に位置し、二等辺三角形に成形されて頂点、等辺、底辺を有する。第4屋根21dは、第3屋根21cに略直交した状態で第3屋根21c及び第1屋根21aに連接されている。第4屋根21dは、頂点から底辺に向かって斜め側方へ下り勾配に傾斜している。第4屋根21dの中央部には、出窓22が作られている。第4屋根21dの上面23の略全域には、略二等辺三角形の第4太陽光パネル14d(ソーラーアレイ)が設置されている。第4太陽光パネル14dは、それに照射された太陽光のエネルギーを電力へ変換する。第4太陽光パネル14dは、接続箱を介してパワーコンディショナーに接続されている。第4屋根21dの中央部であって出窓22の上方には、幅方向へ延びる上部梁24が施設されている。第4屋根21dの底辺には、幅方向へ延びる下部梁25が施設されている。
【0037】
第5屋根21e(第5日よけ屋根)は、オフグリッド住宅10の正面の側に位置し、第1屋根21aの底辺に連接されている。第5屋根21eは、第1屋根21aの底辺から地上に向かって末広がりになった台形状に成形されている。第5屋根21eは、第1屋根21aの底辺から斜め下方(斜め前方)へ下り勾配に傾斜している。第5屋根21eは、その傾斜角度が第1屋根21aのそれよりも緩やかであり、その上下方向の長さ寸法(斜め下方への延出寸法)が第1屋根21aのそれよりも短い。第5屋根21eの上面23の略全域には、第5太陽光パネル15e(ソーラーアレイ)が設置されている。第5太陽光パネル15eは、それに照射された太陽光のエネルギーを電力へ変換する。第5太陽光パネル15eは、接続箱を介してパワーコンディショナーに接続されている。
【0038】
第6屋根21f(第6日よけ屋根)は、オフグリッド住宅10の一方の側面の側に位置し、第2屋根21bの底辺に連接されているとともに、第5屋根21eに交差した状態で第5屋根21eの側辺に連接されている。第6屋根21fは、第2屋根21bの底辺から地上に向かって末広がりになった台形状に成形されている。第6屋根21fは、第2屋根21bの底辺から斜め下方(斜め前方)へ下り勾配に傾斜している。第6屋根21fは、その傾斜角度が第2屋根21bのそれよりも緩やかであり、その上下方向の長さ寸法(斜め下方への延出寸法)が第2屋根21bのそれよりも短い。第6屋根21fの上面23の略全域には、第6太陽光パネル14f(ソーラーアレイ)が設置されている。第6太陽光パネル14fは、それに照射された太陽光のエネルギーを電力へ変換する。第6太陽光パネル14fは、接続箱を介してパワーコンディショナーに接続されている。
【0039】
第7屋根21g(第7よけ屋根)は、オフグリッド住宅10の背面の側に位置し、第3屋根21cの底辺に連接されているとともに、第6屋根21fに交差した状態で第6屋根21fの側辺に連接されている。第7屋根21gは、第3屋根21cの底辺から地上に向かって末広がりになった台形状に成形されている。第7屋根21gは、第3屋根21cの底辺から斜め下方(斜め前方)へ下り勾配に傾斜している。第7屋根21gは、その傾斜角度が第3屋根21cのそれよりも緩やかであり、その上下方向の長さ寸法(斜め下方への延出寸法)が第3屋根21cのそれよりも短い。第7屋根21gの上面23の略全域には、第7太陽光パネル14g(ソーラーアレイ)が設置されている。第7太陽光パネル14gは、それに照射された太陽光のエネルギーを電力へ変換する。第7太陽光パネル14gは、接続箱を介してパワーコンディショナーに接続されている。
【0040】
第8屋根21h(第8日よけ屋根)は、オフグリッド住宅10の他方の側面の側に位置し、第4屋根21dの底辺に連接されているとともに、第7屋根21gに交差した状態で第7屋根21gの側辺及び第5屋根21eの側辺に連接されている。第8屋根21hは、第4屋根21dの底辺から地上に向かって末広がりになった台形状に成形されている。第8屋根21hは、第4屋根21dの底辺から斜め下方(斜め前方)へ下り勾配に傾斜している。第8屋根21hは、その傾斜角度が第4屋根21dのそれよりも緩やかであり、その上下方向の長さ寸法(斜め下方への延出寸法)が第4屋根21dのそれよりも短い。第8屋根21hの上面23の略全域には、第8太陽光パネル14h(ソーラーアレイ)が設置されている。第8太陽光パネル14fは、それに照射された太陽光のエネルギーを電力へ変換する。第8太陽光パネル14hは、接続箱を介してパワーコンディショナーに接続されている。
【0041】
第1~第8太陽光パネル14a~14hが接続されたパワーコンディショナーは、電力ケーブルを介して蓄電池18及び住宅分電盤(図示せず)に接続されている。パワーコンディショナーの制御部は、コントローラ20にインターフェイス(有線又は無線)を介して接続されている。パワーコンディショナーの制御部は、第1~第8太陽光パネル14a~14hが発電した電気の電気量(kwh)を計測し、計測した電気量をコントローラ20に送信する。尚、第1~第8太陽光パネル14a~14hの1枚のシステム容量は、3~5KWであり、オフグリッド住宅10における1日の第1~第8太陽光パネル14a~14hの発電量は、15.5~18.8kWhである。オフグリッド住宅10における全ての電気機器の1日の使用電力量は、13.1~18.4kWhである。
【0042】
第1壁12a(第1外壁)~第4壁12d(第4外壁)は、窯業系サイディングや金属サイディング、樹脂サイディング、木質系サイディング等のサイディング壁、モルタル壁、タイル壁、ALC壁を使用することができる他、今後開発されるあらゆる外壁を使用することができる。第1壁12a(第1内壁)~第4壁12d(第4内壁)は、ビニールクロス壁、塗壁、タイル壁、木材壁、パネル壁を使用することができる他、今後開発されるあらゆる内壁を使用することができる。尚、第1壁~第4壁12a~12dには、音響壁材や遮音壁材、吸音パネルが取り付けられていてもよい。
【0043】
第1壁12a(第1外壁及び第1内壁)は、オフグリッド住宅10の正面の側に位置し、第1屋根21aの底辺から下方へ垂直に延びている。第1壁12aは、所定の厚み寸法を有し、幅方向へ長い略四角形に成形されている。第1壁12aには、断熱材が設置されている。第1壁12aは、基礎立上がりに敷設された土台(図示せず)の上に載置され、土台に連結固定されている。第1壁12aには、ドア26及び窓27が取り付けられている。
【0044】
第2壁12b(第2外壁及び第2内壁)は、オフグリッド住宅10の一方の側面の側に位置し、第2屋根21bの底辺から下方へ垂直に延びている。第2壁12bは、所定の厚み寸法を有し、前後方向へ長い略四角形に成形されている。第2壁12bには、断熱材が設置されている。第2壁12bは、第1壁12aに略直交した状態で第1壁12aの側縁に繋がっているとともに、基礎立上がりに敷設された土台の上に載置され、土台に連結固定されている。第2壁12bには、窓27が取り付けられている。
【0045】
第3壁12c(第3外壁及び第3内壁)は、オフグリッド住宅10の背面の側に位置し、第3屋根21cの底辺から下方へ垂直に延びている。第3壁12cは、所定の厚み寸法を有し、幅方向へ長い略四角形に成形されている。第3壁12cには、断熱材が設置されている。第3壁12cは、第2壁12bに略直交した状態で第2壁12bの側縁に繋がっているとともに、基礎立上がりに敷設された土台の上に載置され、土台に連結固定されている。
【0046】
第4壁12d(第4外壁及び第4内壁)は、オフグリッド住宅10の他方の側面の側に位置し、第4屋根21dの底辺から下方へ垂直に延びている。第4壁12dは、所定の厚み寸法を有し、幅方向へ長い略四角形に成形されている。第4壁12dには、断熱材が設置されている。第4壁12dは、第3壁12cに略直交した状態で第3壁12cの側縁及び第1壁12aの側縁に繋がっているとともに、基礎立上がりに敷設された土台の上に載置され、土台に連結固定されている。第4壁12dには、窓27が取り付けられている。第4壁12dの側の1階には、1階駐車スペース28が作られている。
【0047】
第1支柱13aは、鋼材パイプから作られている。第1支柱13aは、第1屋根21a及び第4屋根21dどうしが交差する第1斜辺部29aに位置し、第1斜辺部29aを形成する第1屋根21aの側縁の内側及び第4屋根21dの側縁の内側に取り付けられている。第1支柱13aは、第1屋根21a及び第4屋根21dの傾斜に沿って屋根本体11の頂部30から斜め下方へ末広がりに延在している。第1支柱13aは、その上端部31が屋根本体11の頂部30に位置し、その下端部32が第1壁12a及び第4壁12dが交差する角部から外方に位置して地面33に接地している。
【0048】
第2支柱13bは、鋼材パイプから作られている。第2支柱13bは、第1屋根21a及び第2屋根21bどうしが交差する第2斜辺部29bに位置し、第2斜辺部29bを形成する第1屋根21aの側縁の内側及び第2屋根21bの側縁の内側に取り付けられている。第2支柱13bは、第1屋根21a及び第2屋根21bの傾斜に沿って屋根本体11の頂部30から斜め下方へ末広がり延在している。第2支柱13bは、その上端部31が屋根本体11の頂部30に位置し、その下端部32が第1壁12a及び第2壁12bが交差する角部から外方に位置して地面33に接地している。
【0049】
第3支柱13cは、鋼材パイプから作られている。第3支柱13cは、第2屋根21b及び第3屋根21cどうしが交差する第3斜辺部29cに位置し、第3斜辺部29cを形成する第2屋根21bの側縁の内側及び第3屋根21cの側縁の内側に取り付けられている。第3支柱13cは、第2屋根21b及び第3屋根21cの傾斜に沿って屋根本体11の頂部30から斜め下方へ末広がり延在している。第3支柱13cは、その上端部31が屋根本体11の頂部30に位置し、その下端部32が第2壁12b及び第3壁12cが交差する角部から外方に位置して地面33に接地している。
【0050】
第4支柱13dは、鋼材パイプから作られている。第4支柱13dは、第3屋根21c及び第4屋根21dどうしが交差する第4斜辺部29dに位置し、第4斜辺部29dを形成する第3屋根21cの側縁の内側及び第4屋根21dの側縁の内側に取り付けられている。第4支柱13dは、第3屋根21c及び第4屋根21dの傾斜に沿って屋根本体11の頂部30から斜め下方へ末広がり延在している。第4支柱13dは、その上端部31が屋根本体11の頂部30に位置し、その下端部32が第3壁12c及び第4壁12dが交差する角部から外方に位置して地面33に接地している。
【0051】
オフグリッド住宅10には、第1~第4屋根21a~21d及び第1~第4壁12a~12dに囲繞された居住空間が形成されている。オフグリッド住宅10では、第1~第4壁12a~12dに囲繞された1階居住空間34と、第1~第4屋根21a~21dの下半分に囲繞された2階居住空間35と、第1~第4屋根21a~21dの上半分に囲繞された3階収納空間36とが形成されている。
【0052】
1階居住空間34には、床スラブ37及び天井スラブ38が作られ、内装壁によって浴室39、洗面室40、トイレ室41が作られているとともに2階居住空間35に繋がる階段42が作られ、玄関スペース43、リビング44、ダイニングキッチン45が作られている。1階居住空間34には、図示なしていないが、テレビジョン、エアーコンディショナー、電気式床暖房、電気パネルヒーター、IHクッキングヒーター、ジャー炊飯器、電子レンジ、食器洗い乾燥機、電気冷蔵庫、換気扇、電気洗濯機、洗濯乾燥機、電気掃除機、浴室換気暖房乾燥機、各種照明機器等の電気機器が設置されている。1階居住空間34には、ダイニングチェアー及びダイニングテーブルが設置されているとともに、ダイニングソファが設置されている。
【0053】
2階居住空間35(寝室)は、1階居住空間34の直上に位置している。2階居住空間35には、床スラブ37及び天井スラブ46が作られ、内装壁によって収納庫47(押入)が作られているとともに、寝室48が作られている。2階居住空間35には、1階居住空間34に繋がる階段42が作られている。2階居住空間35には、図示なしていないが、テレビジョン、エアーコンディショナー、電気式床暖房、電気パネルヒーター、各種照明機器等の電気機器が設置されている。2階居住空間35には、ベッド、ソファ、机、椅子が設置されている。
【0054】
1階及び2階居住空間34,35に設置された各電気機器には、住宅分電盤(図示せず)に接続され、住宅分電盤から電気(電気エネルギ)が給電される。3階収納空間36は、2階居住空間35の直上に位置している。3階収納空間36には、床スラブ37が作られている。尚、1階居住空間34及び2階居住空間35のレイアウトは、図示のそれに限らず、あらゆるレイアウトに作り替えることができる。
【0055】
オフグリッド住宅10には、それら電気機器及び電気自動車19に使用されている使用電力量を計測し、計測した電気機器の使用電力量を集計するワットメーター(図示せず)が設置されている。ワットメーターは、コントローラ20にインターフェイス(有線又は無線)を介して接続され、集計したそれら電気機器及び電気自動車19の使用電力量をコントローラ20に送信する。
【0056】
風力発電装置15は、
図9に示すように、水平軸型風車49、増速器50(ギアボックス)、ブレーキ装置51、発電機52、方位制御機構53、風向風速計54、ケーシング55、ロッド56を有する。尚、風力発電装置15には、図示はしていないが、制御装置が内蔵されている。風力発電装置15の制御装置は、コントローラ20にインターフェイス(有線又は無線)を介して接続されている。風力発電装置14の制御装置は、風力発電装置15が発電した電気の電気量(kWh)を計測し、計測した電気量をコントローラ20に送信するとともに、風向風速計54が計測した風速をコントローラ20に送信する。
【0057】
水平軸型風車49は、3枚のブレード57及び動力伝達軸58を有し、それらブレード57が所定の風速の風を受けて回転するプロペラ式を使用している。水平軸型風車49は、可変ピッチ機構を備えている。尚、プロペラ式の他に、セイルウィング式やオランダ式、多翼式の水平軸型風車を使用することもできる。又、ダリウス式やサボニウス式、パドル式の垂直軸型風車を使用することもできる。
【0058】
増速器50は、水平軸型風車49の動力伝達軸58に設置されて動力伝達軸58の回転(回転数)を増幅する。ブレーキ装置51は、動力伝達軸58に設置され、緊急時に動力伝達軸58の回転を停止させる。発電機52は、その軸が動力伝達軸58に連結され、増速器50によって増幅された動力伝達軸58の回転運動を電気(電気エネルギー)に変換する。方位制御機構53は、自動モータ(ヨー制御モータ)で作動し、ブレード57が風を正面で受けるようにするため、風向きに合わせてブレード57を水平方向へ旋回させる。
風向風速計54は、風力発電装置15の近傍の風向風速を計測する。ケーシング55は、アルミ合金やステンレス鋼等の金属又は強化プラスチックから作られている。ケーシング55には、増速器50、ブレーキ装置51、発電機52、方位制御機構53、動力伝達軸58が収容されている。ロッド56は、アルミ合金やステンレス鋼等の金属から作られている。ロッド56は、その上端部がケーシング55に連結され、その下端部が屋根本体11の頂部30に連結されている。
【0059】
貯水タンク16は、オフグリッド住宅10の地下に設置されている。貯水タンク16には、フィルタ装置(図示せず)及び給水管(図示せず)が取り付けられている。給水管には、給水ポンプが取り付けられている。貯水タンク16には、雨水が貯水される。貯水タンク16は、給水管及び給水ポンプを介して浴室39、洗面室40、トイレ室41、ダイニングキッチンに45洗濯水や洗浄水、飲料水を給水する。フィルタ装置は、雨水の流入側に位置するプレフィルタと、プレフィルタの下流側に位置する中性能フィルタと、中性能フィルタの下流側に位置する多孔質フィルタと、多孔質フィルタの下流側であって水の流出側に位置するHEPAフィルタ又はULPAフィルタとから形成されている。
【0060】
フィルタ装置は、プレフィルタを保持する第1保持フレームと、中性能フィルタを保持する第2保持フレームと、多孔質フィルタを保持する第3保持フレームと、HEPAフィルタ又はULPAフィルタを保持する第4保持フレームと、第1~第4保持フレームを着脱可能に収容しつつ第1~第4保持フレームを水の通流方向へ気密に連結するフィルタハウジングとを有する。フィルタ装置では、雨水に含まれる塵埃がプレフィルタと中性能フィルタとに捕集され、雨水に含まれるnmサイズの微粒子及びnmサイズ未満の微粒子が多孔質フィルタに吸着されるとともに、多孔質フィルタを通過した雨水に含まれるnmサイズの微粒子及びμmサイズの微粒子並びにμmサイズを超過する微粒子がHEPAフィルタ又はULPAフィルタによって捕集される。貯水タンク16に貯水された雨水は、フィルタ装置によって清浄される。
【0061】
雨天導水プレート17a~17dは、第1~第8屋根21a~21hに降った雨水を貯水タンク16に導く。雨天導水プレートは、アルミ合金やステンレス鋼等の金属又は強化プラスチックから作られている。雨天導水プレート17a~17dは、第5屋根21eに設置された第1雨天導水プレート17aと、第6屋根21fに設置された第2雨天導水プレート17bと、第7屋根21gに設置された第3雨天導水プレート17cと、第8屋根21hに設置された第4雨天導水プレート17dとから形成されている。
【0062】
第1雨天導水プレート17aは、第5屋根21eを幅方向へ横切るように第5屋根21eの一方の側縁59の上端から他方の側縁60の下端に向かって斜め下方へ下り勾配に延びている。第1雨天導水プレート17aは、第1屋根21a及び第5屋根21eに降った雨水を第5屋根21eの他方の側縁60の下端に導く。第2雨天導水プレート17bは、第6屋根21fを前後方向へ横切るように第6屋根21fの他方の側縁60の上端から一方の側縁59の下端に向かって斜め下方へ下り勾配に延びている。第2雨天導水プレート17bは、第2屋根21b及び第6屋根21fに降った雨水を第6屋根21fの一方の側縁59の下端(第5屋根21eの他方の側縁60の下端)に導く。
【0063】
第3雨天導水プレート17cは、第7屋根21gを幅方向へ横切るように第7屋根21gの一方の側縁59の上端から他方の側縁60の下端に向かって斜め下方へ下り勾配に延びている。第3雨天導水プレート17cは、第3屋根21c及び第7屋根21gに降った雨水を第7屋根21gの他方の側縁60の下端に導く。第4雨天導水プレート17dは、第8屋根21hを前後方向へ横切るように第8屋根21hの他方の側縁60の上端から一方の側縁59の下端に向かって斜め下方へ下り勾配に延びている。第4雨天導水プレート17dは、第4屋根21d及び第8屋根21hに降った雨水を第8屋根21hの一方の側縁59の下端(第7屋根21gの他方の側縁60の下端)に導く。
【0064】
図示はしていないが、第5屋根21eの他方の側縁60の下端と第6屋根21fの一方の側縁59の下端とが交差する箇所には、上下方向へ延びる配水管が設置され、第7屋根21gの他方の側縁60の下端と第8屋根21hの一方の側縁59の下端とが交差する箇所には、上下方向へ延びる配水管が設置されている。それら配水管は、貯水タンク16に繋がっている。
【0065】
第1屋根21aに降った雨水が第1屋根21aを伝って第5屋根21eに流れ、第1屋根21aに降った雨水と第5屋根21eに降った雨水とが第1雨天導水プレート17aに達すると、雨水が第1雨天導水プレート17aに堰き止められるとともに第1雨天導水プレート17aを伝って第5屋根21eの他方の側縁60の下端に向かって流れ、側縁60の下端に設置された配水管に流入した後、配水管を通って貯水タンク16に流入する。第2屋根21bに降った雨水が第2屋根21bを伝って第6屋根21fに流れ、第2屋根21bに降った雨水と第6屋根21fに降った雨水とが第2雨天導水プレート17bに達すると、雨水が第2雨天導水プレート17bに堰き止められるとともに第2雨天導水プレート17bを伝って第6屋根21fの一方の側縁59の下端に向かって流れ、側縁59の下端に設置された配水管に流入した後、配水管を通って貯水タンク16に流入する。
【0066】
第3屋根21cに降った雨水が第3屋根21cを伝って第7屋根21gに流れ、第3屋根21cに降った雨水と第7屋根21gに降った雨水とが第3雨天導水プレート17cに達すると、雨水が第3雨天導水プレート17cに堰き止められるとともに第3雨天導水プレート17cを伝って第7屋根21gの他方の側縁60の下端に向かって流れ、側縁60の下端に設置された配水管に流入した後、配水管を通って貯水タンク16に流入する。第4屋根21dに降った雨水が第4屋根21dを伝って第8屋根21hに流れ、第4屋根21dに降った雨水と第8屋根21hに降った雨水とが第4雨天導水プレート17dに達すると、雨水が第4雨天導水プレート17dに堰き止められるとともに第4雨天導水プレート17dを伝って第8屋根21hの一方の側縁59の下端に向かって流れ、側縁59の下端に設置された配水管に流入した後、配水管を通って貯水タンク16に流入する。
【0067】
オフグリッド住宅10は、第1~第4雨天導水プレート17a~17dによって第1~第8屋根21a~21hの降った雨が貯水タンク16に導かれ(流入し)、雨水が貯水タンク16に貯まるから、貯水タンク16に貯水された雨水を洗濯水やトイレの洗浄水に使用することができるとともに、フィルタを利用して雨水を浄水することで、風呂の水や飲料水としても使用でき、水道代を大幅に節約することができる。
【0068】
蓄電池18は、3階収納空間36に収容されている。蓄電池18には、ADコンバータが設置され、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が発電した電気(電気エネルギー)を化学エネルギーに変換して蓄える。蓄電池18には、第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電された電気及び風力発電装置15によって発電された電気のうちの各電気機器において消費された電気を差し引いた余剰(残余)の電気が蓄電される。蓄電池18は、電力ケーブルを介して住宅分電盤に接続されている。蓄電池18に蓄電された電気(電気エネルギー)は、住宅分電盤から各電気機器に給電される。
【0069】
電気自動車19は、電気をエネルギー源として電動機(電気モーター)で走行する。電気自動車19は、外部からの電力供給によってバッテリー(蓄電池)に充電し、バッテリーから電動機に電気を供給する二次電池車である。電気自動車19は、1階駐車スペース28に駐車される。1階駐車スペース28の近傍の第4壁12dには、電気自動車19の車載充電ケーブルを接続する充電用コンセント(図示せず)が設置されている。充電用コンセントには、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が発電した電気(電気エネルギー)が給電され、又は、蓄電池18に蓄電された電気(電気エネルギー)が給電される。車載充電ケーブルが充電用コンセントに接続されると、電気自動車19の制御装置は、バッテリー(蓄電池)に充電されている電気の電力量(kWh)をコントローラ20に送信する。
【0070】
コントローラ20(制御装置)は、オフグリッド住宅10の室内に設置され、第1~第8太陽光パネル14a~14h、風力発電装置15、蓄電池18を制御する。コントローラ20は、中央処理部(CPU又はMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作する物理的なコンピュータであり、大容量記憶領域を実装している。コントローラ20のメインメモリには、ウェブブラウザ及び電子メールの送受信や電子メールの管理を行う電子メールクライアントが記憶(格納)されている。コントローラ20の中央処理部は、オペレーティングシステム(OS)による制御に基づいて、メモリに記憶されたアプリケーションを起動し、起動したアプリケーションに従って各手段を実施する。
【0071】
尚、コントローラ20がインターネット上のクラウド(クラウドコンピューティング)に仮想(形成)されたWebアプリケーションサーバ(仮想サーバ)あってもよい。Webアプリケーションサーバは、仮想CPU又は仮想MPU(中央処理部)と仮想メインメモリ及び仮想キャッシュメモリ(メモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(仮想OS)によって動作する仮想サーバであり、大容量記憶領域が仮想(形成)されている。クラウドとしては、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)を利用することができる。
【0072】
コントローラ20の大容量記憶領域には、第1~第8太陽光パネル14a~14hを特定するパネル特定情報(パネル特定識別子)、風力発電装置15を特定する風力発電特定情報(風力発電特定識別子)が記憶(格納)されている。パネル特定情報や風力発電特定情報としては、太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15の型番や固体識別番号等を利用することができる他、コントローラ20が太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15を識別するユニークな識別子を独自に生成し、生成した識別子を太陽光パネル特定情報及び風力発電装置特定情報にすることができる。
【0073】
コントローラ20の大容量記憶領域には、第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電される設定発電量が太陽光パネル特定情報に関連付けられた状態で記憶(格納)され、風力発電装置15による発電可能な設定風速が風力発電装置特定情報に関連付けられた状態で記憶(格納)されているとともに、風力発電装置15によって発電される設定発電量が風力発電装置特定情報に関連付けられた状態で記憶(格納)されている。第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電される設定発電量、風力発電装置15による発電可能な設定風速、風力発電装置15によって発電される設定発電量は、何時でも変更することができる。
【0074】
コントローラ20には、第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電された電気(電気エネルギー)の発電量(kWh)がパワーコンディショナーの制御部から常時入力されている。コントローラ20には、風力発電装置15によって発電された電気(電気エネルギー)の電気量(kWh)がパワーコンディショナーの制御部から入力されている。コントローラ20には、電気自動車19のバッテリーに充電されている電気の電力量(kWh)が電気自動車19の制御装置から入力される。
【0075】
オフグリッド住宅10では、日が昇り、第1~第8太陽光パネル14a~14hに太陽光が照射されると、光起電力効果によって第1~第8太陽光パネル14a~14hが太陽光のエネルギーを電気(電力)に変換する。風力発電装置15の近傍に所定の風速の風が吹き、その風が風力発電装置15のブレード57に当たると、水平軸型風車49が回転し、動力伝達軸58の回転運動を電気(電力)に変換する。第1~第8太陽光パネル14a~14hが発電した電気(電力)及び風力発電装置15が発電した電気(電力)は、パワーコンディショナーに送電される。
【0076】
コントローラ20は、通常条件において第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が発電した電気を住宅分電盤に送電する送電指令(送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラ20から送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、第1~第8太陽光パネル14a~14hが発電した電気の発電電力量をコントローラ20に送信するとともに、第1~第8太陽光パネル14a~14hが発電した電気を住宅分電盤に送電する。パワーコンディショナーの制御部は、風力発電装置15が発電した電気の発電電力量をコントローラ20に送信するとともに、風力発電装置15が発電した電気を住宅分電盤に送電する。
【0077】
住宅分電盤は、オフグリッド住宅10において現在利用(稼働)されている電気機器に第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が発電した電気を給電する。住宅分電盤から給電された電気によって各電気機器が起動し又は稼働が継続する。第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電された電気と風力発電装置15によって発電された電気とがオフグリッド住宅10に設置された各種の電気機器に給電されることで、外部からの給電なしにそれら電気機器が稼働する。
【0078】
一戸建てのオフグリッド住宅10は、第1~第4屋根21a~21dに設置された第1~第4太陽光パネル14a~14d及び第5~第8屋根21e~21hに設置された第5~第8太陽光パネル14e~14hによって発電された電気エネルギーと屋根本体11の頂部30に設置された風力発電装置15によって発電された電気エネルギーとがオフグリッド住宅10に設置された各種の電気機器に給電され、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が発電した電気エネルギーによってそれら電気機器が稼働するから、オフグリッド住宅10に設置されたテレビジョン、エアーコンディショナー、電気式床暖房、電気パネルヒーター、IHクッキングヒーター、ジャー炊飯器、電子レンジ、食器洗い乾燥機、電気冷蔵庫、換気扇、電気洗濯機、洗濯乾燥機、電気掃除機、浴室換気暖房乾燥機、各種照明機器等の全ての電気機器に自給で給電することができ、自給で給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。
【0079】
オフグリッド住宅10は、自給で給電された電気で全ての電気機器を稼働させることができるから、電気代を節約するができるのみならず、二酸化炭素を排出することがなく、地球で暮らし続けられる「持続可能な世界」の実現に寄与することができる。オフグリッド住宅10は、燃焼によって発生する二酸化炭素を排出することがなく、地球温暖化を防止することができ、脱炭素社会の実現を図ることができる。
【0080】
オフグリッド住宅10は、第1~第4壁12a~12dに囲繞された1階居住空間34及び第1~第4屋根21a~21dの下半分に囲繞された2階居住空間35において人が居住することができ、それら居住空間34,35に設置された電気機器に第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が発電した電気エネルギーが給電され、自給で給電された電気(電力)によってそれら全ての電気機器が稼働するから、それら居住空間34,35において各電気機器を利用しつつ人が快適に暮らすことができる。オフグリッド住宅10は、3階収納空間37に所定の荷物を収納することができるから、季節によって不使用の荷物を3階収納空間37に収納することで、1階及び2階居住空間34,35を整理することができる。
【0081】
コントローラ20は、ワットメーターから送信されたそれら電気機器における電気の使用電力量をワットメーターから受信するとともに、第1~第8太陽光パネル14a~14hが発電した電気(電力)及び風力発電装置15が発電した電気の発電電力量をパワーコンディショナーの制御部から受信する。コントローラ20は、第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電されている電気の発電電力量と風力発電装置15によって発電されている電気の発電電力量との合計発電電力量を算出し、受信した使用電力量と算出した合計発電電力量とを比較し(電力量第1比較手段)、合計発電電力量が使用電力量よりも多いと判断した場合、合計発電電力量から使用電力量を差し引いた余剰電気(第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15によって発電された電気のうちの電気機器において消費された電気を差し引いた余剰の電気)を算出する。コントローラ20は、算出した余剰電気(余剰電力)を蓄電池18に送電する余剰電気送電指令(余剰電気送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラ20から余剰電気送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、余剰電気を蓄電池18に送電する。余剰電気(余剰電力)は、蓄電池18に蓄電される(余剰電気蓄電手段)。
【0082】
オフグリッド住宅10は、合計発電電力量から使用電力量を差し引いた余剰電気(第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15によって発電された電気のうちの電気機器において消費された電気を差し引いた余剰の電気)を蓄電池18に蓄電することで、余った電気を捨てることなく、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15によって発電された電気の無駄を省くことができ、余った電気を無駄なく利用することができる。
【0083】
コントローラ20は、受信した使用電力量と合計発電電力量とを比較し(電力量第1比較手段)、合計発電電力量が使用電力量よりも少ないと判断した場合、それら電気機器における電気の使用電力量から合計発電電力量を差し引いた不足電力量を算出する。コントローラ20は、算出した不足電力量(不足電気)を蓄電池18から送電する不足電力量送電指令(不足電力量送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラ20から不足電力量送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に送電する(不足電力第1送電手段)。不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に給電されることで、それら電気機器が起動し又はそれら電気機器の稼働が継続する。
【0084】
オフグリッド住宅10は、不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に送電し、蓄電池18に蓄電された電気から不足電力量を給電するから、蓄電池18に蓄電された電気を利用することで電気機器を稼働させることができ、蓄電池18から給電された不足電力量(不足電気)に相当する電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。
【0085】
コントローラ20は、第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電されている電気の発電電力量をパワーコンディショナーの制御部から受信し、受信した発電電力量とあらかじめ設定された設定発電量とを比較する(電力量第2比較手段)。コントローラ20は、悪天候等の天候条件によって第1~第8太陽光パネル14a~14hの発電電力量が設定発電量を下回った場合(発電電力量が設定発電量に満たない場合)、第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電されている電気の発電電力量と風力発電装置15によって発電されている電気の発電電力量との合計発電電力量を算出し、それら電気機器における電気の使用電力量から合計発電電力量を差し引いた不足電力量を算出する。コントローラ20は、算出した不足電力量(不足電気)を蓄電池から送電する不足電力量送電指令(不足電力量送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラ20から不足電力量送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に送電する(不足電力第2送電手段)。不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に給電されることで、それら電気機器が起動し又はそれら電気機器の稼働が継続する。
【0086】
日没から日の出までの夜間の第1~第8太陽光パネル14a~14hによる発電ができない場合、コントローラ20は、それら電気機器における電気の使用電力量から風力発電装置15によって発電されている電気の発電電力量を差し引いた夜間不足電力量を算出し、算出した夜間不足電力量(夜間不足電気)を蓄電池18から送電する夜間不足電力量送電指令(夜間不足電力量送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラ20から夜間不足電力量送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、夜間不足電力量(夜間不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に送電する(夜間不足電力送電手段)。夜間不足電力量(夜間不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に給電されることで、夜間においてそれら電気機器が起動し又はそれら電気機器の稼働が継続する。
【0087】
オフグリッド住宅10は、日照不足等の悪天候の発電に適さない気象条件下において第1~第8太陽光パネル14a~14hの発電電力量が設定発電量を下回った場合、又は、日没から日の出までの夜間の第1~第8太陽光パネル14a~14hによる発電ができない場合、不足電力量(不足電気)又は夜間不足電力量(夜間不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に送電し、蓄電池18に蓄電された電気から不足電力又は夜間不足電力を電気機器に給電するから、第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電された電気の発電電力量が設定発電量に満たない場合又は夜間において第1~第8太陽光パネル14a~14hによる発電ができない場合であっても、蓄電池18に蓄電された電気を利用することで電気機器を稼働させることができ、蓄電池18から給電された不足電力量(不足電気)又は夜間不足電力量(夜間不足電気)に相当する電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。
【0088】
コントローラ20は、風向風速計54が計測した風速を風力発電装置15の制御装置から受信し、受信した計測風速とあらかじめ設定された風力発電装置15による発電可能な設定風速とを比較する(風速比較手段)。コントローラ20は、風力発電装置15の近傍の風速(計測風速)が設定風速を下回る場合(風速が設定風速に満たない場合)、それら電気機器における電気の使用電力量から第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電されている電気の発電電力量を差し引いた不足電力量を算出する。コントローラ20は、算出した不足電力量(不足電気)を蓄電池18から送電する不足電力量送電指令(不足電力量送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラ20から不足電力量送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に送電する(不足電力第3送電手段)。不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に給電されることで、それら電気機器が起動し又はそれら電気機器の稼働が継続する。
【0089】
オフグリッド住宅10は、微風又は強風等の発電に適さない気象条件下において風速(計測風速)が風力発電装置15による発電可能な設定風速を下回った場合、不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に送電し、蓄電池18に蓄電された電気から不足電力を電気機器に給電するから、風速(計測風速)が設定風速に満たない場合であっても蓄電池18に蓄電された電気を利用することで電気機器を稼働させることができ、蓄電池18から給電された不足電力量(不足電気)に相当する電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。
【0090】
コントローラ20は、風力発電装置15によって発電されている電気の発電電力量をパワーコンディショナーの制御部から受信し、受信した発電電力量とあらかじめ設定された風力発電装置15の設定発電量とを比較する(電力量第3比較手段)。コントローラ20は、風力発電装置15の発電電力量が設定発電量を下回った場合(発電電力量が設定発電量に満たない場合)、第1~第8太陽光パネル14a~14hによって発電されている電気の発電電力量と風力発電装置15によって発電されている電気の発電電力量との合計発電電力量を算出し、それら電気機器における電気の使用電力量から合計発電電力量を差し引いた不足電力量を算出する。コントローラ20は、算出した不足電力量を蓄電池18から送電する不足電力量送電指令(不足電力量送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラ20から不足電力量送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に送電する(不足電力第3送電手段)。不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に給電されることで、それら電気機器が起動し又はそれら電気機器の稼働が継続する。
【0091】
オフグリッド住宅10は、微風又は強風等の発電に適さない気象条件下において風力発電装置15の発電電力量が設定発電量を下回った場合、不足電力量(不足電気)を蓄電池18からそれら電気機器に送電し、蓄電池18に蓄電された電気から不足電力を電気機器に給電するから、風力発電装置15の発電電力量が設定発電量に満たない場合であっても蓄電池18に蓄電された電気を利用することで電気機器を稼働させることができ、蓄電池18から給電された不足電力量(不足電気)に相当する電気(電力)によってそれら全ての電気機器を稼働させることができる。
【0092】
電気自動車19の車載充電ケーブルが充電用コンセントに接続されると、電気自動車19の制御装置がバッテリーに充電されている電気の電力量(kWh)をコントローラ20に送信する。コントローラ20は、バッテリーに充電されている電気の充電電力量とあらかじめ設定された設定電力量とを比較し、バッテリーの充電電力量が設定電力量よりも少ないと判断した場合、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が発電した電力(電気)をバッテリーに送電する充電電力量送電指令(充電電力量送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラ20から充電電力量送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、住宅分電盤を介して充電電力量(充電電気)を電気自動車19のバッテリーに送電する(充電電力送電手段)。電気自動車19のバッテリーには、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15によって発電された電気が蓄電される。電気自動車19は、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が発電した電気によって走行する。コントローラ20は、バッテリーに充電されている電気の電力量が設定電力量に達したと判断した場合、バッテリーへの電気の給電を停止する。
【0093】
オフグリッド住宅10は、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15によって発電された電力(電気)が1階駐車スペース34に駐車された電気自動車19のバッテリーに充電されるから、外部からの給電なしに、電気自動車19を走行させることができ、電気自動車19に係る電気代を節約することができる。
【0094】
コントローラ20は、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15によって発電された電力(電気)を電気自動車19のバッテリーに充電中に、夜間や無風等によって第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が電気を発電できないと判断した場合、バッテリーへの充電電力を蓄電池18から送電する充電電力量送電指令(充電電力量送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラから充電電力量送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、住宅分電盤を介して蓄電池18から充電電力量(充電電気)を電気自動車19のバッテリーに送電する(充電電力送電手段)。電気自動車19のバッテリーには、蓄電池18に蓄電された電気が蓄電される。電気自動車19は、蓄電池18から給電された電気によって走行する。コントローラ20は、バッテリーに充電されている電気の電力量が設定電力量に達したと判断した場合、バッテリーへの電気の給電を停止する。
【0095】
オフグリッド住宅10は、夜間や無風等の発電に適さない気象条件下において第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15が発電できない場合、蓄電池18に蓄電された電気が1階駐車スペース34に駐車された電気自動車19のバッテリーに充電されるから、外部からの給電なしに、電気自動車19を走行させることができ、電気自動車19に係る電気代を節約することができる。
【0096】
コントローラ20は、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15によって発電された電力(電気)を電気自動車19のバッテリーに充電中に、それら電気機器における消費電力量が多くなり、第1~第8太陽光パネル14a~14h及び風力発電装置15によって発電された合計発電量からそれら電気機器において消費されている消費電力を差し引いた充電可能電力があらかじめ設定された充電可能設定電力を下回った場合(充電可能電力が充電可能設定電力に満たない場合)、バッテリーへの充電電力を蓄電池18から送電する充電電力量送電指令(充電電力量送電信号)をパワーコンディショナーの制御部に送信する。コントローラ20から充電電力量送電指令を受信したパワーコンディショナーの制御部は、住宅分電盤を介して蓄電池18から充電電力量(充電電気)を電気自動車19のバッテリーに送電する(充電電力送電手段)。電気自動車19のバッテリーには、蓄電池18に蓄電された電気が蓄電される。電気自動車19は、蓄電池18から給電された電気によって走行する。コントローラ20は、バッテリーに充電されている電気の電力量が設定電力量に達したと判断した場合、バッテリーへの電気の給電を停止する。
【0097】
オフグリッド住宅10は、それら電気機器における消費電力量が増えて充電可能電力が充電可能設定電力に満たない場合、蓄電池18に蓄電された電気が1階駐車スペース34に駐車された電気自動車19のバッテリーに充電されるから、外部からの給電なしに、電気自動車19を走行させることができ、電気自動車19に係る電気代を節約することができる。
【符号の説明】
【0098】
10 オフグリッド住宅
11 屋根本体
12a~12d 第1~第4壁
13a~13d 第1~第4支柱
14a~14h 第1~第8太陽光パネル
15 風力発電装置
16 貯水タンク
17a~17d 第1~第4雨天導水プレート
18 蓄電池
19 電気自動車
20 コントローラ
21a~21h 第1~第8屋根
22 出窓
23 上面
24 上部梁
25 下部梁
26 ドア
27 窓
28 1階駐車スペース
29a~29d 第1~第4斜辺部
30 頂部
31 上端部
32 下端部
33 地面
34 1階居住空間
35 2階居住空間
36 3階収納空間
37 床スラブ
38 天井スラブ(床スラブ)
39 浴室
40 洗面室
41 トイレ室
42 階段
43 玄関スペース
44 リビング
45 ダイニングキッチン
46 天井スラブ
47 収納庫
48 寝室
49 水平軸型風車
50 増速器(ギアボックス)
51 ブレーキ装置
52 発電機
53 方位制御機構
54 風向風速計
55 ケーシング
56 ロッド
57 ブレード
58 動力伝達軸
59 一方の側縁
60 他方の側縁