IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャープディスプレイテクノロジー株式会社の特許一覧

特開2024-112683アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム
<>
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図1
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図2
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図3
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図4
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図5
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図6
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図7
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図8
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図9
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図10
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図11
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図12
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図13
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図14
  • 特開-アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112683
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20240814BHJP
【FI】
G06F3/041 460
G06F3/041 480
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023017902
(22)【出願日】2023-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003926
【氏名又は名称】弁理士法人イノベンティア
(72)【発明者】
【氏名】丸山 武紀
(72)【発明者】
【氏名】山岸 慎治
(72)【発明者】
【氏名】山本 琢磨
(72)【発明者】
【氏名】木田 和寿
(72)【発明者】
【氏名】杉田 靖博
(72)【発明者】
【氏名】福島 浩
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性と入力装置としての操作性との両立するアタッチメントを提供する。
【解決手段】アタッチメント5は、タッチパネル11Aを有する入力装置1のタッチパネルに対して着脱可能であり、タッチパネルに装着されることによって入力装置に対するユーザ操作を支援するアタッチメントであって、ユーザ操作を受け付け、タッチパネルの、タッチパネルに装着された際に対応する位置へユーザ操作を伝達する1又は複数の操作部51を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルを有する入力装置の前記タッチパネルに対して着脱可能であり、前記タッチパネルに装着されることによって前記入力装置に対するユーザ操作を支援するアタッチメントであって、
ユーザ操作を受け付け、前記タッチパネルの、前記タッチパネルに装着された際に対応する位置へ前記ユーザ操作を伝達する1又は複数の操作部を備える
アタッチメント。
【請求項2】
前記タッチパネルに装着されたことを前記入力装置によって検出可能な検出部をさらに備える
請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項3】
前記検出部は、前記タッチパネルに装着された際の傾きを前記入力装置によって検出可能に構成されている
請求項2に記載のアタッチメント。
【請求項4】
アタッチメント種別を示すマーカをさらに備える
請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項5】
前記操作部のうちの少なくとも1つは、前記操作部以外の部分と異なる表面形状を有する
請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項6】
前記タッチパネルに対して係止する係止部をさらに備える
請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項7】
少なくとも操作部は、光透過性を有する素材で構成されている
請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項8】
タッチパネルを有する入力装置であって、
1又は複数の操作部を有し、前記入力装置に対するユーザ操作を支援するアタッチメントが、前記タッチパネルに対して着脱可能であって、
前記操作部はユーザ操作を受け付け、前記タッチパネルの、装着された際に対応する第1の位置へ前記ユーザ操作を伝達し、
前記タッチパネルに対する操作に応じた処理を実行するコントローラを備え、
前記処理は、前記第1の位置から、前記アタッチメントの前記操作部のうちの前記ユーザ操作を受け付けた第1の操作部を判定する、ことを含む
入力装置。
【請求項9】
前記アタッチメントは前記タッチパネルに装着されたことを前記入力装置によって検出可能な検出部を有し、
前記処理は、前記検出部を検出することによって前記アタッチメントの、前記タッチパネルに対する装着位置を判定する、ことをさらに含み、
前記コントローラは、前記装着位置と前記第1の位置とを用いて前記第1の操作部を判定する、よう構成されている
請求項8に記載の入力装置。
【請求項10】
前記処理は、前記タッチパネルの前記第1の操作部から出力データを決定する、ことをさらに含む
請求項8又は9に記載の入力装置。
【請求項11】
前記タッチパネルに重ねて設けられたディスプレイをさらに備え、
前記アタッチメントは前記タッチパネルに装着されたことを前記入力装置によって検出可能な検出部を有し、
前記処理は、前記検出部を検出することによって前記アタッチメントの装着を検出すると、前記アタッチメントの前記操作部に応じた画像を表示する、ことを含む
請求項8に記載の入力装置。
【請求項12】
前記タッチパネルに対する操作に応じた機械的刺激を、装着された前記アタッチメントのユーザに対して前記アタッチメントを介して与えるハプティクスデバイスをさらに備える
請求項8に記載の入力装置。
【請求項13】
タッチパネルを有する入力装置に、前記タッチパネルに対して着脱可能なアタッチメントを用いて情報を入力する入力方法であって、
前記アタッチメントは、ユーザ操作を受け付け、前記タッチパネルの、装着された際に対応する位置へ前記ユーザ操作を伝達する1又は複数の操作部を有し、
前記タッチパネルに前記アタッチメントを装着し、
前記アタッチメントにおいて、前記操作部のうちの第1の操作部に対するユーザ操作を受け付けて、前記タッチパネルの前記第1の操作部に対応する第1の位置に前記ユーザ操作を伝達し、
前記入力装置において、前記第1の位置から前記第1の操作部を判定する、ことを備える
入力方法。
【請求項14】
タッチパネルを有する入力装置のコントローラに、前記タッチパネルに対して着脱可能なアタッチメントを用いて情報を入力する処理を実行させるコンピュータプログラムであって、
前記アタッチメントは、ユーザ操作を受け付け、前記タッチパネルの、前記タッチパネルに装着された際に対応する第1の位置へ前記ユーザ操作を伝達する1又は複数の操作部を有し、
前記コントローラに、前記第1の位置から、前記アタッチメントの前記操作部のうちの前記ユーザ操作を受け付けた第1の操作部を判定する、ことを実行させる
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特開2015-73179号公報(以下、特許文献1)に開示されているように、タッチセンサを備えたパネル(タッチパネル)を平滑なキーボードとして用いる入力装置が知られている。特許文献1は、複数のパネルを有するパネルセットを備え、前記パネルセットは、画像を表示する表示パネルと、タッチセンサと、を有し、前記パネルセットの最表面のうち、前記画像が表示される領域に少なくとも一以上の凹部が形成されている表示装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-73179号公報
【発明の概要】
【0004】
特許文献1に開示されている表示装置ではパネルセットの最表面に凹部などの変形が予め設けられている。そのため、変形のない平滑な入力装置として用いることができない。例えば、タッチパネルにキーボード形状の一以上の凹部が予め形成されている場合、キーボード形状を利用した操作を行いたい場合には入力装置としての操作性が確保される。しかしながら、タッチパネルからキーボード形状を取り除くことができないため、凹部のない平滑なタッチパネルを用いたい場合でも凹部のある状態でタッチパネルを用いざるを得ず、利便性が損なわれる。そのため、ユーザの利便性と入力装置としての操作性との両立が求められる。
【0005】
ある実施の形態に従うと、アタッチメントはタッチパネルを有する入力装置のタッチパネルに対して着脱可能であり、タッチパネルに装着されることによって入力装置に対するユーザ操作を支援するアタッチメントであって、ユーザ操作を受け付け、タッチパネルの、入力装置に装着された際に対応する位置へユーザ操作を伝達する1又は複数の操作部を備える。
【0006】
更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施の形態に係る入力システムの概略図である。
図2図2は、図1の入力システムに含まれる入力装置のタッチパネルの一例を示す概略断面図である。
図3図3は、図2のタッチパネルの第1電極層の構成の概略を表した平面図である。
図4図4は、図2のタッチパネルの第2電極層の構成の概略を表した平面図である。
図5図5は、操作部の構成の一例を概略的に示した図である。
図6図6は、操作部の構成の他の例を概略的に示した図である。
図7図7は、アタッチメントのタッチパネルへの装着方法の一例を表した概略図である。
図8図8は、係止部の具体例の概略図である。
図9図9は、第1の実施の形態に係る入力装置の概略構成図である。
図10図10は、入力システムでの入力方法の一例を表したフローチャートである。
図11図11は、第1の実施の形態に係る入力装置のコントローラにおける、アタッチメントを用いて情報を入力する処理の流れの一例を表したフローチャートである。
図12図12は、検出部の具体例の概略図である。
図13図13は、第2の実施の形態に係る入力装置の概略構成図である。
図14図14は、第3の実施の形態に係る検出部の具体例の概略図である。
図15図15は、第3の実施の形態に係る入力装置のコントローラにおける、アタッチメントを用いて情報を入力する処理の流れの一例を表したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[入力システムの概略]
図1は、本実施の形態に係る入力システム100の概略図である。入力システム100は、タッチパネル11Aを有する入力装置1と、入力装置1のタッチパネル11Aに対して着脱可能なアタッチメント5と、を備える。アタッチメント5はタッチパネル11Aに装着されることによって、入力装置1に対するユーザによる情報入力のための操作(以下、ユーザ操作)を支援する。
【0009】
[第1の実施の形態]
[入力装置の説明]
入力装置1は、一例として、第1ディスプレイ11と第2ディスプレイ12との2画面を有するパーソナルコンピュータである。第1ディスプレイ11は、例えば、液晶ディスプレイや、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。図1の部分Aは、第1ディスプレイ11の断面の一部の概略図である。
【0010】
第1ディスプレイ11は画像を表示する表示面11Bを有する。タッチパネル11Aは第1ディスプレイ11に対して、例えばアウトセル方式で配置される。すなわち、タッチパネル11Aは、第1ディスプレイ11の表示面11B上に配置される。タッチパネル11Aの第1ディスプレイ11への配置方法は、他の例として、オンセル方式でもよいしインセル方式でもよい。
【0011】
タッチパネル11Aは、例えば静電容量方式であって、指示体による押圧を伴わない接触(タッチ)と、押圧と、の両方を検出可能である。図2は、タッチパネル11Aの一例を示す概略断面図である。タッチパネル11Aは、誘電体である第1基板15と第2基板16との間に挟まれた、第1電極層110及び第2電極層120を有する。第1電極層110及び第2電極層120は、間に誘電体層130を挟んで積層されている。
【0012】
第1電極層110は、ドライブ電極111及び浮島電極112を含む。第2電極層120は、位置検出電極121及び押圧検出電極122を含む。位置検出電極121と押圧検出電極122との間にシールド電極が配置されてもよい。
【0013】
第1基板15及び第2基板16は、例えばガラスやPET(Polyethylene terephthalate)フイルムなどの誘電性である透明な材料で構成される。ドライブ電極111、浮島電極112、位置検出電極121、及び押圧検出電極122は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの、導電性のある透明な材料で構成される。誘電体層130は、例えば高分子材料、OCA(Optical Clear Adhesive)、OCR(Optical Clear Resin)などの、弾性を有する、誘電性である透明な材料で構成される。
【0014】
第1基板15及び第2基板16は、第1基板15の第1表面15Aと第2基板16の第1表面16Aとが対向するように配置されている。ドライブ電極111は第1基板15の第1表面15Aに形成されている。浮島電極112はフローティング状態であり、第1基板15の第1表面15Aに形成されている。位置検出電極121は、第2基板16の第1表面16Aに形成されている。押圧検出電極122は、第2基板16の第1表面16Aに形成されている。
【0015】
ドライブ電極111には駆動信号が与えられる。位置検出電極121は、指示体Fの位置を検出するための電極である。押圧検出電極122は、指示体Fによる押圧の大きさを検出するための電極である。
【0016】
タッチパネル11Aは、第2基板16の第1表面16Aとは反対側の第2表面16Bが、第1ディスプレイ11の表示面11Bに接するように配置される。第1基板15の第1表面15Aとは反対側の第2表面15Bは、タッチパネル11Aの表面となる。第2表面15Bは、指などの指示体Fによる接触を伴う操作を受け付ける。
【0017】
図3は、第1電極層110の構成の概略を表した平面図である。図4は、第2電極層120の構成の概略を表した平面図である。図2は、図3及び図4のA-A断面図である。
【0018】
ドライブ電極111は、複数の菱形状の電極がその対角線方向に連結された形状(ダイヤパターン)である。また、浮島電極112は、連結されていない複数の菱形状電極で構成されている。位置検出電極121は、ドライブ電極111と同様に、複数の菱形状の電極が連結されたダイヤパターンである。また、押圧検出電極122も、複数の菱形状の電極が連結されたダイヤパターンである。位置検出電極121及び押圧検出電極122は、菱形状の電極のそれぞれの連結方向が平行であり、当該連結方向と垂直な方向に対して交互に配置されている。位置検出電極121及び押圧検出電極122それぞれにおける菱形状の電極の連結方向は、ドライブ電極111における菱形状の電極の連結方向に対して垂直である。
【0019】
第1基板15から第2基板16を見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において、ドライブ電極111は、押圧検出電極122の少なくとも一部を覆っている。タッチパネル11Aでは、平面視において、ドライブ電極111を構成する1つの菱形状の電極が、押圧検出電極122を構成する1つの菱形状の電極を包含している。同様に、平面視において、浮島電極112を構成する1つの菱形状の電極が、位置検出電極121を構成する1つの菱形状の電極を包含している。
【0020】
タッチパネル11Aに対する指示体Fによるタッチを検出することは、表面に接触されたこと、及び接触された位置(操作位置)を検出することを含む。タッチパネル11Aに対する指示体Fによる押圧を検出することは、表面が押圧されたこと、及び押圧された位置(操作位置)を検出することを含む。押圧を検出することは、さらに、押圧の大きさを検出することを含んでもよい。
【0021】
図3の第1電極層110と図4の第2電極層120とが上記のように配置されていることで、浮島電極112と位置検出電極121とは、電気力線F1で示されるように容量結合している。指示体Fが表面に接触すると、電気力線F2で示されるように、ドライブ電極111と浮島電極112とが容量結合する。そのため、浮島電極112を介してドライブ電極111と位置検出電極121とが容量結合する。これにより、指示体Fを介してドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量が減少するために位置検出電極121で検出される信号が変化する。位置検出電極121で検出される信号の変化に基づいて、タッチパネル11Aの表面に指示体Fが接触したこと、及び操作位置が検出される。
【0022】
図3の第1電極層110と図4の第2電極層120とが上記のように配置されていることで、電気力線F3で示されるように、ドライブ電極111と押圧検出電極122とは容量結合している。指示体Fによって第1基板15が押圧されると、誘電体層130が弾性を有する材料であるために圧縮され、ドライブ電極111と押圧検出電極122との距離が短くなる。これにより、ドライブ電極111と押圧検出電極122との間の静電容量が増加するために押圧検出電極122において検出される信号が変化する。押圧検出電極122において検出される信号の変化に基づいて、タッチパネル11Aの表面が指示体Fに押圧されたこと、操作位置、及び押圧の大きさが検出される。
【0023】
好ましくは、入力装置1は、図1に示されたように、ハプティクス(haptics)デバイス17を備える。ハプティクスデバイス17は、例えば、ピエゾ素子を用いたピエゾハプティクスデバイス、圧電薄膜アクチュエータなどのアクチュエータを利用したもの、などである。
【0024】
ハプティクスデバイス17は、タッチパネル11Aに対する指示体Fによる操作によって生じる振動を受け、機体的刺激をタッチパネル11Aに与えるように配置される。一例として、ハプティクスデバイス17は、図1の部分Aに示されたように、タッチパネル11Aの裏面側に、間に第1ディスプレイ11を挟んで配置されている。
【0025】
ハプティクスデバイス17は、タッチパネル11Aから受けた振動に応じて、タッチパネル11Aに機械的刺激を与える。機械的刺激は、力覚、触覚、及び、押覚のうちの少なくとも1つの感覚を含む。そのため、ユーザは、第1ディスプレイ11を入力操作に用いた場合に、物理的なキー操作のような操作感を指などの指示体Fを介して得ることができる。
【0026】
タッチパネル11Aにアタッチメント5が装着されているとき、ハプティクスデバイス17がタッチパネル11Aに与えた機械的刺激はアタッチメント5を介して指示体Fに伝達される。そのため、タッチパネル11Aにアタッチメント5を装着して操作を行ったユーザは、ユーザ操作に応じた操作感をアタッチメント5を介して得ることができる。
【0027】
[アタッチメントの説明]
アタッチメント5は、一例として、タッチパネル11Aをキーボードとして用いてユーザ操作を行う(キーボード入力)際に、タッチパネル11Aに装着されて、ユーザによるキーボード入力を支援する。アタッチメント5は、1又は複数の操作部51を有する。操作部51は各キーに対応している。操作部51は、ユーザ操作(指示体Fのタッチ)を受け付ける。操作部51は、入力装置1に装着されたときのタッチパネル11Aの対応する位置にユーザ操作を伝達する。
【0028】
操作部51は、基盤52に配置されている。各キーに対応した操作部51は、基盤52に対してキーボード配列されている。これにより、タッチパネル11Aにアタッチメント5を装着することによって、タッチパネル11Aの表面に各キーに対応した操作部51がキーボード配列される。
【0029】
操作部51がタッチ操作をタッチパネル11Aに伝達することは、一例として、指などの指示体Fの接触を伝えること、指示体Fによる押圧を伝えること、である。
【0030】
図5及び図6は、操作部51の構成の一例を概略的に示した図であって、アタッチメント5の操作部51付近の断面を模式的に表した図である。図5及び図6を用いて、アタッチメント5のタッチパネル11Aへの装着の状態、及び、操作部51のユーザ操作の伝達の一例を説明する。
【0031】
アタッチメント5のタッチパネル11Aへの装着は、一例として、図5のように、タッチパネル11Aに完全に接触した状態でタッチパネル11Aに載置されることを指す。アタッチメント5の少なくとも操作部51は、第1基板15と同様の誘電性の材料で形成されている。好ましくは、操作部51は、光透過性を有する素材で構成される。より好ましくは、アタッチメント5全体が光透過性を有する素材で構成される。
【0032】
アタッチメント5が入力装置1に装着された状態(#1)から第1の操作部51Aの表面に指示体Fが接触すると(#2)、指示体Fを介してドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量が減少する。これにより、図2で説明されたアタッチメント5が装着されていないときと同様に、タッチパネル11Aの表面に指示体Fが接触したこと、及び操作位置が検出される。ここでのユーザ操作の伝達は、アタッチメント5の第1の操作部51Aを介してタッチパネル11Aの対応する位置(第1の位置)で指示体Fが接触したことが検出されることを指す。
【0033】
アタッチメント5のタッチパネル11Aへの装着は、他の例として、図6のように、タッチパネル11Aに完全には接触せず、少なくとも一部に隙間が生じた状態でタッチパネル11Aに載置されることであってもいい。アタッチメント5の少なくとも操作部51は、シート状の薄膜で形成される。アタッチメント5の少なくとも操作部51は、例えば高分子材料、OCA、OCRなどの、弾性を有する材料で形成される。
【0034】
アタッチメント5が入力装置1に装着された状態(#3)で第1の操作部51Aの表面から指示体Fによって押圧されると、第1の操作部51Aは下に凸に変形してタッチパネル11Aの表面に接触する(#4)。そのため、指示体Fを介してドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量が減少する。これにより、図2で説明された、アタッチメント5が装着されていないときと同様にタッチパネル11Aの表面に指示体Fが接触したこと、及び操作位置が検出される。
【0035】
指示体Fによる押圧が大きいと、第1の操作部51Aが大きく下に凸に変形して第1基板15が押圧され、誘電体層130が圧縮される(#5)。そのため、タッチパネル11Aのドライブ電極111と押圧検出電極122との間の静電容量が増加する。これにより、図2で説明された、アタッチメント5が装着されていないときと同様に、タッチパネル11Aの表面が第1の操作部51Aを介して指示体Fに押圧されたこと、操作位置、及び押圧の大きさが検出される。
【0036】
好ましくは、操作部51の少なくとも1つは、操作部51以外の部分である基盤52とは異なる表面形状を有する。一例として、各操作部51は、図1図5、及び図6のように、基盤52より凸形状を有する。他の例として、各操作部51は基盤52より凹形状を有してもよいし、凸形状と凹形状とが組み合わされてもよい。表面形状は他の例として、摩擦係数(ざらつき)や硬度などであってもよい。
【0037】
操作部51の少なくとも1つの表面形状が操作部51以外の部分と異なることによって、ユーザは表面形状により各操作部51を把握することができる。これにより、指やペンなどの指示体Fが操作部51から与えられる形状による抵抗や摩擦や硬さによる抵抗などから、ユーザは操作部51を感覚的に把握することができる。そのため、いわゆるブラインドタッチと呼ばれる操作部51を視認せずに操作する場合や、身体的な理由や環境的な理由により操作部51が十分に視認できない状態で操作する場合であっても、操作性を確保することができる。
【0038】
アタッチメント5は、一例として、入力装置1の規定された位置に装着されるものとする。図7は、アタッチメント5のタッチパネル11Aへの装着方法の一例を表した概略図である。例えば、アタッチメント5のサイズが第1ディスプレイ11のサイズと一致しており、アタッチメント5は、第1ディスプレイ11の枠11Cにあわせて設置されるものであってもよい。
【0039】
好ましくは、アタッチメント5は、入力装置1に対して係止する係止部54をさらに備える。係止することはタッチパネル11Aからのずれを抑えることであり、例えば、タッチパネル11Aに対する装着状態を固定することであってもよい。
【0040】
係止部54は、一例として、タッチパネル11Aに基盤52の裏面を固定する。これにより、アタッチメント5はタッチパネル11Aへの装着状態が固定される。図8は、係止部54の具体例の概略図である。図8は、係止部54の断面を模式的に表した図である。
【0041】
第1の例として、(A)に示されたように、係止部54は、第1ディスプレイ11の枠11Cに物理的に係止する構造を有してもよい。第2の例として、(B)に示されたように、係止部54は磁石を含み、第1ディスプレイ11の枠11Cに磁力によって係止する構成であってもよい。第3の例として、(C)に示されたように、係止部54はボタンや突起などの凸又は凹形状であって、第1ディスプレイ11の枠11Cに設けられた図示しない凹又は凸形状と嵌合する構成であってもよい。これにより、アタッチメント5は第1ディスプレイ11の枠11Cへの装着状態が固定される。
【0042】
係止部54は、装着状態からのずれが妨がれる構成であればどのようなものであってもよい。第4の例として、(D)に示されたように、係止部54は、基盤52の裏面全面に配された、粘性や摩擦力を利用した粘着シートや係止用シートであってもよい。また、第5の例として、(E)に示されたように、係止部54は粘着シートや係止用シートであって、基盤52の裏面の一部に配されるものでもよい。これにより、アタッチメント5をタッチパネル11Aに装着しやすくすることができるとともに、アタッチメント5の使用中におけるタッチパネル11Aからのずれが抑制される。
【0043】
[入力装置での処理の説明]
図9は、第1の実施の形態に係る入力装置1の概略構成図である。入力装置1は、コントローラ10を含む。コントローラ10は第1ディスプレイ11及び第2ディスプレイ12に接続されて、これらの表示を制御する。コントローラ10はタッチパネル11Aに接続されて、タッチパネル11Aに対するユーザ操作を検出するとともに、ユーザ操作に従う処理を実行する。
【0044】
コントローラ10は、一例として、プロセッサ10Aとメモリ13とを有するコンピュータで構成されている。プロセッサ10Aは、例えばCPU(Central Processing Unit)である。メモリ13は、例えばROM(Read Only Memory)などを含む。
【0045】
メモリ13は、プロセッサ10Aで実行されるコンピュータプログラム(以下、プログラム)131を記憶している。プロセッサ10Aは、プログラム131を実行することによって、アタッチメント5を用いて情報を入力する処理を実行する。
【0046】
プロセッサ10Aはプログラム131を実行することによって第1の検出処理101を実行する。第1の検出処理101は、タッチパネル11Aにおける操作位置を検出することを含む。プロセッサ10Aは、一例として、位置検出電極121で検出される信号の変化が生じた位置、又は、押圧検出電極122において検出される信号の変化が生じた位置を、操作位置として検出する。
【0047】
プロセッサ10Aはプログラム131を実行することによって表示処理102を実行する。表示処理102は、第1ディスプレイ11にアタッチメント5に応じた画像を表示させることを含む。アタッチメント5に応じた画像は、少なくともアタッチメント5の操作部51を表した画像であって、この例では、少なくともキーの画像である。これにより、例えば、第1ディスプレイ11に装着されたアタッチメント5の操作部51にあわせてキーの画像が表示される。
【0048】
プロセッサ10Aはプログラム131を実行することによって入力処理103を実行する。入力処理103は、ユーザ操作に従って出力データを生成し、出力させる処理を指す。出力データは、例えば、文字入力操作の場合には文字の表示データである。出力させることは、例えば、第2ディスプレイ12に文字を表示させることである。
【0049】
入力処理103は、判定処理104を含む。判定処理104は、アタッチメント5を用いたユーザ操作の内容を判定することを指す。ユーザ操作の内容を判定することは、アタッチメント5の操作部51のうちのユーザ操作を受け付けた第1の操作部51Aを判定することであってよい。
【0050】
プロセッサ10Aは、タッチパネル11Aに装着された際のアタッチメント5の操作部51ごとの、対応するタッチパネル11A上の位置を予め記憶している。この例では、プロセッサ10Aは、キーごとに対応するタッチパネル11A上の位置を予め記憶している。プロセッサ10Aは、位置検出電極121で検出される信号、又は押圧検出電極122において検出される信号に変化が生じると、その位置をタッチパネル11Aにおける操作位置(第1の位置)として、第1の位置に対応する第1の操作部51Aを判定する。これにより、ユーザ操作によってタッチされたキーが判定される。
【0051】
入力処理103は、決定処理105を含む。決定処理105は、ユーザ操作の内容に応じて出力データを決定することを含む。例えば、判定されたユーザ操作の内容が文字「A」の入力であった場合、出力データを文字「A」の入力を指示するデータと決定する。
【0052】
[入力方法の説明]
図10は、入力システム100での入力方法の一例を表したフローチャートである。入力システム100での入力方法は、タッチパネル11Aを有する入力装置1にアタッチメント5を用いて情報を入力する入力方法である。
【0053】
はじめに、ユーザが入力装置1にアタッチメント5を装着する(ステップS1)。ユーザは、アタッチメント5の、操作を所望するキーに対応した第1の操作部51Aを操作する(ステップS3)。
【0054】
第1の操作部51Aに対してユーザ操作がなされると、第1の操作部51Aは、ユーザ操作に応じてタッチパネル11Aの対応する位置(第1の位置)にユーザ操作を伝達する(ステップS5)。ステップS5では、第1の操作部51Aに指示体がタッチすると、タッチパネル11Aの第1基板15の第1の位置に第1の操作部51Aを介して指示体がタッチする(図5図6)。これにより、第1の位置における位置検出電極121で検出される信号の変化、及び、押圧検出電極122において検出される信号の変化が生じる。入力装置1は、信号の変化を検出すると入力処理103を実行する(ステップS7)。
【0055】
図11は、第1の実施の形態に係る入力装置1のコントローラ10における、アタッチメント5を用いて情報を入力する処理の流れの一例を表したフローチャートである。プログラム131は、図11の処理をコントローラ10に実行させる。
【0056】
プロセッサ10Aは、予め記憶しているアタッチメント5に対応した画像データ(ここではキーボードの画像)を第1ディスプレイ11に表示させる(ステップS111)。これにより、第1ディスプレイ11には、キーボードの画像が表示される。ユーザは、光透過性を有するアタッチメント5を介して第1ディスプレイ11に表示されたキーボードの画像を見ながら、アタッチメント5を用いて入力操作を行うことができる。そのため、タッチパネル11Aにアタッチメント5を装着することで、ユーザは、第1ディスプレイ11上のタッチパネル11Aをキーボードのように見ながら操作することができる。
【0057】
プロセッサ10Aは、位置検出電極121で検出される信号、及び押圧検出電極122で検出される信号を監視する。これにより、アタッチメント5から伝達されるユーザ操作が監視される。
【0058】
プロセッサ10Aは、位置検出電極121で検出される信号、又は押圧検出電極122で検出される信号に変化が生じると、アタッチメント5からユーザ操作が伝達されたことを検出する(ステップS113でYES)。プロセッサ10Aは、信号の変化が検出された位置検出電極121又は押圧検出電極122の位置である第1の位置に対応する第1の操作部51Aを判定する(ステップS117)。これにより、ユーザ操作の内容が判定される。
【0059】
ユーザ操作の内容が判定されると、プロセッサ10Aは、ユーザ操作の内容に応じた出力データを決定し(ステップS119)、決定したデータを出力する(ステップS121)。
【0060】
[第1の実施の形態の効果]
入力装置1のコントローラ10がプログラム131に従って図11の処理を実行することで、ユーザは、タッチパネル11Aにアタッチメント5を装着し、アタッチメント5を用いて入力装置1に対して情報入力のための操作を行うことができる。そのため、ユーザは、タッチパネル11Aでキーボード入力を行いたいときに、アタッチメント5を装着することでキーボードであるように操作することができる。これにより、ユーザの操作性を高めることができる。
【0061】
一方で、操作を終えた場合や他の操作を行いたい場合やディスプレイとして用いる場合には、アタッチメント5をタッチパネル11Aから取り外すことで、容易に操作部51がない状態とすることができる。そのため、ユーザの利便性を損なうことがない。
【0062】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係るアタッチメント5と入力装置1とは、アタッチメント5がタッチパネル11Aに装着されることによって連携する。ここでの連携は、入力装置1においてアタッチメント5のタッチパネル11Aへの装着を検出し、検出に応じて処理を行うことを指す。
【0063】
第2の実施の形態に係るアタッチメント5は、入力装置1によって検出可能に構成されている。第2の実施の形態に係るアタッチメント5は、入力装置1によって検出可能な構成の例として検出部53を有する。図12は、第2の実施の形態に係る検出部53の具体例の概略図である。
【0064】
第2の実施の形態の第1の例に係る検出部53は、(A)に示されたように、アタッチメント5全体である。アタッチメント5は誘電体で形成されて、全体が検出部53として機能する。この場合、タッチパネル11Aにアタッチメント5が装着されると誘電率が変化し、ドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量が変化する。
【0065】
詳しくは、誘電体は、指などの指示体Fである導電体とは、ドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量の変化の極性が異なる。すなわち、導電体である指示体Fが表面に接触すると、指示体Fを介してドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量が減少する。一方、誘電体が表面に接触すると静電容量は増加する。
【0066】
第2の例に係る検出部53は、(B)に示されたように、基盤52に配置された電極である。この場合、検出部53がタッチパネル11Aの表面に接触することで位置検出電極121又は押圧検出電極122と容量結合し、位置検出電極121又は押圧検出電極122で検出される信号が変化する。
【0067】
第3の例に係る検出部53は、(C)に示されたように、検出部53は基盤52に配置されたNFC(Near Field Communication)アンテナである。この場合、入力装置1は図示しない通信部を有する。
【0068】
図13は、第2の実施の形態に係る入力装置1の概略構成図であって、図9の構成に対して、プロセッサ10Aがさらに第2の検出処理106を実行する点が異なる。すなわち、第2の実施の形態に係る入力装置1のプロセッサ10Aは、プログラム131を実行することによって、さらに第2の検出処理106を実行する。第2の検出処理106は、アタッチメント5の装着を検出することを含む。
【0069】
詳しくは、アタッチメント5が第1の例に係る検出部53を有するとき、第2の検出処理106においてプロセッサ10Aは、位置検出電極121で検出される信号から、ドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量の変化が増加であることを検出すると、アタッチメント5の装着を検出する。検出部35が誘電体で形成されることによって、アタッチメント5の装着と指示体Fによるタッチとが静電容量の変化によって判別される。その結果、アタッチメント5の装着によるタッチパネル11Aの誤作動を抑制することが可能になる。
【0070】
アタッチメント5が第2の例に係る検出部53を有するとき、第2の検出処理106においてプロセッサ10Aは、位置検出電極121又は押圧検出電極122の信号変化を検出することによって、アタッチメント5の装着を検出する。アタッチメント5が第3の例に係る検出部53を有するとき、第2の検出処理106においてプロセッサ10Aは通信部に近距離通信を行わせ、検出部53との近距離通信の成功によってアタッチメント5の装着を検出する。
【0071】
[変形例]
上の例では、検出部53の装着を静電容量の変化、又は、無線通信の成否によって検出するものであったが、検出方法はこの方法に限定されない。他の例として、入力装置1が図示しない光学的なセンサを有し、検出部53を光学的に検出してもよい。この場合、検出部53は、光学的なセンサによって検出可能な素材で構成されている。光学的なセンサによって検出可能な素材は、例えば、装着されていない状態よりも光透過率が低い素材である。なお、検出部53を光学的に検出してもよいことは、以降の実施の形態でも同様とする。
【0072】
[第2の実施の形態の効果]
第2の実施の形態では、プロセッサ10Aが第2の検出処理106によってアタッチメント5の装着を検出すると、アタッチメント5を介した情報を入力する処理を実行してもよい。その場合、図11の処理は、プロセッサ10Aがアタッチメント5の装着を検出すると開始される。これにより、ユーザはアタッチメント5をタッチパネル11Aに装着するだけで、アタッチメント5を用いた操作を行うことができるため、利便性を向上させることができる。
【0073】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態において、連携は、入力装置1においてアタッチメント5のタッチパネル11Aへの装着の状態を検出し、検出に応じて処理を行うことを指す。装着の状態は、タッチパネル11Aに装着されたアタッチメント5の位置を含む。例えば、図12に示されたようにアタッチメント5の大きさがタッチパネル11Aよりも小さい場合、タッチパネル11Aに装着されるアタッチメント5の位置(装着位置)は一定ではないためである。
【0074】
第3の実施の形態に係るアタッチメント5が第2の実施の形態の第1の例に係る検出部53(図12の(A))を有する場合、第2の検出処理106においてプロセッサ10Aは、ドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量の変化が増加である範囲を検出し、その範囲にアタッチメント5が装着されている、つまり、アタッチメント5の装着位置とする。
【0075】
第3の実施の形態に係るアタッチメント5が第2の実施の形態の第2の例に係る検出部53(図12の(B))を有する場合、及び第2の実施の形態の第3の例に係る検出部53(図12の(C))を有する場合、プロセッサ10Aは、アタッチメント5において検出部53の配置されている位置を予め記憶している。言い換えると、プロセッサ10Aは、検出部53に対するアタッチメント5の範囲を予め記憶している。図12の(B)では、検出部53が矩形のアタッチメント5の右端に、右辺と平行に配置されている。この場合、プロセッサ10Aは、検出部53を右端とした矩形範囲をアタッチメント5の範囲と予め記憶している。図12の(C)では、検出部53であるアンテナが矩形のアタッチメント5の周囲に配置されている。この場合、プロセッサ10Aは、検出部53の囲う範囲をアタッチメント5の範囲と予め記憶している。これにより、第2の検出処理106においてプロセッサ10Aは、ドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量の変化が増加した位置を検出してその位置を検出部53の位置とし、アタッチメント5の装着位置が判定できる。
【0076】
好ましくは、アタッチメント5の装着位置は、アタッチメント5の傾きを含む。すなわち、検出部53は、タッチパネル11Aに装着された際の傾きを入力装置1によって検出可能に構成されている。傾きを検出可能に構成されることは、例えば、アタッチメント5の基盤52に2か所以上、配置されていることであってよい。図14は、第3の実施の形態に係る検出部53の具体例の概略図である。
【0077】
第3の実施の形態の第1の例に係る検出部53は、(A)に示されたように、矩形の基盤52の対角の位置に配置された、各々、角度のある電極である。(A)の場合、それぞれ90度の角度を有して屈曲した電極である検出部53が、アタッチメント5の左下角部、及び右上角部に、直線部分がアタッチメント5の辺と平行になるように配置されている。
【0078】
第2の例に係る検出部53は、誘電体などの、ドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量を変化させる素材で形成され、(B)に示されたように、矩形の基盤52の対角の位置に配置されている。
【0079】
第3の例に係る検出部53は、基盤52と厚みの異なる部分であって、(C)に示されたように、矩形の基盤52の対角の位置に配置されている。厚みの異なることは、基盤52よりも厚いことであってもよいし、薄いことであってもよい。厚みが薄いことは、(D)に示されたように、孔であってもよい。
【0080】
アタッチメント5が第1~第3の例に係る検出部53を有する場合も、上の説明と同様に、第2の検出処理106においてプロセッサ10Aは、ドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量の変化によって検出部53を検出することができる。
【0081】
この場合、プロセッサ10Aは、アタッチメント5において検出部53の配置されている位置を予め記憶している。言い換えると、プロセッサ10Aは、検出部53に対するアタッチメント5の範囲を予め記憶している。図14の例では、検出部53が矩形のアタッチメント5の左下及び右上に配置されている。この場合、プロセッサ10Aは、2つの検出部53を対角とした範囲をアタッチメント5の範囲と予め記憶している。なお、検出部53に対するアタッチメント5の範囲を予め記憶している場合、検出部53の位置は対角に限定されない。
【0082】
これにより、第2の検出処理106においてプロセッサ10Aは、ドライブ電極111と位置検出電極121との間の静電容量の変化が増加した位置を2つ検出し、その位置を2つの検出部53の位置としてアタッチメント5の装着位置が判定できる。プロセッサ10Aは、例えば、タッチパネル11Aに対する基準の装着状態(例えば4辺を一致させた状態)における2つの検出部53がなす角度を基準の角度として予め記憶しておくことで、検出した2つの検出部53の角度と基準の角度とに基づいてアタッチメント5の傾きを得ることができる。
【0083】
第3の実施の形態に係る入力装置1は、第2の実施の形態に係る入力装置1の構成(図13)と同様であって、第2の検出処理106は、アタッチメント5の装着の状態を検出することを含む。すなわち、アタッチメント5が第1~第3の例に係る検出部53を有するとき、第2の検出処理106においてプロセッサ10Aは、位置検出電極121又は押圧検出電極122の信号変化を検出することによって、タッチパネル11Aにおける検出部53の位置を判定する。
【0084】
第3の実施の形態に係る入力装置1の表示処理102は、第1ディスプレイ11に表示するアタッチメント5に応じた画像の表示位置を、アタッチメント5の位置に応じて調整することを含む。表示位置を調整することは、アタッチメント5の傾きに応じて回転させる(傾きを与える)ことを含む。これにより、例えば、第1ディスプレイ11に装着されたアタッチメント5の操作部51にあわせてキーの画像が表示される。
【0085】
第3の実施の形態に係る入力装置1において、プロセッサ10Aは、判定処理104において、アタッチメント5の装着位置をさらに用いて、アタッチメント5を用いたユーザ操作の内容を判定する。すなわち、プロセッサ10Aは、タッチパネル11Aの第1の位置にアタッチメント5からユーザ操作が伝達された場合、アタッチメント5の装着位置もさらに用いて、第1の位置に対応する第1の操作部51Aを判定する。
【0086】
図15は、第3の実施の形態に係る入力装置1のコントローラ10における、アタッチメント5を用いて情報を入力する処理の流れの一例を表したフローチャートであって、図11の処理に対して、プロセッサ10AがさらにステップS101,S105,S109を実行する点が異なる。図15は、アタッチメント5が第2の例に係る検出部53を有する場合の処理の具体例である。
【0087】
この場合、コントローラ10のプロセッサ10Aは、位置検出電極121で検出される信号を監視し、信号に変化が生じると、プロセッサ10Aはアタッチメント5が装着されたことを検出する(ステップS101でYES)。プロセッサ10Aは、信号の変化した位置検出電極121に基づいて、アタッチメント5の有する2つの検出部53の位置を検出し、2つの検出部53の位置から、アタッチメント5の装着位置を判定する(ステップS105)。
【0088】
プロセッサ10Aは、予め記憶しているアタッチメント5に対応した画像データ(ここではキーボードの画像)の表示位置をアタッチメント5の装着位置に応じて調整した上で(ステップS109)、第1ディスプレイ11に表示させる(ステップS111)。
【0089】
プロセッサ10Aは、位置検出電極121で検出される信号、又は押圧検出電極122で検出される信号に変化が生じると、アタッチメント5を用いたタッチパネル11Aに対するユーザ操作があったことを検出する(ステップS113でYES)。プロセッサ10Aは、信号の変化が検出された位置検出電極121又は押圧検出電極122の位置である第1の位置と、アタッチメント5の装着位置とに基づいて、第1の位置に対応する第1の操作部51Aを判定する(ステップS117)。以降、第1の実施の形態と同様の処理が行われる。
【0090】
[第3の実施の形態の効果]
これにより、第1ディスプレイ11には、アタッチメント5の装着位置に応じてキーボードの画像が表示される。また、ユーザ操作が伝達されたタッチパネル11Aの第1の位置からアタッチメント5の装着位置を用いて第1の操作部51Aが判定される。
【0091】
例えば、アタッチメント5がタッチパネル11Aよりサイズが小さい場合、図12のようにタッチパネル11Aのアタッチメント5の装着位置が一定ではない。また、図14のようにタッチパネル11Aに傾いてアタッチメント5が装着される場合もあり得る。そのような場合であっても、入力装置1においてアタッチメント5の装着位置を検出してキーボードの画像が表示され、ユーザ操作の内容が判定される。これにより、ユーザは、アタッチメント5の装着時に厳格な位置合わせを行わなくてもアタッチメント5を用いて操作できる。その結果、ユーザによるアタッチメント5の装着が容易となり、利便性が向上する。
【0092】
[第4の実施の形態]
【0093】
この例では、情報入力の手段がキーボードであるものとしているが、それ以外にペンやボタンなどであってもよい。第4の実施の形態に係るアタッチメント5は、アタッチメント種別を示すマーカをさらに備える。マーカは、一例として、アタッチメント5の種類を表すマーク55(図1参照)である。アタッチメント5の種類は、情報入力の種類に対応し、例えば、キーボード入力、ペン入力、及び、ボタン入力、などである。アタッチメント5の種類は、他の例として、キーボードの種類であってもよい。キーボードの種類によっても配列されるキーやキーの大きさなどが異なるためである。
【0094】
マーク55は、一例として光学的に識別され得るマークである。例えば種類を表した記号などである文字列、図形などである。この場合、入力装置1は、図示しない、光学的に情報を読み取るセンサを有し、マーク55を読み取る。
【0095】
マーク55は光学的に認識され得るマークに限定されず、入力装置1が備えるセンサがアタッチメント5の種類を読み取れる情報を担持するマークであれば、任意の態様であってよい。
【0096】
第4の実施の形態に係る入力装置1は、複数のアタッチメント5の種類に応じた複数の画面データを記憶している。第4の実施の形態に係る入力装置1の表示処理102は、マーク55から読み取られたアタッチメント5の種類に応じた画面データを選択し、その画像を第1ディスプレイ11に表示させることを含む。これにより、装着されたアタッチメント5の種類に対応した画像が表示される。
【0097】
第4の実施の形態に係る入力装置1において、プロセッサ10Aは、判定処理104において、マーク55から読み取られたアタッチメント5の種類をさらに用いて、アタッチメント5を用いたユーザ操作の内容を判定する。すなわち、プロセッサ10Aは、アタッチメント5の種類ごとに操作部51の位置を予め記憶しておき、マーク55から読み取られたアタッチメント5の種類に基づいて、各操作部51のタッチパネル11Aでの位置を判定する。つまり、プロセッサ10Aは、タッチパネル11Aの第1の位置にアタッチメント5からユーザ操作が伝達された場合、アタッチメント5の種類に基づいて第1の位置に対応する第1の操作部51Aを判定する。
【0098】
[変形例]
なお、アタッチメント5の種類は、アタッチメント5の大きさを含んでもよい。例えば、同じキーボードでも大型と小型とがあってもよい。この場合、入力装置1は、マーク55を読み取ることに替えて、第3の実施の形態において説明された、アタッチメント5の大きさを検出し、その大きさに応じたサイズの画像データを選択してもよい。
【0099】
[第4の実施の形態の効果]
これにより、ユーザは、入力装置1に対する操作に複数の種類のアタッチメント5を用いることができる。その結果、ユーザは、アタッチメント5を取り換えるだけで、入力装置1に対して所望する種類で入力操作を行うことができる。
【0100】
[変形例]
以上の説明では、アタッチメント5がキーボードなどの矩形であるものとしていたが、アタッチメント5の形状は矩形に限定されない。その場合、アタッチメント5の位置を検出するための検出部53は、位置が検出され得る位置や数、アタッチメント5に設けられる。また、アタッチメント5の傾きを検出するための検出部53は傾きが検出され得る位置や数、アタッチメント5に設けられる。
【0101】
[変形例]
以上の説明では、入力装置1がアタッチメント5の範囲を予め記憶しているものとした。しかしながら、入力装置1は、少なくとも操作部51の位置を記憶しておればよい。これにより、タッチパネル11Aに装着された状態で各操作部51のタッチパネル11Aに対する位置を判定することができる。その結果、第1の位置から第1の操作部51Aを判定することが可能になる。
【0102】
[変形例]
以上の説明では、入力装置1が第1ディスプレイ11と第2ディスプレイ12との2画面を有するパーソナルコンピュータであるものとしたが、入力装置1はこのようなパーソナルコンピュータに限定されず、タッチパネルを有する入力装置であればどのようなものであってもよい。入力装置1はパーソナルコンピュータの他、タブレットやフォルダブルOLED(Organic Light Emitting Diode)などの装置であってもよい。
【0103】
以上の第1~第4の実施の形態、及び変形例は、それぞれ単独で実施される形態であってもよいし、任意の2以上の実施の形態が組み合わされてもよい。
【0104】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。また、実施の形態に係るアタッチメント、入力装置、入力方法、及びコンピュータプログラムは、次のように表すこともできる。
【0105】
(1)実施の形態に係るアタッチメントは、タッチパネルを有する入力装置のタッチパネルに対して着脱可能であり、タッチパネルに装着されることによって入力装置に対するユーザ操作を支援するアタッチメントであって、ユーザ操作を受け付け、タッチパネルの、タッチパネルに装着された際に対応する位置へユーザ操作を伝達する1又は複数の操作部を備える。
【0106】
この構成を有することによって、入力装置にアタッチメントを装着することで入力が支援されて入力操作をしやすくなる。また、アタッチメントを用いた入力を行わないときに容易に取り外すことができ、アタッチメントのない状態での使用がしやすくなる。そのため、ユーザの利便性と入力装置としての操作性とを両立させることができる。
【0107】
(2)(1)に記載のアタッチメントであって、好ましくは、タッチパネルに装着されたことを装置によって検出可能な検出部をさらに備える。これにより、アタッチメントが装着された入力装置ではアタッチメントがタッチパネルに装着されたことを検出することができる。
【0108】
(3)(2)に記載のアタッチメントであって、好ましくは、検出部は、タッチパネルに装着された際の傾きを入力装置によって検出可能に構成されている。これにより、タッチメントが装着された入力装置ではアタッチメントがタッチパネルに装着された際の傾きを検出することができる。
【0109】
(4)(1)~(3)のいずれか一つに記載のアタッチメントであって、好ましくは、アタッチメント種別を示すマーカをさらに備える。これにより、タッチメントが装着された入力装置ではアタッチメント種別を読み取ることができる。
【0110】
(5)(1)~(4)のいずれか一つに記載のアタッチメントであって、好ましくは、操作部のうちの少なくとも1つは、操作部以外の部分と異なる表面形状を有する。これにより、ユーザは、表面形状により操作部を把握することができる。
【0111】
(6)(1)~(5)のいずれか一つに記載のアタッチメントであって、タッチパネルに対して係止する係止部をさらに備える。係止することは、タッチパネルからのずれを抑えることであり、例えば、タッチパネルに対する装着状態を固定することである。これにより、アタッチメントをタッチパネルに装着しやすくすることができるとともに、アタッチメントの使用中におけるタッチパネルからのずれが抑制される。
【0112】
(7)(1)~(6)のいずれか一つに記載のアタッチメントであって、少なくとも操作部は、光透過性を有する素材で構成されている。これにより、タッチパネルに装着されたときに、タッチパネルに表示された下の画像を、アタッチメントを介して視認することができる。
【0113】
(8)実施の形態に係る入力装置はタッチパネルを有する入力装置であって、1又は複数の操作部を有し、入力装置に対するユーザ操作を支援するアタッチメントが、タッチパネルに対して着脱可能であって、操作部はユーザ操作を受け付け、タッチパネルの、装着された際に対応する第1の位置へユーザ操作を伝達し、タッチパネルに対する操作に応じた処理を実行するコントローラを備え、処理は、第1の位置から、アタッチメントの操作部のうちのユーザ操作を受け付けた第1の操作部を判定する、ことを含む。
【0114】
この構成を有することによって、入力装置にアタッチメントを装着することで入力が支援されて入力操作をしやすくなる。また、アタッチメントを用いた入力を行わないときに容易に取り外すことができ、アタッチメントのない状態での使用がしやすくなる。入力装置では、アタッチメントを介して入力装置に対する入力操作を受け付けることができる。その結果、ユーザの利便性と入力装置としての操作性とを両立させることができる。そのため、ユーザの利便性と入力装置としての操作性とを両立させることができる。
【0115】
(9)(8)に記載の入力装置であって、好ましくは、アタッチメントはタッチパネルに装着されたことを入力装置によって検出可能な検出部を有し、処理は、検出部を検出することによってアタッチメントの、タッチパネルに対する装着位置を判定する、ことをさらに含み、コントローラは、装着位置と第1の位置とを用いて第1の操作部を判定する、よう構成されている。これにより、アタッチメントの装着時に厳格な位置合わせを行わなくても第1の操作部が判定される。その結果、ユーザによるアタッチメントの装着が容易となり、利便性が向上する。
【0116】
(10)(8)又は(9)に記載の入力装置であって、好ましくは、処理は、タッチパネルの第1の操作部から出力データを決定する、ことをさらに含む。これにより、アタッチメントを用いて入力装置に対してユーザ操作を行うことができる。
【0117】
(11)(8)~(10)にいずれか一つ記載の入力装置であって、好ましくは、タッチパネルに重ねて設けられたディスプレイをさらに備え、アタッチメントはタッチパネルに装着されたことを入力装置によって検出可能な検出部を有し、処理は、検出部を検出することによってアタッチメントの装着を検出すると、アタッチメントの操作部に応じた画像を表示する、ことを含む。これにより、アタッチメントが光透過性を有する材料で構成されている場合、ユーザは、タッチパネル上で各操作部を視認しながら操作を行うことができる。そのため、入力装置としての操作性をより向上させることができる。
【0118】
(12)(8)~(11)にいずれか一つ記載の入力装置であって、好ましくは、タッチパネルに対する操作に応じた機械的刺激を、装着されたアタッチメントのユーザに対してアタッチメントを介して与えるハプティクスデバイスをさらに備える。これにより、アタッチメントを介してタッチパネルを操作しているユーザは、機械的刺激を受けることによって操作感を得ることができる。
【0119】
(13)実施の形態に係る入力方法は、タッチパネルを有する入力装置に、タッチパネルに対して着脱可能なアタッチメントを用いて情報を入力する入力方法であって、アタッチメントは、ユーザ操作を受け付け、タッチパネルの、装着された際に対応する位置へユーザ操作を伝達する1又は複数の操作部を有し、タッチパネルにアタッチメントを装着し、アタッチメントにおいて、操作部のうちの第1の操作部に対するユーザ操作を受け付けて、タッチパネルの第1の操作部に対応する第1の位置にユーザ操作を伝達し、入力装置において、第1の位置から第1の操作部を判定する、ことを備える。
【0120】
この入力方法により、ユーザは、アタッチメントを装着して入力装置への入力操作が可能になる。また、アタッチメントを用いた入力を行わないときに容易に取り外すことができ、アタッチメントのない状態での使用がしやすくなる。そのため、ユーザの利便性と入力装置としての操作性とを両立させることができる。
【0121】
(14)実施の形態に係るコンピュータプログラムは、タッチパネルを有する入力装置のコントローラに、タッチパネルに対して着脱可能なアタッチメントを用いて情報を入力する処理を実行させるコンピュータプログラムであって、アタッチメントは、ユーザ操作を受け付け、タッチパネルの、タッチパネルに装着された際に対応する第1の位置へユーザ操作を伝達する1又は複数の操作部を有し、コントローラに、第1の位置から、アタッチメントの操作部のうちのユーザ操作を受け付けた第1の操作部を判定する、ことを実行させる。
【0122】
このコンピュータプログラムによってコントローラは、入力装置に、装着されたアタッチメントを介してユーザ操作を受け付けさせる。そのため、ユーザの利便性と入力装置としての操作性とを両立させることができる。
【符号の説明】
【0123】
1:入力装置、5:アタッチメント、10:コントローラ、11:第1ディスプレイ(ディスプレイ)、11A:タッチパネル、17:ハプティクスデバイス、51:操作部、51A:第1の操作部、53:検出部、54:係止部、55:マーク(マーカ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15