(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112790
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】フードジャーのための蓋
(51)【国際特許分類】
B65D 51/28 20060101AFI20240814BHJP
B65D 51/24 20060101ALI20240814BHJP
B65D 77/04 20060101ALI20240814BHJP
A47G 19/00 20060101ALI20240814BHJP
A45C 11/20 20060101ALI20240814BHJP
A47J 43/28 20060101ALN20240814BHJP
【FI】
B65D51/28
B65D51/24 500
B65D77/04 A
A47G19/00 D
A45C11/20
A47J43/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024017114
(22)【出願日】2024-02-07
(31)【優先権主張番号】63/483,919
(32)【優先日】2023-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591261602
【氏名又は名称】サーモス株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】513292008
【氏名又は名称】サーモス エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Thermos L.L.C.
【住所又は居所原語表記】475 N. Martingale Road, Suite 1100, Schaumburg, Illinois 60173 USA
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーヴィン・レイン
(72)【発明者】
【氏名】グラハム・アラン
(72)【発明者】
【氏名】フレディ・アランダ
【テーマコード(参考)】
3B001
3B045
3E067
3E084
4B053
【Fターム(参考)】
3B001AA40
3B001BB01
3B001CC04
3B001DC01
3B045BA13
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3E084HD04
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3E084LB02
4B053AA03
4B053BK01
4B053BK21
4B053CA30
(57)【要約】
【課題】フードジャーのための蓋を提供すること。
【解決手段】食料品を保管及び輸送するために使用され得るフードジャーのための蓋が説明される。この蓋は、保管コンパートメントを備える。摺動ドアが、コンパートメントを開く又は露出させるために蓋から延在し、コンパートメントを隠す又は隠蔽するために蓋へと引き戻る。蓋は、場合によっては後の飲食のために温かい又は冷たい温度にて食料品を保管するために、断熱構造又は非断熱構造を有する様々な容器と共に機能する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フードジャーのための蓋であって、
食事用具、食料品、又は前記食事用具及び前記食料品を保持するように構成されたコンパートメントと、
摺動ドアであって、前記蓋に対して摺動可能に係合するように構成され、且つ、前記蓋から延在するように、又は前記蓋へと引き戻るように構成された摺動ドアと、
を備える、フードジャーのための蓋。
【請求項2】
前記摺動ドアは、第1の側方エッジ及び第2の側方エッジを備え、前記第1の側方エッジ及び前記第2の側方エッジは、前記コンパートメントに対して摺動可能に係合する、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項3】
前記コンパートメントは、第1の側方壁部及び第2の側方壁部を備え、前記第1の側方壁部は、前記第2の側方壁部の対向側に位置し、前記コンパートメントは、前記第1の側方壁部と前記第2の側方壁部との間に位置する、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項4】
前記コンパートメントは、前記蓋の上面に形成される、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項5】
前記摺動ドアは、前記コンパートメントを開くように又は露出させるように前記蓋から延在し、前記コンパートメントを覆う又は隠蔽するように前記蓋へ引き戻る、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項6】
前記摺動ドアは、前記蓋の中心鉛直方向軸に対して略垂直な方向において延在する及び引き戻る、請求項5に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項7】
前記摺動ドアは、前記蓋の上面と略同一平面内に位置し、前記摺動ドアの前方エッジが、前記蓋の外方周縁部の一部分を構成する、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項8】
前記摺動ドアは、引戻り位置に留まるように維持されるように構成されるか、又は引戻り位置に留まるように付勢される、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項9】
前記摺動ドアは、突出部材を備え、前記突出部材は、前記摺動ドアと前記蓋との間の摺動可能な係合を実現するように、前記コンパートメントの延在リムの下方で摺動するように構成される、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項10】
前記摺動ドアは、第1の突出部材及び第2の突出部材を備え、前記第1の突出部材及び前記第2の突出部材は、前記摺動ドアの側方部それぞれにおいて前記摺動ドアから外方に延在し、前記第1の突出部材は、前記コンパートメントの第1の延在リムの下方で摺動するように構成され、前記第2の突出部材は、前記摺動ドアと前記蓋との間に摺動可能な係合を実現するように、前記コンパートメントの第2の延在リムの下方で摺動するように構成される、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項11】
前記摺動ドアの第1の側方エッジが、第1の突出部材を備え、前記摺動ドアの第2の側方エッジが、第2の突出部材を備え、前記第1の突出部材及び前記第2の突出部材は、前記摺動ドアから外方に延在し、前記第1の突出部材は、前記コンパートメントの第1の壁部の第1の延在リム及び第2の延在リムの下方で摺動するように構成され、一方で前記第2の突出部材は、前記コンパートメントの第2の壁部の第1の延在リム及び第2の延在リムの下方で摺動するように構成され、それにより前記摺動ドアと前記蓋との間で摺動可能な係合を実現する、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項12】
前記摺動ドアは、第1の突出部材及び第2の突出部材を備え、前記第1の突出部材及び前記第2の突出部材は、前記摺動ドアから外方に延在し、前記コンパートメントは、第1の突出部及び第2の突出部を備え、前記第1の突出部材及び前記第2の突出部材は、前記摺動ドアが前記蓋から延在すると、前記コンパートメントの前記第1の突出部及び前記第2の突出部を捕捉するように構成される、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項13】
前記コンパートメントの第1の側方壁部が、第1の突出部を備え、前記コンパートメントの第2の側方壁部が、第2の突出部を備え、前記摺動ドアの第1の側方エッジが、第3の突出部を備え、第1の間隙が、前記第3の突出部と前記摺動ドアの前方エッジとの間に形成され、前記摺動ドアの第2の側方エッジが、第4の突出部を備え、第2の間隙が、前記第4の突出部と前記摺動ドアの前記前方エッジとの間に形成される、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項14】
前記摺動ドアが閉位置にある場合において、前記第1の突出部は、前記第1の間隙内に位置決めされ、前記第2の突出部は、前記第2の間隙内に位置決めされ、それにより前記摺動ドアが前記閉位置に付勢される、請求項13に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項15】
前記摺動ドアの上面が、爪又はくぼみ部を備える、請求項1に記載のフードジャーのための蓋。
【請求項16】
請求項1に記載の蓋を備えるフードジャーであって、
前記フードジャーが、容器及びストッパをさらに備え、前記容器は、食料品を保管するための内部空間を画成し、前記容器は、開口部を有し、前記ストッパは、前記容器の前記開口部を閉じるように構成される、フードジャー。
【請求項17】
フードジャーのための蓋であって、
食事用具、食料品、又は前記食事用具及び前記食料品を保持するように構成されたコンパートメントであって、前記蓋の上面に形成された、コンパートメントと、
摺動ドアであって、前記蓋に対して摺動可能に係合するように構成され、前記コンパートメントは、第1の側方壁部及び第2の側方壁部を備え、前記第1の側方壁部は、前記第2の側方壁部の対向側に位置し、前記コンパートメントは、前記第1の側方壁部と前記第2の側方壁部との間に位置し、前記摺動ドアは、第1の側方エッジ及び第2の側方エッジを備え、前記第1の側方エッジは、前記第1の側方壁部に対して摺動可能に係合し、前記第2の側方エッジは、前記第2の側方壁部に摺動可能に係合し、前記摺動ドアは、前記コンパートメントを開く又は露出させるように前記蓋から延在し、前記摺動ドアは、前記コンパートメントを覆う又は隠蔽するように前記蓋へ引き戻る、摺動ドアと、
を備える、蓋。
【請求項18】
フードジャーであって、
前記フードジャーのための蓋であって、
コンパートメントと、
摺動ドアであって、前記蓋に対して摺動可能に係合するように構成され、前記蓋から延在し前記蓋へ引き戻るように構成された、摺動ドアと、
を備える、前記蓋と、
ストッパと、
開口部、及び食料品又は飲料を保管するように構成された内部空間を備える、容器であって、前記ストッパは、前記開口部を閉じるように構成される、容器と、
前記ストッパ又は前記容器の一部分を覆って取り付けられるように構成された前記蓋の下方開口部と
を備える、フードジャー。
【請求項19】
前記容器は、前記食料品又は前記飲料を保持するように構成され、前記コンパートメントは、第2の食料品又は第2の用具を保持するように構成される、請求項18に記載のフードジャー。
【請求項20】
用具が、前記コンパートメント内に保持される、請求項18に記載のフードジャー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フードジャーのための蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
フードジャー又は食品容器は、食料品を保管及び輸送するためにしばしば利用される。これらの食料品としては、スープ、シチュー、飲料、又はユーザが例えばスプーンもしくはフォークなどの別個の用具を用いて飲食することを好む他の食料品が含まれ得る。ユーザは、食料品を食する直前にこれらの食料品に対して追加的な薬味、調味料等を追加することを好む場合がある。かかる用具及び/又は食料品は、輸送の最中にフードジャーから紛失してしまう又は分離してしまう場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
食料品又は飲料品を保管及び輸送するために使用され得るフードジャーのための蓋が説明される。この蓋は、保管コンパートメントを備える。蓋は、場合によっては後の飲食のために温かい又は冷たい温度にて食料品を保管するために、断熱構造又は非断熱構造を有する様々な容器と共に機能する。
【0004】
フードジャーのための蓋の図示する実施形態は、摺動ドア及びコンパートメントを備える。摺動ドアは、コンパートメントを開閉する。蓋は、フードジャーのストッパを覆って取り付けられる。ストッパは、容器の開口部を閉じる。容器は、食料品を保管するための内部空間を備えるか、又は飲料を保管するように構成され得る。蓋は、フードジャーの近傍に用具及び/又は食料品を好都合に保持するコンパートメントを備える。
【0005】
他の態様では、フードジャーのための蓋が説明される。このフードジャーのための蓋は、コンパートメントを備える。コンパートメントは、食事用具、食料品、又はそれらの組合せを保持するように構成される。蓋は、摺動ドアを備え、摺動ドアは、蓋に対して摺動可能に係合するように構成される。摺動ドアは、蓋から延在する及び蓋に引き戻るように構成される。
【0006】
他の態様では、フードジャーのための蓋が説明される。このフードジャーは、コンパートメントを備える。このコンパートメントは、食事用具、食料品、又はそれらの組合せを保持するように構成される。コンパートメントは、蓋の上面に形成される。蓋は、摺動ドアを備える。摺動ドアは、蓋に対して摺動可能に係合するように構成される。コンパートメントは、第1の側方壁部及び第2の側方壁部を備える。第1の側方壁部は、実質的に第2の側方壁部の対向側に位置する。コンパートメントは、実質的に第1の側方壁部と第2の側方壁部との間に位置する。摺動ドアは、第1の側方エッジ及び第2の側方エッジを備える。第1の側方エッジは、第1の側方壁部に対して摺動可能に係合し、第2の側方エッジは、第2の側方壁部に対して摺動可能に係合する。摺動ドアは、コンパートメントを開く又は露出させるように蓋から延在し、コンパートメントを覆う又は隠蔽するように蓋へと引き戻る。
【0007】
他の態様では、フードジャーが蓋を備える。この蓋は、コンパートメント及び摺動ドアを備える。摺動ドアは、蓋に対して摺動可能に係合するように構成される。摺動ドアは、蓋から延在する及び蓋へ引き戻るように構成される。フードジャーは、ストッパを備える。フードジャーは、開口部と、食料品又は飲料を保管するように構成された内部空間とを有する、容器を備える。ストッパは、開口部を閉じるように構成される。蓋の下方開口部が、ストッパ又は容器の一部分を覆って取り付けられるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図5】蓋から開位置へと延在するドアの斜視図である。
【
図6】蓋から開位置へと延在するドアの後方斜視図である。
【
図9】ドアが閉位置にある状態における蓋の断面図である。
【
図10】ドアが開位置にある状態における蓋の断面図である。
【
図11】ドアが部分的開位置にある状態における蓋の断面図である。
【
図14】用具がコンパートメントから除去された状態におけるフードジャーの上方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願において、相対位置を説明する任意の用語(例えば「上方の」、「中間の」、「下方の」、「外方の」、「内方の」、「の上方に」、「の下方に」、「下部」、「上部」等)は、図示されるような本発明の実施形態を基準とするものであり、これらの用語は、実施形態を使用し得る配向を限定するものではない。
【0010】
次に、
図1~
図15を参照としてフードジャー50のための蓋100を説明する。蓋100は、フードジャー50のストッパ400を覆って取り付けられるか、又はストッパ400に係合する。ストッパ400は、フードジャー50の容器500の開口部を閉じる。容器500は、食料品又は飲料を保管するための内部空間520を備える。
【0011】
蓋100は、摺動ドア200及びコンパートメント300を備える。摺動ドア200は、蓋100から延在する及び蓋100へ引き戻ることができる。摺動ドア200は、蓋100から延在することによりコンパートメント300を開く又は露出させることができる。摺動ドア200は、蓋100へ引き戻ることによりコンパートメント300を覆う又は隠蔽することができる。特定のいくつかの態様では、摺動ドア200は、フードジャー50又は容器500の中心鉛直方向軸に対して略垂直な方向において延在及び引き戻ることができる。
【0012】
コンパートメント300は、蓋100の上面105中に形成され得る。コンパートメント300は、例えば折畳み可能スプーン110、又は他のフォーク、ナイフ、スプーン等の、オプションの用具を保持し得る。他の態様では、コンパートメント300は、例えば2つの折畳み可能スプーン110、又は他のフォーク、ナイフ、スプーン、もしくはそれらの組合せ等の、2つのオプションの食事用具を保持し得る。他の態様では、例えば薬味又は薬味パッケージ、飲料添加物、クラッカー、調味料、塩、胡椒、ビタミン剤、サプリメント、他の食品等の、他の食料品を保持するように構成され得る。コンパートメント300は、好都合には、用具及び食料品が簡単には分離されず紛失されないように、用具及び/又は食料品をフードジャー50と緊密な関係に保持する。さらに、コンパートメント300は、外部ソースからの汚染を軽減するために用具及び食料品を収容し得る。そのため、容器500は、第1の食料品又は飲料を保持するように構成され、コンパートメント300は、第2の食料品又は用具を保持するように構成される。
【0013】
この態様では、摺動ドア200は、略矩形形状を備える。摺動ドア200の前方エッジ205は、実質的に摺動ドア200の後方エッジ210の対向側に位置する。摺動ドア200の前方エッジ205は、蓋100の湾曲状外周部に略合致するような湾曲状外周部を備え得る。他の態様では、摺動ドア200は、方形形状、三角形形状、楕円形状、又は他の形状を備え得る。
【0014】
摺動ドア200は、第1の側方エッジ220及び第2の側方エッジ240をさらに備える。第1の側方エッジ220及び第2の側方エッジ240は、コンパートメント300に対して摺動可能に係合する。
【0015】
閉位置において、摺動ドア200の上面260は、蓋100の上面105と略同一平面内に位置し得る。摺動ドア200の前方エッジ205は、蓋100の外方周縁部の一部分を構成する。上面260は、オプションの爪263及び/又はオプションのくぼみ部266を備えてもよい。爪263及びくぼみ部266は、ユーザに対して摺動ドア200を開位置と閉位置との間で引く及び/又は押すための把持表面又は把持部分を与える。他の態様では、上面260は、把持表面又は他の摩擦接触表面を提供するためにパターニング表面又はテクスチャード表面を備えてもよい。
【0016】
次に、
図6を参照としてコンパートメント300を説明する。コンパートメント300は、第1の側方壁部320及び第2の側方壁部340を備える。第1の側方壁部320は、実質的に第2の側方壁部340の対向側に位置し、コンパートメント300は、実質的に第1の側方壁部320と第2の側方壁部340との間に位置する。コンパートメント300は、保管に適した内部空間305を備える。
【0017】
摺動ドア200は、蓋100に対して実質的に摺動可能に係合される。摺動ドア200及び蓋100は、摺動ドア200と蓋100との間の摺動係合を可能にする、様々なトラック、レール、ガイド構造部、突出部材、突出部、リム、軸受表面、延在部材等の中のいずれかを備え得る。かかる摺動構造部は、摺動ドア200及び蓋100の中に成形されてもよい。例えば、摺動ドア200及び蓋100は、摺動ドア200又は蓋100の突出部材又は延在部材が、摺動ドア200又は蓋100のリム又はシェルフの下方において摺動するような、摺動係合部を備えてもよい。例えば、摺動ドア200及び蓋100は、摺動ドア200又は蓋100の突出部、ノブ、又はボタンが、摺動ドア200又は蓋100のチャネル又はトラックの中を進む又は摺動するような、摺動係合部を備えてもよい。
【0018】
図1~
図15の態様において、コンパートメント300の第1の側方壁部320は、第1の延在リム322及び第2の延在リム326を備える。
図11を参照すると、間隙324が、第1の延在リム322と第2の延在リム326との間に形成される。同様に、コンパートメント300の第2の側方壁部340は、第1の延在リム342及び第2の延在リム346を備える。同様に、間隙344が、第1の延在リム342と第2の延在リム346との間に形成される。
【0019】
摺動ドア200の第1の側方エッジ220は、第1の突出部材224を備え、摺動ドア200の第2の側方エッジ240は、第2の突出部材244を備える。第1の突出部材224及び第2の突出部材244は、摺動ドア200から外方に延在する。摺動ドア200が蓋100に対して設置されると、第1の突出部材224は、コンパートメント300の第1の延在リム322及び第2の延在リム326の下方において実質的に摺動し、第2の突出部材244は、コンパートメント300の第1の延在リム342及び第2の延在リム346の下方において実質的に摺動し、それにより摺動ドア200と蓋100との間の摺動可能な係合を実現する。
【0020】
図4を参照すると、摺動ドア200の蓋100に対する係合が示される。この態様では、第1の突出部材224は、間隙324内に落下、挿入、又は他の方法で配置され、第2の突出部材244は、間隙344内に落下、挿入、又は他の方法で配置される。次いで、第1の突出部材224は、第1の延在リム322及び/又は第2の延在リム326の下方において摺動し得、第2の突出部材244は、第1の延在リム342及び/又は第2の延在リム346の下方において摺動し得る。これにより、摺動ドア200と蓋100との間の摺動係合が実現される。この摺動係合は、蓋100に対する摺動ドア200の側方移動を可能にする。他の態様では、第1の突出部材224及び第2の突出部材244ならびに延在リム322、326、342、及び346の位置決めは、摺動ドア200が、延在リムを備え、側方壁部320及び340が突出部材又はその組合せを備えるように、反転されてもよい。
【0021】
摺動ドア200が完全に引き戻されると、摺動ドア200は、閉位置へと移動される。この態様では、摺動ドア200は、引戻り位置もしくは閉位置に維持されるように構成されるか、又は引戻り位置もしくは閉位置に留まるように付勢される。
図9及び
図10を参照すると、第1の側方壁部320は、第1の突出部330を備え、第2の側方壁部340は、第2の突出部350を備える。摺動ドア200の第1の側方エッジ220は、突出部230を備え、間隙又は切欠部232が、突出部230と摺動ドア200の前方エッジ205との間に形成される。同様に、摺動ドア200の第2の側方エッジ240は、突出部250を備え、間隙252又は切欠部が、突出部250と摺動ドア200の前方エッジ205との間に形成される。摺動ドア200の閉位置においては、第1の突出部330は、間隙232内に位置決めされ、第2の突出部350は、間隙252内に位置決めされる。摺動ドア200を延在させるためには、摺動ドア200は、突出部330及び350を越えて突出部230及び250を移動させるために十分な力で引かれる及び/又は押される。したがって、摺動ドア200が閉位置にある場合に、間隙232及び252の中の突出部330及び350の位置は、摺動ドア200を付勢して閉位置に留まらせる。この構成により、摺動ドア200が意図せずに開位置へと移動してしまうことが軽減される。さらに、間隙232及び252が突出部330及び350を受けるため、この構成により、摺動ドア200が閉位置にあるということを知らせる聴覚的「クリック音」もしくは触覚的「クリック動作」が、又は示唆がユーザに対して与えられ得る。他の態様では、突出部230及び250、間隙232及び252、ならびに突出部330及び350の相対位置が、摺動ドア200と側方壁部320及び340との間で反転されてもよい。
【0022】
さらに、第1の側方壁部320の第1の突出部330及び第2の側方壁部340の第2の突出部350もまた、蓋100から摺動ドア200が意図せずに移動するのを防止するのを補助する。
図10に示すように、摺動ドア200の上の突出部230及び突出部250は、摺動ドア200が蓋100から完全に延在すると、コンパートメント300の第1の突出部330及び第2の突出部350を捕捉する。これにより、ユーザが蓋100から離れるように摺動ドア200を過度に引く及び/又は押すことによって、摺動ドア200が蓋100から誤って完全に分離される可能性が軽減される。
【0023】
図3を参照すると、ストッパ400は、容器500の開口部510を閉じる。この態様では、容器500は、例えばシチュー、チリ、スープ、飲料、又は狭口容器の中には容易には入れられないような他の食品などの食料品を容易に許容するように、広口開口部を備える。容器500は、真空断熱されてもよく、又は断熱材料で断熱されてもよい。開口部510は、食料品を保持する容器500の内部空間520内へと続く。
【0024】
ストッパ400は、ガスがストッパ400を通過するのを可能にする1つ又は複数の通気通路を備えてもよい。これにより、容器500内の内圧は、大気圧と均等になり得る。
【0025】
コンパートメント300は、折畳み可能スプーン110又はアイテムを保持するためのくぼみ部又はウェルを備える。
図1~
図15の態様では、コンパートメント300は、第1のウェル360及び第2のウェル362を備え、これらのウェルは、折畳み可能スプーン110を保持するようにサイズ設定及び形状設定される。この態様では、第2のウェル362は、折畳み可能スプーン110の端部を保持するためのクリップ364を備える。この態様では、
図14に関して、第1のウェル360は、折畳み可能スプーン110の口部分を受けるように形状設定される。他の態様では、コンパートメント300は、異なる用具及び/又は食品関連アイテムを収容するようにサイズ設定及び形状設定されてもよい。コンパートメント300は、単一の主要ウェルを、又は追加のウェルを備えてもよい。
【0026】
図1~
図15の態様では、蓋は、オプションのハンドル170を備える。ハンドル170は、コンパートメント300の上に位置決めされる。ハンドル170は、第1のハンドルレッグ172及び第2のハンドルレッグ174を備え、これらのレッグは、蓋100の上面105から上方に延在する。この態様では、ハンドル170は、上面105に対して固定され、コンパートメント300の上に位置する。他の態様では、ハンドル170は、上面105に対して一体成形されてもよい。第1のハンドルレッグ172及び第2のハンドルレッグ174は、把持部分176に接合する。この態様では、把持部分176は、コンパートメント300の長辺の長さに対して略垂直である。他の態様では、オプションのハンドル170は、省かれても、又は異なる方向もしくは様式で配向されてもよい。他の態様では、蓋100は、キャリークリップ、スイベルハンドル、キャリーループ、カラビナ等を備え得る。
【0027】
この態様では、蓋100は、略円形形状を備える。蓋100は、実質的に下方リム180の対向側に位置する上面105を備える。側壁部190が、上面105及び下方リム180を接合する。この態様では、側壁部190は、上面105と共に一体成形されるが、他の態様では、上面105及び側壁部190は、2つ以上の構成要素から形成され、共に装着される。
【0028】
この態様では、蓋100の下方リム180は、容器500に対するスナップ嵌め係合部又は摩擦係合部を備える。蓋100は、ストッパ400を覆って付勢され、解除可能係合においては定位置にスナップ嵌めされる。他の態様では、蓋100及び容器500は、ストッパ400及び/又は容器500に対して蓋100を解除可能に装着又は係合するように構成された、例えば相補的なネジ山、バヨネット係合部、又は他の係合部などの任意の相補的係合構造部を備えてもよい。例えば、蓋100の側壁部190の雌ネジ山が、ストッパ400又は容器500の上の雄ネジ山に係合し得る。
【0029】
この態様では、ストッパ400は、略円形形状を備える。ストッパ400は、実質的に下部壁部440の対向側に位置する上方壁部420を備える。この態様では、上方壁部420は、コンパートメント300の下方側部を部分的に受け得るくぼみ部424を有して形状設定される。側壁部460が、上方壁部420及び下部壁部440を接合する。この態様では、側壁部460は、下部壁部440と一体的に成形されるが、他の態様では、下部壁部440及び側壁部460は、2つ以上の構成要素から形成され、共に装着され得る。ストッパ400は、内部に断熱材を備えてもよい。この態様では、側壁部460は、容器500の雌ネジ山532に螺合するための雄ネジ山462を備える。この態様では、ストッパ400は、開口部510の上面512に係合するためのリム470を備える。
【0030】
他の態様では、側壁部460又はストッパ400の他の部分が、フードジャー50の容器500の雄ネジ山に螺合するための雌ネジ山を備えてもよい。他の態様では、ストッパ400及び容器500は、例えばスナップ嵌め係合部、摩擦係合部、バヨネット係合部、又は容器500に対してストッパ400を解除可能に装着するように構成された他の係合部などの任意の相補的係合構造部を備えてもよい。
【0031】
この態様では、ストッパ400は、容器500に対して螺合される。ストッパ400は、閉位置へと容器500を封止する。ストッパ400は、容器500のネック530の内面に対接して封止するためのシールを備えてもよい。ストッパ400が容器500に対して螺着されると、このシールは、ネック530の内面に対して付勢されて、略閉位置へと容器500を封止する。
【0032】
ストッパ400は、単体構造を備えてもよく、又は複数の構成要素から形成されてもよい。この態様では、ストッパ400は、正常な使用の最中に通常であれば解除可能でない上方壁部420を備える。上方壁部420は、側壁部460に対して接着、溶接、機械係合、又は他の方法で装着され得る。
【0033】
この態様では、容器500は、断熱された二重壁構造を有する。他の態様では、容器500は、非断熱単層もしくは複層の構造を、又は他の断熱構造を備える。容器500は、成形可能な食品グレードプラスチック、熱可塑性物質、ステンレス鋼、他の金属及び金属合金、他のプラスチック、又は任意のこれらの組合せから形成することができる。
【0034】
他の態様では、蓋100は、蓋100に対してヒンジ係合されるヒンジドアを備え得る。例えば、ヒンジドアの第1の側部又は第1の端部が、蓋100に対するヒンジ連結部を備えてもよく、ドアの第2の側部又は第2の端部が、蓋100に対してヒンジドアを閉位置に保持するように蓋100に対して解除可能に係合するクリップ部材又は他のラッチを備えてもよい。ヒンジドアは、コンパートメント300をヒンジ式に開閉し得る。
【0035】
かくして、本開示は、本明細書において説明される特定の態様に限定されず、特許請求の範囲により定義されるようなこの新規コンセプトの趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な変形及び修正を行い得る点を理解されたい。さらに、本出願人の開示にもとづく多数の他の利点が、上記の説明及び添付の特許請求の範囲から当業者には明らかになろう。
【符号の説明】
【0036】
50 フードジャー
100 蓋
105 上面
110 折畳み可能スプーン
170 ハンドル
172 第1のハンドルレッグ
174 第2のハンドルレッグ
176 把持部分
180 下方リム
190 側壁部
200 摺動ドア
205 前方エッジ
210 後方エッジ
220 第1の側方エッジ
224 第1の突出部材
230 突出部
232 間隙、切欠部
240 第2の側方エッジ
244 第2の突出部材
250 突出部
252 間隙、切欠部
260 上面
263 爪
266 くぼみ部
300 コンパートメント
305 内部空間
320 第1の側方壁部
322 第1の延在リム
324 間隙
326 第2の延在リム
330 第1の突出部
340 第2の側方壁部
342 第1の延在リム
344 間隙
346 第2の延在リム
350 第2の突出部
360 第1のウェル
362 第2のウェル
364 クリップ
400 ストッパ
420 上方壁部
424 くぼみ部
440 下部壁部
460 側壁部
462 雄ネジ山
470 リム
500 容器
510 開口部
512 上面
520 内部空間
530 ネック
532 雌ネジ山
【外国語明細書】