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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112800
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】2チャンネル検出器
(51)【国際特許分類】
   G01L 25/00 20060101AFI20240814BHJP
   G01L 5/00 20060101ALI20240814BHJP
   G01L 1/16 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
G01L25/00 A
G01L5/00 Z
G01L1/16 G
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024067265
(22)【出願日】2024-04-18
(62)【分割の表示】P 2022514206の分割
【原出願日】2020-11-18
(31)【優先権主張番号】102019132356.8
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】300002160
【氏名又は名称】ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】TDK ELECTRONICS AG
【住所又は居所原語表記】Rosenheimer Strasse 141e, 81671 Muenchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】弁理士法人相原国際知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】カッパート, サンドロ
(72)【発明者】
【氏名】サックス, シュテファン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】測定誤差及び信号処理エラーの検出を暗黙的に可能にする検出器を提供する。
【解決手段】2チャンネル検出器であって、第1のチャンネル1が第1のセンサ3を含み、第2のチャンネル2が第2のセンサ4を含み、これらのセンサが基体5の上に取り付けられている、2チャンネル検出器が記述される。第1及び第2のセンサは、同じ物理量を測定するが、異なる測定信号を出力する。センサは、接触部位を介して評価ユニットに接続されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出器によって外的刺激を検出する方法であって、
前記外的刺激は、機械的にフレキシブルな基板(5)上に、検出器の第1および第2のセンサ(3、4)に均一に作用し、
前記第1及び第2のセンサ(3、4)は、前記機械的にフレキシブルな基板(5)上に互いに横方向に隣接して取り付けられ、
前記第1のセンサ(3)は、前記作用する外的刺激に反応して、第1の接触部位を介して接続された評価ユニット(6)に第1のチャンネル(1)を介して第1の信号を出力し、
前記第2のセンサ(4)は、前記作用する外的刺激に反応して、第2の接触部位を介して接続された評価ユニット(7)に第2のチャンネル(2)を介して第2の信号を出力し、
前記第2の信号は、前記第1の信号とは大きさが同じで極性が逆となる、方法。
【請求項2】
前記第1の信号と前記第2の信号の和は、前記検出器が誤動作しない状態では常に0に等しく、前記第1の信号及び前記第2の信号は、大きさが等しく、且つ極性が逆であるため、前記和が0からずれることによって、エラーが容易に検出される、請求項1に記載の外的刺激を検出するときにエラーを検出する方法。
【請求項3】
前記第1の信号及び前記第2の信号の極性は、前記検出器が誤動作しない状態では反対であり、前記第1の信号及び前記第2の信号が同じ極性を有するときに重大なエラーが容易に検出される、請求項1または2に記載の外的刺激を検出するときにエラーを検出する方法。
【請求項4】
前記第1のセンサ(3)および前記第2のセンサ(4)は、前記検出器が外的刺激としての機械的な力によって変形されるときに、同じ変形を被る、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
方向依存性検出が、測定信号の極性に基づいて実行される、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
全てのセンサ(3、4)は、同時に前記外的刺激を検出する、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記センサ(3、4)および前記評価ユニット(6、7)は、機械的に切り離されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記評価ユニット(6、7)、および前記センサ(3、4)の前記接触部位及び部分は、封入されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
各センサは、機能層(10)の両側に配置された2つの離間した電極(9、11)を備える、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のセンサ(3)および前記第2のセンサ(4)は、機械的圧力を検出し、機械的にフレキシブルな材料からなり、圧電特性を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記評価ユニット(6、7)は、前記フレキシブルな基板に直接取り付けられ、接触部位を介して前記センサに接続されるFR4基板(8)上に配置される、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板の上の第1のセンサ及び第2のセンサを含む、2チャンネル検出器に関する。
【背景技術】
【0002】
人間と機械との間の空間的及び時間的な相互作用がますます密接になっている結果、センサシステムにおける従来の技術は、限定的にしか使用され得ないか、又は、協調動作のために完全に新しく重畳されなければならなくなっている。主眼は、如何なる種類の衝突も検出及び回避すること、又は、衝突の場合の機械を安全に停止させることにある。このために、適切な検出器及びセンサシステムが必要となる。更に、そのような検出器及びセンサシステムは、基本的に、発生する内部の誤動作を検出することができなければならない。そのような誤動作は、例えばセンサの誤った検出又は電子機器による誤った信号処理に起因して、発生する可能性がある。
【0003】
この場合、それぞれのセンサシステムは、採用される技術に応じて異なる監視領域を有する。例えば、光学及び音響システムは、どちらかと言えば比較的大きな距離の検出において、接触保護ストリップをベースとするシステムは、すぐ近くの領域での検出のために、それぞれ採用される。
【0004】
しかしながら、古典的な接触検出システムは、協働動作中の機械の接触検出に限定的に適しているにすぎない。それぞれのプロセスの危険性分析に対応して、機械の潜在的に危険な部分には、それぞれ適切なセンサシステムが装備されなければならない。
【0005】
特許文献1から、このために使用可能な感圧検出器が知られており、それは、圧電性感圧層によって機械的な変形を検出することができ、検出の後に元の状態に戻る。
【0006】
特許文献2には、更に、プラスチック、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)から成る強誘電性機能層を有する、平坦な単層の圧力センサが記載されている。
【0007】
非特許文献1では、その機能層の材料の特性に起因して、圧力及び熱の両方に反応するセンサが開示される。センサに接続された評価ユニットは、その信号を評価し、圧力と熱とを区別する。
【0008】
特許文献3から、印刷された接触センサが知られている。この場合、局所分解能を改善するために、2つの独立したセンサ層が、層に含まれる個々のセンサ点が一致するように、基板の同じ側又は対向する両側に配置される。
【0009】
特許文献4から、垂直方向に重なり合って配置された2つのセンサ層を有する装置が知られており、その場合、2つのセンサ層は、センサシステムの機能性がこれによって改善又は悪化することなく、異なる極性を有することができる。
【0010】
センサ・マトリクスを用いて、検出されるべき物理量の空間分解能が達成され得ることも、知られている。
【0011】
公知のセンサ装置の問題は、センサシステム又は処理電子機器の誤動作が、更なる補助手段なしには確認され得ない点にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0181871号明細書
【特許文献2】国際公開第2009/011605号
【特許文献3】国際公開第2014/037016号
【特許文献4】独国特許出願公開第2619339号明細書
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】“PyzoFlex: Printed Piezoelectric Pressure Sensing Foil”, Christian Rendl et al., 2012, UIST’12 - Proceedings of the 25th Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明の課題は、測定誤差及び信号処理エラーの検出を暗黙的に可能にする検出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この課題は、請求項1に記載された2チャンネル検出器によって解決される。検出器の更なる構成は、更なる請求項から見て取ることができる。
【0016】
その上に第1及び第2のセンサが取り付けられた基板を含む、2チャンネル検出器が提供される。第1のチャンネルは、第1の測定信号を生成する第1のセンサを含む。第2のチャンネルは、第2のセンサを含み、当該第2のセンサは、第1のセンサに横方向に隣接して基板の上に取り付けられており、第2の測定信号を生成する。第2の測定信号は、第1の測定信号と同じ物理量の大きさを表すが、第1の測定信号とは異なる。更に、第1及び第2のチャンネルの両方は、接触部位を介してそれぞれのセンサに接続された、評価ユニットを含む。第1及び第2のセンサによって同じ物理量を捕捉することにより、検出器の誤動作を検出することができる。すなわち、同じ物理量に対して異なる値が生じる場合に、である。測定値が一方のチャンネルのみ出力される場合、他方には重大なエラーが存在する。
【0017】
第1及び第2のチャンネルの測定信号間の差異は、2つの信号の異なる極性にある可能性がある。これは、例えば、第1及び第2のセンサの異なる分極によってもたらされる可能性がある。センサの電気的な分極は、測定信号の極性に基づいて、方向に依存する検出が可能であるという利点を有する。第1及び第2のセンサの異なる極性は、更に、検出器の誤動作のチェックに役立つ。エラーが存在しない場合、第1のチャンネル及び第2のチャンネルは、正反対の極性を有する同じ測定信号を出力する。2つの測定信号が正反対の極性を有さない場合、評価ユニット又は下流の電子機器の領域にエラーが存在する。第1及び第2のチャンネルの測定信号が同じ極性を有する場合、評価ユニット又は下流の電子機器の領域に重大なエラーが存在する。
【0018】
更に、2チャンネル検出器は、全てのセンサが物理量を同時に捕捉するように具現することができる。そのようにして、第1及び第2のセンサの測定信号を、直ちに互いに比較することができ、時間遅延を回避することができる。
【0019】
更なる形態において、検出器は、第1及び第2のセンサが、移相された測定信号を出力するように具現することができる。この移相は、例えば、第1及び第2のセンサの異なる極性によってもたらされ得る。移相された測定信号は、検出器の誤動作の更なるチェックを可能にするという利点を有する。2つの測定信号が正確に移相されていない場合、評価ユニット又は下流の電子機器の領域にエラーが存在する。2つの測定信号が移相されていない場合、評価ユニット又は下流の電子機器の領域に極度のエラーが存在する。
【0020】
更なる実施形態において、検出器は、第1及び第2のセンサが互いに180°だけ移相された測定信号を出力するように構成することができる。これらの明確に移相された測定信号は、対称な場合(2つの測定値が同じ大きさであるが反対の極性/反対の符号を有する)に、検出器の誤動作の検出が更に容易になるという利点を有する。2つの測定信号が対称でない場合、評価ユニット又は下流の電子機器の領域にエラーが存在する。2つの測定信号が移相されていない場合、評価ユニット又は下流の電子機器の領域に重大なエラーが存在する。
【0021】
更なる実施形態において、センサと評価ユニットとの間の接触部位は、機械的に切り離されている。そのようにして、センサは、評価ユニットに有害な影響を及ぼすことなく、温度変化及び圧力変化又は力の作用のような環境からの影響によって、変化又は変形され得る。機械的な切り離しは、センサの評価ユニットとの電子機械的な接続によって達成することができる。例えば、評価ユニットは、それぞれのセンサに電子機械的に接続されたFR4基板の上にあることができる。一実施形態において、評価ユニットは、センサと共に基板の上に直接配置することができる。加えて、評価ユニットは、それぞれのセンサから空間的に分離されていることができる。測定信号の伝送は、電気機械的な接続を介して、又は、無線接続を介して、行うことができる。
【0022】
更なる実施形態において、評価ユニット、接触部位及びセンサの一部は、グラウト注入されており、これにより、圧力変化及び温度変化又は力の作用による有害な外部の影響から保護される。検出器全体を弾性材料で取り囲むことにより、当該検出器を更に保護することができる。更に、取り囲むことにより、第1及び第2のセンサが同じ物理量を捕捉することが保障され得る。
【0023】
少なくとも1つの更なる実施形態において、第1及び第2のセンサは2つの隔てられた電極を含み、当該電極は、機能層の同じ側又は反対側に配置されている。電極及び機能層は、基板の上に印刷することができる。これは、センサの幾何学的形状又は成形における高い自由度を可能にする。例えば、複数のセンサを組み合わせて1つのセンサ・マトリクスとすることもできる。
【0024】
少なくとも1つの更なる実施形態において、基板及び/又はセンサは、変形後に元の状態に戻るフレキシブルなフィルムである。材料の弾性特性により、基板は、任意の表面の幾何学的形状に適合させることができ、例えば湾曲した表面に適合させることができる。
【0025】
更に、検出器は、第1及び第2のチャンネルに加えて、第1の、第2の及び更なるセンサを含む更なるチャンネルを含むことができる。センサは、マトリクス状に配置することもでき、これにより、より良好な空間分解能が可能になる。
【0026】
以下において、本発明が、実施例及びこれに付随する図面に基づいて、詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】横方向に隣接して配置された極性の異なる2つのセンサを有する2チャンネル検出器の一実施形態を概略図で示す。
図2】横方向に隣接して配置された極性の異なる2つのセンサを有し、力の作用の下で変形した、2チャンネル検出器の一実施形態を斜視図で示す。
図3】基板の上の複層のセンサの一実施形態を概略断面図で示す。
図4】センサ及び評価ユニットがフレキシブル基板の上に取り付けられた検出器の一実施形態を概略断面図で示す。
図5】センサ及び評価ユニットが空間的に分離されているが電子機械的に接続されている検出器の一実施形態を概略断面図で示す。
図6】横方向に隣接して配置された極性の異なる4つのセンサを有する多チャンネル検出器の一実施形態を概略図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面において類似の又は明らかに同一の要素には、同一の参照符号が付されている。図面及び図面中の大きさの比率は、縮尺どおりではない。
【0029】
図1は、第1のチャンネル1及び第2のチャンネル2を含む検出器の一実施形態の概略図を示す。第1のチャンネルは、正の極性を有する第1のセンサ3を含む。第2のチャンネルは、負の極性を有する第2のセンサ4を含む。2つのセンサ3及び4は、基板5の上で横方向に隣接して取り付けられており、それらの端部で接触部位を介して評価ユニット6及び7に接続されている。第1のセンサ3は、第1の評価ユニット6に接続されている。第2のセンサ4は、第2の評価ユニット7に接続されている。
【0030】
図2は、圧力又は接触を検出するための、図1に概略的に示された2チャンネル検出器の、可能な特定の実施形態を示す。例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリイミド(PI)のようなプラスチックから成る基板5は、機械的にフレキシブルである。正の極性を有する第1のセンサ3及び負の極性を有する第2のセンサ4が、この上に取り付けられている。センサは、同様に、ポリマーPVDFのような機械的にフレキシブルな材料から成り、圧電特性を有する。電子評価ユニット6は、フレキシブル基板の上に直接取り付けられ、接触部位を介してセンサに接続された、FR4基板8の上にある。検出器が機械的な力の作用により変形すると(太い矢印)、圧電センサ内で電圧信号が発生する。2つのセンサは同様に設計されており、同様に変形するので、2つのセンサからは同じ絶対値の測定信号が出力される。測定信号の極性に基づいて、変形の方向に依存する検出が可能である。しかしながら、2つのセンサの極性が異なるため、測定信号は180°だけずれている。これにより、下流の電子機器又は信号処理に部品を追加することなく、エラー検出を簡略化することができる。その弾性特性に起因して、検出器は、変形後に、その元の状態に戻るように変形できる。
【0031】
図3は、個々のセンサの可能な多層構造を示す。第1の層は、基板5、例えばPET、ポリエチレンナフタレート(PEN)又はPIであり、その上には、以下で説明する3つの層から成るセンサがある。第2の層9及び第3の層11は、クロム、ニッケル、銀又は炭素(グラファイト)のような導電性材料から成る電極を含み、それらは、例えば蒸着、スクリーン印刷又はインクジェットのような従来の表面技術を用いて塗布される。その間にある第4の層10は、強誘電性機能層であり、それは、ポリマー、セラミック又はポリマー・セラミック・マトリクスから成ることができる。材料系に応じて、機能層の塗布が適合される(例えば、スクリーン印刷、インクジェット、スピンコーティング)。ポリマーとしては、例えばPVDF及びその共重合体を使用することができる。可能なセラミックは、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)である。
【0032】
評価ユニットは、機械的にセンサから切り離すことができる。
【0033】
図4は、検出器の実施例の概略的な断面図を示す。ここでは、センサ3及び付属する評価ユニット6が、フレキシブル基板5の上に直接取り付けられている。
【0034】
更なる実施例において、評価ユニットを、基板の上に取り付けられたFR4基板上に配置することができる(概略図には示されていない)。
【0035】
図5は、検出器の更なる実施例の概略的な断面図を示す。ここでは、センサ3が基板5の上に直接取り付けられている。評価ユニット6は、空間的に分離されている。測定信号の伝送は、電気機械的な接続を介して行われるが、無線接続(例えば、WLAN、Bluetooth)を介して行うこともできる。評価ユニットは、以下の電子部品を含むことができる:
- 信号増幅器
- 比較器
- アナログ・デジタル変換器
- マイクロプロセッサ(インストールされたソフトウェアを有する)
- フラッシュメモリ
- 抵抗器
- コンデンサ
- コイル
- スピーカ
- ダイオード(例えば、整流器、発光ダイオード)
- トランジスタ
- アンテナ
- データ接続(例えば、USBインターフェース)
- 容量測定ブリッジ
【0036】
図6は、複数のチャンネルを含む検出器の更なる可能な実施形態の概略図を示す。検出器は、ここでは、正の極性を有する2つの第1のセンサ3を含む。更に、検出器は、負の極性を有する2つの第2のセンサ4を含む。全てのセンサは、横方向に隣接して、基板5の上に取り付けられている。第1のセンサは、それらの端部で、第1の接触部位を介して第1の評価ユニット6に接続されている。第2のセンサは、それらの端部で、第2の接触部位を介して第2の評価ユニット7に接続されている。システムのスケーラビリティのために、各チャンネルは、任意の数のセンサを含むことができる。更に、検出器は、第1及び第2のチャンネルに加えて、やはり任意の数のセンサを含む更なるチャンネルを含むことができる。
【0037】
検出器の更なる可能な実施形態において、その構造全体が、例えば強誘電性ポリマーのような弾性材料で取り囲まれている。弾性材料は、例えば、想定される変形力を減衰させることを通じて、センサの保護に寄与する。機械的にフレキシブルであるが故に、センサは、例えば湾曲した表面のような種々の幾何学的形状に適合させることができる。
【符号の説明】
【0038】
1 第1のチャンネル
2 第2のチャンネル
3 第1のセンサ
4 第2のセンサ
5 基板
6 第1の評価ユニット
7 第2の評価ユニット
8 FR4基板
9 第1の電極
10 機能層
11 第2の電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】