(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112808
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】マルチキャストフィードバック構成方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240814BHJP
H04L 1/1825 20230101ALI20240814BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20240814BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240814BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240814BHJP
H04W 28/12 20090101ALI20240814BHJP
H04W 4/40 20180101ALN20240814BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04L1/1825
H04W4/06
H04W92/18
H04W72/25
H04W28/12
H04W4/40
【審査請求】有
【請求項の数】29
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024071602
(22)【出願日】2024-04-25
(62)【分割の表示】P 2021564671の分割
【原出願日】2020-04-30
(31)【優先権主張番号】201910364623.X
(32)【優先日】2019-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】フアン,へイニング
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シンウエイ
(72)【発明者】
【氏名】リ,チャオ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】信頼できるデータ伝送を保証するとともに、リソース利用を改善するマルチキャストフィードバック構成方法及び装置を提供する。
【解決手段】マルチキャスト伝送プロセスに適用される方法は、第1の端末が、第2の端末に、第2の端末に送信するデータパケットである第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含む第1の情報を送信する。フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、第1のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックし、第2のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、データパケットの受信に成功しているということ又はデータパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャストフィードバック構成方法であって、
第1の端末によって第2の端末に第1の情報を送信するステップであって、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、前記第1の端末が前記第2の端末に送信するデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式であり、前記第1の情報は、SCIであり、前記フィードバック方式は、前記SCIの前記フォーマットによって示される、ステップ、を含む、
マルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項2】
当該マルチキャストフィードバック構成方法は、
前記第1の端末によって第2の情報を取得するステップであって、前記第2の情報は、リソース輻輳制御情報及び/又は第2の端末の数を含み、前記第2の情報は、前記フィードバック方式を決定するのに使用される、ステップをさらに含む、請求項1に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項3】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比(CBR)を含み、
前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、
前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式である、請求項2に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項4】
前記CBRは、第1のCBRであり、前記第1のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期における物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、及び物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)のチャネルビジー比を示すか、又は、
前記CBRは、第2のCBRであり、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示すか、又は、
前記CBRは、第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定され、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示し、前記第3のCBRは、前記あらかじめ設定されている測定周期におけるPSSCH及びPSCCHのチャネルビジー比を示す、請求項3に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項5】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネル占有比(CR)を含み、
前記CRがあらかじめ設定されているCR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である、請求項2に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項6】
前記第2の情報は、第2の端末の前記数を含み、
第2の端末の前記数が、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である、請求項2に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項7】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報及び第2の端末の前記数を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比(CBR)を含み、
第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、
第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式であり、
前記第2の端末の少なくとも1つの数間隔が存在し、複数の異なる数間隔は、複数の異なるCBR臨界値に対応し、そして、前記第1の数間隔に対応するCBR臨界値は、前記第1のCBR臨界値である、請求項2に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項8】
当該マルチキャストフィードバック構成方法は、前記第1の端末によって、前記データパケットの再送信の回数を決定するステップであって、前記データパケットの再送信の前記回数は、前記第1の端末が、前記第1のフィードバック方式によって前記データパケットを再送信する回数である、ステップと、
前記第1の端末によって、前記データパケットの再送信の前記回数に基づいて、前記フィードバック方式が前記第2のフィードバック方式であるということを決定するステップと、をさらに含む、請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項9】
前記第1の情報は、サイドリンク制御情報(SCI)であり、
前記SCIは、あらかじめ設定されているフィールドを含み、前記あらかじめ設定されているフィールドは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示すのに使用され、前記あらかじめ設定されているフィールドの複数の異なる値は、前記第2の端末が使用する複数の異なるフィードバック方式を示し、又は、
前記あらかじめ設定されているフィールドは、第1のあらかじめ設定されているフィールド及び第2のあらかじめ設定されているフィールドを含み、
前記第1のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第1のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するためにPSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用され、
前記第2のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第2のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するために前記PSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用される、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項10】
前記第1の情報は、SCIであり、
前記SCIのフォーマットは、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、
前記第1のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、
前記第2のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項11】
前記第1の情報は、SCIであり、
前記SCIは、PSFCHのフォーマット情報を含み、前記PSFCHの前記フォーマット情報は、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、
前記第1のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、
前記第2のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項12】
第1の端末によって第2の端末に第1の情報を送信する前記ステップの前に、当該マルチキャストフィードバック構成方法は、
前記第1の端末によって、アクセスネットワークデバイスから第3の情報を受信するステップであって、前記第3の情報は、前記第1のデータの前記フィードバック方式を示す前記情報を含む、ステップをさらに含む、請求項1乃至11のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項13】
前記第3の情報は、システム情報であり、前記システム情報のマスター情報ブロック(MIB)は、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記システム情報のシステム情報ブロック(SIB)は、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングであり、前記MACシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)であり、前記DCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含む、請求項12に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項14】
マルチキャストフィードバック構成装置であって、
第2の端末に第1の情報を送信するように構成される送信機であって、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、前記第2の端末に送信されるデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式であり、前記第1の情報は、SCIであり、前記フィードバック方式は、前記SCIの前記フォーマットによって示される、送信機、を含む、
マルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項15】
当該マルチキャストフィードバック構成装置は、
第2の情報を取得するように構成される受信機であって、前記第2の情報は、リソース輻輳制御情報及び/又は第2の端末の数を含み、前記第2の情報は、前記フィードバック方式を決定するのに使用される、受信機をさらに含む、請求項14に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項16】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比(CBR)を含み、
前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、
前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式である、請求項15に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項17】
前記CBRは、第1のCBRであり、前記第1のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期における物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、及び物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)のチャネルビジー比を示すか、又は、
前記CBRは、第2のCBRであり、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示すか、又は、
前記CBRは、第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定され、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示し、前記第3のCBRは、前記あらかじめ設定されている測定周期におけるPSSCH及びPSCCHのチャネルビジー比を示す、請求項16に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項18】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネル占有比CRを含み、
前記CRがあらかじめ設定されているCR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である、請求項15に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項19】
前記第2の情報は、第2の端末の前記数を含み、
第2の端末の前記数が、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である、請求項15に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項20】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報及び第2の端末の前記数を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比(CBR)を含み、
第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、
第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式であり、
前記第2の端末の少なくとも1つの数間隔が存在し、複数の異なる数間隔は、複数の異なるCBR臨界値に対応し、そして、前記第1の数間隔に対応するCBR臨界値は、前記第1のCBR臨界値である、請求項15に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項21】
当該マルチキャストフィードバック構成装置は、プロセッサをさらに含み、前記プロセッサは、前記データパケットの再送信の回数を決定するように構成され、前記データパケットの再送信の前記回数は、前記第1のフィードバック方式によって前記データパケットを再送信する回数であり、
前記プロセッサは、さらに、前記データパケットの再送信の前記回数に基づいて、前記フィードバック方式が前記第2のフィードバック方式であるということを決定するように構成される、請求項14乃至20のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項22】
前記第1の情報は、サイドリンク制御情報(SCI)であり、
前記SCIは、あらかじめ設定されているフィールドを含み、前記あらかじめ設定されているフィールドは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示すのに使用され、前記あらかじめ設定されているフィールドの複数の異なる値は、前記第2の端末が使用する複数の異なるフィードバック方式を示し、又は、
前記あらかじめ設定されているフィールドは、第1のあらかじめ設定されているフィールド及び第2のあらかじめ設定されているフィールドを含み、
前記第1のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第1のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するためにPSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用され、
前記第2のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第2のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するために前記PSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用される、請求項14乃至21のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項23】
前記第1の情報は、SCIであり、
前記SCIのフォーマットは、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、
前記第1のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、
前記第2のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される、請求項14乃至21のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項24】
前記第1の情報は、SCIであり、
前記SCIは、PSFCHのフォーマット情報を含み、前記PSFCHの前記フォーマット情報は、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、
前記第1のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、
前記第2のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される、請求項14乃至21のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項25】
当該マルチキャストフィードバック構成装置は、前記第2の端末に前記第1の情報を送信する前に、アクセスネットワークデバイスから第3の情報を受信するように構成される受信機をさらに含み、前記第3の情報は、前記第1のデータの前記フィードバック方式を示す前記情報を含む、請求項14乃至24のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項26】
前記第3の情報は、システム情報であり、前記システム情報のマスター情報ブロック(MIB)は、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記システム情報のシステム情報ブロック(SIB)は、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングであり、前記MACシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)であり、前記DCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含む、請求項25に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項27】
マルチキャストフィードバック構成方法であって、
第2の端末によって第1の端末への第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、前記第1の端末が前記第2の端末に送信するデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式であり、前記第1の情報は、SCIであり、前記フィードバック方式は、前記SCIの前記フォーマットによって示される、ステップ、を含む、
マルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項28】
マルチキャストフィードバック構成装置であって、
第1の端末から第1の情報を受信するように構成される受信機であって、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、前記第2の端末に送信されるデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式であり、前記第1の情報は、SCIであり、前記フィードバック方式は、前記SCIの前記フォーマットによって示される、受信機、を含む、
マルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項29】
コンピュータに、請求項1乃至13のうちのいずれか1項又は請求項27に記載の方法を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2019年5月1日付で中国国家知的財産管理局に出願された"マルチキャストフィードバック構成方法及び装置"と題する中国特許出願第201910364623.X号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
この出願は、通信技術の分野に関し、具体的には、V2X、インテリジェントドライビング、及びインテリジェントな且つ接続されている車両等に関し、特に、マルチキャストフィードバック構成方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムにおいては、通常、受信端末と送信端末との間でハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)技術を使用して、データ伝送の信頼性を改善する。第1の端末が、第2の端末にデータパケットを送信した後に、第1の端末は、第2の端末からHARQフィードバック状態を受信して、第2の端末のデータパケット受信状態を知る。そのHARQフィードバック状態は、確認応答(positive acknowledgement, ACK)状態、否定応答(negative acknowledgement, NACK)状態、及びACK及びNACKのいずれもフィードバックされない不連続伝送(discontinuous transmission, DTX)状態を含む。具体的には、第2の端末が、第1の端末からデータパケットの受信に成功する場合に、その第2の端末は、第1の端末にACKをフィードバックする。第2の端末がそのデータパケットの受信に失敗する場合に、第2の端末は、第1の端末にNACKをフィードバックし、それによって、第1の端末は、そのNACKを受信した後に、そのデータパケットを再送信する。第2の端末が、第1の端末が送信するデータパケットを失う場合に、第2の端末は、DTX状態にある、すなわち、第2の端末は、ACKをフィードバックせず、NACKもフィードバックしない。この場合には、第1の端末は、また、そのデータパケットを再送信する。
【0004】
現時点では、車両からあらゆる対象物への新たな無線(new radio vehicle to everything, NR V2X)マルチキャストに関するフィードバック方法が2つ存在する。加えて、フィードバック方式を決定した後は、そのフィードバック方式は、変化しない状態に保たれる。NR V2Xマルチキャストのフィードバック方式は、第2の端末がNACKのみをフィードバックするか、又は、第2の端末がACK/NACKをフィードバックするか、のフィードバック方式を含む。
【0005】
第2の端末がNACKのみをフィードバックするフィードバック方式については、マルチキャストの各々の第2の端末は、NACKのみをフィードバックし、第2の端末のすべては、1つの共通のフィードバックリソースを共有する。データパケットの受信に失敗した第2の端末は、その共通フィードバックリソースによってNACKをフィードバックする。このフィードバック方式の利点は、第2の端末のすべてが1つのフィードバックリソースを共有し、それにより、リソースの浪費を回避するということである。欠点は、第1の端末が、DTXフィードバック状態とACKフィードバック状態とを区別することが不可能であるということである。具体的にいうと、第2の端末がNACKをフィードバックしないときに、第2の端末がそのデータパケットの受信に成功している2つの場合が存在する可能性がある。第2の端末は、物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel, PSCCH)を介して伝送される制御情報を失い、そのデータパケットを受信することが不可能である。第1の端末がNACKのフィードバックを受信しないときに、その第1の端末は、フィードバック状態がACKであると考え、もはや、そのデータパケットを再送信しない。このように、第1の端末と第2の端末との間のデータ伝送の信頼性を保証することが不可能となる。
【0006】
第2の端末がACK/NACKをフィードバックするフィードバック方式については、各々の第2の端末は、ACK/NACKをフィードバックするのに専用のリソースを有している、すなわち、第2の端末によるACK/NACKのフィードバックのためのリソースをそれらの第2の端末によってのみ使用することが可能であり、他の第2の端末によっては使用することが不可能である。このフィードバック方式の利点は、第1の端末がDTX状態を認識することが可能であるということである。欠点は、マルチキャストの第2の端末が多数存在するときに、各々の第2の端末のために、ACK/NACKをフィードバックするためのリソースを構成する必要があり、リソースの浪費を引き起こすということである。
【0007】
したがって、それらの2つのフィードバック方式は、複数の異なるシナリオに適用可能である。一方で、NR V2Xマルチキャストプロセスの場合には、第2の端末の数及びチャネル状態は連続的に変化する。第2の端末が使用するフィードバック方式が変化しない状態に保たれるときは、システム動作効率及びリソース利用を低下させる。
【発明の概要】
【0008】
この出願の複数の実施形態は、マルチキャストフィードバック構成方法及び装置を提供して、信頼できるデータ伝送を保証するとともに、リソース利用を改善する。
【0009】
上記の目的を達成するために、この出願のそれらの複数の実施形態において、以下の技術的解決方法を使用する。
【0010】
第1の態様によれば、この出願は、マルチキャストフィードバック構成方法を提供する。その方法は、第1の端末によって実行されてもよい。第1の端末装置は、端末デバイスであってもよく、又は、端末デバイスの中の(例えば、チップシステム等の)構成要素であってもよい。その方法は、前記第1の端末によって第2の端末に第1の情報を送信するステップであって、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、前記第1の端末が前記第2の端末に送信するデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式である、ステップ、を含む。
【0011】
この出願によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法によれば、第1の端末は、第2の端末に第1の情報を送信し、第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、第1のデータは、第1の端末が第2の端末に送信するデータパケットであり、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、第1のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、第2のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、データパケットの受信に成功しているということ又はデータパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式である。現在の技術では、第2の端末が使用するフィードバック方式は、変化しない状態に保たれ、リアルタイムで変化するチャネル状態には適用することが不可能であり、その結果、システム動作効率が低くなるとともに、リソース利用率が低くなる。加えて、第2の端末の数が異なっているときに、複数の異なるフィードバック方式のために必要とされるリソースのサイズは、また、異なる。第2の端末が使用するフィードバック方式が変化しない状態に保たれる場合に、また、低いリソース利用を引き起こす。この出願のこの実施形態によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法によれば、第1の端末は、第2の端末に第1の情報を送信して、第1のデータのフィードバック方式を示してもよい。第1の端末は、第2の端末が使用するフィードバック方式を動的に示すことが可能であり、第2の端末が使用するフィードバック方式は、もはや、変化しない状態には保たれず、それによって、そのフィードバック方式は、動的に変化するチャネルの状態に適応されるということを理解することが可能である。例えば、比較的多くのリソースが占有されるときに、第1の端末は、第1のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、リソースの浪費を回避することが可能である。比較的少ないリソースが占有されるときに、第1の端末は、第2のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、データ伝送の信頼性を保証することが可能である。同様に、第1の端末は、さらに、フィードバック方式を動的に調整するために、第2の端末の数が異なる場合に必要とされるリソースオーバーヘッドを考慮してもよい。例えば、比較的多数の第2の端末が存在するとき、第1の端末は、第1のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、リソースの浪費を回避してもよい。比較的少数の第2の端末が存在するときに、第1の端末は、第2のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、データ伝送の信頼性を保証してもよい。
【0012】
ある1つの可能な設計において、この出願によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法は、前記第1の端末によって第2の情報を取得するステップであって、前記第2の情報は、リソース輻輳制御情報及び/又は第2の端末の数を含み、前記第2の情報は、前記フィードバック方式を決定するのに使用される、ステップをさらに含む。このようにして、第1の端末は、第2の情報に基づいてフィードバック方式を決定して、信頼性の高いデータ伝送を保証することが可能であるとともに、リソース利用を改善することが可能である。
【0013】
ある1つの可能な設計において、前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比CBRを含み、前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式である。
【0014】
ある1つの可能な設計において、前記CBRは、第1のCBRであり、前記第1のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期における物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCH、物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、及び物理サイドリンク制御チャネルPSCCHのチャネルビジー比を示すか、又は、前記CBRは、第2のCBRであり、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示すか、又は、前記CBRは、第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定され、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示し、前記第3のCBRは、前記あらかじめ設定されている測定周期におけるPSSCH及びPSCCHのチャネルビジー比を示す。
【0015】
ある1つの可能な設計において、前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネル占有比CRを含み、前記CRがあらかじめ設定されているCR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である。
【0016】
ある1つの可能な設計において、前記第2の情報は、第2の端末の前記数を含み、第2の端末の前記数が、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である。
【0017】
ある1つの可能な設計において、前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報及び第2の端末の前記数を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比CBRを含み、第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式であり、前記第2の端末の少なくとも1つの数間隔が存在し、複数の異なる数間隔は、複数の異なるCBR臨界値に対応し、そして、前記第1の数間隔に対応するCBR臨界値は、前記第1のCBR臨界値である。
【0018】
ある1つの可能な設計において、この出願によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法は、前記第1の端末によって、前記データパケットの再送信の回数を決定するステップであって、前記データパケットの再送信の前記回数は、前記第1の端末が、前記第1のフィードバック方式によって前記データパケットを再送信する回数である、ステップと、前記第1の端末によって、前記データパケットの再送信の前記回数に基づいて、前記フィードバック方式が前記第2のフィードバック方式であるということを決定するステップと、をさらに含む。
【0019】
ある1つの可能な設計において、前記第1の情報は、サイドリンク制御情報SCIであり、前記SCIは、あらかじめ設定されているフィールドを含み、前記あらかじめ設定されているフィールドは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示すのに使用され、前記あらかじめ設定されているフィールドの複数の異なる値は、前記第2の端末が使用する複数の異なるフィードバック方式を示し、又は、前記あらかじめ設定されているフィールドは、第1のあらかじめ設定されているフィールド及び第2のあらかじめ設定されているフィールドを含み、前記第1のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第1のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するためにPSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用され、前記第2のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第2のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するために前記PSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用される。
【0020】
ある1つの可能な設計において、前記第1の情報は、SCIであり、前記SCIのフォーマットは、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、前記第1のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、前記第2のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される。
【0021】
ある1つの可能な設計において、前記第1の情報は、SCIであり、前記SCIは、PSFCHのフォーマット情報を含み、前記PSFCHの前記フォーマット情報は、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、前記第1のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、前記第2のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される。
【0022】
ある1つの可能な設計において、この出願によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法によれば、第1の端末によって第2の端末に第1の情報を送信する前記ステップの前に、当該方法は、前記第1の端末によって、アクセスネットワークデバイスから第3の情報を受信するステップであって、前記第3の情報は、前記第1のデータの前記フィードバック方式を示す前記情報を含む、ステップをさらに含む。
【0023】
ある1つの可能な設計において、前記第3の情報は、システム情報であり、前記システム情報のマスター情報ブロックMIBは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、前記システム情報のシステム情報ブロックSIBは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、前記第3の情報は、無線リソース制御RRCシグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、前記第3の情報は、メディアアクセス制御MACシグナリングであり、前記MACシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、前記第3の情報は、ダウンリンク制御情報DCIであり、前記DCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含む。
【0024】
第2の態様によれば、この出願は、マルチキャストフィードバック構成装置を提供する。その装置は、第1の態様の第1の端末であってもよい。その装置は、プロセッサ、受信機、及び送信機を含む。具体的には、送信機は、第2の端末に第1の情報を送信するように構成され、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、第1の端末が前記第2の端末に送信するデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式である。
【0025】
ある1つの可能な設計において、前記受信機は、第2の情報を取得するように構成され、前記第2の情報は、リソース輻輳制御情報及び/又は第2の端末の数を含み、前記第2の情報は、前記フィードバック方式を決定するのに使用される。
【0026】
ある1つの可能な設計において、前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比CBRを含み、前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式である。
【0027】
ある1つの可能な設計において、前記CBRは、第1のCBRであり、前記第1のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期における物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCH、物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、及び物理サイドリンク制御チャネルPSCCHのチャネルビジー比を示すか、又は、前記CBRは、第2のCBRであり、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示すか、又は、前記CBRは、第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定され、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示し、前記第3のCBRは、前記あらかじめ設定されている測定周期におけるPSSCH及びPSCCHのチャネルビジー比を示す。
【0028】
ある1つの可能な設計において、前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネル占有比CRを含み、前記CRがあらかじめ設定されているCR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である。
【0029】
ある1つの可能な設計において、前記第2の情報は、第2の端末の前記数を含み、第2の端末の前記数が、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である。
【0030】
ある1つの可能な設計において、前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報及び第2の端末の前記数を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比CBRを含み、第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式であり、前記第2の端末の少なくとも1つの数間隔が存在し、複数の異なる数間隔は、複数の異なるCBR臨界値に対応し、そして、前記第1の数間隔に対応するCBR臨界値は、前記第1のCBR臨界値である。
【0031】
ある1つの可能な設計において、前記プロセッサは、前記データパケットの再送信の回数を決定するように構成され、前記データパケットの再送信の前記回数は、前記第1の端末が、前記第1のフィードバック方式によって前記データパケットを再送信する回数であり、前記プロセッサは、さらに、前記データパケットの再送信の前記回数に基づいて、前記フィードバック方式が前記第2のフィードバック方式であるということを決定するように構成される。
【0032】
ある1つの可能な設計において、前記第1の情報は、サイドリンク制御情報SCIであり、前記SCIは、あらかじめ設定されているフィールドを含み、前記あらかじめ設定されているフィールドは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示すのに使用され、前記あらかじめ設定されているフィールドの複数の異なる値は、前記第2の端末が使用する複数の異なるフィードバック方式を示し、又は、前記あらかじめ設定されているフィールドは、第1のあらかじめ設定されているフィールド及び第2のあらかじめ設定されているフィールドを含み、前記第1のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第1のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するためにPSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用され、前記第2のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第2のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するために前記PSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用される。
【0033】
ある1つの可能な設計において、前記第1の情報は、SCIであり、
前記SCIのフォーマットは、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、
前記第1のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、
前記第2のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される。
【0034】
ある1つの可能な設計において、前記第1の情報は、SCIであり、前記SCIは、PSFCHのフォーマット情報を含み、前記PSFCHの前記フォーマット情報は、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、前記第1のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、前記第2のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される。
【0035】
ある1つの可能な設計において、前記受信機は、前記第2の端末に前記第1の情報を送信する前に、アクセスネットワークデバイスから第3の情報を受信するように構成され、前記第3の情報は、前記第1のデータの前記フィードバック方式を示す前記情報を含む。
【0036】
ある1つの可能な設計において、前記第3の情報は、システム情報であり、前記システム情報のマスター情報ブロックMIBは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、前記システム情報のシステム情報ブロックSIBは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、前記第3の情報は、無線リソース制御RRCシグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、前記第3の情報は、メディアアクセス制御MACシグナリングであり、前記MACシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、前記第3の情報は、ダウンリンク制御情報DCIであり、前記DCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含む。
【0037】
第3の態様によれば、この出願は、第1の態様における第1の端末の機能を実装するように構成されるマルチキャストフィードバック構成装置を提供する。
【0038】
第4の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、マルチキャストフィードバック構成装置を提供する。その装置は、第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがったマルチキャストフィードバック構成方法を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、その機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
【0039】
第5の態様によれば、マルチキャストフィードバック構成装置が提供される。その装置は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータ実行可能な命令を格納するように構成される。マルチキャストフィードバック構成装置が動作するときに、プロセッサは、そのメモリの中に格納されているコンピュータ実行可能な命令を実行し、それによって、そのマルチキャストフィードバック構成装置は、第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれかの1つにしたがったマルチキャストフィードバック構成方法を実行する。
【0040】
第6の態様によれば、マルチキャストフィードバック構成装置が提供される。その装置は、プロセッサを含む。そのプロセッサは、メモリに結合されて、メモリの中の命令を読み出し、そして、それらの命令にしたがって、第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれかの1つにしたがったマルチキャストフィードバック構成方法を実行する、ように構成される。
【0041】
第7の態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。そのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令を格納する。それらの命令がコンピュータによって実行されるときに、そのコンピュータが、第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがったマルチキャストフィードバック構成方法を実行することを可能とする。
【0042】
第8の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。そのコンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるときに、そのコンピュータが、第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがったマルチキャストフィードバック構成方法を実行することを可能とする。
【0043】
第9の態様によれば、回路システムが提供される。その回路システムは、処理回路を含み、その処理回路は、第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれかの1つにしたがったマルチキャストフィードバック構成方法を実行するように構成される。
【0044】
第10の態様によれば、この出願は、チップを提供する。チップは、プロセッサを含む。プロセッサは、メモリに結合される。メモリは、プログラム命令を格納する。メモリの中に格納されているプログラム命令が、プロセッサによって実行されるときに、第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがったマルチキャストフィードバック構成方法が実装される。
【0045】
第11の態様によれば、通信システムが提供される。その通信システムは、上記の複数の態様のうちのいずれか1つの第1の端末装置及び上記の複数の態様のうちのいずれか1つの第2の端末装置を含む。
【0046】
第2の態様から第11の態様までの可能な設計がもたらす技術的効果については、第1の態様の複数の異なる設計方式がもたらす技術的効果を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】この出願のある1つの実施形態にしたがった通信システムの概略的な図である。
【
図2】この出願のある1つの実施形態にしたがった通信システムの他の概略的な図である。
【
図3】この出願のある1つの実施形態にしたがったマルチキャストフィードバック構成方法の第1のフローチャートである。
【
図4】この出願のある1つの実施形態にしたがったマルチキャストフィードバック構成方法の第2のフローチャートである。
【
図5】この出願のある1つの実施形態にしたがったマルチキャストフィードバック構成方法の第3のフローチャートである。
【
図6】この出願のある1つの実施形態にしたがったマルチキャストフィードバック構成方法の第4のフローチャートである。
【
図7】この出願のある1つの実施形態にしたがったマルチキャストフィードバック構成方法の第5のフローチャートである。
【
図8】この出願のある1つの実施形態にしたがったマルチキャストフィードバック構成方法の第6のフローチャートである。
【
図9】この出願のある1つの実施形態にしたがったサイドリンク制御情報のシグナリング構成の概略的な図である。
【
図10】この出願のある1つの実施形態にしたがったサイドリンク制御情報のシグナリング構成の概略的な図である。
【
図11】この出願のある1つの実施形態にしたがったサイドリンク制御情報のシグナリング構成の概略的な図である。
【
図12】この出願のある1つの実施形態にしたがったサイドリンク制御情報のシグナリング構成の概略的な図である。
【
図13】この出願のある1つの実施形態にしたがったマルチキャストフィードバック構成装置の概略的な構成図である。
【
図14】この出願のある1つの実施形態にしたがったマルチキャストフィードバック構成装置の概略的な構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
この出願の明細書及び添付の図面において、"第1の"及び"第2の"等の語は、複数の異なる対象物を判別するように意図されているか又は同じ対象物の複数の異なる処理を判別するように意図されているが、それらの複数の対象物のある特定の順序を示すものではない。加えて、"含む"、"有する"、又はこの出願の説明におけるそれらの語の他の変形は、非排他的包含をも対象とすることを意図されている。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、それらの記載されているステップ又はユニットには限定されず、選択的に、他の記載されていないステップ又はユニットをさらに含むか、或いは、選択的に、プロセス、方法、製品、又はデバイスの他の固有のステップ又はユニットをさらに含む。この出願の複数の実施形態においては、"例"又は"例えば"等の語は、ある1つの例、解説、又は説明を与えるために提示されるのに使用されるということに留意すべきである。この出願のそれらの複数の実施形態のうちの"例"又は"例えば"のように説明されているいずれかの実施形態又は設計スキームは、他の実施形態又は設計スキームよりも好ましいもの又はより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。正確には、"例"又は"例えば"等の語の使用は、ある特定の方式でのある相対的な概念を提示することを意図している。
【0049】
最初に、この出願のそれらの複数の実施形態における技術用語を説明する。
【0050】
チャネルビジー比(channel busy ratio, CBR)は、(例えば、100[ms]等の)あらかじめ設定されている測定周期において、サブチャネルの合計数に対する、サイドリンク受信信号強度インジケータ(sidelink-received signal strength indicator, S-RSSI)があらかじめ設定されている臨界値を超えるサブチャネルの数の比を示す。CBRは、干渉度を測定するためのインジケータである。より大きなCBRは、より高いチャネルビジー度、より大きなシステム負荷、及び複数の異なる端末の間のより強い干渉を示す。ある1つのサブチャネルのS-RSSIが、あらかじめ設定されている臨界値よりも大きい場合には、そのS-RSSIは、そのサブチャネルが占有されているということを示し、ある1つのサブチャネルのS-RSSIが、あらかじめ設定されている臨界値以下である場合には、そのS-RSSIは、そのサブチャネルが占有されていないということを示す。複数の異なるCBR測定方式によって得られるCBRは、複数の異なるタイプのチャネルビジー度を表してもよい。例えば、100[ms]のあらかじめ設定されている測定周期の中で、第1の端末が、PSFCH、PSSCH、及びPSCCHの3つのチャネルに対してCBR測定を実行する場合に、得られるCBRは、そのあらかじめ設定されている測定周期の中でのPSFCH、PSSCH、及びPSCCHの全体的なチャネルビジー度を示し、第1の端末が、PSFCHチャネルに対してCBR測定を実行する場合には、得られるCBRは、そのあらかじめ設定されている測定周期の中でのそのPSFCHチャネルのビジー度を示し、又は、第1の端末が、PSSCH及びPSCCHの2つのチャネルに対してCBR測定を実行する場合には、得られるCBRは、そのあらかじめ設定されている測定周期の中でのPSSCH及びPSCCHの全体的なチャネルビジー度を示す。第1の端末が複数の異なるチャネルに対してCBR測定を実行して複数のCBRを取得する詳細な手順については、現在の技術を参照すべきである。本明細書おいては、詳細は説明されない。
【0051】
チャネル占有比(channel occupancy ratio, CR)は、(例えば、1000[ms]等の)あらかじめ設定されている測定周期において、サブチャネルの合計数に対する端末が実際に占有するサブチャネルの数の比を示す。CRは、端末の特徴を測定するためのインジケータである。CRが大きいほど、端末が占有するリソースがより多いことを示す。
【0052】
第1のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、パケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックする、すなわち、否定応答のみ(negative acknowledgement only, NACK only)をフィードバックするフィードバック方式である。マルチキャストシナリオにおいては、第1のフィードバック方式を使用するときに、第1の端末は、第2の端末にデータパケットを送信し、第2の端末は、すべて、同じフィードバックリソースを共有する。
【0053】
第2のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、データパケットの受信に成功しているか又はデータパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックする、すなわち、確認応答/否定応答(positive acknowledgement/negative acknowledgement, ACK/NACK)をフィードバックするフィードバック方式である。マルチキャストシナリオにおいては、第2のフィードバック方式を使用するときに、第1の端末は、第2の端末にデータパケットを送信し、各々の第2の端末は、専用のフィードバックリソースを有する。
【0054】
フィードバックリソースは、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,
HARQ)技術によってHARQ情報を伝送するために占有される時間周波数リソースである。
【0055】
この出願の複数の実施形態は、例えば、V2X通信システム又はデバイストゥデバイス(device to device, D2D)システム等の複数の端末の間の通信のためのシステムに適用されてもよい。
図1を参照すると、その通信システムは、少なくとも2つの端末を含み、それらの2つの端末は、サイドリンク(sidelink, SL)を介して互いに直接的に通信することが可能である。選択的に、
図2を参照すると、通信システムは、アクセスネットワークデバイスをさらに含む。端末は、さらに、アクセスネットワークデバイスと通信してもよい(
図1及び
図2は、2つの端末のみを示す)。
【0056】
端末は、主として、データを送信し及び受信するように構成される。選択的に、この出願のそれらの複数の実施形態における端末は、その端末の機能を実装するデバイス又はデバイスの中の構成要素であってもよい。例えば、その端末は、例えば、これらには限定されないが、さまざまなハンドヘルドデバイス、車載型デバイス、ウェアラブルデバイス、又は、無線通信機能を有するコンピューティングデバイス、又は無線モデムに接続される他の処理デバイスを含む。端末は、加入者ユニット(subscriber unit)、セルラーフォン(cellular phone)、スマートフォン(smart phone)、無線データカード、パーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)コンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルド(handheld)デバイス、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、マシン型通信(machine type communication, MTC)端末(terminal)、ユーザ機器(user equipment, UE)、及びモバイル端末をさらに含んでもよい。他の例では、端末は、(例えば、端末は、上記のデバイスのうちのいずれか1つの中のチップシステムであってもよいといったように)上記のデバイスのうちのいずれか1つの中の構成要素であってもよい。この出願のそれらの複数の実施形態における端末は、代替的に、車載型モジュール、車載型モジュール、車載型構成要素、車載型チップ、或いは、1つ又は複数の構成要素又はユニットとして車両の中に組み込まれる車載型ユニットであってもよい。車両は、車載型モジュール、車載型モジュール、車載型構成要素、車載型チップ、又は車両の中に組み込まれる車載型ユニットを使用することによって、この出願における方法を実装してもよい。この出願の複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、端末は、また、端末と称されてもよい。本明細書においては、一般的な説明が記載されており、以下では、詳細は説明されない。
【0057】
アクセスネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークの中に配置され、無線通信機能を提供するように構成される装置である。選択的に、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークの無線インターフェイスを介して1つ又は複数のセルを使用することによって、無線端末と通信するデバイスであってもよい。アクセスネットワークデバイスの機能を実装するための装置は、アクセスネットワークデバイスであってもよく、又は、その機能を実装する際にアクセスネットワークデバイスを支援する(例えば、アクセスネットワークデバイスの中のチップ等の)装置であってもよい。選択的に、アクセスネットワークデバイスは、無線インターフェイスにおいて属性管理を実行してもよい。基地局デバイスは、さらに、無線インターフェイスにおいて属性管理を調整してもよい。アクセスネットワークデバイスは、例えば、中継局の中継デバイス又は中継デバイスのチップ、送信受信点(transmission reception point, TRP)、進化型NodeB(evolved Node B, eNB)、次世代ネットワークノード(g Node B, gNB)、次世代コアネットワーク(ng evolved Node B, ng-eNB)に接続される進化型NodeB等のさまざまな形態で、マクロ基地局及び(また、小セルと称されてもよい)マイクロ基地局を含む。代替的に、分散型の基地局のシナリオにおいて、アクセスネットワークデバイスは、ベースバンドユニット(base band unit, BBU)及びリモート無線ユニット(remote radio unit, RRU)であってもよい。クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access Network, CRAN)のシナリオにおいては、アクセスネットワークデバイスは、ベースバンドプール(BBU pool)及びRRUであってもよい。
【0058】
図1及び
図2に示されている通信システムは、現行のロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システム又はロングタームエボリューションアドバンスト(LTE Advanced, LTE-A)システムの中で使用されてもよく、或いは、現在定式化されている5Gネットワーク又は他の将来的なネットワークの中で使用されてもよい。もちろん、通信システムは、さらに、LTE及び5Gハイブリッドネットワーク化システム又は他のシステムにおいて使用されてもよい。このことは、この出願のそれらの複数の実施形態においては特に限定されない。複数の異なるネットワークにおいて、上記の通信システムの中のアクセスネットワークデバイス及び端末は、複数の異なる名称に対応してもよい。当業者は、それらの名称が、それらのデバイスに対する限定を構成しないということを理解することが可能である。
【0059】
車両からあらゆる対象物への新たな無線(new radio vehicle to everything, NR V2X)システムにマルチキャストサービスを導入して、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)技術をサポートする。NR V2Xにおいては、HARQ情報は、物理サイドリンクフィードバックチャネル(physical sidelink feedback channel, PSFCH)によって搬送され、データは、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel, PSSCH)によって伝送され、制御情報は、物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel, PSCCH)によって搬送される。
【0060】
NR V2Xシステムは、2つのリソース割り当てモードを有する。
【0061】
モード1: アクセスネットワークデバイスは、サイドリンクリソースをスケジューリングする。具体的には、基地局は、端末が使用するリソースプールを構成する。データを送信するときに、端末は、データを送信するのに使用するリソースをアクセスネットワークデバイスに要求する必要がある。そのアクセスネットワークデバイスは、サイドリンクにおいて使用されるリソースをスケジューリングし、端末のサイドリンクに、構成されるリソースプールの中の特定のリソース位置を割り当てる。
【0062】
モード2: 端末は、独立して、サイドリンクリソースを選択する。具体的には、その端末は、ネットワークデバイス側に構成されるリソースプール又はあらかじめ構成されているリソースプールから、サイドリンクリソースを独立して選択する。
【0063】
図3及び
図4を参照すると、第1の端末がNR V2Xシステムにおいてマルチキャストフィードバック方式を示すある1つの例を使用することによって、以下で、この出願の実施形態によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法を説明する。
【0064】
S300: 第1の端末は、第2の情報を取得する。
【0065】
第2の情報は、リソース輻輳制御情報及び/又は第2の端末の数を含む。
【0066】
リソース輻輳制御情報は、リソースの輻輳状況を示す。例えば、リソース輻輳制御情報は、CBR又はCRを含んでもよい。CBR及びCRの双方は、第1の端末によって測定されてもよい。
【0067】
第2の端末の数は、マルチキャスト確立プロセスにおいて第1の端末によって取得されてもよい。マルチキャスト確立プロセスにおいて、第1の端末は、さらに、例えば、各々の第2の端末の識別情報等の各々の第2の端末に関する情報を取得してもよい。
【0068】
第2の情報がフィードバック方式を決定するのに使用されることは、具体的には、以下を含んでもよい。第1の端末は、リソース輻輳制御情報に基づいて、第1のデータのフィードバック方式を決定してもよい。代替的に、第1の端末は、第2の端末の数に基づいて、第1のデータのフィードバック方式を決定してもよい。代替的に、第1の端末は、リソース輻輳制御情報及び第2の端末の数に基づいて、第1のデータのフィードバック方式を決定してもよい。
【0069】
フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式である。
【0070】
このようにして、第1の端末は、第2の情報に基づいて、フィードバック方式を決定することが可能である。リソース輻輳制御情報及び第2の端末の数が変化する場合に、第1のデータのフィードバック方式は、同様に、変化する。例えば、リソースが十分ではないとき又は第2の端末の数が比較的大きいときは、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式であってもよく、第2の端末のすべては、同じフィードバックリソースを共有して、リソースの浪費を回避する。アイドルであるリソースの数が比較的大きく、且つ、第2の端末の数が比較的小さいときは、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式であってもよく、第2の端末のすべては、それぞれ専用のフィードバックリソースを有して、信頼性のあるデータ伝送を保証する。現在の技術では、第2の端末が使用するフィードバック方式は、変化しない状態に保たれ、リアルタイムで変化するチャネル状態に適用することが不可能であり、その結果、システム動作効率が低く、リソース利用率が低くなる。同様に、異なる数の第2の端末が第2のフィードバック方式を使用するときは、必要なリソースオーバーヘッドは異なる。フィードバック方式が変化しない状態に保たれる場合には、また、低いシステム動作効率及び低いリソース利用を引き起こす。この出願のこの実施形態によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法によれば、第1の端末は、リソース輻輳制御情報及び第2の端末の数に基づいて、第2の端末のためのマルチキャストフィードバック方式を構成して、信頼性の高いデータ伝送を保証するとともに、リソース利用を改善することが可能である。
【0071】
第1の端末が、リソース輻輳制御情報に基づいて第1のデータのフィードバック方式を決定することが可能である複数の特定の実装が存在する。以下では、説明のために複数の例を使用する。
【0072】
第1の可能な実装において、リソース輻輳制御情報は、CBRを含み、CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値よりも大きい場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式であり、又は、CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値以下である場合に、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式である。
【0073】
あらかじめ設定されているCBR臨界値は、第1の端末の中にあらかじめ格納されている値であるか又はアクセスネットワークデバイスがあらかじめ構成する値であってもよい。
【0074】
例えば、あらかじめ設定されているCBR臨界値は、85%である。ある時点において、第1の端末が測定するCBRが、85%よりも大きい90%である場合に、そのCBRは、現在のチャネルがビジーであり、システムの負荷が大きく、第2の端末が、同じフィードバックリソースを共有して、リソース利用を改善する必要があるということを示す。この場合には、使用されるフィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。他の時点において、第1の端末が測定するCBRが、85%よりも小さい80%である場合に、そのCBRは、現在のチャネルが相対的にアイドルであり、各々の第2の端末が、その第2の端末の専用のフィードバックリソースを有して、データ伝送の信頼性を保証することが可能であるということを示す。この場合には、使用されるフィードバック方式は、第2のフィードバック方式である。このようにして、第1の端末は、チャネルビジー比に基づいて、フィードバック方式を決定して、リソース利用率を改善し、リソースの浪費を回避し、そして、データ伝送の信頼性を保証する。
【0075】
CBRは、複数の異なるタイプのチャネルビジー度を表してもよい。したがって、CBRが複数の異なるタイプのチャネルビジー度を表すときに、対応するCBR臨界値は、独立してあらかじめ構成される。以下の記載は、"CBRが複数の異なるタイプのチャンネルビジー度を表すときに、第1の端末が複数の異なるフィードバック方式を決定する"ことを説明する。
【0076】
第1の可能な設計において、第1の端末は、PSFCH、PSSCH、及びPSCCHに対してCBR測定を実行して、第1のCBRを取得する。この状況下では、第1のCBRが、あらかじめ設定されている第1のCBR臨界値よりも大きい場合には、そのCBRは、高いチャネルビジー度を示し、各々の第2の端末の専用のフィードバックリソースは、チャネル輻輳度を増加させるとともに、HARQフィードバック効率を低下させ、それによって、第2の端末のすべては、同じフィードバックリソースを共有して、チャネル輻輳度を緩和し、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式となる。第1のCBRが、あらかじめ設定されている第1のCBR臨界値以下である場合には、そのCBRは、低いチャネルビジー度を示し、それによって、各々の第2の端末は、専用のフィードバックリソースを有することが可能であり、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式となり、データ伝送の信頼性を保証し、DTXフィードバック状態の生起を回避する。
【0077】
例えば、あらかじめ設定されている第1のCBR臨界値は、90%である。ある時点において、第1の端末が測定する第1のCBRは、90%よりも大きい92%である。この場合には、第1の端末は、フィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを決定する。他の時点において、第1の端末が測定する第1のCBRは、90%よりも小さい80%である。この場合には、第1の端末は、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを決定する。
【0078】
このようにして、フィードバック方式は、PSFCH、PSSCH、及びPSCCHの全体的なチャネルビジー度に基づいて、第1の端末によって決定され、それによって、フィードバック方式は、3つのチャネルの全体的なチャネルビジー度に適合する。3つのチャネルの全体的なチャネルビジー度が変化するときに、フィードバック方式は、また、変化し、その結果、システム動作効率及びリソース利用を改善する。
【0079】
第2の可能な設計において、第1の端末は、PSFCHに対してCBR測定を実行して、第2のCBRを取得する。この場合には、第2のCBRが、あらかじめ設定されている第2のCBR臨界値よりも大きい場合に、そのCBRは、PSFCHのチャネルビジー度が高く、且つ、リソースが不十分であるということを示し、その結果、各々の第2の端末のために専用のフィードバックリソースを構成することは不可能である。リソース利用を改善するために、第2の端末のすべては、同じフィードバックリソースを共有する必要があり、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式となる。第2のCBRが、あらかじめ設定されている第2のCBR臨界値以下である場合には、そのCBRは、PSFCHのチャネルビジー度が低く、比較的大きな数のアイドルのリソースが存在し、そして、各々の第2の端末のために専用のフィードバックリソースを構成することが可能であるということを示す。データ伝送の信頼性を保証するために、各々の第2の端末は、その第2の端末の専用のフィードバックリソースを有してもよく、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式となる。
【0080】
例えば、あらかじめ設定されている第2のCBR臨界値は、87%である。ある時点において、第1の端末が測定する第2のCBRは、87%よりも大きい92%である。この場合には、第1の端末は、フィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを決定する。他の時点において、第1の端末が測定する第2のCBRは、87%よりも小さい80%である。この場合には、第1の端末は、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを決定する。
【0081】
このようにして、フィードバック方式は、PSFCHのチャネルビジー度に基づいて、第1の端末によって決定され、それによって、フィードバック方式は、PSFCHのチャネルビジー度に適合する。PSFCHのチャネルビジー度が変化するときに、フィードバック方式は、また、変化し、その結果、システム動作効率及びリソース利用を改善する。
【0082】
第3の可能な設計において、第1の端末は、PSFCHに対してCBR測定を実行して、第2のCBRを取得する。第1の端末は、PSSCH及びPSCCHに対してCBR測定を実行して、第3のCBRを取得する。この場合には、第1の端末がフィードバック方式を決定するある特定の実装プロセスは、CBRが第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定され、対応するCBR臨界値が第3のCBR臨界値として示される、ということをさらに含む。第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定されるCBRが、あらかじめ設定されている第3のCBR臨界値よりも大きい場合には、そのCBRは、それらの3つのチャネルの全体的なチャネルビジー度が高く、且つ、リソースが不十分であるということを示し、その結果、専用のフィードバックリソースは、もはや各々の第2の端末のために構成されない。リソース利用を改善するために、第2の端末のすべては、同じフィードバックリソースを共有する必要があり、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式となる。第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定されるCBRが、あらかじめ設定されている第3のCBR臨界値以下である場合には、そのCBRは、それらの3つのチャネルの全体的なチャネルビジー度が低く、且つ、比較的大きな数のアイドルのリソースが存在し、それによって、各々の第2の端末のために専用のフィードバックリソースを構成してもよいということを示す。データ伝送の信頼性を保証するために、各々の第2の端末は、専用のフィードバックリソースを有してもよく、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式となる。
【0083】
CBRは、第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定される。CBR、第2のCBR、及び第3のCBRは、式
CBR=α×CBR2+(1-α)×CBR3 (1)
を満たす。
【0084】
CBRは、第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定される値を表し、CBR2は、第2のCBRを表し、CBR3は、第3のCBRを表し、αは、重み係数を表す。重み係数αは、第1の端末の中であらかじめ設定されている値である。
【0085】
例えば、あらかじめ設定されている第3のCBR臨界値は、85%である。ある時点において、第1の端末は、第2のCBR及び第3のCBRを測定する。第2のCBR及び第3のCBRに基づいて取得するCBRは、85%よりも大きい87%である。この場合には、第1の端末は、フィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを決定する。他の時点において、第1の端末は、第2のCBR及び第3のCBRを測定する。第2のCBR及び第3のCBRに基づいて取得されるCBRは、85%よりも小さい80%である。この場合には、第1の端末は、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを決定する。
【0086】
このようにして、フィードバック方式は、それらの3つのチャネルの全体的なチャネルビジー度に基づいて、第1の端末によって決定され、それによって、フィードバック方式は、それらの3つのチャネルの全体的なチャネルビジー度に適合する。それらの3つのチャネルの全体的なチャネルビジー度が変化するときに、フィードバック方式は、また、変化し、その結果、システム動作効率及びリソース利用を改善する。
【0087】
アクセスネットワークデバイスがリソースプールを構成する複数のシナリオが存在してもよいということに留意すべきである。例えば、基地局は、PSSCH、PSCCH、及びPSFCHの3つのチャネルのために同じリソースプールを構成してもよい、すなわち、1つのリソースプールは、PSSCH、PSCCH、及びPSFCHの3つのチャネルの時間-周波数リソースを提供する。他の例として、基地局は、PSSCH及びPSCCHのために同じリソースプールを構成し、PSFCHのために他のリソースプールを構成してもよい。PSSCH、PSCCH、及びPSFCHの3つのチャネルが同じリソースプールを共有するときに、第1の端末は、上記の3つの可能な設計のうちのいずれか1つによってフィードバック方式を決定してもよい。PSSCH及びPSCCHの2つのチャネルが、同じリソースプールを共有するときに、第1の端末は、上記の第2の可能な設計又は第3の可能な設計を使用することによって、フィードバック方式を決定してもよい。
【0088】
第1の端末は、複数の異なるタイプのチャネルに対するCBR測定を個別に実行してもよいということに留意すべきである。具体的には、第1の端末は、PSCCH及び対応するPSSCHの多重化方式に基づいて、且つ、PSSCHが、あらかじめ構成されているPSFCHリソースを占有することが可能であるか否かに基づいて、対応するCBR測定方式を決定する。例えば、PSCCH及び対応するPSSCHの多重化方式は、重複しない周波数領域リソースにおける重複する時間領域リソースが、PSCCH及び関連するPSSCHのある1つの部分を送信するのに使用され、重複しない時間領域リソースが、関連するPSSCHの他の部分を送信するのに使用される多重化方式である。この場合には、第1の端末は、PSCCH及びPSSCHに対するCBR測定をともに実行する必要がある。他の例として、PSCCH及び対応するPSSCHの上記の多重化方式において、あらかじめ構成されているPSFCHが、比較的少数の時間周波数リソースを占有する場合に、例えば、ある1つのサブチャネルにおける1つ又は複数のサブキャリアのみを占有し、且つ、複数の時間領域シンボルのみを占有し、そして、残りのあらかじめ構成されているPSFCHリソースが存在する。リソースの浪費を回避するために、PSSCHは、伝送のために残りのPSFCHリソースを占有してもよい。この場合には、第1の端末は、PSSCH、PSSCH、及びPSFCHの3つのチャンネルに対して全体として信号強度測定を実行して、PSSCH、PSSCH、及びPSFCHの3つのチャンネルの全体的なチャンネルビジー度を取得してもよく、第1の端末は、PSFCHチャンネルに対してCBR測定を個別に実行する必要はない。他の例では、PSFCHのみを送信するのに、あらかじめ構成されているPSFCHリソースを使用することが可能であり、PSCCH又はPSSCHを送信するのに、あらかじめ構成されているPSFCHリソースを使用することが不可能である場合に、第1の端末は、サブチャネル及び時間領域シンボルの大きさの範囲内でPSFCHに対するCBR測定を実行して、PSFCHのチャネルビジー度を取得する必要がある。
【0089】
第2の可能な実装において、リソース輻輳制御情報は、CRを含み、フィードバック方式がCRに基づいて決定されることは、具体的には、そのCRがあらかじめ設定されているCR臨界値よりも大きい場合に、フィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということであってもよい。
【0090】
CRは、(例えば、1000[ms]等の)あらかじめ構成されている測定周期において、サブチャネルの合計数に対する第1の端末が実際に占有するサブチャネルの数の比を示す。
【0091】
あらかじめ設定されているCR臨界値は、第1の端末の中にあらかじめ格納されている値であってもよく、又は、第1の端末がアクセスネットワークデバイスから取得する値であってもよい。
【0092】
例えば、あらかじめ設定されているCR臨界値は、90%である。ある時点において、第1の端末が測定するCRが、90%よりも大きい97%である場合に、そのCRは、第1の端末が過度に大きな数のリソースを占有しているということを示す。同じ端末が過度に大きな数のリソースを占有するということを回避するために、専用のフィードバックリソースは、各々の第2の端末のためにもはや構成されず、第2の端末のすべては、同じフィードバックリソースを共有し、そして、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。
【0093】
このように、フィードバック方式は、CRに基づいて決定され、それによって、端末が、過度に大きな数のリソースを占有するのを防止することが可能であるとともに、端末のすべてによるリソース占有の公平性を保証することが可能である。
【0094】
第3の可能な実装において、リソース輻輳制御情報は、CBR及びCRを含む。CRがあらかじめ設定されているCR臨界値よりも大きい場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式であり、CRがあらかじめ設定されているCR臨界値以下であり、且つ、CBRがあらかじめ設定されているCBR臨界値よりも大きい場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式であり、又は、CRがあらかじめ設定されているCR臨界値以下であり、且つ、CBRがあらかじめ設定されているCBR臨界値以下である場合に、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式である。
【0095】
例えば、あらかじめ設定されているCR臨界値は、90%であり、あらかじめ設定されているCBR臨界値は、87%である。ある時点において、第1の端末が測定するCRが、90%よりも大きい92%である場合に、そのCRは、第1の端末が過度に大きな数のリソースを占有しているということを示す。同じ端末が過度に大きな数のリソースを占有することを回避するために、専用のフィードバックリソースは、もはや、各々の第2の端末のために構成されず、第2の端末のすべては、同じフィードバックリソースを共有し、そして、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式であると決定される。他の時点において、第1の端末が測定するCRは、70%であり、且つ、第1の端末が測定するCBRは、90%である、すなわち、第1の端末が測定するCRは、あらかじめ設定されているCR臨界値(90%)よりも小さく、且つ、第1の端末が測定するCBRは、あらかじめ設定されているCBR臨界値(87%)よりも大きく、それらのCR及びCBRは、第1の端末が過度に大きな数のリソースを占有していないが、現在のチャネルがビジーであり、第2の端末が同じフィードバックリソースを共有する必要があるということを示す。この場合には、使用されるフィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。さらに別の時点において、第1の端末が測定するCRは、70%であり、且つ、第1の端末が測定するCBRは、80%である、すなわち、第1の端末が測定するCRが、あらかじめ設定されているCR臨界値(90%)よりも小さく、且つ、第1の端末が測定するCBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値(87%)よりも小さい場合には、それらのCR及びCBRは、第1の端末が過度に大きな数のリソースを占有しておらず、現在のチャネルがアイドルであり、各々の第2の端末が、専用のフィードバックリソースを有して、データ伝送の信頼性を保証することが可能であるということを示す。この場合には、使用されるフィードバック方式は、第2のフィードバック方式となる。加えて、CBRは、複数の異なるタイプのチャネルのビジー度を示すことが可能である。具体的な実装プロセスについては、上記の3つの可能な設計を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0096】
以下で、第1の端末が、代替的に、第2の端末の数に基づいて第1のデータのフィードバック方式を決定することが可能であるある特定の実装プロセスを説明する。
【0097】
第2の端末の数があらかじめ構成されている数臨界値よりも大きい場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。
【0098】
第2の端末の数は、マルチキャスト確立プロセスンにおいて第1の端末によって取得される。あらかじめ設定されている数臨界値は、第1の端末の中であらかじめ設定されている値であるか、又は、第1の端末がアクセスネットワークデバイスから受信する値であってもよい。
【0099】
例えば、第2の端末の数は、150であり、あらかじめ設定されている数臨界値は100である。この場合には、第2の端末の数は、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きく、専用のフィードバックリソースは、各々の第2の端末に割り当てられ、その結果、高いリソースオーバーヘッド及び低いリソース利用をもたらす。したがって、第2の端末のすべては、同じフィードバックリソースを共有する必要があり、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式として構成される、すなわち、第2の端末は、第1の端末に、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックする。
【0100】
このようにして、第2の端末の数が、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きいときに、第1の端末は、フィードバック方式が第1のフィードバック方式であると決定して、時間周波数リソースを減少させるとともに、時間周波数リソース利用を改善する。
【0101】
以下で、第1の端末が、代替的に、リソース輻輳制御情報及び第2の端末の数に基づいて、第1のデータのフィードバック方式を決定することが可能である具体的な実装プロセスを説明する。
【0102】
第2の端末の数があらかじめ設定されている数臨界値よりも大きい場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。
【0103】
第2の端末の数が、あらかじめ設定されている数臨界値以下である場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式であってもよく、又は、第2のフィードバック方式であってもよい。詳細は、以下のようになる。
【0104】
第2の端末の数が、第1の数間隔の中にあり、且つ、CBRが、第1のCBR臨界値より大きい場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式であり、又は、第2の端末の数が、第1の数間隔の中にあり、且つ、CBRが、第1のCBR臨界値以下である場合に、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式である。
【0105】
例えば、あらかじめ設定されている数臨界値は、100であり、第2の端末のある1つの数間隔、すなわち、[0,100]が存在する場合があり、数間隔[0,100]に対応するCBR臨界値は、N1である。第1の端末が取得する第2の端末の数が、150である場合に、第2の端末の数は、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きい。この場合には、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式であり、その結果、時間周波数リソースを減少させるとともに、時間周波数リソース利用を改善する。例えば、現在の時点において、第1の端末が取得する第2の端末の数は、75であり、第1の端末が取得するCBRは、N0である。第2の端末の数は、あらかじめ設定されている数臨界値よりも小さく、数間隔[0,100]に属する。その間隔は、第1の数間隔として示される。N0>N1である場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。N0≦N1である場合に、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式である。
【0106】
例えば、あらかじめ設定されている数臨界値は、100であり、第2の端末の少なくとも1つの数間隔が存在する。[0,50)及び[50,100]の2つの数間隔が存在する場合に、数間隔[0,50)に対応するCBRの臨界値は、N2-1となり、数間隔[50,100]に対応するCBRの臨界値は、N2-2となる。ある時点において、第1の端末が取得する第2の端末の数が、150である場合に、第2の端末の数は、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きい。この場合には、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式であり、その結果、時間周波数リソースを減少させるとともに、時間周波数リソース利用を改善する。例えば、現在の時点において、第1の端末が取得する第2の端末の数は、75であり、第1の端末が取得するCBRは、N0となる。第2の端末の数は、あらかじめ設定されている数臨界値よりも小さく、数間隔[50,100]に属する。その間隔は、第1の数間隔として示される。N0>N2-2である場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。N0≦N2-2である場合に、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式である。例えば、現在の時点において、第1の端末が取得する第2の端末の数は、25であり、第1の端末が取得するCBRは、N0となる。第2の端末の数は、あらかじめ設定されている数臨界値よりも小さく、数間隔[0,50)に属する。その間隔は、第1の数間隔として示される。N0>N2-1である場合に、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。N0≦N2-1である場合に、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式である。
【0107】
このようにして、第1の端末は、リソース輻輳制御情報及び第2の端末の数に基づいて、フィードバック方式を決定してもよく、それによって、第2の端末が使用するフィードバック方式は、動的に変化するチャネル状態に適応する。加えて、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるときに、異なる数の第2の端末は、異なるサイズのリソースを占有する必要があり、第1の端末は、さらに、第2の端末の数に基づいて、対応するフィードバック方式を決定して、リソース利用を改善するとともに、リソースの浪費を回避することが可能である。
【0108】
S301: 第1の端末は、第2の端末に第1の情報を送信し、それに対応して、第2の端末は、第1の端末から第1の情報を受信する。
【0109】
第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含む。例えば、第1の情報は、サイドリンク制御情報(sidelink control information, SCI)であってもよい。SCIは、PSSCHのリソース位置を示してもよく、さらに、第1のデータのフィードバック方式を示してもよい。例えば、表1を参照すると、SCIは、例えば、フィールド1及びフィールド2等の少なくとも2つのフィールドを含む。フィールド1は、PSSCHのリソース位置を示すのに使用され、フィールド2は、第1のデータのフィードバック方式を示すのに使用される。SCIは、さらに、例えば、変調及び復調スキームを示すフィールド等の他のフィールドを含んでもよい。例えば、
図9を参照すると、フィールド1は、8ビットを含み、8ビットは、PSSCHのリソース位置を示すのに使用される。フィールド2は、1ビットを含み、そのビットは、第1のデータのフィードバック方式を示すのに使用される。
【表1】
【0110】
SCIは、複数のフォーマットで第1のデータのフィードバック方式を示してもよい。例えば、SCIは、あらかじめ設定されているフィールドを含む。そのあらかじめ設定されているフィールドが、第1のあらかじめ設定されている値に設定されている場合に、そのフィールドは、フィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを示すか、又は、あらかじめ設定されているフィールドが第2のあらかじめ設定されている値に設定されている場合に、そのフィールドは、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを示す。他の例では、SCIのフォーマットは、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、第1のフォーマットのSCIは、フィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、第2のフォーマットのSCIは、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される。
【0111】
第1のデータは、第1の端末が第2の端末に送信するデータパケットであり、例えば、第1の端末が第2の端末にマルチキャストによって送信するデータパケットである。
【0112】
フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式である。
【0113】
第1の情報は、サイドリンク制御情報(sidelink control information, SCI)である。そのSCIを使用することによってフィードバック方式を示す複数の特定の実装が存在する。以下の記載は、複数の例を使用することによって説明する。
【0114】
第1の可能な実装においては、SCIは、あらかじめ設定されているフィールドを含み、そのあらかじめ設定されているフィールドは、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を搬送するのに使用される。SCIの中のあらかじめ設定されているフィールドの位置は、実際のアプリケーション要件に基づいて設定されてもよい。例えば、
図10を参照すると、SCIは、第1の部分及び第2の部分に分割される。第1の部分は、データパケットを伝送するために占有されるリソース位置(すなわち、PSSCH)に関する情報及びフィードバック方式指示情報を含んでもよく、第2の部分は、例えば、データパケットを復号化するために必要となる構成パラメータ等の複数の構成パラメータを含んでもよい。あらかじめ設定されているフィールドは、SCIの第1の部分の最後のフィールドであってもよい。
【0115】
あらかじめ設定されているフィールドの複数の異なる値は、第2の端末が使用する複数の異なるフィードバック方式を示す。例えば、あらかじめ設定されているフィールドは、具体的には、1つのビットとして実装される。そのビットが1であるときに、そのビットは、フィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを示す。そのビットが0であるときに、そのビットは、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを示す。このようにして、第2の端末は、あらかじめ設定されているフィールドの値に基づいて、フィードバック方式を取得してもよい。
【0116】
あらかじめ設定されているフィールドの複数の異なる値は、第2の端末が使用するフィードバック方式が異なることを示す。この場合には、SCIは、さらに、PSFCHのリソース位置を明示的に示してもよい。例えば、PSFCHのリソースを示すフィールドを設定する。PSFCHのリソースを示すある1つのフィールドが存在してもよい。ビット(すなわち、第2の端末が使用するフィードバック方式を示すあらかじめ設定されているフィールドの中のビット)が1であるときに、第2の端末は、そのフィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを知ることが可能であり、そして、その次に、PSFCHのリソースを示すフィールドが示すPSFCHのリソース位置を参照して、第2の端末は、第1のフィードバック方式で確認情報を伝送するのに使用される時間周波数リソースを知ることが可能である。それに対応して、ビット(すなわち、第2の端末が使用するフィードバック方式を示すあらかじめ設定されているフィールドの中のビット)が0であるときに、第2の端末は、そのフィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを知ることが可能であり、そして、その次に、PSFCHのリソースを示すフィールドが示すPSFCHのリソース位置を参照して、第2の端末は、第2のフィードバック方式によって確認情報を伝送するのに使用される時間周波数リソースを知ることが可能である。加えて、PSFCHのリソース位置及びPSCCHのリソース位置が黙示的に関連させられているときに、SCIの中に、PSFCHのリソース位置を示すフィールドを設定する必要はない。第2の端末は、ブラインド検出を実行して、SCIが占有するリソース位置を取得する。SCIを伝送するためのPSCCHのリソース位置は、PSFCHのリソース位置と黙示的に関連しているため、第2の端末は、あらかじめ構成されているマッピング規則及びSCIを伝送するためのPSCCHのリソース位置に基づいて、PSFCHのリソース位置を取得してもよく、それによって、SCIの中に、PSFCHのリソースを示すフィールドを設定する必要はない。このようにして、SCIの伝送の際に消費されるリソースを減少させる。それに対応して、PSFCHのリソース位置及びPSSCHのリソース位置が黙示的に関連しているときに、SCIの中に、PSFCHのリソース位置を示すフィールドを設定する必要はない。SCIは、データパケットを伝送するために占有されているリソースを示す、すなわち、SCIは、PSSCHのリソース位置を示す。したがって、第2の端末は、また、あらかじめ構成されているマッピング規則及びSCIの中で示されているPSSCHのリソース位置に基づいて、PSFCHのリソース位置を取得することが可能である。第2の端末が、ブラインド検出を実行して、SCIが占有するリソース位置を取得し、そして、あらかじめ構成されているマッピング規則及びSCIを伝送するためのPSCCHのリソース位置に基づいて、PSFCHのリソース位置を取得する具体的な手順については、現在の技術を参照すべきである。本明細書おいては、詳細は説明されない。
【0117】
SCIの中に含まれるあらかじめ設定されているフィールドは、また、複数の異なるフィードバック方式によって確認情報を伝送するためのPSFCHのリソース位置を明示的に示していてもよい。あらかじめ設定されているフィールドは、第1のあらかじめ設定されているフィールド及び第2のあらかじめ設定されているフィールドを含む。第1のあらかじめ設定されているフィールドは、第1のフィードバック方式によって確認情報を伝送するためにPSFCHが使用するリソースを示すのに使用され、第2のあらかじめ設定されているフィールドは、第2のフィードバック方式によって確認情報を伝送するためにPSFCHが使用するリソースを示すのに使用される。例えば、
図11は、SCIの中の第1のあらかじめ設定されているフィールド及び第2のあらかじめ設定されているフィールドの位置を示す。SCIの中の第1のあらかじめ設定されているフィールド及び第2のあらかじめ設定されているフィールドの双方の位置は、あらかじめ設定されている規則にしたがい、第1の端末及び第2の端末の双方は、その規則をあらかじめ格納している。例えば、第1のあらかじめ設定されているフィールドは、第2のあらかじめ設定されているフィールドの前に存在する。この場合には、第1の端末は、第2の端末が使用するフィードバック方式のみを示すことは不可能であり、さらに、フィードバック情報を伝送するのに第2の端末が使用する時間周波数リソースを第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式によって示してもよい。
【0118】
第2の可能な実装において、SCIのフォーマットは、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、第1のフォーマットのSCIは、第2の端末が使用するフィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、第2のフォーマットのSCIは、第2の端末が使用するフィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される。例えば、第1のフォーマットのSCIは、
図9に示されているように、9つの隣接するビットにおいて、最初の8ビットが、PSSCHのリソース位置を示し、最後の1ビットが、第1のデータのフィードバック方式を示す。第2フォーマットのSCIは、
図12に示されているように、9つの隣接するビットにおいて、最初のビットが、第1のデータのフィードバック方式を示し、最後の8ビットが、PSSCHのリソース位置を示す。
【0119】
このように、第1の端末は、複数の異なるフォーマットのSCIを使用することによって第2の端末が使用する複数の異なるフィードバック方式を示し、それによって、第2の端末は、第1のデータの受信状態をフィードバックする。
【0120】
第3の可能な実施において、SCIは、PSFCHのフォーマット情報を含み、PSFCHのフォーマット情報は、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、第1のフォーマットのPSFCHは、第2の端末が使用するフィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、第2のフォーマットのPSFCHは、第2の端末が使用するフィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される。
【0121】
PSFCHのフォーマット情報は、具体的には、フォーマットインデックスであってもよい。例えば、PSFCHのリソース位置とPSCCH及びPSSCHのリソース位置とが黙示的に関連しているときに、各々のフォーマットインデックスは、PSFCHが占有する時間領域リソース位置及び周波数領域リソース位置とPSFCHのフォーマットとに対応する。例えば、表2を参照すると、フォーマットインデックス(index)が1であるときに、そのフォーマットインデックスは、PSFCHが占有する時間領域リソース位置がa1であり、周波数領域リソース位置がb1であり、PSFCHのフォーマット情報が第1のフォーマットであるということを示す。フォーマットインデックス(index)が2であるときに、そのフォーマットインデックスは、PSFCHが占有する時間領域リソース位置がa2であり、周波数領域リソース位置がb2であり、PSFCHのフォーマット情報が第2のフォーマットであるということを示す。フィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを決定するときに、第1の端末は、第2の端末にSCIを送信してもよい。この場合には、SCIの中で搬送されるPSFCHのフォーマット情報は、第1のフォーマットである。SCIを受信した後に、第2の端末は、表2を参照して、PSFCHのリソース位置及びフィードバック方式を決定してもよい。
【表2】
【0122】
例えば、PSFCHのリソース位置及びPSCCH又はPSSCHのリソース位置が黙示的に関連しているときに、各々のフォーマットインデックスは、PSFCHの1つのフォーマットに対応する。例えば、表3を参照すると、フォーマットインデックス(index)が1であるときに、そのフォーマットインデックスは、PSFCHのフォーマット情報が第1のフォーマットであるということを示す。フォーマットインデックス(index)が2であるときに、そのフォーマットインデックスは、PSFCHのフォーマット情報が第2のフォーマットであるということを示す。フィードバック方式が第1のフィードバック方式であるということを決定するときに、第1の端末は、第2の端末にSCIを送信してもよい。この場合には、SCIの中で搬送されるPSFCHのフォーマット情報は、第1のフォーマットである。SCIを受信した後に、第2の端末は、表3を参照してフィードバック方式を決定してもよい。PSFCHのリソース位置及びPSCCHのリソース位置が黙示的に関連しているときに、第2の端末は、PSCCHのリソース位置に基づいて、PSFCHのリソース位置を決定してもよい。同様に、PSFCHのリソース位置及びPSSCHのリソース位置が黙示的に関連しているときに、第2の端末は、PSSCHのリソース位置に基づいて、PSFCHのリソース位置を決定してもよい。第2の端末がPSCCHのリソース位置に基づいてPSFCHのリソース位置を決定することが可能であり、且つ、第2の端末がPSSCHのリソース位置に基づいてPSFCHのリソース位置を決定することが可能である詳細なプロセスについては、現在の技術を参照すべきである。本明細書おいては、詳細は説明されない。
【表3】
【0123】
このように、第1の端末は、PSFCHの異なるフォーマット情報を搬送することによって、第2の端末が使用する複数の異なるフィードバック方式を示し、それによって、第2の端末は、第1のデータの受信状態をフィードバックする。
【0124】
データパケットが比較的高い優先順位を有する場合に、データ伝送の信頼性を保証するために、第1の端末は、第2のフィードバック方式としてフィードバック方式を直接的に構成してもよいということに留意すべきである。
【0125】
S302: 第2の端末は、第1の情報が示すフィードバック方式によって、第1の端末に第1のデータの確認情報をフィードバックする。
【0126】
それに対応して、第1の端末は、第2の端末から第1のデータの確認情報を受信して、第1のデータを再送信するか否かを決定する。
【0127】
例えば、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。具体的にいうと、第2の端末は、第1の端末に、パケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックし、第2の端末のすべては、同じフィードバックリソースを共有する。例えば、第1の端末が、マルチキャストによって第2の端末にデータパケットを送信した後に、第2の端末が、データパケットの受信に成功している場合に、第2の端末は、第1の端末にはいかなる確認情報もフィードバックする必要はなく、又は、第2の端末が、データパケットの受信に失敗している場合に、第2の端末は、第1の端末に、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報、すなわち、NACKをフィードバックする。第1の端末が、第2の端末がフィードバックするとともに、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報を受信した後に、第1の端末は、そのデータパケットを再送信し、それによって、第2の端末は、データパケットの受信に成功し、その結果、時間周波数リソースの利用を改善するとともに、時間周波数リソースの浪費を回避する。
【0128】
例えば、フィードバック方式は、第2のフィードバック方式である。具体的にいうと、第2の端末は、第1の端末に、データパケットの受信に成功しているか又はデータパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックし、各々の第2の端末は、ACK/NACKをフィードバックするための専用のリソースを有する。例えば、第1の端末がマルチキャストによって第2の端末にデータパケットを送信した後に、第2の端末がデータパケットの受信に成功している場合に、第2の端末は、第1の端末に、確認情報、すなわち、ACKをフィードバックし、又は、第2の端末がデータパケットの受信に失敗している場合に、第2の端末は、第1の端末に、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報、すなわち、NACKをフィードバックする。第1の端末が、第2の端末がフィードバックするとともに、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報を受信した後に、第1の端末は、データパケットを再送信し、それによって、第2の端末は、データパケットの受信に成功し、その結果、データ伝送の信頼性を保証する。
【0129】
"第1の端末によって、第2の端末に、第1の情報を送信するステップS301"の前に、第2の端末がデフォルトで使用するフィードバック方式は、第1のフィードバック方式であるということに留意すべきである。第1の端末から第1の情報を受信した後に、第2の端末は、第1の情報が示すフィードバック方式によって、第1の端末に、第1のデータの確認情報をフィードバックする。具体的にいうと、第1の情報が示すフィードバック方式が、第1のフィードバック方式であるときに、第2の端末は、依然として、第1のフィードバック方式によって、第1の端末に第1のデータの確認情報をフィードバックし、又は、第1の情報が示すフィードバック方式が、第2のフィードバック方式であるときに、第2の端末は、第1のフィードバック方式から第2のフィードバック方式へとフィードバック方式を切り替え、第2のフィードバック方式によって、第1の端末に、第1のデータの確認情報をフィードバックする。
【0130】
この出願の複数の実施形態によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法によれば、第1の端末は、第2の端末に第1の情報を送信し、第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、第1のデータは、第1の端末が第2の端末に送信するデータパケットであり、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、第1のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、第2のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、データパケットの受信に成功しているということ又はデータパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式である。現在の技術では、第2の端末が使用するフィードバック方式は、変化しない状態に保たれ、リアルタイムで変化するチャネル状態には適用することが不可能であり、その結果、システム動作効率が低くなるとともに、リソース利用率が低くなる。加えて、第2の端末の数が異なっているときに、複数の異なるフィードバック方式のために必要とされるリソースのサイズは、また、異なる。第2の端末が使用するフィードバック方式が変化しない状態に保たれる場合に、また、低いリソース利用を引き起こす。この出願のこの実施形態によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法によれば、第1の端末は、第2の端末に第1の情報を送信して、第1のデータのフィードバック方式を示してもよい。第1の端末は、第2の端末が使用するフィードバック方式を動的に示すことが可能であり、第2の端末が使用するフィードバック方式は、もはや、変化しない状態には保たれず、それによって、そのフィードバック方式は、動的に変化するチャネルの状態に適応されるということを理解することが可能である。例えば、比較的多くのリソースが占有されるときに、第1の端末は、第1のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、リソースの浪費を回避することが可能である。比較的少ないリソースが占有されるときに、第1の端末は、第2のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、データ伝送の信頼性を保証することが可能である。同様に、第1の端末は、さらに、フィードバック方式を動的に調整するために、第2の端末の数が異なる場合に必要とされるリソースオーバーヘッドを考慮してもよい。例えば、比較的多数の第2の端末が存在するとき、第1の端末は、第1のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、リソースの浪費を回避してもよい。比較的少数の第2の端末が存在するときに、第1の端末は、第2のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、データ伝送の信頼性を保証してもよい。
【0131】
加えて、
図5を参照すると、第2の端末が第1のフィードバック方式を使用するときに、第2の端末がフィードバックするNACKを第1の端末が受信する限り、その第1の端末は、データパケットを1回再送信し、それによって、第2の端末は、そのデータパケットの受信に成功する。第1の端末が過度に大きな回数にわたってデータパケットを再送信する場合に、フィードバック方式は、切り替えられ、具体的にいうと、第2の端末は、第1のフィードバック方式から第2のフィードバック方式へと切り替えるように指示され、それによって、第1の端末は、データパケットの受信に失敗している第2の端末を識別する。具体的な実装プロセスは、以下のとおりである。
【0132】
S303: 第1の端末は、データパケットの再送信の回数を決定する。
【0133】
データパケットの再送信の回数は、第1の端末が第1のフィードバック方式によってデータパケットを再送信する回数である。
【0134】
例えば、フィードバック方式が第1のフィードバック方式であり、且つ、1つ又は複数の第2の端末がデータパケットの受信に失敗しているときに、データパケットの受信に失敗しているそれらの第2の端末は、第1の端末に、フィードバックし、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報(すなわち、NACK)をフィードバックし、第1の端末は、そのデータパケットを再送信し、そして、データパケットの再送信の回数を記録する。
【0135】
S304: 第1の端末は、データパケットの再送信の回数に基づいて、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを決定する。
【0136】
データパケットの再送信の回数が、再送信のあらかじめ設定されている回数よりも大きい場合に、第1の端末は、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを決定する。
【0137】
例えば、再送信のあらかじめ設定されている回数は、10回であり、第1の端末は、データパケットの再送信の回数が11回であるということを計数する。この場合には、データパケットの再送信の回数は、再送信のあらかじめ設定されている回数よりも大きく、第1の端末は、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを決定する。
【0138】
このように、第2のフィードバック方式は、各々の第2の端末が自身の専用のフィードバックリソースを有するフィードバック方式であるので、第1の端末は、各々の第2の端末のフィードバック情報に基づいて、データパケットの受信に失敗している第2の端末を決定して、データパケットの受信に失敗している第2の端末が使用する伝送方式の調整を容易にすることが可能である。例えば、データパケットの受信に失敗している第2の端末にユニキャストによってデータパケットを送信して、データ伝送の信頼性を保証する。第1の端末が、データパケットの受信に失敗している第2の端末にユニキャストによってデータパケットを送信する詳細な手順については、現在の技術を参照すべきである。本明細書おいては、詳細は説明されない。
【0139】
データパケットの再送信の回数が、再送信のあらかじめ設定されている回数よりも大きい場合に、第1の端末は、代替的に、ブラインド再送信によって第2の端末にデータパケットを送信してもよいということに留意すべきである。ある特定の実装プロセスは、データパケットの再送信の回数が、再送信のあらかじめ設定されている回数よりも大きい場合に、第1の端末が、指定された回数に基づいて、第2の端末にデータパケットを送信し、且つ、HARQメカニズムが、無効化されている状態にある、ことを含んでもよい。すなわち、第2の端末は、第1の端末に、データパケットの受信に成功しているということ又はデータパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックする必要はない。第1の端末が、ブラインド再送信によって、第2の端末にデータパケットを送信する詳細な手順については、現在の技術を参照すべきである。本明細書おいては、詳細は説明されない。
【0140】
代替的に、データパケットの再送信の回数が、再送信のあらかじめ設定されている回数よりも大きい場合に、第1の端末は、代替的に、転送端末を決定し、そして、その転送端末を介して、データパケットの受信に失敗している第2の端末に、そのデータパケットを送信してもよい。ある特定の実装プロセスは、以下のことを含んでもよい。すなわち、第1の端末は、第2の端末すべての地理的位置情報又は信号強度情報に基づいて、それらの第2の端末から、転送端末として機能するある1つの端末を選択し、その転送端末は、地理的位置情報又は信号強度情報が、データパケットの受信に失敗している第2の端末と第1の端末との間の値をとる端末である。第1の端末は、転送端末にデータパケットを送信する。第1の端末からデータパケットを受信した後に、転送端末は、データパケットの受信に失敗している第2の端末に、データパケットを送信して、各々の第2の端末がデータパケットの受信に成功することが可能であるということを保証する。第1の端末が転送端末を決定し、その転送端末を介して、データパケットの受信に失敗している第2の端末に、そのデータパケットを送信する詳細な手順については、現在の技術を参照するべきである。本明細書おいては、詳細は説明されない。
【0141】
例えば、第1の端末は、転送端末に、データパケット、そのデータパケットを転送することを示す情報、及び、そのデータパケットの受信に失敗している第2の端末の宛先識別子情報を送信する。第1の端末からデータパケットを受信した後に、転送端末は、データパケットの受信に失敗している第2の端末に、そのデータパケットを送信する。この場合には、HARQメカニズムは無効化され、転送端末が、ブラインド再送信によって、データパケットの受信に失敗している第2の端末に、そのデータパケットを再送信する回数は、第2の端末によるデータの受信の信頼性を保証するために、固定のあらかじめ構成されている回数であってもよい。
【0142】
代替的に、第1の端末は、転送端末に、データパケット、データパケットを転送することを示す情報、及び、ブラインド再送信の回数を送信する。第1の端末からパケットを受信した後に、転送端末は、マルチキャスト又はブロードキャストによってデータパケットをブラインド再送信する。
【0143】
同様に、第2の端末が使用するフィードバック方式は、第2のフィードバック方式である。第2の端末が、第1の端末からのデータパケットの受信に失敗している場合に、第2の端末は、第1の端末にNACKをフィードバックし、第1の端末は、また、データパケットを再送信する。そのデータパケットの再送信の回数が、再送信のあらかじめ設定されている回数よりも大きい場合に、第1の端末は、代替的に、例えば、第2の端末がユニキャスト方式又はブラインド再送信方式を使用するといったように、データパケットの受信に失敗している第2の端末が使用する伝送方式を調整して、データ伝送の信頼性を保証してもよい。
【0144】
NR V2Xシステムには2つのリソース割り当てモードが存在するということに留意すべきである。第1の端末が、NR V2Xシステムにおいて第2の端末が使用するフィードバック方式を示すある特定の実装プロセスは、リソース割当てモード2、すなわち、第1の端末がサイドリンクリソースを自律的に選択するシナリオに適用可能である。
【0145】
図6又は
図7を参照すると、NR V2Xシステムにおいて、第1の端末がマルチキャストによって第2の端末にデータパケットを送信し、そして、アクセスネットワークデバイスがマルチキャストフィードバック方式を示すある1つの例を使用することによって、以下で、この出願のある1つの実施形態によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法を説明する。
【0146】
S600: アクセスネットワークデバイスは、第2の情報を取得する。
【0147】
第2の情報は、リソース輻輳制御情報及び/又は第2の端末の数を含み、第2の情報は、フィードバック方式を決定するのに使用され、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式である。
【0148】
第1の端末は、アクセスネットワークデバイスにリソース輻輳制御情報を送信し、アクセスネットワークデバイスは、第1の端末が測定するリソース輻輳制御情報を受信してもよい。リソース輻輳制御情報は、具体的には、CBR又はCRを含んでもよい。
【0149】
第2の端末の数は、動的に変化し、第2の端末の数は、第1の端末からアクセスネットワークデバイスによって取得される。
【0150】
S600の具体的な実装プロセスについては、S300を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0151】
S601: アクセスネットワークデバイスは、第1の端末及び第2の端末に第3の情報を送信し、それに対応して、第1の端末及び第2の端末の双方は、アクセスネットワークデバイスから第3の情報を受信してもよい。
【0152】
第3の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含む。例えば、第3の情報は、具体的には、ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)であってもよい。ここでは、DCIは、第1の端末がデータパケットを送信するのに使用されるリソースをアクセスネットワークデバイスに要求するときに、アクセスネットワークデバイスが第1の端末に送信する制御情報であり、その制御情報は、データパケットを伝送するためのリソースの位置を第1の端末に示す。加えて、そのDCIは、さらに、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を搬送する。
【0153】
第1のデータは、第1の端末が第2の端末に送信するデータパケットであり、例えば、第1の端末がマルチキャストによって第2の端末に送信するデータパケットである。
【0154】
フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式である。
【0155】
S602: 第2の端末は、第3の情報が示すフィードバック方式によって、第1の端末に第1のデータの確認情報をフィードバックする。
【0156】
それに対応して、第1の端末は、第2の端末から第1のデータの確認情報を受信して、第1のデータを再送信するか否かを決定する。
【0157】
S602の具体的な実装プロセスについては、S302を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0158】
この出願のこの実施形態によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法によれば、アクセスネットワークデバイスは、第1の端末及び第2の端末に第3の情報を送信する。第3の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、第1のデータは、第1の端末が第2の端末に送信するデータパケットであり、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、第1のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、第2のフィードバック方式は、第2の端末が、第1の端末に、データパケットの受信に成功しているということ又はデータパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式である。現在の技術では、第2の端末が使用するフィードバック方式は、変化しない状態に保たれ、リアルタイムで変化するチャネル状態には適用することが不可能であり、その結果、システム動作効率が低くなるとともに、リソース利用率が低くなる。加えて、第2の端末の数が異なっているときに、複数の異なるフィードバック方式のために必要とされるリソースのサイズは、また、異なる。第2の端末が使用するフィードバック方式が変化しない状態に保たれる場合に、また、低いリソース利用を引き起こす。この出願のこの実施形態によって提供されるマルチキャストフィードバック構成方法によれば、アクセスネットワークデバイスは、第1の端末及び第2の端末に第3の情報を送信して、第1のデータのフィードバック方式を示してもよい。アクセスネットワークデバイスは、第2の端末が使用するフィードバック方式を動的に示すことが可能であり、第2の端末が使用するフィードバック方式は、もはや、変化しない状態には保たれず、それによって、そのフィードバック方式は、動的に変化するチャネルの状態に適応されるということを理解することが可能である。例えば、比較的多くのリソースが占有されるときに、アクセスネットワークデバイスは、第1のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、リソースの浪費を回避することが可能である。比較的少ないリソースが占有されるときに、アクセスネットワークデバイスは、第2のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、データ伝送の信頼性を保証することが可能である。同様に、アクセスネットワークデバイスは、さらに、フィードバック方式を動的に調整するために、第2の端末の数が異なる場合に必要とされるリソースオーバーヘッドを考慮してもよい。例えば、比較的多数の第2の端末が存在するときに、アクセスネットワークデバイスは、第1のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、リソースの浪費を回避してもよい。比較的少数の第2の端末が存在するときに、アクセスネットワークデバイスは、第2のフィードバック方式を使用するように第2の端末に指示して、データ伝送の信頼性を保証してもよい。
【0159】
加えて、
図7を参照すると、第2の端末が第1のフィードバック方式を使用するときに、第2の端末がフィードバックするNACKを第1の端末が受信する限り、その第1の端末は、データパケットを1回再送信し、それによって、第2の端末は、そのデータパケットの受信に成功する。第1の端末が過度に大きな回数にわたってデータパケットを再送信する場合に、フィードバック方式は、切り替えられ、具体的にいうと、第2の端末は、第1のフィードバック方式から第2のフィードバック方式へと切り替えるように指示され、それによって、第1の端末は、データパケットの受信に失敗している第2の端末を識別する。具体的な実装プロセスは、以下のとおりである。
【0160】
S603: アクセスネットワークデバイスは、第1の端末がデータパケットを再送信する回数を決定する。
【0161】
データパケットの再送信の回数は、データパケットの再送信リソースを構成する回数に基づいて、アクセスネットワークデバイスによって決定され、第1の端末が第1のフィードバック方式によってデータパケットを再送信する回数である。
【0162】
例えば、フィードバック方式は、第1のフィードバック方式である。1つ又は複数の第2の端末が、データパケットの受信に失敗しているときに、データパケットの受信に失敗している第2の端末は、第1の端末に、データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックし、第1の端末は、データパケットを再送信し、データパケットの再送信の回数を記録し、或いは、アクセスネットワークデバイスは、データパケットの再送信リソースを構成する回数に基づいて、データパケットの再送信の回数を決定する。
【0163】
S604: アクセスネットワークデバイスは、データパケットの再送信の回数に基づいて、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを決定する。
【0164】
データパケットの再送信の回数が、再送信のあらかじめ設定されている回数よりも大きい場合に、アクセスネットワークデバイスは、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを決定する。
【0165】
例えば、再送信のあらかじめ設定されている回数は、10回であり、アクセスネットワークデバイスは、第1の端末がデータパケットを再送信する回数が11回であるということを決定する。この場合には、データパケットの再送信の回数は、再送信のあらかじめ設定されている回数よりも大きく、アクセスネットワークデバイスは、フィードバック方式が第2のフィードバック方式であるということを決定する。
【0166】
このように、第2のフィードバック方式は、各々の第2の端末が自身の専用のフィードバックリソースを有するフィードバック方式であるので、アクセスネットワークデバイスは、第2の端末が使用するフィードバック方式が、第2のフィードバック方式であるということを決定し、それによって、第1の端末は、各々の第2の端末のフィードバック情報に基づいて、データパケットの受信に失敗している第2の端末を決定して、データパケットの受信に失敗している第2の端末が使用する伝送方式の調整を容易にすることが可能である。例えば、データパケットの受信に失敗している第2の端末にユニキャストによってデータパケットを送信して、データ伝送の信頼性を保証する。第1の端末が、データパケットの受信に失敗している第2の端末にユニキャストによってデータパケットを送信する詳細な手順については、現在の技術を参照すべきである。本明細書おいては、詳細は説明されない。
【0167】
加えて、
図8を参照すると、"アクセスネットワークデバイスによって、第1の端末及び第2の端末に、第3の情報を送信するステップS601"は、代替的に、S801及びS802に置き換えられてもよい。具体的な実装プロセスは、以下のとおりである。
【0168】
S801: アクセスネットワークデバイスは、第1の端末に第4の情報を送信し、それに対応して、第1の端末は、アクセスネットワークデバイスから第4の情報を受信する。
【0169】
第4の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含む。例えば、第4の情報は、DCI、システム情報のSIB、システム情報のMIB、RRCシグナリング、又はMACシグナリングであってもよい。
【0170】
第1のデータは、第1の端末が第2の端末に送信するデータパケットであり、例えば、第1の端末がマルチキャストによって第2の端末に送信するデータパケットである。
【0171】
フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式である。
【0172】
第4の情報は、複数のフォーマットとなっていてもよい。以下の記載は、第4情報の具体的な実装フォーマットを説明する。
【0173】
第1の可能な実装においては、第4の情報は、ダウンリンク制御情報DCIであってもよい。DCIは、マルチキャストによるデータパケット伝送の際に使用されるリソース位置を示すのみならず、マルチキャストフィードバック方式を示してもよい。このようにして、アクセスネットワークデバイスは、DCIを送信することによって、マルチキャストフィードバック方式を第1の端末及び第2の端末に通知して、マルチキャストフィードバック方式を動的に示す。
【0174】
第2の可能な実装においては、第4の情報は、システム情報であってもよい。システム情報のマスター情報ブロックMIBは、第2の端末が使用するフィードバック方式を示す情報を含み、又は、システム情報のシステム情報ブロックSIBは、第2の端末が使用するフィードバック方式を示す情報を含む。このようにして、アクセスネットワークデバイスは、システム情報を伝送することによって、マルチキャストフィードバック方式を第1の端末に通知して、マルチキャストフィードバック方式を動的に示す。
【0175】
第3の可能な実装においては、第4の情報は、無線リソース制御(radio resource control, RRC)シグナリングであってもよく、RRCシグナリングは、第2の端末が使用するフィードバック方式を示す情報を含む。例えば、RRCシグナリングは、複数の情報要素(information element, IE)を含み、第2の端末が使用するフィードバック方式に関する情報は、情報要素を使用することによって搬送される。代替的に、第2のフィードバック方式の情報の有効化及び無効化は、情報要素を使用することによって搬送される。その情報要素が、第2のフィードバック方式が有効化されているということを示す場合に、第2のフィードバック方式は、マルチキャストのために使用され、それ以外の場合には、第1のフィードバック方式が使用される。代替的に、第4の情報は、メディアアクセス制御(medium access control, MAC)シグナリングであり、MACシグナリングは、第2の端末が使用するフィードバック方式を示す情報を含む。例えば、MACシグナリングは、複数の制御要素(control element, CE)を含み、第2の端末が使用するフィードバック方式に関する情報は、制御要素を使用することによって搬送される。このようにして、アクセスネットワークデバイスは、MACシグナリング又はRRCシグナリングを使用することによって、マルチキャストフィードバック方式を第1の端末に通知して、マルチキャストフィードバック方式を動的に示す。
【0176】
S802: 第1の端末は、第2の端末に第1の情報を送信し、それに対応して、第2の端末は、第1の端末から第1の情報を受信する。
【0177】
第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含む。例えば、第1の情報は、SCIであってもよい。SCIを使用することによってフィードバック方式を示す複数の特定の実装が存在する。詳細については、S301の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0178】
このように、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンクを介して、第1の端末に第4の情報を送信し、そして、その次に、第1の端末は、サイドリンクを介して、第2の端末に第1の情報を伝送する。第1の情報及び第4の情報の双方は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、それによって、第2の端末は、第1のデータのフィードバック方式を取得する。
【0179】
NR V2Xシステムには2つのリソース割り当てモードが存在するということに留意すべきである。アクセスネットワークデバイスが、NR V2Xシステムにおいて第2の端末が使用するフィードバック方式を示すある特定の実装プロセスは、リソース割当てモード1、すなわち、アクセスネットワークデバイスがサイドリンクリソースをスケジューリングするシナリオに適用可能である。
【0180】
この出願の複数の実施形態によって提供される解決方法は、主として、複数の異なるネットワーク要素の間の対話の観点から上記で説明されている。上記の複数の機能を実装するために、第1の端末装置及び第2の端末装置は、それらの複数の機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアユニットを含むということを理解することが可能である。この出願によって開示されている複数の実施形態の中で説明されているユニット及びアルゴリズムのステップを参照して、ハードウェアの形態で、又は、ハードウェア及びコンピュータソフトウェアの組み合わせの形態で、この出願のそれらの複数の実施形態を実装してもよい。ある機能が、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるか、又は、ハードウェアによって実行されるかは、それらの複数の技術的解決方法の特定の用途及び設計上の制約によって決まる。当業者は、複数の異なる方法を使用して、各々の特定の用途について、複数の説明されている機能を実装してもよいが、その実装は、この出願のそれらの複数の実施形態の技術的解決の範囲を超えるものと解釈されるべきではない。
【0181】
この出願のそれらの複数の実施形態において、マルチキャストフィードバック構成装置は、上記の方法の例に基づいて、複数の機能ユニットに分割されてもよい。例えば、各々の機能ユニットは、対応する機能に基づいて、分割することによって取得されてもよく、或いは、2つ又はそれ以上の機能を一体化して、1つの処理ユニットとしてもよい。一体化されているユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。この出願のそれらの複数の実施形態において、ユニットの分割は、ある1つの例であり、論理的な機能の分割であるにすぎないということに留意すべきである。実際の実装においては、他の分割方式を使用してもよい。
【0182】
図13は、この出願のある1つの実施形態にしたがったマルチキャストフィードバック構成装置の概略的なブロック図である。そのマルチキャストフィードバック構成装置1300は、ソフトウェア、デバイス、又はデバイスの中の(例えば、チップシステム等の)構成要素の形態で存在してもよい。そのマルチキャストフィードバック構成装置1300は、処理ユニット1302及び通信ユニット1303を含む。
【0183】
通信ユニット1303は、さらに、(
図13には示されていない)送信ユニット及び(
図13には示されていない)受信ユニットに分割されてもよい。送信ユニットは、通信装置1300が他のネットワーク要素に情報を送信するのを支援するように構成される。受信ユニットは、通信装置1300が他のネットワーク要素から情報を受信するのを支援するように構成される。
【0184】
マルチキャストフィードバック構成装置1300が、上記の第1の端末の機能を実装するように構成されるときに、例えば、処理ユニット1302は、当該マルチキャストフィードバック構成装置1300が、
図5のS303及びS304、及び/又は、この明細書において説明されている解決方法のために使用される他のプロセスを実行するのを支援するように構成されてもよい。通信ユニット1303は、装置1300が(例えば、第2の端末装置等の)他のネットワーク要素と通信するのを支援するように構成される。例えば、通信ユニットは、装置1300が
図3に示されているS301及び/又はこの明細書において説明されている解決方法のために使用される他のプロセスを実行するのを支援するように構成される。
【0185】
選択的に、マルチキャストフィードバック構成装置1300は、装置1300のプログラムコード及びデータを格納するように構成される記憶ユニット1301をさらに含んでもよい。データは、これらには限定されないが、オリジナルデータ又は中間データ等を含んでもよい。
【0186】
処理ユニット1302は、例えば、CPU、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA又は他のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組み合わせ等のプロセッサ又はコントローラであってもよい。処理ユニット1302は、この出願の中で開示されているコンテンツを参照して説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装し又は実行してもよい。代替的に、プロセッサは、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ或いはDSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ等の計算機能を実装するプロセッサの組み合わせであってもよい。
【0187】
通信ユニット1303は、通信インターフェイス、トランシーバー、又はトランシーバー回路等であってもよい。通信インターフェイスは、一般名である。ある特定の実装においては、通信インターフェイスは、例えば、複数の端末及び/又は他のインターフェイスの間のインターフェイス等の複数のインターフェイスを含んでもよい。
【0188】
記憶ユニット1301は、メモリであってもよい。
【0189】
処理ユニット1302がプロセッサであり、通信ユニット1303が通信インターフェイスであり、記憶ユニット1301がメモリであるときに、この出願のこの実施形態におけるマルチキャストフィードバック構成装置1400は、
図14に示されてもよい。
【0190】
図14を参照すると、装置1400は、プロセッサ1402、トランシーバー1403、及びメモリ1401を含む。
【0191】
トランシーバー1403は、独立して配置される送信機であってもよく、その送信機は、他のデバイスに情報を送信するように構成されてもよい。代替的には、トランシーバーは、独立して配置される受信機であってもよく、他のデバイスから情報を受信するように構成される。代替的に、トランシーバーは、情報を送信し及び受信する機能を一体化している構成要素であってもよい。トランシーバーの特定の実装は、この出願の複数の実施形態においては限定されない。
【0192】
選択的に、装置1400は、バス1404をさらに含んでもよい。トランシーバー1403、プロセッサ1402、及びメモリ1401は、バス1404を介して互いに接続されてもよい。バス1404は、周辺機器構成要素相互接続(Peripheral Component Interconnect, 略称:PCI)バス又は拡張産業標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture, 略称:EISA)バス等であってもよい。バス1404は、アドレスバス、データバス、及び制御バス等に分類されてもよい。表現を容易にするために、
図14のバスを表すのに、1つのみの太線が使用されるが、このことは、1つのみのバスが存在し、又は、1つのタイプのバスのみが存在するということを意味するものではない。
【0193】
当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらのいずれかの組み合わせを使用することによって、上記の複数の実施形態のすべて又は一部を実装してもよいということを理解することが可能である。ソフトウェアがそれらの複数の実施形態を実装するのに使用されるときに、コンピュータプログラム製品の形態で、それらの複数の実施形態を全体的に又は部分的に実装してもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令をコンピュータにロードしそしてコンピュータによって実行するときに、この出願のそれらの複数の実施形態にしたがった手順又は機能を完全に又は部分的に生成する。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよく、或いは、あるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はディジタル加入者線(Digital Subscriber Line, DSL)等の)有線方式によって又は(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波等の)無線方式によって、一方のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから他方のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへと、それらの複数のコンピュータ命令を伝送してもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能ないずれかの使用可能な媒体、或いは、1つ又は複数の使用可能な媒体を一体化したサーバ又はデータセンター等のデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ等の)磁気媒体、(例えば、ディジタルビデオディスク(Digital Video Disc, DVD)等の)光媒体、或いは、(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Disk, SSD)等の)半導体媒体等であってもよい。
【0194】
この出願によって提供される複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、他の方式によって、開示されているシステム、装置、及び方法を実装してもよいということを理解すべきである。例えば、説明されている装置の実施形態は、例であるにすぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理的な機能の分割であるにすぎず、実際の実装においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素を組み合わせ又は一体化して、他のシステムとしてもよく、或いは、いくつかの特徴を無視してもよく又は実行しなくてもよい。加えて、いくつかのインターフェイスによって、示され又は説明されている相互の結合、直接的な結合、又は通信接続を実装してもよい。電子的な形態によって又は他の形態によって、複数の装置又は複数のユニットの間の間接的な結合又は通信接続を実装してもよい。
【0195】
個別の部分として説明されるユニットは、物理的に分離されていてもよく、又は、物理的に分離されていなくてもよく、複数のユニットとして示される部分は、物理的ユニットであってよく又は物理的ユニットでなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、又は、(例えば、端末等の)複数のネットワークデバイスに分散されていてもよい。実際の要件に基づいて、それらの複数のユニットのうちの一部又はすべてを選択して、複数の実施形態の解決方法の目的を達成してもよい。
【0196】
加えて、この出願のそれらの複数の実施形態における複数の機能ユニットを一体化して、1つの処理ユニットとしてもよく、複数の機能ユニットのうちの各々は、独立して存在してもよく、或いは、2つ又はそれ以上のユニットを一体化して、1つのユニットとしてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、又は、ハードウェア及びソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0197】
それらの複数の実装の上記の説明に基づいて、当業者は、この出願がソフトウェア及び必要な汎用ハードウェアによって、又は、ハードウェアのみによって実装されてもよいということを明確に理解することが可能である。ほとんどの状況において、前者が好ましい実装である。このような理解に基づいて、この出願の技術的解決方法は、本質的に、又は、従来の技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形態によって実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又はコンピュータの光ディスク等の読み取り可能な記憶媒体の中に格納され、この出願の複数の実施形態において説明されている方法を実行するように(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであってもよい)コンピュータデバイスに指示するためのいくつかの命令を含む。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャストフィードバック構成方法であって、
第1の端末によって第2の端末に第1の情報を送信するステップであって、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、前記第1の端末が前記第2の端末に送信するデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式であり、前記第1の情報は、SCIであり、前記フィードバック方式は、前記SCIのフォーマットによって示される、ステップ、を含む、
マルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項2】
当該マルチキャストフィードバック構成方法は、
前記第1の端末によって第2の情報を取得するステップであって、前記第2の情報は、リソース輻輳制御情報及び/又は第2の端末の数を含み、前記第2の情報は、前記フィードバック方式を決定するのに使用される、ステップをさらに含む、請求項1に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項3】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比(CBR)を含み、
前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、
前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式である、請求項2に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項4】
前記CBRは、第1のCBRであり、前記第1のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期における物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、及び物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)のチャネルビジー比を示すか、又は、
前記CBRは、第2のCBRであり、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示すか、又は、
前記CBRは、第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定され、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示し、前記第3のCBRは、前記あらかじめ設定されている測定周期におけるPSSCH及びPSCCHのチャネルビジー比を示す、請求項3に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項5】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネル占有比(CR)を含み、
前記CRがあらかじめ設定されているCR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である、請求項2に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項6】
前記第2の情報は、第2の端末の前記数を含み、
第2の端末の前記数が、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である、請求項2に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項7】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報及び第2の端末の前記数を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比(CBR)を含み、
第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、
第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式であり、
前記第2の端末の少なくとも1つの数間隔が存在し、複数の異なる数間隔は、複数の異なるCBR臨界値に対応し、そして、前記第1の数間隔に対応するCBR臨界値は、前記第1のCBR臨界値である、請求項2に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項8】
当該マルチキャストフィードバック構成方法は、前記第1の端末によって、前記データパケットの再送信の回数を決定するステップであって、前記データパケットの再送信の前記回数は、前記第1の端末が、前記第1のフィードバック方式によって前記データパケットを再送信する回数である、ステップと、
前記第1の端末によって、前記データパケットの再送信の前記回数に基づいて、前記フィードバック方式が前記第2のフィードバック方式であるということを決定するステップと、をさらに含む、請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項9】
前記第1の情報は、サイドリンク制御情報(SCI)であり、
前記SCIは、あらかじめ設定されているフィールドを含み、前記あらかじめ設定されているフィールドは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示すのに使用され、前記あらかじめ設定されているフィールドの複数の異なる値は、前記第2の端末が使用する複数の異なるフィードバック方式を示し、又は、
前記あらかじめ設定されているフィールドは、第1のあらかじめ設定されているフィールド及び第2のあらかじめ設定されているフィールドを含み、
前記第1のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第1のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するためにPSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用され、
前記第2のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第2のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するために前記PSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用される、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項10】
前記第1の情報は、SCIであり、
前記SCIのフォーマットは、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、
前記第1のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、
前記第2のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項11】
前記第1の情報は、SCIであり、
前記SCIは、PSFCHのフォーマット情報を含み、前記PSFCHの前記フォーマット情報は、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、
前記第1のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、
前記第2のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項12】
第1の端末によって第2の端末に第1の情報を送信する前記ステップの前に、当該マルチキャストフィードバック構成方法は、
前記第1の端末によって、アクセスネットワークデバイスから第3の情報を受信するステップであって、前記第3の情報は、前記第1のデータの前記フィードバック方式を示す前記情報を含む、ステップをさらに含む、請求項1乃至11のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項13】
前記第3の情報は、システム情報であり、前記システム情報のマスター情報ブロック(MIB)は、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記システム情報のシステム情報ブロック(SIB)は、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングであり、前記MACシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)であり、前記DCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含む、請求項12に記載のマルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項14】
マルチキャストフィードバック構成装置であって、
第2の端末に第1の情報を送信するように構成される送信機であって、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、前記第2の端末に送信されるデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式であり、前記第1の情報は、SCIであり、前記フィードバック方式は、前記SCIのフォーマットによって示される、送信機、を含む、
マルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項15】
当該マルチキャストフィードバック構成装置は、
第2の情報を取得するように構成される受信機であって、前記第2の情報は、リソース輻輳制御情報及び/又は第2の端末の数を含み、前記第2の情報は、前記フィードバック方式を決定するのに使用される、受信機をさらに含む、請求項14に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項16】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比(CBR)を含み、
前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、
前記CBRが、あらかじめ設定されているCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式である、請求項15に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項17】
前記CBRは、第1のCBRであり、前記第1のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期における物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、及び物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)のチャネルビジー比を示すか、又は、
前記CBRは、第2のCBRであり、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示すか、又は、
前記CBRは、第2のCBR及び第3のCBRに基づいて決定され、前記第2のCBRは、あらかじめ設定されている測定周期におけるPSFCHのチャネルビジー比を示し、前記第3のCBRは、前記あらかじめ設定されている測定周期におけるPSSCH及びPSCCHのチャネルビジー比を示す、請求項16に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項18】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネル占有比(CR)を含み、
前記CRがあらかじめ設定されているCR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である、請求項15に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項19】
前記第2の情報は、第2の端末の前記数を含み、
第2の端末の前記数が、あらかじめ設定されている数臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式である、請求項15に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項20】
前記第2の情報は、前記リソース輻輳制御情報及び第2の端末の前記数を含み、前記リソース輻輳制御情報は、チャネルビジー比(CBR)を含み、
第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値よりも大きい場合に、前記フィードバック方式は、前記第1のフィードバック方式であるか、又は、
第2の端末の前記数が第1の数間隔の中にあり、且つ、前記CBRが第1のCBR臨界値以下である場合に、前記フィードバック方式は、前記第2のフィードバック方式であり、
前記第2の端末の少なくとも1つの数間隔が存在し、複数の異なる数間隔は、複数の異なるCBR臨界値に対応し、そして、前記第1の数間隔に対応するCBR臨界値は、前記第1のCBR臨界値である、請求項15に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項21】
当該マルチキャストフィードバック構成装置は、プロセッサをさらに含み、前記プロセッサは、前記データパケットの再送信の回数を決定するように構成され、前記データパケットの再送信の前記回数は、前記第1のフィードバック方式によって前記データパケットを再送信する回数であり、
前記プロセッサは、さらに、前記データパケットの再送信の前記回数に基づいて、前記フィードバック方式が前記第2のフィードバック方式であるということを決定するように構成される、請求項14乃至20のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項22】
前記第1の情報は、サイドリンク制御情報(SCI)であり、
前記SCIは、あらかじめ設定されているフィールドを含み、前記あらかじめ設定されているフィールドは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示すのに使用され、前記あらかじめ設定されているフィールドの複数の異なる値は、前記第2の端末が使用する複数の異なるフィードバック方式を示し、又は、
前記あらかじめ設定されているフィールドは、第1のあらかじめ設定されているフィールド及び第2のあらかじめ設定されているフィールドを含み、
前記第1のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第1のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するためにPSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用され、
前記第2のあらかじめ設定されているフィールドは、前記第2のフィードバック方式によって前記確認情報を伝送するために前記PSFCHによって使用されるリソースを示すのに使用される、請求項14乃至21のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項23】
前記第1の情報は、SCIであり、
前記SCIのフォーマットは、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、
前記第1のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、
前記第2のフォーマットの前記SCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される、請求項14乃至21のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項24】
前記第1の情報は、SCIであり、
前記SCIは、PSFCHのフォーマット情報を含み、前記PSFCHの前記フォーマット情報は、第1のフォーマット及び第2のフォーマットを含み、
前記第1のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第1のフィードバック方式であるということを示すのに使用され、
前記第2のフォーマットの前記PSFCHは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式が、前記第2のフィードバック方式であるということを示すのに使用される、請求項14乃至21のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項25】
当該マルチキャストフィードバック構成装置は、前記第2の端末に前記第1の情報を送信する前に、アクセスネットワークデバイスから第3の情報を受信するように構成される受信機をさらに含み、前記第3の情報は、前記第1のデータの前記フィードバック方式を示す前記情報を含む、請求項14乃至24のうちのいずれか1項に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項26】
前記第3の情報は、システム情報であり、前記システム情報のマスター情報ブロック(MIB)は、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記システム情報のシステム情報ブロック(SIB)は、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングであり、前記RRCシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングであり、前記MACシグナリングは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含むか、又は、
前記第3の情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)であり、前記DCIは、前記第2の端末が使用する前記フィードバック方式を示す前記情報を含む、請求項25に記載のマルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項27】
マルチキャストフィードバック構成方法であって、
第2の端末によって第1の端末から第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、前記第1の端末が前記第2の端末に送信するデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記第1の端末に、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式であり、前記第1の情報は、SCIであり、前記フィードバック方式は、前記SCIのフォーマットによって示される、ステップ、を含む、
マルチキャストフィードバック構成方法。
【請求項28】
マルチキャストフィードバック構成装置であって、
第1の端末から第1の情報を受信するように構成される受信機であって、前記第1の情報は、第1のデータのフィードバック方式を示す情報を含み、前記第1のデータは、第2の端末に送信されるデータパケットであり、前記フィードバック方式は、第1のフィードバック方式又は第2のフィードバック方式であり、前記第1のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報のみをフィードバックするフィードバック方式であり、前記第2のフィードバック方式は、前記第2の端末が、前記データパケットの受信に成功しているということ又は前記データパケットの受信に失敗しているということを示す確認情報をフィードバックするフィードバック方式であり、前記第1の情報は、SCIであり、前記フィードバック方式は、前記SCIのフォーマットによって示される、受信機、を含む、
マルチキャストフィードバック構成装置。
【請求項29】
コンピュータに、請求項1乃至13のうちのいずれか1項又は請求項27に記載の方法を実行させる、プログラム。
【外国語明細書】