(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112894
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20240814BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240814BHJP
H04W 72/121 20230101ALI20240814BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W84/12
H04W72/121
【審査請求】有
【請求項の数】41
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024080398
(22)【出願日】2024-05-16
(62)【分割の表示】P 2022573139の分割
【原出願日】2021-05-28
(31)【優先権主張番号】202010471252.8
(32)【優先日】2020-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011112221.X
(32)【優先日】2020-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011391598.3
(32)【優先日】2020-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011468003.X
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ガン,ミーン
(72)【発明者】
【氏名】ホゥ,ムオンシー
(72)【発明者】
【氏名】ユイ,ジエン
(72)【発明者】
【氏名】リヤーン,ダンダン
(72)【発明者】
【氏名】リー,イーチーン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ユインボー
(72)【発明者】
【氏名】グオ,ユイチェン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】802.11標準に関し、トリガ・フレームの互換性を確保しつつ160MHzよりも大きい帯域幅において上りリンク伝送を実行するために、EHT(extremely high throughput)局をトリガする能力をトリガ・フレームが有することを可能にする通信方法及び装置を提供する。
【解決手段】WLANシステムにおいて、AP(アクセス・ポイント)は、トリガ・フレームを生成する。トリガ・フレームは、共通情報フィールドを含み、共通情報フィールドが、EHT/HE(High Efficient)表示フィールドを含み、EHT/HE表示フィールドが、局が上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するのかEHT PPDUを伝送するのかを示す。APはまた、トリガ・フレームを送信することを含む。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
トリガ・フレームを生成することであって、前記トリガ・フレームが、共通情報フィールドを含み、前記共通情報フィールドが、EHT/HE表示フィールドを含み、前記EHT/HE表示フィールドが、局が上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するのかEHT PPDUを伝送するのかを示す、ことと、
前記トリガ・フレームを送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記EHT/HE表示フィールドが、1ビットを占有する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記EHT/HE表示フィールドが、前記局が、プライマリ160MHz周波数セグメント上で前記HE PPDUを伝送するのか前記EHT PPDUを伝送するのかを具体的に示す、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
セカンダリ160MHz周波数セグメントが、前記EHT PPDUを伝送するために使用される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記トリガ・フレームが、第4のユーザ情報フィールドを含み、前記第4のユーザ情報フィールドが、アソシエーション識別子(AID)サブフィールドと、リソース・ユニット割り当てサブフィールドと、を含み、前記AIDサブフィールドが、1つの局のアソシエーション識別子を示し、前記リソース・ユニット割り当てサブフィールドが、前記1つの局に周波数ドメイン・リソースを割り当てるために使用される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記リソース・ユニット割り当てサブフィールドが、ビットBSを含み、前記ビットBSと前記EHT/HE表示フィールドが、前記1つの局が前記HE PPDUを伝送するのか前記EHT PPDUを伝送するのかを示すために共同で使用される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ビットBSと前記EHT/HE表示フィールドが、前記1つの局が前記HE PPDUを伝送するのか前記EHT PPDUを伝送するのかを示すために共同で使用されることは、
前記ビットBSの値が0である場合、前記EHT/HE表示フィールドが、前記1つの局が前記プライマリ160MHz周波数セグメント上で前記HE PPDUを伝送するのか前記EHT PPDUを伝送するのかを示すために使用される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ビットBSと前記EHT/HE表示フィールドが、前記1つの局が前記HE PPDUを伝送するのか前記EHT PPDUを伝送するのかを示すために共同で使用されることは、
前記ビットBSの値が1である場合、前記1つの局が前記セカンダリ160MHz周波数セグメント上で前記EHT PPDUを伝送する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ビットBSが、前記第4のユーザ情報フィールド内のビットB39を占有している、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記1つの局から上りリンクMACフレームを受信することであって、前記上りリンクMACフレームが、前記第4のユーザ情報フィールド内の前記リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた前記周波数ドメイン・リソース上で伝送される、受信することと、
肯定応答フレームを前記1つの局に送信することと、をさらに含む、請求項5~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記トリガ・フレームが、第3のユーザ情報フィールドを含み、前記第3のユーザ情報フィールドが、前記局の共通情報を搬送する、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第3のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールドの値が、第1のプリセット値である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第3のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数が、802.11ax標準に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記第3のユーザ情報フィールドが、
前記トリガ・フレームの前記共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、
320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のサブフィールドが、2ビットを占有する、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記第4のユーザ情報フィールドが、空間ストリーム割り当てサブフィールドを含み、前記空間ストリーム割り当てサブフィールドが、空間ストリーム開始シーケンス番号フィールドと空間ストリームの数フィールドとを含み、前記空間ストリーム開始シーケンス番号フィールドが、4ビットを占有し、局によって使用される空間ストリームの開始シーケンス番号を示し、前記空間ストリームの数フィールドが、2ビットを占有し、前記局によって使用される空間ストリームの数を示す、請求項5~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記トリガ・フレームの前記共通情報フィールドによって占有されるビット数が、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記局が、802.11ax標準よりも後の802.11標準をサポートする、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
通信方法であって、
トリガ・フレームを受信することであって、前記トリガ・フレームが、共通情報フィールドを含み、前記共通情報フィールドが、EHT/HE表示フィールドを含み、前記EHT/HE表示フィールドが、局が上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するのかEHT PPDUを伝送するのかを示す、ことと、
前記EHT/HE表示フィールドに基づいて、前記1つ以上の周波数セグメント上で上りリンクHE PPDU又はEHT PPDUを送信することと、を含む、方法。
【請求項20】
前記EHT/HE表示フィールドが、1ビットを占有する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記EHT/HE表示フィールドが、前記局が、プライマリ160MHz周波数セグメント上で前記HE PPDUを伝送するのか前記EHT PPDUを伝送するのかを具体的に示す、請求項19又は20に記載の方法。
【請求項22】
セカンダリ160MHz周波数セグメントが、前記EHT PPDUを伝送するために使用される、請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記トリガ・フレームが、第4のユーザ情報フィールドを含み、前記第4のユーザ情報フィールドが、アソシエーション識別子(AID)サブフィールドと、リソース・ユニット割り当てサブフィールドと、を含み、前記AIDサブフィールドが、1つの局のアソシエーション識別子を示し、前記リソース・ユニット割り当てサブフィールドが、前記1つの局に周波数ドメイン・リソースを割り当てるために使用される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記リソース・ユニット割り当てサブフィールは、前記1つの局に割り当てられる前記周波数ドメイン・リソースが位置する周波数セグメントを示すビットBSを含み、
前記EHT/HE表示フィールドに基づいて、前記1つ以上の周波数セグメント上で上りリンクHE PPDU又は上りリンクEHT PPDUを送信することは、
前記EHT/HE表示フィールド及び前記ビットBSに基づいて、前記1つ以上の周波数セグメント上で上りリンクHE PPDU又は上りリンクEHT PPDUを送信することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ビットBSの値が0である場合、前記EHT/HE表示フィールドに基づいて、前記プライマリ160MHz周波数セグメント上で上りリンクHE PPDU又は上りリンクEHT PPDUが送信される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ビットBSの値が1である場合、前記セカンダリ160MHz周波数セグメント上で上りリンクEHT PPDUが送信される、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記ビットBSが、前記第4のユーザ情報フィールド内のビットB39を占有している、請求項24~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記トリガ・フレームが、第3のユーザ情報フィールドを含み、前記第3のユーザ情報フィールドが、前記局の共通情報を搬送する、請求項19~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記第3のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールドの値が、第1のプリセット値である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第3のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数が、802.11ax標準対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである、請求項28又は29に記載の方法。
【請求項31】
前記第3のユーザ情報フィールドが、
前記トリガ・フレームの前記共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、
320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む、請求項28~30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のサブフィールドが、2ビットを占有する、請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記第4のユーザ情報フィールドが、空間ストリーム割り当てサブフィールドを含み、前記空間ストリーム割り当てサブフィールドが、空間ストリーム開始シーケンス番号フィールドと空間ストリームの数フィールドとを含み、前記空間ストリーム開始シーケンス番号フィールドが、4ビットを占有し、局によって使用される空間ストリームの開始シーケンス番号を示し、前記空間ストリームの数フィールドが、2ビットを占有し、前記局によって使用される空間ストリームの数を示す、請求項23~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記トリガ・フレームの前記共通情報フィールドによって占有されるビット数が、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである、請求項19~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記局が、802.11ax標準よりも後の802.11標準をサポートする、請求項19~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
装置であって、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、装置。
【請求項37】
装置であって、請求項19~35のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、装置。
【請求項38】
プログラムであって、コンピュータに請求項1~18のいずれか一項に記載の方法を実行させる、プログラム。
【請求項39】
プログラムであって、コンピュータに請求項19~35のいずれか一項に記載の方法を実行させる、プログラム。
【請求項40】
プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体であって、前記プログラムが実行されたときに、コンピュータが請求項1~18のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータ可読記録媒体。
【請求項41】
プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体であって、前記プログラムが実行されたときに、コンピュータが請求項19~35のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、通信技術の分野に関係し、特に、通信方法及び装置に関係する。
【背景技術】
【0002】
802.11標準は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area network、WLAN)に対する一般標準である。現在、米国電気電子学会(Institute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE)は、802.11ax以降の次世代802.11b標準について議論している。以前の802.11ax標準と比較して、802.11be標準は、極めて高いスループット(extremely high throughput、EHT)のデータ伝送をサポートする。以下、802.11ax標準をサポートするが802.11be標準をサポートしない局は、略して高効率(High Efficient、HE)局と呼ばれ、802.11be標準をサポートする局は、略してEHT局と呼ばれる。
【0003】
802.11ax標準では、アクセス・ポイント(access point、AP)は、上りリンク伝送を実行するためにトリガ・フレームを使用して局をトリガする。次世代802.11標準が適用されるシナリオでは、互換性を維持するべく、同時に上りリンク伝送を実行するためにトリガ・フレームが使用されてHE及びEHTをトリガすべきである。
【0004】
追加的に、802.11ax標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は160MHzであり、802.11be標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は320MHzである。次世代802.11標準が適用されるシナリオでは、より大きな帯域幅を伝送するために、トリガ・フレームが使用されて、EHT局をトリガして、160MHzよりも大きい帯域幅において上りリンク伝送を実行すべきである。
【0005】
したがって、トリガ・フレームの互換性を維持しつつ、トリガ・フレームが160MHzよりも大きい帯域幅で上りリンク伝送を実行するために局をトリガする能力をトリガ・フレームが有することをどのように可能にするかは、産業において解決されるべき緊急の問題である。
【発明の概要】
【0006】
この出願は、トリガ・フレームの互換性を確保しつつ、160MHzよりも大きい帯域幅において上りリンク伝送を実行するためにEHT局をトリガする能力をトリガ・フレームが有することを可能にする通信方法及び装置を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、トリガ・フレームを受信することであって、トリガ・フレームは、第1のユーザ情報フィールドと、1つ以上の第4のユーザ情報フィールドとを含み、第4のユーザ情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、周波数ドメイン・リソースを割り当てることを示し、第1のユーザ情報フィールドの前の第4のユーザ情報フィールドにおけるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、プライマリ160MHzチャネル上に位置し、第1のユーザ情報フィールドの後の第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、セカンダリ160MHzチャネル上に位置し、第4のユーザ情報フィールドは、応答フレームを送信するために局をトリガするために使用される、受信することと、トリガ・フレームを送信することと、を含む、通信方法が提供される。
【0008】
以上の解決策に基づき、トリガ・フレームのユーザ情報リスト・フィールド内に第1のユーザ情報フィールドが存在し、第1のユーザ情報フィールドが使用されて、別のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースが位置する特定の160MHzの周波数ドメインを決定し、トリガ・フレームを使用してリソース・ユニットが320MHzの周波数ドメインにおいて第1の局に割り当てられるようにする。追加的に、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドに1ビットが追加される必要はない。これにより、この出願に提供されるトリガ・フレームが、802.11ax標準におけるトリガ・フレームと互換性があり得ることが確保される。
【0009】
可能な設計では、方法は、1つ以上の局の上りリンクMACフレームを受信することであって、MACフレームは、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソース上で送信される、受信することと、次いで、肯定応答フレームを送信することと、さらに含む。
【0010】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値は、第1のプリセット値であり、第1のプリセット値は、2008~2044又は2046~4095のいずれか1つである。
【0011】
可能な設計では、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1の表示フィールドを含み、第1の表示フィールドの値が第1の値である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、トリガ・フレームを埋めるために使用されるユーザ情報フィールドであり、第1の表示フィールドの値が第2の値である場合、AIDサブフィールドが4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドである。
【0012】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、8ビットを占有し、8ビット内のビットB1~B7は、局によって使用される周波数ドメイン・リソースを併せて示し、8ビット内のビットB0は、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、プライマリ80MHzチャネル又はセカンダリ80MHzチャネル上に位置するかどうかを示す。
【0013】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0014】
可能な設計では、リガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを含み、第3のユーザ情報フィールドは、第1の局の共通情報を搬送し、第1の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートする。このように、トリガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを使用して、第1の局で読み取られる必要のある追加の共通情報を搬送し、トリガ・フレームの共通情報フィールドにビット数が追加される必要がなくなり、これにより、この出願に提供されるトリガ・フレームが、802.11ax標準におけるトリガ・フレームと互換性を持つことができるようにする。言い換えれば、この出願に提供されるトリガ・フレームは、上りリンク伝送を実行するために第1の局をトリガしてもよく、上りリンク伝送を実行するために第2の局をトリガしてもよい。
【0015】
可能な設計において、第3のユーザ情報フィールドは、(1)トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、(2)パンクチャ・パターンを示す第2のサブフィールドと、(3)第1の局が、上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するかEHT PPDUを伝送するかを示す第3のサブフィールドと、(4)320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む。
【0016】
可能な設計では、第1のサブフィールドが1ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第4の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第5の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0017】
可能な設計では、第1のサブフィールドが2ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第6の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第7の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第8の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0018】
可能な設計では、トリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0019】
第2の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、トリガ・フレームを受信することであって、トリガ・フレームは、第1のユーザ情報フィールドと、1つ以上の第4のユーザ情報フィールドとを含み、第4のユーザ情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、周波数ドメイン・リソースを割り当てることを示し、第1のユーザ情報フィールドの前の第4のユーザ情報フィールドにおけるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、プライマリ160MHzチャネル上に位置し、第1のユーザ情報フィールドの後の第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、セカンダリ160MHzチャネル上に位置し、第4のユーザ情報フィールドは、応答フレームを送信するために局をトリガするために使用される、受信することと、トリガ・フレームを解析することと、を含む。
【0020】
可能な設計では、方法は、上りリンクMACフレームを送信することであって、MACフレームは、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソース上で送信される、送信することと、肯定応答フレームを受信することと、をさらに含む。
【0021】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値は、第1のプリセット値であり、第1のプリセット値は、2008~2044又は2046~4095のいずれか1つである。
【0022】
可能な設計では、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1の表示フィールドを含み、第1の表示フィールドの値が第1の値である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、トリガ・フレームを埋めるために使用されるユーザ情報フィールドであり、第1の表示フィールドの値が第2の値である場合、AIDサブフィールドが4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドである。
【0023】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、8ビットを占有し、8ビット内のビットB1~B7は、局によって使用される周波数ドメイン・リソースを併せて示し、8ビット内のビットB0は、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、プライマリ80MHzチャネル又はセカンダリ80MHzチャネル上に位置するかどうかを示す。
【0024】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0025】
可能な設計では、リガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを含み、第3のユーザ情報フィールドは、第1の局の共通情報を搬送し、第1の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートする。
【0026】
可能な設計において、第3のユーザ情報フィールドは、(1)トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、(2)パンクチャ・パターンを示す第2のサブフィールドと、(3)第1の局が、上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するかEHT PPDUを伝送するかを示す第3のサブフィールドと、(4)320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む。
【0027】
可能な設計では、第1のサブフィールドが1ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第4の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第5の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0028】
可能な設計では、第1のサブフィールドが2ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第6の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第7の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第8の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0029】
可能な設計では、トリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0030】
第3の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、トリガ・フレームを生成することであって、トリガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを含み、第3のユーザ情報フィールドは、第1の局の共通情報を搬送し、第1の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートする、生成することと、次いで、トリガ・フレームを送信することと、を含む。
【0031】
可能な設計では、方法は、1つ以上の局の上りリンクMACフレームを受信することであって、MACフレームは、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソース上で送信される、受信することと、次いで、肯定応答フレームを送信することと、さらに含む。
【0032】
可能な設計において、第3のユーザ情報フィールドは、(1)トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、(2)パンクチャ・パターンを示す第2のサブフィールドと、(3)第1の局が、上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するかEHT PPDUを伝送するかを示す第3のサブフィールドと、(4)320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む。
【0033】
可能な設計では、第1のサブフィールドが1ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第4の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第5の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0034】
可能な設計では、第1のサブフィールドが2ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第6の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第7の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第8の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0035】
可能な設計では、トリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0036】
トリガ・フレームは、第1のユーザ情報フィールドと、1つ以上の第4のユーザ情報フィールドとを含み、第4のユーザ情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、周波数ドメイン・リソースを割り当てることを示し、第1のユーザ情報フィールドの前の第4のユーザ情報フィールドにおけるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、プライマリ160MHzチャネル上に位置し、第1のユーザ情報フィールドの後の第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、セカンダリ160MHzチャネル上に位置し、第4のユーザ情報フィールドは、応答フレームを送信するために局をトリガするために使用される。
【0037】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値は、第1のプリセット値であり、第1のプリセット値は、2008~2044又は2046~4095のいずれか1つである。
【0038】
可能な設計では、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1の表示フィールドを含み、第1の表示フィールドの値が第1の値である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、トリガ・フレームを埋めるために使用されるユーザ情報フィールドであり、第1の表示フィールドの値が第2の値である場合、AIDサブフィールドが4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドである。
【0039】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、8ビットを占有し、8ビット内のビットB1~B7は、局によって使用される周波数ドメイン・リソースを併せて示し、8ビット内のビットB0は、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、プライマリ80MHzチャネル又はセカンダリ80MHzチャネル上に位置するかどうかを示す。
【0040】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0041】
第4の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、トリガ・フレームを受信することであって、トリガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを含み、第3のユーザ情報フィールドは、第1の局の共通情報を搬送し、第1の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートする、受信することと、次いで、トリガ・フレームを解析することと、を含む。
【0042】
可能な設計では、方法は、上りリンクMACフレームを送信することであって、MACフレームは、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソース上で送信される、送信することと、肯定応答フレームを受信することと、をさらに含む。
【0043】
可能な設計において、第3のユーザ情報フィールドは、(1)トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、(2)パンクチャ・パターンを示す第2のサブフィールドと、(3)第1の局が、上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するかEHT PPDUを伝送するかを示す第3のサブフィールドと、(4)320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む。
【0044】
可能な設計では、第1のサブフィールドが1ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第4の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第5の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0045】
可能な設計では、第1のサブフィールドが2ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第6の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第7の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第8の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0046】
可能な設計では、トリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0047】
トリガ・フレームは、第1のユーザ情報フィールドと、1つ以上の第4のユーザ情報フィールドとを含み、第4のユーザ情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、周波数ドメイン・リソースを割り当てることを示し、第1のユーザ情報フィールドの前の第4のユーザ情報フィールドにおけるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、プライマリ160MHzチャネル上に位置し、第1のユーザ情報フィールドの後の第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、セカンダリ160MHzチャネル上に位置し、第4のユーザ情報フィールドは、応答フレームを送信するために局をトリガするために使用される。
【0048】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値は、第1のプリセット値であり、第1のプリセット値は、2008~2044又は2046~4095のいずれか1つである。
【0049】
可能な設計では、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1の表示フィールドを含み、第1の表示フィールドの値が第1の値である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、トリガ・フレームを埋めるために使用されるユーザ情報フィールドであり、第1の表示フィールドの値が第2の値である場合、AIDサブフィールドが4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドである。
【0050】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、8ビットを占有し、8ビット内のビットB1~B7は、局によって使用される周波数ドメイン・リソースを併せて示し、8ビット内のビットB0は、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、プライマリ80MHzチャネル又はセカンダリ80MHzチャネル上に位置するかどうかを示す。
【0051】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0052】
第5の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、下りリンクPPDUを生成することであって、下りリンクPPDUは、1つ以上の第1の局に対応するMACフレームを含み、第1の局に対応するMACフレームは、TRS制御フィールドを含み、TRS制御フィールドは、制御情報フィールドを含み、制御情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの全部又は一部は、TRS制御フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドを搬送するMACフレームが送信される160MHzチャネル上に位置する、生成することと、次いで、下りリンクPPDUを送信することと、を含む。
【0053】
可能な設計では、方法は、1つ以上の局によって送信された応答フレームを受信することをさらに含む。
【0054】
第6の態様によれば、通信方法が提供される。方法は、下りリンクPPDUを受信することであって、下りリンクPPDUは、1つ以上の第1の局に対応するMACフレームを含み、第1の局に対応するMACフレームは、TRS制御フィールドを含み、TRS制御フィールドは、制御情報フィールドを含み、制御情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの全部又は一部は、TRS制御フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドを搬送するMACフレームが伝送される160MHzチャネル上に位置する、受信することと、次いで、下りリンクPPDUを解析することと、を含む。
【0055】
可能な設計では、方法は、応答フレームを送信することをさらに含む。
【0056】
第7の態様によれば、処理ユニット及び通信ユニットを含む通信装置が提供される。処理ユニットは、トリガ・フレームを生成するように構成されており、トリガ・フレームは、第1のユーザ情報フィールドと、1つ以上の第4のユーザ情報フィールドとを含み、第4のユーザ情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、周波数ドメイン・リソースを割り当てることを示し、第1のユーザ情報フィールドの前の第4のユーザ情報フィールドにおけるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、プライマリ160MHzチャネル上に位置し、第1のユーザ情報フィールドの後の第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、セカンダリ160MHzチャネル上に位置し、第4のユーザ情報フィールドは、応答フレームを送信するために局をトリガするために使用される。通信ユニットは、トリガ・フレームを送信するように構成されている。
【0057】
可能な設計では、通信ユニットは、1つ以上の局の上りリンクMACフレームを受信することであって、MACフレームは、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソース上で送信される、受信することと、次いで、肯定応答フレームを送信することと、を行うようにさらに構成されている。
【0058】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値は、第1のプリセット値であり、第1のプリセット値は、2008~2044又は2046~4095のいずれか1つである。
【0059】
可能な設計では、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1の表示フィールドを含み、第1の表示フィールドの値が第1の値である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、トリガ・フレームを埋めるために使用されるユーザ情報フィールドであり、第1の表示フィールドの値が第2の値である場合、AIDサブフィールドが4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドである。
【0060】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、8ビットを占有し、8ビット内のビットB1~B7は、局によって使用される周波数ドメイン・リソースを併せて示し、8ビット内のビットB0は、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、プライマリ80MHzチャネル又はセカンダリ80MHzチャネル上に位置するかどうかを示す。
【0061】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0062】
可能な設計では、リガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを含み、第3のユーザ情報フィールドは、第1の局の共通情報を搬送し、第1の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートする。
【0063】
可能な設計において、第3のユーザ情報フィールドは、(1)トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、(2)パンクチャ・パターンを示す第2のサブフィールドと、(3)第1の局が、上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するかEHT PPDUを伝送するかを示す第3のサブフィールドと、(4)320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む。
【0064】
可能な設計では、第1のサブフィールドが1ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第4の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第5の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0065】
可能な設計では、第1のサブフィールドが2ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第6の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第7の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第8の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0066】
可能な設計では、トリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0067】
第8の態様によれば、処理ユニット及び通信ユニットを含む通信装置が提供される。処理ユニットは、トリガ・フレームを受信するように構成されており、トリガ・フレームは、第1のユーザ情報フィールドと、1つ以上の第4のユーザ情報フィールドとを含み、第4のユーザ情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、周波数ドメイン・リソースを割り当てることを示し、第1のユーザ情報フィールドの前の第4のユーザ情報フィールドにおけるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、プライマリ160MHzチャネル上に位置し、第1のユーザ情報フィールドの後の第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、セカンダリ160MHzチャネル上に位置し、第4のユーザ情報フィールドは、応答フレームを送信するために局をトリガするために使用される。処理ユニットは、トリガ・フレームを解析するように構成されている。
【0068】
可能な設計では、通信ユニットは、上りリンクMACフレームを送信することであって、MACフレームは、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソース上で送信される、送信することと、肯定応答フレームを受信することと、を行うようにさらに構成されている。
【0069】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値は、第1のプリセット値であり、第1のプリセット値は、2008~2044又は2046~4095のいずれか1つである。
【0070】
可能な設計では、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1の表示フィールドを含み、第1の表示フィールドの値が第1の値である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、トリガ・フレームを埋めるために使用されるユーザ情報フィールドであり、第1の表示フィールドの値が第2の値である場合、AIDサブフィールドが4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドである。
【0071】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、8ビットを占有し、8ビット内のビットB1~B7は、局によって使用される周波数ドメイン・リソースを併せて示し、8ビット内のビットB0は、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、プライマリ80MHzチャネル又はセカンダリ80MHzチャネル上に位置するかどうかを示す。
【0072】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0073】
可能な設計では、リガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを含み、第3のユーザ情報フィールドは、第1の局の共通情報を搬送し、第1の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートする。
【0074】
可能な設計において、第3のユーザ情報フィールドは、(1)トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、(2)パンクチャ・パターンを示す第2のサブフィールドと、(3)第1の局が、上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するかEHT PPDUを伝送するかを示す第3のサブフィールドと、(4)320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む。
【0075】
可能な設計では、第1のサブフィールドが1ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第4の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第5の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0076】
可能な設計では、第1のサブフィールドが2ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第6の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第7の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第8の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0077】
可能な設計では、トリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0078】
第9の態様によれば、処理ユニット及び通信ユニットを含む通信装置が提供される。処理ユニットは、トリガ・フレームを生成するように構成されており、トリガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを含み、第3のユーザ情報フィールドは、第1の局の共通情報を搬送し、第1の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートする。通信ユニットは、トリガ・フレームを送信するように構成されている。
【0079】
可能な設計では、通信ユニットは、1つ以上の局の上りリンクMACフレームを受信することであって、MACフレームは、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソース上で送信される、受信することと、次いで、肯定応答フレームを送信することと、を行うようにさらに構成されている。
【0080】
可能な設計において、第3のユーザ情報フィールドは、(1)トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、(2)パンクチャ・パターンを示す第2のサブフィールドと、(3)第1の局が、上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するかEHT PPDUを伝送するかを示す第3のサブフィールドと、(4)320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む。
【0081】
可能な設計では、第1のサブフィールドが1ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第4の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第5の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0082】
可能な設計では、第1のサブフィールドが2ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第6の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第7の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第8の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0083】
可能な設計では、トリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0084】
トリガ・フレームは、第1のユーザ情報フィールドと、1つ以上の第4のユーザ情報フィールドとを含み、第4のユーザ情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、周波数ドメイン・リソースを割り当てることを示し、第1のユーザ情報フィールドの前の第4のユーザ情報フィールドにおけるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、プライマリ160MHzチャネル上に位置し、第1のユーザ情報フィールドの後の第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、セカンダリ160MHzチャネル上に位置し、第4のユーザ情報フィールドは、応答フレームを送信するために局をトリガするために使用される。
【0085】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値は、第1のプリセット値であり、第1のプリセット値は、2008~2044又は2046~4095のいずれか1つである。
【0086】
可能な設計では、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1の表示フィールドを含み、第1の表示フィールドの値が第1の値である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、トリガ・フレームを埋めるために使用されるユーザ情報フィールドであり、第1の表示フィールドの値が第2の値である場合、AIDサブフィールドが4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドである。
【0087】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、8ビットを占有し、8ビット内のビットB1~B7は、局によって使用される周波数ドメイン・リソースを併せて示し、8ビット内のビットB0は、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、プライマリ80MHzチャネル又はセカンダリ80MHzチャネル上に位置するかどうかを示す。
【0088】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0089】
第10の態様によれば、処理ユニット及び通信ユニットを含む通信装置が提供される。処理ユニットは、トリガ・フレームを受信するように構成されており、トリガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを含み、第3のユーザ情報フィールドは、第1の局の共通情報を搬送し、第1の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートする。処理ユニットは、トリガ・フレームを解析するように構成されている。
【0090】
可能な設計では、通信ユニットは、上りリンクMACフレームを送信することであって、MACフレームは、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソース上で送信される、送信することと、肯定応答フレームを受信することと、を行うようにさらに構成されている。
【0091】
可能な設計において、第3のユーザ情報フィールドは、(1)トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す第1のサブフィールドと、(2)パンクチャ・パターンを示す第2のサブフィールドと、(3)第1の局が、上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するかEHT PPDUを伝送するかを示す第3のサブフィールドと、(4)320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す第4のサブフィールドのうちの1つ以上を含む。
【0092】
可能な設計では、第1のサブフィールドが1ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第4の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第5の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0093】
可能な設計では、第1のサブフィールドが2ビットを占有する場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第6の値であるときに、上りリンク帯域幅は、160MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第7の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることと、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第8の値であるときに、上りリンク帯域幅は、320MHzであることとのケースを含む。
【0094】
可能な設計では、トリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0095】
トリガ・フレームは、第1のユーザ情報フィールドと、1つ以上の第4のユーザ情報フィールドとを含み、第4のユーザ情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、周波数ドメイン・リソースを割り当てることを示し、第1のユーザ情報フィールドの前の第4のユーザ情報フィールドにおけるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、プライマリ160MHzチャネル上に位置し、第1のユーザ情報フィールドの後の第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、セカンダリ160MHzチャネル上に位置し、第4のユーザ情報フィールドは、応答フレームを送信するために局をトリガするために使用される。
【0096】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値は、第1のプリセット値であり、第1のプリセット値は、2008~2044又は2046~4095のいずれか1つである。
【0097】
可能な設計では、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1の表示フィールドを含み、第1の表示フィールドの値が第1の値である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、トリガ・フレームを埋めるために使用されるユーザ情報フィールドであり、第1の表示フィールドの値が第2の値である場合、AIDサブフィールドが4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドである。
【0098】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、8ビットを占有し、8ビット内のビットB1~B7は、局によって使用される周波数ドメイン・リソースを併せて示し、8ビット内のビットB0は、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、プライマリ80MHzチャネル又はセカンダリ80MHzチャネル上に位置するかどうかを示す。
【0099】
可能な設計では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0100】
第11の態様によれば、処理ユニット及び通信ユニットを含む通信装置が提供される。方法は、下りリンクPPDUを生成するように構成されており、下りリンクPPDUは、1つ以上の第1の局に対応するMACフレームを含み、第1の局に対応するMACフレームは、TRS制御フィールドを含み、TRS制御フィールドは、制御情報フィールドを含み、制御情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの全部又は一部は、TRS制御フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドを搬送するMACフレームが伝送される160MHzチャネル上に位置する。通信ユニットは、下りリンクPPDUを送信するように構成されている。
【0101】
可能な設計では、通信ユニットは、1つ以上の局によって送信された応答フレームを受信することをさらに含む。
【0102】
第12の態様によれば、処理ユニット及び通信ユニットを含む通信装置が提供される。処理ユニットは、下りリンクPPDUを受信するように構成されており、下りリンクPPDUは、1つ以上の第1の局に対応するMACフレームを含み、第1の局に対応するMACフレームは、TRS制御フィールドを含み、TRS制御フィールドは、制御情報フィールドを含み、制御情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの全部又は一部は、TRS制御フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドを搬送するMACフレームが伝送される160MHzチャネル上に位置する。処理ユニットは、下りリンクPPDUを解析するように構成されている。
【0103】
可能な設計では、処理ユニットは、応答フレームを送信するようにさらに構成されている。
【0104】
第13の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、プロセッサ及び通信インターフェースを含み、プロセッサ及び通信インターフェースは、第1の態様~第6の態様のいずれか1つに提供される任意の方法を実装するように構成されている。プロセッサは、対応する方法において処理アクションを実行するように構成されており、通信インターフェースは、対応する方法において受信/送信アクションを実行するように構成されている。
【0105】
第14の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶し、コンピュータ命令がコンピュータ上で動作されるときに、コンピュータは、第1の態様~第6の態様のいずれか1つに提供された任意の方法を実行することが可能となる。
【0106】
第15の態様によれば、コンピュータ命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ命令がコンピュータ上で動作されるときに、コンピュータは、第1の態様~第6の態様のいずれか1つに提供された任意の方法を実行することが可能となる。
【0107】
第16の態様によれば、処理回路及びトランシーバ・ピンを含むチップが提供される。処理回路及びトランシーバ・ピンは、第1の態様~第6の態様のいずれか1つに提供された任意の方法を実装するように構成されている。処理回路は、対応する方法において処理アクションを実行するように構成されており、トランシーバ・ピンは、対応する方法において受信/送信アクションを実行するように構成されている。
【0108】
第7の態様~第16の態様の任意の設計によってもたらされる技術的効果については、第1の態様~第6の態様の対応する設計によってもたらされる技術的効果を参照することに留意されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【
図1】802.11ax標準における80MHzの周波数セグメントにおけるトーン分布の概略図である。
【0110】
【
図2】802.11be標準における80MHzの周波数セグメントにおけるトーン分布の概略図である。
【0111】
【
図3】160MHz帯域幅におけるチャネル分布の概略図である。
【0112】
【
図4】トリガ・ベースでスケジューリングされる上りリンク伝送方法のフローチャートである。
【0113】
【
図5】802.11ax標準におけるトリガ・フレームのフレーム・フォーマットの概略図である。
【0114】
【
図6】802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドの構造の概略図である。
【0115】
【
図7】802.11ax標準におけるトリガ・フレームのユーザ情報フィールドの構成の概略図である。
【0116】
【
図8】この出願の一実施形態による通信方法の概略フローチャートである。
【0117】
【
図9】この出願の一実施形態によるユーザ情報リスト・フィールドの構造の概略図である。
【0118】
【
図10】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図11】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図12】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図13】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図14】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図15】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図16】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図17】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図18】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図19】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図20】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図21】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図22】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図23】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図24】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図25】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【0119】
【
図26】この出願の一実施形態による80MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図27】この出願の一実施形態による80MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図28】この出願の一実施形態による80MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図29】この出願の一実施形態による80MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【0120】
【
図30】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図31】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図32】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図33】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図34】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図35】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図36】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図37】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図38】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図39】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図40】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図41】この出願の一実施形態による160MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【0121】
【
図42】この出願の一実施形態による240MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図43】この出願の一実施形態による240MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図44】この出願の一実施形態による240MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図45】この出願の一実施形態による240MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図46】この出願の一実施形態による240MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図47】この出願の一実施形態による240MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図48】この出願の一実施形態による240MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図49】この出願の一実施形態による240MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図50】この出願の一実施形態による240MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【0122】
【
図51】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図52】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図53】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図54】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図55】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図56】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図57】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図58】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図59】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図60】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図61】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【
図62】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの概略図である。
【0123】
【
図63】この出願の一実施形態によるユーザ情報リスト・フィールドの構造の概略図である。
【0124】
【
図64】この出願の一実施形態によるユーザ情報リスト・フィールドの構造の概略図である。
【0125】
【
図65】この出願の一実施形態による上りリンク・マルチユーザPPDUの構造の概略図である。
【0126】
【
図66】802.11ax標準における制御情報フィールドの構造の概略図である。
【0127】
【
図67】この出願の一実施形態による通信方法の概略フローチャートである。
【0128】
【
図68】この出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0129】
【
図69】この出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0130】
【
図70】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図71】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図72】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図73】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図74】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図75】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図76】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図77】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図78】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図79】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図80】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図81】この出願の一実施形態による320MHz帯域幅におけるラージ・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【0131】
【
図82】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図83】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図84】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【
図85】この出願の一実施形態によるスモール・リソース・ユニット組み合わせの他の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0132】
この出願の説明では、別段の定めがない限り、「/」は「又は」を意味する。例えば、A/Bは、A又はBを表してもよい。本明細書における「及び/又は」の用語は、関連するオブジェクト間の関連関係のみを説明し、3つの関係があり得ることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、A及びBの両方が存在し、Bのみが存在するという3つのケースを表してもよい。追加的に、「少なくとも1つ」とは、1つ以上を意味し、「複数の」とは、2つ以上を意味する。「第1」、「第2」などの用語は、数及び実行順序を制限するものではなく、「第1」、「第2」などの用語は、明確な差異を指示するものではない。
【0133】
この出願では、「例」、「例えば」などの語は、例、例示又は説明を与えることを表すために使用されることに留意されたい。この出願では、「例」又は「例えば」として説明される任意の実施形態又は設計スキームは、別の実施形態又は設計スキームよりもより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。正確には、「例」、「例えば」などの語の使用は、特定の方式で相対的な概念を提示することを意図している。
【0134】
この出願に提供される技術解決策は、WLANシナリオに適用可能であってもよく、さらに、IEEE 802.11システム標準、例えば、IEEE 802.11ax標準の次世代802.11b標準又は次の次世代標準にも適用可能であってもよい。この出願の技術的解決策の用途シナリオは、アクセス・ポイント(access point、AP)と局(station、STA)との間の通信、AP間の通信、及びSTA間の通信などを含む。
【0135】
この出願におけるSTAは、様々なユーザ端末、ユーザ装置、アクセス装置、加入者局、加入者ユニット、モバイル局、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、又は無線通信機能を有する他のデバイスであってもよい。ユーザ端末は、様々なハンドヘルド・デバイス、車両搭載デバイス、ウェアラブル・デバイス、無線通信機能を有するコンピューティング・デバイス、又は無線モデムに接続された他の処理デバイスを含み、様々な形態のユーザ機器(user equipment、UE)、モバイル局(mobile station、MS)、端末(terminal)、端末デバイス(terminal device)、携帯通信デバイス、ハンドヘルド・デバイス、ポータブル・コンピューティング・デバイス、娯楽デバイス、ゲーム・デバイス又はシステム、及び全地球測位システムデバイス、又は無線媒体を介してネットワーク通信を実行するように構成されている任意の他の好適なデバイスを含み得る。本明細書では、説明を容易にするために、上述のデバイスは、まとめて局又はSTAと呼ばれる。
【0136】
この出願におけるアクセス・ポイントAPは、無線通信ネットワーク内に展開され、アクセス・ポイントAPに関連するSTAに無線通信機能を提供する装置である。アクセス・ポイントAPは、通信システムのハブとして使用されてもよく、基地局、ルータ、ゲートウェイ、リピータ、通信サーバ、スイッチ、又はブリッジなどの通信デバイスであってもよい。代替的には、基地局は、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局などを含んでもよい。本明細書では、説明を容易にするために、上述のデバイスは、まとめてアクセス・ポイントAPと呼ばれる。
【0137】
この出願における技術的解決策の理解を容易にするために、以下、この出願における用語について最初に簡単に説明する。
【0138】
1.この出願における用語の略語
【表1-1】
【表1-2】
【0139】
2.802.11標準
【0140】
WLANは802.11a/gから開始、802.11nと802.11acを経由し、現在議論中の802.11axと802.11be経由する。802.11a/g、802.11n、802.11ac、802.11ax及び802.11beの許容される伝送帯域幅とサポートされる最大データ・レートについては、表2を参照のこと。
【表2】
【0141】
802.11n標準は高いスループット(High Throughput、HT)とも呼ばれ、802.11ac標準は非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)と呼ばれ、802.11ax (Wi-Fi 6)はHEと呼ばれ、802.11be (Wi-Fi 7)は極めて高いスループット(Extremely High Throughput、EHT)と呼ばれる。802.11a/b/gなどのHTの前の標準は、まとめて高くないスループット(Non-HT)と呼ばれる。802.11bでは、非直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)モードが使用される。したがって、表2には802.11bはリストされていない。
【0142】
3.チャネル
【0143】
チャネルは周波数ドメイン・リソースである。チャネルは、別の名称、例えば、周波数バンド、周波数セグメント、又は周波数ドメインを有してもよい。この出願の実施形態は、それらに制限されない。現在、WLANシステムは、複数のチャネル帯域幅値、例えば、20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、及び320MHzを定義する。説明を容易にするために、帯域幅値がxであるチャネルは、略してxMHzチャネルと呼ばれてもよい。例えば、320MHzチャネルは、帯域幅値が320MHzであるチャネルである。
【0144】
320MHz帯域幅及び160MHz帯域幅は、不連続周波数セグメントをさらに含んでもよい。例えば、320MHz帯域幅の形態は160+160MHzチャネルであり、160+160MHzチャネルは2つの不連続な160MHzサブチャネルを含むチャネルである。
【0145】
4.RU
【0146】
RUは周波数ドメイン・リソースである。RUは、1つ以上のトーン(tones)を含む。現在、無線LANシステムでは、以下のタイプのRUが定義されている。すなわち、26トーンRU(すなわち、1つのRUが26トーンを含む)、52トーンRU(すなわち、1つのRUが52トーンを含む)、106トーンRU(すなわち、1つのRUが106トーンを含む)、242トーンRU(すなわち、1つのRUが242トーンを含む)、484トーンRU(すなわち、1つのRUが484トーンを含む)、996トーンRU(すなわち、1つのRUが996トーンを含む)、2x996トーンRU(すなわち、1つのRUが2x996トーンを含む)、4x996トーンRU(すなわち、1つのRUが4x996トーンを含む)などである。任意選択で、WLANシステムにおいて3x996トーンRU(すなわち、1つのRUが3x996トーンを含む)がさらに存在してもよい。
【0147】
5.トーン
【0148】
トーンは周波数ドメイン・リソースである。トーンには、ヌル・トーン、データ及びパイロット・トーン、ガード(guard)トーン、及びダイレクト・カレント・トーンを含む。
【0149】
6.802.11ax標準における80MHzの周波数セグメントにおけるトーン分布
【0150】
図1に示すように、802.11ax標準における80MHzチャネルは、26トーンRU、52トーンRU、106トーンRU、242トーンRU、484トーンRU、及び996トーンRUをサポートしてもよい。具体的には、80MHzチャネルは、1つの996トーンRUを含むことができる。代替的には、80MHzチャネルは、1つ以上の26トーンRU、1つ以上の52トーンRU、1つ以上の106トーンRU、1つ以上の242トーンRU、及び/又は1つ以上の484トーンRUを含んでもよい。
【0151】
図1が垂直に配置されている場合、
図1の最も左側の部分が最低周波数と考えられ、
図1の最も右側の部分が最高周波数と考えられてもよい。80MHzチャネル上の26トーンRUは、RU1~RU37を取得するために、左から右へそれぞれナンバリングされてもよい。80MHzチャネル上の52トーンRUは、RU1~RU16を取得するために、左から右へそれぞれナンバリングされてもよい。80MHzチャネル上の106トーンRUは、RU1~RU8を取得するために、左から右へそれぞれナンバリングされてもよい。80MHzチャネル上の242トーンRUは、RU1~RU4を取得するために、左から右へそれぞれナンバリングされてもよい。80MHzチャネル上の484トーンRUは、RU1とRU 2を取得するために、左から右へそれぞれナンバリングされてもよい。また、RU1を取得するために、80MHzチャネル上の996トーンRUが左から右へナンバリングされてもよい。代替的には、前述の数字は、周波数の降順にナンバリングされてもよい。
【0152】
追加的に、802.11ax標準における80+80MHz/160MHzチャネルは、2つの80MHzチャネルの組み合わせと考えられてもよい。
【0153】
7.160MHz帯域幅におけるチャネル分布
【0154】
図3に示すように、160MHzチャネルは、8つの20MHzチャネルに分割されてもよい。8つの20MHzチャネルは、周波数の降順に順次ナンバリングされてもよいし、周波数の昇順に順次ナンバリングされてもよい。
図3では、チャネル1がプライマリ20MHzチャネルとして使用されてもよく、チャネル2をセカンダリ20MHzチャネルとして使用されてもよい。チャネル1及びチャネル2は、プライマリ40MHzチャネルとしてアグリゲートされてもよく、チャネル3及びチャネル4は、セカンダリ40MHzチャネルとしてアグリゲートされてもよい。チャネル1~チャネル4は、プライマリ80MHzチャネルとしてアグリゲートされてもよく、チャネル5~チャネル8は、セカンダリ80MHzチャネルとしてアグリゲートされてもよい。
【0155】
プライマリ20MHzチャネルは、必ずしも20MHzの始まりに位置しているわけではないことに留意されたい。例えば、チャネル3はプライマリ20MHzチャネルとして使用されてもよく、チャネル4はセカンダリ20MHzチャネルとして使用されてもよく、チャネル3及びチャネル4はプライマリ40MHzチャネルとしてアグリゲートされてもよく、チャネル1及びチャネル2はセカンダリ40MHzチャネルとしてアグリゲートされてもよく、チャネル1~チャネル4はプライマリ80MHzチャネルとしてアグリゲートされてもよく、チャネル5~チャネル8はセカンダリ80MHzチャネルとしてアグリゲートされてもよい。
【0156】
代替的には、セカンダリチャネルは、別の名前、例えば、従属チャネル又は補助チャネルを有してもよい。この出願の実施形態は、それらに制限されない。
【0157】
8.第1の局及び第2の局
【0158】
第1の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートする。例えば、第1の局は802.11be標準をサポートし、第1の局は802.11be標準の次世代802.11標準をサポートする。第1の局は、以前の標準プロトコルと下位互換性があり、例えば、802.11ax標準及び802.11ax標準の前の802.11標準をサポートしてもよいと理解されたい。
【0159】
第2の局は、802.11ax標準の後の802.11標準をサポートしない。例えば、第2の局は802.11be標準をサポートしない。第2の局は、802.11ax標準及び802.11ax標準の前の802.11標準をサポートしないことがあると理解されよう。
【0160】
以上、この出願の実施態様において使用される用語を説明し、詳細については、以下では再度説明されない。
【0161】
802.11ax標準は、トリガ・ベースでスケジュールされる上りリンク伝送方法を導入しており、この方法の手順が
図4に示される。
【0162】
最初に、APはトリガ・フレームを送信する。トリガ・フレームは、リソース・スケジューリング情報と、上りリンク・サブPPDUを送信するために1つ以上の局によって使用される別のパラメータを含む。
【0163】
局は、トリガ・フレームを受信し、トリガ・フレームから、局のAIDに一致するユーザ情報フィールドを解析する。次いで、局は、ユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示されたRU上で、高効率トリガ・ベースの物理層プロトコル・データ・ユニット(high efficient trigger based physical layer protocol data unit、HE TB PPDU)のHE変調部を送信する。HE変調部は、高効率ショート・トレーニング・フィールド(high efficient short training field、HE‐STF)、高効率ロング・トレーニング・フィールド(high efficient long training field、HE‐LTF)、及びデータ・フィールドを含む。データ・フィールドの符号化及び変調パラメータは、対応するユーザ情報フィールド内のMCSフィールドによって示される。
図4に示すように、高効率トリガ・ベースの物理層プロトコル・データ・ユニットの共通物理層プリアンブルは、ユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示されるRUが位置する1つ以上の20MHzチャネル上で送信される。共通物理層プリアンブルは、レガシー・ショート・トレーニング・フィールド、レガシー・ロング・トレーニング・フィールド、レガシー信号フィールド、反復レガシー信号フィールド、及び高効率信号フィールドAを含む。
【0164】
APは上りリンク・マルチユーザPPDUを受信し、上りリンク・マルチユーザPPDUは、1つ以上の局によって送信された上りリンク・サブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームで応答する。1つ以上の局に送信される肯定応答フレームは、下りリンク直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access、OFDMA)の形態で送信されてもよいし、non-HT複製伝送形態で送信されてもよい。
【0165】
図5は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームのフレーム・フォーマットを示す。トリガ・フレームは、フレーム制御(frame control)フィールド、継続時間(duration)フィールド、受信アドレス(receiving address、RA)フィールド、送信アドレス(transmitting address、TA)フィールド、共通情報(common info)フィールド、ユーザ情報リスト(user info list)フィールド、パディング(padding)フィールド、フレーム・チェック・シーケンス(frame check sequence、FCS)フィールドを含む。
【0166】
共通情報フィールドは、すべての局によって読み取られる必要がある共通情報を含む。
図6に示すように、共通情報フィールドは、トリガ・タイプ(trigger type)サブフィールド、上りリンク長(UL length)サブフィールド、より多くのトリガ・フレーム(more TF)サブフィールド、キャリア・センシング必要(CS required)サブフィールド、上りリンク帯域幅(UL bandwidth)サブフィールド、ガード間隔及びHEロング・トレーニング・フィールド・タイプ(GI and HE-LTF type)サブフィールド、及びMU-MIMO HE-LTFモード(MU-MIMO HE-LTF mode)サブフィールド、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性(number of HE-LTF symbols and Midamble periodicity)サブフィールド、上りリンク空間時間ブロック・コーディング(UL STBC)サブフィールド、LDPC追加シンボル・セグメント(LDPC extra symbol segment)サブフィールド、AP送信電力(AP TX power)サブフィールド、プレFECパディング・ファクタ(Pre-FEC padding factor)サブフィールド、パケット拡張不明瞭性除去(PE disambiguity)サブフィールド、上りリンク空間再利用(UL spatial reuse)サブフィールド、ドップラー(Doppler)サブフィールド 上りリンクHE-SIG-A2予約済み(UL HE-SIG-A2 Reserved)サブフィールド、予約済み(reserved)サブフィールド、及びトリガ依存共通情報(trigger dependent Common info)フィールドを含む。
【0167】
以下、トリガ・フレームの共通情報フィールド内のいくつかのフィールドについて簡単に説明する。
【0168】
1.共通情報フィールド内のトリガ・タイプ・サブフィールド
【0169】
トリガ・タイプのサブフィールドは4ビットを占有し、トリガ・フレームのタイプを示す。従来の技術では、トリガ・タイプ・サブフィールドの値とトリガ・フレームのタイプとの対応については、表3を参照のこと。
【表3】
【0170】
2.共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールド
【0171】
上りリンク帯域幅サブフィールドは2ビットを占有し、上りリンク帯域幅を示す。従来技術では、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が0であるときに、上りリンク帯域幅が20MHzであることを示し、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が1であるときに、上りリンク帯域幅が40MHzであることを示し、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が2であるときに、上りリンク帯域幅が80MHzであることを示し、上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3であるときに、上りリンク帯域幅が160MHzであることを示す。
【0172】
3.共通情報フィールド内のHE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドとドップラー・サブフィールド
【0173】
HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは3ビットを占有し、ドップラー・サブフィールドは1ビットを占有する。HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、ドップラー・サブフィールドと組み合わせて使用される。
【0174】
具体的には、ドップラー・サブフィールドの値が0であるときに、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールド内の3ビットは、HE-LTFシンボルの数を示す。具体的には、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が0であるときに、HE-LTFシンボルの数が1であることを示し、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が1であるときに、HE-LTFシンボルの数が2であることを示し、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が2であるときに、HE-LTFシンボルの数が4であることを示し、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が3であるときに、HE-LTFシンボルの数が6であることを示し、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が4であるときに、HE-LTFシンボルの数が8であることを示し、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの別の値は、予約済みの値である。
【0175】
ドップラー・サブフィールドの値が1であるときに、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールド内の最初の2ビットは、HE-LTFシンボルの数を示し、HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールド内の第3のビットは、ミッドアンブル周期性を示す。具体的には、最初の2ビットの値が0であるときに、HE-LTFシンボルの数が1であることを示し、最初の2ビットの値が1であるときに、HE-LTFシンボルの数が2であることを示し、最初の2ビットの値が2であるときに、HE-LTFシンボルの数が4であることを示し、最初の2ビットの値3は、予約済みの値である。HE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールド内の第3のビットの値が0であるときに、ミッドアンブル周期性が10シンボルであることを示し、第3のビットの値が1であるときに、ミッドアンブル周期性が20シンボルであることを示す。
【0176】
以上、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールド内のいくつかのフィールドについて説明したが、以下、詳細は再度説明されない。
【0177】
トリガ・フレームのユーザ情報リスト・フィールドは、複数のユーザ情報フィールドを含んでもよい。802.11ax標準では、ユーザ情報フィールドの構造を
図7に示してもよい。ユーザ情報フィールドは、AIDサブフィールド、リソース・ユニット(RU allocation)割り当てサブフィールド、上りリンク前方エラー訂正コーディング・タイプ・サブフィールド(UL FEC coding type)、上りリンク変調及びコーディング・スキーム(UL HE-MCS)サブフィールド、上りリンク・デュアルキャリア変調(UL DCM)サブフィールド、空間ストリーム割り当て/ランダム・アクセスRU情報(SS allocation/RA-RU information)サブフィールド、上りリンク・ターゲット受信信号強度インジケータ(UL target RSSI)サブフィールド、予約済み(reserved)サブフィールド、及びトリガ依存ユーザ情報(trigger dependent user info)サブフィールドを含んでもよい。
【0178】
以下、ユーザ情報フィールド内のいくつかのフィールドについて簡単に説明する。
【0179】
ユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド
【0180】
802.11ax標準では、AIDサブフィールドの値及び意味については、表4を参照のこと。
【表4】
【0181】
言い換えれば、802.11ax標準では、ユーザ情報フィールドのAIDサブフィールド内の値が0又は2045である場合、ユーザ情報フィールドは、1つ以上の連続したランダム・アクセスRUを管理局に割り当てるために使用される。ユーザ情報フィールドのAIDサブフィールド内の値が1~2007の任意の値である場合、ユーザ情報フィールドは、AIDがAIDサブフィールド内の値と一致する局によって読み取られる必要がある情報を搬送するために使用される。ユーザ情報フィールドのAIDサブフィールド内の値が2046である場合、ユーザ情報フィールドは未割り当てRUを示す。ユーザ情報フィールドのAIDサブフィールド内の値が4095である場合、ユーザ情報フィールドはパディング・フィールドとして使用される。追加的に、802.11ax標準では、AIDサブフィールドの2008~2044及び2047~4094の値は依然として予約済み値であり、定義されない。
【0182】
AIDサブフィールドはまた、AID12サブフィールドとして示されてもよく、以下、詳細は再度説明されない。
【0183】
ユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールド
【0184】
802.11ax標準では、リソース単位割り当てサブフィールドと共通情報フィールドの上りリンク帯域幅サブフィールドは、割り当てられたRUのサイズ及び位置を併せて示してもよい。ソートは、最下位ビットから最上位ビットまで実行され、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内の8ビットは、ビットB0~B7としてナンバリングされる。具体的には、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB1~B7(第2のビット~第8のビット)の符号化については、表5を参照のこと。例えば、表5の第2の行が、一例として使用される。ビットB1~B7の値0~8は、それぞれ(respectively)26トーンRU1~RU9に対応する。
【表5】
【0185】
80MHzチャネル上の様々なトーンタイプ及び様々な数のRUの特定の位置は、上述されてもよい。
【0186】
例えば、上りリンク帯域幅サブフィールドによって示される上りリンク帯域幅が80MHzで、ビットB1~B7の値が0である場合、80MHzチャネル上の26トーンRU 1が割り当てられていることを示す。
【0187】
追加的に、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB0(すなわち、第1のビット)は、ビットB1~B7によって割り当てられたリソース・ユニットが位置する80MHzチャネルを示す。具体的には、ビットB0の値が0であるときに、ビットB1~B7によって割り当てられたリソース・ユニットがプライマリ80MHzのチャネル上にあることを示す。ビットB0の値が1であるときに、ビットB1~B7によって割り当てられたリソース・ユニットがセカンダリ80MHzチャネル上にあることを示す。上りリンク帯域幅が80MHz以下である場合、ビットB0はデフォルトで0に設定される。
【0188】
802.11axにおけるOFDMA伝送では、APは伝送のために局に1つのリソース・ユニットしか割り当てることができないことに留意されたい。
【0189】
3.ユーザ情報フィールド内の空間ストリーム割り当て/ランダム・アクセスRU情報サブフィールド
【0190】
ユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値が0又は2045である場合、空間ストリーム割り当て/ランダム・アクセスRU情報サブフィールドは、ランダム・アクセスRU情報サブフィールドとして実際に使用され、ランダム・アクセスRU情報を示す。ユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値が0又は2045でない場合、空間ストリーム割り当て/ランダム・アクセスRU情報サブフィールドは、空間ストリーム割り当てサブフィールドとして実際に使用され、空間ストリームを割り当てるために使用される。
【0191】
802.11ax標準では、空間ストリーム割り当てサブフィールドは6ビットを占有する。空間ストリーム割り当てサブフィールドは、空間ストリーム開始シーケンス番号フィールドと、空間ストリームの数フィールドとを含む。空間ストリーム開始シーケンス番号フィールドは3ビットを占有し、空間ストリーム開始シーケンス番号を示す。空間ストリームの数フィールドは3ビットを占有し、空間ストリームの数を示す。
【0192】
以上、802.11ax標準におけるユーザ情報フィールド内のいくつかのフィールドについて説明したが、以下、詳細は再度説明されない。
【0193】
802.11ax標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は160MHzであり、802.11be標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は320MHzである。802.11ax標準におけるトリガ・フレームは、より大きな帯域幅(例えば、240MHz又は320MHz)において上りリンク伝送を実行するように第1の局をトリガすることができない。したがって、この出願は、より大きな帯域幅において上りリンク伝送を実行するように第1の局をトリガするためのトリガ・フレームを提供する。追加的に、第1の局と第2の局によって実行されるハイブリッド伝送をサポートするために、この出願に提供されるトリガ・フレームは、802.11ax標準におけるトリガ・フレームとある程度互換性があることができる。
【0194】
特定の用途シナリオを参照して、以下、この出願に提供されるトリガ・フレームのフレーム・フォーマット及び使用方法を具体的に説明する。
【0195】
図8は、この出願の一実施形態による通信方法を示す。本方法は、以下のステップを含む。
【0196】
S101:APはトリガ・フレームを生成する。
【0197】
任意選択で、トリガ・フレームは、既存の802.11ax標準におけるトリガ・フレームのタイプを使用する。言い換えれば、トリガ・フレームの共通情報フィールド内のトリガ・タイプ・フィールドの値は{0,1,2,3,4,5,6,7}のうちの1つである。
【0198】
任意選択で、ステップS101において言及されたトリガ・フレームは、STAによって生成されてもよい。次いで、STAはトリガ・フレームをAPに送信して、応答フレームを送信するようにAPをトリガする。
【0199】
この出願のこの実施形態では、802.11axとの互換性をサポートするために、この出願に提供されるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0200】
任意選択で、この出願に提供されるトリガ・フレームは、以下の実装のうちの1つ以上を使用してもよい。
【0201】
実装1:
図9に示すように、トリガ・フレームのユーザ情報リスト・フィールドは、第1のユーザ情報フィールドと、1つ以上の第4のユーザ情報フィールドとを含む。第4のユーザ情報フィールドは、応答フレームを送信するように1つの局をトリガするために使用される。応答フレームは、データ・フレーム、管理フレーム、又は制御フレームであってもよい。第4のユーザ情報フィールド内のAIDサブフィールド内の値は、関連局のAIDであってもよいし、複数の関連局によってランダム競合を実行するために使用されるAID(例えば、0)であってもよいし、複数の非関連局によってランダム競合を実行するために使用されるADI(例えば、2045)であってもよい。
【0202】
任意選択で、トリガ・フレームは、パディングのために使用されるユーザ情報フィールド及び/又は未割り当てリソース・ユニットを示すために使用されるユーザ情報フィールドのうちの1つ以上をさらに含む。
【0203】
第4のユーザ情報フィールドが第1のユーザ情報フィールドの前に位置する場合、第4のユーザ情報フィールドに含まれるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、第1の160MHzチャネル上に位置する。第4のユーザ情報フィールドが第1のユーザ情報フィールドの後に位置する場合、第4のユーザ情報フィールドに含まれるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、第2の160MHzチャネル上に位置する。
【0204】
任意選択で、以下の設計のうちの1つが、第1の160MHzチャネル及び第2の160MHzチャネルのために使用されてもよく、第1の160MHzチャネル及び第2の160MHzチャネルは、この出願のすべての実施形態に適用される。
【0205】
設計1:第1の160MHzチャネルはプライマリ160MHzチャネルであり、第2の160MHzチャネルはセカンダリ160MHzチャネルである。
【0206】
設計2:第1の160MHzチャネルはセカンダリ160MHzチャネルであり、第2の160MHzチャネルはプライマリ160MHzチャネルである。
【0207】
設計3:第1の160MHzチャネルは320MHz帯域幅における周波数の昇順において第1の160MHzチャネルであり、第2の160MHzチャネルは320MHz帯域幅における周波数の昇順において第2の160MHzチャネルである。
【0208】
設計4:第1の160MHzチャネルは320MHz帯域幅における周波数の降順において第1の160MHzチャネルであり、第2の160MHzチャネルは320MHz帯域幅における周波数の降順において第2の160MHzチャネルである。
【0209】
周波数ドメイン・リソースは、1つ以上のRUを含んでもよい。この出願のこの実施形態では、周波数ドメイン・リソースが複数のRUを含む場合、周波数ドメイン・リソースは、リソース・ユニット組み合わせとも呼ばれる。任意選択で、リソース・ユニット組み合わせは、第1のリソース・ユニット組み合わせ、第2のリソース・ユニット組み合わせ、第3のリソース・ユニット組み合わせ、第4のリソース・ユニット組み合わせ、第5のリソース・ユニット組み合わせ、第6のリソース・ユニット組み合わせ、第7のリソース・ユニット組み合わせ、第8のリソース・ユニット組み合わせ、又は第9のリソース・ユニット組み合わせであってもよい。
【0210】
第1のリソース・ユニット組み合わせは、20MHz帯域幅における1つの26トーンRUと1つの52トーンRUを含む。
【0211】
第2のリソース・ユニット組み合わせは、80MHz帯域幅における1つの242トーンRUと1つの484トーンRUを含む。
【0212】
第3のリソース・ユニット組み合わせは、160MHz帯域幅における1つの484トーンRUと1つの996トーンRUを含む。
【0213】
第4のリソース・ユニット組み合わせは、160MHz帯域幅における1つの242トーンRU、1つの484トーンRU、及び1つの996トーンRUを含む。
【0214】
第5のリソース・ユニット組み合わせは、240MHz帯域幅における1つの484トーンRUと2つの996トーンRUを含む。
【0215】
第6のリソース・ユニット組み合わせは、240MHz帯域幅における2つの996トーンRUを含む。
【0216】
第7のリソース・ユニット組み合わせは、320MHz帯域幅における1つの484トーンRUと3つの996トーンRUを含む。
【0217】
第8のリソース・ユニット組み合わせは、320MHz帯域幅における3つの996トーンRUを含む。
【0218】
第9のリソース・ユニット組み合わせは、20MHz帯域幅における1つの106トーンRUと1つの26トーンRUを含む。
【0219】
この出願のこの実施形態では、名称付けを容易にするために、第1のリソース・ユニット組み合わせ及び第9のリソース・ユニット組み合わせは、まとめてスモール・リソース・ユニット組み合わせと呼ばれてもよく、第2のリソース・ユニット組み合わせ~第8のリソース・ユニット組み合わせは、まとめてラージ・リソース・ユニット組み合わせと呼ばれてもよい。
【0220】
リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が第1の160MHzチャネル上に位置することは、(1)リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースが160MHz帯域幅以下である場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースのすべてが、第1の160MHzチャネル上に位置すること、及び(2)リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソース・スパンが160MHz帯域幅よりも大きい場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部が、第1の160MHzチャネル上に位置することを意味すると理解されよう。例えば、周波数ドメイン・リソースは、プライマリ160MHzにおける第1の996トーンRUと、セカンダリ160MHzにおける2x996トーンRUとを含む。
【0221】
リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が第2の160MHzチャネル上に位置することは、(1)リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースが160MHz帯域幅以下である場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースのすべてが、第2の160MHzチャネル上に位置すること、及び(2)リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソース・スパンが160MHz帯域幅よりも大きい場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部が、第2の160MHzチャネル上に位置することを意味すると理解されよう。例えば、周波数ドメイン・リソースは、セカンダリ160MHzにおける第1の996トーンRUと、プライマリ160MHzにおける2x996トーンRUとを含む。
【0222】
任意選択で、ユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソース・スパンが160MHz帯域幅よりも大きい場合、ユーザ情報フィールドが、第1のユーザ情報フィールドの前にのみ位置することができることが指定されてもよいし、ユーザ情報フィールドが、第1のユーザ情報フィールドの後にのみ位置することができることが指定されてよいし、ユーザ情報フィールドが、第1のユーザ情報フィールドの前又は第1のユーザ情報フィールドの後に位置することに制限されない。
【0223】
第4のユーザ情報フィールドが第1の局に対応するユーザ情報フィールドであるときに、第4のユーザ情報フィールドは、802.11be標準に従って、第1の局によって解析されてもよい。
【0224】
任意選択で、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドは、8ビットを占有する。リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB0は、ビットB1~B7によって割り当てられたリソース・ユニットが存在する80MHzチャネルを示す。具体的には、ビットB0の値が0であるときに、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、第1の80MHzチャネル上にあることを示す。ビットB0の値が1であるときに、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、第2の80MHzチャネル上にあることを示す。
【0225】
別の実装では、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドは、ビットBSとして示される、別のビット、例えば、
図7における予約済みビットをさらに含む。ビットは、ビットB1~B7によって割り当てられたリソース・ユニットが位置する160MHzチャネルを示す。具体的には、ビットBSの値が0であるときに、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、第1の160MHzチャネル上にあることを示す。ビットBSの値が1であるときに、ビットB1~B7によって割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、第2の160MHzチャネル上にあることを示す。この場合、第1のユーザ情報フィールドは存在せず、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって占有されるビットB1~B7及びビットBSは、320MHzの最大帯域幅において任意のリソース・ユニット又はリソース・ユニット組み合わせを示してもよい。
【0226】
この出願において設計されたリソース・ユニット割り当てサブフィールドは、シングルユーザ伝送をスケジューリングするためのトリガ・フレームに適用されてもよく、さらに、MU-MIMO伝送を完全帯域幅又は完全帯域幅パンクチャするためのトリガ・フレームに適用されてもよいことに留意されたい。
【0227】
任意選択で、この出願に提供されるトリガ・フレームは、第1のユーザ情報フィールドを含まず、第4のユーザ情報フィールドを含んでもよい。さらに、トリガ・フレームは、以下に記載される第3のユーザ情報フィールドをさらに含んでもよい。
【0228】
任意選択で、以下の設計のうちの1つが、第1の80MHzチャネル及び第2の80MHzチャネルのために使用されてもよく、第1の80MHzチャネル及び第2の80MHzチャネルは、この出願のすべての実施形態に適用される。
【0229】
設計1:第1の80MHzチャネルはプライマリ80MHzチャネルであり、第2の80MHzチャネルはセカンダリ80MHzチャネルである。
【0230】
設計2:第1の80MHzチャネルはセカンダリ80MHzチャネルであり、第2の80MHzチャネルはプライマリ80MHzチャネルである。
【0231】
設計3:第1の80MHzチャネルは160MHz帯域幅における周波数の昇順において第1の80MHzチャネルであり、第2の80MHzチャネルは160MHz帯域幅における周波数の昇順において第2の80MHzチャネルである。
【0232】
設計4:第1の80MHzチャネルは160MHz帯域幅における周波数の降順において第1の80MHzチャネルであり、第2の80MHzチャネルは160MHz帯域幅における周波数の降順において第2の80MHzチャネルである。
【0233】
任意選択で、リソース・ユニット割り当てサブフィールドのビットB1~B7の符号化については、表6を参照のこと。表6では、第1の列はビットB1~B7の値を示し、第2の列は上りリンク帯域幅を示し、第3の列はビットB1~B7によって示される周波数ドメイン・リソースの帯域幅値を示し、第4の列はビットB1~B7によって示される周波数ドメイン・リソースの番号を示す。表6は一例にすぎず、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB1~B7の符号化は、代替的には、別の方式において実装されてもよいことが理解されよう。
【表6-1】
【表6-2】
【0234】
図2に示すように、802.11be標準における80MHzチャネルは、26トーンRU、52トーンRU、106トーンRU、242トーンRU、484トーンRU、及び996トーンRUをサポートしてもよい。例えば、
図2が垂直に配置されている場合、
図2の最も左側の部分が最低周波数と考えられ、
図2の最も右側の部分が最高周波数と考えられてもよい。RU1~RU36を取得するために、80MHzチャネル上の26トーンRUがそれぞれ左から右へナンバリングされてもよい。80MHzチャネル上の52トーンRUは、RU1~RU16を取得するために、左から右へそれぞれナンバリングされてもよい。80MHzチャネル上の106トーンRUは、RU1~RU8を取得するために、左から右へそれぞれナンバリングされてもよい。80MHzチャネル上の242トーンRUは、RU1~RU4を取得するために、左から右へそれぞれナンバリングされてもよい。80MHzチャネル上の484トーンRUは、RU1とRU2を取得するために、左から右へそれぞれナンバリングされてもよい。また、RU1を取得するために、80MHzチャネル上の996トーンRUが左から右へナンバリングされてもよい。代替的には、前述の数字は、周波数の降順にナンバリングされてもよい。
【0235】
この出願のこの実施形態では、80MHzチャネルは、周波数の昇順(又は周波数の降順)で、第1の20MHzチャネル、第2の20MHzチャネル、第3の20MHzチャネル、及び第4の20MHzチャネルに分割されてもよい。20MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるスモール・リソース・ユニット組み合わせは、1つの26トーンRUと1つの52トーンRUとを含む。スモール・リソース・ユニット組み合わせは、1つの106トーンRUと1つの26トーンRUとをさらに含む。例えば、
図10、
図14、
図18、及び
図22は、第1の20MHzチャネル上に存在し得るスモール・リソース・ユニット組み合わせを示し、
図11、
図15、
図19、及び
図23は、第2の20MHzチャネル上に存在し得るスモール・リソース・ユニット組み合わせを示し、
図12、
図16、
図20、及び
図24は、第3の20MHzチャネル上に存在し得るスモール・リソース・ユニット組み合わせを示し、
図13、
図17、
図21、及び
図25は、第4の20MHzチャネル上に存在し得るスモール・リソース・ユニット組み合わせを示す。
【0236】
図26~
図29に示すように、80MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの242トーンRUと1つの484トーンRUとを含む。
【0237】
図30~
図33に示すように、160MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの484トーンRUと1つの996トーンRUとを含む。代替的には、
図34~
図41に示すように、160MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの242トーンRUと、1つの484トーンRUと、1つの996トーンRUとを含む。
図42~
図47に示すように、240MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの484トーンRUと2つの996トーンRUとを含む。代替的には、
図48~
図50に示すように、240MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、2つの996トーンRUを含む。任意選択で、2つの996トーンRUは、1つの2x996トーンRUに置き換えられてもよい。任意選択で、240MHzの周波数セグメントは320MHzの帯域幅にあってもよい。
【0238】
図51~
図58に示すように、320MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの484トーンRUと3つの996トーンRUとを含む。代替的には、
図59~
図62に示すように、320MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、3つの996トーンRUを含む。任意選択で、3つの996トーンRUは、1つの3x996トーンRUに置き換えられてもよい。代替的には、3つの996トーンRUは、1つの2x996トーンRUと1つの996トーンRUに置き換えられてもよい。
【0239】
前述の実施形態は、代替的に、以下のようであってもよい。
【0240】
図30~
図33に示すように、160MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの484トーンRUと1つの996トーンRUとを含む。特定の160MHzの周波数セグメントは、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットBSを使用することによって示されてもよい。この場合、全体として4つの996+484リソース・ユニット組み合わせがあり、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB0を使用することにより、996+484リソース・ユニット組み合わせの484リソース・ユニットが位置する80MHzがさらに示されてもよい。この場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のB1~B7は、2つの996+484リソース・ユニット組み合わせのみ、例えば、
図30及び
図32、又は
図31及び
図33を示す必要がある。
【0241】
図34~
図41に示すように、160MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの242トーンRUと、1つの484トーンRUと、1つの996トーンRUとを含む。特定の160MHzの周波数セグメントは、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットBSを使用することによって示されてもよい。この場合、全体として4つの996+484+242リソース・ユニット組み合わせがあり、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB0を使用することにより、996+484+242リソース・ユニット組み合わせの242リソース・ユニットが位置する80MHzがさらに示されてもよい。この場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のB1~B7は、4つのリソース・ユニット組み合わせのみ、例えば、
図34、
図35、
図36、及び
図37、又は
図38、
図39、
図40、又は
図41を示す必要がある。
【0242】
図51~
図58に示すように、320MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの484トーンRUと3つの996トーンRUとを含む。この場合、全体として8つの3x996+484リソース・ユニット組み合わせがあり、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB0を使用することにより、484リソース・ユニットが位置する320MHzにおける80MHzが示されてもよい。この場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のB1~B7は、2つの3x996+484リソース・ユニット組み合わせのみ、例えば、
図51及び
図52、
図53及び
図54、
図55及び
図56、又は
図57及び
図58を示す必要がある。
【0243】
図59~
図62に示すように、320MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、3つの996トーンRUを含む。この場合、全体として4つの3x996リソース・ユニット組み合わせがあり、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB0を使用することにより、996リソース・ユニットが位置する320MHzにおける80MHzが示されてもよい。リソース・ユニット・スペクトルに基づく分割を通して取得された996リソース・ユニットは、別の996リソース・ユニットと共に2x996リソース・ユニットを形成することができない。この場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のB1~B7は、1つの3x996リソース・ユニット組み合わせのみ、例えば、
図59、
図60、
図61、又は
図62を示す必要がある。
【0244】
図70~
図81に示すように、320MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に割り当てられるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、2つの996トーンRUと1つの484リソース・ユニットを含む。この場合、全体として12の2x996+484リソース・ユニット組み合わせがあり、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB0を使用することにより、リソース・ユニット組み合わせにおける484リソース・ユニットが位置する320MHzにおける80MHzが示されてもよい。この場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のB1~B7は、4つの2x996+484リソース・ユニット組み合わせのみ、例えば、
図70、
図71、
図76及び
図77、又は
図72、
図73、
図78及び
図79、又は
図74、
図75、
図78及び
図79を示す必要がある。
【0245】
図10~
図17及び
図82~
図85に示すように、80MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に対して提供されるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの52トーンRUと1つの26トーン・リソース・ユニットとを含む。この場合、全体として12の52+26リソース・ユニット組み合わせがある。この場合、80MHzの周波数セグメントは、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のBSとビットB0を使用することによって示される必要がある。したがって、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のB1~B7は、12の52+26リソース・ユニット組み合わせを示す必要がある。
【0246】
図18~
図25に示すように、80MHzの周波数セグメントにおいて1つの局に対して提供されるラージ・リソース・ユニット組み合わせは、1つの106トーンRUと1つの26トーンRUとを含む。この場合、全体として8つの106+26リソース・ユニット組み合わせがある。この場合、80MHzの周波数セグメントは、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のBSとビットB0を使用することによって示される必要がある。したがって、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のB1~B7は、8の106+26リソース・ユニット組み合わせを示す必要がある。
【0247】
また、前述の方法では、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のB1~B7が7ビットの表(表においてB7~B1として記録されている)にまとめられてもよく、B1~B7によって示される情報については、以下の説明を参照のこと。
【0248】
以下、プライマリ-セカンダリ位置表示方法を使用する利点についてさらに説明し、プライマリ-セカンダリ位置表示方法における2つのビットは、本明細書においてBS及びB0で表され(又は、他の文字、例えば、本明細書において例にすぎない前述の実施形態においてB0及びB1によって表されてもよい)、Bは、ビットとして理解されてもよく、Sは、160MHzセグメントとして理解されてもよい。本明細書におけるBSは、プライマリ160MHz又はセカンダリ160MHzを表し、P160MHzでのB0は、プライマリ80MHz及びセカンダリ80MHzを表し、S160MHzでのB0は、より低い周波数の80MHz及びより高い周波数の80MHzを表す。
【0249】
この出願のこの実施形態は、表7(1)における対応の設計を提供する。表7(1)では、2ビットは、320MHzにおけるプライマリ80MHzの位置の4つのプライマリ-セカンダリケース(a、b、c、及びd)と、2ビットによって示される絶対周波数における80MHzとの間の対応を示している。本明細書における絶対周波数は、320MHzの帯域幅全体において80MHzの絶対位置である。ケースaは、絶対周波数の位置分布と一致し、すなわち、プライマリ80MHzが絶対周波数の最低80MHzである。ケースbでは、プライマリ80MHzは絶対周波数のセカンダリ最低80MHzである。ケースcでは、プライマリ80MHzは絶対周波数のセカンダリ最高80MHzである。ケースdでは、プライマリ80MHzは絶対周波数の最高80MHzである。表7(1)では、4つのプライマリ・セカンダリ分布のケースに対応する絶対周波数で80MHzによって示された値を各行が示す。例えば、第1の行では、絶対周波数での00はa0、b1、c2、及びd2に対応する(すなわち、ケースaの値00は絶対位置00に対応し、ケースbの値01は絶対位置00に対応し、ケースcの値10は絶対位置00に対応し、ケースdの値10は絶対位置00に対応する)。ここで、2ビットの値及び本明細書における2ビットによって示される意味は例にすぎないと留意されたい。特定の実装では、別の対応があってもよいが、プライマリ・セカンダリ分布ケースと、絶対周波数で80MHzによって示される値との間にマッピング関係がある。
【0250】
このように、受信デバイスが、例えば、受信デバイスがケースcであるケースと知るときに、受信された2ビットがc3(11)を示すときに、c3が絶対位置における01に対応することのみが必要であり、次いで、最後に割り当てられたRU/MRUは、前述の実施形態における7ビット・リソース・ユニット表示に基づいて表4をクエリすることにより、学習され得る。これは、受信デバイスが相対位置から絶対位置に切り替える動作を有することと同等である。本明細書における受信デバイスは、non-AP STAであってもよい。
【0251】
表7(1)は、プライマリ・セカンダリ表示と絶対周波数によって示される2ビットとの間の対応を示す。
【表7(1)】
【0252】
注:本明細書におけるBS及びB0は、MRU又はRU内の最小RUが位置する80MHzを示してもよく、プライマリ/セカンダリ位置表示方法が使用される。例えば、3x996は、2x996+996によって形成され、本明細書において、996が位置する80MHzの位置が示されてもよい。別の例として、3x996+484は、484が位置する80MHzの位置を示してもよい。
【0253】
この出願のこの実施形態は、B1~B7の特定の指示をさらに提供する。詳細については、以下の表7(2)を参照のこと。
【表7(2)-1】
【表7(2)-2】
【表7(2)-3】
【表7(2)-4】
【表7(2)-5】
【表7(2)-6】
【表7(2)-7】
【0254】
任意選択で、前述の表7(2)は、4つの表として設計されてもよい。前述の表7(1)における対応に基づき、表7(2)は、代替的には、表7(2a)、表7(2b)、表7(2c)、表7(2d)の4つの表、すなわち、ケースa、ケースb、ケースc、又はケースdのみを含む表にスプリットされてもよい。1つの表は、他のケースのBS及びB0の表示を伴う必要がない。
【0255】
表がケースaを含むときに、以下の表7(2a)が読み取られる。
【表7(2a)-1】
【表7(2a)-2】
【表7(2a)-3】
【表7(2a)-4】
【表7(2a)-5】
【表7(2a)-6】
【表7(2a)-7】
【0256】
表がケースbを含むときに、以下の表7(2b)が読み取られる。
【表7(2b)-1】
【表7(2b)-2】
【表7(2b)-3】
【表7(2b)-4】
【表7(2b)-5】
【表7(2b)-6】
【表7(2b)-7】
【表7(2b)-8】
【0257】
ケースcが使用されるときに、表7(2c)が読み取られる。
【表7(2c)-1】
【表7(2c)-2】
【表7(2c)-3】
【表7(2c)-4】
【表7(2c)-5】
【表7(2c)-6】
【表7(2c)-7】
【0258】
ケースdであるときに、以下の表7(2d)が読み取られる。
【表7(2d)-1】
【表7(2d)-2】
【表7(2d)-3】
【表7(2d)-4】
【表7(2d)-5】
【表7(2d)-6】
【表7(2d)-7】
【0259】
この出願のこの実施形態は、2ビット位置表示+7ビットテーブル表示方法をさらに提供する。
【0260】
これは、RU割り当てサブフィールド・テーブルにおいて表示を実装するための別の技術的解決策である。具体的には、ビットBS及びB0によって決定される80MHzの位置での特定のRU/MRUを示すのに7ビットのテーブル表示方法のみが使用される。3x996+484が例として使用される。7ビット(B7~B1)が105を示すときに、全体として以下の4つのMRUケースが存在する。-MRU1:RU2(484T)+RU2(996T)+RU2(2x996T)-MRU3:RU4(484T)+RU1(996T)+RU2(2x996T)-MRU5:RU6(484T)+RU4(996T)+RU1(2x996T)-MRU7:RU8(484T)+RU3(996T)+RU1(2x996T)
【0261】
2ビットBS及びB0の表示に従って、MRU1、MRU3、MRU5、又はMRU7を選択することが決定されてもよい。すなわち、本方法のアイデアは、7ビットの値に対応するRU/MRUセットが与えられた後、2ビットBSとB0に基づいてセット内の特定のMRUが決定されるというものである。
【0262】
リソース・ユニット・サイズに対応するMRUx又はRUxは、特定のRU/MRU位置を表してもよいと留意されたい。
【0263】
2ビットBSとB0は、2ビット表示がRU/MRU内の最小RUが位置する80MHzにおける位置を示し得るプライマリ-セカンダリ位置表示法を使用する。詳細を表7(3)に示す。
【表7(3)-1】
【表7(3)-2】
【表7(3)-3】
【表7(3)-4】
【表7(3)-5】
【0264】
前述の表におけるMRUの意味については、表7(4a)及び表7(4b)に示す付録MRUインデックスを参照のこと。
【0265】
MRUインデックスはMRUインデックスである。MRUインデックスは、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内の7ビット又は9ビットを使用することによって取得される値を表さず、MRUパターンとして理解してもよいと留意されたい。表7(4a)及び表7(4b)は、160MHz及び320MHzにおけるMRUインデックスを示す。
【表7(4a)】
【表7(4b)-1】
【表7(4b)-2】
【0266】
表7(1)、表7(2)、表7(2a)、表7(2b)、表7(2c)、表7(2d)、表7(3)、表7(4a)、及び表7(4b)のような、この出願の実施形態に提供される表におけるインデックスとRU/MRUとの間のマッピング関係は、例にすぎないと理解されたい。特定の実装では、この出願の実施形態に提供される技術的解決策に基づいて、他の表の形態が導出されてもよく、これはこの出願の実施形態の保護範囲内に入る。
【0267】
第1のユーザ情報フィールドに含まれるAIDサブフィールド内の値は、第1のプリセット値である。第1のプリセット値は、2046、4095、又は予約済み値であってもよい。予約済み値は、2008~2044又は2047~4094のいずれか1つであってもよい。
【0268】
可能な設計では、第1のプリセット値は予約済み値、例えば2044である。この場合、AIDサブフィールド以外の第1のユーザ情報フィールド内の他の残りのビットは使用されない。
【0269】
別の可能な設計では、第1のプリセット値は4095であり、以下の2つの方式がある。
【0270】
方式1:第1の利用者情報フィールドは第1の表示サブフィールドを含むことができ、第1の表示サブフィールドの値は第1の値である。この場合、AIDサブフィールド及び第1の表示サブフィールド以外の第1のユーザ情報フィールド内の残りのビットは使用されない。
【0271】
従来技術は、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドがトリガ・フレームを満たすために使用されるフィールドであると定義することが理解されよう。しかしながら、この出願は、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドが、第1のユーザ情報フィールドとしてさらに使用され得ることをさらに定義する。したがって、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドの機能を第1の局が混乱しないようにするために、この出願は、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドが第1の表示サブフィールドを含み、第1の表示サブフィールドが、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドの機能を示すという解決策を提供する。具体的には、第1の表示サブフィールドの値が第1の値、例えば、0である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、トリガ・フレームを満たすために使用されるユーザ情報フィールドであり、第1の表示サブフィールドの値が第2の値、例えば、1である場合、AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドである。
【0272】
方式2:AIDサブフィールド内の値が4095であるユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドであるが、以前として第2の局に対するパディングのために使用されるユーザ情報フィールドである。追加的に、第1の局に対するパディングのために使用するユーザ情報フィールドが追加される。第1の局の場合、パディングのために使用されるユーザ情報フィールドのAIDサブフィールド内の値は、予約済み値のいずれか1つ、例えば、4094であってもよい。
【0273】
第1のプリセット値が4095であり、第1のユーザ情報フィールドが設計1を使用するときに、第2の局は、トリガ・フレームを満たすために使用されるユーザ情報フィールドとして、第1のユーザ情報フィールドを考えてもよい。具体的には、第2の局が第1のユーザ情報フィールドを読み込んだ後、第2の局は、第1のユーザ情報フィールドの後のユーザ情報フィールドを解析しないので、第2の局は、エネルギー消費を低減することができるようにする。
【0274】
別の可能な設計では、第1のプリセット値は2046であり、第1のユーザ情報フィールドは第2の表示サブフィールドを含んでもよく、第2の表示サブフィールドの値は第3の値である。第2の表示サブフィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを再利用してもよく、第3の値は、従来技術におけるリソース・ユニット割り当てサブフィールドの予約済み値であり、言い換えれば、第3の値は、121~127の整数値であってもよい。例えば、第3の値は127であってもよい。この場合、AIDサブフィールド及び第2の表示サブフィールド以外の第1のユーザ情報フィールド内の残りのビットは使用されない。
【0275】
従来技術は、AIDサブフィールド内の値が2046であるユーザ情報フィールドが、未割り当てリソース・ユニットを示すために使用されるユーザ情報フィールドであると定義することが理解されよう。しかしながら、この出願は、AIDサブフィールド内の値が2046であるユーザ情報フィールドが、第1のユーザ情報フィールドとして使用され得ることをさらに定義する。したがって、AIDサブフィールド内の値が2046であるユーザ情報フィールドの機能を第1の局が混乱しないようにするために、この出願は、AIDサブフィールド内の値が2046であるユーザ情報フィールドが第2の表示サブフィールドを含み、第2の表示サブフィールドが、AIDサブフィールド内の値が2046であるユーザ情報フィールドの機能を示すという解決策を提供する。具体的には、第2の表示サブフィールドの値が第3の値である場合、第2の表示サブフィールドは、AIDサブフィールド内の値が2046であるユーザ情報フィールドが第1のユーザ情報フィールドであることを示し、第2の表示サブフィールドの値が第3の値ではない場合、第2の表示サブフィールドは、AIDサブフィールド内の値が2046であるユーザ情報フィールドが、未割り当てリソース・ユニットを示すために使用されるユーザ情報フィールドであることを示す。
【0276】
第2の表示サブフィールドがリソース・ユニット割り当てサブフィールドを再利用する場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの値が第3の値ではないときに、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、対応する帯域幅における周波数ドメイン・リソースを示す。
【0277】
第4のユーザ情報フィールドのリソース・ユニット割り当てサブフィールドは、未割り当てリソース・ユニットを示すために使用されるユーザ情報フィールド内のリソース割り当てサブフィールドであってもよい。
【0278】
この出願のこの実施形態では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準において第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0279】
この出願のこの実施形態では、トリガ・フレームがさらに第2の局に対応するユーザ情報フィールドを含む場合、第2の局は、802.11ax標準に定義された規則に従って、第2の局に対応するユーザ情報フィールドを解析してもよい。
【0280】
802.11ax標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は160MHzであり、802.11be標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は320MHzである。上りリンク帯域幅が320MHzであるときに、802.11ax標準におけるトリガ・フレームのユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドは、320MHz帯域幅においてリソース・ユニットが位置する160MHzの周波数ドメインを正確に示すことができない。この問題を解決するために、従来技術では、トリガ・フレームのユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドに1ビットが追加され、追加されたビットはリソース・ユニットが位置する160MHzの周波数ドメインを示すことが提案されている。しかし、ユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドにビットを追加することは、ユーザ情報フィールドにビットを追加することを意味する。その結果、トリガ・フレームのフレーム構造が変更される。修正されたトリガ・フレームは、802.11ax標準におけるトリガ・フレームと互換性がない。第2の局は、修正されたトリガ・フレームを正しく解析することができない。その結果、修正されたトリガ・フレームは、上りリンク伝送を実行するように第2の局をトリガすることができない。したがって、トリガ・フレームを使用して、320MHzチャネル上で第1の局にリソース・ユニットが割り当てられることをどのように確保するか、そしてトリガ・フレームが通常、上りリンク伝送を実行するように第2の局をトリガできることをどのように確保するかは、業界において解決されるべき緊急の問題である。
【0281】
この技術的な問題は、トリガ・フレームに対して前述の実装1を使用することによって解決され得る。具体的には、トリガ・フレームのユーザ情報リスト・フィールド内に第1のユーザ情報フィールドが存在し、第1のユーザ情報フィールドが使用されて、別のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースが位置する特定の160MHzの周波数ドメインを決定し、トリガ・フレームを使用してリソース・ユニットが320MHzの周波数ドメインにおいて第1の局に割り当てられるようにする。追加的に、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドに1ビットが追加される必要はない。これにより、この出願に提供されるトリガ・フレームが、802.11ax標準におけるトリガ・フレームと互換性があり得ることが確保される。
【0282】
任意選択で、
図63に示すように、トリガ・フレームのユーザ情報リスト・フィールドは、第2のユーザ情報フィールドをさらに含んでもよい。ユーザ情報リスト・フィールドでは、第2のユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールドの前に位置する。第4のユーザ情報フィールドが第1のユーザ情報フィールドの前及び第1のユーザ情報フィールドの後に位置する場合、第4のユーザ情報フィールドに含まれるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、第1の160MHzチャネル上に位置する。第4のユーザ情報フィールドが第1のユーザ情報フィールドの後に位置する場合、第4のユーザ情報フィールドに含まれるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部又は全部は、第2の160MHzチャネル上に位置する。
【0283】
任意選択で、第2のユーザ情報フィールドに含まれるAIDサブフィールド内の値は、第2のプリセット値である。第2のプリセット値は、第1のプリセット値と等しくない。第2のプリセット値は、予約済み値であってもよい。予約済み値は、2008~2044又は2047~4094のいずれか1つであってもよい。
【0284】
この出願のこの実施形態では、第1のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準において第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。AIDサブフィールド以外の第2のユーザ情報フィールドにおける他の残りのビットは使用されない。
【0285】
実装2:
図64に示すように、トリガ・フレームのユーザ情報リスト・フィールドは、第3のユーザ情報フィールドを含む。第3のユーザ情報フィールドは、第1の局の共通情報を搬送する。言い換えれば、第3のユーザ情報フィールドは、第1の局によって読み取られる必要がある共通情報を含む。共通情報は、より大きな帯域幅(160MHz帯域幅よりも大きい)においてデータ伝送を実装するための第1の局をサポートするために使用される。
【0286】
任意選択で、第3のユーザ情報フィールドは、以下のうちの1つ以上を含む。
【0287】
(1)第1のサブフィールド第1のサブフィールドは、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示す。上りリンク帯域幅は、上りリンクPPDUの伝送帯域幅である。
【0288】
任意選択の設計では、第1のサブフィールドは、第3のユーザ情報フィールド内の1ビットを占有する。この場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、以下のように具体的に実装されてもよい。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が0で、第1のサブフィールドの値が予約済み値であるときに、上りリンク帯域幅は20MHzである。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が1で、第1のサブフィールドの値が予約済み値であるときに、上りリンク帯域幅は40MHzである。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が2で、第1のサブフィールドの値が予約済み値であるときに、上りリンク帯域幅は80MHzである。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第4の値であるときに、上りリンク帯域幅は160MHzである。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第5の値であるときに、上りリンク帯域幅は320MHzである。
【0289】
第4の値は0であり、第5の値は1である。代替的には、第4の値は1であり、第5の値は0である。
【0290】
任意選択の設計では、第1のサブフィールドは、第3のユーザ情報フィールド内の2ビットを占有する。この場合、第1のサブフィールドが、トリガ・フレームの共通情報フィールド内の上りリンク帯域幅サブフィールドと組み合わされた上りリンク帯域幅を示すことは、以下のように具体的に実装されてもよい。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が0で、第1のサブフィールドの値が予約済み値であるときに、上りリンク帯域幅は20MHzである。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が1で、第1のサブフィールドの値が予約済み値であるときに、上りリンク帯域幅は40MHzである。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が2で、第1のサブフィールドの値が予約済み値であるときに、上りリンク帯域幅は80MHzである。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第6の値であるときに、上りリンク帯域幅は160MHzである。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第7の値であるときに、上りリンク帯域幅は240MHzである。上りリンク帯域幅サブフィールドの値が3で、第1のサブフィールドの値が第8の値であるときに、上りリンク帯域幅は320MHzである。
【0291】
第6の値、第7の値、及び第8の値は互いに等しくない。第6の値、第7の値、及び第8の値は、集合{0,1,2,3}から選択されてもよい。例えば、第6の値は0であり、第7の値は1であり、第8の値は2である。
【0292】
任意選択で、第1のサブフィールドは、別の名前、例えば、上りリンク帯域幅拡張サブフィールドを有してもよい。この出願のこの実施形態は、それらに制限されない。
【0293】
(2)第2のサブフィールド第2のサブフィールドはパンクチャ・パターンを示す。パンクチャ・パターンは、320MHzチャネル上のパンクチャ・サブチャネル及び非パンクチャ・サブチャネルを決定するために使用されることが理解されよう。パンクチャ・サブチャネルは信号を伝送せず、プリアンブルとデータ・フィールドとを含む。任意選択で、サブチャネルの帯域幅粒度は20MHzであってもよい。
【0294】
可能な設計では、第2のサブフィールドは、パンクチャ・パターンのインデックスを含む。言い換えれば、第2のサブフィールドの値はパンクチャ・パターンのインデックスである。
【0295】
Mパンクチャ・パターンは、プロトコルにおいてあらかじめ指定されてもよく、Mパンクチャ・パターンは、第2のサブフィールドのM値に1対1で対応し、Mは、1以上の整数であると理解されよう。したがって、第1の局は、第2のサブフィールドの値に基づいて対応するパンクチャ・パターンを決定してもよい。
【0296】
別の可能な設計では、第2のサブフィールドはビットマップを含む。ビットマップはKビットを含み、Kは1よりも大きい整数である。Kビットは320MHzチャネルにおける(320/K)サブチャネルに1対1で対応し、ビットの値はビットに対応する(320/K)サブチャネルがパンクチャされているかどうかを示す。
【0297】
例えば、第2のサブフィールドに含まれるビットマップは16ビットを占有する。ビットマップ内の各ビットは、320MHzチャネル内の20MHzサブチャネルに対応する。ビットの値が0である場合、ビットに対応する20MHzのサブチャネルがパンクチャされていることを示す。ビットの値が1である場合、ビットに対応する20MHzのサブチャネルがパンクチャされていないことを示す。
【0298】
任意選択で、第2のサブフィールドは、別の名前、例えば、プリアンブル・パンクチャ表示サブフィールドを有してもよい。この出願のこの実施形態は、それらに制限されない。
【0299】
(3)第3のサブフィールド第3のサブフィールドは、第1の局が、上りリンク帯域幅における1つ以上の周波数セグメント上でHE PPDUを伝送するかEHT PPDUを伝送するかを示す。
【0300】
第2の局は、HE PPDUのみを送信することができることが理解されよう。第1の局は、HE PPDUとEHT PPDUの両方を送信してもよい。
【0301】
設計1:HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するためにプライマリ160MHzチャネルのみを使用することができると制限され、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が80MHzである場合、第3のサブフィールドは2ビットを占有してもよい。2ビット内の第1のビットは第1の80MHzチャネルに対応し、第2のビットは第2の80MHzチャネルに対応する。第1のビットの値は、HE PPDUか、EHT PPDUかがプライマリ160MHzチャネルにおける第1の80MHzチャネル上で伝送されることを示す。第2のビットの値は、HE PPDU又はEHT PPDUがプライマリ160MHzチャネルにおける第2の80MHzチャネル上で伝送されるかどうかを示す。
【0302】
第1の80MHzと第2の80MHzの定義については、前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0303】
例えば、第1のビットの値が0である場合、HE PPDUが第1の80MHzチャネル上で伝送されることを示し、第1のビットの値が1である場合、EHT PPDUが第1の80MHzチャネルで伝送されることを示す。
【0304】
代替的には、第1のビットの値が0である場合、EHT PPDUが第1の80MHzチャネル上で伝送されることを示し、第1のビットの値が1である場合、HE PPDUが第1の80MHzチャネルで伝送されることを示す。
【0305】
例えば、説明のために
図65を参照した例が使用される。ビットの値が0であると、HE PPDUが伝送されることを示し、ビットの値が1であると、EHT PPDUが伝送されることを示すと仮定する。第3のサブフィールドが01である場合、第1の局がプライマリ160MHzにおけるプライマリ80MHzチャネル上でHE PPDUを伝送し、第1の局がプライマリ160MHzでセカンダリ80MHzサブチャネル上のEHT PPDUを伝送することを示す。
【0306】
設計2:HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するためにプライマリ160MHzチャネルのみを使用することができると制限され、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が160MHzである場合、第3のサブフィールドは1ビットを占有してもよい。1ビットは、第1の局がプライマリ160MHzにおいてHE PPDU、又はEHT PPDUを伝送するかどうかを示す。
【0307】
設計3:HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するためにプライマリ160MHzチャネルのみを使用することができると制限され、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が20MHzである場合、第3のサブフィールドは8ビットを占有してもよい。8ビットは、プライマリ160MHzチャネルにおける8つの20MHzチャネルに1対1で対応する。各ビットの値は、第1の局が、ビットに対応する20MHzチャネル上でHE PPDU、又はEHT PPDUを伝送するかどうかを示す。
【0308】
前述の設計1~設計3に基づいて、第1の局は、デフォルトで、第2の160MHzチャネル上でEHT PPDUを伝送してもよい。
【0309】
設計4:HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するために320MHzチャネル全体を使用することができ、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が80MHzである場合、第3のサブフィールドは4ビットを占有してもよい。4ビットは、320MHz帯域幅における4つの80MHzチャネルに1対1で対応する。各ビットの値は、第1の局が、ビットに対応する80MHzチャネル上でHE PPDU、又はEHT PPDUを伝送するかどうかを示す。上りリンク帯域幅が320MHzよりも小さい場合、上りリンク帯域幅にはない80MHzチャネルに対応するビットが無視されるか、又は使用されないことが理解されよう。
【0310】
設計5:HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するために320MHzチャネル全体を使用することができ、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が160 MHzである場合、第3のサブフィールドは2ビットを占有してもよい。2ビットは、320MHz帯域幅における2つの160MHzチャネルに1対1で対応する。各ビットの値は、第1の局が、ビットに対応する160MHzチャネル上でHE PPDU、又はEHT PPDUを伝送するかどうかを示す。上りリンク帯域幅が320MHzよりも小さい場合、上りリンク帯域幅にはない160 MHzチャネルに対応するビットが無視されるか、又は使用されないことが理解されよう。
【0311】
設計6:HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するために320MHzチャネル全体を使用することができ、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が20MHzである場合、第3のサブフィールドは16ビットを占有してもよく、16ビットは、320MHz帯域幅における16の20MHzチャネルに1対1で対応する。各ビットの値は、第1の局が、ビットに対応する20MHzチャネル上でHE PPDU、又はEHT PPDUを伝送するかどうかを示す。上りリンク帯域幅が320MHzよりも小さい場合、上りリンク帯域幅にはない20 MHzチャネルに対応するビットが無視されるか、又は使用されないことが理解されよう。
【0312】
上りリンク帯域幅が320MHzよりも小さい場合、上りリンク帯域幅にはない20 MHzチャネルに対応するビットが無視されるか、又は使用されないことが理解されよう。
【0313】
設計7:
【0314】
(1)HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するためにプライマリ160MHzチャネルのみを使用することができると制限され、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が80MHzである場合、第3のサブフィールドは2つのPHY PPDUバージョン・フィールドを含んでもよい。PHY PPDUバージョン・フィールド内の第1のPHY PPDUバージョン・フィールドは、第1の80MHzチャネルに対応し、PHY PPDUバージョン・フィールド内の第2のPHY PPDUバージョン・フィールドは、第2の80MHzチャネルに対応する。第1のPHY PPDUバージョン・フィールドの値は、HE PPDU、EHT PPDU、又は別の次世代PPDUがプライマリ160MHzチャネルにおける第1の80MHzチャネル上で伝送されるかどうかを示す。第2のPHY PPDUバージョン・フィールドの値は、HE PPDUか、EHT PPDUか、又は別の次世代PPDUが、プライマリ160MHzチャネルにおける第2の80MHzチャネル上で伝送されることを示す。次世代PPDUは現在決定されていないため、フィールドの対応する値は予約済み値である。
【0315】
第1の80MHzと第2の80MHzの定義については、前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0316】
例えば、第1のPHY PPDUバージョン・フィールドが3ビットを有し、第1のPHY PPDUバージョン・フィールドの値が0(バイナリでは000)である場合、HE PPDUが第1の80MHzチャネル上で伝送されることを示し、第1のPHY PPDUバージョンの値が1(バイナリでは001)である場合、EHT PPDUが第1の80MHz上で伝送されることを示す。
【0317】
代替的には、第1のPHY PPDUの値が0である場合、EHT PPDUが第1の80MHzチャネル上で伝送されることを示し、第1のビットの値が1である場合、HE PPDUが第1の80MHzチャネルで伝送されることを示す。
【0318】
例えば、説明のために
図65を参照した例が使用される。PHY PPDUバージョン・フィールドの値が0であると、HE PPDUが伝送されることを示し、PHY PPDUバージョン・フィールドの値が1であると、EHT PPDUが伝送されることを示すと仮定する。第3のサブフィールドが000 001である場合、第1の局がプライマリ160MHzにおけるプライマリ80MHzチャネル上でHE PPDUを伝送し、第1の局がプライマリ160MHzでセカンダリ80MHzサブチャネル上のEHT PPDUを伝送することを示す。
【0319】
(2)HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するためにプライマリ160MHzチャネルのみを使用することができると制限され、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が160MHzである場合、第3のサブフィールドは1つのPHY PPDUバージョン・フィールドを含んでもよい。1つのPHY PPDUバージョン・フィールドは、第1の局が、プライマリ160MHzにおいて、HE PPDUか、EHT PPDUか、別の次世代PPDUかを伝送することを示す。
【0320】
(3)HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するためにプライマリ160MHzチャネルのみを使用すると制限され、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が20 MHzである場合、第3のサブフィールドは8つのPHY PPDUバージョン・フィールドを含んでもよい。8つのPHY PPDUバージョン・フィールドは、プライマリ160MHzチャネルにおける8つの20MHzチャネルに1対1で対応する。各PHY PPDUバージョン・フィールドの値は、第1の局が、PHY PPDUバージョン・フィールドに対応する20MHzチャネル上で、HE PPDU、EHT PPDU、又は別の次世代PPDUを伝送するかどうかを示す。
【0321】
上記(1)~(3)に基づき、第1の局は、デフォルトで、第2の160MHzチャネル上でEHT PPDUを伝送してもよい。
【0322】
(4)HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するために320MHzチャネル全体を使用することができ、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が80MHzである場合、第3のサブフィールドは4つのPHY PPDUバージョン・フィールドを含んでもよい。4つのPHY PPDUバージョン・フィールドは、320MHz帯域幅における4つの80MHzチャネルに1対1で対応する。各PHY PPDUバージョン・フィールドの値は、第1の局が、PHY PPDUバージョン・フィールドに対応する80MHzチャネル上で、HE PPDU、EHT PPDU、又は次世代PPDUを伝送するかどうかを示す。上りリンク帯域幅が320MHzよりも小さい場合、上りリンク帯域幅にはない80MHzチャネルに対応するPHY PPDUバージョン・フィールドが無視/省略されるか、又は使用されないことが理解されよう。
【0323】
(5)HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するために320MHzチャネル全体を使用することができ、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が160MHzである場合、第3のサブフィールドは2つのPHY PPDUバージョン・フィールドを含んでもよい。2つのPHY PPDUバージョン・フィールドは、320MHz帯域幅における2つの160 MHzチャネルに1対1で対応する。各PHY PPDUバージョン・フィールドの値は、第1の局が、PHY PPDUバージョン・フィールドに対応する160MHzチャネル上で、HE PPDU、EHT PPDU、又は次世代PPDUを伝送するかどうかを示す。上りリンク帯域幅が320MHzよりも小さい場合、上りリンク帯域幅にはない160 MHzチャネルに対応するPHY PPDUバージョン・フィールドが無視/省略されるか、又は使用されないことが理解されよう。
【0324】
(6)HE PPDUとEHT PPDUをハイブリッドに伝送するために320MHzチャネル全体を使用することができ、上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度が20MHzである場合、第3のサブフィールドは16のPHY PPDUバージョン・フィールドを含んでもよい。16のPHY PPDUバージョン・フィールドは、320MHz帯域幅における16の20 MHzチャネルに1対1で対応する。各PHY PPDUバージョン・フィールドの値は、第1の局が、PHY PPDUバージョン・フィールドに対応する20 MHzチャネル上で、HE PPDU、EHT PPDU、又は次世代PPDUを伝送するかどうかを示す。上りリンク帯域幅が320MHzよりも小さい場合、上りリンク帯域幅にはない20 MHzチャネルに対応するPHY PPDUバージョン・フィールドが無視/省略されるか、又は使用されないことが理解されよう。
【0325】
802.11beのデバイスは、第1のバージョンと第2のバージョンに分類される。第1のバージョンの局の実装を容易にするために、第1のバージョンのEHT APはハイブリッド・スケジュールのためのトリガ・フレームの送信をサポートしないことを提案する。言い換えれば、トリガ・フレームによってスケジュールされる上りリンクPPDUは、それらのハイブリッドPPDU又はアグリゲートPPDU (aggregated PPDU、A-PPDU)の代わりに、上りリンクHE PPDU (若しくはHE TB(トリガ・ベース)PPDUと呼ばれる)又は上りリンクEHT TB PPDU (若しくはEHT TB(トリガ・ベース)PPDUと呼ばれる)である。第2のバージョンのEHT APは、ハイブリッド・スケジュールのためのトリガ・フレームの送信をサポートする。言い換えれば、トリガ・フレームによってスケジュールされる上りリンクPPDUは、アグリゲートPPDU(A-PPDU)であってもよいし、前述の上りリンクHE PPDUであってもよいし、又は前述の上りリンクEHT PPDUであってもよい。
【0326】
802.11be標準の第1のバージョン
【0327】
トリガ・フレームによってスケジュールされた上りリンクPPDUが上りリンクHE PPDUである場合、トリガ・フレーム内の第3のサブフィールドは、上りリンクHE PPDUがすべての周波数セグメント内で伝送されることを示す。例えば、設計1では、第3のサブフィールド内の2ビットが両方とも「00」(0は上りリンクHE PPDUを表し、1は上りリンクEHT PPDUを表す)にセットされている場合、第1の局がプライマリ160MHzにおいて上りリンクHE PPDUを伝送することを示す。別の例では、設計2では、第3のサブフィールド内の1ビットが「0」(0は上りリンクHE PPDUを表し、1は上りリンクEHT PPDUを表す)にセットされている場合、第1の局がプライマリ160MHzにおいて上りリンクHE PPDUを伝送することを示す。
【0328】
トリガ・フレームによってスケジュールされた上りリンクPPDUが上りリンクEHT PPDUである場合、第3のサブフィールドは、すべての周波数セグメント上で上りリンクEHT PPDUを伝送するための値にセットされる必要がある。追加的に、この場合、トリガ・フレームは、HE局のユーザ情報フィールドを含むことができない(言い換えれば、HE局は、上りリンクPPDUがA-PPDUであることを避けるために、上りリンクHE PPDUを伝送するようにスケジュールされる)。例えば、設計1では、第3のサブフィールド内の2ビットが両方とも「11」(0は上りリンクHE PPDUを表し、1は上りリンクEHT PPDUを表す)にセットされている場合、第1の局がプライマリ160MHzにおいて上りリンクEHT PPDUを伝送することを示す。別の例では、設計2では、第3のサブフィールド内の1ビットが「1」(0は上りリンクHE PPDUを表し、1は上りリンクEHT PPDUを表す)にセットされている場合、第1の局がプライマリ160MHzにおいて上りリンクEHT PPDUを伝送することを示す。
【0329】
802.11be標準の第2のバージョンでは、トリガ・フレームによってスケジュールされた上りリンクPPDUは、上りリンクHE PPDU、上りリンクEHT PPDU、又はA-PPDUである。この場合、トリガ・フレーム内の第3のサブフィールドが任意の値にセットされてもよく、制限は必要とされない。
【0330】
局側では、第1の局は、第1の局のAIDと一致し、かつ受信したトリガ・フレーム内のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールド及び第3のサブフィールドに基づいて、上りリンクHE PPDU又は上りリンクEHT PPDUを決定する。リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、第1の局に割り当てられたリソース・ユニット/マルチリソース・ユニット組み合わせが位置する周波数セグメントを決定するために使用され、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、具体的には、ビットBS、ビットB0、及び他の7ビットである9ビットを含む。
【0331】
160MHz帯域幅をサポートする802.11ax局又は802.11ac局は、160MHzの各20MHz上のレガシー・プリアンブル、例えばL-SIGフィールドを組み合わせてもよいこと、又は160MHzの各20MHz上で複製され伝送される非レガシー・プリアンブル、例えば、802.11axにおけるHE-SIG-Aフィールド、又は802.11acにおけるVHT-SIG-Aフィールドを組み合わせてもよいことが考えられる。したがって、160MHzをサポートする802.11ax局又は802.11ac局がプリアンブルを誤って受信するのを防止するために、プライマリ160MHzにおいて伝送される上りリンクPPDUのハイブリッドな伝送は許容されないことを提案する。この場合、第3のサブフィールドの周波数セグメントのサイズ(上りリンク・サブPPDUを伝送するための帯域幅粒度)は、160MHzである必要があり、すなわち、前述の設計2、6、及び7において、(2)及び(6)に対応する。さらに、第1の局は、第1の局のAIDに一致し、かつ受信されたトリガ・フレーム内のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットBS及び第3のサブフィールド基づいて、上りリンクHE PPDU又は上りリンクEHT PPDUかどうかを決定し、ビットBSは、プライマリ160MHz又はセカンダリ160MHzを示す。ビットBSは、具体的には以下のように説明される。
【0332】
(I)リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットBSが「0」、すなわち、プライマリ160MHzである場合、第1の局は、第3サブフィールド内のそのビットの値に基づいて、伝送される上りリンクPPDUを決定する。例えば、第3のサブフィールド内の1ビットが「1」(0は上りリンクHE PPDUを表し、1は上りリンクEHT PPDUを表す)にセットされている場合、第1の局が上りリンクEHT PPDUを伝送する。別の例では、第3のサブフィールド内の1つのビットが「0」(0は上りリンクHE PPDUを表し、1は上りリンクHE PPDUを表す)にセットされている場合、第1の局が上りリンクHE PPDUを伝送する。
【0333】
(II)リソース・ユニット割り当てサブフィールドのビットBSが「1」、すなわち、セカンダリ160MHzである場合、第1の局が上りリンクEHT PPDUを伝送する。上りリンクHE PPDUは、プライマリ160MHz上でのみ伝送され、既存のHE局の伝送能力と互換性があるように使用されること、すなわち、上りリンクHE PPDUは、プライマリ160MHzでのみ伝送され得ることに留意されたい。
【0334】
代替的には、ビットBSは、(1)リソース・ユニット割り当てサブフィールド(9ビット)によって示されるリソース・ユニット/マルチリソース・ユニット組み合わせのサイズが160MHz以下であるときに、ビットBSは、プライマリ160MHz又はセカンダリ160MHzを示す。(2)リソース・ユニット割り当てサブフィールド(9ビット)によって示されるリソース・ユニット/マルチリソース・ユニット組み合わせのサイズが160MHzよりも大きいときに、ビットBSは、プライマリ160MHz又はセカンダリ160MHzをもはや示さなくなる。この場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールド内のビットB0が併せて使用されてもよい。任意選択で、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの1つ以上の他のビットは、
図7(4b)のマルチリソース・ユニット組み合わせ及び4x996トーン・リソース・ユニットを含む、割り当てられたリソース・ユニット/マルチリソース・ユニット組み合わせを併せて示してもよい。
【0335】
ケース(1)では、第1の局は、(I)と(II)の前述の説明に従って、どの上りPPDU (上りHE PPDU及び上りEHT PPDUを含む上りリンクPPDUのタイプ)が伝送されるかを決定する。
【0336】
ケース(2)では、現在160MHzよりも大きいリソース・ユニット/マルチリソース・ユニット組み合わせ上の伝送をサポートしているのがEHT PPDUのみである(上りリンクHE PPDUは160MHzよりも大きいリソース・ユニット/マルチリソース・ユニット組み合わせ上の伝送をサポートしていない)ことが考えられる。したがって、この場合、第1の局は、割り当てられたリソース・ユニット/マルチリソース・ユニット組み合わせ上で上りリンクEHT PPDUを伝送する。しかしながら、第1の局は、ビットBS、ビットB0、及び他の7ビットのうちの1つ以上を含むリソース・ユニット割り当てサブフィールドを使用して、割り当てられたリソース・ユニット/マルチリソース・ユニット組み合わせのサイズが160MHzよりも大きいかどうかを決定する、すなわち、ケース(1)をケース(2)と区別して、ケース(1)とケース(2)の方法に従って、どの上りリンクPPDUが伝送されるかを決定する必要がある。
【0337】
第1の局が伝送される上りリンクPPDUのタイプを簡単に決定するのを助けるために、第1の局は、第1の局のAIDに一致し、かつ受信されたトリガ・フレーム内のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドのビットBS及び第3のサブフィールドに基づいて、ケース(1)又はケース(2)を区別することなく、上りリンクHE PPDU又は上りリンクEHT PPDUを決定する。詳細は以下のようである。
【0338】
ケース(1)では、第1の局は、依然として、(I)及び(II)の前述の説明に従って、伝送される上りリンクPPDUのタイプを決定する。
【0339】
ケース(2)では、ビットBSは割り当てられたリソース・ユニット/マルチリソース・ユニット組み合わせが、320MHz帯域幅におけるプライマリ160MHzリソース・ユニットを確実に含んでいることを示してもよいことが考えられる。この場合、ビットBSが「0」である場合、第1の局は、設計2の第3のサブフィールドのビットに基づいて、伝送される上りリンクPPDUのタイプをさらに決定してもよく、これは、(I)の説明に適合する。ビットBSが「1」である場合、割り当てられたリソース・ユニットのサイズが160MHzよりも大きく、第1の局は上りリンクEHT PPDUを伝送し、これは、(II)の説明に適合する。言い換えれば、この場合、第1の局は、依然として、(I)及び(II)の前述の説明に従って、伝送される上りリンクPPDUのタイプを決定する。
【0340】
したがって、ケース(1)とケース(2)を区別することなく、トリガ・フレーム受信した後に、第1の局は、前述の(I)及び(II)の説明に従って、伝送される上りリンクPPDUのタイプを決定する。
【0341】
任意選択で、トリガ・フレームの第3のユーザ情報フィールドは、第3のサブフィールドを含まなくてもよい。第3のユーザ情報フィールドが第3のサブフィールドを含まないときに、局は、局の最新の能力に基づいてPPDUを伝送する。例えば、第1の局はデフォルトでEHT PPDUを伝送してもよい。この場合、第1の局はEHT PPDUを伝送する。物理層プリアンブルにおける一般フィールドはPHYバージョン識別子フィールドを含み、PHYバージョン識別子フィールドの値はEHT PPDUに対応する値、例えば「0」にセットされる。別の例では、上りリンクEHT PPDU又は上りリンクHE PPDUを伝送するために、第1の局の後続の拡張バージョンがスケジュールされてもよい。特定のメソッドについては、第3のサブフィールドに関係する説明を参照のこと。
【0342】
任意選択で、第3のサブフィールドは、別の名前、例えば、EHT/HE表示フィールドを有してもよい。この出願のこの実施形態は、それらに制限されない。
【0343】
追加的に、APがトリガ・フレームを送信した後、トリガ・フレームは、HE局からHE PPDUを要請するユーザ情報フィールド、及びEHT局からEHT/HE PPDUを要請するユーザ情報フィールドのうちの1つ以上を含み、例えば、HE局をスケジュールするために使用されるユーザ情報フィールドとEHT局をスケジュールするために使用されるユーザ情報フィールドの両方を含んでもよい。局は、上りリンク・マルチユーザPPDUに応答し、上りリンク・マルチユーザPPDUに含まれる上りリンクEHT PPDU (
図65に示すEHT PPDU部)の物理層プリアンブルの一般フィールド(又は、一般信号フィールドと呼ばれる)のパラメータが、受信されたトリガ・フレーム、例えば、上りリンク帯域幅から取得される。追加的に、上りリンクEHT PPDUの一般フィールドは、PHY(物理層、physical layer)バージョン識別子フィールド、TXOP (伝送機会、transmit opportunity)フィールド、BSS(基本サービスセット、basic service set)カラー・フィールド、巡回冗長コードフィールド、及びテール・ビット・フィールドなどのフィールドを含む。トリガ・フレームに応答してEHT局(第1の局)によって送信される上りリンクEHT PPDU (又はサブEHT PPDUと呼ばれる)の物理層プリアンブルにおける一般フィールド内のPHYバージョン識別子フィールドは、トリガ・フレーム内の第3のサブフィールドから取得されてもよい。詳細は以下のようである。
【0344】
(1)設計1~設計6のうちの1つがトリガ・フレームのために使用される。トリガ・フレームの第3のサブフィールドが、HE PPDUが周波数セグメントのうちの1つにおいて伝送されることを示す場合、EHT局は、周波数セグメントにおいてHE PPDUを伝送する。高効率信号フィールドAのような物理層プリアンブルは、802.11axと同じPHYバージョン識別子を搬送しない。トリガ・フレームの第3のサブフィールドが、EHT PPDUが周波数セグメントのうちの1つにおいて伝送されることを示す場合、EHT局は、周波数セグメントにおいてHE PPDUを伝送し、HE PPDUは、PHYバージョン識別子フィールド(例えば、3ビット)を搬送し、PHYバージョン識別子フィールドは、EHT PPDUに対応する値、例えば、「0」にセットされる。
【0345】
例えば、設計1では、説明のために
図65を参照した例が使用される。ビットの値が0であると、HE PPDUが伝送されることを示し、ビットの値が1であると、EHT PPDUが伝送されることを示すと仮定する。第3のサブフィールドが01である場合、第1の局が第1の160MHzにおけるプライマリ80MHzチャネル上でHE PPDUを伝送することを示し、物理層プリアンブルはPHYバージョン識別子フィールドを含まない。第1の局は、プライマリ160MHzにおけるセカンダリ80MHzサブチャネル上でEHT PPDUを伝送する。物理層プリアンブルにおける一般フィールドはPHYバージョン識別子フィールドを含み、PHYバージョン識別子フィールドの値はEHT PPDUに対応する値、例えば「0」にセットされる。
【0346】
別の例では、設計2では、ビットの値が0であると、HE PPDUが伝送されることを示し、ビットの値が1であると、EHT PPDUが伝送されることを示すと仮定する。例えば、第3のサブフィールドが0である場合、第1の局がプライマリ160MHzチャネル上でHE PPDUを伝送し、物理層プリアンブルはPHYバージョン識別子フィールドを含まない。例えば、第3のサブフィールドが1である場合、第1の局がプライマリ160MHzチャネル上でEHT PPDUを伝送する。物理層プリアンブルにおける一般フィールドはPHYバージョン識別子フィールドを含み、PHYバージョン識別子フィールドの値はEHT PPDUに対応する値、例えば「0」にセットされる。
【0347】
(2)設計7がトリガ・フレームのために使用される。トリガ・フレームの第3のサブフィールドが各周波数セグメントに対応するPHYバージョン識別子フィールドを搬送する場合、EHT局は、周波数セグメントにおいて、PHYバージョン識別子フィールドによって示されるPPDUタイプを伝送する。PHYバージョン識別子フィールドがHE PPDUを示す場合、HE PPDUの物理層プリアンブル、例えば高効率信号フィールドAは、802.11axと同じPHYバージョン識別子を搬送しない。PHYバージョン識別子フィールドがEHT PPDUを示す場合、EHT局は周波数セグメントにおいてEHT PPDUを伝送し、トリガ・フレーム内の周波数セグメントに対応するPHYバージョン識別子フィールド(例えば、3ビット)、例えば、値「0」を直接コピーする。PHYバージョン識別子フィールドがEHT PPDUの次世代PPDUを示す場合、EHTの次世代局は、周波数セグメントにおいてEHTの次世代PPDUを伝送し、トリガ・フレーム内の周波数セグメントに対応するPHYバージョン識別子フィールド(例えば、3ビット)、例えば、値「1」を直接コピーする。
【0348】
(4)第4のサブフィールド第4のサブフィールドは、320MHz帯域幅伝送をサポートする空間再利用パラメータを示す。
【0349】
任意選択で、第4のサブフィールドは、別の名前、例えば、上りリンク空間再利用拡張フィールドを有してもよい。この出願のこの実施形態は、それらに制限されない。
【0350】
第3のユーザ情報フィールドは、別のフィールドをさらに搬送してもよいことが理解されてもよい。この出願のこの実施形態は、それらに制限されない。
【0351】
この出願のこの実施形態では、第3のユーザ情報フィールドは、AIDサブフィールドをさらに含む。AIDサブフィールドの値は、第3のプリセット値である。第3のプリセット値は、従来技術におけるAIDサブフィールド内の予約済み値であってもよい。言い換えれば、第3のプリセット値は、2008~2044又は2047~4094のいずれか1つであってもよい。
【0352】
任意選択で、第3のユーザ情報フィールドは、ユーザ情報フィールドリスト内の第1のユーザ情報フィールドであってもよい。このようにして、トリガ・フレームを受信した後、第1の局は、第3のユーザ情報フィールドから、読み取られる必要がある共通情報を最初に解析してもよい。これは、第1の局の処理遅延を低減するのに役立つ。
【0353】
任意選択で、第1のユーザ情報フィールドと第3のユーザ情報フィールドが同じユーザ情報フィールドである場合、第1のプリセット値は第3のプリセット値と等しい。それ以外の場合、第1のプリセット値は第3のプリセット値と等しくない。
【0354】
第1のユーザ情報フィールド及び第3のユーザ情報フィールドが1つのユーザ情報フィールドとして実装されるときに、AIDサブフィールド以外のユーザ情報フィールド内の他のビットが使用されて、第1のユーザ情報フィールド及び第3のユーザ情報フィールドによって搬送される必要のある信号を搬送して、第1のユーザ情報フィールド及び第3のユーザ情報フィールドの機能を実装することが理解されよう。
【0355】
任意選択で、第2のユーザ情報フィールドと第3のユーザ情報フィールドが同じユーザ情報フィールドである場合、第2のプリセット値は第3のプリセット値と等しい。それ以外の場合、第2のプリセット値は第3のプリセット値と等しくない。
【0356】
第2のユーザ情報フィールド及び第3のユーザ情報フィールドが1つのユーザ情報フィールドとして実装されるときに、AIDサブフィールド以外のユーザ情報フィールド内の他のビットが使用されて、第2のユーザ情報フィールド及び第3のユーザ情報フィールドによって搬送される必要のある信号を搬送して、第2のユーザ情報フィールド及び第3のユーザ情報フィールドの機能を実装することが理解されよう。
【0357】
任意選択で、第3のユーザ情報フィールドは、ユーザ情報フィールドリスト内の第1のユーザ情報フィールドであってもよい。このようにして、トリガ・フレームを受信した後、第1の局は、第3のユーザ情報フィールドから、読み取られる必要がある共通情報を最初に解析してもよい。これは、第1の局の処理遅延を低減するのに役立つ。
【0358】
第3のユーザ情報フィールドは、第1のユーザ情報フィールド又は第2のユーザ情報フィールドを再利用し、シグナリング・オーバヘッドを低減することができることが理解されよう。
【0359】
この出願のこの実施形態では、第3のユーザ情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準において第2の局に対応するユーザ情報フィールドによって占有されるビット数と同じである。
【0360】
802.11ax標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は160MHzであり、802.11be標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は320MHzである。802.11be標準は、トリガ・フレームが第1の局に320MHz帯域幅伝送をサポートする共通情報を提供できることが要求される。しかし、現在、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドは、より一般的な情報を搬送するための予約済みビットが十分にない。その結果、トリガ・フレームの共通情報フィールドのビット数が追加される必要があることがある。しかしながら、トリガ・フレームの共通情報フィールドにビット数を追加すること、トリガ・フレームの構造を修正することと等価である。このように、修正されたトリガ・フレームは、802.11ax標準におけるトリガ・フレームと互換性がない。その結果、修正されたトリガ・フレームは、上りリンク伝送を実行するように第2の局をトリガすることができない。したがって、トリガ・フレームの共通情報フィールドによって占有されるビット数を追加することなく、トリガ・フレームが第1の局によって読み取られる必要があるより一般的な情報を搬送することをどのように可能にするかは、産業において緊急に解決されるべき技術的問題である。
【0361】
この技術的な問題は、トリガ・フレームに対して前述の実装2を使用することによって解決され得る。具体的には、トリガ・フレームは、第3のユーザ情報フィールドを使用して、第1の局で読み取られる必要のある追加の共通情報を搬送し、トリガ・フレームの共通情報フィールドにビット数が追加される必要がなくなり、これにより、この出願に提供されるトリガ・フレームが、802.11ax標準におけるトリガ・フレームと互換性を持つことができるようにする。言い換えれば、この出願に提供されるトリガ・フレームは、上りリンク伝送を実行するために第1の局をトリガしてもよく、上りリンク伝送を実行するために第2の局をトリガしてもよい。
【0362】
任意選択で、第3のユーザ情報フィールド内で搬送される第1の局の共通情報は、第3のユーザ情報フィールドにおいて搬送されなくてもよいが、トリガ・フレーム内の9ビット上りリンクHE-SIG-A2予約済みフィールドにおいて搬送される。この解決策に基づいて、この出願に提供されるトリガ・フレームの共通情報フィールドのビット数は、802.11ax標準におけるトリガ・フレームの共通情報フィールドのビット数と一致する。このように、いくつかのフィールドの予約済みフィールド又は予約済み値に追加して、この出願に提供されるトリガ・フレームは既存のフィールドの意味を変更しない。
【0363】
実装3:トリガ・フレーム内のユーザ情報リスト・フィールドは、第1の局に対応するユーザ情報フィールドを含み、第1の局に対応するユーザ情報フィールドは、空間ストリーム割り当てサブフィールドを含む。空間ストリーム割り当てサブフィールドがMU-MIMOに適用されるときに、空間ストリーム割り当てサブフィールドは、空間ストリーム開始シーケンス番号フィールド及び空間ストリームの数フィールドを含む。単一ユーザがMU-MIMOに参加するストリームの数は、制限され、例えば、最大数は4である。この場合、空間ストリーム割り当てサブフィールドは4ビットを占有し、局によって使用される空間ストリームの開始シーケンス番号を示す。空間ストリームフィールドの数は、2ビットを占有し、局によって使用される空間ストリームの数を示す。空間ストリーム割り当てサブフィールドがSU又はSU-MIMOに適用されるときに、空間ストリーム割り当てサブフィールドは空間ストリームの数を示す。
【0364】
802.11ax標準は最大8つの空間ストリームをサポートするが、802.11be標準は最大16の空間ストリームをサポートする。802.11ax標準における空間ストリーム割り当てサブフィールド内の空間ストリーム開始シーケンス番号フィールドは3ビットを占有し、16の空間ストリームシーケンス数を示すことができない。したがって、802.11ax標準における空間ストリーム割り当てサブフィールドは、16の空間ストリームの空間ストリーム割り当てをサポートできない。
【0365】
実装3に基づいて、この出願では、空間ストリーム開始シーケンス番号フィールドは、3ビットから4ビットに増加され、4ビットを占有する空間ストリーム開始シーケンス番号フィールドは、16の空間ストリームの任意の開始位置を示すことができ、空間ストリームフィールドの数は、3ビットから2ビットに減少されて、MU-MIMOに参加するユーザのストリームの最大数を4に制限する。このように、空間ストリーム割り当てサブフィールドによって占有されるビットの数が変わらないことを前提として、空間ストリーム割り当てサブフィールドは、16の空間ストリームの空間ストリーム割り当てをサポートすることができる。
【0366】
実装4:トリガ・フレーム内の共通情報フィールドは、ドップラー・サブフィールドと、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドとを含む。ドップラー・サブフィールドは1ビットを占有し、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは3ビットを占有する。ドップラー・サブフィールド及びHE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、以下の方式で使用される。
【0367】
ドップラー・サブフィールドの値が0で、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が0である場合、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数が1であることを示す。ドップラー・サブフィールドの値が0で、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が1である場合、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数が2であることを示す。ドップラー・サブフィールドの値が0で、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が2である場合、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数が4であることを示す。ドップラー・サブフィールドの値が0で、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が3である場合、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数が6であることを示す。ドップラー・サブフィールドの値が0で、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が4である場合、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数が8であることを示す。ドップラー・サブフィールドの値が0で、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が5である場合、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数が第9の値であるか、又はHE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値5が予約済み値であることを示す。ドップラー・サブフィールドの値が0で、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が6である場合、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数が第10の値であるか、又はHE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールの値6が予約済み値であることを示す。ドップラー・サブフィールドの値が0で、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が7である場合、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数が第11の値であるか、又はHE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールの値7が予約済み値であることを示す。
【0368】
第9の値、第10の値、及び第11の値は互いに等しくない。
【0369】
設計1:第9の値、第10の値、及び第11の値は、集合{10,12,14,16}から選択されてもよい。例えば、第9の値は10であり、第10の値は12であり、第11の値は16である。代替的には、第9の値は10であり、第10の値は16であり、第11の値は存在しない。
【0370】
例えば、第9の値は10であり、第10の値は12であり、第11の値は14以上の整数である。
【0371】
設計2に基づき、EHT-LTFシンボルの数拡張フィールドがトリガ・フレームに追加される必要がある。具体的には、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が7よりも小さいときに、EHT-LTFシンボル拡張フィールドの数は使用されない。HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数拡張フィールド及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値が7であるときに、EHT-LTFシンボルの数拡張フィールドの値が第12の値であるときに、EHT-LTFシンボルの数拡張フィールドは、EHT-LTFシンボルの数が14であることを示し、EHT-LTFシンボルの数拡張フィールドの値が第13の値であるときに、EHT-LTFシンボルの数拡張フィールドは、EHT-LTFシンボルの数が16であることを示す。
【0372】
例えば、第12の値は0であり、第13の値は1であるか、又は第12の値は1であり、第13の値は1である。
【0373】
任意選択で、EHT-LTFシンボルの数拡張フィールドは、第3のユーザ情報フィールドにおいて搬送されてもよいし、トリガ・フレーム内の9ビット上りリンクHE-SIG-A2予約済みフィールドにおいて搬送されてもよい。
【0374】
この出願に提供されるトリガ・フレーム内のHE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドは、802.11ax標準におけるトリガ・フレーム内のHE-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドと類似していることが理解されよう。
【0375】
この出願に提供されるトリガ・フレームが、第2の局に対応するユーザ情報フィールドを含む場合、ドップラー・サブフィールドの値が0であるときに、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値は4以下である。この出願に提供されるトリガ・フレームが、第1の局に対応するユーザ情報フィールドのみを含み、第2の局に対応するユーザ情報フィールドを含まない場合、ドップラー・サブフィールドの値が0であるときに、HE-LTF/EHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性サブフィールドの値は、0~7の値であってもよい。
【0376】
S102:APは、トリガ・フレームを送信する。これに対応して、局はトリガ・フレームを受信する。
【0377】
トリガ・フレームは、応答フレームを送信するために1つ以上の局をスケジュールするために使用され、応答フレームは、データ・フレーム、管理フレーム、又は制御フレームであってもよい。
【0378】
S103:局は、トリガ・フレームを解析する。
【0379】
局が第2の局である場合、トリガ・フレームが第2の局に対応するユーザ情報フィールドを含むときに、第2の局は、802.11ax標準に定義された構文解析方式で、トリガ・フレーム内の共通情報フィールドと第2の局に対応するユーザ情報フィールドを解析する。局が第1の局である場合、トリガ・フレームが第1の局に対応するユーザ情報フィールドを含むときに、第1の局は、802.11be標準に定義された構文解析方式で、トリガ・フレーム内の共通情報フィールドと第1の局に対応するユーザ情報フィールドを解析する。
【0380】
トリガ・フレーム内のユーザ情報フィールド内のAIDが局のAIDと一致する場合、局は、トリガ・フレーム内の共通情報フィールドと、局のAIDと一致するユーザ情報フィールドに基づいて応答フレームを送信し、応答フレームは、局のAIDと一致するユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソース上で送信される。
【0381】
これに対応して、APは、1つ以上の局から送信された応答フレームを受信し、肯定応答フレームで応答する。1つ以上の局に送信されるフレームは、下りリンクOFDMA形態で送信されてもよいし、非HT複製伝送形態で送信されてもよい。肯定応答フレームは、AckフレームとブロックAckフレームを含み、ブロックAckフレームは圧縮ブロックAckフレームとマルチSTAブロックAckフレームとを含む。Ackフレーム及びブロックAckフレームは、1つの局に送信された情報の肯定応答情報であり、マルチSTAブロックAckは、1つ以上の局に送信された情報の肯定応答情報である。
【0382】
図8に示す方法に基づいて、この出願で提供されるトリガ・フレームは、802.11ax標準におけるトリガ・フレームと互換性があってもよい。したがって、この出願に提供されるトリガ・フレームは、上りリンク伝送を実行するように第1の局をトリガしてもよく、上りリンク伝送を実行するために第2の局をトリガしてもよい。
【0383】
802.11ax標準では、APは下りリンク・マルチユーザPPDU、例えばOFDMA、全帯域MU-MIMO、又はOFDMAとMU-MIMOの組み合わせを送信してもよい。下りリンク・マルチユーザPPDUは、複数の局に対応するMACフレームを含んでもよい。局に対応するMACフレームはTRS制御フィールドを含み、TRS制御フィールドは制御情報フィールドを含む。
図66に示すように、制御情報フィールドは、ULデータ・シンボル(UL data symbols)サブフィールド、リソース・ユニット割り当てサブフィールド、AP TXパワー(AP TX power)フィールド、ULターゲットRSSI (UL target RSSI)フィールド、UL MCS (UL MCS)フィールド、及び予約済みビットを含む。
【0384】
制御情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含む。制御情報フィールドのリソース・ユニット割り当てサブフィールドの実装については、802.11ax標準におけるユーザ情報フィールド内の前述のリソース・ユニット割り当てサブフィールドを参照のこと。
【0385】
802.11ax標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は160MHzであり、802.11be標準によってサポートされる最大伝送帯域幅は320MHzである。したがって、上りリンク帯域幅が320MHzであるときに、802.11ax標準における制御情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドは、リソース・ユニットがプライマリ160MHzチャネル上であるか、セカンダリ160MHzチャネル上であるかを正確に示すことができない。追加的に、802.11ax標準との互換性を確保するために、制御情報フィールドにビットを追加することはできない。したがって、制御情報フィールドにビット数を追加することなく、320MHz帯域幅においてリソース割り当てのために制御情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドが使用されることをどのように可能にするかは、産業界において緊急に解決されるべき技術課題である。
【0386】
前述の問題を解決するために、この出願の実施形態は、通信方法を提供する。
図67に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0387】
S201:APは、下りリンクPPDUを生成する。下りリンクPPDUは、OFDMA PPDU及びMU-MIMO PPDUを含む下りリンク・マルチユーザPPDUを含む。
【0388】
下りリンクPPDUは、1つ以上の第1の局に対応するMACフレームを含む。第1の局に対応するMACフレームは、TRS制御フィールドを含み、TRS制御フィールドは、制御情報フィールドを含み、制御情報フィールドは、リソース・ユニット割り当てサブフィールドを含み、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、第1の局によって使用されるリソース・ユニットを割り当てるために使用される。
【0389】
この出願のこの実施形態では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、以下の2つの実装を含む。
【0390】
実装1:リソース・ユニット割り当てサブフィールドは制御情報フィールド内の8ビットを占有する。具体的には、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、制御情報フィールド内のビットB5~B12を占有する。
【0391】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの全部又は一部は、TRS制御フィールドにおいてリソース・ユニット割り当てサブフィールドを搬送するMACフレームを伝送するための160MHzチャネル上に位置する。TRS制御フィールドにおいてリソース・ユニット割り当てサブフィールドを搬送するMACフレームを伝送するための周波数ドメイン・リソースが160MHzよりも大きい場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部が80MHzに位置するか、又はリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部が160MHzに位置する。8ビットのリソース・ユニット割り当てサブフィールドは、320MHz帯域幅にあり、80MHzに部分的に位置する任意の周波数ドメイン・リソースを示すことができることに注意されたい。言い換えれば、MACフレームが第1の160MHzチャネル上で伝送される場合、MACフレームにおいて搬送されるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの全部又は一部は、第1の160MHzチャネル上に位置する。MACフレームが第2の160MHzチャネル上で伝送される場合、MACフレームにおいて搬送されるリソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの全部又は一部は、第2の160MHzチャネル上に位置する。
【0392】
別の可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの全部又は一部は、TRS制御フィールドにおいてリソース・ユニット割り当てサブフィールドを搬送するMACフレームを伝送するための80MHzチャネル上に位置する。TRS制御フィールドにおいてリソース・ユニット割り当てサブフィールドを搬送するMACフレームを伝送するための周波数ドメイン・リソースが80MHzよりも大きい場合、リソース・ユニット割り当てサブフィールドによって示される周波数ドメイン・リソースの一部は80MHzに位置する。
【0393】
実装1に基づき、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの具体的な実装については、第4のユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドの前述の関係する説明を参照のこと。
【0394】
実装2:リソース・ユニット割り当てサブフィールドは制御情報フィールド内の9ビットを占有する。具体的には、リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、制御情報フィールド内のビットB5~B12、ビットB25又はビットB39などの別のビットを占有する。
【0395】
リソース・ユニット割り当てサブフィールドは、2つの部分に分割されてもよい。リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第1の部分は、8ビットを含む。リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第2の部分は、1ビットを含む。例えば、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第1の部分は制御情報フィールド内のビットB5~B12を占有し、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第2の部分は制御情報フィールド内のビットB25又は別のビットを占有してもよい。この出願のこの実施形態は、それらに制限されない。
【0396】
可能な設計では、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第1の部分が周波数ドメイン・リソースを割り当てるために使用される。リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第2の部分は、割り当てられた周波数ドメイン・リソースが第1の160MHz上にあるのか、第2の160MHz上にあるのかを示す。割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部が1つの160MHz上にある場合、言い換えれば、周波数ドメイン・リソースの範囲が160MHzよりも大きい場合、この場合には3つの方式がある。方式1:割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部は、デフォルトで第1の160MHz上に位置する。方式2:割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部は、デフォルトで第2の160MHz上に位置する。方式3:制限が課されることはなく、割り当てられた周波数ドメイン・リソースの一部は、第1の160MHz又は第2の160MHz上に位置する。
【0397】
例えば、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第2の部分の値が0であるときに、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第1の部分によって示される周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、第1の160MHzチャネル上に位置し、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第2の部分の値が1であるときに、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第1の部分によって示される周波数ドメイン・リソースの一部又は全部が、第2の160MHzチャネル上に位置する。
【0398】
実装2に基づき、リソース・ユニット割り当てサブフィールドの第1の部分の具体的な実装については、第1の局に対応するユーザ情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドの前述の関係する説明を参照のこと。
【0399】
任意選択で、下りリンクPPDUは、1つ以上の第2の局に対応するMACフレームをさらに含んでもよい。
【0400】
S202:APは、下りリンクPPDUを送信する。これに対応して、局は下りリンクPPDUを受信する。
【0401】
S203:局は、受信されたPPDU内のMACフレーム内のTRS制御フィールドに基づいて応答フレームを送信する。
【0402】
応答フレームは、データ・フレーム、管理フレーム、又は制御フレームであってもよい。例えば、制御フレームは肯定応答フレームである。
【0403】
追加的に、局が第2の局である例が使用される。下りリンクPPDUが第2の局に対応するMACフレームを搬送するときに、第2の局は、802.11ax標準に定義された解析方式で、第2の局に対応し、下りリンクPPDUにおいて搬送されるMACフレームを解析する。したがって、第2の局は、第2の局に割り当てられた周波数ドメイン・リソースを、第2の局に対応するMACフレームにおいて搬送されたリソース・ユニット割り当てサブフィールドに基づいて決定してもよい。局が第1の局である例が使用される。下りリンクPPDUが第1の局に対応するMACフレームを搬送するときに、第1の局は、802.11be標準に定義された解析方式で、第2の局に対応し、下りリンクPPDUにおいて搬送されるMACフレームを解析する。したがって、第1の局は、第1の局に割り当てられた周波数ドメイン・リソースを、第1の局に対応するMACフレームにおいて搬送されたリソース・ユニット割り当てサブフィールドに基づいて決定してもよい。局が、その局に割り当てられた周波数ドメイン・リソースを決定した後、その局は、割り当てられた周波数ドメイン・リソース上で上りリンク・サブPPDUを送信してもよい。したがって、APは、複数の上りリンク・サブPPDUを含む上りリンク・マルチユーザPPDUを受信してもよい。
【0404】
図67に示す方法に基づいて、一方では、この出願に提供される制御情報フィールドによって占有されるビット数は、802.11ax標準における制御情報フィールドによって占有されるビット数と同じであり、これにより、802.11ax標準との互換性を確保する。一方、この出願に提供される制御情報フィールド内のリソース・ユニット割り当てサブフィールドは、320MHz帯域幅におけるリソース・ユニット割り当てを実装してもよい。
【0405】
この出願のこの実施形態では、周波数ドメイン・リソースの一部がX MHz周波数セグメントに位置する場合、周波数ドメイン・リソース・スパンがX MHz周波数セグメントよりも大きいことを示し、X=20、40、80、160などである。
【0406】
前述のものは、主に、通信装置の観点から、この出願の実施形態に提供される解決策を説明している。前述の機能を実装するために、通信装置は、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェア・モジュールを含むことが理解されよう。当業者は、この明細書に開示された実施形態に説明された例のユニット及びアルゴリズム・ステップと組み合わせて、この出願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータ・ソフトウェアとの組み合わせによって実装され得ることを容易に認識すべきである。機能がハードウェアによって実行されるのか、コンピュータ・ソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるのかは、特定の用途と技術的解決策の設計上の制約に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに、記載された機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、その実装が本願の範囲を超えるものであると考えるべきではない。
【0407】
この出願の実施形態では、装置は、前述の方法の例に基づいて、機能モジュールに分割されてもよい。例えば、各機能モジュールが各対応する機能に基づいた分割を通して取得されてもよいし、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに一体化されてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。この出願の実施態様では、モジュールへの分割は一例であり、論理機能分割にすぎない。実際の実装の際、別の分割方式が使用されてもよい。以下、各機能モジュールが対応する各機能に基づいた分割を通した例が説明のために使用される。
【0408】
図68に示すように、この出願の一実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は、処理モジュール101及び通信モジュール102を含む。
【0409】
通信装置がAPとして使用されるときに、処理モジュール101は、
図8のステップS101又は
図67のステップS201を実行するように構成されている。通信モジュール102は、
図8のステップS102又は
図67のステップS202を実行するように構成されている。
【0410】
通信装置が局として使用されるときに、処理モジュール101は、
図8のステップS103又は
図67のステップS203を実行するように構成されている。通信モジュール102は、
図8のステップS102又は
図67のステップS202を実行するように構成されている。
【0411】
図69は、この出願の一実施形態による通信装置の可能な製品形態の概略図である。
【0412】
可能な製品形態では、この出願のこの実施形態における通信装置は、通信デバイスであってもよく、通信デバイスは、プロセッサ201及びトランシーバ202を含む。任意選択で、通信デバイスは、記憶媒体203をさらに含む。
【0413】
通信装置がAPとして使用されるときに、プロセッサ201は、
図8のステップS101又は
図67のステップS201を実行するように構成されている。トランシーバ202は、
図8のステップS102又は
図67のステップS202を実行するように構成されている。
【0414】
通信装置がSTAとして使用されるときに、プロセッサ201は、
図8のステップS103又は
図67のステップS203を実行するように構成されている。トランシーバ202は、
図8のステップS102又は
図67のステップS202を実行するように構成されている。
【0415】
別の可能な製品形態では、この出願のこの実施形態に説明される通信装置は、代替的には、汎用プロセッサ又は一般にチップと呼ばれる特殊目的プロセッサによって実装されてもよい。チップは、処理回路201とトランシーバ・ピン202とを含む。任意選択で、チップは、記憶媒体203をさらに含む。
【0416】
別の可能な製品形態では、この出願のこの実施形態に説明される通信装置は、代替的には、1つ以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array、FPGA)、プログラマブル・ロジック・デバイス(programmable logic device、PLD)、コントローラ、ステート・マシン、ゲート・ロジック、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネント、任意の他の適切な回路、又はこの出願に説明される機能を実行することができる回路の任意の組み合わせである回路又はコンポーネントを使用して実装されてもよい。
【0417】
コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよいことに留意されたい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタから、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線)又は無線(例えば、赤外線、ラジオ、又はマイクロ波)において別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ以上の使用可能な媒体を一体化するサーバ若しくはデータ・センタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、又は磁気テープ)、光媒体、又は半導体媒体(例えば、ソリッド・ステート・ドライブ)などであってもよい。
【0418】
実装についての前述の説明は、便宜的かつ簡潔な説明を目的として、前述の機能モジュールへの分割が図示のための例として使用されると当業者が理解することを可能にする。実際の用途では、前述の機能が異なる機能モジュールに割り当てられ、要求に基づいて実装してもよい。すなわち、装置の内部構造が異なる機能モジュールに分割されて、上述の機能の全部又は一部を実装する。
【0419】
この出願に提供されるいくつかの実施形態では、開示された装置及び方法は、他の方法で実装されてもよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、一例にすぎない。例えば、モジュール又はユニットへの分割は、単に論理機能にすぎず、実際の実装において他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが別の装置に組み合わされたり、一体化されてもよいし、いくつかの特徴が無視されたり、実行されなくてもよい。追加的に、表示又は議論された相互結合、直接結合、又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形態において実装されてもよい。
【0420】
別個の部分として説明されるユニットは、物理に分離されていても、されていなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、1つ以上の物理ユニットであってもよいし、1つの場所に位置していてもよいし、複数の場所に分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0421】
追加的に、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよく、各ユニットは、物理的に単独で存在してもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0422】
一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用されるときに、一体化されたユニットは、可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、この出願の実施形態における技術的解決策が、本質的にソフトウェア製品の形態で実装されてもよいし、従来技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよいし、技術的解決策の全部又は一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、デバイス(シングルチップ・マイクロコンピュータ、チップなどであってもよい)又はプロセッサ(processor)に、この出願の実施形態に説明される方法のステップの全部又は一部を実行させるように命令するためのいくつかの命令を含む。
【0423】
前述の説明は、この出願の単に具体的な実装に過ぎないが、この出願の保護範囲を制限することを意図したものではない。この出願に開示された技術的範囲内の変形又は置換は、この出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【外国語明細書】