(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024112972
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/08 20120101AFI20240814BHJP
G06Q 50/34 20120101ALI20240814BHJP
【FI】
G06Q30/08
G06Q50/34
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024086490
(22)【出願日】2024-05-28
(62)【分割の表示】P 2021119793の分割
【原出願日】2020-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】石井 公二
(57)【要約】 (修正有)
【課題】資金力が不足するユーザに対しても、オークションにおいて商品落札の機会を与えることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザから受け付ける投票受付部及び投票が的中した場合に、ユーザに対して配当を付与する配当付与部を含むゲーム制御部と、付与された配当の金額の範囲で、配当を使用して商品に対する入札が可能なオークションを制御するオークション制御部と、を有する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザから受け付ける投票受付部と、
前記投票が的中した場合に、ユーザに対して配当を付与する配当付与部と、
付与された前記配当の金額の範囲で、前記配当を使用して商品に対する入札が可能なオークションを制御するオークション制御部と、
を有する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インターネットを利用して競売形式により商品の取引を行うオークション(ネットオークション)が知られている。一般的なネットオークションは、出品された商品に対して所定期間入札を募り、入札締切時点において最高金額で入札した者を落札者としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一般的に、オークションでは、最高金額で入札した者しか商品を落札することができないため、落札価格が高騰する傾向が強い。そのため、従来のオークションシステムでは、資金力が不足するユーザにとっては商品落札の機会が奪われることにもなりかねず、落札者が資金力豊富なユーザに固定化されてしまう虞がある。また、そのような状況では、資金力が不足するユーザは、オークションへの参加を躊躇することにもつながり、その結果、参加者の数が増えずにオークションが盛り上がらない虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、資金力が不足するユーザに対しても、オークションにおいて商品落札の機会を与えることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザから受け付ける投票受付部と、投票が的中した場合に、ユーザに対して配当を付与する配当付与部と、付与された配当の金額の範囲で、配当を使用して商品に対する入札が可能なオークションを制御するオークション制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、資金力が不足するユーザに対しても、オークションにおいて商品落札の機会を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含むシステムの概略構成図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能の説明図である。
【
図11】本発明に係る情報処理フローを示す図である。
【
図14】本発明に係る他の情報処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の情報処理装置、情報処理方法及びプログラムについて、添付の図面に示す好適な実施形態を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、以下に説明する実施形態から変更又は改良され得る。また、当然ながら、本発明には、その等価物が含まれる。
【0010】
また、本明細書及び図面にて説明される画面の例も一例に過ぎず、画面構成及びデザイン、表示情報の内容、並びにGUI(Graphical User Interface)等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また、適宜変更され得る。
【0011】
また、本明細書において、ユーザとは、本発明の情報処理装置のユーザであり、具体的には、本発明の情報処理装置によって提供されるサービスの利用者であり、詳しくは、本発明の情報処理装置によって提供されるオークションに参加し得る者である。なお、ユーザは、特に断る場合を除き、個人であるが、複数人のグループがユーザであってもよく、サービスの利用アカウントが割り当てられる単位となる。また、ユーザ同士で互いに承認したユーザ(フレンド)が一緒にプレイしたり、チームを構成できたりしてもよい。
【0012】
<本実施形態に係るオークションについて>
図1に示す通信システム(以下、情報処理システムSという。)は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(以下、サーバ10という。)を含む通信システムであり、ユーザに対して、オークションを提供する。
【0013】
オークションとは、競売形式により商品の取引を行うものであり、出品された商品に対して、落札を希望するユーザが購入希望額(入札金額)を指定して入札を行い、設定された開催期間が終了したときに、最高金額で入札しているユーザがその商品を落札することができる取引方式である。また、本実施形態のオークションでは、ゲームで得た配当(当選金)を使用しないと、商品に対して入札を行うことができないという、オークションへの参加条件が設定されている。なお、商品の落札可能数が複数ある場合は、最高金額で入札したユーザから順に、商品の落札可能数と同数のユーザがその商品を落札することができる。
【0014】
商品とは、オークションにおいて取引の対象となるものであり、飲食料品、衣類及び道具等の所謂モノの他、運輸、保管、金融及び労働等のサービス、さらには、土地、資本及び情報等、市場で交換される価値を有するあらゆるものを含む。
【0015】
ゲームとは、競技の結果を予想するゲームをいう。例えば、競馬、競輪、競艇又はオートレース等、公的機関が賭博として実際に開催する公営競技等の結果(競技対象の着順等)を予想して通貨又は専用通貨を用いてベット(以下、投票という。)し、その予想に基づく投票が的中した場合には、当選金としてオッズに応じた配当(的中に対しての払戻)を得ることができるゲームをいう。
【0016】
本実施形態では、競技は、スケジュールにしたがって定期的に開催され、例えば、毎日実施されることとする。また、競技は、1日に複数回実施される等、所定期間内に繰り返し実施され、ユーザは、それら各回の競技について投票を行うことができる。例えば、競技が競輪であれば、開催場ごとに一日約9~12レース実施され、その各レースに投票を行うことができる。なお、所定期間は、1日に限定されず、1~数時間、数日、1~数週間、1~数カ月、あるいは1~数年であってもよい。また、所定期間内に実施されるレースの回数は、1回のみであってもよい。
【0017】
投票では、競技ごとに用意されている異なる投票候補の中から、ユーザが予想した投票内容を指定する。投票内容とは、投票に係る予想内容であり、具体的には、競技の着順に関する予想内容である。投票候補及び投票内容の項目としては、例えば、賭式(単勝、複勝、連勝複式及び連勝単式等)、投票対象(競技対象又は競技対象の組み合わせ)、及び、投票金額(通貨又は専用通貨のうち投票に投じた金額)等が含まれる。投票の一例としては、単勝(賭式)・1番(競技対象)・2000円(投票金額)、又は、3連複(賭式)・2-3-5(競技対象の組み合わせ)・1000円(投票金額)等である。
【0018】
通貨とは、一般社会においてモノやサービスとの交換に用いられる、所謂「お金」を意味する。本実施形態の通貨は、紙幣又は硬貨等の現金通貨であってもよいし、普通預金又は当座預金等の預金通貨であってもよい。また、通貨には、第三者アプリ(バーコード、スタック型2次元コード又はマトリクス型2次元コード等で決済可能なアプリ)で使用可能な仮想通貨も含まれる。
【0019】
専用通貨とは、疑似的な通貨として上記の通貨とは異なる性質を有するものであり、一般社会においてモノやサービスとの交換に用いることはできないが、本実施形態のゲーム及びオークションにおいて使用可能な価値である。具体的には、専用通貨は、投票又は入札に使用することができる。また、専用通貨は、投票が的中したときの配当として、ユーザに付与される。そのため、以下、本実施形態の中で配当という場合には専用通貨を指すこととする。
【0020】
また、専用通貨は、ユーザが通貨を変換することにより入手することができる(チャージ)。また、ログインボーナス等として、所定数の専用通貨を無料でユーザに付与してもよい。一方、専用通貨を通貨に換金する場合は、いつでも無条件に換金できるわけではなく、投票で的中して配当として付与され、且つ、入札に使用しなかった分に限り換金可能とする。すなわち、本実施形態においては、投票に使用しなかった専用通貨は勿論、投票が的中して配当として付与された専用通貨であっても、入札に使用した場合(具体的には、入札に使用したが商品を落札できずに返却された場合)には、通貨に換金することができない。
【0021】
オッズとは、払戻の倍率をいい、投票が的中した場合に、投票した価値(通貨又は専用通貨)が何倍の価値になって払い戻されるかを示す数値をいう。本実施形態のオッズは、実際に開催されている公営競技の公式オッズ(公営競技を主催者が定めるオッズ)に準じて決定されるため、ユーザ自身又は他人の投票状況によってリアルタイムで変動することもある。
【0022】
本実施形態のオークションでは、上記のとおり、ゲームで得た配当、すなわち、競技の結果を予想して行われる投票が的中した場合に払い戻される配当を使用し、その配当の金額の範囲内で、商品に対して入札を行う。また、本実施形態では、競技と商品とはそれぞれ関連付けられており、例えば、商品Aに対して入札するためには、その商品Aに関連付けられた競技Aに投票し、その投票が的中した場合に得られる配当を使用して入札を行う。換言すると、商品に関連する競技によって得られた配当を使用しないと、その商品に対して入札することができない。
【0023】
なお、商品に関連付けられた競技が複数あってもよい。例えば、商品Bに関連付けられた競技が競技B1と競技B2という2つの競技であってもよい。この場合は、競技B1の開催時間と競技B2の開催時間の間を競技B2に対する入札受付期間とし、対象となる商品Bの現在価格(その時点における落札可能金額)をユーザに公開し、競技B2のゲームにおいて、その現在価格以上の配当になるような投票候補(賭式、投票対象及び投票金額)をユーザに提示してもよい。また、このとき、現時点でのユーザの入札金額と現在価格との差分以上の配当になるような投票候補をユーザに提示してもよい。
【0024】
ここで、本実施形態におけるオークションの一連の流れの一例について、説明する。
(1)先ず、ユーザは、
図2に示すような投票画面G1において、競技の結果を予想し、通貨又は専用通貨を使用して、投票を行う。
(2)ユーザは、投票が的中した場合、オッズに基づいて算出された金額を配当として得る。このとき、オークションが開催されている商品のうち、競技に関連付けられた商品(この配当を使用して入札可能な商品)であって、配当の金額の範囲内で入札することが可能な商品が、ユーザに提示される。なお、ユーザは、配当の全部又は一部を通貨に換金して受け取ることもできるが、配当のうち通貨に換金した分については、入札に使用することができない。また、通貨に換金する場合は、不図示の的中画面において、払戻方法で通貨を選択し、換金する金額を指定する。
(3)ユーザは、不図示の商品一覧画面において、提示された商品の中から、入札を希望する商品を選択する。なお、配当の金額が、現在価格(その時点における落札可能金額)以下の場合、ユーザは、その商品を選択することはできない。
(4)ユーザは、
図3に示すような入札画面G2において、選択した商品に対して入札金額を指定(入力)する。このとき、入札金額は、払戻された配当の金額の範囲内で指定することができる。また、一度入札金額を指定した後であっても、その入札金額が現在価格以下の場合は、配当の金額の範囲内で現在価格よりも高い入札金額に変更することができる。
(5)オークションの開催期間が終了した時点で、最高金額で入札しているユーザがその商品の落札者となる。なお、商品の落札可能数が複数ある場合は、最高金額で入札したユーザから順に、商品の落札可能数と同数のユーザがその商品の落札者となる。一方、落札できなかったユーザに対しては、入札金額に相当する金額の専用通貨が返却される。
【0025】
また、上記の他、先に入札予定金額を設定し、その入札予定金額から逆算して、投票が的中した場合に入札予定金額以上の配当が得られる投票内容を決定することとしてもよい。一例としては、以下のとおりである。
(1)ユーザは、不図示の商品一覧画面において、提示された商品の中から、入札を希望する商品を選択する。
(2)ユーザは、不図示の入札予定金額指定画面において、入札予定金額を指定(入力)する。なお、このとき、指定した入札予定金額が現在価格(その時点における落札可能金額)以下の場合には、ユーザに通知する(アラート)。
(3)ユーザは、
図2に示すような投票画面G1において、その商品に関連付けられた競技の結果を予想し、通貨又は専用通貨を使用して投票を行う。このとき、投票が的中した場合に入札予定金額以上となるような投票候補(賭式、投票対象及び投票金額)がサーバ10によって自動的に導き出されてユーザに提示されるので、ユーザは、それらの投票候補の中から投票内容を選択することもできる。
(4)ユーザは、投票が的中した場合、オッズに基づいて算出された金額を配当として得る。そして、ユーザは、事前に設定した入札予定金額の範囲内で入札するか否かを選択する。なお、実際の入札金額は入札予定金額に限定されず、入札予定金額以内の金額であれば、ユーザは、適宜変更して指定することができる。
(5)オークションの開催期間が終了した時点で、最高金額で入札しているユーザがその商品の落札者となる。なお、商品の落札可能数が複数ある場合は、最高金額で入札したユーザから順に、商品の落札可能数と同数のユーザがその商品の落札者となる。一方、落札できなかったユーザに対しては、入札金額に相当する金額の専用通貨が返却される。
【0026】
なお、上記(3)にて提示される投票候補は、ユーザが任意の項目を指定すること(複数の項目を指定することも可)により、さらに絞り込むことができる。例えば、項目として軸となる競技対象(例えば3番)を指定した場合、その3番を含む組合せ(3連複等)が投票候補として絞り込まれる。また、項目として投票金額(例えば1000円)を指定した場合、設定した入札予定金額(例えば5000円)以上となる競技対象又は賭式(例えばオッズが5倍以上となる競技対象又はそれらの競技対象を含む組合せ)が投票候補として絞り込まれる。
また、投票候補は、ユーザが予め指定した投票内容が的中しても入札予定金額に満たないと判断された場合、代替となる投票候補として提示してもよい。代替となる投票候補としては、賭式及び投票対象を維持したまま投票金額を増やす代案、又は、投票内容のうち賭式若しくは投票対象を変更する代案等が含まれる。賭式を変更する代案としては、例えば、1着予想は変更せずに(軸となる競技対象は変更せずに)、単勝から3連単のようにオッズの高い他の賭式に変更する投票候補等が該当する。
【0027】
また、
図4の参照画面G3に示すように、入札予定金額を指定した複数のユーザをグループ化し、そのグループ内でユーザ同士が互いに情報(投票内容)を共有できることとしてもよい。例えば、グループに属するユーザは、同じグループに属する他のユーザの投票内容の全部又は一部(例えば、投票金額以外)を閲覧可能としてもよい。また、同じグループ内のユーザであって入札予定金額の高いユーザ(商品落札の障害となる可能性が高いユーザ)の投票内容を、優先的に他のユーザに通知することとしてもよい。このとき、通知する内容は、入札予定金額の高いユーザの投票内容とそのユーザ情報であって、通知する数は、その商品の落札可能数に応じて制御する。例えば、落札可能数が1個であれば上位3人のユーザ、また、落札可能数が2個であれば上位10人のユーザ等の投票内容とユーザ情報を通知する。また、同じグループ内のユーザであって的中実績(例えば、過去の投票履歴に基づいて算出した、的中数、的中率、的中金額、高配当数、回収率等を含む。)の高いユーザの投票内容を、他のユーザに通知してもよい。
【0028】
以上のように、本実施形態のオークションにおいては、ユーザは、競技結果を予想して投票を行い、その投票が的中すれば、オークションに参加するための原資となる配当を得ることができる。そのため、資金力が不足するユーザに対しても、オークションにおいて商品落札の機会を与えることができる。特に、オークション参加の原資を取得するため、ユーザに対して投票行動への動機付けを高めることができるうえ、投票に対する射幸心を煽ることもできるので、ゲームについても活性化させることができる。
また、本実施形態のオークションにおいては、オークションに参加するためには投票によって得た配当が必要となるため、投票結果に基づいてオークションの参加者を制限することができる。そのため、いくら資金力が豊富なユーザであっても投票に的中しないとオークションに参加することができず、この点においても、オークションの落札者が資金力豊富なユーザに限定されることがなくなり、資金力が不足するユーザに対しても、オークションにおいて商品落札の機会を与えることができる。
【0029】
<本実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末の構成>
次に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末12の構成について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、オークション制御用のコンピュータ、厳密にはサーバコンピュータ(以下、サーバ10という。)によって構成されている。サーバ10は、コンピュータの一例であり、
図1に示すように、ユーザ端末12とネットワーク14を介して通信可能に接続されており、ユーザ端末12と共に情報処理システムSを構築している。
【0030】
なお、サーバ10は、1台のコンピュータで構成されてもよく、並列分散された複数台のコンピュータによって構成されてもよい。また、サーバ10は、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータであってもよい。この場合、後述する情報処理フロー中の一連の工程(ただし、情報の入力及び表示を除く)が上記のサーバコンピュータによって実行されるので、ユーザ端末12側では、サーバコンピュータに引き渡す情報の入力、及びサーバコンピュータから配信される情報の表示等を行えばよい。
【0031】
サーバ10は、ハードウェア機器として、
図1に示すように、プロセッサ21、メモリ22、通信用インタフェース23、及びストレージ24を有し、これらの機器がバス25を介して電気的に接続されている。また、サーバ10には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)と、ゲーム及びオークションに関する情報処理用の専用プログラムとがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当する。プロセッサ21が上記のプログラムにしたがって動作することで、サーバ10は、本発明の情報処理装置として機能し、ゲーム及びオークションに関する一連の処理を実行する。
なお、本発明のプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよく、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワークを介して取得(ダウンロード)することで取得してもよい。
【0032】
プロセッサ21は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
【0033】
メモリ22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0034】
通信用インタフェース23は、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インタフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インタフェース23によるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、Wi-fi(登録商標)に基づく無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0035】
ストレージ24は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。また、ストレージ24は、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよい。さらに、ストレージ24は、サーバ本体と通信可能に接続された外部コンピュータ(例えば、データベースサーバ)等によって構成されてもよい。なお、各種データを記録する技術としては、不正なデータ改竄等を回避する目的からブロックチェーンのような分散型台帳技術を用いてもよい。
【0036】
サーバ10は、ゲーム及びオークションを進行するにあたり、投票及び入札に必要な情報を各ユーザへ配信し、また、各ユーザから情報を収集して記憶する。サーバ10が記憶する情報には、ユーザ関連情報、投票関連情報、入札関連情報、競技関連情報及び商品関連情報等が含まれる。また、サーバ10は、ゲーム及びオークションを制御する処理をはじめ、ゲーム及びオークションの進行に関する様々な情報処理を実行する。
【0037】
一方、ユーザ端末12は、ユーザが操作するクライアント端末であり、ゲームに参加して競技の結果を予想し投票するため、且つ、オークションに参加して商品に入札するために、ユーザによって使用される。具体的には、ユーザ端末12は、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、情報入力が可能なテレビ受像機、及びウェアラブル端末等によって構成される。なお、
図1には、図示の都合上、3台のユーザ端末12のみを図示しているが、当然ながら、実際には、ユーザの人数に応じた台数分のユーザ端末12が存在する。
【0038】
ユーザ端末12側では、サーバ10から配信される情報の出力(表示及び再生等)、及び、サーバ10に引き渡す情報の入力等を行う。具体的には、ユーザ端末12にはゲーム及びオークションに参加するための専用のアプリケーションソフト(以下、アプリ)がインストールされており、このアプリにより、サーバ10との間でデータの送受信、及び、情報の入出力を行う。例えば、サーバ10から受信したデータを展開して各種の情報をユーザ端末12のディスプレイに表示する。また、ユーザの操作により入力された投票内容又は入札内容等を示す情報をサーバ10に送信する。
【0039】
<本発明の一実施形態の情報処理装置の機能>
本実施形態に係る情報処理装置であるサーバ10の構成について、機能面から改めて説明する。
サーバ10は、
図5に示すように記憶部30、データ生成部40、ゲーム制御部50及びオークション制御部60を有する。これらの機能部のうち、記憶部30は、メモリ22又はストレージ24によって実現され、それ以外の機能部は、サーバ10を構成するハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたプログラムとが協働することで実現される。なお、サーバ10が複数台のコンピュータによって構成される場合には、上記の機能を分散させて、複数台のコンピュータの各々が互いに異なる機能を発揮してもよい。
以下、各機能部について、それぞれ詳しく説明する。
【0040】
[記憶部]
記憶部30は、各ユーザに関連する情報、並びに、ゲーム及びオークションの進行に関連する情報等の各種情報を記憶する。記憶部30が記憶する情報には、
図5に示すように、ユーザ関連情報、投票関連情報、入札関連情報、競技関連情報及び商品関連情報が含まれる。
【0041】
ユーザ関連情報は、ユーザに関する情報でありユーザごとに記憶される。ユーザ関連情報は、
図6に示すように、ユーザID、氏名、プロフィール、通貨所持数、配当所持数、投票履歴、入札履歴、グループ等に関する情報を含む。
プロフィールは、ユーザの属性(カテゴリ)に関する情報であり、例えば、性別、年齢及び職業等である。通貨所持数は、ユーザが所持している専用通貨の量(金額)であり、投票に使用できる価値の量である。配当所持数は、投票が的中して配当として得られた専用通貨の量(金額)であり、投票又は入札に使用できる価値の量である。また、配当は、その配当が得られた競技ごとに分類されており、配当の種類ごとに入札可能な商品が規定されている。すなわち、配当を得た競技に対応する商品のオークションにおいて、その配当を入札に使用できる。投票履歴は、ユーザがこれまでに行ってきた投票に関する情報であり、投票IDによって後述する投票関連情報に関連付けられている。入札履歴は、ユーザがこれまで行ってきた入札に関する情報であり、入札IDによって後述する入札関連情報に関連付けられている。グループは、ユーザが入札予定金額を指定した場合に設定される項目であり、所属するグループの情報を示すものである。
【0042】
投票関連情報は、ユーザが行った投票に関する情報であり、投票ごとに記憶される。投票関連情報は、
図7に示すように、投票ID、投票日時、投票を行ったユーザのユーザID、投票に係る競技の競技ID、投票内容、オッズ、入札情報、的中の有無及び配当額(的中額)等を含む。
投票内容は、競技の結果を予想した内容であって、例えば、賭式、投票対象及び投票金額に関する情報を含む。入札情報は、この投票の配当を使用した入札がある場合にその入札を示す情報(入札ID)及び入札予定金額との差分に関する情報を含む。
【0043】
入札関連情報は、ユーザが行った入札に関する情報であり、入札ごとに記憶される。入札関連情報は、
図8に示すように、入札ID、入札日時、入札を行ったユーザのユーザID、入札対象となる商品を示す商品ID(入札しているオークションを示す情報)、投票情報、入札金額、入札予定金額及び落札の有無等を含む。
投票情報は、入札の原資となる配当を得た(又は得る予定の)投票を示す情報(投票ID)及び配当の金額に関する情報を含む。
【0044】
競技関連情報は、競技に関する情報であり、競技ごとに記憶される。競技関連情報は、
図9に示すように、競技ID、競技のグレイド(格付)、開催日時、会場、競技者(競技対象)、投票候補、競技結果(着順及び配当等)及び競技に関連付けられた商品(この競技の配当を使用して入札可能な商品)を示す商品ID等を含む。
投票候補は、ユーザが投票する際に選択可能な候補(選択肢)に関する情報であり、候補ID、候補内容(賭式及び投票対象)及びオッズ等を含む。なお、オッズは、既知の配当決定方法であるパリミュチュエル方式又はブックメーカー方式等により算出される。
【0045】
商品関連情報は、オークションに出品された又は出品される予定の商品に関する情報であり、商品ごとに記憶される。商品関連情報は、
図10に示すように、商品ID、商品名、商品種類、該当するオークションの開催期間(開始日時~終了日時)、関連する競技(この商品に対して入札するために必要な配当が得られる競技)を示す競技ID、開始価格、現在価格(オークション開催期間中のある時点における落札可能金額)、最終落札価格(オークション終了時点における落札可能金額)及び落札者を示すユーザID等を含む。
【0046】
[データ生成部]
データ生成部40は、ゲーム及びオークションの進行に必要な各種情報(データ)を生成(更新も含む。)し、生成した各種情報を記憶部30に記憶する。各種情報には、例えば、上記の競技関連情報の他、専門家等の予想を付加した番組表(出走表)及び競技映像等のゲームに関する情報が含まれる。また、上記の商品関連情報の他、競技ごと又は開催日時ごと等に集約されたオークションリスト等のオークションに関する情報が含まれる。また、データ生成部40は、後述する各機能部による処理に基づき、ユーザ関連情報、投票関連情報、入札関連情報、競技関連情報及び商品関連情報等の各種情報を適宜更新し、記憶部30に記憶する。
【0047】
[ゲーム制御部]
ゲーム制御部50は、ゲームの進行に関する必要な情報処理を実行するものであり、
図5に示すように、情報配信部51、投票受付部52、選択受付部53、及び、配当付与部54を有する。
【0048】
情報配信部51は、ユーザ端末12と通信することによって、ユーザがゲームの進行に必要な情報(データ)をユーザ端末12に向けて配信し、ゲーム画面、すなわち、ゲーム制御部50による情報処理の結果等を反映させた画面をユーザ端末12に表示させる。ゲームの進行に必要な情報には、データ生成部40によって生成された競技関連情報及び競技映像等が含まれる。
【0049】
投票受付部52は、ユーザがユーザ端末12にて行った投票操作(投票内容を指定する操作)に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。具体的には、競技ごとに設定された受付期間内に行われた投票操作に基づく情報を取得する。投票操作に基づく情報には、投票関連情報が含まれる。
【0050】
選択受付部53は、ユーザがユーザ端末12にて行った配当選択操作に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。具体的には、投票の受付期間内又は投票的中後の配当付与時等に行われた配当選択操作に基づく情報を取得する。配当選択操作に基づく情報には、投票が的中した場合に受け取ることができる配当をどのような形で受け取るかについて示す情報であって、例えば、通貨に換金して受け取ることを選択した情報、又は、投票若しくは入札に使用可能な価値である専用通貨として受け取ることを選択した情報等が含まれる。
【0051】
配当付与部54は、競技結果に基づいてそれぞれの投票について的中の有無を判定し、投票が的中したユーザに対して配当を付与する。配当の金額は、投票金額とオッズに基づいて決定され、配当の種類は、選択受付部53により取得した配当選択操作に基づく情報に基づいて決定される。なお、付与された配当に関する情報は、付与対象のユーザのユーザ関連情報に上書きされる。
【0052】
[オークション制御部]
オークション制御部60は、オークションの進行に関する必要な情報処理を実行するものであり、
図5に示すように、情報配信部61、入札受付部62、落札者決定部63、商品選択部64、投票候補選択部65、指定受付部66、及び、グループ生成部67を有する。
【0053】
情報配信部61は、ユーザ端末12と通信することによって、ユーザがオークションの進行に必要な情報(データ)をユーザ端末12に向けて配信し、オークション画面、すなわち、オークション制御部60による情報処理の結果等を反映させた画面をユーザ端末12に表示させる。オークションの進行に必要な情報には、データ生成部40によって生成された商品関連情報及びオークションリスト等が含まれる。また、後述するグループ生成部67により生成されたグループに属するユーザには、グループ内の他のユーザの投票内容等に関する情報を適宜配信する。
【0054】
入札受付部62は、ユーザがユーザ端末12にて行った入札操作に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。具体的には、オークションの開催期間中に行われた入札操作(入札対象商品と入札金額を指定する操作)に基づく情報を取得する。入札操作に基づく情報には、入札関連情報が含まれる。また、入札操作には、投票操作前又は投票の的中結果が判明する前に行う操作、すなわち、入札対象商品と入札予定金額を指定する操作を含む。このとき、入札金額及び入札予定金額は、オークションの対象となる商品に関連付けられた競技に対する投票が的中した場合に得られた配当の金額の範囲内に限定される。また、入札受付部62は、入札金額又は入札予定金額が落札可能金額(現在価格又は最終落札価格の双方を含む。)未満の場合は、配当の金額の範囲内で入札金額又は入札予定金額の変更を受け付ける。なお、入札受付部62は、ユーザごとにオークションへの参加可否を判断し、オークションへの参加が認められない場合(例えば、関連する競技で配当を得ていない場合)には、そのユーザからの入札操作に基づく情報を受け付けない。
【0055】
落札者決定部63は、オークションの結果を各ユーザからの入札金額に基づいて決定する。具体的には、既知のオークションと同様、オークションに出品された商品の落札可能数に応じて、入札金額が上位のユーザから順番に落札者として決定する。例えば、1個の商品が出品されている場合は、最も高い金額で入札したユーザを落札者とする。また、10個の商品が出品されている場合は、入札金額が高い順に10人のユーザを落札者とする。一方、落札者決定部63は、入札金額が落札可能金額に届かず、商品を落札できなかったユーザに対しては、入札金額に相当する専用通貨を払い戻す。なお、このとき払い戻された専用通貨は、再度、投票に使用することはできるが、通貨に換金することはできない。
【0056】
商品選択部64は、ユーザに付与された配当に基づいて、複数の商品の中からオークションに参加可能な商品を選択する。具体的には、配当を得た競技に関連付けられた商品を選択する。また、配当の金額に応じて入札可能な商品を選択する。なお、選択される商品の数は、特に限定されず、1つであってもよいし複数であってもよい。
【0057】
投票候補選択部65は、入札関連情報に含まれる入札金額又は入札予定金額、及び、商品情関連情報に含まれる商品の現在価格等に基づいて、投票候補(賭式、投票対象及び投票金額)を選択する。具体的には、入札対象商品と入札予定金額を指定する操作を行ったユーザに対して、入札予定金額、商品の現在価格、及び、投票候補に基づいて、投票が的中した場合に入札予定金額以上の配当が付与される可能性が高い投票候補を選択する。このとき、後述する指定受付部66により、項目指定操作に基づく情報を取得した場合には、その指定された項目に基づいて投票候補をさらに絞り込む。また、投票操作を行い、且つ、入札対象商品と入札予定金額を指定する操作を行ったユーザに対して、オッズ等からその投票が的中したとしても入札予定金額に満たないと判断した場合、投票で指定する項目の一部を変更した代替となる投票候補を選択する。さらに、投票が的中した場合に商品の現在価格以上の配当が付与される投票候補、すなわち、商品を落札することができる可能性が高い投票候補を選択する。このとき、ユーザにより入札予定金額が指定されている場合、入札予定金額と現在価格との差分以上となる配当が付与される投票候補を選択する。
【0058】
指定受付部66は、ユーザがユーザ端末12にて行った項目指定操作に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。具体的には、オークションの対象となる商品に関連する競技に設定された受付期間中に、投票候補を絞り込む操作である項目指定操作に基づく情報を取得する。項目指定操作に基づく情報には、投票候補選択部65によって絞り込んだ投票候補の中からさらに投票候補を限定するための情報であって、ユーザによって指定された項目を示す情報、例えば、賭式、投票対象又は投票金額等の項目を指定した情報等が含まれる。
【0059】
グループ生成部67は、投票操作前又は投票の的中結果が判明する前に行う入札操作を行ったユーザ、すなわち、入札対象商品と入札予定金額を指定する操作を行ったユーザ同士をグループ化する。
【0060】
以上、サーバ10及びユーザ端末12のそれぞれの構成について説明した。なお、一般的に、サーバ10及びユーザ端末12は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本発明における情報処理システムSにおいて作用効果を奏する特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示及び説明を省略する。
【0061】
<本発明の一実施形態に係る情報処理フロー>
次に、
図11乃至及び
図16を参照しながら、上記構成からなる情報処理システムSにおいて実行される情報処理のうち、オークションを制御する情報処理の流れ(以下、オークション制御フローという。)について説明する。オークション制御フローは、本発明の情報処理方法を採用しており、換言すると、オークション制御フロー中の各ステップは、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。
なお、以下に説明するフローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0062】
[オークション制御フロー(その1)]
オークション制御フローは、例えば、
図11に示す流れに沿って進行する。
図11に示すように、先ず、コンピュータであるサーバ10(詳しくは、投票受付部52)は、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12から競技に対する投票を受け付ける(S101)。具体的には、ユーザの投票操作により指定された投票内容(賭式、投票対象及び投票金額)を示すデータを取得する。
【0063】
競技が終了した後、サーバ10(詳しくは、配当付与部54)は、投票が的中したか否かについて判定し(S102)、投票が的中している場合には(S102:YES)、配当付与処理を実行する(S103)。なお、配当付与処理(S103)の詳細については、後述する。
【0064】
次に、サーバ10(詳しくは、情報配信部61)は、ネットワーク14を通じて、入札可能な商品が掲載されたオークションリストをユーザのユーザ端末12に向けて配信する(S104)。具体的には、オークションが開催されている商品のうち、競技に関連付けられた商品(この配当を使用して入札可能な商品)であって、配当の金額の範囲内で入札することが可能な商品をユーザに提示する。
【0065】
そして、サーバ10(詳しくは、入札受付部62)は、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12から入札を受け付けた場合(S105:YES)、具体的には、ユーザの入札操作により入札内容(入札対象商品及び入札金額)を示すデータを取得した場合、入札受付処理を実行する(S106)。なお、入札受付処理(S106)の詳細については、後述する。
【0066】
その後、サーバ10(詳しくは、落札者決定部63)は、オークションの開催期間が終了したと判断すると(S107:YES)、入札金額に基づいて落札者を決定する(S108)。具体的には、商品の落札可能数に応じて、入札金額が上位のユーザから順番に落札者として特定する。なお、オークションの開催期間が未だ終了していない場合は(S107:NO)、引き続き入札受付可能な状態、すなわち、入札金額を変更可能な状態とする。
【0067】
オークションが終了した後、サーバ10(詳しくは、落札者決定部63)は、ユーザが商品を落札できたか否かについて判断し(S109)、ユーザが商品を落札できた場合には(S109:YES)、ユーザに商品を付与し(S110)、ユーザが商品を落札できなかった場合には(S109:NO)、ユーザに入札金額に相当する専用通貨を払い戻す(S111)。
【0068】
そして、サーバ10(データ生成部40)は、ゲーム及びオークションの結果に基づいて、関連する各種情報を更新し(S112)、サーバ10(情報配信部51,61)は、ネットワーク14を通じて、ゲーム及びオークションの結果をユーザのユーザ端末12に向けて配信することにより、ユーザに通知して(S113)、処理を終了する。なお、投票が的中しなかった場合(S102:NO)、及び、オークションの開催期間中にユーザのユーザ端末12から入札を受け付けていない場合も(S105:NO)、関連する各種情報を更新し(S112)、ユーザに通知したうえで(S113)、処理を終了する。
以上が、オークション制御フローの一例である。
【0069】
[配当付与処理]
次に、
図12に基づいて、配当付与処理の一例について説明する。
配当付与処理とは、サーバ10(主に、配当付与部54等)において実行される処理であり、上記のオークション制御フローのステップS103において実行される処理である。具体的には、投票が的中したユーザに対して、配当を付与する処理である。
【0070】
図12に示すように、先ず、コンピュータであるサーバ10(詳しくは、配当付与部54)は、投票金額とオッズに基づいて配当金額を算出し(S201)、ユーザから取得した配当選択操作に基づく情報にしたがって付与する配当の種類(通貨又は専用通貨)を決定し(S202)、ユーザに配当を付与する(S203)。
そして、サーバ10(データ生成部40)は、ユーザ関連情報等の各種情報を更新し(S204)、サーバ10(情報配信部51)は、ネットワーク14を通じて、付与された配当に関する情報をユーザのユーザ端末12に向けて配信することにより、ユーザに通知して(S205)、処理を終了する。
以上が、配当付与処理の一例である。
【0071】
[入札受付処理]
次に、
図13に基づいて、入札受付処理の一例について説明する。
入札受付処理とは、サーバ10(主に、入札受付部62等)において実行される処理であり、上記のオークション制御フローのステップS106において実行される処理である。具体的には、ユーザが指定した入札内容に基づき、商品に対する入札を受け付ける処理である。
【0072】
図13に示すように、先ず、コンピュータであるサーバ10(詳しくは、入札受付部62)は、ユーザが指定した入札金額がユーザの所持する配当の金額の範囲内であるか否かを判断し(S301)、配当の金額の範囲内である場合(S301:YES)、入札金額に応じてユーザが所持する配当を減額し(S302)、入札を受け付ける(S303)。
そして、サーバ10(データ生成部40)は、入札関連情報を生成し、且つ、ユーザ関連情報及び商品関連情報等の各種情報を更新し(S304)、サーバ10(情報配信部61)は、ネットワーク14を通じて、入札完了通知をユーザのユーザ端末12に向けて配信して(S305)、処理を終了する。
一方、配当の金額の範囲外である場合(S301:NO)、入札を受け付けることなく、入札不可通知をユーザのユーザ端末12に向けて配信して(S306)、処理を終了する。
以上が、入札受付処理の一例である。
【0073】
[オークション制御フロー(その2)]
また、オークション制御フローは、例えば、
図14に示す流れに沿って進行することしてもよい。
図14に示すように、先ず、コンピュータであるサーバ10(詳しくは、入札受付部62)は、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12から入札希望商品と入札予定金額の指定を受け付ける(S401)。具体的には、ユーザの入札操作により入札内容(入札対象商品及び入札予定金額)を示すデータを取得する。
【0074】
次に、サーバ10(詳しくは、情報配信部61、投票候補選択部65及び指定受付部66)は、投票候補提示処理を実行する(S402)。なお、投票候補提示処理(S402)の詳細については、後述する。
【0075】
そして、サーバ10(詳しくは、投票受付部52)は、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12から競技に対する投票を受け付けると(S403)、競技が終了した後、サーバ10(詳しくは、配当付与部54)は、投票が的中したか否かについて判定し(S404)、投票が的中している場合には(S404:YES)、配当付与処理を実行する(S405)。なお、配当付与処理(S405)の詳細については、上記のとおりである。
【0076】
そして、サーバ10(詳しくは、入札受付部62)は、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12から入札を受け付けた場合(S406:YES)、具体的には、ユーザの入札操作により、入札予定金額の範囲内で指定された入札金額を示すデータを取得した場合、入札受付処理を実行する(S407)。なお、入札受付処理(S407)の詳細については、上記のとおりである。
【0077】
その後、サーバ10(詳しくは、落札者決定部63)は、オークションの開催期間が終了したと判断すると(S408:YES)、入札金額に基づいて落札者を決定する(S409)。なお、オークションの開催期間が未だ終了していない場合は(S408:NO)、引き続き入札受付可能な状態、すなわち、入札金額を変更可能な状態とする。
【0078】
オークションが終了した後、サーバ10(詳しくは、落札者決定部63)は、ユーザが商品を落札できたか否かについて判断し(S410)、ユーザが商品を落札できた場合には(S410:YES)、ユーザに商品を付与し(S411)、ユーザが商品を落札できなかった場合には(S410:NO)、ユーザに入札金額に相当する専用通貨を払い戻す(S412)。
【0079】
そして、サーバ10(データ生成部40)は、ゲーム及びオークションの結果に基づいて、関連する各種情報を更新し(S413)、サーバ10(情報配信部51,61)は、ネットワーク14を通じて、ゲーム及びオークションの結果をユーザのユーザ端末12に向けて配信することにより、ユーザに通知して(S414)、処理を終了する。なお、投票が的中しなかった場合(S404:NO)、及び、オークションの開催期間中にユーザのユーザ端末12から入札を受け付けていない場合も(S406:NO)、関連する各種情報を更新し(S413)、ユーザに通知したうえで(S414)、処理を終了する。
以上が、オークション制御フローの他の一例である。
【0080】
[投票候補提示処理]
次に、
図15に基づいて、投票候補提示処理の一例について説明する。
投票候補提示処理とは、サーバ10(主に、投票候補選択部65等)において実行される処理であり、上記のオークション制御フローのステップS402において実行される処理である。具体的には、ユーザが指定した入札予定金額に基づき、ゲームにおける投票候補を選択してユーザに提示する処理である。
【0081】
図15に示すように、先ず、コンピュータであるサーバ10(詳しくは、投票候補選択部65)は、ユーザが指定した入札予定金額に基づき、投票候補(賭式、投票対象及び投票金額)を選択する(S501)。具体的には、入札予定金額、商品の現在価格及び投票候補(オッズを含む。)等の情報に基づいて、投票が的中した場合に入札予定金額以上の配当が付与される可能性が高い投票候補を選択する。なお、既に投票が行われている場合は、代替となる投票候補を選択する。
【0082】
次に、サーバ10(詳しくは、投票候補選択部65)は、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12から項目指定を受け付けた場合(S502:YES)、具体的には、指定受付部66が、ユーザの項目指定操作により投票候補を絞り込むために指定した項目を示すデータを取得した場合、その指定された項目に基づいて投票候補をさらに絞り込む(S503)。
【0083】
そして、サーバ10(詳しくは、情報配信部61)は、投票候補選択部65により選択され、且つ、項目指定によって絞り込まれた投票候補を、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12に向けて配信して(S504)、処理を終了する。
一方、項目指定を受け付けていない場合(S502:NO)、投票候補選択部65により選択された投票候補を、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12に向けて配信して(S504)、処理を終了する。
以上が、投票候補提示処理の一例である。
【0084】
<その他の実施形態>
以上までに、本発明の情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関して、具体例を挙げて説明してきたが、上記の実施形態は、あくまでも一例に過ぎず、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態も考えられ得る。
【0085】
上記の実施形態では、サーバコンピュータ(すなわち、サーバ10)が本発明の情報処理装置として機能しているが、これに限定されるものではなく、サーバ10が有する機能のうちの一部がユーザ端末12に備わっていてもよい。例えば、ゲーム制御部50又はオークション制御部60の機能がユーザ端末12に備わっていてもよい。
【0086】
また、上記の実施形態では、ユーザ情報等は、サーバコンピュータ(すなわち、サーバ10)に記憶して所持することとしたが、不図示のデータベースサーバを別途設けて、そのデータベースサーバに一括して記憶することとしてもよいし、ユーザ端末12側に記憶することとしてもよい。
【0087】
また、上記の実施形態では、競技関連情報等の提供、オッズの算出、投票の受付及び払戻の実施等の処理もサーバコンピュータ(すなわち、サーバ10)において行うこととしたが、上記の処理の全部又は一部を、公営競技を開催する団体が管理するサーバコンピュータ(公営競技側サーバ)において行うこととしてもよい。具体的には、サーバ10は、公営競技側サーバとの間でデータ及び情報の送受信を行い、公営競技側サーバから競技関連情報等を含むデータを受信し、公営競技側サーバに対してユーザの投票関連情報等を含むデータを送信する。この場合、公営競技側サーバは、各ユーザに対して投票受付と払戻とを間接的に実施することになる。
【0088】
また、上記の実施形態では、ユーザが自ら競技の結果を予想して投票することとしたが、他のユーザの予想を参考しつつ、その予想に便乗する形で投票を行ってもよい。例えば、競技の結果を予想して行われる投票に関する動画であって、ユーザによる投票を支援するための動画として、予想支援動画がユーザに配信されることとしてもよい。予想支援動画では、少なくとも一人以上の出演者が出演し、動画撮影中に、その出演者が競技の実施前に競技の結果を予想したり、実際に投票を行ったり、競技をTV等で観戦しながら自分の予想が的中したか否かを確認したりする。ユーザは、その予想支援動画を視聴してユーザ自身が投票を行う際の参考にすることができる。
【0089】
また、上記の実施形態では、競技の一例として、公営競技を想定して説明した。しかし、競技の内容はこれに限定されるものではなく、ユーザが結果を予想して投票を行う対象となり得る競技であればよく、例えば、陸上競技、水泳、野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、及び、ボクシング等の格闘技等のスポーツの試合の勝敗結果又は試合内容等を予想するものであってもよい。また、所謂eスポーツ等のようなゲーム大会の勝敗結果等を予想するものであってもよい。
【0090】
<まとめ>
以上説明した本実施形態に係る情報処理装置、情報処理方法及びプログラムの主な特徴は以下の通りである。
【0091】
[1]本実施形態に係る情報処理装置は、競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザから受け付ける投票受付部と、投票が的中した場合に、ユーザに対して配当を付与する配当付与部と、付与された配当の金額の範囲で、配当を使用して商品に対する入札が可能なオークションを制御するオークション制御部と、を有する。
上記の情報処理装置によれば、資金力が不足するユーザに対しても、オークションにおいて商品落札の機会を与えることができる。すなわち、資金力が不足するユーザであっても、投票が的中すれば、オークションに参加するのための原資を十分に取得することができる。特に、オークション参加の原資を取得するため、ユーザに対して投票行動への動機付けを高めることができるうえ、投票に対する射幸心を煽ることもできる。また、オークションに参加するためには投票によって得た配当が必要となるため、投票結果に基づいてオークションの参加者を制限することができ、いくら資金力が豊富なユーザであっても投票に的中しないとオークションに参加することができない。この点においても、オークションの落札者が資金力豊富なユーザに限定されることがなく、資金力が不足するユーザに対しても、オークションにおいて商品落札の機会を与えることができる。
【0092】
[2]上記の情報処理装置において、配当付与部は、通貨又は投票若しくはオークションに使用可能な価値のうち、ユーザが選択した価値にて配当を付与する。
これにより、ユーザの自由度が増してユーザの利便性が向上するうえ、ユーザは、投票で得た配当を全てオークションに使用することもできるので、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0093】
[3]上記の情報処理装置において、商品は競技と関連付けられており、オークション制御部は、商品と関連付けられた競技に対する投票結果に基づき、商品に対して入札可能なオークションへの参加可否を判断する。
これにより、オークションへの参加条件がさらに厳格になるので、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0094】
[4]上記の情報処理装置において、オークション制御部は、商品に対して入札可能なオークションへ参加可能と判断されたユーザからの入札金額に基づいて、商品の落札者を決定する。
これにより、商品の落札者がオークションへの参加条件を満たす者に限定されるので、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0095】
[5]上記の情報処理装置において、オークション制御部は、配当の金額に応じて入札可能な商品のオークションを選択する。
これにより、配当の金額に応じて適正な商品のオークションが自動的に選択されるので、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0096】
[6]上記の情報処理装置において、オークション制御部は、入札金額が商品の落札可能金額未満の場合は、配当の範囲内で入札金額の変更を可能とする。
これにより、ユーザは、他のユーザの入札状況に応じて入札金額を変更できるので、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0097】
[7]上記の情報処理装置において、オークション制御部は、入札金額が商品の落札可能金額未満の場合は、入札金額を投票に使用可能な価値として、ユーザに対して払い戻す。
これにより、ユーザは、商品を落札できなかった場合にその資金を再度投票に使用することができるので、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0098】
[8]上記の情報処理装置において、オークション制御部は、ユーザが入札予定金額を指定した場合、投票が的中した場合に入札予定金額以上の配当が付与される投票候補の中からユーザが指定した項目に基づいて絞り込んだ投票候補を、ユーザに対して提示する。
これにより、入札予定金額に応じた投票候補が示唆されるので、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0099】
[9]上記の情報処理装置において、オークション制御部は、ユーザから投票を受け付け、且つ、ユーザが入札予定金額を指定した場合であって、投票が的中したとしても入札予定金額に満たない場合、投票で指定する項目の一部を変更した代替となる投票候補を、ユーザに対して提示する。
これにより、入札予定金額に応じた代替となる投票候補が示唆されるので、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0100】
[10]上記の情報処理装置において、競技が複数回実施され、オークションは、複数回実施された競技において付与された配当の合計を使用して入札可能な場合において、オークション制御部は、第1競技と第2競技との間に、現時点における商品の落札可能金額、又は、第2競技において投票が的中した場合に落札可能金額以上の配当が付与される投票候補を、ユーザに対して提示する。
これにより、ユーザは、商品の落札可能金額を把握でき、さらに、商品の落札可能金額に応じた投票候補が示唆されるので、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0101】
[11]上記の情報処理装置では、オークション制御部は、ユーザにより入札予定金額が指定されている場合、入札予定金額と落札可能金額との差分以上となる配当が付与される投票候補を、ユーザに対して提示する。
これにより、入札予定金額と商品の落札可能金額に応じた投票候補が示唆されるので、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0102】
[12]上記の情報処理装置では、オークション制御部は、入札予定金額を指定した複数のユーザをグループ化し、グループに属する一のユーザから受け付けた投票を、グループに属する他のユーザに対して提示する。
これにより、ユーザは、他のユーザの投票内容を参照することができるので、投票候補を選択する際の対策が立て易く、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0103】
[13]上記の情報処理装置では、オークション制御部は、グループに属するユーザのうち、過去の投票において的中実績が高いユーザから受け付けた投票を、グループに属する他のユーザに対して提示する。
これにより、ユーザは、的中する可能性が高い他のユーザの投票内容を参考にして投票候補を選択することができるので、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0104】
[14]上記の情報処理装置では、オークション制御部は、グループに属するユーザのうち、商品と関連付けられた競技に対して指定した入札予定金額の高いユーザから受け付けた投票を、グループに属する他のユーザに対して提示する。
これにより、ユーザは、入札予定金額の高い障害となる可能性の高い他のユーザの投票内容を参照することができるので、投票候補を選択する際の対策が立て易く、ユーザの利便性が向上するうえ、資金力が不足するユーザに対し、オークションにおいて商品落札の機会をより一層与えることができる。
【0105】
[15]また、本実施形態に係る情報処理方法によれば、コンピュータが、競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザから受け付け、コンピュータが、投票が的中した場合に、ユーザに対して配当を付与し、コンピュータが、付与された配当の金額の範囲で、配当を使用して商品に対する入札が可能なオークションを制御する。
上記の情報処理方法によれば、資金力が不足するユーザに対しても、オークションにおいて商品落札の機会を与えることができる。
【0106】
[16]また、本実施形態に係るプログラムによれば、コンピュータに、競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザから受け付けさせ、投票が的中した場合に、ユーザに対して配当を付与させ、コンピュータが、付与された配当の金額の範囲で、配当を使用して商品に対する入札が可能なオークションを制御させる。
上記のプログラムによれば、資金力が不足するユーザに対しても、オークションにおいて商品落札の機会を与えることができる。
【符号の説明】
【0107】
10 サーバ
12 ユーザ端末
14 ネットワーク
21 プロセッサ
22 メモリ
23 通信用インタフェース
24 ストレージ
25 バス
30 記憶部
40 データ生成部
50 ゲーム制御部
51 情報配信部
52 投票受付部
54 選択受付部
54 配当付与部
60 オークション制御部
61 情報配信部
62 入札受付部
63 落札者決定部
64 オークション選択部
65 投票候補選択部
66 指定受付部
67 グループ生成部
G1 投票画面
G2 入札画面
G3 参照画面
S 情報処理システム
【手続補正書】
【提出日】2024-06-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザから受け付け、
前記投票が的中した場合に、前記ユーザに対して、前記投票に使用可能な第1価値、または前記第1価値とは少なくとも一部の用途が異なる第2価値で配当を受け取るかを選択させ、
前記第1価値を使用して、前記競技に関連付けられた商品に対する入札を受け付け、
前記第2価値を使用して、前記競技に関連付けられた商品に対する入札の受け付けを不可能とする、
情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサが、競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザから受け付け、
プロセッサが、前記投票が的中した場合に、前記ユーザに対して、前記投票に使用可能な第1価値、または前記第1価値とは少なくとも一部の用途が異なる第2価値で配当を受け取るかを選択させ、
プロセッサが、前記第1価値を使用して、前記競技に関連付けられた商品に対する入札を受け付け、
プロセッサが、前記第2価値を使用して、前記競技に関連付けられた商品に対する入札の受け付けを不可能とする、
情報処理方法。
【請求項3】
プロセッサに、競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザから受け付けさせ、
プロセッサに、前記投票が的中した場合に、前記ユーザに対して、前記投票に使用可能な第1価値、または前記第1価値とは少なくとも一部の用途が異なる第2価値で配当を受け取るかを選択させ、
プロセッサに、前記第1価値を使用して、前記競技に関連付けられた商品に対する入札を受け付けさせ、
プロセッサに、前記第2価値を使用して、前記競技に関連付けられた商品に対する入札の受け付けを不可能とさせる、
プログラム。
【請求項4】
サーバと端末とを含み、
前記サーバは、
競技の結果を予想して行われる投票を、ユーザの端末から受け付け、
前記投票が的中した場合に、前記ユーザに対して、前記投票に使用可能な第1価値、または前記第1価値とは少なくとも一部の用途が異なる第2価値で配当を受け取るかを選択させ、
前記第1価値を使用して、前記競技に関連付けられた商品に対する入札を受け付け、
前記第2価値を使用して、前記競技に関連付けられた商品に対する入札の受け付けを不可能とする、
情報処理システム。