(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113151
(43)【公開日】2024-08-21
(54)【発明の名称】改良されたバッテリーセパレータおよび関連する方法
(51)【国際特許分類】
H01M 50/457 20210101AFI20240814BHJP
H01M 50/44 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/417 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/414 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/426 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/423 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/42 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/434 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/443 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/437 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/403 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/491 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/454 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/451 20210101ALI20240814BHJP
【FI】
H01M50/457
H01M50/44
H01M50/417
H01M50/414
H01M50/426
H01M50/423
H01M50/42
H01M50/434
H01M50/443 M
H01M50/437
H01M50/403 D
H01M50/491
H01M50/454
H01M50/451
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024093578
(22)【出願日】2024-06-10
(62)【分割の表示】P 2023017641の分割
【原出願日】2016-08-17
(31)【優先権主張番号】62/205,805
(32)【優先日】2015-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ケブラー
(71)【出願人】
【識別番号】598064680
【氏名又は名称】セルガード エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100115679
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 勇毅
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】シ,ライ
(72)【発明者】
【氏名】カウガー,クリストファー,エル.
(72)【発明者】
【氏名】ボトロス,ヒーバ,ケイ.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電池の性能および安全性を改善するセパレータ、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】電池セパレータおよび方法が開示される。電池セパレータは、リチウム電池に使用し得る。セパレータは、被覆不織布に積層された微多孔質膜を含み得る。コーティングは、ポリマーおよび任意にフィラーまたは粒子を含有してもよい。当該方法は、微多孔質膜と不織布を巻き戻し、不織布と微多孔質膜を積層し、積層の前または後に不織布をコーティングする各ステップを含み得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リチウム電池用の電池セパレータであって、
少なくとも1つの微多孔質膜または層と、
前記微多孔質膜または層の少なくとも1つの側の少なくとも1つの不織布層または材料であって、前記不織布層は前記微多孔質膜または層に結合されるか、または前記微多孔質膜または層の上に積層される不織布層または材料と、
前記不織布層または材料の表面へ接着されたコーティングと
を含む、前記電池セパレータ。
【請求項2】
前記電池セパレータが、二次リチウム電池、リチウムイオン電池、またはリチウムポリマー電池用の電池セパレータである、請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項3】
前記不織布が、ポリマー繊維から製造され、前記ポリマーが、ポリオレフィン、ポリエステル、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリアラミド、アクリル、PVCの群から選択される、請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項4】
前記ポリエステルが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択される、請求項3に記載の電池セパレータ。
【請求項5】
前記不織布が、二成分繊維から製造され、請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項6】
前記二成分繊維が、芯鞘型繊維、接合型繊維、海島繊維、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項5に記載の電池セパレータ。
【請求項7】
前記二成分繊維が、低溶融温度成分および高溶融温度成分を有し、前記低溶融温度成分が前記高溶融温度成分よりも低い溶融温度を有する、請求項5に記載の電池セパレータ。
【請求項8】
前記低溶融温度成分がポリオレフィン、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、それらのコポリマー、およびそれらのブレンドからなる群から選択され、
前記高溶融温度成分が、ポリエステル、ポリアミド(例えば、ナイロン)、フルオロポリマー(例えば、テフロン(登録商標))、アラミド(例えば、ケブラー、ノーメックス)、液晶ポリマー(ベクトラン)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)、それらのコポリマー、およびそれらのブレンドからなる群から選択される、請求項7に記載の電池セパレータ。
【請求項9】
前記不織布が、カード機加工不織布、ニードルパンチ不織布、エアレイド不織布、ウエットレイド不織布、スパンレース不織布、水流交絡不織布、スパンボンド不織布、溶融紡糸不織布、エレクトロ紡糸不織布、またはこれらの組み合わせである、請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項10】
前記コーティングが、繊維表面または前記不織布表面を覆う、請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項11】
前記コーティングが、強誘電体ポリマーから製造される、請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項12】
前記コーティングが、さらにフィラーを含む、請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項13】
前記微多孔質膜または層が、
約20~80%の範囲の多孔度と、
約0.02~2μmの範囲の平均孔径と、
約15~150秒の範囲のガーレー数と
を有する、請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項14】
請求項1に記載のセパレータを含む電池、セル、パック、またはモジュール。
【請求項15】
請求項14に記載の電池、セル、パック、またはモジュールを含む、デバイス、製品、システム、または車両。
【請求項16】
不織布を巻き戻しすること、
微多孔質膜を巻き戻しすること、
前記不織布をコーティング材料でコーティングすること、
被覆された不織布を微多孔質膜に積層すること、
を含む、積層電池セパレータを製造する方法。
【請求項17】
前記コーティング材料が強誘電体材料を含有する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記コーティングすることは、前記コーティング材料を噴霧、浸漬、接触コーティング、および/またはブラッシングすることである、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
積層電池セパレータを製造する方法であって、
不織布を巻き戻しすること、
微多孔質膜を巻き戻しすること、
前記不織布を微多孔質膜に積層すること、
不織布をコーティング材料でコーティングすること、
を含む前記方法。
【請求項20】
前記コーティング材料が強誘電体材料を含有する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記コーティングすることは、コーティング材料をその上に噴霧、浸漬、接触コーティング、および/またはブラッシングすることある、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年8月17日出願日のアメリカ合衆国仮特許出願シリアル番号62/205,805の優先権および権益を請求し、ここに参照によって本願明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
本開示または本発明の少なくとも選択された実施態様は、新規の、改良されたまたは最適化されたセパレータ、複合材、同じものを含む電池、および/または関連する方法に関する。少なくとも1つの実施態様において、電池セパレータは、その上に積層された不織布を有する微多孔質膜を含む。本発明の電池セパレータはまた、その上に積層された不織布を有さない微多孔質膜を含むことができる。電池セパレータは、リチウム電池またはセル、リチウムイオン電池、またはリチウム二次電池、電池パック、モジュール、システム、デバイス、車両、および/または同様のものに使用することができる。少なくともある特定の実施態様によれば、本開示または本発明は、新規のまたは改良された電池セパレータ、積層セパレータ、複合セパレータ、被覆積層セパレータ、被覆複合セパレータ、リチウム電池セパレータ、および/またはかかるセパレータの製造方法、および/またはかかるセパレータまたはかかるセパレータを含む電池を使用する方法に関する。少なくともある特定の選択された実施態様によれば、本開示または本発明は、被覆された不織布に積層された微多孔質膜を含む新規のまたは改良されたリチウム電池セパレータに関し、当該コーティングはポリマーおよび任意にフィラーまたは粒子を含み得、および/または、微多孔質膜および不織布を巻戻し、不織布および微孔膜を積層し、積層の前または後に不織布をコーティングするステップを含む方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電池セパレータは一般的に知られている。リチウム電池用電池セパレータもまた一般的に知られている。
リチウム電池は、典型的には、アノード、カソード、アノードとカソードとの間のセパレータ、アノードとカソードとの間のイオン連通した電解質(例えば、電解質が場合によってはセパレータを通って流れ、および滞留する)、および上記構成要素を収容する容器を含む。
【0004】
セパレータはバッテリの重要な構成要素である。セパレータは、とりわけ、アノードとカソードとが接触することから(例えば、容器上または容器を介して加えられた外力および電極間のデンドライト成長から)防止する。セパレータは電気絶縁を提供する。電極間の任意の接触は、電子が電極間で直接的に伝達されることを可能にし、それは、電気的短絡を引き起こし得る。セパレータは典型的には微多孔質であり、リチウム電池などの電池の充放電サイクル中に電解質中のイオンが一方の電極から他方の電極へと流れる経路を提供する。セパレータは、バッテリの安全性および性能において重要な役割を果たし得る。
【0005】
電池セパレータ用の需要が増えるにつれて、セパレータは、電池性能強化が得られ得る1つの構成要素となろう。
米国特許第6881515号は、参照により本明細書に組み込まれるが、両側にゲル形成ポリマーおよび可塑剤で被覆された微多孔質膜を有するポリマー電池のためのセパレータを開示している。ゲル形成ポリマーは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)およびそのコポリマーであり得る。
【0006】
米国特許第7087343号は、参照により本明細書に組み込まれるが、高溶融完全性
不織布に接着結合されたシャットダウンされた微多孔質膜を有するリチウム電池用の電池セパレータを開示する。
少なくともある特定のリチウム電池のような少なくともある特定の電池の性能および安全性を改善する新規のまたは改良された電池セパレータが依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
本開示または本発明の少なくとも選択された実施態様は、上記のニーズ、問題または懸念に対処することができ、および/または新規の、改良されたまたは最適化されたセパレータ、複合材、積層体、同じものを含む電池、および/または関連する方法を提供、および/またはそれらに関し得る。少なくとも1つの実施態様において、電池セパレータは、その上に積層された不織布を有する微多孔質膜を含む。本発明の電池セパレータはまた、その上に積層された不織布を有さない微多孔質膜を含むことができる。電池セパレータは、リチウム電池またはセル、リチウムイオン電池、またはリチウム二次電池、電池パック、モジュール、システム、デバイス、車両および/または同様のものに使用することができる。
【0008】
少なくともある特定の実施態様によれば、本開示または本発明は、新規のまたは改良された電池セパレータ、積層セパレータ、複合セパレータ、被覆積層セパレータ、被覆複合セパレータ、リチウム電池セパレータ、および/またはかかるセパレータの製造方法、および/またはかかるセパレータまたはかかるセパレータを含む電池を使用する方法に関する。少なくともある特定の選択された実施態様によれば、本開示または発明は、被覆された不織布に積層された微多孔質膜を含む新規のまたは改良されたリチウム電池セパレータに関し、被覆は、ポリマーおよび場合によりフィラーまたは粒子を含み、および/または、以下のステップ:不織布と微多孔質膜を巻き戻しするステップ、不織布と微多孔質膜を積層するステップ、積層前または積層後に不織布を被覆するステップ、を含む前記方法に関する。
【0009】
本発明の少なくとも選択された実施態様は、新規の、改良されたまたは最適化されたセパレータ、複合体、同じものを含む電池、および/または関連する方法に関する。一実施態様において、電池セパレータは、その上に積層された不織布を有する微多孔質膜に関する。本発明の電池セパレータはまた、その上に積層された不織布を有さない微多孔質膜を含むことができる。電池セパレータは、リチウム電池またはセル、リチウムイオン電池、またはリチウム二次電池、電池パック、モジュール、システム、デバイス、車両などに使用し得る。少なくとも選択された実施態様によれば、本開示または本発明は、新規のまたは改良された電池セパレータ、積層セパレータ、複合セパレータ、被覆積層セパレータ、被覆複合セパレータ、リチウム電池セパレータ、および/またはかかるセパレータの製造方法、および/またはかかるセパレータまたはかかるセパレータを含む電池を使用する方法に関する。少なくともある特定の実施態様によれば、本開示または本発明は、被覆された不織布に積層された微多孔質膜を含む新規のまたは改良されたリチウム電池セパレータに関し、この被覆はポリマーおよび任意にフィラーまたは粒子を含み得、その方法は、微多孔質膜と不織布を巻き戻し、不織布と微多孔質膜を積層し、積層の前または後に不織布を被覆するステップを含む。
【0010】
少なくともおそらく好ましい実施態様、側面または目的によれば、本発明のセパレータは、とりわけ、破壊強度を改善し、割れを低減し(例えば、幅方向の強度を増加させる)、高温溶融完全性を改善し、引張強度(機械方向および機械横断方向の両方における)を改善し、および/またはシャットダウン機能を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の少なくともある特定の例示的な実施態様または側面を説明する目的で、図面に
は現在好ましい実施態様が示されている。しかしながら、本発明は、示された正確な配置および手段に限定されないことが理解される。
【
図1】
図1は、本発明の一実施態様の断面の概略図であり、構成要素(不織布および膜)の片面積層である。
【
図2】
図2は、本発明の別の実施態様の断面の概略図であり、構成要素(不織布および膜)の両面積層である。
【
図3】
図3は、片面コートされた層または構成要素に関わる本発明の別の実施態様の断面の概略図である。
【
図4】
図4は、二面被覆された層または構成要素に関わる本発明の別の実施態様の断面の概略図である。
【
図5】
図5は、二面被覆された膜または被覆に関わる本発明の別の実施態様の断面の概略図である。
【
図6】
図6は、
図1の6-6切断線に沿って一般的に取られた繊維の断面図である。
【
図9】
図9は、片面被覆膜に関わる本発明の別の一実施態様の断面の概略図である。
【
図10】
図10は、二面被覆された被覆膜に関わる本発明の別の実施態様の断面の概略図である。
【
図11】
図11は、片面被覆膜に関わる本発明の別の一実施態様の断面の概略図である。
【
図12】
図12は、二面被覆膜に関わる本発明の別の一実施態様の断面の概略図である。
【
図13】
図13は、一重または二重片面積層被覆電池セパレータを製造する方法の一実施態様の概略図である。
【
図14】
図14は、一重または二重片面積層被覆電池セパレータを製造する方法の別の実施態様の概略図である。
【
図15】
図15は、一重または二重片面積層被覆電池セパレータを製造する方法の別の実施態様の概略図である。
【
図16】
図16は、一重または二重片面積層被覆電池セパレータを製造する方法の別の実施態様の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示または本発明の少なくとも選択された実施態様は、新規の、改良されたまたは最適化されたセパレータ、複合材、同じものを含む電池、および/または関連する方法に関する。少なくとも1つの実施態様において、電池セパレータは、その上に積層された不織布を有する微多孔質膜を含む。本発明の電池セパレータはまた、その上に積層された不織布を有さない微多孔質膜を含むことができる。電池セパレータは、リチウム電池またはセル、リチウムイオン電池、またはリチウム二次電池、電池パック、モジュール、システム、デバイス、車両および/または同様のものに使用し得る。本開示または本発明は、新規のまたは改良された電池セパレータ、積層セパレータ、複合セパレータ、被覆積層セパレータ、被覆複合セパレータ、リチウム電池セパレータ、および/またはかかるセパレータの製造方法、および/またはかかるセパレータまたはかかるセパレータを含む電池を使用する方法に関する。少なくともある特定の選択された実施態様によれば、本開示または本発明は、被覆された不織布に積層された微多孔質膜を含む新規のまたは改良されたリチウム電池セパレータに関し、被覆は、ポリマーおよび任意にフィラーまたは粒子を含み、および/または微多孔質膜と不織布を巻き戻し、不織布と微多孔質膜を積層し、積層の前または後に不織布を被覆するステップを含む方法に関する。
【0013】
本発明の少なくとも選択された実施態様は、新規の改良されたまたは最適化されたセパレータ、複合体、同じものを含む電池、および/または関連する方法に関する。一実施態様において、電池セパレータは、その上に積層された不織布を有する微多孔質膜を含む。本発明の電池セパレータはまた、その上に積層された不織布を有さない微多孔質膜を含むことができる。電池セパレータは、リチウム電池またはセル、リチウムイオン電池、またはリチウム二次電池、電池パック、モジュール、システム、デバイス、車両などに使用し得る。少なくとも選択された実施態様によれば、本開示または本発明は、新規のまたは改良された電池セパレータ、積層セパレータ、複合セパレータ、被覆積層セパレータ、被覆複合セパレータ、リチウム電池セパレータ、および/またはかかるセパレータの製造方法、および/またはかかるセパレータまたはかかるセパレータを含む電池を使用する方法に関する。少なくともある特定の実施態様によれば、本開示または本発明は、被覆された不織布に積層された微多孔質膜を含む新規のまたは改良されたリチウム電池セパレータに関し、この被覆はポリマーおよび任意にフィラーまたは粒子を含み得、および/または微多孔質膜と不織布を巻き戻し、不織布と微多孔質膜を積層し、積層の前または後に不織布を被覆するステップを含む方法に関する。
【0014】
少なくとも一実施態様において、本発明のセパレータは、とりわけ、破壊強度を改善し、割れを低減し(例えば、幅方向の強度を増加させる)、高温溶融完全性を改善し、引張強度(機械方向および幅方向の両方における)を改善し、および/またはシャットダウン機能を有することによって、改良された電池セパレータをもたらし得る。
【0015】
図1には、セパレータ8としての本発明の第1の例示的実施態様が示されており、前記セパレータ8は、界面結合15を形成する熱的に微多孔質膜14に積層された不織布12の表面に接着されたコーティング層10を含む。本態様において、コーティング層10は、不織布材または層12の表面に接着される。このコーティングは、不織布12に完全にまたは部分的に含侵されている。
【0016】
図2において、セパレータ9としての本発明の第2の例示的実施態様が示されており、前記セパレータ9は、微多孔質膜14の各側に熱的に積層され、界面結合15を形成する各不織布層の表面に接着した各コーティング層10を含む。
【0017】
図3には、セパレータ11としての本発明の第3の例示的な実施態様が示されており、前記セパレータ11は、微多孔質膜14の表面に接着されたコーティング層16の片側に積層または結合された不織布12の表面に接着されたコーティング層10を含む。
【0018】
図4には、セパレータ13としての本発明の第4の例示的実施態様が示されており、前記セパレータ13は、それぞれの不織布12の表面に接着されたコーティング層10を含み、これらの不織布層は、微多孔質膜14の表面の両側にあるそれぞれのコーティング層16に積層されている。
【0019】
図5には、セパレータ25としての本発明の第5の例示的な実施態様が示されており、前記セパレータ25は、不織布12の両面に接着されたそれぞれのコーティング層10を含み、それぞれの微多孔質膜14に両面積層され、各々の層は、それぞれの微多孔質膜14に両面接着されたそれぞれのコーティング層16を有する。
【0020】
不織布成分、材料、または層12は、天然、合成、ポリマー、および/またはガラス繊維から製造し得る。一態様において、繊維ポリマーは、ポリオレフィン、ポリエステル、フルオロポリマー、例えばPVDF、ポリアミド(例えば、ナイロン)、ポリアラミド(KEVLAR(登録商標)、NOMEX)、アクリル、PVC、またはその他のポリマーの群から選択され得る。別の態様において、ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、前記のコポリマー、および前記のブレンドからなる群から選択し得る。
【0021】
不織布12は、カード機加工不織布、ニードルパンチ不織布、エアレイド不織布、ウエットレイド不織布、スパンレース(水流交絡)不織布、スパンボンド不織布、メルト紡糸不織布、エルクトロ紡糸不織布、エレクトロブロー不織布、メルトブロー不織布、およびそれらの組み合わせであり得る。不織布は、ステープルファイバー、および/または連続フィラメントから製造され得る。一態様において、不織布は、1ミル(25.4ミクロン)より薄い厚さを有し得る。別の態様において、不織布は、0.5ミル(12.7ミクロン)より薄い厚さを有し得る。さらに別の態様において、不織布は、0.2ミル(5ミクロン)より薄い厚さを有し得る。
【0022】
不織布12を含む繊維は、約10ミクロン未満の直径を有し得る。別の実施態様において、繊維の直径は約1ミクロン未満であり得る。別の実施態様において、繊維の直径は約0.1ミクロン未満であり得る。別の実施態様において、繊維の直径は約0.01ミクロン未満であり得る。別の実施態様において、繊維の直径は、約0.001ミクロン未満であり得る。
【0023】
膜14および/または不織布12は、1つまたは複数のコーティング10および/または16をさらに含み得る。コーティング10または16は、不織布の表面を覆ってもよく、またはコーティングは、不織布の表面を部分的に、またはかなりの程度不織布の開放または多孔質構造に含浸する。コーティングは、不織布を含む不織繊維の表面を部分的に覆うか、または完全に覆い得る。
【0024】
コーティング10または16は、天然、合成またはポリマー材料から製造されていてもよく、一実施態様において、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ塩化ビニリデン、アクリル、ポリ塩化物*(PVC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリアミド、スチレンブタジエンコポリマー、エチレンスチレンコポリマー、スチレン-イソプレンコポリマー、エチレン-アクリル酸コポリマー、ポリジエン、ポリアルカンポリビニルケトン、ポリビニルハライド、ポリビニルニトリル、ポリビニルエステル、ポリスチレン、ポリフェニレン、ポリオキシド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ無水物、ポリウレタン、ポリスルホネート、ポリスルフィド、それらのコポリマー、およびこれらを含むブレンドからなる群から選択される。別の実施態様において、ポリマー材料は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、それらのコポリマー、およびこれらを含有するブレンドからなる群から選択することができる。さらに別の実施態様において、特に有用なポリマーの1つは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)-ヘキサフルオロプロピレン(PVDF:HFP)コポリマーおよび/またはポリ塩化ビニルおよびそれらの混合物である。
【0025】
コーティング10または16は、天然、合成、ポリマー、ガラス、またはセラミックフィラーまたは粒子を含み得る。フィラーは、不織布に適用する前にコーティング中にブレンドし得る。フィラーは、不活性で熱的に安定な粒子であり得る。フィラーは、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、炭酸カルシウム(CaCO3)、二酸化チタン(TiO2)、SiS2、SiPO4、またはガラスおよびそれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であり得る。さらに別の実施態様において、フィラーは、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、炭酸カルシウム(CaCO3)、およびそれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であり得る。
【0026】
フィラーは、約0.001ミクロン~約2ミクロンの範囲内の平均粒子サイズを有し得る。別の実施態様において、フィラーの平均粒径は、約0.01ミクロン~2ミクロンの範囲であり得る。米国特許第6,432,586号は、その全体が参照により本明細書に組み込まれ、さまざまなセラミック被覆セパレータを開示している。さらに、米国特許公開第2014/0045033号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれ、微多孔質電池セパレータ膜のためのさまざまなセラミック粒子含有ポリマーコーティングを開示する。
【0027】
セラミックコーティングは、1または複数のポリマーバインダー、1または複数の無機セラミック粒子、および水系(水性)または非水性溶媒を含み得る。かかるコーティングは、限定されないが、ディップコーティング、ナイフ、グラビア、カーテン、噴霧などのさまざまな技術を用いて適用し得る。さらに、さまざまな既知のセラミック粒子含有ポリマーコーティングを、微多孔質電池セパレータ、不織布層、セパレータ膜、またはそれらの組み合わせの片面または両面に、例えば2~6ミクロンの厚さなどのさまざまな厚さで適用することができる。
【0028】
不織布成分、材料または層12は、二成分(ヘテロフィル)繊維または非二成分繊維から製造し得る。二成分繊維は、芯鞘型繊維18(
図6参照-芯20および鞘22)、接合型繊維18’(
図7参照-一方の側18’aおよび他方の側18’b)、海島繊維18”(
図8参照-島18”aおよび海18”b)およびそれらの組み合わせからなる群から選択し得る。二成分繊維は、低溶融温度成分および高溶融温度成分を有し得る。低溶融成分は、高溶融温度成分よりも低い溶融温度を有し得る。
【0029】
一実施態様において、低溶融温度成分はポリオレフィンであり得る。一実施態様において、ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、前記のコポリマーおよび前記のブレンドからなる群から選択し得る。高溶融温度成分は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ塩化ビニリデン、アクリル、ポリ塩化物(PVC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリアミド、スチレンブタジエンコポリマー、エチレン-スチレンコポリマー、スチレン-イソプレンコポリマー、エチレン-アクリル酸コポリマー、ポリジエン、ポリアルカンポリビニルケトン、ポリビニルハライド、ポリビニルニトリル、ポリビニルエステル、ポリスチレン、ポリフェニレン、ポリオキシド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ無水物、ポリウレタン、ポリスルホネート、ポリスルフィド、それらのコポリマー、およびそれらを含むブレンドからなる群から選択し得る。
【0030】
別の実施態様において、二成分繊維はポリオレフィン鞘(sheath)および芯(コア)を有し、該芯はポリエステル、ポリアミド(例えばナイロン)、フルオロポリマー(例えばTEFLON(登録商標))、アラミド(KEVLAR、NOMEX)、液晶ポリマー(VECTRAN)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)から製造される。さらに別の実施態様において、二成分繊維は、ポリエチレン鞘および芯を有し得、該芯は、ポリエステル、ポリアミド(例えばナイロン)、フルオロポリマー(例えばTEFLON(登録商標))、アラミド(KEVLAR、NOMEX)、液晶ポリマー(VECTRAN)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されるポリマーから製造される。さらに別の実施態様において、二成分繊維は、ポリオレフィン鞘(シース)およびポリエステル芯を有し得る。さらに別の実施態様において、二成分繊維は、ポリエチレン鞘(シース)およびポリエチレンテレフタレート(PET)芯(コア)を有し得る。
【0031】
図1、2、3、4および5のセパレータまたはセパレータ成分または膜8、9、11、13、および25は、それぞれ微多孔質であり得、約20~95%の範囲の多孔度を有し得る。
微多孔質膜または層14は、約0.02~約2ミクロンの範囲の平均細孔径を有し得る。微多孔質膜14は、約0.04~約0.5ミクロンの範囲の平均細孔径を有し得る。
【0032】
図9、10、11および12に示される本発明の追加の例示的実施態様は、不織布層または構成要素12を含まなくてもよいが、膜14の片側または両側に1または複数のコーティング10および/または16を含み得る。膜14および/またはコーティング10および/または16は、1または複数の繊維、フィラーまたは粒子を含み得る。フィラーは、微多孔質膜14に適用する前にコーティングにブレンドされてもよい。フィラーは、不活性で熱的に安定な繊維または粒子であり得る。フィラーは、二酸化ケイ素(SiO
2)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、炭酸カルシウム(CaCO
3)、二酸化チタン(TiO
2)、SiS
2、SiPO
4、またはガラスおよびそれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であり得る。別の実施態様において、フィラーは、二酸化ケイ素(SiO
2)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、炭酸カルシウム(CaCO
3)、二酸化チタン(TiO
2)、およびこれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であり得る。さらに別の実施態様において、フィラーは、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、炭酸カルシウム(CaCO3)、およびそれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であり得る。
【0033】
フィラーは、約0.001ミクロン~約2ミクロンの範囲内の平均粒子サイズを有し得る。別の実施態様において、フィラーの平均粒子サイズは、約0.01ミクロン~約2ミクロンの範囲内であり得る。微多孔質膜14は、約37~150秒の範囲のASTMガーレー数を有し得る。微多孔質膜は、約30~80秒の範囲のガーレー数を有し得る。ASTMガーレー数とは、12.2インチの水において、10ccの空気が1平方インチの膜を通過するのにかかる時間を言う。
【0034】
微多孔質膜14は、任意の数のプライ(重ね)を有していてもよい。いくつかの実施態様において、微多孔質膜は一重を有する。一重の場合、一重はポリオレフィンから製造されていてもよい。ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、前記のコポリマーおよび前記のブレンドからなる群から選択され得る。別の実施態様において、ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、前記のコポリマー、および前記のブレンドからなる群から選択され得る。さらに別の実施態様において、ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、前記のコポリマー、および前記のブレンドからなる群から選択され得る。さらに別の実施態様において、一重のポリオレフィンはポリエチレン(PE)であってもよい。
【0035】
微多孔質膜14は、複数のプライを有してもよい。例えば、微多孔質膜は2つのプライを有し得る。この場合、各プライは異なるポリマーから製造し得る。1つのプライはポリオレフィンから製造されていてもよい。ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、前記のコポリマーおよび前記のブレンドからなる群から選択され得る。別の実施態様において、ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、前記のコポリマー、および前記のブレンドからなる群から選択され得る。さらに別の実施態様において、ポリオレフィンはポリエチレン(PE)であってもよい。他方のプライは、ポリオレフィンから製造されていてもよい。ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、前記のコポリマーおよび前記のブレンドからなる群から選択され得る。別の実施態様において、ポリオレフィンは、ポリプロピレン(PP)、
前記のコポリマー、および前記のブレンドからなる群から選択され得る。さらに別の実施態様において、ポリオレフィンはポリプロピレン(PP)であってもよい。さらに別の実施態様において、一方のプライはポリエチレンベースのポリマーから製造され、他方のプライはポリプロピレンベースのポリマーから製造されてもよい。
【0036】
微多孔質膜は、3つ以上のプライを有してもよい。少なくとも1つのプライは、異なるポリマーから製造されてもよい。そして、少なくとも2つのプライは、同じポリマーから製造されてもよい。外側のプライは同じポリマーから製造されてもよく、内側のプライは異なるポリマーから製造されてもよい。同じポリマーはポリオレフィンであってもよい。ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、前記のコポリマーおよび前記のブレンドからなる群から選択され得る。別の実施態様において、ポリオレフィンは、ポリプロピレン(PP)、前記のコポリマー、および前記のブレンドからなる群から選択され得る。さらに別の実施態様において、ポリオレフィンはポリプロピレン(PP)である。異なるポリマーはポリオレフィンであってもよい。ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマーおよびこれらのブレンドからなる群から選択され得る。別の実施態様において、ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され得る。さらに別の実施態様において、ポリオレフィンはポリエチレン(PE)であってもよい。該プライは、ポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)/ポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)/ポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)のように層化し得る。
【0037】
電池セパレータの積層または結合された実施態様を製造する第1の例示的方法が
図13に説明されている。積層は、セパレータの製造に以下の利点を提供する:厚さの均一性、不織布の微多孔質膜への接着、不織布と微多孔質膜の凝縮、ならびに界面層15の形成(
図1および
図2を参照されたい)。
【0038】
図13において、セパレータ8を製造する方法の第1の例示的な実施態様は、積層電池セパレータを製造する方法100を示しており、当該方法は、1)不織布102を巻き戻し、2)微多孔質膜104を巻き戻し、3)コーティング材料106で不織布を被覆し、および4)被覆された不織布を微多孔質膜104にラミネートして、複合材または積層110を形成する工程からなる。さらに、該方法は、積層セパレータ112のロールを形成し、積層セパレータ112をより狭い幅にスリットし、スリットまたはスリットセパレータ114を巻き取る任意の工程を含み得る。
【0039】
図13を再び参照すると、積層電池セパレータを製造する方法の第2の例示的な実施態様は、1)第1および第2の不織布102を巻き戻しする、2)微多孔質膜104を巻き戻しする、3)不織布を被覆材料106で被覆する、および4)それぞれの被覆された不織布を微多孔質膜104の各面に積層して、積層体110を形成してセパレータ9を製造する、の各ステップを含む。
【0040】
積層は、カレンダー加工によって行い得る。カレンダー加工は、不織布と微多孔質膜の隣接する表面(ポリマー)が
図1および
図2の界面結合15で融合するように、熱と圧力が加えられる2つの加熱ローラーなどの2つのロールまたはローラーのニップに不織布と微多孔質膜を通すことによって行われる。さらに、該方法は、積層セパレータ112をより狭い幅にスリットし、スリットセパレータ114を巻き取る任意のステップを含み得る。コーティング材料は、フィラーまたは粒子を含み得る。被覆は、噴霧、浸漬、接触コーティング、グラビアタイプコーティングおよび/またはブラッシングによって適用し得る。コーティングは、不織布の片面または両面に、または不織布と接触する微多孔質膜上の
側面に、または微多孔質膜の両面に、または不織布および/または膜の片面または両面に適用し得る。
【0041】
図14には、被覆積層電池セパレータを製造する方法の別の例示的な実施態様が示されている。この方法200は、1)微多孔質膜204を巻き戻す、2)不織布材料202を巻き戻す、3)不織布202をコーティング材料206で被覆する、4)微多孔質膜204をコーティング材料208で被覆する、5)被覆された微多孔質膜204および被覆された不織布202を積層して、セパレータまたは膜11(
図3参照)とすることができる積層または接着された構成要素または積層体210を製造するステップを含む。さらに、206で被覆されたそれぞれの不織布202は、208で被覆された微多孔質膜204の両面に積層され得、セパレータまたは膜13(
図4参照)とすることができる積層膜210を製造することができる。さらに、両面にコーティング206で被覆された不織布202は、それぞれの被覆された膜204、208に両面で積層され、セパレータまたは膜25(
図5参照)とすることができる積層膜210を製造することができる。コーティングは、噴霧、浸漬、接触コーティング、グラビアタイプのコーティングおよび/またはブラッシングによって適用し得る。さらに、この方法は、被覆されたセパレータ212をより狭い幅にスリットし、スリットセパレータ214を巻き取る任意のステップを含み得る。
【0042】
図15には、被覆電池セパレータを製造する方法の別の例示的な実施態様が示されている。この方法300は、1)微多孔質膜304の巻き戻しする、2)微多孔質膜304の被覆材308による被覆する、3)被覆306で被覆材304を被覆する、セパレータまたは膜17になり得る被覆膜となり得る被覆膜310を製造する各ステップを含む。(
図9参照)。さらに、膜304は、両面にコーティング308で被覆され、次にコーティング材料306で被覆されて、セパレータまたは膜19となり得る被覆膜310を製造することができる(
図10参照)。コーティングは、噴霧、浸漬、接触コーティング、グラビアタイプコーティング、および/またはブラッシングによって適用することができる。さらに、この方法は、被覆材料またはセパレータ312をより狭い幅にスリットし、スリットセパレータ314を巻き取る任意のステップを含み得る。
【0043】
図16には、被覆電池セパレータを製造する方法の別の例示的な実施態様が示されている。この方法400は、1)微多孔質膜404を巻き戻しする、2)微多孔質膜404をコーティング材料406で被覆する、セパレータまたは膜21とすることができるコーティング膜410を製造する各ステップを含む(
図11参照)。さらに、膜404は、両側にコーティング406で被覆して、セパレータまたは膜23とすることができるコーティング膜410を製造することができる(
図12を参照)。コーティングは、噴霧、浸漬、接触コーティング、グラビアタイプのコーティングおよび/またはブラッシングによって適用される。さらに、この方法は、被覆されたセパレータ412をより狭い幅にスリットし、スリットセパレータ414を巻き取る任意のステップを含むことができる。
【0044】
電池セパレータおよび方法が開示される。電池セパレータは、リチウム電池に使用することができる。セパレータは、被覆された不織布に積層された微多孔質膜を含むことができる。コーティングは、ポリマーおよび任意にフィラーまたは粒子を含有してもよい。この方法は、微多孔膜と不織布を巻き戻し、不織布と微多孔膜を積層し、積層の前および/または後に不織布をコーティングするステップを含み得る。
【0045】
本開示または本発明の少なくとも選択された実施態様、側面または目的は、新規の、改良されたまたは最適化されたセパレータ、複合材、同じものを含む電池、および/または関連する方法に関する。少なくとも一実施態様において、電池セパレータは、その上に積層された不織布を有する微多孔質膜を含む。本発明の電池セパレータはまた、その上に積層された不織布を有さない微多孔質膜を含み得る。電池セパレータは、リチウム電池また
はセル、リチウムイオン電池、またはリチウム二次電池、電池パック、モジュール、システム、デバイス、車両などに使用することができる。本開示または本発明は、新規のまたは改良された電池セパレータ、積層セパレータ、複合セパレータ、被覆積層セパレータ、被覆複合セパレータ、リチウム電池セパレータ、および/またはセパレータの製造方法、および/またはかかるセパレータまたはかかるセパレータを含むバッテリを使用する方法に関する。少なくともある選択された実施態様によれば、本開示または本発明は、被覆された不織布に積層された微多孔質膜を含む新規のまたは改良されたリチウム電池セパレータに関し、コーティングは、ポリマーおよび任意にフィラーまたは粒子を含み得、および/または微多孔質膜と不織布を巻き戻し、不織布と微多孔質膜を積層し、積層の前または後に不織布をコーティングする各ステップを含む方法に関する。
【0046】
本開示または本発明の少なくとも選択された実施態様、側面または目的は、例えば、電池セパレータを含む新規の、改良されたまたは最適化されたセパレータ、複合体、同じものを含む電池、および/または関連する方法に関し、該電池セパレータは以下を含む:
その上に積層された不織布を有する微多孔質膜、および/または前記電池セパレータは、リチウム電池用の電池セパレータであって、前記電池セパレータは、リチウムイオン電池用の電池セパレータであって、前記電池セパレータは、リチウム二次電池用電池セパレータであって、および/または前記不織布がポリマー繊維から製造され、およびポリマーは、ポリオレフィン、ポリエステル、フルオロポリマー、例えばPVDF、ポリアミド(例えば、ナイロン)、ポリアラミド(KEVLAR、NOMEX)、アクリル、PVC、または他のポリマーの群から選択され、前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、これらのコポリマーおよびこれらのブレンドからなる群から選択され、前記不織布が二成分繊維(ヘテロフィル)から製造され、前記二成分繊維が、芯鞘型繊維、接合型繊維、海島繊維およびそれらの組み合わせからなる群から選択され、前記二成分繊維は、低溶融温度成分および高溶融温度成分を有し、低溶融成分は、高溶融温度成分よりも低い溶融温度を有し、低溶融温度成分がポリオレフィンであり、該ポリオレフィンが、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマーおよびブレンドからなる群から選択され、前記高溶融温度成分は、ポリエステル、ポリアミド(例えばナイロン)、フルオロポリマー(例えばTEFLON(登録商標))、アラミド(KEVLAR、NOMEX)、液晶ポリマー(VECTRAN)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択され、前記二成分繊維が、ポリオレフィンシースと、ポリエステル、ポリアミド(例えばナイロン)、フルオロポリマー(例えばTEFLON(登録商標))、アラミド(KEVLAR、NOMEX)、液晶ポリマー(VECTRAN)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されるポリマーから製造された芯とを有し、前記二成分繊維が、ポリエチレンシースと、ポリエステル、ポリアミド(例えば、ナイロン)、フルオロポリマー(例えばTEFLON(登録商標))、アラミド(KEVLAR、NOMEX)、液晶ポリマー(VECTRAN)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されたポリマーから製造された芯を有する。
【0047】
また、前記二成分繊維がポリオレフィンシースとポリエステルコアを有し、前記二成分繊維がポリエチレンシースおよびポリエチレンテレフタレート(PET)コアを有し、前記不織布が、カード機加工不織布、ニードルパンチ不織布、エアレイド不織布、ウエットレイド不織布、スパンレース(水流交絡)不織布、スパンボンド不織布、溶融紡糸不織布、電気紡糸不織布、およびこれらの組み合わせからなる群から選択され、前記不織布が、ステープルファイバーおよび/または連続フィラメントから製造される。
【0048】
また、前記不織布が1ミル(25.4ミクロン)未満の厚さを有し、前記不織布の厚さが0.5ミル(12.7ミクロン)未満であり、前記不織布の厚さが0.25ミル(6.4ミクロン)未満であり、および/または前記不織布は、コーティングをさらに含み、前記コーティングは、不織布の繊維表面を覆い、前記コーティングは、前記不織布の繊維表面を部分的または完全に覆い、前記コーティングは不織布の表面を覆い、前記コーティングは不織布の表面を部分的に覆い、前記コーティングは不織布の内部空隙に完全に含浸する。
【0049】
さらに、前記コーティングは、フェロエレクトリックポリマーから製造され、前記フェロエレクトリックポリマーは、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタン(PU)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリテトラエチレングリコールジアクリレート、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、これらのコポリマー、およびこれらを含むブレンドからなる群から選択され、前記フェロエレクトリックポリマーは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、それらのコポリマー、およびそれらを含むブレンドからなる群から選択され、前記ポリフッ化ビニリデン(PVDF)コポリマーは、ポリフッ化ビニリデン:ヘキサフルオロプロピレン(PVDF:HFP)およびポリフッ化ビニリデン:クロロトリフルオロエチレン(PVDF:CTFE)からなる群から選択され、前記コーティングはさらにフィラーを含み、前記フィラーは不織布に適用する前にコーティングにブレンドされ、前記フィラーは、前記不織布上にコーティングを適用した後でコーティングに添加され、前記フィラーは不活性で熱的に安定な粒子であり、前記フィラーは、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、炭酸カルシウム(CaCO3)、二酸化チタン(TiO2)、SiS2、SiPO4およびそれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であり、前記フィラーは、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、炭酸カルシウム(CaCO3)、二酸化チタン(TiO2)、およびそれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であり、前記フィラーは、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、炭酸カルシウム(CaCO3)、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0050】
さらに、前記フィラーが0.001~25ミクロンの範囲内の平均粒径を有し、最も好ましくは0.01ミクロン~2ミクロンの範囲内の平均粒径を有し、前記フィラーが0.01ミクロン~2ミクロンの範囲内の平均粒径を有し、および/または前記微多孔質膜は、約20~80%の範囲の多孔度を有し、前記微多孔質膜は、約28~60%の範囲の多孔度を有し、前記微多孔質膜は、約0.02~2ミクロンの範囲内の平均孔径を有し、前記微多孔質膜は、約0.08~0.5ミクロンの範囲内の平均孔径を有し、前記微多孔質膜は約15~150秒の範囲のガーレー数を有し、前記微多孔質膜は約30~80秒の範囲のガーレー数を有する。
【0051】
また、前記微多孔質膜は一重を有し、前記一重はポリオレフィンから製造されており、前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)およびこれらコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、前記ポリオレフィンがポリエチレン(PE)であり、前記微多孔質膜は複数のプライを有し、前記微多孔質膜は2つのプライを有し、各プライは異なるポリマーから製造され、一方のプライはポリオレフィンから製造され、前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマーおよびこれらのブレンドからなる群から選択され、前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、前記のコポリマー、および
前記のブレンドからなる群から選択され、前記ポリオレフィンがポリエチレン(PE)であり、一方のプライは、ポリオレフィンから製造され、前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマーおよびこれらのブレンドからなる群から選択され、前記ポリオレフィンが、ポリプロピレン(PP)、前記のコポリマーおよび前記のブレンドからなる群から選択され、前記ポリオレフィンがポリプロピレン(PP)であり、一方のプライはポリエチレン系ポリマーから製造され、他方のプライはポリプロピレン系ポリマーから製造され、前記微多孔質膜は、3つのプライを有し、少なくとも2つのプライは異なるポリマーから製造され、少なくとも2つのプライは同じポリマーから製造され、外側のプライは同じポリマーから製造され、内側のプライは異なるポリマーから製造され、同じポリマーは、ポリオレフィンであり、ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマーおよびこれらのブレンドからなる群から選択される。
【0052】
また、前記ポリオレフィンがポリプロピレン(PP)、前記のコポリマー、前記のブレンドからなる群から選択され、異なるポリマーがポリオレフィンであり、前記ポリオレフィンがポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、前記のポリオレフィンが、ポリエチレン(PE)、前記のコポリマーおよび前記のブレンドからなる群から選択され、前記ポリオレフィンが、ポリエチレン(PE)であり、および/または前記プライがポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)/ポリプロピレン(PP)として積層されている。
【0053】
および/または前記電池セパレータは、積層された電池セパレータの製造方法であって、-不織布を巻き戻しするステップ、
-微多孔質膜を巻き戻しするステップ、
-不織布をコーティング材料でコーティングするステップ、および
-コーティングされた不織布を微多孔質膜に積層するステップ、
を含む前記方法を含み、
および/またはコーティング材料が強誘電体材料を含有し、前記コーティング材料が強誘電体材料とフィラーとを含有し、コーティングが、前記コーティング材料を噴霧、浸漬、接触コーティングおよび/またはブラッシングすることである。
【0054】
また、前記電池セパレータは、積層された電池セパレータの製造方法であって、
不織布を巻き戻しするステップ、
微多孔質膜を巻き戻しするステップ、
不織布を微多孔質膜にラミネートするステップ、および
不織布をコーティング材料でコーティングするステップ、
を含み、および/または
コーティング材料が強誘電体材料を含有し、前記コーティング材料が、強誘電体材料とフィラーとを含有し、および/またはコーティングが、前記コーティング材料をその上に噴霧、浸漬、接触コーティング、および/またはブラッシングし、および/または本明細書に示され、開示された、電池セパレータ、電池、および/または方法を含む。
【0055】
電池セパレータおよび方法が開示される。電池セパレータは、リチウム電池に使用することができる。セパレータは、被覆された不織布に積層された微多孔質膜を含むことができる。コーティングは、ポリマーおよび任意にフィラーまたは粒子を含有してもよい。この方法は、微多孔質膜と不織布を巻き戻し、不織布と微多孔質膜を積層し、積層の前および/または後に不織布を被覆する各ステップを含み得る。
【0056】
本発明は、その精神および本質的な特性から逸脱することなく、他の態様で実施することができ、したがって、本発明の範囲に示されるように、前述の明細書ではなく添付の特許請求の範囲を参照すべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リチウム電池用の電池セパレータであって、
少なくとも1つの微多孔質膜と、
前記微多孔質膜の少なくとも1つの側の少なくとも1つの不織布層と、を含み、
前記不織布層は、前記微多孔質膜に結合されるか、または前記微多孔質膜に、もしくは前記微多孔質膜の上に積層されており、
前記電池セパレータ、前記微多孔質膜、および前記不織布層の少なくとも1つは、少なくとも1つのフィラー、ポリマーもしくはポリマーの繊維、二成分繊維(ヘテロフィル)、ならびにカード機加工不織布、ニードルパンチ不織布、エアレイド不織布、ウエットレイド不織布、スパンレース(水流交絡)不織布、スパンボンド不織布、溶融紡糸不織布、電気紡糸不織布、およびこれらの組み合わせである不織布、ならびにステープルファイバーおよび/もしくは連続フィラメントのうち少なくとも1つを含み、
前記フィラーは不活性で熱的に安定な粒子であり、
前記フィラーは、二酸化ケイ素(SiO
2
)、酸化アルミニウム(Al
2
O
3
)、炭酸カルシウム(CaCO
3
)、二酸化チタン(TiO
2
)、SiS
2
、SiPO
4
、およびこれらの混合物、ブレンド、もしくは組み合わせからなる群から選択されるセラミック粒子であり、
前記フィラーは、0.001ミクロン~25ミクロンの範囲内の平均粒径を有するか、もしくは前記フィラーは、0.01ミクロン~2ミクロンの範囲内の平均粒子サイズを有し、
前記ポリマーは、ポリオレフィン、ポリエステル、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリアラミド、アクリル、PVC、およびこれらのコポリマー、ブレンド、混合物、もしくは組み合わせの群から、単独で、または他のポリマーと共に選択され、かつ前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、およびこれらのコポリマー、ブレンド、混合物、または組み合わせからなる群から選択され、
前記二成分繊維は、芯鞘型繊維、接合型繊維、海島繊維およびそれらの組み合わせからなる群から選択され、
前記二成分繊維は、低溶融温度成分および高溶融温度成分を有し、
前記低溶融温度成分は、前記高溶融温度成分よりも低い溶融温度を有し、
前記低溶融温度成分はポリオレフィンであり、かつ前記ポリオレフィンが、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
前記高溶融温度成分は、ポリエステル、ポリアミド、フルオロポリマー、アラミド、液晶ポリマー、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択され、
前記二成分繊維が、ポリオレフィンシースと、ポリエステル、ポリアミド、フルオロポリマー、アラミド、液晶ポリマー、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されるポリマーから製造された芯と、を有するか、前記二成分繊維が、ポリエチレンシースと、ポリエステル、ポリアミド、フルオロポリマー、アラミド、液晶ポリマー、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されたポリマーから製造された芯とを有するか、前記二成分繊維がポリオレフィンシースとポリエステルの芯とを有するか、もしくは前記二成分繊維がポリエチレンシースとポリエチレンテレフタレート(PET)の芯とを有し、
前記不織布が1ミル(25.4ミクロン)未満の厚さを有するか、前記不織布が0.5ミル(12.7ミクロン)未満の厚さを有するか、もしくは前記不織布が0.25ミル(6.4ミクロン)未満の厚さを有し、
前記不織布はコーティングをさらに含み、
前記コーティングは前記不織布の繊維表面を覆うか、もしくは前記コーティングは前記不織布の繊維表面を部分的または完全に覆い、
前記コーティングは前記不織布の表面を覆うか、もしくは前記コーティングは前記不織布の表面を部分的に覆い、
前記コーティングは前記不織布の内部空隙に完全に含浸し、
前記コーティングはフィラーを含み、
前記フィラーは前記不織布に適用する前にコーティングにブレンドされるか、もしくは前記フィラーは前記不織布上にコーティングを適用した後でコーティングに添加され、
前記フィラーは不活性で熱的に安定な粒子であり、
前記フィラーは、二酸化ケイ素(SiO
2
)、酸化アルミニウム(Al
2
O
3
)、炭酸カルシウム(CaCO
3
)、二酸化チタン(TiO
2
)、SiS
2
、SiPO
4
、およびそれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であり、
前記フィラーは0.001~25ミクロンの範囲内の平均粒径を有するか、もしくは前記フィラーは0.01ミクロン~2ミクロンの範囲内の平均粒径を有し、
前記微多孔質膜は20~80%の範囲の多孔度を有するか、もしくは前記微多孔質膜は28~60%の範囲の多孔度を有し、
前記微多孔質膜は0.02~2ミクロンの範囲内の平均孔径を有するか、もしくは前記微多孔質膜は0.08~0.5ミクロンの範囲内の平均孔径を有し、
前記微多孔質膜は15~150秒の範囲のガーレー数を有するか、もしくは前記微多孔質膜は30~80秒の範囲のガーレー数を有し、
前記微多孔質膜は1つのプライを有し、
前記1つのプライはポリオレフィンから製造されており、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
前記微多孔質膜は複数のプライを有し、
前記微多孔質膜は2つのプライを有し、
各プライは異なるポリマーから製造され、
一方のプライはポリオレフィンから製造され、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
他方のプライはポリオレフィンから製造され、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
一方のプライはポリエチレン系ポリマーから製造され、かつ他方のプライはポリプロピレン系ポリマーから製造され、
前記微多孔質膜は3つのプライを有し、
少なくとも2つのプライは異なるポリマーから製造され、
少なくとも2つのプライは同じポリマーから製造され、
外側のプライは同じポリマーから製造され、かつ内側のプライは異なるポリマーから製造され、
前記同じポリマーはポリオレフィンであり、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
前記異なるポリマーはポリオレフィンであり、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、および/もしくは
前記プライがポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)/ポリプロピレン(PP)として積層されているか、または、
前記セパレータは、前記不織布層にコーティングを適用する前または後に、前記微多孔質膜に前記不織布層を積層した積層セパレータまたは複合セパレータであり、
前記不織布がポリマーの繊維から製造されており、かつ前記ポリマーは、ポリオレフィン、ポリエステル、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリアラミド、アクリル、PVC、または他のポリマーの群から選択され、かつ前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、これらのコポリマーおよびこれらのブレンドからなる群から選択され、
前記不織布が二成分繊維(ヘテロフィル)から製造され、
前記二成分繊維が、芯鞘型繊維、接合型繊維、海島繊維およびそれらの組み合わせからなる群から選択され、
前記二成分繊維は、低溶融温度成分および高溶融温度成分を有し、前記低溶融温度成分は、前記高溶融温度成分よりも低い溶融温度を有し、
前記低溶融温度成分がポリオレフィンであり、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
前記高溶融温度成分は、ポリエステル、ポリアミド、フルオロポリマー、アラミド、液晶ポリマー、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択され、
前記二成分繊維が、ポリオレフィンシースと、ポリエステル、ポリアミド、フルオロポリマー、アラミド、液晶ポリマー、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されるポリマーから製造された芯とを有するか、前記二成分繊維が、ポリエチレンシースと、ポリエステル、ポリアミド、フルオロポリマー、アラミド、液晶ポリマー、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されたポリマーから製造された芯とを有するか、前記二成分繊維がポリオレフィンシースとポリエステルの芯とを有するか、もしくは前記二成分繊維がポリエチレンシースとポリエチレンテレフタレート(PET)の芯とを有し、
前記不織布が、カード機加工不織布、ニードルパンチ不織布、エアレイド不織布、ウエットレイド不織布、スパンレース(水流交絡)不織布、スパンボンド不織布、溶融紡糸不織布、電気紡糸不織布、およびこれらの組み合わせからなる群から選択され、
前記不織布が、ステープルファイバーおよび/または連続フィラメントから製造され、
前記不織布が1ミル(25.4ミクロン)未満の厚さを有するか、前記不織布が0.5ミル(12.7ミクロン)未満の厚さを有するか、もしくは前記不織布が0.25ミル(6.4ミクロン)未満の厚さを有し、
前記不織布はコーティングをさらに含み、
前記コーティングは前記不織布の繊維表面を覆うか、もしくは前記コーティングは前記不織布の繊維表面を部分的もしくは完全に覆い、
前記コーティングは前記不織布の表面を覆うか、もしくは前記コーティングは前記不織布の表面を部分的に覆い、
前記コーティングは前記不織布の内部空隙に完全に含浸されており、
前記コーティングはさらにフィラーを含み、
前記フィラーは前記不織布に適用する前にコーティングにブレンドされ、もしくは前記フィラーは前記不織布上にコーティングを適用した後でコーティングに添加され、
前記フィラーは不活性で熱的に安定な粒子であり、
前記フィラーは、二酸化ケイ素(SiO
2
)、酸化アルミニウム(Al
2
O
3
)、炭酸カルシウム(CaCO
3
)、二酸化チタン(TiO
2
)、SiS
2
、SiPO
4
およびそれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であり、
前記フィラーが0.001~25ミクロンの範囲内の平均粒径を有するか、もしくは前記フィラーが0.01ミクロン~2ミクロンの範囲内の平均粒径を有し、
前記微多孔質膜は20~80%の範囲の多孔度を有するか、もしくは前記微多孔質膜は28~60%の範囲の多孔度を有し、
前記微多孔質膜は0.02~2ミクロンの範囲内の平均孔径を有するか、もしくは前記微多孔質膜は0.08~0.5ミクロンの範囲内の平均孔径を有し、
前記微多孔質膜は15~150秒の範囲のガーレー数を有するか、もしくは前記微多孔質膜は30~80秒の範囲のガーレー数を有し、
前記微多孔質膜は1つのプライを有し、
前記1つのプライはポリオレフィンから製造されており、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、およびこれらコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
前記微多孔質膜は複数のプライを有し、
前記微多孔質膜は2つのプライを有し、
各プライは異なるポリマーから製造され、
一方のプライはポリオレフィンから製造され、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
他方のプライはポリオレフィンから製造され、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
一方のプライはポリエチレン系ポリマーから製造され、かつ他方のプライはポリプロピレン系ポリマーから製造され、
前記微多孔質膜は、3つのプライを有し、
少なくとも2つのプライは異なるポリマーから製造され、
少なくとも2つのプライは同じポリマーから製造され、
外側のプライは同じポリマーから製造され、かつ内側のプライは異なるポリマーから製造され、
前記同じポリマーはポリオレフィンであり、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、
異なるポリマーがポリオレフィンであり、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択され、および/もしくは
前記プライがポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)/ポリプロピレン(PP)として積層されている、
リチウム電池用の電池セパレータ。
【請求項2】
前記電池セパレータが、リチウム二次電池、リチウムイオン電池、またはリチウムポリマー電池のための電池セパレータであり、
前記不織布がポリマーの繊維から製造されており、かつ前記ポリマーは、ポリオレフィン、ポリエステル、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリアラミド、アクリル、PVC、もしくは他のポリマーの群から選択されており、かつ前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択されているか、
前記不織布が二成分繊維(ヘテロフィル)から製造されているか、
前記二成分繊維が、芯鞘型繊維、接合型繊維、海島繊維およびそれらの組み合わせからなる群から選択されているか、
前記二成分繊維は低溶融温度成分および高溶融温度成分を有し、前記低溶融温度成分は前記高溶融温度成分よりも低い溶融温度を有しているか、
前記低溶融温度成分が、ポリオレフィン、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択されるか、
前記高溶融温度成分は、ポリエステル、ポリアミド、フルオロポリマー、アラミド、液晶ポリマー、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されるか、
前記二成分繊維が、ポリオレフィンシースと、ポリエステル、ポリアミド、フルオロポリマー、アラミド、液晶ポリマー、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されるポリマーから製造された芯とを有するか、前記二成分繊維が、ポリエチレンシースと、ポリエステル、ポリアミド、フルオロポリマー、アラミド、液晶ポリマー、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)からなる群から選択されたポリマーから製造された芯とを有するか、前記二成分繊維がポリオレフィンシースとポリエステルの芯とを有するか、もしくは前記二成分繊維がポリエチレンシースとポリエチレンテレフタレート(PET)の芯とを有するか、もしくはこれらの組み合わせであり、または、
前記不織布が、カード機加工不織布、ニードルパンチ不織布、エアレイド不織布、ウエットレイド不織布、スパンレース(水流交絡)不織布、スパンボンド不織布、溶融紡糸不織布、電気紡糸不織布、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されるか、
前記不織布が、ステープルファイバーおよび/もしくは連続フィラメントから製造されるか、
前記不織布が1ミル(25.4ミクロン)未満の厚さを有するか、前記不織布が0.5ミル(12.7ミクロン)未満の厚さを有するか、もしくは前記不織布が0.25ミル(6.4ミクロン)未満の厚さを有するか、もしくはこれらの組み合わせである、
請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項3】
前記不織布はコーティングをさらに含んでおり、
前記コーティングは前記不織布の繊維表面を覆っているか、もしくは前記コーティングは前記不織布の繊維表面を部分的にもしくは完全に覆っているか、
前記コーティングは前記不織布の表面を覆っているか、もしくは前記コーティングは前記不織布の表面を部分的に覆っているか、
前記コーティングは前記不織布の内部空隙に完全に含浸されているか、もしくはこれらの組み合わせであり、または、
前記コーティングはさらにフィラーを含んでいるか、
前記フィラーは前記不織布に適用する前にコーティングにブレンドされているか、
前記フィラーは前記不織布上にコーティングを適用した後でコーティングに添加されているか、
前記フィラーは不活性で熱的に安定な粒子であるか、
前記フィラーは、二酸化ケイ素(SiO
2
)、酸化アルミニウム(Al
2
O
3
)、炭酸カルシウム(CaCO
3
)、二酸化チタン(TiO
2
)、SiS
2
、SiPO
4
、およびそれらの混合物からなる群から選択されるセラミック粒子であるか、
前記フィラーが0.001~25ミクロンの範囲内の平均粒径を有しているるか、もしくは前記フィラーが0.01ミクロン~2ミクロンの範囲内の平均粒径を有しているか、もしくはこれらの組み合わせである、
請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項4】
前記微多孔質膜は20~80%の範囲の多孔度を有しているか、もしくは前記微多孔質膜は28~60%の範囲の多孔度を有しているか、
前記微多孔質膜は0.02~2ミクロンの範囲内の平均孔径を有しているか、もしくは前記微多孔質膜は0.08~0.5ミクロンの範囲内の平均孔径を有しているか、
前記微多孔質膜は15~150秒の範囲のガーレー数を有しているか、もしくは前記微多孔質膜は30~80秒の範囲のガーレー数を有しているか、
前記微多孔質膜は1つのプライを有しているか、
前記1つのプライはポリオレフィンから製造されているか、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、およびこれらコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択されているか、
前記微多孔質膜は複数のプライを有しているか、
前記微多孔質膜は2つのプライを有しているか、
各プライは異なるポリマーから製造されているか、
一方のプライはポリオレフィンから製造されており、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択されているか、
他方のプライはポリオレフィンから製造されており、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択されているか、
一方のプライはポリエチレン系ポリマーから製造されており、かつ他方のプライはポリプロピレン系ポリマーから製造されているか、
前記微多孔質膜は、3つのプライを有しているか、
少なくとも2つのプライは異なるポリマーから製造されているか、
少なくとも2つのプライは同じポリマーから製造されているか、
外側のプライが同じポリマーから製造され、かつ内側のプライが異なるポリマーから製造されているか、
前記同じポリマーはポリオレフィンであり、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択されているか、
前記異なるポリマーがポリオレフィンであり、かつ前記ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブテン(PB)、これらのコポリマー、およびこれらのブレンドからなる群から選択されているか、
前記プライがポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)/ポリプロピレン(PP)として積層されているか、またはこれらの組み合わせである、
請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項5】
不織布を巻き戻しすること、
微多孔質膜を巻き戻しすること、
前記不織布をコーティング材料でコーティングすること、および、
コーティングされた前記不織布を前記微多孔質膜に積層することにより製造される電池セパレータか、または、
不織布を巻き戻しすること、
微多孔質膜を巻き戻しすること、
前記不織布を前記微多孔質膜に積層すること、および、
前記不織布をコーティング材料でコーティングすることにより製造される電池セパレータであって、
前記電池セパレータが複合材または積層電池セパレータである、請求項1に記載の電池セパレータ。
【請求項6】
請求項1に記載のセパレータを含む電池、セル、パック、またはモジュール。
【請求項7】
請求項6に記載の電池、セル、パック、またはモジュールを含む、デバイス、製品、システム、または車両。
【請求項8】
不織布を巻き戻しすることと、
微多孔質膜を巻き戻しすることと、
前記不織布をコーティング材料でコーティングすることと、
コーティングされた前記不織布を前記微多孔質膜に積層することと、
を含む、積層電池セパレータを製造する方法。
【請求項9】
前記コーティングすることは、前記コーティング材料を噴霧、浸漬、接触コーティング、および/またはブラッシングすることである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
積層電池セパレータを製造する方法であって、
不織布を巻き戻しすることと、
微多孔質膜を巻き戻しすることと、
前記不織布を前記微多孔質膜に積層することと、
前記不織布をコーティング材料でコーティングすることと、
を含む前記方法。
【請求項11】
前記コーティングすることは、コーティング材料をその上に噴霧、浸漬、接触コーティング、および/またはブラッシングすることである、請求項10に記載の方法。