IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャープ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-課金明細発行方法 図1
  • 特開-課金明細発行方法 図2
  • 特開-課金明細発行方法 図3
  • 特開-課金明細発行方法 図4
  • 特開-課金明細発行方法 図5
  • 特開-課金明細発行方法 図6
  • 特開-課金明細発行方法 図7
  • 特開-課金明細発行方法 図8
  • 特開-課金明細発行方法 図9
  • 特開-課金明細発行方法 図10A
  • 特開-課金明細発行方法 図10B
  • 特開-課金明細発行方法 図10C
  • 特開-課金明細発行方法 図10D
  • 特開-課金明細発行方法 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113211
(43)【公開日】2024-08-22
(54)【発明の名称】課金明細発行方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20240815BHJP
【FI】
G06Q20/32 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023018013
(22)【出願日】2023-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】菊岡 由美子
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA64
5L055AA64
(57)【要約】
【課題】ユーザ認証を行わずにサービス提供装置が提供するサービスを利用するユーザが、過去に利用したサービスの課金明細を発行できる課金明細発行方法を提供する。
【解決手段】サービス提供装置と、端末装置と、サーバとを含むサービス提供システムにおける課金明細発行方法であって、前記サーバは、前記サービス提供装置で提供されるサービスに対する対価として、ユーザに課金されるサービス対価の決済情報と、前記端末装置に記憶されている一意の識別情報とを取得し、取得した前記決済情報と前記識別情報とを関連付けた課金情報を、前記サーバの記憶部に記憶し、前記端末装置から課金明細の発行指示を受けた場合、前記発行指示に含まれる前記識別情報に基づいて、前記ユーザに関する前記課金情報を前記記憶部から取得し、取得した前記課金情報に基づいて、前記ユーザに関する前記課金明細を発行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス提供装置と、端末装置と、サーバとを含むサービス提供システムにおける課金明細発行方法であって、
前記サーバは、
前記サービス提供装置で提供されるサービスに対する対価として、ユーザに課金されるサービス対価の決済情報と、前記端末装置に記憶されている一意の識別情報とを取得し、
取得した前記決済情報と前記識別情報とを関連付けた課金情報を、前記サーバの記憶部に記憶し、
前記端末装置から課金明細の発行指示を受けた場合、前記発行指示に含まれる前記識別情報に基づいて、前記ユーザに関する前記課金情報を前記記憶部から取得し、
取得した前記課金情報に基づいて、前記ユーザに関する前記課金明細を発行する、
課金明細発行方法。
【請求項2】
前記端末装置は、前記端末装置と前記サービス提供装置との間で前記サービス対価の電子決済が実行された場合、前記識別情報を前記サービス提供装置へ送信し、
前記サーバは、前記電子決済の前記決済情報と前記識別情報とを、前記サービス提供装置から取得する、
請求項1に記載の課金明細発行方法。
【請求項3】
前記端末装置は、所定のウェブサイトにアクセスした場合、前記端末装置において第一のウェブアプリケーションを起動し、
前記サーバは、前記第一のウェブアプリケーションを用いて所定のユーザ操作が行われた前記端末装置から、前記発行指示を受け付け、
前記発行指示は、前記第一のウェブアプリケーションが前記端末装置から取得した前記識別情報を含む、
請求項2に記載の課金明細発行方法。
【請求項4】
前記識別情報は、前記端末装置のID、電子マネーの種別及びID、並びに、複数の電子マネーを管理するアプリケーションの種別及びID、の少なくとも一つを含む、
請求項2又は3に記載の課金明細発行方法。
【請求項5】
前記サーバは、前記サービス提供装置において前記サービス対価の現金決済が実行された場合、前記現金決済の前記決済情報を前記サービス提供装置から取得し、
前記端末装置は、前記サービス提供装置から提示されたウェブサイトにアクセスした場合、前記端末装置において第二のウェブアプリケーションを起動し、
前記サーバは、前記第二のウェブアプリケーションを介して前記端末装置から前記識別情報を取得する、
請求項1に記載の課金明細発行方法。
【請求項6】
前記端末装置は、所定のウェブサイトにアクセスした場合、前記端末装置において第一のウェブアプリケーションを起動し、
前記サーバは、前記第一のウェブアプリケーションを用いて所定のユーザ操作が行われた前記端末装置から、前記発行指示を受け付け、
前記発行指示は、前記第一のウェブアプリケーションが前記端末装置から取得した前記識別情報を含む、
請求項5に記載の課金明細発行方法。
【請求項7】
前記識別情報は、前記端末装置のIDである、
請求項5又は6に記載の課金明細発行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、課金明細発行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンビニエンスストアや図書館などに設置され、不特定多数のユーザが課金して利用できる画像処理装置が知られている。このような画像処理装置で用いられる決済方法として、例えば個人課金や法人課金がある。個人課金では、画像処理装置が提供するサービスの対価を、ユーザ個人が支払う。法人課金では、法人に固有のアカウントに対して、画像処理装置が提供したサービスに応じた対価の課金処理が行われる。不特定多数のユーザが利用する画像処理装置では、所定のユーザ認証に成功したユーザのみが、法人のアカウントに対応付けられた正規ユーザであると判断されて、法人課金を利用できる。
【0003】
このような画像処理装置において、ユーザ認証を伴う決済方法を選択してジョブを実行する際に、そのジョブを他の決済方法でも行えるものが知られている。例えば、特許文献1に開示の画像処理装置では、ユーザ認証に成功したユーザが画像処理に係るジョブについて、ユーザ認証に対して紐付けられた第1決済方法と、第1決済方法と異なる第2決済方法の何れによって課金するかを選択できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-175154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像処理装置が提供するサービスに対して法人課金が行われる場合、法人課金を行ったユーザ毎に、サービスの利用履歴や決済情報をサーバで管理することができる。そのため、法人課金を行ったユーザは、サービス利用後にサーバにアクセスすることで、過去に利用したサービスの課金明細を発行できる。一方、画像処理装置が提供するサービスに対して個人課金が行われる場合、その課金はベンダーによる都度決済となり、個人課金ではユーザ認証を伴わないため、個人課金を行ったユーザ毎にサービスの利用履歴や決済情報は管理されない。そのため、個人課金を行ったユーザは、過去に利用したサービスの課金明細を発行できない。
【0006】
本開示の一態様は、ユーザ認証を行わずにサービス提供装置が提供するサービスを利用するユーザが、過去に利用したサービスの課金明細を発行できる課金明細発行方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、サービス提供装置と、端末装置と、サーバとを含むサービス提供システムにおける課金明細発行方法であって、前記サーバは、前記サービス提供装置で提供されるサービスに対する対価として、ユーザに課金されるサービス対価の決済情報と、前記端末装置に記憶されている一意の識別情報とを取得し、取得した前記決済情報と前記識別情報とを関連付けた課金情報を、前記サーバの記憶部に記憶し、前記端末装置から課金明細の発行指示を受けた場合、前記発行指示に含まれる前記識別情報に基づいて、前記ユーザに関する前記課金情報を前記記憶部から取得し、取得した前記課金情報に基づいて、前記ユーザに関する前記課金明細を発行する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、ユーザ認証を行わずにサービス提供装置が提供するサービスを利用するユーザが、過去に利用したサービスの課金明細を発行できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係るサービス提供システムの全体構成図である。
図2】サービス提供装置の電気的構成を示すブロック図である。
図3】端末装置の電気的構成を示すブロック図である。
図4】サービス提供処理のフローチャートである。
図5】情報登録サイトへのアクセス情報を示す画面例である。
図6】情報登録サイトの閲覧画面の画面例である。
図7】課金情報登録処理のフローチャートである。
図8】課金情報データベースのデータ構成を示す図である。
図9】課金明細発行処理のフローチャートである。
図10A】明細発行サイトのメニュー画面の画面例である。
図10B】明細発行サイトのメニュー画面の画面例である。
図10C】明細発行サイトのメニュー画面の画面例である。
図10D】明細発行サイトのメニュー画面の画面例である。
図11】課金明細の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】
図1及び図2を参照し、実施形態に係るサービス提供システム100の構成を説明する。図1は、実施形態に係るサービス提供システム100の全体構成図である。図2は、サービス提供装置120の電気的構成を示すブロック図である。図3は、端末装置130の電気的構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、サービス提供システム100は、サーバ110、サービス提供装置120、及び端末装置130等を含む。サービス提供装置120は、不特定多数のユーザによって利用される施設(例えばコンビニエンスストアや図書館等)に設置され、各種サービスを有償でユーザに提供可能である。
【0013】
図1及び図2に示すように、本例のサービス提供装置120は、複合機121と金銭処理機122とを含む。複合機121は、例えば、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能等を備え、これらの機能に基づく各種サービスを提供できる。金銭処理機122は、複合機121の各種サービスを利用するユーザの課金処理を実行する。
【0014】
複合機121は、表示操作部211、画像形成部212、スキャナ部213等を有する。表示操作部211は、ユーザの入力操作を受付け可能であり、且つ画像を表示可能なタッチパネルディスプレイである。画像形成部212は、用紙トレイから搬送される用紙に、指定された画像データを印刷して、印刷後の用紙を排紙口に排出する。スキャナ部213は、原稿台に載置された原稿を読み取り、読み取った原稿の画像データを生成する。
【0015】
金銭処理機122は、現金決済部221、電子決済部222、領収書プリンタ223等を有する。現金決済部221は、複合機121が提供するサービスに対する対価の現金決済を行う。具体的には、現金決済部221は、サービスに対する対価として、ユーザが投入した硬貨や紙幣を受け入れる。現金決済部221は、受け入れた金銭からサービスの対価を減じた残金として、硬貨や紙幣をユーザに払い出す。
【0016】
電子決済部222は、複合機121が提供するサービスに対する対価の電子決済を行う。例えば電子決済部222は、無線通信でICチップを読み込んだり、センサで二次元コードを読み取ったりして、電子マネーによる対価の支払いを受け付ける。領収書プリンタ223は、サービスの提供後に、ロール紙に印刷した領収証を排出する。
【0017】
更に複合機121は、制御部201、記憶部202、通信部203等を有する。制御部201は、表示操作部211、画像形成部212、スキャナ部213、記憶部202、及び通信部203と電気的に接続されている。更に制御部201は、金銭処理機122の現金決済部221、電子決済部222、及び領収書プリンタ223と電気的に接続されている。
【0018】
制御部201は、複合機121及び金銭処理機122の制御を行う。制御部201は、例えばCPU等のプロセッサであるが、MCU(Micro Control Unit)又はMPU(Micro Processor Unit)でもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路でもよい。
【0019】
記憶部202は、複合機121及び金銭処理機122で利用されるプログラムやデータ等を記憶する装置であり、例えばROM、RAM、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ等である。通信部203は、インターネットや電話回線等のネットワーク140に接続するための通信インターフェイスである。サービス提供装置120は、ネットワーク140によってサーバ110と相互に通信可能に接続されている。また通信部203は、アンテナを介して無線通信を行うための通信モジュールを含む。
【0020】
図1及び図3に示すように、本例の端末装置130は、サービス提供装置120からサービスの提供を受けるユーザの携帯端末である。端末装置130は、制御部301、表示操作部131、無線通信部302、記憶部303等を含む。制御部301は、例えばCPU等のプロセッサであるが、MCU、MPU、FPGA、ASIC、その他の演算機能を有する回路でもよい。表示操作部131は、例えばタッチパネルディスプレイである。
【0021】
無線通信部302は、アンテナを介して無線通信を行うための通信モジュールである。無線通信部302は、ネットワーク140に接続するための通信インターフェイスを含む。記憶部303は、プログラムやデータを記憶可能な装置であり、例えばROM、RAM、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ等である。記憶部303には、端末装置130を制御するための制御プログラムや、各種のアプリケーションプログラムが記憶されている。記憶部303には、後述の識別情報が予め記憶されている。
【0022】
図1に示すように、本例のサーバ110は、サービス提供装置120で実行された決済を管理する課金サーバである。サービス提供システム100において、サーバ110は複数のサービス提供装置120と接続されており、各サービス提供装置120から提供されたサービスの対価の決済に関する情報を管理する。またサーバ110は、後述の情報登録サイトや明細発行サイトを管理するウェブサーバとしても機能する。
【0023】
サーバ110は、制御部111、記憶部112、通信部113等を含む。制御部111は、例えばCPU等のプロセッサであるが、MCU、MPU、FPGA、ASIC、その他の演算機能を有する回路でもよい。記憶部112は、各種データ、プログラム等を記憶可能な記憶媒体であり、例えばROM、RAM、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ等である。通信部113は、ネットワーク140に接続してデータ通信を行う通信モジュールである。
【0024】
図4図11を参照し、サービス提供システム100で実行される処理の流れを説明する。まず、サービス提供装置120で実行されるサービス提供処理を説明する。図4は、サービス提供処理のフローチャートである。図5は、情報登録サイトへのアクセス情報500を示す画面例である。図6は、情報登録サイトの閲覧画面600の画面例である。
【0025】
図4に示すように、S401においてサービス提供装置120の制御部201は、サービスが選択されたかを判断する。本例では、ユーザが複合機121の表示操作部211を用いて、メニュー画面から所望のサービス(例えば、モノクロコピー、カラーコピー、写真プリント等)を選択した場合、サービスが選択されたと判断される。これに代えて、ユーザは端末装置130をサービス提供装置120と無線通信で接続し、表示操作部131を用いてメニュー画面から所望のサービスを選択してもよい。
【0026】
S401においてサービスが選択されなかった場合、制御部201は処理をS401へ戻し、サービスの選択を待ち受ける。S401においてサービスが選択された場合、以下のように制御部201はサービス対価の決済とサービスの提供とを実行する。S403において制御部201は、電子決済であるかを判断する。本例では、ユーザが上述のメニュー画面から電子決済のボタンを選択した場合、電子決済であると判断される。
【0027】
この場合、S405において制御部201は、サービス対価の電子決済を実行する。本例では、ユーザが端末装置130をサービス提供装置120と無線通信で接続し、この端末装置130を用いて電子マネーによるサービス対価の支払いを行う。制御部201は金銭処理機122の電子決済部222を制御して、端末装置130のICチップを無線通信で読み込んだり、端末装置130に表示された二次元コードをセンサで読み取ったりして、電子マネーによるサービス対価の支払いを受け付ける。
【0028】
S407において制御部201は、S405で実行された電子決済に関する決済情報を生成する。決済情報(図8参照)は、決済日時、サービス機器、決済金額、決済種別等の情報を含む。サービス機器は、決済対象のサービス対価を提供する機器を示し、本例ではサービス提供装置120の場所や番号を示す。決済種別は、電子決済及び現金決済の何れで決済されたかを示し、電子決済の場合はその決済に使用された電子マネーの種別を示す。
【0029】
S409において制御部201は、端末装置130から識別情報を取得する。本例では、制御部201はサービス提供装置120と端末装置130との無線通信を制御して、端末装置130の記憶部303に記憶されている一意の識別情報を取得する。識別情報(図8参照)は、複数種類の識別情報(例えば、端末ID、電子マネー種別/ID、及びアプリ種別/ID)の少なくとも一つを含む。複数種類の識別情報が記憶部303に記憶されている場合、制御部201はこれら全ての識別情報を取得するが、これらの識別情報の一部のみを取得してもよい。
【0030】
端末IDは、端末装置130に固有の番号又は名称である。電子マネー種別/IDは、端末装置130で利用できる電子マネーの種別と、その種別の電子マネーに固有の番号又は名称とを含む。例えば、電子マネー種別/IDが「α_001」である場合、「α」は電子マネーの種別を示し、「001」が電子マネーのIDを示す。端末装置130が複数種類の電子マネーを利用できる場合、制御部201は複数の電子マネー種別/IDの全てを取得するが、これらの電子マネー種別/IDの一部のみを取得してもよい。
【0031】
アプリ種別/IDは、端末装置130で利用できる電子マネー管理アプリの種別と、その種別の電子マネー管理アプリケーションに固有の番号又は名称とからなる。電子マネー管理アプリは、複数種類の電子マネーを一括で管理するアプリケーションプログラム(所謂、おまとめアプリ)である。例えば、アプリ種別/IDが「ApX_001」である場合、「ApX」は電子マネー管理アプリの種別を示し、「001」が電子マネー管理アプリのIDを示す。本例では、端末装置130が複数種類の電子マネー管理アプリを利用できる場合、制御部201は複数のアプリ種別/IDの全てを取得するが、これらのアプリ種別/IDの一部のみを取得してもよい。
【0032】
このようにS409は、端末装置130とサービス提供装置120との間でサービス対価の電子決済が実行された場合、識別情報を端末装置130からサービス提供装置120へ送信する。この制御を行うためのアプリケーションプログラムが、無線通信によってサービス提供装置120から端末装置130に提供されてもよいし、予め端末装置130にインストールされていてもよい。例えば、このアプリケーションプログラムは、端末装置130の制御部301を制御して、上述の電子決済時に端末装置130内の識別情報を読み出してサービス提供装置120へ自動送信する。
【0033】
S411において制御部201は、複合機121の各種機能を制御して、S401で選択されたサービスを提供する。S413において制御部201は、S407で生成された電子決済の決済情報と、S409で取得された識別情報とを、サーバ110へ送信する。その後、制御部201は処理をS401へ戻す。
【0034】
本例では、ユーザが複合機121の表示操作部211を用いて、メニュー画面から現金決済のボタンを選択した場合、S403において電子決済でないと判断される。この場合、S415において制御部201は、サービス対価の現金決済を実行する。具体的には、ユーザがサービス対価として現金を金銭処理機122に投入する。制御部201は金銭処理機122の現金決済部221を制御して、投入された現金の支払いを受け付ける。
【0035】
S417において制御部201は、S415で実行された現金決済に関する決済情報(図8参照)を生成する。S419において制御部201は、複合機121の各種機能を制御して、S401で選択されたサービスを提供する。S421において制御部201は、S417で生成された現金決済の決済情報を、サーバ110へ送信する。S421で送信される決済情報は、少なくとも決済情報を識別するための決済コード(例えば決済番号)を含む。
【0036】
S423において制御部201は、情報登録サイトへのアクセス情報をユーザに提示する。情報登録サイトは、現金決済を行ったユーザが上述の識別情報をサーバ110に登録するためのウェブサイトである。制御部201は、情報登録サイトのURLを二次元コードに変換して、図5に例示するアクセス情報500を発行する。アクセス情報500は、先述の決済コードも含む。ユーザは端末装置130のカメラでアクセス情報500を撮影することで、情報登録サイトのURLにアクセスできる。なおアクセス情報500は、二次元コードに限定されず一次元コードでもよい。
【0037】
S423は、現金決済に関するレシート発行と合わせて実行されてもよい。例えば、S423において紙レシートの発行指示を受けた場合、制御部201は領収書プリンタ223を制御して、S417の決済情報に基づく紙レシートを発行すると共に、この紙レシートにアクセス情報500を印刷する。
【0038】
一方、S423において電子レシートの発行指示を受けた場合、制御部201は表示操作部211を制御して、S417の決済情報及びアクセス情報500に基づく電子レシートの二次元コード又は一次元コードを表示する。ユーザは端末装置130のカメラでこのコードを撮影することで、アクセス情報500を含む電子レシートを閲覧できる。これに代えて、制御部201は通信部203を制御して、上記の電子レシートを含むメールやメッセージを、端末装置130へ送信してもよい。
【0039】
情報登録サイトにアクセスした端末装置130では、図6に例示するように、閲覧画面600が表示操作部131に表示される。さらに本例では、情報登録サイトにアクセスした端末装置130において、情報登録ウェブアプリが起動される。情報登録ウェブアプリは、情報登録サイトにアクセスした端末装置130から識別情報を取得するためのWEBアプリケーションプログラムである。
【0040】
例えば情報登録ウェブアプリは、現金決済を行った端末装置130を特定するため、記憶部303に記憶されている端末IDを読み出す。図6の例では、読み出された端末IDが、識別情報601として閲覧画面600に表示される。ユーザが閲覧画面600でYESボタン602を押すと、識別情報601が先述の決済コードと共にサーバ110へ送信される。ユーザが閲覧画面600でNOボタン603を押すと、識別情報601がサーバ110へ送信されることなく、閲覧画面600が閉じられる。その後、制御部201は処理をS401へ戻す。
【0041】
次に、サーバ110で実行される課金情報登録処理を説明する。図7は、課金情報登録処理のフローチャートである。図8は、課金情報データベース800のデータ構成を示す図である。以下に説明するように、課金情報登録処理は、サービス提供装置120でサービスが提供される場合に、ユーザに課金されるサービス対価の決済情報と、ユーザの端末装置130に記憶されている一意の識別情報とを取得する。さらに課金情報登録処理は、取得した決済情報と識別情報とを関連付けた課金情報を、記憶部112に記憶する。
【0042】
図7に示すように、S701においてサーバ110の制御部111は、サービス提供装置120から決済情報を取得する。本例では、先述のS413又はS421においてサービス提供装置120から決済情報が送信されると、サーバ110がこの決済情報を取得する。この場合、S703において制御部111は、S701で取得した決済情報に対応する識別情報があるかを判断する。
【0043】
本例では、サービス提供装置120でS413が実行されると、電子決済の決済情報と合わせて識別情報がサーバ110へ送信される。従ってS701は、電子決済の決済情報と識別情報とをサービス提供装置120から取得する。この場合、S703では、決済情報に対応する識別情報があると判断される。S705において制御部111は、決済情報及び識別情報に基づいて課金情報を登録する。例えば制御部111は、サービス提供装置120から取得した決済情報及び識別情報を関連付けて課金情報を生成し、この課金情報を記憶部112内の課金情報データベース800(図8参照)に登録する。
【0044】
一方、サービス提供装置120でS421が実行されると、決済情報のみがサーバ110へ送信されるため、S703において決済情報に対応する識別情報がないと判断される。この場合、S707において制御部111は、端末装置130による情報登録サイトへのアクセスがあるかを判断する。情報登録サイトへのアクセスがある場合、S709において制御部111は、アクセス元の端末装置130の制御部301に情報登録ウェブアプリを起動させる。これにより、先述のように端末装置130では、情報登録サイトの閲覧画面600が表示操作部131に表示されると共に、端末装置130内の端末IDが識別情報601として読み出される(図6参照)。
【0045】
S711において制御部111は、識別情報の登録指示があったかを判断する。本例では、上述の閲覧画面600でYESボタン602が押された場合、識別情報の登録指示ありと判断される。このとき、先述のように識別情報601及び決済コードが端末装置130からサーバ110へ送信されるため、S713において制御部111は識別情報601及び決済コードを取得する。制御部111は、サービス提供装置120から取得した決済情報のうち、取得した決済コードと合致する決済情報を、識別情報601に対応する決済情報として特定する。
【0046】
ここで、先述のS421は、現金決済の決済情報をサービス提供装置120からサーバ110へ送信する。つまりS701は、サービス提供装置120においてサービス対価の現金決済が実行された場合、現金決済の決済情報をサービス提供装置120から取得する。またS707~S713は、サービス提供装置120から提示されたウェブサイトに端末装置130がアクセスした場合、端末装置130において第二のウェブアプリケーション(本例では情報登録ウェブアプリ)を起動させ、第二のウェブアプリケーションを介して端末装置130から識別情報を取得する。
【0047】
S705において制御部111は、端末装置130から取得した識別情報と、上記のように特定した決済情報とを関連付けて課金情報を生成し、この課金情報を記憶部112内の課金情報データベース800(図8参照)に登録する。S705の実行後、制御部111は処理をS701へ戻す。
【0048】
S707において情報登録サイトへのアクセスがない場合、又はS711において識別情報の登録指示がない場合、制御部111は決済情報に対応する識別情報を取得できない。この場合、S715において制御部111は、決済情報に基づいて課金情報を登録する。例えば制御部111は、識別情報を含まない課金情報を生成し、この課金情報を記憶部112内の課金情報データベース800(図8参照)に登録する。S715の実行後、制御部111は処理をS701へ戻す。
【0049】
図8に示すように、課金情報データベース800には、サービス対価の決済に関する複数の課金情報のレコードが時系列で登録されている。例えば課金情報801、802、804は、サービス対価の電子決済に基づいて生成されたものである。課金情報801、802、804では、各々の電子決済時に取得された識別情報として、端末ID、電子マネー種別/ID、及びアプリ種別/IDの少なくとも一つを含む。
【0050】
課金情報803、805は、サービス対価の現金決済に基づいて生成されたものである。課金情報803は、ユーザが情報登録サイトにアクセスして登録した識別情報として、端末IDを含む。一方、課金情報805は、ユーザが識別情報の登録を行わなかったため、識別情報が含まれていない。
【0051】
次に、サーバ110で実行される課金明細発行処理を説明する。図9は、課金明細発行処理のフローチャートである。図10A図10Dは、明細発行サイトのメニュー画面1001~1004の画面例である。図11は、課金明細1100の一例である。以下に説明するように、課金明細発行処理は、ユーザから課金明細の発行指示を受けた場合、発行指示に含まれる識別情報に基づいて、ユーザに関する課金情報を記憶部112から取得する。更に課金明細発行処理は、取得した課金情報に基づいて、ユーザに関する課金明細を発行する。
【0052】
図9に示すように、S901においてサーバ110の制御部111は、端末装置130による明細発行サイトへのアクセスがあるかを判断する。明細発行サイトは、ユーザが課金明細の発行を要求するためのウェブサイトである。課金明細は、ユーザが過去に利用したサービスに関する課金情報を一覧で示す文書である。ユーザは、端末装置130を用いて、明細発行サイトのURLにアクセスする。
【0053】
明細発行サイトへのアクセスがある場合、S903において制御部111は、アクセス元の端末装置130の制御部301に明細発行ウェブアプリを起動させる。明細発行ウェブアプリは、明細発行サイトにアクセスした端末装置130から識別情報を取得するためのWEBアプリケーションプログラムである。起動された明細発行ウェブアプリは、制御部301を制御して、端末装置130から識別情報を読み出す。
【0054】
S905において制御部111は、課金明細の発行指示があったかを判断する。本例では、明細発行サイトにアクセスした端末装置130に、明細発行サイトのメニュー画面が表示される。このメニュー画面においてユーザが所定の操作を行った場合、課金明細の発行指示が端末装置130からサーバ110へ送信される。課金明細の発行指示は、明細発行ウェブアプリによって読み出された識別情報を含む。これを受信したサーバ110では、課金明細の発行指示ありと判断される。
【0055】
このようにS901~S905は、所定のウェブサイトにアクセスした端末装置130において第一のウェブアプリケーション(本例では明細発行ウェブアプリ)を起動し、第一のウェブアプリケーションを用いて所定のユーザ操作が行われた場合、課金明細の発行指示を受け付ける。課金明細の発行指示は、第一のウェブアプリケーションが端末装置130から取得した識別情報を含む。
【0056】
この場合、S907において制御部111は、課金明細の発行指示に含まれる識別情報に基づいて、課金情報データベース800から課金情報を取得する。詳細には、課金情報データベース800に登録されている複数の課金情報のうち、課金明細の発行指示に含まれる識別情報に対応する全ての課金情報が取得される。S909において制御部111は、取得した課金情報に基づいて課金明細を発行する。例えば、取得された課金情報を一覧表示する課金明細の文書データが生成されて、この課金明細が端末装置130に発行及び表示される。
【0057】
S909の実行後、制御部111は処理をS901に戻す。S901において明細発行サイトへのアクセスがない場合、又はS905において課金明細の発行指示がない場合、制御部111は処理をS901に戻す。
【0058】
課金明細発行処理の具体的態様を説明する。ユーザが端末装置130を用いて明細発行サイトにアクセスした場合、図10Aに示すメニュー画面1001が表示操作部131に表示される。メニュー画面1001には、ユーザが識別情報の種別を指定するための複数のアイコンが設けられる。本例では、複数のアイコンが夫々対応する識別情報の種別として、「端末装置」、「電子マネー」、「おまとめアプリ」、及び「全ての識別情報」が示されている。ユーザはメニュー画面1001で何れかのアイコンを選択することで、課金明細の生成時にキーとなる識別情報を選択できる。例えば、ユーザがメニュー画面1001で「端末装置」を選択した場合、明細発行ウェブアプリは記憶部303から端末IDを読み出す。
【0059】
ユーザがメニュー画面1001で「電子マネー」を選択した場合、明細発行ウェブアプリは電子マネー種別/IDを記憶部303から読み出す。ここで、端末装置130が複数種類の電子マネーを利用可能である場合、図10Bに示すメニュー画面1002が表示操作部131に表示される。メニュー画面1002には、利用可能な複数種類の電子マネーに夫々対応する複数のアイコンが設けられる。ユーザがメニュー画面1002で何れかのアイコンを選択すると、そのアイコンに対応する電子マネー種別/IDが記憶部303から読み出される。なお、メニュー画面1002で「全ての電子マネー」が選択されると、利用可能な全ての電子マネー種別/IDが記憶部303から読み出される。
【0060】
ユーザがメニュー画面1001で「おまとめアプリ」を選択した場合、明細発行ウェブアプリはアプリ種別/IDを記憶部303から読み出す。ここで、端末装置130が複数種類のおまとめアプリを利用可能である場合、図10Cに示すメニュー画面1003が表示操作部131に表示される。メニュー画面1003には、利用可能な複数種類のおまとめアプリに夫々対応する複数のアイコンが設けられる。ユーザがメニュー画面1003で何れかのアイコンを選択すると、そのアイコンに対応するアプリ種別/IDが記憶部303から読み出される。なお、メニュー画面1003で「全てのおまとめアプリ」が選択されると、利用可能な全てのアプリ種別/IDが記憶部303から読み出される。
【0061】
メニュー画面1003で選択されたおまとめアプリは、一又は複数の電子マネーを管理している。従って、明細発行ウェブアプリは、アプリ種別/IDを記憶部303から読み出すと共に、選択されたおまとめアプリが管理する電子マネーの電子マネー種別/IDを記憶部303から読み出してもよい。この場合、ユーザは表示操作部131を操作して、記憶部303から読み出す電子マネーの種別を指定してもよい。
【0062】
なお、ユーザがメニュー画面1001で「全ての識別情報」を選択した場合、明細発行ウェブアプリは記憶部303に記憶されている全ての識別情報を読み出す。例えば、端末ID、電子マネー種別/ID、及びアプリ種別/IDが記憶部303に記憶されている場合、これらの識別情報の全てが記憶部303から読み出される。
【0063】
このようにメニュー画面1001~1003の何れかで選択された識別情報が読み出された後、図10Dに示すメニュー画面1004が表示操作部131に表示される。ユーザはメニュー画面1004において、課金明細の発行対象となるサービス利用期間を設定する。その後、ユーザがメニュー画面1004において発行ボタンを押すと、明細発行ウェブアプリは課金明細の発行指示をサーバ110へ送信する。この課金明細の発行指示は、ユーザの選択に応じて読み出された識別情報を含む。
【0064】
第一例として、ユーザがメニュー画面1001で「端末装置」を選択した場合、例えば端末ID「T002」が端末装置130から読み出される。次にユーザがメニュー画面1004で、例えば「20221001~20221231」をサービス利用期間に設定し、発行ボタンを押す。この場合、S907においてサーバ110は、課金情報データベース800を参照して、決済日時が上記のサービス利用期間内にある課金情報のうち、識別情報として「T002」を含む全ての課金情報を取得する。
【0065】
S909においてサーバ110は、取得された課金情報に基づいて、図11に例示する課金明細1100の文書データを生成し、アクセス元の端末装置130に発行する。これによりユーザは、端末装置130を用いて課金明細1100を閲覧できる。図11の課金明細1100では、複数の課金情報が何れも異なる決済日時、サービス機器、決済種別等を示すが、何れも識別情報として「T002」を含む。これらの課金情報は、端末ID「T002」の端末装置130を有するユーザに関するため、一つの課金明細1100に一覧表示される。
【0066】
第二例として、ユーザがメニュー画面1001で「全ての識別情報」を選択した場合、例えば端末ID「T002」、電子マネー種別/ID「α_001」、及びアプリ種別/ID「ApX_001」が端末装置130から読み出される。次にユーザがメニュー画面1004でサービス利用期間を設定し、発行ボタンを押す。この場合、サーバ110は課金情報データベース800を参照して、決済日時が上記のサービス利用期間内にある課金情報のうち、識別情報として「T002」、「α_001」、及び「ApX_001」の少なくとも一つを含む全ての課金情報を取得して、取得した課金情報に基づく課金明細1100を発行する。
【0067】
第三例として、ユーザがメニュー画面1002で「全ての電子マネー」を選択した場合、例えば電子マネー種別/ID「α_001」及び「β_002」が端末装置130から読み出される。次にユーザがメニュー画面1004でサービス利用期間を設定し、発行ボタンを押す。この場合、サーバ110は課金情報データベース800を参照して、決済日時が上記のサービス利用期間内にある課金情報のうち、識別情報として「α_001」及び「β_002」の少なくとも一つを含む全ての課金情報を取得して、取得した課金情報に基づく課金明細1100を発行する。
【0068】
以上説明したように、本実施形態のサービス提供システム100では、ユーザがサービス提供装置120でサービスを利用した場合に、そのサービス対価の決済情報とユーザの端末装置130内にある識別情報とを関連付けた課金情報を、課金情報データベース800に登録できる。従ってユーザは、サービス利用時にユーザ認証を行っていなくても、自身と関連する課金情報に基づく課金明細を発行できる。
【0069】
課金情報データベース800に登録される課金情報は、複数種類の識別情報(例えば、端末ID、電子マネー種別/ID、及びアプリ種別/ID)を含むことができる。そのため、ユーザは所望の識別情報をキーとして、自身のニーズに応じた課金明細を発行できる。
【0070】
例えばユーザが端末装置130を機種変更したり、複数の端末装置130を使用したりする場合、前回の決済で使用した端末装置130と、今回の決済で使用した端末装置130とが一致しない場合がある。この場合、今回の決済で使用した端末装置130の端末IDをキーとして課金明細を発行すると、前回の決済情報がその課金明細に反映されないおそれがある。そこでユーザは、各決済で同じ電子マネー又はおまとめアプリを使用していれば、電子マネー種別/ID又はアプリ種別/IDをキーとして課金明細を発行する。これにより、決済に使用した端末装置130に関係なく、ユーザがサービス利用期間内に利用した全てのサービスの決済を、ユーザの課金明細に反映できる。
【0071】
また、端末装置130が複数種類の電子マネーを利用可能である場合、前回の決済で使用した電子マネーの種別と、今回の決済で使用した電子マネーの種別とが一致しない場合がある。この場合、今回の決済で使用した電子マネーの電子マネー種別/IDをキーとして課金明細を発行すると、前回の決済情報がその課金明細に反映されないおそれがある。そこでユーザは、各決済で同じ端末装置130又はおまとめアプリを使用していれば、端末ID又はアプリ種別/IDをキーとして課金明細を発行する。これにより、決済に使用した電子マネーの種別に関係なく、ユーザがサービス利用期間内に利用した全てのサービスの決済を、ユーザの課金明細に反映できる。
【0072】
なお、上記実施形態のサービス提供システム100では、サービス提供装置120が複合機121の機能を利用したサービスを提供するが、これに限定されない。例えばサービス提供装置120は、飲食品やチケット等の自動販売機でもよいし、店舗に設置されたレジスターでもよい。この場合、サービス提供装置120からサーバ110へ送信される決済情報は、設置店舗の情報や、商品/サービスの一覧や価格の情報を含んでもよい。
【0073】
上記実施形態のサービス提供システム100では、ユーザが電子決済及び現金決済の何れを行った場合でも、決済情報と識別情報とを関連付けた課金情報をサーバ110に登録可能であるが、これに限定されない。サービス提供装置120はS421~S423を省略することで、ユーザが電子決済を行った場合のみ、決済情報と識別情報とを関連付けた課金情報がサーバ110に登録されてもよい。
【0074】
課金情報登録処理や課金明細発行処理は、サーバ110で実行される態様に限定されない。例えば、課金情報登録処理や課金明細発行処理の一部又は全部を、サーバ110に接続された他の電子機器で実行することで、サーバ110の処理負荷を軽減してもよい。サーバ110は、一台のサーバで構成されるものに限定されず。複数のサーバを組合わせて構成してもよい。
【0075】
上述の構成では、複合機121側に制御部201、記憶部202、通信部203、表示操作部211が構成される内容で説明したが、サービス提供装置120側に制御部201、記憶部202、通信部203、表示操作部211が構成されてもよい。
【0076】
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態に夫々開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。更に、各実施形態に夫々開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0077】
100 サービス提供システム、110 サーバ、120 サービス提供装置、130 端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11