(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113229
(43)【公開日】2024-08-22
(54)【発明の名称】ヒンジストッパおよび収納箱
(51)【国際特許分類】
E05D 11/06 20060101AFI20240815BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20240815BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20240815BHJP
H02B 1/38 20060101ALI20240815BHJP
【FI】
E05D11/06
H05K5/03 C
F16C11/04 F
H02B1/38 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023018056
(22)【出願日】2023-02-09
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002941
【氏名又は名称】弁理士法人ぱるも特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂井 仁志
(72)【発明者】
【氏名】田淵 浩史
【テーマコード(参考)】
2E032
3J105
4E360
5G016
【Fターム(参考)】
2E032BA01
2E032CA01
2E032DB01
2E032DC01
3J105AA12
3J105AB24
3J105AC01
3J105AC10
3J105BC02
3J105BC13
3J105DA50
4E360BA06
4E360BB02
4E360BB12
4E360BB25
4E360BC02
4E360BC03
4E360EA16
4E360EC14
4E360ED02
4E360ED07
4E360ED23
4E360ED24
4E360GA12
4E360GA14
4E360GA53
4E360GC03
5G016AA04
5G016CC08
5G016CC13
(57)【要約】
【課題】構造が簡単で、安価になるとともに組み立てが行いやすいヒンジストッパおよび収納箱を提供する。
【解決手段】互いに回転軸20に対して回動可能に連結された1対のヒンジ板21、22を有し、それぞれのヒンジ板21、22に形成された設置穴210、220を介して対象物4に固定されるヒンジ2の最大開放角度θを規定するヒンジストッパ1において、ヒンジストッパ1は本体10を有し、本体10の一端側11には、いずれかのヒンジ板21、22の設置穴210、220を介して対象物4の固定側41または可動側42の一方に固定される固定穴13を有し、本体10の他端側12は、対象物4の固定側41または可動側42の他方に、回転軸20にて回転する軌道上のあらかじめ設定された位置にて当接するように形成されたものである。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに回転軸に対して回動可能に連結された1対のヒンジ板を有し、
それぞれの前記ヒンジ板に形成された設置穴を介して対象物に固定されるヒンジの最大開放角度を規定するヒンジストッパにおいて、
前記ヒンジストッパは本体を有し、
前記本体の一端側には、いずれかの前記ヒンジ板の前記設置穴を介して前記対象物の固定側または可動側の一方に固定される固定穴を有し、
前記本体の他端側は、前記対象物の前記固定側または前記可動側の他方に、前記ヒンジの前記回転軸にて回転する軌道上のあらかじめ設定された位置にて当接するように形成されたヒンジストッパ。
【請求項2】
前記本体は、板材にて形成され、前記板材の一端を前記本体の前記一端側とし、前記一端側から屈曲させて前記他端側が形成される請求項1に記載のヒンジストッパ。
【請求項3】
前記本体の前記他端側の先端、または、前記本体の前記他端側が当接する前記対象物側の少なくともいずれか一方に、保護部が設置された請求項1に記載のヒンジストッパ。
【請求項4】
前記本体の前記他端側、または前記本体の前記他端側が当接する前記対象物側の少なくともいずれか一方に、マグネットが設置された請求項1に記載のヒンジストッパ。
【請求項5】
前記ヒンジストッパは、前記本体と別体であるロック板を有し、
前記ロック板は、前記他端側が当接する前記対象物側に、前記ヒンジ板の前記設置穴を介して固定される別体固定穴および前記回転軸にて回転する前記軌道上側に突出して形成されたロック部を有し、
前記本体の前記他端側には、前記ロック部が着脱可能な開口部を有し、
前記ロック部は、前記対象物の最大開放角度の位置にて、前記開口部に挿入され係止される請求項1に記載のヒンジストッパ。
【請求項6】
前記ヒンジの前記ヒンジ板に前記設置穴が3個以上形成されている場合、
前記本体の前記固定穴の数は、前記設置穴の数より2個以上少なく形成され、
前記本体の前記一端側の前記回転軸の軸方向の長さは、前記ヒンジ板の前記回転軸の軸方向の長さよりも短く形成された請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
【請求項7】
前記固定穴は、前記回転軸の軸方向よりも前記回転軸と垂直方向の方が長い長穴にて形成された請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
【請求項8】
バネ板材にて形成された請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
【請求項9】
前記本体の前記一端側は、前記ヒンジの前記ヒンジ板に接着部材にて接着された請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
【請求項10】
前記対象物は、前記固定側の箱本体と、
前記箱本体に前記ヒンジにて連結された前記対象物の前記可動側の扉とを備えた収納箱であり、
前記収納箱に固定された前記ヒンジに、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のヒンジストッパが設置された収納箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、ヒンジストッパおよび収納箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の例えば電力機器を収納する収容箱において、箱本体に電力機器が収納され、箱本体にヒンジによって連結された扉がヒンジを回転軸として回転して開放されることで内部を開放可能な収容箱であって、箱本体は、正面に設けられる開口部と、開口部の端縁部に設けられ、開口部の内側にオフセットしたオフセット空間を形成するように湾曲した形状の湾曲部とを備え、扉は、開口部を閉塞する扉板と、扉板の端縁部に設けられ、内側に溝が形成されるように屈曲した形状の基端部とを備え、ヒンジは、オフセット空間および溝を利用して取り付けられ、しかも、ヒンジと上下方向にずれた位置に設けられ、溝に収められて固定される、溝の深さよりも高さが大きい台座と、溝より幅方向に突出する状態で、台座の取り付け面に取り付けられ、扉を開放すると、湾曲部の所定の箇所に当接することにより、全開状態よりも開放角度が狭められた半開状態を限度として、扉がさらに開放されることを規制する板状体とを備え、扉を半開状態とするものである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のヒンジストッパおよび収納箱は、構造が複雑で、高価になるとともに組み立てが難しいという問題があった。
【0005】
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、構造が簡単で、安価になるとともに組み立てが行いやすいヒンジストッパおよび収納箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示されるヒンジストッパは、
互いに回転軸に対して回動可能に連結された1対のヒンジ板を有し、
それぞれの前記ヒンジ板に形成された設置穴を介して対象物に固定されるヒンジの最大開放角度を規定するヒンジストッパにおいて、
前記ヒンジストッパは本体を有し、
前記本体の一端側には、いずれかの前記ヒンジ板の前記設置穴を介して前記対象物の固定側または可動側の一方に固定される固定穴を有し、
前記本体の他端側は、前記対象物の前記固定側または前記可動側の他方に、前記ヒンジの前記回転軸にて回転する軌道上のあらかじめ設定された位置にて当接するように形成されたものである。
また、本願に開示される収納箱は、
前記対象物において、前記固定側の箱本体と、
前記箱本体に前記ヒンジにて連結された前記対象物の前記可動側の扉とを備えた収納箱であり、
前記収納箱に固定された前記ヒンジに、前記記載のヒンジストッパが設置されたものである。
【発明の効果】
【0007】
本願に開示されるヒンジストッパおよび収納箱によれば、構造が簡単で、安価になるとともに組み立てが行いやすい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1Aは、実施の形態1による収納箱の扉が閉じられた状態を示す斜視図で、
図1Bは、実施の形態1による収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示した収納箱にヒンジストッパが設置された状態を示す斜視図である。
【
図3】
図2に示した収納箱に設置されるヒンジストッパの構成を示した斜視図である。
【
図4】
図4Aは、
図1に示したヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図4Bは、
図1に示したヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【
図5】
図5Aは、実施の形態2におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図5Bは、実施の形態2におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【
図6】
図6Aは、
図5に示したヒンジストッパに設置される保護部の構成を示した斜視図、
図6Bは、
図5に示したヒンジストッパに設置される保護部の他の構成を示す斜視図である。
【
図7】
図7Aは、実施の形態2における他のヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図7Bは、実施の形態2における他のヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【
図8】実施の形態3におけるヒンジストッパの構成を示す斜視図である。
【
図9】
図9Aは、実施の形態4におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図9Bは、実施の形態4におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【
図10】
図10Aは、実施の形態4における他のヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図10Bは、実施の形態4における他のヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【
図11】
図11Aは、実施の形態5におけるヒンジストッパの本体の構成を示す斜視図、
図11Bは、実施の形態5におけるヒンジストッパのロック板の構成を示す斜視図である。
【
図12】
図12Aは、実施の形態5におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図12Bは、実施の形態5におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【
図13】実施の形態6におけるヒンジストッパが設置された収納箱の構成を示す底面図である。
【
図14】実施の形態7におけるヒンジストッパの構成を示す斜視図である。
【
図15】各実施の形態におけるヒンジストッパの収納箱の他の設置例を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願のヒンジストッパとは、ヒンジが設置されている対象物の固定側と可動側とにおいて、ヒンジの最大開放角度を規定するものである。そして、以下の各実施の形態においては、当該ヒンジストッパを設置するヒンジの構成の1例を用いて説明する。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による収納箱の構成を示す斜視図であり、
図1Aは、実施の形態1による収納箱の扉が閉じられた状態を示す斜視図で、
図1Bは、実施の形態1による収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す斜視図である。なお、
図1は、後述する、ヒンジストッパ1の記載は省略している。
図2は、
図1に示した収納箱にヒンジストッパが設置された状態を示す斜視図である。
図3は、
図2に示した収納箱に設置されるヒンジストッパの構成を示した斜視図である。
図4Aは、
図1に示したヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図4Bは、
図1に示したヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【0011】
図1に示すように、ヒンジ2が設置される対象物としての収納箱4は、固定側の箱本体41と、可動側の扉42とを備える。
図2に示すように、ヒンジ2は、回転軸20と、互いに回転軸20に対して回動可能に連結された1対のヒンジ板21、22とを備える。
図2に示すように、ヒンジ板21には、箱本体41に固定するための設置穴210が3個形成される。そして、設置穴210にビス211を挿入固定し、ヒンジ板21を後述するヒンジストッパ1の固定穴13を介して、ともに箱本体41に固定する。
【0012】
また、ヒンジ板22には、扉42に固定するための設置穴220が3個形成される。そして、設置穴220にビス221を挿入固定し、ヒンジ板22を扉42に固定する。そして、
図1に示すように、扉42に固定されたヒンジ板22の回転軸20にて回転可能な軌道を軌道Wとする。なお、ヒンジ2と対象物としての収納箱4との関係は、以下の実施の形態においても同様であるため、その説明は適宜省略する。
【0013】
図2および
図3に示すように、ヒンジストッパ1は、本体10の一端側11には、箱本体41に設置されたヒンジ板21の設置穴210を介して箱本体41に固定するための固定穴13を3個有している。また、本体10の他端側12は、ヒンジ2の扉42に設置されたヒンジ板22に対して軌道W上のあらかじめ設定された位置にて当接する。このことにより、ヒンジ2の最大開放角度θを規定している。
【0014】
ヒンジストッパ1を上記のように構成する場合、例えば、板材の一端を本体10の一端側11として、当該一端側11に固定穴13を形成する。そして、一端側11から屈曲させて、ヒンジ2の一対のヒンジ板21、22の軌道W上において、ヒンジ2の回転軸20を回避する回避部100を形成し、他端側12をあらかじめ設定された長さまで形成する。このように、ヒンジストッパ1は、板材から複雑な工程を必要とせずに、容易に作成することが可能となる。なお、ヒンジ板21、22の設置穴210、220およびヒンジストッパ1の固定穴13はそれぞれ3個形成される例を示したが、これに限られるものではない。
【0015】
上記のように構成された実施の形態1のヒンジストッパ1が設置されたヒンジ2の収納箱4における動作について説明する。まず、
図1Aに示すように、収納箱4の扉42が閉じられ、箱本体41に当接している場合、
図4Aに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の他端側12はいずれの箇所にも接触していない。
【0016】
そして、
図1Bに示すように、収納箱4の扉42を開き、あらかじめ設定された最大開放角度θの位置に到達すると、
図4Bに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の本体10の他端側12は、扉42のヒンジ板22に当接する。これにより、扉42はそれ以上の角度に開放されることはない。
【0017】
上記実施の形態1においては、ヒンジストッパ1の本体10の材質について特に限定するものではないが、例えば、ステンレス材にて形成されることが考えられる。さらに、本体10をバネ板材にて形成することが考えられる。その場合、扉42を開放し、ヒンジストッパ1の他端側12が扉42に設置されたヒンジ板22に当接した際に、扉42およびヒンジ板22に加わる衝撃を緩和できると共に、ヒンジ板22への傷つきを防止できる。これにより、さらに、信頼性の高い、扉42の開放時の最大開放角度θを規定できる。
【0018】
上記のように構成された実施の形態1のヒンジストッパによれば、
互いに回転軸に対して回動可能に連結された1対のヒンジ板を有し、
それぞれの前記ヒンジ板に形成された設置穴を介して対象物に固定されるヒンジの最大開放角度を規定するヒンジストッパにおいて、
前記ヒンジストッパは本体を有し、
前記本体の一端側には、いずれかの前記ヒンジ板の前記設置穴を介して前記対象物の固定側または可動側の一方に固定される固定穴を有し、
前記本体の他端側は、前記対象物の前記固定側または前記可動側の他方に、前記ヒンジの前記回転軸にて回転する軌道上のあらかじめ設定された位置にて当接するように形成されたので、
さらに、実施の形態1の収納箱によれば、
前記対象物の前記固定側が箱本体で、
前記箱本体に前記ヒンジにて連結された前記対象物の前記可動側の扉を備えた収納箱に、
上記に記載のヒンジストッパが設置されたので、
構造が簡単で、安価になるとともに組み立てが行いやすくできる。
【0019】
さらに、実施の形態1のヒンジストッパによれば、
前記対象物は、前記固定側の箱本体と、
前記箱本体に前記ヒンジにて連結された前記対象物の前記可動側の扉とを備えた収納箱であり、
前記収納箱に固定された前記ヒンジに、前記記載のヒンジストッパが設置されたので、
さらに構造が簡単で、さらに安価になるとともに組み立てが行いやすくできる。
【0020】
さらに、実施の形態1のヒンジストッパによれば、
バネ板材にて形成されたので、
ヒンジストッパの対象物への当接による衝撃が緩和できる。
【0021】
実施の形態2.
図5Aは、実施の形態2におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図5Bは、実施の形態2におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
図6Aは、
図5に示したヒンジストッパに設置される保護部の構成を示した斜視図、
図6Bは、
図5に示したヒンジストッパに設置される保護部の他の構成を示す斜視図である。
図7Aは、実施の形態2における他のヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図7Bは、実施の形態2における他のヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【0022】
図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して省略する。ヒンジストッパ1の本体10の他端側12には、衝撃吸収性を有する材質にて形成された保護部14が設置される。当該保護部14は、
図6Aおよび
図6Bに示すような、端部を保護するナイロンにて形成された汎用品としての、北川工業株式会社製の”エッジング CEシリーズ”または”自在ブッシュ KGシリーズ”などを利用できる。よって、板材にて形成された本体10の他端側12に、汎用品である製品を保護部14として挿入することにより、簡便に製造できるとともに、安価にできる。
【0023】
上記のように構成された実施の形態2のヒンジストッパ1が設置されたヒンジ2の収納箱4における動作について説明する。まず、上記実施の形態1と同様に、
図1Aに示すように、収納箱4の扉42が閉じられ、箱本体41に当接している場合、
図5Aに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の他端側12はいずれの箇所にも接触していない。
【0024】
そして、
図1Bに示すように、収納箱4の扉42を開き、あらかじめ設定された最大開放角度θの位置に到達すると、
図5Bに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の本体10の他端側12は、保護部14を介して扉42のヒンジ板22に当接する。これにより、扉42はそれ以上の角度に開放されることはない。
【0025】
このように形成された実施の形態2のヒンジストッパ1によれば、扉42を開放し、ヒンジストッパ1の他端側12の保護部14が扉42に設置されたヒンジ板22に当接するため、扉42またはヒンジ板22に加わる衝撃を緩和できると共に、ヒンジ板22への傷つきを防止できる。これにより、さらに、信頼性の高い、扉42の開放時の最大開放角度θを規定できる。
【0026】
また、上記実施の形態2においては、ヒンジストッパ1の本体10の他端側12に保護部14を設置する例を示したが、これに限られることはなく、例えば、
図7に示すように、ヒンジストッパ1の本体10の他端側12が当接する対象物である収納箱4の扉42側に、衝撃吸収性を有する材質にて形成された保護部141を設置することが考えられる。
なお、保護部141の設置は、接着部材またはねじ止めなど汎用的な手段にて容易に設置することが可能である。
【0027】
上記のように構成された実施の形態2の他のヒンジストッパ1が設置されたヒンジ2の収納箱4における動作について説明する。まず、上記実施の形態2と同様に、
図1Aに示すように、収納箱4の扉42が閉じられ、箱本体41に当接している場合、
図7Aに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の他端側12はいずれの箇所にも接触していない。
【0028】
そして、
図1Bに示すように、収納箱4の扉42を開き、あらかじめ設定された最大開放角度θの位置に到達すると、
図7Bに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の本体10の他端側12は、扉42のヒンジ板22に設置された保護部141に当接する。これにより、扉42はそれ以上の角度に開放されることはない。
【0029】
このように形成された実施の形態2の他のヒンジストッパ1によれば、扉42を開放し、ヒンジストッパ1の他端側12が扉42に設置されたヒンジ板22の保護部141に当接するため、扉42またはヒンジ板22に加わる衝撃を緩和できると共に、ヒンジ板22への傷つきを防止できる。これにより、さらに、信頼性の高い、扉42の開放時の最大開放角度θを規定できる。
【0030】
なお、保護部14および保護部141の設置位置および形状は、
図5および
図7に示した設置位置および形状に限定されるものではなく、ヒンジストッパ1の他端側12の全体または一部の位置および他の形状であっても、上記に示した場合と同様に機能すればよく、同様の効果を奏することができる。
【0031】
上記のように構成された実施の形態2のヒンジストッパによれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、
前記本体の前記他端側の先端、または、前記本体の前記他端側が当接する前記対象物側の少なくともいずれか一方に、保護部が設置されたので、
ヒンジストッパの対象物への当接による衝撃が緩和できる。
【0032】
実施の形態3.
図8は、実施の形態3におけるヒンジストッパの構成を示す斜視図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して省略する。
図8に示すように、本実施の形態3のヒンジストッパ1の固定穴131は、回転軸20の軸方向よりも回転軸20と垂直方向の方が長い長穴にて形成される。
【0033】
このように固定穴131が長穴にて形成されているため、本体10の曲げ角度がばらついても、本体10の対象物としての収納箱4への取り付け位置を固定穴131の長穴の範囲で調整できる。これにより、扉42が、開放時の最大開放角度θにばらつが生じない収納箱4を提供できる。
【0034】
上記のように構成された実施の形態3のヒンジストッパによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記固定穴は、前記回転軸の軸方向よりも前記回転軸と垂直方向の方が長い長穴にて形成されているので、
ヒンジストッパのヒンジへの設置が行いやすくなる。
【0035】
実施の形態4.
図9Aは、実施の形態4におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図9Bは、実施の形態4におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
図10Aは、実施の形態4における他のヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図10Bは、実施の形態4における他のヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【0036】
図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して省略する。
図9に示すように、ヒンジストッパ1の本体10の他端側12に、マグネット15を例えば、接着部材またはビス等(図示省略)を用いて固定して設置する。またここでは、ヒンジ板21はマグネット15の磁力にて吸着する部材にて形成されているものとする。
【0037】
上記のように構成された実施の形態4のヒンジストッパ1が設置されたヒンジ2の収納箱4における動作について説明する。まず、上記各実施の形態と同様に、
図1Aに示すように、収納箱4の扉42が閉じられ、箱本体41に当接している場合、
図9Aに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の他端側12はいずれの箇所にも接触していない。
【0038】
そして、
図1Bに示すように、収納箱4の扉42を開き、あらかじめ設定された最大開放角度θの位置に到達すると、
図9Bに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の本体10の他端側12は、扉42のヒンジ板22に当接する。これにより、扉42はそれ以上の角度に開放されることはない。さらに、本体10の他端側12に設置されたマグネット15とヒンジ板22とが磁力により吸着する。これにより、扉42にある程度の力が作用しない限り、当該位置にて扉42をとどめることができ、扉42が閉じる方向に容易に移動することも防止できる。
【0039】
そして、マグネット15とヒンジ板22とが磁力により吸着されている吸着力以上の力を、扉42の閉じる方向に作用させ、マグネット15とヒンジ板22との磁力吸着を解除して、扉42を閉じる方向に移動させる。
【0040】
また、上記実施の形態4においては、ヒンジストッパ1の本体10の他端側12にマグネット15を設置する例を示したが、これに限られることはなく、例えば、
図10に示すように、ヒンジストッパ1の本体10の他端側12が当接する対象物である収納箱4の扉42側に、マグネット151を接着部材またはビス等(図示省略)を用いて固定して設置することが考えられる。またここでは、ヒンジストッパ1の本体10はマグネット151の磁力にて吸着する部材にて形成されているものとする。
【0041】
上記のように構成された実施の形態4の他のヒンジストッパ1が設置されたヒンジ2の収納箱4における動作について説明する。まず、上記各実施の形態と同様に、
図1Aに示すように、収納箱4の扉42が閉じられ、箱本体41に当接している場合、
図10Aに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の他端側12はいずれの箇所にも接触していない。
【0042】
そして、
図1Bに示すように、収納箱4の扉42を開き、あらかじめ設定された最大開放角度θの位置に到達すると、
図10Bに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の本体10の他端側12は、扉42のヒンジ板22に設置されたマグネット151に当接する。これにより、扉42はそれ以上の角度に開放されることはない。さらに、本体10の他端側12と、ヒンジ板22に設置されたマグネット151とが磁力により吸着する。これにより、扉42にある程度の力が作用しない限り、当該位置にて扉42をとどめることができ、扉42が閉じる方向に容易に移動することも防止できる。
【0043】
そして、マグネット151とヒンジストッパ1の本体10とが磁力により吸着されている吸着力以上の力を、扉42の閉じる方向に作用させ、マグネット151とヒンジストッパ1の本体10との磁力吸着を解除して、扉42を閉じる方向に移動させる。
【0044】
なお、マグネット15およびマグネット151の設置位置および形状は、
図9および
図10に示した設置位置および形状に限定されるものではなく、他の設置位置および形状であっても、上記に示した場合と同様に機能すればよく、同様の効果を奏することができる。
【0045】
上記のように構成された実施の形態4のヒンジストッパによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記本体の前記他端側、または前記本体の前記他端側が当接する前記対象物側の少なくともいずれか一方に、マグネットが設置されたので、
ヒンジストッパは、対象物の可動側を最大開放角度にて保持できる。
【0046】
実施の形態5.
図11Aは、実施の形態5におけるヒンジストッパの本体の構成を示す斜視図、
図11Bは、実施の形態5におけるヒンジストッパのロック板の構成を示す斜視図である。
図12Aは、実施の形態5におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が閉じられた状態を示す底面図、
図12Bは、実施の形態5におけるヒンジストッパの設置された収納箱の扉が最大開放角度に開かれた状態を示す底面図である。
【0047】
図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して省略する。
図11Aに示すように、本体10の他端側12には、後述するロック部32が着脱可能な開口部16を有する。
図11Bに示すように、ロック板3は、本体10と別体であって、別体固定穴31とロック部32とを有する。別体固定穴31は、扉42に設置されるヒンジ板22の設置穴220を介してロック板3を扉42に固定するためのものである。ロック部32は、回転軸20にて回転する軌道W上側に突出して形成され、本体10の開口部16に着脱可能に形成される。
【0048】
上記のように構成された実施の形態5のヒンジストッパ1が設置されたヒンジ2の収納箱4における動作について説明する。まず、上記各実施の形態と同様に、
図1Aに示すように、収納箱4の扉42が閉じられ、箱本体41に当接している場合、
図12Aに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の他端側12はいずれの箇所にも接触していない。また、扉42のヒンジ板21に設置されたロック板3のロック部32もいずれの箇所にも接触していない。
【0049】
そして、
図1Bに示すように、収納箱4の扉42を開き、あらかじめ設定された最大開放角度θの位置に到達すると、
図12Bに示すように、箱本体41のヒンジ板21に設置されたヒンジストッパ1の本体10の他端側12は、扉42のヒンジ板22に当接する。これにより、扉42はそれ以上の角度に開放されることはない。さらにこの際、本体10の他端側12に形成された開口部16に、扉42のヒンジ板22に設置されたロック板3のロック部32が挿入され、開口部16にロック部32が係り止めされロックされる。これにより、扉42を当該位置にてとどめることができ、扉42が閉じる方向に容易に移動することも防止できる。
【0050】
そして、扉42を閉じる場合には、ロック部32をつまむなどして変形させて本体10の開口部16から離脱し、ロック部32のロックを解除する。または、ロック部32と開口部16のロック力以上の力を扉42の閉じる方向に作用させ、ロック部32のロックを解除する。そして、扉42を閉じる方向に移動できる。
【0051】
上記実施の形態5においては、ヒンジストッパ1のロック板3の材質について特に限定するものではないが、例えば、ステンレス材にて形成されることが考えられる。さらに、ロック板3をバネ板材にて形成することが考えられる。その場合、ロック板3の変形し難く、信頼性の高い、扉42の開放時の最大開放角度θを規定できる。
【0052】
上記のように構成された実施の形態5のヒンジストッパによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記ヒンジストッパは、前記本体と別体であるロック板を有し、
前記ロック板は、前記他端側が当接する前記対象物側に、前記ヒンジ板の前記設置穴を介して固定される別体固定穴および前記回転軸にて回転する前記軌道上側に突出して形成されたロック部を有し、
前記本体の前記他端側には、前記ロック部が着脱可能な開口部を有し、
前記ロック部は、前記対象物の最大開放角度の位置にて、前記開口部に挿入され係止されるので、
本体の他端側が最大開放角度にて保持できる。
【0053】
さらに、実施の形態5のヒンジストッパによれば、
ロック板がバネ板材にて形成されたので、
ロック板の取り扱いが容易にできる。
【0054】
実施の形態6.
図13は、実施の形態6におけるヒンジストッパが設置された収納箱の構成を示す底面図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して省略する。
図13に示すように、ヒンジストッパ1の本体10の一端側11は、ヒンジ2のヒンジ板21に接着部材17として、例えば接着材または両面テープなどにて接着されている。
【0055】
上記のように構成された実施の形態6のヒンジストッパ1によれば、ヒンジストッパ1の本体10の一端側11をあらかじめ、ヒンジ2のヒンジ板21に接着部材17により接着させ、ヒンジストッパ1の本体10とヒンジ2のヒンジ板21とを一体化した状態で、箱本体41に、ヒンジ板21の設置穴210およびヒンジストッパ1の本体10の固定穴13を介してビス211にて、ヒンジ2およびヒンジストッパ1を固定できるので、組み立て作業性に優れている。
【0056】
上記のように構成された実施の形態6のヒンジストッパによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記本体の前記一端側は、前記ヒンジの前記ヒンジ板に接着部材にて接着されたので、
ヒンジストッパの対象物への設置が容易にできる。
【0057】
実施の形態7.
図14は、実施の形態7におけるヒンジストッパの構成を示す斜視図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して省略する。まず、上記各実施の形態と同様に、ヒンジ2のヒンジ板21に設置穴210が3個形成されているものとする。そして、
図14に示すように、本実施の形態7では、ヒンジストッパ1の本体10の他端側121に形成された固定穴131の数を、設置穴210の数より2個以上少ないここでは1個にて形成する。そして、本体10の一端側11の回転軸20の軸方向の長さH1は、ヒンジ板21の回転軸20の軸方向の長さH2(
図2および
図3参照)よりも短く形成される。
【0058】
上記のように構成された実施の形態7のヒンジストッパ1によれば、箱本体41に、ヒンジ2のヒンジ板21に両端の設置穴210を介してビス211にて、ヒンジ2のヒンジ板21を固定する。その後に、箱本体41に固定されたヒンジ2のヒンジ板21の中央の設置穴210およびヒンジストッパ1の本体10の固定穴131を介してビス211にて、ヒンジストッパ1を箱本体41に固定できる。これにより、ヒンジ2が箱本体41に固定された状態で、ヒンジストッパ1のみを支えて設置できるため、組み立て作業性に優れている。また、ヒンジストッパ1の一端側11の長さH1が上記各実施の形態の場合の長さH3(
図3参照)よりも短く形成されているので、コストをさらに低減できる。
【0059】
上記のように構成された実施の形態7のヒンジストッパによれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記ヒンジの前記ヒンジ板に前記設置穴が3個以上形成されている場合、
前記本体の前記固定穴の数は、前記設置穴の数より2個以上少なく形成され、
前記本体の前記一端側の前記回転軸の軸方向の長さは、前記ヒンジ板の前記回転軸の軸方向の長さよりも短く形成されたので、
ヒンジストッパの対象物への設置が容易にできるとともに、低コストとなる。
【0060】
なお、上記各実施の形態においては、ヒンジストッパ1の本体10を、対象物としての収納箱4の固定側である箱本体41に設置する例を示したが、これに限られることはなく、ヒンジストッパ1の本体10を、対象物としての収納箱4の可動側である扉42に設置する場合も可能であり、上記各実施の形態と同様の効果を奏する。また、上記各実施の形態にて示した、保護部、マグネット、ロック板も、上記各実施の形態と同様に設置することが可能であり、同様の効果を奏することができる。
【0061】
また、上記各実施の形態においては、ヒンジストッパ1の本体10をヒンジ2のヒンジ板21上に設置する例を示したが、これに限られることはなく、例えば、
図15に示すように、ヒンジストッパ1の本体10を、ヒンジ板21の設置穴210に対して、箱本体41を介して、本体10の固定穴13にビス211を設置して固定することが可能であり、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0062】
また、上記各実施の形態において、ヒンジストッパ1が設置されるヒンジ2は1例であり、他の形状のヒンジであっても、互いに回転軸に対して回動可能に連結された1対のヒンジ板を有し、それぞれのヒンジ板に形成された設置穴を介して対象物に固定されるヒンジであれば、上記各実施の形態と同様に、ヒンジストッパ1を設置して利用することができるため、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0063】
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
【0064】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0065】
(付記1)
互いに回転軸に対して回動可能に連結された1対のヒンジ板を有し、
それぞれの前記ヒンジ板に形成された設置穴を介して対象物に固定されるヒンジの最大開放角度を規定するヒンジストッパにおいて、
前記ヒンジストッパは本体を有し、
前記本体の一端側には、いずれかの前記ヒンジ板の前記設置穴を介して前記対象物の固定側または可動側の一方に固定される固定穴を有し、
前記本体の他端側は、前記対象物の前記固定側または前記可動側の他方に、前記ヒンジの前記回転軸にて回転する軌道上のあらかじめ設定された位置にて当接するように形成されたヒンジストッパ。
(付記2)
前記本体は、板材にて形成され、前記板材の一端を前記本体の前記一端側とし、前記一端側から屈曲させて前記他端側が形成される付記1に記載のヒンジストッパ。
(付記3)
前記本体の前記他端側の先端、または、前記本体の前記他端側が当接する前記対象物側の少なくともいずれか一方に、保護部が設置された付記1または付記2に記載のヒンジストッパ。
(付記4)
前記本体の前記他端側、または前記本体の前記他端側が当接する前記対象物側の少なくともいずれか一方に、マグネットが設置された付記1から付記3のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
(付記5)
前記ヒンジストッパは、前記本体と別体であるロック板を有し、
前記ロック板は、前記他端側が当接する前記対象物側に、前記ヒンジ板の前記設置穴を介して固定される別体固定穴および前記回転軸にて回転する前記軌道上側に突出して形成されたロック部を有し、
前記本体の前記他端側には、前記ロック部が着脱可能な開口部を有し、
前記ロック部は、前記対象物の最大開放角度の位置にて、前記開口部に挿入され係止される付記1から付記3のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
(付記6)
前記ヒンジの前記ヒンジ板に前記設置穴が3個以上形成されている場合、
前記本体の前記固定穴の数は、前記設置穴の数より2個以上少なく形成され、
前記本体の前記一端側の前記回転軸の軸方向の長さは、前記ヒンジ板の前記回転軸の軸方向の長さよりも短く形成された付記1から付記5のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
(付記7)
前記固定穴は、前記回転軸と垂直方向に長い長穴にて形成された付記1から付記6のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
(付記8)
バネ板材にて形成された付記1から付記7のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
(付記9)
前記本体の前記一端側は、前記ヒンジの前記ヒンジ板に接着部材にて接着された付記1から付記8のいずれか1項に記載のヒンジストッパ。
(付記10)
前記対象物は、前記固定側の箱本体と、
前記箱本体に前記ヒンジにて連結された前記対象物の前記可動側の扉とを備えた収納箱であり、
前記収納箱に固定された前記ヒンジに、付記1から付記9のいずれか1項に記載のヒンジストッパが設置された収納箱。
【符号の説明】
【0066】
1 ヒンジストッパ、10 本体、100 回避部、11 一端側、12 他端側、
121 他端側、13 固定穴、131 固定穴、14 保護部、141 保護部、
15 マグネット、151 マグネット、16 開口部、17 接着部材、2 ヒンジ、20 回転軸、21 ヒンジ板、210 設置穴、211 ビス、22 ヒンジ板、
220 設置穴、221 ビス、3 ロック板、31 別体固定穴、32 ロック部、
4 収納箱、41 箱本体、42 扉、θ 最大開放角度、W 軌道。