(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113282
(43)【公開日】2024-08-22
(54)【発明の名称】在庫管理装置、在庫管理方法および在庫管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/087 20230101AFI20240815BHJP
【FI】
G06Q10/087
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023018150
(22)【出願日】2023-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡村 和之
(72)【発明者】
【氏名】高岡 真人
(72)【発明者】
【氏名】伊賀 雅之
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
5L049BB63
(57)【要約】
【課題】荷主および現品それぞれの在庫を効率的に管理することができる在庫管理装置、在庫管理方法および在庫管理プログラムを提供する。
【解決手段】本実施形態の在庫管理装置であって、入庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、この選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の入庫数を入力可能な入庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の入庫を表示可能な入庫現品在庫情報と、を含む入庫在庫管理共通画面をモニタに表示させ、入庫在庫管理共通画面の入庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の入庫における荷数の入力操作に応じて、入庫現品在庫情報における倉庫毎に入庫の荷数を反映して入庫現品在庫情報に表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える在庫管理装置であって、
保管台帳番号毎に、商品コード、商品名、入数、単重量、単容積、ロット番号、荷物保管の荷主を示す寄託主を対応付けた保管台帳データ、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記保管台帳データを参照し、入力される商品コードに応じた寄託主および保管台帳番号を含む入庫入力画面をモニタに表示後、前記入庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の入庫数を入力可能な入庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の入庫を表示可能な入庫現品在庫情報と、を含む入庫在庫管理共通画面をモニタに表示させる表示制御部と、
前記入庫在庫管理共通画面の前記入庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の入庫における荷数の入力操作に応じて、前記入庫現品在庫情報における倉庫毎に入庫の荷数を反映して前記入庫現品在庫情報に表示する入庫入力処理部と、
を備える、
在庫管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の在庫管理装置であって、
前記入庫入力処理部は、
前記入庫荷主在庫情報における倉庫毎に商品の入庫の荷数を集約した値を反映して前記入庫現品在庫情報に表示する、
在庫管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の在庫管理装置であって、
前記入庫入力画面は、
前記商品コードに、保管台帳番号、単重量、入数、バラ数、入庫数量および重量を対応付けた入庫入力情報をさらに含み、
前記入庫入力処理部は、
前記入庫入力画面へ戻る操作が行われた場合、前記入庫荷主在庫情報における商品の入庫の荷数を集約した値を前記入庫入力情報の荷数および入庫数量に入力して反映することによって表示する、
在庫管理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の在庫管理装置であって、
前記入庫入力処理部は、
前記入庫荷主在庫情報における商品の入庫の荷数を集約した値に、保管台帳番号に紐付く単重量を乗じた値を、前記入庫入力情報の重量に反映して表示する、
在庫管理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の在庫管理装置であって、
前記制御部は、
出庫入力処理部をさらに備え、
前記表示制御部は、
前記保管台帳データを参照し、入力される商品コードに応じた寄託主および保管台帳番号を含む出庫入力画面をモニタに表示後、前記出庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の出庫数を入力可能な出庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の出庫を表示可能な出庫現品在庫情報と、を含む出庫在庫管理共通画面をモニタに表示させ、
前記出庫入力処理部は、
前記出庫在庫管理共通画面の前記出庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の出庫における荷数の入力操作に応じて、前記出庫現品在庫情報における倉庫毎に出庫の荷数を反映して前記出庫現品在庫情報に表示する、
在庫管理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の在庫管理装置であって、
前記出庫入力処理部は、
前記出庫荷主在庫情報における倉庫毎に商品の出庫の荷数を集約した値を反映して前記出庫現品在庫情報に表示する、
在庫管理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の在庫管理装置であって、
前記出庫入力画面は、
前記商品コードに、保管台帳番号、単重量、入数、バラ数、出庫数量および重量を対応付けた出庫入力情報をさらに含み、
前記出庫入力処理部は、
前記出庫入力画面へ戻る操作が行われた場合、前記出庫荷主在庫情報における商品の出庫の荷数を集約した値を前記出庫入力情報の荷数および出庫数量に入力して反映することによって表示する、
在庫管理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の在庫管理装置であって、
前記出庫入力処理部は、
前記出庫荷主在庫情報における商品の出庫の荷数を集約した値に、保管台帳番号に紐付く単重量を乗じた値を、前記出庫入力情報の重量に反映して表示する、
在庫管理装置。
【請求項9】
制御部を備える在庫管理装置で実行される在庫管理方法であって、
前記在庫管理装置は、
保管台帳番号毎に、商品コード、商品名、入数、単重量、単容積、ロット番号、荷物保管の荷主を示す寄託主を対応付けた保管台帳データ、
にアクセス可能であり、
前記制御部で実行される、
前記保管台帳データを参照し、入力される商品コードに応じた寄託主および保管台帳番号を含む入庫入力画面をモニタに表示後、前記入庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の入庫数を入力可能な入庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の入庫を表示可能な入庫現品在庫情報と、を含む入庫在庫管理共通画面をモニタに表示させる表示制御ステップと、
前記入庫在庫管理共通画面の前記入庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の入庫における荷数の入力操作に応じて、前記入庫現品在庫情報における倉庫毎に入庫の荷数を反映して前記入庫現品在庫情報に表示する入庫入力ステップと、
を含むこと、
を特徴とする在庫管理方法。
【請求項10】
制御部を備える在庫管理装置に実行させるための在庫管理プログラムであって、
前記在庫管理装置は、
保管台帳番号毎に、商品コード、商品名、入数、単重量、単容積、ロット番号、荷物保管の荷主を示す寄託主を対応付けた保管台帳データ、
にアクセス可能であり、
前記制御部に実行させるための、
前記保管台帳データを参照し、入力される商品コードに応じた寄託主および保管台帳番号を含む入庫入力画面をモニタに表示後、前記入庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の入庫数を入力可能な入庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の入庫を表示可能な入庫現品在庫情報と、を含む入庫在庫管理共通画面をモニタに表示させる表示制御ステップと、
前記入庫在庫管理共通画面の前記入庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の入庫における荷数の入力操作に応じて、前記入庫現品在庫情報における倉庫毎に入庫の荷数を反映して前記入庫現品在庫情報に表示する入庫入力ステップと、
を含むこと、
を特徴とする在庫管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、在庫管理装置、在庫管理方法および在庫管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、商品の管理に関わる指示に応じて、商品コード変換マスタにより、所有者によって商品に付されたコードである論理的情報と、商品の唯一のコードである物理的情報とが結合することによって、論理的情報での商品の管理を容易に行うことができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、在庫管理では、商品が分割して管理できないような荷姿、例え素材、液体および紙等の場合、荷主別の在庫と総量での在庫を同時に管理する必要がある。
【0005】
しかしながら、荷主別の在庫は、複数の保管場所に分かれ、保管場所毎の現品在庫と同時に管理することができなかった。このため、従来の在庫管理では、荷主を主にして管理した場合、現品の管理が煩雑となる一方、現品を主にして管理した場合、荷主の管理が煩雑になるという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、荷主および現品それぞれの在庫を効率的に管理することができる在庫管理装置、在庫管理方法および在庫管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る在庫管理装置は、制御部を備える在庫管理装置であって、保管台帳番号毎に、商品コード、商品名、入数、単重量、単容積、ロット番号、荷物保管の荷主を示す寄託主を対応付けた保管台帳データ、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記保管台帳データを参照し、入力される商品コードに応じた寄託主および保管台帳番号を含む入庫入力画面をモニタに表示後、前記入庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の入庫数を入力可能な入庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の入庫を表示可能な入庫現品在庫情報と、を含む入庫在庫管理共通画面をモニタに表示させる表示制御部と、前記入庫在庫管理共通画面の前記入庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の入庫における荷数の入力操作に応じて、前記入庫現品在庫情報における倉庫毎に入庫の荷数を反映して前記入庫現品在庫情報に表示する入庫入力処理部と、を備える。
【0008】
また、本発明に係る在庫管理方法は、制御部を備える在庫管理装置で実行される在庫管理方法であって、前記在庫管理装置は、保管台帳番号毎に、商品コード、商品名、入数、単重量、単容積、ロット番号、荷物保管の荷主を示す寄託主を対応付けた保管台帳データ、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、前記保管台帳データを参照し、入力される商品コードに応じた寄託主および保管台帳番号を含む入庫入力画面をモニタに表示後、前記入庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の入庫数を入力可能な入庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の入庫を表示可能な入庫現品在庫情報と、を含む入庫在庫管理共通画面をモニタに表示させる表示制御ステップと、前記入庫在庫管理共通画面の前記入庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の入庫における荷数の入力操作に応じて、前記入庫現品在庫情報における倉庫毎に入庫の荷数を反映して前記入庫現品在庫情報に表示する入庫入力ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る在庫管理プログラムは、制御部を備える在庫管理装置に実行させるための在庫管理プログラムであって、前記在庫管理装置は、保管台帳番号毎に、商品コード、商品名、入数、単重量、単容積、ロット番号、荷物保管の荷主を示す寄託主を対応付けた保管台帳データ、にアクセス可能であり、前記制御部に実行させるための、前記保管台帳データを参照し、入力される商品コードに応じた寄託主および保管台帳番号を含む入庫入力画面をモニタに表示後、前記入庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の入庫数を入力可能な入庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の入庫を表示可能な入庫現品在庫情報と、を含む入庫在庫管理共通画面をモニタに表示させる表示制御ステップと、前記入庫在庫管理共通画面の前記入庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の入庫における荷数の入力操作に応じて、前記入庫現品在庫情報における倉庫毎に入庫の荷数を反映して前記入庫現品在庫情報に表示する入庫入力ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、荷主および現品それぞれの在庫を効率的に管理することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態に係る在庫管理装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る在庫管理装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、保管台帳データにおける保管台帳データテーブルの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、入庫入力処理においてモニタが表示する入庫入力画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、入庫入力処理においてオペレータが入庫入力画面に入力した入力結果の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、モニタが表示する入庫入力(在庫管理共通画面)の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、オペレータが入力装置を介して入庫入力(在庫管理共通画面)P2に入力した入力結果の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、モニタが表示する入庫入力画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、入庫データにおける入庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、入庫明細データにおける入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、荷主在庫データにおける荷主在庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図12】
図12は、現品在庫データにおける現品在庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、荷主在庫入庫明細データにおける荷主在庫入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【
図14】
図14は、現品在庫入庫明細データにおける現品在庫入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【
図15】
図15は、出庫入力処理においてモニタが表示する出庫入力画面の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、出庫入力処理においてオペレータが出庫入力画面に入力した入力結果の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、モニタが表示する出庫入力(在庫管理共通画面)の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、オペレータが入力装置を介して出庫入力(在庫管理共通画面)P4に入力した入力結果の一例を示す図である。
【
図19】
図19は、モニタが表示する出庫入力画面の一例を示す図である。
【
図20】
図20は、出庫データにおける出庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図21】
図21は、出庫明細データにおける出庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【
図22】
図22は、更新後の荷主在庫データにおける荷主在庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図23】
図23は、更新後の現品在庫データにおける現品在庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図24】
図24は、荷主在庫出庫明細データにおける荷主在庫出庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【
図25】
図25は、現品在庫出庫明細データにおける現品在庫出庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【
図26】
図26は、入庫入力処理においてモニタが表示する入庫入力画面の別の一例を示す図である。
【
図27】
図27は、モニタが表示する入庫入力(在庫管理共通画面)の一例を示す図である。
【
図28】
図28は、モニタが表示する入庫入力画面の一例を示す図である。
【
図29】
図29は、入庫データにおける入庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図30】
図30は、入庫明細データにおける入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【
図31】
図31は、荷主在庫データにおける荷主在庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図32】
図32は、現品在庫データにおける現品在庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図33】
図33は、荷主在庫入庫明細データにおける荷主在庫入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【
図34】
図34は、現品在庫入庫明細データにおける現品在庫入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【
図35】
図35は、モニタが表示する出庫入力(在庫管理共通画面)の別の一例を示す図である。
【
図36】
図36は、モニタが表示する出庫入力(在庫管理共通画面)の登録後の別の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る在庫管理装置、在庫管理方法および在庫管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
[1.構成]
本実施形態に係る在庫管理装置の構成の一例について、
図1等を参照して説明する。
図1は、在庫管理装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
【0014】
図1に示す在庫管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、在庫管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0015】
在庫管理装置100は、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108と、を備えている。在庫管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0016】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、在庫管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と、通信回線と、を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、在庫管理装置100と、サーバ200と、を相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0017】
入出力インターフェース部108には、入力装置112と、出力装置114と、が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0018】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、保管台帳データ106a、入庫データ106b、入庫明細データ106c、荷主在庫データ106d、現品在庫データ106e、荷主在庫入庫明細データ106f、現品在庫入庫明細データ106g、出庫データ106h、出庫明細データ106i、荷主在庫出庫明細データ106jおよび現品在庫出庫明細データ106kを記憶している。保管台帳データ106a、入庫データ106b、入庫明細データ106c、荷主在庫データ106d、現品在庫データ106e、荷主在庫入庫明細データ106f、現品在庫入庫明細データ106g、出庫データ106h、出庫明細データ106i、荷主在庫出庫明細データ106jおよび現品在庫出庫明細データ106kの詳細については、後述する。
【0019】
制御部102は、在庫管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、保管台帳入力部102a、表示制御部102b、入庫入力処理部102cおよび出庫入力処理部102dを備える。
【0020】
保管台帳入力部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力した操作内容に基づいて、保管管理情報である保管台帳データを保管台帳番号毎に、商品コード、商品名、入数、単重量、単容積、ロット管理情報、荷主在庫管理情報および寄託主を対応付けて登録して記憶部106に格納する。
【0021】
表示制御部102bは、保管台帳データ106aを参照し、入力される商品コードに応じた寄託主および保管台帳番号を含む入庫入力画面をモニタ114に表示後、この入庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、この選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の入庫数を入力可能な入庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の入庫を表示可能な入庫現品在庫情報と、を含む入庫在庫管理共通画面をモニタ114に表示させる。また、表示制御部102bは、保管台帳データ106aを参照し、入力される商品コードに応じた寄託主および保管台帳番号を含む出庫入力画面をモニタ114に表示後、出庫入力画面に表示される保管台帳番号が選択された場合、この選択された保管台帳番号に、商品のロット番号および倉庫毎に商品の出庫数を入力可能な出庫荷主在庫情報と、商品のロット番号および倉庫毎の現品在庫の出庫を表示可能な出庫現品在庫情報と、を含む出庫在庫管理共通画面をモニタ114に表示させる。
【0022】
入庫入力処理部102cは、モニタ114が表示する入庫在庫管理共通画面の入庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の入庫における荷数の入力操作に応じて、入庫現品在庫情報における倉庫毎に入庫の荷数を反映して入庫現品在庫情報に表示する。また、入庫入力処理部102cは、モニタ114が表示する入庫荷主在庫情報における倉庫毎に商品の入庫の荷数を集約した値を反映して入庫現品在庫情報に表示する。さらに、入庫入力処理部102cは、モニタ114が表示する入庫入力画面へ戻る操作が行われた場合、入庫荷主在庫情報における商品の入庫の荷数を集約した値を入庫入力情報の荷数および入庫数量に入力して反映することによって表示する。さらにまた、入庫入力処理部102cは、モニタ114が表示する入庫荷主在庫情報における商品の入庫の荷数を集約した値に、保管台帳番号に紐付く単重量を乗じた値を、入庫入力情報の重量に反映して表示する。
【0023】
出庫入力処理部102dは、モニタ114が表示する出庫在庫管理共通画面の出庫荷主在庫情報におけるロット番号および倉庫毎の出庫における荷数の入力操作に応じて、出庫現品在庫情報における倉庫毎に出庫の荷数を反映して出庫現品在庫情報に表示する。また、出庫入力処理部102dは、モニタ114が表示する出庫荷主在庫情報における倉庫毎に商品の出庫の荷数を集約した値を反映して出庫現品在庫情報に表示する。さらに、出庫入力処理部102dは、モニタ114が表示する出庫入力画面へ戻る操作が行われた場合、出庫荷主在庫情報における商品の出庫の荷数を集約した値を出庫入力情報の荷数および出庫数量に入力して反映することによって表示する。出庫入力処理部102dは、モニタ114が表示する出庫荷主在庫情報における商品の出庫の荷数を集約した値に、保管台帳番号に紐付く単重量を乗じた値を、出庫入力情報の重量に反映して表示する。
【0024】
[2.在庫管理装置が実行する処理]
次に、在庫管理装置100が実行する処理について説明する。
図2は、在庫管理装置100が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【0025】
図2に示すように、まず、保管台帳入力部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力した操作内容に基づいて、保管管理情報である保管台帳データを登録する保管台帳入力処理を実行する(ステップS1)。
【0026】
図3は、保管台帳データ106aにおける保管台帳データテーブルの一例を示す図である。
【0027】
図3に示す保管台帳データテーブルT1には、保管台帳番号毎に、商品コード、商品名、入数、単重量、単容積、ロット管理、荷主在庫管理および寄託主を対応付けて記憶している。
【0028】
具体的には、保管台帳データテーブルT1の1行目には、保管台帳番号「H20221201」に、商品コード「X10001」、商品名「国産小麦」、入数「1」、単重量「3」、単容積「0」、ロット管理「する」、荷主在庫管理「管理する」および寄託主「N001」,「□△食品取捨」を対応付けて記憶している。
【0029】
図3に示すように、保管台帳入力部102aは、オペレータが入力装置112を介して入力した操作内容に基づいて、保管管理情報である保管台帳データを保管台帳番号毎に、商品コード、商品名、入数、単重量、単容積、ロット管理情報、荷主在庫管理情報および寄託主を対応付けて登録して記憶部106に格納する。ここで、寄託主とは、荷物保管の依頼者であり、保管料等の請求先の荷主である。なお、寄託主は、寄託主コード(荷主コード)と、寄託主名と、を対応付けた図示しない取引マスタによって管理されている。
【0030】
続いて、在庫管理装置100は、オペレータが入力装置112を介して入力した操作内容に基づいて、入庫入力処理を実行する(ステップS2)。この場合、まず、表示制御部102bは、入庫入力画面をモニタ114に表示し、入庫入力処理部102cがモニタ114に表示される入庫入力画面に対するオペレータの入力装置112の操作に応じて、保管台帳番号に商品の入庫入力を行う入庫入力処理を行う。
【0031】
図4は、入庫入力処理においてモニタ114が表示する入庫入力画面の一例を示す図である。
【0032】
図4に示す入庫入力画面P1には、入庫日を入力する入庫日セルM1と、部門を入力する部門セルM2と、荷主である寄託主を入力する寄託主セルM3と、入庫入力情報テーブルK1と、が含まれる。
【0033】
入庫入力情報テーブルK1には、商品コードに、商品名、保管台帳番号、単重量、入数、荷数、バラ数、入数量および重量(KGS)を対応付けている。ここで、単重量または単容積とは、数量1あたりの重量または容積である。また、入数は、ケース等の入数の他に、紙や巻取紙等の場合、1000枚を1連とするものも含まれる。例えば、4.5連の場合、4500枚である。
【0034】
オペレータは、入力装置112を介して、入庫日セルM1、部門セルM2および寄託主セルM3に所定の情報を入力するとともに、入庫入力情報テーブルK1の商品セルに商品コードおよび保管台帳番号セルに保管台帳番号を入力する。
【0035】
図5は、入庫入力処理においてオペレータが入庫入力画面P1に入力した入力結果の一例を示す図である。
【0036】
図5に示すように、表示制御部102bは、保管台帳データ106aを参照し、オペレータが入力装置112を介して入力された入庫日セルM1「2022/12/19」、部門セルM2「BMN01」および寄託主セルM3「N001」に応じた営業1部および□△食品商社を入庫入力画面P1に表示する。
【0037】
さらに、
図5に示すように、表示制御部102bは、保管台帳データ106aを参照し、オペレータが入力装置112を介して入力された商品コード「X10001」に応じた商品名「国産小麦」および保管台帳番号セルに「H20221201」を表示する。
【0038】
モニタ114が入庫入力画面P1を表示している状態で、オペレータが入力装置112を介して図示しないボタンや在庫管理共通画面を起動した場合、表示制御部102bは、入庫入力(在庫管理共通画面)をモニタ114に表示させる。
【0039】
図6は、モニタ114が表示する入庫入力(在庫管理共通画面)の一例を示す図である。
【0040】
図6に示す入庫入力(在庫管理共通画面)P2には、保管台帳番号が表示される保管台帳番号セルM10と、保管台帳番号に紐付く商品コードが表示される商品セルM11と、保管台帳番号に紐付く入数が表示される入数セルM12と、保管台帳番号に紐付く商品の単重量が表示される単重量セルM13と、保管台帳番号に紐付く商品の単容積が表示される単容積M14と、が含まれる。なお、実施形態では、入庫入力(在庫管理共通画面)P2が入庫在庫管理共通画面に該当する。
【0041】
図6に示すように、表示制御部102bは、保管台帳番号セルM10に「H20221201」、商品セルM11に「X10001」(国産小麦)、入数セルM12に「1」、単重量セルM13に「3」を表示する。
【0042】
さらに、入庫入力(在庫管理共通画面)P2には、商品のロット番号および倉庫毎に商品の入庫数を入力可能な荷主在庫情報テーブルK2と、商品のロットおよび倉庫毎の現品在庫の入庫を表示可能な現品在庫情報テーブルK3と、が含まれる。なお、実施形態では、荷主在庫情報テーブルK2が入庫荷主在庫情報に該当し、現品在庫情報テーブルK3が、入庫現品在庫情報に該当する。
【0043】
図6に示す場合、表示制御部102bは、荷主在庫情報テーブルK2に保管台帳データ106aに紐付く商品のロット番号、寄託主および倉庫毎の荷主在庫を表示する。さらに、表示制御部102bは、現品在庫情報テーブルK3に、保管台帳データ106aに紐付くロット番号および現品在庫を表示する。
【0044】
その後、入庫入力処理部102cは、モニタ114に表示される荷主在庫情報テーブルK2に対するオペレータの入力装置112の操作に応じて、荷主の入庫操作の入力を受け付けて数値を表示し、かつ、現品在庫情報テーブルK3における倉庫毎に商品の荷数をリアルタイムで反映して表示する。
【0045】
図7は、オペレータが入力装置112を介して入庫入力(在庫管理共通画面)P2に入力した入力結果の一例を示す図である。
【0046】
図7に示すように、入庫入力処理部102cは、オペレータが入力装置112を操作して、荷主在庫情報テーブルK2の東京倉庫における荷数に「15」と「5」を入力した場合、荷主在庫情報テーブルK2の東京倉庫における入庫の総数、残高の荷数および総数それぞれに「15」および「5」を入力して表示する。
【0047】
さらに、入庫入力処理部102cは、荷主在庫情報テーブルK2の東京倉庫における荷数に「15」と「5」を合算した値「20」を、現品在庫情報テーブルK3の東京倉庫の荷数および総数それぞれに「20」を入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0048】
同様に、
図7に示すように、入庫入力処理部102cは、オペレータが入力装置112を操作して、荷主在庫情報テーブルK2の横浜倉庫における荷数に「10」を入力した場合、荷主在庫情報テーブルK2の横浜倉庫における入庫の総数、残高の荷数および総数それぞれに「10」を入力して表示する。
【0049】
さらに、入庫入力処理部102cは、荷主在庫情報テーブルK2の横浜倉庫における荷数に「10」に連動して現品在庫情報テーブルK3の横浜倉庫の荷数および総数それぞれに「10」を入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0050】
これにより、オペレータは、荷主在庫と現品在庫の数量が一致しているか否かをリアルタイムで確認することができる。その後、オペレータは、入力装置112を介してエンターキー等を操作して荷主在庫の数量を登録する。この登録操作に従って、表示制御部102bは、入庫入力画面P1をモニタ114に表示させる。
【0051】
図8は、モニタ114が表示する入庫入力画面の一例を示す図である。
図8に示すように、表示制御部102bは、モニタ114が在庫管理共通画面P2を表示している際に、オペレータが入力装置112を介してエンターキー等を操作して荷主在庫の数量の登録した場合、入庫入力画面P1をモニタ114に表示させる。
【0052】
図8に示す場合、入庫入力処理部102cは、在庫管理共通画面P2の荷主在庫情報テーブルK2における入庫の荷数を合算(集約)した値「30」を入庫入力情報テーブルK1における保管台帳番号「H20221201」に紐付く荷数および入庫数量それぞれに「30」を入力して表示する。
【0053】
さらに、入庫入力処理部102cは、入庫入力情報テーブルK1における重量(KGS)に、荷数「30」に単重量「3」を乗じた値「90」を入力して表示する。
【0054】
また、入庫入力処理部102cは、入力装置112を介してオペレータによる登録操作が行われた場合、入庫入力情報テーブルK1の表示内容に基づいて、入庫データ106b、入庫明細データ106c、荷主在庫データ106d、現品在庫データ106e、荷主在庫入庫明細データ106f、現品在庫入庫明細データ106gの各々を生成して記憶部106に格納する。
【0055】
図9は、入庫データ106bにおける入庫データテーブルの一例を示す図である。
図9に示す入庫データテーブルT2には、入庫番号「NK0001」に、入庫日「2022/12/19」、部門「BMN001」および寄託主「N001」を対応付けて記憶されている。
【0056】
図10は、入庫明細データ106cにおける入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
図10に示す入庫明細データテーブルT3には、入庫番号「NK0001」に、行番号「1」、保管台帳番号「H20221201」、荷数「30」、バラ数「0」、数量「30」および重量「90」を対応付けて記憶する。
【0057】
図11は、荷主在庫データ106dにおける荷主在庫データテーブルの一例を示す図である。
図11に示す荷主在庫データテーブルT4の1行目に示すように、荷主在庫SEQ「1」に、保管台帳番号「H20221201」、素行コード「S001」、ロットNo「L20221213TKY」、入数「1」、入庫数量「15」、入庫重量「45」、出庫数量「0」および出庫重量「0」を対応付けて記憶している。
【0058】
図12は、現品在庫データ106eにおける現品在庫データテーブルの一例を示す図である。
図12に示す現品在庫データテーブルT5の1行目に示すように、現品在庫SEQ「1」に、商品コード「X10001」、倉庫コード「S001」、ロットNO「L20221213TKY」、入数「1」、入庫数量「20」、入庫重量「60」、出庫数量「0」および出庫重量「0」を対応付けて記憶している。
【0059】
図13は、荷主在庫入庫明細データ106fにおける荷主在庫入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
図13に示す荷主在庫入庫明細データテーブルT6の1行目に示すように、入庫番号「NK0001」に、「行番号」、荷主在庫SEQ「1」、荷数「15」、バラ数「0」、数量「15」および重量「45」を対応付けて記憶している。
【0060】
図14は、現品在庫入庫明細データ106gにおける現品在庫入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
図13に示す現品在庫入庫明細データテーブルT7の1行目に示すように、入庫番号「NK0001」に、「行番号」、現品在庫SEQ「1」、荷数「20」、バラ数「0」、数量「20」および重量「60」を対応付けて記憶している。
【0061】
このように入庫入力処理部102cは、オペレータによる入力装置112の登録操作に従って、入庫データ106b、入庫明細データ106c、荷主在庫データ106d、現品在庫データ106e、荷主在庫入庫明細データ106f、現品在庫入庫明細データ106gの各々を生成して記憶部106に格納する。
【0062】
図2に戻り、ステップS3以降の説明を続ける。
ステップS3において、在庫管理装置100は、オペレータが入力装置112を介して入力した操作内容に基づいて、出庫入力処理を実行する。この場合、まず、表示制御部102bは、出庫入力画面をモニタ114に表示し、出庫入力処理部102dがモニタ114に表示される出庫入力画面に対するオペレータの入力装置112の操作に応じて、保管台帳に商品の出庫入力を行う出庫入力処理を行う。
【0063】
図15は、出庫入力処理においてモニタ114が表示する出庫入力画面の一例を示す図である。
【0064】
図15に示す出庫入力画面P3には、出庫日を入力する出庫日セルM4と、部門を入力する部門セルM5と、荷主である寄託主を入力する寄託主セルM6と、出庫入力情報テーブルK4と、が含まれる。
【0065】
オペレータは、入力装置112を介して、出庫日セルM4、部門セルM5および寄託主セルM6に所定の情報を入力するとともに、出庫入力情報テーブルK4の商品セルに商品コードおよび保管台帳番号セルに保管台帳番号を入力する。
【0066】
図16は、出庫入力処理においてオペレータが出庫入力画面P3に入力した入力結果の一例を示す図である。
【0067】
図16に示すように、表示制御部102bは、保管台帳データ106aを参照し、オペレータが入力装置112を介して入力された出庫日セルM4「2022/12/19」、部門セルM5「BMN01」および寄託主セルM6「N001」に応じた営業1部および□△食品商社を出庫入力画面P3に表示する。
【0068】
さらに、
図16に示すように、表示制御部102bは、保管台帳データ106aを参照し、オペレータが入力装置112を介して入力された商品コード「X10001」に応じた商品名「国産小麦」および保管台帳番号セルに「H20221201」を表示する。
【0069】
その後、オペレータが入力装置112を介して図示しないボタンや在庫管理共通画面を起動した場合、表示制御部102bは、出庫入力(在庫管理共通画面)をモニタ114に表示させる。
【0070】
図17は、モニタ114が表示する出庫入力(在庫管理共通画面)の一例を示す図である。
【0071】
図17に示す出庫入力(在庫管理共通画面)P4には、保管台帳番号が表示される保管台帳番号セルM10と、保管台帳番号に紐付く商品コードが表示される商品セルM11と、保管台帳番号に紐付く入数が表示される入数セルM12と、保管台帳番号に紐付く商品の単重量が表示される単重量セルM13と、保管台帳番号に紐付く商品の単容積が表示される単容積M14と、が含まれる。なお、実施形態では、出庫入力(在庫管理共通画面)P4が出庫在庫管理共通画面に該当する。
【0072】
図17に示す場合、表示制御部102bは、保管台帳番号セルM10に「H20221201」、商品セルM11に「X10001」(国産小麦)、入数セルM12に「1」、単重量セルM13に「3」を表示する。
【0073】
さらに、出庫入力(在庫管理共通画面)P4には、商品のロット番号および倉庫毎に商品の出庫数を入力可能な荷主在庫情報テーブルK5と、商品のロットおよび倉庫毎の現品在庫の出庫を表示可能な現品在庫情報テーブルK6と、が含まれる。なお、実施形態では、荷主在庫情報テーブルK5が出庫荷主在庫情報に該当し、現品在庫情報テーブルK6が出庫現品在庫情報に該当する。
【0074】
図17に示す場合、表示制御部102bは、荷主在庫情報テーブルK5に保管台帳データ106aに紐付く商品のロット番号、寄託主および倉庫毎の荷主在庫を表示する。さらに、表示制御部102bは、現品在庫情報テーブルK6に、保管台帳データ106aに紐付くロット番号および現品在庫を表示する。
【0075】
その後、出庫入力処理部102dは、モニタ114に表示される荷主在庫情報テーブルK5に対するオペレータの入力装置112の操作に応じて、荷主の出庫操作の入力を受け付けて数値を表示し、かつ、現品在庫情報テーブルK6における倉庫毎に商品の荷数をリアルタイムで反映して表示する。
【0076】
図18は、オペレータが入力装置112を介して出庫入力(在庫管理共通画面)P4に入力した入力結果の一例を示す図である。
【0077】
図18に示すように、出庫入力処理部102dは、オペレータが入力装置112を操作して、荷主在庫情報テーブルK5の東京倉庫における出庫の荷数に「3」と「1」を入力した場合、出荷の総数に「3」と「1」を入力して表示する。
【0078】
さらに、出庫入力処理部102dは、出庫の荷数に応じた数を在庫から減算して残高に反映する。具体的には、出庫入力処理部102dは、荷主在庫情報テーブルK5の東京倉庫における残高の荷数を「12」および「4」と反映して表示し、かつ、総数も「12」および「4」と反映して表示する。
【0079】
図18に示すように、出庫入力処理部102dは、オペレータによる荷主在庫情報テーブルK5への入力操作に応じて、荷主在庫情報テーブルK5の東京倉庫における出庫の荷数「3」と「1」を合算した値に連動して現品在庫情報テーブルK6の東京倉庫の出庫の荷数および総数それぞれに「4」を入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0080】
さらに、出庫入力処理部102dは、現品在庫情報テーブルK6の東京倉庫の残高もリアルタイムに反映して表示する。具体的には、出庫入力処理部102dは、現品在庫情報テーブルK6の東京倉庫の残高における荷数および総数それぞれに「16」を入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0081】
同様に、出庫入力処理部102dは、オペレータが入力装置112を操作して、荷主在庫情報テーブルK5の横浜倉庫における出荷の荷数に「5」を入力した場合、荷主在庫情報テーブルK5の横浜倉庫における出庫の総数、残高の荷数および総数それぞれに「5」を入力して表示する。
【0082】
さらに、
図18に示すように、出庫入力処理部102dは、荷主在庫情報テーブルK5の横浜倉庫における出庫の荷数「5」に連動して現品在庫情報テーブルK6の横浜倉庫における出庫の荷数および総数それぞれに「5」を入力し、残高の荷数および総数それぞれに「5」を入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0083】
これにより、オペレータは、荷主在庫と現品在庫の出庫の数量が一致しているか否かをリアルタイムで確認することができる。その後、オペレータは、入力装置112を介してエンターキー等を操作して荷主在庫の出庫登録した場合、表示制御部102bは、出庫入力画面P3をモニタ114に表示させる。
【0084】
図19は、モニタ114が表示する出庫入力画面の一例を示す図である。
図19に示すように、表示制御部102bは、モニタ114が出庫入力(在庫管理共通画面)P4を表示している際に、オペレータが入力装置112を介してエンターキー等を操作して荷主在庫の数量の登録した場合、出庫入力画面P3をモニタ114に表示させる。
【0085】
図19に示す場合、出庫入力処理部102dは、在庫管理共通画面P2の荷主在庫情報テーブルK5における出庫の荷数を合算(集約)した値を出庫入力情報テーブルK4における保管台帳番号「H20221201」に紐付く荷数および出庫数量それぞれに入力して表示する。
【0086】
具体的には、出庫入力処理部102dは、在庫管理共通画面P2の荷主在庫情報テーブルK5における出庫の荷数を合算(集約)した値「9」を、出庫入力情報テーブルK4における保管台帳番号「H20221201」に紐付く荷数および出庫数量それぞれに「9」を入力して表示する。さらに、出庫入力処理部102dは、庫入力情報テーブルK4における重量(KGS)に、荷数「9」に単重量「3」を乗じた値「27」を入力して表示する。
【0087】
さらに、出庫入力処理部102dは、入力装置112を介してオペレータによる登録操作が行われた場合、出庫入力情報テーブルK4の表示内容に基づいて、出庫データ106h、出庫明細データ106i、荷主在庫出庫明細データ106jおよび現品在庫出庫明細データ106kそれぞれを生成して記憶部106に格納し、荷主在庫データ106dおよび現品在庫データ106eそれぞれの数値を更新する。
【0088】
図20は、出庫データ106hにおける出庫データテーブルの一例を示す図である。
図20に示す出庫データテーブルT10には、出庫番号「SK0001」に、出庫日「2022/12/31」、部門「BMN001」および寄託主「N001」を対応付けて記憶している。
【0089】
図21は、出庫明細データ106iにおける出庫明細データテーブルの一例を示す図である。
図21に示す出庫明細データテーブルT11には、出庫番号「SK0001」に、行番号「1」、保管台帳番号「H20221201」、荷数「9」、バラ数「0」、数量「9」および重量「27」を対応付けて記憶している。
【0090】
図22は、更新後の荷主在庫データ106dにおける荷主在庫データテーブルの一例を示す図である。
図22に示す荷主在庫データテーブルT12の1行目に示すように、荷主在庫SEQ「1」に、保管台帳番号「H20221201」、素行コード「S001」、ロットNo「L20221213TKY」、入数「1」、入庫数量「15」、入庫重量「45」、出庫数量「3」および出庫重量「9」を対応付けて記憶している。同様に、荷主在庫データテーブルT12の2行目に示すように、荷主在庫SEQ「2」に、保管台帳番号「H20221201」、素行コード「S001」、ロットNo「L20221213TKY」、入数「1」、入庫数量「5」、入庫重量「15」、出庫数量「1」および出庫重量「3」を対応付けて記憶している。さらに、荷主在庫データテーブルT12の3行目に示すように、荷主在庫SEQ「3」に、保管台帳番号「H20221201」、素行コード「S002」、ロットNo「L20221213YKH」、入数「1」、入庫数量「10」、入庫重量「30」、出庫数量「5」および出庫重量「15」を対応付けて記憶している。
【0091】
図23は、更新後の現品在庫データ106eにおける現品在庫データテーブルの一例を示す図である。
図23に示す現品在庫データテーブルT13の1行目に示すように、現品在庫SEQ「1」に、商品コード「X10001」、倉庫コード「S001」、ロットNO「L20221213TKY」、入数「1」、入庫数量「20」、入庫重量「60」、出庫数量「4」および出庫重量「12」を対応付けて記憶している。同様に、現品在庫データテーブルT13の2行目に示すように、現品在庫SEQ「2」に、商品コード「X10001」、倉庫コード「S002」、ロットNO「L20221213YKH」、入数「1」、入庫数量「10」、入庫重量「30」、出庫数量「5」および出庫重量「15」を対応付けて記憶している。
【0092】
図24は、荷主在庫出庫明細データ106jにおける荷主在庫出庫明細データテーブルの一例を示す図である。
図24に示す荷主在庫出庫明細データテーブルT14の1行目に示すように、出庫番号「SK0001」に、「行番号」、荷主在庫SEQ「1」、荷数「3」、バラ数「0」、数量「3」および重量「9」を対応付けて記憶している。
【0093】
図25は、現品在庫出庫明細データ106kにおける現品在庫出庫明細データテーブルの一例を示す図である。
図13に示す現品在庫出庫明細データテーブルT15の1行目に示すように、出庫番号「SK0001」に、「行番号」、現品在庫SEQ「1」、荷数「4」、バラ数「0」、数量「4」および重量「12」を対応付けて記憶している。
【0094】
このように出庫入力処理部102dは、入力装置112を介してオペレータによる登録操作が行われた場合、出庫入力情報テーブルK4の表示内容に基づいて、出庫データ106h、出庫明細データ106i、荷主在庫出庫明細データ106jおよび現品在庫出庫明細データ106kそれぞれを生成して記憶部106に格納し、荷主在庫データ106dおよび現品在庫データ106eそれぞれの数値を更新する。
【0095】
図2に戻り、ステップS4以降の説明を続ける。
ステップS4において、制御部102は、入力装置112からの操作に応じて、荷主の在庫管理を終了するか否かを判定する。制御部102によって荷主の在庫管理を終了すると判定された場合(ステップS4:Yes)、在庫管理装置100は、本処理を終了する。これに対して、制御部102によって荷主の在庫管理を終了しないと判定された場合(ステップS4:No)、在庫管理装置100は、ステップS2へ戻り、荷主毎に続きの在庫管理である入庫入力処理および出庫入力処理を行う。
【0096】
図26は、入庫入力処理においてモニタ114が表示する入庫入力画面の別の一例を示す図である。
【0097】
図26に示すように、表示制御部102bは、保管台帳データ106aを参照し、オペレータが入力装置112を介して入力した入庫日セルM1、部門セルM2および寄託主セルM3に所定の情報と、入庫入力情報テーブルK1の商品セルに商品コードおよび保管台帳番号セルに保管台帳番号と、に基づいて、部門セルM2「BMN01」および寄託主セルM3「N003」に応じた営業1部およびオービック製粉を入庫入力画面P1に表示する。
【0098】
その後、オペレータが入力装置112を介して図示しないボタンや在庫管理共通画面を起動した場合、表示制御部102bは、入庫入力(在庫管理共通画面)をモニタ114に表示させる。
【0099】
モニタ114が入庫入力画面P1を表示している状態で、オペレータが入力装置112を介して図示しないボタンや在庫管理共通画面を起動した場合、表示制御部102bは、入庫入力(在庫管理共通画面)をモニタ114に表示させる。
【0100】
図27は、モニタ114が表示する入庫入力(在庫管理共通画面)の一例を示す図である。
【0101】
図27に示すように、表示制御部102bは、保管台帳番号セルM10に「H20221202」、商品セルM11に「X10001」(国産小麦)、入数セルM12に「1」、単重量セルM13に「3」を表示する。
【0102】
さらに、入庫入力処理部102cは、オペレータが入力装置112を操作して、荷主在庫情報テーブルK2の東京倉庫における荷数に「9」を入力した場合、荷主在庫情報テーブルK2の東京倉庫における入庫の総数、残高の荷数および総数にそれぞれ「9」を入力して表示する。
【0103】
さらにまた、入庫入力処理部102cは、荷主在庫情報テーブルK2の東京倉庫における荷数に「9」に連動して現品在庫情報テーブルK3の東京倉庫における入庫の荷数に「9」に入力し、かつ、残高に在庫「16」と入庫「9」を合算した値「25」を荷数および総数を入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0104】
同様に、
図27に示すように、入庫入力処理部102cは、オペレータが入力装置112を操作して、荷主在庫情報テーブルK2の横浜倉庫における入庫の荷数に「6」を入力した場合、荷主在庫情報テーブルK2の横浜倉庫における入庫の総数、残高の荷数および総数それぞれに「6」を入力して表示する。
【0105】
さらに、入庫入力処理部102cは、荷主在庫情報テーブルK2の横浜倉庫における荷数に「6」に連動して現品在庫情報テーブルK3の横浜倉庫の入庫の荷数および総数それぞれに「6」を入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0106】
さらにまた、入庫入力処理部102cは、荷主在庫情報テーブルK2の横浜倉庫の在庫の荷数および総数それぞれの値「5」と、入庫の荷数および総数それぞれの値「6」を合算した値「11」を、現品在庫情報テーブルK3の横浜倉庫の残高の荷数および総数それぞれに入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0107】
これにより、オペレータは、荷主在庫と現品在庫の数量が一致しているか否かをリアルタイムで確認することができる。その後、オペレータは、入力装置112を介してエンターキー等を操作して荷主在庫の数量の登録を行う。この登録操作に従って、表示制御部102bは、入庫入力画面P1をモニタ114に表示させる。
【0108】
図28は、モニタ114が表示する入庫入力画面の一例を示す図である。
図28に示すように、表示制御部102bは、モニタ114が在庫管理共通画面P2を表示している際に、オペレータが入力装置112を介してエンターキー等を操作して荷主在庫の数量の登録した場合、入庫入力画面P1をモニタ114に表示させる。
【0109】
図28に示す場合、入庫入力処理部102cは、在庫管理共通画面P2の荷主在庫情報テーブルK2における入庫の荷数を合算(集約)した値「15」を入庫入力情報テーブルK1における保管台帳番号「H20221201」に紐付く荷数および入庫数量それぞれに「15」を入力して表示する。
【0110】
さらに、入庫入力処理部102cは、入庫入力情報テーブルK1における重量(KGS)に、荷数「15」に単重量「3」を乗じた値「45」を入力して表示する。
【0111】
さらにまた、入庫入力処理部102cは、入力装置112を介してオペレータによる登録操作が行われた場合、入庫入力情報テーブルK1の表示内容に基づいて、入庫データ106b、入庫明細データ106c、荷主在庫データ106d、荷主在庫入庫明細データ106fおよび現品在庫入庫明細データ106gそれぞれを生成して記憶部106に格納し、現品在庫データ106eの数値を更新する。
【0112】
図29は、入庫データ106bにおける入庫データテーブルの一例を示す図である。
図30は、入庫明細データ106cにおける入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
図31は、荷主在庫データ106dにおける荷主在庫データテーブルの一例を示す図である。
図32は、現品在庫データ106eにおける現品在庫データテーブルの一例を示す図である。
図33は、荷主在庫入庫明細データ106fにおける荷主在庫入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
図34は、現品在庫入庫明細データ106gにおける現品在庫入庫明細データテーブルの一例を示す図である。
【0113】
図29~
図34に示すように、入庫入力処理部102cは、入庫データテーブルT31、入庫明細データテーブルT32、荷主在庫データテーブルT33、荷主在庫入庫明細データテーブルT35および現品在庫入庫明細データテーブルT36それぞれを生成して記憶部106に格納し、現品在庫データテーブルT34の数値を更新する。
【0114】
この場合、
図32の現品在庫データテーブルT34に示すように、
図23の現品在庫データテーブルT13の入庫数量「20」および「10」それぞれに、荷主在庫データテーブルT33の入庫数量「9」および「6」を合算した値「29」および「16」に更新し、かつ、入庫重量を「87」および「48」を更新する。
【0115】
図35は、モニタ114が表示する出庫入力(在庫管理共通画面)の別の一例を示す図である。
【0116】
図35に示すように、出庫入力処理部102dは、モニタ114に表示される荷主在庫情報テーブルK5に対するオペレータの入力装置112の操作に応じて、東京倉庫における出庫の荷数に「3」を入力し、エンターキー等が押下された場合、各数量を自動的に入力して設定して表示する。
【0117】
図36は、モニタ114が表示する出庫入力(在庫管理共通画面)の登録後の別の一例を示す図である。
【0118】
図36に示すように、出庫入力処理部102dは、東京倉庫における出庫の荷数に「3」を入力し、オペレータが入力装置112のエンターキー等を押下した場合、荷主在庫情報テーブルK5の東京倉庫における在庫の荷数および総数それぞれの「15」から「3」を自動で減算して残高の荷数および総数それぞれを「12」と入力して表示する。
【0119】
さらに、出庫入力処理部102dは、現品在庫情報テーブルK6の東京倉庫の出庫の荷数および総数それぞれに「3」を入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0120】
さらにまた、出庫入力処理部102dは、現品在庫情報テーブルK6の東京倉庫の残高もリアルタイムに反映して表示する。具体的には、出庫入力処理部102dは、現品在庫情報テーブルK6の東京倉庫の在庫における荷数および総数それぞれの「20」から「3」を自動で減算して残高の荷数および総数それぞれを「17」と入力してリアルタイムに反映して表示する。
【0121】
これにより、オペレータは、荷主在庫と現品在庫の出庫の数量が一致しているか否かをリアルタイムで確認することができる。続いて、オペレータは、入力装置112を介してエンターキー等を操作して荷主在庫の出庫登録した場合、上述したように、表示制御部102bは、出庫入力画面P3をモニタ114に表示させる。その後、オペレータが入力装置112を介して荷主の在庫管理を終了する操作を行った場合、在庫管理装置100は、本処理を終了する。
【0122】
以上説明した実施形態によれば、入庫入力処理部102cが入庫入力(在庫管理共通画面)P2の荷主在庫情報テーブルK2におけるロット番号および倉庫毎の入庫における荷数の入力操作に応じて、現品在庫情報テーブルK3における倉庫毎に入庫の荷数を反映して現品在庫情報テーブルK3に入力して表示する。これにより、オペレータは、荷主在庫と現品在庫の数量が一致しているか否かをリアルタイムで確認することができるので、荷主別現品別それぞれの在庫を効率的に管理することができる。
【0123】
また、実施形態によれば、入庫入力処理部102cが荷主在庫情報テーブルK2における倉庫毎に商品における入庫の荷数を集約した値を反映して現品在庫情報テーブルK3に入力して表示するため、棚卸用の商品別の有高管理と荷主毎の在庫報告および入庫管理を容易にすることができる。
【0124】
また、実施形態によれば、入庫入力処理部102cがオペレータによって入庫入力画面P1へ戻る操作が行われた場合、荷主在庫情報テーブルK2における商品における入庫の荷数を集約した値を入庫入力情報テーブルK1の荷数および入庫数量に入力して反映することによって表示するため、棚卸用の商品別の有高管理と荷主毎の在庫報告および入庫管理を容易にすることができる。
【0125】
また、実施形態によれば、入庫入力処理部102cが荷主在庫情報テーブルK2における商品における入庫の荷数を集約した値に、保管台帳番号に紐付く単重量を乗じた値を、入庫入力情報テーブルK1の重量に反映して入力することによって表示するため、棚卸用の商品別の有高管理と荷主毎の在庫報告および入庫管理を容易にすることができる。
【0126】
また、出庫入力処理部102dが出庫入力(在庫管理共通画面)P4の荷主在庫情報テーブルK5におけるロット番号および倉庫毎の出庫における荷数の入力操作に応じて、現品在庫情報テーブルK6における倉庫毎に出庫の荷数を反映して現品在庫情報テーブルK6に入力して表示する。これにより、オペレータは、出庫における荷主在庫と現品在庫の数量が一致しているか否かをリアルタイムで確認することができるので、荷主別現品別それぞれの在庫を効率的に管理することができる。
【0127】
また、実施形態によれば、出庫入力処理部102dが荷主在庫情報テーブルK5における倉庫毎に商品における出庫の荷数を集約した値を反映して現品在庫情報テーブルK6に入力して表示するため、棚卸用の商品別の有高管理と荷主毎の在庫報告および出庫管理を容易にすることができる。
【0128】
また、実施形態によれば、出庫入力処理部102dがオペレータによって入庫入力画面P1へ戻る操作が行われた場合、荷主在庫情報テーブルK5における商品における出庫の荷数を集約した値を出庫入力情報テーブルK4の荷数および出庫数量に入力して反映することによって表示するため、棚卸用の商品別の有高管理と荷主毎の在庫報告および出庫管理を容易にすることができる。
【0129】
また、実施形態によれば、出庫入力処理部102dが荷主在庫情報テーブルK5における商品における出庫の荷数を集約した値に、保管台帳番号に紐付く単重量を乗じた値を、出庫入力情報テーブルK4の重量に反映して入力することによって表示するため、棚卸用の商品別の有高管理と荷主毎の在庫報告および出庫管理を容易にすることができる。
【0130】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0131】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0132】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0133】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0134】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0135】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメーターを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0136】
また、在庫管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0137】
例えば、在庫管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて在庫管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0138】
また、このコンピュータプログラムは、在庫管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0139】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0140】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0141】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0142】
また、在庫管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、在庫管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0143】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0144】
本発明は、物流行、例えば素材、液体および紙(ロール)等を扱う業種において有用である。
【符号の説明】
【0145】
100 在庫管理装置
102 制御部
102a 保管台帳入力部
102b 表示生魚部
102c 入庫入力処理部
102d 出庫入力処理部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 保管台帳データ
106b 入庫データ
106c 入庫明細データ
106d 荷主在庫データ
106e 現品在庫データ
106f 荷主在庫入庫明細データ
106g 現品在庫入庫明細データ
106h 出庫データ
106i 出庫明細データ
106j 荷主在庫出庫明細データ
106k 現品在庫出庫明細データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク