(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011335
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】データ処理装置、介護支援システム、及び、データ処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20240101AFI20240118BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113256
(22)【出願日】2022-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】武富 卓三
(72)【発明者】
【氏名】下川 真人
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】より適切な処理が可能なデータ処理装置、介護支援システム、及び、データ処理方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、データ処理装置は、第1データを取得可能な取得部と、取得部が取得した第1データに基づいて第1動作を実施可能な処理部と、を含む。第1データの少なくとも一部は、対象者の状態を検出可能な第1センサから得られる。処理部は、第1動作において、第1データが第1データ情報を含む場合に、対象者に関する第1イベントの発生に関する第1イベント予測情報と、第1イベントの発生の時の対象者の予測される状態に関する状態予測情報と、を出力可能である。第1イベントの発生は、対象者の状態を検出可能な第2センサで検出可能である。第1イベントの発生の時の対象者の予測される状態は、第2センサで検出されない。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1データを取得可能な取得部と、
前記取得部が取得した前記第1データに基づいて第1動作を実施可能な処理部と、
を備え、
前記第1データの少なくとも一部は、対象者の状態を検出可能な第1センサから得られ、
前記処理部は、前記第1動作において、前記第1データが第1データ情報を含む場合に、前記対象者に関する第1イベントの発生に関する第1イベント予測情報と、前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される状態に関する状態予測情報と、を出力可能であり、
前記第1イベントの前記発生は、前記対象者の前記状態を検出可能な第2センサで検出可能であり、
前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される前記状態は、前記第2センサで検出されない、データ処理装置。
【請求項2】
前記第1イベントは、離床及び排泄の少なくともいずれかを含み、
前記第1イベントの前記発生時の前記対象者の予測される前記状態は、転倒及び転落の少なくともいずれかの予測を含む、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記第1イベントは、水分摂取、体動及び排泄の少なくともいずれかを含み、
前記第1イベントの前記発生時の前記対象者の予測される前記状態は、失禁の予測を含む、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、第2動作をさらに実施可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、前記第1センサから得られる第1情報と、前記第2センサから得られる第2情報と、を取得可能であり、
前記第1情報の量は、前記第2情報の量よりも多く、
前記第2情報は、前記第2センサで検出される学習時イベントの発生に関する学習時イベント発生情報を含み、前記学習時イベントは、前記第1イベントに対応し、
前記第1情報は、前記学習時イベントの前記発生よりも前を含む第1期間に前記第1センサから得られる第1期間情報を含み、
前記処理部は、前記第2動作において、前記学習時イベント発生情報と、前記第1期間情報に基づく情報と、を教師データとして機械学習モデルを導出可能であり、
前記処理部は、前記機械学習モデルに基づいて前記第1動作を実施可能である、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記処理部は、前記第2動作において、
前記学習時イベント発生情報に基づいて、前記第1期間情報に第1アノテーションを付加し、
前記教師データは、前記第1アノテーションが付加された前記第1期間情報を含む、請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記第1データの一部は、前記対象者の前記状態を検出可能な第3センサから得られ、
前記第1センサは、前記対象者が使用するベッドに設けられた体動センサを含み、
前記第3センサは、前記対象者を撮像する撮像装置を含み、
前記第2センサは、前記対象者が使用する排泄装置、及び、前記対象者の排泄を検出可能な排泄センサの少なくともいずれかを含み、
前記第1イベントは、排泄を含み、
前記第1イベントの前記発生の時の前記状態は、転倒及び転落の少なくともいずれかの予測を含む、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記処理部は、第2動作をさらに実施可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、前記第1センサから得られる第1情報と、前記第2センサから得られる第2情報と、前記第3センサから得られる第3情報と、を取得可能であり、
前記第1情報の量は、前記第2情報の量よりも多く、
前記第2情報は、前記第2センサで検出される第2イベントの発生に関する第2イベント発生情報を含み、前記第2イベントは、前記第1イベントに対応し、
前記第1情報は、前記第2イベントの前記発生よりも前を含む第1期間に前記第1センサから得られる第1期間情報を含み、
前記第3情報は、前記第2イベントの前記発生よりも前を含む第2期間に前記第3センサから得られる第2期間情報を含み、
前記処理部は、前記第2動作において、前記第2イベント発生情報と、前記第1期間情報に基づく情報と、前記第2期間情報に基づく情報と、を教師データとして機械学習モデルを導出可能であり、
前記処理部は、前記機械学習モデルに基づいて前記第1動作を実施可能である、請求項6に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記処理部は、前記第2動作において、
前記第2イベント発生情報に基づいて、前記第1期間情報に第1アノテーションを付加し、前記第2期間情報に第2アノテーションを付加し、
前記教師データは、前記第1アノテーションが付加された前記第1期間情報、及び、前記第2アノテーションが付加された前記第2期間情報を含む、請求項7に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1つに記載のデータ処理装置と、
前記第1センサと、
端末装置と、
を備え、
前記端末装置は、出力部を含み、
前記出力部は、前記第1イベント予測情報及び前記状態予測情報を出力可能である介護支援システム。
【請求項10】
処理部に第1データを入手させ、
前記処理部に前記第1データに基づいて第1動作を実施させ、
前記第1データの少なくとも一部は、対象者の状態を検出可能な第1センサから得られ、
前記処理部は、前記第1動作において、前記第1データが第1データ情報を含む場合に、前記対象者に関する第1イベントの発生に関する第1イベント予測情報と、前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される状態に関する状態予測情報と、を出力可能であり、
前記第1イベントの前記発生は、前記対象者の前記状態を検出可能な第2センサで検出可能であり、
前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される前記状態は、前記第2センサで検出されない、データ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、データ処理装置、介護支援システム、及び、データ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
介護において、各種のセンサから得られるデータが利用される。データが適切に処理されることにより、より適切な介護が実施できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、より適切な処理が可能なデータ処理装置、介護支援システム、及び、データ処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、データ処理装置は、第1データを取得可能な取得部と、前記取得部が取得した前記第1データに基づいて第1動作を実施可能な処理部と、を含む。前記第1データの少なくとも一部は、対象者の状態を検出可能な第1センサから得られる。前記処理部は、前記第1動作において、前記第1データが第1データ情報を含む場合に、前記対象者に関する第1イベントの発生に関する第1イベント予測情報と、前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される状態に関する状態予測情報と、を出力可能である。前記第1イベントの前記発生は、前記対象者の前記状態を検出可能な第2センサで検出可能である。前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される前記状態は、前記第2センサで検出されない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
【
図3】
図3(a)~
図3(c)は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
【
図5】
図5(a)及び
図5(b)は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
【
図7】
図7(a)~
図7(c)は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
【
図8】
図8(a)~
図8(c)は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
【
図9】
図9(a)~
図9(d)は、第1実施形態に係るデータ処理装置で用いられるセンサを例示する模式図である。
【
図10】
図10は、第1実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
【
図11】
図11は、第2実施形態に係るデータ処理方法を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
図1に示すように、実施形態に係るデータ処理装置70は、取得部72及び処理部71を含む。実施形態に係る介護支援システム110は、データ処理装置70を含む。
【0009】
取得部72は、第1データDA1を取得可能である。取得部72は、例えば、インタフェースである。処理部71は、取得部72が取得した第1データDA1に基づいて第1動作OP1を実施可能である。
【0010】
第1データDA1の少なくとも一部は、第1センサ31から得られる。第1センサ31は、対象者の状態を検出可能である。例えば、対象者は、被介護者である。介護支援システム110のユーザは、介護者である。介護者は、被介護者に介護を提供する。
【0011】
実施形態において、第1センサ31から得られたデータが、記憶部76に供給され、記憶部76に記憶されても良い。記憶部76に記憶された第1データDA1が、取得部72に供給されても良い。記憶部76は、サーバなどに設けられも良い。サーバは、任意の場所に設けられて良い。取得部72は、無線または有線の任意の方法で第1データDA1を取得して良い。
【0012】
処理部71は、第1動作OP1において、第1データDA1が特定の第1データ情報DI1を含む場合に、状態予測情報SP1を出力可能である。処理部71は、第1動作OP1において、第1データDA1が特定の第1データ情報DI1を含む場合に、第1イベント予測情報IP1を出力可能でも良い。このように、処理部71は、第1動作OP1において、第1データDA1が特定のデータを含む場合に、例えば、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1を含む出力情報O01を出力可能である。
【0013】
第1イベント予測情報IP1は、例えば、対象者に関する第1イベントの発生に関する。状態予測情報SP1は、例えば、対象者に関する第1イベントの発生の時において、対象者の予測される状態に関する。
【0014】
1つの例において、第1イベントは、対象者の離床、及び、対象者の排泄の少なくともいずれかを含む。この場合、第1イベントの発生時の対象者の予測される状態は、例えば、転倒及び転落の少なくともいずれかの予測を含む。転倒は、例えば、立位姿勢または座位姿勢からそれらよりも低い位置(例えば床)へ倒れることを含む。転落は、例えば、ベッドまたは椅子などから床への体の急激な移動を含む。予想される状態は、第1イベントの発生時の対象者の異常状態を含んで良い。
【0015】
実施形態において、第1イベント(例えば、離床または排泄など)の発生は、第1センサ31とは別のセンサ(第2センサ)で検出可能である。第2センサは、対象者の状態を検出可能である。第2センサは、例えば、離床を検出する離床センサ、または、排泄を検出する排泄センサである。
【0016】
一方、第1イベントの発生の時の対象者の予測される状態は、上記の第2センサでは検出されない。例えば、第2センサが離床センサまたは排泄センサである場合、予測される状態(転倒または転落などの高い可能性など)は、第2センサでは検出されない。
【0017】
このように、実施形態における第1動作OP1において、処理部71は、第2センサで検出可能な第1イベントの発生の予測に関する第1イベント予測情報IP1を出力する。これに加えて、処理部71は、第2センサで検出されない付加情報を、状態予測情報SP1として出力する。例えば、離床または排泄などの発生の予測(第1イベント予測情報IP1)に加えて、第1イベントの時に転倒または転落の可能性が通常よりも高いことの予測(状態予測情報SP1)が出力される。
【0018】
実施形態に係るデータ処理装置70のユーザ(介護者)は、対象者(例えば被介護者)に関する第1イベントの発生の予測だけではなく、その時に発生する可能性が高い異常状態の予測を知ることができる。実施形態によれば、より適切な処理が可能なデータ処理装置を提供できる。
【0019】
図1に示すように、例えば、処理部71からの出力情報O01(第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1)は、通信部75に供給される。通信部75は、出力情報O01を外部機器に提供可能である。外部機器は、例えば、ユーザが使用する端末装置81である。端末装置81は、例えば、通信端末、または、コンピュータでなどである。端末装置81は例えば、携帯型の電子機器(例えばスマートフォン)を含んで良い。例えば、端末装置81は出力部82を含む。出力部82は、例えば、ディスプレイを含む。例えば、出力情報O01(第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1)が、出力部82に表示される。出力部82は、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1を出力可能である。
【0020】
例えば、出力部82に、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1が表示される。第1イベント予測情報IP1は、例えば、文字情報、画像情報及びピクトグラムの少なくともいずれかを含んで良い。状態予測情報SP1は、例えば、文字情報、画像情報及びピクトグラムの少なくともいずれかを含んで良い。
【0021】
例えば、第1イベントが離床である場合、出力部82は、第1イベント予測情報IP1として、離床の予測に関する文字情報(テキスト情報)を表示可能である。出力部82は、第1イベント予測情報IP1として、離床が生じると予測される時刻などに関する文字情報(テキスト情報)を表示可能である。出力部82は、第1イベント予測情報IP1として、離床が予測されることを示す画像情報またはピクトグラムを表示可能である。
【0022】
例えば、第1イベントが離床である場合、出力部82は、状態予測情報SP1として、異常状態の予測(例えば、転倒または転落などが高い可能性)についての文字情報(テキスト情報)を表示可能である。出力部82は、状態予測情報SP1として、状態予測情報SP1として、異常状態が予測されることを示す画像情報またはピクトグラムを表示可能である。
【0023】
ユーザは、出力部82による出力(例えば表示)により、対象者の第1イベントの発生の予測(可能性)、及び、第1イベントの際の状態(異常状態など)に関する予測(可能性)を入手できる。これにより、ユーザは、第1イベントの発生の前に、第1イベントの発生の可能性を知ることができる。例えば、ユーザは、事前に異常状態の可能性を知ることで、より適切な介護を被介護者に供給できる。
【0024】
実施形態に係る介護支援システム110は、データ処理装置70及び第1センサ31を含んで良い。介護支援システム110は、端末装置81をさらに含んで良い。実施形態に係る介護支援システム110によれば、より適切な介護を被介護者に供給できる。1つのデータ処理装置70に関して、複数の端末装置81が設けられて良い。
【0025】
端末装置81に設けられる出力部82は、音により、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1を出力しても良い。出力部82は、スピーカを含んで良い。出力部82は、振動などにより、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1を出力しても良い。
【0026】
実施形態において、状態予測情報SP1は、例えば、対象者が第1イベントを急いで行うことの予測を含む。例えば、上記のように、処理部71は、第1データDA1が第1データ情報DI1を含む場合に、第1イベント(例えば離床など)の発生を予測可能である。この時、処理部71は、第1データ情報DI1に基づいて、対象者が第1イベント(例えば離床)を急いで行う可能性が高いことを予測可能である。対象者が第1イベントを急いで行うと、転倒または転落の可能性が高い。このように、状態予測情報SP1は、例えば、異常状態の予測を含む。
【0027】
異常状態は、例えば、上記のように通常よりも急いで第1イベントを行うことを含む。異常状態は、例えば、転倒または転落などを含む。異常状態は、失禁、誤嚥、不眠、徘徊、及び体調異常などの少なくともいずれかなどを含んで良い。状態予測情報SP1の導出の例については後述する。
【0028】
以下、実施形態において用いられるセンサの例について説明する。
図2は、第1実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
図2に示すように、センサは、例えば、対象者85(例えば被介護者)が使用するベッド86と共に用いられる。センサは、例えば、体動センサ41、撮像装置42、加重センサ43、排泄装置44、及び、排泄センサ45の少なくともいずれかを含んで良い。
【0029】
体動センサ41は、例えば、対象者85が使用するベッド86に設けられる。体動センサ41は、例えば、ベッド86のボトムと、マットレスと、の間に設けられる。体動センサ41は、例えば、対象者85の体動に伴う振動などを検出可能である。
【0030】
撮像装置42は、対象者85を撮像可能である。撮像装置42は、例えば、対象者85が使用するベッド86を含む空間を撮像可能で良い。例えば、撮像装置42は、ベッド86上の対象者85を撮像可能である。撮像装置42は、ベッド86から離れた対象者85を撮像可能でも良い。
【0031】
加重センサ43は、例えば、ベッド86が置かれる床に設けられる。例えば、対象者85からの加重を検出可能である。対象者85がベッド86から立ち上がり、加重センサ43の上に移動する。この時、加重センサ43は、対象者85からの加重を検出する。これにより、加重センサ43は、対象者85の離床を検出できる。加重センサ43は、例えば、離床センサである。
【0032】
排泄装置44は、対象者85が使用する便器である。排泄装置44は、対象者85の排泄を検出可能である。
【0033】
排泄センサ45は、例えば、ベッド86のマットレスの上に設けられて良い。排泄センサ45は、例えば、排泄に伴う臭いを検出可能である。排泄センサ45は、例えば、臭気センサである。排泄センサ45は、例えば、臭気に基づいて、対象者85の排泄を検出可能である。実施形態において、これらのセンサが種々の組み合わせで用いられて良い。
【0034】
第1例において、第1センサ31は体動センサ41を含む。一方、第2センサは、排泄装置44または排泄センサ45を含む。この場合、第1イベントは、排泄である。対象者85の排泄の前に、例えば、体動が大きくなる。体動の大きさなどを検出することで、第1イベント(排泄)が予測できる。例えば、体動の時間的な変化などに基づいて、対象者85が通常よりも急いでいるかどうかが検出可能である。このような体動に関する情報が、第1データDA1となる。実施形態において、第1センサ31(体動センサ41)により得られる第1データDA1に基づいて、第1イベント(排泄)についての第1イベント予測情報IP1、及び、第1イベントの際の状態予測情報SP1(急いでいる、転倒または転落などの異常状態)と、が予測される。排泄は、第2センサで検出可能である。状態予測情報SP1(急いでいる、転倒または転落などの異常状態)は、第2センサで検出されない。
【0035】
第2例において、第1センサ31は撮像装置42を含む。一方、第2センサは、排泄装置44または排泄センサ45を含む。この場合、第1イベントは、排泄である。対象者85の排泄の前における体動の大きさに関する情報、及び、体動の時間的な変化などに関する情報が、撮像装置42により得られる。第2例においても、第1センサ31(撮像装置42)により得られる第1データDA1に基づいて、第1イベント(排泄)についての第1イベント予測情報IP1、及び、第1イベントの際の状態予測情報SP1(急いでいる、転倒または転落などの異常状態)と、が予測される。排泄は、第2センサで検出可能である。状態予測情報SP1(急いでいる、転倒または転落などの異常状態)は、第2センサで検出されない。
【0036】
第3例において、第1センサ31は体動センサ41を含む。一方、第2センサは、加重センサ43を含む。この場合、第1イベントは、離床である。対象者85の離床の前に、例えば、体動が大きくなる。体動の大きさなどを検出することで、第1イベント(離床)が予測できる。例えば、体動の時間的な変化などに基づいて、対象者85が通常よりも急いでいるかどうかが検出可能である。このような体動に関する情報が、第1データDA1となる。実施形態において、第1センサ31(体動センサ41)により得られる第1データDA1に基づいて、第1イベント(離床)についての第1イベント予測情報IP1、及び、第1イベントの際の状態予測情報SP1(急いでいる、転倒または転落などの異常状態)と、が予測される。離床は、第2センサで検出可能である。状態予測情報SP1(急いでいる、転倒または転落などの異常状態)は、第2センサで検出されない。
【0037】
第4例において、第1センサ31は撮像装置42を含む。一方、第2センサは、加重センサ43を含む。この場合、第1イベントは、離床である。対象者85の離床の前における体動の大きさに関する情報、及び、体動の時間的な変化などに関する情報が、撮像装置42により得られる。第1センサ31(撮像装置42)により得られる第1データDA1に基づいて、第1イベント(離床)についての第1イベント予測情報IP1、及び、第1イベントの際の状態予測情報SP1(急いでいる、転倒または転落などの異常状態)と、が予測される。離床は、第2センサで検出可能である。状態予測情報SP1(急いでいる、転倒または転落などの異常状態)は、第2センサで検出されない。
【0038】
このように、実施形態において、第1センサ31は、対象者85が使用するベッド86に設けられた体動センサ41、及び、対象者85を撮像する撮像装置42の少なくともいずれかを含んで良い。例えば、第2センサは、対象者85が使用する排泄装置44、及び、対象者85の排泄を検出可能な排泄センサ45の少なくともいずれかを含んで良い。
【0039】
別の例において、第1センサ31は、体動センサ41及び撮像装置42の少なくともいずれかを含む。第2センサは、対象者85からの加重を検出可能な加重センサ43を含む。
【0040】
第2センサは、例えば、第1イベント(離床または排泄など)の有無を検出する2値センサである。一方、第1センサ31は、対象者85の状態を継続的に検出する多値センサである。第1センサ31により、第1イベントの発生の前に生じる対象者85の状態の変化が検出される。第1センサ31による対象者85の状態の変化の検出結果に基づいて、第1イベントの発生の予測、及び、第1イベント時における対象者85の状態(異常状態)が予測される。
【0041】
第2センサは、例えば、「poorなセンサ」である。第1センサ31は、例えば、「richなセンサ」である。これらが組み合わされることで、対象者85の異常状態がより的確に検出可能である。実施形態において、このような第1センサ31及び第2センサの組み合わせは種々の変形が可能である。後述するように、例えば、第1センサ31から得られる情報の量は、第2センサから得られる情報の量よりも多い。
【0042】
以下、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1の導出の例について説明する。
【0043】
図3(a)~
図3(c)は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
これらの図の横軸は、時間tmである。
図3(a)の縦軸は、第1センサ31で検出される信号の信号強度SS1である。信号強度SS1は、例えば、第1データDA1に対応する。
図3(b)の縦軸は、出力情報O01に対応する信号強度である。
図3(b)は、処理部71からの第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1の出力を例示している。
図3(c)の縦軸は、第2センサで検出される第1イベントの発生に関する信号の強度SS2である。
【0044】
図3(c)に示すように、時刻tm2において、第2センサで検出される第1イベントの発生が検出される。例えば、第2センサにより、時刻tm2において、離床または排泄などが検出される。
【0045】
図3(a)に例示する第1データDA1が処理部71に供給される。
図3(a)に示すように、第1センサ31で検出される信号の信号強度SS1が時間tmと共に変化する。信号強度SS1は、例えば、体動の大きさに対応する。例えば、信号強度SS1について、第1しきい値SV1が定められる。例えば、信号強度SS1が第1しきい値SV1を超える状態ti1が、処理部71により検出される。例えば、信号強度SS1が第1しきい値SV1を超える状態ti1の頻度tc1が、処理部71により検出されても良い。例えば、信号強度SS1が第1しきい値SV1を超える状態ti1の発生時刻tm1が処理部71で検出されても良い。例えば、信号強度SS1が第1しきい値SV1を超える状態ti1の継続時間td1が、処理部71により検出されても良い。処理部71は、これらの検出結果に基づいて、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1を導出可能である。
【0046】
例えば、継続時間td1が第2しきい値よりも長い場合、第1イベント(例えば排泄など)が予測できる。継続時間td1が第2しきい値よりも長く、頻度tc1が第3しきい値よりも高い場合、対象者が急いで第1イベント(例えば排泄など)を行うことが予測できる。これにより、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1が導出される。状態予測情報SP1は、例えば、異常状態を含む。異常状態は、例えば、急いでいること、または、転倒及び転落の可能性が通常よりも高いことなどを含む。
【0047】
このように、第1データDA1に関する第1データ情報DI1は、対象者85の体動に対応する信号強度SS1が第1しきい値SV1を超える状態ti1、状態ti1の頻度tc1、状態ti1の発生時刻tm1、及び、状態ti1の継続時間td1の少なくともいずれかを含んで良い。第1データDA1がこのような第1データ情報DI1を含む場合に、処理部71は、第1データ情報DI1に応じて、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1を導出する。状態ti1の発生時刻tm1は、第2センサで検出される第1イベントの発生の時刻tm2よりも前である。
【0048】
図3(b)に示すように、処理部71は、第2センサで検出される第1イベントの発生の時刻tm2よりも前に、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1を出力する。
【0049】
第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1は、端末装置81を介してユーザに供給される。ユーザが、これらの情報に基づいて、適切に対応する。
【0050】
このような処理部71の動作は、例えば機械学習により実施できる。以下、実施形態に係る処理部71の機械学習の例について説明する。
【0051】
図4は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図4は、データ処理装置70における第2動作OP2を例示している。第2動作OP2は、機械学習モードの動作である。第2動作OP2の少なくとも一部は、第1動作OP1の前に実施される。
【0052】
処理部71は、第2動作OP2において、第1センサ31から得られる第1情報I1と、第2センサ32から得られる第2情報I2と、を取得可能である。これらの情報は、取得部72を経由して、処理部71に供給されても良い。これらの情報は、記憶部76に記憶され、記憶部76に記憶された情報が処理部71に供給されても良い。
【0053】
処理部71は、第1情報I1及び第2情報I2に基づいて、機械学習モデル88を導出可能である。処理部71は、機械学習モデル88に基づいて第1動作OP1を実施可能である。機械学習モデル88は、例えば、多項式などの各種の関数を含んで良い。
【0054】
以下、第2動作OP2における処理部71における処理の例について説明する。
図5(a)及び
図5(b)は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
これらの図の横軸は、時間tmである。
図5(a)の縦軸は、第1センサ31で検出される信号の信号強度IS1である。信号強度IS1は、例えば、第1情報I1に対応する。
図5(b)の縦軸は、第2センサ32で検出される学習時イベントの発生に関する信号の強度IS2である。
【0055】
第1センサ31は、例えば、対象者85の状態を継続的に検出する多値センサである。第2センサ32は、第1イベント(離床または排泄など)の有無を検出する2値センサである。第1情報I1の量は、第2情報I2の量よりも多い。
【0056】
図5(b)に示すように、第2情報I2は、学習時イベントの発生に関する学習時イベント発生情報IL0を含む。学習時イベントは、上記の第1イベントに対応する。学習時イベントの発生は、第2センサ32で検出される。第1イベントが離床である場合、学習時イベントは学習時における離床である。第1イベントが排泄である場合、学習時イベントは学習時における排泄である。学習時イベント発生情報IL0は、離床または排泄などの発生を検出したことに関する情報を含む。学習時イベントの発生は、例えば、時刻tL0に行われる。
【0057】
図5(a)に示すように、第1情報I1は、第1期間情報Itp1を含む。第1期間情報Itp1は、第1期間tp1に第1センサ31から得られる。第1期間tp1は、学習時イベントの発生(時刻tL0)よりも前を含む。
【0058】
第1センサ31は、対象者85の状態を継続的に検出している。第1センサ31から得られる第1情報I1は、学習時イベントの発生(時刻tL0)よりも前の情報を含んでいる。例えば、処理部71は、継続的な第1情報I1から、学習時イベントの発生(時刻tL0)よりも前の第1期間tp1における情報を抽出しても良い。
【0059】
第1期間tp1に対応する第1期間情報Itp1が、機械学習における教師データの一部として使用される。第1期間情報Itp1は、例えば、説明変数である。
【0060】
学習時イベントの発生に関する学習時イベント発生情報IL0が、機械学習における教師データの一部として使用される。学習時イベント発生情報IL0は、例えば、目的変数である。
【0061】
処理部71は、第2動作OP2において、学習時イベント発生情報IL0と、第1期間情報Itp1に基づく情報と、を教師データとして機械学習モデル88を導出可能である。
【0062】
第1動作OP1においては、第2動作OP2において導出された機械学習モデル88に第1データDA1を入力することで、第1イベントの発生を予測できる。
【0063】
処理部71は、第2動作OP2において、例えば、学習時イベント発生情報IL0に基づいて、第1期間情報Itp1に第1アノテーションを付加する。例えば、教師データは、第1アノテーションが付加された第1期間情報Itp1を含む。
【0064】
例えば、第1期間tp1は、学習時イベントの発生の時刻tL0の前を含む期間である。この期間は、予め定められて良い。第1期間tp1における第1期間情報Itp1に関して、学習時イベントの有無に関する第1アノテーションが付加される。第1アノテーションの付加は、処理部71により行われて良い。データ処理装置70に含まれる処理部71によりアノテーションの付加が行われることで、機械学習が効率的に高速に実施できる。
【0065】
上記のように、処理部71は、取得部72が取得した第1データDA1に基づいて第1動作OP1を実施可能である。上記のように、第1データDA1の少なくとも一部は、第1センサ31から得られる。実施形態において、第1データDA1の一部が、別のセンサ(例えば第3センサ)から得られても良い。
【0066】
図6は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
図6に示すように、第1データDA1の一部は、対象者85の状態を検出可能な第3センサ33から得られても良い。
【0067】
1つの例において、第1センサ31は、対象者85が使用するベッドに設けられた体動センサ41を含む。第3センサ33は、対象者85を撮像する撮像装置42を含む。第2センサ32は、対象者85が使用する排泄装置44、及び、対象者85の排泄を検出可能な排泄センサ45の少なくともいずれかを含む。第1センサ31による検出結果と、第3センサ33により検出結果と、を含む第1データDA1が機械学習モデル88に入力される。これにより、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1が出力される。この場合において、第1イベントは、排泄を含む。第1イベントの発生の時の状態は、例えば、異常状態(急いでいること、転倒及び転落の少なくともいずれか)の予測を含む。
【0068】
別の例において、第1センサ31は、体動センサ41を含む。第3センサ33は、撮像装置42を含む。第2センサ32は、対象者85からの加重を検出可能な加重センサ43を含む。この場合、第1イベントは、離床を含む。第1イベントの発生の時の状態は、例えば、異常状態(急いでいること、転倒及び転落の少なくともいずれか)の予測を含む。
【0069】
例えば、第2動作OP2(機械学習モードの動作)において、第3センサ33から得られる情報が用いられて良い。
【0070】
図6に示すように、例えば、処理部71は、第2動作OP2において、第1センサ31から得られる第1情報I1と、第2センサ32から得られる第2情報I2と、第3センサ33から得られる第3情報I3と、を取得可能である。処理部71は、第2動作OP2において、これらの情報を含む情報を教師データとして、機械学習モデル88を導出可能である。処理部71は、機械学習モデル88に基づいて、第1動作OP1を実施可能である。
【0071】
図7(a)~
図7(c)は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
これらの図の横軸は、時間tmである。
図7(a)の縦軸は、第1センサ31で検出される信号の信号強度IS1である。信号強度IS1は、例えば、第1情報I1に対応する。
図7(b)の縦軸は、第3センサ33で検出される信号(映像信号でも良い)の信号強度IS3である。信号強度IS3は、例えば、第3情報I3に対応する。
図7(c)の縦軸は、第2センサ32で検出される学習時イベントの発生に関する信号の強度IS2である。
【0072】
第1情報I1の量は、第2情報I2の量よりも多い。この例では、第3情報I3の量は、第2情報I2の量よりも多い。
【0073】
図7(c)に示すように、第2情報I2は、第2センサ32で検出される第2イベントの発生に関する第2イベント発生情報IL2を含む。第2イベントは、第1イベントに対応する。第2イベントは、機械学習時におけるイベントである。第2イベントは、時刻tL2に検出される。
【0074】
図7(a)に示すように、第1情報I1は、第1期間情報Itp1を含む。第1期間情報Itp1は、第2イベントの発生(時刻tL2)よりも前を含む第1期間tp1に第1センサ31から得られる情報(第1情報I1の少なくとも一部)を含む。
【0075】
図7(b)に示すように、第3情報I3は、第2期間情報Itp2を含む。第2期間情報Itp2は、第2イベントの発生(時刻tL2)よりも前を含む第2期間tp2に第3センサ33から得られる情報(第3情報I3の少なくとも一部)を含む。
【0076】
処理部71は、第2動作OP2において、第2イベント発生情報IL2と、第1期間情報Itp1に基づく情報と、第2期間情報Itp2に基づく情報と、を教師データとして機械学習モデル88(
図6参照)を導出可能である。処理部71は、機械学習モデル88に基づいて第1動作OP1を実施可能である。
【0077】
処理部71は、第2動作OP2において、第2イベント発生情報IL2に基づいて、第1期間情報Itp1に第1アノテーションを付加し、第2期間情報Itp2に第2アノテーションを付加しても良い。教師データは、例えば、第1アノテーションが付加された第1期間情報Itp1、及び、第2アノテーションが付加された第2期間情報Itp2を含む。
【0078】
第1センサ31から得られる第1情報I1、及び、第3センサ33から得られる第3情報I3が用いられることで、例えば、第1イベント予測情報IP1がより正確に導出できる。第1情報I1及び第3情報I3が用いられることで、例えば、状態予測情報SP1がより正確に導出できる。第1情報I1及び第3情報I3が用いられることで、例えば、状態予測情報SP1の種類が増える。
【0079】
例えば、異なるセンサ(第1センサ31及び第3センサ33)から得られる複数の種類の情報(第1情報I1及び第3情報I3など)が用いられることで、例えば、異常状態をより正確に導出できる。
【0080】
図8(a)~
図8(c)は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を例示する模式図である。
これらの図の横軸は、時間tmである。
図8(a)の縦軸は、第1センサ31で検出される信号の信号強度IS1である。信号強度IS1は、例えば、第1情報I1に対応する。
図8(a)の例において、第1センサ31が体動センサ41を含む。
図8(b)の縦軸は、第3センサ33で検出される信号の信号強度IS3である。信号強度IS3は、例えば、第3情報I3に対応する。
図8(b)の例において、第3センサ33は加重センサ43を含む。
図8(c)の縦軸は、第2センサ32で検出される学習時イベントの発生に関する信号の強度IS2である。
図8(c)の例において、第2センサ32は、排泄装置44を含む。
【0081】
図8(a)~
図8(c)の例において、第1センサ31により、しきい値を超える体動の時間(継続時間td1)が検出される。第3センサ33により、離床から歩き始めるまでの時間が検出できる。第2センサ32により、排出が検出される。この例において、離床から歩き始めるまでの時間がしきい値(通常の値)よりも長い場合、処理部71は、異常状態に関する状態予測情報SP1を出力する。異常状態は、例えば、急いでいる状態、転倒及び転落の少なくともいずれかを含む。
【0082】
上記のように、処理部71は、複数のセンサ(第1センサ31及び第3センサ33)により得られる第1データDA1に基づいて、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1を出力しても良い。
【0083】
図8(a)~
図8(c)の例において、例えば、第2期間tp2は、第1期間tp1以降でも良い。第2期間tp2は、第1期間tp1よりも後でも良い。第1センサ31から情報(第1情報I1の少なくとも一部)が得られる第1期間tp1よりも後の第2期間tp2に第3センサ33から情報(第3情報I3の少なくとも一部)が得られても良い。
【0084】
実施形態において、処理部71は、複数のセンサ(第1センサ31及び第3センサ33)からの情報に基づいてアノテーションを付与しても良い。アノテーションの付与の際に用いられるデータの取得期間(例えば、上記の第1期間tp1及び第2期間tp2)が変更(指定)できても良い。
【0085】
例えば、複数のセンサ(第1センサ31及び第3センサ33)に基づいてイベントが予測される場合に、複数のセンサの一方での予測期間と、複数のセンサの他方での予測期間と、異なる場合がある。異なる期間を指定できことでより正確な予測が可能になる。
【0086】
複数のセンサ(第1センサ31及び第3センサ33)に基づいてイベントが予測される場合に、複数のセンサによる検出における空間的な位置が、互いに異なっても良い。例えば、対象者85の運動(例えば散歩など)の検出と、対象者85の居室の状態(例えば温度及び湿度など)が、複数のセンサにより検出されても良い。この場合、複数のセンサによる検出の場所は、互いに異なる。このような場合において、処理部71は、複数のセンサ(第1センサ31及び第3センサ33)により得られる情報に基づいてアノテーションを付与して良い。アノテーションの付与の際に用いられるデータの検出場所が変更(指定)できても良い。より正確な予測が可能になる。
【0087】
実施形態において、複数のイベントが予測されても良い。例えば、取得部72は、第1データDA1を取得可能である。処理部71は、取得部72が取得した第1データDA1に基づいて第1動作OP1を実施可能でも良い。第1データDA1の少なくとも一部は、対象者85の状態を検出可能な第1センサ31から得られる。処理部71は、第1動作OP1において、第1データDA1が第1データ情報DI1を含む場合に、対象者85に関する第1イベントの発生に関する第1イベント予測情報IP1と、第1イベントの後の第2イベントの発生に関する第2イベント予測情報と、を出力可能でも良い。第1イベントの発生は、対象者85の状態を検出可能な第2センサ32で検出可能である。第2イベントの発生は、対象者85の状態を検出可能な第3センサ33で検出可能である。
【0088】
例えば、第1イベントは、離床を含む。第2イベントは、排泄を含む。この例では、第1センサ31は、体動センサ41である。第1センサ31より得られるデータに基づいて、第1イベントとして離床が予測され、第2イベントとして排泄が予測される。例えば、連鎖する複数のイベントが予測されても良い。
【0089】
複数のイベントに関して、処理部71は、アノテーションを付与しても良い。例えば、第2センサ32で排泄が検知される場合に、第1センサ31から得られる情報にアノテーションが付与され、さらに、第3センサ33から得られる情報にアノテーションが付与されても良い。例えば、その結果に基づいて、状態予測がより適切に行われる。
【0090】
例えば、第2センサ32の検出結果に基づいて、複数のセンサ(第1センサ31及び第3センサ33)の検出結果にアノテーションが付与される。例えば、大きい体動の継続時間がしきい値(通常の値)よりも長い場合も、異常状態に関する状態予測情報SP1が出力される。
【0091】
例えば、第1センサ31は、対象者85が使用するベッド86に設けられた体動センサ41を含む。第2センサ32は、対象者85からの加重を検出可能な加重センサ43を含む。第3センサ33は、対象者85が使用する排泄装置44、及び、対象者85の排泄を検出可能な排泄センサ45の少なくともいずれかを含む。
【0092】
図9(a)~
図9(d)は、第1実施形態に係るデータ処理装置で用いられるセンサを例示する模式図である。
【0093】
図9(a)に示すように、データ処理装置70で用いられるセンサは、水分センサ46を含んで良い。水分センサ46は、対象者85が摂取する水分を検出可能である。水分センサ46は、例えば、対象者85が使用する飲料容器などに設けられて良い。水分センサ46は、例えば、重量、または液面の高さなどを検出し、その結果に基づいて対象者85が摂取する水分の量を検出可能でよい。水分センサ46は、例えば、対象者85が摂取する水分を管理する装置で良い。
【0094】
図9(b)に示すように、データ処理装置70で用いられるセンサは、飲食センサ47を含んで良い。飲食センサ47は、対象者85の飲食を検出可能である。飲食センサ47は、例えば、対象者85が摂取する食事の量(重さ)を検出可能でよい。飲食センサ47は、例えば、重さの計測器を含んで良い。飲食センサ47は、例えば、撮像素子47aを含んでも良い。撮像素子47aによる像により、食事の量が検出されても良い。
【0095】
図9(c)に示すように、データ処理装置70で用いられるセンサは、姿勢センサ48を含んで良い。姿勢センサ48は、対象者85の姿勢を検出可能である。姿勢センサ48は、例えば、対象者85による加重を検出しても良い。姿勢センサ48は、例えば、対象者85の姿勢を光学的に検出可能でも良い。この例では、姿勢センサ48は、車椅子86Aに設けられる。姿勢センサ48は、任意の場所に設けられて良い。
【0096】
図9(d)に示すように、データ処理装置70で用いられるセンサは、嚥下センサ49を含んで良い。嚥下センサ49は、対象者85の嚥下の状態を検出可能である。嚥下センサ49は、例えば、対象者85の嚥下の際の音を検出可能で良い。音の検出結果に基づいて、嚥下の状態が検出される。検出された音が通常とは異なる場合に、異常な嚥下を判定できる。嚥下センサ49は、対象者85の異常な嚥下を検出可能である。嚥下センサ49は、例えば、対象者85の頸部などに取り付けられて良い。嚥下センサ49において、嚥下の状態は、任意の方法により検出されて良い。
【0097】
このように、データ処理装置70で用いられるセンサは、例えば、体動センサ41、撮像装置42、加重センサ43、排泄装置44、排泄センサ45、水分センサ46、飲食センサ47、姿勢センサ48、及び、嚥下センサ49の少なくともいずれかを含んで良い。
【0098】
1つの例において、第1イベントは、水分摂取、体動及び排泄の少なくともいずれかを含む。第1イベントの発生時の対象者85の予測される状態は、失禁の予測を含む。状態予測情報SP1は、通常と異なる第1イベント(水分摂取、体動及び排泄の少なくともいずれか)の予測を含む。例えば、状態予測情報SP1は、通常とは異なる水分摂取、通常とは異なる体動、及び、通常とは異なる排泄の少なくともいずれかに関する情報を含んで良い。この例において、第1センサ31は、対象者85が使用するベッド86に設けられた体動センサ41、及び、対象者85の水分摂取を検出可能な水分センサ46の少なくともいずれかを含む。例えば、第2センサ32は、対象者85が使用する排泄装置44、及び、対象者85の排泄を検出可能な排泄センサ45の少なくともいずれかを含む。
【0099】
別の例において、第1イベントは、飲食、体動、及び、姿勢の変化の少なくともいずれかを含む。例えば、第1イベントの発生時の対象者85の予測される状態は、誤嚥の予測を含む。状態予測情報SP1は、通常と異なる第1イベント(飲食、体動、及び、姿勢の変化の少なくともいずれか)の予測を含む。この例において、第1センサ31は、対象者85が使用するベッドに設けられた体動センサ41、及び、対象者85の飲食を検出可能な飲食センサ47、及び、対象者85の獅子絵を検出可能な姿勢センサ48、の少なくともいずれかを含む。第2センサ32は、対象者85の異常な嚥下を検出可能な嚥下センサ49を含む。
【0100】
図9(a)~
図9(d)に例示した各種のセンサが用いられる例においても、
図3~
図8に関して説明した各種の処理が適用できる。
【0101】
図10は、第1実施形態に係るデータ処理装置を例示する模式図である。
図10に示すように、データ処理装置70は、例えば、処理部71、取得部72及び記憶部73を含む。処理部71は、例えば電気回路である。記憶部73は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)の少なくともいずれかを含んでも良い。記憶部73として、任意の記憶装置が用いられても良い。
【0102】
データ処理装置70は、表示部79b及び入力部79cなどを含んでも良い。表示部79bは、各種のディスプレイを含んで良い。入力部79cは、例えば、操作機能を有する装置(例えばキーボート、マウス、タッチ式入力パネル、または音声認識入力装置など)を含む。
【0103】
実施形態は、プログラムを含んでも良い。プログラムは、コンピュータ(処理部71)に、上記の動作を実施させる。実施形態は、上記のプログラムが記憶された記憶媒体を含んでも良い。
【0104】
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態に係るデータ処理方法を例示するフローチャートである。
図11に示すように、実施形態に係るデータ処理方法は、処理部71に第1データDA1を入手させる(ステップS110)。データ処理方法は、処理部71に第1データDA1に基づいて第1動作OP1を実施させる。第1データDA1の少なくとも一部は、対象者85の状態を検出可能な第1センサ31から得られる。
【0105】
処理部71は、第1動作OP1において、第1データDA1が第1データ情報DI1を含む場合に、第1イベント予測情報IP1及び状態予測情報SP1を出力可能である(ステップS120)。第1イベント予測情報IP1は、対象者85に関する第1イベントの発生に関する。状態予測情報SP1は、第1イベントの発生の時の対象者85の予測される状態に関する。第1イベントの発生は、対象者85の状態を検出可能な第2センサ32で検出可能である。第1イベントの発生の時の対象者85の予測される状態は、第2センサ32で検出されない。実施形態に係るデータ処理方法は、第1実施形態に関して説明した第1動作OP1を実施可能で良い。実施形態に係るデータ処理方法は、第1実施形態に関して説明した第2動作OP2を実施可能で良い。
【0106】
実施形態は、以下の構成を含んでも良い。
(構成1)
第1データを取得可能な取得部と、
前記取得部が取得した前記第1データに基づいて第1動作を実施可能な処理部と、
を備え、
前記第1データの少なくとも一部は、対象者の状態を検出可能な第1センサから得られ、
前記処理部は、前記第1動作において、前記第1データが第1データ情報を含む場合に、前記対象者に関する第1イベントの発生に関する第1イベント予測情報と、前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される状態に関する状態予測情報と、を出力可能であり、
前記第1イベントの前記発生は、前記対象者の前記状態を検出可能な第2センサで検出可能であり、
前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される前記状態は、前記第2センサで検出されない、データ処理装置。
【0107】
(構成2)
前記第1イベントは、離床及び排泄の少なくともいずれかを含み、
前記第1イベントの前記発生時の前記対象者の予測される前記状態は、転倒及び転落の少なくともいずれかの予測を含む、構成1に記載のデータ処理装置。
【0108】
(構成3)
前記状態予測情報は、前記対象者が前記第1イベントを急いで行うことの予測を含む、構成2に記載のデータ処理装置。
【0109】
(構成4)
前記第1センサは、前記対象者が使用するベッドに設けられた体動センサ、及び、前記対象者を撮像する撮像装置の少なくともいずれかを含み、
前記第2センサは、前記対象者が使用する排泄装置、及び、前記対象者の排泄を検出可能な排泄センサの少なくともいずれかを含む、構成2または3に記載のデータ処理装置。
【0110】
(構成5)
前記第1センサは、前記対象者が使用するベッドに設けられた体動センサ、及び、前記対象者を撮像する撮像装置の少なくともいずれかを含み、
前記第2センサは、前記対象者からの加重を検出可能な加重センサを含む、構成2または3に記載のデータ処理装置。
【0111】
(構成6)
前記第1イベントは、水分摂取、体動及び排泄の少なくともいずれかを含み、
前記第1イベントの前記発生時の前記対象者の予測される前記状態は、失禁の予測を含む、構成1に記載のデータ処理装置。
【0112】
(構成7)
前記第1イベントは、水分摂取、体動及び排泄の少なくともいずれかを含み、
前記状態予測情報は、通常と異なる前記第1イベントの予測を含む、構成6に記載のデータ処理装置。
【0113】
(構成8)
前記第1センサは、前記対象者が使用するベッドに設けられた体動センサ、及び、前記対象者の水分摂取を検出可能な水分センサの少なくともいずれかを含み、
前記第2センサは、前記対象者が使用する排泄装置、及び、前記対象者の排泄を検出可能な排泄センサの少なくともいずれかを含む、構成6または7に記載のデータ処理装置。
【0114】
(構成9)
前記第1イベントは、飲食、体動、及び、姿勢の変化の少なくともいずれかを含み、
前記第1イベントの前記発生時の前記対象者の予測される前記状態は、誤嚥の予測を含む、構成1に記載のデータ処理装置。
【0115】
(構成10)
前記状態予測情報は、通常と異なる前記第1イベントの予測を含む、構成9に記載のデータ処理装置。
【0116】
(構成11)
前記第1センサは、前記対象者が使用するベッドに設けられた体動センサ、及び、前記対象者の飲食を検出可能な飲食センサ、前記対象者の姿勢を検出可能な姿勢センサ、の少なくともいずれかを含み、
前記第2センサは、前記対象者の異常な嚥下を検出可能な嚥下センサを含む、構成9または10に記載のデータ処理装置。
【0117】
(構成12)
前記第1データ情報は、
前記対象者の体動に対応する信号強度が第1しきい値を超える状態、
前記信号強度が前記第1しきい値を超える前記状態の頻度、
前記信号強度が前記第1しきい値を超える前記状態の発生時刻、及び、
前記信号強度が前記第1しきい値を超える前記状態の継続時間、
の少なくともいずれかを含む、構成2~11のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
【0118】
(構成13)
前記処理部は、第2動作をさらに実施可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、前記第1センサから得られる第1情報と、前記第2センサから得られる第2情報と、を取得可能であり、
前記第1情報の量は、前記第2情報の量よりも多く、
前記第2情報は、前記第2センサで検出される学習時イベントの発生に関する学習時イベント発生情報を含み、前記学習時イベントは、前記第1イベントに対応し、
前記第1情報は、前記学習時イベントの前記発生よりも前を含む第1期間に前記第1センサから得られる第1期間情報を含み、
前記処理部は、前記第2動作において、前記学習時イベント発生情報と、前記第1期間情報に基づく情報と、を教師データとして機械学習モデルを導出可能であり、
前記処理部は、前記機械学習モデルに基づいて前記第1動作を実施可能である、構成1~12のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
【0119】
(構成14)
前記処理部は、前記第2動作において、
前記学習時イベント発生情報に基づいて、前記第1期間情報に第1アノテーションを付加し、
前記教師データは、前記第1アノテーションが付加された前記第1期間情報を含む、構成13に記載のデータ処理装置。
【0120】
(構成15)
前記第1データの一部は、前記対象者の前記状態を検出可能な第3センサから得られ、
前記第1センサは、前記対象者が使用するベッドに設けられた体動センサを含み、
前記第3センサは、前記対象者を撮像する撮像装置を含み、
前記第2センサは、前記対象者が使用する排泄装置、及び、前記対象者の排泄を検出可能な排泄センサの少なくともいずれかを含み、
前記第1イベントは、排泄を含み、
前記第1イベントの前記発生の時の前記状態は、転倒及び転落の少なくともいずれかの予測を含む、構成1に記載のデータ処理装置。
【0121】
(構成16)
前記第1データの一部は、前記対象者の前記状態を検出可能な第3センサから得られ、
前記第1センサは、前記対象者が使用するベッドに設けられた体動センサを含み、
前記第3センサは、前記対象者を撮像する撮像装置を含み、
前記第2センサは、前記対象者からの加重を検出可能な加重センサを含み、
前記第1イベントは、離床を含み、
前記第1イベントの前記発生の時の前記状態は、転倒及び転落の少なくともいずれかの予測を含む、構成1に記載のデータ処理装置。
【0122】
(構成17)
前記処理部は、第2動作をさらに実施可能であり、
前記処理部は、前記第2動作において、前記第1センサから得られる第1情報と、前記第2センサから得られる第2情報と、前記第3センサから得られる第3情報と、を取得可能であり、
前記第1情報の量は、前記第2情報の量よりも多く、
前記第2情報は、前記第2センサで検出される第2イベントの発生に関する第2イベント発生情報を含み、前記第2イベントは、前記第1イベントに対応し、
前記第1情報は、前記第2イベントの前記発生よりも前を含む第1期間に前記第1センサから得られる第1期間情報を含み、
前記第3情報は、前記第2イベントの前記発生よりも前を含む第2期間に前記第3センサから得られる第2期間情報を含み、
前記処理部は、前記第2動作において、前記第2イベント発生情報と、前記第1期間情報に基づく情報と、前記第2期間情報に基づく情報と、を教師データとして機械学習モデルを導出可能であり、
前記処理部は、前記機械学習モデルに基づいて前記第1動作を実施可能である、構成15または16に記載のデータ処理装置。
【0123】
(構成18)
前記処理部は、前記第2動作において、
前記第2イベント発生情報に基づいて、前記第1期間情報に第1アノテーションを付加し、前記第2期間情報に第2アノテーションを付加し、
前記教師データは、前記第1アノテーションが付加された前記第1期間情報、及び、前記第2アノテーションが付加された前記第2期間情報を含む、構成17に記載のデータ処理装置。
【0124】
(構成19)
第1データを取得可能な取得部と、
前記取得部が取得した前記第1データに基づいて第1動作を実施可能な処理部と、
を備え、
前記第1データの少なくとも一部は、対象者の状態を検出可能な第1センサから得られ、
前記処理部は、前記第1動作において、前記第1データが第1データ情報を含む場合に、前記対象者に関する第1イベントの発生に関する第1イベント予測情報と、前記第1イベントの後の第2イベントの発生に関する第2イベント予測情報と、を出力可能であり、
前記第1イベントの前記発生は、前記対象者の前記状態を検出可能な第2センサで検出可能であり、
前記第2イベントの前記発生は、前記対象者の前記状態を検出可能な第3センサで検出可能である、データ処理装置。
【0125】
(構成20)
前記第1イベントは、離床を含み、
前記第2イベントは、排泄を含む、構成19に記載のデータ処理装置。
【0126】
(構成21)
前記第1センサは、前記対象者が使用するベッドに設けられた体動センサを含み、
前記第2センサは、前記対象者からの加重を検出可能な加重センサを含み、
前記第3センサは、前記対象者が使用する排泄装置、及び、前記対象者の排泄を検出可能な排泄センサの少なくともいずれかを含む、構成19または20に記載のデータ処理装置。
【0127】
(構成22)
構成1に記載のデータ処理装置と、
前記第1センサと、
端末装置と、
を備え、
前記端末装置は、出力部を含み、
前記出力部は、前記第1イベント予測情報及び前記状態予測情報を出力可能である介護支援システム。
【0128】
(構成23)
処理部に第1データを入手させ、
前記処理部に前記第1データに基づいて第1動作を実施させ、
前記第1データの少なくとも一部は、対象者の状態を検出可能な第1センサから得られ、
前記処理部は、前記第1動作において、前記第1データが第1データ情報を含む場合に、前記対象者に関する第1イベントの発生に関する第1イベント予測情報と、前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される状態に関する状態予測情報と、を出力可能であり、
前記第1イベントの前記発生は、前記対象者の前記状態を検出可能な第2センサで検出可能であり、
前記第1イベントの前記発生の時の前記対象者の予測される前記状態は、前記第2センサで検出されない、データ処理方法。
【0129】
実施形態によれば、より適切な処理が可能なデータ処理装置、介護支援システム、及び、データ処理方法を提供できる。
【0130】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、データ処理装置に含まれる、処理部及び取得部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0131】
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0132】
その他、本発明の実施の形態として上述したデータ処理装置、介護支援システム、及び、データ処理方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのデータ処理装置、介護支援システム、及び、データ処理方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0133】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0134】
31~33…第1~第3センサ、 41…体動センサ、 42…撮像装置、 43…加重センサ、 44…排泄装置、 45…排泄センサ、 46…水分センサ、 47…飲食センサ、 47a…撮像素子、 48…姿勢センサ、 49…嚥下センサ、 70…データ処理装置、 71…処理部、 72…取得部、 73…記憶部、 75…通信部、 76…記憶部、 79b…表示部、 79c…入力部、 81…端末装置、 82…出力部、 85…対象者、 86…ベッド、 88…機械学習モデル、 110…介護支援システム、 DA1…第1データ、 DI1…第1データ情報、 I1~I3…第1~第3情報、 IL0…学習時イベント発生情報、 IL2…第2イベント発生情報、 IP1…第1イベント予測情報、 IS1…信号強度、 IS2…強度、 IS3…信号強度、 Itp1、Itp2…第1、第2期間情報、 O01…出力情報、 OP1、OP2…第1、第2動作、 SP1…状態予測情報、 SS1…信号強度、 SS2…強度、 SS3…信号強度、 SV1…第1しきい値、 tL0…時刻、 tL2…時刻、 tc1…頻度、 ti1…状態、 tm…時間、 tm1…発生時刻、 tm2…時刻、 td1…継続時間、 tp1、tp2…第1、第2期間