(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011340
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】検出装置、学習装置、検出方法、学習方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20240118BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113263
(22)【出願日】2022-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】吉田 泰介
(72)【発明者】
【氏名】友岡 靖夫
(72)【発明者】
【氏名】中村 絢子
(72)【発明者】
【氏名】安藤 泰輔
(72)【発明者】
【氏名】木村 仁
(72)【発明者】
【氏名】長濱 卓範
(72)【発明者】
【氏名】笹尾 幸平
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 亮彦
(72)【発明者】
【氏名】花房 直人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】 欠陥を有する可能性がある、自動車の部品を検出できる検出装置などを提供する。
【解決手段】 本開示の一態様に係る検出装置10は、自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る記録受取部110と、前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する頻度情報抽出部120と、部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する欠陥推定部130と、前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出する要注意部品検出部140と、検出された前記要注意部品の情報を出力する出力部150と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る記録受取手段と、
前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する頻度情報抽出手段と、
部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する欠陥推定手段と、
前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出する要注意部品検出手段と、
検出された前記要注意部品の情報を出力する出力手段と、
を備える検出装置。
【請求項2】
前記頻度情報抽出手段は、前記頻度の情報として、前記部品の種類ごとに前記不具合の頻度の推移の情報を抽出し、
前記欠陥推定モデルは、前記部品の不具合の頻度の情報としての前記部品の不具合の頻度の推移の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習され、
前記欠陥推定手段は、前記欠陥推定モデルを使用して、抽出された前記不具合の頻度の推移の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の前記欠陥可能性を推定する
請求項1に記載の検出装置。
【請求項3】
部品の不具合の頻度と当該部品のカテゴリとから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように学習されたリコール判定モデルを使用して、抽出された前記不具合の頻度の情報と前記部品のカテゴリとから、前記部品がリコールの対象となる可能性であるリコール可能性を判定するリコール判定手段と、
前記リコール可能性がリコール候補基準を満たす前記部品であるリコール候補部品を検出する候補抽出手段と、
をさらに備え、
前記出力手段は、検出された前記リコール候補部品の情報をさらに出力する
請求項1又は2に記載の検出装置。
【請求項4】
前記リコール判定モデルは、さらに前記部品の不具合の種類から、前記部品がリコールの対象となる前記可能性を判定するように学習され、
前記リコール判定手段は、前記部品の抽出された前記不具合の頻度の情報と前記部品のカテゴリと前記不具合記録に含まれる前記部品の前記不具合の種類とから、前記リコール可能性を判定する
請求項3に記載の検出装置。
【請求項5】
事業者の顧客の自動車の車種の情報と、車種ごとの使用されている部品の情報と、前記要注意部品の情報とから、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の個数を算出する個数算出手段と、
前記要注意部品の前記不具合の頻度の情報と、算出された前記要注意部品の前記個数とから、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の所定期間ごとの不具合の件数を推定する不具合数推定手段と、
をさらに備え、
前記出力手段は、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の情報と、当該要注意部品の前記所定期間ごとの前記不具合の件数と、をさらに出力する
請求項1又は2に記載の検出装置。
【請求項6】
自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、当該不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取る欠陥学習用情報受取手段と、
欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する欠陥学習手段と、
を備える学習装置。
【請求項7】
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録と、前記部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった前記部品の情報と、を含むリコール学習用情報を受け取るリコール学習用情報受取手段と、
リコール判定モデルが部品の不具合の頻度と当該部品のカテゴリとから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように、前記リコール学習用情報を使用して前記リコール判定モデルを学習するリコール学習手段と、
を備える学習装置。
【請求項8】
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取り、
前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出し、
部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定し、
前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出し、
検出された前記要注意部品の情報を出力する、
検出方法。
【請求項9】
自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、当該不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取り、
欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する、
学習方法。
【請求項10】
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る記録受取処理と、
前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する頻度情報抽出処理と、
部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する欠陥推定処理と、
前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出する要注意部品検出処理と、
検出された前記要注意部品の情報を出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、欠陥等がある可能性がある部品を検出する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の安全のためには、点検と整備が重要である。自動車の点検及び整備を効率化するための技術が以下の文献によって開示されている。
【0003】
特許文献1に記載されている車両点検整備支援システムは、整備履歴データから整備計画データを生成し、整備履歴データから交換が必要な部品を割り出して発注処理を行い、車両の整備点検データの入力を受け付けて記録し、整備記録簿を出力する。
【0004】
特許文献2に記載されている方法は、車両整備記録に記録された車両の台数と車両の各々の経年年数または使用量とに基づいて、修理作業、車両コンポーネント故障の件数又はリソース値を予測する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007-326563号公報
【特許文献2】特表2020-535573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
欠陥を有する部品を見つけることができれば、自動車の安全につながる。
【0007】
特許文献1及び特許文献2の技術では、交換が必要な部品の割り出し、又は、部品の故障の件数の予測は可能である。しかし、特許文献1及び特許文献2の技術では、部品が欠陥を有するか否かに関する情報を得ることはできない。
【0008】
本開示の目的の1つは、欠陥を有する可能性がある、自動車の部品を検出できる検出装置などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る検出装置は、自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る記録受取手段と、前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する頻度情報抽出手段と、部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する欠陥推定手段と、前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出する要注意部品検出手段と、検出された前記要注意部品の情報を出力する出力手段と、を備える。
【0010】
本開示の一態様に係る学習装置は、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、当該不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取る欠陥学習用情報受取手段と、欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する欠陥学習手段と、を備える。
【0011】
本開示の一態様に係る学習装置は、自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録と、前記部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった前記部品の情報と、を含むリコール学習用情報を受け取るリコール学習用情報受取手段と、リコール判定モデルが部品の不具合の頻度と当該部品のカテゴリとから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように、前記リコール学習用情報を使用して前記リコール判定モデルを学習するリコール学習手段と、を備える。
【0012】
本開示の一態様に係る検出方法は、自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取り、
前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出し、部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定し、前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出し、検出された前記要注意部品の情報を出力する。
【0013】
本開示の一態様に係る学習方法は、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、当該不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取り、欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する。
【0014】
本開示の一態様に係るプログラムは、自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る記録受取処理と、前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する頻度情報抽出処理と、部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する欠陥推定処理と、前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出する要注意部品検出処理と、検出された前記要注意部品の情報を出力する出力処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本開示には、欠陥を有する可能性がある、自動車の部品を検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本開示の第1の実施形態に係る検出装置の構成の例を表すブロック図である。
【
図2】
図2は、本開示の第1の実施形態に係る検出装置の動作の例を表すフローチャートである。
【
図3】
図3は、本開示の第2の実施形態に係る学習装置の構成の例を表すブロック図である。
【
図4】
図4は、本開示の第2の実施形態に係る学習装置の動作の例を表すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本開示の第3の実施形態に係る学習装置の構成の例を表すブロック図である。
【
図6】
図6は、本開示の第3の実施形態に係る学習装置の動作の例を表すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本開示の第4の実施形態に係る検出システムの構成の例を表すブロック図である。
【
図8】
図8は、本開示の第4の実施形態に係る欠陥学習装置の構成の例を表すブロック図である。
【
図9】
図9は、本開示の第4の実施形態に係るリコール学習装置の構成の例を表すブロック図である。
【
図10】
図10は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置の構成の例を表すブロック図である。
【
図11】
図11は、本開示の第4の実施形態に係る第1の学習装置(すなわち欠陥学習装置)の動作の例を表すフローチャートである。
【
図12】
図12は、本開示の第4の実施形態に係る第2の学習装置(すなわちリコール学習装置)の動作の例を表すフローチャートである。
【
図13】
図13は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置の動作の例を表すフローチャートである。
【
図14】
図14は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置の欠陥推定処理の動作の例を表すフローチャートである。
【
図15】
図15は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置のリコール判定処理の動作の例を表すフローチャートである。
【
図16】
図16は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置の不具合数推定処理の動作の例を表すフローチャートである。
【
図17】
図17は、本開示の実施形態に係る検出装置及び学習装置を実現することができる、コンピュータのハードウェア構成の一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、本開示の実施形態について図面を使用して詳細に説明する。
【0018】
<第1の実施形態>
本開示の第1の実施形態について、図面を使用して詳細に説明する。
【0019】
<構成>
まず、本開示の第1の実施形態に係る検出装置の構成について説明する。
【0020】
図1は、本開示の第1の実施形態に係る検出装置の構成の例を表すブロック図である。
図1に示す例では、検出装置10は、記録受取部110と、頻度情報抽出部120と、欠陥推定部130と、要注意部品検出部140と、出力部150と、を備える。記録受取部110は、自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る。頻度情報抽出部120は、前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する。欠陥推定部130は、欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する。欠陥推定モデルは、部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習されている。要注意部品検出部140は、前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出する。出力部150は、検出された前記要注意部品の情報を出力する。
【0021】
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録は、例えば、複数の自動車の、部品の不具合が生じた自動車の個体を識別する情報(例えば車体番号)と、不具合が生じた部品(例えば交換された部品)の情報との組み合わせを含む、自動車の整備の記録である。自動車の整備の記録は、同一の自動車について複数回の整備の記録を含んでいてよい。自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録は、例えば、複数の自動車の、点検の対象である自動車の個体を識別する情報と、点検によって異常又は故障等の不具合が見つかった部品の情報との組み合わせを含む、自動車の点検の記録であってもよい。点検の記録は、同一の自動車について、複数回の点検の記録を含んでいてよい。不具合記録は、自動車の整備の記録と自動車の点検の記録とを含んでいてよい。
【0022】
交換された部品の情報は、交換の日時と、交換された部品の品種の情報とを含む。部品の品種は、例えば、型番等によって識別される、部品の種類である。
【0023】
不具合の頻度の情報は、例えば、部品の種類を特定する情報と関連づけられた、その部品の交換の間隔を表す情報である。部品の交換の間隔を表す情報は、例えば、部品の交換の間隔の統計情報(例えば、平均値、中央値、中間値、最頻値のいずれか)である。不具合の頻度の情報は、部品の種類を特定する情報を含んでいてよい。
【0024】
欠陥推定モデルは、機械学習による学習によって得られた推定器である。欠陥推定モデルは、例えば、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、不具合記録に不具合の情報が含まれる部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を使用して、部品の不具合の頻度の情報から部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習される。推定器は、例えば、プロセッサを推定器として動作させるプログラムを実行するプロセッサと、そのプログラムに与えられるパラメータとの組み合わせによって実現される。欠陥推定モデルの学習に使用される機械学習の方法は、既存の様々な機械学習の方法のいずれかである。
【0025】
欠陥推定モデルは、部品が欠陥を有する可能性として、例えば、下限値(例えば0)以上、上限値(例えば1)以下の値を出力する。上限値及び下限値はこれらの値に限られない。欠陥基準は、例えば、部品が欠陥を有する可能性が示す値が、所定の閾値よりも大きいことである。
【0026】
出力部150は、検出された要注意部品の情報として、例えば、部品の型番等の、部品の品種を特定できる情報(以下、識別情報とも表記)を出力する。検出された要注意部品の情報は、部品が欠陥を有する可能性を含んでいてもよい。
【0027】
<動作>
次に、本開示の第1の実施形態に係る検出装置の動作について説明する。
【0028】
図2は、本開示の第1の実施形態に係る検出装置10の動作の例を表すフローチャートである。
図2に示す例では、まず、記録受取部110が、自動車の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る(ステップS11)。次に、頻度情報抽出部120が、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する(ステップS12)。次に、欠陥推定部130が、欠陥推江地モデルを用いて、不具合記録に不具合の情報が含まれる部品の欠陥可能性を推定する(ステップS13)。要注意部品検出部140は、欠陥可能性が欠陥基準を満たす要注意部品を検出する(ステップS14)。そして、出力部150が、検出された要注意部品の情報を出力する(ステップS15)。
【0029】
<効果>
以上で説明した本実施形態には、欠陥を有する可能性がある、自動車の部品を検出できるという効果がある。その理由は、欠陥推定部130が、上述のように機械学習によって得られた欠陥推定モデルを使用して、部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定するからである。そして、要注意部品検出部140が、推定された欠陥可能性が欠陥基準を満たす部品である要注意部品を検出するからである。
【0030】
<第2の実施形態>
次に、本開示の第2の実施形態について説明する。
【0031】
<構成>
まず、本開示の第2の実施形態に係る学習装置の構成について説明する。
【0032】
図3は、本開示の第2の実施形態に係る学習装置の構成の例を表すブロック図である。
図3に示す例では、本開示の第2の実施形態に係る学習装置である欠陥学習装置20は、欠陥学習用情報受取部210と、欠陥学習部220と、を備える。欠陥学習用情報受取部210は、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、当該不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取る。
欠陥学習部220は、欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥学習用データを使用して前記欠陥推定モデルを学習する。
【0033】
本実施形態の欠陥学習用情報に含まれる不具合記録は、第1の実施形態の不具合記録と同様の形式の情報である。ただし、本実施形態の欠陥学習用情報に含まれる不具合記録は、第1の実施形態の記録受取部110によって受け取られる不具合記録とは別に記録された不具合記録であってよい。部品の欠陥の有無の情報は、欠陥が存在することが判明した部品の種類の情報である。
【0034】
上述のように、欠陥推定モデルは、機械学習による学習によって得られた推定器である。欠陥学習用情報受取部210は、欠陥学習用情報を使用して、欠陥推定モデルが、部品の不具合の頻度の情報から部品が欠陥を有する可能性を推定するように、欠陥推定モデルを学習する。上述のように、欠陥学習用情報は、例えば、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、不具合記録に不具合の情報が含まれる部品の欠陥の有無の情報と、を含む情報である。上述のように、推定器は、例えば、プロセッサを推定器として動作させるプログラムを実行するプロセッサと、そのプログラムに与えられるパラメータとの組み合わせによって実現される。欠陥推定モデルの学習に使用される機械学習の方法は、既存の様々な機械学習の方法のいずれかである。
【0035】
<動作>
次に、本開示の第2の実施形態に係る学習装置の動作について説明する。
【0036】
図4は、本開示の第2の実施形態に係る学習装置の動作の例を表すフローチャートである。上述のように、本開示の第2の実施形態に係る学習装置は、欠陥学習装置20である。
図4に示す例では、まず、欠陥学習用情報受取部210が、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、不具合記録に不具合の情報が含まれる部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取る(ステップS21)。次に、欠陥学習部220が、欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から部品が欠陥を有する可能性を推定するように、欠陥推定モデルを、欠陥学習用情報を用いて学習する(ステップS22)。
【0037】
<効果>
本実施形態には、第1の実施形態と同じ効果がある。その理由は、欠陥学習部220が、部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する欠陥推定モデルを学習するからである。
【0038】
<第3の実施形態>
次に、本開示の第3の実施形態について、図面を使用して詳細に説明する。
【0039】
<構成>
図5は、本開示の第3の実施形態に係る学習装置の構成を表すブロック図である。
図6に示す例では、本開示の第3の実施形態に係る学習装置であるリコール学習装置30は、リコール学習用情報受取部310と、リコール学習部320と、を備える。リコール学習用情報受取部310は、自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録と、前記部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった部品の情報と、を含むリコール学習用情報を受け取る。リコール学習部320は、リコール判定モデルが部品のカテゴリと当該部品の不具合の頻度とから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように、前記リコール学習用情報を使用して前記リコール判定モデルを学習する。
【0040】
本実施形態のリコール学習用情報に含まれる不具合記録は、第1の実施形態の不具合記録と同様の形式の情報である。ただし、本実施形態のリコール学習用情報に含まれる不具合記録は、第1の実施形態の記録受取部110によって受け取られる不具合記録とは別に記録された不具合記録であってよい。
【0041】
リコールの対象になった部品の情報は、少なくとも、不具合記録に不具合の情報が記録されている部品がリコールの対象になったか否かを表す情報を含む。
【0042】
部品のカテゴリは、例えば、複数の部品によって構成される複合部品とその複合部品に含まれる部品とを含むグループであってもよい。本実施形態の説明では、複数の部品によって構成される複合部品とは、例えば、エンジン、ブレーキ、アクセル、エアバッグ、トランスミッション、ワイパー、ドア、シート、エアーコンディショナー、ライト、又は、ウィンカー等である。部品のカテゴリは、例えば、同じ役割を持つ、部品の種類のグループであってもよい。この場合、部品のカテゴリは、同じ役割を持つ上述の複合部品のグループと、複合部品に含まれる部品のうち同じ役割を持つ部品のグループと、を含んでいてよい。部品が故障した場合に生じうる事故の重大性は、部品のカテゴリによって大きく異なる。部品のカテゴリによっては、不具合が生じた回数が少ない場合であっても、部品がリコールの対象になりうる。部品のカテゴリを使用することによって、リコール判定モデルによる部品がリコールの対象になる可能性の判定の精度が向上し得る。
【0043】
リコール判定モデルは、機械学習による学習によって得られた判定器である。リコール判定モデルは、例えば、リコール学習用情報を使用して、部品の不具合の頻度の情報から部品がリコールの対象になる可能性を推定するように学習される。リコール学習用情報は、上述のように、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、不具合記録に不具合の情報が含まれる部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった部品の情報と、を含む。判定器は、例えば、プロセッサを判定器として動作させるプログラムを実行するプロセッサと、そのプログラムに与えられるパラメータとの組み合わせによって実現される。リコール判定モデルの学習に使用される機械学習の方法は、既存の様々な機械学習の方法のいずれかである。
【0044】
リコール判定モデルは、部品がリコールの対象になる可能性として、例えば、下限値(例えば0)以上、上限値(例えば1)以下の値を出力する。上限値及び下限値はこれらの値に限られない。
【0045】
<動作>
次に、本開示の第3の実施形態に係る学習装置の動作について説明する。
【0046】
図6は、本開示の第3の実施形態に係る学習装置の動作の例を表すフローチャートである。
図6に示す例では、本開示の第3の実施形態に係る学習装置であるリコール学習装置30は、まず、ステップS31の動作を行う。
【0047】
リコール学習用情報受取部310は、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった部品の情報とを含むリコール学習用情報を受け取る(ステップS31)。次に、リコール学習部320が、リコール対象モデルが部品の不具合の頻度の情報と部品のカテゴリとから部品がリコールの対象になる可能性を判定するように、リコール判定モデルを、リコール学習用情報を用いて学習する(ステップS32)。
【0048】
<効果>
本実施形態には、欠陥を有する可能性(特に、リコールの対象になりうる欠陥を有する可能性)がある、自動車の部品を検出できるという効果がある。その理由は、リコール学習部320が、リコール対象モデルが部品の不具合の頻度の情報と部品のカテゴリとから部品がリコールの対象になる可能性を判定するように、リコール判定モデルを、リコール学習用情報を用いて学習するからである。リコールの対象になる可能性がある部品は、リコールの対象になりうる欠陥を有する可能性がある。リコール判定モデルによって、欠陥を有する可能性(特に、リコールの対象になりうる欠陥を有する可能性)がある、自動車の部品を検出できる。
【0049】
<第4の実施形態>
次に、本開示の第4の実施形態について、図面を使用して詳細に説明する。
【0050】
<構成>
まず、本開示の第4の実施形態に係る検出システムの構成について説明する。
【0051】
図7は、本開示の第4の実施形態に係る検出システムの構成の例を表すブロック図である。
図7に示す例では、本実施形態の検出システム1は、検出装置100と、欠陥学習装置200と、リコール学習装置300とを含む。検出装置100は、欠陥学習装置200及びリコール学習装置300の各々と通信可能に接続されている。
【0052】
<欠陥学習装置200>
まず、本実施形態の欠陥学習装置200について説明する。
【0053】
図8は、本開示の第4の実施形態に係る欠陥学習装置200の構成の例を表すブロック図である。
図8に示す例では、本実施形態の欠陥学習装置200は、欠陥学習用情報受取部210と、欠陥学習部220と、欠陥推定モデル出力部230とを含む。
【0054】
<欠陥学習用情報受取部210>
本実施形態の欠陥学習用情報受取部210は、第2の実施形態の欠陥学習用情報受取部210と同様である。本実施形態の欠陥学習用情報受取部210は、第2の実施形態の欠陥学習用情報受取部210と同じ、欠陥学習用情報を、例えば欠陥学習用情報を保持するサーバ等から受け取る。欠陥学習用情報受取部210は、受け取った欠陥学習用情報を欠陥学習部220に送出する。
【0055】
<欠陥学習部220>
本実施形態の欠陥学習部220は、第2の実施形態の欠陥学習部220と同様である。欠陥学習部220は、欠陥学習用情報受取部210から欠陥学習用情報を受け取る。本実施形態の欠陥学習部220は、第2の実施形態の欠陥学習部220と同様に、受け取った欠陥学習用情報を使用して、欠陥推定モデルを学習する。欠陥学習部220は、学習によって生成した欠陥推定モデルの情報を、欠陥推定モデル出力部230に送出する。
【0056】
欠陥推定モデルの情報は、例えば、上述のプロセッサを欠陥推定モデルとして動作させるのに必要な情報である。欠陥推定モデルの情報は、例えば、欠陥推定モデルのプログラムモジュールが学習によって得られた欠陥推定モデルとして動作するための、学習によって得られた、欠陥推定モデルのプログラムモジュールに与えられるパラメータの値)を含む。欠陥推定モデルの情報は、欠陥推定モデルのプログラムモジュールそのもののデータを含んでいてもよい。
【0057】
<欠陥推定モデル出力部230>
欠陥推定モデル出力部230は、欠陥学習部220から、欠陥推定モデルの情報を受け取る。欠陥推定モデル出力部230は、受け取った欠陥推定モデルの情報を、検出装置100(具体的には、欠陥推定モデル受取部181)に出力する。
【0058】
<リコール学習装置300>
次に、本実施形態のリコール学習装置300について説明する。
【0059】
図9は、本開示の第4の実施形態に係るリコール学習装置300の構成の例を表すブロック図である。
図9に示す例では、本実施形態のリコール学習装置300は、リコール学習用情報受取部310と、リコール学習部320と、リコール判定モデル出力部330とを含む。
【0060】
<リコール学習用情報受取部310>
本実施形態のリコール学習用情報受取部310は、第3の実施形態のリコール学習用情報受取部310と同様である。本実施形態のリコール学習用情報受取部310は、リコール学習用情報を、例えばリコール学習用情報を保持するサーバ等から受け取る。本実施形態のリコール学習用情報は、第3の実施形態のリコール学習用情報と同じである。リコール学習用情報受取部310は、受け取ったリコール学習用情報を、リコール学習部320に送出する。
【0061】
<リコール学習部320>
本実施形態のリコール学習部320は、第3の実施形態のリコール学習部320と同様である。リコール学習部320は、リコール学習用情報受取部310から、リコール学習用情報を受け取る。リコール学習部320は、第3の実施形態のリコール学習部320と同様に、受け取ったリコール学習用情報を用いて、リコール判定モデルを学習する。リコール学習部320は、学習によって得られたリコール判定モデルの情報を、リコール判定モデル出力部330に送出する。
【0062】
リコール判定モデルの情報は、例えば、上述のプロセッサをリコール判定モデルとして動作させるのに必要な情報である。リコール判定モデルの情報は、例えば、リコール判定モデルのプログラムモジュールが学習によって得られたリコール判定モデルとして動作するための、学習によって得られた、リコール判定モデルのプログラムモジュールに与えられるパラメータの値)を含む。リコール判定モデルの情報は、リコール判定モデルのプログラムモジュールそのもののデータを含んでいてもよい。
【0063】
<リコール判定モデル出力部330>
リコール判定モデル出力部330は、リコール学習部320から、リコール判定モデルの情報を受け取る。リコール判定モデル出力部330は、受け取ったリコール判定モデルの情報を、検出装置100(具体的には、リコール判定モデル受取部182)に出力する。
【0064】
<検出装置100>
次に、本実施形態の検出装置100について説明する。
【0065】
図10は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置100の構成の例を表すブロック図である。
図10に示す例では、本実施形態の検出装置100は、記録受取部110と、頻度情報抽出部120と、欠陥推定部130と、要注意部品検出部140と、出力部150と、リコール判定部160と、候補抽出部170と、を含む。本実施形態の検出装置100は、さらに、欠陥推定モデル受取部181と、リコール判定モデル受取部182と、個数算出部191と、不具合数推定部192と、を含む。
本実施形態の記録受取部110、頻度情報抽出部120、欠陥推定部130、要注意部品検出部140及び出力部150は、それぞれ、第1の実施形態の記録受取部110、頻度情報抽出部120、欠陥推定部130、要注意部品検出部140及び出力部150と同様の動作を行う。以下では、記録受取部110、頻度情報抽出部120、欠陥推定部130、要注意部品検出部140及び出力部150については、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0066】
<欠陥推定モデル受取部181>
欠陥推定モデル受取部181は、欠陥学習装置200の欠陥推定モデル出力部230から、欠陥推定モデルの情報を受け取る。欠陥推定モデル受取部181は、受け取った欠陥推定モデルの情報を、欠陥推定部130に送出する。
【0067】
<リコール判定モデル受取部182>
リコール判定モデル受取部182は、リコール学習装置300のリコール判定モデル出力部330から、リコール判定モデルの情報を受け取る。リコール判定モデル受取部182は、受け取ったリコール判定モデルの情報を、リコール判定部160に送出する。
【0068】
<記録受取部110>
記録受取部110は、不具合記録を受け取る。不具合記録は、第1の実施形態において説明した不具合記録と同じである。記録受取部110は、受け取った不具合記録を、頻度情報抽出部120に送出する。
【0069】
記録受取部110は、事業者(例えば、車両修理業者、ディーラー等)の顧客の自動車の車種と、車種ごとに使用されている部品の種類の情報とを含む情報である、顧客自動車情報を、例えば事業者が保持する情報処理装置から受け取る。記録受取部110は、受け取った顧客自動車情報を、頻度情報抽出部120に送出する。
【0070】
<頻度情報抽出部120>
頻度情報抽出部120は、記録受取部110から、不具合記録を受け取る。頻度情報抽出部120は、受け取った不具合記録から、部品の種類ごとに、不具合の頻度の情報を抽出する。不具合の頻度の情報は、第1の実施形態の不具合の頻度の情報と同じである。頻度情報抽出部120は、抽出した、不具合の頻度の情報を、欠陥推定部130に送出する。また、頻度情報抽出部120は、抽出した、不具合の頻度の情報を、リコール判定部160に送出する。
【0071】
頻度情報抽出部120は、要注意部品検出部140から、欠陥推定部130を介して、要注意部品の情報を受け取る。
【0072】
頻度情報抽出部120は、記録受取部110から、顧客自動車情報をさらに受け取る。頻度情報抽出部120は、不具合の頻度の情報から、要注意部品の不具合の頻度の情報を抽出する。頻度情報抽出部120は、受け取った顧客自動車情報と、要注意部品の不具合の頻度の情報と、要注意部品の情報とを、個数算出部191に送出する。
【0073】
<欠陥推定部130>
欠陥推定部130は、欠陥推定モデル受取部181から、欠陥推定モデルの情報を受け取る。欠陥推定部130は、受け取った欠陥推定モデルの情報を使用して、欠陥推定モデルが動作する状態にしておく。
【0074】
欠陥推定部130は、頻度情報抽出部120から、不具合の頻度の情報を受け取る。
【0075】
欠陥推定部130は、第1の実施形態の欠陥推定部130と同様に、欠陥推定モデルを用いて、受け取った不具合の頻度の情報から、不具合記録に不具合の情報が含まれる部品の、部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する。この欠陥可能性は、第1の実施形態の説明の欠陥可能性と同じである。欠陥推定部130は、不具合記録に不具合の情報が含まれるすべての部品の欠陥可能性を算出する。
【0076】
欠陥推定部130は、推定した欠陥可能性を要注意部品検出部140に送出する。具体的には、欠陥推定部130は、不具合記録に不具合の情報が含まれるすべての部品の、推定した欠陥可能性を要注意部品検出部140に送出する。
【0077】
<要注意部品検出部140>
要注意部品検出部140は、欠陥推定部130から、欠陥可能性を受け取る。要注意部品検出部140は、欠陥推定部130から、不具合記録に不具合の情報が含まれるすべての部品の、欠陥可能性を受け取る。
【0078】
要注意部品検出部140は、第1の実施形態の要注意部品検出部140と同様に、欠陥可能性が欠陥基準を満たす要注意部品を検出する。
【0079】
要注意部品検出部140は、検出した要注意部品の情報を、出力部150に送出する。この要注意部品の情報は、第1の実施形態の説明の要注意部品の情報と同じでよい。要注意部品の情報は、例えば、検出された要注意部品の識別情報と、その要注意部品の欠陥可能性(具体的には、欠陥可能性の値)を含んでいてよい。
【0080】
要注意部品検出部140は、検出した要注意部品の情報を、さらに、例えば欠陥推定部130を介して、頻度情報抽出部120に送出する。要注意部品検出部140は、検出した要注意部品の情報を、直接、頻度情報抽出部120に送出してもよい。
【0081】
<リコール判定部160>
リコール判定部160は、リコール判定モデル受取部182から、リコール判定モデルの情報を受け取る。リコール判定部160は、受け取ったリコール判定モデルの情報を使用して、リコール判定モデルが動作できる状態にしておく。
【0082】
また、リコール判定部160は、部品のカテゴリの情報を予め保持していてよい。リコール判定部160は、部品のカテゴリの情報を、リコール判定モデル受取部182から受け取ってもよい。この場合、リコール学習装置300は、部品のカテゴリの情報を、リコール判定モデル受取部182に送出するように構成される。リコール判定部160は、部品のカテゴリの情報を、記録受取部110と頻度情報抽出部120とを介して受け取ってもよい。この場合、他の情報処理装置等が、部品のカテゴリの情報を、記録受取部110に送信する。そして、記録受取部110及び頻度情報抽出部120は、記録受取部110が受け取った部品のカテゴリの情報を、頻度情報抽出部120を介してリコール判定部160に送出するように構成される。
【0083】
リコール判定部160は、さらに、頻度情報抽出部120から、不具合の頻度の情報を受け取る。
【0084】
リコール判定部160は、リコール判定モデルを使用して、受け取った不具合の頻度の情報と、部品のカテゴリとから、部品がリコールの対象となる可能性であるリコール可能性を判定する。リコール判定部160は、不具合の頻度が得られている部品の各々のリコール可能性を判定する。
【0085】
リコール判定部160は、判定したリコール可能性を、候補抽出部170に送出する。リコール判定部160は、不具合の頻度が得られている部品の各々のリコール可能性を候補抽出部170に送出してよい。リコール判定部160は、不具合の頻度が得られている部品の各々の、部品の識別情報とリコール可能性との組み合わせを候補抽出部170に送出してよい。
【0086】
<候補抽出部170>
候補抽出部170は、リコール判定部160から、リコール可能性を受け取る。候補抽出部170は、リコール判定部160から、不具合の頻度が得られている部品の各々のリコール可能性を受け取ってよい。候補抽出部170は、リコール判定部160から、不具合の頻度が得られている部品の各々の、部品の識別情報とリコール可能性との組み合わせを受け取ってよい。
【0087】
候補抽出部170は、リコール可能性がリコール候補基準を満たす部品(以下、リコール候補部品と表記)を検出する。候補抽出部170は、不具合の頻度が得られている部品から、リコール可能性がリコール候補基準を満たすリコール候補部品を検出してよい。
【0088】
リコール候補基準は、例えば、部品がリコールの対象になる可能性が示す値が、所定の閾値よりも大きいことである。
【0089】
候補抽出部170は、検出したリコール候補部品の情報を、出力部150に送出する。リコール候補部品の情報は、例えば、リコール候補部品と判定された部品の識別情報を含む。リコール候補部品の情報は、例えば、リコール可能性の値をさらに含んでいてもよい。
【0090】
<個数算出部191>
個数算出部191は、顧客自動車情報と、要注意部品の不具合の頻度の情報と、要注意部品の情報とを、頻度情報抽出部120から受け取る。上述のように、要注意部品の情報は、要注意部品の種類を特定する情報(すなわち、要注意部品の識別情報)を含む。
【0091】
個数算出部191は、顧客自動車情報に含まれる、自動車の顧客の自動車の車種の情報と、車種ごとの使用されている部品の情報と、要注意部品の情報とから、顧客の自動車に使用されている要注意部品の個数を算出する。個数算出部191は、車種ごとの使用されている部品(例えば、初期状態の車種において使用されている部品)の情報を予め保持していてよい。顧客の自動車に使用されている要注意部品の個数は、要注意部品ごとの数である。
【0092】
個数算出部191は、要注意部品の不具合の頻度の情報と、顧客の自動車に使用されている要注意部品の個数とを、不具合数推定部192に送出する。
【0093】
<不具合数推定部192>
不具合数推定部192は、要注意部品の不具合の頻度の情報と、顧客の自動車に使用されている要注意部品の個数とを個数算出部191から受け取る。
【0094】
不具合数推定部192は、要注意部品の不具合の頻度の情報と、算出された要注意部品の個数とから、事業者の顧客の自動車に使用されている要注意部品の所定期間ごとの不具合の件数を推定する。所定期間は、あらかじめ適宜定められている期間(例えば、1ヵ月等)である。不具合数推定部192は、所定期間当たりの不具合の件数を、事業者の顧客の自動車に使用されている要注意部品ごとに算出する。
【0095】
不具合数推定部192は、事業者の顧客の自動車に使用されている要注意部品ごとの、所定期間当たりの不具合の件数を、出力部150に送出する。
【0096】
<出力部150>
出力部150は、要注意部品検出部140から、要注意部品の情報を受け取る。出力部150は、受け取った要注意部品の情報を、例えば出力先装置に出力する。要注意部品の情報は、例えば、要注意部品として検出された部品の識別情報を含む。要注意部品の情報は、例えば、要注意部品として検出された部品の識別情報と、その部品の他の情報との組み合わせを含んでいてもよい。要注意部品の情報が含む、要注意部品として検出された部品の情報は、例えば、その部品が欠陥を有する可能性、その部品の名称、及び、その部品の製造者等の少なくともいずれかである。出力部150は、様々な部品の、識別情報、名称、及び、製造者などの情報を予め与えられていてよい。要注意部品の情報は、これらの例に限られない。
【0097】
出力先装置は、例えば、ディスプレイ、他の情報処理装置、及び、記憶装置等の少なくともいずれかである。
【0098】
出力部150は、候補抽出部170から、リコール候補部品の情報を受け取る。出力部150は、受け取ったリコール候補部品の情報を、例えば出力先装置に出力する。リコール候補部品の情報は、例えば、リコール候補部品と判定された部品の識別情報である。リコール候補部品の情報は、リコール候補部品と判定された部品の識別情報と、その部品の他の情報との組み合わせを含んでいてもよい。リコール候補部品の情報が含む、部品の他の情報は、例えば、その部品がリコールの対象になる可能性、その部品の名称、及び、その部品の製造者等の少なくともいずれかである。要注意部品の情報は、これらの例に限られない。
【0099】
出力部150は、不具合数推定部192から、事業者の顧客の自動車に使用されている要注意部品ごとの、所定期間当たりの不具合の件数を受け取る。出力部150は、受け取った、事業者の顧客の自動車に使用されている要注意部品ごとの、所定期間当たりの不具合の件数を、例えばその事業者が使用する情報処理装置に出力する。
【0100】
<動作>
次に、本開示の第4の実施形態に係る欠陥学習装置、リコール学習装置、及び、検出装置の各々の動作について、図名を使用して詳細に説明する。
【0101】
図11は、本開示の第4の実施形態に係る第1の学習装置の動作の例を表すフローチャートである。本開示の第4の実施形態に係る第1の学習装置は、欠陥学習装置200である。
図11に示す例では、まず、欠陥学習用情報受取部210が、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、不具合記録に不具合の情報が含まれる部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取る(ステップS201)。次に、欠陥学習部220が、欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から部品が欠陥を有する可能性を推定するように、欠陥推定モデルを、欠陥学習用情報を用いて学習する(ステップS202)。そして、欠陥推定モデル出力部230が、欠陥推定モデルの情報を出力する(ステップS203)。
【0102】
図12は、本開示の第4の実施形態に係る第2の学習装置の動作の例を表すフローチャートである。本開示の第4の実施形態に係る第2の学習装置は、リコール学習装置300である。
図12に示す例では、リコール学習用情報受取部310は、自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった部品の情報とを含むリコール学習用情報を受け取る(ステップS301)。次に、リコール学習部320が、リコール対象モデルが部品の不具合の頻度の情報と部品のカテゴリとから部品がリコールの対象になる可能性を判定するように、リコール判定モデルを、リコール学習用情報を用いて学習する(ステップS302)。そして、リコール判定モデル出力部330が、リコール判定モデルの情報を出力する(ステップS303)。
【0103】
図13は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置の動作の例を表すフローチャートである。
図13に示す例では、
図13に示す動作の前に、本実施形態の検出装置100の欠陥推定部130は、予め、欠陥推定モデル受取部181を介して欠陥推定モデルの情報を受け取り、欠陥推定モデルを用いた、部品が欠陥を有する可能性の推定が可能な状態にある。同様に、
図13に示す動作の前に、本実施形態の検出装置100のリコール判定部160は、予め、リコール判定モデル受取部182を介してリコール判定モデルの情報を受け取り、リコール判定モデルを用いた、部品がリコールの対象となる可能性の判定が可能な状態にある。
【0104】
まず、記録受取部110が、自動車の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る(ステップS101)。次に、頻度情報抽出部120が、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する(ステップS102)。そして、検出装置100は、欠陥推定処理を行う。(ステップS103)。検出装置100は、さらに、リコール判定処理を行う(ステップS104)。検出装置100は、さらに、不具合数推定処理を行う(ステップS105)。欠陥推定処理、リコール判定処理、及び、不具合数推定処理については、以下で詳細に説明する。
【0105】
図14は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置の欠陥推定処理の動作の例を表すフローチャートである。
図14に示す例では、欠陥推定部130が、欠陥推定モデルを用いて、不具合記録に不具合の情報が含まれる部品の欠陥可能性を推定する(ステップS111)。次に、要注意部品検出部140が、欠陥可能性が欠陥基準を満たす要注意部品を検出する(ステップS112)。そして、出力部150が、要注意部品の情報を出力する(ステップS113)。
【0106】
図15は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置のリコール判定処理の動作の例を表すフローチャートである。
図15に示す例では、リコール判定部160が、リコール判定モデルを用いて、部品がリコールの対象になるリコール可能性を推定する(ステップS121)。次に、候補抽出部170が、リコール可能性がリコール候補基準を満たすリコール候補部品を検出する(ステップS122)。そして、出力部150が、リコール候補部品の情報を出力する(ステップS123)。
【0107】
図16は、本開示の第4の実施形態に係る検出装置の不具合数推定処理の動作の例を表すフローチャートである。
図16に示す例では、個数算出部191が、事業者の顧客の自動車の車種の情報と、車種ごとの使用されている部品の情報と、要注意部品の情報とから、事業者の顧客の自動車に使用されている要注意部品の個数を算出する(ステップS131)。次に、不具合数推定部192が、要注意部品の不具合の頻度の情報と、算出された要注意部品の個数とから、事業者の顧客に使用されている要注意部品の所定期間ごとの不具合の件数を推定する(ステップS132)。そして、出力部133が、事業者の顧客の自動車に使用されている要注意部品の所定期間ごとの不具合の件数を出力する(ステップS133)。
【0108】
なお、検出装置100は、
図14のステップ113、
図15のステップS123、及び、
図16のステップS133の動作を、同じタイミングで行ってもよい。検出装置100は、
図14のステップ113、
図15のステップS123、及び、
図16のステップS133のうち、いずれか2つの動作を、同じタイミングで行ってもよい。なお、検出装置100は、
図14のステップ113、
図15のステップS123、及び、
図16のステップS133の動作を、互いに異なるタイミングで行ってもよい。
【0109】
<効果>
本実施形態には、第1の実施形態と同じ効果がある。その理由は、第1の実施形態の効果が生じる理由と同様である。
【0110】
<第4の実施形態の第1の変形例>
欠陥学習装置200及びリコール学習装置300は、単一の装置(例えば学習装置)として実現されてもよい。その学習装置が、欠陥学習装置200及びリコール学習装置300として動作してよい。検出装置100は、欠陥学習装置200及びリコール学習装置300を含んでいてもよい。言い換えると、検出装置100は、欠陥学習装置200の機能とリコール学習装置300の機能とを含む検出装置として実現されてもよい。そして、検出装置100が、欠陥学習装置200及びリコール学習装置300としても動作してよい。
【0111】
<第4の実施形態の第2の変形例>
不具合の頻度の情報は、部品の不具合の確認の回数(例えば、その部品が使用されている自動車の検査及び整備の回数)に対する、その部品の不具合の回数(例えば、その部品に異常が見つかった回数及びその部品が交換された回数)の割合であってもよい。
【0112】
不具合の頻度の情報は、不具合の頻度の推移の情報であってもよい。不具合の頻度の推移の情報は、例えば、過去の所定期間内の、所定間隔で計算された、部品の交換の間隔の統計値の推移であってもよい。不具合の頻度の推移の情報は、例えば、過去の所定期間内の、所定間隔で計算された、部品の不具合の確認の回数に対するその部品の不具合の回数の割合の推移であってもよい。
【0113】
<第4の実施形態の第3の変形例>
リコール学習部320は、リコール判定モデルは、さらに部品の不具合の種類から、部品がリコールの対象となる可能性を判定するように、リコール学習用情報の不具合記録に情報が含まれる部品の不具合の種類をさらに用いて学習してもよい。本変形例のリコール学習用情報は、リコール学習用情報の不具合記録に情報が含まれる部品の不具合の、種類をさらに含む。リコールの対象となる部品の、リコールの原因の欠陥は、その部品の別の不具合として現れる可能性がある。本変形例のリコール判定モデルは、不具合の種類をさらに用いることにより、そのような別の不具合として現れるリコールの原因を有する部品を判定できる可能性がある。
【0114】
具体的には、リコール学習用情報は、自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録と、不具合記録に不具合の情報が含まれる部品のカテゴリの情報と、不具合記録に情報が含まれる部品の不具合の種類と、リコールの対象になった前記部品の情報と、を含む。部品の不具合の種類は、不具合記録に含まれていてもよい。リコール判定モデルは、部品の不具合の頻度と部品のカテゴリとから部品がリコールの対象となる可能性を判定するように、このリコール学習用情報を用いて学習されていてよい。
【0115】
<第4の実施形態の第4の変形例>
検出装置100は、個数算出部191と不具合数推定部192とを含まなくてもよい。その場合、検出装置100は、
図13のステップS105の動作を行わない。
【0116】
<第4の実施形態の第5の変形例>
検出装置100は、リコール判定モデル受取部182と、リコール判定部160と、候補抽出部170とを含まなくてもよい。その場合、検出システム1は、リコール学習装置300を含まなくてよい。そして、検出装置100は、
図13のステップS104の動作を行わない。
【0117】
<第4の実施形態の第5の変形例>
頻度情報抽出部120は、受け取った顧客自動車情報と、部品の不具合の頻度の情報と、個数算出部191に送出する。
【0118】
個数算出部191は、顧客自動車情報と、部品の不具合の頻度の情報と、頻度情報抽出部120から受け取る。
【0119】
個数算出部191は、顧客自動車情報に含まれる、自動車の顧客の自動車の車種の情報と、車種ごとの使用されている部品の情報と、意部品の不具合の頻度の情報とから、顧客の自動車に使用されている部品の個数を算出する。個数算出部191は、車種ごとの使用されている部品(例えば、初期状態の車種において使用されている部品)の情報を予め保持していてよい。顧客の自動車に使用されている部品の個数は、部品の種類ごとにカウントした、顧客の自動車に使用されている部品の数である。
【0120】
個数算出部191は、部品の不具合の頻度の情報と、顧客の自動車に使用されている部品の個数とを、不具合数推定部192に送出する。
【0121】
不具合数推定部192は、部品の不具合の頻度の情報と、顧客の自動車に使用されている部品の個数とを個数算出部191から受け取る。
【0122】
不具合数推定部192は、部品の不具合の頻度の情報と、算出された部品の個数とから、事業者の顧客の自動車に使用されている部品の所定期間ごとの不具合の件数を推定する。所定期間は、あらかじめ適宜定められている期間(例えば、1ヵ月等)である。不具合数推定部192は、所定期間当たりの不具合の件数を、事業者の顧客の自動車に使用されている部品ごとに算出する。
【0123】
不具合数推定部192は、事業者の顧客の自動車に使用されている部品ごとの(言い換えると、部品の種類ごとの)、所定期間当たりの不具合の件数を、出力部150に送出する。
【0124】
出力部150は、不具合数推定部192から、事業者の顧客の自動車に使用されている部品ごとの、所定期間当たりの不具合の件数を受け取る。出力部150は、受け取った、事業者の顧客の自動車に使用されている部品ごとの、所定期間当たりの不具合の件数を、例えばその事業者が使用する情報処理装置に出力する。
不具合数推定部192は、事業者の顧客の自動車に使用されている部品のうち、不具合の研修が所定件数を超えている部品ごとの(言い換えると、部品の種類ごと)、所定期間当たりの不具合の件数を、出力部150に送出してもよい。
【0125】
この場合、出力部150は、不具合数推定部192から、事業者の顧客の自動車に使用されている部品のうち、不具合の研修が所定件数を超えている部品ごとの、所定期間当たりの不具合の件数を受け取る。出力部150は、受け取った、事業者の顧客の自動車に使用されている部品のうち、不具合の研修が所定件数を超えている部品ごとの、所定期間当たりの不具合の件数を、例えばその事業者が使用する情報処理装置に出力する。
【0126】
<他の実施形態>
上述の実施形態に係る検出装置及び学習装置は、記憶媒体から読み出されたプログラムがロードされたメモリと、そのプログラムを実行するプロセッサとを含むコンピュータによって実現できる。上述の実施形態に係る検出装置は、例えば、検出装置10及び検出装置100である。上述の実施形態に係る学習装置は、欠陥学習装置20、リコール学習装置30、欠陥学習装置200、リコール学習装置300である。上述の実施形態に係る検出装置及び学習装置は、専用のハードウェアによっても実現できる。上述の実施形態に係る検出装置及び学習装置は、前述のコンピュータと専用のハードウェアとの組み合わせによっても実現できる。
【0127】
図17は、本開示の実施形態に係る検出装置及び学習装置を実現することができる、コンピュータ1000のハードウェア構成の一例を表す図である。
図17に示す例、コンピュータ1000は、プロセッサ1001と、メモリ1002と、記憶装置1003と、I/O(Input/Output)インタフェース1004とを含む。また、コンピュータ1000は、記憶媒体1005にアクセスすることができる。メモリ1002と記憶装置1003は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどの記憶装置である。記憶媒体1005は、例えば、RAM、ハードディスクなどの記憶装置、ROM(Read Only Memory)、可搬記憶媒体である。記憶装置1003が記憶媒体1005であってもよい。プロセッサ1001は、メモリ1002と、記憶装置1003に対して、データやプログラムの読み出しと書き込みを行うことができる。プロセッサ1001は、I/Oインタフェース1004を介して、例えば、他の情報処理装置等にアクセスすることができる。プロセッサ1001は、記憶媒体1005にアクセスすることができる。記憶媒体1005には、コンピュータ1000を本開示の実施形態に係る検出装置として動作させるプログラム、又は、コンピュータ1000を本開示の実施形態に係る学習装置として動作させるプログラムが格納されている。
【0128】
プロセッサ1001は、記憶媒体1005に格納されている、コンピュータ1000を、本開示の実施形態に係る検出装置として動作させるプログラムを、メモリ1002にロードする。そして、プロセッサ1001が、メモリ1002にロードされたプログラムを実行することにより、コンピュータ1000は、本開示の実施形態に係る検出装置として動作する。
【0129】
プロセッサ1001は、記憶媒体1005に格納されている、コンピュータ1000を、本開示の実施形態に係る学習装置として動作させるプログラムを、メモリ1002にロードする。そして、プロセッサ1001が、メモリ1002にロードされたプログラムを実行することにより、コンピュータ1000は、本開示の実施形態に係る学習装置として動作する。
【0130】
記録受取部110、頻度情報抽出部120、欠陥推定部130、要注意部品検出部140、出力部150,リコール判定部160、候補抽出部170は、例えば、メモリ1002にロードされたプログラムを実行するプロセッサ1001によって実現できる。欠陥推定モデル受取部181、リコール判定モデル受取部182、個数算出部191、不具合数推定部192は、例えば、メモリ1002にロードされたプログラムを実行するプロセッサ1001によって実現できる。欠陥学習用情報受取部210、欠陥学習部220、欠陥推定モデル出力部230、リコール学習用情報受取部310、リコール学習部320、リコール判定モデル出力部330は、例えば、メモリ1002にロードされたプログラムを実行するプロセッサ1001によって実現できる。記録受取部110、頻度情報抽出部120、欠陥推定部130、要注意部品検出部140、出力部150,リコール判定部160、候補抽出部170の一部又は全部を、各部の機能を実現する専用の回路によっても実現できる。欠陥推定モデル受取部181、リコール判定モデル受取部182、個数算出部191、不具合数推定部192の一部又は全部を、各部の機能を実現する専用の回路によっても実現できる。欠陥学習用情報受取部210、欠陥学習部220、欠陥推定モデル出力部230、リコール学習用情報受取部310、リコール学習部320、リコール判定モデル出力部330の一部又は全部を、各部の機能を実現する専用の回路によっても実現できる。
【0131】
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0132】
(付記1)
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る記録受取手段と、
前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する頻度情報抽出手段と、
部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する欠陥推定手段と、
前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出する要注意部品検出手段と、
検出された前記要注意部品の情報を出力する出力手段と、
を備える検出装置。
【0133】
(付記2)
前記頻度情報抽出手段は、前記頻度の情報として、前記部品の種類ごとに前記不具合の頻度の推移の情報を抽出し、
前記欠陥推定モデルは、前記部品の不具合の頻度の情報としての前記部品の不具合の頻度の推移の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習され、
前記欠陥推定手段は、前記欠陥推定モデルを使用して、抽出された前記不具合の頻度の推移の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の前記欠陥可能性を推定する
付記1に記載の検出装置。
【0134】
(付記3)
部品の不具合の頻度と当該部品のカテゴリとから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように学習されたリコール判定モデルを使用して、抽出された前記不具合の頻度の情報と前記部品のカテゴリとから、前記部品がリコールの対象となる可能性であるリコール可能性を判定するリコール判定手段と、
前記リコール可能性がリコール候補基準を満たす前記部品であるリコール候補部品を検出する候補抽出手段と、
をさらに備え、
前記出力手段は、検出された前記リコール候補部品の情報をさらに出力する
付記1又は2に記載の検出装置。
【0135】
(付記4)
前記リコール判定モデルは、さらに前記部品の不具合の種類から、前記部品がリコールの対象となる前記可能性を判定するように学習され、
前記リコール判定手段は、前記部品の抽出された前記不具合の頻度の情報と前記部品のカテゴリと前記不具合記録に含まれる前記部品の前記不具合の種類とから、前記リコール可能性を判定する
付記3に記載の検出装置。
【0136】
(付記5)
事業者の顧客の自動車の車種の情報と、車種ごとの使用されている部品の情報と、前記要注意部品の情報とから、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の個数を算出する個数算出手段と、
前記要注意部品の前記不具合の頻度の情報と、算出された前記要注意部品の前記個数とから、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の所定期間ごとの不具合の件数を推定する不具合数推定手段と、
をさらに備え、
前記出力手段は、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の情報と、当該要注意部品の前記所定期間ごとの前記不具合の件数と、をさらに出力する
付記1又は2に記載の検出装置。
【0137】
(付記6)
自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む学習用不具合記録と、当該学習用不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取る欠陥学習用情報受取手段と、
前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する学習手段と、
を備える欠陥学習装置と、
付記1又は2に記載の検出装置と、
を含む検出システム。
【0138】
(付記7)
自動車の部品の不具合の情報を含む学習用不具合記録と、前記部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった前記部品の情報と、を含むリコール学習用情報を受け取るリコール学習用情報受取手段と、
前記リコール学習用情報を使用して、前記リコール判定モデルを学習する学習手段と、
を備えるリコール学習装置と、
付記3に記載の検出装置と、
を含む検出システム。
【0139】
(付記8)
自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、当該不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取る欠陥学習用情報受取手段と、
欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する欠陥学習手段と、
を備える学習装置。
【0140】
(付記9)
欠陥学習用情報受取手段は、前記頻度の情報として、前記部品の種類ごとに前記不具合の頻度の推移の情報を含む前記欠陥学習用情報を受け取り、
前記欠陥学習手段は、前記部品の不具合の頻度の情報として前記部品の不具合の頻度の推移の情報を含む前記欠陥学習用情報を用いて、前記欠陥推定モデルが、前記部品の不具合の頻度の推移の情報から、前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥推定モデルを学習する
付記8に記載の学習装置。
【0141】
(付記10)
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録と、前記部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった前記部品の情報と、を含むリコール学習用情報を受け取るリコール学習用情報受取手段と、
リコール判定モデルが部品の不具合の頻度と当該部品のカテゴリとから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように、前記リコール学習用情報を使用して前記リコール判定モデルを学習するリコール学習手段と、
を備える学習装置。
【0142】
(付記11)
リコール学習用情報受取手段は、前記部品の不具合の種類をさらに含む前記リコール学習用情報を受け取り、
前記リコール学習手段は、前記部品の不具合の種類をさらに含む前記リコール学習用情報を用いて、前記リコール判定モデルが、さらに前記部品の不具合の種類から、前記部品がリコールの対象となる前記可能性を判定するように、前記リコール判定モデルを学習する
付記10に記載の学習装置。
【0143】
(付記12)
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取り、
前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出し、
部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定し、
前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出し、
検出された前記要注意部品の情報を出力する、
検出方法。
【0144】
(付記13)
前記頻度の情報として、前記部品の種類ごとに前記不具合の頻度の推移の情報を抽出し、
前記部品の不具合の頻度の情報としての前記部品の不具合の頻度の推移の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された前記欠陥推定モデルを使用して、抽出された前記不具合の頻度の推移の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の前記欠陥可能性を推定する
付記12に記載の検出方法。
【0145】
(付記14)
部品の不具合の頻度と当該部品のカテゴリとから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように学習されたリコール判定モデルを使用して、抽出された前記不具合の頻度の情報と前記部品のカテゴリとから、前記部品がリコールの対象となる可能性であるリコール可能性を判定し、
前記リコール可能性がリコール候補基準を満たす前記部品であるリコール候補部品を検出し、
検出された前記リコール候補部品の情報をさらに出力する
付記12又は13に記載の検出方法。
【0146】
(付記15)
さらに前記部品の不具合の種類から、前記部品がリコールの対象となる前記可能性を判定するように学習された前記リコール判定モデルを用いて、前記部品の抽出された前記不具合の頻度の情報と前記部品のカテゴリと前記不具合記録に含まれる前記部品の前記不具合の種類とから、前記リコール可能性を判定する
付記14に記載の検出方法。
【0147】
(付記16)
事業者の顧客の自動車の車種の情報と、車種ごとの使用されている部品の情報と、前記要注意部品の情報とから、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の個数を算出し、
前記要注意部品の前記不具合の頻度の情報と、算出された前記要注意部品の前記個数とから、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の所定期間ごとの不具合の件数を推定し、
をさらに備え、
前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の情報と、当該要注意部品の前記所定期間ごとの前記不具合の件数と、をさらに出力する
付記12又は13に記載の検出方法。
【0148】
(付記17)
自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む学習用不具合記録と、当該学習用不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取り、
前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する、
付記12又は13に記載の検出方法。
【0149】
(付記18)
自動車の部品の不具合の情報を含む学習用不具合記録と、前記部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった前記部品の情報と、を含むリコール学習用情報を受け取り、
前記リコール学習用情報を使用して、前記リコール判定モデルを学習する、
付記14に記載の検出方法。
【0150】
(付記19)
自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、当該不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取り、
欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する、
学習方法。
【0151】
(付記20)
前記頻度の情報として、前記部品の種類ごとに前記不具合の頻度の推移の情報を含む前記欠陥学習用情報を受け取り、
前記部品の不具合の頻度の情報として前記部品の不具合の頻度の推移の情報を含む前記欠陥学習用情報を用いて、前記欠陥推定モデルが、前記部品の不具合の頻度の推移の情報から、前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥推定モデルを学習する
付記19に記載の学習方法。
【0152】
(付記21)
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録と、前記部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった前記部品の情報と、を含むリコール学習用情報を受け取り、
リコール判定モデルが部品の不具合の頻度と当該部品のカテゴリとから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように、前記リコール学習用情報を使用して前記リコール判定モデルを学習する、
学習方法。
【0153】
(付記22)
前記部品の不具合の種類をさらに含む前記リコール学習用情報を受け取り、
前記部品の不具合の種類をさらに含む前記リコール学習用情報を用いて、前記リコール判定モデルが、さらに前記部品の不具合の種類から、前記部品がリコールの対象となる前記可能性を判定するように、前記リコール判定モデルを学習する
付記21に記載の学習方法。
【0154】
(付記23)
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録を受け取る記録受取処理と、
前記不具合記録から、部品の種類ごとに不具合の頻度の情報を抽出する頻度情報抽出処理と、
部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習された欠陥推定モデルを用いて、抽出された前記不具合の頻度の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の、当該部品が欠陥を有する可能性である欠陥可能性を推定する欠陥推定処理と、
前記欠陥可能性が欠陥基準を満たす前記部品である要注意部品を検出する要注意部品検出処理と、
検出された前記要注意部品の情報を出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【0155】
(付記24)
前記頻度情報抽出処理は、前記頻度の情報として、前記部品の種類ごとに前記不具合の頻度の推移の情報を抽出し、
前記欠陥推定モデルは、前記部品の不具合の頻度の情報としての前記部品の不具合の頻度の推移の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように学習され、
前記欠陥推定処理は、前記欠陥推定モデルを使用して、抽出された前記不具合の頻度の推移の情報から、前記不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の前記欠陥可能性を推定する
付記23に記載のプログラム。
【0156】
(付記25)
部品の不具合の頻度と当該部品のカテゴリとから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように学習されたリコール判定モデルを使用して、抽出された前記不具合の頻度の情報と前記部品のカテゴリとから、前記部品がリコールの対象となる可能性であるリコール可能性を判定するリコール判定処理と、
前記リコール可能性がリコール候補基準を満たす前記部品であるリコール候補部品を検出する候補抽出処理と、
をさらにコンピュータに実行させ、
前記出力処理は、検出された前記リコール候補部品の情報をさらに出力する
付記23又は24に記載のプログラム。
【0157】
(付記26)
前記リコール判定モデルは、さらに前記部品の不具合の種類から、前記部品がリコールの対象となる前記可能性を判定するように学習され、
前記リコール判定処理は、前記部品の抽出された前記不具合の頻度の情報と前記部品のカテゴリと前記不具合記録に含まれる前記部品の前記不具合の種類とから、前記リコール可能性を判定する
付記25に記載のプログラム。
【0158】
(付記27)
事業者の顧客の自動車の車種の情報と、車種ごとの使用されている部品の情報と、前記要注意部品の情報とから、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の個数を算出する個数算出処理と、
前記要注意部品の前記不具合の頻度の情報と、算出された前記要注意部品の前記個数とから、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の所定期間ごとの不具合の件数を推定する不具合数推定処理と、
をさらにコンピュータに実行させ、
前記出力処理は、前記事業者の顧客の自動車に使用されている前記要注意部品の情報と、当該要注意部品の前記所定期間ごとの前記不具合の件数と、をさらに出力する
付記23又は24に記載のプログラム。
【0159】
(付記28)
自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む学習用不具合記録と、当該学習用不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取る欠陥学習用情報受取処理と、
前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する学習処理と、
をコンピュータにさらに実行させる付記23又は24に記載のプログラム。
【0160】
(付記29)
自動車の部品の不具合の情報を含む学習用不具合記録と、前記部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった前記部品の情報と、を含むリコール学習用情報を受け取るリコール学習用情報受取処理と、
前記リコール学習用情報を使用して、前記リコール判定モデルを学習する学習処理と、
をコンピュータにさらに実行させる付記25に記載のプログラム。
【0161】
(付記30)
自動車の部品の不具合の頻度の情報を含む不具合記録と、当該不具合記録に前記不具合の情報が含まれる前記部品の欠陥の有無の情報と、を含む欠陥学習用情報を受け取る学習用情報受取処理と、
欠陥推定モデルが部品の不具合の頻度の情報から前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥学習用情報を使用して前記欠陥推定モデルを学習する欠陥学習処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【0162】
(付記31)
学習用情報受取処理は、前記頻度の情報として、前記部品の種類ごとに前記不具合の頻度の推移の情報を含む前記欠陥学習用情報を受け取り、
前記欠陥学習処理は、前記部品の不具合の頻度の情報として前記部品の不具合の頻度の推移の情報を含む前記欠陥学習用情報を用いて、前記欠陥推定モデルが、前記部品の不具合の頻度の推移の情報から、前記部品が欠陥を有する可能性を推定するように、前記欠陥推定モデルを学習する
付記30に記載のプログラム。
【0163】
(付記32)
自動車の部品の不具合の情報を含む不具合記録と、前記部品のカテゴリの情報と、リコールの対象になった前記部品の情報と、を含むリコール学習用情報を受け取るリコール学習用情報受取処理と、
リコール判定モデルが部品の不具合の頻度と当該部品のカテゴリとから前記部品がリコールの対象となる可能性を判定するように、前記リコール学習用情報を使用して前記リコール判定モデルを学習するリコール学習処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【0164】
(付記33)
リコール学習用情報受取処理は、前記部品の不具合の種類をさらに含む前記リコール学習用情報を受け取り、
前記リコール学習処理は、前記部品の不具合の種類をさらに含む前記リコール学習用情報を用いて、前記リコール判定モデルが、さらに前記部品の不具合の種類から、前記部品がリコールの対象となる前記可能性を判定するように、前記リコール判定モデルを学習する
付記32に記載のプログラム。
【0165】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0166】
1 検出システム
10 検出装置
20 欠陥学習装置
30 リコール学習装置
100 検出装置
110 記録受取部
113 ステップ
120 頻度情報抽出部
130 欠陥推定部
133 出力部
140 要注意部品検出部
150 出力部
160 リコール判定部
170 候補抽出部
181 欠陥推定モデル受取部
182 リコール判定モデル受取部
191 個数算出部
192 不具合数推定部
200 欠陥学習装置
210 欠陥学習用情報受取部
220 欠陥学習部
230 欠陥推定モデル出力部
300 リコール学習装置
310 リコール学習用情報受取部
320 リコール学習部
330 リコール判定モデル出力部
1000 コンピュータ
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 記憶装置
1004 I/Oインタフェース
1005 記憶媒体