(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113494
(43)【公開日】2024-08-22
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理システム、プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0217 20230101AFI20240815BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20240815BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240815BHJP
G07F 9/00 20060101ALI20240815BHJP
【FI】
G06Q30/0217
G06Q30/0207 372
G06Q50/10
G07F9/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023018522
(22)【出願日】2023-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】521165747
【氏名又は名称】ゼネラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】藤田 正則
【テーマコード(参考)】
3E044
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3E044AA04
3E044DE04
5L030BB05
5L030BB07
5L049BB05
5L049BB07
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】商品又はサービスに関心のないユーザについてもユーザ個人の情報を収集することが可能な情報処理方法等を提供する。
【解決手段】コンピュータは、デジタルサイネージに関連付けて表示された第1コードに基づきアクセスされたサイトに表示される景品交換用の第2コードを発行する。そして、コンピュータは、第2コードに基づきユーザが選択した景品情報および前記第2コードを対応付けて記憶する。また、コンピュータは、前記景品情報に基づき特定されるユーザの属性を前記第2コードに対応付けて記憶する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルサイネージに関連付けて表示された第1コードに基づきアクセスされたサイトに表示される景品交換用の第2コードを発行し、
前記第2コードに基づきユーザが選択した景品情報および前記第2コードを対応付けて記憶し、
前記景品情報に基づき特定される前記ユーザの属性を前記第2コードに対応付けて記憶する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記サイトに係るイベント情報を前記第2コードに対応付けて記憶する
処理を前記コンピュータが実行する請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第1コードに関連付けて分散配置されたデジタルサイネージの第1位置情報が記憶部に記憶されており、
前記記憶部を参照して、前記第1コードに基づきアクセスしたユーザの第1位置情報を特定し、
特定した第1位置情報を含む属性を前記ユーザの第2コードに対応付けて記憶する
処理を前記コンピュータが実行する請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記サイトにアクセスされた場合に、前記第2コードに対応する属性に基づき、前記サイトに掲載する第1質問を決定し、
決定した第1質問に対する第1回答を取得し、
取得した第1回答に基づき更新された前記第2コードに対応する属性を記憶する
処理を前記コンピュータが実行する請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記サイトにアクセスされた場合に、前記第2コードに対応する更新された属性に基づき、前記サイトに掲載する第2質問を決定し、
決定した第2質問に対する第2回答を取得し、
取得した第2回答に基づき更に更新された前記第2コードに対応する属性を記憶する
処理を前記コンピュータが実行する請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記第2コードおよび該第2コードに対応して記憶された前記ユーザの属性を前記ユーザとのマッチングを希望するエンティティに出力する
処理を前記コンピュータが実行する請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
分散配置された景品交換機の第2位置情報が記憶部に記憶されており、
前記記憶部を参照して、前記第2コードに基づき景品交換機により景品を交換したユーザの第2位置情報を特定し、
特定した第2位置情報を含む属性を前記ユーザの第2コードに対応付けて記憶する
処理を前記コンピュータが実行する請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記第2コードは、前記ユーザの端末装置に紐づく識別情報と、景品交換のためのポイントとを含み、
前記識別情報と、前記ユーザに付与されたポイント範囲内で選択された前記景品情報とを対応付けて記憶する
処理を前記コンピュータが実行する請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項9】
分散配置されたデジタルサイネージ、分散配置された景品交換機、および情報処理装置を含み、
前記情報処理装置は、制御部を備え、
該制御部は
前記デジタルサイネージに表示された第1コードに基づきユーザの端末装置からアクセスされたサイトに表示される景品交換用の第2コードを発行し、
前記景品交換機は、
発行された前記第2コードおよびユーザが選択した景品情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記制御部は、
前記景品交換機から送信された前記第2コードおよび前記景品情報を対応付けて記憶し、
前記景品情報に基づき特定される前記ユーザの属性を前記第2コードに対応付けて記憶する
情報処理システム。
【請求項10】
デジタルサイネージに関連付けて表示された第1コードに基づきアクセスされたサイトに表示される景品交換用の第2コードを発行し、
前記第2コードに基づきユーザが選択した景品情報および前記第2コードを対応付けて記憶し、
前記景品情報に基づき特定される前記ユーザの属性を前記第2コードに対応付けて記憶する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項11】
制御部を備える情報処理装置において、
前記制御部は、
デジタルサイネージに関連付けて表示された第1コードに基づきアクセスされたサイトに表示される景品交換用の第2コードを発行し、
前記第2コードに基づきユーザが選択した景品情報および前記第2コードを対応付けて記憶し、
前記景品情報に基づき特定される前記ユーザの属性を前記第2コードに対応付けて記憶する
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報処理システム、プログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多種多様な商品又はサービスが提供されており、顧客が自身のニーズを正確に把握し、自身のニーズに適した商品又はサービスを適切に選択することは難しい。特許文献1では、ミラー型ディスプレイの前に存在するユーザの属性を推定し、推定した属性に適合する保険商品の情報をミラー型ディスプレイに表示するシステムが開示されている。特許文献1に開示された技術では、ユーザが、ミラー型ディスプレイの前に立つことで、ユーザの属性に応じた保険商品の情報を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1では、保険シミュレーションを行いたいユーザに対してのみ、ユーザの属性に適合した保険商品の提示が可能であり、保険商品に関心のないユーザに対しては保険商品の提案を行えないという問題がある。また、特許文献1では、ユーザの画像情報から年齢及び性別等の属性を推定するので、画像情報から推定できないユーザ個人の情報を取得することはできない。保険商品を選択(提案)する場合、ユーザの家族構成、ユーザ及び家族の既往歴等、ユーザの年齢及び性別以外の情報も重要であるが、保険商品に関心のないユーザからこのような情報を取得することは難しい。保険商品以外の商品又はサービスについても、商品又はサービスに関心のないユーザからはユーザ個人の情報を取得することはできず、ユーザに適した商品又はサービスを提案することは難しい。
【0005】
本開示は、商品又はサービスに関心のないユーザについてもユーザ個人の情報を収集することが可能な情報処理方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る情報処理方法は、デジタルサイネージに関連付けて表示された第1コードに基づきアクセスされたサイトに表示される景品交換用の第2コードを発行し、前記第2コードに基づきユーザが選択した景品情報および前記第2コードを対応付けて記憶し、前記景品情報に基づき特定される前記ユーザの属性を前記第2コードに対応付けて記憶する処理をコンピュータが実行する。
【発明の効果】
【0007】
本開示にあっては、商品又はサービスに関心のないユーザについてもユーザ個人の情報を収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システムの構成例を示す説明図である。
【
図3】景品交換機及びユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
【
図4】サーバに記憶されるDBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図5】サーバに記憶されるDBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図6】イベントの参加処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図8】景品交換処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図10】ウェブサイトのアクセス処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図11】ウェブサイトのアクセス処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図13】ユーザの絞り込み処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図14】実施形態2の景品交換処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示の情報処理方法、情報処理システム、プログラム、及び情報処理装置について、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。本実施形態では、各種の商品又はサービスに対する関心の有無にかかわらず、各ユーザの属性情報を収集することができ、収集した情報を、各種の商品又はサービスを提供する企業、あるいは、地方公共団体、学校、病院等の各種のエンティティがマッチングを希望するユーザの絞り込みに利用する。なお、商品又はサービスは、例えば保険商品又は金融商品とすることができるが、どのようなものでもよい。
【0010】
(実施形態1)
図1は情報処理システムの構成例を示す説明図である。本実施形態では、ウェブサイトを介して各種のイベントを提供し、イベントに参加したユーザ(顧客)に景品等のインセンティブを付与しつつユーザ個人の情報を収集する情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、サーバ10、デジタルサイネージ20(以下ではサイネージ20と称する)、景品交換機30、及びユーザ端末40等を含み、これらの各機器はネットワークNを介して通信接続されている。ネットワークNは、インターネット又は公衆電話回線網であってもよく、情報処理システムが設けられている施設等に構築されたLAN(Local Area Network)であってもよい。また、サーバ10と、サイネージ20及び/又は景品交換機30とは、ケーブルを介した有線通信又は無線通信によって直接情報を送受信するように構成されていてもよい。
【0011】
サイネージ20は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示部、及び、ネットワークNに接続するための通信部等を備える表示装置である。サイネージ20は、例えば保険代理店等の店舗、ショッピングモール、イベント会場、ホテル、空港、駅等、各種の施設及び街頭の適宜箇所に分散配置されている。サイネージ20は、例えばサーバ10が送信したコンテンツを通信部にて受信する処理、及び、コンテンツを表示部に表示する処理を行う。なお、サイネージ20は、サーバ10が送信したコンテンツを受信して順次表示する構成でもよく、表示対象のコンテンツを一括してサーバ10から受信して記憶部に記憶しておき、記憶部からコンテンツを読み出して順次表示する構成でもよい。また、サイネージ20は、サイネージ20の管理者による操作入力を受け付ける入力部を備える構成でもよく、ミラー(鏡)の機能とディスプレイの機能とを併せ持つミラー型ディスプレイであってもよい。
【0012】
景品交換機30は、例えば情報処理システムによってユーザに付与された景品交換コード又はポイントを景品に交換するための装置である。景品交換機30は、サイネージ20と同様に、各種の施設及び街頭の適宜箇所に分散配置されている。なお、景品交換機30とサイネージ20とは、同じ場所に並べて設置されていてもよく、異なる場所に各別に設置されていてもよい。景品交換機30は、筐体内部に複数の景品収納ラック(図示せず)が設けられており、景品収納ラックのそれぞれに景品が収納されている。景品交換機30で取得可能な景品は、景品交換機30の設置場所又は管理者に応じた景品とすることができる。景品交換機30は、筐体の前面に、景品収納ラックに収納されている景品の見本が陳列されており、景品交換コードを読み取るコードリーダ35、景品を選択するための景品選択ボタン34a、及び、景品収納ラックから搬出された景品を取り出すための取出口36aが設けられている。景品交換機30は、コードリーダ35によって景品交換コードを読み取り、読み取った景品交換コードが正当なコードである場合に、景品選択ボタン34aによって選択された景品を取出口36aまで搬出する処理を行う。
【0013】
景品交換機30は、各種の施設及び街頭に設置された自動販売機によって構成されてもよく、この場合、景品交換機30と自動販売機とが1台の装置で実現できる。景品交換機30に利用する自動販売機は、水、茶、清涼飲料等の飲料品、お菓子、パン、インスタント食品等の食料品、玩具、雑貨等の日用品等、いずれの商品を販売する販売機であってもよい。このような販売機を景品交換機30に利用する場合、交換対象の景品は、販売対象の商品とは別に用意されてもよく、販売対象の商品を景品としてもよい。また、交通機関を利用するための乗車券、各種施設に入場するための入場券、食堂及びレストラン等で食事するための食券等を販売する券売機を用いて景品交換機30を構成してもよい。
【0014】
サーバ10は、種々の情報処理及び情報の送受信が可能な情報処理装置であり、サーバコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等で構成される。サーバ10は、ウェブサーバの機能を有し、各種のイベントを開催するウェブサイト12S(
図2参照)をネットワークN経由で提供する処理を行う。イベントは、ユーザに対する情報提供、ユーザによるエクササイズ又はゲーム等への参加を含み、各種企業又は地方公共団体等に応じたイベントを用意することができる。ユーザ端末40は、ウェブサイト12Sにアクセスしてウェブサイト12Sで開催されるイベントに参加するユーザの端末装置であり、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等で構成される。ユーザ端末40は、ウェブサイト12Sを閲覧するためのブラウザ42B(
図3参照)がインストールされており、ブラウザ42BによってネットワークN経由でウェブサイト12Sにアクセスする処理を行う。これにより、ユーザは、ユーザ端末40を用いてウェブサイト12Sを介して提供(開催)されるイベントに参加できる。
【0015】
上述した構成の情報処理システムにおいて、サイネージ20は、各種のコンテンツと、サーバ10がイベントを提供するウェブサイト12Sにアクセスするための情報(例えばURL:Uniform Resource Locator)がコード化されたコード(以下ではアクセス用コードと称する)とを表示している。アクセス用コードは、
図1に示すQRコード(登録商標)等の2次元コードであってもよく、バーコード等の1次元コードであってもよい。なお、アクセス用コードは、サイネージ20に表示される構成に限定されず、例えば、アクセス用コードが印刷された記録紙がサイネージ20の筐体又はサイネージ20の近傍に設けられたボード等に貼付される構成でもよい。サイネージ20に表示されるコンテンツは、例えばサイネージ20に表示されるアクセス用コードによってアクセス可能なウェブサイト12Sに関する内容であり、コンテンツを視聴したユーザは、イベントに参加したい場合、ユーザ端末40を用いて、サイネージ20に表示されているアクセス用コードを読み取る。ユーザ端末40は、アクセス用コードを読み取ることによってURLを取得し、取得したURLに従ってウェブサイト12Sにアクセスし、ユーザは、ウェブサイト12Sで提供されるイベントに参加することができる。サーバ10が提供するウェブサイト12Sには、ウェブサイト12Sにアクセスしてイベントに参加したことによって得られる景品(インセンティブ)を取得するためのコード(景品交換コード)が含まれている。景品交換コードも2次元コードであってもよく1次元コードであってもよい。景品交換コードを取得したユーザは、景品交換機30まで移動し、景品交換機30に景品交換コードを読み取らせることにより、景品交換機30で交換可能な景品を取得することができる。なお、サーバ10は、各ユーザが参加したイベント、各ユーザがどのサイネージ20を介してイベントに参加したか、各ユーザが取得した景品及び景品交換を行った景品交換機30等を管理する処理を行う。
【0016】
図2はサーバ10の構成例を示すブロック図である。サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読み取り部16等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、又はGPU(Graphics Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶してあるプログラム12Pを適宜実行することにより、サーバ10が行うべき情報処理及び制御処理を実行する。
【0017】
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等を含む。記憶部12は、制御部11が実行するプログラム12P(プログラム製品)及び各種のデータを記憶している。また記憶部12は、制御部11がプログラム12Pを実行する際に発生するデータ等を一時的に記憶する。また記憶部12は、各種のイベントを提供するウェブサイト12Sを記憶する。更に記憶部12は、サイネージDB12a、イベントDB12b、景品交換機DB12c、景品DB12d、サイトDB12e、アンケートDB12f、及び顧客プロファイルDB12gを記憶している。サイネージDB12a、イベントDB12b、景品交換機DB12c、景品DB12d、サイトDB12e、アンケートDB12f、及び顧客プロファイルDB12gのいずれか又は全部は、サーバ10に接続された他の記憶装置に記憶されてもよく、サーバ10が通信可能な他の記憶装置に記憶されてもよい。
【0018】
通信部13は、有線通信又は無線通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して他の装置との間で情報の送受信を行う。入力部14は、ユーザによる操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部11へ送出する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部11からの指示に従って各種の情報を表示する。入力部14及び表示部15は一体として構成されたタッチパネルであってもよく、また、タッチパネルはサーバ10に外付けされている構成でもよい。
【0019】
読み取り部16は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカード、マイクロSDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬型記憶媒体10aに記憶された情報を読み取る。記憶部12に記憶されるプログラム12P及び各種のデータは、制御部11が読み取り部16を介して可搬型記憶媒体10aから読み取って記憶部12に記憶してもよい。また、プログラム12P及び各種のデータは、サーバ10の製造段階において記憶部12に書き込まれてもよく、制御部11が通信部13を介して他の装置からダウンロードして記憶部12に記憶してもよい。
【0020】
本実施形態において、サーバ10は、複数のコンピュータを含んで構成されるマルチコンピュータであってもよく、1台の装置内にソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよく、クラウドサーバであってもよい。また、サーバ10は、ウェブサーバの機能、ユーザ(顧客)の情報を管理する機能、サイネージ20及び景品交換機30の情報を管理する機能等、複数の機能をそれぞれ実現する複数のサーバで構成されてもよい。また、プログラム12Pは単一のコンピュータ上で実行されてもよく、ネットワークNを介して相互に接続された複数のコンピュータ上で実行されてもよい。更に、サーバ10は、入力部14及び表示部15は必須ではなく、接続されたコンピュータを通じて操作を受け付ける構成でもよく、表示すべき情報を外部の表示装置へ出力する構成でもよい。
【0021】
図3は景品交換機30及びユーザ端末40の構成例を示すブロック図である。景品交換機30は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、コードリーダ35、景品搬出装置36等を有し、これらの各部はバスを介して接続されている。制御部31、記憶部32、及び通信部33のそれぞれは、サーバ10の制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様の構成を有するので説明を省略する。
【0022】
入力部34は、景品交換機30の管理者による操作入力を受け付ける構成に加えて、景品交換機30によって交換(付与)可能な景品を選択するための景品選択ボタン34aを有する。
図1に示す例では、景品交換機30に陳列されている各景品に番号が対応付けられており、景品選択ボタン34aは、各番号が割り当てられた複数のボタンを有する。景品選択ボタン34aの各ボタンは、LED(Light Emitting Diode)等の発光部を有しており、選択可能(交換可能)な景品に対応するボタンの発光部を点灯又は点滅させることにより、どの景品が選択可能であるかを提示できるように構成されている。なお、景品選択ボタン34aは、各景品を指定できるボタンであれば、どのような構成でもよい。
【0023】
コードリーダ35は、QRコード等の2次元コード又はバーコード等の1次元コードを読み取る装置であり、読み取ったコードをデコードしてコード情報を取得し、得られたコード情報を制御部31へ送出する。なお、本実施形態では、景品交換機30が読み取るコードはQRコードであり、コードリーダ35は、QRコードを撮影するカメラと、カメラで撮影した画像を解析してコード情報を取得するデコーダとで構成される。なお、デコーダは、撮影画像を解析してコード情報を読み取るコード解析プログラムによって実現され、制御部31が、記憶部32に記憶してあるコード解析プログラムを実行することにより、カメラで撮影した画像からコード情報を読み取るコードリーダ35を実現する。
【0024】
景品搬出装置36は、制御部31からの指示に従って、景品収納ラックに収納されている景品を取出口36aまで搬出する。景品交換機30は、景品を搬出してユーザに付与した場合、ユーザの情報(例えばユーザ端末40に紐づけられたdistinct_ID)及び付与した景品の情報(例えば景品ID)をサーバ10へ送信するように構成されており、サーバ10は、各ユーザに対する景品の付与状況を管理できる。
【0025】
景品交換機30が自動販売機によって構成される場合、景品交換機30は、上述した構成に加えて、商品の販売に係る決済処理を行う決済処理部を備える。自動販売機における決済方法(料金の支払方法)は、現金決済、電子マネー決済等を用いることができ、景品交換機30は、採用する決済方法に応じた構成を備えている。例えば、現金決済が可能な構成の場合、景品交換機30は現金処理部を備える。現金処理部は、コインメカニズム及びビルバリデータ等を含み、現金投入口から投入された現金(硬貨及び紙幣)の金種(金額)及び枚数を判別し、判別結果を制御部31へ送出し、制御部31からの指示に従って、現金を払い出し、釣り銭を排出する。また、電子マネー決済が可能な構成の場合、景品交換機30は、電子マネーの読み取りが可能な電子マネーリーダライタを備える。電子マネーリーダライタは、電子マネーカードにチャージされた電子マネーを読み取ると共に、決済後の電子マネーを書き込む処理を行う。なお、景品交換機30は、景品の紹介メッセージ、ユーザへのメッセージ、景品交換に必要なポイント数等を表示するための表示部を備えていてもよく、入力部34の一部及び表示部は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。また、景品交換機30は、景品の見本を陳列する代わりに、筐体前面に、筐体内に収納されている景品を視認できるのぞき窓が設けられている構成でもよく、景品の写真等を表示する表示部が設けられている構成でもよい。
【0026】
ユーザ端末40は、制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44、表示部45、コードリーダ46等を有し、これらの各部はバスを介して接続されている。制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44、及び表示部45のそれぞれは、サーバ10の制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、及び表示部15と同様の構成を有し、コードリーダ46は、景品交換機30のコードリーダ35と同様の構成を有するので説明を省略する。なお、記憶部42は、プログラム42P(プログラム製品)のほかにブラウザ42Bを記憶している。
【0027】
図4及び
図5はサーバ10に記憶されるDB12a~12gのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図4AはサイネージDB12aを示す。サイネージDB12aは、情報処理システムに含まれるサイネージ20に関する情報を記憶するデータベースである。サイネージDB12aは例えば、サイネージID列、設置場所列、管理者列、及びイベント列を含み、サイネージIDに対応付けてサイネージの情報を記憶する。サイネージID列は、各サイネージ20に固有に割り当てられた識別情報(サイネージID)を記憶する。設置場所列及び管理者列は、サイネージ20の設置場所及び管理者の情報をそれぞれ記憶する。イベント列は、各サイネージ20に表示されたアクセス用コードによってアクセス可能なウェブサイト12Sで開催されている(又は開催された)イベントの情報を記憶する。具体的には、イベント列は、期間列、イベントID列、及びアクセス用コード列を含み、期間列は、イベントの開催期間を記憶する。イベントの開催期間は、例えば1つのウェブサイト12S(1つのイベントを開催するウェブサイト)に対応するアクセス用コードがサイネージ20に表示される期間である。イベントID列は、各イベントの識別情報(イベントID)を記憶する。アクセス用コード列は、当該イベントを提供するウェブサイト12Sにアクセスするための情報又はこの情報を含むQRコードを記憶する。サイネージDB12aの記憶内容は
図4Aに示す例に限定されず、サイネージ20の情報、サイネージ20の管理者の情報、サイネージ20に表示されるコンテンツに関する情報等が記憶されてもよい。このような構成により、サイネージDB12aは、サイネージ20に表示されるアクセス用コード(第1コード)に関連付けて、サイネージ20の設置場所の情報(第1位置情報)を記憶する。
【0028】
図4BはイベントDB12bを示す。イベントDB12bは、ウェブサイト12Sを介して提供されるイベントに関する情報を記憶するデータベースである。イベントDB12bは例えば、イベントID列、名称列、サイトID列、及びアクセス用コード列を含み、イベントIDに対応付けてイベントの情報を記憶する。イベントID列は、各イベント(ウェブサイト12S)に固有に割り当てられた識別情報(イベントID)を記憶する。名称列は、イベントに付与された名称を記憶し、サイトID列は、イベントを提供するウェブサイト12Sの識別情報(サイトID)を記憶し、アクセス用コード列は、当該ウェブサイト12Sにアクセスするための情報又はこの情報を含むQRコードを記憶する。なお、サイトIDとしてウェブサイト12SのURL(アクセス用コード)を用いてもよい。イベントDB12bの記憶内容は
図4Bに示す例に限定されず、イベントの主催者の情報、イベントに参加する可能性の高いユーザの属性等が記憶されてもよい。
【0029】
図4Cは景品交換機DB12cを示す。景品交換機DB12cは、情報処理システムに含まれる景品交換機30に関する情報を記憶するデータベースである。景品交換機DB12cは例えば、景品交換機ID列、設置場所列、管理者列、及び景品列を含み、景品交換機IDに対応付けて景品交換機30の情報を記憶する。景品交換機ID列は、各景品交換機30に固有に割り当てられた識別情報(景品交換機ID)を記憶する。設置場所列は、景品交換機30の設置場所の情報(第2位置情報)を記憶し、管理者列は、景品交換機30の管理者の情報を記憶する。景品列は、各景品交換機30に収納されている景品の情報を記憶する。具体的には、景品列は、ラックID列、景品ID列、及び残数列を含む。ラックID列は、景品交換機30内の景品収納ラックに固有に割り当てられた識別情報(ラックID)を記憶し、景品ID列は、各景品収納ラックに収納されている景品の識別情報(景品ID)を記憶し、残数列は、各景品の残りの数を記憶する。景品交換機DB12cの記憶内容は
図4Cに示す例に限定されず、景品交換機30の情報、景品交換機30の管理者の情報、景品に関する情報等が記憶されてもよい。また、景品交換機30が、ユーザが所有するポイントに応じて景品を付与する構成の場合、各景品を取得するために必要なポイント数が景品交換機DB12cに記憶されてもよい。
【0030】
図4Dは景品DB12dを示す。景品DB12dは、情報処理システムにおいてユーザに付与される景品に関する情報を記憶するデータベースである。景品DB12dは例えば、景品ID列、名称列、景品情報列、交換ポイント列、及び属性列を含み、景品IDに対応付けて景品の情報を記憶する。景品ID列は、各景品に固有に割り当てられた識別情報(景品ID)を記憶する。名称列は、景品の名称又は商品名等を記憶し、景品情報列は、景品のメーカ、種別、サイズ等を記憶する。交換ポイント列は、景品交換機30がユーザの所有ポイントに応じて景品を付与する構成の場合、各景品の交換に必要なポイント数を記憶する。属性列は、各景品を選択する可能性の高いユーザの属性を記憶する。ユーザの属性は例えば年齢層、性別、既婚又は未婚、子供の有無等を含んでもよい。なお、各景品を選択する可能性の高いユーザの属性として、例えば各景品が販売されている場合に、当該景品を購入する傾向が高い年齢層、性別等を設定することができる。また、例えば景品が健康志向の商品である場合に、当該景品を選択する可能性の高いユーザの属性として高齢の年齢層を設定してもよい。景品DB12dの記憶内容は
図4Dに示す例に限定されない。例えば、景品交換機30が景品交換の際にユーザの所有ポイントを用いない場合、交換ポイント列を有しない構成でもよい。
【0031】
図5AはサイトDB12eを示す。サイトDB12eは、サーバ10が提供するウェブサイト12Sに関する情報を記憶するデータベースである。サイトDB12eは例えば、サイトID列、アクセス用コード列、イベントID列、コンテンツ列、景品ID列、及び属性列を含み、サイトIDに対応付けてウェブサイト12Sの情報を記憶する。サイトID列は、各ウェブサイト12Sに固有に割り当てられた識別情報(サイトID)を記憶し、アクセス用コード列は、ウェブサイト12Sにアクセスするための情報又はこの情報を含むQRコードを記憶する。なお、サイトIDとしてウェブサイト12SのURL(アクセス用コード)を用いてもよい。イベントID列は、ウェブサイト12Sで開催されるイベントのイベントIDを記憶する。コンテンツ列は、ウェブサイト12Sで提供されるコンテンツを記憶する。コンテンツは、画像データ(静止画データ及び動画データ)、テキストデータ、音声データ又は音楽データを含んでいてもよい。コンテンツが記憶部12の所定領域又は他の記憶装置に記憶されている場合、コンテンツ列には、コンテンツを読み出すための情報(例えばコンテンツデータの記憶場所を示すフォルダ名及びファイル名)が記憶される。景品ID列は、当該ウェブサイト12Sにアクセスすることによって、又は、当該ウェブサイト12Sにおけるイベントに参加することによって付与される景品の景品IDを記憶する。属性列は、当該ウェブサイト12Sにアクセスする可能性の高いユーザの属性、及び、当該ウェブサイト12Sにおけるイベントに参加する可能性の高いユーザの属性を記憶する。ここでも、ユーザの属性は例えば年齢層、性別、既婚又は未婚、子供の有無等を含んでもよい。サイトDB12eの記憶内容は
図5Aに示す例に限定されず、ウェブサイト12Sの運営者の情報、イベントの主催者の情報等が記憶されてもよい。
【0032】
図5BはアンケートDB12fを示す。アンケートDB12fは、ウェブサイト12Sを介して行われるアンケートに関する情報を記憶するデータベースである。アンケートDB12fは例えば、アンケートID列、アンケート項目列、基本質問列、出題属性列、詳細質問列、及び景品ID列を含み、アンケートIDに対応付けてアンケートの情報を記憶する。アンケートID列は、各アンケートに固有に割り当てられた識別情報(アンケートID)を記憶し、アンケート項目列は、アンケートの項目及び内容を記憶する。基本質問列は、所定の属性(具体的には出題属性列に記憶されている属性)ではないユーザ、又は、所定の属性の推定が行われていないユーザに対して出題される質問を記憶する。出題属性列は、詳細質問の出題対象とするユーザの属性を記憶し、詳細質問列は、出題属性に対応付けて、出題属性であると推定されたユーザに対して出題される詳細質問を記憶する。基本質問は、アンケート項目に対して一般的な質問であり、詳細質問は、ある程度の属性が推定されたユーザに対して出題され、アンケート項目に対してより詳細な内容の質問である。景品ID列は、当該アンケートに回答することによって付与される景品の景品IDを記憶する。アンケートDB12fの記憶内容は
図5Bに示す例に限定されず、アンケートを出題したい企業の情報等が記憶されてもよい。また、アンケートに回答することによって付与される景品は、基本質問と詳細質問とに対して異なる景品が登録されていてもよい。
【0033】
図5Cは顧客プロファイルDB12gを示す。顧客プロファイルDB12gは、ウェブサイト12Sにアクセスしたことがあるユーザに関する情報を記憶するデータベースである。顧客プロファイルDB12gは例えば、distinct_ID列、参加イベント列、交換景品列、及び属性列を含み、distinct_IDに対応付けて顧客(ユーザ)の情報を記憶する。distinct_ID列は、各ユーザに固有に割り当てられた識別情報(distinct_ID、固有ID)を記憶する。distinct_IDは、ユーザ端末40が初めてウェブサイト12Sにアクセスした際にサーバ10によって発行され、発行されたdistinct_IDは、ユーザ端末40のブラウザ42Bに保存される。その後、ユーザ端末40がブラウザ42Bによってウェブサイト12Sにアクセスする際にdistinct_IDをサーバ10へ送信することにより、サーバ10は、アクセスしてきたユーザ端末40のdistinct_IDを把握できる。参加イベント列は、ユーザがウェブサイト12Sを介して参加したイベントの情報を記憶する。具体的には、参加イベント列は、サイトID列、イベントID列、参加日時列、サイネージID列、及び場所列を含む。サイトID列は、ユーザがアクセスしたウェブサイト12SのサイトIDを記憶し、イベントID列は、ユーザが参加したイベントのイベントIDを記憶し、参加日時列は、イベントの参加日時、具体的には、ウェブサイト12Sに対するアクセス日時を記憶し、サイネージID列は、ユーザがウェブサイト12Sにアクセスした際にアクセス用コードを読み取ったサイネージ20のサイネージIDを記憶し、場所列は、サイネージ20の設置場所の情報を記憶する。交換景品列は、ユーザが取得した景品の情報を記憶する。具体的には、交換景品列は、景品交換機ID列、場所列、交換日時列、景品ID列、及び景品交換コード列を含む。景品交換機ID列は、ユーザが景品を取得した景品交換機30の景品交換機IDを記憶し、場所列は、景品交換機30の設置場所の情報を記憶し、交換日時列は、景品の取得日時を記憶し、景品ID列は、取得した景品の景品IDを記憶し、景品交換コード列は、景品を取得する際に景品交換機30に読み取らせた景品交換コードを記憶する。属性列は、ユーザ自身及びユーザの家族に関する情報を記憶する。具体的には、属性列は、家族構成列、職業列、年齢列、及び性別列を含み、家族構成列は、ユーザの家族構成に関する情報を記憶する。家族構成の情報には、各家族の年齢、性別、及び職業等が含まれてもよい。顧客プロファイルDB12gの記憶内容は
図5Cに示す例に限定されない。例えば、属性情報として、ユーザ及び家族の既往歴、ユーザ及び家族が契約している保険内容等が記憶される構成でもよい。
【0034】
以下に、本実施形態の情報処理システムにおいて、ユーザがユーザ端末40を用いて、サイネージ20に表示されたアクセス用コードを読み取ることによりウェブサイト12Sにアクセスしてイベントに参加する処理について説明する。
図6はイベントの参加処理手順の一例を示すフローチャート、
図7は画面例を示す説明図である。
図6では左側にユーザ端末40が行う処理を、右側にサーバ10が行う処理をそれぞれ示す。
【0035】
本実施形態の情報処理システムでは、サイネージ20は、サーバ10から順次受信するコンテンツ、又は、予めダウンロードして記憶部に記憶してあるコンテンツを表示部に表示している。サイネージ20に表示されるコンテンツは、視聴者にイベントへの参加を促すようなコンテンツ、サイネージ20の設置場所又は管理者(設置店舗)に応じた広告コンテンツ等を含み、画像データ(静止画データ及び動画データ)、テキストデータ、音声データ又は音楽データを含んでいてもよい。またサイネージ20は、
図7Aに示すようにアクセス用コードを表示部に表示している。なお、アクセス用コードは、コンテンツと共に表示部に表示されてもよく、コンテンツとは別に表示部に表示されてもよい。また、アクセス用コードは、表示部に表示されるほかに、記録紙に印刷されて、
図7Bに示すようにサイネージ20の筐体等に貼付されてもよい。アクセス用コードは、サイネージ20に表示されたコンテンツを視聴しているユーザに対してアクセスを誘導したいウェブサイト12Sに対応付けられたコードであり、当該ウェブサイト12Sにアクセスするための情報(例えばURL)を含むコードである。よって、サイネージ20毎に、サイネージ20の管理者が設定したウェブサイト12Sへのアクセス用コード(第1コード)が表示される。従って、サイネージ20には、各サイネージ20に関連付けられたアクセス用コードが表示される。
【0036】
ユーザは、自身のユーザ端末40を用いて、サイネージ20に表示してあるアクセス用コードを読み取る。ユーザ端末40の制御部41は、ユーザによる操作に従って、コードリーダ46によってアクセス用コードを読み取る(S11)。制御部41は、アクセス用コードを読み取ることにより、ウェブサイト12SのURLを取得し、取得したURLに従ってウェブサイト12Sにアクセスする(S12)。なお、制御部11は、アクセス用コードを読み取って得られたURLを一旦表示部45に表示し、ユーザによるアクセス指示の操作入力を受け付けた後に、ウェブサイト12Sにアクセスする構成でもよい。
【0037】
サーバ10の制御部11は、ユーザ端末40からウェブサイト12Sに対するアクセスを受け付けた場合、当該ユーザ端末40のウェブサイト12Sに対するアクセスが初めてのアクセスであるか否かを判断する(S13)。なお、ユーザ端末40の制御部41は、ブラウザ42Bにdistinct_IDが保存されている場合、ブラウザ42Bによってウェブサイト12Sにアクセスする際にdistinct_IDを送信する。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末40からdistinct_IDを受信した場合、受信したdistinct_IDが顧客プロファイルDB12gに登録されているか否かを判断する。distinct_IDが顧客プロファイルDB12gに登録されている場合、制御部11は、当該ユーザ端末40によるアクセスは2回目以降のアクセスであると判断する。一方、distinct_IDを受信しなかった場合、又は、受信したdistinct_IDが顧客プロファイルDB12gに登録されていない場合、制御部11は、当該ユーザ端末40によるアクセスは初めてのアクセスであると判断する。
【0038】
制御部11は、初めてのアクセスであると判断した場合(S13:YES)、当該ユーザ端末40に対してdistinct_IDを発行し(S14)、2回目以降のアクセスであると判断した場合(S13:NO)、ステップS14の処理をスキップする。そして、制御部11は、当該ユーザ端末40に割り当てられたdistinct_IDに対応付けて、アクセスしてきたユーザがウェブサイト12Sを介して参加するイベントに関する情報を参加イベント情報として顧客プロファイルDB12gに記憶する(S15)。例えば制御部11は、提供すべきウェブサイト12SのサイトIDをサイトID列に記憶し、当該ウェブサイト12Sで開催されるイベントのイベントIDをサイトDB12eから読み出してイベントID列に記憶し、この時点の日時を参加日時列に記憶し、当該ユーザ端末40がアクセス用コードを読み取ったサイネージ20のサイネージIDをサイネージID列に記憶し、サイネージ20の設置場所を場所列に記憶する。なお、ユーザ端末40が読み取ったアクセス用コードには、当該コードを表示していたサイネージ20の情報(例えばサイネージID)が含まれており、ユーザ端末40がウェブサイト12Sにアクセスする際に、サイネージIDもサーバ10へ送信する。よって、サーバ10の制御部11は、ユーザ端末40から受信する情報に基づいて、当該ユーザ端末40がアクセス用コードを読み取ったサイネージ20のサイネージIDを取得することができる。また、制御部11は、サイネージDB12aを参照して、当該サイネージ20の設置場所を取得することにより、ユーザが視聴したサイネージ20の設置場所を特定できる。これにより、サーバ10は、distinct_IDが割り当てられたユーザの参加イベントの情報を蓄積することができる。なお、顧客プロファイルDB12gにはdistinct_IDに対応付けて参加イベント情報が蓄積されるので、ユーザの匿名性を維持しつつユーザの参加イベントの情報を収集することができる。
【0039】
その後、制御部11は、ユーザ端末40がアクセスしたURLに従ったウェブサイト12Sをユーザ端末40へ送信する(S16)。ユーザ端末40の制御部41は、サーバ10から送信されたウェブサイト12Sを受信して、例えば
図7Cに示すような画面を表示部45に表示する(S17)。
図7Cに示す画面は、乳がんのセルフチェックのイベントを開催するウェブ画面であり、セルフチェックのやり方を提示する動画を表示している。ユーザは、ユーザ端末40に表示されたウェブ画面を介して、例えば動画を視聴することにより乳がんのセルフチェックのやり方のレクチャーを受けることができる。また、
図7Cに示すように、ウェブサイト12Sには、当該ウェブサイト12Sにアクセスすること、又は、当該ウェブサイト12Sが提供するイベントに参加したことによって付与される景品を取得するための景品交換コード(景品交換用の第2コード)が含まれている。なお、景品交換コードは、例えば当該ユーザ端末40に割り当てられたdistinct_ID、及び、交換可能な景品に関する情報を含み、制御部11は、distinct_ID及び交換可能な景品の情報(例えば景品ID)を含む景品交換コードを発行する。そして、制御部11は、発行した景品交換コードを含むウェブ画面をユーザ端末40へ送信することにより、ユーザ端末40は、
図7Cに示すような画面を表示することができる。
【0040】
サーバ10の制御部11は、ステップS15又はステップS16の処理後、ユーザ端末40へ送信したウェブサイト12Sに基づいて、ウェブサイト12Sにアクセスしてきたユーザの属性を推定する(S18)。ここでは、制御部11は、ウェブサイト12SのサイトIDに対応付けてサイトDB12eに記憶してある属性情報を読み出すことにより、当該ユーザの属性を推定する。また、制御部11は、ユーザがアクセス用コードを読み取ったサイネージ20の設置場所を、当該ユーザの活動範囲を示す属性としてもよく、サイネージ20の設置場所から、当該設置場所を活動範囲とする可能性の高いユーザの属性を推定してもよい。ユーザの属性を推定する処理は、上述したようなルールベースによる処理であってもよく、決定木等の機械学習モデルを用いた処理であってもよい。この場合、ユーザがアクセスしたウェブサイト12Sの情報、ユーザが参加したイベントの情報、ユーザがアクセス用コードを読み取ったサイネージ20の設置場所等を入力した場合に、当該ユーザの属性を出力するように学習したモデルを用いることができる。制御部11は、当該ユーザ(ユーザ端末40)のdistinct_IDに対応付けて、推定した属性情報を顧客プロファイルDB12gに記憶する(S19)。これにより、サーバ10は、ユーザがアクセスしたウェブサイト12S又はユーザが参加したイベントに基づいてユーザの属性を推定でき、推定した属性を蓄積することができる。なお、顧客プロファイルDB12gにはdistinct_IDに対応付けて属性情報が蓄積されるので、ユーザの匿名性を維持しつつ、推定されたユーザの属性情報を収集することができる。
【0041】
図7Cに示すような景品交換コードを含むウェブ画面を取得したユーザは、景品交換機30によって景品を取得することができる。次に、ユーザが景品交換機30で景品を取得する処理について説明する。
図8は景品交換処理手順の一例を示すフローチャート、
図9はユーザ端末40の画面例を示す説明図である。
図8では左側に景品交換機30が行う処理を、中央にサーバ10が行う処理を、右側にユーザ端末40が行う処理をそれぞれ示す。
【0042】
景品を取得したいユーザは、景品交換機30まで移動し、
図7Cに示すような画面をユーザ端末40に表示して景品交換機30に景品交換コードを読み取らせる。なお、
図7Cに示す画面に、景品交換機30の設置場所の情報が表示されていてもよい。ユーザ端末40の制御部41は、ユーザによる操作に従って、
図7Cに示すような画面によって景品交換コードを表示部45に表示する(S21)。そして、ユーザは、ユーザ端末40に表示された景品交換コードを、景品交換機30のコードリーダ35にかざす。景品交換機30の制御部31は、コードリーダ35によって、ユーザ端末40に表示された景品交換コードを読み取る(S22)。例えば制御部31は、景品交換コードを読み取って、ユーザ端末40に割り当てられたdistinct_IDと、交換可能(提供可能)な景品に関する情報とを取得する。交換可能な景品の情報は景品IDを用いることができる。
【0043】
制御部31は、景品交換コードから読み取った交換可能な景品の情報に基づいて、自機30で交換可能な景品があるか否かを判断する(S23)。例えば、自機30の各景品収納ラックのラックIDに対応付けて、収納されている景品の景品IDが登録してあるテーブルが記憶部32に記憶されており、制御部31は、読み取った景品IDがテーブルに登録されているか否かに応じて、交換可能な景品があるか否かを判断する。また、制御部31は、景品交換コード及び景品交換コードから読み取ったdistinct_IDを用いて、サーバ10に対して、当該景品交換コードを用いた景品交換が既に実行済みであるか否かを問合せてもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、景品交換機30から問合せを受け付けた景品交換コードが、distinct_IDに対応する交換景品情報として顧客プロファイルDB12gに記憶されているか否かに応じて、景品交換が実行済みであるか否かを判断し、判断結果を景品交換機30へ送信する。景品交換が実行済みであるとの判断結果を取得した場合、景品交換機30の制御部31は、当該景品交換コードで交換可能な景品はないと判断してもよい。
【0044】
交換可能な景品がないと判断した場合(S23:NO)、制御部31は、交換可能な景品がないことを通知するエラー通知を行う(S24)。例えば景品交換機30が表示部又はスピーカを有する場合、制御部31は、「交換できる景品はありません」のようなメッセージを表示又は音声出力する。これにより、ユーザは、自身の景品交換コードによって交換可能な景品がないことを把握できる。
【0045】
交換可能な景品があると判断した場合(S23:YES)、制御部31は、交換可能(選択可能)な景品の景品選択ボタン34aを点灯させる(S25)。具体的には、制御部31は、交換可能な景品の景品選択ボタン34aに対応する発光部を点灯させる。なお、制御部11は、発光部を点滅させることによって景品選択ボタン34aを点滅させてもよい。これにより、ユーザは、自身の景品交換コードによって交換可能な景品がどの景品であるかを把握でき、交換(取得)したい景品の景品選択ボタン34aを操作する。
【0046】
景品交換機30の制御部31は、点灯させた景品選択ボタン34aのいずれかが操作されたか否かを判断しており(S26)、選択されていないと判断する場合(S26:NO)、選択されるまで待機する。いずれかの景品選択ボタン34aが操作されたと判断した場合(S26:YES)、制御部31は、選択された景品を搬出する(S27)。具体的には、制御部31は、景品搬出装置36を制御して、操作された景品選択ボタン34aに対応する景品収納ラックから、1つの景品を取出口36aまで搬出する。ユーザは、取出口36aから景品を取り出すことにより、選択した景品を取得することができる。
【0047】
景品交換機30の制御部31は、景品交換コードから読み取ったdistinct_ID、自機30の情報(例えば景品交換機ID)、ユーザが選択した景品の情報(例えば景品ID)、景品を搬出した日時等を含む交換景品情報をサーバ10へ送信する(S28)。サーバ10の制御部11は、景品交換機30から送信された交換景品情報を受信し、交換景品情報に含まれるdistinct_IDに対応付けて、ユーザが取得した景品の情報を交換景品情報として顧客プロファイルDB12gに記憶する(S29)。例えば制御部11は、交換景品情報に含まれる景品交換機ID、景品の搬出日時、及び景品IDを顧客プロファイルDB12gの各列に記憶する。なお、景品交換機30は、読み取った景品交換コードを交換景品情報に含めてサーバ10へ送信してもよく、サーバ10の制御部11は、交換景品情報に景品交換コードが含まれる場合、景品交換コードも顧客プロファイルDB12gに記憶する。これにより、サーバ10は、distinct_IDが割り当てられたユーザに付与した景品の情報を蓄積することができる。なお、顧客プロファイルDB12gにはdistinct_IDに対応付けて交換景品情報が蓄積されるので、ユーザの匿名性を維持しつつユーザが取得した景品の情報を収集することができる。
【0048】
サーバ10の制御部11は、景品交換機30から交換景品情報を受信した後、景品交換が完了したことを通知するための景品交換完了画面をユーザ端末40へ送信する(S30)。なお、景品交換を行う場合、ユーザ端末40は、
図7Cに示すような画面を表示するためにウェブサイト12Sにアクセスしている。よって、サーバ10の制御部11は、交換景品情報に含まれるdistinct_IDに基づいて、景品交換を完了したユーザ端末40を特定することができ、distinct_IDに対応するユーザ端末40へ景品交換完了画面を送信することができる。ユーザ端末40の制御部41は、サーバ10から送信された景品交換完了画面を受信して、
図9に示すような画面を表示部45に表示する(S31)。
図9に示す画面は、景品交換が完了したことを通知するメッセージを表示する。また、景品交換完了画面は、
図9に示すように、ウェブサイト12Sへのアクセスを例えば1タップで行うことができるショートカットアイコンをユーザ端末40のホーム画面に登録するための「ホーム画面に追加」ボタンを有する。「ホーム画面に追加」ボタンが操作された場合、制御部41は、ウェブサイト12Sの初期画面(トップページ)に1タップでアクセスできるショートカットアイコンを生成してホーム画面に表示する。これにより、ユーザがユーザ端末40のホーム画面に表示されたショートカットアイコンを1タップすることにより、ユーザ端末40は、ウェブサイト12Sにアクセスすることが可能となる。
【0049】
サーバ10の制御部11は、ステップS29又はステップS30の処理後、顧客プロファイルDB12gに記憶した交換景品情報に基づいて、景品を取得したユーザの属性を推定する(S32)。ここでは、制御部11は、景品交換情報に含まれる景品IDに対応付けて景品DB12dに記憶してある属性情報を読み出すことにより、当該ユーザの属性を推定する。また、制御部11は、景品交換機DB12cを参照して、ユーザが景品を取得した景品交換機30の設置場所を取得し、この設置場所を、当該ユーザの活動範囲を示す属性としてもよい。また、制御部11は、景品交換機30の設置場所から、当該設置場所を活動範囲とする可能性の高いユーザの属性を推定してもよい。ここでも、ユーザの属性を推定する処理は、上述したようなルールベースによる処理であってもよく、決定木等の機械学習モデルを用いた処理であってもよい。ここでは、ユーザが取得した景品の情報、景品を取得した景品交換機30の設置場所等を入力した場合に、当該ユーザの属性を出力するように学習したモデルを用いることができる。制御部11は、当該ユーザ(ユーザ端末40)のdistinct_IDに対応付けて、推定した属性情報を顧客プロファイルDB12gに記憶する(S33)。これにより、サーバ10は、ユーザが取得した景品に基づいてユーザの属性を推定でき、推定した属性を蓄積することができ、ユーザの匿名性を維持しつつ、ユーザの属性情報を収集することができる。
【0050】
上述した処理において、ステップS32の属性推定処理は、景品交換機30で実行されてもよい。例えば、景品交換機30の記憶部32に、各景品の情報(例えば景品ID)と、各景品を選択する可能性が高いユーザの属性とを対応付けて登録してあるテーブルを記憶しておく。そして、景品交換機30の制御部31が、景品選択ボタン34aを介してユーザが選択した景品に対応する属性情報をテーブルから読み出すことにより、当該景品を選択したユーザの属性を推定してもよい。この場合、制御部31は、ステップS28で、交換景品情報に加えて、推定した属性情報をサーバ10へ送信し、サーバ10の制御部11は、景品交換機30から、景品を取得したユーザの属性情報を取得して顧客プロファイルDB12gに記憶することができる。
【0051】
本実施形態において、ウェブサイト12Sは、サイネージ20に表示されたアクセス用コードから読み取ったURLに基づくアクセスのほかに、ユーザ端末40のホーム画面に設けられたショートカットアイコンを1タップすることによるアクセス、及び、ブラウザ42Bを起動してユーザが手入力等したURLに基づくアクセス等が可能である。このような方法でアクセスした場合であっても、ユーザは、アクセスしたウェブサイト12Sで提供されているイベントに参加することができる。以下に、ユーザがユーザ端末40を用いてウェブサイト12Sにアクセスする処理について説明する。
図10及び
図11はウェブサイト12Sのアクセス処理手順の一例を示すフローチャート、
図12はユーザ端末40の画面例を示す説明図である。
図10及び
図11では左側にユーザ端末40が行う処理を、右側にサーバ10が行う処理をそれぞれ示す。
【0052】
ユーザ端末40の制御部41は、ユーザによる操作に従って、ウェブサイト12Sにアクセスする(S41)。サーバ10の制御部11は、ユーザ端末40からウェブサイト12Sに対するアクセスを受け付けた場合、ユーザ端末40がアクセスしたURLに従って、例えばウェブサイト12Sの初期画面(ホーム画面)をユーザ端末40へ送信する(S42)。なお、ここでも、制御部11は、ユーザ端末40のウェブサイト12Sに対するアクセスが初めてのアクセスであるか否かを判断し、初めてのアクセスである場合には、ユーザ端末40に対してdistinct_IDを発行する処理を行ってもよい。
【0053】
ユーザ端末40の制御部41は、サーバ10から送信されたウェブサイト12Sを受信して、
図12Aに示すような初期画面を表示部45に表示する(S43)。
図12Aに示す画面は、アンケートの回答及びイベントへの参加を行うためのウェブ画面であり、実施中のアンケートの項目に対応付けてアンケートの開始を指示するためのアンケート開始ボタンが設けられており、開催中のイベントの項目に対応付けてイベントへの参加を指示するためのイベント参加ボタンが設けられている。ユーザは、回答したいアンケートがある場合、アンケート開始ボタンを操作することによってアンケートを受けることができ、参加したいイベントがある場合、イベント参加ボタンを操作することによってイベントに参加することができる。
【0054】
ユーザ端末40の制御部41は、いずれかのアンケート開始ボタンが操作されたか否かを判断しており(S44)、操作されたと判断した場合(S44:YES)、操作されたアンケート開始ボタンに対応するアンケートの画面(ウェブサイト12S)をサーバ10に要求する(S45)。サーバ10の制御部11は、アンケート画面を要求された場合、要求されたアンケート項目の詳細質問の出題対象とすべきユーザの属性(出題属性)をアンケートDB12fから読み出し、アクセスしてきたユーザの属性が、読み出した出題属性の情報に合致するか否かを判断する(S46)。具体的には、制御部11は、顧客プロファイルDB12gに記憶してある当該ユーザの属性から出題属性の情報を取得し、出題属性に合致するか否かを判断する。
【0055】
出題属性に合致しないと判断した場合(S46:NO)、制御部11は、アンケート項目に対する基本質問をアンケートDB12fから読み出し、基本質問(第1質問)を生成する(S47)。なお、出題属性に合致しない場合には、ユーザの属性が出題属性ではない場合、及び、出題属性の情報が推定されていない場合(即ち、出題属性の情報が顧客プロファイルDB12gに記憶されていない場合)等が含まれる。出題属性に合致すると判断した場合(S46:YES)、制御部11は、当該出題属性に対応する詳細質問をアンケートDB12fから読み出し、詳細質問(第2質問)を生成する(S48)。これにより、出題属性に設定された属性であることが既に推定されているユーザに対して、詳細質問を出題することにより、更に詳細なユーザ属性(ユーザの情報)を取得することが可能となる。
【0056】
制御部11は、アンケートDB12fに記憶してある基本質問又は詳細質問に基づいて、各項目に対して予め設定されている数の質問を生成し、生成した質問を表示(掲載)するアンケート画面をユーザ端末40へ送信する(S49)。ユーザ端末40の制御部41は、サーバ10から送信されたアンケート画面を受信して、
図12Bに示すようなアンケート画面を表示部45に表示する(S50)。
図12Bに示す画面は、複数の質問が表示されており、各質問に対して、複数の選択肢のうちの1つを選択できるラジオボタンが設けられている。なお、各質問に対して、複数の選択肢のうちの複数を選択できるチェックボタンが設けられていてもよい。
図12Bに示す画面には、ユーザが入力した回答をサーバ10へ送信する指示を行うための回答送信ボタンが設けられている。
【0057】
ユーザ端末40の制御部41は、アンケート画面中の各質問に対する回答の入力を受け付け、入力された回答を表示する(S51)。具体的には、制御部41は、各質問のいずれかのラジオボタンに対する操作を受け付けた場合、操作されたラジオボタンにチェックを付ける。制御部41は、アンケート画面中の回答送信ボタンが操作されたか否かを判断しており(S52)、操作されていないと判断する場合(S52:NO)、ステップS51の処理に戻り、各質問に対する回答の受付を継続する。回答送信ボタンが操作されたと判断した場合(S52:YES)、制御部41は、各質問に対して受け付けた回答の情報をサーバ10へ送信する(S53)。
【0058】
サーバ10の制御部11は、ユーザ端末40からアンケートの回答情報(第1回答、第2回答)を受信した場合、アンケートの回答が完了したことを通知するためのアンケート完了画面をユーザ端末40へ送信する(S55)。ユーザ端末40の制御部41は、サーバ10から送信されたアンケート完了画面を受信して、
図12Cに示すような画面を表示部45に表示する(S54)。
図12Cに示す画面は、アンケートが終了したことを通知するメッセージと、アンケートに回答したことによって付与される景品を取得するための景品交換コード(景品交換用の第2コード)とを表示している。ここでの景品交換コードも、当該ユーザ端末40に割り当てられたdistinct_ID、及び、交換可能な景品に関する情報を含み、制御部11は、アンケートDB12fから読み出した当該アンケート項目に対応する景品IDとdistinct_IDとを含む景品交換コードを発行し、発行した景品交換コードを含むアンケート完了画面をユーザ端末40へ送信する。
【0059】
サーバ10の制御部11は、ユーザ端末40からアンケートの回答情報を取得した後、取得した回答情報に基づいて、アンケートに回答したユーザの属性を推定する(S56)。ここでは、制御部11は、回答内容自体がユーザの属性を表している場合、回答内容をユーザの属性に推定する。例えば、家族構成に関するアンケートで「既婚ですか?未婚ですか?」の質問に対する回答情報を取得した場合、制御部11は、取得した回答情報(既婚又は未婚)を当該ユーザの属性情報とする。また、「子供はいますか?何歳ですか?」の質問に対する回答情報を取得した場合、制御部11は、取得した回答情報(子供の有無及び年齢)を当該ユーザの属性情報とする。また、例えばサーバ10の記憶部12に、各質問に対する回答と、各回答を選択する可能性が高いユーザの属性とを対応付けて登録してあるテーブルを記憶しておき、制御部11は、各質問の回答に対応する属性情報をテーブルから読み出すことにより、当該回答を行ったユーザの属性を推定してもよい。ここでも、ユーザの属性を推定する処理は、上述したようなルールベースによる処理であってもよく、決定木等の機械学習モデルを用いた処理であってもよい。ここでは、ユーザによる回答情報等を入力した場合に、当該ユーザの属性を出力するように学習したモデルを用いることができる。
【0060】
制御部11は、当該ユーザ(ユーザ端末40)のdistinct_IDに対応付けて、推定した属性情報を顧客プロファイルDB12gに記憶する(S57)。これにより、サーバ10は、ユーザがアンケートに回答した内容に基づいてユーザの属性を推定でき、推定した属性を蓄積することができる。なお、推定した属性に関して異なる情報が既に顧客プロファイルDB12gに記憶されている場合、サーバ10の制御部11は、後に推定した属性情報に更新してもよく、属性の推定に用いた情報の内容に応じて信頼度の高い情報を特定し、特定した情報に更新してもよい。これにより、ユーザが複数のアンケートに回答した場合に、各アンケートの回答内容に基づいて推定された属性情報を逐次更新することができ、また、より信頼性の高い属性情報を特定して記憶することができる。また制御部11は、推定した属性情報を、推定した順に時系列に顧客プロファイルDB12gに蓄積してもよい。
【0061】
ユーザ端末40の制御部41は、いずれのアンケート開始ボタンも操作されていないと判断した(S44:NO)、いずれかのイベント参加ボタンが操作されたか否かを判断する(S58)。いずれのイベント参加ボタンも操作されていないと判断する場合(S58:NO)、例えば初期画面の終了が指示された場合、制御部41は処理を終了する。いずれかのイベント参加ボタンが操作されたと判断した場合(S58:YES)、制御部41は、操作されたイベント参加ボタンに対応するイベントの画面(ウェブサイト12S)をサーバ10に要求する(S59)。サーバ10の制御部11は、イベント画面を要求された場合、要求されたイベントを提供するイベント画面(ウェブサイト12S)をユーザ端末40へ送信する(S60)。ユーザ端末40の制御部41は、サーバ10から送信されたイベント画面を受信して表示部45に表示する(S61)。
【0062】
イベント画面の図示は省略するが、イベント画面は、イベントの内容に関する説明メッセージを表示する。例えば、ウォーキングイベントの画面は、ウォーキングする場所及びルートを示す地図を表示する。なお、ユーザがウォーキングイベントに参加する場合、ユーザ端末40は、例えばユーザ端末40のGPS(Global Positioning System)を用いてユーザの歩行軌跡を検出し、検出した歩行軌跡に基づいてイベントに参加したか否かを判断してもよい。また、仮想空間におけるウォーキングイベント(バーチャルウォーキングイベント)の画面は、ウォーキングする仮想空間を表示する。なお、ユーザがバーチャルウォーキングイベントに参加する場合、ユーザ端末40は、例えばユーザ端末40に設けられた万歩計(登録商標)機能を用いてユーザの歩行数を計測し、計測した歩行数に基づいて仮想空間内をウォーキングする映像を表示してもよい。サーバ10から提供されるイベント画面、又は、イベント終了後にサーバ10から提供される画面は、イベントに参加したことによって付与される景品を取得するための景品交換コード(景品交換用の第2コード)を表示している。
【0063】
図12Cに示すような景品交換コードを含むアンケート完了画面、又は、景品交換コードを含むイベント画面を取得したユーザは、景品交換機30によって景品を取得することができる。ユーザが景品を取得する場合、景品交換機30、サーバ10、及びユーザ端末40は、
図8に示す処理と同様の処理を行うことによって、景品交換コードに応じた景品をユーザに付与することができる。この場合にも、ユーザが取得した景品に応じてユーザの属性が推定され、推定された属性情報が顧客プロファイルDB12gに記憶される。
【0064】
サーバ10の制御部11は、イベント画面をユーザ端末40に送信した後、送信したイベント画面に基づいて、イベントに参加したユーザの属性を推定する(S62)。ここでは、例えばサーバ10の記憶部12に、各イベントと、各イベントに参加する可能性が高いユーザの属性とを対応付けて登録してあるテーブルを記憶しておき、制御部11は、ユーザに提供したイベントに対応する属性情報をテーブルから読み出すことにより、当該ユーザの属性を推定してもよい。なお、各イベントを開催するウェブサイト12SのサイトIDに対応付けてサイトDB12eに記憶してある属性情報を、当該ユーザの属性情報としてもよい。ここでも、ユーザの属性を推定する処理は、上述したようなルールベースによる処理であってもよく、決定木等の機械学習モデルを用いた処理であってもよい。制御部11は、当該ユーザ(ユーザ端末40)のdistinct_IDに対応付けて、推定した属性情報を顧客プロファイルDB12gに記憶する(S63)。これにより、サーバ10は、ユーザが参加したイベントに基づいてユーザの属性を推定でき、推定した属性を蓄積することができる。ここでも、推定した属性に関して異なる情報が既に顧客プロファイルDB12gに記憶されている場合、サーバ10の制御部11は、後に推定した属性情報に更新してもよく、属性の推定に用いた情報の内容に応じて信頼度の高い情報を特定し、特定した情報に更新してもよく、推定した属性情報を推定順に蓄積してもよい。
【0065】
上述した処理により、ユーザに割り当てられたdistinct_IDに対応付けて、ユーザが参加したイベント(具体的には、アクセスしたウェブサイト12S)に基づいて推定された属性情報、及び、ユーザが取得した景品に基づいて推定された属性情報が顧客プロファイルDB12gに蓄積される。本実施形態の情報処理システムでは、このように蓄積されたユーザの属性情報を、各種の商品又はサービスを提供する企業、あるいは、地方公共団体、学校、病院等の各種のエンティティがマッチングを希望するユーザの絞り込みに利用することができる。次に、サーバ10が、各エンティティがマッチングを希望するユーザを絞り込む処理について説明する。
図13はユーザの絞り込み処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0066】
図5Cに示すような顧客プロファイルDB12gに各ユーザの属性情報を蓄積しているサーバ10は、所定のタイミングで、又は、あるエンティティから、希望する属性のユーザとのマッチングを要求されたタイミングで以下の処理を実行する。サーバ10の制御部11は、ユーザとのマッチングを希望するエンティティのうちの1つを選択し(S71)、選択したエンティティがマッチングを希望するユーザの属性を取得する(S72)。例えば、保険会社が、がんに罹患した家族がいるユーザに対して、がん保険の紹介を行いたい場合、マッチングを希望する属性として「家族にがんの罹患者がいる」ことを指定する。また、子供用の商品の販売会社が、子供がいるユーザに対して商品の紹介を行いたい場合、マッチングを希望する属性として「10歳未満の子供がいる」ことを指定する。このようなマッチングを希望する属性の情報は、例えばエンティティの端末から取得する。
【0067】
制御部11は、顧客プロファイルDB12gに記憶してある各ユーザの属性情報を参照して、ステップS72で取得した属性を含むユーザのdistinct_IDを抽出する(S73)。そして、制御部11は、抽出したdistinct_IDによって、当該エンティティがマッチングを希望するユーザのdistinct_IDのリストを生成する(S74)。制御部11は、生成したdistinct_IDリストを、エンティティの情報に対応付けて記憶部12に記憶する。
【0068】
制御部11は、ユーザとのマッチングを希望するエンティティのうちで、distinct_IDリストを生成していないエンティティ(未処理のエンティティ)があるか否かを判断する(S75)。未処理のエンティティがあると判断した場合(S75:YES)、制御部11は、ステップS71の処理に戻り、未処理のエンティティのうちの1つを選択し(S71)、選択したエンティティに対してステップS72~S74の処理を実行する。
【0069】
未処理のエンティティがないと判断した場合(S75:NO)、制御部11は、各エンティティに対して生成したdistinct_IDリストを出力する(S76)。ここでは、制御部11は、予め宛先情報が登録してある各エンティティの端末に対してdistinct_IDリストを送信してもよく、エンティティ毎にdistinct_IDリストを印刷してもよい。上述した処理により、ユーザとのマッチングを希望するエンティティは、自身がマッチングを希望する属性のユーザのリストを取得することができる。なお、マッチング結果は、distinct_IDによってエンティティに提供されるので、ユーザの個人情報がやり取りされることはなく、ユーザの匿名性を維持できる。
【0070】
本実施形態では、ユーザは、アクセスしたいウェブサイト12Sにアクセスし、参加したいイベントに参加し、回答したいアンケートに回答し、欲しい景品を取得するだけで、ユーザの属性情報が顧客プロファイルDB12gに蓄積される。よって、例えば保険商品に関心のないユーザであっても、保険商品とは直接関係のないウェブサイト12Sへのアクセス、イベントへの参加、アンケートの回答、及び景品の取得に基づいて、ユーザ個人の情報を収集することができる。また、このように収集したユーザの属性情報に基づいて、各種のエンティティがマッチングを希望する属性のユーザを抽出することにより、各エンティティと、各エンティティが提供する商品又はサービスを必要としているユーザとのマッチングを行うことが可能となる。更に、各ユーザの属性情報は、各ユーザとマッチングしたエンティティにおいて、各ユーザに適した商品又はサービスを選択する際にも利用できる。この場合には、エンティティとマッチングしたユーザに対して、よりユーザに適した商品又はサービスの紹介が可能となり、商品又はサービスの販売につながる営業活動が可能となる。
【0071】
本実施形態では、ユーザは景品交換機30を用いて景品を取得する構成であるが、このような構成に限定されない。例えば、サーバ10が景品交換サイトを提供し、ユーザは景品交換サイトを介して景品を取得する構成としてもよい。この場合、ユーザ端末40は、景品交換サイトを介して、
図7C又は
図12Cに示すウェブ画面で取得した景品交換コードをサーバ10へ送信し、オンラインで景品交換を申し込む。サーバ10は、ユーザ端末40から受信した景品交換コードが正当なコードであるか否かを判断し、正当なコードであると判断した場合、交換可能な景品の一覧画面をユーザ端末40へ送信する。ユーザ端末40は、サーバ10から受信した景品の一覧画面を表示し、ユーザは、ユーザ端末40に表示された画面から所望の景品を選択する。この場合、ユーザが、景品交換サイトを介して景品の配送先の住所等の情報を入力することにより、選択された景品が、後日、入力された配送先に配送される構成とすることができる。
【0072】
(実施形態2)
景品交換機30に読み取らせることによって景品と交換可能な景品交換コードの代わりに、景品との交換が可能なポイントがユーザに付与される情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、実施形態1の情報処理システムと同様の装置によって実現可能であるので、各装置の構成についての説明は省略する。
【0073】
本実施形態では、景品交換コードが、交換可能な景品に関する情報(例えば景品ID)の代わりに、景品交換に用いることができるポイントの情報(例えばポイント数)を含む。よって、本実施形態では、
図6に示す処理において、ステップS17の処理後、ユーザ端末40の制御部41は、
図7Cに示す画面中の景品交換コードから、この景品交換コードによって付与されたポイント数を特定し、特定したポイント数を例えばブラウザ42Bに記憶してあるポイント残高に加算する。一方、サーバ10の制御部11は、ステップS16の処理後、ユーザ端末40へ送信したウェブ画面中の景品交換コードによって付与されるポイント数を特定し、特定したポイント数をdistinct_IDに対応付けて顧客プロファイルDB12gに記憶してあるポイント残高に加算する。これにより、ユーザ端末40が、サイネージ20に表示されたアクセス用コードを読み取ることによってアクセスしたウェブサイト12Sに応じたポイントが加算されたポイント残高がブラウザ42B及び顧客プロファイルDB12gに記憶される。
【0074】
また、
図10に示す処理において、ステップS54の処理後、ユーザ端末40の制御部41は、
図12Cに示す画面中の景品交換コードから、この景品交換コードによって付与されたポイント数を特定し、特定したポイント数を例えばブラウザ42Bに記憶してあるポイント残高に加算する。一方、サーバ10の制御部11は、ステップS55の処理後、ユーザ端末40へ送信したアンケート完了画面中の景品交換コードによって付与されるポイント数を特定し、特定したポイント数をdistinct_IDに対応付けて顧客プロファイルDB12gに記憶してあるポイント残高に加算する。この場合、ユーザが回答したアンケートに応じたポイントが加算されたポイント残高が、ブラウザ42B及び顧客プロファイルDB12gに記憶される。同様に、
図11に示す処理において、ステップS61の処理後、ユーザ端末40の制御部41は、イベント画面又はイベント終了画面中の景品交換コードから、この景品交換コードによって付与されたポイント数を特定し、特定したポイント数をブラウザ42Bに記憶してあるポイント残高に加算する。一方、サーバ10の制御部11は、ステップS60の処理後、ユーザ端末40へ送信したイベント画面又はイベント終了画面中の景品交換コードによって付与されるポイント数を特定し、特定したポイント数をdistinct_IDに対応付けて顧客プロファイルDB12gに記憶してあるポイント残高に加算する。この場合、ユーザが参加したイベントに応じたポイントが加算されたポイント残高が、ブラウザ42B及び顧客プロファイルDB12gに記憶される。
【0075】
本実施形態では、ユーザが所有するポイントを用いて景品交換機30で景品を取得することができる。
図14は実施形態2の景品交換処理手順の一例を示すフローチャートである。
図14に示す処理は、
図8に示す処理において、ステップS21の前にステップS81を追加し、ステップS29,S30の間にステップS82を追加し、ステップS31の後にステップS83を追加したものである。
図8と同じステップについては説明を省略する。
【0076】
本実施形態のユーザ端末40において、制御部41は、ユーザによる操作によって景品交換コードの表示指示を受け付けた場合、例えばブラウザ42Bに保存してあるdistinct_ID及びポイント残高を含む景品交換コードを生成する(S81)。なお、ユーザ端末40は、この時点のポイント残高を含む景品交換コードの発行をサーバ10に要求し、サーバ10で発行された景品交換コードを取得してもよい。制御部41は、取得した景品交換コードを表示部45に表示し(S21)、ユーザは、ユーザ端末40に表示された景品交換コードを景品交換機30のコードリーダ35に読み取らせる。
【0077】
本実施形態の景品交換機30では、制御部31は、コードリーダ35によって、ユーザ端末40に表示された景品交換コードを読み取り(S22)、ユーザのdistinct_IDとポイント残高とを取得する。そして、制御部31は、景品交換コードから読み取ったポイント残高によって交換可能な景品があるか否かを判断する(S23)。ここでは、例えば、各景品収納ラックのラックIDに対応付けて、収納されている景品を取得するために必要なポイント数が登録してあるテーブルが記憶部32に記憶されており、制御部31は、読み取ったポイント残高以下のポイント数で交換可能な景品があるか否かを判断する。これにより、制御部31は、ユーザが所有するポイント範囲内(ユーザに付与されたポイント範囲内)で交換可能な景品を特定することができる。
【0078】
その後、景品交換機30の制御部31及びサーバ10の制御部11は、ステップS25~S29の処理を実行する。サーバ10の制御部11は、景品交換機30から受信した交換景品情報に含まれる景品IDに基づいて、当該景品を取得するためにユーザが消費したポイント数(交換ポイント)を景品DB12dから取得する。そして、制御部11は、取得したポイント数(消費したポイント数)を、当該ユーザのdistinct_IDに対応付けて顧客プロファイルDB12gに記憶してあるポイント残高から減算してポイント残高を更新する(S82)。そして、制御部11は、取得したポイント数(消費したポイント数)を景品交換完了画面と共にサーバ10へ送信する(S30)。なお、制御部11は、景品交換完了画面にポイント数を含めてサーバ10へ送信してもよく、景品交換完了画面とは別にポイント数をサーバ10へ送信してもよい。その後、サーバ10の制御部11及びユーザ端末40の制御部41は、ステップS31~S33の処理を実行する。
【0079】
ユーザ端末40の制御部41は、ステップS31の処理後、サーバ10から取得したポイント数(消費したポイント数)を、例えばブラウザ42Bに記憶してあるポイント残高から減算してポイント残高を更新する(S83)。これにより、ユーザに付与されたポイントを使用して景品を取得した場合に、サーバ10の顧客プロファイルDB12g及びユーザ端末40のブラウザ42Bに保存されているユーザのポイント残高を更新することができる。
【0080】
上述した処理により、本実施形態においても、ユーザは、アクセスしたいウェブサイト12Sにアクセスし、参加したいイベントに参加し、回答したいアンケートに回答し、欲しい景品を取得するだけで、ユーザの属性情報が顧客プロファイルDB12gに蓄積される。また、収集したユーザの属性情報を用いて、各エンティティと、各エンティティが提供する商品又はサービスを必要としているユーザとのマッチングを行うことができる。
【0081】
本実施形態においても、ユーザは景品交換機30を用いて景品を取得する構成のほかに、サーバ10が提供する景品交換サイトを介して景品を取得する構成とすることもできる。本実施形態では、サーバ10は、ユーザが所有するポイント残高を顧客プロファイルDB12gから取得し、取得したポイント残高で交換可能な景品の一覧画面を生成してユーザ端末40へ送信する。ユーザ端末40は、サーバ10から受信した景品の一覧画面を表示し、ユーザは、ユーザ端末40に表示された画面から所望の景品を選択することにより、ポイント残高で交換可能な景品のいずれかを要求する。このような構成によれば、ユーザに付与されたポイントを利用して景品を取得する構成において、オンラインでの景品交換が可能となる。
【0082】
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
【0083】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0084】
10 サーバ
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
20 サイネージ
30 景品交換機
35 コードリーダ
40 ユーザ端末
46 コードリーダ
12g 顧客プロファイルDB