IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社にしがきの特許一覧

<>
  • 特開-会員権システム 図1
  • 特開-会員権システム 図2
  • 特開-会員権システム 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113542
(43)【公開日】2024-08-22
(54)【発明の名称】会員権システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/163 20240101AFI20240815BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023018608
(22)【出願日】2023-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】507197270
【氏名又は名称】株式会社にしがき
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】西垣 俊平
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC28
5L050CC28
(57)【要約】
【課題】よりユーザの好みに応じた会員権を提供する。
【解決手段】会員権システム1は、一つの物件(例えば、リゾートホテル、プライベート別荘)を、複数の会員権をそれぞれ購入した複数の会員で共有する会員権システムであって、前記複数の会員権のいずれかを販売する際に、前記会員になることを希望するユーザによる会員権購入の希望金額、当該ユーザによる施設利用の希望優先順位、当該ユーザによる施設利用の希望日数の少なくとも一つのパラメータに基づいて当該会員権の利回りを設定することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つの物件を、複数の会員権をそれぞれ購入した複数の会員で共有する会員権システムであって、前記複数の会員権による権利は、前記複数の会員毎に個別に設定可能にしたことを特徴とする会員権システム。
【請求項2】
一つの物件を、複数の会員権をそれぞれ購入した複数の会員で共有する会員権システムであって、前記複数の会員権のいずれかを販売する際に、前記会員になることを希望するユーザによる会員権購入の希望金額、当該ユーザによる施設利用の希望優先順位、当該ユーザによる施設利用の希望日数の少なくとも一つのパラメータに基づいて当該会員権の利回りを設定することを特徴とする会員権システム。
【請求項3】
前記会員権システムの管理者が、前記複数の会員権の内一つを、前記会員権システムによる利益を調整するために保有し続けることを特徴とする請求項1または2に記載の会員権システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一つの物件を複数の会員で共有する会員権システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、リゾートホテル会員権の運営システムにおいて、会員権の管理者は、通常、1年毎に所定枚数の利用券を会員に配布している。枚数は会員によって異なることがある。会員は、サービスを受ける前あるいは受けた後で、利用施設において必要枚数の利用券を手渡す。会員毎の利用券の利用状況は、利用施設から管理者側に報告されることで、把握される。
【0003】
しかし、こうした会員権の運営システムの場合、実際には、会員が利用券を有効期間内に消化しきれないことが多い。特に、リゾートホテル会員権の場合、正月休みやお盆休みあるいはゴールデンウィークなどに利用時期が集中するため、思い通りに利用券を使用するのが難しい。未使用の利用券は、次年度に繰り越すことが出来ないため、無駄になる。したがって、従来のこの種の会員権運営システムは、高額の会員権でありながら、会員にとってその利用価値を十分に享受できないのが実情である。
【0004】
このことに対応して、特許文献1には、有効期間内に設定利用回数を消化しない場合にも、未使用回数分の対価を会員に償還することで、会員に会員権の利用価値を十分に享受させることのできる、会員権制度の運営システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-331038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
状来の会員権制度の運営システムでは、一つの物件(例えばリゾートホテルの一棟、プライベート別荘)を複数の会員で共有する場合、会員権による権利は、複数の会員で同一であり、ユーザの好みに十分応じた会員権の提供を行えていなかった。
【0007】
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、よりユーザの好みに応じた会員権を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明の会員権システムは、一つの物件を、複数の会員権をそれぞれ購入した複数の会員で共有する会員権システムであって、前記複数の会員権による権利は、前記複数の会員毎に個別に設定可能にしたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明の会員権システムは、一つの物件を、複数の会員権をそれぞれ購入した複数の会員で共有する会員権システムであって、前記複数の会員権のいずれかを販売する際に、前記会員になることを希望するユーザによる会員権購入の希望金額、当該ユーザによる施設利用の希望優先順位、当該ユーザによる施設利用の希望日数の少なくとも一つのパラメータに基づいて当該会員権の利回りを設定することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明の会員権システムは、請求項1または2に記載の会員権システムであって、前記会員権システムの管理者が、前記複数の会員権の内一つを、前記会員権システムによる利益を調整するために保有し続けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明における会員権システムによって、よりユーザの好みに応じた会員権を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る会員権システムの概略構成図である。
【0013】
図2】本発明の実施形態に係る会員権システムの情報の流れを示す第1のフローチャートである。
【0014】
図3】本発明の実施形態に係る会員権システムによる各種パラメータ及び利回りの設定を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<実施形態>
以下、図面を参照して本発明の会員権システムの実施形態を説明する。
本発明の実施形態に係る会員権システムは、一つの物件(本実施形態の場合、リゾートホテルの1棟)を、複数の会員権をそれぞれ購入した複数の会員で共有する会員権システムであって、前記複数の会員権による権利は、前記複数の会員毎に個別に設定可能にしたことを基本としている。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る会員権システムの概略構成図である。
図2は、本発明の実施形態に係る会員権システムの情報の流れを示す第1のフローチャートである。
図3は、本発明の実施形態に係る会員権システムによる各種パラメータ及び利回りの設定を示す説明図である。
【0017】
<会員権システムの概要> 本発明の実施形態に係る会員権システム1は、図1に示すように、インターネット2と、無線ネットワーク3と、事業者サーバ4と、複数のユーザがそれぞれ使用する複数のスマートフォン5-1、5-2、5-3…と、複数のユーザがそれぞれ使用する複数のパーソナルコンピュータ6-1、6-2、6-3…とを備えている。
【0018】
事業者サーバ4は、インターネット2及び無線ネットワーク3を介して、複数のユーザがそれぞれ使用する複数のスマートフォン5-1、5-2、5-3…と通信を行い、一つの物件(リゾートホテルの1棟)の複数の会員権のいずれかをユーザに販売する際に、会員になることを希望するユーザによる会員権購入の希望金額、当該ユーザによる施設利用の希望優先順位、当該ユーザによる施設利用の希望日数の少なくとも一つのパラメータに基づいて当該会員権の利回りを設定する。
【0019】
また、事業者サーバ4は、インターネット2を介して、複数のユーザがそれぞれ使用する複数のパーソナルコンピュータ6-1、6-2、6-3…と通信を行い、一つの物件(リゾートホテルの1棟)の複数の会員権のいずれかをユーザに販売する際に、会員になることを希望するユーザによる会員権購入の希望金額、当該ユーザによる施設利用の希望優先順位、当該ユーザによる施設利用の希望日数の少なくとも一つのパラメータに基づいて当該会員権の利回りを設定する。
【0020】
<会員権システムの動作の詳細> 以下、図2を用いて会員権システム1の動作を詳細に説明する。
【0021】
ユーザが使用するパーソナルコンピュータ(パーソナルコンピュータ6-1、6-2、6-3…)は、ステップS1において、ユーザの操作に基づいて、会員権システムのウエブページにアクセスしてユーザ側会員登録用のウエブページを表示し、ユーザ側会員登録操作処理として、ユーザの操作に基づいて、ユーザの住所、氏名、クレジットカードのデータ等の情報(尚、クレジットカードのデータについては無くてもよい)の操作入力処理を行い、操作入力情報を事業者サーバ4に送信する。これにより、事業者サーバ4は、ステップS2においてユーザの新規会員登録を行う。尚、図示しないが、ユーザの住所、氏名、クレジットカードのデータ等の情報は、パーソナルコンピュータの操作入力により随時更新される。 これにより、会員権システム1によりサービスの準備が完了する。
【0022】
この後、ユーザが使用するパーソナルコンピュータは、ステップS3において、ユーザの操作に基づいて、会員権システムのユーザのログイン用のウエブページにアクセスする。
【0023】
これにより、事業者サーバ4は、ステップS4においてユーザが使用するパーソナルコンピュータに、ユーザのログイン用のウエブページのデータを送信する。
【0024】
すると、ユーザが使用するパーソナルコンピュータは、ステップS5において、ログイン用ウエブページ表示処理を行う。
【0025】
ユーザがパーソナルコンピュータを操作してID、パスワード等を入力することで、パーソナルコンピュータは、ステップS6において、ログイン操作処理を行い、ログイン操作情報を事業者サーバ4に送信する。これにより、事業者サーバ4は、ステップS7において、ログイン処理を行い、ステップS8において会員権販売見積り用のウエブページのデータを送信する。
【0026】
すると、ユーザが使用するパーソナルコンピュータは、ステップS9において、会員権販売見積り用ウエブページ表示処理を行ことで、会員権販売見積り用ウエブページを表示する。ユーザが、会員権販売見積り用ウエブページに希望金額(会員になることを希望するユーザによる会員権購入の希望金額)の操作入力を行うことで、パーソナルコンピュータは、ステップS10において、希望金額入力処理を行う。
【0027】
次に、ユーザが、会員権販売見積り用ウエブページに優先順位(当該ユーザによる施設利用の希望優先順位、例えばお盆や年末年始に優先して利用できる順位)の操作入力を行うことで、パーソナルコンピュータは、ステップS11において、優先順位入力処理を行う。
【0028】
次に、ユーザが、会員権販売見積り用ウエブページに希望日数(ユーザによる施設利用の希望日数)の操作入力を行うことで、パーソナルコンピュータは、ステップS12において、希望日数入力処理を行う。
【0029】
この後、パーソナルコンピュータは、ステップS10~S12において入力された希望金額入力データ、優先順位入力データ、希望日数入力データを、ステップS13において送信する。
【0030】
これにより、事業者サーバ4は、ステップS14において、パーソナルコンピュータから送信された希望金額入力データ、優先順位入力データ、希望日数入力データより、会員権見積りデータを算出し、ステップS15において、ユーザが使用するパーソナルコンピュータに、会員権見積りデータを送信する。
【0031】
すると、ユーザが使用するパーソナルコンピュータは、ステップS16において、会員権販売見積り用データ表示処理を行い、会員権販売見積り用データをウエブページに表示する。 尚、図2では、会員によるログインにより会員権見積りデータを表示できるようにしたが、ログイン無しで会員権見積りデータを表示できるようにしてもよい。
【0032】
図2のステップS14において事業者サーバ4により算出される会員権見積りデータについて説明する。
【0033】
図3において、表10に示す物件は、土地取得費を2000万円と仮定し、建築費を1棟、5500万円の予算とし、プール・サウナ・運び湯温泉・ファイヤーピットを備え、オーナーの物置をオプションで計画している。また、本物件は、投資家の購入時の融資が難しい想定になっている。
【0034】
表10には、6人のユーザによりステップS10~S12において入力された希望金額入力データ、優先順位入力データ、希望日数入力データにより事業者サーバ4により算出される優先順位がNO.1~NO.7の会員権の見積りが表示されている。
【0035】
ユーザのパーソナルコンビュータには、表10のデータが抜粋されてウエブページに表示される。
【0036】
項目11に示す優先順位がNO.7の会員権は、会員権システムの管理者が、前記複数の会員権の内一つを、前記会員権システムによる利益を調整するために保有し続けることも可能である。
【0037】
ユーザは、ステップS11において、項目12に示す販売価格の希望金額を選択し、ステップS12において、項目11に示す優先順位におけるNO.1~NO.6のいずれかを選択することになる。この後、ステップS13において、項目13に示す希望日数を選択することで、項目14に示す利回り等の見積りデータが算出される。
【0038】
<会員権システムを利用した物件の販売方法> (物件の売れ行きが悪い場合) 物件の売れ行きが悪い場合には、優先順位がNO.7の数字を利用し、「1050万円~ 常識を覆す!新しい別荘所有の形」、「-3つのメリット-『利回り8%超!&6日間の利用日選択&全国100棟超のシェア別荘会会員権付き』」のうたい文句で、会員権販売見積り用ウエブページや各種インターネット広告に表示する。
【0039】
さらに、キャッチコピーとして、「人気の千葉勝浦!オーシャンビュー!500平方メートル超の広々とした敷地のプライベート別荘を7オーナーでシェア!」、「プライベートプール・プライベート温泉&サウナ付!」、「~7つ所有スタイルから好みの別荘ライフを選択~」、「お盆・GW・夏休みのピンポイント利用OK」、「利回り8%超の配当重視型の所有!K」、「★さらに全国100棟超のシェア別荘会員権付!」等を用いる。
【0040】
(日付確定を急ぐ方法) 日付確定を急ぐ方法(優先順位NO.1がすぐに売れないケース)では、優先順位NO.1の占有日を仮に決めておき、まず優先順位NO.2をクロージングする。この場合、優先順位NO.2について、ユーザに多少の日付変更の可能性を伝えておく。
【0041】
優先順位NO.1の見込客には、優先順位NO.2の希望日を伝えつつ、値引き等の特典でクロージングする。この場合、優先順位NO.7が先に売れる可能性が大きい。優先順位NO.3~NO.7は優先順位NO.1,NO.2の日程決定を待たせる。優先順位NO.1,NO.2の日付が決まれば、優先順位NO.3~NO.7は売りやすくなる。 本物件は、全て販売できてから登記する仕組みとなる。
【0042】
<ステップS14における会員権見積りデータ算出の第1の具体例> 減少する受取家賃の計算式として、利用日数を50%ずつの按分する計算式(a)が考えられる。
【0043】
賃料の変動=B.基準賃料-(A.上限価格-D.顧客決定価格)÷20年(契約期間)×0.5按分係数(家賃と利用日数を50%ずつ)…(a)
【0044】
<ステップS14における会員権見積りデータ算出の第2の具体例> 減少する日数の計算式として、受取賃料と50%ずつの按分する計算式(b)が考えられる。
【0045】
減少する日数=(A.上限価格-D.顧客決定価格)÷20年(建物賃貸借契約期間)÷50000円(ビジター価格-オーナー価格)×0.5按分係数(家賃と利用日数を50%ずつ)…(b)
【0046】
ここで、宿泊施設は経年劣化により、売上が徐々に下がるリスクがあり、計算式(a)、(b)では、固定賃料を低く設定できることがメリットとなる。
【0047】
立地により、施設の10年後、20年後の売上減少率は異なることになる。例えば、箱根や富士五湖、淡路島のような、集客力の強いエリアは長期安定的に収入を獲得できるが、東北エリアや中四国エリアは人口減少も進むため、長期的には売上減少が大きくなる傾向がある。また、本発明を適用するヴィラ業態はまだまだ数が少ないが、今後、有望立地に競合施設が増加することも想定が必要であり、そのような場合、集客に不利な立地の施設は売上低下のリスクが生じることになる。
【0048】
計算式(a)、(b)の方式は、長期的な売上リスクが想定される東北、中四国などのエリアで設定することを想定している。
【0049】
尚、図2及び図3を用いた説明では、パーソナルコンピュータ6-1、6-2、6-3…でユーザによるデータの入力及び会員権見積りデータの確認を行う場合について説明したが、スマートフォン5-1、5-2、5-3…でも同様のユーザによるデータの入力及び会員権見積りデータの確認を行える。また、スマートフォン、パーソナルコンピュータ以外のユーザ情報端末、例えばタブレット型パソコン等を用いることも可能である。
【0050】
<会員権システムの構成及び効果の纏め> 本発明の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、本実施形態の会員権システム1は、一つの物件を、複数の会員権をそれぞれ購入した複数の会員で共有する会員権システムであって、前記複数の会員権による権利は、前記複数の会員毎に個別に設定可能にしたことを特徴とする。
【0051】
また、本実施形態の会員権システム1は、一つの物件(例えば、リゾートホテル、プライベート別荘)を、複数の会員権をそれぞれ購入した複数の会員で共有する会員権システムであって、前記複数の会員権のいずれかを販売する際に、前記会員になることを希望するユーザによる会員権購入の希望金額、当該ユーザによる施設利用の希望優先順位、当該ユーザによる施設利用の希望日数の少なくとも一つのパラメータに基づいて当該会員権の利回りを設定することを特徴とする。
【0052】
また、本実施形態の会員権システム1は、前記会員権システムの管理者が、前記複数の会員権の内一つを、前記会員権システムによる利益を調整するために保有し続けることを特徴とする。
【0053】
このような実施形態によれば、複数の会員権による権利を、複数の会員毎に個別に設定可能にしたことで、よりユーザの好みに応じた会員権を提供することができる。
【0054】
また、本実施形態によれば、1.会員権が小口化して販売されるため、ユーザにとって、買い易い。2.ユーザにとって、利用日数に制限はあるが、維持費が賃料収入により大幅なプラスになる。3.ユーザに、会員権の利用日数の8日(割引価格で購入ができる)が付与される。4.金額の大小でユーザ自身の予算で選択できる。5.ユーザは、上位商品を購入すれば、お盆や年末年始も毎年ストレスなく利用ができる。 といった効果がある。
【0055】
さらに、購入額を顧客の意思で変動できるメリットや工夫として、1.事業者(売主)がNO.7の調整弁となることで、金額調整を行う購入者以外の持ち分割合の変動がない仕組みとしている。2.顧客が自身の余暇スタイルに合わせ、購入予算や利回り、利用日数を調整できる仕組みとしている。3.多数の宿泊施設運営および需要家への対応経験から得た知見により、独自の計算式を使用している。4.独自の計算式をWEBサイト上でプログラムして、顧客が購入価格を提示できる仕組みを搭載している。5.利用日数は望まないが特定の日は絶対に確保したい方やスケジュールに融通が利く方は利回り優先にするなど、従来の販売方法よりも、より細かく顧客ニーズに応えられる。6.利用日の選択権は購入金額順となっており、1番の購入者が購入金額を減らすと利用日が縮小して利用価値のある日が増加、2番の商品の魅力が増す仕組みとなっている。この流れが3番以降の購入者へも続くため、前購入者が利用日数を放棄すればするほど、後の購入者が有利になっていくため、販売価格が維持されやすくなる仕組みとなっている。 を用いている。
【0056】
尚、本発明の会員権システムを構成する機器や手段は上述したものに限定されず、会員権システムの利用目的等に応じて、必要な機器や手段のみの構成としたり、適宜他の機器や手段を付加したりすることができる。
【0057】
また、各手段をそれぞれ別個のものとして構成するのではなく、複数の機能を統合した手段として構成してもよい。2つ以上のシステムを1つにすることも可能であるし、逆に、1つのシステムを2つ以上の別のシステムから構成して接続することも可能である。
【0058】
例えば、会員権としては、リゾートホテル、プライベート別荘のみならず、民宿、旅館、イベント施設、ゴルフ場、車両、船舶等、各種適用可能である。
また、上記実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態またはそれに近い形態の1つにすぎない。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明の会員権システムは、会員権を提供する事業者や法人において効果的に利用できる。
【符号の説明】
【0060】
1…会員権システム 2…インターネット 3…無線ネットワーク 4…事業者サーバ 5-1、5-2、5-3…スマートフォン 6-1、6-2、6-3…パーソナルコンピュータ
図1
図2
図3