(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113628
(43)【公開日】2024-08-22
(54)【発明の名称】車両用メーターのピーク値表示方法
(51)【国際特許分類】
B60K 35/00 20240101AFI20240815BHJP
G01D 7/00 20060101ALI20240815BHJP
【FI】
B60K35/00 Z
G01D7/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023028927
(22)【出願日】2023-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】592029773
【氏名又は名称】株式会社ピボット
(72)【発明者】
【氏名】内川 誠一
【テーマコード(参考)】
2F041
3D344
【Fターム(参考)】
2F041EA08
3D344AA19
3D344AB01
3D344AD01
(57)【要約】
【課題】 従来のピーク値表示機能を備えた車両用の後付メーターは、ピーク値表示に関する設定や操作をメーター本体に備えられたスイッチやケーブルで接続されたスイッチで行うため、スイッチの押し間違いや設定ミスといった煩雑さや、スイッチを備えることによるコストへの影響が多大であったためこれを解消する。
【解決手段】 車両のエンジン回転計、加給圧計、温度計などの後付メーターにおいて、車両用メーターのピーク値表示方法を、後付メーターで計測されたエンジン動作中の最高値、最低値の何れか一方、或いは両方をエンジン停止時に一定時間メーターに表示させるようにしたので、ピーク値表示に関する利用者の煩雑さを解消し、利便性、デザイン性、コスト性を向上させることを可能とした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のエンジン回転計、加給圧計、温度計などの後付メーターにおいて、後付メーターで計測されたエンジン動作中の最高値、最低値の何れか一方、或いは両方をエンジン停止時に一定時間表示させることを特徴とする車両用メーターのピーク値表示方法。
【請求項2】
前記の後付メーターで計測されたエンジン動作中の最高値、最低値の何れか一方、或いは両方を表示させるかは、後付メーターの種類に応じて異ならしめたことを特徴とする請求項1に記載の車両用メーターのピーク値表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に後付されるエンジン回転計、加給圧計、温度計などのメーターにおいて、エンジン動作中にメーターで計測された最高値または最低値を、エンジン停止時に一定時間表示させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両に後付けされるメーターには、エンジン動作中にメーターが計測した最高値または最低値を表示させるピーク表示機能がある。このようなピーク表示機能を備えたメーターは、メーター本体に備え付けられたスイッチや、メーター本体に接続された外部スイッチを操作してピーク値を表示させるようになっている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2000-18974号公報)に開示される補助用計器の駆動装置は、ピーク表示機能を備えた車両用の後付メーターであって、当該公報の段落番号0019に記載されるように、計器本体1,2におけるワーニング機能及びピーク表示機能を備えることで、車両の走行状態における警告表示及び最大値表示を行うことができるため、車両における過剰な運転操作を防止できるとともに、車両運転者の使用目的の自由度を拡大することができるものである。このピーク表示機能は、当該公報の段落番号0039乃至0044、0075に記載されるように、車両のイグニッションスイッチのオンからオフまでの間において、走行状態における前記計測データの最大値を各計器本体1,2の各表示部7,8の指示角度表示並びに第1の表示手段151の点灯もしくは点滅によって車両運転者に報知する。また、ピーク表示機能は計器本体に備えられた設定スイッチや、計器本体に接続されたコントロールボックスに備えられた設定スイッチによってピーク表示機能のオン/オフや各種設定がなされる。
【0004】
特許文献2(特開2014-162465号公報)に開示される車両用計器は、特許文献1におけるピーク表示機能のスイッチでの設定の煩わしさを低減するために、車両用計器100の前面カバー160の表面側(視認者側)にタッチセンサ部140を配置し、タッチセンサ部140からの被検出体の位置情報に基づいてピーク表示報知部131dに対して利用者の指Fがタップ操作を行うとピーク表示報知部131dを点灯させ、また、記憶部120に記憶される前記最大値を読み出し、指針132に前記最大値を示す目盛を指示させるように構成されている。これによれば、利用者は視認される表示板132の意匠に対して直接ジェスチャ操作を行うことで直感的な操作で車両用計器100のピーク表示機能などに関する各種設定を行うことができ、設定を行う際の煩わしさを低減し、利便性を向上させることができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000-18974号公報
【特許文献2】特開2014-162465号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
背景技術に示した従来のピーク表示機能を有する車両に後付けされるメーターは、以下のような課題を有する。
【0007】
従来のピーク表示機能を有するメーターで、文字盤を覆うレンズ面にピーク表示機能の設定スイッチを備えた方式の場合を一般的な例として述べると、スイッチの操作が煩雑であること、スイッチを備えるために文字盤やレンズに開孔部を設けること、スイッチを備えることで部品点数が増加すること、スイッチを備えることで文字盤のデザイン上の制約が生じるといった課題が挙げられる。
【0008】
スイッチの操作が煩雑であることについては、スイッチの操作自体が勘違いや設定ミスを犯しやすく、ピーク表示機能をオンに設定したつもりが設定されていなかったり、設定が複雑で操作が覚えられなかったり忘れてしまったということがある。また、車両に装着したメーターが1種類であった場合はまだしも、複数種類であった場合は装着したメーターの数分だけスイッチ操作の必要があり煩雑さに輪をかけることになる。
【0009】
スイッチを備えるために文字盤やレンズに開孔部を設けることについては、メーター本体にスイッチを備えるには設計上、文字盤やレンズにスイッチ用の孔を開孔してスイッチユニットを備えざるを得ない。そのためこのスイッチ用の孔から塵が侵入し、レンズ内面の汚れ、メーターユニットや回路基板への腐食、劣化など耐久性に対して悪影響の原因ともなる。
【0010】
スイッチを備えることで部品点数が増加することについては、メーター本体内部にスイッチの接点ユニット、接点ユニットに接続されレンズ面から突出するプッシュレバー、レンズのプッシュレバー貫通孔から塵の侵入を防止するガスケットなど数点の部品が必要となる。それぞれが専用設計となるのでスイッチを備えるための設計時間の増加、成型金型が必要、量産試作段階でのレンズや文字盤との嵌合の調整など手間が多くコストへの影響も多大である。
【0011】
スイッチを備えることで文字盤のデザイン上の制約が生じることについては、スイッチの操作性、文字盤の指針の視認性を両立する必要があるため、スイッチのレイアウトや文字盤のデザイン上の制約が生じ、やもすれば中途半端なデザインになりかねない。
【0012】
以上説明したように、文字盤を覆うレンズ面にピーク表示機能の設定スイッチを備えた方式以外で、メーターの外周など一部にスイッチを備えた方式であっても同様な課題が生じることは避けられない。
【0013】
特許文献1に示されるコントロールボックスと複数のメーターを接続してシリアル通信をする方式の場合は、コントロールボックスに外部操作スイッチを設けてピーク表示機能などの設定を行う。複数のメーターが接続されていてもコントロールボックスに備えられた外部操作スイッチで複数のメーター個々の各種設定を行うことができるが、やはりスイッチでの設定を行うということは前述したようにスイッチの操作自体が勘違いや設定ミスを犯しやすく利用者にとって煩雑さは避けられないといった課題がある。また、このような方式のメーター自体高価であり使用者にとって費用の負担も大きいものである。
【0014】
特許文献2に示されるようなタッチセンサによって、指で所定位置をタップ操作することによってピーク表示機能の設定を行う方式の場合は、タップ操作とはいえ前述したようにスイッチで設定を行うことと何ら変わりは無く、前述と同様にタップ操作自体が勘違いや設定ミスを犯しやすく、タップする位置が微妙にずれると設定ができないなど利用者にとって煩雑さは避けられないといった課題がある。また、タッチセンサを備えることによるコストへの影響も避けることができない。
【0015】
上記でスイッチの存在についての種々課題を述べたが、いずれにしてもメーターの文字盤、本体にスイッチを備えたり、メーターの外部にケーブルで接続されたスイッチを備えたりしてもスイッチが存在する以上、何れも生じる課題は同様であることに変わりはない。
【0016】
そこで本発明は、ピーク値表示に関する利用者の煩雑さを解消し、利便性、デザイン性、コスト性を向上させることが可能な車両用メーターのピーク値表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の課題は本発明の請求項1によれば、車両のエンジン回転計、加給圧計、温度計などの後付メーターにおいて、後付メーターで計測されたエンジン動作中の最高値、最低値の何れか一方、或いは両方をエンジン停止時に一定時間表示させることで解決される。
【0018】
上記の課題は本発明の請求項2によれば、前記、後付メーターで計測されたエンジン動作中の最高値、最低値の何れか一方、或いは両方を表示させるかは、後付メーターの種類に応じて異ならしめたことで解決される。
【発明の効果】
【0019】
本発明の請求項1によれば、車両のエンジン回転計、加給圧計、温度計などの後付メーターにおいて、後付メーターで計測されたエンジン動作中の最高値、最低値の何れか一方、或いは両方をエンジン停止時に一定時間表示させるようにしたことで、後付メーターに最高値、最低値などのピーク値表示をするためのスイッチやタッチセンサなどを備える必要がなくなり、以下に述べる効果を得ることが可能となった。
(1)ピーク値表示をさせるための煩雑なスイッチ操作が不要となったことから、利用者の利便性が大いに向上した。また、スイッチ操作(タップ操作含む)の単純なミスも防止することができた。
(2)スイッチを備えるために文字盤やレンズに開孔部が不要となったことから、メーター本体の密閉度を容易に向上することができ、塵や湿気の侵入を防止して、レンズ内面の汚れや、メーター本体内部のメーターユニットや回路基板の腐食、劣化を防止して耐久性を向上することができた。
(3)スイッチ自体が不要となったことから、メーター本体の設計の自由度や容易性が向上して、部品点数の削減や金型投資の低減による設計時間の短縮やコストの低減を実現することができた。
(4)スイッチ自体が不要となったことから、スイッチをメーター本体に備えた場合と比較すると、スイッチの操作性や文字盤と指針の視認性を両立させるといったデザイン状の制約がなくなるので、文字盤や指針の視認性を最重要視するなどデザインの自由度を大幅に高めることができた。
【0020】
本発明の請求項2によれば、前記、後付メーターで計測されたエンジン動作中の最高値、最低値の何れか一方、或いは両方を表示させるかは、後付メーターの種類に応じて異ならしめたので、前記(段落番号0019)で列記した効果に加えて、後付メーターの種類に応じて最も利用者が知るべき最高値または最低値、或いは両方の値など適切なピーク値だけを無駄なくシンプルに表示させることができるので、利用者にとって利便性を高めることができた。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図2】エンジン回転計での最大値と最低値を表示した例を示す図である。
【発明を実施させるための形態】
【0022】
【実施例0023】
本発明の車両用メーターのピーク値表示方法について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例を示すブロック図、
図2は、エンジン回転計での最大値と最低値を表示した例を示す図である。本発明における車両用メーターは、車両に後付されるメーターであって、例えばエンジン回転計、加給圧計、温度計などである。以下の説明において、車両用メーターは、エンジン回転計として説明をする。
【0024】
また、本発明の概要は、車両のイグニッションキーをオン(エンジン始動直後)からイグニッションキーをオフ(エンジン停止)までの間に計測されメモリーされたエンジン回転数のピーク値を、イグニッションキーをオフ(エンジン停止)にしたときに一定の時間、本体(1)のメーターで表示するものである。
【0025】
図1のブロック図に示されるように、メーター本体(1)(以下、本体(1)という)は、インターフェース(2)、RAM(3a)とROM(3b)を備えたマイクロコンピュータユニットのMCU(3)、メーターとして計測値表示の駆動制御を行う駆動部(4)からなる。そして、本体(1)は、常時電源として+B(プラス電源)とボディアース(マイナス電源)を車両から供給されるとともに、車両から回転信号とIG信号をインターフェース(2)に入力するようにして全体が構成される。
【0026】
前述の回転信号とはエンジンの回転数を示す信号、IG信号とはイグニッションキーのオン・オフの信号であって、詳細に述べればイグニッションキーをオンにしてエンジンを始動させたときと、イグニッションキーをオフにしてエンジンを停止させたときの信号である。
【0027】
MCU(3)に備えられたRAM(3a)は、車両のイグニッションキーをオンにしてエンジンの始動開始時点からイグニッションキーをオフにしてエンジン停止までの間のエンジン回転数を常時計測し、計測中のピーク値をメモリーする。もし、メモリーされたピーク値を上回るピーク値が新たに計測された場合は、従前のピーク値を上書きしてメモリーする。なお、ピーク値とは、エンジン回転計においてはエンジン回転数の最高値または最低値を意味する。
【0028】
ROM(3b)には、本体(1)のメーターとしての動作条件などのプログラムや、ピーク値の最高値、最低値の何れか一方、或いは両方を表示するかは、エンジン回転計、加給圧計、温度計などメーターの種類に応じて適切なピーク値を表示できるように予めメモリーされている。本体(1)が、エンジン回転計であれば、アクセルの全開やシフトダウンなどの際のエンジンのオーバーレブ(過回転)を防止するために、最低値ではなく最高値をピーク値としている。
【0029】
駆動部(4)は、イグニッションキーをオン(エンジン始動直後)からイグニッションキーをオフ(エンジン停止)までの間、リアルタイムでエンジン回転数を表示させるための駆動制御と、イグニッションキーをオフ(エンジン停止)にしたときにエンジン回転数のピーク値を表示させるための駆動制御をする。図示しないが本体(1)が指針式のメーターであれば指針を動かすためのステッピングモーターなどの駆動制御を行う。
【0030】
次に車両から電源を供給されるとともに回転信号とIG信号が入力された本体(1)の動作について
図2のエンジン回転計での最大値と最低値を表示した例を示す図と合わせて順を追って説明をする。なお、
図2(A)は、最低値をピーク値として本体(1)のメーター表示を一例として示したもので800RPMを表示している。
図2(B)は、最高値をピーク値として本体(1)のメーター表示を一例として示したもので6500RPMを表示している。
【0031】
(1)本体(1)には、車両から常時12V電源が供給されるとともに、エンジンの回転信号、エンジンの始動と停止を判断するためのIG信号が入力される。
(2)イグニッションキーをオンにしてエンジンが始動してから、イグニッションキーをオフにしてエンジンが停止するまでの間、本体(1)は
図2に示すようなメーターでエンジン回転数を表示するとともに、エンジン回転数の最高値、すなわちピーク値をRAM(3a)にメモリーする。メモリーされたピーク値よりも高い回転数が計測された場合は上書きしてピーク値を更新する。
(3)イグニッションキーをオフにしてエンジンが停止したとき本体(1)の
図2に示すようなメーターでRAM(3a)にメモリーされたエンジン回転数のピーク値を
図2(B)に示すように一定時間表示する。一定時間とは、5秒から10秒程度が適当と考えられるが、使用者がピーク値を確実に視認できる時間であれば特に限定するものではない。
(4)前記のピーク値を一定時間表示した後は、終了処理にてRAM(3a)にメモリーされているピーク値をリセットしてスリープモードに移行する。
【0032】
本発明の車両用メーターのピーク値表示方法でのピーク値の定義とは、本体(1)で計測した値の最高値または最低値のことをいうが、本体(1)でエンジン停止時に最高値または最低値の何れかをピーク値として表示するのかはメーターの種類に応じて異なる。もちろん最高値と最低値の両方をエンジン停止時に本体(1)のメーターで順を追って表示してもよいが、メーターの種類に応じて最高値と最低値のどちらを表示することが重要かつ適切なのかは自ずと決まってくる。上記で述べた本体(1)の説明においてはエンジン回転計で説明をしたが、エンジン回転計では、アクセルの全開やシフトダウンなどの際のエンジンのオーバーレブ(過回転)を防止するために、最低値ではなく最高値をピーク値としている。これはエンジン故障などトラブルのリスクを低減させるためである。
【0033】
その他のメーターにおいてもピーク値を知ることによって故障などのリスクを低減させるために重要な最低値或いは最高値の何れかがピーク値として選択される。種々ある後付メーターのうち例えば電圧計、油圧計、燃圧計では最低値をピーク値として選択した理由を述べる。
【0034】
電圧計では、低い電圧が表示された場合は、エンジンの始動不良が想定されるためである。油圧計では、低い油圧が表示された場合は、油温が高温になることによるエンジンオイル粘度低下、コーナリングなどによるオイルパン内部のエンジンオイルの片寄り、エンジンオイルの不足などエンジン破損が想定されるためである。燃圧計では、低い燃圧が表示された場合は、燃料ポンプの故障、エンジンオイルエレメント(フィルター)の目詰などが想定されるためである。
【0035】
他方、種々ある後付メーターのうち例えば加給圧計、油温計、水温計では最高値をピーク値として選択した理由を述べる。
【0036】
加給圧計では、ターボチャージャエンジンの加給圧が、設定された最大加給圧よりも高い圧力が表示された場合は、ターボチャージャエンジンの不調が想定されるためである。油温計では、高い油温(エンジンオイルの温度)が表示された場合は、エンジンオイルの性能や寿命の低下をもたらしたり、或いは既に低下していることが想定されるためである。水温計では、高い水温(冷却水温度)が表示された場合は、オーバーヒートによるエンジン性能低下が想定されるためである。
【0037】
以上のように種々ある後付メーターの種類に応じて、計測されたエンジン動作中の最高値、最低値の何れか一方、或いは両方を表示させるかは、後付メーターの種類毎に異なって設定することによって、車両のコンディションを最良に保つことに大きく寄与するものである。
【0038】
以上、本発明の車両用メーターのピーク値表示方法では、ピーク値表示を
図2に示す指針式のメーターで説明をしたが、デジタル式の数字を表示するメーターであっても本発明の技術範囲であることは言うまでもない。また、エンジンの始動と停止をIG信号(イグニッションキーのオン・オフによる信号)から判断しているが、IG信号に限定されることなく、そのほかのエンジンの始動と停止が判断できる信号を用いてもよい。例えばCAN通信式のメーターであれば、車両とのCAN通信が開始できたことをエンジンの始動、CAN通信ができなくなったことをエンジンの停止としての信号として用いても本発明の技術範囲であることは言うまでもない。